JP2020124967A - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】シート後方に給油口を配置して開閉蓋で覆った鞍乗り型車両において、車両後方からの給油作業を容易にする。【解決手段】フューエルリッド40は、前端側に配置された回動軸41を中心に回動して、給油口配置部位を車両後方に向けて開放可能である。フューエルリッド40は、給油口配置部位の閉塞時に車体外面を形成するリッド上面40bを備え、フューエルリッド40における給油口配置部位の開放時にシート5に接近する部位には、リッド上面40bに対して下方に凹む凹部42が形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、鞍乗り型車両に関する。
例えば特許文献1には、シート後方に給油口を有する鞍乗り型車両が開示されている。給油口はヒンジ式の開閉蓋で覆われている。開閉蓋のヒンジ軸は、蓋体の後端側に配置されている。
特開平2−155884号公報
ところで、シート後方の給油口に対する給油作業は、通常は車両後方から行うこととなる。しかし、上記従来の構成では、開閉蓋が上後方に回動して給油口の周囲を車両前方に向けて開放するため、車両後方からの給油作業を行い難いという課題がある。また、実際の給油作業においては、開閉蓋を開いた上でフューエルキャップを外すなどの操作が必要なこともあり、この場合の操作性を考慮すると、開閉蓋はより大きく開くことが望まれる。
そこで本発明は、シート後方に給油口を配置して開閉蓋で覆った鞍乗り型車両において、車両後方からの給油作業を容易にすることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、乗員が着座するシート(5)と、前記シート(5)の後方に配置される給油口(33)と、前記給油口(33)が配置される給油口配置部位(K)を開閉可能に覆う開閉蓋(40)と、を備える鞍乗り型車両(1)において、前記開閉蓋(40)は、前端側に配置された回動軸(41)を中心に回動して、前記給油口配置部位(K)を車両後方に向けて開放可能であり、前記開閉蓋(40)は、前記給油口配置部位(K)の閉塞時に車体外面(17b)を形成する蓋上面(40b)を備え、前記開閉蓋(40)における前記給油口配置部位(K)の開放時に前記シート(5)に接近する部位には、前記蓋上面(40b)に対して下方に凹む凹部(42)が形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記回動軸(41)は、上面視で前記シート(5)と重なる位置に配置されている。
請求項3に記載した発明は、前記凹部(42)は、前記シート(5)の後端形状(5c)に沿った形状を有している。
請求項4に記載した発明は、前記凹部(42)は、車両前後方向で前方側に位置する第一傾斜面(42a)と、車両前後方向で後方側に位置する第二傾斜面(42b)と、を備え、前記開閉蓋(40)の垂直方向断面において、前記第二傾斜面(42b)の長さ(L2)は、前記第一傾斜面(42a)の長さ(L1)よりも長い。
請求項5に記載した発明は、前記蓋上面(40b)および第一傾斜面(42a)は、車幅方向内側ほど凸となる山形状を有し、前記第二傾斜面(42b)は、車幅方向内側ほど凹となる谷形状を有している。
請求項6に記載した発明は、前記給油口(33)は、上面視で前記凹部(42)と重なる位置に配置されている。
請求項7に記載した発明は、前記開閉蓋(40)は、上面視で車両後方に向かうにつれて車幅方向で幅狭になるテーパ形状を有している。
請求項8に記載した発明は、前記シート(5)の後方には、後上がりに傾斜する車体外面(17b)が形成され、前記開閉蓋(40)の蓋上面(40b)は、前記給油口配置部位(K)の閉塞時に前記車体外面(17b)に沿って後上がりに傾斜している。
請求項9に記載した発明は、前記シート(5)の後方に向けて延びるリヤグリップ(25)を備え、前記リヤグリップ(25)は、上面視で前記開閉蓋(40)と重ならない位置に配置され、前記開閉蓋(40)は、前記給油口配置部位(K)の開放時に前記リヤグリップ(25)よりも上方まで回動可能である。
請求項10に記載した発明は、前記凹部(42)の底部(42c)は、前記シート(5)の後端(5c)よりも後方に位置している。
請求項1に記載した発明によれば、シート後方の給油口を覆う開閉蓋が車両後方に向けて開放するので、車両後方からの給油作業を行いやすくすることができる。開閉蓋が前端側(シート側)の回動軸を中心に回動する際、開閉蓋におけるシートの接近する部位に凹部を形成するので、開閉蓋の開口範囲をシートとの干渉を抑えて大きくすることができ、車両後方からの給油作業をより行いやすくすることができる。
請求項2に記載した発明によれば、シートの車両後方への長さを確保しつつ、開閉蓋および給油口を可及的に車両前方に配置しやすくなり、車体後部の車両後方への長さを抑えることができる。回動軸を車両前方に配置しても、開閉蓋に形成した凹部によりシートとの干渉が抑えられるので、開閉蓋を可及的に大きく開くことができる。
請求項3に記載した発明によれば、開閉蓋を開いた際にシートの後端を避けやすく、開閉蓋の開口をより大きくすることができる。開閉蓋を大きく開くことを可能としながら、凹部の大きさを適度に抑え、かつ凹部の形状をシートの後端に倣った形状とし、外観性を向上させることができる。
請求項4に記載した発明によれば、車両前方側の第一傾斜面よりも車両後方側の第二傾斜面が大きいので、凹部の車両後方側が広がり、開閉蓋が回動した際にシートを避けやすくなって、開閉蓋の開口をより大きくすることができる。
請求項5に記載した発明によれば、凹部の一方の傾斜面(第一傾斜面)が凸形状をなすので、凹部に浸入した水が排水されやすく、凹部に水が溜まるのを抑えることができる。凹部の車両後方側の第二傾斜面が凹形状をなすので、開閉蓋を開いた際にシートを避けやすく、開閉蓋を大きく開くことができる。
請求項6に記載した発明によれば、給油口を可及的に車両前方に配置しやすく、車体後部の車両後方への長さを抑えることができる。
請求項7に記載した発明によれば、開閉蓋をスリム化して外観性向上を図るとともに、開閉蓋をスリム化した場合でも、凹部の形成により開口を大きくすることができ、給油作業を行いやすくすることができる。
請求項8に記載した発明によれば、シート後方の車体外面が後上がりに傾斜する場合で、かつ開閉蓋が車両後方側に向けて開放する場合でも、凹部の形成により開閉蓋の開口を小さくすることなく、開閉蓋の開口を可及的に大きくすることができ、給油作業を行いやすくすることができる。
請求項9に記載した発明によれば、シート後方に延びるリヤグリップと開閉蓋とが相互に干渉しない配置において、開閉蓋をリヤグリップよりも上方まで回動させることで、開閉蓋の開口を大きくして給油作業を行いやすくすることができる。
請求項10に記載した発明によれば、凹部の底部がシート後端よりも後方に位置するので、開閉蓋が前端側を中心に回動する際、凹部の低位置をシート後端に接近させやすく、開閉蓋の開口をより大きくすることができる。
本発明の実施形態における自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車の車体後部の左側面図である。 上記車体後部の車体左右中心に沿う断面図であり、フューエルリッドの閉塞状態を示す。 上記車体後部の車体左右中心に沿う断面図であり、フューエルリッドの開放状態を示す。 上記車体後部の上面図である。 図5からフューエルリッドを無くした状態の上面図である。 上記車体後部の後面図である。 図5のVIII−VIII断面図である。 図5のIX−IX断面図である。 図5のX−X断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UP、車体左右中心を示す線CL、が示されている。
<車両全体>
図1には、鞍乗り型車両の一例として、ユニットスイング式の自動二輪車(鞍乗り型車両)1が示されている。自動二輪車1は、操向輪である前輪3と、駆動輪である後輪4と、を備えている。前輪3は、左右一対のフロントフォーク6に支持され、バーハンドル2によって操向可能である。
後輪4は、スイングユニット20に支持されている。スイングユニット20は、駆動輪である後輪4を上下揺動可能に支持している。スイングユニット20は、駆動源であるエンジン(内燃機関)Eと、例えばVベルト式の無段変速機Mと、を一体に備えている。無段変速機Mの後部の出力軸には、後輪4が支持されている。無段変速機Mの後部は、リヤクッション7を介して車体フレーム11に支持されている。
バーハンドル2、左右フロントフォーク6及び前輪3を含むステアリング系部品は、車体フレーム11の前端部のヘッドパイプ12に操向可能に支持されている。
スイングユニット20および後輪4は、車体フレーム11の下部のピボット部(不図示)に上下揺動可能に支持されている。
車体前部はフロントカバー8により覆われ、車体後部はリヤカバー9により覆われている。フロントカバー8およびリヤカバー9の間は低床部10とされ、この低床部10の上面部に、運転者が足を載せるステップフロア10aが設けられている。リヤカバー9の上方には、運転者を含む乗員が着座するシート5が配置されている。シート5は、前部上面を前部座面5aとし、後部上面を後部座面5bとして、前後方向に長く形成されている。シート5の後部の下方でリヤカバー9の内側には、エンジンEの燃料を貯留する燃料タンク30が配置されている。
<車体フレーム>
図1に示すように、車体フレーム11は、前端部に位置するヘッドパイプ12と、ヘッドパイプ12から下方へ延びるダウンフレーム13と、ダウンフレーム13の下端部から後方へ湾曲して延びるロアフレーム14と、ロアフレーム14の後端部近傍から上方に延びつつ適宜後方に湾曲して延びる左右一対のリヤフレーム15と、を備えている。ロアフレーム14の後端部近傍には、前記ピボット部が設けられている。前記ピボット部には、スイングユニット20の前端部が、リンク部材等を介して上下揺動可能に支持されている。
<燃料タンク>
図1、図2に示すように、左右リヤフレーム15の上部(後方延出部)の間には、エンジンEの燃料を貯留する燃料タンク30が配置されている。燃料タンク30は、例えば鋼板製の中空のタンク本体31を備えている。タンク本体31は、車体フレーム11の左右リヤフレーム15の後部にラバーマウントされて固定的に支持されている。タンク本体31の後上部には、円筒状のフィラーパイプ32が固定されている。フィラーパイプ32は、タンク本体31の後上部から後上方へ中心軸線を延ばすように配置され、先端に給油口33を形成している。
<給油口周辺>
図2〜図4に示すように、フィラーパイプ32の周囲は、リヤカバー9およびフューエルトレー35に覆われている。
図5〜図7を併せて参照し、リヤカバー9は、車体後部を左右外側から覆う左右一対のリヤサイドカバー16と、シート5の後方(車体後端部)で左右リヤサイドカバー16の後端部の間に配置されるリヤエンドカバー17と、を備えている。車体後部の上面視において、リヤエンドカバー17および左右リヤサイドカバー16の各後端縁16a,17aは、互いに連続するように配置され、全体として車両後方に凸のV字状をなす車体後端縁18Aを形成している。
フューエルトレー35は、上方に開放する容器状をなしている。フューエルトレー35は、リヤエンドカバー17における車体外面を形成する上面(カバー上面17b)で上方に開放するように設けられている。フューエルトレー35内側の空間Kには、給油口33が臨んでいる。フューエルトレー35内側の空間K(給油口配置部位)は、車両上方に向けて開放している。フューエルトレー35の上部開口(給油口配置部位の開放部)は、フューエルリッド40により開閉可能である。給油口33には、フューエルキャップ34が着脱可能に装着されている。フューエルリッド40は、不図示の施錠機構により施錠可能である。
係る構成において、フューエルリッド40を開き、給油口33に装着されたフューエルキャップ34を取り外すことで、給油口33が後上方に開放する。この給油口33に後上方から給油ガンを差し込むことで、給油ガンから燃料タンク30へ給油可能となる。
給油口33の周囲を囲うようにフューエルトレー35を設けることで、フューエルリッド40を開いた際に給油口33よりも奥側のタンク本体31等の機能部品の露出が抑えられる。
図2を参照し、シート5の後部は、後部座面5bの後端まで、上下方向で厚さを有して延びている。シート5の後端面5cは、後部座面5bの後端から下方へ略垂直に垂下し、リヤエンドカバー17よりも上方で終端している。シート5の後端面5cは、上面視で後方に凸の浅いU字状(湾曲状)をなしている(図5参照)。後端面5cの左右中央部は、シート5の後端を構成している。後部座面5bは、側面視でやや後上がりに傾斜して配置されている。カバー上面17bは、側面視で略水平に(詳細にはやや後上がりに傾斜して)配置されている。
リヤエンドカバー17は、カバー上面17bを形成する上面部17cと、上面部17cの後端から前下方へ傾斜して延びる後面部17dと、を備えている。
図7を併せて参照し、後面部17dは、左右リヤサイドカバー16の後端部の間に位置している。後面部17dの左右外側方には、左右リヤウインカ22が配置されている。後面部17dおよび左右リヤウインカ22の下方には、車幅方向に延びるテール・ブレーキランプ23が配置されている。
後部座面5bの左右外側の下方から、カバー上面17bの前後中間部の左右外側の上方に渡る範囲には、乗員または降車した使用者が把持する左右リヤグリップ25が配置されている。左右リヤグリップ25は、車体左右中心CLに関して左右対称をなし、左右方向に間隔を空けて一対に設けられている。
左右リヤグリップ25の前部は、車幅方向内側に湾曲し、後部座面5bの左右外側の下方において、同側のリヤフレーム15等に固定されている。左右リヤグリップ25の後部は、車幅方向内側に湾曲し、概ね車両前後方向に沿う直線状の後部内側縁25cを形成している。後部内側縁25cは、上面視でフューエルリッド40の左右外側縁40c(リッド外側縁40c)と略平行をなしている。左右リヤグリップ25は、上面視でフューエルリッド40と重ならないように配置されている。
左右リヤグリップ25の前後中間部から後部に渡る範囲は、側面視でリヤエンドカバー17のカバー上面17bから後側ほど上方へ離間するように、後上がりに傾斜して後方に延びている。左右リヤグリップ25の後端部は、側面視で後部座面5bの延長線5dの直ぐ下方あるいは延長線5d上に位置している。車体後部の上面視において、左右リヤグリップ25の後端縁25aは、リヤエンドカバー17および左右リヤサイドカバー16が形成する車体後端縁18Aと重なるように配置されている。
<フューエルリッド>
図2〜図5に示すように、リヤエンドカバー17の上面部17cの車幅方向内側には、給油口配置部位(空間K)を開閉するフューエルリッド40が設けられている。フューエルリッド40は、前端側に配置された左右方向に沿う回動軸(ヒンジ軸)41を中心に回動し、給油口配置部位を開閉可能である。フューエルリッド40は、略水平なカバー上面17bを形成する閉塞状態(図3参照)と、閉塞状態に対して後端部を上方に移動させた開放状態(図4参照)と、の間で回動可能である。
以下の説明では、特に記載がなければ、閉塞状態にあるフューエルリッド40(図3参照)について説明する。
フューエルリッド40は、リヤエンドカバー17の上面部17cの車幅方向内側の範囲を形成している。フューエルリッド40は、シート5の後端面5cの車幅方向の全幅よりも幅狭に設けられている。フューエルリッド40は、上面視で左右リヤグリップ25の後部内側縁25cに車幅方向内側から近接する左右リッド外側縁40cを形成している。
左右リッド外側縁40c(および左右リヤグリップ25の後部内側縁25c)は、上面視において、車両後方側ほど車幅方向で接近するように、車両前後方向に対してやや傾斜している。フューエルリッド40は、上面視で車両後方側ほど幅狭となるようにテーパ状に形成されている。フューエルリッド40の後端縁40aは、上面視でリヤエンドカバー17におけるV字状の後端縁17aの車幅方向内側の範囲を形成している。フューエルリッド40は、上面視で車体左右中心CLに関して左右対称に設けられている。
図3、図4を参照し、回動軸41は、シート5の後端部の下方に位置している。回動軸41は、シート5の後端面5cよりも前方に位置している。フューエルリッド40におけるシート5の後端面5cの下後方に位置する部位(回動軸41中心の回動時(フューエルリッド40の開放時)にシート5の後端部に接近する部位)には、リッド開時にシート5の後端部を避けるための凹部42が形成されている。
凹部42は、上面視において、シート5の後端面5cの湾曲形状に倣うように、後方に凸の浅いV字状をなしている。凹部42は、フューエルリッド40におけるカバー上面17bの車幅方向内側の範囲を形成するリッド上面40bに対して、下方に凹んでいる。凹部42は、上面視で給油口33と重なる位置に配置されている。
凹部42は、車幅方向と直交する断面視(図3、図4参照)において、上方に開放するV字状をなしている。凹部42は、車両前後方向で前方側に位置する第一傾斜面42aと、車両前後方向で後方側に位置する第二傾斜面42bと、を形成している。図中線42cは凹部42の谷底となる谷線、線42dは凹部42の前側の開口縁となる前稜線、線42eは凹部42の後側の開口縁となる後稜線、をそれぞれ示している。谷線42cは、凹部42における前後傾斜面42a,42bに対して低い底部に相当する。実施形態の谷線42cは、凹部42の最下部に相当するが、最下部に限るものではない。
第二傾斜面42bは、第一傾斜面42aに比べて、カバー上面17bに対する傾斜が緩やかである。第二傾斜面42bの上端(後稜線42e)の高さは、第一傾斜面42aの上端(前稜線42d)の高さよりも高い位置にある。第二傾斜面42bは、第一傾斜面42aに比べて、前後方向で幅広に設けられている。換言すれば、フューエルリッド40の垂直方向断面(図3、図4参照)において、車両後方側の第二傾斜面42bの長さL2は、車両前方側の第一傾斜面42aの長さL1よりも長い。これにより、フューエルリッド40を開いた際に、凹部42がシート5の後端部を避けやすい。フューエルリッド40は、前記開放状態において、少なくとも後端部が側面視で後部座面5bの延長線5dおよび左右リヤグリップ25よりも上方に位置するまで回動する。
フューエルリッド40は、凹部42の後稜線42eよりも後方に、リッド上面40bを形成する上面部40dを備えている。フューエルリッド40は、凹部42の前稜線42dよりも前方に、上面部17cと略平行をなす前端上面部40eを備えている。前端上面部40eは、上面部40dに対して下方に変位し、前後方向で幅狭に設けられている。前端上面部40eは、シート5の後端部の下方に入り込むように配置されている。
前端上面部40eの前端の下方には、回動軸41が配置されるとともに、回動軸41を挿通するトーションコイルスプリングとしての付勢バネ43が配置されている。付勢バネ43は、車体後部に固定されたフューエルトレー35とフューエルリッド40の前端部とにコイル端を係止させ、フューエルリッド40を開放状態に向けて付勢している。
図4を参照し、フューエルリッド40は、開放状態にあるとき、給油口配置部位および給油口33を車両後方に向けて開放する。フューエルリッド40は、開放状態にあるとき、後端部をリヤグリップ25よりも上方まで移動させる。このとき、凹部42の第一傾斜面42aは、シート5の後端部の下方に間隔を空けて配置されて、略水平な姿勢となる。また、凹部42の第二傾斜面42bは、シート5の後端面5cの後方に間隔を空けて配置されて、後端面5cと前後方向で対向する。
図5を参照し、フューエルリッド40は、上面視で車体左右中心CLに沿う形状線45を形成している。具体的に、第一傾斜面42aおよびリッド上面40bは、車幅方向内側ほど高くなる山形状(凸形状)をなし(図7、図8、図10参照)、上面視で車体左右中心CLに沿う稜線45a,45cを形成している。
また、車両前後方向でリッド上面40bおよび第一傾斜面42aの間に位置する第二傾斜面42bは、車幅方向内側ほど低くなる谷形状(凹形状)をなし(図9参照)、上面視で車体左右中心CLに沿う谷線45bを形成している。
凸形状のリッド上面40bおよび凹形状の第二傾斜面42bの間の後稜線42eは、上面視で後方に凸のV字状に形成されている。同様に、凸形状の第一傾斜面42aおよび凹形状の第二傾斜面42bの間の谷線42cも、上面視で後方に凸のV字状に形成されている。
以上説明したように、上記実施形態における自動二輪車1は、乗員が着座するシート5と、前記シート5の後方に配置される給油口33と、前記給油口33が配置される給油口配置部位(空間K)を開閉可能に覆うフューエルリッド40と、を備え、前記フューエルリッド40は、前端側に配置された回動軸41を中心に回動して、前記給油口配置部位を車両後方に向けて開放可能であり、前記フューエルリッド40は、前記給油口配置部位の閉塞時に車体外面(カバー上面17b)を形成するリッド上面40bを備え、前記フューエルリッド40における前記給油口配置部位の開放時に前記シート5に接近する部位には、前記リッド上面40bに対して下方に凹む凹部42が形成されている。
この構成によれば、シート5後方の給油口33を覆うフューエルリッド40が車両後方に向けて開放するので、車両後方からの給油作業を行いやすくすることができる。フューエルリッド40が前端側(シート5側)の回動軸41を中心に回動する際、フューエルリッド40におけるシート5の接近する部位に凹部42を形成するので、フューエルリッド40の開口範囲をシート5との干渉を抑えて大きくすることができ、車両後方からの給油作業をより行いやすくすることができる。
上記自動二輪車1において、前記回動軸41は、上面視で前記シート5と重なる位置に配置されている。
この構成によれば、シート5の車両後方への長さを確保しつつ、フューエルリッド40および給油口33を可及的に車両前方に配置しやすくなり、車体後部の車両後方への長さを抑えることができる。回動軸41を車両前方に配置しても、フューエルリッド40に形成した凹部42によりシート5との干渉が抑えられるので、フューエルリッド40を可及的に大きく開くことができる。
上記自動二輪車1において、前記凹部42は、前記シート5の後端形状(後端面5c)に沿った形状を有している。
この構成によれば、フューエルリッド40を開いた際にシート5の後端部を避けやすく、フューエルリッド40の開口をより大きくすることができる。フューエルリッド40を大きく開くことを可能としながら、凹部42の大きさを適度に抑え、かつ凹部42の形状をシート5の後端形状に倣った形状とし、外観性を向上させることができる。
上記自動二輪車1において、前記凹部42は、車両前後方向で前方側に位置する第一傾斜面42aと、車両前後方向で後方側に位置する第二傾斜面42bと、を備え、前記フューエルリッド40の垂直方向断面において、前記第二傾斜面42bの長さL2は、前記第一傾斜面42aの長さL1よりも長い。
この構成によれば、車両前方側の第一傾斜面42aよりも車両後方側の第二傾斜面42bが大きいので、凹部42の車両後方側が広がり、フューエルリッド40が回動した際にシート5を避けやすくなって、フューエルリッド40の開口をより大きくすることができる。
上記自動二輪車1において、前記リッド上面40bおよび第一傾斜面42aは、車幅方向内側ほど凸となる山形状を有し、前記第二傾斜面42bは、車幅方向内側ほど凹となる谷形状を有している。
この構成によれば、凹部42の一方の傾斜面(第一傾斜面42a)が凸形状をなすので、凹部42に浸入した水が排水されやすく、凹部42に水が溜まることを抑えることができる。凹部42の車両後方側の第二傾斜面42bが凹形状をなすので、フューエルリッド40を開いた際にシート5を避けやすく、フューエルリッド40を大きく開くことができる。
上記自動二輪車1において、前記給油口33は、上面視で前記凹部42と重なる位置に配置されている。
この構成によれば、給油口33を可及的に車両前方へ配置しやすく、車体後部の車両後方への長さを抑えることができる。
上記自動二輪車1において、前記フューエルリッド40は、上面視で車両後方に向かうにつれて車幅方向で幅狭になるテーパ形状を有している。
この構成によれば、フューエルリッド40をスリム化して外観性向上を図るとともに、フューエルリッド40をスリム化した場合でも、凹部42の形成により開口を大きくすることができ、給油作業を行いやすくすることができる。
上記自動二輪車1において、前記シート5の後方には、後上がりに傾斜する車体外面(カバー上面17b)が形成され、前記フューエルリッド40のリッド上面40bは、前記給油口配置部位の閉塞時に前記車体外面に沿って後上がりに傾斜している。
この構成によれば、シート5後方の車体外面が後上がりに傾斜する場合で、かつフューエルリッド40が車両後方側に向けて開放する場合でも、凹部42の形成によりフューエルリッド40の開口を小さくすることなく、フューエルリッド40の開口を可及的に大きくすることができ、給油作業を行いやすくすることができる。
上記自動二輪車1において、前記シート5の後方に向けて延びるリヤグリップ25を備え、前記リヤグリップ25は、上面視で前記フューエルリッド40と重ならない位置に配置され、前記フューエルリッド40は、前記給油口配置部位の開放時に前記リヤグリップ25よりも上方まで回動可能である。
この構成によれば、シート5後方に延びるリヤグリップ25とフューエルリッド40とが相互に干渉しない配置において、フューエルリッド40をリヤグリップ25よりも上方まで回動させることで、フューエルリッド40の開口を大きくして給油作業を行いやすくすることができる。
上記自動二輪車1において、前記凹部42の谷線42cは、前記シート5の後端面5cよりも後方に位置している。
この構成によれば、凹部42の谷線42cがシート後端よりも後方に位置するので、フューエルリッド40が前端側を中心に回動する際、凹部42の低位置をシート後端に接近させやすく、フューエルリッド40の開口をより大きくすることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、シート5の後端面5cは、上面視で後方に凸のU字状(湾曲状)に限らず、上面視で後方に凸のV字状(屈曲状)であってもよい。同様に、凹部42における上面視で後方に凸のV字状の各要素も、上面視で後方に凸のU字状であってもよい。さらに、シート5の後端面5cおよび凹部42が、前方に凸のV字状又はU字状をなしてもよい。このとき、凹部42の車両前方側の第一傾斜面42aが凹形状、車両後方側の第二傾斜面42bが凸形状となってもよい。
前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
5 シート
5c 後端面(後端形状、後端)
17b カバー上面(車体外面)
25 リヤグリップ
33 給油口
K 空間(給油口配置部位)
40 フューエルリッド(開閉蓋)
40b リッド上面(蓋上面)
41 回動軸
42 凹部
42a 第一傾斜面
42b 第二傾斜面
42c 谷線(底部)
L1 第一傾斜面の長さ
L2 第二傾斜面の長さ

Claims (10)

  1. 乗員が着座するシート(5)と、
    前記シート(5)の後方に配置される給油口(33)と、
    前記給油口(33)が配置される給油口配置部位(K)を開閉可能に覆う開閉蓋(40)と、を備える鞍乗り型車両(1)において、
    前記開閉蓋(40)は、前端側に配置された回動軸(41)を中心に回動して、前記給油口配置部位(K)を車両後方に向けて開放可能であり、
    前記開閉蓋(40)は、前記給油口配置部位(K)の閉塞時に車体外面(17b)を形成する蓋上面(40b)を備え、
    前記開閉蓋(40)における前記給油口配置部位(K)の開放時に前記シート(5)に接近する部位には、前記蓋上面(40b)に対して下方に凹む凹部(42)が形成されていることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記回動軸(41)は、上面視で前記シート(5)と重なる位置に配置されている請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記凹部(42)は、前記シート(5)の後端形状(5c)に沿った形状を有している請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記凹部(42)は、車両前後方向で前方側に位置する第一傾斜面(42a)と、車両前後方向で後方側に位置する第二傾斜面(42b)と、を備え、
    前記開閉蓋(40)の垂直方向断面において、前記第二傾斜面(42b)の長さ(L2)は、前記第一傾斜面(42a)の長さ(L1)よりも長い請求項1から3の何れか一項に記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記蓋上面(40b)および第一傾斜面(42a)は、車幅方向内側ほど凸となる山形状を有し、
    前記第二傾斜面(42b)は、車幅方向内側ほど凹となる谷形状を有している請求項4に記載の鞍乗り型車両。
  6. 前記給油口(33)は、上面視で前記凹部(42)と重なる位置に配置されている請求項1から5の何れか一項に記載の鞍乗り型車両。
  7. 前記開閉蓋(40)は、上面視で車両後方に向かうにつれて車幅方向で幅狭になるテーパ形状を有している請求項1から6の何れか一項に記載の鞍乗り型車両。
  8. 前記シート(5)の後方には、後上がりに傾斜する車体外面(17b)が形成され、
    前記開閉蓋(40)の蓋上面(40b)は、前記給油口配置部位(K)の閉塞時に前記車体外面(17b)に沿って後上がりに傾斜している請求項1から7の何れか一項に記載の鞍乗り型車両。
  9. 前記シート(5)の後方に向けて延びるリヤグリップ(25)を備え、
    前記リヤグリップ(25)は、上面視で前記開閉蓋(40)と重ならない位置に配置され、
    前記開閉蓋(40)は、前記給油口配置部位(K)の開放時に前記リヤグリップ(25)よりも上方まで回動可能である請求項1から8の何れか一項に記載の鞍乗り型車両。
  10. 前記凹部(42)の底部(42c)は、前記シート(5)の後端(5c)よりも後方に位置している請求項1から9の何れか一項に記載の鞍乗り型車両。
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