JP3045949U - 排水口用ゴミ受け具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分に排水中のゴミを受け止めるとともに、
簡便にゴミを排除できる排水口用ゴミ受け具を提供する
こと。 【解決手段】 目皿への着脱部４にリング状の第１の弾
性材４ａを設け目皿上面への定置を図り、第１の弾性材
から離隔した位置にリング状の第２の弾性材４ｂを設け
目皿下面へ定置させ第１の弾性材の移動阻止を図り、着
脱部に連続させ通水可能な袋体を設けゴミ受け部５と
し、排水中のゴミを排水路内部に流し出してしまうこと
なく受け止め、さらにゴミに手を触れず簡便に溜まった
ゴミを処分しゴミ処理の際の不快感から解放するととも
に、排水管の保全を十分にしたもの。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、浴室、キッチン等の排水口に設置して使用する排水口用ゴミ受け具 に関するもので、目皿に装着して用いるものである。

【０００２】

【従来の技術】

浴室、キッチン等では各種のゴミを浮遊させた排水を処理している。つまり、 浴室では排水は自然に排水口に導かれていくが、同時に各種のごみが排水中に浮 遊した状態であるためゴミだけは排水口に設けられた目皿で受け、排水管に流さ ないようにしている。通常、ゴミを受ける目皿は金属製のもので排水口に着脱自 在に設置され、表面で受け止められたゴミは目皿上から除去される。 また、キッチン等でも目皿下にゴミ受け籠を配設していない比較的小径の排水 管用の排水口で、ゴミを排水管に流さないようにするため目皿でゴミを受けるよ うにしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが従来の目皿のみでゴミを処理する方法では、小さなゴミは目皿から漏 れて排水管に流れ込んでいくものが多く、浴室用の排水管においては排水口近傍 に設けた臭気逆流防止具等に付着してしまったり、排水管の内壁に付着してしま うことがある。こうした事態が積み重なっていくと付着物が排水管口径を狭めて しまったり、付着物を媒体として悪臭とともに細菌が繁殖し浴室に侵入する事態 を招いてしまうこともある。 これらの事態を防止するには、目皿の目間隔をできるだけ狭くしたり、頻繁に 目皿上のゴミ、臭気逆流防止具に付着したゴミを取り除くことが必要だが、目皿 の目間隔を狭くすると排水能力が低下し水溜まり時間を長くし不快感を与えてし まう。また、頻繁にゴミを取り除く作業は極めて煩わしいとともに不快感を伴い 敬遠されがちであった。

【０００４】 また、キッチンに設置する目皿についても同様の問題がある。つまり頻繁にゴ ミを取り除く作業を強いられるとともに、目皿の洗浄も頻繁に行わないと排水能 力が直ぐ低下してしまう。一方、目皿の目の間隔を広く形成すると、排水路に流 してしまうゴミの量が多くなってしまう。

【０００５】 本考案は、前記不具合を解決すべく提案されるもので、排水能力を妨げず十分 に排水中のゴミを受け止めるとともに、受けたゴミを簡便に排除できる排水口用 ゴミ受け具を提供することを目的としたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、前記目的を達成するため、 １．目皿で開口を通水可能に蓋する排水口の内部に配設する排水口用ゴミ受け 具において、 前記目皿への着脱部にリング状の第１の伸縮部材を設けて目皿上面への定置を 図り、前記第１の伸縮部材から離隔した位置にリング状の第２の伸縮部材を設け て目皿下面へ定置させ第１の伸縮部材の移動阻止を図り、着脱部に通水可能なゴ ミ受け部を連続させたことを特徴とする排水口用ゴミ受け具とした。 ２．前記ゴミ受け部の一部に開閉自在なゴミ取り出し口を設けたことを特徴と する第１項記載の排水口用ゴミ受け具とした。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、図面にしたがい本考案の実施の形態を説明していく。図１は排水口用ゴ ミ受け具を浴室に設置した状態及び目皿の全体斜視図である。図２は本考案の第 １の実施の形態に係る排水口用ゴミ受け具の拡大斜視図である。 図１Ａに示したように、仮想線で表示した排水管１の口元に目皿２が蓋され、 本考案の排水口用ゴミ受け具３はこの目皿２に取り付け使用される。

【０００８】 排水口用ゴミ受け具３は、図２に示すように目皿２に対する着脱部４とゴミ受 け部５を有する。このうちゴミ受け部５は、樹脂製、植物製等の周知の素材を用 いて形成すればよいが、使用目的を考慮すると耐水性、抗菌性が要求されよう。 また、使用期間をどのように設定するかによって、１回限りの使い捨てを予定し たものであれば耐久性はそれ相当の程度でよく、経済性を考慮し低コストで構成 できる素材を選択使用することとなろう。 一方、長期間の使用を予定したものであれば耐久性は十分考慮されるべきであ ることはいうまでもない。

【０００９】 また、目皿２に対する着脱部４は伸縮可能な弾性材（伸縮部材）で形成し、目 皿２に対する着脱を容易にしている。そこで、着脱部４には例えばゴムを用いれ ばよいが、図４の装着状態一部断面図に示すように目皿２に装着した場合の装着 安定性を図るため着脱部４は２重のリング状弾性材（伸縮部材）を有している。 このうち、第１のリング状弾性材（第１の伸縮部材）４ａは、目皿径より大き く拡げられながら目皿上面に被せられ、同時に第２のリング状弾性材（第２の伸 縮部材）４ｂは、目皿下面に接し係止する。すると、この第２のリング状弾性材 ４ｂによって第１のリング状弾性材４ａは縮んで必要以上に目皿上面を覆ってし まうことを抑止され、目皿上面の外周に沿って安定して定置される。

【００１０】 なお、通常、排水管１の口元には金属製の縁部が設けられ、目皿周側部との間 に目皿の着脱が容易となるようわずかな間隙が形成されるようになっており、こ こに第１のリング状弾性材４ａと第２のリング状弾性材４ｂの間に介在するゴミ 受け部５と同一素材の部分が位置する。この部分のみを別の素材で形成してもよ い。 以上のように構成することにより、排水口用ゴミ受け具３を目皿に装着し易い とともに装着安定性を図ることができる。しかも大量のゴミがゴミ受け部５に蓄 積してもその重みで排水口用ゴミ受け具３が目皿２から脱落してしまうという万 一の事態を回避できる。

【００１１】 着脱部４に連続するゴミ受け部５は、例えばネット地の袋体に構成するが体積 をあまり大きくすると目皿２に装着後、排水口内側に配設しにくかったり、ゴミ を受入れ過ぎて排水管１内に排水口用ゴミ受け具３ごと落とし込んでしまうおそ れがある。したがって、用途にしたがい適当な体積構成にすべきであろう。 また、着脱部４とゴミ受け部５は別個の部材であるので、両者を一体的に結合 させる構成としなければならない。この場合、図４に示すように着脱部の第１の リング状弾性材４ａと第２のリング状弾性材４ｂをゴミ受け部５を構成するネッ ト地で被覆すればよいが、弾性材の拡張を妨げないように弾性材被覆箇所のネッ ト地は余裕をもたせておく必要がある。

【００１２】 排水口用ゴミ受け具３を前記のごとく複数回の使用を前提とした場合は、ゴミ 受け部５の一部に開閉自在なゴミ取り出し口５ａを設けるとゴミの取り出し、ゴ ミ受け部５の洗浄がし易くなる。 図３は第２の実施の形態を示したもので、ゴミ受け部５の底部にゴミ取り出し 口５ａを設けている。ゴミ取り出し口５ａの位置はここに限定されるものではな い。このゴミ取り出し口５ａは、例えば着脱自在な２枚の面状止着片を用いて構 成すればよい。このように構成された第２の実施の形態では、排水口用ゴミ受け 具３を目皿２に装着したままごみ取り出し口５ａを開いてゴミを処分し、再びご み取り出し口５ａを閉じて目皿２ごと排水口内側に設置すればよい。

【００１３】 以上のごとく構成された本考案の排水口用ゴミ受け具３は、目皿２に装着して ゴミ受け部５を排水口内側に位置させ、着脱部４を目皿２とともに排水口に位置 させる。そして、一回限りの使い捨ての場合は、目皿２とともに取り出した排水 口用ゴミ受け具３を目皿２から外しゴミとともに処分する。 複数回使用する場合は、ゴミ取り出し口５ａを開いてゴミを処分し再び排水口 用ゴミ受け具３を設置し、処分する場合は排水口用ゴミ受け具３を目皿２から外 しゴミとともに処分する。

【００１４】

【考案の効果】

以上のごとく本考案によれば排水中のゴミを排水路内部に流し出してしまうこ となく受け止め、さらにゴミに手を触れず簡便に溜まったゴミを処分できる。そ して、排水口用ゴミ受け具を目皿に装着する場合、第１のリング状弾性材は、目 皿径より大きく拡げられながら目皿上面に被せられ、同時に第２のリング状弾性 材は目皿下面に接し係止する。この第２のリング状弾性材によって第１のリング 状弾性材は必要以上に縮んで目皿上面を覆ってしまうことを抑止され、目皿上面 の外周に沿って安定して定置される。したがって、排水口用ゴミ受け具を目皿に 装着し易いとともに装着安定性を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】排水口用ゴミ受け具を設置した状態の全体斜視
図、目皿の斜視図である。

【図２】第１の実施の形態に係る排水口用ゴミ受け具の
拡大斜視図である。

【図３】第２の実施の形態に係る排水口用ゴミ受け具の
拡大斜視図である。

【図４】目皿の装着された着脱部の拡大断面図である。

【符号の説明】

３ 排水口用ゴミ受け具 ４ 着脱部 ４ａ 第１のリング状弾性材（第１の伸縮部材） ４ｂ 第２のリング状弾性材（第２の伸縮部材） ５ ゴミ受け部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 目皿で開口を通水可能に蓋する排水口の
   内部に配設する排水口用ゴミ受け具において、 前記目皿への着脱部にリング状の第１の伸縮部材を設け
   て目皿上面への定置を図り、前記第１の伸縮部材から離
   隔した位置にリング状の第２の伸縮部材を設けて目皿下
   面へ定置させ第１の伸縮部材の移動阻止を図り、着脱部
   に通水可能なゴミ受け部を連続させたことを特徴とする
   排水口用ゴミ受け具。
2. 【請求項２】 前記ゴミ受け部の一部に開閉自在なゴミ
   取り出し口を設けたことを特徴とする請求項１記載の排
   水口用ゴミ受け具。