JP3299224B2 - 手提げ紐つき合成樹脂発泡体容器および該容器における手提げ紐の収納方法 - Google Patents

手提げ紐つき合成樹脂発泡体容器および該容器における手提げ紐の収納方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は手提げ紐つき合成樹
脂発泡体容器および該容器における手提げ紐の収納方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、保冷・保温することが必要な
海産物やアイスクリームなどを持ち運ぶ際には、手提げ
紐を備えた発泡ポリスチレン製などからなる断熱容器が
使用されている。このような手提げ紐つき断熱容器とし
ては、たとえば図8に示されるように、容器体51と、
該容器体51に嵌め外しできる蓋体52と、前記容器体
51の底部から側壁51aに延びる案内溝に巻き付けら
れるとともに、外側壁51aの案内溝に嵌着される固定
部材53で挟着されるリング状の手提げ紐54とからな
るもの(断熱容器A)がある。または図9に示されるよ
うに、容器体61と、該容器体61に嵌め外しできる蓋
体62と、前記容器体61の相対向した外側壁部61a
の一部を膨出させた張出し部63に挿通されるリング状
の手提げ紐64とからなるもの(断熱容器B)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記断
熱容器A、Bでは、手提げ紐が断熱容器の外側にたるん
だ状態になるため、断熱容器を多段に積み上げて運ぶと
き、断熱容器内に収容物を入れるとき、粘着テープなど
で容器体と蓋体を止めて断熱容器を梱包するとき、また
は断熱容器を保管するときに、垂れ下がった手提げ紐が
邪魔になって作業効率をわるくしたり、見栄えがわるい
という問題がある。このため、手提げ紐を容器内に収容
した上、閉蓋するなど毎回手間のかかる対応をなしてい
た。
【0004】本発明は、叙上の事情に鑑み、保冷・保温
の必要な商品やみやげ品を運搬するときなどに、手提げ
紐が邪魔にならないとともに、見栄えが良くなる手提げ
紐つき合成樹脂発泡体容器および該容器における手提げ
紐の収納方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の手提げ紐つき合
成樹脂発泡体容器は、(イ)有底形状の容器と、(ロ)
該容器に収納される有底形状の内容器、または該容器に
収納される板状物と、(ハ)該容器または該内容器に被
せられる蓋体と、(ニ)前記容器と内容器とのあいだ、
または前記容器と板状物とのあいだに挿通される手提げ
紐とからなり、前記容器の対向する2つの側壁に、それ
ぞれ、1側壁幅内の適宜間隔の2つのスリットを前記容
器の該1側壁上端部から下向に一対設けて、両側壁に設
けた該2つのスリット間に前記手提げ紐を掛け渡し、か
つ、該対向する両側壁において、該手提げ紐を該2つの
スリット間において該容器の外側壁面にほぼ沿わせた状
態とし、残りの長さの該手提げ紐を、前記容器と内容器
とのあいだ、または前記容器と板状物とのあいだに収納
し、使用時には、両対向壁の一対の該2つのスリットか
ら該手提げ紐の収納した長さの部分を引き出して用いる
ことを特徴とする。
【0006】また本発明の手提げ紐つき合成樹脂発泡体
容器は、有底形状の外容器と、該外容器に収納される有
底形状の内容器と、該内容器に被せられる蓋体と、前記
外容器と内容器とのあいだに挿通される手提げ紐とから
なり、(a)前記外容器と内容器の合せ面のうち、該外
容器の合せ面に沿う第1のスリットと、(b)該第1の
スリットと連通し、該第1のスリットより幅の狭い第2
のスリットと、(c)前記外容器の内面と内容器の底面
とのあいだに、前記第2のスリットを通して前記手提げ
紐を収納させる収納部とが形成されてなることを特徴と
する。
【0007】さらに本発明の手提げ紐の収納方法は、有
底形状の容器と、該容器に収納される有底形状の内容器
または該容器に収納される板状物と、該容器または内容
器に被せられる蓋体と、前記容器と内容器とのあいだ、
または前記容器と板状物とのあいだに挿通される手提げ
紐とからなる合成樹脂発泡体容器における手提げ紐の収
納方法であって、前記容器の対向する2つの側壁に、そ
れぞれ、1側壁幅内の適宜間隔の2つのスリットを前記
容器の該1側壁上端部から下方向に一対設けて、両側壁
に設けた該2つのスリット間に前記手提げ紐を掛け渡
し、かつ、該対向する両側壁において、該手提げ紐を該
2つのスリット間において該容器の外側壁面にほぼ沿わ
せた状態とし、残りの長さの該手提げ紐を、前記容器と
内容器とのあいだ、または前記容器と板状物とのあいだ
に収納し、使用時には、両対向壁の一対の該2つのスリ
ットから該手提げ紐の収納した長さの部分を引き出して
用いることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の手提げ紐つき合成樹脂発泡体容器および該容器にお
ける手提げ紐の収納方法を説明する。
【0009】図1は本発明の手提げ紐つき合成樹脂発泡
体容器の一実施の形態を示す斜視図、図2は図1におけ
る手提げ紐つき合成樹脂発泡体容器の分解斜視図、図3
は図1における内容器の側面図、図4は図3におけるI
−I線断面図、図5は図1における外容器の側面図で、
図6は図1における外容器の他の実施の形態を示す側面
図、図7は図6における外容器の要部平面図である。
【0010】本発明においては、有底形状の外容器と、
該外容器に収納される有底形状の内容器と、該内容器に
被せられる蓋体と、前記外容器と内容器とのあいだに挿
通される手提げ紐とからなる実施形態が好ましい断熱性
能を有する。よって、以下は、この好ましい実施形態に
ついて説明する。
【0011】図1〜5に示されるように、本発明の一実
施の形態にかかわる手提げ紐つき合成樹脂発泡体容器
(以下、単に合成樹脂発泡体容器という)は、有底形状
の外容器1と、該外容器1内にて収納される有底形状の
内容器2と、該内容器2に被せられる蓋体3と、前記外
容器1と内容器2とのあいだに挿通されるリング状の手
提げ紐4とから構成されている。
【0012】前記外容器1は、側壁5の上端に嵌合凸部
6が形成されており、前記内容器2の外容器1への組み
付けは、該嵌合凸部6に内容器2の鍔7内に形成される
嵌合凹部8を差し込んで行なうようにしている。この外
容器1には、前記内容器2との合せ面における前記嵌合
凸部6の一部を切り欠き、さらにより底部方向に深さを
有する第1のスリット9を側壁5の幅(長さ)内の適宜
間隔(後述する手提げ紐4が引き出し易い間隔)に2
つ、すなわち一対設ける。そして該2つの第1のスリッ
ト9を設けた側壁と対向する他の1側壁5にも同様に第
1のスリット9を一対設ける。この第1のスリット9の
幅は、手提げ紐4の幅程度またはそれ以上であるのが好
ましい。
【0013】また前記第1のスリット9の内面側には、
傾斜面10を形成するのが好ましい。この傾斜面10
は、前記内容器2の鍔7から側壁外面2aに形成される
傾斜面11とで手提げ紐4を圧着挟持するのに好ましい
態様である。そして、後述する2つの第2のスリット1
2にリング状の手提げ紐4の1部を掛け渡し、残りの長
さ部分を外容器1に収納し、該外容器1に内容器2を組
み付けたのち、手提げ紐4を引き出しながら持ち上げる
と、該手提げ紐4が一対の第2のスリット12から前記
一対のスリット9にスリップして移動し、手提げ紐4は
傾斜面を設けた場合には、傾斜面10と11により良好
に挟持され、重い内容物を容器内に入れた場合であって
も、容器自体の変形をできるだけ避けた状態にて持ち上
げることができる。すなわち、この傾斜面10は、断熱
容器を持ち上げたときに、手提げ紐4により外容器1の
側壁5および内容器2の鍔7のエッジを変形させないた
めに好ましく作用する。また、傾斜面10があると紐を
第2のスリット12から第1のスリット9へ移動が容易
となる。
【0014】第2のスリット12は、前記一対の第1の
スリット9の一端、すなわち一対の第1のスリット9の
相互間距離で遠い方向、換言すれば前記一対の第1スリ
ット9の存在する1側壁の両隅角部寄り(本発明では単
に横方向と称す)であって、第1のスリット9より、よ
り深く(すなわち容器の深さ方向)下向に、とくにほぼ
垂直方向に設けるのが好ましい。そして、この第2のス
リット12は、第1のスリット9と連通するように形成
されているので、前記手提げ紐4を外容器1の垂直方向
および水平方向にスライドさせることができる。この第
2のスリット12は、第1のスリット9と同じ深さまた
は、第1のスリット9よりも深くまで設けられる。第2
のスリット12は第1のスリット9よりもより深いほう
が手提げ紐の引出しが容易であり好ましい。第2のスリ
ット12の幅としては、手提げ紐4を第1のスリット9
にスライドまたはスリップなどにより移動できる幅であ
ればよく、外観上第1のスリット9の幅より狭いのが好
ましい。この第2のスリット12が形成されていること
により、内容器2を外容器1に組み付ける前に、手提げ
紐4を隣接する一対の第2のスリット12に挿入して、
掛け渡したのち(本発明では単に通すと表現することが
ある)、外容器1の外側壁面5aにほぼ平行に沿わせ
て、残りの長さ部分を外容器1の内部に納めるようにす
る。この状態で内容器2を外容器1に組み付けると手提
げ紐4が若干容器内に引き込まれるため、手提げ紐4の
合成樹脂発泡体容器の外側でのたるみをさらに少なくす
ることができる。本発明によりこのような構造にすれ
ば、手提げ紐4は合成樹脂発泡体容器の梱包、保管、運
搬時に邪魔にならず、作業効率を大きく向上することが
できる。また、本発明の実施の態様において、外容器1
の内部に納められた手提げ紐4を必要時に、より簡単に
引き出すことができるようにするため、外容器1の内面
1aと内容器2の底面2bとのあいだに、たとえば内容
器2の底面2bの両側に底部脚部13を残して、中央部
を窪ませた収納部14を形成することにより、手提げ紐
4を引き出す際の抵抗を減少させることができるので好
ましい。
【0015】なお、前記第1のスリット9の幅は、該第
1のスリット9の横方向の端部に第2のスリット12が
形成されているため、手提げ紐4の幅より大きくされて
いるが、たとえば第2のスリット12が第1のスリット
9の幅内の部位Pに形成される場合には、手提げ紐4の
幅とほぼ相当またはそれ以下の幅にすることもできる。
また前記内容器2の対向する鍔7の対角線上の位置に
は、前記蓋体3を指先で取り外しやすいように凹部20
が形成されている。
【0016】つぎに本発明の合成樹脂発泡体容器におけ
る外容器の他の実施の形態を説明する。本実施の形態で
は、図6〜7に示されるように、前記2つの第2のスリ
ット12間の外容器1の外側壁面5aには、たとえば手
提げ紐4の厚さと同程度またはそれ以上の深さ、たとえ
ば約2mm程度の凹部21が形成されている。かかる凹
部21を形成することにより、2つの第2のスリット1
2にリング状の手提げ紐4を掛け渡し、前記凹部21に
押し込ませて外側壁面5aより内側に沿わせることがで
きる。このため、この実施の形態では、さらに手提げ紐
が合成樹脂発泡体容器の梱包時などに邪魔にならず、作
業効率を大きく向上させることができるので好ましい。
【0017】前記外容器、内容器および蓋体に用いられ
る素材としては、たとえばポリエチレン系樹脂、ポリプ
ロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂などの合成樹脂発
泡体があり、とくにコストと物性のバランスなどの点か
らポリスチレン系樹脂発泡体製のものが好ましい。な
お、ポリスチレン系樹脂発泡体を使用する場合には、か
かる発泡体の発泡倍率は5〜70程度であることが好ま
しい。なお、本発明で使用する板状物も上記の素材を使
用するのが好ましい。しかし、該板状物には非発泡の素
材を使用することもできる。
【0018】前記外容器、内容器および蓋体の形状およ
び大きさについては、とくに限定されないが、通常、合
成樹脂発泡体容器の用途に応じて適宜調整することが好
ましい。また、たとえばアルミニウム蒸着フィルム、ア
ルミニウム箔シートなどの輻射熱しゃ断フィルムなどを
外容器の外面、内容器の内面、外容器と内容器とのあい
だなどに設けて断熱性能が高められるようにしてもよ
い。
【0019】前記手提げ紐としては、たとえばポリエチ
レン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル系樹脂、酢酸ビニル
系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂などやこれらの複合成樹脂からなるテープ
形状を有する紐、前記樹脂と紙などとの複合材料からな
るテープ形状を有する紐、または前記樹脂、木綿、ポリ
プロピレン系樹脂などからなる織布や不織布などがあげ
られるが、本発明はかかる例示のみに限定されるもので
はない。また、これらのうちから選ばれた紐の一部にゴ
ムなどの伸縮性材料を連結した紐とすることもできる
し、さらに紐全部をかかる伸縮性の材料で作製すること
もできる。
【0020】前記手提げ紐の形状および大きさは、とく
に限定されるものではなく、本発明の合成樹脂発泡体容
器の用途に応じて適宜選択して使用することが好ましい
が、かかる形状の一例を挙げるならば、たとえばテープ
形状などを有する紐、組紐などがあげられる。また前記
手提げ紐の形状、大きさなどは、前記合成樹脂発泡体容
器の用途以外にもデザイン、機械的強度などを考慮して
決定することが好ましい。手提げ紐の数は図2に示され
るように2本であってもよいし、また図示していないが
1本であってもよい。
【0021】リング状の手提げ紐とは、一般には前記し
たごとき紐の両端をつなぎ輪状とした紐状物などをい
う。さらに、前記手提げ紐として、たとえば前記した樹
脂のうち、とくに可撓性にすぐれた樹脂から製造される
インフレーションフィルムを輪切りにカットすることに
より得られるリング状の手提げ紐は、その製造行程がき
わめて簡単なため安価である。
【0022】なお、本発明において手提げ紐は、リング
状のものに限定されるものではなく、その寸法(組紐な
どの場合は直径であり、テープ状の紐の場合は厚さであ
る)が、紐の両端において、スリット幅よりも大きくさ
れていれば、リング状でなくてもスリットから該手提げ
紐の収納した長さ部分を引き出して使用する際に、抜け
落ちることはない。両端の寸法を大きくする手段として
は、溶融して太くする、結び目を設ける、金属、プラス
チックなどの他の物体を止着するなど、種々の方法が採
用できるので、適宜の手段を用いればよい。
【0023】しかしながら、リング状の手提げ紐を用い
ると紐の加工が簡単となり好ましい。
【0024】また、以上説明した実施の形態において
は、外容器内に内容器を収納し、この内容器に蓋体を被
せるようにしているが、内容器に代えて、板状物を採用
することもできる。この板状物は有底形状の容器(内容
器を省略したので、外容器ではなく単に容器となる)内
に収納され、該容器の底部を覆う大きさであるのが好ま
しい。さらに、この板状物は、簣の子状であることがよ
り好ましい。この板状物は、該容器の底部から突起など
により少し距離が空けられていると、合成樹脂発泡体容
器内に収容する被保冷物などの内容物からのドリップな
どからの分離も可能となるので最も好ましい。
【0025】なお、有底形状の容器に収納される板状物
を使用する場合には、手提げ紐は容器と板状物とのあい
だに挿通され、また、蓋は、有底形状の容器に被される
こととなる。また、板状物を使用する場合には蓋は該容
器に被すことになるが、その際には、該蓋と該容器の嵌
合状態を強固にしておいた方が、手提げ紐を引き出して
使用する時に、該蓋を開けようとする力に抵抗できるの
で好ましい。この板状物を使用する場合には、該有底形
状の容器の側壁にスリットが設けられることになるの
で、前述した実施の形態に比べどちらかというと断熱性
能が少し劣る傾向になり易い。
【0026】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
手提げ紐の取付け作業はもとより、外容器と内容器また
は容器と板状物とのあいだに、手提げ紐の収納部が形成
されているため、合成樹脂発泡体容器の梱包時や保管時
および運搬時に手提げ紐が邪魔にならず、荷扱いの効率
を向上させることができる。また、見栄えが良くなるこ
とで商品価値も上げることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の手提げ紐つき合成樹脂発泡体容器の一
実施の形態を示す斜視図である。
【図2】図1における手提げ紐つき合成樹脂発泡体容器
の分解斜視図である。
【図3】図1における内容器の側面図である。
【図4】図3におけるI−I線断面図である。
【図5】図1における外容器の側面図である。
【図6】図1における外容器の他の実施の形態を示す側
面図である。
【図7】図6における外容器の要部平面図である。
【図8】従来の断熱容器の一例を示す斜視図である。
【図9】従来の断熱容器の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 外容器 2 内容器 3 蓋体 4 手提げ紐 9 第1のスリット 12 第2のスリット 14 収納部
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平1−130946(JP,U) 実開 平1−170624(JP,U) 実開 平2−90239(JP,U) 実開 平5−13945(JP,U) 実開 平5−42144(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 25/22 B65D 25/28 B65D 23/00 B65D 23/10 B65D 81/38 A45C 11/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ)有底形状の容器と、(ロ)該容器
    に収納される有底形状の内容器、または該容器に収納さ
    れる板状物と、(ハ)該容器または該内容器に被せられ
    る蓋体と、(ニ)前記容器と内容器とのあいだ、または
    前記容器と板状物とのあいだに挿通される手提げ紐とか
    らなり、前記容器の対向する2つの側壁に、それぞれ、
    1側壁幅内の適宜間隔の2つのスリットを前記容器の該
    1側壁上端部から下向に一対設けて、両側壁に設けた該
    2つのスリット間に前記手提げ紐を掛け渡し、かつ、該
    対向する両側壁において、該手提げ紐を該2つのスリッ
    ト間において該容器の外側壁面にほぼ沿わせた状態と
    し、残りの長さの該手提げ紐を、前記容器と内容器との
    あいだ、または前記容器と板状物とのあいだに収納し、
    使用時には、両対向壁の一対の該2つのスリットから該
    手提げ紐の収納した長さの部分を引き出して用いること
    を特徴とする手提げ紐つき合成樹脂発泡体容器。
  2. 【請求項2】 有底形状の外容器と、該外容器に収納さ
    れる有底形状の内容器と、該内容器に被せられる蓋体
    と、前記外容器と内容器とのあいだに挿通される手提げ
    紐とからなり、(a)前記外容器と内容器の合せ面のう
    ち、該外容器の合せ面に沿う第1のスリットと、(b)
    該第1のスリットと連通し、該第1のスリットより幅の
    狭い第2のスリットと、(c)前記外容器の内面と内容
    器の底面とのあいだに、前記第2のスリットを通して前
    記手提げ紐を収納させる収納部とが形成されてなること
    を特徴とする手提げ紐つき合成樹脂発泡体容器。
  3. 【請求項3】 前記第2のスリットが、前記第1のスリ
    ットに連通し、該外容器の側壁にほぼ垂直方向に形成さ
    れてなる請求項2記載の手提げ紐つき合成樹脂発泡体容
    器。
  4. 【請求項4】 前記第1のスリットの、外容器の側壁上
    端内面に傾斜面が形成されてなる請求項2または3記載
    の手提げ紐つき合成樹脂発泡体容器。
  5. 【請求項5】 前記手提げ紐が、リング状の手提げ紐で
    ある請求項1、2、3または4記載の合成樹脂発泡体容
    器。
  6. 【請求項6】 手提げ紐の少なくとも1部が伸縮性を有
    する材料からなる請求項1、2、3、4または5記載の
    手提げ紐つき合成樹脂発泡体容器。
  7. 【請求項7】 前記手提げ紐の収納部を前記内容器の底
    面に形成してなる請求項2、3、4、5または6記載の
    手提げ紐つき合成樹脂発泡体容器。
  8. 【請求項8】 前記2つの第2のスリット間の外容器の
    外側壁面に、前記手提げ紐の厚み相当程度の凹部が形成
    されてなる請求項2、3、4、5、6または7記載の手
    提げ紐つき合成樹脂発泡体容器。
  9. 【請求項9】 有底形状の容器と、該容器に収納される
    有底形状の内容器または該容器に収納される板状物と、
    該容器または内容器に被せられる蓋体と、前記容器と内
    容器とのあいだ、または前記容器と板状物とのあいだに
    挿通される手提げ紐とからなる合成樹脂発泡体容器にお
    ける手提げ紐の収納方法であって、前記容器の対向する
    2つの側壁に、それぞれ、1側壁幅内の適宜間隔の2つ
    のスリットを前記容器の該1側壁上端部から下方向に一
    対設けて、両側壁に設けた該2つのスリット間に前記手
    提げ紐を掛け渡し、かつ、該対向する両側壁において、
    該手提げ紐を該2つのスリット間において該容器の外側
    壁面にほぼ沿わせた状態とし、残りの長さの該手提げ紐
    を、前記容器と内容器とのあいだ、または前記容器と板
    状物とのあいだに収納し、使用時には、両対向壁の一対
    の該2つのスリットから該手提げ紐の収納した長さの部
    分を引き出して用いることを特徴とする合成樹脂発泡体
    容器における手提げ紐の収納方法。
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