JP2009005299A - 無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】中継機及び単向子機間で通信がなされていても、子機から送信された通信信号を親機に送信することができる無線通信システムを提供する。
【解決手段】子機30は、通信信号SD1を送信してから所定の判断期間TI1内に中継機20から送信されるはずのACK信号を受信することができない場合、中継機20及び単向子機40が通信中であると判断する。そして、子機30は、通信信号SD1を送信してから所定の待機時間TI2が経過するのを待ち、この待機時間TI2が経過すると、通信信号SD1を中継機20に再送する。
【選択図】図6

Description

本発明は、親機と、子機と、中継機と、単向子機とが所定の無線ネットワークを介して通信可能に接続された無線通信システムに関するものである。
特許文献1には、時分割多次元方式による無線通信システムにおいて、無線通信システム外の他の既存の無線地上局により定期的に送信されるビーコンの電波を受信して、このビーコンを基に同期信号を生成し、この同期信号に基づいて送信タイミングを調整し、調整した送信タイミングにおいて、無線信号を送信する技術が開示されている。
特開2005−286406号公報
しかしながら、特許文献1に示す技術を、通信信号を送信する機能のみを備え、通信信号を受信する機能を有さない単向子機と、この単向子機から送信された通信信号を親機に送信する中継機と、親機との間で中継機を介して通信を行う子機と、子機及び中継機に時分割多元接続方式のタイムスロットを割り当てる親機とを備える無線通信システムに適用した場合、中継機及び単向子機間で通信がなされている期間において、子機がこの中継機に通信信号を送信しても、この中継機はこの通信信号を中継しないため、この通信信号が親機に送信されないという問題があった。
本発明の目的は、中継機及び単向子機間で通信がなされていても、子機から送信された通信信号を親機に送信することができる無線通信システムを提供することである。
本発明による無線通信システムは、親機と、子機と、中継機と、単向子機とが所定の無線ネットワークを介して通信可能に接続され、時分割多元接続方式を用いて通信信号をマルチホップ送信する無線通信システムであって、前記親機は、前記無線ネットワークに接続された前記子機に時分割多元接続方式のタイムスロットを割り当て、前記中継機は、前記無線ネットワークを流れる通信信号を中継し、前記単向子機は、前記中継機を介して前記親機に通信信号を送信し、前記子機は、前記中継機を介して前記親機に通信信号を送信すると共に、前記親機から前記中継機を介して送信される通信信号を受信する送受信手段と、前記送受信手段により送信された通信信号に対して前記中継機から送信される応答信号を、前記通信信号を送信してから所定の判断期間内に受信しなかった場合、前記中継機が前記単向子機と通信していると判断し、前記通信信号が送信されてから、前記中継機及び前記単向子機間の通信が終了すると想定される所定の待機時間が経過するのを待ってから、前記通信信号を前記送受信手段に再送させる判断手段とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、子機は、送信した通信信号に対する応答信号を所定の判断期間内に中継機から受信しなかった場合、例えば中継機は単向子機と通信していると判断し、所定の待機時間、例えば中継機及び単向子機間の通信が終了すると想定される時間が経過するのを待ってから、前記通信信号を再送する。したがって、中継機及び単向子機間で通信がなされている期間において、中継機により中継されなかった通信信号を親機に送信することができる。
また、前記単向子機は、1回の通信において同じ通信信号を連送通信信号として所定の連送回数連送し、前記連送通信信号は、前記連送回数と、何番目の連送通信信号であるかを示す連送番号とを含み、前記子機における判断手段は、前記応答信号を送信するべき中継機により中継される連送通信信号を傍受し、この連送通信信号に含まれる連送回数と連送番号とから、前記待機時間を設定することが好ましい。
この構成によれば、連送通信信号には、連送回数と、何番目の連送通信信号であるかを示す連送番号とが含まれ、子機は中継機により中継される連送通信信号を傍受し、この連送通信信号に含まれる連送回数と連送番号とから、待機時間を設定するため、待機時間を可能な限り短くし、無線ネットワークのスループットを向上させることができる。
また、前記子機における送受信手段は、前記中継機によって中継される通信信号を傍受し、前記判断手段は、前記送受信手段により傍受された通信信号を前記中継機からの応答信号であると判断することが好ましい。
この構成によれば、子機は、中継機によって中継される自己が送信した通信信号を傍受し、傍受した通信信号を中継機からの応答信号であると判断するため、中継機は子機に対して応答信号を送信する必要がなくなり、無線ネットワークのスループットを向上させることができる。
本発明による無線通信システムは、親機と、子機と、中継機と、単向子機とが所定の無線ネットワークを介して通信可能に接続され、時分割多元接続方式を用いて通信信号をマルチホップ送信する無線通信システムであって、前記親機は、前記無線ネットワークに接続された前記子機及び前記中継機に時分割多元接続方式のタイムスロットを割り当て、前記中継機は、前記無線ネットワークを流れる通信信号を中継し、前記単向子機は、前記中継機を介して前記親機に通信信号を送信し、前記子機は、前記中継機を介して前記親機に通信信号を送信すると共に、前記親機から前記中継機を介して送信される通信信号を受信する送受信手段と、前記送受信手段により送信された通信信号に対して前記中継機から送信される応答信号を、前記通信信号を送信してから所定の判断期間内に受信しなかった場合、前記中継機が前記単向子機と通信していると判断する判断手段と、前記送受信手段は、前記判断手段により、前記中継機と前記単向子機とが通信していると判断された場合、前記中継機と前記単向子機との通信に用いられる変調方式と共存可能な別の変調方式を用いて変調した通信信号を再送することを特徴とする。
この構成によれば、子機は、送信した通信信号に対する応答信号を所定の判断期間内に中継機から受信しなかった場合、中継機と単向子機とが通信していると判断し、中継機と単向子機との通信に用いられる変調方式と共存可能な別の変調方式を用いて変調した通信信号を再送する。したがって、中継機及び単向子機間で通信がなされている期間において、子機から送信される通信信号を、中継機により中継させ、親機に送信させることができる。
本発明による無線通信システムは、親機と、子機と、中継機と、単向子機とが所定の無線ネットワークを介して通信可能に接続され、時分割多元接続方式を用いて通信信号をマルチホップ送信する無線通信システムであって、前記親機は、前記無線ネットワークに接続された前記子機及び前記中継機に時分割多元接続方式のタイムスロットを割り当て、前記中継機は、前記無線ネットワークを流れる通信信号を中継し、前記単向子機は、前記中継機を介して前記親機に通信信号を送信し、前記子機は、前記中継機を介して前記親機に通信信号を送信すると共に、前記親機から前記中継機を介して送信される通信信号を受信する送受信手段と、前記送受信手段により送信された通信信号に対して前記中継機から送信される応答信号を、前記通信信号を送信してから所定の判断期間内に受信しなかった場合、前記中継機が前記単向子機と通信していると判断する判断手段と、前記親機に至るまでの複数の通信ルートと各通信ルートに対して予め定められた優先順位とを関連付けて記憶する通信ルート記憶手段と、前記判断手段により、前記中継機が前記単向子機と通信していると判断された場合、現在設定している通信ルートの次に優先順位が高い通信ルートを通信ルートとして設定する通信ルート設定手段とを備え、前記送受信手段は、前記通信ルート設定手段により設定された通信ルートに従って、通信信号を再送することを特徴とする。
この構成によれば、子機は、送信した通信信号に対する応答信号を所定の判断期間内に中継機から受信しなかった場合、中継機と単向子機とが通信していると判断し、現在設定している通信ルートの次に優先順位が高い通信ルートを通信ルートとして設定する。したがって、中継機及び単向子機間で通信がなされている期間において、子機から送信される通信信号が別の中継機により中継され、この通信信号を親機に送信することができる。その結果、単向子機と中継機との間で行われる通信を妨害することなく、子機からの通信信号を遅滞なく親機に送信することができる。
また、前記通信ルート設定手段により設定された通信ルートの優先順位を上げる優先順位設定手段を更に備えることが好ましい。
この構成によれば、単向子機と通信する中継機が含まれないような通信ルートを設定することが可能となり、通信信号と連送通信信号との衝突を回避し、円滑な通信を実現することができる。
本発明によれば、中継機及び単向子機間で通信がなされている期間において、子機から送信された通信信号を親機に送信することができる無線通信システムを提供することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1による無線通信システムについて説明する。図1は、実施の形態1による無線通信システムの全体構成図を示している。この無線通信システムは、親機10、3台の中継機20−1〜20−3、3台の子機30−1〜30−3、及び2台の単向子機40−1〜40−2を備え、これらの機器が無線ネットワークを介して通信可能に接続され、時分割多元接続方式を用いて通信信号をマルチホップ送信する。なお、中継機20−1〜20−3を特に区別しない場合は中継機に対して20の番号を付し、子機30−1〜30−3を特に区別しない場合は子機に対して30の番号を付し、単向子機40−1〜40−2を特に区別しない場合は単向子機に対して40の番号を付す。また、図1においては3台の中継機20、3台の子機30、及び2台の単向子機40を示したが、これは一例であって、1台、2台、又は4台以上の中継機20を設けても良いし、1台、2台、又は4台以上の子機30を設けても良いし、1台、又は3台以上の単向子機40を設けても良い。
本実施の形態では、単向子機40は、例えば、被験者の皮膚に取り付けられ、血圧、脈拍等の被験者の生体情報を定期的に送信するセンサから構成される。子機30も、例えば、被験者の皮膚に取り付けられ、血圧、脈拍等の被験者の生体情報を定期的に送信するセンサから構成される。ここで、子機30は、通信信号を送受信可能である。一方、単向子機40は通信信号の送信は可能であるが、受信することはできない。中継機20は、例えば被験者の皮膚に取り付けられ、子機30又は単向子機40により送信された通信信号を中継する。親機10は、子機30又は単向子機40から送信された通信信号を中継機20を介して受信し、子機30又は単向子機40により取得された生体情報を収集する。
親機10は、中継機20から送信された通信信号を受信すると、その通信信号を送信した中継機20にその通信信号に対する応答信号(以下、「ACK信号」と呼ぶ)を送信する。中継機20は、子機30から送信された通信信号を受信すると、その通信信号を送信した子機30にACK信号を送信する。中継機20は、別の中継機20から通信信号を受信すると、その中継機20にACK信号を送信する。また、親機10、中継機20、子機30は、この無線ネットワーク内において一意に与えられた端末IDが予め割り当てられている。
図2は、図1に示す親機10のブロック図を示している。親機10は、無線送信部11、制御部12、無線受信部13、通信ルート記憶部14、スロット記憶部15、及びアンテナ16を備えている。無線送信部11は、制御部12により生成された通信信号を所定の変調方式を用いて変調し、アンテナ16から放射する。ここで、変調方式としては、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying:4相位相偏移変調)といった狭帯域の変調方式を採用することができる。
制御部12は、CPU、ROM、及びRAM等からなるマイコンから構成され、親機10全体を制御するものであり、タイマ121、スロット管理部122、及び通信ルート設定部123の機能を備えている。これらの機能は、CPUがROMに記憶された所定の制御プログラムを実行することで実現される。タイマ121は、親機10が各子機30のタイムスロットを管理するための時間を計時する。
スロット管理部122は、子機30の各々の時分割多次元接続方式におけるタイムスロットを設定する。ここで、スロット管理部122は、無線ネットワークに参加しようとする子機30から送信される参加要求信号(JOIN)が無線受信部13により受信されると、この参加要求信号に含まれる端末IDに、スロット番号を関連付けてスロット管理テーブルを生成することで、子機30のタイムスロットを設定する。例えば、スロット管理部122は、親機10が起動した後、最初に受信した参加要求信号を送信した子機30の端末IDに「1」のスロット番号を関連付け、次に受信した参加要求信号を送信した子機30の端末IDに「2」のスロット番号を関連付けるというようにして、スロット管理テーブルを生成する。
また、スロット管理部122は、例えば子機30から送信される参加要求信号が無線受信部13により受信されると、この参加要求信号を送信した子機30に付与するスロット番号が含まれた参加応答信号を生成し、無線送信部11に送信させる。なお、この参加応答信号を受信した子機30は、この参加応答信号の受信タイミングに基づいて、自己に割り当てられたタイムスロットの計時を行い、親機10との間で同期を採る。各子機30に対して割り当てられるタイムスロットは所定の一定時間であり、例えば、スロット番号として「2」が付与された子機30は、参加要求信号の受信時を基準としてタイムスロットが1周期経過した時を自己のタイムスロットの開始時刻とし、スロット番号として「3」が付与された子機30は、参加要求信号の受信時を基準としてタイムスロットが2周期経過した時を自己のタイムスロットの開始時刻とする。
通信ルート設定部123は、無線ネットワークに新たに参加しようとする子機30から送信された参加要求信号が無線受信部13により受信されると、各中継機20にこの参加要求信号を受信することができたか否かを問い合わせるための問い合わせ信号を生成し、無線送信部11に送信させ、この問い合わせ信号に対する問い合わせ応答信号を各子機30から受信することで、無線ネットワークに新たに参加しようとする子機30の通信ルートを設定し、この通信ルートをこの子機30及び中継機20に通知するための通信ルート通知信号を無線送信部11に送信させる。
ここで、問い合わせ応答信号には、無線ネットワークに新たに参加しようとする子機30の参加要求信号を受信することができたか否かを示すデータと、受信することができた場合には、この参加要求信号の受信強度(RSSI:received signal strength indicator)と、この参加要求信号のホップ数等が含まれており、通信ルート設定部123は、受信強度とホップ数との少なくともいずれか一方を用いて、無線ネットワークに新たに参加しようとする子機30及び親機10間の通信ルートを設定する。例えば、通信ルート設定部123は、ホップ数が最小となる通信ルート、受信強度が最小となる通信ルート、又はホップ数と受信強度とに所定の比率を乗じ、加算したときの値が最小となる通信ルートを、無線ネットワークに新たに参加使用とする子機30及び親機10間の通信ルートとして設定してもよい。
そして、通信ルート設定部123は、無線ネットワークに新たに参加しようとする子機30の親機10までの通信ルートを設定すると、この通信ルートを示す通信ルート通知信号を各子機30及び各中継機20に送信する。
無線受信部13は、アンテナ16により受信された通信信号を無線送信部11と同じ変調方式に従って復調し、制御部12に渡す。通信ルート記憶部14は、通信ルート設定部123により設定された通信ルートを記憶する。スロット記憶部15は、スロット管理部122により生成されたスロット管理テーブルを記憶する。アンテナ16は、無線送信部11により変調された通信信号を無線信号として放射すると共に、無線信号として放射された通信信号を受信する。
図3は、図1に示す中継機20のブロック図を示している。中継機20は、無線送信部21、制御部22、無線受信部23、アンテナ24、及び通信ルート記憶部25を備えている。無線送信部21は、制御部22により生成された通信信号を親機10と同じ変調方式を用いて変調し、アンテナ24から放射する。
制御部22は、CPU、ROM、及びRAM等からなるマイコンから構成され、中継機20全体を制御するものである。ここで、制御部22は、無線受信部23により子機30又は親機10から送信された通信信号が受信された場合、通信ルート記憶部25に記憶された通信ルートに従って、送信先となる親機10、中継機20、又は子機30を特定し、特定した親機10、中継機20、又は子機30に通信信号を送信し、通信信号を中継する。
また、制御部22は、親機10、中継機20、又は子機30から送信された通信信号が無線受信部23により受信されると、この通信信号に対するACK信号を生成し、無線送信部21に送信させる。また、制御部22は、親機10から送信される通信ルート通知信号から自己に関連する通信ルートを取得し、通信ルート記憶部25に記憶させる。
無線受信部23は、子機30又は親機10から送信された通信信号をアンテナ24を介して受信し、この通信信号を親機10と同じ変調方式により復調し、制御部22に渡す。アンテナ24は無線送信部21により変調された通信信号を無線信号として放射すると共に、無線信号として放射された通信信号を受信する。通信ルート記憶部25は、制御部22により取得された通信ルートを記憶する。
図4は、図1に示す子機30のブロック図を示している。子機30は、無線送信部31(送受信手段)、制御部32、無線受信部33(送受信手段)、スロット記憶部34、アンテナ35、センサ36、及び通信ルート記憶部37を備えている。無線送信部31は、制御部32の制御の下、中継機20を介して親機10に通信信号を送信すると共に、親機10から中継機20を介して送信される通信信号を受信する。
制御部32は、CPU、ROM、及びRAM等からなるマイコンから構成され、子機30全体を制御するものであり、タイマ321、スロット管理部322、判断部323(判断手段)、信号生成部324、及び通信ルート取得部325の機能を備えている。これらの機能は、CPUがROMに記憶された所定の制御プログラムを実行することで実現される。タイマ321は、親機10により割り当てられたタイムスロットを特定するための時間を計時する。
スロット管理部322は、親機10から送信された参加要求信号を受信した時を基準として、親機10により自己に割り当てられたスロット番号とタイマ321による計時時間とに従って、自己に割り当てられたタイムスロットの開始時刻、及び終了時刻を特定する。また、スロット管理部322は、タイマ321による計時時刻が自己に割り当てられたタイムスロットの時間内にある場合、通信信号を無線送信部31に送信させ、親機10との同期を図る。
判断部323は、無線送信部31により送信された通信信号を中継した中継機20から送信される応答信号が、この通信信号が送信されてから所定の判断期間内に無線受信部33により受信されなかった場合、この中継機20は単向子機40と通信していると判断する。一方、判断部323は、無線送信部31により送信された通信信号を中継した中継機20から送信されるACK信号が、この通信信号が送信されてから所定の判断期間内に無線受信部33により受信された場合、この中継機20は単向子機40と通信していないと判断する。
そして、判断部323は、中継機20と単向子機40とが通信していると判断した場合、通信信号を送信してから、中継機20及び単向子機40間の通信が終了すると想定される所定の待機時間が経過するのを待ち、この待機時間が経過したとき、無線送信部31に通信信号を再送させる。ここで、所定の待機時間としては、中継機20及び単向子機40間において1回の通信に要する時間を採用することができる。具体的には、単向子機40は、1回の通信において、中継機20に対し、同じ通信信号を複数回数連送するため、所定の待機時間としては、この連送に要する時間を採用することができる。
信号生成部324は、センサ36により計測された生体情報から通信信号を生成する。通信ルート取得部325は、親機10から送信される通信ルート通知信号に含まれる通信ルートのうち、自己に関連する通信ルートを取得し、通信ルート記憶部37に記憶させる。
スロット記憶部34は、親機10により割り当てられたスロット番号を記憶する。このスロット番号は、親機10から送信される参加応答信号に含まれている。アンテナ35は無線による通信信号を送受信する。センサ36は、例えば脈拍計や血圧計から構成され、被験者の脈拍や血圧等の生体情報を計測し、制御部32に渡す。アンテナ35は、無線送信部31により変調された通信信号を無線信号として放射すると共に、無線信号として放射された通信信号を受信する。通信ルート記憶部37は、通信ルート取得部325により取得された通信ルートを記憶する。
図5は、図1に示す単向子機40のブロック図を示している。単向子機40は、無線送信部41、制御部42、センサ43、及びアンテナ44を備えている。無線送信部41は、制御部42により生成された通信信号を親機10と同じ変調方式を用いて変調し、アンテナ44から放射する。制御部42は、CPU、ROM、及びRAM等からなるマイコンから構成され、単向子機40全体を制御する。ここで、制御部42は、センサ43により計測された生体情報を含む連送通信信号を生成し、無線送信部41に送信させる。センサ43は、例えば脈拍計や血圧計から構成され、被験者の脈拍や血圧といった生体情報を計測し、制御部42に渡す。アンテナ44は、無線送信部41により変調された連送通信信号を送信する。
図6は、実施の形態1による無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。まず、ステップS1において、子機30は、通信信号SD1を中継機20に送信する。ここで、子機30は、通信ルート記憶部37に記憶された通信ルートから自己が送信するべき中継機20を特定し、通信信号SD1を送信する。ステップS2において、この通信信号SD1を受信した中継機20は、この通信信号SD1を送信した子機30にACK信号を送信する。
ステップS3において、子機30は、通信信号SD1を中継機20に送信し、ステップS4において、単向子機40は、連送通信信号SD2を送信する。このとき、中継機20は、通信信号SD1と連送通信信号SD2とが衝突し、両信号を受信することができないため、ACK信号を子機30に送信することができない。
従って、子機30は、通信信号SD1を送信してから所定の判断期間TI1内に中継機20から送信されるはずのACK信号を受信することができないため、中継機20及び単向子機40が通信中であると判断する。
ステップS5において、子機30は、通信信号SD1を送信してから所定の待機時間TI2が経過するのを待ち、この待機時間TI2が経過すると、通信信号SD1を中継機20に再送する。待機時間TI2が経過するまでの間、単向子機40は連送通信信号SD2を中継機20に2回送信する。この場合、中継機20及び単向子機40の通信が終了しているため、通信信号SD1と連送通信信号SD2とは衝突せず、中継機20は、ACK信号を子機30に送信することができる。従って、子機30は、所定の判断期間TI1内に中継機20から送信されるはずのACK信号を受信することができるため、単向子機40及び中継機20は通信中ではないと判断する。また、子機30は待機時間TI2が経過するのを待ってから通信信号SD1を再送しているため、単向子機40から2回目以降に連送される連送通信信号SD2が通信信号SD1と衝突することを回避することができる。
このように実施の形態1による無線通信システムによれば、子機30は、通信信号SD1を送信してからその通信信号SD1に対するACK信号を判断期間TI1内に中継機20から受信しなかった場合、この中継機20は単向子機40と通信していると判断し、待機時間TI2が経過するのを待ってから、通信信号SD1を再送する。したがって、中継機20及び単向子機間40で通信がなされている期間において、中継機20により中継されなかった通信信号SD1を親機10に送信することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2による無線通信システムについて説明する。実施の形態2による無線通信システムは、待機時間TI2が変更可能であることを特徴とする。本実施の形態4の無線通信システムは、全体構成、並びに親機10、中継機20、子機30、及び単向子機40の構成が実施の形態1のものと同一であるため、図1〜図5を用いる。また、実施の形態1と同一のものは説明を省き相違点のみ説明する。図7(a)は、実施の形態2における無線通信システムのシーケンス図を示し、図7(b)は、実施の形態2における無線通信システムにおける連送通信信号SD2のデータ構造を示した図である。
連送通信信号SD2は、プリアンブル部F1、ヘッダ部F2、N/M部F3、及びデータ部F4を備えている。プリアンブル部F1は、連送通信信号SD2の開始タイミングを与えるためのデータを格納し、例えば「1」と「0」とが所定ビット長、交互に繰り返えされたビットパターンを格納する。ヘッダ部F2は、例えば、連送通信信号SD2の送信先の端末IDと送信元の端末IDとを格納する。N/M部F3は、単向子機40が1回の通信において連送する連送通信信号SD2の数を示す連送回数Mと、連送通信信号SD2が何番目の連送通信信号であるかを示す連送番号Nとを格納する。例えば、単向子機40が1回の通信において、連送通信信号SD2を4回送信する場合、2番目に送信される連送通信信号SD2のN/M部F3には、「2/4」が格納される。データ部F4には、例えば送信対象となる生体情報が格納される。
図4に示す判断部323は、無線送信部31により送信された通信信号SD1に対して中継機20から送信されるACK信号を、通信信号SD1が送信されてから判断期間TI1内に受信せず、この中継機20が単向子機40と通信していると判断した場合、この中継機20により中継される連送通信信号SD2を傍受し、この連送通信信号SD2のN/M部F3に含まれる連送回数Mと連送番号Nとから、この中継機20と単向子機40との通信が終了すると想定される時間を算出し、この時間を待機時間TI2´として設定する。具体的には、判断部323は、連送通信信号SD2が単向子機40から中継機20に到達すると想定される所定時間を予め記憶しており、連送回数Mと連送番号Nとから連送通信信号SD2の残りの送信回数を求め、この送信回数に前記所定時間を乗じた時間を待機時間TI2´として設定する。
次に、図7(a)のシーケンス図に従って、本無線通信システムの動作について説明する。ステップS21〜S23までの動作は、図6に示すステップS1〜S3と同一であるため、説明を省略する。ステップS24において、単向子機40は、連送通信信号SD2を送信する。このとき、中継機20は、通信信号SD1と最初に送信された連送通信信号SD2とが衝突し、両信号を受信することができないため、通信信号SD1に対するACK信号を子機30に送信することができない。
従って、子機30は、通信信号SD1を送信してから所定の判断期間TI1内に中継機20から送信されるはずのACK信号を受信することができないため、中継機20及び単向子機40が通信中であると判断する。
ステップS25において、単向子機40が2回目の連送通信信号SD2を送信すると、子機30はこの連送通信信号SD2を傍受し、この連送通信信号SD2のN/M部F3に含まれる連送回数Mと連送番号Nとから、中継機20と単向子機40との通信が終了すると想定される時間を算出し、この時間を待機時間TI2´として設定する。ここで、連送回数Mは「3」であり、ステップS25で送信される連送通信信号SD2のN/M部F3には、「2/3」が格納されているため、子機30は、連送通信信号SD2が単向子機40から中継機20に到達すると想定される所定時間に1を乗じた時間を待機時間TI2´として設定する。
ステップS26において、子機30は、ステップS23で通信信号SD1を送信してから設定した待機時間TI2´が経過するのを待ち、この待機時間TI2´が経過すると、通信信号SD1を中継機20に再送する。
このように、実施の形態2による無線通信システムによれば、連送通信信号SD2には、連送回数Mと、何番目の連送通信信号であるかを示す連送番号Nとが含まれ、子機30は中継機20により中継される連送通信信号SD2を傍受し、この連送通信信号SD2のN/M部F3に格納された連送回数Mと連送番号Nとから、待機時間TI2´を設定するため、待機時間TI2´を可能な限り短くし、無線ネットワークのスループットを向上させることができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3による無線通信システムについて説明する。実施の形態3による無線通信システムは、中継機20が子機30から送信された通信信号SD1を中継した場合、その通信信号SD1を送信した子機30に対し、ACK信号を送信しないことを特徴とする。本実施の形態4の無線通信システムは、全体構成、並びに親機10、中継機20、子機30、及び単向子機40の構成が実施の形態1のものと同一であるため、図1〜図5を用いる。また、実施の形態1〜2と同一のものは説明を省き相違点のみ説明する。
本実施の形態において、子機30の無線受信部33は、無線送信部31により通信信号SD1が送信されると、この通信信号SD1を受信した中継機20により中継された通信信号SD1を傍受する。判断部323は、無線受信部33により傍受された通信信号SD1を中継機20からのACK信号として判断する。
図8は、実施の形態3における無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。ステップS31において、子機30が中継機20に通信信号SD1を送信する。次に、中継機20は、ステップS32において、この通信信号SD1を受信し、ステップS33において、この通信信号SD1を親機10又は他の中継機20に中継する。ここで、中継機20は、予め定められた通信ルートからこの通信信号SD1を送信すべき親機10又は中継機20を特定し、特定した親機10又は中継機20にこの通信信号SD1を送信する。
ステップS34において、子機30は、ステップS33において送信された通信信号SD1を傍受し、傍受した通信信号SD1を中継機20からのACK信号であると判断する。
このように、実施の形態3による無線通信システムによれば、子機30は、中継機20によって中継される自己が送信した通信信号SD1を傍受し、傍受した通信信号SD1を中継機20からのACK信号であると判断するため、中継機20は子機30に対してACK信号を送信する必要がなくなり、無線ネットワークのスループットを向上させることができる。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4による無線通信システムについて説明する。実施の形態4による無線通信システムは、中継機20と単向子機40とが通信中である場合、子機30は、中継機20と単向子機40との通信に用いられる変調方式と共存可能な別の変調方式を用いて生成した通信信号SD1を中継機20に送信することを特徴とする。実施の形態4の無線通信システムは、全体構成、並びに親機10、中継機20、子機30、及び単向子機40の構成が実施の形態1のものと同一であるため、図1〜図5を用いる。また、実施の形態1〜3と同一のものは説明を省き相違点のみ説明する。
図4に示す無線送信部31は、単向子機40と中継機20とが通信に用いる第1の変調方式、又は単向子機40と中継機20とが通信に用いる変調方式と共存可能な別の第2の変調方式により通信信号を変調する。ここで、第1の変調方式としては、QPSKといった狭帯域の変調方式を採用することができ、第2の変調方式としては、スペクトラム拡散変調といった広帯域の変調方式を採用することができる。
そして、無線送信部31は、判断部323により、中継機20と単向子機40とが通信していないと判断された場合、第1の変調方式により通信信号SD1を変調すると共に、判断部323により中継機20と単向子機40とが通信していると判断された場合、待機時間TI2において、第2の変調方式により通信信号SD1を変調する。
図3に示す中継機20の無線受信部23は、受信した通信信号SD1が第1の変調方式又は第2の変調方式を用いて変調された通信信号SD1であるか否かを判定し、この通信信号SD1が第1の変調方式を用いて変調された通信信号SD1である場合は、この通信信号SD1を第1の変調方式を用いて復調して制御部22に渡し、この通信信号SD1が第2の変調方式を用いて変調された通信信号SD1である場合は、この通信信号SD1を第2の変調方式を用いて復調して制御部22に渡す。ここで、無線受信部23は、例えば、受信した通信信号SD1の周波数帯域を調べ、この周波数帯域が第1の変調方式に対して予め定められた周波数帯域に属する場合は、この通信信号SD1は第1の変調方式により変調されたと判定し、この周波数帯域が第2の変調方式に対して予め定められた周波数帯域に属する場合は、この通信信号SD1は第2の変調方式により変調されたと判定する。
無線送信部21は、無線受信部23により復調された通信信号SD1が制御部22から渡されると、この通信信号SD1を第1の変調方式を用いて変調し、他の中継機20又は親機10に送信する。
また、無線送信部21は、子機30により第1の変調方式を用いて変調された通信信号SD1が無線受信部23において受信された場合、この通信信号SD1に対するACK信号を第1の変調方式により変調して、この子機30に送信すると共に、子機30から第2の変調方式を用いて変調された通信信号SD1が無線受信部23において受信された場合、この通信信号SD1に対するACK信号を第2の変調方式により変調して、この子機30に送信する。
図9は、実施の形態4による無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。まず、ステップS41において、子機30は、第1の変調方式により変調した通信信号SD1を中継機20に送信する。ステップS42において、この通信信号SD1を受信した中継機20は、この通信信号SD1を送信した子機30に、第1の変調方式により変調したACK信号を送信する。
ステップS43において、子機30は、第1の変調方式により変調した通信信号SD1を中継機20に送信する。ステップS44において、単向子機40は、第1の変調方式により変調した連送通信信号SD2を送信する。このとき、通信信号SD1と連送通信信号SD2とは共に第1の変調方式により変調されているため、通信信号SD1と連送通信信号SD2とが衝突してしまい、中継機20は、両信号を受信することができず、ACK信号を子機30に送信することができない。従って、子機30は、通信信号SD1を送信してから所定の判断期間TI1内に中継機20から送信されるはずのACK信号を受信することができないため、中継機20及び単向子機40が通信中であると判断する。
ステップS45において、子機30は、第2の変調方式により変調した通信信号SD1を中継機20に再送する。ここで、単向子機40が送信する連送通信信号SD2は第1の変調方式により変調されており、子機30が送信する通信信号SD1は第2の変調方式により変調されているため、連送通信信号SD2と通信信号SD1とは衝突せず、共に中継機20により受信される。
ステップS46において、中継機20は、第2の変調方式により変調したACK信号を子機30に送信する。ステップS47において、子機30は、ステップS43で通信信号SD1を送信してから、待機時間TI2が経過していないため、第2の変調方式により変調した通信信号SD1を中継機20に送信する。ステップS48において、中継機20は、子機30から第2の変調方式により変調された通信信号SD1を受信したため、第2の変調方式により変調したACK信号を子機30に送信する。
ステップS49において、子機30は、待機時間TI2が経過したため、第1の変調方式により変調した通信信号SD1を中継機20に送信する。
このように実施の形態4による無線通信システムによれば、子機30は、通信信号SD1に対するACK信号を判断期間TI1内に中継機20から受信しなかった場合、中継機20と単向子機40とが通信していると判断し、中継機20と単向子機40との通信に用いられる第1の変調方式と共存可能な別の第2の変調方式を用いて変調した通信信号を再送する。したがって、中継機20及び単向子機40間で通信がなされている期間において、子機30から送信される通信信号SD1を、中継機20により中継させ、親機10に送信させることができる。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5による無線通信システムについて説明する。実施の形態5による無線通信システムは、中継機20が単向子機40と通信している場合、子機30は、現在設定している通信ルートの次に優先順位が高い通信ルートを自己の通信ルートとして設定することを特徴とする。なお、実施の形態5の無線通信システムは、全体構成、並びに親機10、中継機20、及び単向子機40の構成が実施の形態1のものと同一であるため、図1〜図3、及び図5を用いる。また、実施の形態1〜4と同一のものは説明を省き相違点のみ説明する。
図2に示す親機10の通信ルート設定部123は、実施の形態1と同様にして、各子機30と親機10との通信ルートを設定するが、ある子機30において、親機10までの通信ルートが複数存在する場合、各通信ルートに優先順位を付与する。ここで、通信ルート設定部123は、子機30及び親機10間のホップ数及びRSSIの少なくともいずれか一方を用いて各通信ルートの通信距離を求め、この通信距離が短くなるにつれて優先順位が高くなるように、各通信ルートに優先順位を付与する。そして、通信ルート設定部123は、設定した通信ルートを示す通信ルート通知信号を各子機30及び各中継機20に送信する。
図3に示す中継機20の制御部22は、無線受信部23により子機30から送信された通信信号SD1が受信された場合、通信ルート記憶部25に記憶された通信ルートのうち優先順位が最も高い通信ルートに従って、この通信信号SD1を送信するべき親機10又は中継機20を特定し、無線送信部21に通信信号SD1を送信させ、通信信号SD1を中継する。
図10は、実施の形態5における子機30のブロック図を示している。この子機30は、実施の形態1の子機30に対して更に通信ルート設定部326(通信ルート設定手段)を備えることを特徴とする。
通信ルート記憶部37は、親機10により自己に対して設定された1又は複数の通信ルートを記憶する。ここで、通信ルートが複数存在する場合、各通信ルートには優先順位が付与されている。また、通信ルートは、例えば親機10に到達するまでに通過する中継機20の順番を示した情報から構成されている。
通信ルート設定部326は、判断部323により中継機20と単向子機40とが通信していると判断された場合、通信ルート記憶部37に記憶された通信ルートのうち、現在設定している通信ルートの次に優先順位が高い通信ルートを自己の通信ルートとして設定する。
図11は、実施の形態5による無線通信システムにおける通信ルートを説明する図である。図11において、子機30−1は親機10までの通信ルートとして、中継機20−1を通る通信ルートR1と中継機20−2を通る通信ルートR2とが存在する。ここで、通信ルートR1は通信ルートR2よりも優先順位が高いため、子機30−1は、通信ルートR1を現在の通信ルートとして設定している。
そして、単向子機40−1が中継機20−1と通信している状態において、子機30−1が通信信号SD1を中継機20−1に送信する。そうすると、中継機20−1は単向子機40−1と通信中であるため、子機30−1にACK信号が送信されず、子機30−1は、通信信号SD1を送信してから判断期間TI1が経過するまでにACK信号を受信することができず、中継機20−1と単向子機40−1とは通信中であると判断する。
そして、子機30−1は、現在設定している通信ルートR1よりも優先順位の低い通信ルートR2を自己の通信ルートとして設定し、中継機20−2に通信信号SD1を送信する。ここで、中継機20−2は単向子機40と通信していないため、子機30−1から送信された通信信号SD1は親機10まで送信されることになる。
そして、子機30−1は、中継機20−1に通信信号SD1を送信してから待機時間TI2が経過したときに、通信ルートを通信ルートR2から通信ルートR1に戻す。
このように、実施の形態5による無線通信システムによれば、子機30は、通信信号SD1に対するACK信号を判断期間TI1内に中継機20から受信しなかった場合、中継機20と単向子機40とが通信していると判断し、現在設定している通信ルートの次に優先順位が高い通信ルートを通信ルートとして設定する。したがって、中継機20及び単向子機40間で通信がなされている期間において、子機30から送信される通信信号SD1が別の中継機20により中継され、この通信信号SD1を親機10に送信することができる。その結果、単向子機40と中継機20との間で行われる通信を妨害することなく、子機30からの通信信号SD1を遅滞なく親機10に送信することができる。
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6による無線通信システムについて説明する。実施の形態6による無線通信システムは、実施の形態5による無線通信システムにおいて、通信ルート設定部326が設定した通信ルートの優先順位を一つ上げることを特徴とする。実施の形態6の無線通信システムは、全体構成、並びに親機10、中継機20、及び単向子機40の構成が実施の形態1のものと同一であるため、図1〜図3、及び図5を用いる。また、実施の形態1〜4と同一のものは説明を省き相違点のみ説明する。
図12は、実施の形態6における無線通信システムの子機30の構成を示すブロック図である。この子機30は実施の形態5の子機30において更に優先順位設定部327を備えている。
優先順位設定部327は、通信ルート設定部326が、現在設定している通信ルートに対して次に優先順位の高い通信ルートを設定した場合、この通信ルートの優先順位を一つ上げ、元の通信ルートの優先順位を一つ下げる。
次に、図11を用いて、実施の形態6による無線通信システムについて説明する。実施の形態5の場合と同様にして、子機30−1は、通信ルートR1に代えて通信ルートR2を通信ルートとして設定すると、通信ルートR2の優先順位を一つ上げると共に、通信ルートR1の優先順位を一つ下げる。これにより、子機30−1は、次に通信信号SD1を送信する場合、まず、中継機20−2に通信信号SD1を送信することになる。これにより、単向子機40と通信しない中継機20を通る通信ルートが設定されることになり、通信信号SD1と連送通信信号SD2との衝突を回避し、円滑な通信を実現することができる。
実施の形態1による無線通信システムの全体構成図を示している。 図1に示す親機のブロック図を示している。 図1に示す中継機のブロック図を示している。 図1に示す子機のブロック図を示している。 図1に示す単向子機のブロック図を示している。 実施の形態1における無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。 (a)は、実施の形態2における無線通信システムのシーケンス図を示し、(b)は、実施の形態2における無線通信システムにおける連送通信信号のデータ構造を示した図である。 実施の形態3における無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。 実施の形態4における無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。 実施の形態5における子機のブロック図を示している。 実施の形態5における無線通信システムにおける通信ルートを説明する図である。 実施の形態6における無線通信システムの子機の構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 親機
20 中継機
30 子機
31 無線送信部
32 制御部
33 無線受信部
34 スロット記憶部
35 アンテナ
36 センサ
37 通信ルート記憶部
40 単向子機
44 アンテナ
321 タイマ
322 スロット管理部
323 判断部
324 信号生成部
325 通信ルート取得部
326 通信ルート設定部
327 優先順位設定部
M 連送回数
N 連送番号
TI1 判断期間
TI2 待機時間

Claims (6)

  1. 親機と、子機と、中継機と、単向子機とが所定の無線ネットワークを介して通信可能に接続され、時分割多元接続方式を用いて通信信号をマルチホップ送信する無線通信システムであって、
    前記親機は、前記無線ネットワークに接続された前記子機に時分割多元接続方式のタイムスロットを割り当て、
    前記中継機は、前記無線ネットワークを流れる通信信号を中継し、
    前記単向子機は、前記中継機を介して前記親機に通信信号を送信し、
    前記子機は、
    前記中継機を介して前記親機に通信信号を送信すると共に、前記親機から前記中継機を介して送信される通信信号を受信する送受信手段と、
    前記送受信手段により送信された通信信号に対して前記中継機から送信される応答信号を、前記通信信号が送信されてから所定の判断期間内に受信しなかった場合、前記通信信号が送信されてから、所定の待機時間が経過するのを待ってから、前記通信信号を前記送受信手段に再送させる判断手段とを備えることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記単向子機は、1回の通信において同じ通信信号を連送通信信号として所定の連送回数連送し、
    前記連送通信信号は、前記連送回数と、何番目の連送通信信号であるかを示す連送番号とを含み、
    前記子機における判断手段は、前記応答信号を送信すべき中継機により中継される連送通信信号を傍受し、この連送通信信号に含まれる連送回数と連送番号とから、前記待機時間を設定することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  3. 前記子機における送受信手段は、前記中継機によって中継される通信信号を傍受し、
    前記判断手段は、前記送受信手段により傍受された通信信号を前記中継機からの応答信号であると判断することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  4. 親機と、子機と、中継機と、単向子機とが所定の無線ネットワークを介して通信可能に接続され、時分割多元接続方式を用いて通信信号をマルチホップ送信する無線通信システムであって、
    前記親機は、前記無線ネットワークに接続された前記子機及び前記中継機に時分割多元接続方式のタイムスロットを割り当て、
    前記中継機は、前記無線ネットワークを流れる通信信号を中継し、
    前記単向子機は、前記中継機を介して前記親機に通信信号を送信し、
    前記子機は、
    前記中継機を介して前記親機に通信信号を送信すると共に、前記親機から前記中継機を介して送信される通信信号を受信する送受信手段と、
    前記送受信手段により送信された通信信号に対して前記中継機から送信される応答信号を、前記通信信号を送信してから所定の判断期間内に受信しなかった場合、前記中継機が前記単向子機と通信していると判断する判断手段とを備え、
    前記送受信手段は、前記判断手段により、前記中継機と前記単向子機とが通信していると判断された場合、前記中継機と前記単向子機との通信に用いられる変調方式と共存可能な別の変調方式を用いて変調した通信信号を再送することを特徴とする無線通信システム。
  5. 親機と、子機と、中継機と、単向子機とが所定の無線ネットワークを介して通信可能に接続され、時分割多元接続方式を用いて通信信号をマルチホップ送信する無線通信システムであって、
    前記親機は、前記無線ネットワークに接続された前記子機及び前記中継機に時分割多元接続方式のタイムスロットを割り当て、
    前記中継機は、前記無線ネットワークを流れる通信信号を中継し、
    前記単向子機は、前記中継機を介して前記親機に通信信号を送信し、
    前記子機は、
    前記中継機を介して前記親機に通信信号を送信すると共に、前記親機から前記中継機を介して送信される通信信号を受信する送受信手段と、
    前記送受信手段により送信された通信信号に対して前記中継機から送信される応答信号を、前記通信信号を送信してから所定の判断期間内に受信しなかった場合、前記中継機が前記単向子機と通信していると判断する判断手段と、
    前記親機に至るまでの複数の通信ルートと各通信ルートに対して予め定められた優先順位とを関連付けて記憶する通信ルート記憶手段と、
    前記判断手段により、前記中継機が前記単向子機と通信していると判断された場合、現在設定している通信ルートの次に優先順位が高い通信ルートを自己の通信ルートとして設定する通信ルート設定手段とを備え、
    前記送受信手段は、前記通信ルート設定手段により設定された通信ルートに従って、通信信号を再送することを特徴とする無線通信システム。
  6. 前記通信ルート設定手段により設定された通信ルートの優先順位を上げる優先順位設定手段を更に備えることを特徴とする請求項5記載の無線通信システム。
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