JP2011104745A - 根菜類の千切り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】根菜類を所定長さに切断する寸切り機能を有し、加工室や千切刃の清掃や手入れ、千切り加工サイズ変更に伴うスライダーの交換作業の容易な根菜類の千切り装置を提供すること。
【解決手段】ホッパー21を加工室27に横向きに配置し、加工室上方に寸切り長さよりもやや長い寸法及び/又は短い寸法の根菜類を横向きの状態で投入可能な開口部32を設け、加工室27に、寸切り用刃物35によって切断される根菜類vを二つに切断する中央刃物36を縦向きに設け、中央刃物36の位置を中心として左右方向に往復運動するスライダー60の前面に、根菜類vを長手方向に切截する櫛刃71と当該櫛刃により切截された部分をスライスする平切刃76とからなる左右一対の千切刃70を各々の刃部を対向させた状態にて配置し、中央刃物36によって切断された根菜類vの先頭部hを一方の千切刃70により切截し、後続部iを他方の千切刃70により切截する。
【選択図】図1

Description

本発明は、牛蒡・にんじん・大根等の根菜類の千切り装置に関するものである。
従来の根菜類の千切り装置の一例として、特許文献1に開示されたものがある。その「つま切り装置」は、収納筒の下口に近接して配置された定寸用カッターが所望長さの複数倍の長さの根菜類を切断するように設けられ、定寸用カッターで切断される根菜類を受ける支持板とつま切り刃物との間に、支持板で受けられた根菜類を複数の所定長さに切断する複数の分割カッターを配設した分割カッターユニットを設け、各分割カッターとの干渉を避けるために当該分割カッターに対応した箇所に隙間部が形成された押圧ブロック体を定寸用カッターで切断された根菜類に押し付けるようにする押圧手段を設けた構造とされている。
前記文献に記載された「つま切り装置」では、つま切り(千切り)加工を施す寸法に対応する専用の分割カッターユニットと押圧ブロック体とを別途用意する必要がある。しかして、千切り加工寸法を変更する場合には、つま切り刃物固定板、現在組み付けられている分割カッターユニットと押圧ブロック体を順次取り外してから所定の分割カッターユニットと押圧ブロック体を取り付け、さらに、つま切り刃物固定板と連結レバー等を取り付けるという交換作業を行なわなければならない。このため、装置全体のコストが高くなると共に前記ユニット等の交換・調整作業に大変手間がかかっていた。
また、押圧手段により定寸用カッターで切断された根菜類を分割カッターに押し込むことにより根菜類を複数の所定長さに切断しながら千切りを施す構造とされているため、根菜類が押圧時に作用する力(約100kg)でつぶれやすく、見栄えの良い品質の安定した千切り加工品を得るのが難しかった。
かかる事情を鑑みて本件出願人は、特許文献2に示す「根菜類の千切り装置」を提案している。この「根菜類の千切り装置」によれば、千切り加工寸法の変更作業を容易に行なうことができ、見栄えの良い品質の安定した千切り加工品を効率よく生産することができるように構成されている。しかし、寸切り用刃物の進退作動と根菜類を千切刃に向かって送り込むブロックの進退動作とが別々のエアシリンダにより行なうようにされているので、寸切り関連の駆動構造をよりシンプルにすることが求められていた。また、加工室内の清掃が行ないにくい、千切刃を固定したスライダーをスライドガイドから外しにくい構造であるので、千切刃の清掃や手入れが行ないにくい、千切り加工サイズに対応して備えられるスライダーの交換作業に手間がかかる等の不都合が生じていた。
特開2005−324298号公報 特開2008−284627号公報
本発明の目的は、根菜類を所定長さに切断する寸切り機能を有し、加工室や千切刃の清掃や手入れ、千切り加工サイズ変更に伴うスライダーの交換作業を行ない易く、使い勝手に優れた根菜類の千切り装置を提供することにある。
前記目的を達成するために請求項1に記載した発明は、ホッパーから投入されて加工室に収容される根菜類を所定長さに切断する寸切り用刃物と、その寸切り用刃物により切断された根菜類の正面側に駆動手段によって往復自在に設けられたスライダーに固定された千切刃と、前記寸切り用刃物により切断された根菜類を該千切刃に向かって送り込むようにした押圧手段を備えた根菜類の千切り装置において、
前記ホッパーを前記加工室の側方に横向きに配置し、前記加工室の上方に前記所定長さよりもやや長い寸法及び/又は短い寸法の根菜類を横向きの状態で投入可能な開口部を設け、
前記加工室の中央位置に、前記寸切り用刃物によって切断される根菜類を先頭部と後続部の二つに切断する中央刃物を縦向きに設け、その中央刃物が取り付けられた位置を中心として左右方向に往復運動するように設けられた前記スライダーの前面に、根菜類を長手方向に切截する櫛刃と当該櫛刃により切截された部分をスライスする平切刃とからなる左右一対の前記千切刃を各々の刃部を対向させた状態にて配置し、前記中央刃物によって切断された根菜類の先頭部を一方の千切刃により切截し、根菜類の後続部を他方の千切刃により切截するように構成したことを特徴とするものである。
同様の目的を達成するために請求項2に記載した発明は、請求項1に記載の根菜類の千切り装置において、前記中央刃物の両側に所定間隔を置いて分割用刃物を縦向きに配置したことを特徴とするものである。
同様の目的を達成するために請求項3に記載した発明は、ホッパーから投入されて加工室に収容される根菜類を所定長さに切断する寸切り用刃物と、その寸切り用刃物により切断された根菜類の正面側に駆動手段によって往復自在に設けられたスライダーに固定された千切刃と、前記寸切り用刃物により切断された根菜類を該千切刃に向かって送り込むようにした押圧手段を備えた根菜類の千切り装置において、
前記ホッパーを前記加工室の側方に横向きに配置し、前記加工室の上方に前記所定長さよりもやや長い寸法及び/又は短い寸法の根菜類を横向きの状態で投入可能な開口部を設け、前記スライダーには、根菜類を長手方向に切截する櫛刃と当該櫛刃により切截された部分をスライスする平切刃とからなる千切刃を設け、前記スライダーの前進又は後退移動時に根菜類を千切刃により切截するように構成したことを特徴とするものである。
同様の目的を達成するために請求項4に記載した発明は、請求項3に記載の根菜類の千切り装置において、前記加工室に、縦向きの分割用刃物が所定間隔を置いて配置されていることを特徴とするものである。
同様の目的を達成するために請求項5に記載した発明は、請求項1〜4の何れかに記載の根菜類の千切り装置において、前記寸切り用刃物を備えた寸切りユニットと、前記押圧手段の空圧シリンダによって進退自在とされるブロックを備えたプレスユニットと、前記千切刃が固定されたスライダーを筐体に集約するように設け、さらに、それら寸切りユニット及びプレスユニットを該筐体に夫々着脱自在に設けたことを特徴とするものである。
同様の目的を達成するために請求項6に記載した発明は、請求項1〜5の何れかに記載した根菜類の千切り装置において、前記スライダーは、筐体に縦向きに固定された基板の前面側に設けた上下一対のガイドレールに水平方向に摺動自由に装着されていて、上側のガイドレールを上方へ移動させることによって前記スライダーを前記基板から前側へ取り外すことができるように設けたことを特徴とするものである。
同様の目的を達成するために請求項7に記載した発明は、請求項1〜6の何れかに記載した根菜類の千切り装置において、前記スライダーの前面に千切り加工された根菜類を受け止める受け部材を設け、その受け部材に形成された小穴を通過した根菜類の屑が前記基板に取り付けられた排出樋に落下するようにしたことを特徴とするものである。
(請求項1及び2の発明)
この根菜類の千切り装置は、根菜類を投入するホッパーを加工室の側方に横向きに配置すると共に所定長さよりもやや長い寸法及び/又は短い寸法の根菜類を横向きの状態で加工室上方の開口部から投入可能に設けているので、根菜類の長さに応じて投入位置を適宜選択して使用することができて使い勝手に優れる。
また、寸切り用刃物、中央刃物及び分割用刃物を加工室に固定し、それらの刃物及び千切刃に向かって根菜類を送り込む押圧手段のブロックのみを進退作動させる構造としているので、寸切り処理に関連する駆動構造の簡素化を図ることができた。
(請求項3の発明)
この根菜類の千切り装置は、根菜類を長手方向に切截する櫛刃と当該櫛刃により切截された部分をスライスする平切刃とからなる千切刃をスライダーに設け、スライダーの前進又は後退移動時に根菜類を千切刃により切截するように設けているので、千切刃及びスライダーの構成の簡素化を図ることができた。
(請求項5の発明)
この根菜類の千切り装置は、寸切りユニット及びプレスユニットを筐体に工具を使用せずに簡単に着脱することができるので取り扱い易く、それらのユニットを取り外すことにより刃物や加工室の清掃や手入れが行ない易い。
(請求項6の発明)
この根菜類の千切り装置は、上側のガイドレールを上方へ移動させることによって千切刃が固定されたスライダーを筐体から前側へ取り外すことができるので、千切刃の清掃や手入れが行ない易く、千切り加工サイズを変更する場合におけるスライダー(若しくは千切刃)の交換作業が行ない易い。
(請求項7の発明)
この根菜類の千切り装置は、切截加工により生ずる根菜類の屑が排出樋に落下するようにされているので、千切り加工品に屑が混入することを抑制することができると共に屑の後処理が行い易い。
本発明の第1実施形態に係る根菜類の千切り装置の斜視図 同、一部を省略した側面図 寸切りユニットとプレスユニットを装着した筐体の一部破断平面図 寸切りユニットとプレスユニットを装着した筐体の斜視図 筐体に対するプレスユニットの着脱状態を説明する模式図(1) 筐体に対するプレスユニットの着脱状態を説明する模式図(2) 筐体に対する寸切りユニットの着脱状態を説明する模式図 筐体から寸切りユニットとプレスユニットを分離した状態を示す斜視図 スライダーが基板に装着された状態を示す斜視図 スライダーを基板から取り外した状態を示す斜視図 スライダーの背面図 櫛刃の斜視図 スライダーの着脱要領を説明する模式図 千切り装置の運転方法を示すフローチャート 3サイクル運転における押圧手段の動作を説明する模式図 第2実施形態に係る根菜類の千切り装置の筐体の一部破断平面図
以下に、本発明の最良の形態例を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態例)
本発明の第1実施形態に係る根菜類の千切り装置Sを図1に示す。この根菜類の千切り装置Sは、架台1の上面1aに、根菜類を所定長さに切断する寸切りユニット25と押圧手段40のプレスユニット41及び千切刃70が固定されたスライダー60を1箇所に集約すると共にそれらを着脱自在に設けた筐体5と、そのスライダー60を往復運動させる駆動手段85とから構成されている。95は操作パネル、96は駆動手段85の背面側に設置された電子制御ボックスである。
図2、図4に示すように、上記筐体5の前端には、横長四角形の窓穴6cを形成した基板6が一体に取り付けられている。図7に示すように、基板6の裏面6bには、後記寸切りユニット25を固定する1又は2個の位置決めピン7を突設すると共にブラケット8が取り付けられている。ブラケット8には、押さえ片10が側方へ突設されたレバー9の縦軸部9aを水平方向に回転可能に設けている。
図8に示すように、筐体5の右側面5a及び左側面5bから内方へ夫々突出するフランジ11、11には、後記プレスユニット41に設けられた複数の位置決めピン45を遊嵌させるための複数の穴12を設けている。14は筐体5の右側面5aの前端寄りに形成された開口である。15は開口14の外側に配置されて筐体5の右側面5aに着脱可能に設けた排出ケースである。この排出ケース15は、下方を開放した形態とされていて、上蓋16を開閉可能に設けられている(図4)。
基板6の裏面6bに固定されたブラケット17には、牛蒡・にんじん・大根等の根菜類を投入する投入口22を上下2箇所に備えたホッパー21を横向きに配置して水平方向に揺動可能に設け、ホッパー21の突部21aと、筐体5の右側面5aに固定された突片18とがスプリング23を介して連結されている。そして、根菜類をホッパー21への投入による定寸切りを施さなくて定寸よりもやや長い寸法及び/又は短い寸法の根菜類を千切り加工する場合には、ホッパー21を取り外すと共に前記排出ケース15の上蓋16を開放するように設けられている。
寸切りユニット25は、前後方向が開放されたユニット本体26の内部を加工室27としており、図8に示すように、ユニット本体26の右側面から延びる固定片28に、前記基板6の位置決めピン7に遊嵌可能な1又は2個の穴29を設け、ユニット本体26の左側面に、前記レバー9の押さえ片10に対応する凹部31が形成された係止片30を設けている(図7)。
また、加工室27の上方には、定寸法、言い換えれば所定長さよりもやや長い寸法及び/又は短い寸法の根菜類を横向きの状態で投入可能な開口部32を設ける(図4)。33は開口部32に開閉可能に設けた蓋である。35は筐体5の開口14に臨むようにユニット本体26の後端に縦向きに設けられた薄板形状の寸切り用刃物である。
図3に示すように、加工室27の前方中央位置には、寸切り用刃物35によって切断される根菜類を先頭部と後続部の二つに切断する中央刃物36を縦向きに設けている。中央刃物36の両側には、薄板形状の分割用刃物37、分割用刃物38が所定間隔を置いて配置されている。
図7(イ)に示すように、寸切りユニット25は、穴29を基板6の位置決めピン7に遊嵌すると共に係止片30をブラケット8に挿入してレバー9を反時計方向に回転させて押さえ片10を凹部31に係合させることにより、基板6に確実に取り付けられる。
他方、寸切りユニット25は、図7(ロ)に示すように、レバー9を時計方向に回転させて押さえ片10と凹部31との係合を解除した状態として手前に引き寄せることにより、基板6から容易に外すことができる。
40は寸切り用刃物35により所定長さに切断すると共に根菜類を前方の千切刃70に向かって送り込むための押圧手段である。押圧手段40のプレスユニット41は、前後方向を開放するように形成された箱型ケース42の左右の外側面に、フック44を備えた取手43を夫々設けている(図5、図6)。ケース42の底部には、前記筐体5の複数の穴12に遊嵌させる複数の位置決めピン45を設けている。ケース42の左側内面には当て板46を、右側内面には案内板47を夫々配置し、それらの間に2つの方形形状のブロック48,52を摺動自由に収容している。
図3に示すように、ブロック48の前端48aには、前記分割用刃物37の進入を許容する逃し溝49を設けている。そして、ブロック48の後端には、筐体5の後端部5cに並設された2個中の一方の空圧シリンダ56のロッド先端部57に係合させる保持片50が設けられている。同様に、他方のブロック52の前端52aには、前記分割用刃物38の進入を許容する逃し溝53を設けている。ブロック52の後端には、他方の空圧シリンダ56のロッド先端部57に係合させる保持片54が設けられている。また、両ブロック48,52の隣り合う側面は、中央刃物36の進入を許容するために切欠55が形成されている。
図2、図6に示すように、プレスユニット41は、位置決めピン45を筐体5の穴12に遊嵌させると共に筐体5の右側面5a及び左側面5bに夫々固定された係止錠19の係止片19aをフック44に掛け止めることにより、筐体5に確実に取り付けられるように設けられている。
なお、上記空圧シリンダ56には、ロッドの後端位置と前進端位置及び中間位置を検出する近接センサー(図示せず)が付設されていて、ブロック48,52の位置を自動運転又は手動運転の制御信号によって制御可能に設けられている。
しかして、空圧シリンダ56によってブロック48,52を所定位置に進退自在とする押圧手段40が構成される。
中央刃物36及び分割用刃物37,38により切断された根菜類の正面側には、駆動手段85によって中央刃物36の位置を中心として左右方向に往復運動自在とされるスライダー60が設けられている。
図9に示すように、基板6の前面側6aには、摺動面をV字形に窪むように形成された上下一対のガイドレール61,62を設けている。上側のガイドレール61の外方レール61aは、上方へ回転移動可能に設けられている。そして、スライダー60は、図13に示すように、外方レール61aを上方へ回転移動させることにより基板6から前側へ取り外すことができるように設けられている。
スライダー60の四角形のスライドプレート65には、後記中央部に横長四角形の窓穴66が形成さていて(図11)、上辺と下辺に沿わせてスライド片67,67を一体状に固定している(図10、図11)。そして、スライダー60は、スライド片67,67をガイドレール61,62に遊嵌することにより水平方向に摺動自由に設けられている。
スライドプレート65の前面65aには、左右一対の千切刃70が取り付けられる。図9、図11に示すように、千切刃70は、根菜類を長手方向に一定の間隔で切截する櫛刃71と当該櫛刃71により切截された部分をスライスする平切刃76とからなり、左右の刃部を対向させた状態にてスライドプレート65の窓穴66の左内側縁及び右内側縁に配置し、かつ、それらの刃部が上記基板6の窓穴6cに臨むように設けられている。
図12に示すように、櫛刃71については、平板形状の刃物台72の両側に形成された斜面72aに、多数の櫛刃片73を一定厚さ寸法のスペーサー74を介在させて並設した構造とされている。
千切りの厚さ寸法については、根菜類の側面が当接する櫛刃71の刃物台72の内面に、所定厚さのプレートを取り付けることにより固定位置にある平切刃76との距離(千切り厚さ寸法)を、例えば1mm〜5mmの範囲で変更することができる。
スライドプレート65の前面65aには、千切り加工された根菜類を受け止める受け部材80を設けている。その受け部材80は、多数の小穴82が形成された平板部分81の側縁から夫々上方に延びる縦片部83,83を一体形成している。
しかして、受け部材80の小穴82を通過した根菜類の屑が、基板6に取り付けられた排出樋78に落下するように設けられている。
駆動手段85のモータ装置86の出力軸86aには、バランスウエイト(図示せず)を備えたクランク部材87を固定している。そして、スライダー60の前面側に取り付けたロッドエンド90と、クランク部材87の偏心位置に取り付けられたロッドエンド88とは、ロッド89により連結されている。
しかして、ホッパー21又は加工室27の開口部32から投入される根菜類vを、押圧手段40のブロック48,52により押しつつ寸切り用刃物35により所定長さに切断し、ついで中央刃物36によって先頭部hと後続部iの二つに切断し、さらに、これを分割用刃物37,38によって夫々二つに切断し、押圧手段40により送り込まれる根菜類vを、駆動手段85のモータ装置86の作動によりスライダー60を中央刃物36の位置を中心として左右方向に往復運動させることにより千切刃70により切截する本発明の第1実施形態に係る根菜類の千切り装置Sが構成される。
つぎに、第1実施形態に係る根菜類の千切り装置Sの運転方法について詳しく述べる。図14に示すように、最初に「モード選択」において「自動」、「手動」、「開口部投入」の3つから何れかを選択するものとする。
図中、「運転パターン」とは、押圧手段40の空圧シリンダ56による押込み動作のパターンを表すものとする。この実施例では、空圧シリンダ56のロッドの停止制御位置を、後退端:A、中間位置:B、前進端:Cとする場合において、運転パターンを以下のように設定している。
「2サイクル運転」:A→B→A→C
「3サイクル運転」:A→B→A→B→A→C
「4サイクル運転」:A→B→A→B→A→B→A→C
例として、第1実施形態に係る根菜類の千切り装置Sにおける「3サイクル運転」の流れを図14、図15の図面に基づいて説明する。
(1)図14に示す「モード選択」において、「自動」を選択し、「運転パターン」から3サイクル運転を選択する。
(2)駆動手段85のモータ装置86の運転スイッチをオンにする。ついで、牛蒡等の根菜類vをホッパー21から投入すると、根菜類vの先端が当て板46に当接して止まる。
(3)押圧手段40の空圧シリンダ56が、数秒後(例えば、5秒後)に自動的に作動してロッドをAからBに前進させる。そして、根菜類vはブロック48,52により押し込まれて寸切り用刃物35により所定長さに切断される(ロ)。
(4)ついで、空圧シリンダ56が作動してロッドが「B」から「A」に後退するので、作業者は根菜類vを再び加工室27へ送り込む(ハ)。
なお、図15において、空圧シリンダ56の脇に表示したA〜Cの記号はロッドの停止位置を夫々示す。
(5)空圧シリンダ56が数秒後に自動的に作動してロッドを「A」から「B」に前進させると、先頭の根菜類vが、図15(ニ)に示すように、中央刃物36によって先頭部hと後続部iの二つに切断される。
(6)ついで、空圧シリンダ56が作動してロッドが「B」から「A」に後退するので、作業者により根菜類vが加工室27へ送り込まれる(ホ)。
(7)空圧シリンダ56が数秒後に自動的に作動してロッドが「A」から「C」に向けて徐々に前進する。これにより、二つに切断された根菜類vは、さらに、分割用刃物37,38によって夫々二つに切断されつつ押圧手段40により千切刃70に向けて送り込まれる。
(8)他方、駆動手段85のモータ装置86の作動によりスライダー60が、中央刃物36の位置を中心として左右方向に往復運動しているので、押圧手段40により押し込まれる根菜類vは、スライダー60に固定された千切刃70により連続的に切截される。
(9)先頭の根菜類vが千切り加工されると、空圧シリンダ56による押込み動作が連続して行なわれているので、2番目の根菜類v、3番目の根菜類vが引き続いて千切刃70に向けて送り込まれて順に千切り加工が施される(ヘ)。
(10)3番目の根菜類vがすべて千切り加工を施されることにより、3サイクル運転は終了する。そして、所望数の根菜類vの千切り加工を施した後、未加工の短い根菜類vが残っていれば、2サイクル運転、或いは開口部投入等の運転を適宜選択して千切り加工を施せばよい。
なお、手動、開口部投入運転については、上記3サイクル運転に準じて行なうことができるので、それらの運転の流れを図14に示して詳しい説明を省略する。
(第2実施形態例)
本発明の第2実施形態に係る根菜類の千切り装置S′は、上述した第1実施形態に係る根菜類の千切り装置に準ずる構成とされているので、それと同一構成部分にはそれに付した符号に「′」を付記して詳細な説明に代える。
具体的には、第2実施形態に係る根菜類の千切り装置S′は、図16に示すように、前記スライダー60に相当するスライダー60′に、根菜類を長手方向に切截する櫛刃71′と当該櫛刃71′により切截された部分をスライスする平切刃76′とからなる千切刃70′を設け、スライダー60′の前進又は後退移動時に根菜類を千切刃70′により切截するように設けられている。
そして、加工室27′の前方中央位置には、寸切り用刃物35′によって切断される根菜類を三つに切断する分割用刃物37′、分割用刃物38′が所定間隔を置いて配置されている。
また、押圧手段40′のケース42′の左側内面には当て板46′を、右側内面には案内板47′を夫々配置し、それらの間に1つの方形形状のブロック48′を摺動自由に収容している。ブロック48′の前端には、分割用刃物37′,38′の進入を許容する逃し溝49′を設けている。そして、ブロック48′の後端には、筐体5′の後端部5c′に設けられた1つの空圧シリンダ56′のロッド先端部57′に係合させる保持片50′が設けられている。
第2実施形態に係る根菜類の千切り装置S′の作用については、スライダー60′の前進又は後退移動時に根菜類を千切刃70′により切截することを特徴としているが、その他の作用や運転方法については第1実施形態に係る根菜類の千切り装置Sにおいて述べた内容に準ずるため、説明を省略する。
S・・・第1実施形態にかかる根菜類の千切り装置
v・・・根菜類
h・・・根菜類の先頭部
i・・・根菜類の後続部
5・・・筐体
6・・・基板
21・・・ホッパー
25・・・寸切りユニット
27・・・加工室
32・・・開口部
35・・・寸切り用刃物
36・・・中央刃物
37,38・・・分割用刃物
40・・・押圧手段
41・・・プレスユニット
60・・・スライダー
61,62・・・ガイドレール
70・・・千切刃
71・・・櫛刃
76・・・平切刃
78・・・排出樋
80・・・受け部材
82・・・小穴
85・・・駆動手段
S′・・・第2実施形態に係る根菜類の千切り装置
27′・・・加工室
35′・・・寸切り用刃物
40′・・・押圧手段
60′・・・スライダー
70′・・・千切刃

Claims (7)

  1. ホッパーから投入されて加工室に収容される根菜類を所定長さに切断する寸切り用刃物と、その寸切り用刃物により切断された根菜類の正面側に駆動手段によって往復自在に設けられたスライダーに固定された千切刃と、前記寸切り用刃物により切断された根菜類を該千切刃に向かって送り込むようにした押圧手段を備えた根菜類の千切り装置において、
    前記ホッパーを前記加工室の側方に横向きに配置し、前記加工室の上方に前記所定長さよりもやや長い寸法及び/又は短い寸法の根菜類を横向きの状態で投入可能な開口部を設け、前記加工室の中央位置に、前記寸切り用刃物によって切断される根菜類を先頭部と後続部の二つに切断する中央刃物を縦向きに設け、その中央刃物が取り付けられた位置を中心として左右方向に往復運動するように設けられた前記スライダーの前面に、根菜類を長手方向に切截する櫛刃と当該櫛刃により切截された部分をスライスする平切刃とからなる左右一対の前記千切刃を各々の刃部を対向させた状態にて配置し、前記中央刃物によって切断された根菜類の先頭部を一方の千切刃により切截し、根菜類の後続部を他方の千切刃により切截するように構成したことを特徴とする根菜類の千切り装置。
  2. 前記中央刃物の両側に所定間隔を置いて縦向きの分割用刃物を配置したことを特徴とする請求項1に記載の根菜類の千切り装置。
  3. ホッパーから投入されて加工室に収容される根菜類を所定長さに切断する寸切り用刃物と、その寸切り用刃物により切断された根菜類の正面側に駆動手段によって往復自在に設けられたスライダーに固定された千切刃と、前記寸切り用刃物により切断された根菜類を該千切刃に向かって送り込むようにした押圧手段を備えた根菜類の千切り装置において、
    前記ホッパーを前記加工室の側方に横向きに配置し、前記加工室の上方に前記所定長さよりもやや長い寸法及び/又は短い寸法の根菜類を横向きの状態で投入可能な開口部を設け、前記スライダーには、根菜類を長手方向に切截する櫛刃と当該櫛刃により切截された部分をスライスする平切刃とからなる千切刃を設け、前記スライダーの前進又は後退移動時に根菜類を千切刃により切截するように構成したことを特徴とする根菜類の千切り装置。
  4. 前記加工室に、縦向きの分割用刃物が所定間隔を置いて配置されていることを特徴とする請求項3に記載の根菜類の千切り装置。
  5. 前記寸切り用刃物を備えた寸切りユニットと、前記押圧手段の空圧シリンダによって進退自在とされるブロックを備えたプレスユニットと、前記千切刃が固定されたスライダーを筐体に集約するように設け、さらに、それら寸切りユニット及びプレスユニットを該筐体に夫々着脱自在に設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の根菜類の千切り装置。
  6. 前記スライダーは、筐体に縦向きに固定された基板の前面側に設けた上下一対のガイドレールに水平方向に摺動自由に装着されていて、上側のガイドレールを上方へ移動させることによって前記スライダーを前記基板から前側へ取り外すことができるように設けたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載した根菜類の千切り装置。
  7. 前記スライダーの前面に千切り加工された根菜類を受け止める受け部材を設け、その受け部材に形成された小穴を通過した根菜類の屑が前記基板に取り付けられた排出樋に落下するようにしたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載した根菜類の千切り装置。
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