JP4118699B2 - 無線通信方法および無線通信システム - Google Patents

無線通信方法および無線通信システム Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は基地局が無線端末を集中管理し、時間的に分割したスロットで構成される無線フレームを用いて通信を行う無線通信システムに利用する。特に、無線端末間で直接通信を行うためのタイムスロットを利用し、中継に適した無線端末を介することで、基地局と無線端末との間の伝送速度を高速化する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の一般的な基地局集中管理型の無線通信システムの概念を図19に示す。このシステムでは、基地局APが複数の無線端末MT1、MT2、MT3を管理し、無線端末MT1〜MT3は基地局APとコネクションを確立して通信を行う。このとき基地局APを中心として無線端末MT1〜MT3が通信可能な領域が基地局のカバーエリアa5となる。このようなシステムの代表的なものとして、時分割多元接続方式(TDMA)を用いたシステムがある。
【0003】
このシステムでは基地局は無線フレームと呼ばれる一定周期の時間枠を設定し、その中に通信用タイムスロットを割当てる。図20に、この無線フレームb1の構成を示す。無線フレームは、基地局に無線端末がタイミング同期するための同期信号b2および各無線端末へのタイムスロット割当情報b3、各無線端末が基地局へ送信(アップリンク)するためのタイムスロットb5、基地局が各無線端末へ送信(ダウンリンク)するためのタイムスロットb4を含む。基地局は通信する無線端末に対して送受信タイムスロットを割当て、その送受信タイミングをタイムスロット割当情報b3に報知する。無線端末は基地局の同期信号にタイミング同期し、この報知情報を受信することで、送受信のタイミングを取得し、基地局とデータの送受信を行う。
【0004】
無線通信システムにおいて適用される技術の一つに、通信時に無線信号の変調方式を通信路の電波環境に応じて変化させる適応変調方式がある。一般に、無線通信においては、通信路の距離が長くなれば電波は弱まる。また、多重遅延波などにより信号波形が劣化するため伝送誤りが増大する場所が存在する。このような劣悪な電波環境である場所においては、高伝送速度であるが波形劣化に弱い変調方式で通信すると伝送誤りが増大するため、低伝送速度であるが信頼性の高い変調方式での通信が良い場合がある。
【0005】
したがって、通信路の電波環境に応じて、高伝送速度の変調方式と低伝送速度であるが信頼度の高い変調方式とを使い分ける必要がある。図21に基地局集中管理型システムにおける適応変調方式の例を示す。基地局APを中心として、接続する各無線端末は基地局の近傍では16QAM(c2)で通信し、基地局から離れるに従い、QPSK(c3)、BPSK(c4)のように、より高信頼な変調方式を使用する。この技術により電波環境が悪化しても伝送品質を保って通信を行うことが可能となる。
【0006】
また、基地局とデータの送受信が可能なエリアの拡大を実現する技術として、例えば特許文献1に示されているような無線端末によるマルチホップ通信がある。これは無線端末同士の通信を利用し、無線端末を一種の中継器として用いることで、基地局との通信を実現する技術である。図22にマルチホップ通信の一例を示す。基地局APのカバーエリアd2外に存在し、基地局APとの接続を望む無線端末MT3は、自身に近く、かつ通信可能である無線端末MT1と接続する。この無線端末MT1は、カバーエリアd2外にある無線端末MT3の基地局APとの通信を中継し、通信路を確立する。
【0007】
従来のマルチホップ通信では、経路はホップ数を最小にする、もしくは伝送遅延を最小にするように通信路を選択する。したがって、図22のように基地局APのエリア内に存在する無線端末MT2は中継用無線端末を介さずに基地局APと直接接続し、通信を行う。
【0008】
以上のような無線端末によるマルチホップを、アクセス方式にTDMAを採用するシステムにおいて実現する手法としてサブフレームを利用する方式が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。この方式は図23に示すように、基地局が構成する無線フレームe1内に、中継を行う無線端末(FMT)が基地局の構成する無線フレームと同様の構成を持ち、フレーム長が短い、サブフレームe6を構成し、中継を希望する無線端末がこのサブフレーム内同期信号e7に同期し、送受信を行うことで図22に示されるようなマルチホップ中継を実現する。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−237764号公報
【非特許文献1】
2001年5月,VTC2001講演論文集,“Integrated 2-Hop Communication for the HiperLAN/2 Infrastructure Mode”
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、従来のマルチホップ通信では、基地局のエリア内に存在する場合は中継による間接接続ではなく、基地局との直接接続を選択する。しかしながら、基地局のカバーエリア内に存在する無線端末と基地局との間の通信路は必ずしも良好であるとは限らない。
【0011】
前述のように、基地局のカバーエリア内においても、エリア端や遮蔽物近傍の場所では劣悪な電波環境であることがあり、例えば前述の適応変調方式を用いたシステムであれば、低伝送速度での接続になる可能性がある。このとき他の無線端末と高伝送速度でデータの送受信が可能であり、かつその無線端末が基地局と高伝送速度で通信できる場合には、この無線端末を介して、基地局と通信を行う方が高速伝送となる無線端末が存在する。したがって、基地局への直接接続が可能であっても、直接接続と中継による間接接続で通信路の速度を比較し、より高速な通信路を選択できる可能性がある。
【0012】
また、前述のようなサブフレームを利用した中継では基地局のカバーエリアの拡大には適しているが、カバーエリア内において低伝送速度で通信する無線端末の救済を考えた場合には、サブフレームのヘッダによるフレーム使用効率の低下が問題となる。これは中継を行う無線端末の台数が増加すればするほどフレーム使用効率の低下が顕著となる。
【0013】
また、無線アクセスシステムの利用環境では、無線端末は常に移動し、その電波環境は時々刻々と変化する。そのため、電波環境の変化に適応して基地局との直接接続もしくは間接接続を適切に選択して切替える必要がある。これを実現する方法として、サブフレーム方式があるが、この場合に、サブフレームへの再同期が必要となるため、直接接続と中継接続の切替えに時間がかかるという問題がある。加えて、無線端末への機能実装面では、サブフレームを構成するためには無線端末に基地局と同等の機能が必要であり、回路規模の増大や、開発コストが高くなるという問題がある。
【0014】
本発明は、このような背景に行われたものであって、基地局集中管理型の無線通信システムであり、時間的に分割したタイムスロットで構成される無線フレームを用いて通信を行うシステムにおいて、基地局のカバーエリア内に存在し、電波環境が劣悪であるため低い伝送速度での通信を強いられる無線端末に関して、その無線端末と高速な伝送速度で通信することができ、かつ基地局との高速伝送が可能な無線端末を中継端末として選択し、中継させることで、基地局と直接通信するよりも高速な伝送速度で通信することを可能とし、また、従来の方法に比べ、中継を簡易に実現することができ、さらに、無線端末間の電波環境を取得し、中継を行う無線端末を適切に選択する手段を提供し、さらにまた、中継による伝送遅延を抑制する方法を提供し、加えて、中継時の再送制御のために無線端末に要求される負荷、および無線端末の回路規模を抑制することが可能である無線通信方法および無線通信システムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一の観点は、基地局と二つ以上の無線端末から構成された無線通信システムに適用され、前記基地局は自基地局と前記無線端末との間または(「または」は「および/または」の意味を含む)二つの前記無線端末の間にコネクションを設定し、このコネクション毎に時分割した送受信タイムスロットを割当て、この割当てに関するタイムスロット割当情報と前記送受信タイムスロットとで構成された無線フレームを送信し、前記無線端末は受信した前記無線フレーム内の前記タイムスロット割当情報に従って前記送受信タイムスロットを用いてデータの送受信を行う無線通信方法である。
【0016】
ここで、本発明の特徴とするところは、前記基地局は、第一の無線端末とデータの送受信を行うための第一のタイムスロットを割当てるステップと、第二の無線端末とデータの送受信を行うための第二のタイムスロットを割当てるステップと、第一の無線端末と第二の無線端末との間で直接的にデータの送受信を行うための第三のタイムスロットを割当てるステップと、タイムスロット割当情報を通知するタイムスロットを割当て当該タイムスロット割当情報を無線端末に通知するステップと、前記第一のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータまたは前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信するステップと、前記第二のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第二の無線端末との間で送受信するステップとを実行し、前記第一の無線端末は、前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータと前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータとを識別し、前記第一のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータまたは前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記基地局との間で送受信するステップと、前記第三のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第二の無線端末との間で送受信するステップとを実行し、前記第二の無線端末は、前記第二のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記基地局との間で送受信するステップと、前記第三のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信するステップとを実行するところにある。
【0017】
これにより、第二の無線端末宛てのデータは、基地局および第一の無線端末の双方から第二の無線端末に届けられることになり、第二の無線端末では、例えば、高い伝送速度での通信を行った結果、いずれか一方の良好に受信された方のデータを選択して取得することができるため、低い伝送速度での通信を強いられることがなくなる。また、通信経路の選択を行っていないため、従来の方法に比べ、中継を簡易に実現することができる。
【0018】
あるいは、本発明の無線通信方法の特徴とするところは、前記基地局は、第二の無線端末とデータの送受信を行うための第二のタイムスロットを割当てるステップと、前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間で直接的にデータの送受信を行うための第三のタイムスロットを割当てるステップと、タイムスロット割当情報を通知するタイムスロットを割当て当該タイムスロット割当情報を無線端末に通知するステップと、前記第一の無線端末との間に複数のコネクションを設定するステップと、前記第一の無線端末との間に設定した前記複数のコネクションのうちの一つを前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信するためのコネクションとし前記第一のタイムスロットを割当てるステップと、前記第一の無線端末との間に設定した前記複数のコネクションのうちの一つを前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信するためのコネクションとし前記第一のタイムスロットとは別のタイムスロットを割当てるステップと、前記第二のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第二の無線端末との間で送受信するステップとを実行し、前記第一の無線端末は、前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータを第一のタイムスロットを用いて前記基地局との間で送受信するステップと、前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータと前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを識別し、前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一のタイムスロットとは別に前記基地局が設定したタイムスロットを用いて前記基地局との間で送受信するステップと、前記第三のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第二の無線端末との間で送受信するステップとを実行し、前記第二の無線端末は、前記第二のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記基地局との間で送受信するステップと、前記第三のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信するステップとを実行するところにある。
【0019】
これによれは、第一の無線端末では、自無線端末に関するデータと第二の無線端末に関するデータとを別のタイムスロットによって送受信できるので、例えば、自無線端末に関するデータの送受信が第二の無線端末に関するデータの送受信によって何らかの支障をきたすことを回避することができる。
【0020】
また、前記基地局および前記無線端末は異なる伝送速度を実現する変調モードを二つ以上持ち、その中から任意の変調モードを選択して通信を行うことが可能であり、前記基地局は、前記第一の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第一の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R13を取得するステップと、前記第二の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R12を取得するステップとを実行し、前記第一または第二の無線端末は、前記基地局により前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間に設定されたコネクションの伝送品質を測定し前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R23を取得するステップと、前記伝送速度R23を前記基地局に通知するステップとを実行し、前記基地局は、前記伝送速度R12、R13、R23で表される条件式
R12<1/((1/R13)+(1/R23))
が満たされた場合に前記第二の無線端末との直接通信ではなく前記第一の無線端末を経由した間接通信を選択するステップとを実行することが望ましい。
【0021】
これにより、基地局は、基地局および第一および第二の無線端末との間における実際の伝送速度情報に基づき精度の高い通信経路を選択することができると共に、無用な通信経路を解放し、ネットワークリソースを有効利用することができる。
【0022】
あるいは、前記基地局および前記無線端末は異なる伝送速度を実現する変調モードを二つ以上持ち、その中から任意の変調モードを選択して通信を行うことが可能であり、前記基地局は、前記第一の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第一の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R13を取得するステップと、前記第二の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R12を取得するステップと、取得した前記伝送速度R12およびR13を前記第二の無線端末に通知するステップとを実行し、前記第一の無線端末は、前記基地局により前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間に設定されたコネクションの伝送品質を測定し前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R23を取得するステップと、取得した前記伝送速度R23を前記第二の無線端末に通知するステップとを実行し、前記第二の無線端末は、前記基地局により前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間に設定されたコネクションの伝送品質を測定し前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R23を取得するステップと、前記伝送速度R12、R13、R23で表される条件式
R12<1/((1/R13)+(1/R23))
が満たされた場合に前記基地局との直接通信ではなく前記第一の無線端末を経由した間接通信を選択してその旨を前記基地局に報告するステップとを実行することもできる。さらに、前記基地局は前記報告に基づき自基地局と前記第二の無線端末との間の通信経路を不要であると判断して解放するステップを実行することが望ましい。
【0023】
これにより、基地局は、基地局および第一および第二の無線端末との間における実際の伝送速度情報に基づき精度の高い通信経路を選択することができると共に、無用な通信経路を解放し、ネットワークリソースを有効利用することができるが、この際に、第二の無線端末が通信経路の選択を行うため、基地局の処理負荷を軽減させることができる。例えば、一つの基地局が複数の無線端末との間でデータの送受信を行う場合には、その通信経路選択処理を複数並行して実行する必要があるが、その並行処理能力には自ずから限界がある。このような場合に、第二の無線端末側が通信経路選択処理の大部分を代行することにより、基地局における並行処理能力を大幅に増大させることができる。
【0024】
また、前記伝送速度R12、R13、R23で表される条件式
R12<1/((1/R13)+(1/R23))
を満たす前記第一の無線端末となり得る無線端末が複数存在した場合には、前記基地局は、(1/R13)+(1/R23)
を最小にする無線端末を前記第一の無線端末として選択し、前記第二の無線端末との直接通信ではなく、前記第一の無線端末を経由した間接通信を選択するステップを実行することが望ましい。
【0025】
あるいは、前記伝送速度R12、R13、R23で表される条件式
R12<1/((1/R13)+(1/R23))
を満たす前記第一の無線端末となり得る無線端末が複数存在した場合に、前記第二の無線端末は、
(1/R13)+(1/R23)
を最小にする無線端末を前記第一の無線端末として選択し、前記基地局に報告すると共に、前記基地局との直接通信ではなく、前記第一の無線端末を経由した間接通信を選択するステップを実行することが望ましい。
【0026】
これにより、複数の第一の無線端末となり得る無線端末の中から最も条件の良い第一の無線端末を選択することができる。
【0027】
また、前記基地局は、前記タイムスロット割当情報に前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置情報を含めて報知するステップを実行し、前記第二の無線端末は、前記基地局が報知する前記タイムスロット割当情報を受信しこのタイムスロット割当情報に記載の各無線端末に対する前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置情報を取得するステップと、取得した前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置情報をもとに、前記第二の無線端末を除くすべての無線端末が基地局に対して送信する信号を受信することによって前記伝送速度R23を取得するステップとを実行し、前記第二の無線端末以外の無線端末は、前記基地局が報知する前記タイムスロット割当情報を受信しこのタイムスロット割当情報に記載の各無線端末に対する前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置情報を取得するステップと、取得した前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置情報をもとに前記第二の無線端末が基地局に対して送信する信号を受信することによって前記伝送速度R23を取得するステップとを実行することもできる。これによれば、各無線端末のタイムスロット割当位置情報を知ることによって、所望する無線端末の伝送速度情報を的確に得ることができる。
【0028】
あるいは、前記基地局は、前記無線端末に対してこの無線端末を除く全ての無線端末宛に試験信号を送信するためのタイムスロットを割当てるステップと、この割当てに関する情報を前記タイムスロット割当情報に含めて報知するステップと、全ての無線端末に対して前記試験信号を受信することを指示するステップとを実行し、前記無線端末は、前記基地局が報知する前記タイムスロット割当情報に従い、この無線端末を除く全ての無線端末宛に試験信号を送信するステップを実行し、前記第二の無線端末は、この第二の無線端末を除く全ての無線端末が送信する前記試験信号を受信し、前記伝送速度R23を取得するステップを実行し、前記第二の無線端末以外の無線端末は、前記第二の無線端末が送信する前記試験信号を受信し、前記伝送速度R23を取得するステップを実行することもできる。
【0029】
これによれば、あらかじめ定められた試験信号を送信するためのタイムスロットを用いて各無線端末の伝送速度情報を得ることができるため、所望する無線端末の伝送速度情報を的確に得ることができる。特に、試験信号を用いることにより、現在、通常のデータ通信が行われていない無線端末についても伝送速度情報を得ることができる利点がある。これにより、無線端末間の電波環境情報を取得し、中継を行う無線端末を適切に選択することができる。
【0030】
前記基地局は、前記第一の無線端末を経由した間接通信を行う場合に、前記第一の無線端末とデータの送受信を行うためのタイムスロットで送信可能な前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータのデータ量と、前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間で直接的にデータの送受信を行うためのタイムスロットで送信可能な前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータのデータ量とが等しくなるようにタイムスロットを割当てるステップを実行することが望ましい。
【0031】
すなわち、二つの通信経路を伝送される二つのデータは、等しいデータなので、一方の通信経路に伝送されるデータ量と他方の通信経路に伝送されるデータ量とは等しいが、二つの通信経路のデータ伝送容量が異なる場合もあるので、そのような場合には、いずれかデータ伝送容量の小さい方の通信経路のデータ量に合わせてタイムスロットを割当てる。これにより、二つの通信経路からのデータ到着タイミングをほぼ等しくすることができるため、データの待ち合わせなどの伝送遅延を抑制することができる。
【0032】
前記基地局は、前記無線フレーム内において、前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータのうち、前記基地局から第二の無線端末宛てのデータを収容する前記第一のタイムスロットを、この基地局から第二の無線端末宛てのデータを収容する前記第三のタイムスロットよりも前方に配置し、前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータのうち、前記第二の無線端末から基地局宛てのデータを収容する前記第三のタイムスロットをこの第二の無線端末から基地局宛てのデータを収容する前記第一のタイムスロットよりも前方に配置するステップを実行することが望ましい。
【0033】
すなわち、第一の無線端末が基地局から第二の無線端末宛てのデータを受け取ってからでないと、第一の無線端末は第二の無線端末宛にデータを伝送できないので、ダウンリンクの場合には、第一のタイムスロットを、第三のタイムスロットよりも前方も配置する。また、第一の無線端末が第二の無線端末から基地局宛てのデータを受け取ってからでないと、第一の無線端末は基地局宛にデータを伝送できないので、アップリンクの場合には、第三のタイムスロットを、第一のタイムスロットよりも前方に配置する。これにより、データの待ち合わせなどの伝送遅延を抑制することができる。
【0034】
前記基地局または前記第二の無線端末のうちの送信側にて送信するデータに符号誤り検出用符号を付与し、受信側にてこのデータの符号誤りの有無を検出し、符号誤り時には再送により誤り補償を行うステップを実行する際に、前記第一の無線端末は、前記基地局より受信した前記基地局から第二の無線端末宛てのデータを符号誤りの有無に関わらずそのまま前記第二の無線端末に送信するステップと、前記第二の無線端末より受信した前記第二の無線端末から基地局宛てのデータを符号誤りの有無に関わらずそのまま前記基地局に送信するステップとを実行することが望ましい。
【0035】
すなわち、基地局と第二の無線端末との間で中継端末としての役割を果たしている第一の無線端末では、基地局と第二の無線端末との間で送受信されるデータの符号誤りの有無に関与する必要はない。これにより、中継時の再送制御のために無線端末に要求される負荷および無線端末の回路規模を抑制することができる。
【0036】
本発明の第二の観点は、基地局と二つ以上の無線端末から構成され、前記基地局は自基地局と前記無線端末との間または二つの前記無線端末の間にコネクションを設定し、このコネクション毎に時分割した送受信タイムスロットを割当て、この割当てに関するタイムスロット割当情報と前記送受信タイムスロットとで構成された無線フレームを送信し、前記無線端末は受信した前記無線フレーム内の前記タイムスロット割当情報に従って前記送受信タイムスロットを用いてデータの送受信を行う無線通信システムである。
【0037】
ここで、本発明の特徴とするところは、前記基地局は、第一の無線端末とデータの送受信を行うための第一のタイムスロットを割当て、第二の無線端末とデータの送受信を行うための第二のタイムスロットを割当て、第一の無線端末と第二の無線端末との間で直接的にデータの送受信を行うための第三のタイムスロットを割当てる手段と、タイムスロット割当情報を通知するタイムスロットを割当て当該タイムスロット割当情報を無線端末に通知する手段と、前記第一のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータまたは前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信し、前記第二のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第二の無線端末との間で送受信する手段とを備え、前記第一の無線端末は、前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータと前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータとを識別する手段と、この識別する手段によりデータを識別し、前記第一のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータまたは前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記基地局との間で送受信し、前記第三のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第二の無線端末との間で送受信する手段とを備え、前記第二の無線端末は、前記第二のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記基地局との間で送受信し、前記第三のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信する手段とを備えたところにある。
【0038】
あるいは、本発明の無線通信システムの特徴とするところは、前記基地局は、第二の無線端末とデータの送受信を行うための第二のタイムスロットを割当て、前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間で直接的にデータの送受信を行うための第三のタイムスロットを割当てる手段と、タイムスロット割当情報を通知するタイムスロットを割当て当該タイムスロット割当情報を無線端末に通知する手段と、前記第一の無線端末との間に複数のコネクションを設定し、前記第一の無線端末との間に設定した前記複数のコネクションのうちの一つを前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信するためのコネクションとし前記第一のタイムスロットを割当て、前記第一の無線端末との間に設定した前記複数のコネクションのうちの一つを前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信するためのコネクションとし前記第一のタイムスロットとは別のタイムスロットを割当てる手段と、前記第二のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第二の無線端末との間で送受信する手段とを備え、前記第一の無線端末は、前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータと前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを識別する手段と、前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータを前記第一のタイムスロットを用いて前記基地局との間で送受信し、前記識別する手段によりデータを識別し、前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一のタイムスロットとは別に前記基地局が設定したタイムスロットを用いて前記基地局との間で送受信し、前記第三のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第二の無線端末との間で送受信する手段とを備え、前記第二の無線端末は、前記第二のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記基地局との間で送受信し、前記第三のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信する手段とを備えたところにある。
【0039】
さらに、前記基地局および前記無線端末は、異なる伝送速度を実現する変調モードを二つ以上持ち、その中から任意の変調モードを選択して通信を行う手段を備え、前記基地局は、前記第一の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第一の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R13を取得し、前記第二の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R12を取得する手段とを備え、前記第一または第二の無線端末は、前記基地局により前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間に設定されたコネクションの伝送品質を測定し前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R23を取得する手段と、前記伝送速度R23を前記基地局に通知する手段とを備え、前記基地局は、前記伝送速度R12、R13、R23で表される条件式
R12<1/((1/R13)+(1/R23))
が満たされた場合に前記第二の無線端末との直接通信ではなく前記第一の無線端末を経由した間接通信を選択する手段とを備えることが望ましい。
【0040】
さらに、前記基地局および前記無線端末は、異なる伝送速度を実現する変調モードを二つ以上持ち、その中から任意の変調モードを選択して通信を行う手段を備え、前記基地局は、前記第一の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第一の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R13を取得し、前記第二の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R12を取得する手段と、取得した前記伝送速度R12およびR13を前記第二の無線端末に通知する手段とを備え、前記第一の無線端末は、前記基地局により前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間に設定されたコネクションの伝送品質を測定し前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R23を取得する手段と、取得した前記伝送速度R23を前記第二の無線端末に通知する手段とを備え、前記第二の無線端末は、前記基地局により前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間に設定されたコネクションの伝送品質を測定し前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R23を取得する手段と、前記伝送速度R12、R13、R23で表される条件式
R12<1/((1/R13)+(1/R23))
が満たされた場合に前記基地局との直接通信ではなく前記第一の無線端末を経由した間接通信を選択してその旨を前記基地局に報告する手段とを備えることもできる。さらに、前記基地局は、前記報告する手段からの報告を受け取り自基地局と前記第二の無線端末との間の通信経路を不要であると判断して解放する手段を備えることが望ましい。
【0041】
この際に、前記選択する手段は、前記伝送速度R12、R13、R23で表される条件式
R12<1/((1/R13)+(1/R23))
を満たす前記第一の無線端末となり得る無線端末が複数存在した場合には、
(1/R13)+(1/R23)
を最小にする無線端末を前記第一の無線端末として選択し、前記第二の無線端末との直接通信ではなく、前記第一の無線端末を経由した間接通信を選択する手段を備えることが望ましい。
【0042】
あるいは、前記報告する手段は、前記伝送速度R12、R13、R23で表される条件式
R12<1/((1/R13)+(1/R23))
を満たす前記第一の無線端末となり得る無線端末が複数存在した場合に、
(1/R13)+(1/R23)
を最小にする無線端末を前記第一の無線端末として選択し、前記基地局に報告すると共に、前記基地局との直接通信ではなく、前記第一の無線端末を経由した間接通信を選択する手段を備えることが望ましい。
【0043】
さらに、前記基地局は、前記タイムスロット割当情報に前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置を含めて報知する手段を備え、前記第二の無線端末は、前記基地局が報知する前記タイムスロット割当情報を受信しこのタイムスロット割当情報に記載の各無線端末に対する前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置を取得する手段と、取得した前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置をもとに、前記第二の無線端末を除くすべての無線端末が基地局に対して送信する信号を受信することによって前記伝送速度R23を取得する手段とを備え、前記第二の無線端末以外の無線端末は、前記基地局が報知する前記タイムスロット割当情報を受信しこのタイムスロット割当情報に記載の各無線端末に対する前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置を取得する手段と、取得した前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置をもとに前記第二の無線端末が基地局に対して送信する信号を受信することによって前記伝送速度R23を取得する手段とを備えることもできる。
【0044】
あるいは、前記基地局は、前記無線端末に対してこの無線端末を除く全ての無線端末宛に試験信号を送信するためのタイムスロットを割当てる手段と、この割当てに関する情報を前記タイムスロット割当情報に含めて報知する手段と、全ての無線端末に対して前記試験信号を受信することを指示する手段とを備え、前記無線端末は、前記基地局が報知する前記タイムスロット割当情報に従い、この無線端末を除く全ての無線端末宛に試験信号を送信する手段を備え、前記第二の無線端末は、この第二の無線端末を除く全ての無線端末が送信する前記試験信号を受信し、前記伝送速度R23を取得する手段を備え、前記第二の無線端末以外の無線端末は、前記第二の無線端末が送信する前記試験信号を受信し、前記伝送速度R23を取得する手段を備えることもできる。
【0045】
また、前記基地局は、前記第一の無線端末を経由した間接通信を行う場合に、前記第一の無線端末とデータの送受信を行うためのタイムスロットで送信可能な前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータのデータ量と、前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間で直接的にデータの送受信を行うためのタイムスロットで送信可能な前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータのデータ量とが等しくなるようにタイムスロットを割当てる手段を備えることが望ましい。
【0046】
また、前記基地局は、前記無線フレーム内において、前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータのうち、前記基地局から第二の無線端末宛てのデータを収容する前記第一のタイムスロットを、この基地局から第二の無線端末宛てのデータを収容する前記第三のタイムスロットよりも前方に配置し、前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータのうち、前記第二の無線端末から基地局宛てのデータを収容する前記第三のタイムスロットをこの第二の無線端末から基地局宛てのデータを収容する前記第一のタイムスロットよりも前方に配置する手段を備えることが望ましい。
【0047】
また、前記基地局または前記第二の無線端末のうちの送信側にて送信するデータに符号誤り検出用符号を付与し、受信側にてこのデータの符号誤りの有無を検出し、符号誤り時には再送により誤り補償を行う手段を備え、前記第一の無線端末は、前記基地局より受信した前記基地局から第二の無線端末宛てのデータを符号誤りの有無に関わらずそのまま前記第二の無線端末に送信し、前記第二の無線端末より受信した前記第二の無線端末から基地局宛てのデータを符号誤りの有無に関わらずそのまま前記基地局に送信する手段を備えることが望ましい。
【0048】
本発明の第三の観点は、基地局と二つ以上の無線端末から構成され、前記基地局は自基地局と前記無線端末との間または二つの前記無線端末の間にコネクションを設定し、このコネクション毎に時分割した送受信タイムスロットを割当て、この割当てに関するタイムスロット割当情報と前記送受信タイムスロットとで構成された無線フレームを送信し、前記無線端末は受信した前記無線フレーム内の前記タイムスロット割当情報に従って前記送受信タイムスロットを用いてデータの送受信を行う無線通信システムに適用される前記基地局である。
【0049】
ここで、本発明の特徴とするところは、第一の無線端末とデータの送受信を行うための第一のタイムスロットを割当て、第二の無線端末とデータの送受信を行うための第二のタイムスロットを割当て、第一の無線端末と第二の無線端末との間で直接的にデータの送受信を行うための第三のタイムスロットを割当てる手段と、タイムスロット割当情報を通知するタイムスロットを割当て当該タイムスロット割当情報を無線端末に通知する手段と、前記第一のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータまたは前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信し、前記第二のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第二の無線端末との間で送受信する手段とを備えたところにある。
【0050】
あるいは、本発明の基地局の特徴とするところは、第二の無線端末とデータの送受信を行うための第二のタイムスロットを割当て、前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間で直接的にデータの送受信を行うための第三のタイムスロットを割当てる手段と、タイムスロット割当情報を通知するタイムスロットを割当て当該タイムスロット割当情報を無線端末に通知する手段と、前記第一の無線端末との間に複数のコネクションを設定し、前記第一の無線端末との間に設定した前記複数のコネクションのうちの一つを前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信するためのコネクションとし前記第一のタイムスロットを割当て、前記第一の無線端末との間に設定した前記複数のコネクションのうちの一つを前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信するためのコネクションとし前記第一のタイムスロットとは別のタイムスロットを割当てる手段と、前記第二のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第二の無線端末との間で送受信する手段とを備えたところにある。
【0051】
さらに、前記第一または第二の無線端末は、異なる伝送速度を実現する変調モードを二つ以上持ち、その中から任意の変調モードを選択して通信を行うことができ、基地局により前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間に設定されたコネクションの伝送品質を測定し前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R23を取得し、前記伝送速度R23は基地局に通知され、異なる伝送速度を実現する変調モードを二つ以上持ち、その中から任意の変調モードを選択して通信を行う手段と、前記第一の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第一の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R13を取得し、前記第二の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R12を取得する手段と、前記伝送速度R12、R13、R23で表される条件式
R12<1/((1/R13)+(1/R23))
が満たされた場合に前記第二の無線端末との直接通信ではなく前記第一の無線端末を経由した間接通信を選択する手段とを備えることが望ましい。
【0052】
さらに、異なる伝送速度を実現する変調モードを二つ以上持ち、その中から任意の変調モードを選択して通信を行う手段と、前記第一の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第一の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R13を取得し、前記第二の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R12を取得する手段と、取得した前記伝送速度R12およびR13を前記第二の無線端末に通知する手段とを備えることが望ましい。
【0053】
さらに、前記通知する手段が前記第二の無線端末に通知した前記伝送速度R12およびR13に基づき前記第二の無線端末が選択した通信経路の情報を前記第二の無線端末から受け取り、前記第二の無線端末が選択した通信経路以外の自基地局から前記第二の無線端末への通信経路を不要であると判断して解放する手段を備えることが望ましい。
【0054】
また、前記選択する手段は、前記伝送速度R12、R13、R23で表される条件式
R12<1/((1/R13)+(1/R23))
を満たす前記第一の無線端末となり得る無線端末が複数存在した場合には、
(1/R13)+(1/R23)
を最小にする無線端末を前記第一の無線端末として選択し、前記第二の無線端末との直接通信ではなく、前記第一の無線端末を経由した間接通信を選択する手段を備えることが望ましい。
【0055】
また、前記タイムスロット割当情報に前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置を含めて報知する手段を備えることが望ましい。
【0056】
また、前記無線端末に対してこの無線端末を除く全ての無線端末宛に試験信号を送信するためのタイムスロットを割当てる手段と、この割当てに関する情報を前記タイムスロット割当情報に含めて報知する手段と、全ての無線端末に対して前記試験信号を受信することを指示する手段とを備えることが望ましい。
【0057】
また、前記第一の無線端末を経由した間接通信を行う場合に、前記第一の無線端末とデータの送受信を行うためのタイムスロットで送信可能な前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータのデータ量と、前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間で直接的にデータの送受信を行うためのタイムスロットで送信可能な前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータのデータ量とが等しくなるようにタイムスロットを割当てる手段を備えることが望ましい。
【0058】
また、前記無線フレーム内において、自基地局と前記第二の無線端末との間のデータのうち、自基地局から第二の無線端末宛てのデータを収容する前記第一のタイムスロットを、自基地局から第二の無線端末宛てのデータを収容する前記第三のタイムスロットよりも前方に配置し、自基地局と前記第二の無線端末との間のデータのうち、前記第二の無線端末から自基地局宛てのデータを収容する前記第三のタイムスロットをこの第二の無線端末から自基地局宛てのデータを収容する前記第一のタイムスロットよりも前方に配置する手段を備えることが望ましい。
【0059】
本発明の第四の観点は、基地局と二つ以上の無線端末から構成され、前記基地局は自基地局と前記無線端末との間または二つの前記無線端末の間にコネクションを設定し、このコネクション毎に時分割した送受信タイムスロットを割当て、この割当てに関するタイムスロット割当情報と前記送受信タイムスロットとで構成された無線フレームを送信し、前記無線端末は受信した前記無線フレーム内の前記タイムスロット割当情報に従って前記送受信タイムスロットを用いてデータの送受信を行う無線通信システムに適用される前記無線端末である。
【0060】
ここで、本発明の特徴とするところは、前記基地局は、第一の無線端末とデータの送受信を行うための第一のタイムスロットを割当て、第二の無線端末とデータの送受信を行うための第二のタイムスロットを割当て、第一の無線端末と第二の無線端末との間で直接的にデータの送受信を行うための第三のタイムスロットを割当て、タイムスロット割当情報を通知するタイムスロットを割当て当該タイムスロット割当情報を無線端末に通知し、前記第一のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータまたは前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信し、前記第二のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第二の無線端末との間で送受信し、自己が前記第一の無線端末であるときには、
前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータと前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータとを識別する手段と、この識別する手段によりデータを識別し、前記第一のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータまたは前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記基地局との間で送受信し、前記第三のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第二の無線端末との間で送受信する手段とを備え、自己が前記第二の無線端末であるときには、前記第二のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記基地局との間で送受信し、前記第三のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信する手段とを備えたところにある。
【0061】
あるいは、本発明の無線端末の特徴とするところは、前記基地局は、第二の無線端末とデータの送受信を行うための第二のタイムスロットを割当て、前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間で直接的にデータの送受信を行うための第三のタイムスロットを割当て、タイムスロット割当情報を通知するタイムスロットを割当て当該タイムスロット割当情報を無線端末に通知し、前記第一の無線端末との間に複数のコネクションを設定し、前記第一の無線端末との間に設定した前記複数のコネクションのうちの一つを前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信するためのコネクションとし第一のタイムスロットを割当て、前記第一の無線端末との間に設定した前記複数のコネクションのうちの一つを前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信するためのコネクションとし前記第一のタイムスロットとは別のタイムスロットを割当て、前記第二のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第二の無線端末との間で送受信し、自己が前記第一の無線端末であるときには、前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータと前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを識別する手段と、前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータを前記第一のタイムスロットを用いて前記基地局との間で送受信し、前記識別する手段によりデータを識別し、前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一のタイムスロットとは別に前記基地局が設定したタイムスロットを用いて前記基地局との間で送受信し、前記第三のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第二の無線端末との間で送受信する手段とを備え、自己が前記第二の無線端末であるときには、前記第二のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記基地局との間で送受信し、前記第三のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信する手段とを備えたところにある。
【0062】
さらに、前記基地局および自無線端末は、異なる伝送速度を実現する変調モードを二つ以上持ち、その中から任意の変調モードを選択して通信を行う手段を備え、前記基地局は、前記第一の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第一の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R13を取得し、前記第二の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R12を取得し、自己が前記第一または第二の無線端末であるときには、前記基地局により前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間に設定されたコネクションの伝送品質を測定し前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R23を取得する手段と、前記伝送速度R23を前記基地局に通知する手段とを備えることが望ましい。
【0063】
さらに、前記基地局および自無線端末は、異なる伝送速度を実現する変調モードを二つ以上持ち、その中から任意の変調モードを選択して通信を行う手段を備え、前記基地局は、前記第一の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第一の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R13を取得し、前記第二の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R12を取得し、取得した前記伝送速度R12およびR13を前記第二の無線端末に通知し、自己が前記第一の無線端末であるときには、前記基地局により前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間に設定されたコネクションの伝送品質を測定し前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R23を取得する手段と、取得した前記伝送速度R23を前記第二の無線端末に通知する手段とを備え、自己が前記第二の無線端末であるときには、前記基地局により前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間に設定されたコネクションの伝送品質を測定し前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R23を取得する手段と、前記伝送速度R12、R13、R23で表される条件式
R12<1/((1/R13)+(1/R23))
が満たされた場合に前記基地局との直接通信ではなく前記第一の無線端末を経由した間接通信を選択してその旨を前記基地局に報告する手段とを備えることが望ましい。
【0064】
この際に、前記報告する手段は、前記伝送速度R12、R13、R23で表される条件式
R12<1/((1/R13)+(1/R23))
を満たす前記第一の無線端末となり得る無線端末が複数存在した場合に、
(1/R13)+(1/R23)
を最小にする無線端末を前記第一の無線端末として選択し、前記基地局に報告すると共に、前記基地局との直接通信ではなく、前記第一の無線端末を経由した間接通信を選択する手段を備えることが望ましい。
【0065】
また、前記基地局は、前記タイムスロット割当情報に前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置を含めて報知し、自己が前記第二の無線端末であるときには、前記基地局が報知する前記タイムスロット割当情報を受信しこのタイムスロット割当情報に記載の各無線端末に対する前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置を取得する手段と、取得した前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置をもとに、前記第二の無線端末を除くすべての無線端末が基地局に対して送信する信号を受信することによって前記伝送速度R23を取得する手段とを備え、自己が前記第二の無線端末以外の無線端末であるときには、前記基地局が報知する前記タイムスロット割当情報を受信しこのタイムスロット割当情報に記載の各無線端末に対する前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置を取得する手段と、取得した前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置をもとに前記第二の無線端末が基地局に対して送信する信号を受信することによって前記伝送速度R23を取得する手段とを備えることが望ましい。
【0066】
また、前記基地局は、前記無線端末に対してこの無線端末を除く全ての無線端末宛に試験信号を送信するためのタイムスロットを割当て、この割当てに関する情報を前記タイムスロット割当情報に含めて報知し、全ての無線端末に対して前記試験信号を受信することを指示し、自無線端末は、前記基地局が報知する前記タイムスロット割当情報に従い、この無線端末を除く全ての無線端末宛に試験信号を送信する手段を備え、自己が前記第二の無線端末であるときには、この第二の無線端末を除く全ての無線端末が送信する前記試験信号を受信し、前記伝送速度R23を取得する手段を備え、自己が前記第二の無線端末以外の無線端末であるときには、前記第二の無線端末が送信する前記試験信号を受信し、前記伝送速度R23を取得する手段を備えることもできる。
【0067】
また、前記基地局または前記第二の無線端末のうちの送信側にて送信するデータに符号誤り検出用符号を付与し、受信側にてこのデータの符号誤りの有無を検出し、符号誤り時には再送により誤り補償を行う手段を備え、自己が前記第一の無線端末であるときには、前記基地局より受信した前記基地局から第二の無線端末宛てのデータを符号誤りの有無に関わらずそのまま前記第二の無線端末に送信し、前記第二の無線端末より受信した前記第二の無線端末から基地局宛てのデータを符号誤りの有無に関わらずそのまま前記基地局に送信する手段を備えることが望ましい。
【0068】
これにより、基地局のカバーエリア内に存在し、電波環境が劣悪であるため低い伝送速度での通信を強いられる無線端末に関して、その無線端末と高速な伝送速度で通信することができ、かつ基地局との高速伝送が可能な無線端末を中継端末として選択し、中継させることで、基地局と直接通信するよりも高伝送速度で通信することを可能とし、また、従来の方法に比べ、中継を簡易に実現することができ、さらに、無線端末間の電波環境を取得し、中継を行う無線端末を適切に選択する手段を提供し、さらにまた、中継による伝送遅延を抑制する方法を提供し、加えて、中継時の再送制御のために無線端末に要求される負荷、および無線端末の回路規模を抑制することが可能である無線通信方法および無線通信システムを実現することができる。
【0069】
【発明の実施の形態】
本発明実施例の無線通信システムを図1ないし図18を参照して説明する。図1は本実施例の基地局のブロック構成図である。図2は本実施例の第一の無線端末のブロック構成図である。図3は本実施例の第二の無線端末のブロック構成図である。図4はHiSWANa規格における無線フレーム構成を示す図である。図5は無線端末中継による基地局へ接続の例を示す図である。図6はダイレクトリンクスロットを含む場合の無線フレーム構成を示す図である。図7はダイレクトリンクを用いた中継方式の説明図である。図8は無線端末による中継への移行処理開始の判断を示すフローチャートである。図9は基地局主導による中継への移行処理手順を示すフローチャートである。図10は基地局主導による無線端末MT1選択方法を示すフローチャートである。図11は中継用無線端末に対する中継許可の問い合わせ処理を示すフローチャートである。図12は中継接続から直接接続への移行処理手順を示すフローチャートである。図13は無線端末MT2主導による中継への移行処理手順を示すフローチャートである。図14は無線端末MT2主導によるMT1選択方法を示すフローチャートである。図15は他無線端末の送信信号受信による中継を行う無線端末検出の実施例を示すフローチャートである。図16は信号のブロードキャストによる中継を行う無線端末検出の実施例を示すフローチャートである。図17は基地局から無線端末方向の通信におけるタイムスロット割当の実施例を示す図である。図18は無線端末から基地局方向の通信におけるタイムスロット割当の実施例を示す図である。
【0070】
ここでは本発明を日本における標準化団体ARIB(Association of Radio Industries and Businesses)の標準規格であるHiSWANaシステムや欧州における標準化団体ETSI(European Telecommunication Standards Institute)の標準規格であるHiperLAN2システムへ適用した場合を想定して実施形態を説明する。両者は仕様協調が図られており、一部を除き共通の仕様である。
【0071】
日本のHiSWANaシステムや欧州のHiperLAN2システムは時分割多元接続(TDMA)方式を用い、基地局が無線端末を集中的に管理するシステムである。図4にHiSWANaシステムおよびHiperLAN2システムの基地局が構成する無線フレームを示す。無線フレームf1の周期は2msであり、同期信号(BCH)f2を先頭に、各無線端末へのタイムスロット割当情報(FCH)f3、ランダムアクセス応答チャネル(ACH)f4、各無線端末のダウンリンクf5、アップリンクf6、ランダムアクセスチャネル(RCH)f7から構成される。このようなシステムにおいて、図5に示すように、基地局と二つの無線端末が存在するとする。基地局APは使用可能な周波数から一つの周波数を選択して使用する。基地局APは前記無線フレームを構成し、BCHを送信すると共に、FCHにて無線フレーム構成情報を送信する。各無線端末MT1、MT2はこのBCHに同期し、FCHを受信し、その無線フレーム構成情報に記述されたタイミング情報に従って、ダウンリンク、アップリンクに割当てられたタイムスロットを用いて基地局APと通信を行う。HiSWANaシステムおよびHiperLAN2システムではBPSK、QPSK、16QAM、64QAMの変調方式と符号化率との組み合わせにより、複数の変調モードが規定されており、それぞれ伝送速度が異なる。これらの変調モードの中から、受信信号のC/N比、遅延分散などを考慮し、伝搬路に適した変調モードを選択して使用する。
【0072】
以下の説明では、説明をわかりやすくするために、異なる装置構成の無線端末MT1、MT2として説明するが、実際には、いずれの無線端末も無線端末MT1、MT2のいずれの機能も有しており、自己の役割りに応じて必要な機能を発動させる。
【0073】
(第一実施例)
本実施例は、図5に示すように、基地局APと二つの無線端末MT1、MT2から構成され、基地局APは自基地局APと無線端末MT1またはMT2との間または二つの無線端末MT1およびMT2の間にコネクションを設定し、このコネクション毎に時分割した送受信タイムスロットを割当て、この割当てに関するタイムスロット割当情報と前記送受信タイムスロットとで構成された無線フレームを送信し、無線端末MT1、MT2は受信した前記無線フレーム内の前記タイムスロット割当情報に従って前記送受信タイムスロットを用いてデータの送受信を行う無線通信システムである。
【0074】
ここで、本実施例の特徴とするところは、基地局APは、図1および図4に示すように、無線端末MT1とデータの送受信を行うためのタイムスロットTS#1を割当て、無線端末MT2とデータの送受信を行うためのタイムスロットTS#2を割当て、無線端末MT1とMT2との間で直接的にデータの送受信を行うためのタイムスロットTS#12およびTS#21を割当てるタイムスロット割当部1と、タイムスロット割当情報を通知するタイムスロットを割当て当該タイムスロット割当情報を無線端末MT1、MT2に通知するタイムスロット割当情報通知部2と、タイムスロットTS#1を用いて基地局APと無線端末MT1との間のデータまたは基地局APと無線端末MT2との間のデータを無線端末MT1との間で送受信し、タイムスロットTS#2を用いて基地局APと無線端末MT2との間のデータを無線端末MT2との間で送受信するデータ送受信部4とを備え、無線端末MT1は、図2に示すように、基地局APと無線端末MT1との間のデータと基地局APと無線端末MT2との間のデータとを識別するデータ識別部15と、このデータ識別部15によりデータを識別し、タイムスロット割当情報受信部141により受信したタイムスロット割当情報に基づき、タイムスロットTS#1を用いて基地局APと無線端末MT1との間のデータまたは基地局APと無線端末MT2との間のデータを基地局APとの間で送受信し、タイムスロットTS#12およびTS#21を用いて基地局APと無線端末MT2との間のデータを無線端末MT2との間で送受信するデータ送受信部161とを備え、無線端末MT2は、図3に示すように、タイムスロット割当情報受信部142により受信したタイムスロット割当情報に基づき、タイムスロットTS#2を用いて基地局APと無線端末MT2との間のデータを基地局APとの間で送受信し、タイムスロットTS#12およびTS#21を用いて基地局APと無線端末MT2との間のデータを無線端末MT1との間で送受信するデータ送受信部162とを備えたところにある。
【0075】
次に、本実施例の無線通信システムの動作を説明する。図5において、基地局APの通信エリアg2内に存在する無線端末MT1、MT2のうち、障害物などの存在により電波が遮られる。あるいは基地局APのカバーエリア端にあることで電波環境が劣悪であり、基地局APとの通信は可能であるが、低い伝送速度R12で通信を強いられる無線端末が存在するとし(図5中(g5)の伝搬路)、これを無線端末MT2とする。
【0076】
本実施例では、この無線端末MT2と高速な伝送速度R23で通信を行え、かつ基地局APとの伝送速度R13も高速である無線端末を選択し、これを無線端末MT1とし、無線端末MT2は無線端末MT1とデータを送受信し、無線端末MT1は基地局APとMT2無線端末との間の通信を中継することで、高速な伝送速度での通信を実現する(図5中(g6)、(g7)の伝搬路)。
【0077】
無線端末MT2とMT1との間の通信(図5中(g7)の伝搬路)は基地局APが無線端末MT1とMT2との間の通信用のタイムスロットを割当てることで実現する。無線端末MT1とMT2との間の通信のタイムスロットにはHiperLAN2システムに規定されているダイレクトリンク(DiL)スロットを用いる。DiLは基地局APを介さず、無線端末同士の直接通信のためにタイムスロットを割り当てるものであり、図6に示すように無線フレームh1中のダウンリンクフェーズh5とアップリンクフェーズh7との間にDiLフェーズh6を設け、その中にDiL用タイムスロットを割り当てる。DiL用タイムスロットは、送信元無線端末と宛先無線端末が指定されており、サブフレーム方式のようなフレーム同期をせずに無線端末相互間で直接通信することが可能である。
【0078】
このDiLスロットを用いた中継方法について図7を用いて説明する。基地局APから無線端末MT2へのダウンリンクの場合には、基地局APがダウンリンクフェーズj5において無線端末MT2宛てのパケットj9を無線端末MT1宛に送信する。これを受信した無線端末MT1は、基地局APがDiLフェーズj6に割り当てた、無線端末MT1から無線端末MT2への通信用のDiLスロットj10にその受信データをコピーして送信する。無線端末MT2はこのDiLスロットを受信する(j13)。
【0079】
無線端末MT2から基地局APへのアップリンクでは、基地局APがDiLフェーズj6に割当てた無線端末MT2から無線端末MT1への通信用のDiLスロットj14にて無線端末MT2は無線端末MT1にデータを送信する。これを受信(j11)した無線端末MT1はこの受信データを、基地局APがアップリンクフェーズj7に割り当てたタイムスロットj12にコピーし、基地局APに送信する。以上のように基地局APと無線端末MT2との間で通信を行う(これは本発明の請求項1および13に対応している)。
【0080】
(第二実施例)
本実施例の無線通信システムの特徴とするところは、基地局APは、図1に示すように、無線端末MT2とデータの送受信を行うためのタイムスロットTS#2を割当て、無線端末MT1と無線端末MT2との間で直接的にデータの送受信を行うためのタイムスロットTS#12およびTS#21を割当てるタイムスロット割当部1と、タイムスロット割当情報を通知するタイムスロットを割当て当該タイムスロット割当情報を無線端末に通知するタイムスロット割当情報通知部2と、無線端末MT1との間に複数のコネクションを設定し、無線端末MT1との間に設定した前記複数のコネクションのうちの一つを基地局APと無線端末MT1との間のデータを無線端末MT1との間で送受信するためのコネクションとしタイムスロットTS#1を割当て、無線端末MT1との間に設定した前記複数のコネクションのうちの一つを基地局APと無線端末MT2との間のデータを無線端末MT1との間で送受信するためのコネクションとしタイムスロットTS#1とは別のタイムスロットを割当てるコネクション割当部3と、タイムスロットTS#2を用いて基地局APと無線端末MT2との間のデータを無線端末MT2との間で送受信するデータ送受信部4とを備え、無線端末MT1は、図2に示すように、基地局APと無線端末MT1との間のデータと基地局APと無線端末MT2との間のデータを識別するデータ識別部15と、基地局APと無線端末MT1との間のデータをタイムスロットTS#1を用いて基地局APとの間で送受信し、データ識別部15によりデータを識別し、基地局APと無線端末MT2との間のデータをタイムスロットTS#1とは別に基地局APが設定したタイムスロットを用いて基地局APとの間で送受信し、タイムスロットTS#12およびTS#21を用いて基地局APと無線端末MT2との間のデータを無線端末MT2との間で送受信するデータ送受信部161とを備え、無線端末MT2は、図3に示すように、タイムスロットTS#2を用いて基地局APと無線端末MT2との間のデータを基地局APとの間で送受信し、タイムスロットTS#12およびTS#21を用いて基地局APと無線端末MT2との間のデータを無線端末MT1との間で送受信するデータ送受信部162とを備えたところにある。
【0081】
なお、無線端末MT1において基地局APと無線端末MT2との間の通信データと基地局APと無線端末MT1との間の通信データとを区別する方法としては、マルチコネクションを利用する。HiSWANaシステムおよびHiperLAN2システムにおいては基地局APと無線端末MT1、MT2との間のコネクションを無線端末MT1、MT2毎に割り振られるMAC−IDと論理的なコネクションIDであるDLCC−IDとで管理する。
【0082】
したがって、無線端末MT1と基地局APとの間のDLCC−IDを複数設定(マルチコネクション)し、そのうちの1つを中継用とすることで、無線端末MT1はデータを区別する(これは本発明の請求項2および14に対応している)。
【0083】
ここで、中継用コネクションの利用方法としては、基地局APと無線端末MT2との間の直接通信のコネクションを保持したまま、中継用コネクションを設定し、両コネクションを平行して使用する方法もあり、また、全てのデータの送受信を中継用コネクションで行う方法もある。
【0084】
(第三実施例)
基地局APおよび無線端末MT1およびMT2は、図1ないし図3に示すように、異なる伝送速度を実現する変調モードを二つ以上持ち、その中から任意の変調モードを選択して通信を行う変調モード選択部5、171、172をそれぞれ備え、基地局APは、図1に示すように、無線端末MT1との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し基地局APと無線端末MT1との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R13を取得し、無線端末MT2との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し基地局APと無線端末MT2との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R12を取得する伝送速度算出部6とを備え、無線端末MT1およびMT2は、図2および図3に示すように、基地局APにより無線端末MT1とMT2との間に設定されたコネクションの伝送品質を測定し無線端末MT1とMT2との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R23を取得する伝送速度算出部181、182と、前記伝送速度R23を基地局APに通知する伝送速度通知部191、192とを備え、基地局APは、伝送速度通知部191、192から通知される前記伝送速度を伝送速度情報収集部7により収集し、前記伝送速度R12、R13、R23で表される条件式
R12<1/((1/R13)+(1/R23))
が満たされた場合に無線端末MT2との直接通信ではなく無線端末MT1を経由した間接通信を選択する通信経路選択部8とを備える。
【0085】
通信経路選択部8は、前記伝送速度R12、R13、R23で表される条件式
R12<1/((1/R13)+(1/R23))
を満たす無線端末MT1となり得る無線端末が複数存在した場合には、
(1/R13)+(1/R23)
を最小にする無線端末を無線端末MT1として選択し、無線端末MT2との直接通信ではなく、無線端末MT1を経由した間接通信を選択する。
【0086】
なお、中継への移行開始の判断は、フローを図8に示すように、基地局APと接続している無線端末MT2は基地局APとの通信における伝送速度R12を取得(k1)し、R12が低下し、ある閾値(Rth)を下回った場合(k2)、中継に適した無線端末MT1候補の探索を行う(k3)。
【0087】
中継への移行処理は図9に示すフローのように、基地局APは、基地局APと無線端末MT2、MT1との間の伝送速度R12、R13をそれぞれ取得し(m1)、また、無線端末MT1とMT2との間の伝送速度R23を取得する(m2)。これらの伝送速度から(m3)のように比較し、
R12<1/((1/R13)+(1/R23))
を満たす場合には、無線端末MT1として適しているとし、基地局APと無線端末MT2との間の通信を無線端末MT1を介した中継接続に切替える(m4)(これは本発明の請求項3および15に対応している)。
【0088】
さらに、無線端末MT2の周囲に無線端末MT1となり得る複数の無線端末が存在した場合の無線端末選択方法について以下に実施例を示す。図10に示すフローのように、まず、無線端末MT2を除く全無線端末を対象無線端末として無線端末MT1候補となり得る無線端末を選別する(n1〜n7)。この選別方法としては、基地局APは、基地局APと無線端末MT2、対象無線端末間の伝送速度R12、R13をそれぞれ取得し(n2)、また、無線端末MT1とMT2との間の伝送速度R23を取得する(n3)。これらの伝送速度から(n4)のように比較し、
R12<1/((1/R13)+(1/R23))
を満たす場合には、無線端末MT1候補とする(n5)。ここで選別された無線端末MT1候補に対して、(n8)に示すように基地局APが、
(1/R13)+(1/R23)
を最小にするものを無線端末MT1として選択する(これは請求項6および18に対応している)。
【0089】
以上のようにして選択した無線端末MT1について、図11に示すフローに従って中継の可否を問う信号を発信し問い合わせ(o1、o2)、可である旨の返答を得た場合には(o3)、その無線端末を無線端末MT1とし、基地局APは、基地局APと無線端末MT1との間および無線端末MT1とMT2との間に新たに中継用コネクションを設定し、基地局APと無線端末MT2との間の通信は以後中継用コネクションを用いて行い、不可である返答を得た場合には、別の候補の選択を行い(o4)、新たな候補端末に対して同様の処理を行う。また、中継の無線端末MT1を用いた通信中に、図12に示すフローに従い、適宜、間接接続と直接接続のどちらが適しているかの判定(p2)を行い、直接接続の伝送速度が優れている場合には直接接続に移行(p3)することも有効である。
【0090】
(第四実施例)
本実施例は、基地局APおよび無線端末MT1およびMT2は、図1〜図3に示すように、異なる伝送速度を実現する変調モードを二つ以上持ち、その中から任意の変調モードを選択して通信を行う変調モード選択部5、171、172をそれぞれ備え、基地局APは、図1に示すように、無線端末MT1との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し基地局APと無線端末MT1との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R13を取得し、無線端末MT2との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し基地局APと無線端末MT2との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R12を取得する伝送速度算出部6と、取得した前記伝送速度R12およびR13を無線端末MT2に通知する伝送速度通知部9とを備え、無線端末MT1は、図2に示すように、基地局APにより無線端末MT1とMT2との間に設定されたコネクションの伝送品質を測定し無線端末MT1とMT2との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R23を取得する伝送速度算出部181と、取得した前記伝送速度R23を無線端末MT2に通知する伝送速度通知部191とを備え、無線端末MT2は、図3に示すように、基地局APにより無線端末MT1とMT2との間に設定されたコネクションの伝送品質を測定し無線端末MT1とMT2との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R23を取得する伝送速度算出部182と、基地局APの伝送速度通知部9および無線端末MT1の伝送速度通知部191から通知された前記伝送速度情報を伝送速度情報収集部21によって収集し、前記伝送速度R12、R13、R23で表される条件式
R12<1/((1/R13)+(1/R23))
が満たされた場合に基地局APとの直接通信ではなく無線端末MT1を経由した間接通信を選択してその旨を基地局APに報告する通信経路選択部22とを備える。
【0091】
通信経路選択部22は、前記伝送速度R12、R13、R23で表される条件式
R12<1/((1/R13)+(1/R23))
を満たす無線端末MT1となり得る無線端末が複数存在した場合に、
(1/R13)+(1/R23)
を最小にする無線端末を無線端末MT1として選択し、基地局APに報告すると共に、基地局APとの直接通信ではなく、無線端末MT1を経由した間接通信を選択する。無線端末MT2からの報告を受け取った基地局APでは、基地局APから無線端末MT2への通信経路を不要であると判断して解放する(これは本発明の請求項5および17に対応する)。
【0092】
また、図13に示すフローのように、無線端末MT2は基地局APと無線端末MT2、MT1との間の伝送速度R12、R13をそれぞれ取得し(q1)、また、無線端末MT1とMT2との間の伝送速度R23を取得する(q2)。これらの伝送速度から(q3)のように比較し、
R12<1/((1/R13)+(1/R23))
を満たす場合には、無線端末MT1として適しているとし、この無線端末MT1を介した中継接続を行うことを基地局APに報告する(q4)。基地局APは、基地局APと無線端末MT2との間の通信を無線端末MT1を介した中継接続に切り替える(これは本発明の請求項4および16に対応している)。
【0093】
さらにこの無線端末MT1選択方法の一形態として、図14に示すフローのように、まず、無線端末MT2を除く全無線端末を対象無線端末として無線端末MT1候補となる得る無線端末を選別する(r1〜r7)。この選別方法としては、無線端末MT2は基地局APと無線端末MT2との間および無線端末MT2と対象無線端末との間の伝送速度R12、R13をそれぞれ取得し(r2)、また、無線端末MT1とMT2との間の伝送速度R23を取得する(r3)。これらの伝送速度から(r4)のように比較し、
R12<1/((1/R13)+(1/R23))
を満たす場合に、無線端末MT1候補とする(r5)。ここで選別された無線端末MT1候補に対して(r8)に示すように無線端末MT2が、
(1/R13)+(1/R23)
を最小にするものを無線端末MT1として選択する(これは請求項7および18に対応している)。
【0094】
以上のようにして選択した無線端末MT1について、図11に示すフローに従って中継の可否を問う信号を発信し問い合わせ(o1、o2)、可である旨の返答を得た場合には(o3)、その無線端末を無線端末MT1とし、基地局APは、基地局APと無線端末MT1との間および無線端末MT1とMT2との間に新たに中継用コネクションを設定し、基地局APと無線端末MT2との間の通信は以後中継用コネクションを用いて行い、不可である返答を得た場合には、別の候補の選択を行い(o4)、新たな候補端末に対して同様の処理を行う。また、中継の無線端末MT1を用いた通信中に、図12に示すフローに従い、適宜、間接接続と直接接続のどちらが適しているかの判定(p2)を行い、直接接続の伝送速度が優れている場合には直接接続に移行(p3)することも有効である。
【0095】
(第五実施例)
基地局APのタイムスロット割当情報通知部2は、前記タイムスロット割当情報に無線端末MT1およびMT2との通信に用いるタイムスロットの割当位置情報を含めて報知し、無線端末MT2は、図3に示すように、基地局APが報知する前記タイムスロット割当情報を受信しこのタイムスロット割当情報に記載の各無線端末に対する前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置情報を取得するタイムスロット割当情報受信部142と、取得した前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置情報をもとに、無線端末MT2を除くすべての無線端末が基地局APに対して送信する信号を受信することによって前記伝送速度R23を取得する伝送速度算出部182とを備え、無線端末MT1は、図2に示すように、基地局APが報知する前記タイムスロット割当情報を受信しこのタイムスロット割当情報に記載の各無線端末に対する前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置情報を取得するタイムスロット割当情報受信部141と、取得した前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置情報をもとに無線端末MT2が基地局APに対して送信する信号を受信することによって前記伝送速度R23を取得する伝送速度算出部181を備える。
【0096】
すなわち、前記伝送速度R23を取得する方法として、図15に示すように、無線端末MT2は基地局APが送信するタイムスロット割当情報を受信(s1)し、他の無線端末の上り信号の送信タイミング情報を取得し、他の無線端末の上り信号を受信(s2)する。ここで、HiSWANaシステムやHiperLAN2システムでは、アップリンクで送信される信号の先頭にプリアンブルと呼ばれる共通信号が付加されており、このプリアンブルを受信することが望ましい。取得したそれぞれの無線端末は、その受信結果をアップリンクにより基地局APに報告する(s3)。基地局APは取得した受信情報を使用する変調モードに対応させ、それぞれの無線端末を無線端末MT1候補とみなし伝送速度R23を得る(これは本発明の請求項8および20に対応している)。
【0097】
(第六実施例)
基地局APのタイムスロット割当部1は、無線端末MT1およびMT2に対して自己を除く全ての無線端末宛に試験信号を送信するためのタイムスロットを割当て、タイムスロット割当情報通知部2は、この割当てに関する情報を前記タイムスロット割当情報に含めて報知し、無線端末MT1およびMT2に対して前記試験信号を受信することを指示し、無線端末MT1は、図2に示すように、基地局APが報知する前記タイムスロット割当情報に従い、無線端末MT2宛に試験信号を送信する試験信号送出部201を備え、無線端末MT2の伝送速度算出部182は、この無線端末MT1が送信する前記試験信号を受信し、前記伝送速度R23を取得し、無線端末MT1の伝送速度算出部181は、無線端末MT2が送信する前記試験信号を受信し、前記伝送速度R23を取得する。
【0098】
すなわち、前記伝送速度R23を取得する方法として、図16に示すように、まず基地局APが無線端末MT2に対してあらかじめ規定したブロードキャストを送信するためのタイムスロットを割当て(t1)、無線端末MT2は電波環境測定のためのブロードキャスト信号を送信する(t2)。それと同時に基地局APは全ての無線端末に対して、そのブロードキャスト信号のタイムスロットを受信する指示(t3)を出す。全ての無線端末は無線端末MT2が送信したブロードキャスト信号を受信し、その受信結果を基地局APに報告(t4)する。基地局APは報告された情報をもとに最大の伝送速度を実現する無線端末MT1を選択(t5)する。このとき、受信結果は受信電力やパケット誤りなどであり、一意に規定するものではない(これは本発明の請求項9および21に対応している)。
【0099】
(第七実施例)
基地局APは、無線端末MT1を経由した間接通信を行う場合に、無線端末MT1とデータの送受信を行うためのタイムスロットで送信可能な基地局APと無線端末MT2との間のデータのデータ量と、無線端末MT1とMT2との間で直接的にデータの送受信を行うためのタイムスロットで送信可能な基地局APと無線端末MT2との間のデータのデータ量とが等しくなるようにタイムスロットを割当てるタイムスロット割当部1を備える。
【0100】
さらに、基地局APのタイムスロット割当部1は、前記無線フレーム内において、基地局APと無線端末MT2との間のデータのうち、基地局APから無線端末MT2宛てのデータを収容するタイムスロットTS#1を、この基地局APから無線端末MT2宛てのデータを収容するタイムスロットTS#12およびTS#21よりも前方に配置し、基地局APと無線端末MT2との間のデータのうち、無線端末MT2から基地局AP宛てのデータを収容するタイムスロットTS#12およびTS#21をこの無線端末MT2から基地局AP宛てのデータを収容するタイムスロットTS#1よりも前方に配置する。
【0101】
すなわち、基地局APにおける、中継用タイムスロットの割当て方法に関して、基地局APはフレーム中に基地局APと無線端末MT1との間の通信のタイムスロットTS#1と無線端末MT1とMT2との間のタイムスロットTS#2とを割当てるが、この2つのタイムスロット量が等しくなるように割当てる(請求項10および22)と共に、その割当て順序を、下り方向すなわち基地局から無線端末への方向の通信に関しては図17に示すように、基地局APが構成するフレームu1中で、タイムスロットTS#1をTS#2の前方に、また、上り方向すなわち無線端末MT1、MT2から基地局APの方向の通信に関しては図18に示すように、基地局APが構成するフレームv1中で、タイムスロットTS#2をタイムスロットTS#1の前方に配置する(請求項11および23)。また、両タイムスロットが同一フレーム中に収まらない場合は、次のフレームに割当てるなどし、両タイムスロットの割当時間差がなるべく小さくなるように割当てる。これにより、無線端末MT1は中継データを割当てられたタイムスロットで即座に転送することで、一時的に保存する領域を最小限に抑えると共に、中継による伝送遅延を最小限に抑える。
【0102】
(第八実施例)
基地局APまたは無線端末MT2は、図1および図2に示すように、基地局APまたは無線端末MT2のうちの送信側にて送信するデータに符号誤り検出用符号を付与する誤り検出用符号付与部10、23と、受信側にてこのデータの符号誤りの有無を検出し、符号誤り時には再送により誤り補償を行う誤り検出部11、24、再送要求部12、25を備え、無線端末MT1は、基地局APより受信した基地局APから無線端末MT2宛てのデータを符号誤りの有無に関わらずそのまま無線端末MT2に送信し、無線端末MT2より受信した無線端末MT2から基地局AP宛てのデータを符号誤りの有無に関わらずそのまま基地局APに送信する。
【0103】
すなわち、HiSWANa規格ではARQ(Automation Repeat Quest)として、PDU(Protocol Data Unit)という最小単位で、誤ったデータを効率的に再送する方式が規定されている。ARQではPDUにシーケンスナンバーを付加し、誤ったPDUのナンバーを送信側に伝えることで再送を行う。本実施例における中継接続時にARQを実現する方式として、無線端末MT1においてはパケット誤りの有無を判定せず、受信したパケットをそのまま転送し、ARQの誤り制御情報の送受信と誤ったPDUの再送を基地局とMT2との間で行う。これにより、無線端末MT1への負荷、機能追加量を低減することが可能である(これは本発明の請求項12および24に対応している)。
【0104】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、基地局集中管理型の無線通信システムであり、時間的に分割したタイムスロットで構成される無線フレームを用いて通信を行うシステムにおいて、基地局のカバーエリア内に存在し、電波環境が劣悪であるため低い伝送速度での通信を強いられる無線端末に関して、その無線端末と高速な伝送速度で通信することができ、かつ基地局との高速伝送が可能な無線端末を中継端末として選択し、中継させることで、基地局と直接通信するよりも高伝送速度で通信することを可能とする。また、従来の方法に比べ、中継を簡易に実現することができる。さらに、無線端末間の電波環境を取得し、中継を行う無線端末を適切に選択する手段を提供する。さらにまた、中継による伝送遅延を抑制する方法を提供する。加えて、中継時の再送制御のために無線端末に要求される負荷、および無線端末の回路規模を抑制することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の基地局のブロック構成図。
【図2】本実施例の第一の無線端末のブロック構成図。
【図3】本実施例の第二の無線端末のブロック構成図。
【図4】HiSWANa規格における無線フレーム構成を示す図。
【図5】無線端末中継による基地局へ接続の例を示す図。
【図6】ダイレクトリンクスロットを含む場合の無線フレーム構成を示す図。
【図7】ダイレクトリンクを用いた中継方式の説明図。
【図8】無線端末による中継への移行処理開始の判断を示すフローチャート。
【図9】基地局主導による中継への移行処理手順を示すフローチャート。
【図10】基地局主導による無線端末MT1選択方法を示すフローチャート。
【図11】中継用無線端末に対する中継許可の問い合わせ処理を示すフローチャート。
【図12】中継接続から直接接続への移行処理手順を示すフローチャート。
【図13】無線端末MT2主導による中継への移行処理手順を示すフローチャート。
【図14】無線端末MT2主導による無線端末MT1選択方法を示すフローチャート。
【図15】他無線端末の送信信号受信による中継を行う無線端末検出の実施例を示すフローチャート。
【図16】信号のブロードキャストによる中継を行う無線端末検出の実施例を示すフローチャート。
【図17】基地局から無線端末方向の通信におけるタイムスロット割当の実施例を示す図。
【図18】無線端末から基地局方向の通信におけるタイムスロット割当の実施例を示す図。
【図19】基地局集中制御型の無線通信システムの例を示す図。
【図20】時分割多元接続方式を適用するシステムにおける無線フレームの構成例を示す図。
【図21】適応的に変調方式を変化させるシステムの例を示す図。
【図22】マルチホップ通信による基地局のカバーエリアの拡大を示す図。
【図23】サブフレームを利用した中継方式における無線フレーム構成例を示す図。
【符号の説明】
1 タイムスロット割当部
2 タイムスロット割当情報通知部
3 コネクション割当部
4、161、162 データ送受信部
5、171、172 変調モード選択部
6、181、182 伝送速度算出部
7、21 伝送速度情報収集部
8、22 通信経路選択部
9、191、192 伝送速度通知部
10、23 誤り検出用符号付与部
11、24 誤り検出部
12、25 再送要求部
141、142 タイムスロット割当情報受信部
15 データ識別部
201、202 試験信号送出部
AP 基地局
MT1、MT2 無線端末
R12 APとMT1との間の伝送速度
R13 APとMT2との間の伝送速度
R23 MT1とMT2との間の伝送速度
Rth 中継を開始する伝送速度の閾値
TS#1、TS#2、TS#12、TS#21 タイムスロット
g2、a5、d2 カバーエリア
b2、e7、e2 同期信号
b3、e3 タイムスロット割当情報
c2 16QAM
c3 QPSK
c4 BPSK
e6 サブフレーム
e4、e9、f5、h5、j5 ダウンリンクフェーズ
e5、e10、f6、h7、j7 アップリンクフェーズ
e8 帯域割当情報
f2、h2、j2 BCH
f3、h3、j3 FCH
f4、h4、j4 ACH
h6、j6 DiLフェーズ
f7、h8、j8 RCH
g5〜g7 伝搬路
u1、v1 フレーム
f1、h1、j1、b1、e1 無線フレーム

Claims (42)

  1. 基地局と二つ以上の無線端末から構成された無線通信システムに適用され、前記基地局は自基地局と前記無線端末との間または二つの前記無線端末の間にコネクションを設定し、このコネクション毎に時分割した送受信タイムスロットを割当て、この割当てに関するタイムスロット割当情報と前記送受信タイムスロットとで構成された無線フレームを送信し、前記無線端末は受信した前記無線フレーム内の前記タイムスロット割当情報に従って前記送受信タイムスロットを用いてデータの送受信を行う無線通信方法において、
    前記基地局は、
    第一の無線端末とデータの送受信を行うための第一のタイムスロットを割当てるステップと、
    第二の無線端末とデータの送受信を行うための第二のタイムスロットを割当てるステップと、
    第一の無線端末と第二の無線端末との間で直接的にデータの送受信を行うための第三のタイムスロットを割当てるステップと、
    タイムスロット割当情報を通知するタイムスロットを割当て当該タイムスロット割当情報を無線端末に通知するステップと、
    前記第一のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータまたは前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信するステップと、
    前記第二のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第二の無線端末との間で送受信するステップと
    を実行し、
    前記第一の無線端末は、
    前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータと前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータとを識別し、前記第一のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータまたは前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記基地局との間で送受信するステップと、
    前記第三のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第二の無線端末との間で送受信するステップと
    を実行し、
    前記第二の無線端末は、
    前記第二のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記基地局との間で送受信するステップと、
    前記第三のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信するステップと
    を実行することを特徴とする無線通信方法。
  2. 基地局と二つ以上の無線端末から構成された無線通信システムに適用され、前記基地局は自基地局と前記無線端末との間または二つの前記無線端末の間にコネクションを設定し、このコネクション毎に時分割した送受信タイムスロットを割当て、この割当てに関するタイムスロット割当情報と前記送受信タイムスロットとで構成された無線フレームを送信し、前記無線端末は受信した前記無線フレーム内の前記タイムスロット割当情報に従って前記送受信タイムスロットを用いてデータの送受信を行う無線通信方法において、
    前記基地局は、
    第二の無線端末とデータの送受信を行うための第二のタイムスロットを割当てるステップと、
    前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間で直接的にデータの送受信を行うための第三のタイムスロットを割当てるステップと、
    タイムスロット割当情報を通知するタイムスロットを割当て当該タイムスロット割当情報を無線端末に通知するステップと、
    前記第一の無線端末との間に複数のコネクションを設定するステップと、
    前記第一の無線端末との間に設定した前記複数のコネクションのうちの一つを前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信するためのコネクションとし第一のタイムスロットを割当てるステップと、
    前記第一の無線端末との間に設定した前記複数のコネクションのうちの一つを前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信するためのコネクションとし前記第一のタイムスロットとは別のタイムスロットを割当てるステップと、
    前記第二のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第二の無線端末との間で送受信するステップと
    を実行し、
    前記第一の無線端末は、
    前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータを前記第一のタイムスロットを用いて前記基地局との間で送受信するステップと、
    前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータと前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを識別し、前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一のタイムスロットとは別に前記基地局が設定したタイムスロットを用いて前記基地局との間で送受信するステップと、
    前記第三のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第二の無線端末との間で送受信するステップと
    を実行し、
    前記第二の無線端末は、
    前記第二のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記基地局との間で送受信するステップと、
    前記第三のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信するステップと
    を実行することを特徴とする無線通信方法。
  3. 前記基地局および前記無線端末は、異なる伝送速度を実現する変調モードを二つ以上持ち、その中から任意の変調モードを選択して通信を行うことが可能であり、
    前記基地局は、
    前記第一の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第一の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R13を取得するステップと、
    前記第二の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R12を取得するステップと
    を実行し、
    前記第一または第二の無線端末は、
    前記基地局により前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間に設定されたコネクションの伝送品質を測定し前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R23を取得するステップと、
    前記伝送速度R23を前記基地局に通知するステップと
    を実行し、
    前記基地局は、前記伝送速度R12、R13、R23で表される条件式
    R12<1/((1/R13)+(1/R23))
    が満たされた場合に前記第二の無線端末との直接通信ではなく前記第一の無線端末を経由した間接通信を選択するステップと
    を実行する請求項1または2記載の無線通信方法。
  4. 前記基地局および前記無線端末は異なる伝送速度を実現する変調モードを二つ以上持ち、その中から任意の変調モードを選択して通信を行うことが可能であり、
    前記基地局は、
    前記第一の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第一の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R13を取得するステップと、
    前記第二の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R12を取得するステップと、
    取得した前記伝送速度R12およびR13を前記第二の無線端末に通知するステップと
    を実行し、
    前記第一の無線端末は、
    前記基地局により前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間に設定されたコネクションの伝送品質を測定し前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R23を取得するステップと、
    取得した前記伝送速度R23を前記第二の無線端末に通知するステップと
    を実行し、
    前記第二の無線端末は、
    前記基地局により前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間に設定されたコネクションの伝送品質を測定し前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R23を取得するステップと、
    前記伝送速度R12、R13、R23で表される条件式
    R12<1/((1/R13)+(1/R23))
    が満たされた場合に前記基地局との直接通信ではなく前記第一の無線端末を経由した間接通信を選択してその旨を前記基地局に報告するステップと
    を実行する請求項1または2記載の無線通信方法。
  5. 前記基地局は前記報告に基づき自基地局と前記第二の無線端末との間の通信経路を不要であると判断して解放するステップを実行する請求項4記載の無線通信方法。
  6. 前記伝送速度R12、R13、R23で表される条件式
    R12<1/((1/R13)+(1/R23))
    を満たす前記第一の無線端末となり得る無線端末が複数存在した場合には、前記基地局は、
    (1/R13)+(1/R23)
    を最小にする無線端末を前記第一の無線端末として選択し、前記第二の無線端末との直接通信ではなく、前記第一の無線端末を経由した間接通信を選択するステップを実行する
    請求項3記載の無線通信方法。
  7. 前記伝送速度R12、R13、R23で表される条件式
    R12<1/((1/R13)+(1/R23))
    を満たす前記第一の無線端末となり得る無線端末が複数存在した場合に、前記第二の無線端末は、
    (1/R13)+(1/R23)
    を最小にする無線端末を前記第一の無線端末として選択し、前記基地局に報告すると共に、前記基地局との直接通信ではなく、前記第一の無線端末を経由した間接通信を選択するステップを実行する
    請求項4記載の無線通信方法。
  8. 前記基地局は、前記タイムスロット割当情報に前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置情報を含めて報知するステップを実行し、
    前記第二の無線端末は、
    前記基地局が報知する前記タイムスロット割当情報を受信しこのタイムスロット割当情報に記載の各無線端末に対する前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置情報を取得するステップと、
    取得した前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置情報をもとに、前記第二の無線端末を除くすべての無線端末が基地局に対して送信する信号を受信することによって前記伝送速度R23を取得するステップと
    を実行し、
    前記第二の無線端末以外の無線端末は、
    前記基地局が報知する前記タイムスロット割当情報を受信しこのタイムスロット割当情報に記載の各無線端末に対する前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置情報を取得するステップと、
    取得した前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置情報をもとに前記第二の無線端末が基地局に対して送信する信号を受信することによって前記伝送速度R23を取得するステップと
    を実行する請求項3ないし7のいずれかに記載の無線通信方法。
  9. 前記基地局は、
    前記無線端末に対してこの無線端末を除く全ての無線端末宛に試験信号を送信するためのタイムスロットを割当てるステップと、
    この割当てに関する情報を前記タイムスロット割当情報に含めて報知するステップと、
    全ての無線端末に対して前記試験信号を受信することを指示するステップと
    を実行し、
    前記無線端末は、前記基地局が報知する前記タイムスロット割当情報に従い、この無線端末を除く全ての無線端末宛に試験信号を送信するステップを実行し、前記第二の無線端末は、この第二の無線端末を除く全ての無線端末が送信する前記試験信号を受信し、前記伝送速度R23を取得するステップを実行し、
    前記第二の無線端末以外の無線端末は、前記第二の無線端末が送信する前記試験信号を受信し、前記伝送速度R23を取得するステップを実行する
    請求項3ないし7のいずれかに記載の無線通信方法。
  10. 前記基地局は、前記第一の無線端末を経由した間接通信を行う場合に、前記第一の無線端末とデータの送受信を行うためのタイムスロットで送信可能な前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータのデータ量と、前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間で直接的にデータの送受信を行うためのタイムスロットで送信可能な前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータのデータ量とが等しくなるようにタイムスロットを割当てるステップを実行する請求項1ないし9のいずれかに記載の無線通信方法。
  11. 前記基地局は、前記無線フレーム内において、前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータのうち、前記基地局から第二の無線端末宛てのデータを収容する前記第一のタイムスロットを、この基地局から第二の無線端末宛てのデータを収容する前記第三のタイムスロットよりも前方に配置し、
    前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータのうち、前記第二の無線端末から基地局宛てのデータを収容する前記第三のタイムスロットをこの第二の無線端末から基地局宛てのデータを収容する前記第一のタイムスロットよりも前方に配置するステップを実行する
    請求項1ないし10のいずれかに記載の無線通信方法。
  12. 前記基地局または前記第二の無線端末のうちの送信側にて送信するデータに符号誤り検出用符号を付与し、受信側にてこのデータの符号誤りの有無を検出し、符号誤り時には再送により誤り補償を行うステップを実行する際に、
    前記第一の無線端末は、
    前記基地局より受信した前記基地局から第二の無線端末宛てのデータを符号誤りの有無に関わらずそのまま前記第二の無線端末に送信するステップと、
    前記第二の無線端末より受信した前記第二の無線端末から基地局宛てのデータを符号誤りの有無に関わらずそのまま前記基地局に送信するステップと
    を実行する請求項1ないし11のいずれかに記載の無線通信方法。
  13. 基地局と二つ以上の無線端末から構成され、前記基地局は自基地局と前記無線端末との間または二つの前記無線端末の間にコネクションを設定し、このコネクション毎に時分割した送受信タイムスロットを割当て、この割当てに関するタイムスロット割当情報と前記送受信タイムスロットとで構成された無線フレームを送信し、前記無線端末は受信した前記無線フレーム内の前記タイムスロット割当情報に従って前記送受信タイムスロットを用いてデータの送受信を行う無線通信システムにおいて、
    前記基地局は、
    第一の無線端末とデータの送受信を行うための第一のタイムスロットを割当て、第二の無線端末とデータの送受信を行うための第二のタイムスロットを割当て、第一の無線端末と第二の無線端末との間で直接的にデータの送受信を行うための第三のタイムスロットを割当てる手段と、
    タイムスロット割当情報を通知するタイムスロットを割当て当該タイムスロット割当情報を無線端末に通知する手段と、
    前記第一のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータまたは前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信し、前記第二のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第二の無線端末との間で送受信する手段と
    を備え、
    前記第一の無線端末は、
    前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータと前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータとを識別する手段と、
    この識別する手段によりデータを識別し、前記第一のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータまたは前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記基地局との間で送受信し、前記第三のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第二の無線端末との間で送受信する手段と
    を備え、
    前記第二の無線端末は、
    前記第二のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記基地局との間で送受信し、前記第三のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信する手段と
    を備えたことを特徴とする無線通信システム。
  14. 基地局と二つ以上の無線端末から構成され、前記基地局は自基地局と前記無線端末との間または二つの前記無線端末の間にコネクションを設定し、このコネクション毎に時分割した送受信タイムスロットを割当て、この割当てに関するタイムスロット割当情報と前記送受信タイムスロットとで構成された無線フレームを送信し、前記無線端末は受信した前記無線フレーム内の前記タイムスロット割当情報に従って前記送受信タイムスロットを用いてデータの送受信を行う無線通信システムにおいて、
    前記基地局は、
    第二の無線端末とデータの送受信を行うための第二のタイムスロットを割当て、前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間で直接的にデータの送受信を行うための第三のタイムスロットを割当てる手段と、
    タイムスロット割当情報を通知するタイムスロットを割当て当該タイムスロット割当情報を無線端末に通知する手段と、
    前記第一の無線端末との間に複数のコネクションを設定し、前記第一の無線端末との間に設定した前記複数のコネクションのうちの一つを前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信するためのコネクションとし第一のタイムスロットを割当て、前記第一の無線端末との間に設定した前記複数のコネクションのうちの一つを前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信するためのコネクションとし前記第一のタイムスロットとは別のタイムスロットを割当てる手段と、
    前記第二のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第二の無線端末との間で送受信する手段と
    を備え、
    前記第一の無線端末は、
    前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータと前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを識別する手段と、
    前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータを前記第一のタイムスロットを用いて前記基地局との間で送受信し、前記識別する手段によりデータを識別し、前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一のタイムスロットとは別に前記基地局が設定したタイムスロットを用いて前記基地局との間で送受信し、前記第三のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第二の無線端末との間で送受信する手段と
    を備え、
    前記第二の無線端末は、
    前記第二のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記基地局との間で送受信し、前記第三のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信する手段と
    を備えたことを特徴とする無線通信システム。
  15. 前記基地局および前記無線端末は、異なる伝送速度を実現する変調モードを二つ以上持ち、その中から任意の変調モードを選択して通信を行う手段を備え、
    前記基地局は、
    前記第一の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第一の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R13を取得し、前記第二の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R12を取得する手段と
    を備え、
    前記第一または第二の無線端末は、
    前記基地局により前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間に設定されたコネクションの伝送品質を測定し前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R23を取得する手段と、
    前記伝送速度R23を前記基地局に通知する手段と
    を備え、
    前記基地局は、前記伝送速度R12、R13、R23で表される条件式
    R12<1/((1/R13)+(1/R23))
    が満たされた場合に前記第二の無線端末との直接通信ではなく前記第一の無線端末を経由した間接通信を選択する手段と
    を備えた請求項13または14記載の無線通信システム。
  16. 前記基地局および前記無線端末は、異なる伝送速度を実現する変調モードを二つ以上持ち、その中から任意の変調モードを選択して通信を行う手段を備え、
    前記基地局は、
    前記第一の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第一の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R13を取得し、前記第二の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R12を取得する手段と、
    取得した前記伝送速度R12およびR13を前記第二の無線端末に通知する手段と
    を備え、
    前記第一の無線端末は、
    前記基地局により前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間に設定されたコネクションの伝送品質を測定し前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R23を取得する手段と、
    取得した前記伝送速度R23を前記第二の無線端末に通知する手段と
    を備え、
    前記第二の無線端末は、
    前記基地局により前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間に設定されたコネクションの伝送品質を測定し前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R23を取得する手段と、
    前記伝送速度R12、R13、R23で表される条件式
    R12<1/((1/R13)+(1/R23))
    が満たされた場合に前記基地局との直接通信ではなく前記第一の無線端末を経由した間接通信を選択してその旨を前記基地局に報告する手段と
    を備えた請求項13または14記載の無線通信システム。
  17. 前記基地局は、前記報告する手段からの報告を受け取り自基地局と前記第二の無線端末との間の通信経路を不要であると判断して解放する手段を備えた請求項16記載の無線通信システム。
  18. 前記選択する手段は、
    前記伝送速度R12、R13、R23で表される条件式
    R12<1/((1/R13)+(1/R23))
    を満たす前記第一の無線端末となり得る無線端末が複数存在した場合には、
    (1/R13)+(1/R23)
    を最小にする無線端末を前記第一の無線端末として選択し、前記第二の無線端末との直接通信ではなく、前記第一の無線端末を経由した間接通信を選択する手段を備えた
    請求項15記載の無線通信システム。
  19. 前記報告する手段は、
    前記伝送速度R12、R13、R23で表される条件式
    R12<1/((1/R13)+(1/R23))
    を満たす前記第一の無線端末となり得る無線端末が複数存在した場合に、
    (1/R13)+(1/R23)
    を最小にする無線端末を前記第一の無線端末として選択し、前記基地局に報告すると共に、前記基地局との直接通信ではなく、前記第一の無線端末を経由した間接通信を選択する手段を備えた
    請求項16記載の無線通信システム。
  20. 前記基地局は、前記タイムスロット割当情報に前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置情報を含めて報知する手段を備え、
    前記第二の無線端末は、
    前記基地局が報知する前記タイムスロット割当情報を受信しこのタイムスロット割当情報に記載の各無線端末に対する前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置情報を取得する手段と、
    取得した前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置情報をもとに、前記第二の無線端末を除くすべての無線端末が基地局に対して送信する信号を受信することによって前記伝送速度R23を取得する手段と
    を備え、
    前記第二の無線端末以外の無線端末は、
    前記基地局が報知する前記タイムスロット割当情報を受信しこのタイムスロット割当情報に記載の各無線端末に対する前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置情報を取得する手段と、
    取得した前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置情報をもとに前記第二の無線端末が基地局に対して送信する信号を受信することによって前記伝送速度R23を取得する手段と
    を備えた請求項16ないし19のいずれかに記載の無線通信システム。
  21. 前記基地局は、
    前記無線端末に対してこの無線端末を除く全ての無線端末宛に試験信号を送信するためのタイムスロットを割当てる手段と、
    この割当てに関する情報を前記タイムスロット割当情報に含めて報知する手段と、
    全ての無線端末に対して前記試験信号を受信することを指示する手段と
    を備え、
    前記無線端末は、前記基地局が報知する前記タイムスロット割当情報に従い、この無線端末を除く全ての無線端末宛に試験信号を送信する手段を備え、
    前記第二の無線端末は、この第二の無線端末を除く全ての無線端末が送信する前記試験信号を受信し、前記伝送速度R23を取得する手段を備え、
    前記第二の無線端末以外の無線端末は、前記第二の無線端末が送信する前記試験信号を受信し、前記伝送速度R23を取得する手段を備えた
    請求項16ないし19のいずれかに記載の無線通信システム。
  22. 前記基地局は、前記第一の無線端末を経由した間接通信を行う場合に、前記第一の無線端末とデータの送受信を行うためのタイムスロットで送信可能な前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータのデータ量と、前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間で直接的にデータの送受信を行うためのタイムスロットで送信可能な前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータのデータ量とが等しくなるようにタイムスロットを割当てる手段を備えた請求項14ないし21のいずれかに記載の無線通信システム。
  23. 前記基地局は、前記無線フレーム内において、前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータのうち、前記基地局から第二の無線端末宛てのデータを収容する前記第一のタイムスロットを、この基地局から第二の無線端末宛てのデータを収容する前記第三のタイムスロットよりも前方に配置し、
    前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータのうち、前記第二の無線端末から基地局宛てのデータを収容する前記第三のタイムスロットをこの第二の無線端末から基地局宛てのデータを収容する前記第一のタイムスロットよりも前方に配置する手段を備えた
    請求項14ないし22のいずれかに記載の無線通信システム。
  24. 前記基地局または前記第二の無線端末のうちの送信側にて送信するデータに符号誤り検出用符号を付与し、受信側にてこのデータの符号誤りの有無を検出し、符号誤り時には再送により誤り補償を行う手段を備え、
    前記第一の無線端末は、
    前記基地局より受信した前記基地局から第二の無線端末宛てのデータを符号誤りの有無に関わらずそのまま前記第二の無線端末に送信し、前記第二の無線端末より受信した前記第二の無線端末から基地局宛てのデータを符号誤りの有無に関わらずそのまま前記基地局に送信する手段を備えた
    請求項14ないし23のいずれかに記載の無線通信システム。
  25. 基地局と二つ以上の無線端末から構成され、前記基地局は自基地局と前記無線端末との間または二つの前記無線端末の間にコネクションを設定し、このコネクション毎に時分割した送受信タイムスロットを割当て、この割当てに関するタイムスロット割当情報と前記送受信タイムスロットとで構成された無線フレームを送信し、前記無線端末は受信した前記無線フレーム内の前記タイムスロット割当情報に従って前記送受信タイムスロットを用いてデータの送受信を行う無線通信システムに適用される前記基地局において、
    第一の無線端末とデータの送受信を行うための第一のタイムスロットを割当て、第二の無線端末とデータの送受信を行うための第二のタイムスロットを割当て、第一の無線端末と第二の無線端末との間で直接的にデータの送受信を行うための第三のタイムスロットを割当てる手段と、
    タイムスロット割当情報を通知するタイムスロットを割当て当該タイムスロット割当情報を無線端末に通知する手段と、
    前記第一のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータまたは前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信し、前記第二のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第二の無線端末との間で送受信する手段と
    を備えたことを特徴とする基地局。
  26. 基地局と二つ以上の無線端末から構成され、前記基地局は自基地局と前記無線端末との間または二つの前記無線端末の間にコネクションを設定し、このコネクション毎に時分割した送受信タイムスロットを割当て、この割当てに関するタイムスロット割当情報と前記送受信タイムスロットとで構成された無線フレームを送信し、前記無線端末は受信した前記無線フレーム内の前記タイムスロット割当情報に従って前記送受信タイムスロットを用いてデータの送受信を行う無線通信システムに適用される基地局において、
    第二の無線端末とデータの送受信を行うための第二のタイムスロットを割当て、前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間で直接的にデータの送受信を行うための第三のタイムスロットを割当てる手段と、
    タイムスロット割当情報を通知するタイムスロットを割当て当該タイムスロット割当情報を無線端末に通知する手段と、
    前記第一の無線端末との間に複数のコネクションを設定し、前記第一の無線端末との間に設定した前記複数のコネクションのうちの一つを前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信するためのコネクションとし第一のタイムスロットを割当て、前記第一の無線端末との間に設定した前記複数のコネクションのうちの一つを前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信するためのコネクションとし前記第一のタイムスロットとは別のタイムスロットを割当てる手段と、
    前記第二のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第二の無線端末との間で送受信する手段と
    を備えたことを特徴とする基地局。
  27. 前記第一または第二の無線端末は、異なる伝送速度を実現する変調モードを二つ以上持ち、その中から任意の変調モードを選択して通信を行うことができ、基地局により前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間に設定されたコネクションの伝送品質を測定し前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R23を取得し、前記伝送速度R23は基地局に通知され、
    異なる伝送速度を実現する変調モードを二つ以上持ち、その中から任意の変調モードを選択して通信を行う手段と、
    前記第一の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第一の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R13を取得し、前記第二の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R12を取得する手段と、
    前記伝送速度R12、R13、R23で表される条件式
    R12<1/((1/R13)+(1/R23))
    が満たされた場合に前記第二の無線端末との直接通信ではなく前記第一の無線端末を経由した間接通信を選択する手段と
    を備えた請求項25または26記載の基地局。
  28. 異なる伝送速度を実現する変調モードを二つ以上持ち、その中から任意の変調モードを選択して通信を行う手段と、
    前記第一の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第一の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R13を取得し、前記第二の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R12を取得する手段と、
    取得した前記伝送速度R12およびR13を前記第二の無線端末に通知する手段と
    を備えた請求項25または26記載の基地局。
  29. 前記通知する手段が前記第二の無線端末に通知した前記伝送速度R12およびR13に基づき前記第二の無線端末が選択した通信経路の情報を前記第二の無線端末から受け取り、前記第二の無線端末が選択した通信経路以外の自基地局から前記第二の無線端末への通信経路を不要であると判断して解放する手段を備えた請求項28記載の基地局。
  30. 前記選択する手段は、
    前記伝送速度R12、R13、R23で表される条件式
    R12<1/((1/R13)+(1/R23))
    を満たす前記第一の無線端末となり得る無線端末が複数存在した場合には、
    (1/R13)+(1/R23)
    を最小にする無線端末を前記第一の無線端末として選択し、前記第二の無線端末との直接通信ではなく、前記第一の無線端末を経由した間接通信を選択する手段を備えた
    請求項27記載の基地局。
  31. 前記タイムスロット割当情報に前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置情報を含めて報知する手段を備えた請求項27ないし30のいずれかに記載の基地局。
  32. 前記無線端末に対してこの無線端末を除く全ての無線端末宛に試験信号を送信するためのタイムスロットを割当てる手段と、
    この割当てに関する情報を前記タイムスロット割当情報に含めて報知する手段と、
    全ての無線端末に対して前記試験信号を受信することを指示する手段と
    を備えた
    請求項27ないし30のいずれかに記載の基地局。
  33. 前記第一の無線端末を経由した間接通信を行う場合に、前記第一の無線端末とデータの送受信を行うためのタイムスロットで送信可能な前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータのデータ量と、前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間で直接的にデータの送受信を行うためのタイムスロットで送信可能な前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータのデータ量とが等しくなるようにタイムスロットを割当てる手段を備えた請求項25ないし32のいずれかに記載の基地局。
  34. 前記無線フレーム内において、自基地局と前記第二の無線端末との間のデータのうち、自基地局から第二の無線端末宛てのデータを収容する前記第一のタイムスロットを、自基地局から第二の無線端末宛てのデータを収容する前記第三のタイムスロットよりも前方に配置し、
    自基地局と前記第二の無線端末との間のデータのうち、前記第二の無線端末から自基地局宛てのデータを収容する前記第三のタイムスロットをこの第二の無線端末から自基地局宛てのデータを収容する前記第一のタイムスロットよりも前方に配置する手段を備えた
    請求項25ないし33のいずれかに記載の基地局。
  35. 基地局と二つ以上の無線端末から構成され、前記基地局は自基地局と前記無線端末との間または二つの前記無線端末の間にコネクションを設定し、このコネクション毎に時分割した送受信タイムスロットを割当て、この割当てに関するタイムスロット割当情報と前記送受信タイムスロットとで構成された無線フレームを送信し、前記無線端末は受信した前記無線フレーム内の前記タイムスロット割当情報に従って前記送受信タイムスロットを用いてデータの送受信を行う無線通信システムに適用される前記無線端末において、
    前記基地局は、第一の無線端末とデータの送受信を行うための第一のタイムスロットを割当て、第二の無線端末とデータの送受信を行うための第二のタイムスロットを割当て、第一の無線端末と第二の無線端末との間で直接的にデータの送受信を行うための第三のタイムスロットを割当て、タイムスロット割当情報を通知するタイムスロットを割当て当該タイムスロット割当情報を無線端末に通知し、前記第一のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータまたは前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信し、前記第二のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第二の無線端末との間で送受信し、
    自己が前記第一の無線端末であるときには、
    前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータと前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータとを識別する手段と、
    この識別する手段によりデータを識別し、前記第一のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータまたは前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記基地局との間で送受信し、前記第三のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第二の無線端末との間で送受信する手段と
    を備え、
    自己が前記第二の無線端末であるときには、
    前記第二のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記基地局との間で送受信し、前記第三のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信する手段と
    を備えたことを特徴とする無線端末。
  36. 基地局と二つ以上の無線端末から構成され、前記基地局は自基地局と前記無線端末との間または二つの前記無線端末の間にコネクションを設定し、このコネクション毎に時分割した送受信タイムスロットを割当て、この割当てに関するタイムスロット割当情報と前記送受信タイムスロットとで構成された無線フレームを送信し、前記無線端末は受信した前記無線フレーム内の前記タイムスロット割当情報に従って前記送受信タイムスロットを用いてデータの送受信を行う無線通信システムに適用される前記無線端末において、
    前記基地局は、第二の無線端末とデータの送受信を行うための第二のタイムスロットを割当て、前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間で直接的にデータの送受信を行うための第三のタイムスロットを割当て、タイムスロット割当情報を通知するタイムスロットを割当て当該タイムスロット割当情報を無線端末に通知し、前記第一の無線端末との間に複数のコネクションを設定し、前記第一の無線端末との間に設定した前記複数のコネクションのうちの一つを前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信するためのコネクションとし第一のタイムスロットを割当て、前記第一の無線端末との間に設定した前記複数のコネクションのうちの一つを前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信するためのコネクションとし前記第一のタイムスロットとは別のタイムスロットを割当て、前記第二のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第二の無線端末との間で送受信し、
    自己が前記第一の無線端末であるときには、
    前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータと前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを識別する手段と、
    前記基地局と前記第一の無線端末との間のデータを前記第一のタイムスロットを用いて前記基地局との間で送受信し、前記識別する手段によりデータを識別し、前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一のタイムスロットとは別に前記基地局が設定したタイムスロットを用いて前記基地局との間で送受信し、前記第三のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第二の無線端末との間で送受信する手段と
    を備え、
    自己が前記第二の無線端末であるときには、
    前記第二のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記基地局との間で送受信し、前記第三のタイムスロットを用いて前記基地局と前記第二の無線端末との間のデータを前記第一の無線端末との間で送受信する手段と
    を備えたことを特徴とする無線端末。
  37. 前記基地局および自無線端末は、異なる伝送速度を実現する変調モードを二つ以上持ち、その中から任意の変調モードを選択して通信を行う手段を備え、
    前記基地局は、前記第一の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第一の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R13を取得し、前記第二の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R12を取得し、
    自己が前記第一または第二の無線端末であるときには、
    前記基地局により前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間に設定されたコネクションの伝送品質を測定し前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R23を取得する手段と、
    前記伝送速度R23を前記基地局に通知する手段と
    を備えた請求項35または36記載の無線端末。
  38. 前記基地局および自無線端末は、異なる伝送速度を実現する変調モードを二つ以上持ち、その中から任意の変調モードを選択して通信を行う手段を備え、
    前記基地局は、前記第一の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第一の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R13を取得し、前記第二の無線端末との間に設定したコネクションの伝送品質を測定し前記基地局と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R12を取得し、取得した前記伝送速度R12およびR13を前記第二の無線端末に通知し、
    自己が前記第一の無線端末であるときには、
    前記基地局により前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間に設定されたコネクションの伝送品質を測定し前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R23を取得する手段と、
    取得した前記伝送速度R23を前記第二の無線端末に通知する手段と
    を備え、
    自己が前記第二の無線端末であるときには、
    前記基地局により前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間に設定されたコネクションの伝送品質を測定し前記第一の無線端末と前記第二の無線端末との間の通信における最適な変調モードの伝送速度R23を取得する手段と、
    前記伝送速度R12、R13、R23で表される条件式
    R12<1/((1/R13)+(1/R23))
    が満たされた場合に前記基地局との直接通信ではなく前記第一の無線端末を経由した間接通信を選択してその旨を前記基地局に報告する手段と
    を備えた請求項35または36記載の無線端末。
  39. 前記報告する手段は、
    前記伝送速度R12、R13、R23で表される条件式
    R12<1/((1/R13)+(1/R23))
    を満たす前記第一の無線端末となり得る無線端末が複数存在した場合に、
    (1/R13)+(1/R23)
    を最小にする無線端末を前記第一の無線端末として選択し、前記基地局に報告すると共に、前記基地局との直接通信ではなく、前記第一の無線端末を経由した間接通信を選択する手段を備えた
    請求項38記載の無線端末。
  40. 前記基地局は、前記タイムスロット割当情報に前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置情報を含めて報知し、
    自己が前記第二の無線端末であるときには、
    前記基地局が報知する前記タイムスロット割当情報を受信しこのタイムスロット割当情報に記載の各無線端末に対する前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置情報を取得する手段と、
    取得した前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置をもとに、前記第二の無線端末を除くすべての無線端末が基地局に対して送信する信号を受信することによって前記伝送速度R23を取得する手段と
    を備え、
    自己が前記第二の無線端末以外の無線端末であるときには、
    前記基地局が報知する前記タイムスロット割当情報を受信しこのタイムスロット割当情報に記載の各無線端末に対する前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置情報を取得する手段と、
    取得した前記無線端末との通信に用いるタイムスロットの割当位置情報をもとに前記第二の無線端末が基地局に対して送信する信号を受信することによって前記伝送速度R23を取得する手段と
    を備えた請求項37ないし39のいずれかに記載の無線端末。
  41. 前記基地局は、前記無線端末に対してこの無線端末を除く全ての無線端末宛に試験信号を送信するためのタイムスロットを割当て、この割当てに関する情報を前記タイムスロット割当情報に含めて報知し、全ての無線端末に対して前記試験信号を受信することを指示し、
    自無線端末は、前記基地局が報知する前記タイムスロット割当情報に従い、この無線端末を除く全ての無線端末宛に試験信号を送信する手段を備え、
    自己が前記第二の無線端末であるときには、この第二の無線端末を除く全ての無線端末が送信する前記試験信号を受信し、前記伝送速度R23を取得する手段を備え、
    自己が前記第二の無線端末以外の無線端末であるときには、前記第二の無線端末が送信する前記試験信号を受信し、前記伝送速度R23を取得する手段を備えた
    請求項37ないし39のいずれかに記載の無線端末。
  42. 前記基地局または前記第二の無線端末のうちの送信側にて送信するデータに符号誤り検出用符号を付与し、受信側にてこのデータの符号誤りの有無を検出し、符号誤り時には再送により誤り補償を行う手段を備え、
    自己が前記第一の無線端末であるときには、
    前記基地局より受信した前記基地局から第二の無線端末宛てのデータを符号誤りの有無に関わらずそのまま前記第二の無線端末に送信し、前記第二の無線端末より受信した前記第二の無線端末から基地局宛てのデータを符号誤りの有無に関わらずそのまま前記基地局に送信する手段を備えた
    請求項35ないし41のいずれかに記載の無線端末。
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