JP5982084B2 - 保冷容器 - Google Patents

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Description

本発明は、内容物の温度を長時間にわたって外気温に近づけないために用いる保冷容器に関する。
一般に、保冷容器(またはクーラーボックス)は、ボックス形状の外ケースと内ケースの間に断熱材を配置しており、内ケースに入れた内容物の温度を、冷蔵または温蔵のためのエネルギ供給を行うことなく長時間にわたって外気温に近づけないために用いる。
内容物を主に保冷する場合が多く、たとえば、屋外レジャーや魚釣りなどに用いられる。この場合、クーラーボックスの内部に氷やドライアイス等の保冷剤を入れ、その保冷剤のまわりにジュース缶等の飲物や魚などの被冷却物を収納する。
血液や臓器などの被冷却物を収納するための医療用として用いられる保冷容器もある。このように、保冷容器については、高い遮温性能を実現したものほど重宝される。長時間の遮温が可能だからである。
なお、保冷容器は、温蔵も可能であるが、保冷のためのツールとして用いられることがあるので、以下、「保冷性能」として説明する。
従来の保冷容器は、保冷性能が高くないものを長時間使用する場合には、保冷剤を入れ替えまたは補充したりして用いる。
保冷性能は、たとえば、保冷剤を入れてから一定時間後のボックス内の温度を計測することによって表すことができる。 保冷性能は、断熱材の種類と保冷容器の構造の相違とによって、異なってくる。
例えば、断熱材には、真空パネル断熱材、ノンフロンHPウレタン断熱材、スーパースチロール断熱材(商品名)がある。上記の真空パネル断熱材は、高い保冷性能を発生させるが、高価である。また、ノンフロンHPウレタン断熱材は、真空パネル断熱材より安価であるが、保冷性能は低くなる。さらに、スーパースチロール断熱材(商品名)は、ノンフロンHPウレタン断熱材のより安価であるが、ノンフロンHPウレタン断熱材の保冷性能より低い。
保冷性能は、密閉性を含めた保冷容器の構造によっても異なってくる。例えば、外ケースを樹脂製として上面のみが開口した五面のボックス形状を一体に成型している場合は、板状の部材を一面ずつ形成した外ケースを採用した場合に比べて、角部の境目が存在しない(断熱材が連続して充填されている)ので、保冷性能が高くなる。
一方、アルミシートやビニールレザーなどの可撓性のある素材を用いてボックス形状に製作し、その内面に化学繊維の断熱材を張り付けて形成した保冷容器もある。この保冷容器は、軽量であり、製造コストも安いが、上記のハードな外ケースを採用して断熱性を向上させた保冷容器に比べて保冷性能が低い。
を採用することで、
さて一般に、真空断熱材は加工性に優れているとはいえないために、外ケースの内側の六面に張り付ける構造(または上面のみが開口した五面のボックス形状および上面の蓋部材に、断熱性能に優れた真空断熱材を挟み込むという構造)であった。
特許文献1に記載されたクーラーボックスでは、真空断熱材に薄いシート状のものを採用することにより、折り曲げ可能な真空断熱材にて被覆率を向上させる、としている。
また、特許文献2に記載された保冷箱では、平面状の真空断熱材に貫通孔を設けざるを得ない場合における、温度差に起因した貫通孔の周囲が変形して浮き上がることを抑制する技術を開示している。
特開2004−212042号公報 特開2007−195494号公報
保冷性能が高い保冷容器は、構造が複雑で重量が重くなる。ある程度の厚さの断熱材あるいは変形しにくい真空断熱材などによる断熱層を確保(保護)するために変形しにくい外ケースを採用して形成することとなるからである。結果として、保冷性能が高い保冷容器は、ハードケースとなる。
ハードケースとして形成される保冷容器は、その外ケースを樹脂による一体成型にて形成することが合理的である。そのため、保冷容器に付加的な機能を加える(たとえば外ケースに小物入れなどの収納ポケットを付加するなど)には、外ケースに孔を空けるなどの加工を施してビス留めする、といった工程が必要となる。高い保冷性能が要求される場合には、孔空け加工の周囲における保冷性能の補填作業も行っている。 このため、仕様変更が面倒である。その上、収納ポケットと外ケースとを同じ材質とすることが困難であるため、デザインの統一性にも欠けてしまう。
一方、前述したアルミシートやビニールレザーなどの素材を用いて製作したクーラーボックスは、ハードケースとして形成される保冷容器よりも軽量にできる。ハードな外ケースではないので、外ケースの外側に収納ポケットを設ける、更には仕様変更にて収納ポケットを追加したり、大きさを変更したりすることは、比較的容易である。また、柔らかく軽量であるので、持ち運びなどにおいて使いやすい。しかし、保冷性能が劣る。
本発明が解決しようとする課題は、保冷性能(冷蔵または温蔵を含む保温能力)を落とさずに設計自由度を後々まで確保ことができる保冷容器を提供することにある。
(第一の発明)
本願における第一の発明は、生地からなる外層(21)と、断熱材からなる断熱層(22)とをボックス形状に一体として構成された複合材からなる、上面に開口(24)を有するボックス本体(20)と、 そのボックス本体(20)における前記上面の開口(24)を閉塞する蓋部材(30)と、を備え、 その蓋部材(30)は、ボックス本体(20)における前記上面の開口(24)を開閉可能であるように前記ボックス本体(20)の外層(21)へ固定された保冷容器(10)に係る。
そして、前記ボックス本体(20)は、軟質の合成樹脂製の生地とした外層(21)と、発泡材とした断熱材からなる断熱層(22)と、生地からなる内層(23)と、を一体として構成された三層構造とする。
更に、前記の外層(21)と前記の断熱層(22)とは、隙間を存在させないこととして構成されている
「生地」とは、可撓性のある布状部材であり、柔軟な合成樹脂が代表的である。その合成樹脂としては、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリプロピレン、ABSなどが採用可能である。
「断熱材」としては、樹脂発泡系(発泡ポリスチレン、発泡ポリウレタン、発泡ポリエチレンなど)、繊維系(グラスウール、ロックウールなど)、天然素材系(コルク、セルロース、羊毛など)、真空断熱パネル、等がある。
(作用)
ボックス本体(20)は、生地からなる外層(21)と、断熱材からなる断熱層(22)とをボックス形状に一体成型した複合材であり、特にボックス形状の外層(21)および断熱層(22)の間に隙間が存在せずに密閉性が保たれるため、優れた保温性能を発揮する。すなわち、外層(21)および断熱層(22)を別々に形成した場合には、存在してしまう空気層が存在しないからである。
また、外層(31)が生地であるので、たとえば縫合することによって容易に蓋部材(30)を固定することができる。
(作用)
ボックス本体(20)の内側面に生地からなる内層(23)を設けたので、内張り(25)を別途に設ける必要がない。さらに、内層(23)は、ボックス本体(20)の中に入れた内容物から前記断熱層(22)を保護する作用がある。
(第一の発明のバリエーション2)
第一の発明は、以下のようにしてもよい。
すなわち、前記蓋部材(30)は、生地からなる外層(31)と、断熱材からなる断熱層(32)とを一体として構成される複合材であり、 前記断熱層を形成する断熱材は、ボックス本体を形成する断熱材と同じ材質としてもよい。
(作用)
蓋部材(30)が、生地からなる外層(31)と断熱層(32)とからなる複合材であることによって、保冷容器(10)の保温性能をさらに向上することになる。
(第一の発明のバリエーション3)
第一の発明は、以下のようなバリエーションを提供することもできる。
すなわち、 前記蓋部材(30)は、その内側面に生地からなる内層(33)とも一体として構成されたこととしてもよい。
(作用)
蓋部材(30)の内側面に生地からなる内層(33)を設けたので、内張りを別途に設ける必要がない。さらに、内層(33)は、保冷容器(10)の中に入れた内容物から前記断熱層(32)を保護する作用がある。
(第一の発明のバリエーション4)
第一の発明は、以下のようなバリエーションを提供することもできる。
すなわち、前記蓋部材(30)は、前記ボックス本体(20)における上面の開口(24)を閉塞する中蓋(40)を備え、 その中蓋(40)は、前記ボックス本体(20)における上面の開口(24)を開閉可能であるように前記ボックス本体(20)の外層(21)へ固定されることとしてもよい。
(作用)
前記蓋部材(30)に中蓋(40)を設けたので、保冷容器(10)の保温性能が向上する。
(第一の発明のバリエーション5)
第一の発明は、以下のようなバリエーションを提供することもできる。
すなわち、前記中蓋(40)は、生地からなる外層(41)と、断熱材からなる断熱層(42)とを一体として構成された複合材であり、 前記断熱層(42)を形成する断熱材は、ボックス本体(20)を構成する断熱材と同じ材質とする
(作用)
中蓋(40)が、生地からなる外層(41)と断熱層(42)とからなる複合材であることによって、保冷容器(10)の保温性能をさらに向上することになる。
(第一の発明のバリエーション6)
第一の発明は、以下のようなバリエーションを提供することもできる。
すなわち、前記中蓋(40)は、その内側面に生地からなる内層(43)とも一体として構成してもよい。
(作用)
中蓋(40)の内側面に生地からなる内層(43)を設けたので、内張りを別途に設ける必要がない。さらに、内層(43)は、保冷容器(10)の中に入れた内容物から前記断熱層(42)を保護する作用がある
(第一の発明のバリエーション7)
第一の発明は、以下のようなバリエーションを提供することもできる。
すなわち、 前記ボックス本体(20)は、前記の外層(21)と同一素材からなるポケット部材その外層(21)へ固定されることとしてもよい。
(作用)
ボックス本体(20)の外層(21)へポケット部材を設けることによって、たとえば釣り人が保冷容器(10)を使用する場合、釣り具に関わる小さな器具や用具、あるいは他の小物などをポケット部材に収納し、簡単に出し入れできる。保冷容器(10)の付加価値が向上する。
ポケット部材は、外層(21)と同一素材であるので、一体性のあるデザインとすることができる。
(第一の発明のバリエーション8)
第一の発明は、以下のようなバリエーションを提供することもできる。
すなわち、 前記蓋部材(30)の外層(31)と同一素材からなるポケット部材が、当該外層(31)へ固定されることとしてもよい
(作用)
蓋部材(30)の外層(31)へポケット部材を設けた場合も、前述したボックス本体(20)の外層(21)へポケット部材(11)を設けた場合と同様である。各種の小物をポケット部材に収納し、簡単に出し入れできる。
ポケット部材は、外層(31)と同一素材であるので、一体性のあるデザインとすることができる。
(第一の発明のバリエーション9)
第一の発明は、以下のようなバリエーションを提供することもできる。
すなわち、 前記ボックス本体(20)は、補強用の帯状体(13)や取っ手(14)を前記ボックス本体(20)において対向する両側面の外層(21)へ固定することができる。
(作用)
取っ手(14)は、ボックス本体(20)に容易に取り付けることができるので、種々の形状や大きさで取り付けることが可能である。そのため、デザインの面でも機能性の面でも応用でき、適用範囲が幅広くなる。
また、補強用の帯状体(13)は、その上端側にフック金具を取り付け、その両側のフック金具へ脱着可能な手さげ用ベルトや肩掛け用ベルトを引っ掛けることができる。
(第一の発明のバリエーション10)
第一の発明は、以下のようなバリエーションを提供することもできる。
すなわち、前記ボックス本体(20)は、簡易式椅子(50)を収納可能であるように、底部側ポケット部材(15)前記ボックス本体(20)における底部の外層(21)へ固定されることとしてもよい
(作用)
保冷容器(10)は人が腰掛けられるほど強度的に強くはないが、簡易式椅子(50)を収納可能であるように底部側ポケット部材(15)を設けることによって、いつでも前記簡易式椅子(50)を用いて座ることができる。
本願の第一の発明によれば、外面側にポケットなどの収納部を簡単に備えることができ、冷蔵または温蔵を含む保温能力に優れた保冷容器を提供することができた。
本発明の実施形態の保冷容器を示す斜視図である。 図1における矢視2−2線の断面図である。 図1における3の部分を拡大した断面図である。 本発明の他の実施形態の保冷容器を示す斜視図である。 図4の保冷容器の内部へ内張りを装着した状態の部分的な拡大断面図である。 本発明の実施形態の保冷容器に底部側ポケット部材を設けた状態を示し、その底部側ポケット部材から取り出した簡易式椅子を使用する一例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る保冷容器10は、図1,図2,図3および図4に示すように、上面に開口24を有するボックス本体20と、そのボックス本体20における前記上面の開口24を閉塞する蓋部材30と、を備えている。
前記のボックス本体20は、図4に示すように、基本的に、軟質の合成樹脂からなる外層21と、断熱材からなる断熱層22とをボックス形状に一体成型した二層構造の複合材である。この場合は、袋状の内張り25を前記ボックス本体20における断熱層22の内側へ挿入することができる。また、前記内張り25は、その上縁を前記ボックス本体20の外層21である生地へ縫合するなどして固定することができる。なお、前記内張り25は、図5に示すように厚みのある緩衝材などを用いることができる。それによって保冷容器10を運ぶ際に、内部に入れた内容物から受ける衝撃を緩和することができる。
図1および図2に示すように、図4に示す前記ボックス本体20における内側面に生地からなる内層23をも一体成型した複合材であってもよい。すなわち、生地からなる外層21と、断熱材からなる断熱層22と、生地からなる内層23とをボックス形状に一体成型した三層構造の複合材である。
上記の断熱材としては、本実施形態ではウレタン発泡材を採用した。そのほかの断熱材としては、発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレンなどの樹脂発泡系、繊維系(グラスウール、ロックウールなど)、天然素材系(コルク、セルロース、羊毛など)などがある。
以上のように、ボックス本体20は、生地からなる外層21と、断熱材からなる断熱層22とをボックス形状に一体成型した複合材であり、特にボックス形状の外層21および断熱層22の間に隙間が存在せずに密閉性が保たれるため、優れた保温性能を発揮する。
その保温性能とは、内部に入れた内容物の温度を、冷蔵または温蔵のためのエネルギ供給を行うことなく長時間にわたって外気温に近づけない性能である。
前記の蓋部材30は、ボックス本体20における前記上面の開口24を開閉可能であるように前記ボックス本体20の外層21へ固定している。 その固定する方法は、たとえば前記ボックス本体20の外層21である生地へ縫合することができる。したがって、前記蓋部材30は、前記ボックス本体20の外層21の生地へ縫合できる材質であることが望ましい。なお、前記蓋部材30は、図2および図3に示すように、たとえば生地からなる繋ぎ部材37にて前記ボックス本体20の外層21の生地へ縫合するなどして固定することができる。
前記の蓋部材30は、上記のボックス本体20と同様の複合材であることが、保冷性能を向上させる点において望ましい。すなわち、蓋部材30は、生地からなる外層31と、断熱材からなる断熱層32とを一体成型した複合材とすることができる。
あるいは、前記蓋部材30は、図1,図2および図3に示すように、前記複合材の内側面に生地からなる内層33とも一体成型した複合材とすることができる。すなわち、生地からなる外層31と、断熱材からなる断熱層32と、生地からなる内層33とを一体成型した三層構造の複合材である。
なお、前記断熱層32を形成する断熱材は、ボックス本体20を形成する断熱材と同じ材質とすることができる。
前記の蓋部材30は、図4に示すように、上記のような複合材ではなく、たとえば単なる生地などの断熱性を有する一般的な素材34で構成してもよい。なお、図4では独立した断熱材35を前記蓋部材30の内側へ配置し、その断熱材35の内側へ生地からなる内張り36を張り付けている。その固定方法としては、たとえば前記蓋部材30の内側へ断熱材35および内張り36を接着剤にて貼り付けてもよい。あるいは、前記蓋部材30の素材34と前記内張り36との間へ独立した断熱材35を配置し、前記内張り36を前記蓋部材30の素材34へ縫合するなどして固定することができる。
前記の蓋部材30は、ボックス本体20の外層21へ固定した箇所以外の残りの縁と、前記ボックス本体20の外層21の縁へジッパーを取り付けることができる。そのジッパーによって蓋部材30がボックス本体20における上面の開口24に対して開閉することができる。なお、図1、図2および図3では前記ジッパーを図示していない。
前記の蓋部材30は、ボックス本体20における上面の開口24を閉塞する中蓋40を備えることができる。その中蓋40は、前記ボックス本体20における上面の開口24を開閉可能であるように前記ボックス本体20の外層21へ固定する。その固定する方法は、たとえば前記ボックス本体20の外層21である生地へ縫合することができる。 そのように中蓋40を備えることによって、さらに保冷性が向上する。
前記の中蓋40は、図1および図2に示すように、ボックス本体20の外層21へ固定した箇所以外の残りの縁と、前記ボックス本体20の外層21の縁へジッパー44を取り付けることができる。そのジッパー44によって中蓋40がボックス本体20における上面の開口24に対して開閉することができる。
また、前記中蓋40は、上記のボックス本体20と同様の複合材であることが、保冷性能を向上させる点において望ましい。すなわち、中蓋40は、生地からなる外層41と、断熱材からなる断熱層42とを一体成型した複合材とすることができる。
あるいは、前記中蓋40は、図1,図2および図3に示すように、前記複合材の内側面に生地からなる内層43とも一体成型した複合材とすることができる。すなわち、生地からなる外層41と、断熱材からなる断熱層42と、生地からなる内層43とを一体成型した三層構造の複合材である。
なお、前記断熱層42を形成する断熱材は、ボックス本体20を形成する断熱材と同じ材質とすることができる。
前記の中蓋40は、上記のような複合材ではなく、たとえば単なる生地などの断熱性を有する一般的な素材で構成してもよい。さらに、前記の中蓋40の内側へ独立した断熱材を配置し、その断熱材の内側へ生地からなる内張りを張り付けることができる。その固定方法としては、たとえば前記中蓋40の内側へ前記断熱材および前記内張りを接着剤にて貼り付けてもよい。
前記の中蓋40の生地と前記内張りとの間へ独立した断熱材を配置し、前記内張りを前記中蓋40の生地へ縫合するなどして固定することができる。なお、上記の独立した断熱材および内張りは、図示していない。
前記のボックス本体20は、その外層21へポケット部材11を固定することができる。その固定する方法は、たとえば前記ボックス本体20の外層21である生地へ縫合することができる。そのため、前記ポケット部材11は縫合できる材質であることが望ましい。
前記のポケット部材11としては、図1および図2に示すように、その上部あるいは上部を含む側部に開口を備えた箱型形状あるいは他の形状とし、前記開口をジッパー12、あるいはボタンや面ファスナーなどの留め具にて開閉可能にすることができる。
図示していないが、前記蓋部材30は、上述したボックス本体20におけるポケット部材11と同様に、別のポケット部材を前記蓋部材30の外層31へ固定することができる。その固定する方法は、たとえば前記蓋部材30の外層31である生地へ縫合することができる。そのため、前記ポケット部材は縫合できる材質であることが望ましい。
前記ポケット部材としては、前記ボックス本体20におけるポケット部材11と同様に、開口を備えた箱型形状あるいはその他の形状とし、前記開口をジッパー、あるいはボタンや面ファスナーなどの留め具にて開閉可能にすることができる。
上述したように、前記ボックス本体20や蓋部材30の外側へポケット部材11などの収納部を設けることによって、本実施形態の保冷容器10の付加価値が向上することになる。たとえば釣り人が保冷容器10を使用する場合、釣り具に関わる小さな器具や用具、あるいは他の小物などをポケット部材11に収納でき、簡単に出し入れできるので、たいへん便利である。
前記ボックス本体20は、図1に示すように、補強用の帯状体13や取っ手14を前記ボックス本体20において対向する両側面の外層21へ固定することができる。その固定する方法は、たとえば前記ボックス本体20の外層21である生地へ縫合することができる。そのため、前記補強用の帯状体13や取っ手14は縫合できる材質であることが望ましい。
補強用の帯状体13や取っ手14は、ボックス本体20に容易に取り付けることができるので、種々の形状や大きさにすることが可能である。そのため、デザインの面でも機能性の面でも様々に応用でき、適用範囲が幅広い。
前記の補強用の帯状体13は、ボックス本体20の強度アップのために取り付けることができる。さらに、図1に示すように、たとえばボックス本体20の両側面において上下方向に延びた状態で取り付け、その補強用の帯状体13の上端側にフック金具を取り付けることができる。その両側のフック金具へ脱着可能な手さげ用ベルトや肩掛け用ベルトを引っ掛けることができる。
前記のボックス本体20は、図6に示すように、簡易式椅子50を収納可能であるように、底部側ポケット部材15を前記ボックス本体20における底部の外層21へ固定することができる。その固定する方法は、たとえば前記ボックス本体20の外層21である生地へ縫合することができる。そのため、前記底部側ポケット部材15は縫合できる材質であることが望ましい。
簡易式椅子50は、図6にその一例を示すように、組立式あるいは折り畳み式でコンパクトにすることができる。しかも、簡易式椅子50における座部の下方へ本実施形態の保冷容器10を収容できる大きさに展開可能である。なお、簡易式椅子50は、スライドしたり、パイプ椅子のように折り畳んでコンパクトにしたり、様々な形態のものが提案されている。
図6に示した簡易式椅子50について簡単に説明すると、簡易式椅子50は、保冷容器10を載せられる大きさの底板51を備えている。その底板51において対向する2辺から垂直へ延びる前側板52および奥側板53と、前記底板51において他の対向する2辺から垂直へ延びる左側板54および右側板55を備えている。さらに、前記前側板52,奥側板53,左側板54および右側板55の上へ単に載せる座板56を備えている。座板56は簡単に外せる構成である。
前記の前側板52および奥側板53は、底板51の各辺にヒンジ57にて折り畳めるように連結され、かつ、垂直方向のほぼ中央でヒンジ58によって内側へ折れるように構成されている。一方、前記の左側板54および右側板55は、前記の前側板52および奥側板53の上端部にて連結され、かつ、互いに重なるように上方向へ回動できるように構成されている。
簡易式椅子50は、底板51,前側板52,奥側板53,左側板54および右側板55によってボックス形状に展開し、その中に保冷容器10を収納する。前側板52,奥側板53,左側板54および右側板55の上に座板56を載せることによって、人が座れる椅子になる。
簡易式椅子50を折り畳むときは、座板56を取り外し、保冷容器10を取り出す。その後、一方の右側板55を上方向へ回動し、次いで他方の左側板54を上方向へ回動して互いに重ね合わせる。次いで、前側板52および奥側板53を折り畳んで底板51に重なる状態になる。その上に座板56を重ね合わせることでコンパクトになる。それを前記底部側ポケット部材15へ収納することができる。
以上のことから、本実施形態の保冷容器10は、柔らかくて軽量であるにもかかわらず、冷蔵または温蔵を含む保温性能に優れている。しかも、保冷容器10の外側にポケット部材11などの収納部を容易に設けることができるので、使いやすく付加価値が高いものである。
さらに、ボックス本体20の外層21である生地へ補強用の帯状体13や取っ手14を取り付けることによって、ボックス本体20を補強したり、脱着可能な手さげ用ベルトや肩掛け用ベルトを取り付けることができる。デザイン面でも機能面でも適用範囲を拡大することができる。
本発明は、釣具、釣用備品または雑貨の製造業、レンタル業などのレジャー産業、および保冷容器を用いる運送業、漁業、農業において利用可能性を有する。
10 保冷容器 11 ポケット部材
12 ジッパー 13 補強用の帯状体
14 取っ手 15 底部側ポケット部材
20 ボックス本体 21 外層
22 断熱層 23 内層
24 開口 25 内張り
30 蓋部材 31 外層
32 断熱層 33 内層
34 素材 35 断熱材
36 内張り 37 繋ぎ部材
40 中蓋 41 外層
42 断熱層 43 内層
44 ジッパー
50 簡易式椅子 51 底板
52 前側板 53 奥側板
54 左側板 55 右側板
56 座板 57 ヒンジ
58 ヒンジ

Claims (9)

  1. 生地からなる外層と、断熱材からなる断熱層とをボックス形状に一体として構成された複合材からなる、上面に開口を有するボックス本体と、
    そのボックス本体における前記上面の開口を閉塞する蓋部材と、を備え、
    その蓋部材は、ボックス本体における前記上面の開口を開閉可能であるように前記ボックス本体の外層へ固定され
    前記ボックス本体は、軟質の合成樹脂製の生地とした外層と、発泡材とした断熱材からなる断熱層と、生地からなる内層と、を一体として構成された三層構造とするとともに、
    前記の外層と前記の断熱層とは、隙間を存在させないこととした保冷容器。
  2. 前記蓋部材は、生地からなる外層と断熱材からなる断熱層とを一体として構成された複合材であり、
    前記断熱層を形成する断熱材は、ボックス本体を形成する断熱材と同じ材質とした請求項1に記載の保冷容器。
  3. 前記蓋部材は、その内側面に生地からなる内層とも一体として構成された請求項2に記載の保冷容器。
  4. 前記蓋部材は、前記ボックス本体における上面の開口を閉塞する中蓋を備え
    その中蓋は、前記ボックス本体における上面の開口を開閉可能であるように前記ボックス本体の外層へ固定された請求項1から請求項3のいずれかに記載の保冷容器。
  5. 前記中蓋、生地からなる外層と、断熱材からなる断熱層とを一体として構成された複合材であり、
    前記断熱層を形成する断熱材は、ボックス本体を構成する断熱材と同じ材質とした請求項4に記載の保冷容器。
  6. 前記中蓋は、その内側面に生地からなる内層とも一体として構成された請求項5に記載の保冷容器。
  7. 前記ボックス本体は、前記の外層と同一素材からなるポケット部材ボックス本体の外層へ固定された請求項1から請求項6のいずれかに記載の保冷容器。
  8. 前記蓋部材は、その外層と同一素材からなるポケット部材蓋部材の外層へ固定された請求項1から請求項7のいずれかに記載の保冷容器。
  9. 前記ボックス本体は、簡易式椅子を収納可能であるように、底部側ポケット部材前記ボックス本体における底部の外層へ固定された請求項1から請求項8のいずれかに記載の保冷容器。
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