JP2007091271A - カバー付き容器 - Google Patents

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Kazuo Tajima
一雄 田島
Masahiro Tane
将博 太根
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Abstract

【課題】容器本体に被覆するカバー体の上端部を容易にしてかつ確実に容器本体に固定でき、製造上の組み立てが容易で、しかもカバー体に伸びや弛みあるいは歪みを生じさせずに体裁よく使用でき、保形強度にも優れるカバー付き容器を提供する。
【解決手段】合成樹脂発泡体を主体にして形成された容器本体10と蓋体20とからなり、容器本体10の外側がシート材よりなる袋状のカバー体30により被覆され、カバー体30の上端部30aが容器本体10の開口端部10a上で内側に折り込まれるとともに、開口端部10aに断面伏凹形の補強枠50が嵌合被着されて、カバー体30の上端部30aが補強枠50と開口端部10aとの間に挟み込まれている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、主として保冷を要する生鮮物等の各種物品の保管、運搬等の物流用に使用されるカバー付き容器に関するものである。
各種生鮮物等の保管、輸送等に使用する保冷容器として、合成樹脂発泡体を主材とする容器本体と、その上面開口部を覆う蓋体とよりなる容器が用いられている。
かかる容器において、容器本体の開口端部に補強材を被着して該開口端部を補強したものは知られているが(特許文献1)、前記補強材は開口端部を補強するだけのものであり、容器本体の外側面全体を保護するものではない。
一方、かかる容器において、繰り返し使用による割れ、欠け、汚れ等を防止するために、容器外側面を可撓性のある防水性シート材等よりなるカバー体により被覆して構成したものも知られている。通常、容器の持ち運びのために、前記のカバー体に持ち手部材が付設されて使用される。
例えば、特許文献2には、折り畳み式の保冷保温ボックスとして、柔軟なシート材により角底の袋状に構成された折り畳み可能な容器本体の内側に、発泡体を含む断熱パネルを各面に沿って配置して構成したものが開示されている。
この保冷保温ボックスの場合、折り畳み可能にするために、容器本体の各面に対応する前記断熱パネルを、縫製加工により連接構成する必要があり、その加工に手数がかかりコスト高なものとなる上、折り畳み可能な構造のために、容器全体としての保形強度や段積み強度に問題があり、内容物を収納した状態で段積み使用することもある保冷容器としては適さない。
したがって、この種の保冷容器としては、容器本体を合成樹脂発泡体により一体に形成し、これを別にシート材により形成した角底の袋状のカバー体に収容して外側面を被覆するようにして組合せるのが、容器の保形強度や段積み強度及び製造上の加工性の点から、より好適なものである。
ところで、前記のカバー体は、合成樹脂製のクロスにアルミ箔やアルミ蒸着フィルムをラミネートしたシート材等の可撓性のあるシート材により縫製加工されるが、容器本体を袋状のカバー体の内側に収納して被覆しただけでは、内容物を収納した状態での持ち運び使用、あるいは冷凍庫や冷蔵室等の低温個所と外気温個所との温度差のある場所での繰り返し使用により、前記カバー体に伸びや弛みあるいは歪みが生じて形が崩れ、外観的に不体裁になり易い。また、袋状に形成されたカバー体の上端部が容器本体に固定されていないと、カバー体の上部が拡開したり容器本体から浮いた状態になったりして外れ易く、かつ不体裁になる。
そうかと言って、前記カバー体の上端部を容器本体に接着するのは、その組み立てに手数がかかることになり、また容器本体とカバー体とを容易に分離できないことになるので、好ましいものではない。
実開昭58−143362号公報 特開平10−287372号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになしたものであり、発泡成形された容器本体の外側に袋状に形成したカバー体を被覆して構成する場合において、該カバー体の上端部を容器本体に対して接着手段等を要さずに、容易にしてかつ確実に固定でき、製造上の組み立てが容易で、しかもカバー体に伸びや弛みあるいは歪みを生じさせずに体裁よく使用できるとともに、保形強度にも優れるカバー付き容器を提供するものである。
上記の課題を解決する本発明のカバー付き容器は、合成樹脂発泡体を主体にして形成された容器本体と、前記容器本体の上面開口部を覆う蓋体とからなり、前記容器本体の外側がシート材よりなる袋状のカバー体により被覆されてなる容器において、前記カバー体の上端部が前記容器本体の開口端部上で内側に折り込まれるとともに、該開口端部に断面伏凹形の補強枠が嵌合被着されて、前記カバー体の上端部が該補強枠と容器本体の開口端部との間に挟み込まれてなることを特徴とする。
このカバー付き容器によれば、容器本体の外面をカバー体により保護でき、また開口端部をこれに被着した補強枠により補強でき、容器開口部の変形や破損を防止でき、かつ容器本体が一体成形品であることもあって、段積み強度も良好に保持でき、耐久性を向上できる。
そればかりか、前記カバー体の上端部が前記補強枠と開口端部との間に挟み込まれて固定されているため、接着手段により固定していなくても、内容物を収納した状態での持ち運び使用、あるいは冷凍庫や冷蔵室等の低温個所と外気温個所との温度差のある場所での繰り返し使用によって、カバー体に伸びや弛みあるいは歪み等が生じる虞がなく、容器本体に対してカバー体の形が崩れたり、またカバー体が外側に不用意に拡がるようなこともなく、長期にわたって体裁よく使用できる。しかも、前記のようにカバー体の上端部を前記補強枠により挟み込んで固定することで、前記上端部を固定するための接着手段を要さずに容易に組み立て構成でき、またカバー体の端縁のほつれ防止のための縫製加工等を不要にできることにもなる。
前記のカバー付き容器において、前記補強枠の内外両側板の少なくとも一方には、長手方向の所要間隔毎に容器本体の開口端部に対する食い込みにより嵌合時の抜け止めになる逆鉤が設けられてなるものとするのがよい。これにより、前記補強枠を容器本体の開口端部に対し容易に外れないように嵌合被着でき、またカバー体の上端部を前記逆鉤により係止状態に保持でき、外れのおそれなく固定できる。すなわち、前記枠部材は、一旦容器本体の開口端部に嵌合被着されると、前記逆鉤の引っかかり作用で容易に外れることがなく、安定性のよい被着状態を保持できる。
前記のカバー付き容器において、前記容器本体の内面に、合成樹脂フィルムよりなる補強被覆層が設けられており、側壁内面における前記補強被覆層の上端部を覆うように前記補強枠が容器本体の開口端部に嵌合被着されてなるものが好ましい。これにより、容器本体の合成樹脂発泡体の露出部分に汚れがつかず、耐久強度を向上できる。
前記のカバー付き容器において、前記カバー体の上端部が開口端部の内側まで折り込まれているのが好ましく、これにより、補強枠による挟み込みによる固定の効果をさらに高めることができる。
前記補強枠は、開口端部の前後及び左右の四辺に対応する4つの枠部材が、容器本体の開口端部に嵌合被着されて平面四角形に連接構成されてなるものが好ましい。
この場合において、前記4つの枠部材のうち、一方の相対向する両辺の第1の対をなす枠部材は該辺の長さよりやや短く、他方の相対向する両辺の第2の対をなす枠部材は、両端部がコーナー部に沿って互いの対向方向に屈曲延成されて平面略コ字形をなし、該枠部材の両端部と前記第1の枠部材の端部とが突き合わせ状に連接されてなるものとするのがよい。この構成の補強枠によれば、上記したように、容器本体の開口端部を補強でき、側壁の変形を規制でき、補強枠による保形効果が一層安定したものになる。
また、前記第1の枠部材の両端部には、前記第2の枠部材の両端部の水平板部の下に挿入される連結片が突設され、該連結片に係合孔が形成されるとともに、その上に載接する前記枠部材の水平板部の下面に前記係合孔に対し嵌入可能な係合突起が設けられ、容器本体の開口端部に対する被着状態において、前記係合孔に前記係合突起が嵌入せしめられるものが好適に使用される。これにより、前記補強枠の組立が容易になり、容器本体の開口端部に被着するのと同時に、枠部材を相互に連結することができ、かつカバー体の上端部を容器本体の開口端部との間に挟んで固定できる。
本発明のカバー付き容器は、容器本体に被覆したカバー体の上端部を、容器本体の開口端部に嵌合被着した補強枠により、該補強枠と前記開口端部との間に挟み込んで固定するようにしたので、カバー体を容器本体に接着していなくても、カバー体に伸びや弛みあるいは歪みが生じて形が崩れたり、不用意に拡開して外れるようなことがなく、長期にわたって体裁よく使用することができる。また、前記カバー体の上端部を補強枠により挟み込む構造のために、容易に組み立て構成できる。
次に本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1は本発明に係るカバー付き容器の容器本体とカバー体および補強枠を分離した斜視図、図2は容器本体とカバー体および補強枠を組み合わせた状態の一部を欠截して蓋体と共に示す斜視図、図3は同上の蓋体を分離して示す図2のIII−III線における断面図、図4は同上の図2のIV−IV線の断面図、図5は蓋体を省略して示す一部の拡大平面図、図6は同上の前後一方の枠部材と側壁部一方の枠部材との端部構造を示す拡大斜視図、図7は同連結状態の断面図、図8は枠部材の拡大断面図である。
図示する実施例のカバー付き容器Aは、保冷容器として使用されるものであり、合成樹脂発泡体を主体として形成された底部11及び前後側壁部12,14及び左右側壁部13,15よりなる平面略矩形の容器本体10と、前記容器本体10の上面開口部を覆う被嵌自在な蓋体20とからなる。前記容器本体10及び蓋体20は、それぞれ主体となる合成樹脂発泡体の容器外側面が主として可撓性のある防水性シート材を用いて構成したカバー体30、40により被覆され、さらに前記容器本体10の上部における開口端部に全周に渡って連続する平面略四角形をなす断面伏凹形の補強枠50が嵌合被着されて補強されている。本発明の場合、前記カバー体30の上端部30aは、後述のように前記補強枠50により容器本体10の開口端部30aとの間に挟み込まれて固定されている。
前記容器本体10は、底部11、前後側壁部12,14及び左右側壁部13,15の5面の全体が、主体となる合成樹脂発泡体により一体に成形されている。図の場合、容器本体10の底部11の上面に凸部11aが形成され、さらに前後側壁部12,14の内面に仕切用の棚板60を受ける段部12a,14aが形成されている。すなわち、前記前後側壁部12,14の内面には、開口端部10aから前記仕切棚板60を受ける所要の高さ位置まで延びる縦方向の凹部12b,14bが間隔をおいて複数個所に形成されており、該凹部12b,14bの下端の段部が前記棚板60を受支する段部12a,14aとして形成されている。前記凹部12b,14bによる前記段部12a,14aの幅、間隔および個数等は、受支状態の安定性や強度等を考慮して適宜設定できる。
前記棚板60は、図3および図4に示すように、外周縁の一部が前記段部12a,14aに係止するように形成されるとともに、該棚板60の左右端部と前記左右側壁部13,15との間の隙間に蓄冷体70を挿入できるように形成されている。この棚板60は、ブラスチック段ボールや発泡もしくは非発泡のプラスチック板その他の各種ボード等の、保冷対象の物品を受けることができる強度を有する種々の板状体を使用でき、中でも、プラスチック段ボールが、軽量で取り扱い易くて強度もあり、特に好ましく用いられる。また前記蓄冷体70としては、合成樹脂製の容体内部に液状の蓄冷剤を封入した略四角形の板状をなすもののほか、蓄冷効果のある種々の構成形態の蓄冷体を使用できる。
さらに、前記容器本体10及び蓋体20は、合成樹脂発泡体の主として容器内面に保護層としての合成樹脂製フイルムまたはシート等よりなる表皮層17,27が積層一体化されている。これにより、使用上での破損防止に効果があり、また汚れがつき難く、かつ洗浄し易いものになっている。容器本体10の表皮層17は、その上端が後述する補強枠50により覆われる位置まで延びている。
そして、前記容器本体10に被覆されるカバー体30は、前記容器本体10の底部11、前後側壁部12,14及び左右側壁部13,15に対応する各面部分が素材のシート材より縫製加工されて、該容器本体10の外形形状に対応した角底の袋状に形成されており、該カバー体30の内部に前記容器本体10が収容されることにより、該容器本体10に対し被覆状態に組み合わせ構成されている。前記カバー体30の左右側面部には、底面部から延びて縫合された帯状部材よりなる取っ手部材31が取着されている。
本発明の場合、前記の袋状のカバー体30は、前後面部および左右面部の上下方向寸法が前記容器本体10の高さよりやや長く形成され、該カバー体30の開口側になる上端部30aが前記容器本体10の開口端部10aの上で内側に折り込まれて、開口端部10aに嵌合被着される前記補強枠50により、該補強枠50と前記開口端部10aとの間に挟み込まれて固定されている。特に好ましくは、前記カバー体30の上端部30aは、前記開口端部10aの内側面にまで折り込まれて、前記のように補強枠50により固定されている。
前記補強枠50は、非発泡の合成樹脂材や金属材等の剛性素材により形成されてなり、前記容器本体10の前後壁部12,14及び左右側壁部13,15による四周各辺の上端部に対応する4つの断面伏凹形の枠部材52,53,54,55よりなり、該枠部材52,53,54,55が容器本体10上部の開口端部10aに嵌合被着されることにより、前記容器本体10に対応した平面略矩形に連接構成されている。
図1に示すように、前記4つの枠部材52,53,54,55のうち、一方の相対向する両辺、例えば前後両辺の第1の対をなす枠部材52及び54は該辺の長さよりやや短く、他方の相対向する両辺、例えば左右両辺の第2の対をなす枠部材53,55は、それぞれの両端部53a,53a及び55a,55aが前記開口端部10aのコーナー部に沿って相対向方向に屈曲延成されて平面略コ字形をなし、該枠部材53,55の端部53a,55aと前記第1の枠部材52,54の端部52a,54aとが突き合わせ状に連接されるように形成されている。
連接の手段として、図7及び図8に拡大して示すように、前記第1の枠部材52,54の端部52a,54aには、前記第2の枠部材53,55の端部53a,55aの水平板部の下に挿入される連結片52b,54bが突設され、該連結片52b,54bに係合孔52c,54cが形成されるとともに、その上に載設する前記枠部材53,55の水平板部の下面に前記係合孔52c,54cに対し嵌入可能な係合突起53c,55cが設けられ、前記容器本体10の開口端部に対する被着状態において、前記係合孔52c,54cに前記係合突起53c,55cが嵌入せしめられるようになっている。これにより、前記補強枠50の組立が容易になり、容器本体10を開口端部10aに被着するのと同時に、前記各枠部材52,53,54,55を相互に連結することができる。
前記の補強枠50における第1の枠部材52,54および第2の枠部材53,55には、それぞれ断面伏凹形の内外両側板の少なくとも一方(図の場合は両方)には、図のように長手方向の所要間隔毎に、容器本体10上部の開口端部10aに対する嵌合時の抜け止めになる逆鉤56,56が設けられており、一旦、容器本体10の開口端部10aに被着した状態において、前記逆鉤56,56が合成樹脂発泡体に対して食い込んで引っかかりとなり、該開口端部10aからの浮きや離脱を阻止できるようになっている(図8の拡大図参照)。またこれにより、前記逆鉤56が前記カバー体30の上端部30aにも食い込んで係止状態になり、一層強固に固定されるようになっている。
なお、前記容器本体10のカバー体30、及び蓋体20のカバー体40は、主として可撓性のある防水性シート材により構成されるが、このほか、底面などの必要箇所に段ボール等の適度に剛性を有する板状材を中芯に用いたり、他のシート材を重ね合わせて用いて構成することもできる。
前記カバー体30,40を構成するシート材としては、例えば、ポリエチレン等の合成樹脂のテープ状糸のクロスにアルミ箔を積層したシート材、アルミ蒸着フィルムやシート、ポリエチレンクロス、ターポリン(PVC、EVA)、ポリエステルタフナー、ナイロンタフナー等の材質である。もちろん、前記の防水性シート材以外の布地や合成樹脂製シートあるいは紙製シート等により構成したものであってもよい。また、前記シート材は、必ずしも防水性を有する必要はないが、洗浄や拭き取りの容易性等から防水性を有するシート材が好ましい。
図示するカバー体30は、左右側面部がアルミ箔を積層したシート材32よりなり、前後両面部が合成繊維のクロス33を主体にして、底面部及び前後両面部の下部に強度の高いシート材34が重ねて縫製されている。
前記の容器本体1及び蓋体2に使用する合成樹脂発泡体は、その原料に、発泡性合成樹脂粒子を予備発泡して得られた予備発泡粒子を使用して発泡成形したものよりなる。前記発泡性合成樹脂粒子は、合成樹脂に物理型発泡剤を含浸させてなり、加熱によって発泡するものであり、予備発泡させたものも含まれる。なお、本発明では、予備発泡させた所謂予備発泡粒子を主に使用する。
上記発泡性合成樹脂粒子を構成する合成樹脂材料としては、例えばスチレン改質ポリエチレン系樹脂、あるいはポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−ブタジエン共重合体等のポリスチレン系樹脂、あるいはポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂、あるいはポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂等を用いることができる。これらの合成樹脂の混合物やモノマーの共重合体なども使用できる。
また、前記の樹脂に混入する物理型発泡剤としては、例えば、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン等の脂肪族炭化水素類、あるいはシクロペンタン、シクロブタン等の脂肪族環化水素類、あるいはアセトンメチルエチルケトン等のケトン類、メタノール、エタノールイソプロピルアルコールなどのアルコール類、あるいは水や二酸化炭素等を用いることができる。
また、前記の発泡樹脂発泡体の容器内面の表皮層に用いる合成樹脂フイルムまたはシートとしては、ポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−ブタジエン共重合体等のポリスチレン系樹脂、あるいはポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂、あるいはポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、あるいはナイロン等のポリアミド系樹脂等により形成されたフィルムやシートあるいはこれらの複合材が挙げられ、容器本体と同質の素材を用いることができる。
さらに、前記合成樹脂フイルムまたはシートとして、アルミニウム等の金属を蒸着した蒸着フィルムやシート、あるいはアルミニウム等を薄く成形して前記樹脂フイルムやシートにラミネートした複合材を用いることができる。蒸着フィルムやアルミニウム薄く成形したものを用いると、保冷効果の持続性が向上する上、外観的体裁も良く、より好ましいものとなる。
補強枠50としては、ハイインパクトポリスチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、あるいはポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂その他の熱可塑性樹脂を使用でき、中でも、低温下での使用及び屋外の使用における耐候性等の点から、低温脆性に強いポリエチレン系樹脂が望ましい。さらに、ポリオレフ系樹脂のリサイクル品を用いることもできる。
上記実施例のカバー付き容器Aは、前記袋状のカバー体30の内部に前記容器本体10を収容して、該カバー体30の上端部30aを開口端部10aの上で内側に折り込んで、さらに該上端部30aを挟み込むように前記開口端部10aに対して補強枠50を嵌合被着することにより、接着手段を要さずに、容易に組み立て構成できる。
そして、前記のカバー付き容器Aの保冷容器としての使用において、容器本体10の外面をカバー体30により保護でき、また容器本体10の開口端部10aを該端部に被着した補強枠50により補強でき、充分な保形強度を発揮でき、内外の温度差の違いによる各側壁部の膨れや撓み変形を防止でき、さらには容器本体10の開口部に被嵌した蓋体との隙間の発生を防ぎ、保冷効果を良好に保持できる。また、前記開口端部10aにおける合成樹脂発泡体の露出部分が前記補強枠50により覆われて保護されることになり、汚れがつきにくく、耐久強度を向上できることにもなる。
そればかりか、前記カバー体30の上端部30aが前記補強枠50と前記開口端部10aとの間に挟み込まれて固定されているために、接着固定されていなくても、内容物を収納した状態での持ち運び使用、あるいは冷凍庫や冷蔵室等の低温個所と外気温個所との温度差のある場所での繰り返し使用によって、カバー体10に伸びや弛みあるいは歪み等が生じる虞がなく、そのため容器本体10に対してカバー体30の形が崩れたり、またカバー体30が外側に不用意に拡がるようなこともなく、長期にわたって体裁よく使用できる。
特に、図示する実施例のように、前記補強枠50の内外両側板の少なくとも一方に逆鉤56,56が設けられていると、前記開口端部10aに嵌合被着した前記補強枠50は、前記逆鉤56,56が容器本体10に対して食い込んだ状態になって確実に固定される。またこれによって、前記カバー体30の上端部30aも外れる虞れなく固定されることになる。
なお、上記した実施例では、棚板60を使用する保冷容器に使用する場合について説明したが、棚板60を使用しない容器についても上記と同様に実施できる。また、蓋体20は、これを被覆するカバー体40を利用して、容器本体10のカバー体30に開閉可能に連接構成して実施することもできる。
本発明のカバー付き容器は、主として果菜類、肉類、魚介類等の生鮮物その他の保冷を要する物品の保管、運搬用の保冷容器に好適に利用でき、さらには保冷を要する各種商品の持ち帰り容器にも好適に利用できる。また、保温を要する商品の容器にも利用できる。
本発明に係るカバー付き容器の容器本体とカバー体および補強枠を分離した斜視図である。 同上の容器本体とカバー体および補強枠を組み合わせた状態の一部を欠截して蓋体と共に示す斜視図である。 同上の蓋をした図2のIII−III線における断面図である。 同上の図2のIV−IV線の断面図である。 蓋体を省略して示す一部の拡大平面図である。 同上の前後一方の枠部材と側壁部一方の枠部材との端部構造を示す拡大斜視図である。 同連結状態の断面図である。 枠部材の拡大断面図である。
符号の説明
A カバー付き容器
10 容器本体
10a 開口端部
11 底部
11a 凸部
12,14 前後側壁部
12a,14a 段部
12b,14b 凹部
13,15 左右側壁部
17 表皮層
20 蓋体
27 表皮層
30 カバー体
30a 上端部
31 取っ手部材
32 アルミ箔を積層したシート材
33 クロス
34 強度の高いシート材
40 カバー体
50 補強枠
52a,53a,54a,55a 端部
52b,54b 連結片
52c,54c 係合孔
53c,55c 係合突起
56 逆鉤
60 棚板
70 蓄冷体

Claims (7)

  1. 合成樹脂発泡体を主体にして形成された容器本体と、前記容器本体の上面開口部を覆う蓋体とからなり、前記容器本体の外側がシート材よりなる袋状のカバー体により被覆されてなる容器において、
    前記カバー体の上端部が前記容器本体の開口端部上で内側に折り込まれるとともに、該開口端部に断面伏凹形の補強枠が嵌合被着されて、前記カバー体の上端部が該補強枠と容器本体の開口端部との間に挟み込まれてなることを特徴とするカバー付き容器。
  2. 前記補強枠の断面伏凹形の内外両側板の少なくとも一方には、長手方向の所要間隔毎に容器本体の開口端部に対する食い込みにより嵌合時の抜け止めになる逆鉤が設けられてなる請求項1に記載のカバー付き容器。
  3. 前記容器本体の内面に、合成樹脂フィルムよりなる補強被覆層が設けられており、側壁内面における前記補強被覆層の上端部を覆うように前記補強枠が容器本体の開口端部に嵌合被着されてなる請求項1又は2に記載のカバー付き容器。
  4. 前記カバー体の上端部が開口端部の内側面にまで折り込まれている請求項1〜3のいずれか1項に記載のカバー付き容器。
  5. 前記補強枠は、開口端部の前後及び左右の四辺に対応する4つの枠部材が、容器本体の開口端部に嵌合被着されて平面四角形に連接構成されてなる請求項1〜4のいずれか1項に記載のカバー付き容器。
  6. 前記4つの枠部材のうち、一方の相対向する両辺の第1の対をなす枠部材は該辺の長さよりやや短く、他方の相対向する両辺の第2の対をなす枠部材は、両端部がコーナー部に沿って互いの対向方向に屈曲延成され、該枠部材の両端部と前記第1の枠部材の端部とが突き合わせ状に連接されてなる請求項5に記載のカバー付き容器。
  7. 前記第1の枠部材の両端部には、前記第2の枠部材の両端部の水平板部の下に挿入される連結片が突設され、該連結片に係合孔が形成されるとともに、その上に載接する前記枠部材の水平板部の下面に前記係合孔に対し嵌入可能な係合突起が設けられ、容器本体の開口端部に対する被着状態において、前記係合孔に前記係合突起が嵌入せしめられる請求項6に記載のカバー付き容器。
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