JP2009016257A - 超電導線材および超電導線材の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】超電導線材10は、基板11と、基板11上に形成され、中間層12a,13aと中間層12a,13a上に形成された超電導層12b,13bとからなる積層単位12,13が2以上備えられた超電導線材である。それぞれの積層単位12,13において、超電導層12b,13bと対向する中間層12a,13aの面の表面粗さRaは20nm以下である。2以上の積層単位12,13のうち、基板11から見て最上層に位置する積層単位13以外の積層単位12の少なくとも1つにおいて、超電導層12bの主表面の一部が露出している。
【選択図】図1
Description
図1は、本発明の実施の形態1における超電導線材を示す概略斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1における超電導線材に電流端子を接続した状態を示す概略斜視図である。図1および図2を参照して、本発明の実施の形態1における超電導線材を説明する。本発明の実施の形態1における超電導線材10は、図1に示すように、基板11と、基板11上に形成され、中間層12a,13aと中間層12a,13a上に形成された超電導層12b,13bとからなる積層単位12,13が2以上備えられた超電導線材である。それぞれの積層単位12,13において、超電導層12b,13bと対向する中間層12a,13aの面の表面粗さRaは20nm以下である。2以上の積層単位12,13のうち、基板11から見て最上層に位置する積層単位13以外の積層単位12の少なくとも1つにおいて、超電導層12bの主表面の一部が露出している。
図4を参照して、本発明の実施の形態2における超電導線材を説明する。図4に示すように、実施の形態2における超電導線材10は、基本的には実施の形態1における超電導線材10と同様の構成を備えているが、3の積層単位を備えている点においてのみ異なる。なお、図4は、本発明の実施の形態2における超電導線材を示す概略斜視図である。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1は、実施の形態1における超電導線材の製造方法にしたがって図1に示す超電導線材を製造した。具体的には、まず、基板を準備する工程(S10)として、半値幅△Φが6°であり、表面粗さRaが10nmであるNi合金基板を準備した。
実施例2は、基本的には実施例1と同様の構成を備えているが、実施例2は、中間層と中間層上に形成された超電導層とからなる積層単位を3つ備えている点、およびそれぞれの中間層の表面粗さRaを20nmとした点においてのみ異なる。なお、超電導層の最上層に位置する積層単位の端部を5cm除去し、最上層から2層目に位置する積層単位の端部を3cm除去して、3の超電導層に通電を可能とした。
比較例1は、基本的には実施例1と同様の構成を備えているが、中間層と中間層上に形成された超電導層とからなる積層単位を1つ備えている点、中間層を平滑化する工程を実施していない点においてのみ異なる。
比較例2は、基本的には実施例1と同様の構成を備えているが、中間層を平滑化する工程を実施していない点においてのみ異なる。なお、2の超電導層に通電を可能とした。
比較例3は、基本的には実施例1と同様の構成を備えているが、中間層と中間層上に形成された超電導層とからなる積層単位を3つ備えている点、中間層を平滑化する工程を実施していない点においてのみ異なる。なお、3の超電導層に通電を可能とした。
比較例4は、基本的には実施例1と同様の構成を備えているが、中間層と中間層上に形成されている超電導層とからなる積層単位を1つ備えている点、および中間層の表面粗さRaを14nmとした点においてのみ異なる。
実施例1,2、および比較例1〜4について臨界電流密度および臨界電流値をそれぞれ測定した。その結果を表1に示す。なお、実施例1,2、および比較例2,3の超電導線材の臨界電流密度は、それぞれの超電導層の臨界電流密度の平均値としている。
表1に示すように、実施例1および2の超電導線材は、比較例1〜4の超電導線材と比較して臨界電流値を向上できた。なお、積層単位が同じ(厚みが同じ)実施例1と比較例2、実施例2と比較例3とを比較して、臨界電流密度が向上していることがわかった。そのため、超電導層の厚みが同じであれば臨界電流値が非常に向上することがわかった。また、超電導層の厚みの合計を大きくした実施例2は、臨界電流値がさらに向上することがわかった。一方、中間層の平滑化処理を行なわなかった比較例1〜3については臨界電流密度が悪かった。また、中間層の平滑化処理を行なった比較例4は、臨界電流密度は良好であったものの、超電導層が1層であったため、臨界電流値は実施例1,2に比べて悪かった。
実施例3は、図4に示す実施例2の超電導線材と同様の超電導線材を製造した。得られた超電導線材の3の超電導層上にAgからなる安定化層を10μm形成した。さらに超電導層の熱処理は、酸素100%の雰囲気下で、550℃の温度で、30分間実施した。
実施例4は、図5に示す超電導線材とした。具体的には、実施例2と同様に、基板を準備する工程(S10)と3の積層単位を形成する工程(S20)とを実施した。次に、積層単位の一部を除去する工程(S30)について、最上層に位置する積層単位についてのみ除去した。これにより、図5に示す実施例3における段数が2段の超電導線材を製造した。
比較例5は、図6に示す超電導線材とした。具体的には、実施例2と同様に基板を準備する工程(S10)と3の積層単位を形成する工程(S20)とを実施した。そして、積層単位の一部を除去する工程(S30)を実施しなかった。これにより、段数が1段の図6に示す比較例4における超電導線材を製造した。なお、図6は、比較例5における超電導線材を示す概略斜視図である。
実施例3,4および比較例5の超電導線材について、同様に臨界電流値を測定した。その結果を表2に示す。なお、臨界電流値の設計値は、基板の側から見て、84A、66Aおよび60Aであった。
表2に示すように、実施例3,4の超電導線材は、3層および2層の超電導層に電流を流すことができたので、比較例5の超電導線材よりも臨界電流値が高かった。特に、すべての超電導層に電流を流した実施例3の超電導線材は、臨界電流値を非常に向上できた。なお、実施例3,4および比較例5の超電導線材の臨界電流値は、設計値とほぼ同じであった。
Claims (4)
- 基板と、
前記基板上に形成され、中間層と前記中間層上に形成された超電導層とからなる積層単位が2以上備えられた超電導線材であって、
それぞれの前記積層単位において、前記超電導層と対向する前記中間層の面の表面粗さRaは20nm以下であり、
2以上の前記積層単位のうち、前記基板から見て最上層に位置する前記積層単位以外の前記積層単位の少なくとも1つにおいて、前記超電導層の主表面の一部が露出している、超電導線材。 - 2以上の前記積層単位の端部では、それぞれの前記積層単位を構成する前記超電導層の主表面がそれぞれ露出するように、前記積層単位の主表面の位置が前記基板から離れるにしたがって階段状に後退するように決定されている、請求項1に記載の超電導線材。
- 基板を準備する工程と、
前記基板上に、中間層と前記中間層上に形成された超電導層とからなる積層単位を2以上形成する工程と、
2以上の前記積層単位のうち、前記基板から見て最上層に位置する前記積層単位以外の前記積層単位の少なくとも1つにおいて、前記超電導層の主表面の一部が露出するように、前記積層単位の一部を除去する工程とを備え、
前記積層単位を形成する工程は、それぞれの前記積層単位において、前記超電導層と対向する前記中間層の面の表面粗さRaが20nm以下になるように、前記中間層を平滑化する工程を含む、超電導線材の製造方法。 - 前記積層単位の一部を除去する工程では、2以上の前記積層単位の端部において、それぞれの前記積層単位を構成する前記超電導層の主表面がそれぞれ露出するように、前記積層単位の主表面の位置が前記基板から離れるにしたがって階段状に後退するように、前記積層単位を除去する、請求項3に記載の超電導線材の製造方法。
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2007
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