JP2009008749A - エレクトロクロミックミラー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本エレクトロクロミックミラー10では、エレクトロクロミック膜16において還元反応が生ずる際には、導電性ポリマ又はレドックスポリマ出形成された負イオン反応膜30の酸化反応するため、エレクトロクロミック膜16での還元反応を補償でき、この結果、スイッチ42をON状態として電圧を印加することでエレクトロクロミック膜16を充分に着色できる。
【選択図】図1
Description
図1には本発明の第1の実施の形態に係るエレクトロクロミックミラー10の構成が概略的な断面図により示されている。
以上の構成のエレクトロクロミックミラー10では、スイッチ42のOFF状態では、エレクトロクロミック膜16が略透明となっており、このため、基板本体14のエレクトロクロミック膜16とは反対側から入射した光は、基板本体14、エレクトロクロミック膜16を透過して導電性反射膜18にて反射される。さらに、導電性反射膜18にて反射された光はエレクトロクロミック膜16、基板本体14を透過すし、以上の構成の本実施の形態では、結果的に光の反射率が55パーセント程度となる。
このようにしてエレクトロクロミック膜16が青色に着色されることでエレクトロクロミック膜16が着色される前では55パーセント程度であった反射率が7パーセント程度まで低下する。
ClO4 −+PPy−e−→PPy+・ClO4 −・・・(式2a)
ClO4 −+PVF−e−→PVF+・ClO4 −・・・(式2b)
なお、式2aにおいてPPyはポリピロールを指し、式2aにおいてPVFはポリビニルフェロセンを指す。
さらに、負イオン反応膜30を構成する導電性ポリマ又はレドックスポリマも上記のnと同じモル数だけ反応しなくてはならない。したがって、負イオン反応膜30に用いられる導電性ポリマ又はレドックスポリマのモノマー当たりの分子量をMP=65.07g/molとして以下の式4に代入すると、m=0.012mg/cm2の質量の導電性ポリマ又はレドックスポリマが必要になる。
ここで、本実施の形態では、負イオン反応膜30はm=0.012mg/cm2以上に設定されている。このため、エレクトロクロミック膜16において充分な還元反応を生じさせることができ、この結果、上記のように、スイッチ42をON状態として電圧を印加することでエレクトロクロミック膜16を充分に着色できる。
次に、本発明のその他の実施の形態について説明する。なお、以下の各実施の形態を説明するにあたり、前記第1の実施の形態を含めて説明している実施の形態よりも前出の実施の形態と基本的に同一の部位に関しては、同一の符号を付与してその詳細な説明を省略する。
以上の構成のエレクトロクロミックミラー60では、上記のように導電性反射膜68に透孔70が形成されるため、スイッチ42をON状態として電圧を印加した際には、電解液34の電解質を構成するリチウムイオン(Li+)が透孔70を通過することで透孔70が形成されていない部位で導電性反射膜68を透過するよりも素早くエレクトロクロミック膜16に侵入する。これにより、エレクトロクロミック膜16において素早く還元反応が生じ、全体的にエレクトロクロミック膜16が素早く着色される。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
以上の構成のエレクトロクロミックミラー80では、導電性反射膜68に透孔70が形成され、エレクトロクロミック膜86に透孔92が形成される。このため、スイッチ42をON状態として電圧を印加した際には、先ず、電解液34の電解質を構成するリチウムイオン(Li+)が透孔70を通過することで透孔70が形成されていない部位で導電性反射膜68を透過するよりも素早くエレクトロクロミック膜86に到達する。
次に、本発明の第4の実施の形態ついて説明する。
以上の構成のエレクトロクロミックミラー110では、基板本体14のエレクトロクロミック膜16とは反対側から入射した光は基板本体14、エレクトロクロミック膜86を透過して第1導電性反射膜120にて反射される。また、仮に、第1導電性反射膜120にて反射されずに第1導電性反射膜120を透過した光は第2導電性反射膜122にて反射される。ところで、導電性反射膜118のエレクトロクロミック膜86とは反対側では電解液34が封入されている。
次に本発明の第5の実施の形態について説明する
図12には本実施の形態に係るエレクトロクロミックミラー140の構成が概略的な断面図により示されている。
以上の構成のエレクトロクロミックミラー140では、スイッチ42のOFF状態では、透明電極膜142及びリチウムイオン透過膜144が略透明となっており、このため、基板本体14のエレクトロクロミック膜16とは反対側から入射した光は、基板本体14、透明電極膜142、エレクトロクロミック膜16、リチウムイオン透過膜144を透過して光反射膜146にて反射される。さらに、光反射膜146にて反射された光はリチウムイオン透過膜144、エレクトロクロミック膜16、透明電極膜142、基板本体14を透過する。
次に本発明の第6の実施の形態について説明する
図13には本実施の形態に係るエレクトロクロミックミラー160の構成が概略的な断面図により示されている。
以上の構成のエレクトロクロミックミラー160では、銀や銀を含む合金により形成された光反射膜166の外周縁が透明電極膜142の外周縁に接触し、電気的に接続されているため、スイッチ42をON状態に切り替えた際には光反射膜166を電極として機能させることができる。
16 エレクトロクロミック膜
18 導電性反射膜
28 導電性膜
30 負イオン反応膜
34 電解液
60 エレクトロクロミックミラー
68 導電性反射膜
70 透孔
80 エレクトロクロミックミラー
86 エレクトロクロミック膜
92 透孔
110 エレクトロクロミックミラー
118 導電性反射膜
120 第1導電性反射膜
122 第2導電性反射膜(導電性保護膜)
124 透孔
126 透孔
140 エレクトロクロミックミラー
142 透明電極膜
144 リチウムイオン透過膜
146 光反射膜
160 エレクトロクロミックミラー
166 光反射膜
Claims (7)
- 還元反応することで着色されるエレクトロクロミック膜と、
前記エレクトロクロミック膜の厚さ方向一方の側に形成されて前記エレクトロクロミック膜を透過した光を反射すると共に導電性を有する導電性反射膜と、
前記エレクトロクロミック膜の厚さ方向一方の側で前記導電性反射膜の前記エレクトロクロミック膜とは反対側に設けられた導電性を有する導電性膜と、
導電性ポリマ又はレドックスポリマにより形成されて、前記導電性膜の前記導電性反射膜の側に設けられて、前記電圧が印加されることで前記導電性膜の側へ移動した負イオンにより酸化される負イオン反応膜と、
リチウムイオンを含めて構成されて前記導電性反射膜と前記導電性膜との間に封入され、前記導電性膜を正とし前記導電性反射膜を負として電圧を印加することで前記リチウムイオンが前記エレクトロクロミック膜の側へ移動して、前記エレクトロクロミック膜の還元反応に供される電解液と、
を備えるエレクトロクロミックミラー。 - 前記導電性反射膜の厚さ方向に前記導電性反射膜を貫通する微細な透孔を前記導電性反射膜に多数形成した、
ことを特徴とする請求項1に記載のエレクトロクロミックミラー。 - 前記エレクトロクロミック膜の厚さ方向に沿った導電性反射膜の側で開口した微細な孔部を前記エレクトロクロミック膜に多数形成した、
ことを特徴とする請求項2に記載のエレクトロクロミックミラー。 - 前記エレクトロクロミック膜の厚さ方向一方の側に形成されて前記エレクトロクロミック膜を透過した光を反射すると共に導電性を有する第1導電性反射膜と、
前記第1導電性反射膜を構成する材料よりも腐食し難い材料により前記第1導電性反射膜の前記エレクトロクロミック膜とは反対側に形成された導電性を有する導電性保護膜と、
を含めて前記導電性反射膜を構成したことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載のエレクトロクロミックミラー。 - 導電性を有すると共に前記第1導電性反射膜の側からの光を反射する第2導電性反射膜を前記導電性保護膜としたことを特徴とする請求項4に記載のエレクトロクロミックミラー。
- 光の透過が可能で且つ導電性を有する透明電極膜と、
前記透明電極膜の厚さ方向一方の側に形成されて還元反応することで着色されるエレクトロクロミック膜と、
銀又は銀を含む合金により形成されて前記透明電極膜及び前記エレクトロクロミック膜を透過した光を反射する光反射膜と、
前記エレクトロクロミック膜と前記光反射膜との間に設けられ、前記リチウムイオンを透過すると共に前記光反射膜の側から前記エレクトロクロミック膜の側への銀の拡散を規制する透明のリチウムイオン透過膜と、
前記透明電極膜の厚さ方向一方の側で前記光反射膜の前記リチウムイオン透過膜とは反対側に設けられた導電性を有する導電性膜と、
導電性ポリマ又はレドックスポリマにより形成されて、前記導電性膜の前記導電性反射膜の側に設けられて、前記電圧が印加されることで前記導電性膜の側へ移動した負イオンにより酸化される負イオン反応膜と、
リチウムイオンを含めて構成されて前記光反射膜と前記導電性膜との間に封入され、前記導電性膜を正とし前記透明電極膜を負として電圧を印加することで前記リチウムイオンが前記エレクトロクロミック膜の側へ移動して、前記エレクトロクロミック膜の還元反応に供される電解液と、
を備えるエレクトロクロミックミラー。 - 前記透明電極膜に前記光反射膜を電気的に接続したことを特徴とする請求項6に記載のエレクトロクロミックミラー。
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2007
- 2007-06-26 JP JP2007167912A patent/JP2009008749A/ja active Pending
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