JP2007210664A - 展開容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】非使用時に平板状に展開できる展開容器において、その製造も容易であり、かつ箱形の容器形状に組み上げる作業もきわめて容易な展開容器を得る。
【解決手段】矩形状の底板3と、該底板3の4辺に沿って配置される4枚の矩形状の側面板4〜7とを可撓性シート2に貼り付ける。可撓性シート2を内側として、4枚の側面板4〜7を立ち上げ、面ファスナー8a,8b,9a,9bを用いて、箱形の姿勢に固定する。
【選択図】図8
【解決手段】矩形状の底板3と、該底板3の4辺に沿って配置される4枚の矩形状の側面板4〜7とを可撓性シート2に貼り付ける。可撓性シート2を内側として、4枚の側面板4〜7を立ち上げ、面ファスナー8a,8b,9a,9bを用いて、箱形の姿勢に固定する。
【選択図】図8
Description
本発明は容器に関し、特に、容器としての使用時には実質箱形をなす容器形状となり、非使用時には保管時のスペースを少なくするために平板状に展開できるようにした容器に関する。
非使用時の保管スペースを小さくするために、容器として使用しないときには小さく折り畳むことができるか、平板状に展開できるようにした容器が提案されている。
特許文献1には折り畳み可能な容器の例が記載されており、この容器は、底面部材と4つの側面部材とを相互に縫合して一体に形成した折り畳み可能な箱形ケース本体と、該箱形ケース本体の底面および側面に組み付けられる断熱板とから構成されている。この形態の容器は、折り畳んだ姿勢では、容器として使用するときよりも容積が小さくはなるが、折り畳み時に、断熱板が複数層積層した姿勢となることから、保管時に、多数個を積み上げるときの高さが高くなる不都合がある。
特許文献2には非使用時に平板状に展開できる展開容器が記載されており、平板状となることから、保管時に、多数個を積み上げるときの高さを低くすることができる。すなわち、この容器は、合成樹脂の中空成形品である矩形状の底板と、該底板の4枚の辺に沿って蝶番を介して一体に形成されるやはり合成樹脂の中空成形品である4枚の矩形状の側面板とからなり、非使用時には平板状に展開可能であり、容器として使用するときには、底板に対して4枚の側面板を90゜の角度に立ち上がった姿勢とし、側面板に形成した係合用の凸部を隣接する側面板に形成した凹部に嵌合するとともに、側面板の周囲に固定枠をさらに嵌合することによって、箱形の姿勢を維持するようにしている。
特許文献2に記載される形態の開閉容器は、前記したように、非使用時には平板状になるので、積み重ねたかさを低くできる利点がある。しかし、容器として組み立てるときのために、4枚の側面板の側縁に凸部あるいは凹部を形成することを必要としており、側面板の成形加工が容易でない。また、4枚の側面板を立ち上げた状態でその周囲に固定枠をさらに嵌合し、箱形の姿勢を維持するようにしており、組み立てが容易でないとともに、固定枠という別部材も必要としている。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、非使用時に平板状に展開できる展開容器において、その製造も容易であり、かつ箱形の容器形状に組み上げる作業もきわめて容易な展開容器を提供することを目的とする。
本発明による展開容器は、矩形状の底板と、該底板の4辺に沿って配置される4枚の矩形状の側面板と、該4枚の側面板の底板側と反対側の辺の端部を結ぶ面積を少なくとも持つ可撓性シートとを含み、前記底板と4枚の側面板は可撓性シートに接合されていることを特徴とする。
この展開容器では、所要の大きさの可撓性シートと、共に矩形状である底板と4枚の側面板を用意し、可撓性シートの中央に底板を接合し、また、底板の4辺に沿って4枚の矩形状の側面板を配置し接合するだけで、展開した状態の展開容器が完成する。この製造過程は、特許文献2に記載されるような従来の展開容器と比較して、きわめて容易である。
可撓性シートへの底板および4枚の側面板の接合方法は任意であり、特に制限はない。例として、底板および4枚の側面板を成形型として利用する従来知られた真空成形法を用いることもできる。また、適宜の接着剤を用いての接合であってもよい。
容器形状とするには、展開した状態の展開容器を底板および4枚の側面板側が下側となるようにして平坦面上に置く。底板はそのままとし、4枚の側面板を底板に対して立ち上げる。立ち上げ角度は90゜であってもよく、それ以下の角度であってもよい。使用目的に応じて適宜の角度を選択する。選択した角度でもって、適宜の手段(例えばベルトを巻き付ける等)によりその角度で姿勢が維持されるようにする。隣接する側面板の間には可撓性シートが位置しており、立ち上げ角度がどのような角度であっても、容器内に収容した物品が側面板の間から漏出することはない。容器としての使命が終わった時点で、姿勢維持手段を開放すれば、元の平板状の姿勢に戻るので、その姿勢で保管する。
好ましい態様において、可撓性シートには面ファスナーが取り付けられ、前記のように可撓性シートが内側となるようにして4枚の側面板を底板に対して立ち上がった姿勢としたときに、面ファスナーを係合することによってその立ち上がり姿勢を維持できるようにする。
この形態では、姿勢維持手段としての面ファスナーが展開容器に予め取り付けられているので、容器としての組み立て時に、組み上がった姿勢に容器を保持する作業がきわめて容易となる。容器としての使用後に平板状に展開するときにも、単に面ファスナー同士の係合を開放するだけでよく、開放作業もきわめて容易である。
本発明による展開容器において、底板と4枚の側面板とを断熱性を備える材料で作り、可撓性シートを防水性を備える材料で作ることができる。この態様の展開容器は、断熱性を備えた展開容器として有効に用いられる。断熱性を備える材料としては、熱可塑性樹脂発泡体、熱硬化性樹脂発泡体や真空断熱板等を挙げることができる。中でも、成形性、加工性が良好であることから、熱可塑性樹脂発泡体は好ましい。防水性を備える材料としては、合成樹脂系シートやゴム系シート等を挙げることができる。中でも、耐久性があり加工が容易であることから、合成樹脂系シートは好ましい。
上記の形態の展開容器において、断熱性を備える底板と4枚の側面板とを発泡樹脂材料で作る場合、それらを発泡樹脂の一体成形品として成形し、かつ対向する辺同士は成形時の表皮で連続した形状とすることもできる。この形態とすることにより、可撓性シートに対する底板と4枚の側面板の位置決め作業が容易となる。
さらに、底板と4枚の側面板とを断熱性を備えた材料で作る場合に、底板と4枚の側面板のすべてまたは少なくとも一つにおける可撓性シートに接合している面に、凹溝を形成するようにしてもよい。この凹溝は空気溜まりとして機能し、断熱性能をさらに向上させる。
また、底板と4枚の側面板とを断熱性を備えた材料で作る場合に、4枚の側面板の底板とは反対側の辺に凸条を形成してもよい。この凸条は、4枚の側面板を立ち上げて容器形状としたときに、容器の上縁に内側に向けたフランジを形成することとなり、容器内の冷気が容器の外に逃げていくのを抑制する機能を果たす。それにより、断熱性容器としての機能はさらに向上する。
本発明による展開容器は、容器の内面側となる1枚の可撓性シートと、その裏面に接合する底板と4枚の側面板とを備えれば、所期の目的を達成することができる。しかし、この形態の場合、容器として使用するときに、底板と4枚の側面板が外側に露出しており、底板と4枚の側面板が損傷を受けやすい。特に、底板と4枚の側面板とを発泡樹脂のような断熱材で作るときに損傷を受けやすく、断熱性能が低下する恐れがある。それを回避するために、他の態様では、第2の可撓性シートが少なくとも底板と4枚の側面板の露出している側の面を覆うようにして可撓性シートの裏面側に積層される。
第2の可撓性シートの材料は容器内面側となる可撓性シートと同じ材料であることが望ましいが、異なった材料であってもよい。底板と4枚の側面板の保護を主たる目的とするか、断熱性の向上をも付加的な目的とするか、などに応じて、適宜の材料を選択すればよい。
本発明による展開容器において、引くことにより4枚の側面板を底板に対して立ち上がった姿勢とすることのできる紐部材をさらに備えることもできる。具体例として、例えば、4枚の矩形状の側面板における底板とは反対側の角部にそれぞれ紐部材の一端を留め付け、その他端側を1つに纏めておくような態様、あるいは、展開した状態の展開容器の外周に沿うようにして紐部材を配置し、少なくとも一箇所に紐部材の露出部を設けておくような態様等を挙げることができる。
前者の場合には、展開容器を平板状に開いた状態としておき、その姿勢で、紐部材の他端側を上方に引くことにより、4枚の側面板は同時に立ち上がってくるので、容器形状に作り上げる作業が容易となる。また、後者の場合には、展開容器を平板状に開いた状態としておき、その姿勢で、紐部材の前記露出部を斜め上方に引くことにより、4枚の側面板は立ち上がってくるとともに可撓性シートの上縁側の絞り込みも進行するので、容器形状に作り上げる作業が容易となる。
本発明によれば、非使用時に平板状に展開できる展開容器において、その製造も容易であり、かつ容器の形状に作り上げる作業もきわめて容易な展開容器を得ることができる。
以下、図面を参照しながら本発明を実施の形態に基づき説明する。図1は本発明による展開容器の一形態を平面状に開いた姿勢としたときの背面図であり、図2はそれを上面側から見た斜視図である。図3、図4は箱形容器に組み立てるときの途中図であり、図5は組み立てた状態を示す。図6〜図8は本発明による展開容器の第2の形態を説明する図であり、図9は第3の形態を、図10は第4の形態を説明している。また、図11〜図13は本発明による展開容器の第5の形態、図14〜図16は本発明による展開容器の第6の形態、図17〜図19は本発明による展開容器の第6の形態、図20〜図22は本発明による展開容器の第7の形態、を説明している。
図1〜図5に示す展開容器1は、可撓性シート2と、その裏面側の中央部に接着接合された矩形状の底板3と、該底板3の4辺に沿って配置され、やはり可撓性シート2の裏面側に接着接合された4枚の矩形状の側面板4,5,6,7とを備える。この例では、可撓性シート2には、防水性を持たせるために、合成樹脂製の不透水シートを用いているが、他に合成樹脂製発泡シート、メッシュシート、不織布、織布等のような材料で作ることもできる。また、合成樹脂シートとメッシュシートの積層構造であってもよい。底板3および側面板4〜7は、この例では、断熱性を持たせるために発泡樹脂板を用いているが、非発泡樹脂板等の材料で作ることもできる。
底板3と4枚の側面板4〜7を発泡樹脂の一体成形品で作ることもできる。その場合、底板3と各側面板4〜7の対向する辺同士を成形時に形成される表皮により連続させておくことにより、可撓性シート2に対する位置決めが容易となる。また、底板3と4枚の側面板4〜7が発泡樹脂製であるときに、真空成形法により、可撓性シート2と底板3と4枚の側面板4〜7の一体化を行うこともできる。
側面板4〜7の高さはすべて等しく、この実施の形態では、可撓性シート2は、図示されるように、側面板4〜7の上辺、すなわち底板3と反対側の辺の延長線が交差することにより形成される矩形の面積よりも、僅かに大きな面積を有している。
可撓性シート2の裏面には対向する2つの辺(図1で上辺と下辺)に沿うようにして面ファスナー8a,8b,9a,9bが取り付けてある。上辺の面ファスナー8a,8bの内、左手の面ファスナー8aは長く、可撓性シート2の左側辺から外に延出しており、右手の面ファスナー8bは短く、可撓性シート2の右側辺から内側に収まっている。また、下辺の面ファスナー9a,9bの内、右手の面ファスナー9aは長く、可撓性シート2の右側辺から外に延出しており、左手の面ファスナー9bは短く、可撓性シート2の左側辺から内側に収まっている。
展開容器1は、容器として使用しないときには、図1,図2に示すように平面状に展開した状態とされ、多段に積み重ねて保管される。容器として使用するときには、展開容器1を、図2に示すように、可撓性シート2を上にして平坦面の上に置く。そして、4つの周側壁4〜7を順次立ち上がった姿勢とする。図3は、1枚の側面板7を立ち上げた状態を示し、図4は3枚の側面板7,3,4を立ち上げた状態を示している。
各側面板をほぼ90゜で立ち上げた後、隣接する側面板の間に位置する可撓性シートのコーナー部2a〜2dを外側に引き出して2重に折り畳み、コーナー部2aと2bは側面板5側に、また、コーナー部2cと2dは側面板7側に、押し付ける。その姿勢で、面ファスナー9bと面ファスナー8aとを側面板5側で係合させ、また、面ファスナー8bと面ファスナー9aとを側面板7側で係合させる。それにより、安定した姿勢となるので、各側面板4〜7の上辺から飛び出ている可撓性シート2の部分2fを横向きに開き、各側面板4〜7の上辺端面(木口面)を覆うようにする。それにより、図5に示すように、箱形容器が完成する。完成後の容器は、角部を含め内側面がすべて可撓性シートで覆われているので、水漏れのない容器となる。
図6〜図8は、本発明による展開容器の第2の形態を示している。この展開容器1aは、可撓性シート2の面積が、側面板4〜7の上辺、すなわち底板3と反対側の辺の延長線が交差することにより形成される矩形の面積とほぼ同じとされており、かつ、可撓性シート2の4周および4枚の側面板4〜7の上端縁が、オレフィン系接着テープのような材料である縁取りシート10より縁取りされている点で、図1〜図5に示した展開容器1と相違している。なお、図6は展開した図であり図2に相当し、図7と図9は組み立て途中の図であってそれぞれ図3と図4に相当する。図1〜図5に示した展開容器1と同じ部材には同じ符号を付すことにより、それらの部材についての説明は省略する。
この展開容器1aでは、可撓性シート2の4周が縁取りシート10により縁取りされていることにより、例えば、可撓性シート2が複数枚のシートの積層体で構成されるような場合に、各シートがばらつくのを阻止することができる。また、側面板4〜7の上端縁(木口面)も当初から縁取りシート10で覆われているので、側面板4〜7の上端縁(木口面)が損傷するのも防止される。
図9は、本発明による展開容器の第3の形態を展開した姿勢での断面で示している。この展開容器1bでは、底板3と4枚の側面板4〜7における可撓性シート2に接合している面に凹溝11が形成されている(なお、図9では、側面板4と6は示されない)。この形態の展開容器1bでは、組み立てたときに、凹溝11が空気溜まりとして機能し、組み立て容器の断熱性能をさらに向上させる。
図10は、本発明による展開容器の第4の形態を組み立てた状態での断面で示している。この展開容器1cでは、4枚の側面板4〜7の上辺部分、すなわち、4枚の側面板の底板3と反対側の辺に凸条12が形成されている(なお、図10では、側面板4と6は示されない)。この形態の展開容器1cでは、凸条12が組み立て容器の上縁における内側に向けたフランジとして機能するので、容器内の冷気が容器の外に逃げていくのを抑制することができる。断熱性容器としての機能はさらに向上する。
図11〜図13は、本発明による展開容器の第5の形態を示している。この展開容器1dの基本的構成は、前記図1〜図5に示した展開容器1と同じであり、図11は展開した図であり図2に相当し、図12は組み立て途中の図であって図4にほぼ相当し、図13は組み立て後の状態であって図5に相当する。図1〜図5に示した展開容器1と同じ部材には同じ符号を付すことにより、それらの部材についての説明は省略する。
この展開容器1dでは、4枚の側面板4〜7における底板3とは反対側の角部にそれぞれ紐部材13の一端を留め付け、その他端側を一箇所14で纏めるようにしている。図11に示すように、展開容器1dを平板状に展開した状態では、すべての紐部材13は可撓性シート2の上に乗った状態であり、展開容器1dを段積みするときに障害とはならない。組み立てに当たっては、作業者は紐部材13の纏め箇所14を手に持ち、紐部材13を上方に引き上げる。それにより、各側面板4〜7は同時に立ち上がった姿勢となるので、纏め箇所14をフック等に留め付ける。その姿勢で、前記したように、隣接する側面板の間に位置する可撓性シート2のコーナー部2a〜2dを外側に引き出して2重に折り畳み、また、面ファスナー同士を係止する作業を行うことにより、きわめて容易に箱形容器を作り出すことができる。なお、紐部材13を取り付ける態様は、上記した第2〜第4の形態の展開容器にも採用することができる。
図14〜図16は、本発明による展開容器の第6の形態を示している。この展開容器1eの基本的構成は、前記図1〜図5に示した展開容器1と同じであり、図14は展開した状態の背面図であり図1に相当し、図15はそれを上面側から見た斜視図であり図2に相当し、図16は組み立て後の状態であって図5に相当する。図1〜図5に示した展開容器1と同じ部材には同じ符号を付している。
この展開容器1eでは、可撓性シート2の各側面板4〜7の上辺から飛び出ている部分2fを袋状に縫い込み、そこに、紐部材13を通すと共に、1つの角部から紐部材の13の一部を引き出して露出部13aとしている。組み立てに当たっては、作業者は紐部材13の前記露出部13aを手に持ち、斜め上方に引き上げる。それにより、各側面板4〜7は同時に次第に上方に立ち上がった姿勢となる。以下、前記の展開容器と同様な手順を踏むことにより、図16に示すように、きわめて容易に箱形容器1eを作り出すことができる。なお、紐部材13の露出部13aは1箇所でなく、図14,図15に示すように、2箇所あるいは3箇所以上に形成してもよい。
図17〜図19は、本発明による展開容器の第7の形態を示している。この展開容器1fの基本的構成は、前記図14〜図16に示した第6の形態の展開容器1eと同様であり、図17は図14に、図18は図15に、図19は図16にそれぞれ相当する。ただし、可撓性シート2が矩形状でなく、可撓性シートのコーナー部を、隣接する側面板の上辺の端部を結ぶ線2gで隅取りをすることによって8角形となっている。そして、前記隅取り部分では袋状の縫い込みはなく、4つの隅取り部では紐部材13が露出する露出部13aが形成されている。組み立て手順は、展開容器1eと同様である。
図20〜図22は、本発明による展開容器の第8の形態を示している。この展開容器1gの基本的構成は、前記図17〜図19に示した第7の形態の展開容器1fに類似しており、図20は図17に、図21は図18に、図22は図19にそれぞれ相当する。ただし、可撓性シート2は各側面板4〜7の上辺から飛び出ている部分2fを有しない。各側面板4〜7の上辺角部には可撓性シート2をも通るようにして貫通孔15が形成されており、該貫通孔15を利用して紐部材13が全周にわたって取り付けられている。ここでは、紐部材13はほぼすべてが露出部となっている。この形態の展開容器1gでは、図22に示すように組み立てた状態で、各側面板4〜7側の紐部材13の露出部13aが現れるので、その部分を吊り手として利用することができる。図示しないが、容器に蓋をする場合に、左右の露出部13a,13aを交差させることによって蓋押さえとして利用することもできる。
なお、上記のいずれの態様でも、可撓性シート2として、容器の内面側となる1枚の可撓性シートを備えるようにしたが、第2の可撓性シートを用い、その間に底板3と4枚の側面板4〜7を配置するようにしてもよい。この態様では、底板3と4枚の側面板4〜7とは全体が可撓性シートで覆われるので、底板3と4枚の側面板4〜7を発泡樹脂のような断熱材で作る場合でも、損傷を受けるのを防止することができ、繰り返し使用が一層し易くなる。
さらに、図示の例では、側面板4〜7を底板3に対して90゜の角度で立ち上げるように示したが、立ちあげ角度がより鈍角であっても容器として支障なく使用することができる。また、その状態で多段に容器を積み重ねることにより、ストック高さを低くすることもできる。
1,1a〜1e…展開容器、2…可撓性シート、3…底板、4〜7…側面板、8a,8b,9a,9b…面ファスナー、10…縁取りシート、11…凹溝、13…紐部材、13a…紐部材の露出部
Claims (7)
- 矩形状の底板と、該底板の4辺に沿って配置される4枚の矩形状の側面板と、該4枚の側面板の底板側と反対側の辺の端部を結ぶ面積を少なくとも持つ可撓性シートとを含み、前記底板と4枚の側面板は可撓性シートに接合されていることを特徴とする展開容器。
- 可撓性シートには面ファスナーが取り付けてあり、前記可撓性シートが内側となるようにして4枚の側面板を底板に対して立ち上がった姿勢としたときに、前記面ファスナーを係合することによってその立ち上がり姿勢を維持できるようにされていることを特徴とする請求項1に記載の展開容器。
- 底板と4枚の側面板は断熱性を備える材料で作られており、可撓性シートは防水性を備える材料で作られていることを特徴とする請求項1または2に記載の展開容器。
- 底板と4枚の側面板の少なくとも一つにおける可撓性シートに接合している面には凹溝が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の展開容器。
- 4枚の側面板は底板と反対側の辺に凸条が形成されていることを特徴とする請求項3または4に記載の展開容器。
- 第2の可撓性シートが少なくとも底板と4枚の側面板の露出している側の面を覆うようにして可撓性シートの裏面側に積層されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の展開容器。
- 引くことにより4枚の側面板を底板に対して立ち上がった姿勢とすることのできる紐部材をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の展開容器。
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- 2006-02-13 JP JP2006035457A patent/JP2007210664A/ja active Pending
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