JP2009023513A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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洋介 平山
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Abstract

【課題】シート開放時に収納ボックス内を外部から隠すことができる鞍乗型車両を提供すること。
【解決手段】物品を出し入れするための開口部12を上方に有する収納ボックス10と、収納ボックス10の開口部12を塞ぐ中蓋20とを備え、中蓋20は、物品を出し入れするために回動可能に構成されたシート30の下方に配置されており、シート30が回動して開放された状態において、中蓋20は、開口部12を露出させるように回動可能であり、かつ、シート30が回動して開放された状態において中蓋20の回動移動を規制する規制部材70が設けられており、それによって、当該中蓋20の取り外しを防止することを特徴とする、鞍乗型車両である。
【選択図】図4

Description

本発明は、鞍乗型車両、特にシート下に物品を収容可能な鞍乗型車両に関する。
鞍乗型車両の中には、シートの真下に物品(例えばヘルメット)を収納するための収納ボックス(所謂メットインボックス)を配置したものがある。また、収納ボックスに隣接して燃料タンクやバッテリ等の車両備品を配置した車両も多い。この種の鞍乗型車両では、シートの一端がヒンジを介して回動自在に車体に取り付けられ、該シートを上方へ開放することによって、シート下の収納ボックス及び燃料タンクを露出させ、物品の出し入れや給油等を行うことができるように構成されている(例えば特許文献1)。
特開2006−315503号公報
しかしながら、従来の鞍乗型車両では給油時にシートを上方へ開放すると、シート下の燃料タンクだけでなく収納ボックスも露出するので、収納ボックスの内部が視認可能な状態となる。そのため収納ボックスをプライベートスペースとして活用するには抵抗があった。シート開放時に収納ボックスの内部が見えないようにするには収納ボックスの出し入れ口を布や板状部材等で覆い隠せばよいが、該出し入れ口を布や板状部材等で単に覆うだけでは車両走行時の振動によって容易に外れる虞があり好ましくない。車両走行時に大きな振動が発生した場合でも収納ボックス内の秘匿性を確保し得る収納ボックス構造が求められている。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、収納ボックスをプライベートスペースとして活用可能な鞍乗型車両を提供することにある。
本発明の鞍乗型車両は、シート下に物品を収納可能な鞍乗型車両であって、物品を出し入りするための開口部を上方に有する収納ボックスと、前記収納ボックスの開口部を塞ぐ中蓋とを備え、前記中蓋は、前記物品を出し入れするために回動可能に構成されたシートの下方に配置されており、前記シートが回動して開放された状態において、前記中蓋は、前記開口部を露出させるように回動可能であり、かつ、 前記シートが回動して開放された状態において前記中蓋の回動移動を規制する規制部材が設けられており、それによって、当該中蓋の取り外しを防止することを特徴とする。
ある好適な実施形態において、前記規制部材は、前記シートであることを特徴とする。
ある好適な実施形態では、前記シートは、所定回動位置においてその回動が規制され、
前記所定回動位置における前記シートが、前記中蓋の回動移動を規制し、当該中蓋の取り外しを防止することを特徴とする。
ある好適な実施形態において、前記中蓋は、中蓋用ヒンジ構造によって前記回動可能なように前記収納ボックスに取り付けられており、前記中蓋用ヒンジ構造は、前記規制部材である前記シートを前記車両から外して前記回動の規制を解除した状態において、前記中蓋を取り外し可能な構造を有している。
ある好適な実施形態では、前記ヒンジ構造は、前記中蓋に一体成形された支軸と、前記収納ボックスに一体成形された取付片とから構成されており、前記中蓋は、その前側に形成された前記支軸を前記取付片の開口部に嵌入させることにより前記回動可能に支持されていることを特徴とする。
ある好適な実施形態において、前記取付片は、前記支軸を着脱可能とする着脱口を有しており、前記ヒンジ構造は、前記支軸を前記取付片に嵌入させた状態において、前記中蓋を回動移動して前記着脱口に対する前記支軸の向きを変えることによって当該中蓋を取り外し可能とする構造を有している。
ある好適な実施形態では、前記支軸は、当該支軸の長手方向に対して垂直な断面において第1長さと、前記第1長さよりも短い第2長さとを有しており、前記着脱口は、前記支軸の前記第1長さよりも短く且つ前記支軸の前記第2長さよりも長い開口幅を有している。
ある好適な実施形態において、前記収納ボックスはヘルメットを収納可能なメットインボックスである。
ある好適な実施形態では、前記シートは、工具使用によって取り外し可能なように前記車両に固定されており、前記ヘルメットはフルフェイスヘルメットであって、前記シート及び前記中蓋によって前記開口部が塞がった状態において、前記フルフェイスヘルメットが前記メットインボックスに収納されていることを特徴とする。
本発明の鞍乗型車両によれば、物品を出し入りするための開口部を上方に有する収納ボックスと、収納ボックスの開口部を塞ぐ中蓋とを備え、この中蓋は、物品を出し入れするために回動可能に構成されたシートの下方に配置されているので、給油時などにシートが回動して開放された状態であっても、収納ボックス内部を中蓋で覆い隠すことができる。これにより、他人の視線を気にすることなく収納ボックスに種々の物品を収納し得、収納ボックスをプライベートスペース化することができる。
加えて、シートが回動して開放された状態において、中蓋は、開口部を露出させるように回動可能であり、かつ、シートが回動して開放された状態において中蓋の回動移動を規制する規制部材が設けられている。この規制部材による回動規制によって中蓋の取り外しが防止されるので、規制部材を取り外さない限り中蓋を取り外すことができず、それゆえに車両走行時に大きな振動が発生した場合でも中蓋が容易に外れる事態を回避することができる。したがって、収納ボックス内の秘匿性を確保し得、プライベートスペース化の実効を図ることができる。
特に、規制部材としてシートを利用した場合には、別途規制部材を設けなくてもよい。そのため部品点数を削減することができ、製造コストを低減することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明による実施の形態を説明する。以下の図面においては、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明している。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。
図1を参照しながら、本発明の実施形態における鞍乗型車両100(以下、単に「車両」とも称する)について説明する。図1は、本実施形態の鞍乗型車両100の構造を模式的に示す外観側面図である。
本実施形態に係る鞍乗型車両100は、所謂アンダーボーン型の自動二輪車である。車両前後方向の中央部には、シート30が配置されている。このシート30の前方にはハンドル62が配設されている。このハンドル62から前下方へ向けてフロントフォーク63が延びており、このフロントフォーク63は、車体最前部に取り付けられたフロントタイヤ64を支持している。シート30に着座したライダーは、ハンドル62を操作し、この操作力は、フロントフォーク63を伝ってフロントタイヤ64に伝達される。このフロントタイヤ64の方向を変えることによって鞍乗型車両100の進行方向は決定される。一方、シート30の下方には、エンジンが配設されており、このエンジンの後方にはリアタイヤ68が取り付けられている。エンジンによって生じた動力は、動力伝達装置を介してリアタイヤ68へと伝達され、リアタイヤ68を駆動する。
また、本実施形態の鞍乗型車両100では、シート下にヘルメット等の物品を収納することができる。本実施形態のシート30は、その前端がヒンジ50(図8)を介して車体に回動可能に枢支され、その後端がロック機構(図示せず)を介して車体に固定されている。この構成では、ライダーは、ロック機構を解除してシート30を上方へ開放することによって、シート下の収納ボックスを露出させ、物品等の出し入れを行うことができる。
さらに、図2及び図3を参照しながら、鞍乗型車両100のシート下の構造について説明する。図2はシート下の構造を示す外観側面図であり、図3は要部を拡大して模式的に示した外観模式図である。
本実施形態の鞍乗型車両100は、シート30下に収納ボックス10及び燃料タンク40を備えている。
燃料タンク40は、燃料(例えばガソリン等)を収容するためのボックスであり、シート下の後側スペースに配置されている。燃料タンク40は、その上面の略中央部に燃料供給口が形成されており、通常時給油口は給油口カバー44によって塞がれている。燃料タンク40の前方には収納ボックス10が配置されている。本実施形態に係る収納ボックス10は所謂メットインボックスであり、ヘルメット(図示せず)を収容する容器である。ライダーがヘルメットを装着している場合にはヘルメットに代えて種々の物品を収容することができる。メットインボックス10は、ヘルメットを収容可能な形状及びサイズを有していればよく、ここでは直方体形状の樹脂製容器である。本実施形態のメットインボックス10は、その長手方向が前後方向に延びた車体フレーム65に沿うようにシート下の前側スペースに配置されている。
メットインボックス10は、その上方に開口部12を有しており、この開口部12を介してヘルメット等の物品の出し入れが行われる。開口部12は、図3に示すように通常時中蓋20によって塞がれている。本実施形態の中蓋20は、メットインボックス10の開口部12を覆うように配置されている。中蓋20は、開口部12を露出しない程度に被覆し得る形状であればよく、この例では略矩形状の板状部材である。
なお、開口部12は、その形状及びサイズがヘルメットを出し入れ可能に形成されていればよく、図示した略矩形状の開口形状に限らず、その他の形状であってもよい。例えば、円形状の開口部をメットインボックス10の上面に設けることもできる。この場合、開口部12の形状等に対応して中蓋20の形状及びサイズが適宜決定され得る。また、開口部は、メットインボックスの上面だけに限らず適宜好適な位置(ヘルメットを出し入れし易い位置)に形成することができる。
また、本実施形態では、メットインボックス10に収納可能なヘルメットはフルフェイスヘルメットである。すなわち、車両レイアウトを工夫することによって、シート30及び中蓋20によって開口部12が塞がった状態において、フルフェイスヘルメット等の大きな備品をメットインボックス内に収納し得るように構成されている。
本実施形態によれば、ヘルメットを出し入りするための開口部12を上方に有するメットインボックス10と、メットインボックス10の開口部12を塞ぐ中蓋20とを備え、この中蓋20は、ヘルメットを出し入れするために回動可能に構成されたシート30の下方に配置されているので、例えば給油時にシート30が回動して開放された状態であっても、メットインボックス10の内部を中蓋20で覆い隠すことができる。これにより、他人の視線を気にすることなくメットインボックス10に物品を収容し得、メットインボックス10を所謂プライベートスペース化することができる。
なお、中蓋20の材質は、透けない程度の非透明性材料であればよく、特に限定されないが、好適な材質として樹脂材料(例えばポリプロピレン)を挙げることができる。樹脂製の中蓋は、他の材料(例えば金属製)の中蓋に比べて軽量化を図ることができ、これによって中蓋開閉時の操作性を向上させることができる。さらに好適には、しぼ加工を施した樹脂製の中蓋を使用することができる。この構成によれば、シート下を質感の高い内装とすることができ、車両の高級感を演出できる。
さらに図4(a)及び(b)も加えて、シート下のメットインボックスの構成、特にメットインボックスの開口部を覆う中蓋の構成について説明する。図4(a)及び(b)はメットインボックス周辺の要部を拡大して模式的に示した側面模式図である。
本実施形態の中蓋20は、シート30が回動して開放された状態において、開口部12を露出させるように回動可能に構成されている。すなわち中蓋20は、その前側がヒンジ構造80によって回動可能なようにメットインボックス10に取り付けられており、中蓋20を上方に開放(矢印「90」)させることでメットインボックス10の開口部12を露出させることができる。このようにシート30開放後に中蓋20を回動させることで、開口部12を介して物品の出し入れを行うことができる。
中蓋20のヒンジ構造80は、中蓋20を図4(a)の中蓋位置20aまで回動移動させることによって当該中蓋20の取り外しを許容する構造を有している。この例では、中蓋20が閉状態(即ち回動角度θ=0°)から回動移動されて、その回動角度がθ1(例えば約140°)となったときにメットインボックス10から中蓋20が着脱可能となるように構成されている。
そして、上述した中蓋位置20aへの回動を規制する規制部材70を設けることにより、中蓋20の取り外しを防止することができる。本実施形態の規制部材70は、図4(b)に示すようにシート30である。すなわち閉状態から回動移動された中蓋20がシート30の背面32に当接することによって、その回動角度がθ1よりも小さなθ2(例えば約110°)となる中蓋位置20bにて回動が規制される。そのため図4(a)の中蓋位置20aまで中蓋20を回動移動させることができず中蓋20の取り外しを防止することができる。なお、規制部材70は、中蓋20に対して中蓋位置20aへの回動を規制しつつ、メットインボックスにヘルメット等を出し入れできる程度の回動を許容し得るように構成されていることが好ましい。
また、本実施形態のシート30は、ヘルメット等を出し入れするために回動可能に構成されている。シート30は、所定回動位置(ここではシート位置30a)においてその回動が規制され、所定回動位置におけるシート30が、中蓋20の回動移動を規制し、当該中蓋20の取り外しを防止する。つまり本実施形態のシート30は、当該シートが最も開放された状態となる所定回動位置において規制部材70としての役割を持つ。シート30の回動を規制する手段は、典型的なシート回動機構に採用される種々の手段を適用することができる。
なお、シート30の所定回動位置は、中蓋20を中蓋位置20aまで回動させ得ない回動位置であればよく、例えば中蓋20とシート30との位置関係等に合わせて適宜変更することができる。ただし、好適には所定回動位置は、図4(b)のシート位置30aのように開放時における中蓋20の回動角度θ2が90°以上となる回動位置である。これにより、開放状態の中蓋20をシート30の背面32で支えることができ、メットインボックスに物品をスムーズに出し入れすることができる。
本実施形態によれば、規制部材70(ここではシート30a)を取り外さない限り中蓋20を取り外すことができず、それゆえに車両走行時に大きな振動が発生した場合でも中蓋20が容易に外れる事態を回避することができる。したがって、メットインボックス内の秘匿性を確保し得、プライベートスペース化の実効を図ることができる。
また、規制部材70を排除することで中蓋20を着脱可能な位置「20a」まで回動して取り外すことができ、ライダーは中蓋20の有無を自由に選択することができる。例えば中蓋20を取り外すことによってメットインボックスの容積を拡大することができる。或いは中蓋20をメットインボックス10に装着することによって、メットインボックスをプライベートスペースとして利用することができる。
さらに、本実施形態では規制部材70としてシート30を利用しているため、別途規制部材70を設けなくてもよい。そのため部品点数を削減することができ、製造コストを低減することができる。
さらに、図5〜図7を参照しながら、中蓋20の構成、特に中蓋20の取り外し防止機構について具体的に説明する。図5は中蓋の取付部(ヒンジ構造)の周辺を拡大して模式的に示した要部拡大図である。図6(a)及び(b)は、中蓋が閉状態のときの中蓋用ヒンジ構造を模式的に示した図である。図7(a)及び(b)は、中蓋がメットインボックスに着脱自在に取り付けられていることを説明するための図である。
中蓋20は、図5に示すように、ヒンジ構造80によって回動可能なようにメットインボックス10に取り付けられている。本実施形態の中蓋用ヒンジ構造80は、支軸82と、この支軸82を嵌入する一対の取付片84a及び84bとから構成されている。支軸82は、中蓋20の前端に沿って延びた棒状部材であり、中蓋20に一体成形されている。一方、一対の取付片84a及び84bは、メットインボックス10から上方へ突出したフック状部材であり、メットインボックス10の前側に一体成形されている。中蓋20は、その前側に設けられた支軸82をメットインボックス10の取付片84a及び84bの開口部に対応して嵌入させることにより回動自在に支持されている。
このように本実施形態では、メットインボックス10及び中蓋20と一体成形の中蓋用ヒンジ構造80を介して中蓋20がメットインボックス10に回動連結されているため、中蓋用ヒンジ構造80をメットインボックス10及び中蓋20のみから実質的に構成することができる。そのため別途回動連結部材を用意する必要はなく部品点数を削減することができ、また中蓋用ヒンジ構造80の外観をコンパクトにすることができる。
本実施形態の中蓋用ヒンジ構造80は、中蓋20を回動自在に支持するとともに、該中蓋20を着脱自在に装着し得る構造を有している。つまり、中蓋用ヒンジ構造80は、中蓋20を着脱可能な位置(図4(a)の中蓋位置20a参照)まで回動させることによって該中蓋20の取り外しを許容する構造を有している。具体的に説明すると、次の通りである。
支軸82は、図6(b)に示すように、当該支軸82の長手方向に対して垂直な断面が一方向に沿って延びた形状(図では略矩形状)であり、当該一方向に沿った第1長さ「L1」と、第1長さよりも短い第2長さ「L2」とから構成されている。
一方、取付片84a及び84bは、図6(a)及び(b)に示すように、支軸82を径方向から着脱可能とする着脱口86を有している。つまり、支軸82は着脱口86を介してメットインボックス10に取り付けられ、または取り外される。この着脱口86は、図6(b)に示すように、支軸82の第1長さ「L1」よりも短く且つ支軸82の第2長さ「L2」よりも僅かに長い開口幅「L3」を有している。
上記構成では、図6(b)に示すように、着脱口86に対する支軸82の長さが開口幅「L3」よりも長い場合には当該支軸82を挿通させることができないが、図7(b)に示すように、着脱口86に対する支軸82の長さが開口幅「L3」よりも短い第2長さ「L2」となる場合には当該支軸82を選択的に挿通させることができる。すなわち、支軸82を取付片84に嵌入させた状態において、中蓋20を回動して着脱口86に対する支軸82の向きを変えることによって中蓋20をメットインボックス10から取り外すことができる。なお、図7(a)及び(b)の中蓋20の回動位置は、図4(a)の着脱可能とする中蓋位置20aに対応している。
なお、本実施形態では支軸82の長手方向に垂直な断面が略矩形状である一例を示したが、その断面が一方向に延びた形状(即ち第1長さと当該第1長さよりも短い第2長さを有する形状)であれば着脱口に対する支軸の向きを変えることによって該支軸を選択的に挿通させることができ、それゆえに支軸の断面は略矩形状以外の他の形状(例えば長円、楕円、或いは一方向に延びた多角形等)であってもよい。
また、中蓋20を着脱可能な位置(図4(a)の中蓋位置20a)まで回動移動させないように規制部材70(ここではシート30)を設けることで該中蓋20の取り外しを規制することができる。換言すれば、規制部材であるシート30を車両から外して回動の規制を解除した状態においては、該中蓋20を取り外し可能な構造を有している。
規制部材としてのシート30は、図8及び図9に示すように、シート用ヒンジ構造50によって回動可能なように車両に固定されている。具体的には、メットインボックス10の前側にはバッテリ(不図示)を収容するバッテリボックス18が設けられており、該バッテリボックス18の上側にシート30を支持するシート用ヒンジ構造50が形成されている。シート用ヒンジ構造50としては、典型的なシート回動機構で採用されている種々のヒンジ構造を適用することができる。本実施形態のシート用ヒンジ構造50は、支軸52と、該支軸52を嵌入する取付片54a及び54bとから構成されており、シート30は、ネジ56を介して該シート用ヒンジ構造50に締結固定されている。
上記構成では、工具(例えばドライバ)を用いてネジ56の締結を解除することによりシート30を取り外すことができ、延いては中蓋20を外してメットインボックス10の容積を拡大することができる。換言すれば、工具(例えばドライバ)を使用しなければシート30を取り外すことができず、これによって中蓋20の取り外しを防止することができ、中蓋20が車両走行時に容易に外れないようにすることができる。
なお、中蓋20をメットインボックス10に装着する場合には、上述した手順とは逆の手順を実行すればよい。即ち、まず、図10(a)に示すように、中蓋20の支軸82をその厚肉な方向が着脱口86を向くように角度調整して配置し、次いで、図10(b)に示すように支軸82を図中の矢印方向にスライドさせて着脱口86に挿通し、最後に、図10(c)に示すように中蓋20を回動して閉状態することで中蓋20をメットインボックス10に装着することができる。また、その後、規制部材としてのシート30を工具で取り付けることによって、中蓋20の取り外しを防止することが可能となる。
なお、上述した例では、規制部材70がシート30であるものを示したが、そのような構成のものに限定されず、規制部材70は、中蓋20の回動を規制する機能を有する部材であればよく、シート以外の他の車両部材で代用してもよい。あるいは、規制部材を別途独立して設けることもできる。
例えば、図11(a)及び(b)は、規制部材70としてのストッパー機構を別途設けた改変例を示している。ストッパー70は、図11(a)に示すように、中蓋20の開放方向90への移動を規制し得る位置に固定されている。そして、図11(b)に示すようにストッパー70をスライドさせて解除すると、中蓋20を取り外し可能な位置まで回動させることが可能となる。その結果、中蓋20はメットインボックスに対して着脱可能となる。なお、図12(a)に示すように、この例ではストッパー70の固定手段は、例えばバネ75の付勢力である。そして、図12(b)に示すように、ストッパー70からバネ75を取り外すことによってストッパー70を解除することが可能となる。なお、ストッパーの固定手段としては、図示したバネの他に、例えばネジ止めやピン止めなどであってもよい。
図13は、規制部材70としてのバネ釣り合い構造70を設けた改変例を示している。バネ釣り合い構造70では、中蓋20とメットインボックス10との間にバネ74を介在させ、当該バネ74が縮む方向に作用する弾性力によって中蓋20の開放方向への移動が規制される。また、バネ74の弾性力に逆らって中蓋を大きく回動させることにより、中蓋を取り外し可能な位置まで回動させることが可能となる。
なお、本明細書でいう「鞍乗型車両」とは、ライダーがシートに跨って着座するタイプの車両だけに限らず、ライダーが両脚を閉じて着座する車両タイプ(典型的にはスクータ型の車両)も含まれる。また、図1に示した鞍乗型車両100は、アンダーボーン型の自動二輪車であるが、これに限らず、シート下にヘルメットを収納可能な鞍乗型車両であれば適用することができる。例えば、アンダーボーン型の自動二輪車以外に、四輪バギー(ATV:All Terrain Vehicle(全地形型車両))や、スノーモービルに適用することができる。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。
本発明によれば、シート開放時にメットインボックス内を外部から隠すことができる鞍乗型車両を提供することができる。
本実施形態の鞍乗型車両の構造を模式的に示す外観側面図。 シートを取り除いて示した鞍乗型車両の側面模式図。 シートが回動して開放された状態におけるシート下の構成を示す外観斜視図。 (a)及び(b)は、メットインボックス周辺の要部を拡大して模式的に示した側面模式図。 中蓋の取付部(ヒンジ構造)の周辺を拡大した要部拡大図。 (a)及び(b)は、中蓋が閉状態のときの中蓋用ヒンジ構造を模式的に示した図。 (a)及び(b)は、中蓋がメットインボックスに着脱自在に取り付けられていることを説明する図。 シート用ヒンジ構造の周辺の構成を示す側面図。 シート用ヒンジ構造の周辺の構成を示す上面図。 (a)〜(c)は、中蓋をメットインボックスに装着する手順を示す図。 (a)及び(b)は、規制部材としてのストッパー機構を別途設けた改変例を示す図。 (a)及び(b)は、規制部材としてのストッパー機構を別途設けた改変例を示す図。 規制部材としてのバネ釣り合い構造を設けた改変例を示す図。
符号の説明
10 メットインボックス
12 開口部
18 バッテリボックス
20 中蓋
20a 着脱可能とする中蓋位置
20b 回動規制された中蓋位置
30 シート
30a シートの所定回動位置
32 背面
40 燃料タンク
44 給油口カバー
50 シート用ヒンジ構造
52 支軸
54 取付片
62 ハンドル
63 フロントフォーク
64 フロントタイヤ
68 リアタイヤ
70 規制部材
74 バネ
75 バネ
80 ヒンジ構造
82 支軸
84 取付片
86 着脱口
90 開放方向
92 スライド方向
100 鞍乗型車両
L1 第1長さ
L2 第2長さ
L3 開口幅

Claims (9)

  1. シート下に物品を収納可能な鞍乗型車両であって、
    物品を出し入れするための開口部を上方に有する収納ボックスと、
    前記収納ボックスの開口部を塞ぐ中蓋と
    を備え、
    前記中蓋は、前記物品を出し入れするために回動可能に構成されたシートの下方に配置されており、
    前記シートが回動して開放された状態において、前記中蓋は、前記開口部を露出させるように回動可能であり、かつ、
    前記シートが回動して開放された状態において前記中蓋の回動移動を規制する規制部材が設けられており、それによって、当該中蓋の取り外しを防止することを特徴とする、鞍乗型車両。
  2. 前記規制部材は、前記シートであることを特徴とする、請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記シートは、所定回動位置においてその回動が規制され、
    前記所定回動位置における前記シートが、前記中蓋の回動移動を規制し、当該中蓋の取り外しを防止することを特徴とする、請求項2に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記中蓋は、ヒンジ構造によって前記回動可能なように前記収納ボックスに取り付けられており、
    前記中蓋用ヒンジ構造は、前記規制部材である前記シートを前記車両から外して前記回動の規制を解除した状態において、前記中蓋を取り外し可能な構造を有している、請求項1に記載の鞍乗型車両。
  5. 前記ヒンジ構造は、前記中蓋に一体成形された支軸と、前記収納ボックスに一体成形された取付片とから構成されており、
    前記中蓋は、その前側に形成された前記支軸を前記取付片の開口部に嵌入させることにより前記回動可能に支持されている、請求項4に記載の鞍乗型車両。
  6. 前記取付片は、前記支軸を着脱可能とする着脱口を有しており、
    前記ヒンジ構造は、前記支軸を前記取付片に嵌入させた状態において、前記中蓋を回動移動して前記着脱口に対する前記支軸の向きを変えることによって当該中蓋を取り外し可能とする構造を有している、請求項5に記載の鞍乗型車両。
  7. 前記支軸は、当該支軸の長手方向に対して垂直な断面において第1長さと、前記第1長さよりも短い第2長さとを有しており、
    前記着脱口は、前記支軸の前記第1長さよりも短く且つ前記支軸の前記第2長さよりも長い開口幅を有している、請求項6に記載の鞍乗型車両。
  8. 前記収納ボックスは、ヘルメットを収納可能なメットインボックスである、請求項1に記載の鞍乗型車両。
  9. 前記シートは、工具使用によって取り外し可能なように前記車両に固定されており、
    前記ヘルメットはフルフェイスヘルメットであって、前記シート及び前記中蓋によって前記開口部が塞がった状態において、前記フルフェイスヘルメットが前記メットインボックスに収納されていることを特徴とする、請求項8に記載の鞍乗型車両。
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