JP2009012879A - ゴミ袋支持具 - Google Patents
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Abstract
【課題】ゴミ袋に多量のゴミを入れることが出来ると共に、かかるゴミが多量に入れられたゴミ袋の口を縛る作業を効率良く行うことが出来る、新規な構造のゴミ袋支持具を提供することを、目的とする。
【解決手段】支持部材48の周壁部分50にゴミ袋90の外部への膨らみを許容する開口窓60,62,64,66を形成すると共に、ゴミ袋90の開口が蓋体76によって塞がれるようにし、更に、開口部枠体46によって蓋体76の周囲で保持されたゴミ袋90の開口周縁部92を、開口部枠体46から外して蓋体76の上方で蓋体76を跨いだ両側部分において相互に結ぶことが出来るようにすると共に、開口周縁部92が結ばれたゴミ袋90を、支持部材48における周壁部分50と開口部枠体46を周上の同じ部分で開放する開放部72,74から側方に引き抜いて取り出すことが出来るようにした。
【選択図】図1
【解決手段】支持部材48の周壁部分50にゴミ袋90の外部への膨らみを許容する開口窓60,62,64,66を形成すると共に、ゴミ袋90の開口が蓋体76によって塞がれるようにし、更に、開口部枠体46によって蓋体76の周囲で保持されたゴミ袋90の開口周縁部92を、開口部枠体46から外して蓋体76の上方で蓋体76を跨いだ両側部分において相互に結ぶことが出来るようにすると共に、開口周縁部92が結ばれたゴミ袋90を、支持部材48における周壁部分50と開口部枠体46を周上の同じ部分で開放する開放部72,74から側方に引き抜いて取り出すことが出来るようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、ゴミ袋を開口状態で支持するためのゴミ袋支持具に関するものである。
一般家庭や事業所等から排出されるゴミは、予め定められた収集日に捨てるようになっていることから、収集日までの間、袋に入れた状態で溜めておくことが一般的に行われている。
ところで、ゴミを入れる袋というのは、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等において商品を購入した際に無料で配布されるレジ袋が用いられることが多い。これは、市販のゴミ袋が半透明となった際に、レジ袋も半透明となったことからも明らかである。かかるレジ袋は、持ち運びに便利なように、手提げ部分が設けられている。また、袋の口を縛ることも出来るようになっている。それ故、レジ袋は、ゴミを入れる袋として重宝されている。
しかしながら、近年、環境に対する配慮から、スーパーマーケット等において、レジ袋を削減する運動が行われており、買い物袋を持参することが奨励されている。また、一部の生協やスーパーマーケットでは、レジ袋を有料で配布することが行われている。加えて、2006年に改正された容器包装リサイクル法が施行されたことにより、レジ袋の削減・有料化が各地のスーパーマーケット等で行われようとしている。それ故、将来的には、ゴミを入れる袋は、殆どの場合、市販のゴミ袋だけになると予想される。
そこにおいて、地方自治体によっては、ゴミ袋として、地方自治体が認定するゴミ袋だけを認めていることがある。この場合、地方自治体が認定するゴミ袋を購入する必要があるが、かかる地方自治体認定のゴミ袋には、多くの場合、地方自治体によるゴミの収集料金が含まれている。それ故、地方自治体認定のゴミ袋は、一般的なゴミ袋よりも高価になっており、ゴミを捨てるために、わざわざ高価な地方自治体認定のゴミ袋を購入しなければならないことが社会問題になりつつある。
勿論、これまで市販のゴミ袋(類似する地方自治体認定のゴミ袋を含む)が使用されていなかった訳ではないが、市販のゴミ袋は、レジ袋に比して、容量が数十リットルと大きいことから、少量のゴミを捨てる場合には不向きであり、多量のゴミを1度に纏めて捨てる場合に使用されることが殆どであった。具体的には、例えば、長期間溜めておいても腐食や悪臭の心配のないプラスチック製の容器や包装等のゴミ(所謂、プラスチックゴミ)を捨てる場合に使用されることが多かった。
このようなゴミ袋の使用は、1枚のゴミ袋を使用する際にも費用がかかるので、出来るだけ沢山のゴミを1度に纏めて捨てようとする意識が働くことに起因するものであり、今後、このような考え方が益々浸透すると予想される。それ故、1枚のゴミ袋に沢山のゴミを入れる工夫が、今まで以上に必要となってくる。
また、市販のゴミ袋には、殆どの場合、レジ袋のように、持ち手部分や口を縛る部分が設けられていないことから、沢山のゴミが収容されたゴミ袋の口を縛る工夫も必要になってくる。
そこにおいて、従来では、ゴミ袋にゴミを入れて収集日まで溜めておく方法として、ポリバケツ等の収容容器内において開口状態で支持されているゴミ袋にゴミを入れて溜める方法が、一般的に採用されていた。
しかしながら、このような方法では、ゴミ袋が収容容器の容積以上に大きく膨らむことがないから、ゴミ袋の容量が収容容器の容積よりも小さい場合は問題ないが、ゴミ袋の容量が収容容器の容積よりも大きい場合、収容容器内ではゴミ袋がゴミで一杯になっていても、収容容器から取り出すと、ゴミ袋がゴミで一杯になっていないことが殆どであった。従って、収容容器内で開口状態に支持されたゴミ袋にゴミを入れる場合、ゴミ袋に沢山のゴミを入れることが難しいという問題があった。
そこで、このような問題に対処するために、ゴミ袋に多量のゴミを入れた際のゴミ袋の膨らみを許容するゴミ袋の支持スタンドが提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載のゴミ袋の支持スタンドで支持されたゴミ袋にゴミを入れる場合、ゴミ袋が膨らむことは許容されるが、ゴミをゴミ袋内に押し込むようにしない限り、多量のゴミをゴミ袋に入れることは難しい。特に、プラスチックゴミは嵩張ることから、押し込まなければ多量に入れることは非常に難しい。
加えて、特許文献1に記載のゴミ袋の支持スタンドで支持されたゴミ袋にゴミを入れる場合には、ゴミ袋の口を縛る作業を、ゴミ袋に収容されたゴミを押え込みながら行わなければならず、かかる作業が非常に面倒である。
また、持ち手部分や口を縛る部分が設けられていない市販のゴミ袋を使用する場合には、支持スタンドによってゴミ袋を支持する際に、ゴミ袋の開口端側において口を縛る部分を予め確保しておく必要もある。
なお、特許文献2には、留め金によって閉鎖状態に維持される中蓋にゴミの投入口を形成したゴミ箱が開示されている。かかるゴミ箱を使用すれば、ゴミをゴミ袋内に押し込むことが可能になる。しかしながら、ゴミ袋がゴミ箱内において開口状態で支持されるようになっていることから、多量のゴミをゴミ袋に入れることが難しいことに変わりはない。
ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、ゴミ袋に多量のゴミを入れることが出来ると共に、かかるゴミが多量に入れられたゴミ袋の口を縛る作業を効率良く行うことが出来る、新規な構造のゴミ袋支持具を提供することにある。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
本発明は、ゴミ袋の開口周縁部を開口状態に保持する開口部枠体と、ゴミ袋が鉛直上方に向かって開口するようにして開口部枠体を設置面よりも上方に支持せしめる支持部材とを、含んで構成されたゴミ袋支持具において、支持部材においてゴミ袋の周りに位置せしめられる周壁部分に開口窓を設けて、ゴミ袋が開口窓を通じて外方に膨らむことを許容すると共に、開口部枠体で保持されたゴミ袋の開口を塞ぐようにして配設されて、中央部分に投入口が開口形成された蓋体を設け、開口部枠体によって蓋体の周囲で保持されたゴミ袋の開口周縁部を、該開口部枠体から外して蓋体の上方で蓋体を跨いだ両側部分において相互に結ぶことが出来るようにする一方、支持部材および開口部枠体において、支持部材における周壁部分と開口部枠体を周上の同じ部分で開放する開放部を形成し、ゴミが投入されることによって開口窓を通じて外方に膨らんで且つ開口部枠体内で蓋体を跨いで開口周縁部が結ばれたゴミ袋を、かかる開放部から側方に引き抜いて取り出すことが出来るようにしたことを、特徴とする。
このような本発明に従う構造とされたゴミ袋支持具においては、ゴミ袋の開口窓を通じた外方への膨らみが許容されていることから、ゴミ袋が膨らむまでゴミを入れることが可能となる。
そこにおいて、本発明のゴミ袋支持具にあっては、ゴミ袋の開口が蓋体によって塞がれるようになっていることから、ゴミ袋に入れられたゴミを蓋体によってゴミ袋内に押し込むことが可能となる。
従って、本発明のゴミ袋支持具においては、多量のゴミをゴミ袋に入れることが可能となる。
また、本発明のゴミ袋支持具においては、開口部枠体によって蓋体の周囲で保持されたゴミ袋の開口周縁部を、開口部枠体から外して蓋体の上方で蓋体を跨いだ両側部分において相互に結ぶことが出来るようになっていることから、ゴミ袋に入れられたゴミが蓋体によって押え込まれた状態で、ゴミ袋の開口周縁部を結ぶこと、即ち、ゴミ袋の口を縛ることが可能となる。
しかも、ゴミが投入されることによって開口窓を通じて外方に膨らんで且つ開口部枠体内で蓋体を跨いで開口周縁部が結ばれたゴミ袋を、支持部材における周壁部分と開口部枠体を周上の同じ部分で開放する開放部から側方に引き抜いて取り出すことが出来るようになっていることから、ゴミ袋の開口周縁部が結ばれた状態で、蓋体によるゴミの押え込み状態を解除することが可能となる。その結果、ゴミ袋を、開口周縁部が結ばれた状態で、ゴミ袋支持具から取り出すことが可能となる。
従って、本発明のゴミ袋支持具においては、ゴミが多量に入れられたゴミ袋の口を縛る作業を効率良く行うことが可能となる。
なお、本発明における開口部枠体は、ゴミ袋の開口周縁部を開口状態にしておくことが出来れば、その形状や構造等は、特に限定されるものではない。また、開口部枠体によって開口状態とされたゴミ袋の開口周縁部は、開口部枠体に対して係止されていても良いし、開口部枠体とは異なる係止部材に対して係止されていても良い。これにより、多量のゴミが入れられた状態でも、ゴミ袋の開口周縁部を開口状態にしておくことが有利に実現され得ることとなる。そこにおいて、ゴミ袋の開口周縁部を開口部枠体又は係止部材に対して係止する方法は、多量のゴミが入れられた状態でもゴミ袋の開口周縁部を開口部枠体又は係止部材に対して係止しておくことが出来るのであれば、特に限定されるものではなく、例えば、ゴミ袋の開口周縁部を開口部枠体又は係止部材に対して引っ掛ける方法やゴミ袋の開口周縁部を開口部枠体又は係止部材に対して引っ付ける方法、更には、開口部枠体又は係止部材に組み付けられる組付部材を別途用意し、かかる組付部材を開口部枠体又は係止部材に対して組み付けることにより、ゴミ袋の開口周縁部を開口部枠体又は係止部材と組付部材によって挟む方法等が、何れも、採用可能である。
また、本発明において、開口部枠体は、閉じた環体形状とされている必要はなく、例えば、周方向で分断された形状であっても良い。なお、周方向で分断された形状の開口部枠体の場合、かかる周方向で分断されている部分によって、開放部が常時形成されていることになる。
さらに、本発明において、ゴミ袋は厳密に鉛直上方に向かって開口している必要はなく、実質的に鉛直上方に向かって開口していれば良い。即ち、本発明では、ゴミ袋が鉛直方向に対して多少傾いた方向で上方に向かって開口していても良い。
更にまた、本発明において、開口窓は一つだけ形成されていても良いし、支持部材における周壁部分の周方向に並ぶようにして複数形成されていても良い。そこにおいて、本発明では、支持部材における周壁部分の全体に亘って開口窓が形成されていても良い。換言すれば、開口窓が形成されたことにより、支持部材において周壁部分が存在しなくなっていても良い。この場合、支持部材は、例えば、建築構造物の柱や壁面,冷蔵庫等の電化製品の側面,収納棚等の家具の側面等に取り付けられる構造を備えていれば良い。即ち、本発明の支持部材は、設置面に埋め込まれる等して、設置面から上方に突出するように設けられている必要はない。
また、本発明において、蓋体は開口部枠体で保持されたゴミ袋の開口を塞いだ状態に維持されることが望ましい。これにより、ゴミ袋に入れられたゴミを蓋体で押え込むことが有利に実現され得ることとなる。なお、蓋体をゴミ袋の開口を塞いだ状態に維持する方法としては、例えば、実開昭58−25470号公報等に記載の掛止金具や実用新案登録第2528219号公報に記載の止め具装置等を用いることによって、有利に実現される。
さらに、本発明において、開放部は周上の1箇所に形成されている必要はなく、周上の複数箇所に形成されていても良い。そこにおいて、周上の複数箇所に開放部が形成されている場合には、ゴミ袋をゴミ袋支持具から取り出す方向を選ぶことが可能となる。その結果、ゴミ袋支持具の設置位置や設置方向の選択自由度を向上させることが可能となる。
また、本発明においては、開口部枠体が閉じた環体形状とされていると共に、開口部枠体が周方向で分割可能とされており、開口部枠体において分離可能とされた部分を他の部分から離脱せしめることによって、開口部枠体に開放部を形成することが望ましい。これにより、ゴミ袋をゴミ袋支持具から取り出す場合のみにおいて、開口部枠体に開放部を形成することが可能となる。その結果、開放部が形成されていない状態での開口部枠体の強度、即ち、ゴミ袋支持具の使用時における開口部枠体の強度を有利に確保することが可能となる。
さらに、本発明においては、支持部材の周壁部分が周方向で分割可能とされていると共に、周壁部分において分離可能とされた可動壁部に対して周壁部分の周方向で隣接する隣接壁部に開口窓が形成されており、可動壁部を周壁部分における他の部分から離脱せしめることによって、支持部材の周壁部分に開放部を形成する一方、支持部材の周壁部分に開放部が形成されて、隣接壁部に形成された開口窓が可動壁部側に開口せしめられることにより、ゴミ袋を隣接壁部に形成された開口窓の可動壁部側への開口方向に引き抜いて取り出すことが出来るようにすることが望ましい。これにより、ゴミ袋をゴミ袋支持具から取り出す場合のみにおいて、支持部材の周壁部分に開放部を形成することが可能となる。その結果、開放部が形成されていない状態での支持部材の周壁部分の強度、即ち、ゴミ袋支持具の使用時における支持部材の周壁部分の強度を有利に確保することが可能となる。
更にまた、本発明においては、蓋体が取り外し可能とされていることが望ましい。これにより、例えば、投入口が形成されていない密閉用蓋体を別途用意しておき、投入口が形成された蓋体を、かかる密閉用蓋体に取り換えることによって、ゴミ袋の開口を密閉することも可能となる。その結果、ゴミ袋に入れるゴミが生ゴミである場合に、かかる生ゴミの臭いが外部に漏れないようにすることが可能となる。
そこにおいて、蓋体が取り外し可能とされている場合、開口部枠体に対して、蓋体の回動中心軸となる蓋体用回動中心軸が設けられている一方、蓋体に対して、蓋体を蓋体用回動中心軸回りに回動可能な状態で組み付ける蓋体組付片が設けられており、蓋体組付片が周上の一部に切欠が形成された周壁形状とされていると共に、蓋体組付片が切欠を通じて蓋体用回動中心軸に対して蓋体用回動中心軸の軸直角方向で着脱可能に組み付けられることにより、蓋体が取り外し可能とされていることが望ましい。これにより、簡単な構造で、蓋体を取り外し可能にすることが出来る。
また、上述の如き構成を採用する場合、蓋体の蓋体用回動中心軸の軸方向での変位を規制する蓋体変位規制突起が設けられていることが望ましい。これにより、蓋体を蓋体用回動中心軸の軸方向で位置決めすることが可能となる。
更にまた、上述の如き構成を採用する場合、蓋体の蓋体用回動中心軸回りの回動を制限する蓋体回動制限突起が設けられていても良い。
また、上述の如き構成を採用する場合、蓋体用回動中心軸の外周面に対して、蓋体用回動中心軸の軸直角方向で対向位置せしめられる一対の平坦面が形成されており、蓋体組付片が切欠を通じて蓋体用回動中心軸に対して一対の平坦面の対向方向に直交する方向で着脱可能に組み付けられるようになっていることが望ましい。これにより、蓋体組付片が切欠を通じて蓋体用回動中心軸に対して軸直角方向で着脱可能に組み付けられることが有利に実現され得ることとなる。即ち、蓋体用回動中心軸において一対の平坦面が形成された部分は、一対の平坦面の対向方向における中心軸線から外周面までの距離が、他の部分に比して、短くなることから、蓋体組付片を蓋体用回動中心軸に対して組み付ける際に蓋体用組付片の変形量を小さくすることが可能となる。これにより、蓋体組付片を蓋体用回動中心軸に対して着脱する際に要する力を小さくすることが可能となる。その結果、蓋体組付片を蓋体用回動中心軸に対して組み付ける作業を簡単に行うことが可能となる。
また、本発明においては、蓋体を外側から覆う外蓋部材が設けられていることが望ましい。これにより、蓋体に形成された投入口を塞ぐことが可能となる。その結果、ゴミ袋に入れるゴミが生ゴミである場合に、かかる生ゴミの臭いが外部に漏れないようにすることが可能となる。
そこにおいて、上述の如く、外蓋部材を設ける場合、外蓋部材は取り外し可能とされていても良い。
また、本発明においては、開口部枠体に対して、外蓋部材の回動中心軸となる外蓋用回動中心軸が設けられている一方、外蓋部材に対して、外蓋部材を外蓋用回動中心軸回りに回動可能な状態で組み付ける外蓋組付片が設けられており、外蓋組付片が周上の一部に切欠が形成された周壁形状とされていると共に、外蓋組付片が切欠を通じて外蓋用回動中心軸に対して外蓋用回動中心軸の軸直角方向で着脱可能に組み付けられることにより、外蓋部材が取り外し可能とされていることが望ましい。これにより、簡単な構造で、外蓋部材を取り外し可能にすることが出来る。
そこにおいて、上述の如き構成を採用する場合、外蓋部材の外蓋用回動中心軸の軸方向での変位を規制する外蓋変位規制突起が設けられていることが望ましい。これにより、外蓋部材を外蓋用回動中心軸の軸方向で位置決めすることが可能となる。
また、上述の如き構成を採用する場合、外蓋部材の外蓋用回動中心軸回りの回動を制限する外蓋回動制限突起が設けられていても良い。
さらに、上述の如き構成を採用する場合、外蓋用回動中心軸の外周面に対して、外蓋用回動中心軸の軸直角方向で対向位置せしめられる一対の平坦面が形成されており、外蓋組付片が切欠を通じて外蓋用回動中心軸に対して一対の平坦面の対向方向に直交する方向で着脱可能に組み付けられるようになっていることが望ましい。これにより、外蓋組付片が切欠を通じて外蓋用回動中心軸に対して軸直角方向で着脱可能に組み付けられることが有利に実現され得ることとなる。即ち、外蓋用回動中心軸において一対の平坦面が形成された部分は、一対の平坦面の対向方向における中心軸線から外周面までの距離が、他の部分に比して、短くなることから、外蓋組付片を外蓋用回動中心軸に対して着脱する際に外蓋用組付片の変形量を小さくすることが可能となる。これにより、外蓋組付片を外蓋用回動中心軸に対して組み付ける際に要する力を小さくすることが可能となる。その結果、外蓋組付片を外蓋用回動中心軸に対して組み付ける作業を簡単に行うことが可能となる。
また、本発明においては、開口窓を外側から覆うカバーが設けられていることが望ましい。これにより、ゴミ袋の中のゴミを見えないようにすることが可能となる。その結果、本発明のゴミ袋支持具を家の中で使用する場合に、ゴミ袋支持具の使用時における外観を見苦しくないようにすることが可能となる。
そこにおいて、上述の如きカバーを設ける場合、開口窓がカバーで覆われた状態とカバーで覆われていない状態の両方をとり得ることが望ましい。これにより、ゴミが少ない状態では、開口窓を外側からカバーで覆うことにより、ゴミ袋の中を見えなくして、ゴミ袋支持具の使用時における外観を見苦しくないようにすることが可能となる。一方、ゴミが多くなってきたら、開口窓をカバーで覆わないようにして、ゴミ袋の開口窓を通じた外方への膨らみを有利に実現することが可能となる。
また、本発明においては、支持部材が、設置面に載置されるベース部材を含んで構成されていることが望ましい。これにより、支持部材を設置面に埋め込む必要がなくなる。その結果、ゴミ袋支持具を移動させることが可能となる。
そこにおいて、ベース部材には、キャスター等の移動手段が設けられていることが望ましい。これにより、ゴミ袋支持具を持ち上げて移動させる必要がなくなる。その結果、ゴミ袋支持具の移動を有利に実現することが可能となる。
また、本発明においては、支持部材によって設置面の上方に支持される支持枠体が設けられていると共に、支持枠体に対して、内側へ延び出す内側延出部が設けられており、かかる内側延出部の延出端によって、開口部枠体が構成されていることが望ましい。これにより、ゴミ袋の開口周縁部を内側延出部の延出端で保持する一方、ゴミ袋の口を縛るのに必要な部分を該延出端から内側延出部の上面に沿って外方に延び出させ、支持枠体等適当な係止部に係止することで、蓋体を挟んだ両側部分において、ゴミ袋の口を縛るのに必要な部分の長さを有利に確保することが可能となる。その結果、ゴミ袋の開口周縁部を結ぶ作業、即ち、ゴミ袋の口を縛る作業を有利に行うことが可能となる。また、内側延出部を設けない場合でも、ゴミ袋の口を縛るのに必要な部分を該開口部枠体から外方に延び出させ、適所に係止させることで、同様に縛る部分の長さを確保することができる。
そこにおいて、上述の如き構成を採用する場合、内側延出部は支持枠体の内側へ行くに従って上方に向かう傾斜面を備えていることが望ましい。これにより、支持枠体の開口方向での投影において、内側延出部の支持枠体内側への突出量を小さくしつつ、内側延出部の突出端(延出端)から基端までの寸法を有利に確保することが可能となる。その結果、ゴミ袋の開口周縁部において、蓋体を跨いだ両側部分、即ち、ゴミ袋の口を縛るのに必要な部分の長さを一層有利に確保することが可能となる。なお、傾斜面は外方に向かって突出する湾曲面によって形成されてもよい。これにより、傾斜面が直線的に傾斜して延びる場合に比して、ゴミの収容量を有利に確保できる。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
図1乃至図5には、本発明の第一実施形態としてのゴミ袋支持具10が示されている。なお、以下の説明において、上下左右方向とは、原則として、図2中の上下左右方向(図3の紙面に垂直な方向や図4の上下方向)をいうものとし、前後方向とは、原則として、図2中の紙面に垂直な方向(図3及び図4における左右方向)をいうものとする。
より詳細には、本実施形態のゴミ袋支持具10は、設置面12に載置されるベース部材としての基台部材14を備えている。そこにおいて、本実施形態の基台部材14は、複数本の基台用パイプ16が複数個の基台用継手18によって連結されて、全体として環体形状を呈するようになっている。特に本実施形態の場合、基台部材14は、4本の基台用パイプ16が4つの基台用継手18によって連結された構造とされている。これにより、本実施形態の基台部材14は、全体として矩形枠体形状とされている。
なお、基台用パイプ16と基台用継手18は、それぞれ、鉄鋼等の金属材や木材,ABS等の硬質の合成樹脂材等の硬質材で形成されている。また、基台用パイプ16と基台用継手18の連結は、基台用継手18に開口形成された取付用穴(図示せず)に基台用パイプ16の端部を挿入した状態で固定すること等によって、有利に実現される。具体的には、例えば、基台用パイプ16の外周面にねじ山を形成する一方、基台用継手18に開口形成された取付穴の内周面にねじ溝を形成し、基台用パイプ16を基台用継手18に螺着することや、基台用パイプ16を基台用継手18に開口形成された取付穴に圧入固定すること等によって、有利に実現される。勿論、必要に応じて、接着剤を使用するようにしても良い。
また、上述の如き構造とされた基台部材14を構成する基台用継手18のうち後側に位置せしめられる二つの基台用継手18,18には、それぞれ、上方に向かって突出するようにして、支柱用パイプ20が設けられている。なお、支柱用パイプ20は、基台用パイプ16と同様な硬質材によって形成されている。また、支柱用パイプ20と基台用継手18の連結は、基台用パイプ16と基台用継手18を連結する場合と同様な方法によって、有利に実現される。
更にまた、これら2本の支柱用パイプ20,20の突出端には、開口周縁部支持体22が設けられている。この開口周縁部支持体22は、複数本の支持体用パイプ24が複数個の支持体用継手26によって連結された構造とされている。特に本実施形態の場合、開口周縁部支持体22は、3本の支持体用パイプ24が2個の支持体用継手26によって連結された構造とされている。これにより、本実施形態の開口周縁部支持体22は、互いに平行となるように配された2本の支持体用パイプ24,24のそれぞれが、残りの1本の支持体用パイプ24の軸直角方向に延び出している構造とされており、全体としてコ字形状を呈している。
なお、支持体用パイプ24と支持体用継手26は、それぞれ、基台用パイプ16や基台用継手18と同様な硬質材によって形成されている。また、支持体用パイプ24と支持体用継手26の連結は、基台用パイプ16と基台用継手18を連結する場合と同様な方法によって、有利に実現される。
このような構造とされた開口周縁部支持体22は、一つの支持体用継手26に対して1本の支柱用パイプ20が連結されることによって、2本の支柱用パイプ20の突出端に配設されるようになっている。そして、開口周縁部支持体22は、支柱用パイプ20の突出端に配設された状態で、互いに平行となるように配された2本の支持体用パイプ24のそれぞれが、前方に向かって突出するようになっている。なお、支柱用パイプ20と支持体用継手26の連結は、基台用パイプ16と基台用継手18を連結する場合と同様な方法によって、有利に実現される。
また、本実施形態の開口周縁部支持体22には、内側に向かって延び出す内側延出壁28が設けられており、特に本実施形態の場合、内側延出壁28は斜め上方に向かって延び出すように設けられている。即ち、本実施形態の内側延出壁28の上面は、開口周縁部支持体22の内側へ行くに従って上る傾斜面(上り傾斜面)とされているのである。更に、本実施形態では、内側延出壁28の延出側端部において、鉛直方向上方に向かって突出する縦壁30が設けられている。
更にまた、本実施形態では、基台部材14の前方側に位置する基台用パイプ16に対して、前方回動部材32が一軸回りに回動可能に設けられている。この前方回動部材32は、起立状態で上下方向に延びる一対の延出板部34,34の基端側(下端側)が基端側連結板部36によって連結されている一方、一対の延出板部34,34の突出端側(上端側)が突出端側連結板部38によって連結された構造とされており、全体として矩形枠体形状乃至は額縁形状を呈している。なお、前方回動部材32は、鉄鋼等の金属材や木材,ABS等の硬質の合成樹脂材等の硬質材で形成されている。
このような構造とされた前方回動部材32は、基端側連結板部36が、基台部材14の前方側に位置する基台用パイプ16に対して、蝶番39,39によって連結されている。これにより、前方回動部材32は、基台部材14の前方側に位置する基台用パイプ16の中心軸線回りに回動可能な状態で配されている。
また、本実施形態では、前方回動部材32における突出端側連結板部38に対して、突起40が設けられており、前方回動部材32が起立せしめられた状態で、図6に示されているように、かかる突起40が支持体用パイプ24に挿通位置せしめられるようになっている。
更にまた、本実施形態では、前方回動部材32における突出端側連結板部38に対して、前方回動部材32が起立せしめられた状態で、後方に延び出す後方延出壁42が設けられており、特に本実施形態の場合、後方延出壁42は斜め上方に向かって延び出すように設けられている。即ち、本実施形態の後方延出壁42の上面は、後方へ行くに従って上る傾斜面(上り傾斜面)とされているのである。また、本実施形態では、後方延出壁42の延出側端部において、前方回動部材32が起立せしめられた状態で、鉛直方向上方に向かって突出する縦壁44が設けられている。
そして、本実施形態では、前方回動部材32が起立せしめられた状態で、前方回動部材32における突出端側連結板部38と開口周縁部支持体22が協働することによって、周方向に連続した環体形状を呈する支持枠体46が形成されるようになっている。即ち、本実施形態の支持枠体46は、周方向で分割可能な構造とされており、前方回動部材32における突出端側連結板部38によって、分離可能な部分が構成されている一方、開口周縁部支持体22によって、その他の部分が構成されている。
また、上述の如く、前方回動部材32が起立せしめられて、支持枠体46が形成されることに伴い、前方回動部材32における一対の延出板部34,34及び基端側連結板部36と、基台部材14と、2本の支柱用パイプ20とが協働することにより、支持枠体46を設置面12よりも上方に支持する支持部材48が形成されるようになっている。
そこにおいて、本実施形態の支持部材48にあっては、基台部材14と支持枠体46の間に位置せしめられる部分によって、後述するゴミ袋90の周りに位置せしめられる周壁部分50が構成されており、特に、本実施形態の支持部材48における周壁部分50は、全体として、前後方向で対向位置せしめられる一対の前後方向対向壁部52,54と、左右方向で対向位置せしめられる一対の左右方向対向壁部56,58とを備えた構造とされている。
また、本実施形態の支持部材48における周壁部分50には、一対の前後方向対向壁部52,54と一対の左右方向対向壁部56,58のそれぞれに開口窓60,62,64,66が形成されている。これにより、周壁部分50における一対の前後方向対向壁部52,54のうち、前方に位置する前方壁部52は、左側の延出板部34によって構成された縁部分と、右側の延出板部34によって構成された縁部分と、基端側連結板部36によって構成された縁部分を残すだけになっている一方、後方に位置する後方壁部54は、左側の支柱用パイプ20を含んで構成された縁部分と、右側の支柱用パイプ20を含んで構成された縁部分を残すだけになっている。また、周壁部分50における一対の左右方向対向壁部56,58のうち、左側に位置する左側壁部56は、左側の支柱用パイプ20を含んで構成された縁部分と、左側の延出板部34を含んで構成された縁部分を残すだけとなっている一方、右側に位置する右側壁部58は、右側の支柱用パイプ20を含んで構成された縁部分と、右側の延出板部34を含んで構成された縁部分を残すだけとなっている。
更にまた、本実施形態の支持部材48における周壁部分50は、上述の如く前方回動部材32が一軸回りに回動可能とされていることにより、支持枠体46と同じ周方向位置において、周方向で分割可能な構造とされている。そして、本実施形態では、支持部材48の周壁部分50のうち、前方壁部52によって、可動壁部が構成されている一方、一対の左右方向対向壁部56,58(左側壁部56と右側壁部58)のそれぞれによって、隣接壁部が構成されている。
また、本実施形態では、上述の如く、前方回動部材32が起立せしめられて、支持枠体46が形成されることに伴い、開口周縁部支持体22に設けられた内側延出壁28と前方回動部材32における突出端側連結板部38に設けられた後方延出壁42が協働することにより、支持枠体46の内側に延び出す内側延出部68が、支持枠体46の全周に亘って形成されている。即ち、本実施形態の内側延出部68は、周方向で分割可能とされていると共に、支持枠体46の内側へ行くに従って上る傾斜面(上り傾斜面)を備えているのである。
また、本実施形態では、内側延出壁28の突出端に設けられた縦壁30と後方延出壁42の突出端に設けられた縦壁44が協働することにより、内側延出部68の内周縁部において、矩形断面で鉛直上方に開口する開口部枠体としての投入用開口枠70が形成されている。特に本実施形態では、投入用開口枠70は、周方向で分割可能とされている。
更にまた、本実施形態では、前方回動部材32が前方に倒されることにより、支持枠体46を構成する突出端側連結板部38が、支持枠体46における他の部分、即ち、開口周縁部支持体22から分離されるようになっている。これにより、支持枠体46の前方側が開放される。また、支持枠体46の前方側が開放されることに伴って、内側延出部68と投入用開口枠70も前方側が開放される。即ち、本実施形態では、支持枠体46と内側延出部68と投入用開口枠70が前方側へ開放されることによって、開口部枠体(投入用開口枠70)を前方側へ開放する開放部72が形成されるようになっており、特に本実施形態では、突出端側連結板部38と後方延出壁42と縦壁44が位置せしめられていた場所に開放部72が形成されるようになっている。
また、本実施形態では、前方回動部材32が前方に倒されることにより、支持部材48の周壁部分50における前方壁部52が、支持部材48の周壁部分50における他の部分(後方壁部54や左側壁部56,右側壁部58)から分離されるようになっている。これにより、開口部枠体(投入用開口枠70)と同じ周方向位置で、支持部材48における周壁部分50の前方側が開放されることとなる。即ち、本実施形態では、開口部枠体(投入用開口枠70)に形成される開放部72と同じ周方向位置において、支持部材48の周壁部分50を前方へ開放する開放部74が形成されるようになっている。
特に本実施形態では、前方回動部材32が前方に倒されることにより、支持部材48の周壁部分50における前方壁部52に対して支持部材48の周壁部分50の周方向で隣に位置する一対の左右方向対向壁部56,58(左側壁部56と右側壁部58)のそれぞれに形成された開口窓64,66が、前方壁部52側へ開放されるようになっている。その結果、支持部材48における周壁部分50の前方側において、開放部74が形成されるようになっている。即ち、本実施形態では、開口窓64における前方壁部52側の縦桟(左側の延出板部34)が位置せしめられていた場所と、開口窓66における前方壁部52側の縦桟(右側の延出板部34)が位置せしめられていた場所において、開放部74が形成されるようになっている。
また、本実施形態では、後方延出壁42の延出側端部に突設された縦壁44に対して、蓋体76が一軸回りに回動可能に設けられている。この蓋体76は、全体として矩形平板形状を呈しており、その中央部分には、投入口78が開口形成されている。なお、蓋体76は、鉄鋼等の金属材や木材,ABS等の硬質の合成樹脂材等の硬質材で形成されている。
このような構造とされた蓋体76は、長手方向一方の端部(前方側の端部)が、後方延出壁42の延出側端部に突設された縦壁44に対して、蝶番80,80によって連結されている。これにより、蓋体76は、後方延出壁42の延出側端部に突設された縦壁44の長手方向(左右方向)に延びる一本の直線回りに回動可能な状態で配されている。
そこにおいて、本実施形態の蓋体76は、前方回動部材32の前方側への回動だけではなく、前方回動部材32の後方側への回動も許容されている。これにより、後述の如く蓋体76を引き抜くことが有利に実現されるようになっている。
また、本実施形態では、蓋体76の長手方向他方の端部(後方側の端部)において、鉄鋼等の金属材で形成された係止具82が設けられている。特に本実施形態では、係止具82の長手方向一端側が、溶接や接着等によって、蓋体76に固定されている一方、係止具82の長手方向他端側が蓋体76の外側に位置せしめられている。これにより、前方回動部材32が起立せしめられて、蓋体76が投入用開口枠70内に位置せしめられた状態で、蓋体76に設けられた係止具82の長手方向他端側が、内側延出壁28の延出側端部に突設された縦壁30の突出端面に載置され得るようになっている。その結果、蓋体76が、投入用開口枠70内に位置せしめられた状態で、基台部材14の鉛直上方に位置せしめられ得るようになっている。
また、内側延出壁28には、操作レバーと緊締部材を兼ねた止め具84が一軸回りに回動可能に設けられており、かかる止め具84には、枠体形状を呈する係合部材86が、その一端側において、一軸回りに回動可能な状態で設けられている。
そして、係止具82の長手方向他端側が内側延出壁28の延出側端部に突設された縦壁30の突出端面に載置された状態で、係合部材86の他端部を係止具82の長手方向他端側に形成された折曲部88に係止させて、止め具84を回動操作することにより、蓋体76を投入用開口枠70内に位置せしめた状態で固定することが出来るようになっている。
続いて、このような構造とされた本実施形態のゴミ袋支持具10の使用方法について説明する。先ず、図7に示されているように、支持部材48における周壁部分50の内側に配されたゴミ袋90の開口周縁部92を、投入用開口枠70の内側から外側へ引っ張り出して、支持枠体46を構成する支持体用パイプ24に係止すると共に、蓋体76を投入用開口枠70内で固定する。
そこにおいて、本実施形態では、支持体用パイプ24に組み付けられる組付部材94と支持体用パイプ24の間にゴミ袋90の開口周縁部92を挟むことにより、ゴミ袋90の開口周縁部92を支持体用パイプ24に係止するようになっている。
より詳細には、組付部材94は、図8にも示されているように、円弧状に湾曲せしめられた湾曲板形状とされており、その内周面が支持体用パイプ24の外周面に重ね合わせられるようにして、支持体用パイプ24に組み付けられるようになっている。なお、支持体用パイプ24への組み付けを容易にするために、組付部材94に対して、把持部等を設けるようにしても良い。
そして、組付部材94を支持体用パイプ24に組み付けて、組付部材94の内周面と支持体用パイプ24の外周面との間に、ゴミ袋90の開口周縁部92を挟むことにより、ゴミ袋90の開口周縁部92を支持体用パイプ24に係止するようになっている。その結果、ゴミ袋90の開口周縁部92が開口状態で保持されて、ゴミ袋90が略鉛直方向上方に向かって開口するようになっている。
また、蓋体76が投入用開口枠70内で固定されることにより、蓋体76がゴミ袋90の開口を塞ぐようにして配設されるようになっている。そこにおいて、本実施形態では、蓋体76がゴミ袋90の開口を塞ぐように配設された状態で、支持体用パイプ24に係止されたゴミ袋90の開口周縁部92は、それぞれ、蓋体76の外側(左右方向外方)へ延び出すようになっている。
そして、上述の如く蓋体76がゴミ袋90の開口を塞ぐようにして配設された状態で、蓋体76に形成された投入口78からゴミがゴミ袋90内に入れられるようになっている。なお、投入口78から入れることが難しいゴミは、蓋体76の固定状態を解除して、蓋体76をゴミ袋90の開口を塞がない位置まで移動させた状態で、ゴミ袋90内に入れるようにしても良い。
また、沢山のゴミが入れられて、開口窓60,62,64,66を通じて外方に膨らんだゴミ袋90は、以下のようにして、ゴミ袋支持具10から取り出されるようになっている。先ず、組付部材94を支持体用パイプ24から取り外して、ゴミ袋90の開口周縁部92を支持体用パイプ24に係止されていない状態にする。次に、図9に示されているように、ゴミ袋90の開口周縁部92において支持体用パイプ24に係止されていた部分、即ち、ゴミ袋90の開口周縁部92において蓋体76を跨いで蓋体76の左右両側に位置せしめられる部分(蓋体76の左右方向外方に位置せしめられる部分)を蓋体76の上方で相互に結ぶ。
続いて、蓋体76の固定状態を解除して、前方回動部材32を前方へ倒しつつ、蓋体76を前方へ引き抜く。これにより、図10に示されているように、開口窓60,62,64,66を通じて外方に膨らんだゴミ袋90を前方へ引き抜いて取り出すための開放部72,74が、ゴミ袋支持具10の前方側に形成される。その結果、沢山のゴミが入れられたゴミ袋90を、開口周縁部92が結ばれた状態で、開放部72,74から前方へ引き抜いて取り出すことが可能となる。
上述の如き構造とされたゴミ袋支持具10においては、ゴミ袋90の膨らみが開口窓60,62,64,66によって許容されていることから、ゴミ袋90に多くのゴミを入れることが可能となる。また、ゴミ袋90の開口が蓋体76で塞がれていることから、ゴミ袋90内にゴミを押し込むことが可能となる。
従って、上述の如き構造とされたゴミ袋支持具10においては、ゴミ袋90に多くのゴミを入れることが可能となる。
また、上述の如き構造とされたゴミ袋支持具10にあっては、ゴミ袋90の開口周縁部92において蓋体76を跨いだ両側部分を、蓋体76の上方で相互に結ぶことが出来るようになっていることから、蓋体76によってゴミが押え込まれた状態で、ゴミ袋90の開口周縁部92を結ぶことが可能となる。そして、蓋体76によってゴミが押え込まれた状態で開口周縁部92が結ばれたゴミ袋90は、前方回動部材32を前方へ倒す際に、蓋体76を引き抜くことにより、ゴミ袋支持具10の前方へ引き抜いて取り出すことが出来るようになっている。
従って、上述の如き構造とされたゴミ袋支持具10においては、ゴミ袋90の開口周縁部92を結ぶ作業を効率良く行うことが可能となる。
そこにおいて、本実施形態のゴミ袋支持具10にあっては、支持枠体46が開口周縁部支持体22と前方回動部材32における突出端側連結板部38によって構成されていることから、ゴミ袋支持具10の使用時における支持枠体46、延いては、投入用開口枠70の強度を有利に確保することが可能となる。
特に本実施形態では、開口周縁部支持体22を構成する支持体用パイプ24に対して、前方回動部材32における突出端側連結板部38に設けられた突起40が挿通位置せしめられた状態で、支持枠体46が形成されるようになっていることから、ゴミ袋支持具10の使用時における支持枠体46、延いては、投入用開口枠70の強度を一層有利に確保することが可能となる。
また、本実施形態では、前方回動部材32が前方に倒されることにより、一対の左右方向対向壁部56,58(左側壁部56と右側壁部58)のそれぞれに形成された開口窓64,66が前方壁部52側へ開放されるようになっていることから、ゴミ袋支持具10の使用時における支持部材48の強度を有利に確保することが可能となる。
さらに、本実施形態では、支持部材48が、設置面12に載置される基台部材14を含んで構成されていることから、ゴミ袋支持具10を移動させることが容易に可能となる。
更にまた、本実施形態では、支持枠体46の内側に延び出す内側延出部68が支持枠体46の全周に亘って設けられていることから、ゴミ袋90の開口周縁部92においてゴミ袋90の口を縛るために必要な部分を有利に確保することが可能となる。
特に本実施形態では、内側延出部68が支持枠体46の内側へ行くに従って上る傾斜面を有していることから、ゴミ袋90の開口周縁部92においてゴミ袋90の口を縛るために必要な部分を有利に確保することが可能となる。
次に、本発明の第二実施形態としてのゴミ袋支持具98について、図11に基づいて、説明する。なお、以下に記載の第二実施形態や後述する第三乃至第九実施形態において、第一実施形態と同様な構造とされた部材及び部位については、図中に、第一実施形態と同一の符号を付すことにより、それらの詳細な説明を省略する。
本実施形態のゴミ袋支持具98は、第一実施形態のゴミ袋支持具(10)に比して、蓋体76が、後方延出壁42の突出端に設けられた縦壁44に対して、一軸回りに回動可能な状態で配されているのではなく、内側延出壁28の突出端に設けられた縦壁30に対して、一軸回りに回動可能な状態で配されている。また、これに伴って、係止具82が前方側に突出するようにして蓋体76に固定されており、蓋体76が前方側で固定されるようになっている。なお、図面上では明示されていないが、蓋体76は蝶番によって縦壁30に連結されており、それによって、一軸回りに回動可能な状態で配されているのである。
このような構造とされたゴミ袋支持具98においても、ゴミ袋90の膨らみが開口窓60,62,64,66によって許容されていると共に、ゴミ袋90の開口を塞ぐように配される蓋体76の上方でゴミ袋90の開口周縁部92において蓋体76を跨いだ両側に位置する部分を相互に結ぶことが出来るようになっており、更に、前方回動部材32を前方に倒すことにより、開口周縁部92が結ばれたゴミ袋90を前方へ引き抜いて取り出すことが出来るようになっていることから、第一の実施形態と同様な効果を得ることが可能となる。
続いて、本発明の第三実施形態のゴミ袋支持具100について、図12に基づいて説明する。本実施形態のゴミ袋支持具100は、第一実施形態のゴミ袋支持具(10)に比して、前方回動部材32における一対の延出板部34と基端側連結板部36が設けられていない構造とされている。これにより、本実施形態の支持部材48における周壁部分50は、2本の支柱用パイプ20によって構成されて、前方と後方が常時開放された構造とされている。即ち、本実施形態では、支持部材48の周壁部分50において、前方側から左右両側に亘って開口する開口窓102が形成されていると共に、後方に開口する開口窓62が形成されているのであり、開口窓102が形成されていることにより、支持部材48の周壁部分50に対して開放部が常時形成されているのである。このことから明らかなように、本実施形態では、支持部材48の周壁部分50において前方側に開口形成された開口窓102によって、開放部が構成されている。なお、本実施形態では、蓋体76の固定状態が解除された状態で、突出端側連結板部38を前方へ引き抜くことにより、蓋体76を前方へ引き抜くことが可能とされている。
従って、このような構造とされたゴミ袋支持具100においても、ゴミ袋90の膨らみが開口窓102,62によって許容されていると共に、ゴミ袋90の開口を塞ぐように配される蓋体76の上方でゴミ袋90の開口周縁部92において蓋体76を跨いだ両側に位置する部分を相互に結ぶことが出来るようになっており、更に、開口周縁部92が結ばれたゴミ袋90を前方へ引き抜いて取り出すことが出来るようになっていることから、第一の実施形態と同様な効果を得ることが可能となる。
次に、本発明の第四実施形態のゴミ袋支持具104について、図13に基づいて説明する。本実施形態のゴミ袋支持具104は、第一実施形態のゴミ袋支持具(10)に比して、前方回動部材32における一対の延出板部34と基端側連結板部36が設けられておらず、また、基台部材14も設けられていない。そして、2本の支柱用パイプ20の各基端部が、設置面12に対して、埋め込まれている。
すなわち、本実施形態では、2本の支柱用パイプ20によって、支持部材48とかかる支持部材48の周壁部分50が構成されている。これにより、本実施形態の支持部材48における周壁部分50は、前方と後方が常時開放された構造とされている。換言すれば、本実施形態では、支持部材48の周壁部分50において、前方側から左右両側に亘って開口する開口窓106が形成されていると共に、後方に開口する開口窓62が形成されているのであり、開口窓106が形成されていることにより、支持部材48の周壁部分50に対して開放部が常時形成されているのである。このことから明らかなように、本実施形態では、支持部材48の周壁部分50において前方側に開口形成された開口窓106によって、開放部が構成されている。なお、本実施形態では、蓋体76の固定状態が解除された状態で、突出端側連結板部38を前方へ引き抜くことにより、蓋体76を前方へ引き抜くことが可能とされている。
従って、このような構造とされたゴミ袋支持具104においても、ゴミ袋90の膨らみが開口窓106,62によって許容されていると共に、ゴミ袋90の開口を塞ぐように配される蓋体76の上方でゴミ袋90の開口周縁部92において蓋体76を跨いだ両側に位置する部分を相互に結ぶことが出来るようになっており、更に、開口周縁部92が結ばれたゴミ袋90を前方へ引き抜いて取り出すことが出来るようになっていることから、第一の実施形態と同様な効果を得ることが可能となる。
続いて、本発明の第五実施形態としてのゴミ袋支持具108について、図14に基づいて説明する。本実施形態のゴミ袋支持具108は、第一実施形態のゴミ袋支持具(10)に比して、前方回動部材32における一対の延出板部34,34及び基端側連結板部36と、基台部材14と、2本の支柱用パイプ20とが設けられていない。
そこにおいて、本実施形態のゴミ袋支持具108は、開口周縁部支持体22を構成する支持体用継手26の後側に対して、支持部材48としての永久磁石110が設けられている。そして、かかる永久磁石110が冷蔵庫の側面112に引っ付くことにより、支持枠体46が設置面12の上方で支持されるようになっている。
すなわち、本実施形態では、支持枠体46の真下の領域(支持枠体46と設置面12との間の領域)の全体に亘って開口窓114が形成されているのである。換言すれば、本実施形態の場合、支持部材48の周壁部分50は、その全体に亘って開口窓114が形成されたことにより、なくなってしまったのである。そして、このことから明らかなように、本実施形態では、支持枠体46の真下の領域の全体に亘って形成された開口窓114によって、開放部が構成されている。なお、本実施形態では、蓋体76の固定状態が解除された状態で、突出端側連結板部38を前方へ引き抜くことにより、蓋体76を前方へ引き抜くことが可能とされている。
従って、このような構造とされたゴミ袋支持具108においても、ゴミ袋90の膨らみが開口窓114によって許容されていると共に、ゴミ袋90の開口を塞ぐように配される蓋体76の上方でゴミ袋90の開口周縁部92において蓋体76を跨いだ両側に位置する部分を相互に結ぶことが出来るようになっており、更に、開口周縁部92が結ばれたゴミ袋90を前方へ引き抜いて取り出すことが出来るようになっていることから、第一の実施形態と同様な効果を得ることが可能となる。
続いて、本発明の第六実施形態としてのゴミ袋支持具116について、図15に基づいて説明する。本実施形態のゴミ袋支持具116は、第一実施形態のゴミ袋支持具(10)に比して、蓋体76が後方延出壁42の突出端に設けられた縦壁に対して一軸回りに回動可能に設けられていない。そして、本実施形態では、蓋体76の前方側端部においても、係止具82が設けられており、かかる係止具82に対して前方側に設けられた止め具84が引っ掛けられることにより、蓋体76が投入用開口枠70内において前方側と後方側でそれぞれ固定されるようになっている。なお、本実施形態では、ゴミ袋90の開口周縁部92が結ばれた状態で、蓋体76の固定状態を解除して、前方回動部材32を前方に倒すことにより、蓋体76を前方側へ移動させることが可能とされている。
また、本実施形態では、蓋体76を取り外して、図16に示されているように、投入口78が形成されていない密閉用蓋体118に取り換えることも可能とされている。
さらに、本実施形態では、基台部材14に受皿120が載置されていると共に、かかる受皿120内に網状支持部材122が配置されている。そこにおいて、本実施形態の網状支持部材122は、ゴミ袋90が載置される載置部分124の外周縁部の適当な位置に脚部126が設けられており、かかる脚部126が受皿120の底面に載せられた状態で、載置部分124が受皿120の底面の上方に位置せしめられるようになっている。
更にまた、本実施形態では、基台部材14を構成する各基台用継手18に対して、移動手段としてのキャスター128が取り付けられている。
従って、このような構造とされたゴミ袋支持具116においても、ゴミ袋90の膨らみが開口窓60,62,64,66によって許容されていると共に、ゴミ袋90の開口を塞ぐように配される蓋体76の上方でゴミ袋90の開口周縁部92において蓋体76を跨いだ両側に位置する部分を相互に結ぶことが出来るようになっており、更に、前方回動部材32を前方に倒すことにより、開口周縁部92が結ばれたゴミ袋90を前方へ引き抜いて取り出すことが出来るようになっていることから、第一の実施形態と同様な効果を得ることが可能となる。
また、本実施形態では、蓋体76を取り外して、密閉用蓋体76に取り換えることが出来るようになっていることから、ゴミ袋90に入れられるゴミが生ゴミであった場合に、かかる生ゴミの臭いが外部に漏れることを有利に回避することが可能となる。
さらに、本実施形態では、基台部材14に受皿120が載置されていることから、ゴミ袋90に入れられるゴミが生ゴミであった場合に、かかる生ゴミに含まれる水がゴミ袋90から漏れたとしても、受皿120によって受けることが可能となる。その結果、設置面12を生ゴミに含まれる水で濡らしてしまうことを有利に回避することが可能となる。
更にまた、本実施形態では、基台部材14に載置された受皿120内に網状支持部材122が配置されていることから、ゴミ袋90が受皿120の底面に接触することを有利に回避することが可能となる。その結果、ゴミ袋90から生ゴミに含まれる水が漏れた場合に、かかる生ゴミに含まれる水によってゴミ袋90の底が濡れてしまうことを有利に回避することが可能となる。
また、本実施形態では、基台部材14にキャスター128が設けられていることから、ゴミ袋支持具10の移動を容易に行うことが可能となる。
続いて、本発明の第七実施形態としてのゴミ袋支持具130について、図17に基づいて説明する。本実施形態のゴミ袋支持具130は、第一実施形態のゴミ袋支持具(10)に比して、各開口窓60,62,64,66を覆うカバー132が設けられている。そこにおいて、本実施形態のカバー132は、ABS等の硬質の合成樹脂材によって形成されており、支持部材48の周壁部分50を全周に亘って覆うことが可能な矩形枠体形状とされている。なお、本実施形態のカバー132は、基台部材14において前方側に位置せしめられる二つの基台用継手18,18の上面と、基台部材14において後方側に位置せしめられる二つの基台用継手18,18の側面に突設された支持板134の上面に載置された状態で、支持部材48の周壁部分50を全周に亘って覆うように配設される。そして、本実施形態では、ゴミ袋90が膨らむまでは、カバー132によって開口窓60,62,64,66を覆う一方、ゴミ袋90が膨らんできたら、カバー132を取り外して、ゴミ袋90が開口窓60,62,64,66から外部へ膨らむことを許容するようになっている。
従って、このような構造とされたゴミ袋支持具130においても、ゴミ袋90の膨らみが開口窓60,62,64,66によって許容されていると共に、ゴミ袋90の開口を塞ぐように配される蓋体76の上方でゴミ袋90の開口周縁部92において蓋体76を跨いだ両側に位置する部分を相互に結ぶことが出来るようになっており、更に、前方回動部材32を前方に倒すことにより、開口周縁部92が結ばれたゴミ袋90を前方へ引き抜いて取り出すことが出来るようになっていることから、第一の実施形態と同様な効果を得ることが可能となる。
また、本実施形態では、開口窓60,62,64,66を外側から覆うカバー132が設けられていることから、ゴミ袋90の中を見えないようにすることが可能となる。その結果、ゴミ袋支持具10の使用時における外観の見苦しさを有利に回避することが可能となる。
更にまた、本実施形態では、カバー132が取り外し可能とされていることから、ゴミ袋90が膨らんでいない場合は、開口窓60,62,64,66をカバー132で覆うことにより、ゴミ袋90の中を見えないようにする一方、ゴミ袋90が膨らんできた場合には、カバー132を取り外して、開口窓60,62,64,66から外部へゴミ袋90が膨らむことを許容することが可能となる。
次に、本発明の第八実施形態としてのゴミ袋支持具136について説明する。本実施形態のゴミ袋支持具136は、図18乃至23に示されているように、第一実施形態のゴミ袋支持具(10)に比して、内側延出部(68)が設けられていない。従って、本実施形態では、支持枠体46によって開口部枠体が構成されることとなる。また、本実施形態では、前方に向かって突出する支持体用パイプ24,24のそれぞれに対して係止部材138が一体的に設けられている。なお、図面上では明示されていないが、係止部材138は、長手方向中間部分が筒状外周面を有する形状とされている一方、かかる筒状外周面を有する部分の両端に設けられた脚が支持体用パイプ24に対して一体的に設けられている。そして、本実施形態では、かかる係止部材138(筒状外周面を有する部分)に対して組付部材94が組み付けられることにより、係止部材138の外周面と組付部材94の内周面との間にゴミ袋90の開口周縁部92が挟まれた状態で係止されるようになっている。
また、本実施形態では、蓋体76が、前方回動部材32における突出端側連結板部38の長手方向中間部分に設けられた蓋体用回動中心軸140に対して一軸回りに回動可能な状態で組み付けられている。
より詳細には、本実施形態の蓋体76には、周上の一部に切欠142が形成された周壁形状を呈する蓋体組付片144が設けられている。そして、蓋体76が蓋体組付片144に形成された切欠142を通じて蓋体用回動中心軸140に対して蓋体用回動中心軸140の軸直角方向に組み付けられるようになっている。
そこにおいて、本実施形態では、蓋体用回動中心軸140の外周面において、蓋体用回動中心軸140に対する軸直角方向において対向位置せしめられた一対の平坦面146,146が形成されている。これにより、蓋体用回動中心軸140における一対の平坦面146,146の対向方向での寸法が、蓋体用回動中心軸140における他の軸直角方向での寸法よりも小さくされている。その結果、本実施形態では、図24に示されているように、蓋体組付片144に形成された切欠142の開口方向が一対の平坦面146,146の対向方向に直交する方向となる回動位置において、蓋体組付片144の蓋体用回動中心軸140に対する着脱が容易に可能とされている。
また、本実施形態では、蓋体76に設けられたストッパ片148が蓋体用回動中心軸140に設けられたストッパ片150に当接せしめられることにより、蓋体76の回動量が制限されるようになっている。なお、このことから明らかなように、本実施形態では、ストッパ片148とストッパ片150によって、蓋体回動規制突起が構成されている。
更にまた、本実施形態では、蓋体76に設けられた蓋体組付片144,144のそれぞれが、突出端側連結板部38の端部141,141に対して、内側から当接せしめられるようになっており、それによって、蓋体76の蓋体用回動中心軸140の軸方向での変位が制限されるようになっている。なお、このことから明らかなように、本実施形態では、突出端側連結板部38の端部141,141によって、蓋体変位規制突起が構成されている。
また、本実施形態では、蓋体76が、支持体用パイプ24に設けられた載置片に対して回動軸側とは反対側の端部が載置された状態で、蓋体76と支持体用パイプ24に設けられた一対の固定用テープ151,151によって、その位置に固定されるようになっている。そこにおいて、一対の固定用テープ151,151は、その一方がフック状のテープとされており、他方がパイル状のテープとされており、フック状のテープとパイル状のテープが噛み合わされることによって、固定されるようになっている。
また、本実施形態では、蓋体76を外側から覆う外蓋部材152が配設されている。そこにおいて、本実施形態の外蓋部材152には、前方回動部材32における突出端側連結板部38の端面に突設された外蓋用回動中心軸154に組み付けられる外蓋組付片156が設けられている。この外蓋組付片156は、周上の一部に切欠158が形成された周壁形状を呈している。そして、かかる外蓋組付片156が切欠158を通じて外蓋用回動中心軸154に対して外蓋用回動中心軸154の軸直角方向に組み付けられることにより、外蓋部材152が外蓋用回動中心軸154回りに回動可能とされているのである。
更にまた、本実施形態では、外蓋用回動中心軸154の外周面において、外蓋用回動中心軸154に対する軸直角方向において対向位置せしめられた一対の平坦面160,160が形成されている。これにより、外蓋用回動中心軸154における一対の平坦面160,160の対向方向での寸法が、外蓋用回動中心軸154における他の軸直角方向での寸法よりも小さくされている。その結果、本実施形態では、図25に示されているように、外蓋組付片156に形成された切欠158の開口方向が一対の平坦面160,160の対向方向に直交する方向となる回動位置において、外蓋組付片156の外蓋用回動中心軸154に対する着脱が容易に可能とされている。
また、本実施形態では、外蓋部材152における回動軸側の端面が突出端側連結板部38の端部141に設けられたストッパ片164に当接せしめられることにより、外蓋部材152の回動量が制限されるようになっている。なお、このことから明らかなように、本実施形態では、ストッパ片164によって、外蓋回動規制突起が構成されている。
更にまた、本実施形態では、外蓋部材152に設けられた外蓋組付片156,156のそれぞれが、突出端側連結板部38の端部141,141に対して、外側から当接せしめられるようになっており、それによって、外蓋部材152の外蓋用回動中心軸154の軸方向での変位が制限されるようになっている。なお、このことから明らかなように、本実施形態では、突出端側連結板部38の端部141,141によって、蓋体変位規制突起が構成されている。
このような構造とされたゴミ袋支持具136においても、ゴミ袋90の膨らみが開口窓60,62,64,66によって許容されていると共に、ゴミ袋90の開口を塞ぐように配される蓋体76の上方でゴミ袋90の開口周縁部92において蓋体76を跨いだ両側に位置する部分を相互に結ぶことが出来るようになっており、更に、前方回動部材32を前方に倒すことにより、開口周縁部92が結ばれたゴミ袋90を前方へ引き抜いて取り出すことが出来るようになっていることから、第一の実施形態と同様な効果を得ることが可能となる。
次に、本発明の第九実施形態としてのゴミ袋支持具について、図26に基づいて、説明する。本実施形態のゴミ袋支持具166は、第一実施形態のゴミ袋支持具(10)に比して、開口窓60,62,64,66がカバー168によって外側から覆い隠された構造とされている。そこにおいて、本実施形態のカバー168は、布等によって形成されていると共に、横方向に並ぶようにして、複数の襞170が形成されている。なお、カバー168の配置は、カバー168の周囲に設けられた枠体169を開口窓60,62,64,66に嵌め込むこと等によって、有利に実現され得ることとなる。
以上、本発明の幾つかの実施形態について詳述してきたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
例えば、前記第一乃至第七実施形態では、支持部材48の周壁部分50が全体として矩形枠体形状とされていたが、開口断面が多角形とされた枠体形状や開口断面が円形状とされた枠体形状を有する周壁部分であっても良い。
また、前記第一乃至第七実施形態では、手提げ部分や口を縛る部分がないゴミ袋を使用していたが、手提げ部分や口を縛る部分があるゴミ袋を使用しても良い。
更にまた、本発明では、カバーとして、巻き取り可能なカバーや、折り畳み可能なカバー等を採用することも可能である。
また、前記第九実施形態において、襞が並ぶ方向は、縦方向であっても良い。
また、前記第六実施形態において、網状支持部材122の上に板を置くようにしても良い。これにより、ゴミ袋90が網状支持部材122に引っ掛かってやぶれてしまうことを有利に回避することが可能となる。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
10:ゴミ袋支持具,12:設置面,46:開口部枠体,48:支持部材,50:周壁部材,60:開口窓,62:開口窓,64:開口窓,66:開口窓,72:開放部,74:開放部,76:蓋体,78:投入口,90:ゴミ袋,92:開口周縁部
Claims (18)
- ゴミ袋の開口周縁部を開口状態に保持する開口部枠体と、該ゴミ袋が鉛直上方に向かって開口するようにして該開口部枠体を設置面よりも上方に支持せしめる支持部材とを、含んで構成されたゴミ袋支持具において、
前記支持部材において前記ゴミ袋の周りに位置せしめられる周壁部分に開口窓を設けて、該ゴミ袋が該開口窓を通じて外方に膨らむことを許容すると共に、
前記開口部枠体で保持された該ゴミ袋の開口を塞ぐようにして配設されて、中央部分に投入口が開口形成された蓋体を設け、
該開口部枠体によって該蓋体の周囲で保持された該ゴミ袋の開口周縁部を、該開口部枠体から外して該蓋体の上方で該蓋体を跨いだ両側部分において相互に結ぶことが出来るようにする一方、
該支持部材および該開口部枠体において、該支持部材における前記周壁部分と該開口部枠体を周上の同じ部分で開放する開放部を形成し、ゴミが投入されることによって該開口窓を通じて外方に膨らんで且つ該開口部枠体内で該蓋体を跨いで開口周縁部が結ばれた該ゴミ袋を、かかる開放部から側方に引き抜いて取り出すことが出来るようにしたことを特徴とするゴミ袋支持具。 - 前記開口部枠体が閉じた環体形状とされていると共に、該開口部枠体が周方向で分割可能とされており、該開口部枠体において分離可能とされた部分を他の部分から離脱せしめることによって、該開口部枠体に前記開放部を形成するようにした請求項1に記載のゴミ袋支持具。
- 前記支持部材の前記周壁部分が周方向で分割可能とされていると共に、該周壁部分において分離可能とされた可動壁部に対して該周壁部分の周方向で隣接する隣接壁部に前記開口窓が形成されており、該可動壁部を該周壁部分における他の部分から離脱せしめることによって、該支持部材の該周壁部分に前記開放部を形成する一方、該支持部材の該周壁部分に該開放部が形成されて、該隣接壁部に形成された該開口窓が該可動壁部側に開口せしめられることにより、前記ゴミ袋を該隣接壁部に形成された該開口窓の該可動壁部側への開口方向に引き抜いて取り出すことが出来るようにした請求項1又は2に記載のゴミ袋支持具。
- 前記蓋体が取り外し可能とされている請求項1乃至3の何れか1項に記載のゴミ袋支持具。
- 前記開口部枠体に対して、前記蓋体の回動中心軸となる蓋体用回動中心軸が設けられている一方、該蓋体に対して、該蓋体を該蓋体用回動中心軸回りに回動可能な状態で組み付ける蓋体組付片が設けられており、該蓋体組付片が周上の一部に切欠が形成された周壁形状とされていると共に、該蓋体組付片が該切欠を通じて該蓋体用回動中心軸に対して該蓋体用回動中心軸の軸直角方向で着脱可能に組み付けられることにより、該蓋体が取り外し可能とされている請求項4に記載のゴミ袋支持具。
- 前記蓋体の前記蓋体用回動中心軸の軸方向での変位を規制する蓋体変位規制突起が設けられている請求項5に記載のゴミ袋支持具。
- 前記蓋体の前記蓋体用回動中心軸回りの回動を制限する蓋体回動制限突起が設けられている請求項5又は6に記載のゴミ袋支持具
- 前記蓋体用回動中心軸の外周面に対して、該蓋体用回動中心軸の軸直角方向で対向位置せしめられる一対の平坦面が形成されており、前記蓋体組付片が前記切欠を通じて該蓋体用回動中心軸に対して該一対の平坦面の対向方向に直交する方向で着脱可能に組み付けられるようになっている請求項5乃至7の何れか1項に記載のゴミ袋支持具。
- 前記蓋体を外側から覆う外蓋部材が設けられている請求項1乃至8の何れか1項に記載のゴミ袋支持具。
- 前記外蓋部材が取り外し可能とされている請求項9に記載のゴミ袋支持具。
- 前記開口部枠体に対して、前記外蓋部材の回動中心軸となる外蓋用回動中心軸が設けられている一方、該外蓋部材に対して、該外蓋部材を該外蓋用回動中心軸回りに回動可能な状態で組み付ける外蓋組付片が設けられており、該外蓋組付片が周上の一部に切欠が形成された周壁形状とされていると共に、該外蓋組付片が該切欠を通じて該外蓋用回動中心軸に対して該外蓋用回動中心軸の軸直角方向で着脱可能に組み付けられることにより、該外蓋部材が取り外し可能とされている請求項10に記載のゴミ袋支持具。
- 前記外蓋部材の前記外蓋用回動中心軸の軸方向での変位を規制する外蓋変位規制突起が設けられている請求項11に記載のゴミ袋支持具。
- 前記外蓋部材の前記外蓋用回動中心軸回りの回動を制限する外蓋回動制限突起が設けられている請求項11又は12に記載のゴミ袋支持具。
- 前記外蓋用回動中心軸の外周面に対して、該外蓋用回動中心軸の軸直角方向で対向位置せしめられる一対の平坦面が形成されており、前記外蓋組付片が前記切欠を通じて該外蓋用回動中心軸に対して該一対の平坦面の対向方向に直交する方向で着脱可能に組み付けられるようになっている請求項11乃至13の何れか1項に記載のゴミ袋支持具。
- 前記開口窓を外側から覆うカバーが設けられている請求項1乃至14の何れか1項に記載のゴミ袋支持具。
- 前記開口窓が前記カバーで覆われた状態と該カバーで覆われていない状態の両方をとることが出来るようにした請求項15に記載のゴミ袋支持具。
- 前記支持部材が、前記設置面に載置されるベース部材を含んで構成されている請求項1乃至16の何れか1項に記載のゴミ袋支持具。
- 前記支持部材によって前記設置面の上方に支持される支持枠体が設けられていると共に、該支持枠体に対して、内側へ延び出す内側延出部が設けられており、該内側延出部の延出端によって前記開口部枠体が構成されている請求項1乃至17の何れか1項に記載のゴミ袋支持具。
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