JP2009006780A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】乗り心地を損なうことなく、操縦安定性に優れる空気入りタイヤ2の提供。
【解決手段】この空気入りタイヤ2は、ビード8と、カーカス10と、ベルト12と、インナーライナー16とを備える。このインナーライナー16は、センター部36と、一対のサイド部38とを備えている。このセンター部36の幅の、このベルト12の幅に対する比は、0.8以上1.1以下である。このセンター部36の縦弾性率の、このサイド部38の縦弾性率に対する比は、2.0以上4.5以下である。好ましくは、このタイヤ2では、上記センター部36は、多数の短繊維を含む。これらの短繊維は、軸方向に配向すろ。好ましくは、このタイヤ2では、上記センター部36は、ブチル系ゴムを含まない第一ゴム組成物が架橋されて形成される。上記サイド部38は、ブチル系ゴムを含む第二ゴム組成物が架橋されて形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
車両の高性能化に伴い、車両に装着されるタイヤにおいては、更なる性能向上が求められている。特に、乗用車用タイヤでは、操縦安定性及び乗り心地が重視される。
タイヤは、様々な部材で構成される。この構成部材のひとつに、インナーライナーがある。このインナーライナーはカーカスの内側に沿って延在しており、タイヤの内圧を保持する役割を果たしている。このインナーライナーは、ゴム組成物が架橋されて形成される。気体遮蔽性の観点から、このゴム組成物に含まれる基材ゴムには、ブチルゴム、クロロブチル及びブロモブチルゴムのようなブチル系ゴムを含んでいる。タイヤの操縦安定性及び乗り心地に対する、インナーライナーの寄与は小さいと考えられており、このタイヤの操縦安定性及び乗り心地の改善は、インナーライナー以外の、トレッド、カーカス等のような部材の仕様及びこれらの組み合わせの調整により検討されている。
操縦安定性を維持しつつ、タイヤ質量の軽量化が可能とされた空気入りタイヤが、特開平7−186609号公報に開示されている。このタイヤでは、タイヤのバットレスからビードに至る領域において保護ゴム層が設けられている。これにより、サイドウォールの薄肉化が達成されている。
特開平7−186609号公報
操縦安定性においては、ハンドルが操作されたときにこのハンドルを通じてドライバーの手に感じられる力が重視される。この力は、操舵力と称される。この操舵力が小さいタイヤでは、ハンドルを操作しているドライバーの意識と、ハンドルを通じてドライバーが感じる感覚との間にズレが生じる。このタイヤでは、横風、路面不整等のような外乱が生じたときにおいて、ドライバーが走行状態を把握して、適切な走行状態に修正することが難しい。このようなタイヤは、操縦安定性に劣る。
乗り心地においては、タイヤが路面の継ぎ目又は突起を乗り越すときに受ける衝撃と、タイヤに生じる振動とが重視される。操縦安定性が改善されるために、その剛性が上げられたタイヤでは、タイヤが路面の継ぎ目を乗り越す度に、ドライバーは衝撃を感じる。このようなタイヤは、衝撃吸収性に劣る。このタイヤの衝撃吸収性が改善されるためには、タイヤの剛性が下げられる。剛性の低いタイヤでは、振動が収まらず、ドライバーは不快感を感じてしまう。
タイヤの内側(インナーライナーの内面)に補強フィルムが設けられると、このタイヤが優れた操縦安定性を得る場合がある。タイヤはトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールを備えているので、このサイドウォールの存在がこの貼り付け作業に支障を来す。この貼り付け作業は、作業性に劣るので、タイヤの生産性に影響する。
タイヤの操縦安定性に寄与しうる補強フィルムは、高い剛性を有する。この補強フィルムは成形時におけるグリーンタイヤの変形に追随できないので、この補強フィルムを予め組み合わせたグリーンタイヤを加硫してタイヤを得ることは難しい。このようにして、タイヤを量産することは難しい。
本発明の目的は、乗り心地を損なうことなく、操縦安定性に優れる空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、一対のビードと、両ビードに架け渡されたカーカスと、このカーカスの半径方向外側に位置するベルトと、このカーカスの内側に沿って延在するインナーライナーとを備えている。このインナーライナーは、センター部と、一対のサイド部とを備えている。このセンター部の幅の、このベルトの幅に対する比は、0.8以上1.1以下である。このセンター部の縦弾性率の、このサイド部の縦弾性率に対する比は、2.0以上4.5以下である。
好ましくは、このタイヤでは、上記センター部は、多数の短繊維を含んでいる。これらの短繊維は、軸方向に配向している。
好ましくは、このタイヤでは、上記カーカスは、コードを備えている。このコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、70°以上90°以下である。
好ましくは、このタイヤは、バンドをさらに備えている。このバンドは、上記ベルトの半径方向外側に位置している。このバンドは、実質的に周方向に沿って螺旋巻きされたコードを含んでいる。
好ましくは、このタイヤでは、上記センター部は、第一ゴム組成物が架橋されて形成されている。上記サイド部は、第二ゴム組成物が架橋されて形成されている。この第一ゴム組成物の基材ゴムは、ブチル系ゴムを含んでいる。この第二ゴム組成物の基材ゴムは、ブチル系ゴムを含んでいる。この第二ゴム組成物の、基材ゴム全量に対するブチル系ゴムの質量の比率は、この第一ゴム組成物の、基材ゴム全量に対するブチル系ゴムの質量の比率より大きい。
好ましくは、このタイヤでは、上記センター部は、第一ゴム組成物が架橋されて形成されている。上記サイド部は、第二ゴム組成物が架橋されて形成されている。この第一ゴム組成物の基材ゴムは、ブチル系ゴムを含まない。この第二ゴム組成物の基材ゴムは、ブチル系ゴムを含んでいる。
このタイヤでは、センター部の縦弾性率はサイド部の縦弾性率に比して大きい。このようなセンター部及びサイド部から構成されるインナーライナーは、タイヤの乗り心地及び操縦安定性に寄与しうる。このタイヤは、乗り心地を損なうことなく操縦安定性に優れる。このタイヤは、従来の設備を用いて、従来のタイヤと同じ生産方法で生産されうる。このため、このタイヤの生産性は従来のタイヤのそれと同等以上である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ2の一部が示された断面図である。この図1において、上下方向が半径方向であり、左右方向が軸方向であり、紙面との垂直方向が周方向である。このタイヤ2は、図1中の一点鎖線CLを中心としたほぼ左右対称の形状を呈する。この一点鎖線CLは、タイヤ2の赤道面を表す。このタイヤ2は、トレッド4、サイドウォール6、ビード8、カーカス10、ベルト12、バンド14及びインナーライナー16を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。このタイヤ2は、乗用車に装着される。
トレッド4は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、トレッド面18を備えている。このトレッド面18は、路面と接地する。トレッド面18には、溝20が刻まれている。この溝20により、トレッドパターンが形成されている。トレッド4に溝20が刻まれなくてもよい。
サイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール6は、架橋ゴムからなる。サイドウォール6は、撓みによって路面からの衝撃を吸収する。さらにサイドウォール6は、カーカス10の外傷を防止する。
ビード8は、サイドウォール6よりも半径方向略内側に位置している。ビード8は、コア22と、このコア22から半径方向外向きに延びるエイペックス24とを備えている。コア22は、リング状である。コア22は、複数本の非伸縮性ワイヤー(典型的にはスチール製ワイヤー)を含む。エイペックス24は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス24は、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス10は、第一カーカスプライ26及び第二カーカスプライ28からなる。第一カーカスプライ26及び第二カーカスプライ28は、両側のビード8の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール6の内側に沿っている。第一カーカスプライ26及び第二カーカスプライ28は、コア22の周りを、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。
図示されていないが、第一カーカスプライ26及び第二カーカスプライ28は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、70°以上90°以下である。換言すれば、このカーカス10はラジアル構造を有する。コードは、通常は有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
ベルト12は、カーカス10の半径方向外側に位置している。ベルト12は、カーカス10と積層されている。ベルト12は、カーカス10を補強する。ベルト12は、内側プライ30及び外側プライ32からなる。図示されていないが、内側プライ30及び外側プライ32のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の絶対値は、10°以上35°以下である。内側プライ30のコードの傾斜方向は、外側プライ32のコードの傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。
バンド14は、ベルト12の半径方向外側に位置している。このバンド14は、トレッド4とベルト12の間に位置している。このバンド14は、バンドプライ34からなる。このバンドプライ34は、ベルト12を覆っている。図示されていないが、このバンドプライ34は、コードとトッピングゴムとからなる。コードは実質的に周方向に沿って螺旋巻きされている。バンド14は、いわゆるジョイントレス構造を有する。このコードによりベルト12が拘束されるので、ベルト12のリフティングが抑制される。コードは、通常は有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
インナーライナー16は、カーカス10の内周面に接合されている。このインナーライナー16は、このカーカス10の内側に沿って延在している。このインナーライナー16は、タイヤ2の内圧を保持する役割を果たす。
このタイヤ2では、インナーライナー16はセンター部36と一対のサイド部38とを備えている。図示されているように、このセンター部36は、トレッド4の半径方向内側に位置している。このセンター部36は、架橋ゴムである。サイド部38は、このセンター部36から半径方向略内向きに延在する。このサイド部38は、サイドウォール6の軸方向内側に位置している。このサイド部38は、架橋ゴムである。
このタイヤ2では、センター部36の縦弾性率はサイド部38の縦弾性率よりも大きい。このセンター部36は大きな縦弾性率を有しており、サイド部38は小さな縦弾性率を有している。前述したように、このセンター部36はトレッド4の半径方向内側に位置している。このセンター部36の縦弾性率は大きいので、このセンター部36はタイヤ2の変形を抑えうる。このセンター部36は、コーナリングフォースの発生に寄与しうる。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。前述したように、サイド部38はサイドウォール6の軸方向内側に位置している。このサイド部38の縦弾性率は小さいので、このサイド部38はこのタイヤ2の乗り心地を阻害しない。このタイヤ2は、操縦安定性及び乗り心地に優れる。
このタイヤ2では、センター部36の端40は、エイペックス24のトレッド4の側の端42よりも半径方向外側に位置している。このタイヤ2では、このセンター部36による剛性過大が防止される。このタイヤ2では、剛性が適切に維持される。このタイヤ2は、乗り心地に優れる。
このタイヤ2では、インナーライナー16をセンター部36と一対のサイド部38とで構成することにより、剛性が適切に制御されうる。このタイヤ2では、剛性を制御するためにその内側に補強フィルムを貼り付ける必要もない。このタイヤ2は、従来のタイヤと同じ製造方法で生産されうる。このタイヤ2の生産性は、従来のタイヤのそれと同等以上である。
このタイヤ2では、センター部36の縦弾性率の、サイド部38の縦弾性率に対する比は、2.0以上4.5以下である。この比が2.0以上に設定されることにより、センター部36が操縦安定性に寄与しうる。この観点から、この比は2.5以上がより好ましく、2.8以上が特に好ましい。この比が4.5以下に設定されることにより、センター部36による剛性過大が防止されうる。このタイヤ2では、乗り心地が維持されうる。この観点から、この比は4.3以下がより好ましく、4.0以下が特に好ましい。
本発明では、センター部36及びサイド部38の縦弾性率は、「JIS−K 6394」の規定に準拠して得られる複素弾性率E*である。この縦弾性率は、下記に示される条件で、粘弾性スペクトロメーター(岩本製作所社の「VES・F−3型」)によって測定される。
初期歪み:10%
振幅:2%
周波数:10Hz
変形モード:引張
開始温度:−100℃
終了温度:100℃
昇温温度:3℃/min
測定温度:70℃
粘弾性スペクトロメーターによる測定に供される試験片は板状であり、その長さは45mmであり、幅は4mmであり、厚みは2mmである。この試験片の両端部がチャックされて、測定がなされる。試験片の変位部分の長さは、30mmである。この試験片は、タイヤ2から切り出される。切り出しが困難な場合は、温度が160℃である金型内でセンター部36を構成する第一ゴム組成物又はサイド部38を構成する第二ゴム組成物が10分間保持されることで得られるスラブから、この試験片が打ち抜かれる。
このタイヤ2では、センター部36の縦弾性率は5MPa以上15MPa以下であるのが好ましい。この縦弾性率が5MPa以上に設定されることにより、このセンター部36が操縦安定性に寄与しうる。この観点から、この縦弾性率は7MPa以上がより好ましい。この縦弾性率が15MPa以下に設定されることにより、センター部36による剛性過大が防止されうる。このタイヤ2では、乗り心地が維持されうる。この観点から、この縦弾性率は13MPa以下がより好ましい。
このタイヤ2では、サイド部38の縦弾性率は2MPa以上7.5MPa以下であるのが好ましい。この縦弾性率が2MPa以上に設定されることにより、このサイド部38がタイヤ2の剛性に適切に寄与しうる。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。この観点から、この縦弾性率は3.5MPa以上がより好ましく、4.0MPa以上が特に好ましい。この縦弾性率が7.5MPa以下に設定されることにより、サイド部38による剛性過大が防止されうる。このタイヤ2では、乗り心地が維持されうる。この観点から、この縦弾性率は5.0MPa以下がより好ましい。
図1において、両矢印線WAはベルト12の軸方向長さを表している。この軸方向長さWAは、ベルト12の幅である。図示されているように、内側プライ30の軸方向長さは、外側プライ32の軸方向長さよりも大きい。このタイヤ2では、この内側プライ30の軸方向長さを計測することにより、このベルト12の幅WAが得られうる。両矢印線WBは、センター部36の軸方向長さを表している。この軸方向長さWBが、センター部36の幅である。
このタイヤ2では、センター部36の幅WBのベルト12の幅WAに対する比は、0.8以上1.1以下である。この比が0.8以上に設定されることにより、センター部36がタイヤ2の剛性に効果的に寄与しうる。このセンター部36を備えたタイヤ2は、操縦安定性に優れる。この観点から、この比は0.85以上がより好ましく、0.90以上が特に好ましい。この比が1.1以下に設定されることにより、センター部36による剛性過大が防止されうる。このタイヤ2では、乗り心地が維持されうる。この観点から、この比は1.05以下がより好ましく、1.00以下が特に好ましい。
このタイヤ2では、インナーライナー16のサイド部38は、第二ゴム組成物が架橋されて形成される。この第二ゴム組成物の基材ゴムとしては、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体、クロロプレンゴム、ニトリルゴム及びブチル系ゴムが例示される。気体遮蔽性の観点から、この基材ゴムとしては、ブチル系ゴムが好ましい。このブチル系ゴムとしては、ブチルゴム及びハロゲン化ブチルゴムが例示される。このハロゲン化ブチルゴムとしては、クロロブチルゴム及びブロモブチルゴムが例示される。このタイヤ2では、このブチル系ゴムと他のゴムとが、併用されてもよい。この場合、サイド部38が気体遮蔽性に寄与しうるという観点から、ブチル系ゴムが主成分とされることが好ましい。具体的には、基材ゴム全量に対するこのブチル系ゴムの質量の比率は、60質量%以上、特には80質量%以上とされることが好ましい。なお、この他のゴムとしては、天然ゴム及びイソプレンゴムが好ましい。
このタイヤ2では、サイド部38を構成する第二ゴム組成部は、充填剤を含む。この充填剤としては、カーボンブラック、シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、アルミナ、クレー、タルク及び酸化マグネシウムが例示される。補強性及び加工性の観点から、この第二ゴム組成物は、カーボンブラックを含むことが好ましい。補強性の観点から、このカーボンブラックの配合量は、基材ゴム100質量部に対して、20質量部以上であるのが好ましい。発熱の抑制及び加工性の維持の観点から、このカーボンブラックの配合量は、基材ゴム100質量部に対して、70質量部以下であるのが好ましい。このカーボンブラックに、他の充填剤が併用されてもよい。この他の充填剤としては、シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、アルミナ、クレー、タルク及び酸化マグネシウムが例示される。この第二ゴム組成物は、この充填剤以外に、軟化剤、粘着性付与剤、硫黄などの架橋剤、加硫促進剤、架橋助剤、老化防止剤等の薬品も含むことができる。タイヤ2の加工性及び性能が考慮されて、最適な薬品が最適な量でこの第二ゴム組成物に配合されている。
このタイヤ2では、センター部36は、第一ゴム組成物が架橋されて形成される。この第一ゴム組成物の基材ゴムとしては、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体、クロロプレンゴム、ニトリルゴム及びブチル系ゴムが例示される。センター部36が操縦安定性に寄与しうるという観点から、この基材ゴムとしては天然ゴム及びイソプレンゴムが好ましい。気体遮蔽性の観点から、この基材ゴムにブチル系ゴムが含まれてもよい。このブチル系ゴムとしては、ブチルゴム及びハロゲン化ブチルゴムが例示される。このハロゲン化ブチルゴムとしては、クロロブチルゴム及びブロモブチルゴムが例示される。天然ゴム又はイソプレンゴムが併用される場合、操縦安定性の観点から、基材ゴムの全量に対する天然ゴム又はイソプレンゴムの質量の比率は、20質量%以上が好ましく、40質量%以上が特に好ましい。この比率は100質量%でもよい。
このセンター部36が、多数の短繊維を含んでもよい。この短繊維は、センター部36を補強する。センター部36がタイヤ2の剛性に効果的に寄与しうるので、このタイヤ2は操縦安定性に優れる。センター部36が操縦安定性に寄与しうるという観点から、この短繊維は軸方向に配向しているのが好ましい。
本明細書では、短繊維が軸方向に配向している状態は次のようにして確認される。まず、センター部36を含んだ試料が、周方向に沿って切り出される。この試料には、このセンター部36の断面が含まれる。次に、このセンター部36の断面が、実体顕微鏡で観察される。この断面観察において、短繊維の長手が軸方向に対してなす角度が計測される。本明細書では、この短繊維の長手とは、短繊維の両端が結ばれることにより得られる直線である。この角度は、軸方向が基準(0°)とされて、−90°から+90°の範囲で計測される。この計測が、無作為に抽出された100本の短繊維について実施される。次に、この計測された角度の平均値が計算される。本明細書では、この角度の平均値が−20°以上20°以下である場合が、この短繊維が軸方向に配向している状態である。
このタイヤ2では、第一ゴム組成物に含まれうる短繊維としては、有機繊維及び紙繊維が例示される。有機繊維としては、ナイロン繊維、レーヨン繊維、アラミド繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びポリエステル繊維が例示される。タイヤ2の質量の軽量化及びタイヤ2の低コスト化の観点から、この短繊維としては、クラフト紙及び新聞古紙からなる原料紙が細片化されて叩解されることにより得られる紙繊維が好ましい。
このタイヤ2では、センター部36が操縦安定性に寄与しうるという観点から、短繊維の配合量は、基材ゴム100質量部に対して2質量部以上が好ましく、3質量部以上がより好ましく、4質量部以上が特に好ましい。乗り心地が維持されうるという観点から、この短繊維の配合量は20質量部以下がより好ましく、10質量部以下が特に好ましい。
このタイヤ2では、第一ゴム組成物に含まれうる短繊維の平均長さ(L)は10μm以上3000μm以下であるのが好ましい。この平均長さ(L)が10μm以上に設定されることにより、短繊維がセンター部36を効果的に補強しうる。このセンター部36は、タイヤ2の剛性に寄与しうる。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。この観点から、この平均長さ(L)は100μm以上がより好ましく、400μm以上が特に好ましい。この平均長さ(L)が3000μm以下に設定されることにより、短繊維がこのセンター部36に均一に分散する。このセンター部36は、均一な物性を有する。このセンター部36を備えるタイヤ2の性能は、安定である。この観点から、この平均長さ(L)は1500μm以下がより好ましく、800μm以下が特に好ましい。なお、この平均長さ(L)は、無作為に抽出された100本の短繊維について計測された長さの平均値で表される。この短繊維の長さは、実体顕微鏡で計測される。
このタイヤ2では、短繊維の平均直径(D)は、1μm以上100μm以下であるのが好ましい。この平均直径(D)が1μm以上に設定されることにより、短繊維がセンター部36を効果的に補強しうる。このセンター部36は、タイヤ2の剛性に寄与しうる。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。この観点から、この平均直径は2μm以上がより好ましく、5μm以上が特に好ましい。この平均直径(D)が100μm以下に設定されることにより、短繊維がこのセンター部36に均一に分散する。このセンター部36は、均一な物性を有する。このセンター部36を備えるタイヤ2の性能は、安定である。この観点から、この平均直径(D)は80μm以下がより好ましく、50μm以下が特に好ましい。なお、この平均直径(D)は、無作為に抽出された100本の短繊維について計測された直径の平均値で表される。この短繊維の直径は、実体顕微鏡で計測される。
このタイヤ2では、短繊維の平均直径(D)に対する平均長さ(L)の比率(L/D)は、10以上2000以下であるのが好ましい。この比率(L/D)が10以上に設定されることにより、基材ゴムと短繊維との接触面積が大きくなるので、短繊維がセンター部36を効果的に補強しうる。このセンター部36は、タイヤ2の剛性に寄与しうる。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。この観点から、この比率(L/D)は20以上がより好ましく、40以上が特に好ましい。この比率(L/D)が2000以下に設定されることにより、短繊維がこのセンター部36に均一に分散する。このセンター部36は、均一な物性を有する。このセンター部36を備えるタイヤ2の性能は、安定である。この観点から、この比率(L/D)は1500以下がより好ましく、1000以下が特に好ましい。
このタイヤ2では、第一ゴム組成部は、充填剤を含む。この充填剤としては、カーボンブラック、シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、アルミナ、クレー、タルク及び酸化マグネシウムが例示される。補強性及び加工性の観点から、この第一ゴム組成物は、カーボンブラックを含むことが好ましい。補強性の観点から、このカーボンブラックの配合量は、基材ゴム100質量部に対して、20質量部以上であるのが好ましい。発熱の抑制及び加工性の維持の観点から、このカーボンブラックの配合量は、基材ゴム100質量部に対して、70質量部以下であるのが好ましい。このカーボンブラックに、他の充填剤が併用されてもよい。この他の充填剤としては、シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、アルミナ、クレー、タルク及び酸化マグネシウムが例示される。この第一ゴム組成物は、この充填剤以外に、軟化剤、粘着性付与剤、硫黄などの架橋剤、加硫促進剤、架橋助剤、老化防止剤等の薬品も含むことができる。タイヤ2の加工性及び性能が考慮されて、最適な薬品が最適な量でこの第一ゴム組成物に配合されている。
図1に示されているように、このタイヤ2のトレッド4はサイドウォール6の厚みに比して大きな厚みを有している。大きな厚みを有するトレッド4は、タイヤ2の内圧保持に寄与しうる。このため、センター部36が操縦安定性に寄与しうる点が重視されて、このセンター部36を構成する第一ゴム組成物の基材ゴムがブチル系ゴムを含まなくてもよい。一方、サイドウォール6はトレッド4の厚みに比して小さな厚みを有している。このサイドウォール6の気体遮蔽性は、トレッド4のそれに比して劣る。気体遮蔽性の観点から、このサイド部38を構成する第二ゴム組成物の、基材ゴム全量に対するブチル系ゴムの質量の比率は、第一ゴム組成物の、基材ゴム全量に対するブチル系ゴムの質量の比率より大きいのが好ましい。このようなセンター部36とサイド部38とからなるインナーライナー16は、タイヤ2に優れた気体遮蔽性及び操縦安定性を付与しうる。
本発明では、タイヤ2の各部材の寸法及び角度は、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。便宜上、乗用車用タイヤ2の内圧は180kPaに設定される。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[ゴム組成物Aの調整]
密閉式混練機にて混練することにより、100質量部のブチルゴムを基材ゴムとしたゴム組成物Aを得た。このゴム組成物Aには、適量の充填剤としてのカーボンブラックが含まれている。このブチルゴムは、日本ブチル株式会社製の「ブロモ化ブチルゴム」である。カーボンブラックは、三菱化学株式会社製の「N660」である。このゴム組成物Cの架橋により得られる架橋ゴムの縦弾性率が、その温度が70℃であり、その振幅が2%である条件下で計測された。この計測結果が、下記表1に示されている。なお、このゴム組成物Aは、従来のタイヤにおけるインナーライナーを構成するゴム組成物である。
[ゴム組成物Bの調整]
カーボンブラックの配合量を増量した他はゴム組成物Aと同様にして、ゴム組成物Bを得た。この増量により、このゴム組成物Bの架橋により得られる架橋ゴムの縦弾性率が下記表1のように調整されている。
[ゴム組成物Cの調整]
短繊維を配合した他はゴム組成物Aと同様にして、ゴム組成物Cを得た。この短繊維の材質は、紙繊維である。この短繊維により、このゴム組成物Cの架橋により得られる架橋ゴムの縦弾性率が下記表1のように調整されている。
[ゴム組成物Dの調整]
基材ゴムを下記表1の通りとし、カーボンブラックの配合量を増量した他はゴム組成物Aと同様にして、ゴム組成物Dを得た。この基材ゴムは、ブチルゴムと天然ゴムとからなる。この天然ゴムは、「RSS#3」である。この基材ゴム及びカーボンブラックにより、このゴム組成物Dの架橋により得られる架橋ゴムの縦弾性率が下記表1のように調整されている。なお、このゴム組成物Dに含まれるカーボンブラックの配合量は、ゴム組成物Bのそれと同量である。
[ゴム組成物Eの調整]
基材ゴムを下記表1の通りとし、カーボンブラックの配合量を増量した他はゴム組成物Aと同様にして、ゴム組成物Eを得た。この基材ゴムは、天然ゴムのみからなる。この基材ゴム及びカーボンブラックにより、このゴム組成物Eの架橋により得られる架橋ゴムの縦弾性率が下記表1のように調整されている。なお、このゴム組成物Eに含まれるカーボンブラックの配合量は、ゴム組成物Bのそれと同量である。
[ゴム組成物Fの調整]
基材ゴムを下記表1の通りとし、カーボンブラックの配合量を増量した他はゴム組成物Aと同様にして、ゴム組成物Fを得た。この基材ゴムは、天然ゴムのみからなる。この基材ゴム及びカーボンブラックにより、このゴム組成物Fの架橋により得られる架橋ゴムの縦弾性率が下記表1のように調整されている。なお、このゴム組成物Fに含まれるカーボンブラックの配合量は、ゴム組成物Bのそれよりも多い。
[ゴム組成物Gの調整]
基材ゴムを下記表1の通りとし、カーボンブラックの配合量を増量し、短繊維としての紙繊維を適量配合した他はゴム組成物Aと同様にして、ゴム組成物Gを得た。この基材ゴムは、天然ゴムのみからなる。この基材ゴム、カーボンブラック及び短繊維により、このゴム組成物Gの架橋により得られる架橋ゴムの縦弾性率が下記表1のように調整されている。なお、このゴム組成物Gに含まれるカーボンブラックの配合量は、ゴム組成物Bのそれと同量である。このゴム組成物Gに含まれる短繊維の配合量は、ゴム組成物Cのそれと同量である。
[ゴム組成物Hの調整]
基材ゴムを下記表1の通りとし、カーボンブラックの配合量を増量した他はゴム組成物Aと同様にして、ゴム組成物Hを得た。この基材ゴムは、天然ゴムのみからなる。この基材ゴム及びカーボンブラックにより、このゴム組成物Hの架橋により得られる架橋ゴムの縦弾性率が下記表1のように調整されている。なお、このゴム組成物Hに含まれるカーボンブラックの配合量は、ゴム組成物Fのそれよりも多い。
Figure 2009006780
[実施例1]
図1に示された基本構成を備え、下記表2に示された仕様を備えた実施例1の空気入りタイヤを得た。このタイヤサイズは、225/60R16である。カーカスは、第一カーカスプライ及び第二カーカスプライからなる。この第一カーカスプライ及び第二カーカスプライは、ビードの周りを軸方向内側から外側に向かって折り返されている。第一カーカスプライ及び第二カーカスプライに含まれるコードが、赤道面に対してなす角度の絶対値は90°である。ベルトは、内側プライ及び外側プライからなる。バンドのコードはナイロン繊維からなり、実質的に周方向に沿って螺旋巻きされている。インナーライナーのセンター部は、ゴム組成物Dが架橋されて形成されている。サイド部は、ゴム組成物Aが架橋されて形成されている。このセンター部の幅WBの、ベルトの幅WAに対する比(WB/WA)は、1.0である。センター部の縦弾性率の、サイド部の縦弾性率に対する比(縦弾性率比)は、2.0である。
[比較例4及び5並びに実施例2及び3]
比(WB/WA)を下記表2及び3の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[比較例3及び6並びに実施例4及び5]
縦弾性率比を下記表2及び表3の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[実施例6及び7]
第一ゴム組成物を下記表3の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。実施例6及び実施例7のセンター部に含まれる短繊維は、軸方向に配向している。
[比較例1及び2並びに実施例8]
第一ゴム組成物及び第二ゴム組成物を下記表2の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。実施例8のセンター部に含まれる短繊維は、軸方向に配向している。
[実車評価]
試作タイヤを、排気量が2000ccである乗用車(FR車)に装着した。なお、このタイヤの内圧を210kPaとした。ホイールのサイズは、16×7Jである。この乗用車を、アスファルト製路面の上で、走行テストを行い、操縦安定性及び乗り心地についてドライバーによる官能評価を行った。なお、操縦安定性については、主として直進安定性及び初期応答性を重視して評価がなされている。この結果が、下記の表2及び表3に指数値で示されている。点数が高いほど、良好であることが表されている。
[静的評価]
試作タイヤをフラットベルト試験機に装着して、低スリップ角コーナリングフォースを計測した。タイヤの内圧を210kPa、荷重を4.8kN、スリップ角を0.2°(degree)とした。さらに、この試作タイヤをタイヤ静的試験装置に装着して、試作タイヤの縦バネ特性が評価された。これらの結果が、比較例1を100とした指数値で下記の表2及び表3に示されている。この数値が大きいほど、測定値が大であることを表している。
[耐久性評価]
試作タイヤを80℃のオーブンに1週間入れて処理した後、この試作タイヤがドラム耐久試験機のリムに装着されて、内圧を220kPa、荷重を4.8kNとして、80km/hの速度で走行された。3万km走行した後、タイヤを目視で観察し、インナーライナーにおけるクラックの発生の有無が調べられた。この結果が、クラックの発生が確認されなかった場合をAとして、この発生が確認された場合をBとして、下記の表2及び表3に示されている。
[気体遮蔽性評価]
試作タイヤの気体遮蔽性を、ASTM F1112に準拠して評価した。この結果が、比較例1を100とした指数値で下記の表2及び表3に示されている。この数値が大きいほど、気体遮蔽性に優れることを表している。
Figure 2009006780
Figure 2009006780
表2及び表3に示されるように、実施例のタイヤは乗り心地及び操縦安定性に優れる。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係る空気入りタイヤは、種々の車両に装着されうる。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの一部が示された断面図である。
符号の説明
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・ビード
10・・・カーカス
12・・・ベルト
14・・・バンド
16・・・インナーライナー
18・・・トレッド面
20・・・溝
22・・・コア
24・・・エイペックス
26・・・第一カーカスプライ
28・・・第二カーカスプライ
30・・・内側プライ
32・・・外側プライ
34・・・バンドプライ
36・・・センター部
38・・・サイド部
40、42・・・端

Claims (6)

  1. 一対のビードと、両ビードに架け渡されたカーカスと、このカーカスの半径方向外側に位置するベルトと、このカーカスの内側に沿って延在するインナーライナーとを備えており、
    このインナーライナーが、センター部と、一対のサイド部とを備えており、
    このセンター部の幅の、このベルトの幅に対する比が、0.8以上1.1以下であり、
    このセンター部の縦弾性率の、このサイド部の縦弾性率に対する比が、2.0以上4.5以下である空気入りタイヤ。
  2. 上記センター部が、多数の短繊維を含んでおり、
    これらの短繊維が、軸方向に配向している請求項1に記載のタイヤ。
  3. 上記カーカスが、コードを備えており、
    このコードが赤道面に対してなす角度の絶対値が、70°以上90°以下である請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. バンドをさらに備えており、
    このバンドが、上記ベルトの半径方向外側に位置しており、
    このバンドが、実質的に周方向に沿って螺旋巻きされたコードを含んでいる請求項1から3のいずれかに記載のタイヤ。
  5. 上記センター部が、第一ゴム組成物が架橋されて形成されており、
    上記サイド部が、第二ゴム組成物が架橋されて形成されており、
    この第一ゴム組成物の基材ゴムが、ブチル系ゴムを含んでおり、
    この第二ゴム組成物の基材ゴムが、ブチル系ゴムを含んでおり、
    この第二ゴム組成物の、基材ゴム全量に対するブチル系ゴムの質量の比率が、この第一ゴム組成物の、基材ゴム全量に対するブチル系ゴムの質量の比率より大きい請求項1から4のいずれかに記載のタイヤ。
  6. 上記センター部が、第一ゴム組成物が架橋されて形成されており、
    上記サイド部が、第二ゴム組成物が架橋されて形成されており、
    この第一ゴム組成物の基材ゴムが、ブチル系ゴムを含まず、
    この第二ゴム組成物の基材ゴムが、ブチル系ゴムを含んでいる請求項1から4のいずれかに記載のタイヤ。
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