JP4095172B2 - 収容体、これを備えた運搬カートおよびごみ箱 - Google Patents

収容体、これを備えた運搬カートおよびごみ箱 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、内部にポリ袋などの袋体が収容保持される収容体、この収容体を備えた運搬カートおよびごみ箱に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
オフィスビルなどにおいてゴミを回収する場合やホテルなどの施設においてタオルやシーツなどを回収・運搬する場合には、図11および図12に示したような運搬カートが使用されている。この運搬カート1は、金属などのパイプ材によって構成されたカート本体2と、このカート本体2に保持された収容体3とを備えている。
【0003】
上記カート本体2は、たとえば水平部20a,21aから左右一対の脚部20b,20b,21b,21bが下方に延出し、下方に開放したコの字状とされた一対のフレーム部材20,21を有している。そして、各フレーム部材20,21には、それぞれの脚部20b,21bにおける下方部位の間を掛け渡すようにして架橋部20c,21cが設けられている。これらのフレーム部材20,21は、対向状に配置されて各フレーム部材20,21のそれぞれの脚部20b,21bの間がクロスバー43,44を介して連結されており、それぞれの架橋部20c,21cの間も連結されている。また、各フレーム部材20,21のそれぞれの脚部20b,21bの下端部には、キャスタ5,5がそれぞれ取り付けられて、上記運搬カート1が移動可能とされている。
【0004】
上記収容体3は、たとえば樹脂製などの可撓性を有する不織布などによって形成されており、4つの側面30a〜30dおよび底面30eを有する上部が開口した箱状ないし袋状とされている。すなわち、4枚の側面30a〜30dによって矩形断面を有するとともに上下が開口した筒状とされ、底部が底面30eによって閉塞された恰好とされている。そして、筒状部を構成するとともに対向配置された一対の側面30c,30dは、上端部が上部開口からはみ出して折り返ししろ32,32とされており、これらの折り返ししろ32,32によって各フレーム部材20,21のそれぞれの水平部20a,21aを巻き込むような恰好で上記収容体3が上記カート本体2に保持されている。なお、上記各水平部20a,21aを巻き込んだ状態は、たとえば面フャスナ33,33によって維持されている。
【0005】
このように構成された運搬カート1は、上記収容体3の内部がゴミなどによって汚れたりしないように、あるいは回収したゴミなどを取り扱う際を便宜を考慮して、一般的には上記収容体3の内部にポリ袋などの袋体6を開口状態で収容保持して使用される。そして、実質的には袋体6の内部にゴミなどが収容される。袋体6を上記収容体3内に保持するには、たとえば図12に仮想線で示したように袋体6の開口端部を外方側に折り返して上記収容体3の開口周縁部に巻き込み、袋体6の開口端部が収容体3の開口周縁部に係止されたような恰好とされる。
【0006】
この場合、袋体6の開口端部が収容体3の開口周縁部に係止されただけであるので袋体6の保持状態が十分でない。このため、図12に仮想線で示したように使用者側が洗濯ばさみやクリップなどの器具7を用意し、これらの器具7を用いて袋体6が上記収容体3に保持された状態が維持されている。すなわち、上記した器具7によって上記収容体3および袋体6のそれぞれの開口周縁部を挟持しなければならず、使用者側が洗濯ばさみやクリップなどの器具7を用意しなければならず不便である。
【0007】
本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、使用者側が洗濯ばさみやクリップなどの器具を用意せずとも、袋体を開口状態を良好に維持して収容保持することができる収容体、これを備えた運搬カートおよびごみ箱を提供することをその課題としている。
【0008】
【発明の開示】
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0009】
すなわち、本願発明の第1の側面では、上部開口を有し、かつその内部に袋体が収容される収容部を備えており、この収容部の上縁部に上記袋体の開口縁部を保持する保持手段が設けられている収容体であって、上記保持手段は、嵌合可能かつ着脱可能な雄部および雌部を有しており、上記雄部および雌部のうちの一方は、上記収容部の上縁部に取り付けられて先端部が自由端とされたべら部に設けられており、他方は、上記収容部に直接的に設けられていることを特徴とする収容体、および、上部開口を有し、かつその内部に袋体が収容される収容部を備えており、この収容部の上縁部に上記袋体の開口縁部を保持する保持手段が設けられている収容体であって、上記保持手段は、嵌合可能かつ着脱可能な雄部および雌部を有しており、上記収容部の上縁部には、先端部がそれぞれ自由端とされた一対のべら部が取り付けられており、一方のべら部に上記雄部が設けられているとともに、他方のべら部に上記雌部が設けられていることを特徴とする収容体が提供される。
【0010】
上記収容体では、上部が開口した収容体の上縁部に上記保持手段が設けられている。このため、上記保持手段によって上記袋体の開口縁部を保持するだけで、上記袋体の開口状態を維持して上記収容部内に袋体を収容することができる。このように、上記収容体では、使用者側が洗濯ばさみやクリップなどを用意せずとも、上記保持手段によって上記収容体にポリ袋などの袋体を良好に保持することができる。
【0011】
なお、上記収容体としては、上部開口を有しているものであればよく、たとえばこの上部開口を閉塞可能な蓋が上記収容体に一体的に形成されたものであってもよく、また別体形成された蓋が上記収容体に設けられて、上部開口を閉塞可能なように構成されたものであってもよい。
【0012】
また、上記袋体としては、ビニル製、紙製あるいは布製のものなどのいずれをも使用することができるが、コスト的な面および防水性などを考慮すれば、安価で使い捨て可能であり、しかも防水性に優れるビニル製のものが好適に使用される。
【0013】
の構成では、上記雄部と上記雌部との間に上記袋体の開口縁部を介在させた状態で上記雄部および雌部を互いに嵌合させるだけで上記袋体が上記収容体内に保持される。上記袋体の開口縁部を介在させた状態で上記雄部と雌部を良好に嵌合させるためには、袋体としては比較的に薄状に形成されたものを使用する必要がある。このため、上記袋体を貫通した状態で上記雄部が上記雌部と嵌合し、袋体が損傷してしまうといった事態が生じかねない。しかしながら、上記袋体が保持されて上記雄部が貫通して上記袋体が損傷したとしても、損傷するのは上記袋体の開口縁部であり、損傷した部位から上記袋体の内部に収容されたゴミなどの収容物がこぼれるようなことはない。また、ゴミを回収する場合などには、袋体を使い回すといったことを考慮する必要はなく、一般的には袋体を使い捨てするため、このような観点からも上記袋体が損傷しても問題はないといえる。結局、上記袋体を上記雄部および雌部を有する保持手段によって保持し、これによって袋体が損傷したとしてもさほど問題は生じない。
【0015】
上記したいずれの構成の収容体においても、先端部が自由端とされた上記べら部に、上記雄部および雌部のうちの少なくとも一方が設けられている。このため、上記べら部の自由端を操作すれば、上記雄部を上記雌部に容易に嵌合させることができ、また上記雄部を上記雌部から容易に開放することができる。とくに、雄雌嵌合式のホックなどにおいては、上記雌部から上記雄部を開放するのは容易ではなく、上記べら部によって上記雌部から上記雄部を容易に開放できれば使い勝手が向上する。
【0016】
なお、上記収容体は、布などの可撓性を有する素材によって形成してもよく、また樹脂や金属などの硬質な素材によって形成してもよい。硬質な素材によって上記収容体を構成する場合には、上記収容体自体をごみ箱として使用することもできる。また、上記上部開口を閉塞しうる蓋体を設けるとともに、この蓋体に所定の開口を形成することによって上記収容体をごみ箱として使用することもできる。後述するように、上記収容体をカート本体に保持させて、オフィスビルなどにおいてゴミを回収する場合やホテルなどの施設においてタオルやシーツなどを回収・運搬する場合に使用される運搬カートとして構成することもできる。もちろん、上記収容体を適宜の保持体に保持させてごみ箱として使用することもできる。
【0017】
本願発明の第2の側面によれば、上述した第1の側面に記載したいずれかの収容体と、この収容体が保持されるカート本体と、を備えていることを特徴とする運搬カートが提供される。
【0018】
上記運搬カートは、上述した第1の側面に記載した収容体を備えていることから、第1の側面に記載した効果を享受できるのはいうまでもない。すなわち、洗濯ばさみやクリップなどを用意せずとも、上記保持手段によって上記収容体にポリ袋などの袋体を保持することができ、しかも使い勝手が良い運搬カートが提供される。
【0019】
本願発明の第3の側面によれば、上述した第1の側面に記載したいずれかの収容体と、この収容体が保持される保持体と、を備えていることを特徴とするごみ箱が提供される。
【0020】
上記保持体としては、たとえばパイプ材などによって骨組みが構成されて、この骨組みが樹脂製や金属製などのパネル材などによって覆い囲まれた構成のもの採用することができる。すなわち、上記保持体としては、上記収容体を内部に収容保持可能な筐体状のものを採用することができる。この場合には、上記収容体の上部開口を直接的に、あるいは間接的に覆いうる蓋を上記収容体に、あるいは保持体に設けてもよい。もちろん、上記保持体にキャスタなどを設けてごみ箱を移動可能に構成してもよい。
【0021】
本願発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
【0023】
図1は、本願発明に係る運搬カートの一例を表す全体斜視図、図2は、上記運搬カートのカート本体を表す全体斜視図、図3は、上記運搬カートの収容体の分解斜視図、図4は、保持手段を説明するための上記収容体の要部を拡大した斜視図、図5は、上記収容体の要部を拡大した断面図である。なお、これらの図において、従来例を説明するために参照した図面に表されていた部材および部分などと同等なものには同一の符号を付してある。
【0024】
図1に示したように、上記運搬カート1は、移動可能とされたカート本体2と、このカート本体2に保持される収容体3とを備えて構成されている。
【0025】
図2に良く表れているように、上記カート本体2は、下方に開放したコの字とされた一対のフレーム部材20,21を有しており、これらのフレーム部材20,21が対向状に一体化された構成とされている。各フレーム部材20(21)は、水平部20a(21a)の両端部から下方に向けて左右の脚部20b(21b)が延びた構成とされており、各フレーム部材20(21)の脚部20b,20b(21b,21b)の間は、それぞれの下方部位において架橋部20c(21c)によって連結されている。なお、フレーム部材20(21)は、たとえば金属製などのパイプ材を折り曲げるなどしてコの字状とした後に、架橋部20c(21c)を溶接やネジ止めなどによって連結するなどして形成されており、また各脚部20b,21bの先端部には、キャスタ5,5がそれぞれ取り付けられてカート本体2が移動可能とされている。
【0026】
各フレーム部材20,21は、それぞれの脚部20b,21bの間および架橋部20c,21cの間連結されて互いに対向した状態で一体化されている。各フレーム部材20(21)のそれぞれ脚部20b,20b(21b,21b)には、上部位置に固定式のジョイント40a,40a(41a,41a)が取り付けられているとともに、各ジョイント40a,40a(41a,41a)の下方部位に可動式のジョイント40b,40b(41b,41b)がそれぞれ取り付けられている。一方のフレーム部材20(21)の固定式ジョイント40a(41a)と他方のフレーム部材21(20)の可動式ジョイント41b(40b)の間は、それぞれクロスフレーム43,44を介して連結される。これらのクロスフレーム43,44は、それぞれが連結されたジョイント40a,40b,41a,41bに対して回動可能とされている。また、各フレーム部材20,21の架橋部20c,21cには、互いに対峙するようにして他方の架橋部21c,20c側に向けて延びる板状部材20d,21dの基端部が連結され、各板状部材20d,21dが架橋部材20c,21cに対して回動自在とされている。互いに対峙する各板状部材20d,21dの先端部どうしも連結されており、各板状部材20d,21dどうしも互いに回動自在とされている。
【0027】
このように構成されたカート本体2は、対向配置されたフレーム部材20,21どうしが互いに近接離間可能とされている。各フレーム部材20,21が最も離間した状態では、各板状部材20d,21dどうし直線状に連結されているが、各板状部材20d,21dの連結部分を折り曲げつつ各フレーム部材20,21を近接させるような力を作用させれば、各フレーム部材20,21が容易に近接させられる。このとき、各板状部材20d,21dは、それぞれが連結された架橋部20c,21cを支点として回動して各架橋部20c,21c間の距離が小さくなることに対応する。また、各可動式のジョイント40b,41bが下動するとともに、各クロスフレーム43,44が各ジョイント40a,40b,41a,41bに対して回動することによって各脚部20b,21bの間の距離が小さくなることに対応している。このように、上記カート本体2は、各フレーム部材20,21どうしが互いに近接離間可能とされているため、カート本体2(運搬カート1)を使用しない場合には、各フレーム部材20,21を近接させてかさばらない状態で収納しておくことができる。
【0028】
上記収容体3は、図1に良く表れているように上部が開口がした有底袋状ないし箱状とされているとともに、開口周縁部には、後述するポリ袋などの袋体を上記収容体3内に保持するための保持手段4が上記収容体3の内面側に計4個設けられている。すなわち、上記収容体3は、第1ないし第4の側面30a〜30cによって構成された矩形断面を有する筒状部の底部が底面30eによって閉塞された恰好とされている。図3に良く表れているように、互いに対向する第1側面30aおよび第2側面30b、ならびに底面30eは、一枚布とされた第1シート材30Aによって構成されており、互いに対向する第3側面30cおよび第4側面30dは、第2シート材30Bおよび第3シート材30Cによってそれぞれ構成されている。各シート材30A〜30Cは、たとえば樹脂製の不織布などによって形成されており、各シート材30A〜30Cが縫製などの手段によって接続されて上記収容体3が形成されている。なお、上記収容体3としては、上部開口を閉塞しうる蓋が一体的に形成されたものを採用することもできる。
【0029】
本実施形態では、第2シート材30Bおよび第3シート材30Cの上縁端が縁取り用布31B,31Cが縫製されて縁取られ、縁取り用布31B,31Cとともに上記各保持手段4が縫製固定されており、第2および第3シート材30B,30Cの側縁および下縁が第1シート材30Aの側縁と縫製により接続されている。なお、第1シート材30Aの長手寸法は、第2および第3シート材の両側縁および下縁のそれぞれの長さを合計した寸法より大きくなされており、第1シート材30Aの長手方向の両端部がはみ出すようにして各シート材30A,30B,30Cがそれぞれ接続されている。第1シート材30Aがはみ出した部分は、上記収容体3を上記カート本体2に取り付ける際に利用される折り返ししろ32,32とされている。すなわち、図1に良く表れているように、上記収容体3は、第1シート材30A(第1および第2側面30a,30b)の折り返ししろ32,32によって上記各フレーム部材20,21のそれぞれの水平部20a,21aを包み込むような恰好で上記カート本体2に保持されている。なお、各折り返ししろ32,32によって各水平部20a,21a包み込まれた状態は、面ファスナ33,33によって良好に維持されている。
【0030】
上記各保持手段4は、図1に良く表れているように第3および第4側面30c,30dの上縁部に2個ずつ計4個設けられており、各保持手段4は上記収容体3の内面側に設けられている。これらの保持手段4は、図4および図5に示したように先端部がそれぞれ自由端とされた一対のべら部4A,4Bを有している。これらのべら部4A,4Bのうちの一方のべら部4Aの先端部側には、雄部としての雄ホック4aが設けられており、他方のべら部4Bの先端部側には、雌部としての雌ホック4bが設けられている。すなわち、上記雄ホック4aを上記雌ホック4bに嵌合させることによって各べら部4A,4Bの先端部どうしが連結されるようになされている。上記各べら部4A,4Bは、たとえば長手状の布40の折り返し部分40Aを固定することによってそれぞれの先端部が自由端とされている。上述したように、上記各保持手段4は、第3または第4側面30c,30dを構成する第2または第3シート材30B,30Cの上縁を縁取る縁取り用31B,31Cとともに縫製固定されている。すなわち、図5に良く表れているように、縁取り用31A(31B)とシート材30B(30C)の間に長手状の布40の折り返し部分40Aが介在させられ、この状態で縁取り用31A(31B)とともにシート材30B(30C)の上縁端に縫製固定されている。上記雄ホック4aは、雌ホック4bに対して嵌合可能であるとともに着脱自在とされており、雄部および雌部としては公知の雄雌嵌合式のホックが採用されている。
【0031】
このような保持手段4では、上記べら部4A,4Bの自由端を操作すれば、上記雄ホック4aを上記雌ホック4bに容易に嵌合させることができ、また上記雄ホック4aを上記雌ホック4bから容易に開放することができる。とくに、雄雌嵌合式のホックにおいては、一般的に上記雌ホック4bから上記雄ホック4aを開放するのは容易ではないが、上記保持手段4は上記べら部4A,4Bの先端部を操作することによって上記雌ホック4bから上記雄ホック4aを容易に開放でき、操作性が良い。
【0032】
以上説明した構成の運搬カート1は、たとえばオフィスビルなどにおいてゴミを回収する場合やホテルなどの施設においてタオルやシーツなどを回収・運搬するのに使用される。すなわち、上記収容体3の内部にゴミあるいはタオルやシーツなどを収容し、この収容体3とともにカート本体2を移動させることによってゴミなどが運搬される。そして、ゴミなどを回収する場合などには、上記収容体3の内部がゴミなどによって汚れたりしないように、あるいは回収したゴミなどを取り扱う際便宜を考慮して、図6および図7に示したように上記収容体3の内部にポリ袋などの袋体6を開口状態で収容保持して使用される。そして、実質的には袋体6の内部にゴミなどが収容される。
【0033】
袋体6を上記収容体3内に保持するには、図6および図7に良く表れているように上記各保持手段4が利用される。各保持手段4による袋体6の保持は、図5に良く表れているように雄ホック4aを雌ホック4bに対して非嵌合状態としておき、各べら部4A,4Bの間に袋体6の開口周縁部を介在させて雄ホック4aを雌ホック4bに嵌合させるといった簡易な操作によって行われる。保持手段4は、上記したように対向する第3および第4側面30c,30dの上縁部にそれぞれ2個ずつ計4個設けられていることから、袋体6を上記収容体3の内部に収容するとともに各保持手段4によって袋体6の開口周縁部を保持すれば、開口状態で袋体6が保持されることとなる。
【0034】
上記袋体6の開口縁部を介在させた状態で上記雄ホック4aと雌ホック4bを良好に嵌合させるためには、袋体6としては比較的に薄状に形成されたものを使用する必要がある。このため、上記袋体6の開口端部を貫通した状態で上記雄ホック4aが上記雌ホック4bと嵌合しており、袋体6が損傷してしまうといった事態が生じかねない。しかしながら、上記袋体6を保持することによって上記雄ホック4aが貫通して上記袋体6が損傷したとしても、損傷するのは上記袋体6の開口縁部であり、損傷した部位から上記袋体6の内部に収容されたゴミなどの収容物がこぼれるようなことはない。また、ゴミを回収する場合などには、袋体6を使い回すといったことを考慮する必要はなく、一般的には袋体6を使い捨てするため、このような観点からも上記袋体6が損傷しても問題はないといえる。結局、上記袋体6を上記雄ホック4aおよび雌ホック4bを有する保持手段4によって保持し、これによって袋体6が損傷したとしてもさほど問題は生じない。
【0035】
また、各保持手段4から袋体6を取り外す場合には、雄ホック4aを雌ホック4bに対して非嵌合状態とすればよい。この操作は、上記したようにべら部4A,4Bの先端部を引き離すように操作し、べら部4A,4Bの先端部間を離間させるだけでよい。
【0036】
このように、上記保持手段4を設けることによって、簡易かつ確実に開口状態で袋体6を収容体3内に収容保持しておくことができ、また従来のように使用者が洗濯ばさみやクリップなどを用意する必要はない。
【0037】
なお、カート本体2の構成や収容体3の構成などは、本実施形態で説明した構成には限定されず種々に変更可能である。もちろん、上記した保持手段4の構成も、本実施形態に記載した構成には限定されず、種々に変更可能である。たとえば、図8に示したように、雌ホック4bあるいは雄ホック4aが第3または第4の側面20c,20dに直接的に取り付けられたような構成であってもよい。同図の保持手段4では、上記実施形態における他方のべら部4Bに相当する部位とともに雌ホック4bが第3または第4の側面20c,20dに取り付けられている。もちろん、上記保持手段4を構成している長手状の布40の端部を、上記雄ホック4aあるいは雌ホック4bによって直接的に上記収容体3に取り付けることによって上記保持手段4を上記収容体3に設けてもよい。
【0038】
また、図9および図10に示したように、上記収容体3の外方側に各保持手段4を設けてもよい。これらの図に示した保持手段4は、第1シート材30Aの折り返ししろ32,32の端縁を縁取っている縁取り用布32A,32Aとともに、第1シート材30Aに取り付けられている。この保持手段4では、各フレーム部材20,21の水平部20a,21aを各折り返ししろ32,32によって包み込むようにして収容体3をカート本体2に保持させた場合には、各保持手段4が上記収容体3の外方側に位置するようになされている。もちろん、上記収容体3の外方側に位置するようにして上記保持手段4を設ける場合にも、上記保持手段を構成している長手状の布40を上記縁取り用布32A,32Aとともに上記収容体3に取り付ける必要はなく、上記布40の端部を上記雄ホック4aあるいは雌ホック4bによって直接的に上記収容体3に取り付けてもよい。
【0039】
上記実施形態では、オフィスビルなどにおいてゴミを回収する場合やホテルなどの施設においてタオルやシーツなどを回収・運搬する場合に使用される運搬カート1について説明したが、本願発明はこれに限定されない。すなわち、上記運搬カート1をごみ箱として使用することもでき、この場合にはキャスタ5を設けるがどうかは選択的事項となる。すなわち、ごみ箱として構成する場合には、据え置き式あるいは移動式のいずれの構成をも採用することができる。また、金属製や樹脂製などのパネル材によって上記カート本体2を囲んで筐体状の保持体を構成し、この保持体と収容体3とによってごみ箱とすることもできる。もちろん、上記収容体3の上部開口を直接的に、あるいは間接的に覆うように構成してもよい。
【0040】
その他、上述した保持手段4を有する収容体3を、硬質な樹脂や金属などによって形成し、収容体3自体をごみ箱として使用することができる。また、収容体3の上部開口を閉塞する蓋を設けるとともに、この蓋にごみを投入するための開口を設けてごみ箱として構成されたものも本願発明の技術範囲内に属する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る運搬カートの一例を表す全体斜視図である。
【図2】上記運搬カートのカート本体を表す全体斜視図である。
【図3】運搬カートの収容体の分解斜視図である。
【図4】保持手段を説明するための上記収容体の要部を拡大した斜視図である。
【図5】上記収容体の要部を拡大した断面図である。
【図6】上記運搬カートに袋体を保持した状態を説明するための上記運搬カートの一部を破断した全体斜視図である。
【図7】図6のVII −VII 線に沿う断面図である。
【図8】保持手段の変形例を説明するための上記収容体の要部を拡大した断面図である。
【図9】保持手段のその他の変形例を説明するための上記運搬カートの全体斜視図である。
【図10】図9のX −X 線に沿う断面図である。
【図11】従来の運搬カートの一例を表す全体斜視図である。
【図12】 図10のXII XII線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 運搬カート
2 カート本体
3 収容体
6 袋体
4A,4B べら部
4a 雄ホック(雄部としての)
4b 雌ホック(雌部としての)

Claims (4)

  1. 上部開口を有し、かつその内部に袋体が収容される収容部を備えており、この収容部の上縁部に上記袋体の開口縁部を保持する保持手段が設けられている収容体であって、
    上記保持手段は、嵌合可能かつ着脱可能な雄部および雌部を有しており、上記雄部および雌部のうちの一方は、上記収容部の上縁部に取り付けられて先端部が自由端とされたべら部に設けられており、他方は、上記収容部に直接的に設けられていることを特徴とする、収容体。
  2. 上部開口を有し、かつその内部に袋体が収容される収容部を備えており、この収容部の上縁部に上記袋体の開口縁部を保持する保持手段が設けられている収容体であって、
    上記保持手段は、嵌合可能かつ着脱可能な雄部および雌部を有しており、上記収容部の上縁部には、先端部がそれぞれ自由端とされた一対のべら部が取り付けられており、一方のべら部に上記雄部が設けられているとともに、他方のべら部に上記雌部が設けられていることを特徴とする、収容体。
  3. 請求項1または2に記載した収容体と、この収容体が保持されるカート本体と、を備えていることを特徴とする運搬カート。
  4. 請求項1または2に記載した収容体と、この収容体が保持される保持体と、を備えていることを特徴とするごみ箱。
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