JP2009024088A - ゴム補強繊維用ポリエステル樹脂及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【構成】芳香族ジカルボン酸及び/又はそのエステル形成性誘導体を主成分とするジカルボン酸成分とエチレングリコールを主成分とするジオール成分とから、チタン化合物、アルカリ土類化合物、及びリン化合物からなる触媒を用いて得られるポリエステル樹脂であって、該ポリエステル樹脂中のチタン化合物に由来するチタン金属原子としての含有量をT(モル/樹脂トン)、アルカリ土類金属化合物に由来するアルカリ土類金属原子としての含有量をM(モル/樹脂トン)、及びリン化合物に由来するリン原子としての含有量をP(モル/樹脂トン)としたとき、T、M、及びPが下記式(1)〜(5)を満足し、固有粘度0.90dL/g以上1.50dL/g以下、末端カルボキシル基量が30当量/樹脂トン以下、かつ290℃での加熱溶融後の固有粘度保持率が92%以上であることを特徴とするゴム補強繊維用ポリエステル樹脂。
0.020≦T≦0.400 ・・・・ (1)
0.040≦M≦0.850 ・・・・ (2)
0.030≦P≦0.800 ・・・・ (3)
0.10≦M/P≦3.00 ・・・・ (4)
0.20≦M/T≦4.00 ・・・・ (5)
【選択図】 なし
Description
特許文献1、2には、重縮合反応触媒として特定のチタン化合物、および特定のリン化合物を特定の割合で使用して製造したポリエステル樹脂から得られた繊維を、タイヤコードなどのゴム補強繊維として使用することが提案されている。しかしながら、これらに開示された技術では重縮合速度が必ずしも十分ではなく、高分子量の製品が得にくいという問題がある。また、得られたポリエステル樹脂は末端カルボキシル基量が多く、かつ加熱溶融後の固有粘度保持率が低いという問題があり、満足できるものは得られていない。
芳香族ジカルボン酸及び/又はそのエステル形成性誘導体を主成分とするジカルボン酸成分とエチレングリコールを主成分とするジオール成分とを、チタン化合物、アルカリ土類金属化合物、及びリン化合物を含む触媒の存在下に反応させて得られるポリエステル樹脂であって、該ポリエステル樹脂中のこれら触媒化合物に由来するチタン金属原子の含有量をT(モル/樹脂トン)、アルカリ土類金属原子の含有量をM(モル/樹脂トン)、及びリン原子の含有量をP(モル/樹脂トン)としたとき、T、M、及びPが下記式(1)〜(5)を満足し、固有粘度が0.90dL/g以上1.50dL/g以下、末端カルボキシル基量が30当量/樹脂トン以下、かつ290℃での加熱溶融後の固有粘度保持率が92%以上であることを特徴とするゴム補強繊維用ポリエステル樹脂に存す。
0.020≦T≦0.400 ・・・・ (1)
0.040≦M≦0.850 ・・・・ (2)
0.030≦P≦0.800 ・・・・ (3)
0.10≦M/P≦3.00 ・・・・ (4)
0.20≦M/T≦4.00 ・・・・ (5)
また、本発明の他の要旨は、溶融重縮合及び固相重縮合という2段階の重縮合反応を経て、上記のポリエステル樹脂を製造する方法に存する。
ジオール成分としてはジカルボン酸との反応性、工業的に入手しやすさ、得られるポリエステル樹脂の耐熱性、結晶性などの物性バランスの観点からエチレングリコールが好ましい。
テレフタル酸とエチレングリコールとを主成分とするポリエステル樹脂、すなわちPETは、テレフタル酸及び/又はそのエステル形成性誘導体とエチレングリコールとをエステル化反応及び/又はエステル交換反応させるエステル化工程、得られたエステル化反応生成物を溶融重縮合反応させポリエステルプレポリマーを得る溶融重縮合工程、及びこのプレポリマーを固相重縮合反応させる固相重縮合工程を経て得ることができる。
0.020≦T≦0.400 ・・・・ (1)
0.040≦M≦0.850 ・・・・ (2)
0.030≦P≦0.800 ・・・・ (3)
0.10≦M/P≦3.00 ・・・・ (4)
0.20≦M/T≦4.00 ・・・・ (5)
0.060≦T≦0.250 ・・・・ (6)
0.070≦T≦0.220 ・・・・ (7)
0.060≦M≦0.500 ・・・・ (8)
0.110≦M≦0.440 ・・・・ (9)
0.050≦P≦0.500 ・・・・ (10)
0.090≦P≦0.440 ・・・・ (11)
0.80≦M/P≦1.80 ・・・・ (12)
0.80≦M/P≦1.50 ・・・・ (13)
0.50≦M/T≦3.50 ・・・・ (14)
1.00≦M/T≦3.00 ・・・・ (15)
後記する実施例1と2とを考慮すると、M、P、M/P及びM/Tの最も好ましい範囲は下記式(16)〜(19)で表される範囲である。
0.110≦M≦0.250 ・・・・ (16)
0.190≦P≦0.200 ・・・・ (17)
1.20≦M/P≦1.30 ・・・・ (18)
2.90≦M/T≦3.00 ・・・・ (19)
又、前記各化合物の反応系への添加は、それぞれエチレングリコール等のアルコールや水等を溶媒とする液状物、特に溶液として行うのが好ましい。例えばチタン化合物を用いる場合のエチレングリコール溶液として用いる場合には、チタン原子の濃度を0.01〜0.3重量%とし、且つ水分濃度を0.1〜1重量%とするのが、反応系へのチタン化合物の分散性の改良、及びそれによる溶融重縮合反応性及び固相重縮合反応性の改良の面から好ましい。
チタン化合物、マグネシウム化合物及びリン化合物をアルコールと混合し、液状触媒としたものを反応系に添加することは、反応活性を高くでき、取り扱いも簡単であるという利点がある。
この際、リン化合物として酸性リン酸エステルまたは分子中に2リン酸結合(−P−O−P−)を有する化合物を使用すると、液状触媒の調製が容易であり又、重縮合反応活性が高くなるので好ましい。
0.1≦t/p≦2.0 ・・・・ (21)
0.1≦m/p≦3.0 ・・・・ (22)
t/mが2.0超過では重縮合触媒活性が不十分であり、0.5未満では活性が低下することがある。t/pが2.0超過ではポリエステル樹脂の熱安定性が悪いことがあり、また、0.1未満では重縮合触媒活性が不十分となることがある。m/pが3.0超過では触媒の安定性が悪く、触媒金属が析出しやすいことがあり、0.1未満では重合活性が不十分となることがある。尚、液状触媒の反応系への添加と併せて、必要に応じて、追加のチタン化合物、アルカリ金属化合物或いはリン化合物等を直接反応系に添加することもできる。
なお、ヘーズの測定に用いる成形板は、固相重縮合後のポリエステル樹脂粒状体を、イナートオーブン中で、窒素気流下160℃で4時間乾燥させた後、射出成形機(名機製作所社製「M−70AII−DM」)にて、シリンダー温度290℃、背圧5×105Pa、射出率40cc/秒、保圧力35×105Pa、金型温度25℃、成形サイクル約75秒で、成形したものであり、その形状は図1及び図2に示すように、縦50mm、横100mmで、横方向に6mmから3.5mmまで段差0.5mmの6段階の厚みを有する、段付成形板である。
平均重量がこの範囲であると固相重縮合反応速度が速く、粒体のハンドリング性も良い。
1〜 2 μ m の酸化チタンを、最終的に得られるポリエステル組成物中に0 . 0 1
〜 1 0 重量% 含有させるように添加することが好ましい。なお、この酸化チタンに由来するチタン金属量は触媒としてのチタン化合物に由来するものではないので本発明で規定するチタン金属の含有量T(モル/樹脂トン)には含まれない。
本発明における各種分析法を以下に示す。
凍結粉砕したポリエステル樹脂試料0.50gを、フェノール/テトラクロロエタン(重量比1/1)の混合液を溶媒として、濃度(c)が1.0g/dLとなるように、試料が溶融重縮合品の場合110℃で、固相重縮合品の場合120℃で、20分間で溶解させる。この溶液をウベローデ型毛細粘度管を用いて、30℃で、溶媒との相対粘度(ηrel)を測定し、この相対粘度(ηrel)−1から求めた比粘度(ηsp)と濃度(c)との比(ηsp/c)を求める。同じく濃度(c)を0.5g/dL、0.2g/dL、0.1g/dLとしたときについてもそれぞれの比(ηsp/c)を求め、これらの値より、濃度(c)を0に外挿したときの比(ηsp/c)を固有粘度IV(dL/g)として求めた。
固相重縮合後のポリエステル樹脂粒状体を、イナートオーブン(ESPEC社製「IPHH−201型」中で、40リットル/分の窒素気流下160℃で4時間乾燥させた後、射出成形機(名機製作所社製「M−70AII−DM」)にて、シリンダー温度290℃、背圧5×105Pa、射出率40cc/秒、保圧力35×105 Pa、金型温度25℃、成形サイクル約75秒で、図1に示される形状の、縦50mm、横100mmで、横方向に6mmから3.5mmまで段差0.5mmの6段階の厚みを有する段付成形板を射出成形した。尚、図1において、1.はゲート部である。成形板の厚さ3.5mmの部分からサンプルを切り出し固有粘度を測定しこの値と成形前のポリエステル樹脂の固有粘度との比を%表示したものを加熱溶融後の固有粘度保持率とした。数値の大きいほうが熱安定性が良い。
上記で得られた成形板における厚み5.0mm部(図1における2.)について、ヘーズメーター(日本電色社製「NDH−300A」)を用いて測定した。異物、金属析出物などがある場合ヘーズは高くなる。
ポリエステル樹脂試料2 . 5 g を、硫酸存在下に過酸化水素で常法により灰化、完全分解後、蒸留水にて5 0 m l に定容したものについて、J O B I N Y V O N 社製プラズマ発光分光分析装置「I C P − A E S J Y 4 6 P 型」を用いて定量し、ポリエステル1 トン中の、チタン原子としての総量T ( モル/ 樹脂トン) 、マグネシウム原子としての総量M ( モル/ 樹脂トン) 、及び燐原子としての総量P ( モル/ 樹脂トン) を算出した。
エステル化反応率(%)=((ケン化価−酸価)/ケン化価)×100で求めた。尚、ここで、酸価はエステル化反応物をジメチルホルムアミドに溶解しアルカリ滴定により得た反応物中の酸当量値であり、ケン化価はオリゴマーをアルカリ加水分解し酸で逆滴定して得た反応物中の酸およびエステル化された酸の合計当量値である。
ポリエステル樹脂チップを粉砕した後、熱風乾燥機にて140℃で15分間乾燥させ、デシケーター内で室温まで冷却した試料から、0.1gを精秤して試験管に採取し、ベンジルアルコール3mLを加えて、乾燥窒素ガスを吹き込みながら195℃、3分間で溶解させ、ついで、クロロホルム5mLを徐々に加えて室温まで冷却した。この溶液にフェノールレッド指示薬を1〜2滴加え、乾燥窒素ガスを吹き込みながら攪拌下に、0.1Nの水酸化ナトリウムのベンジルアルコール溶液で滴定し、黄色から赤色に変じた時点で終了とした。又、ブランクとして、ポリエステル樹脂試料を用いずに同様の操作を実施し、以下の式(23)によって酸価を算出した。
酸価=(当量/樹脂トン)=(A−B)× 0.1 × f/W ・・・・ (23)
ここで、Aは、滴定に要した0.1Nの水酸化ナトリウムのベンジルアルコール溶液の量(μL)、Bは、ブランクでの滴定に要した0.1Nの水酸化ナトリウムのベンジルアルコール溶液の量(μL)、Wは、ポリエステル樹脂の試料の量(g)、fは、0.1Nの水酸化ナトリウムのベンジルアルコール溶液の力価である。
力価(f)=0.1Nの塩酸水溶液の力価×0.1Nの塩酸水溶液の採取量(μL)
/0.1Nの水酸化ナトリウムのベンジルアルコール溶液の滴定量(μL)・・・(24)
ポリエステル樹脂試料を重水素化クロロホルム/ヘキサフルオロイソプロパノール(重量比7/3)の混合溶媒に濃度3重量%となるように溶解させた溶液について、核磁気共鳴装置(日本電子社製「JNM−EX270型」)を用いて、1 H−NMRを測定して各ピークを帰属し、ピークの積分値から共重合成分の含有量を算出した。全ジオール成分に対するモル%として表示した。
ポリエステル樹脂粒状体約100粒の重量及び粒数をはかり、一粒あたりの重量に換算して求めた。
スラリー調製槽、及びそれに直列に接続された2段のエステル化反応槽、及び2段目のエステル化反応槽に直列に接続された3段の溶融重縮合槽からなる連続重合装置を用い、スラリー調製槽に、テレフタル酸とエチレングリコールをそれぞれ毎時865重量部、485重量部で連続的に供給すると共に、エチルアシッドフォスフェートの0.3重量%エチレングリコール溶液を、得られるポリエステル樹脂1トン当たりの燐原子としての含有量Pが0.194モル/樹脂トンとなる量で連続的に添加して、攪拌、混合することによりスラリーを調製した。このスラリーを窒素雰囲気下で260℃、圧力50kPaG(0.5kg/cm2G)、平均滞留時間4時間に設定された第一段目のエステル化反応槽、ついで、窒素雰囲気下で260℃、圧力5kPaG(0.05kg/cm2G)、平均滞留時間1.5時間に設定された第2段目のエステル化反応槽に連続的に移送して、エステル化反応させた。又、その際、第2段目のエステル化反応槽に設けた上部配管を通じて、酢酸マグネシウム4水和物の0.6重量%エチレングリコール溶液を、得られるポリエステル樹脂1トン当たりのマグネシウム原子としての含有量Mが0.247モル/樹脂トンとなる量で連続的に添加した。エステル化率は、第1段目においては85%、第2段目においては95%であった。
(重縮合反応用液状触媒の調製)
1000mlのガラス製ナス型フラスコにエチレングリコール250重量部を入れ、これに酢酸マグネシウム・4水和物9.3重量部、エチルアシッドフォスフェートを6.0重量部、更にテトラブチルチタネート7.5重量部を加えて混合し、混合液を重縮合反応用液状触媒とした。この液のチタン濃度は0.39重量%であった。
(ポリエステル樹脂の製造)
実施例1において、エチルアシッドフォスフェート、酢酸マグネシウム4水和物及びテトラ−n−ブチルチタネートを添加する代わりに、上記で得た重縮合反応用触媒をエチレングリコールにて希釈しチタン濃度として0.15重量%とした液を、第2段目のエステル化反応槽に設けた配管を通じて、得られるポリエステル樹脂1トン当たりのチタン原子としての含有量Tが0.209モル/樹脂トンとなる量で連続的に添加したこと以外は、実施例1同様にして、ポリエステル樹脂を得た。得られた樹脂の評価結果を表1に示す。
実施例1において、エチルアシッドフォスフェートを得られるポリエステル樹脂1トン当たりの燐原子としての含有量Pが1.030モル/樹脂トンとなる量で添加し、酢酸マグネシウム4水和物を、得られるポリエステル樹脂1トン当たりのマグネシウム原子としての含有量Mが0.410モル/樹脂トンとなる量で添加し、テトラ−n−ブチルチタネートの代わりに三酸化アンチモンの1.89重量%エチレングリコール溶液を、得られるポリエステル樹脂1トン当たりのアンチモン原子としての含有量Sbが2.05モル/樹脂トンとなる量で添加したこと以外は実施例1と同様にしてポリエステル樹脂を得た。得られた樹脂の評価結果を表1に示す。
実施例1においてエチルアシッドフォスフェート、酢酸マグネシウム4水和物、テトラブチルチタネートの各添加量を表1に示す金属含有量になるように変更した以外は実施例1と同様にしてポリエステル樹脂を得た。得られた樹脂の評価結果を表1に示す。
2. ゲート部
Claims (7)
- チタン化合物、アルカリ土類金属化合物及びリン化合物からなる触媒の存在下に、芳香族ジカルボン酸及び/又はそのエステル形成性誘導体を主成分とするジカルボン酸成分とエチレングリコールを主成分とするジオール成分とを反応させて得られたポリエステル樹脂であって、該ポリエステル樹脂1トン中の触媒に由来するチタン、アルカリ土類金属及びリンの含有量が、それぞれ原子換算で、チタンT(モル/樹脂トン)、アルカリ土類金属M(モル/樹脂トン)、リンP(モル/樹脂トン)とするとき、T、M、及びPが下記式(1)〜(5)を満足し、且つ固有粘度が0.90dL/g以上で1.50dL/g以下であり、樹脂1トン中の末端カルボキシル基量が30当量/樹脂トン以下であり、290℃での加熱溶融後の固有粘度保持率が92%以上であることを特徴とするゴム補強繊維用ポリエステル樹脂。
0.020≦T≦0.400 ・・・・ (1)
0.040≦M≦0.850 ・・・・ (2)
0.030≦P≦0.800 ・・・・ (3)
0.10≦M/P≦3.00 ・・・・ (4)
0.20≦M/T≦4.00 ・・・・ (5) - 樹脂1トン中の末端カルボキシル基量が20当量/樹脂トン以下であることを特徴とする請求項1に記載のゴム補強繊維用ポリエステル樹脂。
- 290℃で射出成形した成形板の厚さ5.0mm部のヘーズが5.0%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のゴム補強繊維用ポリエステル樹脂。
- 芳香族ジカルボン酸及び/又はそのエステル形成誘導体を主成分とするジカルボン酸と、エチレングリコールを主成分とするジオールとを、エステル化反応及び重縮合反応させてポリエステルオリゴマーを製造し、得られたポリエステルオリゴマーを固相重縮合反応させて、末端カルボキシル基量が30当量/樹脂トン以下であり、290℃での加熱溶融時の固有粘度保持率が92%以上であるゴム補強繊維用のポリエステル樹脂を製造する方法であって、チタン化合物、アルカリ土類金属化合物及びリン化合物を、生成するポリエステル樹脂中のこれらの化合物に由来するチタン、アルカリ土類金属及びリンの含有量をそれぞれT(モル/樹脂トン)、M(モル/樹脂トン)及びP(モル/樹脂トン)とするとき、これらが下記(1)〜(5)式を満足するように、反応系に添加して溶融重縮合させ、得られたポリエステルオリゴマーを、生成するポリエステル樹脂の固有粘度が0.90dL/g以上で1.50dL/g以下となるまで固相重縮合反応を行うことを特徴とする方法。
0.020≦T≦0.400 ・・・・ (1)
0.040≦M≦0.850 ・・・・ (2)
0.030≦P≦0.800 ・・・・ (3)
0.10≦M/P≦3.00 ・・・・ (4)
0.20≦M/T≦4.00 ・・・・ (5) - チタン化合物、アルカリ土類金属化合物及びリン化合物を、それぞれアルコールを溶媒とする液状物として反応系に添加することを特徴とする請求項5に記載の方法。
- 反応系への添加を、アルカリ土類金属化合物、チタン化合物の順に行うことを特徴とする請求項5又は6に記載の方法。
- チタン化合物、アルカリ土類金属化合物及びリン化合物を混合して、アルコールを溶媒とする液状触媒として反応系に添加することを特徴とする請求項5に記載の方法。
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