JP2009010272A - 発光パネル、表示装置及び光源装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】それぞれ複数個の発光素子(112、114、116)が平面状に配列されて成る発光素子アレイ(111、113、115)が複数枚重ねて配置された発光パネルを用いる。互いに異なる発光素子アレイの発光素子が、互いに異なる半導体材料で形成されている。発光素子(112、114、116)は、例えば基板(110a、110b、110c)上に形成されており、これらの基板は、発光パネルの表面(光取り出し側)から離れた側に配置された発光素子が発生する光を透過させる材料で形成される。異なる発光素子アレイの発光素子は互いに異なる波長の光を発生し、発光パネルの表面から離れた側に配置された発光素子アレイの発光素子の発光波長は、発光パネルの表面に近い側に配置された発光素子アレイの発光素子の発光波長よりも長くなるように設定される。
【選択図】図1
Description
複数の発光素子を平面状に配列させた発光素子アレイが複数枚有し、
複数枚の前記発光素子アレイのうち、一の発光素子アレイの発光素子配列面は、他の発光素子アレイの発光素子配列面と略平行になるよう重なるとともに各々の前記発光素子の発光方向が略同一となるように配設されたことを特徴とする。
図1は、本発明の実施の形態1の表示装置の発光パネルの一例の概略構成を示す分解斜視図である。図2は、図1の発光パネルの概略断面図である。
同様に、発光素子アレイユニット102の複数の発光素子114は、基板110bに平行な仮想平面上に縦方向(Y方向)及び横方向(X方向)に等ピッチで2次元マトリクス状に配列されて、発光素子アレイ113を形成している。
同様に、発光素子アレイユニット103の複数の発光素子116は、基板110cに平行な仮想平面上に縦方向(Y方向)及び横方向(X方向)に等ピッチで2次元マトリクス状に配列されて、発光素子アレイ115を形成している。
発光素子アレイ113の発光素子112と、発光素子アレイ113の発光素子114と、発光素子アレイ115の発光素子116とは、発光素子アレイ111、113、115に垂直な方向、即ち基板110a、110b、110cに垂直な方向に互いに整列している。図2ではこのことを、それぞれの発光素子アレイの一つずつの発光素子について符号ALで示している。
発光素子アレイ113の発光素子114は、すべて同一の波長の光、即ち同じ色の光を発生するものであり、例えばGaP等の緑色発光無機半導体材料で形成されており、発光波長が例えば490〜560nmである。
発光素子アレイ115の発光素子116は、すべて同一の波長の光、即ち同じ色の光を発生するものであり、例えばAlGaAs等の赤色発光無機半導体材料で形成されており、発光波長が例えば630〜760nmである。
このように、互いに異なる発光素子アレイ111、113、115の発光素子112、114、116は、互いに異なる半導体材料で形成され、発光波長が互いに異なり、互いに異なる色の光を発する。
剥離層203は、エッチング液等によるエッチング作用に対して、他の半導体層や基板に対して、エッチング速度が早い層であり、逆に半導体層204は、剥離層203を剥離させるためのエッチング液等によるエッチング作用に対してエッチング速度が遅く、剥離層203のエッチングプロセスでエッチングされない層である。205は発光領域を含む半導体層であり、206は半導体薄膜層の最上層である。半導体層204、205、206を合わせた半導体薄膜層210(図5参照)が発光素子となる。
剥離された半導体薄膜層210は、図1等に示された基板110上に分子間力によってボンディングされる。このボンディング工程では、半導体薄膜層210のボンディング面を適宜活性化処理した後に、基板110上の所定の位置に密着させ加圧する。ボンディング工程後は、必要に応じて、ボンディング力を向上させるために加熱処理を実施してもよい。また、基板110上のボンディングされる領域には、その表面を平坦化するためのコーティングを予め施しても良い。さらに、半導体薄膜層210は、基板110上に接着性を有する材料を用いた接着層を介してボンディングしても良い。
また、この剥離及びボンディングは、個々の発光素子ごとに行っても良く、基板110上のすべての発光素子116の一部をなす複数個の発光素子ごとに行っても良い。
このようにすることで、基板110上での発光素子相互間の間隔を、エピタキシャル成長用基板201上での発光素子相互間の間隔と異ならせることができる。
図6において、310はn型GaAsボンディング層、311はn型AltGa1−tAs導通層、312はInsGa1−sPエッチングストップ層、314はn型AlxGa1−xAsクラッド層、315はn型AlyGa1−yAs活性層、316はp型AlzGa1−zAsクラッド層、317はp型GaAsコンタクト層である。311乃至316が図5の発光領域を含む半導体層(半導体薄膜層)205に相当する。
n型GaAsコンタクト層312は発光素子形成工程で上側(表面側)に位置する層(313〜317)がエッチング等で除去された場合に露出されて表面上にn側コンタクトが形成される。InsGa1−sPエッチングストップ層313は発光素子形成工程で上側に位置する層がエッチング等で除去される場合にエッチングを停止させる。n型AlyGa1−yAs活性層315は、n型AlxGa1−xAsクラッド層314及びp型AlzGa1−zAsクラッド層316に挟まれて発光領域を構成する。
尚、Al組成yはx、zよりも小さく、tはyよりも大きいことが望ましい。また、Inの組成sは、GaAs層と格子定数が整合するようにs=0.5、実効的なIn組成比で0.48乃至0.52の範囲内の値であることが望ましい。さらに、三元化合物半導体であるAlGaAs半導体層に代えて、四元化合物半導体であるAlGaAInPを用いて発光波長が600〜700nm程度の発光素子としても良い。
なお、メサ・エッチングは、発光素子を構成する半導体薄膜210を発光素子アレイユニットの基板110a、110b、110cにボンディングしてから、行っても良く、エピタキシャル成長基板210上で、メサ・エッチングを行ない、発光素子の構造を形成してから、半導体薄膜210を分離し、発光素子アレイユニットの基板110a、110b、110cにボンディングするようにしても良い。この場合、ボンディング後に発光素子上の電極と基板110a、110b、110c上の配線パターンとの間を適宜結線する配線加工工程を行う。
126はp側電極、127はn側電極、120はp側電極126と接続されたp側配線、122はn側電極127と接続されたn側配線である。p側配線120とn側配線122は、互いに直交する方向に延在し、全体として格子状に構成されている。
また、図7に示された構成において、格子状に構成されたp側配線120とn側配線122は、それより背面側に位置する発光素子が放射する光の拡散を防ぐ機能をも有する。
p側電極126としては、例えば、p型GaAsコンタクト層317とオーミックコンタクトを形成することができるTi/Pt/AuやAuZn等のAu系、Al、Ni/Al、Ti/Al、AlSiCu、AlNd、Ni/AlSiCu、Ni/AlNd等のAl系メタル層が用いられる。
図9に示される例は、窒化物系半導体材料を用いた発光素子を構成するものであり、例えば、450〜560nm程度の発光波長の発光素子を構成するものであり、図1の発光素子112或いは114として用いられるものである。
図9の半導体薄膜層220では、多重量子井戸層420が設けられている。図9において、410はn型GaNコンタクト層、411はInxGa1−xN層、412はGaN層、420はInxGa1−xN層411とGaN層412が交互に複数層積層された多重量子井戸層、413はp型AlyGa1−yNクラッド層、414はp型GaNコンタクト層である。
例えば、図9の半導体薄膜層220に、メサ・エッチングにより、層420、413、414を図10に示すように選択的に除去することにより、発光領域125を形成すると共に、n型GaNコンタクト層410を露出させ、その上に蒸着等によりn側電極127、p型GaNコンタクト層414上にp側電極126等を形成したものである。
n側電極127としては、例えば、n型GaNコンタクト層410との間にオーミックコンタクトを形成することができるTi/Al、Al、Ti/Mo/Au、Ti/Pt/Au等のメタルが用いられる。
p側電極126としては、例えば、p型GaNコンタクト層414とオーミックコンタクトを形成することができるNi/Pt/Au、Ni/Pt等のメタル層が用いられる。
なお、p側配線120及びn側配線122が、図7では図面上それぞれ横方向及び縦方向に延在しているのに対して、図11では、それぞれ縦方向及び横方向に延在している。
図11及び図12において、125は半導体薄膜210に形成した発光領域である。126はp側電極、127はn側電極を示している。120はp側電極126と接続されたp側配線、122はn側電極127と接続されたn側配線である。p側配線120とn側配線122は、互いに直交する方向に延在し、全体として格子状に構成されている。また、図11に示された構成においては、図7の場合と同様に、格子状に構成されたp側配線120とn側配線122は、それより背面側に位置する発光素子が放射する光の拡散を防ぐ機能をも有する。
上記した図8、図10、及び図12の例においては、発光素子構造を、メサ・エッチングにより形成しているのに対し、図13の例では、選択的拡散によっても発光素子構造を形成している。
図13において、350から354は、例えばn型の半導体層であり、350はn型GaAs層、351はn型AlxGa1−xAsクラッド層、352はn型AlyGa1−yAs活性層、353はn型AlGaAsクラッド層、354はn型GaAsコンタクト層である。360はn型の半導体層352乃至354に対して、例えば、p型不純物であるZnを拡散させて形成したp型不純物拡散領域であり、そのうち、360aは活性層352にp型不純物(Zn)を拡散させたp型不純物拡散領域、360bはクラッド層353にp型不純物を拡散させたp型不純物拡散領域、360cはコンタクト層354にp型不純物を拡散させて形成されたp側コンタクト層である。
図14及び図15に示された構成も、例えば、図6の半導体薄膜層210に対してメサ・エッチング、蒸着などの加工を行うことにより、形成することができる。
図14及び図15において、125は半導体薄膜内に形成した発光領域である。132はn側電極(透明電極)、120はp側電極126と接続されるp側配線、122はn側接続配線136と接続されるn側配線である。p側配線120とn側配線122は、互いに直交する方向に延在し、全体として格子状に構成されている。尚、図14に示された構成においても、格子状に構成されたp側配線120とn側配線122は、それより背面側に位置する発光素子が放射する光の拡散を防ぐ機能をも有する。
同様に、p側電極126を透明電極とし、発光素子の発光領域125から離れた領域まで引き出し、p側配線120と接続するようにしても良い。
第1及び第2の駆動回路156、157はそれぞれ発光素子アレイ111、113、115に対して別個に設けられているものであり、発光素子アレイ111、113、115の全ての発光素子の点灯/消灯は、個別に制御することができる。
しかし、点灯制御回路155に対して各発光素子アレイ111、113、115間を種々の動作に対応させて並列的又は直列的に接続することで、各発光素子アレイ111、113、115を部分的又は全体的に点灯制御することも可能であり、種々の変形が可能である。
また、4個の発光素子アレイユニットを青色、緑色、赤色のものと、残り1個をこれらの色のうちの一つと同系統色のもの(発光波長が同じ、或いは近似したもの)としても良い。発光波長を同じものとした場合、特定の系統色の発光強度を強めることができる。
図18に示すように、2個の発光素子アレイユニットで表示装置を構成する場合には、上述と同様に青色、緑色、赤色の系統色から選んだ異なる系統色の発光素子アレイユニットを組み合わせても良いし、同系統色で発光波長が異なるものを組み合わせても良い。
さらに、発光素子アレイユニットに含まれる発光素子を、可視光以外の発光波長をもつもの、例えばInGaAsP等の材料を含む長波長のもの、GaN、AlGaN,あるいは、ZnOなどの材料を含む短波長のものとしても良い。特に、紫外領域の発光波長をもつものとした場合、紫外光の取り出し側面に蛍光物質の層を設けて、表示装置として用いることができる。
図19は、本発明の実施の形態2の表示装置の発光パネルの一例の概略構成を示す分解斜視図である。
図19の発光パネルは、概して図1の発光パネルと同じであるが、以下の点で異なる。
即ち、図19の発光パネルは、第1及び第2の発光素子アレイユニット106及び103を有する。第2の発光素子アレイユニット103は、図1の発光素子アレイユニット103と同様のものである。
第1の発光素子アレイユニット106は、基板110bと、該基板110bの表面110bf側に配列された複数個の発光素子複合体150とを備えている。発光素子複合体150は、複数の発光領域を含む半導体層を積層した構造の発光素子を有するものである。具体的には、基板100bの表面110bf上に形成された第1の発光素子144と、該発光素子144の上に形成された第2の発光素子142とを有する。
複数の発光素子複合体150は、縦方向(Y方向)及び横方向(X方向)に等ピッチで2次元マトリクス状に配列されている。従って、複数の発光素子144は、基板110bに平行な仮想平面上に縦方向(Y方向)及び横方向(X方向)に等ピッチで2次元マトリクス状に配列されており、この複数の発光素子144により、発光素子アレイ143が形成されている。同様に、複数の発光素子142は、基板110bに平行な仮想平面上に縦方向(Y方向)及び横方向(X方向)に等ピッチで2次元マトリクス状に配列されており、この複数の発光素子142により、発光素子アレイ141が形成されている。複数の発光素子144が配列された仮想平面と、複数の発光素子142が配列された仮想平面とは、異なる位置にある(基板110bからの距離乃至高さが異なる)。
上記した図19の例では、基板110cの表面110cf側に1つの発光素子アレイ115が配置され、基板110bの表面110bf側に2つの発光素子アレイ141及び143が配置されているが、図20に示される例では、図19と同様に、基板110bの表面110bf側に、互いに積層された発光素子142、144から成る2つの発光素子アレイ141及び143が配置されているほか、基板110cにも、その表面110cf側に、互いに積層された発光素子162、164から成る2つの発光素子アレイ161及び163が配置されている。互いに積層された発光素子162、164は、発光素子複合体152の形態で形成されている。
基板110bと、発光素子アレイ141及び143とで、発光素子アレイユニット106が構成され、基板110cと発光素子アレイ161、163とで、発光素子アレイユニット107が構成されている。
また、この例でも、発光パネルの表面により近く配置された発光素子アレイほど、より短い発光波長の発光素子から成るのが望ましい。
図21に示される発光パネルは、第1及び第2の発光素子アレイユニット101及び108を有する。
第1の発光素子アレイユニット101は、図1の発光素子アレイユニット101と同様のものである。
第2の発光素子アレイユニット108は、基板110eと、該基板110eの裏面110eg側に配列された複数個の発光素子複合体154とを備えている。発光素子複合体154は、各々互い積層された2つの発光素子を有する。具体的には、基板110eの裏面110eg上に形成された第1の発光素子174と、その上(図21では下)に形成された第2の発光素子172とを有する。
発光素子アレイ111を構成する発光素子112と、発光素子アレイ173を構成する発光素子174と、発光素子アレイ171を構成する発光素子172とは、互いに異なる波長の光を発生する。
図21の例でも、各発光層の積層の順序は、発光パネルの光を取り出す側の表面により近く配置された発光素子アレイほど、より短い発光波長の発光素子から成るのが望ましい。
例えば、図の上側から光を取り出す場合、発光素子アレイ111を構成する発光素子112は青色の光を発生するものであり、発光素子アレイ173を構成する発光素子174は緑色の光を発生するものであり、発光素子アレイ171を構成する発光素子172は赤色の光を発生するものである。
これらの半導体層511〜514は、それぞれ複数の層から成り、例えば活性層、クラッド層などを含むが、詳細を省略する。また、コンタクト層511c、512c、513c、514cは図面を簡略にするため、厚みがないものとして示されている。
例えば、発光素子144を点灯させるには、図22に示された複数の第2のn側電極537と、複数の第2のp側電極536から各々1つずつ対応する配線523、520を選択して発光素子144に電圧を印加する。また、発光素子142を点灯させるには、図22に示された複数の第1のn側電極527と、複数の第1のp側電極526から各々1つずつ対応する配線522、521を選択して発光素子142に電圧を印加する。
したがって、基本的に基板110b上の全ての発光素子は、上記したように各電極を外部の点灯制御回路と接続された配線と接続することにより、点灯/消灯を個別に制御することができる。また、各発光素子アレイ141、143に対して個別に点灯制御回路を接続することによって、各発光素子アレイ141、143を各々独立して制御することができる。また、点灯制御回路に対して各各発光素子アレイ141、143間を種々の動作に対応させて並列的又は直列的に接続することで、各各発光素子アレイ141、143を部分的又は全体的に点灯制御する等の種々の変形か可能である。
その他は図22に示された構成と同様である。図26に示された構成でも、図22に示された構成の点灯制御と同様な制御方法により、発光素子142と発光素子144を個々に点灯/消灯を制御することができる。
これらの半導体層611乃至614も、それぞれ複数の層から成り、例えば活性層、クラッド層、コンタクト層などを含むが、詳細を省略する。また、コンタクト層611c、613c、614cは、図面の簡略化のため、厚みがないものとして示されている。
図32に示された半導体層は、エピタキシャル成長させる工程により各半導体層を順次積層して形成したものであっても良く、発光素子142を構成する薄膜層と、発光素子144を構成する薄膜層を、それぞれ図5等を参照して説明したように、別々にエピタキシャル成長用基板上で形成した後に剥離して、接合面の分子間力あるいは接合面の相互作用によって互いにボンディングして形成したものであっても良い。
670は、n型GaN層、671は、InxGa1−xN層、672は、GaN層、675は、上記InxGa1−xN層671と上記GaN層672が交互に複数層積層された多重量子井戸層、673は、p型AlyGa1−yN層、680aは、p型GaN層である。
図33に示された半導体層も、エピタキシャル成長させる工程により各半導体層を順次積層して形成したものであっても良く、発光素子142を構成する薄膜層と、発光素子144を構成する薄膜層を、それぞれ図5等参照して説明したように、別々にエピタキシャル成長用基板上で形成した後に剥離して、接合面の分子間力あるいは接合面の相互作用によって互いにボンディングして形成したものであっても良い。
670は、n型GaN層、671は、InxGa1−xN層、672は、GaN層、675は、上記InxGa1−xN層671と上記GaN層672が交互に複数層積層された多重量子井戸層、673は、p型AlyGa1−yN層、680aは、p型GaN層である。
例えば、発光素子144のp型半導体層512と発光素子142のn型半導体層513を同電位にしたり、又は、発光素子142のn型半導体層513の電位を発光素子144のp型半導体層512の電位よりも高く設定すればよい。
図34は、本発明の実施の形態3で用いる表示装置の発光パネルの一例の概略構成を示す分解斜視図である。
実施の形態3が、実施の形態2と異なる点は、実施の形態3では、少なくとも1個の発光素子アレイユニット内で、第1の発光波長の光を出力する発光素子(例えば青色の光を出力する発光素子)142と第2の発光波長の光を出力する発光素子(例えば緑色の光を出力する発光素子)144とが積層されるのではなく、2次元アレイの方向(平面方向)の異なる位置に配置されている点である。
発光素子アレイユニット109は、基板110bと、基板110bの同じ側(図面で上側、即ち発光パネルの表面側)に配置された2つの発光素子アレイ181及び183とを備えている。発光素子アレイ181は、複数の発光素子182を2次元マトリクス状に配列して成るものであり、発光素子アレイ183は、複数の発光素子184を2次元マトリクス状に配列して成るものである。さらに、異なる3種類以上の発光波長をもつ発光素子を同じ基板上に配列させても良い。
なお、上記のようにY軸方向にずらす代わりに、X軸方向にずらすこととしても良く、Y軸方向及びX軸方向の双方にずらすようにしても良い。
発光素子184のn側電極937、p側電極936は、それぞれ、n側配線923、p側配線920に接続されている。
発光素子182の断面は、図36と同様である。但し、符号911、912、913、936、937を符号901、902、903、926、927に置き換えて見る必要がある。
図40は、本発明の実施の形態4で用いる表示装置の発光パネルの一例の概略構成を示す分解斜視図である。
図40に示される発光パネルは、実施の形態1、実施の形態2、実施の形態3の発光パネルと概して同じであるが、実施の形態4では、1枚の基板110bの両面(表面、裏面)に発光素子アレイが形成されている点である。即ち、図40に示された発光パネルは、単一の発光素子アレイユニット1050で構成され、基板110bの表面110bfに発光素子アレイ141及び143が形成され、基板110bの裏面110bgに発光素子アレイ115が形成されている。発光素子アレイ143は、複数の発光素子144から成り、同様に発光素子アレイ141は、複数の発光素子142から成り、同様に発光素子アレイ115は、複数の発光素子116から成る。
発光素子アレイ143及び141は互いに積層されている。即ち基板110bの上側の面110bfに発光素子アレイ143が形成され、発光素子アレイ143の上に発光素子アレイ141が形成されている。
図41に示される例では、基板110bの表面110bfに、例えば実施の形態3で示したのと同様に、発光素子アレイ181及び183が設けられ、発光素子アレイ181の発光素子182と発光素子アレイ183の発光素子184とが平面方向の異なる位置に配置されている点で異なる。基板110bの裏面110bgには、図40の例と同様に、単一の発光素子アレイ115が配置されている。
この場合、発光素子アレイ115を構成する発光素子1140として、波長の最も長いものが用いられるが、発光素子アレイ181を構成する発光素子182と発光素子アレイ183を構成する発光素子184とでは、どちらがより波長の長いものであっても良い。
上記以外の点では、図41の例は、図40の例と同じである。
また、上述の各例では、発光パネルを表示装置に用いた場合を示したが、液晶表示装置のバックライトなどの光源装置、或いは、照明装置として用いることもできる。この場合、発光素子の配列密度が高くできるため、高い照度が得られるとともに小面積でも均一な発光強度の光源装置、或いは照明装置が得られる。
Claims (13)
- 複数の発光素子を平面状に配列させた発光素子アレイが複数枚有し、
複数枚の前記発光素子アレイのうち、一の発光素子アレイの発光素子配列面は、他の発光素子アレイの発光素子配列面と略平行になるよう重なるとともに各々の前記発光素子の発光方向が略同一となるように配設されたことを特徴とする発光パネル。 - 複数枚の前記発光素子アレイのうち、一の発光素子アレイに含まれる前記複数の発光素子と、他の発光素子に含まれる発光素子とは異なる半導体材料で形成されたことを特徴とする請求項1に記載の発光パネル。
- 前記半導体材料は無機材料であることを特徴とする請求項2に記載の発光パネル。
- 前記半導体材料は、窒化物半導体、又は酸化物半導体の何れかを含むことを特徴とする請求項3に記載の発光パネル。
- 複数枚の前記発光素子アレイのうち、一の発光素子アレイに含まれる発光素子は、他の発光素子アレイに含まれる発光素子と発光波長が異なることを特徴とする請求項1に記載の発光パネル。
- 一の発光素子アレイに含まれる複数の発光素子の各々は、他の発光素子アレイに含まれる発光素子と、前記発光素子配列面に対して略垂直方向に重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の発光パネル。
- 発光素子アレイに含まれる複数の発光素子の発光波長は、前記発光方向に配置された発光素子の発光波長よりも長く設定されたことを特徴とする請求項6に記載の発光パネル。
- 前記複数の発光素子は、同一発光素子アレイ内で発光波長が同じものであることを特徴とする請求項1に記載の発光パネル。
- 複数枚の前記発光素子アレイの各々は、基板表面に配設されたことを特徴とする請求項1に記載の発光パネル。
- 複数枚の前記発光素子アレイのうちの2枚は同一基板の第1の面と第2の面とに配設されたことを特徴とする請求項9に記載の発光パネル。
- 前記基板は、該基板に対して前記発光素子の発光方向の反対側に配置された発光素子アレイに含まれる発光波長を透過させる材料で形成されたことを特徴とする請求項9に記載の発光パネル。
- 請求項1乃至11の何れかに記載の発光パネルと、
前記発光パネルに含まれる前記複数の発光素子の各々を選択的に駆動する駆動部とを備えたことを特徴とする表示装置。 - 請求項1乃至11の何れかに記載の発光パネルと、
前記発光パネルに含まれる前記複数の発光素子を点灯させる駆動部とを備えたことを特徴とする光源装置。
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