JP3218327U - 組立式展示台 - Google Patents

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Abstract

【課題】展開した状態で持ち運びが容易であり、組立てが簡単な組立式展示台の提供。【解決手段】互いに接合されて一体となった第1板状部材100と第2板状部材200とから組み立てられ、第1板状部材100は、底面部と、底面部の後縁に連設され上方へ折り曲げられた背面部と、底面部の両側縁に連設され上方へ折り曲げられた第1側面部131と、背面部の両側縁に連設され前方へ折り曲げられた第2側面部141とを備え、第2板状部材200は、底面部に接合された前縁部210及び上縁部220と、前縁部210と上縁部220との間に連設され階段状に折り曲げられた階段部230と、階段部230の両側縁に連設され折り曲げられて第1側面部131又は第2側面部141に重ねられ着脱自在に接合された重ね部241〜244とを備え、第1及び第2板状部材100、200が互いに重さなった状態で平板状に展開可能である。【選択図】図1

Description

本考案は、組立式展示台に係り、より詳細には、板状部材を折り曲げて組み立てられたひな壇状の組立式展示台に関する。
近年、広場や公園などで不要品や商品を交換、売買するフリーマーケットが多く開催されている。フリーマーケットでは、商品等は地面に敷いたシート上に陳列されることもあるが、小間物などの比較的小さな商品は展示台に陳列されることが多い。
また、特許文献1には、店頭や展示会場において、商品等を陳列するための、組み立て分解が容易なひな壇状の陳列棚が記載されている。
実用新案登録第3195082号公報
ところで、フリーマーケットや展示会の出展者は、商品や展示物だけでなく、商品等を陳列する展示台も会場へ搬入し、イベント終了後には展示台も会場から搬出しなければならないことが多い。このため、展示台は、搬入、搬出の負担を軽減することができ、かつ、展示会場等で簡単に組み立てられるものであることが好ましい。
また、特許文献1に記載の陳列棚は、組み立て分解が容易であるが、より簡単に組み立てられ、かつ複数のパーツに分解せずに容易に持ち運べる展示台があれば、搬入、搬出の負担がより一層低減されるので望ましい。
また、フリーマーケット等のイベント会場においては、常設店舗とは異なり、バックヤードが存在しないことが多いため、混雑に紛れて、在庫品や金品の窃盗が発生することがある。このため、かかる窃盗を防ぐことが望まれている。
本考案は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、展開した状態で持ち運びが容易であり、かつ組立てが簡単な組立式展示台の提供を目的としている。
上記目的を達成するため本考案の組立式展示台は、互いに接合されて一体となった第1板状部材と第2板状部材とから組み立てられた組立式展示台であって、
前記第1板状部材は、底面部と、前記底面部の後縁に連設され、上方へ折り曲げられた背面部と、前記底面部の両側縁に連設され、上方へ折り曲げられた一対の第1側面部と、前記背面部の両側縁に連設され、前方へ折り曲げられた一対の第2側面部と、を備え、
前記第2板状部材は、前記第1板状部材の前記底面部の前縁付近に接合された前縁部と、前記第1板状部材の前記背面部の上縁付近に接合された上縁部と、前記前縁部と前記上縁部との間に連設され、階段状に折り曲げられて1つ以上の横面部と1つ以上の縦面部とを構成する階段部と、前記階段部の両側に連設され、それぞれ下方又は後方へ折り曲げられ、対応する前記第1側面部又は前記第2側面部に重ねられて着脱自在に接合された複数対の重ね部とを備え、
前記第1板状部材及び前記第2板状部材が、互いに重さなった状態で平板状に展開可能であることを特徴としている。
本考案の組立式展示台によれば、展開した状態で持ち運びが容易であり、かつ組立てが簡単な組立式展示台を提供することができる。
本考案の実施形態に係る組立式展示台を示す斜視図である。 (a)は、図1に示す組立式展示台の背面図であり、(b)は、(a)のI−I線に沿った断面図である。 図1に示す組立式展示台を構成する第1板状部材の展開図である。 図1に示す組立式展示台を構成する第2板状部材の展開図である。 (a)及び(b)は、図1に示す組立式展示台の組み立て工程を示す側面図である。 (a)及び(b)は、図6(b)に続く組み立て工程を示す側面図である。 本考案の実施形態に係る組立式展示台を構成する第1及び第2板状部材としての中空板材を示す要部斜視図であり、(a)は、三層構造の気泡ボードを示し、(b)は、端部(縁部)を封止材で封止した気泡ボードを示す。 本考案の実施形態に係る組立式展示台を構成する第2板状部材に形成された折り線の一例を示す説明図であり、切り込み(ハーフカット)加工が施された板状部材の要部平面図である。 (a)は、図8のA−A線に沿った断面図であり、(b)は、図8のB−B線に沿った断面図である。 (a)は、図9(a)に示す部位を折り曲げた状態を示す断面図であり、(b)は、図9(b)に示す部位を折り曲げた状態を示す断面図である。 本考案の実施形態に係る組立式展示台を構成する第1及び第2板状部材に形成された折り線の一例を示す説明図であり、(a)は、V字加工が施された要部断面図であり、(b)は(a)に示した部位を折り曲げた状態を示す要部断面図である。
以下、本考案に係る組立式展示台の実施形態について、図面を参照して説明する。
[組立式展示台の構成]
図1に、本考案の実施形態に係る組立式展示台1の斜視図を示す。また、図2(a)に、組立式展示台1の背面図を示し、図2(b)に、図2(a)中のI−I線に沿った断面図を示す。
図1及び図2に示すように、本実施形態の組立式展示台1は、互いに接合されて一体となった第1板状部材100と第2板状部材200とから組み立てられる。
第1板状部材100は、底面部110と、底面部110の後縁に連設され、上方へ折り曲げられた背面部120と、底面部110の両側縁に連設され、上方へ折り曲げられた一対の第1側面部131,132(図3参照)と、背面部120の両側縁に連設され、前方へ折り曲げられた一対の第2側面部141,142(図3参照)とを備えている。
また、第2板状部材200は、第1板状部材100の底面部110の前縁付近に接合された前縁部210と、第1板状部材100の背面部120の上縁付近に接合された上縁部220と、前縁部210と上縁部220との間に連設され、階段状に折り曲げられて2つの横面部231,233と2つの縦面部232,234とを構成する階段部230と、階段部230の両側縁に連設され、それぞれ下方又は後方へ折り曲げられ、対応する第1側面部131,132又は第2側面部141,142に重ねられて着脱自在に接合された複数対の重ね部241〜244,251〜254(図4参照)とを備えている。
さらに、図2に示すように、第1板状部材100の背面部120には、開閉扉121がを設けられている。開閉扉121は、その下縁が底面部110の後縁110bに折り曲げ自在に連設されている。また、開閉扉121は、面ファスナFで、背面部120に着脱自在に固定することができる。
開閉扉121を設けたことにより、組立式展示台1の内部空間、即ち、第1板状部材100と第2板状部材200との間の空間を収納空間として利用することができる。特に、組立式展示台1は、階段部230の支持構造を内部に別個に設ける必要がないため、内部空間を広く収納空間として利用することができる。
これにより、フリーマーケット等のイベント会場において、客から隔てられたバックヤードが存在しない場合であっても、在庫品や金品を組立式展示台1の内部に収納することができる。その結果、在庫品や金品の窃盗の発生の防止を図ることができる。
また、第2板状部材200の少なくとも階段部230が透光性を有することがこのましい。本実施形態では、第2板状部材200全体が透光性を有している。第2板状部材200は、透明でもよいし、半透明でもよいし、着色されていてもよい。
これにより、開閉扉121から組立式展示台1の内部空間に、LED(light-emitting diode、発光ダイオード)又は電球のような光源を導入することにより、組立式展示台1を内部から照明することができる。また、組立式展示台1に陳列した物品も間接的に照明することができる。その結果、暗いイベント会場であっても、組立式展示台1や陳列物品を目立たせることができる。
なお、組立式展示台1の内部に配置した光源に電力を供給する電源コードは、開閉扉121に形成された開口部122に通すとよい。これにより、光源を導入したまま、開閉扉121を閉じることができる。
そして、第1板状部材100及び第2板状部材200は、互いに重さなった状態で平板状に展開可能である。これにより、組立式展示台1は、展開した状態で持ち運びが容易である。
さらに、持ち運びをより容易にするために、第2板状部材200の前縁部210に、前縁部210に接合した第1板状部材100の底面部110の前縁付近も貫通する把持用開口(手穴)Hが形成されていることが好ましい。
また、展開した第1板状部材100と第2板状部材200とは、収納袋(図示せず)に入れて持ち運ぶことが好ましい。
[展開状態]
組立式展示台1は、第1板状部材100と第2板状部材200とが互いに重さなった状態で平板状に展開するものであるが、構造の理解を容易にするため、図3及び図4に、互いに接合された第1板状部材100と第2板状部材200とを便宜的に別々に示す。図3は、本考案の実施形態に係る組立式展示台1を構成する第1板状部材の背面図を示し、図4に、本考案の実施形態に係る組立式展示台1を構成する第2板状部材の背面図を示す。
なお、第1板状部材100の背面図とは、第1板状部材100を、第2板状部材200と接合される面の裏側から見た図であり、第2板状部材200の背面図とは、第2板状部材200を、第1板状部材100と接合される面側から見た図である。
図3に示すように、第1板状部材100は、ほぼ四角形の底面部110と、底面部110の後縁110bに折り曲げ可能に連設された背面部120と、底面部110の両側縁110c、11dに折り曲げ可能に連設された一対の第1側面部131,132と、背面部120の両側縁120b、120cに折り曲げ可能に連設された一対の第2側面部141,142とから構成されている。
図4に示すように、第2板状部材200は、第1板状部材100の底面部110の前縁110a付近に接合された前縁部210と、第1板状部材100の背面部120の上縁120a付近に接合された上縁部220と、前縁部210と上縁部220との間に連設され、階段状に折り曲げられて2つの横面部231,233と2つの縦面部232,234とを構成する階段部230と、階段部230の両側縁230b、230cに連設され、それぞれ下方又は後方へ折り曲げられ、対応する第1側面部131,132又は第2側面部141,142に重ねられて着脱自在に接合された複数対の重ね部241〜244,251〜254とから構成されている。
なお、第2板状部材200の前縁部210と第1板状部材100の底面部110の前縁110a付近との接合、及び、第2板状部材200の上縁部220と第1板状部材100の背面部120の上縁120a付近との接合にあたって、本実施形態では、図4に示す両面テープTを使用したが、接着剤又はリベットといった固定手段を使用してもよい。
[展示台の組立て]
次に、図5及び図6を参照し、第1及び第2板状部材100,200からの組立式展示台1の組立てを説明する。
図5(a)に示すように、互いに接合された第1板状部材100と第2板状部材200を、互いに重さなった状態で平板状に展開している状態から、第1板状部材100の底面部110の後縁110bに連設され背面部120を折り曲げ、底面部110に対して上方へ起こす。このとき、同図に示すように、第2板状部材200の階段部230も、階段状に折り曲げられる。
そして、図5(b)に示すように、背面部120は、最終的に、底面部110に対して、実質的に垂直に立設された状態となる。このとき、階段部230の横面部231,233と縦面部232,234とも互いに実質的に直角となり、横面部231,233は実質的に水平面となり、縦面部232,234は実質的に垂直面となる。
次に、図6(a)に示すように、第1板状部材100の底面部110の両側縁に連設された一対の第1側面部131,132を上方へ折り曲げらるとともに、第1板状部材100の背面部120の両側縁に連設された一対の第2側面部141,142を前方へ折り曲げる。
このとき、第1側面部131,132の斜面131a,132aと第2側面部141,142の斜面141a,142aとが当接することが好ましい。かかる当接により、第1板状部材100の底面部110と背面部120とが実質的に直角となる。
また、第2板状部材200の階段部230の両側縁は、それぞれ少なくとも第1板状部材100の厚み分だけ、第1板状部材100の底面部110及び背面部120の両側縁よりも外方に位置するため、実質的に直角に折り曲げられた第1側面部131,132及び第2側面部141,142の背面側に位置することになる。
そして、好ましくは、第1側面部131,132及び第2側面部141,142それぞれの端縁の一部が、階段部230のを背面側から支持するのがよい。具体的には、第2側面部141、142の端縁141c、142cが、階段部230の横面部231を支持し、第2側面部141、142の端縁141b、142bが、階段部230の縦面部232を支持し、第1側面部131、132の端縁131b、132bが、階段部230の横面部233を支持し、第1側面部131、132の端縁131c、132cが、階段部230の縦面部234を支持することが好ましい。
これにより、展示台内部に階段部230の支持構造を別個に設けなくても、階段部230の強化を図ることができる。
次に、図6(b)に示すように、階段部230の両側縁に連設された重ね部241〜244,251〜254を、それぞれ下方又は後方へ折り曲げて、対応する第1側面部131,132又は第2側面部141,142に重ねて着脱自在に接合する。具体的には、重ね部241,242は、第2側面部141に接合され、重ね部251,252は、第2側面部142に接合され、重ね部243,244は、第1側面部131に接合され、重ね部253,254は、第1側面部132に接合される。
着脱自在な接合を可能にするため、第1側面部131,132、第2側面部141,412、及び重ね部241〜244,251〜254は、組立式展示台1を組み立てた状態で、第1側面部131,132又は第2側面部141,412と重ね部241〜244,251〜254とが重なる部分に面ファスナFを設けている。各面ファスナFは、組み立てた状態でオス型面ファスナとメス型面ファスナとが対向するように配置されている。
このようにして、図1に示した組立式展示台1を、道具を必要とせず、簡単に組み立てることができる。また、第1板状部材100と第2板状部材200とが互いに接合されて一体(1パーツ)となっているため、組立が簡単なうえ、パーツの紛失を防止することができる。
また、組立式展示台1を展開するときには、上記説明の手順と逆の手順で、簡単に平板状に展開することができる。
[板状部材の材料]
次に、組立式展示台1を構成する第1及び第2板状部材100,200の材料を説明する。本実施形態の第1及び第2板状部材100,200は、合成樹脂製の中空板材で構成されている。中空板材は、中空構造をなすための立体加工が施されたコア材の表裏両面に平板状の外装材を積層してなる軽量な合成樹脂製の中空板材から構成されている。
このような中空板材としては、一般に、気泡ボード、プラスチック段ボールと称されるものが知られている。特に、気泡ボードは、プラスチック段ボールと比較して、縦横方向に強度差がないため、どの方向にも加工することができるとともに、集中荷重にも強いため、突起物が当たっても割れにくいという長所がある。さらに、気泡ボードは、独立した多数の気泡内に空気が封入されているため、プラスチック段ボールと比較して断熱性に優れている。
このため、本実施形態では、中空板材として、図7(a)に示す三層構造の気泡ボード300を採用している。これにより、組立式展示台1の軽量化も図ることができる。
図7(a)に示すように、三層構造の気泡ボード300は、中空状に膨出する多数の突起303が成形されたコア材としてのキャップシート302と、突起303内に空気を封入して気泡を形成する一方の外装材としてのバックシート301と、突起303の頂面側に積層された他方の外装材としてのライナーシート304とを備えている。
このような気泡ボード300は、例えば、不図示の多数のキャビティ孔が設けられた成形ロールの外周面に、シート状に連続して繰り出される溶融樹脂を接触させて中空状に膨出する多数の突起303を真空成形することによってキャップシート302を形成しつつ、このキャップシート302を、突起303の開口側に供給されたバックシート301と、突起303の頂面側に供給されたライナーシート304とで挟み込み、これらを熱融着により積層一体化して製造することができる。さらに、気泡ボード300を所定の形状に切り出すことによって、第1板状部材100及び第2板状部材200が製造される。
なお、気泡ボード300のバックシート301、キャップシート302、ライナーシート304それぞれの厚みは、気泡ボード300に要求される強度、剛性などを考慮して適宜調整することができる。通常は、例えば100μm〜1.5mm程度とすることができる。
また、図7(b)に示すように、気泡ボード300を構成する中空板材は、端面が封止されることが好ましい。端面封止にあたっては、所定の形状に切り出された気泡ボード300の端面に、帯状の封止材305を熱融着などによって取り付けることで、中空板材の開口した端面を封止することができる。
端面を封止することにより、気泡ボード300の内部への異物の侵入を防止できる。さらに、突起303間の空間にも空気を封入することによって、更なる断熱性の向上を図ることもできる。
また、繰り返し使用される通い箱やコンテナとして使用される組立式展示台1を構成する中空板材は、非通水性又は通水性の低い材質で形成されることが好ましい。
例えば、気泡ボード300の合成樹脂材料としては、ポリプロピレン,ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン等のポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ナイロン等のポリアミド系樹脂を挙げることができる。
ただし、気泡ボード300の材料はこれらに限定されるものではなく、他の合成樹脂材料を用いることもできる。
[折曲げ線加工]
第1及び第2板状部材100,200を構成する気泡ボード300には、所定部分を折り曲げ易くする折曲げ線加工を施すことが好ましい。
(ハーフカット加工)
気泡ボード300の折曲げ線加工の一例として、気泡ボード300の所定箇所に切り込み(ハーフカット)を形成するハーフカット加工が挙げられる。
例えば、図1に示した第2板状部材200の階段部230の縦面部232と横面部233との境界線には、背面側から切れ込みを入れたハーフカット加工が施されることが好ましい。
図8に、図7に示した気泡ボード300をバックシート301側から見た拡大図を示す。図8中の折曲げ線400は、例えば、図9に示すように、気泡ボード300のバックシート301側に切り込み401を入れることによって形成される。
図9(a)は、図8のA−A線に沿った断面図を示し、図9(b)は、図8のB−B線に沿った断面図を示す。
図9(a)に示すように、突起303がない部位では、キャップシート302とバックシート301との融着部を切断するように切り込み401が形成される。
これに対し、図9(b)に示すように、突起303がある部位では、バックシート301と突起303の側壁部とを切断するように切り込み401が形成される。
これにより、折曲げ線400には、ライナーシート304のみからなる部分と、ライナーシート304に突起303の頂面が融着されて二重構造となっている部分とが交互に配置されることになる。その結果、気泡ボード300に切り込み401を入れて形成された折曲げ線400は、ライナーシート304に突起303の頂面が融着された二重構造となっている部分によって、その曲げ易さを損なうことなく部分的に補強されている。
なお、曲げ易さを損なうことなく折曲げ線400の強度を更に高めるために、例えば、ポリエチレン系樹脂フィルムなどのような柔軟なフィルム材を気泡ボード300に積層することもできる。
このとき、バックシート301側に切り込み401を入れて折曲げ線400を形成する場合、ライナーシート304側の面、すなわち、切り込み401を入れる側とは反対側の面に、必要に応じて接着剤を介するなどして当該フィルム材を積層することができる。
そして、図10に示すように、気泡ボード300は、折曲げ線400において、切り込み401を入れたバックシート301側からライナーシート304側に、バックシート301側が山折りとなるように、容易に折り曲げられる。
図10(a)は、図9(a)に示した部位を折曲げ線400で折り曲げた断面図を示し、図10(b)は、図9(b)に示した部位を折曲げ線400で折り曲げた断面図を示す。
図10(a)に示すように、突起303がない部位では、折曲げ線400でライナーシート304のみが屈曲する。これに対し、図10(b)に示すように、突起303がある部位では、折曲げ線400でライナーシート304に突起303の頂面が融着された部分が屈曲する。
なお、切り込み(ハーフカット)加工においては、気泡ボード300のバックシート301側、ライナーシート304側のいずれの側に切り込みを入れてもよい。
特に図示しないが、気泡ボード300のライナーシート304側から切り込み401を入れて折曲げ線400を形成する場合、突起303がない部位では、ライナーシート304を切断するように切り込み401を入れ、キャップシート302とバックシート301との融着部が屈曲して折曲げ線400を形成することになる。
一方、突起303がある部位では、ライナーシート304に突起303の頂面が融着された部分と突起303の側壁部とを切断するように切り込み401を入れ、バックシート301が屈曲して折曲げ線400を形成することになる。
いずれにしても、形成された折曲げ線400は、バックシート301のみからなる部分と、バックシート301にキャップシート302が融着されて二重構造となっている部分とが交互に配置されて形成されることになり、折曲げ線400が部分的に二重構造となって、その曲げ易さを損なうことなく適度に折曲げ線400が補強されることになる。
(V字加工)
気泡ボード300の折曲げ線加工の他の一例として、気泡ボード300の所定箇所に、図11に示すようなV字形状の凹部であるV字加工部402を形成するV字加工が挙げられる。
例えば、図2に示した第1板状部材100の連設部分、及び図3に示した第2板状部材200の連設部分には、折曲げを容易にするためにV字加工が施されることが好ましい。
図11(a)は、図9(a)に対応する部位の気泡ボード300(パネル)の断面図である。同図に示すように、折曲げ線400として、図9に示した切り込み401に代えて、V字加工部402が形成されている。V字加工部402は、気泡ボード300のパネルを谷折りにする側に形成される。
図11(a)に示すV字加工部402は、気泡ボード300に加熱鏝を当てるなどして、折曲げ線400の部分を断面V字状に溶融して形成される。これにより、図11(b)に示すように、気泡ボード300は、V字加工部402が形成され側に、キャップシート302側が谷折りになるように、容易に折り曲げられる。
溶融加工して形成されたV字加工部402では、気泡ボード300の一部が線状に押し潰された状態となっており、V字加工部402で囲まれた範囲には空気が封入される。その結果、所定範囲を囲むようにV字加工部402を形成した場合には、図7(b)に示した封止材305を気泡ボード300の端面に取り付けなくとも、当該範囲に空気が封入される。その結果、気泡ボード300(パネル)の断熱性を向上させることができる。
さらに、端面と折り部の両方を熱で潰すことにより、通水しない気泡ボード300とすることができる。
また、このようなV字加工部402を形成することによって、気泡ボード300が折り曲げられるとV字加工部402の端面同士が当接し、気泡ボード300がV字の角度に応じた所定角度に折り曲げられた状態が実質的に保持される。例えば、図11(a)に示すように、約90度のV字角度で形成されたV字加工部402を形成することによって、図11(b)に示すように、折り曲げられた気泡ボード300は、約90度の間隔をもって離間した状態が保持される。
なお、V字加工部402では、図11(b)に示した折り曲げ方向とは反対側、換言すれば、V字加工部402を形成した面が山折りとなるように折り曲げることもできる。
以上、本考案の組立式展示台について、好ましい実施形態を示して説明したが、本考案の組立式展示台は、前述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本考案の範囲で種々の変更実施が可能である。
上述した実施形態では、本考案に係る組立式展示台を構成する第1及び第2板状部材の材料として、合成樹脂製の中空板材、特に、コア材として多数のキャップを有するキャップシートを備えた気泡ボードを例にとって説明したが、第1及び第2板状部材の材料は、気泡ボードに限られず、その他の中空板材,中空パネル等を使用することができる。例えば、気泡ボードに代えて、コア材がハニカム構造により形成された中空板材、コア材が段ボール状に形成されたプラスチック段ボールを使用することもできる。
また、紙製の段ボールや厚紙等を用いることもできる。
また、上述した実施形態では、中空板材のコア材となるキャップシートを一層のみ備えた三層構造の気泡ボードの例を説明したが、キャップシートは複数層備えるようにすることもできる。例えば、二層のキャップシートを積層してコア材とすることもできる。その場合、各キャップシートは、突起頂面側同士を対向させて配置することが好ましい。このようにすると、二層のキャップシートの突起を、バックシート及びライナーシートによってそれぞれ封止・密封することができ、二層のキャップシートの突起をそれぞれ気泡として機能させることができるようになる。
また、バックシート及びライナーシートからなる外装材についても、それぞれ複数層設けることも可能である。また、外装材を金属板により形成したり、外装材の表面に樹脂層等を積層して外装材をコーティングすることもできる。
また、上述した実施形態では、組立式展示台の組み立てに当たり、第1板状部材100の第1及び第2側面部131,132,141,142と第2板状部材200の重ね部241〜244,251〜254とを面ファスナで着脱自在に接合した例を説明したが、着脱自在な接合方法は、面ファスナに限定されない。
また、上述した実施形態では、二組の横面部と縦面部とを備えた階段部を折り曲げて二段のひな壇を構成した例を説明したが、階段部が構成するひな壇の段数はこれに限定されず、例えば、階段部は、横面部と縦面部を交互に連設して三段以上のひな壇を構成してもよい。
1 組立式展示台
100 第1板状部材
110 底面部
110a 底面部の前縁
110b 底面部の後縁
110c,110d 底面部の側縁
120 背面部
120a 背面部の上縁
120b,120c 背面部の側縁
121 開閉扉
122 開口部
131,132 第1側面部
141,142 第2側面部
200 第2板状部材
210 前縁部
220 上縁部
230 階段部
231,233 横面部
232,234 縦面部
241〜244,251〜254 重ね部
300 気泡ボード
301 バックシート
302 キャップシート
303 突起
304 ライナーシート
305 封止材
400 折曲げ線
401 切り込み
402 V字加工部
F 面ファスナ
T 両面テープ
H 把持用開口(手穴)

Claims (11)

  1. 互いに接合されて一体となった第1板状部材と第2板状部材とから組み立てられた組立式展示台であって、
    前記第1板状部材は、
    底面部と、
    前記底面部の後縁に連設され、上方へ折り曲げられた背面部と、
    前記底面部の両側縁に連設され、上方へ折り曲げられた一対の第1側面部と、
    前記背面部の両側縁に連設され、前方へ折り曲げられた一対の第2側面部と、
    を備え、
    前記第2板状部材は、
    前記第1板状部材の前記底面部の前縁付近に接合された前縁部と、
    前記第1板状部材の前記背面部の上縁付近に接合された上縁部と、
    前記前縁部と前記上縁部との間に連設され、階段状に折り曲げられて1つ以上の横面部と1つ以上の縦面部とを構成する階段部と、
    前記階段部の両側縁に連設され、それぞれ下方又は後方へ折り曲げられ、対応する前記第1側面部又は前記第2側面部に重ねられて着脱自在に接合された複数対の重ね部と
    を備え、
    前記第1板状部材及び前記第2板状部材が、互いに重さなった状態で平板状に展開可能である
    ことを特徴とする、組立式展示台。
  2. 前記第1板状部材の前記背面部に開閉扉を設けた
    ことを特徴とする、請求項1記載の組立式展示台。
  3. 前記第2板状部材の少なくとも前記階段部が透光性を有する
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の組立式展示台。
  4. 前記第1板状部材の前記一対の第1側面部及び前記一対の第2側面部は、前記第1及び第2板状部材を平板状に展開した状態で互いに実質的に直角の角度を成す斜縁をそれぞれ有する
    ことを特徴とする,請求項1〜3のいずれか一項に記載の組立式展示台。
  5. 前記第2板状部材の前記階段部の両側縁は、それぞれ少なくとも前記第1板状部材の厚み分だけ、前記第1板状部材の前記底面部及び前記背面部の両側縁よりも外方に位置する
    ことを特徴とする,請求項1〜4のいずれか一項に記載の組立式展示台。
  6. 前記第1板状部材の前記一対の第1側面部及び前記一対の第2側面部それぞれの端縁の少なくとも一部は、前記組立式展示台を組み立てた状態で、前記第2板状部材の前記階段部を背面側から支持する
    ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組立式展示台。
  7. 前記第2板状部材の前記階段部は、二組の横面部と縦面部とを備え、前記組立式展示台を組み立てた状態で、二段のひな壇を構成する
    ことを特徴とする,請求項1〜6のいずれか一項に記載の組立式展示台。
  8. 前記第1及び第2板状部材は、合成樹脂製の中空板材からなる
    ことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組立式展示台。
  9. 前記中空板材は、
    中空状に膨出する多数の突起が成形されたコア材としてのキャップシートと、
    前記突起内に空気を封入して気泡を形成する一方の外装材としてのバックシートと、
    前記突起の頂面側に積層された他方の外装材としてのライナーシートと
    を備えた三層構造の気泡ボードである
    ことを特徴とする、請求項8記載の組立式展示台。
  10. 前記第1側面部、前記第2側面部、及び前記重ね部は、前記組立式展示台を組み立てた状態で、前記第1側面部又は前記第2側面部と前記重ね部とが重なる部分に面ファスナを設けた
    ことを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の組立式展示台。
  11. 第2板状部材の前縁部に、当該前縁部に接合した第1板状部材の底面部に貫通する把持用開口が形成されている
    ことを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組立式展示台。
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