JP2009014409A - 基板の欠陥検査方法及び欠陥検査プログラム - Google Patents

基板の欠陥検査方法及び欠陥検査プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】基板上の欠陥を検出する欠陥検査方法において、下地膜の色ムラ(干渉縞)を欠陥として誤検知することなく高精度に欠陥検出をすることのできる欠陥検査方法及び欠陥検査プログラムを提供する。
【解決手段】基準サンプルW1の表面画像を、処理単位となるダイ毎に分割するステップと、基準サンプルW1のダイ毎に、明度の平均値、彩度、明度の標準偏差からなる特徴量に基づく基準サンプル状態指標を算出するステップと、検査サンプルW2の表面画像を、処理単位となるダイ毎に分割するステップと、検査サンプルW2のダイ毎に、明度の平均値、彩度、明度の標準偏差からなる特徴量に基づく検査サンプル状態指標を算出するステップと、前記基準サンプル状態指標に対する前記検査サンプル状態指標の比率から全てのダイについての異常度を算出するステップと、ダイ毎に前記異常度と閾値とを比較し、欠陥の有無を判定するステップとを実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウエハ等の基板上に生じた欠陥を検査する欠陥検査方法及び欠陥検査プログラムに関する。
半導体デバイスの製造におけるフォトリソグラフィ工程においては、半導体ウエハ等の基板上に、塗布液であるレジスト液を塗布しレジスト膜を形成するレジスト塗布処理、塗布処理後の基板を加熱処理するプリベーキング処理(PAB)、レジスト膜を所定のパターンに露光する露光処理、露光後にレジスト膜内の化学反応を促進させるポストエクスポージャベーキング処理(PEB)、露光されたレジスト膜を現像する現像処理等が順次行われ、被処理基板上に所定のレジストパターンが形成される。
そして、一連のフォトリソグラフィ工程を終了した基板は、検査装置によって、基板表面に所定のレジスト膜が形成されているか否か、あるいは適切な露光処理が行われているかどうかについて、所謂マクロ欠陥検査が行なわれている。
前記したマクロ欠陥検査は、基板を載置している載置台が、同一平面上をX−Y方向に移動し、基板の上方に固定して設けられているCCDカメラなどの撮像手段によって基板上を走査して基板表面を撮像することによって行なわれる(特許文献1)。そして、撮像によって得られた画像を画像処理して、欠陥の有無を検出するようにしている。より具体的に説明すると、正常な基板とデフォーカスや塗布ムラ等のマクロ欠陥のある基板とでは、撮像した画像において、輝度や明暗差が生じ、これが画像データ上では画素値の差となって現れる。従来は、このことを利用して、検査対象となった基板の画像から、正常な基板の画像を差し引いた絶対値の差分画像を求め、その差分画像を単純に2値化して数値化し、当該数値が予め設定した閾値を超えているかどうかによって、基板の正常、異常、即ち欠陥があるかどうかを判断している(特許文献2、特許文献3)。
特開2001−168010号公報 特開平6−18436号公報 特開2004−85503号公報
ところで、半導体ウエハは、通常少なからず同心円状の色ムラ(干渉縞)を有している。この色ムラは、欠陥ではないが、例えば、デバイス製造工程の1つであるCMP(Chemical Mechanical Polishing)処理において、ウエハ表面の膜が面内で不均一に研磨され、そのウエハを構成する下地多層膜との光干渉の違いで発生する。
しかしながら、この色ムラは、前記したマクロ欠陥検査において欠陥として検知され、欠陥の誤検知率が高くなるという課題があった。
このような課題に対しては、色ムラの模様に対応したフィルタを適用することにより色ムラ成分を除去するという方法があるが、色ムラの模様は一様ではなく、全てのムラの模様に対応したフィルタを毎回、設計するのは困難であった。また、全ての色ムラの模様に対応したフィルタを設計したとしても、各フィルタを用いた高精度の処理に時間を要し、スループットが大幅に低下するという課題があった。
本発明は、前記したような事情の下になされたものであり、基板上の欠陥を検出する欠陥検査方法において、下地膜の色ムラ(干渉縞)を欠陥として誤検知することなく高精度に欠陥検出をすることのできる欠陥検査方法及び欠陥検査プログラムを提供することを目的とする。
前記した課題を解決するため、本発明に係る基板の欠陥検査方法は、基板表面の欠陥を検査する方法であって、表面に欠陥のない基板である基準サンプルの表面画像を、処理単位となるダイ毎に分割するステップと、基準サンプルのダイ毎に、明度の平均値、彩度、明度の標準偏差からなる特徴量に基づく基準サンプル状態指標を算出するステップと、検査対象となる基板である検査サンプルの表面画像を、処理単位となるダイ毎に分割するステップと、検査サンプルのダイ毎に、明度の平均値、彩度、明度の標準偏差からなる特徴量に基づく検査サンプル状態指標を算出するステップと、前記基準サンプル状態指標に対する前記検査サンプル状態指標の比率から全てのダイについての異常度を算出するステップと、ダイ毎に前記異常度と閾値とを比較し、欠陥の有無を判定するステップとを実行することに特徴を有する。
このようなステップを踏むことにより、ダイ単位で基板上の欠陥を判定するための状態指標の算出に、明度の平均値、彩度、明度の標準偏差が特徴量として用いられるため、基準サンプルと検査サンプルの状態指標の比率を用いる欠陥の判定を、従来の明度のみを特徴量とした場合よりも高精度に行なうことができる。
また、前記基準サンプル状態指標及び検査サンプル状態指標は、基板中心から当該指標を求める注目ダイまでを結ぶ距離を半径とした円周上であって前記注目ダイの近傍に存在する複数の近傍ダイの前記特徴量をさらに含めた情報に基づき算出されることが望ましい。
このように、各ダイに対する状態指標を算出する際に、その注目ダイと同心円状にある複数の近傍ダイの状態を含めて算出を行ない、明度の平均値、彩度、明度の標準偏差が近似した近傍ダイを加えることにより、同心円状に生じる色ムラを欠陥として誤検出することなく、正確な状態指標の算出を行なうことができる。
尚、前記近傍ダイは、基板中心から前記注目ダイまでを結ぶ距離を半径r0、基板中心座標を(xc,yc)、注目ダイの中心座標を(x0,y0)、ダイの大きさの縦横比をw=dy/dx、基板中心と注目ダイの中心座標とを結ぶ直線と水平線との角度をθ、近傍ダイ抽出のための角度の刻み幅をφ、nを正の整数とすると、
Figure 2009014409
に基づき、算出された座標(xi,yi)を含むダイであることが望ましい。
尚、基板中心から所定半径の円内の領域に前記注目ダイが存在する場合においては、前記注目ダイに隣接するダイが前記近傍ダイとして定義されることが望ましい。
また、前記基準サンプル状態指標及び検査サンプル状態指標は、当該状態指標をD、注目ダイと近傍ダイとの違いを評価する指標をD1、近傍ダイのばらつきを評価する指標をD2、注目ダイの明度の平均値をV0、注目ダイの彩度の平均値をS0、注目ダイの明度の標準偏差をσ0、近傍ダイの明度の平均値をVi、近傍ダイの彩度の平均値をSi、近傍ダイの明度の標準偏差をσi、重み係数をk(0<k<1の定数)及びj(定数)、近傍ダイの数を2n(nは正の整数)とすると、
Figure 2009014409
により算出されることが望ましい。
また、さらに全てのダイについて、前記基準サンプルにおける明度と前記検査サンプルにおける明度との明度差を算出するステップと、ダイ毎に前記明度差と閾値とを比較し、欠陥の有無を判定するステップと、前記異常度に基づく判定結果と、前記明度差に基づく判定結果とに基づき最終的に欠陥の有無を判定するステップとを実行することが望ましい。
このようなステップをさらに実行することにより、より正確に基板上の欠陥の有無を判定することができる。
本発明によれば、基板上の欠陥を検出する欠陥検査方法において、下地膜の色ムラ(干渉縞)を欠陥として誤検知することなく高精度に欠陥検出をすることのできる欠陥検査方法及び欠陥検査プログラムを得ることができる。
以下、本発明にかかる実施の形態につき、図に基づいて説明する。図1は、本発明に係る欠陥検査装置を具備する塗布現像装置100の概略構成図を示している。
図1に示すように、塗布現像装置100は、例えば25枚のウエハWをカセット単位で外部から搬入出したり、カセットCに対してウエハWを搬入出したりするカセットステーション20と、フォトリソグラフィ工程の中で枚葉式に所定の処理を施す複数の各処理ユニットを多段に配置している処理ステーション30と、この処理ステーション30に隣接して設けられ、露光装置(図示せず)との間でウエハの受け渡しをするインターフェイス部40とを一体に接続した構成を有している。
この塗布現像装置100では、カセットステーション20からウエハWを受け取った処理ステーション30において、ウエハWは先ず矢印Aに沿って搬送され、レジスト塗布処理、プリベーキング処理等がなされる。次いで、ウエハWはインターフェイス部40を介して露光装置(図示せず)により露光処理された後、再びインターフェイス部40を介して処理ステーション30に受け渡される。露光後のウエハWは、矢印Bに沿って搬送され、ポストエクスポージャベーキング処理、現像処理等が順次行われ、被処理基板上に所定のレジストパターンが形成される
本発明に係る欠陥検査装置が適用される検査装置1は、図1に示すように例えば処理ステーション30に設けられ、前記したフォトリソグラフィ工程後のウエハWに対し欠陥検査を行なうものである。続いて、この検査装置1について図2を用いて説明する。
検査装置1は、所謂マクロ欠陥を検査する装置として構成されている。図2に示すように、検査装置1のケーシング2内には、検査サンプルである基板、例えばウエハW2(或いは基準サンプルのウエハW1)を吸着して保持するステージ3が設けられている。ステージ3は、回転部4によって、回転可能であり、任意の角度に回転、停止させることができる。ステージ3を支持する基台5は、ステージ3を回転させる回転駆動部、例えばサーボモータ等が収納されている。
基台5は、その全体がX方向(図1中の左右方向)に伸びるレール6上に移動可能である。また、レール6自体は、X方向と直交するY方向に伸びるレール7上に移動自在に設けられており、図示しない駆動機構によって、Y方向にも移動可能である。したがって、ステージ3は、水平方向において回転自在であると共に、X方向、Y方向に移動自在である。
ステージ3上方には、ウエハW1、W2の表面を撮像するための撮像装置、例えばCCDカメラ11が設けられている。このCCDカメラ11は、ステージ3上のウエハW1、W2表面に指向して設けられている。そして、前記したステージ3のX方向、Y方向の移動によって、CCDカメラ11は、ウエハW1、W2上の所定の領域を1ショットずつ、例えば1デバイス領域ずつ撮影することができる。したがって1ショット撮影後、ステージ3を適宜X方向、Y方向に移動させ、その都度CCDカメラ11によって撮影された画像データは、検査装置1の外部に設けられている制御部12に出力される。
制御部12は、CCDカメラ11によって撮影された画像データに対し所定の処理を施す画像処理部13と、画像処理部13の処理結果として出力されたデータが記録される記憶部14と、制御部12内の全体制御を行ない、所定の演算処理を行うCPU15とで構成される。
また、記憶部14には、本発明に係る検査方法を処理するためのコンピュータプログラムが記憶されており、CPU15がこのプログラムを実行することによりウエハW2上の欠陥を検出できるようになされている。
続いて、このように構成された検査装置1を用いたウエハW2(検査サンプル)に対する欠陥検査方法について、図3のフローに沿って説明する。
所定サイズの半導体ウエハW2からなる検査サンプルに対し、欠陥の有無を検査する場合、先ず、基準となる正常なウエハ、即ち、欠陥を有さないウエハW1(基準サンプル)の取得・登録を行なう(図3のステップS1)。この作業では、検査装置1のステージ3に基準サンプルとなるウエハW1を吸着保持し、CCDカメラ11によりウエハ表面を撮影し、取得した画像データを制御部12の記憶部14に登録する。登録される画像データは、例えば図4に示すように、所定の方形状の画素エリア(図では2048×2048ピクセル)内にウエハ表面画像が記録され、その表面は半導体デバイスのサイズに基づき設定されたダイDの単位でエリアが区切られる(ダイマップと呼ぶ)。また、各ダイDは、ダイマップ上のxy座標に基づき、その位置、大きさ、番号が配置情報として登録される。このように各ダイDの配置情報が登録されることにより、ダイ単位での特徴量の算出、抽出が容易になされる。
次いで、制御部12においては、取得した画像データから各ダイDについて、取り扱うデータをRGB表色系からHSV表色系に変換し、明度の平均値V、彩度S、明度の標準偏差σを特徴量(V,S,σ)として抽出する(図3のステップS2)。
欠陥検査はダイ毎に行われるが、検査するダイ(注目ダイと呼ぶ)と、その近傍ダイが抽出、指定される(図3のステップS3)。ここで、近傍ダイとは、ウエハ中心から注目ダイまでを結ぶ距離を半径r0(以下の式(1))とした円周(同心円)上に配置されているダイのうち、以下の式(2)〜式(5)で算出される座標位置(xi,yi)を含有する2n個(複数個、nは正の整数)のダイのことである。
尚、図5、図6に示すように、(xc,yc)はウエハ中心座標位置、(x0,y0)は注目ダイD0の中心座標位置、r0はウエハ中心から注目ダイD0までの距離、wは各ダイDの大きさの縦横比(w=dy/dx)、(xi,yi)は近傍ダイ抽出のために算出した座標位置、θは注目ダイD0の中心座標位置と水平線との角度、φは近傍ダイ抽出のための角度の刻み幅である。
また、ダイマップ上のウエハ外周部付近において、算出された座標(xi,yi)にダイDが存在しない場合は、そのダイ特徴量(V,S,σ)は、(0,0,0)とみなされる。また、ウエハ中心部付近において、算出された座標(xi,yi)が同一ダイに複数含まれる場合には、共にそのダイ特徴量(V,S,σ)が用いられる。尚、このような問題を避けるため、前記刻み幅角度θは任意の角度に可変であることが望ましい。
Figure 2009014409
これらの式に基づき、算出された座標(xi,yi)を含むダイが近傍ダイとなされる。例えば、2n(個)=8のとき、図6に示すように、注目ダイD0の近傍において座標(x1〜8,y1〜8)を含む近傍ダイD1〜D8が抽出される。
尚、注目ダイD0が図6に示すように基板中心から半径r1内の領域に存在する場合、円周方向に近傍ダイを定義することは困難である。このため、その場合には、図8に示すように注目ダイD0に隣接するダイ(図ではD1〜D8)が近傍ダイと定義される。
尚、前記半径r1はダイの大きさ等に応じて、任意の長さ寸法に設定可能とするのが望ましい。
全ての注目ダイD0及び近傍ダイ(例えばD1〜D8)が抽出されると、続いて各ダイについて状態指標DGが計算される(図3のステップS4)。
この状態指標DGでは、以下の式(6)に示す指標D1(注目ダイと近傍ダイとの違いを評価する指標)と、式(7)に示す指標D2(近傍ダイのばらつきを評価する指標)と、式(8)に示す指標D1と指標D2の比率に基づき算出される。
尚、注目ダイの明度の平均値をV0、注目ダイの彩度の平均値をS0、注目ダイの明度の標準偏差をσ0、注目ダイの近傍ダイの明度の平均値をVi、注目ダイの近傍ダイの彩度の平均値をSi、注目ダイの近傍ダイの明度の標準偏差をσi、重み係数をk(0<k<1の定数)及びj(定数)、近傍ダイの数を2n(nは正の整数)とする。
Figure 2009014409
尚、このように状態指標DGを求める際、明度の平均値、彩度、明度の標準偏差が近似した近傍ダイを加えることにより、同心円状に生じる色ムラを欠陥として誤検出することのない状態指標が得られる。
このように基準サンプルに関する状態指標DGが求められると、続いて検査サンプルとなる半導体ウエハW2の取得・登録作業を行う(図3のステップS5)。この作業では、検査装置1のステージ3に検査サンプルとなるウエハW2を吸着保持し、CCDカメラ11によりウエハ表面を撮影し、取得した画像データを制御部12の記憶部14に登録する。
そして、基準サンプルW1のときと同様に、制御部12において、取得した画像データから各ダイDについて、取り扱うデータをRGB表色系からHSV表色系に変換し、明度の平均値V、彩度S、明度の標準偏差σからなる特徴量(V,S,σ)を抽出する(図3のステップS6)。
次いで、検査する注目ダイD0と、その近傍ダイ(例えばD1〜D8)が抽出、指定される(図3のステップS7)。全ての注目ダイ及び近傍ダイが抽出されると、前記した式(6)〜(8)に基づき続いて各ダイDについて状態指標DTが計算される(図3のステップS8)。
基準サンプルW1についての状態指標DG(基準サンプル状態指標)及び検査サンプルW2についての状態指標DT(検査サンプル状態指標)が求められると、式(9)に基づき異常度Sが求められる(図3のステップS9)。この異常度Sの算出は全てのダイDについて行なわれる。
Figure 2009014409
全てのダイDについて異常度Sが求められると、この異常度Sと、予め設定された閾値THsとが比較され、その大小により正常(欠陥無し)か異常(欠陥有り)かの一次判定が行なわれる(図3のステップS10)。
ここで、図9に、各ダイについて求められた異常度Sの値と、閾値THS>1.2とした場合の異常と判定されたダイ(ハッチングで示すダイ)を例示する。即ち、この例の場合、図4のダイマップに対応させると、図10にハッチングで示すダイDが欠陥を有することになる。
また、基準サンプルにおける明度VGと検査サンプルにおけるVTを用いて、式(10)に基づき明度差ΔVが算出される。
Figure 2009014409
そして、求められた明度差ΔVと予め設定された判定用閾値THVとが比較され、その大小により正常(欠陥無し)か異常(欠陥有り)かの二次判定が行なわれる(図3のステップS11)。
最後に、ステップS10での一次判定とステップS11での二次判定の結果がマージされ、最終判定がなされる(図3のステップS12)。この最終判定では、例えば、一次判定と二次判定が共に正常であった場合に正常と判定され、いずれか一方が異常と判定されている場合には、他方が正常の判定であっても最終的に異常と判定される。
以上のように、本発明に係る実施の形態によれば、ダイ単位で基板上の欠陥を判定するための状態指標の算出に、明度の平均値、彩度、明度の標準偏差が特徴量として用いられる。即ち、基準サンプルと検査サンプルの状態指標の比率を用いる欠陥の判定を、従来の明度のみを特徴量とした場合よりも高精度に行なうことができる。
また、各ダイに対する状態指標を算出する際に、その注目ダイと同心円状にある複数の近傍ダイの状態を含めて算出が行なわれる。即ち、明度の平均値、彩度、明度の標準偏差が近似した近傍ダイを加えることにより、同心円状に生じる色ムラを欠陥として誤検出することなく、正確な状態指標の算出を行なうことができる。
尚、前記実施の形態においては、欠陥の検査単位として各ダイとしたが、ダイをさらに任意の数のブロックに細分割(例えば、さらに4分割)し、分割された各ブロックを欠陥の検査単位としてもよい。
また、本発明に係る欠陥検査方法は、レジストパターン形成後のウエハの欠陥検査のみならず、パターン形成前の半導体ウエハに対する欠陥検査にも適用することができる。
また、本発明において検査可能な基板は半導体ウエハに限るものではなく、LCD基板、CD基板、ガラス基板、フォトマスク、プリント基板等も可能である。
本発明は、半導体ウエハ等の基板に対し欠陥検査を実施する+欠陥検査方法に適用でき、半導体製造業界、電子デバイス製造業界等において好適に用いることができる。
図1は、本発明に係る欠陥検査装置を具備する塗布現像装置の概略構成図である。 図2は、本発明に係る欠陥検査方法を実施するために用いられる検査装置の概略構成図である。 図3は、図1の検査装置を用いたウエハに対する欠陥検査方法の手順を示すフローである。 図4は、基板表面の画像データから作成したダイマップの例である。 図5は、ダイマップ上における各ダイの配置の定義を説明するための図である。 図6は、ダイマップにおいて、注目ダイに対する近傍ダイの選択方法を説明するための図である。 図7は、注目ダイが基板中央付近に存在する場合の近傍ダイの定義を説明するための図である。 図8は、注目ダイが基板中央付近に存在する場合の近傍ダイの例を示す図である。 図9は、ダイマップ上の各ダイにおける異常度値と、欠陥と判定されたダイの例である。 図10は、ダイマップ上において欠陥を有するダイの位置を示す例である。
符号の説明
1 検査装置
2 ケーシング
3 ステージ
4 回転部
5 基台
6 レール
7 レール
11 CCDカメラ
12 制御部
13 画像処理部
14 記憶部
15 CPU
D ダイ
W1 基準サンプル
W2 検査サンプル(基板)

Claims (7)

  1. 基板表面の欠陥を検査する方法であって、
    表面に欠陥のない基板である基準サンプルの表面画像を、処理単位となるダイ毎に分割するステップと、
    基準サンプルのダイ毎に、明度の平均値、彩度、明度の標準偏差からなる特徴量に基づく基準サンプル状態指標を算出するステップと、
    検査対象となる基板である検査サンプルの表面画像を、処理単位となるダイ毎に分割するステップと、
    検査サンプルのダイ毎に、明度の平均値、彩度、明度の標準偏差からなる特徴量に基づく検査サンプル状態指標を算出するステップと、
    前記基準サンプル状態指標に対する前記検査サンプル状態指標の比率から全てのダイについての異常度を算出するステップと、
    ダイ毎に前記異常度と閾値とを比較し、欠陥の有無を判定するステップとを実行することを特徴とする基板の欠陥検査方法。
  2. 前記基準サンプル状態指標及び検査サンプル状態指標は、基板中心から当該指標を求める注目ダイまでを結ぶ距離を半径とした円周上であって前記注目ダイの近傍に存在する複数の近傍ダイの前記特徴量をさらに含めた情報に基づき算出されることを特徴とする請求項1に記載された基板の欠陥検査方法。
  3. 前記近傍ダイは、
    基板中心から前記注目ダイまでを結ぶ距離を半径r0、基板中心座標を(xc,yc)、注目ダイの中心座標を(x0,y0)、ダイの大きさの縦横比をw=dy/dx、基板中心と注目ダイの中心座標とを結ぶ直線と水平線との角度をθ、近傍ダイ抽出のための角度の刻み幅をφ、nを正の整数とすると、
    Figure 2009014409
    に基づき、算出された座標(xi,yi)を含むダイであることを特徴とする請求項2に記載された基板の欠陥検査方法。
  4. 基板中心から所定半径の円内の領域に前記注目ダイが存在する場合においては、
    前記注目ダイに隣接するダイが前記近傍ダイとして定義されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載された基板の欠陥検査方法。
  5. 前記基準サンプル状態指標及び検査サンプル状態指標は、
    当該状態指標をD、注目ダイと近傍ダイとの違いを評価する指標をD1、近傍ダイのばらつきを評価する指標をD2、注目ダイの明度の平均値をV0、注目ダイの彩度の平均値をS0、注目ダイの明度の標準偏差をσ0、近傍ダイの明度の平均値をVi、近傍ダイの彩度の平均値をSi、近傍ダイの明度の標準偏差をσi、重み係数をk(0<k<1の定数)及びj(定数)、近傍ダイの数を2n(nは正の整数)とすると、
    Figure 2009014409
    により算出されることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載された基板の欠陥検査方法。
  6. さらに全てのダイについて、前記基準サンプルにおける明度と前記検査サンプルにおける明度との明度差を算出するステップと、
    ダイ毎に前記明度差と閾値とを比較し、欠陥の有無を判定するステップと、
    前記異常度に基づく判定結果と、前記明度差に基づく判定結果とに基づき最終的に欠陥の有無を判定するステップとを実行することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載された基板の欠陥検査方法。
  7. 前記請求項1乃至請求項6のいずれかに記載されたステップをコンピュータに実行させることを特徴とする基板の欠陥検査プログラム。
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