JP2009006810A - 盗難防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
ドアをアンロックするために車両に設けられる操作検出部への操作を必要とするシステムと、盗難防止装置とを共に車両に搭載したとしても、誤って警報が出力されることを防止することを目的とする。
【解決手段】
車載機よりサーチ信号を送信し、携帯機がサーチ信号を受信すると応答信号を返信し、車載機が応答信号を受信すると車両への接触行為を検出したときにドアの解錠を行い、一方、盗難防止装置は盗難監視状態にあるときに盗難検出手段が盗難行為を検出すると警報を出力し、ドアが解錠されると盗難監視状態を解除する。
【選択図】図3

Description

本発明は携帯機により車両のドアの施錠及び開錠を制御するキーレスエントリシステムに関し、特に携帯機に設けられたスイッチを操作すること無しにドアの制御を行うシステムに関するものである。
従来、車両のドアのロック(施錠)およびアンロック(解錠)を車両の所有者が車両から離れたところから携帯機を遠隔操作することで車両のドアのロック機構を遠隔制御するシステムが存在する。この中でも、近年携帯機を操作することなく車両に近づくだけでドアを解錠させるスマートエントリー(登録商標)と称される遠隔制御システムが実用化されている。
ここで、スマートエントリーシステムとは、車両に設けられる車載機が、定期的に予め定められた検知エリアに対しサーチ信号を送信し、携帯機が車両側から送信されているサーチ信号を受信する、換言すると、携帯機を所持した車両の所有者が、前記検知エリアに入ると、このサーチ信号に応じた応答信号を携帯機から車両側に対し返信し車載機側では、この応答信号がサーチ信号に対応するものか否かを判定し、正しい応答信号であると判断された場合、ドアをアンロックするというものである。
かかるスマートエントリーシステムには、応答信号を受信しただけではアンロックせずドアノブ等に設けられるタッチセンサやスイッチ等の操作検出部への操作、即ち車両への接触行為を検出した時点でアンロックするシステムが存在する(例えば特許文献1参照)。
また、かかるスマートエントリーシステムの他のシステムとして、前記車両への接触行為を検出したことをトリガとして車載機が携帯機へのサーチ信号を出力し、その出力信号に対し携帯機が応答信号を返信し、車載機が応答信号を受信するとアンロックするシステムが存在する(例えば特許文献2参照)。これら両システムとも、使用者のアンロックの意思を確実に反映させることができる。
一方、従来から車両の盗難を防止するための装置がある。ここで盗難防止装置とは、盗難監視状態において車両の盗難を検出するセンサにより車両が盗難状態にあっている、または車両が盗難に遭うおそれがあると判断されたとき、車両周辺に対しアラームを出力したり、あるいは所有者や監視センター等に盗難が発生したことを通報する等の警報を出力するシステムで、現在広く実用化されている。盗難検出センサとしては、ガラスが割られたときの音を検出するガラス割れセンサや、車両の振動を検出する振動センサ等、車両に加えられる外力や衝撃から盗難を検出するセンサが用いられている。また、盗難防止装置は携帯機によりドアがアンロックされると、盗難監視状態が解除されて、非監視状態となる。
特開2001−040921号公報 特許第2973310号公報
上述したようなスマートエントリーシステムが搭載された車両に、盗難防止装置を装着した場合、次のような問題が生じる。
即ち、携帯機を所持した使用者がドアをアンロックするために前記操作検出部を操作しようとしたとき、操作検出部を操作する前に誤って車両に外力を加えてしまうと、使用者が検知エリア内にいるとしても、この状態ではドアはまだロック状態にあり、盗難防止装置は盗難監視状態にあるため、盗難検出センサがその外力を検出し、これにより不審者によるドアまたは窓ガラスへの不正行為と判断し、警報を出力する恐れがあった。
本発明は、これらの課題を解決するためになされたものであり、ドアをアンロックするために車両への接触行為を必要とするスマートエントリーシステムと、盗難防止装置を共に車両に搭載したとしても、誤って警報が出力されることを防止することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するもので、車載機よりサーチ信号を送信し、携帯機がサーチ信号を受信すると応答信号を返信し、車載機が応答信号を受信すると車両への接触行為を検出したときにドアの解錠を行うスマートエントリーシステムを備える車両に搭載される盗難防止装置で、車両の盗難行為を検出する盗難検出手段と、盗難監視状態にあるときに盗難検出手段が盗難行為を検出すると警報を出力する警報手段と、ドアが解錠されると盗難監視状態を解除する解除手段と、携帯機からの応答信号を受信したことを検出したとき、警報の出力を無効とする無効化手段を備える構成としている。
かかる構成によれば、スマートエントリーシステムは、車載機よりサーチ信号を送信し、携帯機がサーチ信号を受信すると応答信号を返信し、車載機が応答信号を受信すると車両への接触行為を検出したときにドアの解錠を行う。一方、盗難防止装置は盗難監視状態にあるときに盗難検出手段が盗難行為を検出すると警報を出力し、ドアが解錠されると盗難監視状態を解除する。従って、応答信号を受信しただけでは本来盗難監視状態は解除されないが、上記構成によれば盗難防止装置が盗難監視状態にあっても携帯機からの応答信号を受信すれば警報の出力を無効にするため、使用者がドアをアンロックしようとして誤って車両に衝撃を加えたとしても警報が出力されることはない。
本発明によれば、ドアをアンロックするために車両の操作検出部への操作を必要とするスマートエントリーシステムと盗難防止装置が共に車両に搭載された場合に、車両が盗難監視状態にあっても携帯機からの応答信号を受信したことを検出したとき、警報の出力を無効にするため、アンロックする際に誤って車両に衝撃を加えたとしても誤って警報が出力されることを防止できる。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態について説明する。各形態において先行する形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符を付し、重複する説明を略する場合がある。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している形態と同様とする。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組み合わせることも可能である。
[第1実施形態]
図1は、本発明の実施の一形態であるスマートエントリーシステムを備えた車両1に盗難防止装置が搭載された構成を示すブロック図である。
これは、車両1に搭載される各ECUが車内LAN2にて相互に通信可能な状態で接続されている車両システムであり、便宜上、車内LAN2にはスマートエントリECU3、ドアロックECU4、盗難防止装置(以下、セキュリティECUともいう)5がゲートウェイ(以下、G/Wと略す)6で接続されている例のみ図示し説明しているが、車内LAN2には、多数のECU、例えば、燃料噴射量や点火時期を制御するエンジン制御装置や、車両の衝突時に乗員を保護するためのエアバックを制御するエアバッグECU等が同じくG/Wで接続されており、各ECU間は車内LAN2を介して相互に通信可能となっていたり、車内LAN2に接続されているものの、さらにECU間で信号の送受信を直接通信することが可能な構成等になっており、これらについては図示、説明ともに省略する。
また、車内LAN2と各ECU間に介在するG/W6は、各ECUと車内LAN2間のプロトコル変換をし、車内LAN2上を伝送される信号を各ECU内のマイコン内で処理可能な信号に変換するインターフェースとして機能するものである。
図1ではG/W6を車内LAN2と各ECUとの間で構成されているが、これらは各ECU内に予め組み込まれる構成であってもよいし、プロトコル変換を要しないECUが存在すれば、G/W6を介さず車内LAN2上の信号を直接取り込む構成であってもよい。
次に図1に記載する各ECUの構成と、その制御について具体的に説明する。
車載機を構成するスマートエントリECU3は、キーレスエントリシステム及びスマートエントリーシステムとしての各種制御を実行するものであり、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと略す)7、インターフェース(以下、I/Fと略す)8および出力回路9から構成される。マイコン7は、CPU(CPU:Central Processing Unit、中央演算処理装置の略)10、RAM(RAM:Random Access Memory、データの読み書きを電気的に行うため動作が高速でCPUから直接アクセスできる記憶装置)11、ROM(ROM:Read Only Memory、読み出し専用メモリ、即ち一旦書き込むと内容の変更ができない記憶装置)12、I/O(I/O:Input/Outputの略で、パラレルポート、シリアルポート等)13等を備えた周知の1チップマイコンにより構成されている。
マイコン7内のCPU10は、ROM12に格納されたプログラムに従い、ドアロックECU4やセキュリティECU5等の制御処理をはじめ、各種処理を実行する。
マイコン7内のROM12には、上記各プログラムの他、CPU10が各種制御処理を実行する際に必要となる制御パラメータや車両固有のIDコードなどの各種情報が記憶されている。但し、これらの制御パラメータやIDコード等は、ROM12とは別に、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memoryの略で、データの消去と書き込みが可能なROMのこと)等の電気的に書き換え可能な不揮発性メモリに別途記憶させるようにしてもよい。
さらに図1のスマートエントリECU3は、車両1に搭載され携帯機14からの電波を単一の受信アンテナ45を介して受信する車室内受信機(所謂チューナー)15と、携帯機14に対して送信アンテナ46を介してサーチ信号を発信する車室外発信機16と、車両の運転席側(以下、D席ともいう)ドアのドアハンドルに設けられるタッチセンサ17と、D席ドアをロックするために上記ドアハンドルに設けられるロックSW18が接続されており、これらと携帯機14によりスマートエントリーシステムが構成される。
尚、タッチセンサ17、ロックSW18は、助手席側(以下、P席ともいう)、リア右席側(以下、Rr席ともいう)、リア左席側(以下、Rl席ともいう)およびトランクルームの各ドアにも同様に設けられるが、図1には代表してD席ドア用のみ記載している。
タッチセンサ17は、本実施例では静電容量式のタッチセンサであるが、これはあくまでも一例であって、例えば光学式、抵抗膜式、超音波式など、種々の方式のものを適宜用いればよく、ユーザによる少なくとも直接的な接触を検出できる限り、その具体的方式は特に限定されない。
車室外発信機16は、D席ドアに対応して設けられ、送信アンテナ46はD席ドアのドアノブ付近に設けられている。尚、残りの他のドアもD席ドアと同様に設けられているが、図1では代表してD席ドア用のみ記載している。
車室外発信機16は、携帯機14に対し携帯機固有のIDコードの返信を要求するための信号、すなわち車両に対応する携帯機14か否かを判断するためのサーチ信号を定期的に送信する。また、各ドアから送信されるサーチ信号には、どのドアの車室外発信機16から送信されたサーチ信号か否かを示すアンテナコードが含まれている。
各ドアに設けられる送信アンテナ46から送信されるサーチ信号の照射範囲(以下、エリアともいう)は、送信アンテナ46を中心に半径70cmから80cm程度の範囲である。
次に、携帯機14について図2と共に説明する。図2は携帯機14の構成を示す図である。
携帯機14は、ドアロックSW19とドアアンロックSW20、制御コード発生部21、変調・増幅部22、送信アンテナ23、復調部25および受信アンテナ26を備えている。
本実施例では車両のドアをロックする際に操作するドアロックSW19、各ドアをアンロックする際に操作するドアアンロックSW20の2つのスイッチを備えている。ただし、ドアロックSW19とドアアンロックSW20は必ずしも別のスイッチとして構成する必要はなく、同一のスイッチで操作のたびにロックまたはアンロック制御が切り替えられる構成であってもよいことは言うまでもない。
受信アンテナ26は、前記送信アンテナ46から送信されるサーチ信号を受信し、復調部25で復調した後制御コード発生部21に出力する。
制御コード発生部21は、ドアロックSW19およびドアアンロックSW20のいずれかが操作されたとき、操作されたスイッチに対応する機能コードに携帯機固有のIDコードを加えた制御コードを、変調・増幅部22に出力する。また、前記サーチ信号を受信したときは、サーチ信号に含まれるアンテナコードと携帯機固有のIDコードを加えた応答コードを同じく変調・増幅部22に出力する。変調・増幅部22は、この制御コードまたは応答コードにより搬送波(高周波信号)を変調し、変調後の信号を適宜増幅する。そして、変調・増幅後の信号は、制御信号または応答信号として送信アンテナ23から所定周波数の電波にて車室内受信機15に対し送信される。
また、本実施例では、変調・増幅部22と送信アンテナ23を含めて、RF送信部(RF:Radio Frequency)24という。RF送信部24の送信アンテナ23から送信される電波、即ち制御信号または応答信号の周波数は、たとえば433MHzの比較的高い周波数が割り当てられているが、必ずしもこの無線周波数に限定されるものではない。
さらにまた、本実施例では、受信アンテナ26と復調部25を総じてLF受信部(LF:Long Frequency)27という。車室外発信機16から送信されるサーチ信号の周波数は、たとえば125kHz以上135kHz以下の帯域の比較的低い周波数が割り当てられているが、必ずしもこの無線周波数に限定されるものではない。
マイコン7は、サーチ信号を定期的に順次各ドアの車室外発信機16および送信アンテナ46から送信する。そして、携帯機14を所持した人がエリア内に入ると、携帯機14がサーチ信号を受信し、応答信号を送信する。マイコン7は受信アンテナ45、車室内受信機15を介して応答信号を受信すると、応答信号に含まれるアンテナコードと携帯機固有のIDコードを抽出し、抽出したIDコードが自身で記憶しているIDコードと一致すれば、正規の携帯機からの応答信号であると判断する。そして、アンテナコードに基づき携帯機14が位置するエリアを特定し、エリア情報と、エリア内に正規の携帯機または使用者が存在することを示す情報(以下、エリア内存在信号という)とを車内LAN2に出力する。その後携帯機14からの応答信号を受信しなくなると、即ち携帯機14を所持した人がエリア外に移動したと判断すると、車内LAN2へのエリア情報とエリア内存在信号の出力を停止する。
また、携帯機14のドアロックSW19またはドアアンロックSW20が操作されると操作されたスイッチに対応する機能コードと携帯機固有のIDコードを加えた制御コードからなる制御信号が携帯機14から送信される。マイコン7は受信アンテナ45を介してこの制御信号を受信したときは、機能コードとIDコードを抽出し、IDコードが自身で記憶しているIDコードと一致すれば、正規の携帯機からの制御信号であると判断し、機能コードの示す情報、即ちロックまたはアンロックの指令情報を車内LAN2に出力する。
また、マイコン7はタッチセンサ17、ロックスイッチ18がオンされたことを検出したときは、その情報を同じく車内LAN2に出力する。なお、制御信号から抽出したIDコードがマイコン自身で記憶しているIDコードと一致しない場合は、携帯機14及び/又は警報制御部44から警報を出力するようにしてもよい。
次に、ドアロックECU4について図1に基づいて説明する。
ドアロックECU4は、キーレスエントリシステムとしての各種制御を実行するものであり、マイコン28を含み、更に図示しないがスマートエントリECU3と同様、I/Fおよび出力回路を含む。ドアロックECU4は各ドアの開閉状態を検知するためのドアスイッチ29、各ドアがロックされているか否かを検出するロックポジションSW30、ドアロックモータ31が接続されている。図示しないが各ドアには、ドアをロックまたはアンロックさせるためのロック機構が設けられており、ドアロックモータ31はロック機構を構成する。
マイコン28は、CPU32、RAM33、ROM34およびI/O35等を備えた周知の1チップマイコンにより構成されている。
ドアロックECU4のCPU32は、ROM34に記憶された制御プログラムに従いドアのロックまたはアンロックする等の制御処理を行う。
一般的に、D席ドアをアンロックする場合、D席ドアに設けられたドアロックモータ31へ所定の通電を行うことでアンロックさせる。逆にロックさせる場合は、アンロックする場合の逆極性で通電すればロックさせることができる。
なお、図1では便宜上ドアロックモータ31を一つしか記載していないが、各ドアにはドア毎にドアロックモータ31が設けられているので、ドア毎にロックまたはアンロック制御が可能な構成となっている。
また、ドア毎に異なる制御を行うという限りではなく、たとえばD席以外のドアロックモータ31をドアロックECU4に対し並列で接続させた場合は、D席以外のドアのロックまたはアンロックを同時に行う制御とすることもでき、全てのドアを同時にロックまたはアンロック制御することもできる。これらドア毎の制御を車両の使用者の趣向に応じて個々に選択できる構成となっていてもよい。
マイコン28は、スマートエントリECU3から車内LAN2を介して送信されるエリア情報、エリア内存在信号、ロックまたはアンロックの指令情報、タッチセンサ17、ロックスイッチ18等の各種情報や、ドアスイッチ29、ロックポジションSW30の入力信号に基づきドアロックモータ31を制御してドアのロックおよびアンロックを制御する。また、マイコン28は、ドアスイッチ29から検出したドアの開閉状態、ロックポジションスイッチ30から検出したドアロック状態をG/W6を介して車内LAN2に出力する。
即ち、マイコン28は、スマートエントリECU3から車内LAN2を介してエリア情報およびエリア内存在信号を受信すると、携帯機14の所有者がエリア情報に対するドアの検知エリア内に存在すると判断し、アンロック待機状態とする。この状態で、車内LAN2を介してタッチセンサ17のオン信号を受信すると、エリア情報に対するドアのドアロックモータ31を制御してアンロックする。また、マイコン28は、エリア内存在信号を受信しているときにロックスイッチ18のオン信号を受信すると全ドアのドアロックモータ31を制御して全ドアをロックする。
更に、マイコン28は、携帯機14のドアロックスイッチ19、ドアアンロックスイッチ20の操作に伴うロックまたはアンロックの指令情報をスマートエントリECU3から車内LAN2を介して受信すると、同様にドアロックモータ31を制御してドアのロックまたはアンロックを行う。
次に、セキュリティECU5について図1に基づいて説明する。
セキュリティECU5は、車両盗難防止装置としての各種制御を実行するものであり、マイコン47を含み、更に図示しないがスマートエントリECU3、ドアロックECU4と同様、I/Fおよび出力回路を含む。セキュリティECU5は車両へ加えられる外力や振動を検出する振動センサ41、ガラスを破壊するときに発生する高周波音を検出するためのガラス割れセンサ42、車内や車外での人の動きを検知する電波式侵入センサ43、車両1への不正行為を検出したときに、車両周辺に対しアラームを出力するための警報出力部44が接続されている。
セキュリティECU5は、CPU36、ROM37、RAM38、I/O39およびタイマ40により構成されている。これらは、夫々車内LAN2とは異なる通信ラインにて相互に接続されている。
セキュリティECU5のCPU36は、ROM37に記憶された制御プログラムに従い車両1を盗難監視状態または非盗難監視状態にする等の制御処理を行う。
セキュリティECU5には便宜上図示しないが、車両の盗難行為を検出する手段として、ドアの開閉状態を検出するためのドアスイッチ29の代わりにドアやトランク、エンジンフード等の開閉状態の変化を電圧により検出するための電圧センサや、車両1の傾斜を感知する傾斜センサ等により車両1の盗難行為を検出することもできる構成となっている。
マイコン47は、スマートエントリECU3から車内LAN2を介して送信されるエリア情報、エリア内存在信号、ロックまたはアンロックの指令情報、タッチセンサ17、ロックスイッチ18等の各種情報や、振動センサ41、ガラス割れセンサ42、電波式侵入センサ43、の入力信号に基づき車両を盗難監視状態または非監視状態に制御する。また、マイコン50は、振動センサ41、ガラス割れセンサ42、電波式侵入センサ43の入力信号に基づき車両1の状態をG/W6を介して車内LAN2に出力する。
マイコン47は、ドアロックECU4から出力された車両1のドアをロックしたことを車内LAN2を介して受信すると、車両1の盗難監視状態を設定する。また、マイコン47は、ドアロックECU4から出力された車両1のドアをアンロックしたことを車内LAN2を介して受信すると、車両1の盗難監視状態を解除即ち非盗難監視状態に設定する。
更に、車内や車外での人の動きを検知するためのセンサとして、電波式侵入センサについてのみ図1に記載しているが、人の動きを検知する方法はこの限りではなく、高い振動数をもつ弾性振動波で周波数が16kHz以上の音波を検出する超音波センサや300MHz帯域の電波を検出するマイクロ波センサにより検知するセンサであってもよい。また、これら盗難検出手段は、上述したようなセンサが個別に検出した信号のみで盗難を検出する構成であってもよいし、複数のセンサからの入力情報を加味したアルゴリズムにより盗難を検出する構成であってもよい。
更に、便宜上図示しないが、車両1が盗難状態にあっている、または車両1が盗難に遭うおそれがあると判断されたとき、所有者や監視センター等に盗難が発生したことを通報する等の制御が行われる。
また、これらの警報出力は、アラームのみで車両1の異常状態を車両周辺に対し出力するだけでなく、図示しないが車両に設けられたホーンやハザードランプを点灯または点滅させることで車両周辺に対し出力する構成であってもよく、またこれらを組み合わせることでより広範囲に対し車両1の異常を報知することができる構成であってもよいことはいうまでもない。
ここで、ドアをロックまたはアンロックする操作と、セキュリティECU5を盗難監視状態または非監視状態にするための操作を別々に設定した場合、操作の煩わしさを助長してしまう恐れがあるため、セキュリティECU5が盗難監視状態にセットまたは非監視状態に設定されるトリガは、ドアのロックまたはアンロックと連動させることが好ましい。
また、本実施例ではスマートエントリECU3、ドアロックECU4およびセキュリティECU5を別々に構成されたシステムとして述べたが、これらはなにも単体で制御する必要もなく、如いてはこれら3つのECUが一つのECUとして構成されてもよく、また種種組合せにより構成されることで、本発明の特徴を構成するようなシステムとして利用してもよいことはいうまでもない。
本実施例のスマートエントリーシステムでは、携帯機14を所持した使用者が車両1に接近し、各ドアの車室外発信機16から出力されるサーチ信号のエリアに入ると、携帯機14が受信したサーチ信号に対し応答信号が返信される。
たとえば、D席ドアの車室外発信機16から出力されるサーチ信号を携帯機14が受信すると、D席ドアから出力されたサーチ信号であることを意味するアンテナコードと、携帯機固有のIDコードを加えたコードを作成し携帯機14から応答信号として返信する。
スマートエントリECU3は、応答信号に含まれるIDコードと予めマイコン7内のROM12に記憶されたIDコードが一致しているか否か比較する。そして、両者が一致していると判断された場合に、アンテナコードに基づき携帯機14が位置するエリアを特定し、エリア情報とエリア内存在信号を車内LAN2に送信し、その携帯機14が受信したサーチ信号を出力した車室外発信機16に対応したドア(この場合、D席ドア)がアンロック待機状態になる。
そして従来のスマートエントリ装置であれば、車室外発信機16に対応したドア(この場合、D席ドア)がアンロック待機状態になっている状態で、携帯機14を所持した車両1の使用者がドアノブのタッチセンサ17に触れるとドアがアンロックされるシステムであったが、本実施例では、従来のスマートエントリーシステムに、さらに盗難防止装置が装着された構成になっているため、携帯機14とスマートエントリECU3間のID照合が一致していると判断されたとしても、車両のドアはアンロック待機状態になっているにすぎず、車両1は完全にアンロックされていない。つまり、セキュリティECU5の盗難監視状態は引き続き維持されている。
このアンロック待機状態のまま使用者がドアをアンロックするためにドアノブのタッチセンサ17に触れようとしたときに、誤ってタッチセンサ17とは異なる車両1の他の部分に触れると、たとえ車両1の正規の使用者であったとしても盗難検出センサがその車両1のタッチセンサ17以外への接触行為を検出したことにより、車両1が盗難に遭っているとセキュリティECU5が判断し誤警報を発してしまうおそれがある。
スマートエントリECU3は、携帯機14とスマートエントリECU3間のID照合が一致していると判断されたときに、ドアがアンロック待機状態になったことを示す旨の信号、即ち、エリア内存在信号を車内LAN2上に送信し、その信号をセキュリティECU5がG/W6を介して取り込み、セキュリティECU5は、車両1がアンロック待機状態になっている、つまり携帯機14とスマートエントリECU3との間でIDコードの一致が判定され、不審者ではない正規の使用者によりドアがアンロックされる状態であると判断し車両1の盗難を検出する盗難検出センサを一時リセットする。
以下、図3を用いてセキュリティECU5の動作について説明する。図3はマイコン47が行う処理を示すフローチャートであり、例えば50ms毎に実行される。
図3の例では、全てのドアがロックされている状態で、携帯機14を所持したままD席ドアをアンロックする場合の制御処理を示す。
本実施例ではD席ドアをアンロックする場合の制御処理について説明するが、携帯機14を所持して車両1のドアをアンロックできるのはD席ドアのみでなく、全てのドアまたは各ドア個別にアンロックする場合の制御処理も同様の制御処理にて実行可能とする。
まずステップ(以下、Sと略す)1では、スマートエントリECU3から車内LAN2に送信されるエリア内存在信号に基づき、携帯機14がD席ドアの検知エリア外から検知エリア内に入ったか否かを判断する。即ち、携帯機14からの応答信号に基づき、スマートエントリECU3から出力されるエリア内存在信号を検出すると、検知エリア内に携帯機が存在すると判断する。
S1でスマートエントリECU3のマイコン7により検知エリア内に携帯機が存在すると判断された場合、即ち携帯機14を所持した人がD席ドアのエリア内に入ったと判断されると、S2で携帯機14がエリア内へ入ったことを示すフラグF=1をたてる。また、S1でエリア内に携帯機14を所持した人が入っていないと判断されると、即ちサーチ信号に対し携帯機14からの応答信号が受信できずマイコン7でIDコードの一致がとれないと判断された場合、判断結果をG/W6を介して車内LAN2上に出力し、この信号をセキュリティECU5のマイコン47がG/W6を介して取り込み、フラグF=0をたてる。ここでフラグとは、実行中のプログラムの状態についての情報を示す変数やレジスターを意味する。
次に、S4でセキュリティECU5のマイコン47が、盗難検出センサからの出力を検知したかどうかを判断する。盗難検出センサからの出力を検出するとS5へ進み、フラグF←1をたて、盗難検出センサからの出力を検出しなかった場合S6へ進む。
次に、S6でセキュリティECU5のマイコン47が、フラグF=1か否か判断する。即ち携帯機14の所有者がドアの検知エリア内に存在しているか否かを判断する。
S6でフラグF=1と判断された場合、即ち携帯機14の所有者がドアの検知エリア内に存在していると判断された場合、S7へ進み、S6でフラグF=1でないと判断された場合、即ち携帯機14の所有者がドアの検知エリア内に存在していないと判断された場合、S10へ進む。
次にS7では、S6でスマートエントリECU3のマイコン7により携帯機14の所有者がドアの検知エリア内に存在していると判断されると、携帯機14の所有者がドアの検知エリア内に存在し、且つD席ドアをアンロックするための操作を行う準備をしているものと判断し、フラグF=0にする。即ち盗難検出センサによる検知結果をリセットし、アンロック待機状態にする。
次にS8では、ドアロックECU4から車内LAN2上に出力されたD席ドアをアンロックした信号に基づき、携帯機14の所有者によりD席ドアがアンロックされたか否かが判断される。D席ドアがアンロックされたと判断された場合、S9へ進む。
次にS9では、盗難監視状態を非盗難監視状態に設定し(警報の出力を無効にし)、制御処理を終了する。
また、S6でフラグF=1でないと判断された場合、即ち、携帯機14からの応答信号に基づき、スマートエントリECU3から出力されるエリア内存在信号を検出しない状態と判断された場合、S10へ進む。
S10では、フラグF=1か否かが判断される。即ち、携帯機14からの応答信号に基づき、スマートエントリECU3から出力されるエリア内存在信号を検出しない状態で、盗難検出センサからの検知出力があったか否か判断する。
S10でフラグF=1と判断された場合、S11へ進む。即ち、携帯機14からの応答信号に基づき、スマートエントリECU3から出力されるエリア内存在信号を検出しない状態で、且つ盗難検出センサからの検知出力があったと判断されると、携帯機14を所持しない人により車両への接触行為があったと判断する。
また、S10でF=1でないと判断された場合、制御処理を終了する。即ち、携帯機14からの応答信号に基づき、スマートエントリECU3から出力されるエリア内存在信号を検出しない状態で、且つ盗難検出センサからの検知出力がないと判断されると、車両1のドアをアンロックするために携帯機14を所持した人の車両への接近または接触行為もなく、携帯機14を所持していない人による車両への接近または車両への接触行為も検出しないと判断し、制御処理を終了する。
次に、S11では、セキュリティECU5が盗難監視状態か否か判断する。S10で携帯機14を所持しない人により車両への接触行為があったと判断され、車両1が盗難監視状態に設定されていると判断するとS12へ進み、警報を出力する。
このとき、警報は車両周辺に対し車両1のホーンや大音量の警報を予め定めた時間、たとえば30秒間警報機により警報を発してもよく、また、車両1に予め備え付けられているハザードランプや車内照明等、灯火の点滅表示や点灯表示、あるいは点滅表示や点灯表示を交互に繰り返したりし、車両周囲に車両1の異常を報知するようにしてもよい。また、車両1の所有者や監視センター等に盗難が発生したことを通報する等の警報を出力することで車両1の異常を報知するようにしてもよいことはいうまでもない。
次に、S13では、フラグF=0にし、制御処理を終了する。即ち、盗難検出センサの出力をリセット、即ちフラグを0にし制御処理を終了する。また、S12で警報を出力した後、再度、車両を盗難監視状態に設定してもよく、また盗難検出センサからの出力をリセットするとそのまま盗難監視状態も非盗難監視状態し、制御処理を終了してもよいことはいうまでもない。
[第2実施形態]
本実施例の盗難防止装置が第1実施例と異なる点は、スマートエントリECU3から出力されるサーチ信号を出力させるためのトリガ操作(以下、サーチ信号要求指示ともいう)が必要な点、トリガ操作により出力されたサーチ信号に対し携帯機14とスマートエントリECU3との間でIDコードの一致判定が終了するまでの間、サーチ信号要求時の車両1への接触行為によるセキュリティECU5の警報出力を遅延させるための計時手段が設けられた点である。
以下、図4を用いてセキュリティECU5の動作について説明する。図4はマイコン47が行う処理を示すフローチャートであり、例えば50ms毎に実行される。
本実施例では、実施例1同様、全てのドアがロックされている状態で、携帯機14を所持したままD席ドアをアンロックする場合の制御処理を示す。
本実施例ではD席ドアをアンロックする場合の制御処理について説明するが、携帯機14を所持して車両1のドアをアンロックできるのはD席ドアのみでなく、全てのドアまたは各ドア個別にアンロックする場合の制御処理も同様の制御処理にて実行可能とする。
本実施例では、携帯機14を所持した人が車体に対する接触行為(例えばガラスを一回ノックする行為)を行うことでサーチ信号要求指示を出力する構成であるため、まずS1でセキュリティECU5のマイコン47が、盗難検出センサからの出力を検知したかどうかを判断する。盗難検出センサからの出力を検出するとS2へ進み、盗難検出センサからの出力を検出しなかった場合、盗難検出センサからの出力を検出するまでS1を繰り返す。
本実施例では、サーチ信号を出力するサーチ信号要求指示をガラスを一回ノックすることとしているが、その場合、セキュリティECUからセンサ出力情報を車内LANに送出し、スマートエントリECU3は、このセンサ出力情報をトリガとしてサーチ信号を送信する。サーチ信号を出力させる態様はこの態様に限ったわけではなく、たとえば予め定める時間内に複数回ガラスをノックする、またはガラスをノックする強弱と予め定めた回数によりサーチ信号を出力させる、またはこれらを組み合わせてサーチ信号を出力させる方法や、ガラスをノックする回数等を使用者の好みに応じて自由に選択、変更できる構成であってもよい。
また、サーチ信号を出力させる態様は、車両1のガラスをノックする方法だけでなく車両1のドアノブに触れる或いはドアノブに設けられたスイッチを操作することでサーチ信号を出力させる構成であってもよいことはいうまでもない。
次に、S2では、ガラスへのノックを振動センサ41により検出すると、セキュリティECU3のマイコン47内のタイマ40をスタート(起動)させる。
次に、S3では、車両1への接触行為により携帯機14を所持した人がD席ドアのエリア内に入ったと判断し、スマートエントリECUから車内LAN2を会して受信するエリア内存在信号に基づきスマートエントリECUにてID照合がとれたか否かを判断し、ID照合結果がとれた場合はS4へ進み、ID照合がとれなかった場合はS6へ進む。尚、ID照合方法は実施例1と同様のため、本実施例での説明は割愛する。
S4では、S3でスマートエントリECU3のマイコン7内のROM12に記憶するIDコードと携帯機14のIDコードが一致したと判断されたことに基づき、盗難監視状態を非警戒状態に設定し(警報の出力を無効にし)、S5でセキュリティECU3のマイコン47内のタイマ40をクリアし、制御処理を終了する。
次にS3で携帯機14とスマートエントリECU3内のROM12に記憶するIDとのID照合がとれなかった場合、S6へ進む。
S6では、S2でスタートしたセキュリティECU3のマイコン47内のタイマ40が5秒以上経過しているか否かを判断する。S6でタイマTが5秒以上経過していると判断されるとS7へ進み、5秒以上経過していないと判断されるとS3へ戻る。
ここで本実施例ではタイマTの時間を5秒と設定しているが、この時間に限ったわけではなく、携帯機14とROM12に記憶されたIDコードの照合がとれる時間であれば特に5秒である必要もない。
S6でタイマTが5秒以上経過していると判断されたとき、即ち盗難検出センサからマイコン47に対して検知出力があり、且つ携帯機14とROM12のIDコード認証がとれないと判断されると検知エリアに携帯機14を所持していない人により車両への接触行為が行われたと判断される。また、S6でタイマTが5秒以上経過していないと判断されたとき、即ち盗難検出センサからマイコン47に対して検知出力があり、且つ携帯機14とROM12のIDコード認証がとれないと判断されると、コード認証がとれる時間(本実施例の場合5秒間)、S3へ戻る。
次に、S7では、セキュリティECU5が盗難監視状態か否か判断する。S7で検知エリアに携帯機14を所持していない人により車両への接触行為が行われ、且つ車両1が盗難監視状態に設定されていると判断するとS8へ進み、警報を出力し制御処理を終了する。
このとき、実施例1同様、警報は車両周辺に対し車両1のホーンや大音量の警報を予め定めた時間、たとえば30秒間警報機により警報を発してもよく、また、車両1に予め備え付けられているハザードランプや車内照明等、灯火の点滅表示や点灯表示、あるいは点滅表示や点灯表示を交互に繰り返したりし、車両周囲に車両1の異常を報知するようにしてもよい。また、車両1の所有者や監視センター等に盗難が発生したことを通報する等の警報を出力することで車両1の異常を報知するようにしてもよいことはいうまでもない。また、S8で警報を出力した後、再度、車両を盗難監視状態に設定してもよく、また盗難検出センサからの出力をリセットするとそのまま盗難監視状態も非盗難監視状態し、制御処理を終了してもよいことはいうまでもない。
S7で車両1が盗難監視状態に設定されていない場合、即ち、車両1への接触行為を行った人が検知エリアからいなくなったと判断されると、S5へ進みタイマTをクリアし制御処理を終了する。
本発明の第1の実施の形態に係る盗難防止装置の構成図である。 携帯機の構成を表す構成図である。 第1実施例の盗難防止装置の制御処理を示すフローチャートである。 第2実施例の盗難防止装置の制御処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 車両
2 車内LAN
3 スマートエントリECU
4 ドアロックECU
5 セキュリティECU
6 G/W
7 マイコン
8 I/F
9 出力回路
10 CPU
11 RAM
12 ROM
13 I/O
14 携帯機
15 車質内受信機
16 車室外発信機
17 タッチセンサ
18 ロックSW
19 ロックボタン
20 アンロックボタン
21 制御コード発生部
22 変調・増幅部
23 送信アンテナ
24 RF送信24
25 復調部
26 受信アンテナ
27 LF受信27
28 マイコン
29 ドアスイッチ
30 ロックホ゜シ゛ションSW
31 ロックモータ
32 CPU
33 RAM
34 ROM
35 I/O
36 CPU
37 ROM
38 RAM
39 I/O
40 タイマ
41 振動センサ
42 ガラス割れセンサ
43 電波式侵入センサ
44 警報出力部
45 受信アンテナ
46 送信アンテナ
47 マイコン

Claims (5)

  1. 車載機よりサーチ信号を送信し、携帯機が該サーチ信号を受信すると応答信号を返信し、車載機が該応答信号を受信すると車両への接触行為を検出したときにドアの解錠を行うシステムを備える車両に搭載される盗難防止装置であって、
    車両の盗難行為を検出する盗難検出手段と、
    盗難監視状態にあるとき該盗難検出手段が盗難行為を検出すると警報を出力する警報手段と、
    ドアが解錠されると該盗難監視状態を解除する解除手段と
    前記携帯機からの応答信号を受信したことを検出したとき前記警報の出力を無効とする無効化手段を備えることを特徴とする盗難防止装置。
  2. サーチ信号を送信する送信手段と、
    該サーチ信号を受信すると応答信号を返信する携帯機と、
    該応答信号を受信すると車両に設けられる操作検出部への操作を検出したときにドアの解錠を行う解錠手段と、
    車両の盗難行為を検出する盗難検出手段と、
    盗難監視状態にあるとき該盗難検出手段が盗難行為を検出すると警報を出力する警報手段と、
    ドアが解錠されると該盗難監視状態を解除する解除手段と
    前記携帯機からの応答信号を受信したことを検出したとき前記警報の出力を無効とする無効化手段を備えることを特徴とする盗難防止装置。
  3. 車両に設けられる操作検出部への操作を検出したときに車載機よりサーチ信号を送信し、携帯機が該サーチ信号を受信すると応答信号を返信し、車載機が該応答信号を受信するとドアの解錠を行うシステムを備える車両に搭載される盗難防止装置であって、
    車両の盗難を検出する盗難検出手段と、
    盗難監視状態にあるとき該盗難検出手段が盗難行為を検出すると警報を出力する警報手段と、
    前記盗難検出手段が盗難を検出したとき所定時間前記警報の出力を無効にする無効化手段を備えることを特徴とする盗難防止装置。
  4. 前記盗難検出手段が盗難行為を検出した後、前記所定時間以内に前記携帯機からの応答信号を受信できないときは警報を出力することを特徴とする請求項3に記載の盗難防止装置。
  5. 車両に設けられる操作検出部への操作を検出したときに車載機よりサーチ信号を送信し、携帯機が該サーチ信号を受信すると応答信号を返信し、車載機が該応答信号を受信するとドアの解錠を行うシステムを備える車両に搭載される盗難防止装置であって、
    車両の盗難行為を検出する盗難検出手段と、
    盗難監視状態にあるとき該盗難検出手段が盗難を検出すると警報を出力する警報手段と、
    該車両に設けられる操作検出部への操作を検出したとき、所定時間前記警報の出力を無効にする無効化手段を備えることを特徴とする盗難防止装置。
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