JP2009011735A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技機内における配線に対する不正行為の防止を図ることができ、配線に対して行われた不正行為を簡単に目視によって見つけ出せるようにした遊技機を提供する。
【解決手段】少なくとも1本以上の配線113からなる配線帯116に対して、配線帯116を構成している各配線113の両面側から、一対のラミネートフィルム111,112によってサンドウィッチ状に圧着被覆する。一対のラミネートフィルム111,112によって圧着被覆することによって、配線帯116に対して圧着保護手段110を施して被覆配線帯117を構成することができる。また、コネクタ115の近傍を折り曲げた状態で被覆配線帯116を配設したとしても、被覆配線帯の一面側に配したラミネートフィルム111の長さ寸法を、他面側に配したラミネートフィルム112の長さ寸法よりも長く構成しておくことで、端部側における複数の配線113もラミネートフィルム111で外側からカバーしておくことができる。
【選択図】 図8

Description

本発明は、スロットマシン、パチスロ機、パチンコ機、その他の遊技機に関し、特に、遊技機内に配設されている複数の配線の配線の保護構造を備えた遊技機に関するものである。
従来から遊技機の筐体内部には、制御回路基板に設けられたCPU、ROM、RAM等や多数の周辺装置が配置されている。これらがROMに記憶されたプログラムに従って駆動、制御されることにより、多彩な遊技特性を発揮することができる。制御回路基板から発せられたコマンド信号や各種検出器が検出した検出信号等は、複数の配線を介して該当する制御回路基板や周辺装置に伝達される。
これらの制御回路基板や周辺装置に対して企てられる不正行為を防止するため、制御回路基板を収容している基板ボックスの不正開放を防止するとともに、不正開放されたときには視認によって確認できる封止部材を用いた基板ボックス(特許文献1参照。)などが提案されている。しかし、近年においては、基板ボックスを開けてROMの交換や制御回路基板における回路パターンの不正な改変等を企てる代わりに、配線に不正部品を取り付けたり、配線を不正な配線に差し換えたりすることによって行われる、不正行為が横行している。
このため、配線に対する不正行為の防止対策を講じた遊技機が求められている。しかし、配線に対する不正行為の防止を図ることのできる配線保護手段は、未だ満足するものは提案されておらず、複数の配線を所定の単位毎にまとめて配線処理を行う配線構成などが提案されているのに留まっている。
複数の配線を所定の単位毎にまとめて配線処理を行う配線構成としては、集合させた複数の配線を樹脂製のチューブに通して配線処理することのできる遊技機の裏機構構造(特許文献2参照。)などが提案されている。特許文献2に記載された遊技機の裏機構構造によれば、樹脂製のチューブを用いた配線処理を行うことによって、配線がむきだし状態になったりすることなく、保守点検時に配線が引掛かってコネクタの抜けや断線等の事故が発生するのを防止できるとしている。
特開2007−69033号公報 特開平7−213715号公報
特許文献2に記載された遊技機の裏機構構造では、樹脂製のチューブ内に複数の配線が集合されることになるので、配線が混在した状態でチューブ内に収納されることになる。このため、配線に対して不正行為が行われたとしても、不正行為が行われている配線を見つけ出すのが難くなり、不正行為が行われているのを見落としてしまうことになったり、不正行為の発見を遅らせてしまうことになる。
本発明は、簡単な構成でありながら、遊技機内における配線に対する不正行為の防止を図ることができ、配線に対して行われた不正行為を簡単に目視によって見つけ出せるようにした遊技機の提供を目的としている。
本発明は、遊技機筐体内に配設された制御回路基板間の接続又は制御回路基板と各種周辺装置との接続を行う複数の配線と、透明な合成樹脂材により構成された圧着被覆部材と、前記複数の配線を並列状態に配設し、所定の単位毎に区分けして、前記圧着被覆部材で圧着被覆した被覆配線帯と、を有し、
前記被覆配線帯を構成する複数の配線が、同配線の長手方向に沿って両面側からサンドウィッチ状に前記圧着被覆部材によって圧着被覆されてなることを最も主要な特徴となしている。
本発明では、複数の配線を圧着被覆部材で圧着被覆した状態にしておくことができるので、配線に対する外部からの不法な接触を圧着被覆した圧着被覆部材で防止することができる。また、圧着被覆部材で圧着被覆した被覆配線帯によって、複数の配線を整然とした状態で整列されておくことができるので、複数の配線が混線してしまったり、配線が機器側にむきだし状態になってしまったり、することなどが防止できる。しかも、被覆配線帯の取り回しが容易になる。
圧着被覆部材が、透明な合成樹脂材により構成されているので、複数の配線の視認性を向上させることができる。しかも、圧着被覆部材で圧着被覆した被覆配線帯は、各配線を並列状態に配設しておくことができるので、配線に対する不正行為を一目で簡単に見つけ出すことができる。圧着被覆部材としては、圧着によってサンドウィッチ状に配した一対の圧着被覆部材同士が、接合されることになる部材であれば、適宜の部材を用いることができる。
また、本発明では、前記圧着被覆部材が、所定の剛性及び可撓性を有して構成されてなることを主要な特徴となしている。
この構成によって、可撓性を有した圧着被覆部材を用いることができるので、被覆配線帯の配線と制御回路基板又は各種周辺装置との接続を容易にすることができる。しかも、被覆配線帯を所望の配線経路に沿って配設することが容易となる。更に、圧着被覆部材が所定の剛性を有しているので、不正行為者が無理に圧着被覆部材を剥がそうとしたときには、圧着被覆部材は破損、破断してしまうことになる。このため、不正行為の発見を容易にすることができるとともに、不正行為の証拠を残しておくことができる。
更に、本発明では、前記被覆配線帯の一面側に配した圧着被覆部材の長さ寸法が、他面側に配した圧着被覆部材の長さ寸法よりも長く構成されてなることを主要な特徴となしている。
この構成によって、被覆配線帯の外面側に配した圧着被覆部材の長さ寸法を、内面側に配した圧着被覆部材の長さ寸法よりも長く構成しておくことができる。
このとき、長さ寸法が長い外面側の圧着被覆部材によって、制御回路基板又は各種周辺装置との接続部まで配線部分に対しても被覆することができる。そして、外側からの攻撃に対して、少なくとも外面側の圧着被覆部材によって、配線の全長に亘っての防護を施しておくことができる。
しかも、制御回路基板又は各種周辺装置との接続部近傍は、1枚の圧着被覆部材によって覆った構成にしておくことができる。しかも、圧着被覆部材に所定の剛性があったとしても、制御回路基板又は各種周辺装置との接続部近傍における撓み量としては、圧着被覆部材を2枚重ねた被覆配線帯の中間部における撓み量に比べて大きくすることができる。このため、制御回路基板又は各種周辺装置との接続部近傍における配線を、同配線と圧着被覆部材との間に大きな隙間を形成することなく、前記配線に沿って圧着被覆部材を配することができる。
更にまた、本発明では、前記圧着被覆部材が、ラミネートフィルムであることを主要な特徴となしている。
この構成によって、圧着被覆部材としては、多層構造の合成樹脂フィルムを用いた、所謂ラミネートフィルムを用いることができる。例えば、3層構造のラミネートフィルムを用いた場合には、内側の層には低温で溶融して、接着のりの役目をする層が形成され、中間層には、高温で溶融して接着の役目をする層が形成され、外側の層には、高温でも溶融せずに表面保護を図る役目をする層が形成されたフィルムを用いることができる。
外側の層を構成する合成樹脂材としては、ポリプロピレン、ポリカーボネート、塩ビフィルム等が用いておくことができ、所定の剛性と可撓性とを備えさせておくことができる。ラミネートフィルムとしては、熱による接着を行う接着層を備えたフィルム以外にも、紫外線硬化の接着層を備えたフィルムなどを用いることもできる。
本発明では、複数の配線を圧着被覆部材で圧着被覆した状態にしておくことができ、しかも、配線に対して外部から不法に接触したりすることを圧着被覆部材によって防止できる。
また、圧着被覆部材が、透明な合成樹脂材により構成されているので、配線の視認性を向上させることができる。しかも、圧着被覆部材で圧着被覆した被覆配線帯に複数の配線が配されているときには、各配線を並列状態に配設しておくことができるので、配線に対する不正行為を簡単に見つけ出すことができる。
本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて以下において具体的に説明する。本発明に係わる遊技機の実施形態として、パチスロ機を例にとって以下で説明する。以下で説明する遊技機の構成以外にも、第1種遊技機であるパチンコ遊技機等に対しても本発明を好適に適用することができる。このため、本発明は、以下で説明する実施例に限定されるものではなく、多様な変更が可能である。
図1は、本発明の実施の一形態に係る遊技機の外観を示す斜視図である。この遊技機としては、所謂「パチスロ機」を示している。パチスロ機1は、コイン、メダル、遊技球またはトークンなどの他、遊技者に付与された、もしくは付与される遊技価値の情報を記憶したカード等の遊技媒体を用いて遊技する遊技機である。以下ではメダルを用いた場合を例にして説明を行う。
[パチスロ機における筐体の構成]
パチスロ機1の全体を構成している筐体4は、箱状のキャビネット60と、キャビネット60を開閉する前面ドア2(図2参照。)と、を備えた構成となっている。前面ドア2における正面の略中央部には、縦長矩形形状の表示窓4L,4C,4Rが設けられている。
表示窓4L,4C,4Rには、有効ライン8が設けられている。有効ライン8としては、水平方向中央にはセンターライン8cが設けられ、センターライン8cを挟んだ水平方向の上にはトップライン8bと水平方向の下にはボトムライン8dとが設けられている。また、斜め方向には、斜め右下がりのクロスダウンライン8eと、斜め右上がりのクロスアップライン8aとが設けられている。
これらの有効ライン8は、1BETボタン11、2BETボタン12、又はMAXBETボタン13の操作でクレジット手段からクレジットを引き出すことによって、あるいはメダル投入口22にメダルを投入することによって、有効となるライン数を設定することができる。有効ライン8a〜8eは、表示窓4L,4C,4Rを通して表示される役の成否に関わるものである。
具体的には、所定の役(例えば、「チェリーの小役」)に対応する1つの図柄(例えば、「チェリー」)が、有効化されているいずれかの有効ライン8上の位置(例えば、左の表示窓4L内における中段の位置)に停止表示された場合、または所定の役に対応する図柄組合せを構成する図柄が、有効化されているいずれかの有効ライン8上の位置に並んで停止表示された場合には、所定の役が成立することとなる。
どの有効ラインが有効化されたのかは、後で説明するBETランプ9a,9b,9cの点灯によって表示される。また、1BETボタン11、2BETボタン12、MAXBETボタン13は、後述する台座部10の左側に設けられている。
前面ドア2の裏面には、左リール3L、中リール3C及び右リール3Rと、これらの各リール3L,3C,3Rを回転駆動する図示せぬステッピングモータと、を収容するリールユニット73(図2参照。)が、ミドルドア40(図2参照。)を介して設けられている。
尚、前面ドア2の裏面側における構成については、図2を参照しながら後述する。
各リール3L,3C,3Rの外周面には、遊技に必要な識別情報としての図柄列が描かれており、図柄列としては、複数種類の図柄によって構成されている。また、各リール3L,3C,3Rは、リールユニット73に回転自在に横一列に設けられている。各リール3L,3C,3Rに描かれている図柄は、表示窓4L.4C,4Rを通して、遊技機1の外部から視認することができる。また、各リール3L,3C,3Rは、遊技者による変動表示開始の指示、即ち、後述するスタートレバー6の操作により回転を開始し、定速(例えば80回転/分)で回転するように構成されている。
表示窓4L,4C,4Rの上方には、画像表示手段としての液晶表示部5a、情報表示部18、及びスピーカ9L,9Rが設けられている。液晶表示部5aは、表示窓4L,4C,4Rよりも大きな表示面を備えた構成となっており、画像表示による演出を行うことができる。また、スピーカ9L,9Rは、効果音や音声等の音による演出を行うことができる。
情報表示部18は、それぞれ7セグメントのLEDで数字が表示されるように構成されており、払出枚数表示、ボーナス遊技情報表示及びクレジット表示を行うことができる。払出枚数表示によって、入賞成立時におけるメダルの払出枚数を表示することができ、ボーナス遊技情報表示によって、「レギュラーボーナス」において行える単位遊技の回数を表示することができる。また、クレジット表示によって、貯留(クレジット)されているメダルの枚数を表示することができる。
クレジットされているメダル数は、遊技者が、ゲームで獲得した払出されるべきメダルについて払出しを行わずに、後述するC/Pスイッチ14の操作によって、遊技機内に貯留させているメダル数である。クレジットされているメダルの枚数は、所定の記憶領域に記憶されている。
表示窓4L,4C,4Rの左側には、1BETランプ9a、2BETランプ9b、MAXBETランプ9cが設けられる。また、表示窓4L,4C,4Rの下方には、略水平な面部を備えた台座部10が形成されている。この台座部10の水平面内には、右側にメダル投入口22が設けられており、左側には、1BETボタン11、2BETボタン12、及びMAXBETボタン13が設けられている。MAXBETボタン13は、1BETボタン11及び2BETボタン12よりも大きな操作ボタンとして形成されている。
1BETボタン11を1回押し操作することにより、クレジットされているメダルのうちから1枚を単位遊技に賭けることができる。従って、1BETボタン11が操作されると、あるいはメダル投入口22にメダルが1枚投入されると、センターライン8cを有効化することができる。このとき、センターライン8cが有効化されたことを示すため、1BETランプ9aが点灯する。
2BETボタン12を1回押し操作することにより、クレジットされているメダルのうちから2枚を単位遊技に賭けることができる。従って、2BETボタン12が操作されると、あるいはメダル投入口22にメダルが2枚投入されると、センターライン8cの他に一対のトップライン8b及びボトムライン8dを有効化することができる。このとき、センターライン8cの他に一対のトップライン8b及びボトムライン8dが有効化されたことを示すため、2BETランプ9bが点灯する。
また、MAXBETボタン13を1回押し操作することにより、単位遊技において賭けることが可能な最大枚数である3枚のメダルを賭けることができる。従って、MAXBETボタン13が操作されると、あるいはメダル投入口22にメダルが3枚投入されると、センターライン8c及び一対のトップライン8b並びにボトムライン8dに加えて、一対のクロスダウンライン8e並びにクロスアップライン8aを有効化することができる。即ち、このときには、有効ライン8a〜8eの全てのラインを有効化することができる。
このとき、全ての有効ライン8a〜8eが有効化されたことを示すため、MAXBETランプ9cが点灯する。BETランプ9a〜9cは、1回のゲーム(以下、単位遊技という。)を行うために賭けられたメダルの数(以下「BET数」という)に応じて点灯する。従って、どの有効ライン8が有効化されたかは、点灯されているBETランプ9a〜9cによって認識することができる。
尚、2BETランプ9bが点灯するとき、同時に1BETランプ9aを点灯させておくこともできる。また、MAXBETランプ9cが点灯するとき、同時に1BETランプ9a及び2BETランプ9bを点灯させておくこともできる。
台座部10の前面部における左寄り側には、遊技者が単位遊技で獲得したメダルをクレジット(Credit)として蓄えるか、払出し(Pay)を行うかの切り換えを行うC/Pスイッチ14が設けられている。C/P におけるCは、Credit のCを示し、PはPay のPを示している。C/Pスイッチ14を操作することにより、クレジットモードまたは払出モードへの切り換えを行うことができる。
クレジットモードでは、メダルの払出が行われる所定の当籤役の入賞が成立すると、入賞に対応する払出枚数分のメダルが、クレジットされる。また、払出モードでは、メダルの払出が行われる所定の当籤役の入賞が成立すると、入賞に対応する払出枚数分のメダルが、正面下部のメダル払出口15から払出され、メダル受け皿16に溜められることになる。
C/Pスイッチ14の右側には、遊技者の操作により上記各リール3L,3C,3Rを回転させ、表示窓4L,4C,4R内での図柄の変動表示を開始するためのスタートレバー6が、所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。
台座部10の前面部中央には、左リール3L、中リール3C及び右リール3Rの回転を停止させるための、左停止ボタン7L、中停止ボタン7C及び右停止ボタン7Rが設けられている。
また、前面ドア2下部の正面には、メダルが払出されるメダル払出口15と、この払出されたメダルを貯留するメダル受け皿16とが設けられている。また、前面ドア2下部の正面のうち、停止ボタン7L,7C,7Rとメダル受け皿16とによって上下が挟まれた面には、機械名称やキャラクタの図柄を表示する腰部パネル20が設けられている。
尚、本実施の形態では、単位遊技は、基本的にスタートレバー6が操作されることにより開始し、全てのリール3L,3C,3Rが停止したときに終了することになる。
また、本実施の形態では、全てのリール3L,3C,3Rが回転しているときに、左停止ボタン7L、中停止ボタン7C及び右停止ボタン7Rのいずれかを操作することにより行われる最初のリールの停止操作を「第1停止操作」といい、「第1停止操作」の次に行われる停止操作を「第2停止操作」という。また、「第2停止操作」の次に行われる最後の停止操作を「第3停止操作」という。
[前面ドアの裏面側における構成]
次に、図2を用いて、前面ドア2の裏面側の構成を説明する。図2に示すように、前面ドア2は、前面ドア2の本体を形成する前面ドア本体2bと、この前面ドア本体2bの裏面側に開閉自在に設けられたミドルドア40と、前面ドア本体2bに取り付けられたサブベース42と、を備えた構成となっている。
ミドルドア40には、主制御手段としての主制御ユニット71及び変動表示手段としてのリールユニット73とが設けられる。前面ドア本体2bの裏面には、サブベース42を介して支持される副制御手段としての副制御ユニット72、ミドルドア40を開閉可能に支持する支持部43が設けられている。支持部43は、前面ドア本体2b裏面における図2の右側端縁側に取り付けられており、ミドルドア40を回動自在に支承している。
サブベース42は、板状の部材として構成されており、前面ドア2の前面に設けられた液晶表示部5a(図1参照。)を覆うようにして配設されている。サブベース42は、前面ドア本体2bの裏面に対し略平行な配置関係となるように、図示せぬ複数のねじを介して前面ドア本体2bの裏面に取り付けられている。特に、サブベース42の表面側における領域のうちで、液晶表示部5a(図1参照。)を覆う領域は、略平らに形成されている。
副制御ユニット72は、副制御回路収容ケース722と、ROMカバー724と、I/O基板ケース725aと、を備えている。副制御回路収容ケース722は、大小2つの略立方体形状を重ね合わせた箱形に構成されており、サブベース42の略平らに形成された領域に取り付けられている。また、副制御回路収容ケース722内には、液晶表示部5a(図1参照。)を制御する副制御回路721等(図7参照。)が収容されている。
ROMカバー724は、収容ケースとして構成されており、ROMカバー724内には、液晶表示部5a(図1参照。)の画像表示に必要な画像情報を記憶した、画像情報記憶手段としてのROMカートリッジ723(図7参照。)が収容されている。また、I/O基板ケース725a内には、副制御回路721(図7参照。)と他の周辺装置とを接続するI/O基板725が配設されている。
副制御回路収容ケース722内の副制御回路721(図7参照。)と前面ドア2の前面に設けられた液晶表示部5a(図1参照。)とは、サブベース42を間に挟んで配置されている。主制御回路収容ケース712内の主制御回路711(図7参照。)と副制御回路収容ケース722内の副制御回路721(図7参照。)との間の接続、副制御回路721(図7参照。)と液晶表示部5a(図1参照。)等の周辺装置との間の接続は、複数の配線によって接続されている。
尚、図2では、複数の配線113を所定の単位毎に区分けした複数の配線帯116,・・・のうち、一部の配線帯のみを示しており、他の配線及び他の配線帯の図示は省略している。また、複数の配線帯116,・・・については、後述する配線保護手段の説明と合わせて説明する。
図7に示すように、副制御回路721は、後述の主制御回路711から送信される信号に基づいて液晶表示部5aを制御する画像制御回路721aと、LED類101、ランプ類102、スピーカ9L,9Rを制御する音・ランプ制御回路721bと、を備えた構成となっている。
また、同じく図7で示すように、ROMカートリッジ723は、副制御回路721に接続されるプログラムROM83及び画像ROM88を備えた構成となっており、これらのプログラムROM83及び画像ROM88を、副制御回路721に対して着脱自在に取り付けられるように、略立方体形状のカートリッジとして構成されている。
図2に戻って説明を続けると、副制御回路収容ケース227の表面には図示せぬ矩形状の開口が形成されており、同矩形状の開口を通してROMカートリッジ723を、副制御回路収容ケース722内に配設された副制御回路721(図7参照。)に接続することができる。副制御回路721に接続したROMカートリッジ723は、密閉状態にロックできるROMカバー724によって、外部に露呈しないように覆っておくことができる。
I/O基板ケース725a内に収容されるI/O基板725(図7参照。)は、副制御回路収容ケース722内の副制御回路721(図7参照。)と他の周辺装置とを電気的に接続する複数のコネクタを備えたI/O基板として構成されている。I/O基板ケース725aは、サブベース42の略平らに形成された領域のうちで、図2の右側の領域に配置されている。
図7に示すように、副制御回路721は、主制御回路711、液晶表示部5a、操作部17、LED類101、ランプ類102、スピーカ9L,9R、及び音量調節部103等の複数の周辺装置と接続されている。これらの接続は、I/O基板725のコネクタを介して接続しており、複雑な配線を集約化している。
また、副制御回路721(図7参照。)と接続する周辺装置を更に増やす場合には、このI/O基板725(図7参照。)を交換するだけで簡単に行うことができる。即ち、より多くのコネクタを備えたI/O基板725と交換することによって、更に多くの周辺装置を副制御回路721に接続することができる。
図2に示すように、ミドルドア40は、略矩形状の部材として構成されており、ミドルドア40の上部は、主制御ユニット71を支持する主制御ユニットベース401として構成されている。また、ミドルドア40の下部は、リールユニット73を支持するリールユニットベース402として構成されている。
主制御ユニットベース401は、略板状に構成されており、主制御ユニット71を水平に支持する主制御ユニット支持部408と、主制御ユニット支持部408の上端に形成されてROMカバー724を覆うプレート404と、を備えた構成となっている。主制御ユニット支持部408の上端は、ミドルドア40が閉じた状態では、副制御ユニット72の副制御回路収容ケース722の下端に隣接する。
プレート404は、板を屈折させた樋状の部材として構成されており、主制御ユニットベース401の上端から、略鉛直方向に延出した状態に配設されている。また、プレート404の水平方向の幅は、ROMカバー724の幅よりも広く形成されている。これにより、ミドルドア40を閉じたときに、プレート404でROMカバー724を覆っておくことができる。
主制御ユニット71は、主制御ユニット支持部408に支持される主制御回路収容ケース712と、主制御コネクタカバー714とを備えた構成となっている。主制御回路収容ケース712内には、図6で示すように、副制御回路721やリールユニット73等を制御する主制御回路711と、主制御回路711とリールユニット73及び図示せぬ電源ユニット等とを電気的に接続する主制御コネクタ713と、が収容されている。
図2に示すように、主制御回路収容ケース712は、略立方体形状の収容容器として構成されており、図2の右側に示す端縁部側は、開放部として形成されている。開放部には、主制御コネクタ713が、開放部から露出するように配置されており、主制御コネクタ713は、主制御コネクタカバー714によって開閉自在に覆われている。主制御コネクタカバー714は、主制御ユニット支持部408に支承されており、主制御回路収容ケース712に対して開閉可能となっている。
[ミドルドアの構成]
図2に示すように、ミドルドア40のリールユニットベース402には、リールユニット73を支持するリールユニット支持部409と、このリールユニット支持部409の左側端縁に設けられたミドルドア把持部407と、リールユニット支持部409の右側端縁に設けられた図示せぬ回動軸部と、を備えた構成となっている。
また、図4に示すように、ミドルドア40は、リールユニット支持部409から延びる回動軸腕部406A,406Bを介して支持部43に支承されており、回動軸腕部406A,406Bの先端部には図示せぬ回動軸部が下方に向かって形成されている。この回動軸部を支持部43に形成した図示せぬ軸受部に上方から挿入することで、ミドルドア40を前面ドア本体2bの裏面に回動自在に支承させることができる。そして、前記回動軸部を軸方向に移動させることで、前記回動軸部を支承する支持部43からミドルドア40を取外すことができる。
図2で示しているように、リールユニット支持部409には、前面ドア2に設けられた表示窓4L,4C,4R(図1参照。)の外縁と略同形の開口が設けられており、リールユニット73は、前記開口の周囲を取囲んだフランジ部732(図4参照。)を介してミドルドア40に取り付けられている。
このように構成されているので、ミドルドア40を開放した状態において、ミドルドア40に設けられた各種部材の交換や、ミドルドア40が閉じた状態においてミドルドア40で覆われている各種部材などの交換を行うことができる。そして、ミドルドア把持部407は、ミドルドア40の開閉操作以外にも、ミドルドア40を支持部43から外すときや支持部43から外したミドルドア40を搬送するときにも利用することができる。
ミドルドア40を閉じた状態では、ミドルドア40によって停止ボタン7L,7C,7R(図5参照。)及び図示せぬ停止ボタン用基板の全ての部分と、ドア中継基板54(図5参照。)の全ての部分と、メダルセレクタ47Aの一部分と、メダル投入口22及びメダルセンサ22Sの一部分と、ROMカートリッジ723(図5参照。)及びROMカバー724の一部分と、を覆うことができる。
従って、停止ボタン7L,7C,7R、停止ボタン用基板、ドア中継基板54、メダルセレクタ47A、メダル投入口22、メダルセンサ22S、ROMカートリッジ723、及びROMカバー724の交換作業などを行う場合には、ミドルドア40を開けた状態で行わなければならない。
また、スタートレバー6及び図示せぬスタートレバー用基板は、ミドルドア40によって覆われていない部位に配されているが、ミドルドア40が閉じた状態ではこれらの交換作業を行うことが困難な部位に設けられている。
従って、スタートレバー6及びスタートレバー用基板の交換作業を行う場合にも、ミドルドア40を開けた状態で行わなければならない。
ところで、取り外したミドルドア40の搬送は、ミドルドア把持部407を把持して容易に行うことができるので、ミドルドア40自体の交換作業を簡易に行える。しかも、交換可能なミドルドア40には、主制御ユニット71及びリールユニット73を設けているので、主制御ユニット71及びリールユニット73の交換作業を容易に行うことができるようになる。従って、遊技機の機種変更の作業が、短時間にしかも容易に行うことができる。
また、ミドルドア40は閉じた状態において、ストッパー53を用いて前面ドア本体2bに固定しておくことができる。ストッパー53は棒状の部材から構成され、先端側には側方に突出した一対の爪53aが形成されており、基端側には、作業者が保持して回すつまみ53bが形成されている。
ストッパー53を複数個所に形成したストッパー挿通孔402A,402B,402C(図4参照。)にそれぞれ挿入し、挿通した方向に対してつまみ53bを約90度捩じることで、ミドルドア40を前面ドア本体2bの裏面側に固定することができる。
従って、ミドルドア40を前面ドア本体2bの裏面側にガタツキなく固定することができ、ミドルドア40の脱落を防止できる。
[前面ドア本体とキャビネットの構成]
次に、図3及び図4を参照して、前面ドア本体2bの裏面とキャビネット60の内部構成について説明する。
図3に示しているように、キャビネット60の内部には、リールユニット73、主制御ユニット71、及び副制御ユニット72等の遊技機1を構成する部材に電力を供船する電源ユニット66と、メダルの収容、払出しを行うホッパー67と、外部集中端子板59(図5参照。)と、が設けられている。また、前面ドア本体2bには、ドア中継基板54(図5参照。)が設けられている。
キャビネット60は箱状の収容容器として形成されており、前面は開放面601として構成されている。開放面601を形成する周縁の一端縁側には、前面ドア本体2bがヒンジを介して取り付けられている。これにより、前面ドア2はキャビネット60に対して、開閉可能に取り付けられている。
キャビネット60の背面側には、スリット602A,602B及び放熱孔602Cが形成されており、スリット602A.602B及び放熱孔602Cを介して、筐体4の内部に籠った熱を外部に排出することができる。また、放熱孔602Cは、背面スピーカ用の孔としても兼用されている。
しかしながら、キャビネット60の背面側のうちで、前面ドア2を閉じた場合に主制御ユニット71が対面する領域603には、上述したスリット602A,602B及び放熱孔602Cのような通気用の孔は形成されていない。これは、スリット602A,602B及び放熱孔602Cのような通気用の孔を通して不正行為部材が挿入され、筐体4の外部から主制御ユニット71等に対しての不正行為が行われてしまうのを防止するためである。本実施形態では、図3に示すように、領域603には板状の補強材604を設けてあり、補強材604によって主制御ユニット71に対する不正行為が行われるのを確実に防止している。
電源ユニット66及びホッパー67は、キャビネット60の下部にそれぞれ設けられており、ホッパー67の正面にはメダル排出部を構成する第1排出口671が設けられている。ホッパー67内に収容されたメダルは、第1排出口671から排出される。また、前面ドア本体2bの裏側には、第1排出口671から排出されたメダルを受け入れる図示せぬ第2排出口が設けられている。
第1排出口671から排出されたメダルは、第2排出口を介して前面ドア2側に設けたシュート47Bに供給され、前面ドア2の正面側に設けたメダル払出口15より払出されて、メダル受け皿16に溜められる。
電源ユニット66には、電源をオン/オフするスイッチと、主制御回路711、副制御回路721、及びホッパー67などにおける電力が供給される部材に対して配線を介して接続するコネクタと、が設けられている。
また、キャビネット60内部には、外部集中端子板59(図5参照。)やドア中継基板54(図5参照。)が設けられている。図5に示すように、外部集中端子板59は、主制御回路711から送信された現在の遊技状態等に関する情報を、遊技店内に設置されているホール・コンピュータに送信することのできる装置である。そして、ドア中継基板54は、主制御回路711と、メダルセレクタ47A、1BETボタン11、2BETボタン12、MAXBETボタン13、スタートレバー6、及び停止ボタン7L,7C,7Rと、をそれぞれ電気的に接続する配線が集約される基板である。
特に、図4で示すように前面ドア本体2bの裏面側には、ドア監視ユニット58、不正なメダルを検出するメダルセレクタ47A及びメダルが通過するシュート47Bが配設されている。ドア監視ユニット58は、ミドルドア40が開いた状態を検知する検知手段としてのミドルドア用電源スイッチ55と、前面ドア2の開閉を監視する前面ドア開閉監視センサ56と、ミドルドア40の開閉を監視するミドルドア開閉監視センサ57と、にそれぞれ接続している。また、メダルセレクタ47Aは、正常なメダルと不正常なメダルとを振り分けることができる構成となっている。
ミドルドア用電源スイッチ55は、前面ドア本体2bとミドルドア40との間に配設されており、ミドルドア40の開閉により作動するスイッチを備えた構成となっている。このスイッチは、ミドルドア40が閉じた状態ではミドルドア40によって押圧されてオフ状態となり、ミドルドア40が開いた状態では、ミドルドア40からの押圧力が解除されてオン状態となる。ミドルドア用電源スイッチ55がオン状態となると、ミドルドア40が開いた状態であることを示す信号を、電力供給制御部663に対して送信することができる。
尚、ミドルドア用電源スイッチ55は、ミドルドア40が開いた状態ではオフ状態となり、ミドルドア40が閉じた状態ではオン状態となるように構成しておくこともできる。この場合、ミドルドア40が開いたことを、ミドルドア用電源スイッチ55からの信号が停止した状態として検出することができる。
前面ドア開閉監視センサ56は、前面ドア2の開閉により作動するスイッチを備えた構成となっている。このスイッチは、前面ドア2が閉じた状態ではキャビネット60によって押圧されてオフ状態となり、前面ドア2が開いた状態では、キャビネット60からの押圧力が解除されてオン状態となる。前面ドア開閉監視センサ56がオン状態となると、前面ドア2が開いた状態であることを示す信号を、ドア監視ユニット58に対して送信することができる。
尚、前面ドア開閉監視センサ56もミドルドア用電源スイッチ55と同様に、前面ドア2が開いた状態ではオフ状態となり、前面ドア2が閉じた状態ではオン状態となるように構成しておくこともできる。
ミドルドア開閉監視センサ57は、前面ドア本体2bとミドルドア40との間に設けられており、上述したミドルドア用電源スイッチ55と同様に動作するスイッチを備えた構成となっている。このため、ミドルドア40が開いた状態では、ミドルドア開閉監視センサ57からも、ミドルドア40が開いた状態であることを示す信号を、ドア監視ユニット58に対して出力することになる。
ドア監視ユニット58は、前面ドア本体2bとミドルドア40との間における主制御ユニット71が位置する部位に設けられている。そして、ドア監視ユニット58は、前面ドア2及びミドルドア40の開閉状態を監視する装置として配設されており、前面ドア開閉監視センサ56及びミドルドア開閉監視センサ57から出力された信号に基づいて動作する制御部と記憶部とを備えた構成となっている。
制御部と記憶部との構成は図示していないが、具体的な作動として制御部は、前面ドア開閉監視センサ56及びミドルドア開閉監視センサ57から出力された信号に基づいて、これら各センサから信号が出力された時刻や、開かれたドアの種類等のドア監視履歴情報を記憶部に記憶させる制御を行う。
また、この制御部は、記憶部からドア監視履歴情報を読み出し、読み出したドア監視履歴情報に対応する信号を、副制御回路721に送信する制御も行う。更に、制御部は、定期的に、記憶部からドア監視履歴情報を読み出して、読み出したドア監視履歴情報に対応する信号を、副制御回路721に送信する制御を行う。この制御部からの信号に基づいて、副制御回路721は、ドア監視履歴情報を所定の記憶部に記憶させたり、液晶表示部5aに表示させたりすることになる。
[ミドルドアの開閉と電源ユニットとの関連構成]
次に、図5を参照して、ミドルドア40の開閉に伴う、電源ユニット66の動作について説明する。
電源ユニット66は、電力供給部662と、電力供給制御部663のほか、作業者が手動で操作する手動スイッチ664と、補助電力供給部665と、を備えた構成となっている。電力供給部662は、外部電源から供給される電力を種々の装置に供給する電力供給手段として構成されており、電力供給制御部663は、ミドルドア用電源スイッチ55からの信号に基づいて、電力供給部662からの電力を供給又は停止させる電力供給停止手段として構成されている。
電力供給部662には、図示しない外部電源から所定電圧(例えば、100Vの交流電圧)が供給されており、電力供給部662は、主制御回路711及び副制御回路721等に対して電力を供給することができる。補助電力供給部665は、ミドルドア用電源スイッチ55及び電力供給制御部663に対してのみ、電力を供給することができる構成となっている。
電力供給制御部663は、ミドルドア用電源スイッチ55からの信号が送信されていない状態では、手動スイッチ664が操作されると、電力供給部662による電力の供給を開始または停止させる制御を行う。
また、電力供給制御部663は、ミドルドア用電源スイッチ55から信号が送信されたことを条件にして、電力供給部662による電力の供給を停止させる制御を行うとともに、補助電力供給部665による電力の供給を開始させて、ミドルドア用電源スイッチ55を駆動する制御を行う。
即ち、電力供給制御部663は、ミドルドア用電源スイッチ55によって、ミドルドア40が開いている状態を検知したことを条件として、電力供給部662による電力の供給を停止させる制御を行う。そして、電力供給制御部663は、ミドルドア用電源スイッチ55から信号が送信されている間は、手動スイッチ664による操作を無効にする制御を行う。
以上のように電源ユニット66を構成しておくことによって、例えば、ミドルドア40が開けられると、ミドルドア用電源スイッチ55は、ミドルドア40が開いた状態を検知して、ミドルドア40が開いた状態であることを示す信号を、電力供給制御部663に送信する。電力供給制御部663は、このミドルドア用電源スイッチ55からの信号に基づいて、電力供給部662による電力の供給を停止させる。
これにより、ミドルドア40が開いている間は、ミドルドア用電源スイッチ55は、補助電力供給部665から供給される電力によって駆動され、ミドルドア40が開いた状態であることを示す信号を、電力供給制御部663に対して送信し続ける。従って、この状態では、作業者が手動スイッチ664を操作したとしても、この操作は無効とされることになり、電力供給部662による電力の供給は開始されない。
また、作業者がミドルドア40を閉じると、ミドルドア用電源スイッチ55からの信号が送信されなくなる。従って、作業者による手動スイッチ664の操作は有効となり、電力供給部662からの電力の供給が開始される。
以上説明したように、電力供給部662及び電力供給制御部663を、電源ユニット66に設けているので、上述したように少なくとも部品の一部がミドルドア40によって覆われている部品、例えば、停止ボタン7L,7C,7R、停止ボタン用基板7B、ドア中継基板54、メダルセレクク47A、メダル投入口22、メダルセンサ22S、ROMカートリッジ723、及びROMカバー724のいずれかを交換するために、ミドルドア40が開けられると、電力の供給を自動的に停止することができる。
これにより、電力の供給が続けられた状態のままで、これらの部品の交換作業が行われることが防止できる。従って、電力が供給されている状態において、交換部品の取り外し、取り付け作業が行われることがないので、交換部品の破損や故障を防ぐことができる。
また、交換作業を行うためにミドルドア40を開くだけで、電力の供給を停止させておくことができるので、作業者は、交換作業を行うたび毎に電源ユニット66を操作して電力の供給を停止させる必要が無くなる。したがって、交換作業を行うときに電源ユニット66を操作して電力の供給を停止させる操作を忘れたとしても、安全に交換作業を行うことができる。
[主制御回路の構成]
次に、図6を参照して、遊技機1における遊技処理動作を制御する主制御回路711について説明する。図6は、遊技機1における遊技処理動作を制御する主制御回路711と、主制御回路711と電気的に接続している周辺装置と、主制御回路711から送信される制御指令に基づいて液晶表示部5a、スピーカ9L,9R、LED類101及びランプ類102を制御する副制御回路721とを含む回路構成のブロック図を示している。
主制御回路711は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素として構成されており、これに乱数サンプリング用の回路を加えた構成となっている。マイクロコンピュータ30は、予めROM32に記憶されたプログラムに従って制御動作を行うCPU31と、記憶手段であるROM32及びRAM33を含んだ構成となっている。
CPU31は、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34及び分周器35と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器36及びサンプリング回路37と、それぞれ接続している。
尚、乱数サンプリング用の手段として、マイクロコンピュータ30内で、乱数サンプリングを実行するように構成することもできる。即ち、CPU31の動作プログラム上において、乱数サンプリングを実行するように構成しておくこともできる。その場合には、乱数発生器36及びサンプリング回路37を配設しない構成としておくことができる。乱数発生器36及びサンプリング回路37を残した構成として、乱数サンプリング動作のバックアップ用として使用することも可能である。
マイクロコンピュータ30のROM32には、次のようなデータが格納されている。ROM32に格納されているデータとしては、スタートレバー6でスタート操作する度毎に行われる乱数サンプリングにおいて、サンプリングされた乱数値の判定に用いられる内部抽籤テーブルを構成するデータ、停止ボタン7L,7C,7Rの操作に応じて各リール3L,3C,3Rの停止態様を決定するために用いられる停止テーブル群を構成するデータ、副制御回路721へ送信するための各種制御指令(コマンド信号)等のデータがある。
主制御コネクタ713は、主制御回路711に接続した配線と、副制御回路721、ドア中継基板54(図5参照。)、及び電源ユニット66(図5参照。)等に接続した配線と、を接続するコネクタである。例えば、ドア中継基板54(図5参照。)を介して接続された停止ボタン7L,7C,7R(図5参照。)や、副制御回路721等の交換作業を行うときや、主制御回路711と電源ユニット66(図5参照。)との電気的な接続を行うときには、この主制御コネクタ713を抜いて作業を行う必要がある。
副制御回路721と主制御回路711との通信関係は、主制御回路711から副制御回路721に対して一方通行で通信が行われる構成となっている。即ち、副制御回路721から主制御回路711に対してコマンド信号、情報等を出力できるようには構成されていない。RAM33には、種々の情報が格納されることになる。例えば、フラグ、内部当籤役、持越役、現在の遊技状態の情報等が格納されることになる。
図6の回路において、マイクロコンピュータ30によって制御される主要な周辺装置としては、BETランプ(1BETランプ9a,2BETランプ9b,MAXBETランブ9c)と、情報表示部18と、メダルを収納し、ホッパー駆動回路41からの命令により所定枚数のメダルを払い出すホッパー(払出しのための駆動部を含む)67と、各リール3L,3C,3Rを回転駆動するステッピングモータ49L,49C,49Rなど、がある。
また、ステッピングモータ49L,49C,49Rを駆動制御するモータ駆動回路39、ホッパー67を駆動制御するホッパー駆動回路41、BETランプ9a,9b,9cを駆動制御するランプ駆動回路45、及び情報表示部18を駆動制御する表示部駆動回路61は、CPU31の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU31から出力される制御信号を受けて、各周辺装置の動作を制御する。
また、マイクロコンピュータ30が制御指令を発生するのに必要な信号を、マイクロコンピュータ30に対して出力する主な信号発生手段としては、スタートスイッチ6S、各BETボタン11〜13、C/Pスイッチ14、メダルセンサ22S、リール停止信号回路46、リール位置検出回路50、払出完了信号回路51などがある。
スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6の操作を検出し、遊技開始指令信号を出力する。メダルセンサ22Sは、メダル投入口22に投入されたメダルを検出する。リール停止信号回路46は、各停止ボタン7L,7C,7Rの操作に応じた停止信号を発生する。リール位置検出回路50は、各リール3L,3C,3Rの回転位置をそれぞれ検出しているリール回転センサからのパルス信号を受けて、各リール3L,3C,3Rの回転位置に関する信号をCPU31に出力する。払出完了信号回路51は、メダル検出部40Sにおける計数値(ホッパ−67から払出されたメダルの枚数)が指定された枚数データの値に達した時、メダル払出完了を検知する信号を発生する。
図6の回路において、乱数発生器36は、一定の数値範囲に属する乱数を発生する。サンプリング回路37は、スタートレバー6が操作された後の適宜のタイミングにおいて1個の乱数値をサンプリングする。このようにしてサンプリングされた乱数値を用いることによって、例えば、ROM32に格納されている内部抽籤テーブル等に基づいて内部当籤役等が決定される。
スタートレバー6が操作されて各リール3L,3C,3Rの回転が開始されると、ステッピングモータ49L,49C、49Rを駆動するために供給されている駆動パルス数が計数され、それぞれ計数された駆動パルス数はRAM33の所定エリアに書き込まれる。また、各リール3L,3C,3Rには、それぞれの一回転毎にリセットパルスを出力する図示せぬフォトインタラプタが配設されており、フォトインタラプタから出力されたリセットパルスは、リール位置検出回路50を介してCPU31に入力される。
このようにして得られたリセットパルスが入力される毎に、RAM33で計数されている駆動パルスの計数値が“0”にクリアされる。このようにして、RAM33には、各リール3L,3C,3Rがそれぞれ一回転する間での回転位置が、駆動パルスの計数値という形でそれぞれ格納されることになる。
また、ROM32には、各リール3L,3C,3Rの回転位置と、各リール3L,3C,3Rの外周面上に描かれた図柄と、を対応づける図柄テーブル(図示せず)が格納されている。図柄テーブルには、リセットパルスが発生した回転位置を基準位置として、各リール3L,3C,3Rにおける一定の回転ピッチ毎にコードナンバーが順次付与されており、それぞれのコードナンバー毎に対応させて図柄を示す図柄コードが対応づけられている。そして、図柄テーブルは、各リール3L,3C,3Rが全て停止した後において、表示役を確認する場合や、入賞役が成立し、メダルを払い出す場合に参照される。
ROM32には、図柄組合せテーブルも格納されている。図柄組合せテーブルでは、役に対応した図柄の組合せと、図柄の組合せに対応したメダル配当枚数と、役の判定コードとが対応づけられている。また、図柄組合せテーブルは、左リール3L、中リール3C及び右リール3Rがそれぞれ停止制御した時と、全てのリール3L,3C,3Rが停止した後において、表示役の確認を行うときに参照される。表示役とは、有効ライン8a〜8eに沿って並ぶ図柄の組合せに対応した役(成立役)である。
このように、図柄組合せテーブルには、入賞に係わる図柄の組合せと、これに対応する表示役及び払出し枚数とが規定されている。そして、表示窓3L,3C,3Rにより表示される図柄の組合せと、図柄組合せテーブルに規定されている図柄とが一致した場合には、当該図柄の組合せに応じた表示役及び払出し枚数が決定される。また、表示窓3L,3C,3Rにより表示される図柄の組合せと、図柄組合せテーブルに規定されている図柄の組合せとが一致しない場合には、非入賞「ハズレ」が決定される。
乱数サンプリングに基づく抽籤処理(内部抽籤処理等)に従って、CPU31は、停止ボタン7L,7C,7Rが操作されたタイミングに基づいて、リール停止信号回路46から送られてくる操作信号をモータ駆動回路39に対して出力する。また、CPU31は、選択された停止テーブルに基づいて、各リール3L,3C,3Rを停止させる信号をモータ駆動回路39に対して出力する。
有効ライン8a〜8eに沿って並んだ図柄の組合せが、当籤した役を示す停止態様となったときには、CPU31は、払出指令信号をホッパー駆動回路41に対して出力し、ホッパー67から所定個数のメダルの払出を行う。その際、メダル検出部40Sは、ホッパー67から払出されるメダルの枚数を計数し、その計数値が指定された枚数値に達した時には、メダル払出完了信号をCPU31に出力する。メダル払出完了信号を受信したCPU31は、ホッパ駆動回路41を介してホッパー67の駆動を停止させ、メダル払出処理を終了する。
[副制御回路の構成]
次に、図7を参照して、副制御回路721について説明する。
図7は、副制御回路721のブロック図を示しており、副制御回路721は、画像制御回路(gSub)721aと、音・ランプ制御回路(mSub)721bとから構成されている。画像制御回路(gSub)721aと音・ランプ制御回路(mSub)721bとは、それぞれ主制御回路711を構成する回路基板とは別の回路基板上に構成されている。
主制御回路711と画像制御回路(gSub)721aとの通信関係は、主制御回路711から画像制御回路(gSub)721aに対して一方通行で通信が行われる構成となっている。即ち、画像制御回路(gSub)721aから主制御回路711に対してコマンド信号、情報等を出力できるようには構成されていない。
また、画像制御回路(gSub)721aと音・ランプ制御回路(mSub)721bとの通信関係は、画像制御回路(gSub〉721aから音・ランプ制御回路(mSub)721bに対して一方通行で通信が行われる構成となっている。即ち、音・ランプ制御回路(mSub)721bから画像制御回路(gSub)721aに対してコマンド信号、情報等を出力できるようには構成されていない。
画像制御回路(gSub)721aは、ROMカートリッジ723、画像制御マイコン81、シリアルポート82、ワークRAM84、カレンダIC85、画像制御IC86、制御RAM87、及びビデオRAM89から構成されている。
ROMカートリッジ723は、プログラムROM83と、画像ROM88とを備えた構成となっており、副制御回路721に対して着脱自在に取り付けることができる。プログラムROM83には、画像制御マイコン81で実行される制御プログラム等が格納されている。画像ROM88には、画像を生成するための画像データ、ドットデータ等を格納している。
図7に示すように、ROMカートリッジ723が、副制御回路721に接続されている状態では、プログラムROM83は画像制御マイコン81に接続され、画像ROM88は画像制御IC86に接続されている。
画像制御マイコン81は、CPU、割込コントローラ、入出力ポート(シリアルポートは図示)を備えている。画像制御マイコン81に備えられたCPUは、主制御回路711から送信されたコマンド信号に基づいて、プログラムROM83に格納されている制御プログラムに従って各種の制御処理を行う。
尚、画像制御回路(gSub)721aには、クロックパルス発生回路、分周器、乱数発生器及びサンプリング回路を備えていないが、画像制御マイコン81の動作プログラム上において乱数サンプリングを実行できるように構成されている。
シリアルポート82は、主制御回路711から送信されたコマンド信号等を受信することができる。ワークRAM84は、画像制御マイコン81がプログラムROM83に格納されている制御プログラムを実行する場合における、作業用の一時記憶手段として構成されている。ワークRAM84には、種々の情報が格納される。
カレンダIC85は、日付データを記憶する。画像制御マイコン81には、操作部17が接続されている。実施例では、操作部17が操作されることによって、日付の設定等を行うことができるように構成されている。画像制御マイコン81は、操作部17によって設定された日付情報を、カレンダIC85に記憶する。カレンダIC85に記憶された日付情報は、バックアップされることとなる。
また、ワークRAM84とカレンダIC85とは、バックアップ対象となっている。つまり、画像制御マイコン81に供給されている電源が遮断された場合であっても、バックアップ用の電源が供給され続けることになり、記憶されている情報等が消去してしまうのを防止できる構成となっている。
画像制御IC86は、画像制御マイコン81によって決定された演出内容に応じて、画像を生成し、生成した画像を液晶表示部5aに出力することができる。
制御RAM87は、画像制御IC86の中に構成されている。画像制御マイコン81は、制御RAM87に対して情報等の書き込みや読み出しを行うことができる。また、制御RAM87には、画像制御IC86のレジスタと、スプライト属性テーブルと、カラーパレットテーブルと、を格納する領域が展開されている。画像制御マイコン81は、画像制御IC86のレジスタと、スプライト属性テーブルとを所定のタイミング毎に更新する。
画像制御IC86には、液晶表示部5aと、画像ROM88と、ビデオRAM89とが接続されている。尚、画像ROM88は、画像制御マイコン81に接続された構成としておくこともできる。このように画像ROM88を画像制御マイコン81に接続させた構成にすると、3次元画像データ等の大量の画像データを処理する場合には、有効な構成となる。ビデオRAM89は、画像制御IC86によって画像を生成する場合における一時記憶手段として構成される。また、画像制御IC86は、ビデオRAM89のデータを液晶表示部5aへの転送が終了する度毎に、画像制御マイコン81に信号を送信する。
画像制御回路(gSub)721aでは、画像制御マイコン81によって、音・ランプの演出の制御も行うこととなっている。画像制御マイコン81は、決定された演出に基づいて、出力させる音、点灯あるいは点滅させるランプの種類、及びそれぞれの出力タイミングを決定する。
そして、画像制御マイコン81は、所定のタイミング毎に、シリアルポート82を介して音・ランプ制御回路(mSub)721bに対してコマンド信号を送信する。音・ランプ制御回路(mSub)721bにおける音・ランプ制御マイコン91は、主として画像制御回路(mSub)721bからのコマンド信号に応じて、スピーカ9L,9R、LED類101及びランプ類102に対する出力のみを行うことになる。
尚、スピーカ9L,9Rから出力される音量の調節は、音量調節部103を手動等で操作することによって、調整することができる。
音・ランプ制御回路(mSub)721bは、音・ランプ制御マイコン91、シリアルポート92、プログラムROM93、ワークRAM94、音源IC95、パワーアンプ96、音源ROM97から構成されている。
音・ランプ制御マイコン91は、CPU、割込コントローラ、入出力ポート(シリアルポートは図示)を備えている。音・ランプ制御マイコン91に備えられたCPUは、画像制御回路(gSub)721aからの制御コマンド信号に基づいて、プログラムROM93に格納されている制御プログラムに従って音・ランプの出力処理を行う。
また、音・ランプ制御マイコン91には、LED類101及びランプ類102が接続されている。音・ランプ制御マイコン91は、画像制御回路(gSub)721aから所定のタイミングで送信されてくるコマンド信号に応じて、LED類101及びランプ類102に対して出力信号を送信する。これにより、LED類101及びランプ類102に対して、演出に応じた所定の態様で点灯・点滅させることができる。
シリアルポート92は、画像制御回路(gSub)721aからのコマンド信号等を受信する。プログラムROM93は、音・ランプ制御マイコン91において実行する制御プログラム等が格納されている。ワークRAM941は、音・ランプ制御マイコン91において制御プログラムを実行する場合における、作業用の一時記憶手段として構成されている。
音源IC95は、画像制御回路(gSub)721aからのコマンド信号に基づいて音源を生成し、パワーアンプ96に対して出力する。パワーアンプ96は増幅器であり、パワーアンプ96にはスピーカ9L,9Rが接続されている。パワーアンプ96は、音源IC95から出力された音源を増幅し、増幅した音源をスビーカ9L,9Rから出力させる。音源ROM97には、音源を生成するための音源デ一タ(曲目等)等が格納されている。
音・ランプ制御マイコン91には、音量調節部103が接続されており、外部操作により音量調節部103を操作することで、スピーカ9L,9Rから出力される音を調節することができる。
[配線保護構造]
次に、遊技機筐体内に配設された主制御回路収容ケース712内の主制御回路711(図7参照。)と副制御回路収容ケース722内の副制御回路721(図7参照。)との間の接続、副制御回路721(図7参照。)と液晶表示部5a(図1参照。)等の周辺装置との間の接続、において用いられている複数の配線113(図2、図3参照。)及び配線の保護構造を備えた配線保護手段110について説明する。
尚、図2、図3では、複数の配線113を所定の単位毎に区分けした配線帯116のうちで配線保護手段110が施されている一部の被覆配線帯117についてのみ示している。他の配線帯については図示を省略している。また、図2、図3で示している被覆配線帯117以外にも、他の図示していない配線帯に対して配線保護手段110を施こして被覆配線帯として構成しておくことができる。
背景技術の欄で記載したように、近年においては、上述した配線に不正部品を取り付けたり、配線を不正な配線に差し換えたりすることによって行われる、不正行為が横行している。本願発明では、これらの不正行為が行われるのを防止するため、複数の配線を所定の単位毎に区分けした複数の配線帯116のうちで、少なくとも配線に対する不正行為を防止しておくべき配線帯に対して、圧着被覆部材としてラミネートフィルムを用いた配線保護手段110を施している。
図8に示すように、複数の配線113は所定の単位毎に区分けされて配線帯116として集められ、配線帯116における各配線113は並列状態に配設されている。配線帯116の両端部には、コネクタ115がそれぞれ設けられている。配線帯116としては、図2、図3に示すように、各配線113の一端側において一つのコネクタに接続し、各配線113の他端側では、それぞれ異なる複数のコネクタに接続するように、枝分かれした配線構造としておくこともできる。また、図示は省略しているが、配線帯116を1本の配線113だけによって構成しておくこともできる。
図8及び図8の縦断面図である図9に示すように、配線帯116は配線保護手段110によって、配線帯116を構成する各配線113の両面側から、一対のラミネートフィルム111,112によってサンドウィッチ状に圧着被覆しておくことで、被覆配線帯117として構成されている。
また、一対のラミネートフィルム111,112のそれぞれの長さ寸法を異ならせておくことにより、被覆配線帯117における一つの面側を、一方のラミネートフィルム111によって一対のコネクタ115間の略全てが覆われるように構成しておくことができる。そして、他方のラミネートフィルム112を用いて、被覆配線帯117の中間部を圧着被覆しておくことができる。
このように構成しておくことにより、コネクタ115を制御回路等のコネクタに接続するため、被覆配線帯117の端部付近を折り曲げたとしても、この折り曲げた端部付近を、長さを長く構成したラミネートフィルム111によって覆っておくことができる。
しかも、ラミネートフィルム111に所定の剛性があったとしても、1枚のラミネートフィルムにおける撓み量は、圧着被覆して2枚重ねにしたラミネートフィルムでの撓み量に比べて大きくすることができるので、折り曲げた端部付近における配線113とラミネートフィルムとの間に大きな隙間を形成することなく、前記配線に沿ってラミネートフィルムを配しておくことができる。
ラミネートフィルム111,112としては、多層構造の合成樹脂フィルムを用いることができる。例えば、3層構造のラミネートフィルムを用いた場合には、内側の層には低温で溶融して、接着のりの役目をする層が形成され、中間層には、高温で溶融して接着の役目をする層が形成され、外側の層には、高温でも溶融せずに表面保護を図る役目をする層が形成されたフィルムを用いることができる。
外側の層を構成する合成樹脂材としては、ポリプロピレン、ポリカーボネート、塩ビフィルム等を用いることができ、所定の剛性と可撓性とを備えさせておくことができる。ラミネートフィルムとしては、熱による接着を行う接着層を用いたフィルム以外にも、紫外線硬化の接着層を用いたフィルムなどを用いることもできる。
図2、図3に示すように、配線帯116の両面側から一対のラミネートフィルム111,112によってサンドウィッチ状に圧着被覆しておくことによって、ラミネートフィルム111,112で被覆された被覆配線帯117a〜117dを構成することができる。被覆配線帯117bの外方面側の大部分の領域は、被覆配線帯117aによってカバーされており、被覆配線帯117cの外方面側の大部分の領域は、被覆配線帯117b及び被覆配線帯117aによってカバーされている。
このため、被覆配線帯117cにおけるラミネートフィルム111c,112cの長さ寸法、及び被覆配線帯117bにおけるラミネートフィルム111b,112bの長さ寸法は、それぞれ被覆配線帯117aにおけるラミネートフィルム111a,112aの長さ寸法よりも短く構成しておくことができる。この場合でも、被覆配線帯117a及び/又は被覆配線帯117bでカバーされていない領域は、ラミネートフィルム111b,112b及びラミネートフィルム111c,112cでカバーしておくことが望ましい。
不正行為を防止しておくべき配線帯に対して、配線保護手段110を施して被覆配線帯117として構成しておくことにより、不正行為者が無理にラミネートフィルムを剥がそうとしても、ラミネートフィルムは破損、破断してしまうことになる。このため、不正行為の発見を容易にすることができるようになるとともに、不正行為の証拠を残しておくことができる。
また、コネクタの近傍を折り曲げた状態で被覆配線帯117を配設したとしても、被覆配線帯117の一面側に配したラミネートフィルム111の長さ寸法が、他面側に配したラミネートフィルム112の長さ寸法よりも長く構成されているので、ラミネートフィルム111の端部側における複数の配線113に対しても外側からカバーしておくことができる。これにより、この折り曲げた複数の配線113の部分に対しても、不正行為が行われるのを防止しておくことができる。
本実施の形態では、本発明を適用する遊技機の一例としてパチスロ機1として例示したが、これに限定されず、パチンコ遊技機等の他の遊技機にも本発明を適用することができる。
遊技機の外観を示す斜視図である。(実施例) 前面ドアの裏面の構成を示す斜視図である。(実施例) 前面ドアの裏面及びキャビネットの内部の構成を示す斜視図である。(実施例) 前面ドアの裏面の構成を示す正面図である。(実施例) 前面ドア及びキャビネットの構成を示すブロック図である。(実施例) 主制御回路の回路構成を示すブロック図である。(実施例) 副制御回路の回路構成を示すブロック図である。(実施例) 被覆配線帯の構成例を示す平面図である。(実施例) 被覆配線帯の構成例を示す断面図である。(実施例)
符号の説明
1・・・遊技機、2・・・前面ドア、2b・・・前面ドア本体、4・・・筺体、4L,4C,4R・・・表示窓、8・・・有効ライン、10・・・台座部、14・・・C/Pスイッチ、22・・・メダル投入口、40・・・ミドルドア、401・・・主制御ユニットベース、402・・・リールユニットベース、404・・・プレート、408・・・主制御ユニット支持部、409・・・リールユニット支持部、42・・・サブベース、406A、406B・・・回動軸腕部、43・・・支持部、47A・・・メダルセレクタ、47B・・・シュート、53・・・ストッパー、60・・・キャビネット、604・・・補強板、66・・・電源ユニット、67・・・ホッパー、71・・・主制御ユニット、712・・・主制御回路収容ケース、713・・・主制御コネクタ、714・・・主制御コネクタカバー、72・・・副制御ユニット、722・・・副制御回路収容ケース、723・・・ROMカートリッジ、724・・・ROMカバー、73・・・リールユニット、110・・・配線保護手段、111,112・・・ラミネートフィルム、113・・・配線、115・・・コネクタ、116・・・配線帯、117,117a〜117d・・・被覆配線帯。

Claims (4)

  1. 遊技機筐体内に配設された制御回路基板間の接続又は制御回路基板と各種周辺装置との接続を行う複数の配線と、
    透明な合成樹脂材により構成された圧着被覆部材と、
    前記複数の配線を並列状態に配設し、所定の単位毎に区分けして、前記圧着被覆部材で圧着被覆した被覆配線帯と、を有し、
    前記被覆配線帯を構成する複数の配線が、同配線の長手方向に沿って両面側からサンドウィッチ状に前記圧着被覆部材によって圧着被覆されてなることを特徴とする遊技機。
  2. 前記圧着被覆部材が、所定の剛性及び可撓性を有して構成されてなることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記被覆配線帯の一面側に配した圧着被覆部材の長さ寸法が、他面側に配した圧着被覆部材の長さ寸法よりも長く構成されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 前記圧着被覆部材が、ラミネートフィルムであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
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