JP3717392B2 - ポリエステル樹脂 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種包装容器、フィルム、繊維等に幅広く供されるポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂に関するものである。詳細には、環境安全性に優れかつ安価なチタンを重縮合触媒元素とし、優れた色調を示し、かつ副生成物が少なく、ボトル等の成形に好適に使用できるポリエステル樹脂に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂は、機械的強度、化学的安定性、ガスバリア性、衛生性などに優れ、また比較的安価で軽量であるために、各種包装容器、フィルム、繊維等として幅広く用いられている。
このようなポリエステル樹脂としては、従来、主としてアンチモン化合物を重縮合触媒として使用して製造されていた。
【0003】
しかしながら、重縮合触媒としてアンチモン化合物を使用して重合したポリエステル樹脂は、例えば、成形して飲食品容器として用いられた場合、樹脂中に残存するアンチモンが、高温下において容器から溶出して内容飲食品に僅かながら移行することが懸念され、又重金属であるアンチモンの使用による環境汚染の問題から、アンチモンをまったく使用しないか又は使用しても極低量とする、または触媒としてより安全な他の金属を使用することが望まれていた。
【0004】
アンチモン系触媒の代わりに、ゲルマニウム化合物を使用して重合したポリエステル樹脂も公知である。しかしゲルマニウム化合物は埋蔵量が僅かであるため、非常に高価であり、その代替として使用可能な触媒が望まれていた。
また、安価で安全なチタン化合物を使用して重合したポリエステル樹脂が各種提案されている。チタン触媒は、アンチモン触媒やゲルマニウム触媒に比べ活性が高く少量の使用で済み、さらにアンチモン触媒のような安全衛生上の懸念もなく、またゲルマニウム触媒に比べて安価であることから、チタン触媒を用いたポリエステル樹脂は工業上価値ある検討課題である。しかし、チタン化合物を使用して重合したポリエステル樹脂は着色や副生成物であるアセトアルデヒドの量が多いという欠点があった。
【0005】
これに対して、特開平8−73581号は、限定された量の錯形成剤とチタン化合物を使用して製造した、アンチモンを含まない無彩色の透明度に優れたポリエステルを提案している。しかしながら、本発明者等の検討によれば、上記公開特許記載の方法で得られるポリエステル樹脂は、副生成物であるアセトアルデヒド、環状三量体の量が多く、ボトル等の食品容器用として成形した場合には、得られるボトルが内容物の風味に影響を与えたり、ボトル成形時の金型の汚染が著しいという問題点があり、更にこの方法では色調改良のために重金属であるコバルト(青味剤)を使用しており環境安全性の観点から好ましくないものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、環境安全性に優れるチタンを重縮合触媒元素として使用し、優れた色調を示し、かつアセトアルデヒド、環状三量体等の副生成物が少なく、そのためボトル等の食品容器用として成形した場合に、得られるボトルが内容物の風味に影響を与えることなく、またボトルの色調も良好なポリエステル樹脂を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、チタン化合物を重縮合触媒として製造したポリエステル樹脂につき種々検討した結果、上記目的を達成し得るポリエステル樹脂を得ることに成功した。すなわち、本発明の要旨は、芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体を主成分とするジカルボン酸成分と、エチレングリコールを主成分とするジオール成分とを、チタン化合物を含有する触媒の存在下で重合して得られるポリエステル樹脂において、該触媒成分として、チタン化合物と、リン化合物と、水素を除くIa族元素化合物、 II a族元素化合物及びマンガン化合物から選択される少なくとも1種の金属化合物とを併用し、これら各化合物を、リン化合物、水素を除くIa族化合物、 II a族化合物及びマンガン化合物から選択される少なくとも1種の金属化合物、チタン化合物の順序で添加して得られたポリエステル樹脂であって、該ポリエステル樹脂1トン当たり、チタン原子(Ti)を0.002〜1.0モル含有し、且つ、以下の物性を有することを特徴とするポリエステル樹脂に存する。
【0008】
【数4】
固有粘度 ≧ 0.70dl/g
色調b値 ≦ 4
アセトアルデヒド含量 ≦ 5.0(ppm)
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明のポリエステル樹脂は、従来公知の方法に準じて、芳香族ジカルボン酸又はそのエステル形成性誘導体のジカルボン酸成分及びジオール成分のスラリーを調製し、エステル化或いはエステル交換法により低分子量ポリエステルを得、これをチタン化合物含有触媒の存在下溶融重合により重縮合し、要すれば更に固相重合を行うことにより製造することができる。本発明のポリエステル樹脂は、重合触媒であるチタン化合物及び必要に応じて使用される共触媒乃至は助触媒成分に由来する金属成分を含有し、又これら金属成分の使用量、添加方法及び重合反応条件の制御により所定の物性値を有する。
1.ポリエステル樹脂の構成成分
本発明のポリエステル樹脂は、芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体を主成分とするジカルボン酸成分とエチレングリコールを主成分とするジオール成分とから製造される。
【0010】
本発明において、その芳香族ジカルボン酸又はそのエステル形成性誘導体としては、具体的には、例えば、テレフタル酸、フタル酸、イソフタル酸、ジブロモイソフタル酸、スルホイソフタル酸ナトリウム、フェニレンジオキシジカルボン酸、4,4′−ジフェニルジカルボン酸、4,4′−ジフェニルエーテルジカルボン酸、4,4′−ジフェニルケトンジカルボン酸、4,4′−ジフェノキシエタンジカルボン酸、4,4′−ジフェニルスルホンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、並びに、テレフタル酸ジメチルエステル、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステル等の、これら芳香族ジカルボン酸の炭素数1〜4程度のアルキルエステル、及びハロゲン化物等が挙げられる。
【0011】
尚、前記芳香族ジカルボン酸及びそのエステル形成性誘導体以外のジカルボン酸成分としては、例えば、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸等の脂環式ジカルボン酸、及び、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピぺリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカジカルボン酸、ドデカジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸、並びに、これらの脂環式ジカルボン酸や脂肪族ジカルボン酸の炭素数1〜4程度のアルキルエステル、及びハロゲン化物等が挙げられる。
【0012】
又、エチレングリコール以外のジオール成分としては、例えば、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、オクタメチレングリコール、デカメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール等の脂肪族ジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,1−シクロヘキサンジメチロール、1,4−シクロヘキサンジメチロール、2,5−ノルボルナンジメチロール等の脂環式ジオール及び、キシリレングリコール、4,4′−ジヒドロキシビフェニル、2,2−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4′−β−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、4,4′−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ジフェニルスルホン等の芳香族ジオール、並びに、2,2−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)プロパンのエチレンオキサイド付加物又はプロピレンオキサイド付加物等が挙げられる。
【0013】
更に、例えば、グリコール酸、p−ヒドロキシ安息香酸、p−β−ヒドロキシエトキシ安息香酸等のヒドロキシカルボン酸やアルコキシカルボン酸、及び、ステアリルアルコール、ドコサノール、オクタコサノール、ベンジルアルコール、ステアリン酸、ベヘン酸、メリシン酸、安息香酸、t−ブチル安息香酸、ベンゾイル安息香酸等の単官能成分、トリカルバリル酸、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸、没食子酸、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、グリセロール、ペンタエリスリトール、テトラキス[メチレン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン等の三官能以上の多官能成分、等の一種又は二種以上が、共重合成分として用いられてもよい。
【0014】
以上の中でも、本発明はテレフタル酸または2,6−ナフタレンジカルボン酸を主成分とするカルボン酸成分、就中、テレフタル酸を主成分とするカルボン酸成分と、エチレングリコールを主成分とするジオール成分とから製造されるポリエステルに特に好ましく適用され、本発明の効果が発揮される。
本発明のポリエステル樹脂は、前記芳香族ジカルボン酸又はそのエステル形成性誘導体を、ジカルボン酸成分の50モル%以上、好ましくは90モル%以上、更に好ましくは95モル%以上、特に好ましくは99モル%以上を占めるジカルボン酸成分と、エチレングリコールをジオール成分の50モル%以上、好ましくは90モル%以上、更に好ましくは95モル%以上、特に好ましくは97モル%以上を占めるジオール成分とを、エステル化反応又はエステル交換反応を経て重縮合させることにより製造されたものである。尚、反応系内で副生したジエチレングリコールが共重合されていてもよく、共重合成分として系外から添加される分も含めたジエチレングリコールの含有量は4モル%以下、より好ましくは3モル%以下である。ジエチレングリコールが多いと樹脂のアセトアルデヒド量が多くなったり、また延伸ボトルなどの成形体とした場合の耐熱性が低下する。
2.重合触媒及びポリエステル樹脂に含まれるチタン含有量
本発明のポリエステル樹脂は、チタン化合物触媒の存在下重合され、触媒に由来するチタンを含有する。
【0015】
触媒として使用されるチタン化合物としては、テトラ−n−プロピルチタネート、テトライソプロピルチタネート、テトラ−n−ブチルチタネート、テトラ−t−ブチルチタネート、テトラフェニルチタネート、テトラシクロヘキシルチタネート、テトラベンジルチタネート、テトラ−n−ブチルチタネートテトラマー、酢酸チタン、シュウ酸チタン、シュウ酸チタン酸カリウム、シュウ酸チタン酸ナトリウム、チタン酸カリウム、チタン酸ナトリウム、チタン酸−水酸化アルミニウム混合物、塩化チタン、塩化チタン−塩化アルミニウム混合物、シュウ化チタン、フッ化チタン、六フッ化チタン酸カリウム、六フッ化チタン酸マンガン、六フッ化チタン酸アンモニウム、及びチタンアセチルアセトナートなどが挙げられる。これらは特に限定されないが、テトラ−n−プロピルチタネート、テトライソプロピルチタネート、テトラ−n−ブチルチタネート、シュウ酸チタン酸、及びシュウ酸チタン酸カリウムが好ましい。
【0016】
チタン化合物の使用量は、得られるポリエステル樹脂1トン当たりのチタン原子(Ti)の含有量が0.002〜1.0モルとなる量である。
ポリエステル樹脂1トン当たりのチタン原子の含有量が0.002モル未満となる使用量では、十分な重合速度が得られず、また1.0モルを超える量では得られたポリエステル樹脂の色調やアセトアルデヒド量に悪影響を及ぼすので好ましくない。好ましい量は、ポリエステル樹脂1トン当たり、チタン原子の含有量が0.002〜0.5モル、より好ましくは0.002〜0.2モル、さらに好ましくは、0.002〜0.06モル、特に好ましくは0.002〜0.04モルとなる量である。
3.ポリエステル樹脂の物性
本発明のポリエステル樹脂は次の性質を有する樹脂である。
【0017】
【数5】
固有粘度 ≧ 0.70(dl/g)
ハンター色座標b値 ≦ 4
アセトアルデヒド含量 ≦ 5.0(ppm)
本発明のポリエステル樹脂の固有粘度(IV)は、0.70dl/g以上であり、好ましくは0.70dl/g以上1.5dl/g以下、さらに好ましくは0.70dl/g以上0.90dl/g以下、より好ましくは0.70dl/g以上0.80dl/g以下である。なお、この場合の固有粘度とは、ポリエステル樹脂を凍結粉砕したのち、フェノール/1,1,2,2−テトラクロロエタン(重量比1/1)の混合溶媒に溶解して、それぞれ濃度0.1、0.2、0.5、1g/dlの溶液とし、各溶液の粘度をウベローデ型毛細粘度管にて温度30℃で測定し、濃度0g/dlのときの粘度を外挿して求めた値である。
【0018】
固有粘度が小さいとボトルなどの成形品とした場合の強度が不足する。固有粘度が大きいとボトルなどの成形品の予備成形体の射出成形時の樹脂溶融に時間を要し、その際にアセトアルデヒド、環状三量体などの副生成物の量が増えたり、予備成形体を延伸ブローしてボトルとする時に大きな延伸応力がかかったりして、成形の生産性が悪化する。
【0019】
固有粘度は用途に応じ、ポリエステル製造時の溶融重合及び必要ならばそれに引き続く結晶化及び固相重合の、温度および時間等の条件を調節することにより、所望の粘度に調整することができる。例えば、溶融重合により固有粘度0.10dl/g以上0.70dl/g以下、より好ましくは0.30dl/d以上0.70以下、更に好ましくは0.50dl/g以上0.65dl/g以下とし、さらに結晶化・固相重合によって固有粘度0.70dl/g以上とすると、色調、重合速度、アセトアルデヒド及び環状低量体の副生量などの点で好ましいポリエステル樹脂が得られる。
【0020】
本発明のポリエステル樹脂の色調は、JIS Z8730の参考1に記載されるLab座標系におけるハンターの色座標b値が、4以下であり、好ましくは−10〜3、より好ましくは−5〜2、さらに好ましくは−3〜1、最も好ましくは−2〜0である。b値が4以下であると成型品とした際に色味が良好であるが、b値が4を超えると、成形品とした場合の黄味が強すぎる傾向があり、また、−10未満であると、成形品とした場合の青味が強すぎる傾向がある。
【0021】
b値は、重合条件や添加する触媒系の種類、量及び順序により調整できる。重合系に色材(染料)等を添加して調整することもできるが、色材(染料)は重合設備・成形設備その他を汚染するから添加しない方が好ましい。また、青みづけのための金属としてCoを少量添加することもできるが、Coは重金属であり、Sb同様に使用しても極低量であることが好ましく、まったく添加しないことがより好ましい。
【0022】
本発明のポリエステル樹脂のアセトアルデヒド含量は、5.0ppm以下であり、好ましくは3.0ppm、より好ましくは2.0ppm以下である。アセトアルデヒド含量が5.0ppmを超えると、成形品とした場合に、成形品が内容物の風味に与える影響が大きい。なお、ppmは重量基準である。
さらに本発明のポリエステル樹脂の環状三量体含有量は、0.50重量%以下であることが好ましい。より好ましくは0.40重量%以下である。環状三量体含有量が0.50重量%を超えると、成形品を製造する場合の、成形金型に環状三量体が付着して金型を汚染し、成形品の外観を害するほか、金型清掃のため成形品の生産性が悪くなる傾向がある。
【0023】
上記のポリエステル樹脂の物性は、チタン化合物に、適当な共触媒成分或いは助触媒成分を加えた重合触媒を使用することによって調整することができる。
具体的には、重合触媒としてチタン化合物にリン化合物と、水素を除くIa族元素化合物、IIa族元素化合物及びマンガン化合物から選択される少なくとも1種の化合物を適量併用して使用する。
【0024】
▲1▼ リン化合物としては、亜リン酸や次亜リン酸、そしてこれらのエステル類(例えば、ジエチルホスファイト、トリフェニルホスファイト、トリスドデシルホスファイト及びトリスノニルデシルホスファイトなど)や、これらのリチウム、ナトリウム及びカリウム等の金属の塩等の3価のリン化合物が挙げられる。
また、正リン酸やポリリン酸、そしてこれらのエステル類(例えば、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリ−n−ブチルホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリス(トリエチレングリコール)ホスフェート及びエチルジエチルホスホノアセテートや、メチルアシッドホスフェート、エチルアシッドホスフェート、イソプロピルアシッドホスフェート、ブチルアシッドホスフェート、ジブチルホスフェート、モノブチルホスフェート、ジオクチルホスフェート及びトリエチレングリコールアシッドホスフェートなどの酸性リン酸エステル類等の5価のリン化合物が挙げられる。
【0025】
これらの中、亜リン酸、正リン酸、エチルアシッドホスフェート、トリス(トリエチレングリコール)ホスフェート、トリエチレングリコールアシッドホスフェート及びエチルジエチルホスホノアセテートが好ましく、また重合系内の異物生成抑制や色調の観点から、エチルアシッドホスフェート、トリス(トリエチレングリコール)ホスフェート、トリエチレングリコールアシッドホスフェート及びエチルジエチルホスホノアセテートが特に好ましい。
【0026】
リン化合物の使用量は、得られるポリエステル樹脂1トン当たりにリン原子の含有量が、0.02〜4モル、好ましくは0.02〜2モルとなる量である。リン化合物の使用量により、得られるポリエステル樹脂の色調や重合速度、アセトアルデヒドや環状三量体等の副生成物の調整ができる。
▲2▼ 水素を除くIa族元素化合物、IIa族元素化合物、及びマンガン化合物としては、エチレングリコール等の原料ジオール成分や、アルコール、水に可溶の化合物であって、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム等の酸化物、水酸化物、アルコキシド、酢酸塩、炭酸塩、シュウ酸塩、及びハロゲン化物等、具体的には、例えば、酢酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、マグネシウムアルコキシド、酢酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、酢酸カルシウム、炭酸カルシウム、酸化マンガン、水酸化マンガン、酢酸マンガン等が挙げられる。中でも、マグネシウム化合物、マンガン化合物が好ましく、マグネシウム化合物が特に好ましい。
【0027】
水素を除くIa族元素化合物、IIa族元素化合物、マンガン化合物の使用量としては、得られるポリエステル樹脂1トン当たり、これら原子からなる群より選択される少なくとも1種の原子の含有量が0.04〜5モルとなる量が好ましく、0.04〜3モルとなる量がより好ましい。特にこれら金属化合物としてマグネシウム化合物を使用する場合の好ましい量は、マグネシウム金属として、ポリエステル樹脂1トン当たり0.1〜3モルであり、より好ましくは0.2〜2モル、特に好ましくは、0.3〜1モルである。上記範囲未満では重合性が低下し、上記範囲を超えると色調が悪化する傾向にある。
【0028】
重合触媒中のチタン化合物及びこれらの金属化合物の使用量により、重合反応の際の重合速度を制御できるのみならず、得られるポリエステル樹脂の色調、アセトアルデヒドや環状三量体副生量の調整ができる。
【0029】
特に、本発明のポリエステル樹脂1トン当たりのチタン原子の含有量Ti(モル)、リン原子の含有量P(モル)、並びに水素を除くIa族原子、IIa族原子及びマンガン原子からなる群より選択される少なくとも1種の原子の含有量M(モル)が、下式の関係を満たすことが好ましい。
【0030】
【数6】
P/Ti ≧ 1
1 ≧ P/(Ti+M) ≧ 0.1
1 ≧ P/M > 0
より好ましいP/Tiの値は5〜50、更に、好ましくは15〜30である。P/Tiの値が1未満であると、得られるポリエステル樹脂が黄味がかり色調が悪くなる傾向にある。
【0031】
より好ましいP/(Ti+M)の値は0.2〜1、更に好ましくは0.4〜1である。P/(Ti+M)の値が0.1未満であると、得られるポリエステル樹脂が黄味がかり色調が悪くなり、一方、1を超えると、重合性が悪化する傾向にある。
より好ましいP/Mの値は0.2〜1であり、更に好ましくは0.4〜1である。P/Mの値が1を超えると、重合性が悪化する傾向にある。
【0032】
さらに本発明のポリエステル樹脂1トン当たりのチタン原子の含有量Ti(モル)と、水素を除くIa族原子、IIa族原子及びマンガン原子からなる群より選ばれる少なくとも一種の原子の含有量M(モル)との比率M/Tiは、2.5〜250であることが好ましく、より好ましくは15〜150、更に好ましくは25〜50である。
【0033】
M/Tiがこの範囲より小さいと重合性が低下し、この範囲より大きいと色調が悪化する傾向にある。
本発明のポリエステル樹脂の触媒組成が上記の式を満たすことが好ましいことの理由は定かではないが、以下のように推察される。即ち、P/Tiを大きくとることによって、Ti触媒の色調やアセトアルデヒド生成などの副反応を抑制するが、これによりTi触媒の重合活性も低下する。これに対して意外にも極少量のMを添加することでその助触媒効果により重合活性が補填され、Ti触媒の色調やアセトアルデヒド生成などの副反応を抑制したまま十分な重合活性を得ることができるものと推察される。その場合、Mの所要添加量としては、前記のようにポリエステル樹脂1トンあたり0.04〜5モルで十分であり、Mを単独で主触媒として利用する場合の所要量が通常5モルを大きく越えることからすると、Mの助触媒効果がTiとの組合せにおいて特徴的に発揮されることがわかる。またその場合、P/MまたはP/(Ti+M)は、MまたはTi+MのPによる失活を避けるために前記のような比較的小さい範囲であることがよいものと推察される。
【0034】
また本発明のポリエステル樹脂の重合には、上記▲1▼▲2▼の金属化合物のほか、▲3▼少量のゲルマニウム化合物を併用してもよく、ゲルマニウムの使用により、さらにポリエステル樹脂の色調、アセトアルデヒド量、環状三量体量などを好ましいものとすることができる。好ましいゲルマニウムの量としては、ポリエステル樹脂1トン当たりのゲルマニウム原子の含有量が0〜0.4モル、より好ましくは0〜0.3モル、さらに好ましくは0〜0.2モル、最も好ましくは0〜0.1モルとなる量である。ゲルマニウム化合物の使用量が多いことは、前記のように樹脂の製造コストを引き上げてしまう。
【0035】
ここで、そのゲルマニウム化合物としては、具体的には、例えば、二酸化ゲルマニウム、四酸化ゲルマニウム、水酸化ゲルマニウム、シュウ酸ゲルマニウム、ゲルマニウムテトラエトキシド、ゲルマニウムテトラ−n−ブトキシド等が挙げられ、中でも、二酸化ゲルマニウムが好ましい。
上記以外にも、通常ポリエステル樹脂を製造する際に使用される化合物に由来する成分を含有しても良い。具体的な例としては、ジルコニウム、ハフニウム、クローム、モリブデン、タングステン、鉄、ニッケル、金、銀、銅、亜鉛、ホウ素、アルミニウム、ケイ素、錫、ランタン及びセリウムなどの、酸化物、ハロゲン化物、水酸化物、アルコキシド及び脂肪族又は芳香族カルボン酸塩などが挙げられる。
【0036】
更に、本発明の効果を損なわない範囲で、他の公知のエステル化触媒、エステル交換触媒、重縮合触媒、核剤、無機充填材、滑材、スリップ剤、アンチブロッキング剤、安定剤、帯電防止剤、防曇剤及び顔料などの各種添加剤などの必要量を含有していてもよい。
本発明のポリエステル樹脂は、従来公知の方法に準じて、原料スラリー調製、エステル化法またはエステル交換法及び溶融重合による方法で製造することができる。また、その後固相重合をする、更に必要に応じて水中加熱処理をして製造することもできる。
【0037】
先ず、芳香族ジカルボン酸成分を主成分とするジカルボン酸成分或いはジカルボン酸のエステル誘導体成分とエチレングリコールを主成分とするジオール成分、その他の共重合モノマー、その他必要に応じて助剤化合物等を混合撹拌して、原料スラリーを調製する。その場合、ジカルボン酸成分に対するジオール成分のモル比率は通常1.0〜1.5であり、ジカルボン酸のエステル誘導体成分に対するジオール成分のモル比率は通常1.5〜2.5である。
【0038】
次に原料スラリーからエステル化法又はエステル交換法によりポリエステルの低量体を製造する。
エステル化法は、例えばテレフタル酸、エチレングリコールその他の共重合成分を用いて、加圧下で直接エステル化反応を行い、ポリエステルの低量体を得る方法である。エステル交換法は、ジカルボン酸の代わりにジカルボン酸のエステル誘導体、例えばジメチルテレフタレートを原料として、相当量のエステル交換触媒を用いて、エステル交換反応を行うことにより、ポリエステルの低量体を得る方法である。エステル交換法は、ポリエステル樹脂の色調及びアセトアルデヒド量にエステル交換触媒が悪影響を及ぼす場合がある。一方、エステル化法はエステル交換触媒が不要なため、得られるポリエステル樹脂の色調及びアセトアルデヒド量が比較的良好となる。従って、本発明のポリエステル樹脂を得るには、エステル化法が好ましい。
【0039】
エステル化法は、例えばテレフタル酸とエチレングリコールを原料とする場合には、通常240〜280℃の温度、大気圧に対する相対圧力0〜4×105Paの加圧下で1〜10時間加熱撹拌して行われる。
その際、エステル化反応生成物或いはエステル交換反応生成物としてのポリエステル低分子量体のエステル化率(原料ジカルボン酸成分の全カルボキシル基のうちジオール成分と反応してエステル化したものの割合)は、95%以上であるのが好ましい。
【0040】
次いで、得られたポリエステルの低量体を、溶融重合により重縮合反応させる。溶融重合は、ポリエステル低量体を重合触媒の存在下、昇温するとともに次第に減圧することにより行われる。例えばテレフタル酸とエチレングリコールを原料とする場合には、通常温度は250〜290℃、圧力は常圧から漸次減圧され、最終的には通常絶対圧力1333〜13.3Pa(約10〜0.1Torr)である。重合触媒としては前記したチタン化合物を使用する。その使用量は、前述の如く得られたポリエステル樹脂1トン当たりのチタン原子の含有量が0.02〜1.0モルとなる量である。又必要に応じて、▲1▼リン化合物、▲2▼水素を除くIa族元素化合物、IIa族元素化合物又はマンガン化合物の少なくとも1種、さらに必要ならば、▲3▼ゲルマニウム化合物等が併用される。
【0041】
これらの触媒成分は、溶融重合反応工程以前の任意の段階で添加することが出来るが、これらの添加順序としては、これら各化合物を、リン化合物、水素を除くIa族化合物、IIa族化合物及びマンガン化合物から選択される少なくとも1種の金属化合物、チタン化合物の順序で添加する。ゲルマニウム化合物、その他金属成分を使用する場合は、リン化合物より後の段階で添加する。ゲルマニウム化合物はチタン化合物の前、後、チタン化合物と同じ段階で、または水素を除くIa族化合物ないし/及びIIa族化合物と同じ段階で添加するのが好ましく、水素を除くIa族化合物ないし/及びIIa族化合物と同じ段階で添加するのがさらに好ましい。
【0042】
添加順序がこの順番であることにより、得られるポリエステル樹脂の色調及び副生成物量が良好のものとなる。また、添加順序がこの順番であることにより、溶融重合或いは更に固相重合後得られるポリエステル樹脂に、後述する水中加熱処理を行うことにより、さらにポリエステル樹脂の色調及び成形時の副生成物生成量を良好のものとすることができる。また、特にゲルマニウム化合物を添加する場合には、ゲルマニウム化合物は一般にポリエステル重合中に系外へ揮散するが、添加順序がこの順番であることにより、ゲルマニウム化合物の重合系内への残存率が上がり、高価なゲルマニウム化合物の使用効率が上がって生産性が良好となる。
【0043】
各化合物の具体的添加工程としては、エステル化反応終了後、重縮合反応に入る前に、リン化合物、次いで水素を除くIa族化合物、IIa族化合物及びマンガン化合物からなる群より選択される少なくとも1種の金属化合物、次いでチタン化合物の順序で、各化合物がよく反応槽内に拡散するに十分な時間間隔をおいて(例えば5分)添加することもできるし、或いは、リン化合物を原料スラリー中に或いはエステル化反応の初期段階に添加し、次にリン化合物及びチタン化合物以外の金属化合物をエステル化反応の終期段階に添加し、さらにチタン化合物を重縮合の初期段階に添加することもできる。
【0044】
また、エステル化反応終了後、エステル化反応物を、エステル化反応槽から重縮合槽へ移送する配管途中に、リン化合物添加配管、リン化合物及びチタン化合物以外の金属化合物の添加配管、チタン化合物の添加配管を、この順序でつなぎ込み、これらの各配管から添加することもできる。
特にエステル化法連続式製造法においては、前記燐化合物がスラリー調製工程で添加され、前記水素を除くIa族化合物、IIa族化合物、及びマンガン化合物からなる群より選択された少なくとも1種の金属化合物、或いは前記チタン化合物、並びに前記ゲルマニウム化合物が、エステル化反応工程以降で添加されたものであるのが好ましく、前記水素を除くIa族化合物、IIa族化合物、及びマンガン化合物からなる群より選択された少なくとも1種の金属化合物、或いは前記ゲルマニウム化合物がエステル化反応工程で添加され、前記チタン化合物がエステル化反応生成物としてのポリエステル低分子量体の重縮合槽への移送配管又は重縮合槽に添加されたものであるのが、特に好ましい。
【0045】
以上の如き溶融重合で得られたポリエステル樹脂は、通常ストランド状に溶融押し出して反応器より抜き出しのち、カッターによって粒状体(チップ)にカットされる。
溶融重合により得られたポリエステル樹脂は、必要に応じて更に固相重合される。固相重合は、溶融重合により得られたポリエステル樹脂粒状体(チップ)を加熱処理して、乾燥・結晶化し、引き続き融点以下の温度で、減圧下または不活性ガス気流下で重縮合反応させるもので、溶融重合に比べて低い温度で実施されるため、色調に優れたポリエステルを得ることができ、また、固相重合することにより、環状低量体やアセトアルデヒドの副生量が低下するので好ましい。
【0046】
具体的な固相重合の加熱処理法は、通常、乾燥状態の窒素、アルゴン、二酸化炭素等の不活性ガス下または水蒸気または水蒸気含有不活性ガス下で、60℃〜180℃の温度にポリエステル粒状体を保持し、樹脂を乾燥・結晶化させた後、不活性ガス下で、樹脂の融点乃至(融点−80℃)の範囲の温度で通常50時間下の範囲内で保持することにより実施される。或いは、通常絶対圧力2.6×103Pa以下の減圧下に、60〜180℃の温度にポリエステル樹脂粒状体を保持し、樹脂を乾燥・結晶化させた後、引き続き同様の減圧下に樹脂の融点乃至(融点−80℃)の範囲の温度で通常50時間以下の範囲内で保持することにより実施される。
【0047】
またその場合の反応槽内に含まれる酸素の濃度は、3ppm以下であることが色調の面で好ましく、より好ましくは1ppm以下である。酸素濃度が高いと得られる固相重合ポリエステルの色調やアセトアルデヒド量が悪化する傾向にある。
また固相重合にあたっては、ポリエステル粒状体同士が膠着しないように、転動法、気体流動床法などの適当な方法で、ポリエステル粒状体を流動させながら行うのがよい。
【0048】
以上のようにして溶融重合または固相重合を経て得られたポリエステル樹脂は、成形時のアセトアルデヒド、環状三量体などの副生を更に低減するなどの目的で、加温下、水または水蒸気と接触処理(以後「水中加熱処理」と称する。)することが好ましい。水中加熱処理の条件としては、例えば、60℃以上の水蒸気又は水蒸気含有ガスに30分以上接触させるか、又は40℃以上の水に10分以上浸漬させる方法で行うことができる。
【0049】
これらの各製造工程は、回分式又は連続式のどちらでも実施できるが、製造コスト、色調及び結晶化速度などの点で連続式が好ましい。
本発明のポリエステル樹脂は、例えば、射出成形によってプリフォームに成形された後、延伸ブロー成形することによって、或いは、押出成形によって成形されたパリソンをブロー成形することによって、ボトル等に成形され、又、押出成形によってシートに成形された後、熱成形することによってトレイや容器等に成形され、或いは、該シートを二軸延伸してフィルム等とされ、特に飲食品包装分野において有用なものとなる。中でも、射出成形によって得られたプリフォームを二軸延伸するブロー成形法によってボトルを成形するのに好適であり、例えば、炭酸飲料、アルコール飲料、醤油、ソース、みりん、ドレッシング等の液体調味料等の容器として、更には、ヒートセットを施して、果汁飲料、茶やミネラルウォーター等の飲料等の耐熱性を要求される容器として、好適に用いられる。
【0050】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に限定されるものではない。実施例における種々の測定法および評価法は以下の通りである。
1.樹脂中の原子の定量
試料樹脂2.5gを、硫酸存在下に過酸化水素水で常法により炭化、完全分離後、蒸留水にて50mlに定容したものについて、JOBIN YVON社製「JY46P型」ICP−AES(高周波誘導結合プラズマ発光分光分析装置)を用いて、プラズマ発光分光分析法により定量し、ポリエステル樹脂1トン中のモル量(mol/ton)に換算した。
2.固有粘度
凍結粉砕した試料樹脂0.25gを、フェノール/1,1,2,2−テトラクロロエタン(重量比1/1)の混合溶媒に、濃度(c)を1.0g/dlとなるように110℃で20分間で溶解させた。ウベローデ型毛細粘度管を用いて、30℃で、溶媒との相対粘度ηrelを測定し、この相対粘度ηrel−1から求めた比粘度(ηsp)と濃度cとからηsp/cを求め、同じく濃度cを、0.5g/dl、0.2g/dl、0.1g/dlとしたときについてもそれぞれのηsp/cを求め、これらの値より、濃度cを0に外挿したときのηsp/cを固有粘度η(dl/g)として求めた。
3.ハンター色座標b値
試料樹脂粒状体(粒重15〜30mg)を、内径36mm×深さ15mmの測定セル(受光部は石英ガラス製)に摺り切りで充填し、日本電色工業株式会社製300A型測色色差計を用いて、反射法により測定セルの向きを90度ずつ回転させて4回測定し、その単純平均値をb値として求めた。測定の際は、予め装置を電源投入後4時間以上放置して十分安定させて行った。
4.アセトアルデヒド含量
試料樹脂粒状体(粒重15〜30mg)5.0gを精秤し、純水10.0mlとともに内容量50mlのミクロボンベ中に窒素シール下密封し、160℃で2時間加熱して、樹脂中のアセトアルデヒドを水中へ抽出した。この抽出液中のアセトアルデヒド量を、イソブチルアルコールを内部標準として、島津製作所株式会社製GC−14Aガスクロマトグラフィーを用いて定量した。
5.環状三量体含量
試料樹脂4.0mgを精秤し、クロロホルム/ヘキサフルオロイソプロパノール(容量比3/2)の混合溶液2mlに溶解し、更にクロロホルム20mlを加えて希釈した。これにメタノール10mlを加えて試料を再析出させ、次いで濾過して濾液を得た。この濾液を蒸発乾固させたのち、残渣をジメチルホルムアミド25mlに溶解した。この溶液中の環状三量体(シクロトリエチレンテレフタレート)量を、島津製作所製LC−10A型液体クロマトグラフィーで定量した。
6.ボトル成形評価
試料樹脂粒状体(粒重15〜30mg)を真空乾燥機にて130℃で10時間乾燥させた後、射出成形機(日精樹脂工業社製「FE−80S」)にて、シリンダー設定温度280℃、背圧5×105Pa、射出率45cc/秒、保圧力30×105Pa、金型温度20℃、成形サイクル約40秒で、外径29.0mm、高さ165mm、平均肉厚3.7mm、重量60gの試験管状の予備成形体(プリフォーム)を射出成形した。この予備成形体を、石英ヒーターを備えた近赤外線照射炉内で70秒間加熱した後、25秒間室温で放置し、予備成形体内部の温度分布を均一化した。その後、直ちに130℃に調節した所定形状の金型内に挟み込み、延伸ロッドでボトルの高さ方向に延伸しながら、ブロー圧力7×105Paで1秒間、更に30×105Paで5秒間ブローした後、空冷して取り出し胴部平均肉厚約350μm、内容積約1.5リットルのボトルを得た。
【0051】
得られたボトルのアセトアルデヒド臭、色調を、以下の方法で評価した。
(1)アセトアルデヒド臭:得られたボトルをキャップで密栓してオーブンで50℃で1時間加熱し、取り出したボトル内部のアセトアルデヒド臭を官能検査で評価した。アセトアルデヒド臭が極めて少なく大変良好な場合を◎、アセトアルデヒド臭が少なく良好な場合を○、アセトアルデヒド臭が鼻につく場合を×とした。
(2)色調:得られたボトルの口栓部の色調を目視で評価した。口栓部が無色透明で良好な場合を◎、口栓部が若干黄色味を帯びるが実用上問題ない場合を○、口栓部が明らかに黄色味を帯び不良の場合を×とした。
実施例1
スラリー槽1段、エステル化槽1段、溶融重合槽1段の回分式重合設備を用いて、以下の操作にてポリエステル樹脂を製造した。
【0052】
スラリー槽に、テレフタル酸43kg(260モル)、エチレングリコール19kg(312モル)からなる原料スラリーを調製した。この原料スラリーを、予めビスヒドロキシエチルテレフタレート約60kgが仕込まれ、250℃、大気圧に対する相対圧力1.2×105Paに保持されたエステル化槽に4時間かけて順次供給し、供給終了後さらに1時間エステル化反応を進行させ、得られたエステル化物を溶融重合槽に移した。次いで溶融重合槽に接続された配管より、エチルアシッドホスフェート、酢酸マグネシウム、テトラ−n−ブチルチタネートをエチレングリコール溶液として、順次5分間隔で添加した。これら触媒成分は、得られる樹脂1トン中のP、Mg、Tiの含有量が、それぞれ0.840、1.974、0.021モルとなる量を使用した。
【0053】
系内を250℃から280℃まで2時間30分で昇温するとともに、60分で常圧から絶対圧力4.0×102Paに減圧し、同圧を保持しつつ、得られる樹脂の固有粘度η1が0.55となる時間溶融重合反応させ、得られた樹脂を反応槽の底部に設けた抜出口よりストランド状に抜き出し、水冷後、チップ状にカットし、約50kgの固有粘度η10.55dl/gの溶融重合ポリエステル樹脂を製造した。
【0054】
つづいて、得られた溶融重合ポリエステル樹脂を、約160℃に維持された撹拌結晶化器内に滞留時間約5分となるように連続的に供給し、結晶化した。
結晶化させた樹脂をさらにESPEC社製IPHH−201型イナートオーブン中で、40L/minの窒素気流下(酸素濃度2ppm)、160℃で2時間乾燥し、ついで210℃で固有粘度が0.753dl/gとなる時間加熱し、固相重合を行った。
【0055】
得られたポリエステル樹脂の各種物性値及び評価結果を表−1に示した。実施例2、3
表−1に記載のとおり変更する以外は、実施例1と同様にしてポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂の各種物性及び評価結果を表−1に示した。
実施例4〜7
溶融重合槽に接続された配管より、エチルアシッドホスフェート、酢酸マグネシウム、テトラ−n−ブチルチタネート、二酸化ゲルマニウムをエチレングリコール溶液として、順次5分間隔で添加し、表−1に記載のとおりの添加量とする以外は実施例1と同様にしてポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂の各種物性及び評価結果を表−1に示した。
実施例8
実施例4で得られたポリエステル樹脂を90℃の熱水中に4時間浸漬して水中加熱処理を行い、ポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂の各種物性及び評価結果を表−1に示した。
実施例9、10
溶融重合槽に接続された配管より、エチルアシッドホスフェート、酢酸マグネシウムと二酸化ゲルマニウムの混合液、テトラ−n−ブチルチタネートをエチレングリコール溶液として、順次5分間隔で添加し、得られるポリエステル樹脂中での残存量が表−1に記載のとおりとなるように添加する以外は、実施例1と同様に溶融重合ポリエステル樹脂を製造した。
【0056】
次いで、得られた溶融重合ポリエステル樹脂を、内容量100Lのダブルコーン型転動式固相重合槽に投入し、槽内を絶対圧力1.3×102Pa以下の真空に減圧したのち窒素(酸素濃度2ppm)で復圧する行為を3回行い、系内を窒素置換した。再び系内を絶対圧力1.3×102Paの真空とし(理論酸素濃度約2ppb)、重合槽を約30rpmで転動させながら18時間かけて室温から215℃まで昇温し、樹脂を乾燥、結晶化させた。引き続き1.3×102Pa、215℃で固相重合を行った。得られたポリエステル樹脂の各種物性及び評価結果を表−1に示した。
実施例11
実施例9により得られたポリエステル樹脂を、90℃の温水中に4時間浸漬し、水中加熱処理を行ってポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂の各種物性及び評価結果を表−1に示した。
比較例1〜5
表−1に記載の触媒、リン化合物を用い、表−1に記載の添加順序で順次5分間隔で添加する以外は実施例1と同様にしてポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂の各種物性及び評価結果を表−1に示した。
【0057】
【表1】
Figure 0003717392
【0058】
【表2】
Figure 0003717392
【0059】
【発明の効果】
本発明のポリエステル樹脂は、環境安全性に優れしかも安価なチタンを重縮合触媒元素として使用し、触媒成分、重縮合条件を選択して得られたものであって、優れた色調を示し、かつアセトアルデヒド、環状三量体等の副生成物が少なく、そのためボトル等の食品容器用として成形した場合に、得られるボトルが内容物の風味に影響を与えることなく、またボトルの色調も良好であるという利点を有する。

Claims (10)

  1. 芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体を主成分とするジカルボン酸成分と、エチレングリコールを主成分とするジオール成分とを、チタン化合物を含有する触媒の存在下で重合して得られるポリエステル樹脂において、
    該触媒成分として、チタン化合物と、リン化合物と、水素を除くIa族元素化合物、 II a族元素化合物及びマンガン化合物から選択される少なくとも1種の金属化合物とを併用し、これら各化合物を、リン化合物、水素を除くIa族化合物、 II a族化合物及びマンガン化合物から選択される少なくとも1種の金属化合物、チタン化合物の順序で添加して得られたポリエステル樹脂であって、
    該ポリエステル樹脂1トン当たり、チタン原子(Ti)を0.002〜1.0モル含有し、且つ、以下の物性を有することを特徴とするポリエステル樹脂。
    Figure 0003717392
  2. 環状三量体含有量(CT0:重量%)が0.50重量%以下であることを特徴とする請求項1に記載のポリエステル樹脂。
  3. ポリエステル樹脂1トン当たり、リン原子を0.02〜4モル含有し、水素を除くIa族原子、IIa族原子及びマンガン原子からなる群より選択される少なくとも1種の原子を0.04〜5モル含有することを特徴とする請求項1又は2に記載のポリエステル樹脂。
  4. ポリエステル樹脂1トン当たりのチタン原子の含有量Ti(モル)、リン原子の含有量P(モル)、並びに水素を除くIa族原子、IIa族原子及びマンガン原子からなる群より選択される少なくとも1種の原子の含有量M(モル)が、下式の関係を満たすことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載のポリエステル樹脂。
    Figure 0003717392
  5. ポリエステル樹脂1トン当たりのチタン原子の含有量Ti(モル)と、水素を除くIa族原子、IIa族原子及びマンガン原子からなる群より選ばれる少なくとも一種の原子の含有量M(モル)が、下式の関係を満たすことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載のポリエステル樹脂。
    Figure 0003717392
  6. ポリエステル樹脂1トン当たり、ゲルマニウム原子を0〜0.4モル含有することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のポリエステル樹脂。
  7. ジカルボン酸成分の95モル%以上がテレフタル酸または2,6−ナフタレンジカルボン酸であり、ジオール成分の95モル%以上がエチレングリコールであることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のポリエステル樹脂。
  8. 芳香族ジカルボン酸を主成分とするジカルボン酸成分をエチレングリコールを主成分とするジオール成分でエステル化し、次いで、チタン化合物、リン化合物並びに水素を除くIa族原子、IIa族原子及びマンガンから選ばれる少なくとも1種の原子の化合物の存在下、該エステル化物を重合して得られることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のポリエステル樹脂。
  9. アンチモン及びコバルトを実質的に含まないことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載のポリエステル樹脂。
  10. 溶融重合または固相重合を経て得られたポリエステル樹脂に、水中加熱処理を行って得られることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載のポリエステル樹脂。
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