JP2014162510A - 留め手段付き箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】商品としての付加価値、作業性、使い勝手及び保持力などを向上させることができる留め手段付き箱の提供を目的とする。
【解決手段】留め手段付き箱1は、中空板材からなる、箱本体2及び蓋3と、蓋3に移動可能に収容された移動磁石41、及び、箱本体2に固定された固定磁石42とからなる留め手段4とを備え、移動磁石41が固定磁石42と対向する位置にあるとき、磁気吸引力によって蓋3を箱本体2に留め、移動磁石41を固定磁石42と対向する位置から移動させると、磁気吸引力による留めが解除される構成としてある。
【選択図】 図1
【解決手段】留め手段付き箱1は、中空板材からなる、箱本体2及び蓋3と、蓋3に移動可能に収容された移動磁石41、及び、箱本体2に固定された固定磁石42とからなる留め手段4とを備え、移動磁石41が固定磁石42と対向する位置にあるとき、磁気吸引力によって蓋3を箱本体2に留め、移動磁石41を固定磁石42と対向する位置から移動させると、磁気吸引力による留めが解除される構成としてある。
【選択図】 図1
Description
本発明は、留め手段付き箱に関し、特に、永久磁石を用いて蓋を留める留め手段付き箱に関する。
中空部を有する樹脂製の中空板材は、軽量で剛性に優れることから、梱包箱、スリーブコンテナ、自動車内装材、建築資材などに広く使用されている。上記の梱包箱においては、開閉する蓋を留める手段として、通常、面ファスナーからなる留め手段が用いられてきた。
また、本発明に関連する様々な技術が提案されている。
たとえば、特許文献1には、矩形の箱本体と、該箱本体に開閉可能に結合された蓋とを含み、蓋を閉じたときにフラップは該フラップが外接する正面部と吸着部材の磁力によって吸着面において吸着し、これにより蓋が固定される収納箱が開示されている。
たとえば、特許文献1には、矩形の箱本体と、該箱本体に開閉可能に結合された蓋とを含み、蓋を閉じたときにフラップは該フラップが外接する正面部と吸着部材の磁力によって吸着面において吸着し、これにより蓋が固定される収納箱が開示されている。
また、特許文献2には、容器本体の開口部に蓋体を開閉自在に装設し、同蓋体の開口縁には永久磁石片を固定し、これに対向する本体の開口縁には操作片に連係した部材を介して永久磁石片を移動自在に装設し、蓋体側の永久磁石片と、本体の開口縁側の永久磁石片を閉止位置において異極性で対向させ、操作片による開放操作時に蓋体側の永久磁石片に対して、本体の開口縁側の永久磁石片が同極性で対向する様に設け、蓋体の開口縁に係合突起又は係合溝を形成する一方、操作片にこれが上記閉止位置において前記係合突起又は係合溝と係合する係合溝又は係合突起を形成した蓋体の係止機構が開示されている。
また、特許文献3には、折り畳み可能に形成された剛性素材からなる箱状の芯材と、記芯材の外側を覆い、かつ、前記芯材に追随して折り畳まれる可撓性素材からなる被覆材とを有することを特徴とする梱包箱が開示されている。
しかしながら、上述した面ファスナーからなる留め手段が取り付けられた梱包箱は、面ファスナーが水に弱いために、野外での使用に適していなかった。このため、野外でも使用可能な構造とし、商品としての付加価値を向上させることが要望されていた。
また、面ファスナーは、フック状に起毛された部材(フック状部材)とループ状に密集して起毛された部材(ループ状部材)とからなっており、貼り付けられたフック状部材を剥がすには、ループ状部材を一方の手で押さえ、他方の手でフック状部材を引き剥がす必要があった。さらに、面ファスナーによる保持力を強くすると、蓋を開ける際、強い力で面ファスナーを剥がす必要があったり、あるいは、保持力を強くするにも限界があった。このため、作業性、使い勝手及び保持力を向上させることが要望されていた。
なお、ホックからなる留め手段が取り付けられた梱包箱においては、留める際、鉤と受け金の位置合わせを精度よく行う必要があり、作業性や使い勝手を向上させることが要望されていた。
また、面ファスナーは、フック状に起毛された部材(フック状部材)とループ状に密集して起毛された部材(ループ状部材)とからなっており、貼り付けられたフック状部材を剥がすには、ループ状部材を一方の手で押さえ、他方の手でフック状部材を引き剥がす必要があった。さらに、面ファスナーによる保持力を強くすると、蓋を開ける際、強い力で面ファスナーを剥がす必要があったり、あるいは、保持力を強くするにも限界があった。このため、作業性、使い勝手及び保持力を向上させることが要望されていた。
なお、ホックからなる留め手段が取り付けられた梱包箱においては、留める際、鉤と受け金の位置合わせを精度よく行う必要があり、作業性や使い勝手を向上させることが要望されていた。
本発明は、上記事情に鑑み提案されたものであり、商品としての付加価値、作業性、使い勝手及び保持力などを向上させることができる留め手段付き箱の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の留め手段付き箱は、中空板材からなる、箱本体及び蓋と、前記蓋に移動可能に収容された移動磁石、及び、前記箱本体に固定された固定磁石とからなる留め手段とを備え、前記蓋が、前記移動磁石を移動させるための指掛け孔の形成されたフラップ、該フラップの内側面に接合され、前記移動磁石を移動可能に収めるスライド溝の形成された中板、及び、該中板の内側面に接合され、前記移動磁石を覆う移動磁石用カバー板を有し、前記箱本体が、前記固定磁石を収める収容孔の形成された正面板、及び、前記固定磁石を覆う固定磁石用カバー板を有し、前記移動磁石が前記固定磁石と対向する位置にあるとき、磁気吸引力によって前記蓋を前記箱体に留め、前記移動磁石を前記固定磁石と対向する位置から移動させると、磁気吸引力による留めが解除される構成としてある。
本発明の留め手段付き箱によれば、面ファスナーのように水に弱いといった不具合がないので、野外での使用にも適しており、商品としての付加価値を向上させることができる。
また、移動磁石が固定磁石に接近すると、自動的に蓋が締まり、また、磁場(磁束密度)などを適度に設定することにより、片手で蓋を開けることができ、作業性及び使い勝手を向上させることができる。
さらに、移動磁石を移動可能に蓋に取り付けてあるので、強い磁場の磁石を用いた場合であっても、移動磁石を固定磁石と対向する位置から移動させることによって、磁気吸引力の影響を受けることなく、容易に蓋を開けることができ、あるいは、容易に蓋を開けることができるので、強い磁場の磁石を用いることができ、蓋を閉じる際の保持力を向上させることができる。
また、移動磁石が固定磁石に接近すると、自動的に蓋が締まり、また、磁場(磁束密度)などを適度に設定することにより、片手で蓋を開けることができ、作業性及び使い勝手を向上させることができる。
さらに、移動磁石を移動可能に蓋に取り付けてあるので、強い磁場の磁石を用いた場合であっても、移動磁石を固定磁石と対向する位置から移動させることによって、磁気吸引力の影響を受けることなく、容易に蓋を開けることができ、あるいは、容易に蓋を開けることができるので、強い磁場の磁石を用いることができ、蓋を閉じる際の保持力を向上させることができる。
[留め手段付き箱の一実施形態]
図1において、本実施形態の留め手段付き箱1は、中空板材からなる箱本体2、及び、同様に中空板材からなる蓋3と、この蓋3に移動可能に収容された移動磁石41、及び、箱本体2に固定された固定磁石42とからなる留め手段4とを備えている。
上記の中空板材は、中空部を有する樹脂製の板材(厚さは、通常、数mmである。)であり、本実施形態の中空板材は、中空状に膨出する多数の突起が形成されたコア材(キャップシートとも呼ばれる。)の両面に、平板状の外装材(ベースシート、ライナーシートとも呼ばれる。)をそれぞれ積層した三層の気泡ボードとしてある(上記特許文献3の図8参照。)。
なお、中空板材は、三層の気泡ボードに限定されるものではなく、たとえば、二層の気泡ボード、プラスチック段ボール、プラスチックハニカムボード、円錐台形状の中空ピンの先端どうしを溶着させた構造を有する四層のプラスチック構造板(四層の気泡ボードとも呼ばれる。)などであってもよい。
図1において、本実施形態の留め手段付き箱1は、中空板材からなる箱本体2、及び、同様に中空板材からなる蓋3と、この蓋3に移動可能に収容された移動磁石41、及び、箱本体2に固定された固定磁石42とからなる留め手段4とを備えている。
上記の中空板材は、中空部を有する樹脂製の板材(厚さは、通常、数mmである。)であり、本実施形態の中空板材は、中空状に膨出する多数の突起が形成されたコア材(キャップシートとも呼ばれる。)の両面に、平板状の外装材(ベースシート、ライナーシートとも呼ばれる。)をそれぞれ積層した三層の気泡ボードとしてある(上記特許文献3の図8参照。)。
なお、中空板材は、三層の気泡ボードに限定されるものではなく、たとえば、二層の気泡ボード、プラスチック段ボール、プラスチックハニカムボード、円錐台形状の中空ピンの先端どうしを溶着させた構造を有する四層のプラスチック構造板(四層の気泡ボードとも呼ばれる。)などであってもよい。
(箱本体及び蓋)
留め手段付き箱1は、ほぼ直方体状としてあり、箱本体2は、正面板21、背面板(番号を付与せず)、左右の側板及び底板を有しており、蓋3は、正面側の端部にフラップ31が形成され、背面側の端部に、箱本体2の背面板に接合され、ヒンジとして機能する連結板(図示せず)が形成されている。
また、留め手段付き箱1は、留め手段4が、磁気吸引力により蓋3のフラップ31を箱本体2の正面板21に保持することによって、蓋3を箱本体2に留める構成としてある。ただし、この構成に限定されるものではなく、たとえば、図示してないが、蓋の左右のフラップを箱本体の左右の側板にさらに留める構成としてもよい。
留め手段付き箱1は、ほぼ直方体状としてあり、箱本体2は、正面板21、背面板(番号を付与せず)、左右の側板及び底板を有しており、蓋3は、正面側の端部にフラップ31が形成され、背面側の端部に、箱本体2の背面板に接合され、ヒンジとして機能する連結板(図示せず)が形成されている。
また、留め手段付き箱1は、留め手段4が、磁気吸引力により蓋3のフラップ31を箱本体2の正面板21に保持することによって、蓋3を箱本体2に留める構成としてある。ただし、この構成に限定されるものではなく、たとえば、図示してないが、蓋の左右のフラップを箱本体の左右の側板にさらに留める構成としてもよい。
なお、箱本体2は、正面板21、背面板、左右の側板の上部に、断面形状が溝型のフレーム(番号を付与せず)が取り付けられ、また、上部の四隅にコーナーフレームが取り付けられ、さらに、両側板に袋取手が取り付けられてもよい。上記フレームにより、端部の美観と強度を向上させることができ、また、コーナーフレームにより、段積みを可能とすることができ、さらに、袋取手により、持ち運びを容易に行うことができる。
また、中空板材どうしの接合は、通常、超音波融着加工などによって行われる。
また、中空板材どうしの接合は、通常、超音波融着加工などによって行われる。
(留め手段)
図2において、留め手段4は、上述したように、蓋3に移動可能に収容された移動磁石41、及び、箱本体2に固定された固定磁石42とからなっている。また、留め手段4は、移動磁石41が固定磁石42と対向する位置にあるとき、磁気吸引力によって蓋3を箱本体2に留め、移動磁石41を固定磁石42と対向する位置から移動させると、磁気吸引力による留めが解除される。また、移動磁石41及び固定磁石42は、ネオジム磁石などの永久磁石としてあり、本実施形態では、円環平板形状としてある。
なお、移動磁石41及び固定磁石42は、閉じられた蓋3に必要とされる保持力などに応じて、形状や磁場(磁束密度)などがそれぞれ設定される。
また、移動磁石41及び固定磁石42は、互いに磁気吸引力が作用すればよいので、移動磁石41及び固定磁石42の一方が鉄片などの磁性体であってもよい。
図2において、留め手段4は、上述したように、蓋3に移動可能に収容された移動磁石41、及び、箱本体2に固定された固定磁石42とからなっている。また、留め手段4は、移動磁石41が固定磁石42と対向する位置にあるとき、磁気吸引力によって蓋3を箱本体2に留め、移動磁石41を固定磁石42と対向する位置から移動させると、磁気吸引力による留めが解除される。また、移動磁石41及び固定磁石42は、ネオジム磁石などの永久磁石としてあり、本実施形態では、円環平板形状としてある。
なお、移動磁石41及び固定磁石42は、閉じられた蓋3に必要とされる保持力などに応じて、形状や磁場(磁束密度)などがそれぞれ設定される。
また、移動磁石41及び固定磁石42は、互いに磁気吸引力が作用すればよいので、移動磁石41及び固定磁石42の一方が鉄片などの磁性体であってもよい。
次に、移動磁石41及び固定磁石42を取り付ける構造について説明する。
蓋3は、図2(a)に示すように、移動磁石41を移動させるための指掛け孔312の形成されたフラップ31、該フラップ31の内側面(図2(a)においては、下面)に接合され、移動磁石41を移動可能に収めるスライド溝321の形成された中板32、及び、該中板32の内側面に接合され、移動磁石41を覆う移動磁石用カバー板(適宜、カバー板33と略称する。)を有している。
蓋3は、図2(a)に示すように、移動磁石41を移動させるための指掛け孔312の形成されたフラップ31、該フラップ31の内側面(図2(a)においては、下面)に接合され、移動磁石41を移動可能に収めるスライド溝321の形成された中板32、及び、該中板32の内側面に接合され、移動磁石41を覆う移動磁石用カバー板(適宜、カバー板33と略称する。)を有している。
ここで、蓋3は、内側面に、熱罫線加工などによってV溝が形成されており、このV溝が折れ線311(あるいは、ヒンジ)として機能し、フラップ31を容易に下方に回動させることができる。また、指掛け孔312は、長円形状の開口としてあり、ユーザは、指を指掛け孔312に入れて、移動磁石41を移動させることができる。
また、中板32は、移動磁石41の厚さより厚い矩形状の中空板材としてあり、スライド溝321は、長円形状の開口としてある。
さらに、カバー板33は、矩形状の中空板材としてある。
すなわち、移動磁石41は、スライド溝321に収められ、中板32がフラップ31に接合され、カバー板33が中板32に接合されることによって、蓋3に移動可能に収容される。
なお、本実施形態では、フラップ31の内側面に中板32及びカバー板33を接合しており、図1(b)に示すように、フラップ31の内側面に、中板32及びカバー板33による段差が形成されるが、これに限定されるものではない。たとえば、図示してないが、この段差が形成されないように、フラップ31とほぼ同じ大きさの中板32及びカバー板33を使用したり、あるいは、段差が生じないように、中板32及びカバー板33の端部に緩やかな斜面を形成ようにしてもよい。
また、中板32は、移動磁石41の厚さより厚い矩形状の中空板材としてあり、スライド溝321は、長円形状の開口としてある。
さらに、カバー板33は、矩形状の中空板材としてある。
すなわち、移動磁石41は、スライド溝321に収められ、中板32がフラップ31に接合され、カバー板33が中板32に接合されることによって、蓋3に移動可能に収容される。
なお、本実施形態では、フラップ31の内側面に中板32及びカバー板33を接合しており、図1(b)に示すように、フラップ31の内側面に、中板32及びカバー板33による段差が形成されるが、これに限定されるものではない。たとえば、図示してないが、この段差が形成されないように、フラップ31とほぼ同じ大きさの中板32及びカバー板33を使用したり、あるいは、段差が生じないように、中板32及びカバー板33の端部に緩やかな斜面を形成ようにしてもよい。
箱本体2は、図2(b)に示すように、固定磁石42を収める収容孔211の形成された正面板21、及び、固定磁石42を覆う固定磁石用カバー板、すなわち、外側から覆うカバー板22と内側から固定磁石42を覆うカバー板23を有している。
ここで、正面板21は、固定磁石42の厚さより厚い又はほぼ同じ厚さとしてある。
また、カバー板22、23は、矩形状の中空板材としてある。
すなわち、固定磁石42は、収容孔211に収められ、カバー板22が正面板21に接合され、カバー板23が正面板21に接合されることによって、箱本体2に固定される。
このようにして、移動磁石41及び固定磁石42を取り付けると、構造を単純化できるとともに、容易に加工することができ、製造原価のコストダウンを図ることができる。
ここで、正面板21は、固定磁石42の厚さより厚い又はほぼ同じ厚さとしてある。
また、カバー板22、23は、矩形状の中空板材としてある。
すなわち、固定磁石42は、収容孔211に収められ、カバー板22が正面板21に接合され、カバー板23が正面板21に接合されることによって、箱本体2に固定される。
このようにして、移動磁石41及び固定磁石42を取り付けると、構造を単純化できるとともに、容易に加工することができ、製造原価のコストダウンを図ることができる。
なお、本実施形態では、フラップ31、中板32、カバー板33、22、23として、箱本体2及び蓋3と同じ中空板材を用いているが、これに限定されるものではない。たとえば、図示してないが、カバー板33、22、23として薄い(たとえば、厚さが1mm〜2mmの)樹脂シートを用いてもよく、このようにすると、蓋3を留める際、移動磁石41と固定磁石42との距離を短くすることができるので、小型の、あるいは、磁場の低い磁石を用いることができ、製造原価のコストダウンを図ることができる。
また、収容孔211は、貫通孔としてあるが、これに限定されるものではなく、たとえば、図示してないが、貫通していない穴としてもよく、この場合、正面板21の開口した側に固定磁石42を覆うカバー板22又はカバー板23が接合される。
また、収容孔211は、貫通孔としてあるが、これに限定されるものではなく、たとえば、図示してないが、貫通していない穴としてもよく、この場合、正面板21の開口した側に固定磁石42を覆うカバー板22又はカバー板23が接合される。
ここで、好ましくは、留め手段付き箱1は、一対の移動磁石41、及び、一対の固定磁石42を有し、一対の指掛け孔312が左右方向に並ぶように形成され、一対のスライド溝321が左右方向に沿って形成され、一対の収容孔211が左右方向に並ぶように形成されるとよい。すなわち、本実施形態では、右側の移動磁石41は、スライド溝321内を左側に移動し、スライド溝321の左側の端部と当接するとき、右側の固定磁石42と対応する位置(移動磁石41の中心が、固定磁石42の中心とほぼ重なる位置)にある。また、左側の移動磁石41は、スライド溝321内を右側に移動し、スライド溝321の右側の端部と当接するとき、左側の固定磁石42と対応する位置にある。
このようにすると、蓋3を二箇所で留めることができるので、一箇所で留める場合より、確実に、かつ、均一な状態で蓋3を留めることができる。
このようにすると、蓋3を二箇所で留めることができるので、一箇所で留める場合より、確実に、かつ、均一な状態で蓋3を留めることができる。
なお、留め手段付き箱1が大きい場合(たとえば、蓋3の左右方向の長さが1mを超える場合など)には、図示してないが、三箇所以上で留める構成としてもよい。
また、この場合、三つ以上の移動磁石41と連結した一つのレバー(図示せず)を設けて、一つのレバーを移動させることにより、三つ以上の移動磁石41を同時に移動させる構成としてもよく、使い勝手などを向上させることができる。
また、本実施形態では、右側の移動磁石41を右側に移動させると、固定磁石42と対向する位置から離れ、左側の移動磁石41を左側に移動させると、固定磁石42と対向する位置から離れる構成としてあるが、これに限定されるものではない。たとえば、図示してないが、右側の移動磁石41を左側に移動させると、固定磁石42と対向する位置から離れ、左側の移動磁石41を右側に移動させると、固定磁石42と対向する位置から離れる構成、あるいは、一対の移動磁石41を右側又は左側に移動させると、固定磁石42と対向する位置からそれぞれ離れる構成としてもよい。
また、この場合、三つ以上の移動磁石41と連結した一つのレバー(図示せず)を設けて、一つのレバーを移動させることにより、三つ以上の移動磁石41を同時に移動させる構成としてもよく、使い勝手などを向上させることができる。
また、本実施形態では、右側の移動磁石41を右側に移動させると、固定磁石42と対向する位置から離れ、左側の移動磁石41を左側に移動させると、固定磁石42と対向する位置から離れる構成としてあるが、これに限定されるものではない。たとえば、図示してないが、右側の移動磁石41を左側に移動させると、固定磁石42と対向する位置から離れ、左側の移動磁石41を右側に移動させると、固定磁石42と対向する位置から離れる構成、あるいは、一対の移動磁石41を右側又は左側に移動させると、固定磁石42と対向する位置からそれぞれ離れる構成としてもよい。
また、好ましくは、図3(b)に示すように、移動磁石41を固定磁石42と対向する位置から最も移動させたとき、移動磁石41と固定磁石42との距離Lが、移動磁石41の外形寸法D1と固定磁石42の外形寸法D2とのうち短い外形寸法の1〜2倍であるとよい。なお、外形寸法とは、外形の任意の二点を結ぶ線分の最大寸法をいい、本実施形態では、外形寸法D1は移動磁石41の外径であり、外形寸法D2は固定磁石42の外径であり、D1>D2としてある。したがって、D2≦L≦2D2であるとよい。
このようにすると、蓋3が開かれ、かつ、移動磁石41が固定磁石42と対向する位置から最も移動した位置にある状態から、蓋3を閉じる際、たとえば、蓋3がほぼ水平となり、フラップ31が約45°下方に傾斜すると、固定磁石42と対向する位置から最も移動した位置にある移動磁石41が、磁気吸引力によって固定磁石42と対向する位置に自動的に移動し、かつ、自動的に蓋3を箱本体2に留めることができる。これにより、作業性及び使い勝手を向上させることができる。
このようにすると、蓋3が開かれ、かつ、移動磁石41が固定磁石42と対向する位置から最も移動した位置にある状態から、蓋3を閉じる際、たとえば、蓋3がほぼ水平となり、フラップ31が約45°下方に傾斜すると、固定磁石42と対向する位置から最も移動した位置にある移動磁石41が、磁気吸引力によって固定磁石42と対向する位置に自動的に移動し、かつ、自動的に蓋3を箱本体2に留めることができる。これにより、作業性及び使い勝手を向上させることができる。
なお、上記の数値限定の理由は、たとえば、L<D2であると、蓋3を開く際、指で移動磁石41を固定磁石42と対向する位置から最も移動した位置に移動させても、磁気吸引力によって固定磁石42と対向する位置に自動的に戻ってしまうおそれがあるからである。また、L>2D2であると、蓋3を閉じる際、移動磁石41が、磁気吸引力によって固定磁石42と対向する位置に自動的に移動できず、移動磁石41を移動させるといった作業を行わなければならなくなるおそれがあるからである。
次に、上記構成の留め手段付き箱1の動作などについて、図面を参照して説明する。
図1(a)、3(a)に示すように、留め手段付き箱1は、移動磁石41が固定磁石42と対向する位置にあるとき、磁気吸引力によって蓋3を箱本体2に留める。すなわち、各移動磁石41が、指掛け孔312内をそれぞれ中央側に(固定磁石42と対向する位置に)移動しており、移動磁石41及び固定磁石42の磁気吸引力によって、フラップ31が正面板21に保持され、蓋3は閉じられた状態を維持する。
また、留め手段付き箱1は、ユーザが移動磁石41を固定磁石42と対向する位置から移動させると、磁気吸引力による留めが解除され、ユーザは、フラップ31を容易に正面側上方に回動させ、蓋3を開くことができる。
図1(a)、3(a)に示すように、留め手段付き箱1は、移動磁石41が固定磁石42と対向する位置にあるとき、磁気吸引力によって蓋3を箱本体2に留める。すなわち、各移動磁石41が、指掛け孔312内をそれぞれ中央側に(固定磁石42と対向する位置に)移動しており、移動磁石41及び固定磁石42の磁気吸引力によって、フラップ31が正面板21に保持され、蓋3は閉じられた状態を維持する。
また、留め手段付き箱1は、ユーザが移動磁石41を固定磁石42と対向する位置から移動させると、磁気吸引力による留めが解除され、ユーザは、フラップ31を容易に正面側上方に回動させ、蓋3を開くことができる。
ここで、留め手段付き箱1は、移動磁石41及び固定磁石42の磁場(磁束密度、あるいは、磁石の強さともいう。)、並びに、蓋3が閉められた際の移動磁石41と固定磁石42との距離(すなわち、カバー板22とカバー板33の厚さ)などの設定によって、フラップ31が正面板21に保持される際の保持力(すなわち、フラップ31に作用する磁気吸引力)が決定される。
すなわち、フラップ31が正面板21に保持された状態(すなわち、カバー板33がカバー板22と接触している状態、図1(a)参照)から、フラップ31を、ほぼ正面側上方に回動させる力のモーメントが小さい場合、ユーザは、片手でフラップ31を正面側上方に回動させ、蓋3を開くことができ、面ファスナーを用いる場合より、使い勝手を向上させることができる。
すなわち、フラップ31が正面板21に保持された状態(すなわち、カバー板33がカバー板22と接触している状態、図1(a)参照)から、フラップ31を、ほぼ正面側上方に回動させる力のモーメントが小さい場合、ユーザは、片手でフラップ31を正面側上方に回動させ、蓋3を開くことができ、面ファスナーを用いる場合より、使い勝手を向上させることができる。
また、フラップ31が正面板21に保持された状態から、フラップ31をほぼ正面側に移動させる力のモーメントが大きい場合、ユーザは、閉じられた蓋3(移動磁石41は固定磁石42と対向する位置にある。)を開く際、ほぼフラップ31を手前側上方に回動させることができない。ただし、ユーザは、移動磁石41を固定磁石42と対向する位置から移動させ、磁気吸引力による留めを解除し、フラップ31を正面側上方に容易に回動させ、蓋3を開くことができる。すなわち、留め手段付き箱1は、移動磁石41を固定磁石42と対向する位置から移動させないかぎり、蓋3が開かない構造とすることもできる。すなわち、留め手段付き箱1は、蓋3を閉じる際の保持力を向上させることができる。
なお、対向する状態で磁気吸引力が作用し合う移動磁石41と固定磁石42において、対向する方向と直角な方向に、移動磁石41をずらすために必要な外力は、対向する方向に沿って移動磁石41を引き離すために必要な外力より小さい。したがって、フラップ31をほぼ正面側に移動させる力のモーメントが大きい場合であっても、ユーザは、移動磁石41を固定磁石42と対向する位置から小さな力で容易に移動させることができる。
なお、対向する状態で磁気吸引力が作用し合う移動磁石41と固定磁石42において、対向する方向と直角な方向に、移動磁石41をずらすために必要な外力は、対向する方向に沿って移動磁石41を引き離すために必要な外力より小さい。したがって、フラップ31をほぼ正面側に移動させる力のモーメントが大きい場合であっても、ユーザは、移動磁石41を固定磁石42と対向する位置から小さな力で容易に移動させることができる。
以上説明したように、本実施形態の留め手段付き箱1によれば、面ファスナーの代わりに、水の影響を受けない留め手段4を用いているので、野外での使用にも適しており、商品としての付加価値を向上させることができる。
また、移動磁石41を移動可能にフラップ31に取り付けてあるので、強い磁場(磁束密度)の磁石を用いた場合であっても、移動磁石41を固定磁石42と対向する位置から移動させることによって、磁気吸引力の影響を受けることなく、容易に蓋3を開くことができる。また、容易に蓋3を開くことができるので、強い磁場(磁束密度)の磁石を用いることができ、蓋3を閉じる際の保持力を向上させることができる。
また、移動磁石41を移動可能にフラップ31に取り付けてあるので、強い磁場(磁束密度)の磁石を用いた場合であっても、移動磁石41を固定磁石42と対向する位置から移動させることによって、磁気吸引力の影響を受けることなく、容易に蓋3を開くことができる。また、容易に蓋3を開くことができるので、強い磁場(磁束密度)の磁石を用いることができ、蓋3を閉じる際の保持力を向上させることができる。
さらに、蓋3を閉じる際、移動磁石41が固定磁石42に接近すると、自動的に蓋3が閉じるので、作業性及び使い勝手を向上させることができる。すなわち、ホックからなる留め手段が取り付けられた梱包箱(図示せず)と比べると、鉤と受け金の位置合わせを精度よく行う必要がないので、作業性及び使い勝手を向上させることができる。
また、磁場(磁束密度)などを適度に設定することにより、片手で蓋3を開くことができ、作業性及び使い勝手を向上させることができる。
また、本実施形態は、様々な応用例を有している。
次に、本実施形態の応用例について、図面を参照して説明する。
また、磁場(磁束密度)などを適度に設定することにより、片手で蓋3を開くことができ、作業性及び使い勝手を向上させることができる。
また、本実施形態は、様々な応用例を有している。
次に、本実施形態の応用例について、図面を参照して説明する。
<留め手段付き箱の応用例>
本応用例の留め手段付き箱は、上述した留め手段付き箱1と、図4に示す屋根部5とからなっている。屋外に設置された装置等においては屋根を設ける場合があり、このような場合、屋根部5を、通常折り畳み式とすると、使用時には展開して屋根型とするが不使用時は折り畳んで収納できるようにすることができ便利である。ここで、屋根部5は、着脱可能に留め手段付き箱1の蓋3を覆う構成としてある。すなわち、本応用例の留め手段付き箱は、留め手段付き箱1と比べると、さらに屋根部5を備えた点などが相違する。なお、本応用例の他の構成は、留め手段付き箱1とほぼ同様としてある。
本応用例の留め手段付き箱は、上述した留め手段付き箱1と、図4に示す屋根部5とからなっている。屋外に設置された装置等においては屋根を設ける場合があり、このような場合、屋根部5を、通常折り畳み式とすると、使用時には展開して屋根型とするが不使用時は折り畳んで収納できるようにすることができ便利である。ここで、屋根部5は、着脱可能に留め手段付き箱1の蓋3を覆う構成としてある。すなわち、本応用例の留め手段付き箱は、留め手段付き箱1と比べると、さらに屋根部5を備えた点などが相違する。なお、本応用例の他の構成は、留め手段付き箱1とほぼ同様としてある。
屋根部5は、図4(a)に示すように、中空板材からなる、一対の斜面板51、該斜面板51に折り曲げ可能に連結された四枚の折り曲げ板52、前記斜面板51に折り曲げ可能に連結された一対の側板53、並びに、一対の側板53に折り曲げ可能に連結された正面板54及び背面板(図4においては見えない。)を有している。
また、屋根部5の各板は、上述した留め手段付き箱1の中空板材とほぼ同様の中空板材からなっており、通常、三層の気泡ボードが用いられる。
また、屋根部5の各板は、上述した留め手段付き箱1の中空板材とほぼ同様の中空板材からなっており、通常、三層の気泡ボードが用いられる。
矩形状の一対の斜面板51、平行四辺形状の四枚の折り曲げ板52、及び、矩形状の側板53は、一枚の中空板材から切り出され、各折れ線として、熱罫線加工などによって溝が形成されている。すなわち、一対の斜面板51どうしの間には、折れ線511が形成され、各斜面板51と各側板53との間には、折れ線531が形成され、一対の斜面板51と四枚の折り曲げ板52との間には、折れ線521が形成されている。
また、ほぼ五角形状の正面板54及び背面板は、それぞれ一枚の中空板材から切り出され、上下方向に沿って二等分するように折れ線541がそれぞれ形成され、さらに、左右側の端部(図示せず)に対して上下方向に沿って折れ線542が形成されている。上記の左右側の端部は、超音波溶着加工によって側板53の内側面に接合されている。
また、ほぼ五角形状の正面板54及び背面板は、それぞれ一枚の中空板材から切り出され、上下方向に沿って二等分するように折れ線541がそれぞれ形成され、さらに、左右側の端部(図示せず)に対して上下方向に沿って折れ線542が形成されている。上記の左右側の端部は、超音波溶着加工によって側板53の内側面に接合されている。
また、本応用例の留め手段付き箱は、正面側の屋根部用留め手段と、背面側の屋根部用留め手段とを有している。正面側の屋根部用留め手段は、正面側の二枚の折り曲げ板52にそれぞれ一つずつ移動可能に収容された移動磁石55と、正面板54に固定された一対の固定磁石(図示せず)とからなり、背面側の屋根部用留め手段は、背面側の二枚の折り曲げ板52にそれぞれ一つずつ移動可能に収容された移動磁石55と、背面板に固定された一対の固定磁石(図示せず)とからなっている。
この屋根部用留め手段は、上述した留め手段4とほぼ同様な構成としてあり、移動磁石55が固定磁石と対向する位置にあるとき、磁気吸引力によって折り曲げ板52を正面板54又は背面板に留め、移動磁石55を固定磁石と対向する位置から移動させると、磁気吸引力による留めが解除される。
この屋根部用留め手段は、上述した留め手段4とほぼ同様な構成としてあり、移動磁石55が固定磁石と対向する位置にあるとき、磁気吸引力によって折り曲げ板52を正面板54又は背面板に留め、移動磁石55を固定磁石と対向する位置から移動させると、磁気吸引力による留めが解除される。
なお、屋根部5は、移動磁石55を移動させるための指掛け孔56の形成された折り曲げ板52、該折り曲げ板52の内側面に接合され、移動磁石55を移動可能に収めるスライド溝(図示せず)の形成された中板、及び、中板の内側面に接合され、移動磁石55を覆うカバー板を有している。このように、移動磁石55は、スライド溝に収められることによって、折り曲げ板52に移動可能に収容される。
また、図示してないが、屋根部5は、正面板54及び背面板が、固定磁石を収める収容孔の形成された正面板54及び背面板、及び、固定磁石を覆う一対のカバー板、すなわち、外側から固定磁石を覆うカバー板と内側から固定磁石を覆うカバー板を有している。
また、図示してないが、屋根部5は、正面板54及び背面板が、固定磁石を収める収容孔の形成された正面板54及び背面板、及び、固定磁石を覆う一対のカバー板、すなわち、外側から固定磁石を覆うカバー板と内側から固定磁石を覆うカバー板を有している。
次に、上記構成の屋根部5の動作などについて説明する。
図4(a)に示すように、屋根部5は、移動磁石55が固定磁石と対向する位置にあるとき、磁気吸引力によって正面側の折り曲げ板52を正面板54に留める。すなわち、上述した留め手段4とほぼ同様にして、移動磁石55及び固定磁石の磁気吸引力によって、正面側の折り曲げ板52が正面板54に保持され、また、同様にして、背面側の折り曲げ板52が背面板に保持され、屋根部5は組み立てられた状態を維持する。
図4(a)に示すように、屋根部5は、移動磁石55が固定磁石と対向する位置にあるとき、磁気吸引力によって正面側の折り曲げ板52を正面板54に留める。すなわち、上述した留め手段4とほぼ同様にして、移動磁石55及び固定磁石の磁気吸引力によって、正面側の折り曲げ板52が正面板54に保持され、また、同様にして、背面側の折り曲げ板52が背面板に保持され、屋根部5は組み立てられた状態を維持する。
また、屋根部5は、ユーザが移動磁石55を固定磁石と対向する位置から移動させると、磁気吸引力による留めが解除され、ユーザは、折り曲げ板52を容易に上方に回動させ、屋根部5を折り畳むことができる。
すなわち、屋根部5は、図4(b)に示すように、折り曲げ板52が上方に回動され、次に、正面板54及び背面板の中央部を内側に移動させつつ一対の斜面板51を閉じる方向に回動させ、図示してないが、正面板54及び背面板が折れ曲がり、一対の斜面板51の内側面どうしが接触するように折り畳むことができる。
なお、上記の動作を戻ることによって、折り畳まれた屋根部5を容易に組み立てることができる。
すなわち、屋根部5は、図4(b)に示すように、折り曲げ板52が上方に回動され、次に、正面板54及び背面板の中央部を内側に移動させつつ一対の斜面板51を閉じる方向に回動させ、図示してないが、正面板54及び背面板が折れ曲がり、一対の斜面板51の内側面どうしが接触するように折り畳むことができる。
なお、上記の動作を戻ることによって、折り畳まれた屋根部5を容易に組み立てることができる。
このように、本応用例の留め手段付き箱は、上述した留め手段付き箱1と、組み立てられ、留め手段付き箱1の蓋3を覆うように取り付けられる屋根部5とからなっている。すなわち、折り畳み式の屋根部5を備えた留め手段付き箱を提供することができ、商品としての付加価値を向上させることができる。
また、屋根部5は、上述した留め手段4とほぼ同様な構成の屋根部用留め手段を有しているので、移動磁石55及び固定磁石の磁気吸引力によっては、片手で折り曲げ板52を開くことができ、面ファスナーを用いる場合より、使い勝手を向上させることができる。
さらに、本応用例の留め手段付き箱は、野外に置かれて雨などが降っても、屋根部5によって、水が留め手段付き箱1の内部に侵入することを効果的に防ぐことができ、たとえば、屋根付きの金型用収納箱などに有効に使用することができる。
また、屋根部5は、上述した留め手段4とほぼ同様な構成の屋根部用留め手段を有しているので、移動磁石55及び固定磁石の磁気吸引力によっては、片手で折り曲げ板52を開くことができ、面ファスナーを用いる場合より、使い勝手を向上させることができる。
さらに、本応用例の留め手段付き箱は、野外に置かれて雨などが降っても、屋根部5によって、水が留め手段付き箱1の内部に侵入することを効果的に防ぐことができ、たとえば、屋根付きの金型用収納箱などに有効に使用することができる。
なお、本応用例は、様々な変形例を有している。
たとえば、屋根部5が大型である場合には、図5に示すように、正面側の屋根部用留め手段は、正面側の二枚の折り曲げ板52にそれぞれ二つずつ移動可能に収容された移動磁石55と、正面板54に固定された四つの固定磁石(図示せず)とからなり、背面側の屋根部用留め手段は、背面側の二枚の折り曲げ板52にそれぞれ二つずつ移動可能に収容された移動磁石55と、背面板に固定された四つの固定磁石(図示せず)とからなっていてもよい。
このようにすると、折り曲げ板52が大きくても、各折り曲げ板52を二箇所で留めることができるので、一箇所で留める場合より、確実に、かつ、均一な状態で折り曲げ板52を留めることができる。
たとえば、屋根部5が大型である場合には、図5に示すように、正面側の屋根部用留め手段は、正面側の二枚の折り曲げ板52にそれぞれ二つずつ移動可能に収容された移動磁石55と、正面板54に固定された四つの固定磁石(図示せず)とからなり、背面側の屋根部用留め手段は、背面側の二枚の折り曲げ板52にそれぞれ二つずつ移動可能に収容された移動磁石55と、背面板に固定された四つの固定磁石(図示せず)とからなっていてもよい。
このようにすると、折り曲げ板52が大きくても、各折り曲げ板52を二箇所で留めることができるので、一箇所で留める場合より、確実に、かつ、均一な状態で折り曲げ板52を留めることができる。
以上、本発明の留め手段付き箱について、好ましい実施形態などを示して説明したが、本発明に係る留め手段付き箱は、上述した実施形態などにのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、留め手段付き箱1の留め手段4は、蓋3を箱本体2に留める構成としてあるが、これに限定されるものではない。たとえば、図示してないが、留め手段4は、通常、様々な箱類の蓋留め具として、有効に適用することができる。さらに、箱類の蓋留め具に限定されるものではなく、たとえば、中空板材を用いた構造物の留め手段としても適用することができる。
例えば、留め手段付き箱1の留め手段4は、蓋3を箱本体2に留める構成としてあるが、これに限定されるものではない。たとえば、図示してないが、留め手段4は、通常、様々な箱類の蓋留め具として、有効に適用することができる。さらに、箱類の蓋留め具に限定されるものではなく、たとえば、中空板材を用いた構造物の留め手段としても適用することができる。
1 留め手段付き箱
2 箱本体
3 蓋
4 留め手段
5 屋根部
21 正面板
22 カバー板
23 カバー板
31 フラップ
32 中板
33 カバー板
41 移動磁石
42 固定磁石
51 斜面板
52 折り曲げ板
53 側板
54 正面板
55 移動磁石
56 指掛け孔
211 収容孔
311 折れ線
312 指掛け孔
321 スライド溝
511 折れ線
521 折れ線
531 折れ線
541 折れ線
542 折れ線
2 箱本体
3 蓋
4 留め手段
5 屋根部
21 正面板
22 カバー板
23 カバー板
31 フラップ
32 中板
33 カバー板
41 移動磁石
42 固定磁石
51 斜面板
52 折り曲げ板
53 側板
54 正面板
55 移動磁石
56 指掛け孔
211 収容孔
311 折れ線
312 指掛け孔
321 スライド溝
511 折れ線
521 折れ線
531 折れ線
541 折れ線
542 折れ線
Claims (4)
- 中空板材からなる、箱本体及び蓋と、
前記蓋に移動可能に収容された移動磁石、及び、前記箱本体に固定された固定磁石とからなる留め手段と
を備え、
前記蓋が、前記移動磁石を移動させるための指掛け孔の形成されたフラップ、該フラップの内側面に接合され、前記移動磁石を移動可能に収めるスライド溝の形成された中板、及び、該中板の内側面に接合され、前記移動磁石を覆う移動磁石用カバー板を有し、
前記箱本体が、前記固定磁石を収める収容孔の形成された正面板、及び、前記固定磁石を覆う固定磁石用カバー板を有し、
前記移動磁石が前記固定磁石と対向する位置にあるとき、磁気吸引力によって前記蓋を前記箱体に留め、前記移動磁石を前記固定磁石と対向する位置から移動させると、磁気吸引力による留めが解除されることを特徴とする留め手段付き箱。 - 一対の前記移動磁石、及び、一対の前記固定磁石を有し、一対の前記指掛け孔が左右方向に並ぶように形成され、一対の前記スライド溝が左右方向に沿って形成され、一対の前記収容孔が左右方向に並ぶように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の留め手段付き箱。
- 前記移動磁石を前記固定磁石と対向する位置から最も移動させたとき、前記移動磁石と前記固定磁石との距離Lが、前記移動磁石の外形寸法D1と前記固定磁石の外形寸法D2とのうち短い外形寸法の1〜2倍であることを特徴とする請求項1又は2に記載の留め手段付き箱。
- 着脱可能に前記蓋を覆う、折り畳み式の屋根部を備え、
前記屋根部が、
中空板材からなる、一対の斜面板、該斜面板に折り曲げ可能に連結された四枚の折り曲げ板、前記斜面板に折り曲げ可能に連結された一対の側板、並びに、前記一対の側板に折り曲げ可能に連結された正面板及び背面板と、
前記折り曲げ板に移動可能に収容された移動磁石、並びに、前記正面板及び背面板に固定された固定磁石とからなる屋根部用留め手段と
を有し、
前記移動磁石が前記固定磁石と対向する位置にあるとき、磁気吸引力によって前記折り曲げ板を前記正面板又は背面板に留め、前記移動磁石を前記固定磁石と対向する位置から移動させると、磁気吸引力による留めが解除されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の留め手段付き箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013035399A JP2014162510A (ja) | 2013-02-26 | 2013-02-26 | 留め手段付き箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013035399A JP2014162510A (ja) | 2013-02-26 | 2013-02-26 | 留め手段付き箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014162510A true JP2014162510A (ja) | 2014-09-08 |
Family
ID=51613488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013035399A Pending JP2014162510A (ja) | 2013-02-26 | 2013-02-26 | 留め手段付き箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014162510A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101757261B1 (ko) | 2015-04-06 | 2017-07-12 | 맹섭 | 걸개고리가 구비된 골프크럽용 홀더 |
CN107569289A (zh) * | 2017-09-30 | 2018-01-12 | 天津万达鼎睿网络科技有限公司 | 一种医疗全科诊断系统 |
CN110875752A (zh) * | 2018-09-04 | 2020-03-10 | 青岛海信移动通信技术股份有限公司 | 一种卡盖结构和移动终端 |
-
2013
- 2013-02-26 JP JP2013035399A patent/JP2014162510A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101757261B1 (ko) | 2015-04-06 | 2017-07-12 | 맹섭 | 걸개고리가 구비된 골프크럽용 홀더 |
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CN110875752B (zh) * | 2018-09-04 | 2021-09-10 | 青岛海信移动通信技术股份有限公司 | 一种卡盖结构和移动终端 |
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