JP3218819U - 袋物用口金及び袋物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 蓋付収納タイプの袋物においても、作業に手間取ることなく、収納部に容易に取り付けることができ、仕上げも綺麗にできる口金の提供。【解決手段】 両端において回転自在に軸着されて開閉可能に連結された一対のフレーム2、3から成り、該フレーム2、3のそれぞれに挿入用溝部6、7が凹設され、フレームが閉じられた状態において、それぞれの挿入用溝部6、7の挿入方向は互いに直交し、一方のフレームに凹設された挿入用溝部6はフレーム内側に向けて開口し、他方のフレームに凹設された挿入用溝部7はフレームが開かれる方向に向けて開口している袋物用口金1。【選択図】図1

Description

本考案は袋物の開口部に取付けられる口金及びそれを取り付けた袋物に関する。
がま口、ポーチ、ハンドバッグ等の袋物の開口部には口金が取付けられ、収納物の出し入れに際して、ワンタッチで開閉できる構造となっている(例えば特許文献1)。通常用いられているこれらの袋物は、図5に示す袋物20のように、口金21を袋状収納部28の開口部周縁に取付け、ワンタッチで開口部を開閉できる構造としている。この口金21は一対のフレーム22、23の両端がリベットなどで構成される接合部24により軸着され、開閉可能になっており、これらのフレームはフレームの中央部に設けられた係合具25により閉止状態を維持するようになっている。そして、図5におけるB−B線での断面図である図6に示すように、一対のフレーム22、23は、それぞれ挿入用溝部26、27が凹設されて断面はU字状の形状となっており、袋状収納部28の開口上端縁がこれらの挿入用溝部26、27に挿入され固定されることにより、口金21は袋収納部28の開口部に取り付けられている。
一方、袋物には図7に示される袋物のように収納部が箱型となっている蓋付収納部タイプがあり、このタイプの袋物では、箱型収納部31の開口上端縁(側壁部33の上端縁)と蓋部32の周端縁をそれぞれフレーム23とフレーム22とに取付ける必要がある。この取付けに際しては、この蓋付収納部タイプでは、蓋部32と側壁部33の向かう方向が異なっているため、それぞれの周端縁と上端縁の各挿入用溝部26、27への挿入は、異なる方向で取り付けを行う必要があり、さらには側壁部33の周端縁は矩形となっており、蓋部32と連続している側壁部を除いた三辺を挿入溝27に挿入する必要がある。そのため、図7に示すように、口金21のフレーム22と23とを開くことにより、蓋部32の周端縁は挿入用溝部26に容易に挿入することができるが、側壁部33の開口上端縁の三辺を溝部27に挿入するには、図8に示すように上端縁を折り曲げて行う必要があり、作業が手間取るだけでなく、側壁部33の各コーナーでは皺が生じたりすることが多く、綺麗に仕上げることが難しかった。
特開2000−112号公報
本考案の課題は、蓋付収納タイプの袋物においても、作業に手間取ることなく、収納部に容易に取り付けることができ、仕上げも綺麗にできる口金を提供することである。
本考案の袋物用口金は、両端において回転自在に軸着されて開閉可能に連結された一対のフレームから成り、該フレームのそれぞれに挿入用溝部が凹設され、フレームが閉じられた状態において、それぞれの挿入用溝部の挿入方向は互いに直交し、一方のフレームに凹設された挿入用溝部はフレーム内側に向けて開口し、他方のフレームに凹設された挿入用溝部はフレームが開かれる方向に向けて開口していることを特徴とする。さらに、一対の前記フレームには中央部に係合具が設けられていることが好ましい。
また、上記した袋物用口金の一方のフレームに凹設された挿入用溝部には蓋部の周端縁が、そして他方のフレームに凹設された挿入用溝部には箱型収納部の開口上端縁が、それぞれ挿入されて、口金が取付けられた蓋付収納部タイプの袋物も提供される。
袋物用口金は袋物の開口部の開閉を担うためフレームの形状は、フレームの両端の軸着部を起点として、門型の形状となっており、上記のフレーム内側とは門型形状のフレームで囲われている側のことである。
本考案の口金の一対のフレームに凹設される挿入用溝部はそれぞれの挿入方向が直交しており、一方がフレーム内側に向けて開口し、他方がフレームの開かれる方向に向けて開口しているため、蓋付収納部タイプの袋物の口金の取り付け作業が簡単になり、取り付け部分も綺麗に仕上げることができる。そして、この口金はその他のタイプの袋物の口金としても使用することができる。
本考案の袋物用口金の斜視図である。 図1におけるA−A線断面図である。 本考案の口金を取り付けた蓋付収納部タイプの袋物の斜視外観図である。 同上袋物の蓋を開いた状態の斜視外観図である。 従来の袋物の外観斜視図である。 図5におけるB−B線断面斜視図である。 従来の口金を取り付けた蓋付収納部タイプの袋物の斜視外観図である。 図7におけるC−C線断面図である。
本考案の実施の態様について、以下、図を参照しながら詳しく述べる。
図1は本考案の袋物用口金の外観斜視図であり、口金1は一対のフレーム2、3から構成され、このフレーム2、3はその両端において、ピンやリベットなどからなる接合部4にて回転自在に軸着され、開閉可能となっている。各フレーム2、3の中央部にはそれぞれ係合具5が取り付けられており、ワンタッチで係合したり、係合を外したりすることができ、フレームをワンタッチで閉止したり、閉止を解除して開いたりすることができる。
そして、各フレーム2、3には、袋物の収納部に取り付けるための挿入用溝部6、7がそれぞれ凹設されており、図1のA−A線断面図である図2に示すように断面がU字形の形状となっており、溝部の内側が挿入部であり、袋物の収納部を構成する袋素材の端部が溝部の開口部より挿入され、収納部に口金が固定される。そして、それぞれの溝部の挿入方向は、図1、2に示すように各フレーム2、3を閉じた状態で直交しており、フレーム2に凹設されている挿入用溝部6は門型のフレームにより囲まれた内側に向けて開口しており、フレーム3に凹設されている挿入用溝部7は、フレーム3の開かれる方向である下方に向けて開口している。
上記のように、各フレーム2、3に凹設される挿入用溝部6、7の挿入方向が直交し、それぞれの方向に向けて開口している口金1を、収納部が箱型の蓋付収納部タイプの袋物に取付けた袋物を図3、4に示す。図3は、箱型収納部11に口金1を取付けた蓋付収納部タイプの袋物10において、蓋部12を閉じ、係合具5にて箱型収納部11に係止した状態を示し、図4は、係合具5の係合を解いて蓋部12を開き、箱型収納部11を開いた状態を示している。
口金1においては、各フレーム2、3に凹設されたそれぞれの挿入用溝部6、7の挿入方向は、前記したように、フレームを閉じた状態では直交しており、図4に示した状態では、挿入用溝部6、7の挿入方向はいずれも下に向けて開口している。そのため、蓋部12をフレーム2に、収納部11をフレーム3に取付けるために、蓋部12の周端縁を挿入用溝部6に挿入し、側壁13の開口上端縁を挿入溝7に挿入する場合、いずれの溝部も挿入方向は一致し(図4では下から上に向かって挿入)、図8に示すような挿入は必要がなく、取付け作業を容易に行うことができる。
そして、側壁13の平面形状とフレーム3の形状は一致するため、従来の口金を用いた場合に生ずる側壁13のコーナーにおける皺の発生もなく、綺麗な収納部を作ることができる。
図に示した箱型収納部11は、底部14が矩形である直方体の箱型収納部を示したが、底部の形状には特に限定されず、底部の形状が多角形や円形、楕円形等であってもよい。この場合は、フレームの形状はそれに合致する形状とする。
本考案の口金は、収納部が箱型の蓋付収納タイプの袋物の好ましく用いられるものであるが、その他の通常の袋物にも使用することができる。
1 口金 2、3 フレーム
4 接合部 5 係合具
6、7 挿入用溝部 10 袋物(蓋付収納部タイプ)
11 箱型収納部 12 蓋部
13 側壁部 14 底部
20 袋物(従来品) 21 口金(従来品)
22、23フレーム(従来品) 24 接合部(従来品)
25 結合具(従来品) 26、27 挿入用溝部(従来品)
28 収納部(従来品) 31 箱型収納部(従来品)
32 蓋部(従来品) 33 側壁部(従来品)

Claims (3)

  1. 両端において回転自在に軸着されて開閉可能に連結された一対のフレームから成り、該フレームのそれぞれに挿入用溝部が凹設され、フレームが閉じられた状態において、それぞれの挿入用溝部の挿入方向は互いに直交し、一方のフレームに凹設された挿入用溝部はフレーム内側に向けて開口し、他方のフレームに凹設された挿入用溝部はフレームが開かれる方向に向けて開口している袋物用口金。
  2. 一対の前記フレームのそれぞれの中央部には係合具が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の袋物用口金。
  3. 請求項1又は2に記載の袋物用口金の一方のフレームに凹設された挿入用溝部には蓋部の周端縁が、他方のフレームに凹設された挿入用溝部には箱型収納部の開口上端縁が、それぞれ挿入されて、袋物用口金が取付けられた蓋付収納部タイプの袋物。
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