JP2009005804A - 電動調理器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トレイに装着されたカバー体15に設けられた投入筒17から被調理材を投入し、処理刃が装着されたカッタープレート12が駆動部18により往復駆動されて前記被調理材が調理される電動調理器において、前記投入筒17が、前記カッタープレート12の往復動方向に平行となる一方の側面部17aと、前記往復動方向に直交する他方の側面部からなる矩形の筒体に形成されるとともに、該筒体の前記他方の側面部の中央部が外向きに膨出する円弧部17dに形成され、前記一方の対向する側面部17aによって構成される矩形領域が前記往復動方向に直交する方向が長手となる長方形に形成され、前記カッタープレート12が往復動する際に前記処理刃が掃引する領域の範囲内に配置されていることを特徴とする。
【選択図】図4
Description
駆動部18からは、カバー体14に設けられたスリット部からトレイ10内にチャック部が延出し、このチャック部がカッタープレート12に設けられたフック部12aに係合して、カッタープレート12が往復駆動されて所要の処理がなされる。
押し込み棒24の下端には、第2押さえ筒22の筒体部の内周径と同一外径の押さえ板24aが形成され、押し込み棒24の上端には、第2押さえ筒22の上部開口部を閉止する蓋部24bが形成されている。
従来の電動調理器においては投入筒16を円筒状に形成している。これは大根等の丸形の野菜を投入しやすくするという理由の他に、カッタープレート12では被調理材をカットしやすくするために、処理刃をカッタープレート12の往復動方向に対して傾斜させた配置とするため、カッタープレート12の往復ストロークを抑えて処理スペース(カットスペース)大きくとれるようにするためである。
すなわち、トレイに装着されたカバー体に設けられた投入筒から被調理材を投入し、処理刃が装着されたカッタープレートが駆動部により往復駆動されて前記被調理材が調理される電動調理器において、前記投入筒が、前記カッタープレートの往復動方向に平行となる一方の側面部と、前記往復動方向に直交する他方の側面部からなる矩形の筒体に形成されるとともに、該筒体の前記他方の側面部の中央部が外向きに膨出する円弧部に形成され、前記一方の対向する側面部によって構成される矩形領域が前記往復動方向に直交する方向が長手となる長方形に形成され、前記カッタープレートが往復動する際に前記処理刃が掃引する領域の範囲内に配置されていることを特徴とする。
また、前記投入筒には、前記投入筒の開口部を閉止する上蓋が設けられた円筒状の押さえ筒と、該押さえ筒に内挿される押し込み棒とが装着されていることによって、被調理材の処理を容易に行うことができる。
また、前記駆動部には前記カッタープレートに設けられたフック部に係合するチャック部が設けられ、前記カバー体とともに前記駆動部を前記外ケースに装着し、該駆動部を駆動させて前記チャック部をストローク移動させることにより、前記チャック部が前記フック部に係合する構成とすることによって、使いやすい電動調理器として構成される。
図1(a)は、本発明に係る電動調理器の一実施形態の全体構成を示す斜視図、図1(b)は、この電動調理器で用いられるカバー体の斜視図である。
図1(a)に示すように、本実施形態の電動調理器は、スライス、千切り等の処理がなされた処理品が収納されるトレイ10と、トレイ10を収容する上部が開口した箱状に形成された外ケース5と、外ケース5の開口部に装着されるカバー体15と、カバー体15に形成された投入筒17の後部側で、カバー体15上に配置される駆動部18とを備える。
投入筒17は、面方向が外ケース5の長手方向と平行となる一方の側面部17a、17aと、面方向が外ケース5の短手方向に平行となる他方の側面部17b、17bにより筒体に形成され、他方の側面部17b、17bについては、辺の両端部分が平坦部17cに形成され、辺の中央部分が外向きの円弧状に膨出する円弧部17dに形成される。
図1(b)に示すように、カバー部15aの投入筒17の後部側には、カバー体15の幅方向の中央位置で、カバー体15の長手方向に平行に、投入筒17の基部からカバー体15の後端近傍まで連通するスリット孔15bが形成されている。
図2では、外ケース5にカッタープレート12をのせた状態を示す。カッタープレート12は平面形状が長方形の枠体状に形成され、枠体の長手方向に平行な両外側面には転動自在にローラが取り付けられている。外ケース5に設けられたガイド部5bは、外ケース5にカッタープレート12を装着した際にカッタープレート12のローラを受け、これによってカッタープレート12はガイド部5b上で往復動自在となる。
カッタープレート12を外ケース5にセットした状態では、駆動部18のチャック部とフック部12aとは係合していない。また、外ケース5にセットしたカッタープレート12のフック部12aの位置も、駆動部18におけるチャック部の位置もセット状態ではまちまちとなっている。このため、本実施形態の電動調理器では、カバー体15とともに駆動部18を外ケース5にセットした後、駆動部18のチャック部がストローク移動(直線的に往復動)する際にフック部12aとチャック部とを係合させ、係合した後はチャック部によりフック部12aを係合したまま往復駆動されるように構成している。
駆動部18は電動モータと、電動モータの回転動作を直線動作に変換する変換機構を備え、これによってチャック部が直線的に往復駆動される。
第1、第2押さえ筒20、22の下端には被調理材を押さえるフランジ20a、22bが設けられている。
前述したように、カッタープレート12は長方形状の枠体に形成され、後端部にフック部12aが形成され、側面にローラ12bが取り付けられている。また、カッタープレート12の後部には処理刃を位置決めするための突起12cが立設されている。
30は大根おろし等のおろしを作製する際に用いる処理刃であり、カッタープレート12の平面領域と同じ大きさに形成されている。31、32はスライス用の処理刃であり、処理刃30と同様にカッタープレート12と同じ大きさに形成されたものである。33、34、35はスライスあるいは千切り用の処理刃の例で、カッタープレート12の後半部に装着して用いられる。これらの処理刃は、突起12cを位置決め孔30aに嵌入することによって位置ずれせずにカッタープレート12に支持される。処理刃33、34、35はいずれも刃部がカッタープレート12の往復動方向に対して斜めに傾斜する配置となっている。
図4(a)に、上述した電動調理器におけるカバー体15と投入筒17およびカッタープレート12の平面配置位置関係を示す。投入筒17は、カッタープレート12の移動領域(通過幅部分)をカバーするようにカバー体15上での位置が設定される。また、投入筒17の矩形領域(対向する側面部17aを対向辺とする矩形領域で図の斜線部分)はカバー体15の幅方向に長い長方形に形成される。このように投入筒17の矩形領域を長方形としているのは、カッタープレート12が往復動するストローク内で効果的にカット処理ができるようにするためである。
第2押さえ筒22、押し込み棒24を使用してカットする場合は、従来の円筒形の投入筒による場合とまったく同様に処理される。大根等の丸形で大きなものを輪切りする場合には、第1押さえ筒20を外して処理する。投入筒17には円弧部17dが形成されているから、円弧部17dによって丸形の被調理材を支持することができ、容易にスライスしたりおろしを作ったりすることができる。
なお、本実施形態では被調理材を押さえる押さえ筒を、第1、第2押さえ筒20、22として2重に用いているが、押さえ筒を2重にせず、一つの押さえ筒と押し込み棒24の構成としてもよい。
カッタープレート12に取付けるスライスや千切りを行う処理刃36は、カッタープレート12の往復動方向に対して刃の向きを傾斜させて配置する。これは、刃の向きをカッタープレート12の往復動方向に対して直交させた場合にくらべて、被調理材に無理な力が作用せず、効率的に処理ができるからである。刃の向きをカッタープレート12の往復動方向に直交させるといわば押し切りのようになるのに対して、刃の向きを傾斜させると引き切りのようになる。
一方、図5(b)は、一辺の長さを図5(a)の投入筒50の径と同一とした正方形の投入筒51の場合で、処理刃32の配置およびストロークを図5(a)と同一に設定したものである。この場合には、投入筒51の対角線位置にあるコーナー部に、処理刃32が完全に横断(掃引)できない領域が残る。
5b ガイド部
10、11 トレイ
12 カッタープレート
12a フック部
12b ローラ
14、15 カバー体
15a カバー部
15b スリット孔
15c 係止突起
16、17 投入筒
17a、17b 側面部
17c 平坦部
17d 円弧部
18 駆動部
20 第1押さえ筒
22 第2押さえ筒
24 押し込み棒
30、31、32、33、34、35、36 処理刃
40 被調理材
50、51 投入筒
Claims (5)
- トレイに装着されたカバー体に設けられた投入筒から被調理材を投入し、処理刃が装着されたカッタープレートが駆動部により往復駆動されて前記被調理材が調理される電動調理器において、
前記投入筒が、前記カッタープレートの往復動方向に平行となる一方の側面部と、前記往復動方向に直交する他方の側面部からなる矩形の筒体に形成されるとともに、該筒体の前記他方の側面部の中央部が外向きに膨出する円弧部に形成され、
前記一方の対向する側面部によって構成される矩形領域が前記往復動方向に直交する方向が長手となる長方形に形成され、前記カッタープレートが往復動する際に前記処理刃が掃引する領域の範囲内に配置されていることを特徴とする電動調理器。 - 前記投入筒は、前記カッタープレートの往復動方向に対して刃部を傾斜させて取付けられた処理刃が掃印する領域の範囲内に、投入筒の平面領域が配置されて設けられていることを特徴とする請求項1記載の電動調理器。
- 前記投入筒には、前記投入筒の開口部を閉止する上蓋が設けられた円筒状の押さえ筒と、該押さえ筒に内挿される押し込み棒とが装着されていることを特徴とする請求項1または2記載の電動調理器。
- 前記トレイは、外ケースに収容され、該外ケースに前記カッタープレートが往復動自在に支持され、
前記カバー体が前記外ケースに装着され、前記駆動部が前記カバー体に支持されて前記カッタープレートに係合することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の電動調理器。 - 前記駆動部には前記カッタープレートに設けられたフック部に係合するチャック部が設けられ、
前記カバー体とともに前記駆動部を前記外ケースに装着し、該駆動部を駆動させて前記チャック部をストローク移動させることにより、前記チャック部が前記フック部に係合することを特徴とする請求項4記載の電動調理器。
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