JP2009013195A - ブレーカークッション用ゴム組成物およびそれを用いたブレーカークッションを有するタイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】蛋白質の指標としての総チッ素含有率が0.3重量%以下である脱蛋白天然ゴムを含むゴム成分を含有するブレーカークッション用ゴム組成物、およびそれを用いたブレーカークッションを有するタイヤ。
【選択図】なし
Description
天然ゴム(NR):RSS#3
カーボンブラック:キャボットジャパン(株)製のショウブラックN220
シリカ:デグッサ社製のウルトラジル(Ultrasil)VN3
シランカップリング剤:デグッサ社製のSi69(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)
プロセスオイル:(株)ジャパンエナジー製のJOMOプロセスX140
ワックス:大内新興化学工業(株)製のサンノックワックス
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)
ステアリン酸:日本油脂(株)製のステアリン酸
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤(1):大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
加硫促進剤(2):大内新興化学工業(株)製のノクセラーD(N,N’−ジフェニル・グアニジン)
マレーシアのソフテック社製の高アンモニアタイプの天然ゴムラテックス(固形分60.2%)150mlをゴム固形分が10%になるように2Lの蒸留水で希釈し、0.12%のナフテン酸ソーダで安定化させ、リン酸二水素ナトリウムを添加してpHを9.2に調整した。ついで、脱蛋白酵素アルカラーゼ(ノボノディスクバイオインダストリー(株)製)7.8gを100mlの蒸留水に分散させて、前記希釈した天然ゴムラテックスに加えた。ラテックスのpHを再度9.2に調整した後、37℃で24時間維持して脱蛋白処理を行なった。脱蛋白処理を完了したラテックスに対して、陰イオン性界面活性剤ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(花王(株)製のKP4401)を1重量%の割合で添加し、10000rpmで30分間遠心分離を行なった。遠心分離後、上層に分離したクリーム状のゴム分を取り出し、さらに水で希釈することにより、ゴム固形分60%の脱蛋白処理された天然ゴムラテックスを得た。
脱蛋白酵素アルカラーゼを2.0g加えたこと以外は調製例1と同様に、脱蛋白天然ゴム(2)(DPNR(2))を得た。
脱蛋白酵素アルカラーゼを0.1g加えたこと以外は調製例1と同様に、脱蛋白天然ゴム(3)(DPNR(3))を得た。
ケルダール試験法により総チッ素含有率を測定した。
本発明において、生ゴム中のゲル含有率は、トルエン不溶分として測定した値を意味する。生ゴムを1mm×1mmに切断したサンプル70mgを計り取り、これに35mlのトルエンを加え1週間冷暗所に静置した。ついで、遠心分離してトルエンに不溶のゲル分を沈殿させ上澄みの可溶分を除去し、ゲル分のみをメタノールで洗浄した後、乾燥し重量(mg)を測定した。つぎの式によりゲル含有率(%)を求めた。
(ゲル含有率)=(乾燥後の重量)/(最初のサンプル重量)×100
ゲルパーミエイションクロマトグラフィー法により測定(溶媒:テトラヒドロフラン)し、重量平均分子量を求めた。
(株)神戸製鋼所製の1.7Lバンバリーミキサーを用いて、硫黄および加硫促進剤を除く各種材料を160℃排出で2分間混練りして混練り物を得た。その後、オープンロール上で、得られた混練り物に硫黄および加硫促進剤を加えて80℃の条件下で2分間練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。さらに、得られた未加硫ゴム組成物を150℃の条件下で30分間プレス加硫することで、実施例1〜9および比較例1〜5のブレーカークッション用ゴム組成物を得た。なお、以下の特性評価において、表2および3では比較例1を、表4では比較例4を、それぞれ基準配合とした。
JIS K 6300「未加硫ゴムの試験方法」に準じて、(株)島津製作所製のムーニー粘度試験機を用い、1分間の予熱によって熱せられた130℃の温度条件にて、小ローターを回転させ、4分間経過した時点での未加硫ゴム組成物のムーニー粘度を測定した。そして、基準配合のムーニー粘度指数を100とし、以下の計算式により、各配合のムーニー粘度を指数表示した。なお、ムーニー粘度指数の値が大きいほど加工しやすく、加工性が優れていることを示す。
(ムーニー粘度指数)=(基準配合のムーニー粘度)
÷(各配合のムーニー粘度)×100
キャピラリーレオメーターを用いて、押出し速度132mm/minの条件下で温度110℃における粘度を測定した。そして、基準配合の押出し加工性指数を100とし、以下の計算式により、各配合の粘度を指数表示した。なお、押出し加工性指数の値が大きいほど押出し加工性が優れていることを示す。
(押出し加工性指数)=(基準配合の粘度)÷(各配合の粘度)×100
(株)岩本製作所製の粘弾性スペクトロメーターVESを用いて、初期歪み10%、動歪み2%および振動周波数10Hzの条件下で70℃におけるtanδおよびE*を測定した。そして、基準配合の転がり抵抗指数およびゴム強度指数を100とし、以下の計算式により、各配合のtanδおよびE*をそれぞれ指数表示した。なお、転がり抵抗指数が大きいほど低燃費性に優れることを示し、ゴム強度指数が大きいほどゴム強度に優れることを示す。
(転がり抵抗指数)=(比較例1のtanδ)÷(各配合のtanδ)×100
(ゴム強度指数)=(各配合のE*)÷(比較例1のE*)×100
(老化後ゴム強度指数)=(各配合の老化後E*)
÷(比較例1の老化後E*)×100
2 ブレーカー
3 ケース
Claims (8)
- 蛋白質の指標としての総チッ素含有率が0.3重量%以下である脱蛋白天然ゴムを含むゴム成分を含有するブレーカークッション用ゴム組成物。
- 脱蛋白天然ゴムの総チッ素含有率が0.1重量%以下である請求項1記載のブレーカークッション用ゴム組成物。
- ゴム成分中の脱蛋白天然ゴムの含有率が10〜100重量%である請求項1または2記載のブレーカークッション用ゴム組成物。
- ゴム成分中の脱蛋白天然ゴムの含有率が50〜100重量%である請求項1〜3のいずれかに記載のブレーカークッション用ゴム組成物。
- ゴム成分100重量部に対して、
充填剤を40〜80重量部含有する請求項1〜4のいずれかに記載のブレーカークッション用ゴム組成物。 - ゴム成分100重量部に対して、
オイルを2〜10重量部含有する請求項1〜5のいずれかに記載のブレーカークッション用ゴム組成物。 - ゴム成分100重量部に対して、
ワックスを1〜10重量部含有する請求項1〜6のいずれかに記載のブレーカークッション用ゴム組成物。 - 請求項1〜7のいずれかに記載のブレーカークッション用ゴム組成物を用いたブレーカークッションを有するタイヤ。
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