JP2009013712A - 目皿部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗面台、流し台、手洗い器、又は浴室などの排水口に用いられる目皿部材について、清掃を容易にする。
【解決手段】
複数のリブ体(2)を備えた第一の目皿体(1)と、第一の目皿体(1)と下方向から嵌合する、平面視第一の目皿体(1)のリブ体(2)の隙間部分を通過しうる形状に形成され、第一の目皿体(1)との嵌合時に、第一の目皿体(1)のリブ体(2)と同じ高さ位置か、それ以上の高さ位置に突出するように配置されるリブ体(2)を備えた第二の目皿体(3)と、から目皿部材を構成する。
【選択図】図10

Description

本発明は洗面台、流し台、手洗い器、又は浴室などの排水口に用いられる目皿部材に関する物である。
従来から、洗面台、流し台、手洗い器等の槽体や、浴室など排水を受ける床面等には、排水を下水側に排出するため、底面に排水口が備えられている。その従来例を、図面を参照しつつ説明する。
図25に示したのは、排水機器である浴室の、床面に設けられた排水口に備えられる目皿部材である。浴室の床面は、一般に防水パンと呼ばれる水受け部材が備えられている。この防水パンは、浴槽が載置される浴槽パンと、浴室の使用者が身体を洗ったりする洗い場パンとに区画され、洗い場パンの排水口のみか、又は洗い場パンと浴槽パンの排水口のそれぞれに排水口が設けられている場合がある。
これらの排水口に備えられる目皿部材は、通常は排水口の形状に合わせた環状部と、その環状部内にメッシュ状等に設けたリブ体とから成る。これら目皿部材を排水口に備えることで、排水口を通過する排水の中から、塵芥や毛髪等配管の詰まりの原因になる物質を分離・除去する事ができる。
また環状部には、必要に応じて排水口との嵌合機構を設けたり、或いは取り外し作業を容易にするための取っ手部を備えたりする場合がある。
特開2000−34760号公報
上述のように、目皿部材は排水から塵芥や毛髪等を分離・捕集するための部材である。排水が排水口に備えられた目皿部材のリブ体上を通過する際に、塵芥等がリブ体同士の隙間よりも大きければ、塵芥は目皿部材のリブ体上に留まり、排水口内に流れ込むことはない。また、毛髪のように全長がリブ体の隙間より長い形状を有している場合、リブ体上に付着してやはりリブ体上に留まり、排水口内に流れ込むことはない。このようにして目皿部材は排水から塵芥や髪の毛などを分離・捕集するため、結果として目皿部材、特にリブ体上には捕集された塵芥や髪の毛などが堆積する。この堆積が進むと、堆積した塵芥などによって目皿部材上から排水が通過するためのスペースが失われ、排水性能が大きく低下する。また雑菌などが繁殖して非衛生的となる上、ヌメリなども発生して使用者に視覚や手触り等に於いて不快感を生じさせる。このため、塵芥や髪の毛などの付着また堆積が余り進まないうちに目皿部材の清掃を行い、塵芥や髪の毛等の除去を行っていた。
ところで、目皿部材の捕集性能を向上するためには、リブ体の間隔をなるべく狭くする必要がある。その一方で、リブ体の間隔を狭くすると、目皿部材を清掃する際、スポンジなどの清掃機具をリブ体の間に通しにくくなる。特にリブ体上面や底面と違い、別のリブ体が隣接しているリブ体側面の清掃性が悪化する。このように、目皿部材の清掃は、リブ体間に清掃部材を通過させることが困難で、容易に清掃することができない、という問題があった。
本発明は、上記の課題に鑑みて成されたものであり、その目的とする処は、従来清掃が困難であった、排水口に備えられる目皿部材について、清掃を容易にした目皿部材を提供することを目的とする。
請求項1に記載の本発明は、複数のリブ体(2)を備えた第一の目皿体(1)と、
第一の目皿体(1)と下方向から嵌合する、平面視第一の目皿体(1)のリブ体(2)の隙間部分を通過しうる形状に形成され、第一の目皿体(1)との嵌合時に、第一の目皿体(1)のリブ体(2)と同じ高さ位置か、それ以上の高さ位置に突出するように配置されるリブ体(2)を備えた第二の目皿体(3)と、を備えたことを特徴とする目皿部材である。
請求項2に記載の本発明は、第一の目皿体(1)のリブ体(2)の間に、通水用の隙間を設けて第二の目皿体(3)のリブ体(2)を配置したことを特徴とする、段落0006に記載の目皿部材である。
請求項3に記載の本発明は、第一の目皿体(1)、第二の目皿体(3)とも、リブ体(2)の形状を、平面視中心部から放射状に備えた事を特徴とする段落0006に記載の目皿部材である。
請求項4に記載の本発明は、第一の目皿体(1)のリブ体(2)の枚数と、第二の目皿体(3)のリブ体(2)の枚数が等しいことを特徴とする、段落0008に記載の目皿部材である。
請求項5に記載の本発明は、第一の目皿体(1)の複数のリブ体(2)が、互いに略平行に備えられると共に、平面視において第二の目皿体(3)の複数のリブ体(2)が、嵌合に必要な隙間を有した上で第一の目皿体の複数のリブ体(2)の間の隙間と略同一形状を備えてなる、段落0006に記載の目皿部材である。
請求項6に記載の本発明は、第一の目皿体(1)または第二の目皿体(3)の、リブ体(2)の一端が開放されていることを特徴とする、段落0006乃至段落0010のいずれか1つに記載の目皿部材である。
請求項7に記載の本発明は、第一の目皿体(1)または第二の目皿体(3)の、周囲に環状部(4)が備えられると共に、環状部(4)上端に向かって、リブ体(2)が滑らかに傾斜していることを特徴とする段落0006乃至段落0010のいずれか1つに記載の目皿部材である。
請求項8に記載の本発明は、第一の目皿体(1)の、リブ体(2)の上面の一部に、ゴミを集めるための凹部(5)を設けた事を特徴とする、段落0006乃至段落0012のいずれか1つに記載の目皿部材である。
請求項9に記載の本発明は、第一の目皿体(1)に取手部(6)を設けた事を特徴とする、段落0006乃至段落0013のいずれか1つに目皿部材である。
本発明の目皿部材器は、以下(1)〜(8)の効果を奏する。
(1)請求項1に記載の本発明では、目皿部材を、複数のリブを備えた第一の目皿体と、この第一の目皿体と下方向から嵌合する第二の目皿体とから構成した事により、排水機器を使用し、目皿部材の清掃を行う際は、第一の目皿体を第二の目皿体の上方に押し上げて分離させることで、第二の目皿体上の塵芥や髪を第一の目皿体の上面に集約させることができ、第二の目皿体の清掃性を向上することができる。
(2)請求項2に記載の本発明では、第一の目皿体のリブの間に、通水用の隙間を設けて第二の目皿体のリブを配置したことによって、第一の目皿体と第二の目皿体とを分離したとき、リブの隙間が、一体に組み合わせていたときよりも広くなり、容易に清掃することが可能となった。
(3)請求項3に記載の本発明では、第一の目皿体、第二の目皿体とも、リブの形状を、中心から平面視放射状に備えた形状とする事で、目皿部材の形状を明確化することができた。
(4)請求項4に記載の本発明では、第一の目皿体のリブの枚数と、第二の目皿体のリブの枚数が等しい為、全てのリブの隙間で、第一の目皿体のリブと、第二の目皿体のリブを交互に配置でき、第一の目皿体と第二の目皿体を分離したとき全てのリブ間隔を広くすることができる。
(5)請求項5に記載の本発明では、第一の目皿体と第二の目皿体を分離する際、
第二の目皿体のリブ体側面を第一の目皿体のリブ体上面が、また第一の目皿体のリブ体側面を第二の目皿体のリブ体下面が、それぞれ擦るようにして通過し、塵芥や毛髪を捕集してゆくため、分離するだけでリブ体の側面部分の清掃を行うことができる。
(6)請求項6に記載の本発明では、第一の目皿体又は第二の目皿体のリブの一端を開放したことによって、この開放部分から容易に目皿体のリブ体上の塵芥等を取り出すことができる。
(7)請求項7に記載の本発明では、第一の目皿体又は第二の目皿体の周囲に環状部が備えられると共に、リブ体の上面が環状部上端に向かって傾斜していることによって、目皿部材が捕集した塵芥や髪の毛が環状部の外側に漏れることがない。その一方で、傾斜は滑らかなため、環状部の上端からリブ体の上面に沿って移動させ、環状部を超えさせることで、容易に塵芥や髪の毛を取り除くことができる。
(8)請求項8に記載の本発明では、第一の目皿体のリブの上面の一部に、ゴミを集めるための凹部を設けたことによって、目皿部材を使用した際、塵芥や髪の毛がこの凹部に集まり、容易に清掃を行うことができる。
(9)請求項9に記載の本発明では、第一の目皿体に取手部を設けたことによって、容易に、また手を汚さず排水口から目皿部材を取り外し、ゴミ捨てなどの作業を行うことができる。
以下に本発明の第一実施例を、図面を参照しつつ説明する。
図1乃至図11に示した本発明の実施例は、以下に記載した、洗面ボウル(S)の床面に設けられた排水口(7)と、その排水口(7)に備えられた目皿部材(8)から構成されて成る。
洗面ボウル(S)は、洗面台に備えられる陶器又は樹脂剤等からなる槽体であって、その底面の勾配の最も低い位置に設けられた、排水が流れ込む排水口(7)を備えてなる。
排水口(7)は、洗面ボウル(S)内の最も低い位置に設けられた円形の開口であって、この開口を開閉する遠隔操作式排水栓装置の弁部材(9)が配置されてなる。また排水口(7)の直下には、弁部材(9)を上下動させる遠隔操作式排水栓装置と、その更に下流にエルボ管を介して管体をS字状に屈曲させた排水トラップ(図示せず)が接続されてなる。
遠隔操作式排水栓装置は、洗面台の任意の位置に設けた操作部(10)の操作に対応して、弁部材(9)を上下動させ排水口(7)を開閉する部材であって、弁体(9a)、弁体(9a)中央下面から垂下された弁軸(9b)、及び弁軸(9b)に取り付けられた目皿部材(8)から成る弁部材(9)と、操作部(10)の操作に対応して弁軸(9b)を押し上げる駆動部(11)と、から構成される。
目皿部材(8)は、遠隔操作式排水栓装置の弁軸(9b)に取り付けられる、第一の目皿体(1)と第二の目皿体(3)の2つの部材から成る、排水から塵芥や毛髪を分離・捕集するための部材である。本実施例では弁部材(9)にストッパー(9c)を設け、このストッパー(9c)を取り外すことで弁軸(9b)から着脱自在に取り外すことができる。
第一の目皿体(1)は、中央部分に弁軸(9b)が挿通する第一筒部(12)を備えると共に、該第一筒部(12)を中心としてリブ体(2)の上面を延長してつなぐと略円錐形状を描くように、平面視放射線状にリブ体(2)を複数枚配置して成る。
第二の目皿体(3)は、使用時第一の目皿体(1)と下方向から嵌合する部材であって、その周囲に円環状の環状部(4)が備えられ、該環状部(4)の中央には弁軸(9b)が挿通する第二筒部(13)が備えられ、
更に第二筒部(13)と環状部(4)との間に、平面視放射状で、第一の目皿体(1)のリブ体(2)と同じ角度、同じ枚数で、且つ第一の目皿体(1)の隙間部分を通過しうる位置に、リブ体(2)を複数枚配置してなる。
この第二の目皿体(3)のリブ体(2)は、第一の目皿体(1)との嵌合時に、第一の目皿体(1)のリブ体(2)上面が描く円錐形状に合致する円錐形状を描くよう形成されている。即ち、第一の目皿体(1)と第二の目皿体(3)の嵌合時において、第一の目皿体(1)のリブ体(2)と、第二の目皿体(3)のリブ体(2)とは、各部の高さが同じ高さ位置で、且つ通水用の隙間を設けて配置されるように構成されてなる。
上記の目皿部材(8)は、以下のようにして、洗面ボウルの排水口(7)に施工される。
第一の目皿体(1)に、下方から第二の目皿体(3)を嵌合させ、第一の目皿体(1)のリブ体(2)の間に、第二の目皿体(3)のリブ体(2)が配置されるように取り付けを行い、一体の目皿部材(8)とする。
その後、この目皿部材(8)を遠隔操作式排水栓装置の弁軸(9b)に取り付け、弁軸(9b)から目皿部材(8)が落下しないようストッパー(9c)を取り付けた上で弁部材(9)を排水口(7)に配置して目皿部材(8)の排水口(7)への取付が完了する。
上記のように構成した洗面ボウルの排水口(7)に備えた目皿部材(8)において、洗面台の使用によって洗面ボウル上に排水が生じた場合、排水は目皿部材(8)の、第一の目皿体(1)や第二の目皿体(3)のリブ体(2)上を通過しつつ、そのリブ体(2)の隙間から排水口(7)内を通過する。このとき、排水中に塵芥や毛髪などが排水に含まれている場合、塵芥や毛髪は目皿部材(8)のリブ体(2)上に捕集され、排水から分離される。
具体的には、目皿部材(8)の第一の目皿体(1)のリブ体(2)間の隙間、又は第二の目皿体(3)のリブ体(2)間の隙間よりも大きな塵芥は目皿部材(8)を通過することができず、第一の目皿体(1)又は第二の目皿体(3)のリブ体(2)上に載架した状態で残る。
また毛髪(又はそれに類する塵芥等)が排水中に存在した場合、排水中における流れ方にもよるが、毛髪の一部がリブ体(2)に引っかかり、両端をリブ体(2)間に通過させつつ、且つ目皿部材(8)に捕集された状態となる。
他にも、塵芥自体は目皿部材(8)のリブ体(2)間の隙間よりも小さいものの、塵芥自体が粘着性であったり、排水の勢いが弱まった状態で目皿部材(8)上に到達したため、排水の表面張力などで流れずリブ体(2)の側面など周囲に付着して目皿部材(8)上に残る場合等がある。
これらの理由によって、洗面台を使用すると、目皿部材(8)上に排水から分離された塵芥や毛髪が堆積する。
段落0018に記載したような理由によって、塵芥や毛髪が目皿部材(8)上に堆積した場合に、まず弁部材(9)を排水口(7)から取り出し、更に弁軸(9b)のストッパー(9c)を外して弁軸(9b)から目皿部材(8)を取り外した後、第一の目皿体(1)と第二の目皿体(3)の嵌合を解除し、第一の目皿体(1)を第二の目皿体(3)から引き上げ、分離させる。
これによって目皿部材(8)のリブ体(2)間の間隔が拡がり(例えば、本実施例では、第一の目皿体(1)と第二の目皿体(3)を組み合わせたわせた時、平面視リブ体(2)間の間隔が角度にして30度毎となるように構成している。この状態から、第一の目皿体(1)と第二の目皿体(3)を分離させると、リブ体(2)間の間隔が60度毎となる)、第一目皿体の清掃性また第二の目皿体部材(8)の清掃性が向上する。
リブ体(2)間の隙間が広がれば、その分指やスポンジなどの清掃機具をリブ体(2)間に差し入れ易くなり清掃性が向上する。
また、単純にリブ体(2)間の間隔を拡げるとその分塵芥や毛髪が通過しやすくなり、目皿部材(8)の捕集性能が悪化するが、この実施例では、使用時には目皿部材(8)の間隔は狭く、清掃時には広くなるから、捕集性能を維持したまま清掃性を向上させることができる。
以下に本発明の第二実施例を、図面を参照しつつ説明する。
本発明の実施例は、以下に記載した、浴室の床面に設けられた排水口(7)と、その排水口(7)に備えられた図12乃至図17に示した目皿部材(8)から構成されてなる。
浴室の床面は、防水パンと呼ばれる、浴槽が載置される浴槽パンと、浴室の使用者が身体を洗ったりする洗い場パンとに区画された水受け部材から成る。この浴槽パンと洗い場パンにはそれぞれ排水口(7)が備えられているが、本実施例では洗い場パンの排水口(7)と、該洗い場パンの排水口(7)に備えられた目皿部材(8)のみ説明する。
洗い場パンは浴槽に隣接して備えられる排水の水受け部材であって、若干の勾配を備えた床面と、その床面の勾配の最も低い位置に設けられた、排水が流れ込む排水口(7)とから構成される。
排水口(7)は、洗い場パンの最も低い位置に設けられた円形の開口であって、上方の開口縁には目皿部材(8)と嵌合するロック機構が備えられ、また下方は床下空間において浴室用の排水トラップに接続されてなる。
目皿部材(8)は、第一の目皿体(1)と、第二の目皿体(3)の2つの部材から成る、排水から塵芥や毛髪を分離・捕集するための部材である。
第一の目皿体(1)は、その周囲に円環状の環状部(4)が備えられ、環状部(4)の外周面には排水口(7)のロック機構と回転することで嵌合する嵌合機構が備えられると共に、環状部(4)の上面には使用者が簡単に目皿部材(8)を回転させたり、排水口(7)から取り出せるように取手部(6)が設けられている。また環状部(4)の内側には、平面視直線状のリブ体(2)が平行且つ等間隔に複数備えられて成る。このリブ体(2)は、図13の様に、中央が高く、一端下方に傾斜した後、再び第一環状部(4)上端に向かって滑らかに上方向に傾斜する断面略W字形状をしてなる。
第二の目皿体(3)は、使用時第一の目皿体(1)と下方向から嵌合する部材であって、その周囲に円環状の環状部(4)が備えられ、該環状部(4)の内側には、平面視第一の目皿体(1)のリブ体(2)の隙間部分を通過しうる位置に、平面視直線状で、平行且つ等間隔に複数備えられたリブ体(2)を備えて成る。また、このリブ体(2)は、第一の目皿体(1)との嵌合時に、第一の目皿体(1)のリブ体(2)の最上端部分よりも高く突出する、略円錐形状部分を備えて成る。
これら、第一の目皿体(1)の複数のリブ体(2)と、第二の目皿体(3)の複数のリブ体(2)は、嵌合時、互いに上下方向にすれ違うことが可能なように、平面視において0.1〜0.5mm程度の嵌合に必要な隙間を有した上で、第二の目皿体(3)の複数のリブ体(2)が、第一の目皿体の複数のリブ体(2)の間の隙間と略同一の形状を備えてなる。
上記の目皿部材(8)は、以下のようにして、浴室の洗い場パンの排水口(7)に施工される。
第一の目皿体(1)に、下方から第二の目皿体(3)を嵌合させ、第一の目皿体(1)のリブ体(2)の上面上に、第二の目皿体(3)のリブ体(2)の一部、略円錐形状部分が突出するように取り付けを行い、一体の目皿部材(8)とする。
その後、この目皿部材(8)を洗い場パンの排水口(7)に配置し、回転させて環状部(4)の嵌合機構を、排水口(7)のロック機構に嵌合させ、排水口(7)に固定し、目皿部材(8)の洗い場パンの排水口(7)への取付が完了する。
上記のように構成した浴室の排水口(7)に備えた目皿部材(8)において、浴室の使用によって洗い場パン上に排水が生じた場合、排水は目皿部材(8)の、第一の目皿体(1)又は第二の目皿体(3)のリブ体(2)上を通過して排水口(7)内に流れ込む。このとき、排水中に塵芥や毛髪などが排水に含まれている場合、塵芥や毛髪は目皿部材(8)上に捕集され、排水から分離される。
具体的には、目皿部材(8)の第一の目皿体(1)のリブ体(2)間の隙間、又は第二の目皿体(3)のリブ体(2)間の隙間よりも大きな塵芥は目皿部材(8)を通過することができず、第一の目皿体(1)又は第二の目皿体(3)のリブ体(2)上に載架した状態で残る。
また毛髪(又はそれに類する塵芥等)が排水中に存在した場合、排水中における流れ方にもよるが、毛髪の一部がリブ体(2)に引っかかり、両端をリブ体(2)間に通過させつつ、且つ目皿部材(8)に捕集された状態となる。
他にも、塵芥自体は目皿部材(8)の第一の目皿体(1)のリブ体(2)間の隙間、又は第二の目皿体(3)のリブ体(2)間の隙間よりも小さいものの、塵芥自体が粘着性であったり、排水の勢いが弱まった状態で目皿部材(8)上に到達したため、排水の表面張力などで流れずリブ体(2)の側面など周囲に付着して目皿部材(8)上に残る場合等がある。
これらの理由によって、浴室を使用すると、目皿部材(8)上に塵芥や毛髪が堆積する。
段落0022に記載したような理由によって、塵芥や毛髪が目皿部材(8)上に堆積した場合に、まず目皿部材(8)と排水口(7)の嵌合を解除して目皿部材(8)を取り出した後、第一の目皿体(1)と第二の目皿体(3)の嵌合を解除し、第一の目皿体(1)を第二の目皿体(3)から引き上げ、分離させる。
このとき、第一の目皿体(1)のリブ体(2)の上面上に、第二の目皿体(3)の上面上に堆積していた塵芥や毛髪が引っかかって堆積する。また、側面部分でも、こすり取るようにして、第二の目皿体(3)のリブ体(2)側面に付着していた塵芥や毛髪が、第一の目皿体(1)のリブ体(2)上面に堆積する。同様に、第一の目皿体(1)の側面に付着していた塵芥や毛髪は、第二の目皿体(3)のリブ体(2)の下面に付着するか、又は下方に落下する。
結果、第一の目皿体(1)と第二の目皿体(3)の嵌合を解除し、分離させるだけで、容易に第二の目皿体(3)のリブ体(2)上面及び側面に堆積・付着していた塵芥や毛髪が、第一の目皿体(1)の上面、特に断面略W字形状の窪み部分、またはゴミ捕集用の凹部(5)に集めることができ、また第一の目皿体(1)のリブ体(2)側面に付着していた塵芥や毛髪も第二の目皿体(3)のリブ体(2)下面か、又は落下することで目皿部材(8)から分離できる。
この後、第一の目皿体(1)を反転させるか、或いはリブ体(2)の上面に沿って塵芥や毛髪を環状部(4)に移動させ環状部(4)を超えさせることで、容易に目皿部材(8)から塵芥や毛髪を取り除くことができる。
本発明の実施例は上記のようであるが、本発明の実施例は上記に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更が可能である。
例えば、上記第二実施例では、第一の目皿体(1)の上面を滑らかで、若干W字状に湾曲させた程度であったが、図18乃至図20に示した実施例のように、第一の目皿体(1)のリブ体(2)上面に凹部(5)を設けてもよい。このように構成すると、この凹部(5)に塵芥や毛髪が集まり、塵芥や毛髪の取り出し作業が更に容易に行うことができる。また、この実施例では周囲の環状部(4)の一部を開放するように構成し、リブ体(2)に沿って塵芥を滑らせるように移動させることで、リブ体(2)上の塵芥を捕集しつつ、環状部(4)の開放部分から容易に塵芥や毛髪を取り出すことができ、清掃を容易に行うことができるように構成している。
また、上記第二実施例では、目皿部材(8)のリブ体(2)を、平面視直線状の平行なリブ体(2)とし、周囲に環状部(4)を設けているが、本発明は上記実施例に限定されることなく、図21乃至図24に示したように、平面視略U字状に平行に並べたリブ体(2)とし、周囲の環状部(4)の一部、U字の一端の部分を開放するように構成してもよい。このようにすると、リブ体(2)に沿って塵芥を滑らせるように移動させることで、リブ体(2)上の塵芥を捕集しつつ、環状部(4)の開放部分から容易に塵芥や毛髪を取り出すことができ、清掃を容易に行うことができるようになる。
本発明の第一実施例の目皿部材を採用した洗面ボウルの断面図である。 本発明の第一実施例の目皿部材を採用した弁部材の側面図である。 本発明の第一実施例の目皿部材を採用した弁部材の上方からの斜視図である。 本発明の第一実施例の目皿部材を採用した弁部材の、目皿部材が分離した状態を示す側面図である。 本発明の第一実施例の目皿部材の側面図である。 本発明の第一実施例の目皿部材の斜視図である。 本発明の第一実施例の目皿部材の平面図である。 本発明の第一実施例の目皿部材の断面図である。 本発明の第一実施例の目皿部材の、目皿部材が分離した状態を示す側面図である。 本発明の第一実施例の目皿部材の、目皿部材が分離した状態を示す斜視図である。 本発明の第一実施例の目皿部材を採用した洗面ボウルの断面図である。 本発明の第二実施例の目皿部材の断面図である。 本発明の第二実施例の目皿部材が分離した状態を示す断面図である。 本発明の第二実施例の目皿部材の斜視図である。 本発明の第二実施例の目皿部材が分離した状態を示す斜視図である。 本発明の第二実施例の、第一の目皿体の平面図である。 本発明の第二実施例の、第二の目皿体の平面図である。 本発明の他の実施例の目皿部材の斜視図である。 図18の実施例の目皿部材が分離した状態を示す斜視図である。 図18の実施例の、第一の目皿体の断面図である。 本発明の他の実施例の目皿部材の斜視図である。 図21の実施例の目皿部材が分離した状態を示す斜視図である。 図21の実施例の、第一の目皿体の平面図である。 図21の実施例の、第二の目皿体の平面図である。 従来の目皿部材を示す参考図である。
符号の説明
1 第一の目皿体 2 リブ体
3 第二の目皿体 4 環状部
5 凹部 6 取手部
7 排水口 8 目皿部材
9 弁部材 9a 弁体
9b 弁軸 9c ストッパー
10 操作部 11 駆動部
12 第一筒部 13 第二筒部

Claims (9)

  1. 複数のリブ体(2)を備えた第一の目皿体(1)と、
    第一の目皿体と下方向から嵌合する、
    平面視第一の目皿体のリブ体(2)の隙間部分を通過しうる形状に形成され、第一の目皿体(1)との嵌合時に、第一の目皿体のリブ体(2)と同じ高さ位置か、それ以上の高さ位置に突出するように配置されるリブ体(2)を備えた第二の目皿体(3)と、を備えたことを特徴とする目皿部材。
  2. 第一の目皿体(1)のリブ体(2)の間に、通水用の隙間を設けて第二の目皿体(3)のリブ体(2)を配置したことを特徴とする、請求項1記載の目皿部材。
  3. 第一の目皿体(1)、第二の目皿体(3)とも、リブ体(2)の形状を、中心部から平面視放射状となるように備えた事を特徴とする、請求項1記載の目皿部材。
  4. 第一の目皿体(1)のリブ体(2)の枚数と、第二の目皿体(3)のリブ体(2)の枚数が等しいことを特徴とする、請求項3記載の目皿部材。
  5. 第一の目皿体(1)の複数のリブ体(2)が、互いに略平行に備えられると共に、
    平面視において第二の目皿体(3)の複数のリブ体(2)が、嵌合に必要な隙間を有した上で第一の目皿体(1)の複数のリブ体(2)の間の隙間と略同一形状を備えてなる、請求項1記載の目皿部材。
  6. 第一の目皿体(1)または第二の目皿体(3)の、リブ体(2)の一端が開放されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の目皿部材。
  7. 第一の目皿体(1)又は第二目皿体(3)の周囲に環状部(4)が備えられると共に、環状部(4)上端に向かって、リブ体(2)が滑らかに傾斜していることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の目皿部材。
  8. 第一の目皿体(1)の、リブ体(2)の上面の一部に、ゴミを集めるための凹部(5)を設けた事を特徴とする、請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載の目皿部材。
  9. 第一の目皿体(1)に取手部(6)を設けた事を特徴とする、請求項1乃至請求項8のいずれか1つに記載の目皿部材。
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