JP2005097582A - ポリエステル樹脂及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【構成】 テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸成分とエチレングリコールを主成分とするジオール成分とを、エステル化反応を経て、(1) 周期表第4A族のチタン族元素からなる群より選択された少なくとも1種の元素の化合物、(2) カルシウム化合物、及び(3) 燐化合物、の存在下に重縮合させることにより得られ、末端カルボキシル基量が40当量/樹脂トン以下であるポリエステル樹脂、及びそのポリエステル樹脂の製造方法。
【選択図】 なし。
Description
シル基の含有量に起因することに着目し、末端カルボキシル基量を低減化させるべく、重縮合温度を低くするとか、原料中のジオール成分としてのエチレングリコールの割合を多くする等の方法が知られているが、前者方法では生産性の低下を招き、又、後者方法では、ジエチレングリコール等のエーテル系化合物が副生し、それらが得られる樹脂の軟化点を下げると共に熱安定性を悪化させることとなって、いずれも、末端カルボキシル基量を低減化することはできても、同時に新たな問題が発生し、前述の問題を基本的に解決し得るものではなかった。
(II) 0.075≦C≦0.800
(III) 0.020≦P≦0.600
(IV) 0.80≦C/P≦4.00
(V) 1.00≦C/T≦20.00
サンジオール、1,1−シクロヘキサンジメチロール、1,4−シクロヘキサンジメチロール、2,5−ノルボルナンジメチロール等の脂環式ジオール、及び、キシリレングリコール、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4’−β−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−β−ヒドロキシエトキシフェニル)スルホン酸等の芳香族ジオール、並びに、2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)プロパンのエチレンオキサイド付加物又はプロピレンオキサイド付加物、等が挙げられる。
(II) 0.075≦C≦0.800
(III) 0.020≦P≦0.600
(IV) 0.80≦C/P≦4.00
(V) 1.00≦C/T≦20.00
(I') 0.060≦T≦0.100
(I'') 0.070≦T≦0.090
(II') 0.150≦C≦0.350
(II'')0.200≦C≦0.300
(III') 0.050≦P≦0.300
(III'') 0.090≦P≦0.250
ての含有量T、(2) の化合物に由来するカルシウム原子としての含有量C、及び(3) の各化合物に由来する燐原子としての含有量Pが、前記式(I) 〜(III) を満足した上で、C/Pが下記式(IV)を満足するのが好ましいが、下記式(IV') を満足するのが更に好ましく、下記式(IV'')を満足するのが特に好ましい。更に、C/Tが下記式(V) を満足するのが好ましいが、下記式(V')を満足するのが更に好ましく、下記式(V'') を満足するのが特に好ましい。C/P及びC/Tが下記式の左辺値未満であると、いずれも、ポリエステル樹脂としての色調が黄味がかったものとなり、又、重縮合性、特に固相重縮合性が低下する傾向となり、一方、右辺値超過であっても、いずれも、重縮合性が低下したり、色調が悪化する傾向となる。
(IV') 1.00≦C/P≦2.00
(IV'')1.10≦C/P≦1.50
(V) 1.00≦C/T≦20.00
(V') 2.00≦C/T≦5.00
(V'') 2.40≦C/T≦4.00
(VI) 0.004≦M≦0.800
ものとなる。
平均重合度6のエチレンテレフタレートオリゴマー60重量部が予め仕込まれ、温度250℃、圧力1.2×105 Paに保持されたエステル化反応槽に、テレフタル酸43重量部とエチレングリコール19重量部のスラリーを4時間かけて供給してエステル化反応を行い、供給終了後も更に1時間かけてエステル化反応を行った後、得られたエステル化反応生成物の60重量部を重縮合槽に移送し、その配管より、エチルアシッドホスフェートを、エチレングリコール溶液として、得られるポリエステル樹脂1トン当たりの燐原子としての含有量Pが0.194モル/トンとなる量で添加し、5分後、酢酸カルシウム・2水和物を、エチレングリコール溶液として、得られるポリエステル樹脂1トン当たりのカルシウム原子としての含有量Cが0.167モル/トンとなる量で添加し、更に5分後、テトラ−n−ブチルチタネートを、エチレングリコール溶液として、得られるポリエステル樹脂1トン当たりのチタン原子としての含有量Tが0.084モル/トンとなる量で添加した後、エチレングリコール10重量部を追加添加した。尚、その際のエステル化反応生成物のエステル化率は95%であり、数平均重合度は7.7であった。又、追加添加したエチレングリコールの総量は、前記溶液としての添加量も含め、得られるポリエステル樹脂の理論収量の10重量%であった。添加終了から5分経過後、系内を2時間30分かけて250℃から280℃まで昇温すると共に、1時間で常圧から4×102 Paに減圧して同圧を保持しつつ、得られるポリエステル樹脂の固有粘度(〔η1 〕)が約0.60dl/gとなるまで溶融重縮合させた後、重縮合槽の底部に設けられた抜き出し口からストランド状に抜き出して、水冷後、チップ状にカットすることにより、溶融重縮合ポリエステル樹脂チップを得た。
粉砕機(吉田製作所製ウィレー型「1029−A」)を用いて1.5mm穴の目皿により粉砕した樹脂試料5.00gに、4N KOH/メタノール溶液50mlを加えて還流冷却器をセットし、マグネチックスターラ付きホットプレート(表面温度200℃)上で攪拌しながら、2時間加熱還流し、加水分解する。放冷後、高純度テレフタル酸約20gを加え、十分振とうして中和しpHを9以下としたスラリーを、11G−4グラスフィルターを用いて濾過した後、メタノール2mlで2回洗浄して濾液と洗液を合わせ、それを供試液として、その1μlをマイクロシリンジにて、ガスクロマトグラフィー(島津製作所製「GC−14APF」)に注入し、各ジオール単位のピーク面積から全ジオール成分に対するジエチレングリコール単位の含有量を、下式に従い算出した。
ジエチレングリコール単位の含有量(モル%)=(ACO×CfCO )/〔Σ(A×Cf )〕×100
〔ここで、ACOはジエチレングリコール単位の面積(μV・秒)、CfCO はそのジオール単位の補正係数、Aは各ジオール単位の面積(μV・秒)、Cf は各ジオール単位の補正係数である。〕
尚、ガスクロマトグラフィーの使用条件は、以下の通りである。
カラム:J&W社製「DB−WAX」(0.53mm×30mm)
設定温度:カラム;160〜220℃
気化室;230℃
検出器;230℃
ガス流量:キャリア(窒素);5ml/min
水素;0.6kg/cm2
空気;0.6kg/cm2
検出器:FID
感度:102 MΩ
樹脂試料5gを、硫酸存在下に過酸化水素で常法により灰化、完全分解後、蒸留水にて50mlに定容したものについて、プラズマ発光分光分析装置(JOBIN YVON社製ICP−AES「JY46P型」)を用いて定量し、ポリエステル樹脂1トン中のモル量に換算した。
凍結粉砕した樹脂試料0.25gを、フェノール/テトラクロロエタン(重量比1/1)の混合溶媒に、濃度(c)を1.0g/dlとして、溶融重縮合樹脂の場合は110℃で30分間、固相重縮合樹脂の場合は120℃で30分間保持することにより溶解させた後、ウベローデ型毛細粘度管を用いて、30℃で、原液との相対粘度(ηrel )を測定し、この相対粘度(ηrel )−1から求めた比粘度(ηsp)と濃度(c)との比(ηsp/c)を求め、同じく濃度(c)を0.5g/dl、0.2g/dl、0.1g/dlとしたときについてもそれぞれの比(ηsp/c)を求め、これらの値より、濃度(c)を0に外挿したときの比(ηsp/c)を固有粘度(dl/g)として求めた。
チップを粉砕した後、熱風乾燥機にて140℃で15分間乾燥させ、デシケーター内で室温まで冷却した試料から、0.1gを精秤して試験管に採取し、ベンジルアルコール3mlを加えて、乾燥窒素ガスを吹き込みながら195℃、3分間で溶解させ、次いで、クロロホルム5mlを徐々に加えて室温まで冷却した。この溶液にフェノールレッド指示薬を1〜2滴加え、乾燥窒素ガスを吹き込みながら攪拌下に、0.1Nの苛性ソーダのベンジルアルコール溶液で滴定し、黄色から赤色に変じた時点で終了とした。又、ブランクとして、ポリエステル樹脂試料抜きで同様の操作を実施し、以下の式によって酸価を算出した。
酸価(モル/トン)=(A−B)×0.1×f/W
〔ここで、Aは、滴定に要した0.1Nの苛性ソーダのベンジルアルコール溶液の量(μl)、Bは、ブランクでの滴定に要した0.1Nの苛性ソーダのベンジルアルコール溶液の量(μl)、Wは、ポリエステル樹脂試料の量(g)、fは、0.1Nの苛性ソーダのベンジルアルコール溶液の力価である。〕
尚、0.1Nの苛性ソーダのベンジルアルコール溶液の力価(f)は、試験管にメタノール5mlを採取し、フェノールレッドのエタノール溶液を指示薬として1〜2滴加え、0.1Nの苛性ソーダのベンジルアルコール溶液0.4mlで変色点まで滴定し、次いで、力価既知の0.1Nの塩酸水溶液を標準液として0.2ml採取して加え、再度、0.1Nの苛性ソーダのベンジルアルコール溶液で変色点まで滴定した。(以上の操作は、乾燥窒素ガス吹き込み下で行った。)以下の式によって力価(f)を算出した。
力価(f)=0.1Nの塩酸水溶液の力価×0.1Nの塩酸水溶液の採取量(μl)/0.1Nの苛性ソーダのベンジルアルコール溶液の滴定量(μl)
樹脂試料10gを、イナートオーブン(ESPEC社製「IPHH−201型」)中で、50l/分の窒素ガス気流下160℃で2時間乾燥させた後、4.0mgを精秤し、クロロホルム/ヘキサフルオロイソプロパノール(容量比3/2)の混合溶媒2mlに溶解させた後、更にクロロホルム20mlを加えて希釈し、これにメタノール10mlを加えて析出させ、引き続いて濾過して得た濾液を蒸発乾固後、ジメチルホルムアミド25mlに溶解し、その溶液中の環状三量体(シクロトリエチレンテレフタレート)量を、液体クロマトグラフィー(島津製作所製「LC−10A」)で定量した。
樹脂試料5.0gを精秤し、純水10mlと共に内容積50mlのミクロボンベに窒素シール下に封入し、160℃で2時間の加熱抽出を行い、その抽出液中のアセトアルデヒド量を、イソブチルアルコールを内部標準としてガスクロマトグラフィー(島津製作所製「GC−14A」)を用いて定量した。
樹脂試料を、内径36mm、深さ15mmの円柱状の粉体測色用セルに充填し、測色色差計(日本電色工業社製「ND−300A」)を用いて、JIS Z8730の参考1に記載される、Lab表色系によるハンターの色差式の色座標b値を、反射法により測定セルを90度ずつ回転させて4箇所測定した値の単純平均値として求めた。
成形板における厚み3.5mm部の先端部分(図1におけるA部)から4mm角程度に切り出してチップ化した試料を用い、前記と同様の方法で測定した。
<アセトアルデヒド含有量>
成形板における厚み3.5mm部の後端部分(図1におけるB部)から4mm角程度に切り出してチップ化した試料を用い、前記と同様の方法で測定した。
<ヘーズ>
成形板における厚み5.0mm部(図1におけるC部)について、ヘーズメーター(日本電色社製「NDH−300A」)を用いて測定した。
エチルアシッドホスフェート、酢酸カルシウム・2水和物、及びテトラ−n−ブチルチタネートを、それぞれエチレングリコール溶液として、得られるポリエステル樹脂1トン当たりの燐原子としての含有量P、カルシウム原子としての含有量C、及びチタン原子としての含有量Tが、それぞれ表1に示す量となるように添加したことの外は、実施例1と同様にしてポリエステル樹脂を製造し、同様にして評価し、結果を表1に示した。
エチルアシッドホスフェート、酢酸マグネシウム・4水和物、酢酸カルシウム・2水和物、及びテトラ−n−ブチルチタネートを、それぞれエチレングリコール溶液として、この順序で、順次5分間隔で、得られるポリエステル樹脂1トン当たりの燐原子としての含有量P、マグネシウム原子としての含有量M、カルシウム原子としての含有量C、及びチタン原子としての含有量Tが、それぞれ表1に示す量となるように添加したことの外は、実施例1と同様にしてポリエステル樹脂を製造し、同様にして評価し、結果を表1に示した。
エチルアシッドホスフェート、酢酸亜鉛・2水和物、酢酸カルシウム・2水和物、及びテトラ−n−ブチルチタネートを、それぞれエチレングリコール溶液として、この順序で、順次5分間隔で、得られるポリエステル樹脂1トン当たりの燐原子としての含有量P、亜鉛原子としての含有量M、カルシウム原子としての含有量C、及びチタン原子としての含有量Tが、それぞれ表1に示す量となるように添加したことの外は、実施例1と同様にしてポリエステル樹脂を製造し、同様にして評価し、結果を表1に示した。
エチルアシッドホスフェート、酢酸カルシウム・2水和物、及びテトラ−n−ブチルチタネートの各エチレングリコール溶液を添加した後、エチレングリコールの追加添加を行わなかったことの外は、実施例1と同様にしてポリエステル樹脂を製造し、同様にして評価し、結果を表1に示した。
エチルアシッドホスフェート、酢酸カルシウム・2水和物、及びテトラ−n−ブチルチタネートを、それぞれエチレングリコール溶液として、得られるポリエステル樹脂1トン当たりの燐原子としての含有量P、カルシウム原子としての含有量C、及びチタン原子としての含有量Tが、それぞれ表1に示す量となるように添加したこと、これらのエチレングリコール溶液を同時に添加したこと、及び、前記溶液としての添加以外にエチレングリコールの追加添加を行わなかったことの外は、実施例1と同様にしてポリエステル樹脂を製造し、同様にして評価し、結果を表1に示した。
エチルアシッドホスフェート、酢酸マグネシウム・4水和物、酢酸カルシウム・2水和物、及びテトラ−n−ブチルチタネートを、それぞれエチレングリコール溶液として、得られるポリエステル樹脂1トン当たりの燐原子としての含有量P、マグネシウム原子としての含有量M、カルシウム原子としての含有量C、及びチタン原子としての含有量Tが、それぞれ表1に示す量となるように添加したこと、これらのエチレングリコール溶液を同時に添加したこと、及び、前記溶液としての添加以外にエチレングリコールの追加添加を行わなかったことの外は、実施例1と同様にしてポリエステル樹脂を製造し、同様にして評価し、結果を表1に示した。
エチルアシッドホスフェート、酢酸ナトリウム、及びテトラ−n−ブチルチタネートを、それぞれエチレングリコール溶液として、この順序で、順次5分間隔で、得られるポリエステル樹脂1トン当たりの燐原子としての含有量P、ナトリウム原子としての含有量N、及びチタン原子としての含有量Tが、それぞれ表1に示す量となるように添加したこと、及び、前記溶液としての添加以外にエチレングリコールの追加添加を行わなかったことの外は、実施例1と同様にしてポリエステル樹脂を製造し、同様にして評価し、結果を表1に示した。
エチルアシッドホスフェート、酢酸マグネシウム・4水和物、及びテトラ−n−ブチルチタネートを、それぞれエチレングリコール溶液として、この順序で、順次5分間隔で、得られるポリエステル樹脂1トン当たりの燐原子としての含有量P、マグネシウム原子としての含有量M、及びチタン原子としての含有量Tが、それぞれ表1に示す量となるように添加したことの外は、実施例1と同様にしてポリエステル樹脂を製造し、同様にして評価し、結果を表1に示した。
Claims (11)
- テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸成分とエチレングリコールを主成分とするジオール成分とを、エステル化反応を経て、(1) 周期表第4A族のチタン族元素からなる群より選択された少なくとも1種の元素の化合物、(2) カルシウム化合物、及び(3) 燐化合物、の存在下に重縮合させることにより得られ、末端カルボキシル基量が40当量/樹脂トン以下であることを特徴とするポリエステル樹脂。
- (1) の化合物に由来する周期表第4A族のチタン族原子としての含有量をT(モル/樹脂トン)、(2) の化合物に由来するカルシウム原子としての含有量をC(モル/樹脂トン)、及び(3)の化合物に由来する燐原子としての含有量をP(モル/樹脂トン)としたとき、T、C、及びPが下記式(I) 〜(V) を満足する請求項1に記載のポリエステル樹脂。
(I) 0.020≦T≦0.200
(II) 0.075≦C≦0.800
(III) 0.020≦P≦0.600
(IV) 0.80≦C/P≦4.00
(V) 1.00≦C/T≦20.00 - 更に、(4) マグネシウム、アルミニウム、マンガン、鉄、コバルト、銅、亜鉛、及びガリウムからなる群より選択された少なくとも1種の元素の化合物、の共存下に重縮合させることにより得られたものである請求項1又は2に記載のポリエステル樹脂。
- (4) の化合物に由来するマグネシウム、アルミニウム、マンガン、鉄、コバルト、銅、亜鉛、及びガリウムのいずれかの原子としての含有量をM(モル/樹脂トン)としたとき、Mが下記式(VI)を満足する請求項3に記載のポリエステル樹脂。
(VI) 0.004≦M≦0.800 - テレフタル酸単位の含有量が全ジカルボン酸成分に対して97.0モル%以上、エチレングリコール単位の含有量が全ジオール成分に対して97.0モル%以上で、固有粘度が0.70〜0.90dl/gである請求項1乃至4のいずれかに記載のポリエステル樹脂。
- Lab表色系によるハンターの色差式の色座標b値が4.0以下である請求項1乃至5のいずれかに記載のポリエステル樹脂。
- 環状三量体含有量が0.50重量%以下である請求項1乃至6のいずれかに記載のポリエステル樹脂。
- アセトアルデヒド含有量が5.0ppm以下で、280℃で射出成形した成形体におけるアセトアルデヒド含有量が23ppm以下である請求項1乃至7のいずれかに記載のポリエステル樹脂。
- 280℃で射出成形した厚さ5mmの成形板におけるヘーズが10.0%以下である請求項1乃至8のいずれかに記載のポリエステル樹脂。
- テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸成分とエチレングリコールを主成分とするジオール成分とを、エステル化反応を経て、(1) 周期表第4A族のチタン族元素からなる群より選択された少なくとも1種の元素の化合物、(2) カルシウム化合物、及び(3) 燐化合物、の存在下に重縮合反応させるにおいて、(1) 、(2) 、及び(3) の各化合物の反応系への添加量を、得られるポリエステル樹脂1トン当たりの、(1) の化合物に由来する周期表第4A族のチタン族原子としての含有量をT(モル/樹脂トン)、(2) の化合物に由来するカルシウム原子としての含有量をC(モル/樹脂トン)、及び(3) の化合物に由来する燐原子としての含有量をP(モル/樹脂トン)としたとき、T、C、及びPが下記式(I) 〜(V) を満足する量とすると共に、エステル化反応生成物にエチレングリコールを追加添加することにより、末端カルボキシル基量が40当量/樹脂トン以下のポリエステル樹脂を製造することを特徴とするポリエステル樹脂の製造方法。
(I) 0.020≦T≦0.200
(II) 0.075≦C≦0.800
(III) 0.020≦P≦0.600
(IV) 0.80≦C/P≦4.00
(V) 1.00≦C/T≦20.00 - 更に、(4) マグネシウム、アルミニウム、マンガン、鉄、コバルト、銅、亜鉛、及びガリウムからなる群より選択された少なくとも1種の元素の化合物を、得られるポリエステル樹脂1トン当たりの、(4) の化合物に由来するマグネシウム、アルミニウム、マンガン、鉄、コバルト、銅、亜鉛、及びガリウムのいずれかの原子としての含有量をM(モル/樹脂トン)としたとき、Mが下記式(VI)を満足する量として反応系に添加し、該化合物の共存下に重縮合させる請求項10に記載のポリエステル樹脂の製造方法。
(VI) 0.004≦M≦0.800
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