JP2009018369A - 吸着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】最適な吸着タイミングを得て吸着に要する時間を短縮する。
【解決手段】負圧をかける吸引路7に連通するノズル部5とこのノズル部5に連通して下方に開口するノズル室9を設けた本体3と、前記ノズル室9の内部に装着した外筒11であって、この外筒11の内部に下方に向けて細くなる第1テーパ面13とその下部に雌ネジ部15を設けた外筒11と、この外筒11の内部に挿入した内筒19であって、この内筒19の外周面に前記第1テーパ面13に嵌合して当接する第2テーパ面21とその下部に外筒11の雌ネジ部15に螺合して雄ネジ部15を設け、かつ内部にノズル部5に連通する吸引室23とその下部にボール受部25を設け、かつ上端から下方に向けて複数割りの切込み部29を設けた内筒19と、前記吸引室23の中で前記ノズル部5とボール受部25との間を移動可能に収容されてノズル部5を閉塞可能な球体35と、で構成されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、吸着装置に関し、特に、薄膜材料などの被吸着物の搬送などに用いられる多数個使用し、負圧を利用して被吸着物を吸引して持ち上げる吸着装置に関する。
従来の吸着装置としては、市販の落下防止弁を備えたものがある。この落下防止弁は、真空エジェクタなどで発生された負圧を用い、板状のワークなどの被吸着物を吸着して搬送するものである。この落下防止弁の特徴は、例えば通常の吸着パッドを複数用いて被吸着物を持ち上げる場合、被吸着物の大きさが前記吸着パッドを配置した範囲よりも小さいために、被吸着物の無い吸着パッドが存在することになる。このような場合は、被吸着物の無い吸着パッドは空気を自由に吸い込んでしまうので、もし、全部の吸着パッドが1つの空気回路でON/OFFされていると、上記の被吸着物の無い吸着パッドがあるために、真空が保たれない状態となり、十分な吸着力を発揮できず、被吸着物を落下させてしまうことになる。そこで、被吸着物の落下防止のための機構を備えた落下防止弁が付いている。
落下防止弁の具体的な機構としては、空気流路にシリンダ状の空間があり、この空間の中にピストンがスプリングで下方に押し付けられている。被吸着物が無い場合に発生する空気流路内の流れは前記ピストンを押し上げる揚力となり、この揚力により前記ピストンが空気流路を塞ぐことになる。その結果、被吸着物を吸着している他の吸着パッドの吸着力は低下することが無いので、被吸着物のサイズ(大きさ)にある程度の自由度が得られる。
また、従来の他の吸着装置としては、例えば、特許文献1に示されているように、吸着パッドそのものにワークの有無を検知する機能を持たせ、ワークが存在しない場合には吸着パッド自体が自律的に吸引動作を停止するものがある。ホルダ内に、真空感知室と大気圧室及びパッド吸着室とに隔離形成するスプールを配置する。ワークが存在しないにもかかわらず吸着パッドを吸引動作させたとき、真空感知室の負圧によってスプールを上昇させ、真空感知室とパッド吸着室とを連通している連通孔を遮断する。以降は真空感知室のみに真空吸引力が作用している状態を自己保持し、パッド吸着室には真空吸引力が作用しない。
また、従来の他の吸着装置としては、例えば、特許文献2に示されているように、上面側に接続口及び底面側に複数の吸引口がそれぞれ形成され、接続口から各吸引口への途中で分岐する吸引路が内部に形成された本体と、この本体の接続口に通じる接続路及び本体内部の吸引路を介して、各吸引口から空気を吸い込むための吸引手段と、接続路を開閉する電磁弁とを備えている。また、上記の本体内の分岐後の各吸引路に、接続口側の弁座部と吸引口側のボール受部とにより、ボール収納用の空間を形成している。この空間内にボールを納め、前記弁座部に第1連通孔を設け、前記ボール受部に第2連通孔を複数個設けている。
その動作としては、本体の底面側を被吸着物の表面に接触させて、各吸引口から空気を吸い込むことで、被吸着物により塞がれた状態の吸引口に連通するボールを納めた空間は、真空状態となり、被吸着物を真空吸着する。一方、被吸着物により塞がれない吸引路では、前記ボール受部の第2連通孔から空気が吸引され、前記ボールは吸い上げられて前記弁座部の第1連通孔に真空吸着されることにより前記第1連通孔が塞がれるので空気の吸引を停止する。
特開2000−79589号公報 特開平7−132480号公報
ところで、従来の吸着装置に備えた落下防止弁においては、ピストンを下方に押し付けているスプリング力が固定であり、しかも容易に交換できないために、吸着開始から実際に前記スプリング力に対抗してピストンが上昇するタイミングを調整できず、使用する吸着パッドの数や使用するエジェクタの容量、空気流速などの条件によっては、十分な吸着力が得られるまでに時間がかかってしまうという問題点があった。
また、特許文献1では、複雑な機構であり、スプリングで付勢されているスプールを作動するには、スプールの重量並びにスプリングによる付勢力に抗する空気流量による十分の力が発生しなければならない。そこで、真空感知室の負圧によってスプールを上昇させるために、真空感知室とパッド吸着室との間に連通孔を設けることで、真空感知室の負圧に対するパッド吸着室の負圧の応答遅れを生じさせている。したがって、スプールが上昇して連通孔を塞ぐまでに一定の時間がかかることになる。
上記の応答遅れの時間を短くするには、連通孔を小さくすることで調整できるが、一旦製造された吸着装置は連通孔を簡単に調整することができない。
また、特許文献2では、球体の重量に勝る空気の流入による揚力が発生しなければ、球体は流路下流の弁座部の第1連通孔の面に接触しないので、作動開始後、被吸着物の無いノズルが閉まるには、十分な空気流速が働き、球体を流路下流の弁座部の第1連通孔の面に押し当てるまでに一定の時間がかかる。この時間は、それぞれのノズルに発生する空気流速により変化し、この空気流速はノズルの数や被吸着物の重量によって調整される。もし、空気流速が速すぎた場合は、被吸着物が柔らかい材質であると、ノズルの形状で変形したり、破れたりしてしまうこともある。
このような場合は、流速を大幅に下げることで、被吸着物の破損などの不具合を防ぐのであるが、これでは実際に弁が閉まるまでに多くの時間がかかってしまうという問題点があった。
実際は、球体の重量や流路の径を調整して最適な組み合わせを用いることで、被吸着物の重量、破損し易さ、ノズルが閉まるまでに必要な時間などの条件が最適な状態となるようにするのであるが、そのためには、球体やノズルなどを再度作り直したりして上記の組み合わせをいろいろと試さなければならない。このような検討が人手、知識、費用などの事情も含んで技術的にできない場合、前述したような市販の落下防止弁を用いることになるので、この落下防止弁の前述した問題点を解消することができない。
一方、上記のような調整を行うとしても、種々の問題が生じる。例えば、被吸着物を吸着しているノズルと、被吸着物の無いノズルの数の比は、種々変化する。換言すれば、この比は、ノズルが面積方向に等分布している場合は、ノズルが配置された面積と、被吸着物が無い部分の面積の比となる。そのために、すべての被吸着物のあるノズルで被吸着物を吸着し、かつ被吸着物の無いノズルで球体が移動して完全に閉塞状態になるまでの時間が変化する。
この事情により、例えば種々の生産加工ラインの各種装置において自動制御する際に、ノズルに負圧を与えてから被吸着物を持ち上げて運ぶまでの時間差が変化することになり、場合によっては、待ち時間が長くなってしまうことがある。
しかし、この機構では、上述したようにタイミングに関わる調整が不可能であり、運搬の工程に最適な条件を常時用いることはできないという問題点があった。つまり、これらの調整を行うには、球体の重量を変化させたり、流路の内径を変更したりして最適な条件を出すことが必要であり、簡単に調整することが不可能であった。例えば、最適な条件にするための時間がかかることや、場合によっては圧力をあげる調整を行っても、被吸着物が薄く、柔らかいものでは吸着力が強くなりすぎて被吸着物にダメージを与えることになるためである。
以上のように、従来の吸着装置では、ノズルを閉塞するタイミングが調整できないことや、被吸着物の重量によっては吸着できないことや、吸着するまでにかかる時間が長く要することなどの問題点があった。
この発明は、最適な吸着タイミングを得て吸着に要する時間の短縮を図った吸着を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明の吸着装置は、負圧をかける吸引路に連通するノズル部を上部に備え、かつ前記ノズル部に連通して下方を開口するノズル室を設けた本体と、
前記開口から前記ノズル室の内部に装着した外筒であって、この外筒の内部に下方に向けて細くなる第1テーパ面を設けた外筒と、
この外筒の内部に挿入した内筒であって、この内筒の外周面に前記第1テーパ面に嵌合して当接する第2テーパ面を設け、かつ前記内筒の内部に前記ノズル部に連通する吸引室とこの吸引室の下部にボール受部を設け、かつ上端から下方に向けて複数割りの切込み部を設けた内筒と、
前記ノズル部を閉塞可能であり、かつ前記内筒の吸引室の中で前記ノズル部とボール受部との間を移動可能に収容された球体と、
前記内筒を前記外筒の内部で上下方向に移動しかつ固定せしめる移動調整機構部と、
で構成されていることを特徴とするものである。
この発明の吸着装置は、前記吸着装置において、前記移動調整機構部が、前記外筒の内周面に前記第1テーパ面より下部に設けた雌ネジ部と、この雌ネジ部に螺合するべく前記内筒の外周面に前記第2テーパ面より下部に設けた雄ネジ部と、で構成されていることが好ましい。
以上のごとき課題を解決するための手段から理解されるように、この発明の吸着装置によれば、内筒のねじ込みにより吸引室の流路の径を容易に調整することができるので、吸引室の流量を調整してノズル部が全閉になるタイミングを簡単に調整することができる。また、最適な吸着タイミングが得られることで、被吸着物の吸着に要する時間を短縮することができる。
また、同じ理由で、吸着によりしわが発生したり、破損したりする恐れのある薄膜材料などの被吸着物においても、必要最小限の吸着力で吸着することが可能となるので、しわ、破損の恐れを減少させることができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1及び図2を参照するに、この実施の形態に係る吸着装置1は、本体としての例えば板状の吸着板3に、複数のノズル部5が設けられており、図1は複数のノズル部5のうちの単体のノズル部5の構造を分かりやすく説明するために、ノズル部5の中心を上下方向に通過する断面を含む斜視図で示されている。
吸着板3の上部には、図示しない吸引ポンプに連通して前記吸引ポンプにより空気を吸い込んで負圧をかける吸引路7が設けられており、この吸引路7に連通するノズル部5が設けられている。なお、ノズル部5の下面が弁座となっている。吸着板3の下部には、前記ノズル部5に連通するノズル室9が設けられており、このノズル室9は吸着板3の下面で開口している。この実施の形態では、ほぼ円筒形状をなす外筒11が前記開口からノズル室9に挿入するようにして装着されている。
また、上記の外筒11の内部には、下方に向けて細くなる第1テーパ面13が設けられており、前記第1テーパ面13より下側の内周面には、雌ネジ部15が設けられている。さらに、前記外筒11の下部の外周にはフランジ部17が形成されている。
なお、この実施の形態では、前記外筒11は開口からノズル室9に圧入されているが、この取り付け方には制限がないので、前記外筒11がノズル室9にネジ部を介してねじ込まれる構成でもよく、あるいは、上記のフランジ部17の側面がネジなどの固定具で吸着板3に固定される構成で取り付けられてもよい。また、上述した前者のように外筒11を圧入する場合は、外筒11の材質には樹脂が望ましいものである。一方、後者のようにねじ込みあるいはフランジ部17の側面をネジなどの固定具で固定する場合は、外筒11の材質には金属を用いると良い。
また、上記の外筒11の内部には、図2に示されているような内筒19が挿入されている。この実施の形態では、内筒19はほぼ円筒形状をなしており、その外周面には前記外筒11の第1テーパ面13に嵌合して当接する第2テーパ面21が設けられている。さらに、内筒19の内部には、前記ノズル部5に連通する吸引室23と、この吸引室23の下部に位置する段付形状のボール受部25と、このボール受部25の下方に連通する空気流路27が設けられている。
また、内筒19の上端から下方に向けて複数割りの切込み部29が設けられており、吸引室23の側壁が内側に向けて容易に撓むことができるように、所謂、可撓性を持つようにされている。この実施の形態では、内筒19の上部がほぼ均等な4つ割りとなるように4つの切込み部29が設けられている。また、この実施の形態では、前記各切込み部29はボール受部25より下方の空気流路27の位置まで形成されており、後述する球体35がボール受部25に載置された状態でも、上部の吸引室23と下部の空気流路27が切込み部29で連通する構成である。すなわち、切込み部29は吸引室23と空気流路27を連通して吸着力を安定させるための通気路29Aを兼ねている。
また、内筒19の下部の外周面には前記外筒11の雌ネジ部15に螺合する雄ネジ部31が設けられている。雄ネジ部31の下部の先端には、図2に示されているように例えばマイナスドライバーで回転できるようなマイナス溝33が設けられている。なお、上記のマイナス溝33に限らず、プラス溝やその他の形態であってもよい。
以上のように、内筒19は第2テーパ面21を介して変形させるので、内筒19の材料としては熱可塑性樹脂などの可撓性を持った樹脂であることが望ましいが、この限りではない。
また、前記吸引室23の中には、球体35が前記ノズル部5とボール受部25の間を移動可能に収容されている。なお、前記球体35は前記ノズル部5を閉塞可能であり、かつ吸引室23の内部を移動自在な大きさに形成されている。例えば、球体35は吸引室23の内径に対して5割〜9割程度の直径を持つ球である。
前記外筒11の下部の内周面に設けた雌ネジ部15と、この雌ネジ部15に螺合するべく前記内筒19の下部の外周面に設けた雄ネジ部31は、内筒19を外筒11の内部で上下方向に移動しかつ固定せしめる移動調整機構部37を構成するものである。
したがって、外筒11の内部に内筒19を嵌入させて内筒19の雄ネジ部31を外筒11の雌ネジ部15に螺合する。次いで、内筒19の吸引室23内に球体35を投入してから、前記外筒11を吸着板3の開口からノズル室9へ圧入することで組立が完了する。なお、この第1の実施の形態では、外筒11の下面が吸着板3の下面と同じ位置にあるが、必ずしも同じでなくても良い。
上記構成により、例えばマイナスドライバーを内筒19の下端のマイナス溝33に嵌めて回転することで、吸着板3並びに外筒11に対する内筒19の位置が上下動することになり、上記の回転を停止することで、内筒19が外筒11に固定されることになる。
そこで、内筒19のねじ込みを深くして内筒19の位置を上方へ移動すると、図3に示されているように、内筒19の第2テーパ面21が外筒11の第1テーパ面13に力が掛かっていない状態になる。
薄膜、薄板などの被吸着物Wを吸着していない状況では、図示しない吸引ポンプにより空気を吸引されていないので、ノズル部5には負圧が掛かっていない。この状況では、球体35は吸引室23の下側のボール受部25の面に重力により押し付けられている。
被吸着物Wを吸着するために、吸引ポンプにより吸引路7を介して空気が吸引されるとノズル部5は負圧になるために吸引室23に空気流が発生するが、吸着板3の下面が被吸着物Wに当てられて内筒19の下部の空気流路27が被吸着物Wの表面で塞がれると、ノズル部5、ノズル室9、吸引室23及び空気流路27が全体で同じ負圧状態になるので空気の流れは発生しないために、球体35は上昇せずに、そのままボール受部25の面に乗っている状態になる。
しかし、他のノズル部5では被吸着物Wを吸着しているが、図4に示されているように、被吸着物Wから外れた位置にあるノズル部5では内筒19の下部の空気流路27が開いているので、ノズル部5に負圧が掛かかっている状況となり、外気が前記空気流路27から吸引室23、ノズル部5へ流入することになる。したがって、球体35は吸引室23に発生する揚力により持ち上げられ、ノズル室9の上部のノズル部5の弁座に押し付けられる。これにより、ノズル部5が全閉状態となるので、他の被吸着物Wのあるノズル部5に発生する吸着力を低下させることがない。
ところが、従来の問題点で説明した通り、何らかの状況により、球体35の重量に勝る空気の流入による揚力が発生しない場合は球体35が持ち上げられないので、ノズル部5を閉塞できないことになる。そこで、前記揚力を上げるための十分な空気流速が得るために、例えばマイナスドライバーを内筒19の下端のマイナス溝33に嵌めて内筒19のねじ込みを浅くする方向に回転させ、つまり内筒19の位置を下方へ移動せしめる。
すると、図5に示されているように、内筒19の第2テーパ面21が外筒11の第1テーパ面13を滑って断面積が狭くなる下方へ引き込まれることになるので、外筒11の第1テーパ面13の反発力が第2テーパ面21を外側から内側へ向けて掛かる押圧力となる。しかも、内筒19の上部には4つ割りの切込み部29が設けられているので、吸引室23の側壁が前記押圧力により内側に向けて容易に撓んで内筒19が内側に変形し、吸引室23の流路が狭くなる。これにより、吸引室23の空気流速が上がるので、球体35の重量に勝る揚力を発生させることができ、ノズル部5の全閉状態に変化させることができる。
以上のように、吸着板3の下側から例えばマイナスドライバーを用いて内筒19の下端のマイナス溝33を介して内筒19を回転させるだけで、内筒19のねじ込みにより吸引室23の流路の径を容易に調整することができるので、簡単に吸引室23の流量を調整して最適なタイミングとなるノズル部5の全閉状態へと変化させることができる。その結果、被吸着物Wの状況に応じてノズル部5の全閉状態に調整する調整時間を大きく短縮することができる。
より具体的には、被吸着物Wの大きさが様々に変化する場合も、被吸着物Wと密着しないノズル部5で負圧がもれるために、実際に被吸着物Wに触れているノズル部5の吸引力が落ちることを防ぐことができる。また、上述したように吸引室23の空気流速を容易に調整できることから、吸引力を容易に変化させることができるので、最適な吸着タイミングが得られることにより、被吸着物Wの吸着に要する時間を短縮することができる。
また、同じ理由で、被吸着物Wの重量や材質に応じて必要になる流路の調整を可能にした。また、被吸着物Wの重量に係わらず吸着できる。例えば、吸着により、しわが発生したり、破損したりする恐れがある薄膜材料などの被吸着物Wにおいても、必要最小限の吸着力で吸着することが可能となるので、しわ、破損の恐れを減少させることができる。ちなみに、従来の方法では、吸着タイミングを早くするためには吸着力を強くするしか方法がなかった。
また、前述した実施の形態の吸着装置1は、板状の吸着板に複数のノズル部5が設けられているが、図6に示されているように、板状又は円筒形状のノズルホルダ39に単体毎に装着することができる。また、ノズルホルダ39の下部には吸着パッド41が装着されているが、この限りではない。
なお、前記移動調整機構部は、上記の外筒の雌ネジ部と内筒の雄ネジ部の機構に限定されるものではなく、その他の機構であっても良い。
この発明の実施の形態の吸着装置の断面を含む斜視図である。 図1に示された内筒の斜視図である。 図1の吸着装置の動作を説明する断面図である。 図1の吸着装置の動作を説明する断面図である。 図1の吸着装置の動作を説明する断面図である。 この実施の形態の吸着装置を組み込んだ例を示す断面図である。
符号の説明
1 吸着装置(第1の実施の形態の)
3 吸着板(本体)
5 ノズル部
7 吸引路
9 ノズル室
11 外筒
13 第1テーパ面
15 雌ネジ部
19 内筒
21 第2テーパ面
23 吸引室
25 ボール受部
27 空気流路
29 切込み部
31 雄ネジ部
33 マイナス溝
35 球体
37 移動調整機構部
39 ノズルホルダ
41 吸着パッド

Claims (2)

  1. 負圧をかける吸引路に連通するノズル部を上部に備え、かつ前記ノズル部に連通して下方を開口するノズル室を設けた本体と、
    前記開口から前記ノズル室の内部に装着した外筒であって、この外筒の内部に下方に向けて細くなる第1テーパ面を設けた外筒と、
    この外筒の内部に挿入した内筒であって、この内筒の外周面に前記第1テーパ面に嵌合して当接する第2テーパ面を設け、かつ前記内筒の内部に前記ノズル部に連通する吸引室とこの吸引室の下部にボール受部を設け、かつ上端から下方に向けて複数割りの切込み部を設けた内筒と、
    前記ノズル部を閉塞可能であり、かつ前記内筒の吸引室の中で前記ノズル部とボール受部との間を移動可能に収容された球体と、
    前記内筒を前記外筒の内部で上下方向に移動しかつ固定せしめる移動調整機構部と、
    で構成されていることを特徴とする吸着装置。
  2. 前記移動調整機構部が、前記外筒の内周面に前記第1テーパ面より下部に設けた雌ネジ部と、
    この雌ネジ部に螺合するべく前記内筒の外周面に前記第2テーパ面より下部に設けた雄ネジ部と、
    で構成されていることを特徴とする請求項1記載の吸着装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112158599A (zh) * 2019-09-30 2021-01-01 福州派可吉贸易有限公司 一种结构稳定的真空吸板结构

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