JP2000078150A - 無線通信方法及び無線通信システム - Google Patents

無線通信方法及び無線通信システム

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JP2000078150A
JP2000078150A JP10245807A JP24580798A JP2000078150A JP 2000078150 A JP2000078150 A JP 2000078150A JP 10245807 A JP10245807 A JP 10245807A JP 24580798 A JP24580798 A JP 24580798A JP 2000078150 A JP2000078150 A JP 2000078150A
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slave station
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 親局と子局の間で半二重方式によるデータ送
受信を行う際、データパケットが衝突した場合でも適切
に再送でき、安定したデータ送受信を簡易な制御で行う
ことができる無線通信方法及び無線通信システムを提供
する。 【解決手段】 無線通信システムの親局に送信要求があ
ると、子局に送信すべきデータパケットを生成し(ステ
ップS1)、現在親局がデータ受信中でないことを確認
し(ステップS2)、そのデータパケットを子局に送信
する(ステップS3)。これに対する応答パケットが受
信されないと(ステップS4;NO)、再送待機時間の
経過を待って(ステップS5)、送信済みのデータパケ
ットを再送し(ステップS6)、以降はステップS4乃
至ステップS6の処理を繰り返す。この再送待機時間
は、子局側の再送待機時間に比べて無線による遅延時間
の2倍とデータパケットの時間幅を加えただけ長く設定
されるので、子局のデータパケットの再送処理が優先し
て行われることになり、データ衝突時でも安定にデータ
送受信を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばアナログコ
ードレス電話システムのように、親局と一又は複数の子
局が無線接続され、該親局と該子局の間で各種データを
送受信可能な無線通信システムの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】近年、広く普及しているアナログコード
レス電話システムにおいては、多数の通話チャネルの中
から、未使用の通話チャネルを選択して親局と子局の間
の通信を行い、選択された通話チャネルではFM変調さ
れた音声信号が全二重方式で送受信される。一方、通話
中や通話の前後において音声以外のデータを親局と子局
の間で送受信したいことがある。例えば、子局からダイ
ヤル情報を親局に送信したり、親局から電話回線の接続
状態を子局に送信したりする場合である。このような場
合は、上記通話チャネルを用いてパケット化されたデー
タをMSK等を用いて送受信する。
【0003】このとき、CPUの処理能力の制限などか
ら、データパケットの送受信については半二重方式とす
るのが一般的である。従って、親局又は子局のうち一方
が送信動作を行う場合は、他方からデータパケットを受
信中でないことを確認後、データパケットを送信する。
そして、他方がデータパケットを受信すると、応答パケ
ットを返すようにする。送信を行った側は応答パケット
が返ってこない場合は、データパケットを送信した時点
から一定の再送待機時間経過後に、このデータパケット
を再送するようにして確実にデータ送受信がなされるよ
うにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た方法でデータ送受信を行うアナログコードレス電話シ
ステムにおいては、親局と子局は互いに相手側からデー
タパケットを受信するタイミングは予測できないため、
同時にデータパケットを送信する場合が起こり得る。こ
の場合は、親局及び子局から送信されるデータパケット
が衝突するので、共に相手からのデータパケットを受信
できず、双方とも応答パケットが返ってこないため、デ
ータパケットの再送を試みることになる。
【0005】このとき、親局及び子局で上記再送待機時
間が同じに設定されている場合は、親局及び子局により
再送されるデータパケットも再び衝突するという事態を
招く。これを避けるため、再送待機時間をランダムに切
り換える方法が考えられる。しかし、この方法では、デ
ータパケットが衝突した場合、親局と子局から再送され
たデータパケットのうち、どちらが先に受信されるのか
予想できず、再送に要する時間も伸び縮みし、再びデー
タパケットが衝突する可能性もあるので、データ送受信
が不安定になるという問題がある。
【0006】そこで、本発明は、このような問題に鑑み
なされたものであり、親局と子局の間で半二重方式によ
るデータ送受信を行う場合に、データパケットの衝突時
に適切な再送を行うことができ、安定したデータ送受信
を簡易な制御で行うことが可能な無線通信方法及び無線
通信システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の無線通信方法は、親局と一又は複
数の子局が無線接続され、該親局と該子局はそれぞれデ
ータをパケット化して半二重方式によるデータ送受信を
行う無線通信システムにおける無線通信方法であって、
前記親局及び前記子局は、送信したデータパケットに対
する応答パケットが受信されない場合は、該データパケ
ットの送信後、所定の再送待機時間が経過した時点で、
該データパケットを再送すると共に、前記親局と前記子
局の一方の前記再送待機時間Tb1は、他方の前記再送
待機時間Tb2、送信された前記データパケットが受信
されるまでの遅延時間Td、及び該データパケットの時
間幅Tpに対し、Tb1>Tb2+2Td+Tpの関係
を満たすよう設定されることを特徴とする。
【0008】この発明によれば、無線通信システムにお
いて、親局から子局に、あるいは子局から親局にデータ
パケットを送信するとき、これに対する応答パケットを
受信しない場合、所定の再送待機時間が経過するタイミ
ングで送信済みのデータパケットを再送する。このと
き、親局と子局のうち一方の再送待機時間Tb1を、他
方の再送待機時間Tb2と、送信から受信までの遅延時
間の2倍と、データパケットの時間幅との和よりも大き
く設定するようにした。よって、親局と子局でデータパ
ケットの送信が衝突した場合でも、一方のデータパケッ
トが確実に先に再送されるので、安定したデータの送受
信を行うことができる。
【0009】請求項2に記載の無線通信方法は、請求項
1に記載の無線通信方法において、前記親局の再送待機
時間はTb1、前記子局の再送待機時間はTb2にそれ
ぞれ設定されることを特徴とする。
【0010】この発明によれば、親局の再送待機時間T
b1を、子局の再送待機時間Tb2と、上記遅延時間の
2倍と、データパケットの時間幅より大きく設定するよ
うにした。よって、親局と子局でデータパケットの送信
が衝突する場合、子局のデータパケットが優先的に再送
されるので、子局からダイヤル情報などのデータ送信が
頻繁になされるコードレス電話システム等に適したデー
タ送受信を行うことができる。
【0011】請求項3に記載の無線通信方法は、請求項
1に記載の無線通信方法において、前記親局の再送待機
時間はTb2、前記子局の再送待機時間はTb1にそれ
ぞれ設定されることを特徴とする。
【0012】この発明によれば、子局の再送待機時間T
b1を、親局の再送待機時間Tb2と、上記遅延時間の
2倍と、データパケットの時間幅より大きく設定するよ
うにした。よって、親局と子局でデータパケットの送信
が衝突する場合、親局のデータパケットが優先的に再送
されるので、親局からの回線接続情報などの重要度の高
いデータを確実に送信したい場合に適したデータ送受信
を行うことができる。
【0013】請求項4に記載の無線通信方法は、請求項
1に記載の無線通信方法において、前記親局及び前記子
局は、データ送受信に際し該親局と該子局の何れを優先
させるかを指示する優先コマンドを送受信すると共に、
該優先コマンドにより前記子局の優先が指示される場合
は、前記親局の再送待機時間はTb1、前記子局の再送
待機時間はTb2にそれぞれ設定され、該優先コマンド
により前記親局の優先が指示される場合は、前記親局の
再送待機時間はTb2、前記子局の再送待機時間はTb
1にそれぞれ設定される特徴とする。
【0014】この発明によれば、予め親局と子局の間で
優先コマンドを送受信し、データ送受信の際、どちらを
優先させるかを指示しておく。そして、親局と子局のう
ち優先が指示されない側の送信待機時間Tb1を、優先
が指示される側の送信待機時間Tb2と、上記遅延時間
の2倍と、データパケットの時間幅との和よりも大きく
設定するようにした。よって、親局と子局でデータパケ
ットの送信が衝突する場合、状況に応じて優先させたい
側のデータパケットが確実に先に再送されるので、安定
かつ柔軟性の高いデータの送受信を行うことができる。
【0015】請求項5に記載の無線通信システムは、親
局と一又は複数の子局が無線接続され、該親局と該子局
はそれぞれデータをパケット化して半二重方式によるデ
ータ送受信を行う無線通信システムであって、前記親局
及び前記子局は、送信したデータパケットに対する応答
パケットが受信されない場合は、該データパケットの送
信後、所定の再送待機時間が経過した時点で、該データ
パケットを再送する手段を備え、前記親局と前記子局の
一方の前記再送待機時間Tb1は、他方の前記再送待機
時間Tb2、送信された前記データパケットが受信され
るまでの遅延時間Td、及び該データパケットの時間幅
Tpに対し、Tb1>Tb2+2Td+Tpの関係を満
たすよう設定されることを特徴とする。
【0016】この発明によれば、無線通信システムにお
いて、親局から子局に、あるいは子局から親局にデータ
パケットを送信するとき、これに対する応答パケットを
受信しない場合、所定の再送待機時間が経過するタイミ
ングで送信済みのデータパケットを再送する。このと
き、親局と子局のうち一方の再送待機時間Tb1を、他
方の再送待機時間Tb2と、送信から受信までの遅延時
間の2倍と、データパケットの時間幅との和よりも大き
く設定するようにした。よって、親局と子局でデータパ
ケットの送信が衝突した場合でも、一方のデータパケッ
トが確実に先に再送されるので、無線通信システムにお
けるデータの送受信が安定に行われる。
【0017】請求項6に記載の無線通信システムは、請
求項5に記載の無線通信システムにおいて、前記親局の
再送待機時間はTb1、前記子局の再送待機時間はTb
2にそれぞれ設定されることを特徴とする。
【0018】この発明によれば、親局の再送待機時間T
b1を、子局の再送待機時間Tb2と、上記遅延時間の
2倍と、データパケットの時間幅より大きく設定するよ
うにした。よって、親局と子局でデータパケットの送信
が衝突する場合、子局のデータパケットが優先的に再送
されるので、子局からのダイヤル情報などのデータ送信
頻度が高い場合に適切なデータ送受信を行うコードレス
電話システム等の無線通信システムが提供される。
【0019】請求項7に記載の無線通信システムは、請
求項5に記載の無線通信システムにおいて、前記親局の
再送待機時間はTb2、前記子局の再送待機時間はTb
1にそれぞれ設定されることを特徴とする。
【0020】この発明によれば、子局の再送待機時間T
b1を、親局の再送待機時間Tb2と、上記遅延時間の
2倍と、データパケットの時間幅より大きく設定するよ
うにした。よって、親局と子局でデータパケットの送信
が衝突する場合、親局のデータパケットが優先的に再送
されるので、親局からの回線接続情報などの重要度の高
いデータを確実に送信する場合に適切なデータ送受信を
行う無線通信システムが提供される。
【0021】請求項8に記載の無線通信システムは、請
求項5に記載の無線通信システムにおいて、前記親局及
び前記子局は、データ送受信に際し該親局と該子局の何
れを優先させるかを指示する優先コマンドを送受信する
手段を備え、該優先コマンドにより前記子局の優先が指
示される場合は、前記親局の再送待機時間はTb1、前
記子局の再送待機時間はTb2にそれぞれ設定され、該
優先コマンドにより前記親局の優先が指示される場合
は、前記親局の再送待機時間はTb2、前記子局の再送
待機時間はTb1にそれぞれ設定されることを特徴とす
る。
【0022】この発明によれば、予め親局と子局の間で
優先コマンドを送受信し、データ送受信の際、どちらを
優先させるかを指示しておく。そして、親局と子局のう
ち優先が指示されない側の送信待機時間Tb1を、優先
が指示される側の送信待機時間Tb2と、上記遅延時間
の2倍と、データパケットの時間幅との和よりも大きく
設定するようにした。よって、親局と子局でデータパケ
ットの送信が衝突する場合、状況に応じて優先させたい
側のデータパケットが確実に先に再送されるので、無線
通信システムにおけるデータの送受信を安定にし、かつ
柔軟性を高くすることができる。
【0023】請求項9に記載の無線通信システムは、請
求項5から請求項8の何れかに記載の無線通信システム
において、前記無線通信システムは、電話回線に接続さ
れたコードレス電話システムであることを特徴とする。
【0024】この発明によれば、コードレス電話システ
ムにおいて、親局と子局の間でデータの送受信を行う場
合に、上述したような再送待機時間の制御を行うように
した。よって、通話チャネルを利用して半二重で必要な
ダイヤル情報、回線接続情報等を伝送する場合に、コス
トを増大させず簡易な制御で安定なデータ送受信を行う
ことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。ここでは、親局と複数の子
局を備え、250MHz帯/380MHz帯を使用し
て、全二重方式による音声信号の送受信及び半二重方式
による各種データの送受信を行うアナログコードレス電
話システムに対して本発明を適用した場合の実施の形態
を説明する。
【0026】図1は、本実施形態に係るコードレス電話
システムのシステム構成を示すブロック図である。図1
に示すように、本実施形態に係るコードレス電話システ
ムは、電話回線に接続される親局1と、親局1と無線接
続される子局2、子局3を含んで構成されている。な
お、子局の台数は更に多くしてもよいが、簡単のため2
台のみ子局を含む場合について説明する。
【0027】図1において、親局1と子局2、3の間の
無線接続に際し、親局1の送信周波数及び子局2、3の
受信周波数は380MHz帯が用いられ、子局2、3の
送信周波数及び親局1の受信周波数は250MHz帯が
用いられる。そして、それぞれの周波数帯においては、
全部で89チャネルの無線チャネルが確保される。無線
チャネルのうち大部分は通話チャネルとして割り当てら
れるが、予め定められた一部の無線チャネルは制御チャ
ネルとして使用される。親局1と子局2、3はまず制御
チャネルを用いて無線接続を確立し、空きチャネルであ
ることが確認された一の通話チャネルを用いて以後の無
線通信を行う。
【0028】例えば、子局2が親局1を介して電話回線
による通話を行っている場合には、子局2からのマイク
等の音声入力信号により、250MHz帯の所定の通話
チャネルがFM変調されて親局1に送信され、親局1で
受信後、これを復調して電話回線に送出する。一方、電
話回線から親局1に到来する音声信号により、380M
Hz帯の所定の通話チャネルがFM変調されて子局2に
送信され、子局2で受信後、これを復調してレシーバ等
から音声出力する。このように親局1と子局2の間で
は、2周波を用いて音声信号が全二重方式により送受信
されている。
【0029】これに対し、例えば、通話開始前に子局2
からダイヤル情報を親局1に伝送する場合には、子局2
から押下されたダイヤルキーに対応するデータがパケッ
ト化されてデータパケットが生成される。そして、適当
なタイミングでデータパケットに基づき250MHz帯
の所定の通話チャネルをMSK変調して親局1に送信
し、親局1で受信後、このデータパケットから必要な情
報を抽出する。逆に、親局1から電話回線の切断情報等
を子局2に伝送する場合には、対応するデータパケット
を生成して、380MHz帯の所定の通話チャネルをM
SK変調して子局2に送信し、子局2で受信後、このデ
ータパケットから必要な情報を抽出する。
【0030】このように、通話チャネルを用いたデータ
パケットの送受信に関しては、親局1と子局2、3の間
で半二重通信方式により行われる。すなわち、親局1と
子局2、3とはデータパケットの送信処理と受信処理を
時間的に分けて行っている。これは、上記MSK変調は
1200〜2400bps程度の変調速度が要求される
ので、音声信号同様にデータパケットを全二重方式によ
り送受信すると、親局1と子局2、3では共に非常に高
速な処理が必要となり、部品コストの上昇等につながる
ためである。そのため、処理負担の軽減を図るべく、デ
ータパケットに関しては、親局1と子局2、3の間で半
二重方式の送受信を行うようにしている。
【0031】図2は、本実施形態において、親局1と子
局2、3の間で送受信されるデータパケットのデータ構
造を示す図である。図2に示すように、データパケット
は、ID、BCH符号、子局番号、送信データ、BCH
符号を含んで構成され、それぞれ所要のビット数が配分
されている。
【0032】図2のデータパケットにおいて、IDは個
々のコードレス電話システムに固有の番号として付与さ
れている。これにより、電波到達範囲内に複数のコード
レス電話システムが存在する場合でも、親局1及び子局
2、3がこのIDを解析することにより、受信されたデ
ータパケットが自局の属するコードレス電話システム内
で送信されたものであることを正しく認識することがで
きる。
【0033】子局番号は、コードレス電話システム内に
含まれる子局を区別するために付与される番号である。
図1では、子局2、3の2台のみ含まれるが、接続可能
な最大数の子局を区別できる程度のビット数を配分する
必要がある。この子局番号は、親局1から子局2、3に
送信されるデータパケットでは、送信先の子局を意味す
るが、子局2、3から親局1に送信されるデータパケッ
トでは、発信元の子局を意味する。
【0034】送信データは、実際に送信すべきデータで
あり、所定の指示を伝えるコマンドや種々の状態等を示
すステータスなどの種別がある。例えば、親局1から子
局2、3に送信される呼び出しコマンドや子局2、3か
ら親局1に送信されるダイヤルコードなどがある。な
お、送信データの先頭に送信データの種別を示すコード
を設けてもよい。
【0035】IDに続くBCH符号、及び送信データに
続くBCH符号は、データパケットを読み出す際に無線
ノイズ等に起因する誤りを訂正するために付加されてい
る。IDの部分とそれ以外の部分に分けてそれぞれ誤り
訂正を行うようにしている。BCH符号に割り当てるビ
ット数は多いほど強力な誤り訂正が行えるが、全体のビ
ット配分との兼ね合いで適切なビット数が割り当てられ
る。
【0036】以上のように構成されたデータパケット
は、上述したように各要素に適宜にビット配分される
が、データパケットの総ビット数を一定値に設定してお
くのが一般的である。このようにすると、変調速度が1
200bpsあるいは2400bpsと一定であるた
め、データパケットの時間幅を一定に保つことができ、
データ送受信の際のタイミング設計が簡単になる。
【0037】図2に示すデータパケットを、親局1から
子局2、3へ、あるいは子局2、3から親局1へそれぞ
れ送信する場合、通常はこれに対する応答パケットが送
信先から返送される。そして、応答パケットが返送され
ない場合には、最初にデータパケットを送信したタイミ
ングから所定の再送待機時間が経過したタイミングで、
データパケットを再送する。本実施形態では、再送待機
時間の設定を親局1と子局2、3とで互いに異なる設定
としているが、より詳しくは後述する。
【0038】次に、図3を用いて、本実施形態におい
て、親局1から子局2、3に対しデータパケットを送信
及び再送する場合の動作を説明する。ここでは、親局1
から子局2に所定のデータパケットを送信、再送する場
合を例にとって説明する。
【0039】図3では、親局1と子局2が既に無線接続
を確立し、所定の通話チャネルにおいて無線通信を行っ
ているものとする。このような状況で、親局1に対し例
えば電話回線の状態等を子局2に告知するべく、所定の
データパケットの送信要求があった場合、図3に示すよ
うに、ステップS1において、送信すべき送信データや
相手先の子局番号を含むデータパケットを生成する。
【0040】ステップS2では、親局1が現在、受信状
態にあるか否かを判断する。すなわち、上述したように
半二重方式による送受信が行われるので、現在データ受
信状態にある場合は、データパケットの送信を行うこと
はできないので、受信終了を待つ必要がある。ステップ
S2の判断の結果、親局1が現在データパケットを受信
中であるときは(ステップS2;YES)、ステップS
2を繰り返して受信終了を待つ。一方、親局1が現在デ
ータパケットの受信中ではないときは(ステップS2;
NO)、ステップS3へ進む。
【0041】ステップS3では、送信すべきデータパケ
ットの子局2に対する送信処理を行う。実際には使用中
の通話チャネルに対し、図2に示すデータ構造を有する
データパケットのビット列により順次、MSK変調を施
して送信する。なお、このデータパケットは上述した一
定の時間幅Tpを有しているものとする。
【0042】ステップS4では、ステップS3で送信し
たデータパケットに対し、子局2から応答パケットが受
信されるか否かを判断する。すなわち、本実施形態に係
るデータ送受信に際しては、データパケットを受信した
場合には、所定パターンの応答パケットを相手側に送信
することで、データパケットの受信を告知するようにし
ている。ステップS4の判断の結果、応答パケットの受
信が確認されると(ステップS4;YES)、送信処理
が終了する。一方、応答パケットの受信が確認されない
と(ステップS4;NO)、直ちにステップS5に進
む。
【0043】ステップS5では、ステップS3でのデー
タパケットの送信タイミングから所定の再送待機時間T
b1が経過したか否かを判断する。すなわち、子局2と
データパケットの送信が互いに競合する場合を考慮し、
子局2の再送待機時間Tb2に対し、後述するような関
係を満たす再送待機時間Tb1を設定しておくことで、
円滑なデータ送受信を保証している。ステップS5の判
断の結果、まだ再送待機時間Tb1が経過していなけれ
ば(ステップS5;NO)、再びステップS4に戻る。
一方、再送待機時間Tb1が経過していれば(ステップ
S5;YES)、ステップS6に進む。
【0044】ステップS6では、ステップS3でのデー
タパケットの送信タイミングから再送待機時間Tb1か
経過したので、このデータパケットを子局2に再送す
る。この場合の送信処理はステップS3と同様に行えば
よい。ステップS6の終了後は、再送したデータパケッ
トに対し子局2からの応答パケットの受信を監視するた
め、ステップS4に移行して同様の処理を繰り返す。
【0045】ここで、データパケットを繰り返し再送し
ても、子局2から応答パケットが受信されない場合があ
るので、再送回数として適切な値を設定しておくことが
できる。この場合は、設定された再送回数だけデータパ
ケットを再送しても、子局2から応答パケットが受信さ
れなければ、送信処理が中止されることになる。
【0046】なお、図3に示すフローチャートは、子局
2、3おいてもデータパケットの再送時には、ほぼ同様
の処理が行われる。ただし、ステップS5における再送
待機時間として、親局1と異なる再送待機時間Tb2が
設定されている点が異なっている。
【0047】次に、図4及び図5を用いて、親局1と子
局2のデータパケットの送受信に際して行われる再送処
理のタイミングについて説明する。図4は、子局2から
再送されたデータパケットが親局1により受信される場
合、図5は、親局1から再送されたデータパケットが子
局2により受信される場合のタイミングチャートをそれ
ぞれ示している。
【0048】図4は、親局1から子局2へのパケットA
の送信と、子局2から親局1へのパケットBの送信とが
衝突する場合において、子局2からパケットBの再送処
理が最終的に優先されるケースに対応するタイミングチ
ャートである。ここで、親局1と子局2が同時にデータ
パケットを送信すると衝突するのであるが、電波伝搬や
無線回路で生じる遅延時間Tdをも考慮すると、親局1
から見てタイミング上最も厳しい条件は、親局1のパケ
ットAの送信タイミングから遅延時間Tdだけ遅れたタ
イミングで子局2がパケットBの送信を開始する場合で
ある。なお、この遅延時間Tdは、親局1と子局2とで
は、電波到達距離や無線回路の構成が概ね共通している
ので、一定の値として考えることにする。
【0049】図4に示すように、簡単のためタイミング
0で親局1が子局2に対するパケットAの送信を開始す
るものとする。そして、子局2がタイミングt1でパケ
ットBの送信を開始するのであるが、上述のようにt1
=Tdとなるときが最も厳しい条件である。すなわち、
これより遅れると子局2は親局1から送信されたパケッ
トAの受信動作に移るので、子局2からのパケットBの
送信は行われないはずだからである。このように、タイ
ミング0で親局1から送信されたパケットAを子局2は
受信することができない。
【0050】また、タイミングt1で子局2から送信さ
れたパケットBは、親局1が送信中でなければ、タイミ
ングt2で親局1に受信されるはずである。ここで、t
2=2Tdが成り立つ。しかし、上述のように親局1は
送信動作中であるため、子局2からのパケットBを受信
することができない。このように、子局2、親局1は共
に相手からのデータパケットを受信できず、データ送受
信の衝突が生じていることがわかる。
【0051】次いで、親局1と子局2は共に相手からの
応答パケットを待ち、所定の再送待機時間内に応答パケ
ットが受信されない場合には、送信済みのデータパケッ
トの再送処理を行う。本実施形態では、データ衝突時の
再送処理は、親局1よりも子局2の方が優先度が高くな
っている。換言すれば、子局2の再送待機時時間Tb2
が親局1の再送待機時間Tb1よりも短く設定されてい
るので、子局2の再送処理の方が親局1に比べ、先に行
われることになる。
【0052】よって、タイミングt3で子局2からのパ
ケットBの再送が先に開始される。ここで、タイミング
t3はタイミングt1から再送待機時間Tb2だけ経過
した時点となるので、t3=t1+Tb2=Td+Tb
2が成り立つ。子局2により再送されたパケットBは、
親局1が他のデータパケット(例えば、子局3から送信
されるデータパケット)を受信中でないとすると、タイ
ミングt3から遅延時間Tdだけ遅れたタイミングt4
で親局1により受信が開始される。ここで、t4=t3
+Td=2Td+Tb2が成り立つ。
【0053】ここで、本実施形態における親局1の再送
待機時間Tb1は、Tb1=Tb2+2Td+Tpに設
定される。ところが、親局1は、再送待機時間Tb2が
到来する前に子局2からのパケットBの受信が行われた
結果、パケットAの再送は中止される。このように、親
局1と子局2のデータパケットの送信が衝突し、共にデ
ータパケットの再送が必要となる場合には、子局2から
の再送が優先されることになる。
【0054】上述したようにデータパケットの時間幅T
pが共通であるので、子局2は、タイミングt3から時
間幅Tpが経過するまで送信状態を持続した後、パケッ
トBの送信を完了する。一方、親局1は、タイミングt
4から時間幅Tpが経過するまで受信状態を持続した
後、パケットBの受信を完了する。
【0055】なお、本実施形態においては、データパケ
ットの時間幅Tpには、実際のデータパケットの送出に
要する時間に加えて、無線回路の立ち上げや無線周波数
の安定に要する時間がマージンとして含まれているもの
とする。
【0056】そして、親局1はパケットBの受信完了
後、所定時間経過後のタイミングt5で、パケットAC
Kの子局2への送信を開始する。このACKは、パケッ
トBに対する応答パケットに相当し、親局1がパケット
Bを受信した旨を子局2に告知することができる。タイ
ミングt5から遅延時間Tdだけ遅延したタイミングt
6で、子局2は親局1からのACKの受信を開始する。
子局2は、親局1からのACKを受信することにより、
再送したパケットBが正しく親局1により受信されたこ
とを判断できる。
【0057】次に、図5は、親局1から子局2へのパケ
ットAの送信が子局2により受信されない場合におい
て、最終的に親局1からパケットAの再送処理が行われ
るケースに対応するタイミングチャートである。すなわ
ち、子局2からパケットBの送信自体が行われなかった
場合、あるいは図4の場合と同様、親局1と子局2のデ
ータパケットが衝突したが、その後子局2からのパケッ
トBの再送が親局1に受信されなかった場合などには、
このような状況となる。
【0058】図5において、親局1によるパケットAの
送信、データパケットの送信が衝突する最も厳しい条件
である子局2によるパケットBの送信、このパケットB
の再送、及びこれらの受信に関連するタイミング0、t
1、t2、t3、t4については、図4の場合と同様で
あるため説明を省略する。
【0059】ここで、図4の場合とは異なり、タイミン
グt4で親局1により子局2から再送されたパケットB
は受信されない。例えば、タイミングt1での子局2に
よるパケットBの送信が行われない場合、あるいはタイ
ミングt3での子局2によるパケットBの再送が行われ
ない場合が該当する。更に、タイミングt3で子局2か
らパケットBの再送が行われる場合であっても、無線ノ
イズ等により親局1が受信できない場合も同様である。
【0060】この場合は、親局1は再送待機時間Tb1
の経過を待ち続け、タイミングt7でパケットAの再送
タイミングが到来する。つまり、t7=Tb1=Tb2
+2Td+Tpとなる。一方、t7=t3+Tp+Td
の関係が成り立つので、上述した最悪条件で親局1と子
局2の送信が衝突した場合に、子局2が再送処理を行っ
ていると想定される時間帯を避けていることがわかる。
これにより、再送されたデータパケットどうしが再び衝
突するという事態を回避することができる。
【0061】タイミングt7から遅延時間Tdが経過し
たタイミングt8で、再送されたパケットAの子局2に
よる受信が開始される。そして、子局2が正しくパケッ
トAの受信を完了すると、所定時間経過後に図5では図
示されないACKを送信し、親局1に対しパケットAを
受信した旨を告知する。
【0062】以上説明したように、本実施形態に係る無
線通信方法によれば、親局1と子局2のデータパケット
の送信が衝突し、双方から応答パケットが送信されず、
共にデータパケットを再送する場合に、再送待機時間が
子局2の方が短く設定されているので、子局2からのデ
ータパケットの再送が優先的に行われる。従って、衝突
時にどちらのデータが再送されるか予測できないことに
よるデータ伝送の不安定性を招くことはない。また、何
らかの事情で子局2からのデータパケットの再送が行わ
れなかった場合でも、親局1からのデータパケットの再
送が確実に行われるので、双方のデータパケットの送信
が無駄になるという事態を防止することができる。
【0063】なお、上述の実施形態では、親局1の再送
待機時間Tb1を子局2、3の再送待機時間Tb2より
長く設定した場合を説明したが、これとは逆に親局1が
再送待機時間Tb2を、子局2、3が再送待機時間Tb
1をそれぞれ設定し、親局1の再送処理を優先するよう
にしてもよい。通常は子局2、3の方がダイヤル情報等
の送出を頻繁に行うので、子局を優先する意義がある
が、親局1からの回線接続に関する情報等を確実に子局
2、3に送信したい場合もあるので、このような場合に
は親局1を優先した設定とする意義がある。なお、図4
と図5の親局1と子局2を置き換えて考えれば、このよ
うな場合の再送処理に対応する。
【0064】また、上述の実施形態では、親局1と子局
2、3の再送待機時間が固定的に設定されている場合を
説明したが、これを状況に応じて可変設定できるように
してもよい。例えば、親局1と子局2、3のどちらを優
先するかを指示する優先コマンドを設け、これを送信デ
ータとして含むデータパケットを、親局1と子局2、3
の相互間で送受信するようにしてもよい。これにより、
上述の再送処理の自由度を一層高めることができ、状況
に応じて親局1と子局2、3の優先の度合いを可変でき
る点で有利である。
【0065】ここで、親局1が、優先コマンドにより親
局1又は子局2、3の何れかを優先設定した優先コマン
ドをデータパケットとして子局2、3に送信する場合、
送信した側の親局1と受信した側の子局2、3の双方で
共通のデータテーブル等から再送待機時間を読み出して
設定する。子局2、3から優先コマンドをデータパケッ
トとして親局1に送信する場合も同様である。そして、
優先コマンドに基づく設定終了後は、以降設定を変える
まで、いったん設定した再送待機時間による再送処理を
行えばよい。
【0066】また、上述の実施形態では、主に子局2に
より再送処理が行われる場合を説明したが、子局3につ
いても同様であることはもちろんであり、更にN台の子
局が含まれる場合であっても同様に適用可能である。
【0067】また、上述の実施形態では、本発明をアナ
ログコードレス電話システムに対して適用する場合を説
明したが、これに限らず、親局と子局の間でデータの送
受信を半二重方式により行い、所定の場合にデータの再
送処理を行う無線通信システムに対して本発明を広く適
用することができる。
【0068】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、親局と
子局のうち一方の再送待機時間Tb1を、他方の再送待
機時間Tb2と、送信から受信までの遅延時間の2倍
と、データパケットの時間幅との和よりも大きく設定す
るようにしたので、親局と子局でデータパケットの送信
が衝突した場合でも、一方のデータパケットが確実に先
に再送されるので、安定したデータの送受信を行うこと
ができる。
【0069】請求項2に記載の発明によれば、親局の再
送待機時間Tb1を、子局の再送待機時間Tb2と、上
記遅延時間の2倍と、データパケットの時間幅より大き
く設定するようにしたので、親局と子局でデータパケッ
トの送信が衝突する場合、子局のデータパケットの再送
が優先され、子局からのダイヤル情報などの送出の頻度
が高いコードレス電話システム等に好適なデータ送受信
を行うことができる。
【0070】請求項3に記載の発明によれば、子局の再
送待機時間Tb1を、親局の再送待機時間Tb2と、上
記遅延時間の2倍と、データパケットの時間幅より大き
く設定するようにしたので、親局と子局でデータパケッ
トの送信が衝突する場合、親局のデータパケットの再送
が優先され、親局からの回線接続情報などの重要度の高
いデータ送信の確実を図る場合に好適なデータ送受信を
行うことができる。
【0071】請求項4に記載の発明によれば、予め親局
と子局の間で優先コマンドを送受信し、データ送受信の
際優先する側を指示し、優先が指示されない側の送信待
機時間Tb1を、優先が指示される側の送信待機時間T
b2と、上記遅延時間の2倍と、データパケットの時間
幅との和よりも大きく設定するようにしたので、親局と
子局でデータパケットの送信が衝突する場合、状況に応
じて優先させたい側のデータパケットを確実に先に再送
でき、安定かつ柔軟性の高いデータの送受信を行うこと
ができる。
【0072】請求項5に記載の発明によれば、親局と子
局のうち一方の再送待機時間Tb1を、他方の再送待機
時間Tb2と、送信から受信までの遅延時間の2倍と、
データパケットの時間幅との和よりも大きく設定するよ
うにしたので、親局と子局でデータパケットの送信が衝
突した場合でも、一方のデータパケットが確実に先に再
送されるので、安定したデータ送受信が可能な無線通信
システムを実現できる。
【0073】請求項6に記載の発明によれば、親局の再
送待機時間Tb1を、子局の再送待機時間Tb2と、上
記遅延時間の2倍と、データパケットの時間幅より大き
く設定するようにしたので、親局と子局でデータパケッ
トの送信が衝突する場合、子局のデータパケットの再送
が優先され、子局からのダイヤル情報などの送出の頻度
が高いコードレス電話システム等に好適なデータ送受信
が可能な無線通信システムを実現できる。
【0074】請求項7に記載の発明によれば、子局の再
送待機時間Tb1を、親局の再送待機時間Tb2と、上
記遅延時間の2倍と、データパケットの時間幅より大き
く設定するようにしたので、親局と子局でデータパケッ
トの送信が衝突する場合、親局のデータパケットの再送
が優先され、親局からの回線接続情報などの重要度の高
いデータ送信の確実を図る場合に好適なデータ送受信が
可能な無線通信システムを実現できる。
【0075】請求項8に記載の発明によれば、予め親局
と子局の間で優先コマンドを送受信し、データ送受信の
際優先する側を指示し、優先が指示されない側の送信待
機時間Tb1を、優先が指示される側の送信待機時間T
b2と、上記遅延時間の2倍と、データパケットの時間
幅との和よりも大きく設定するようにしたので、親局と
子局でデータパケットの送信が衝突する場合、状況に応
じて優先させたい側のデータパケットを確実に先に再送
でき、安定かつ柔軟性の高いデータ送受信が可能な無線
通信システムを実現できる。
【0076】請求項9に記載の発明によれば、コードレ
ス電話システムにおいて、親局と子局の間でデータ送受
信の際の再送待機時間を上述のように制御するようにし
たので、通話チャネルを用いて必要なダイヤル情報、回
線接続情報等を半二重伝送する場合であっても、コスト
を増大させず簡易な制御で安定なデータ送受信可能なコ
ードレス電話システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるコードレス電話シス
テムのシステム構成図である。
【図2】本発明の実施形態におけるデータパケットのデ
ータ構造を示す図である。
【図3】親局から子局に対するデータパケットの送信及
び再送の処理を示すフローチャートである。
【図4】親局と子局のデータパケットの送受信に際し、
子局から再送されたデータパケットが親局に受信される
場合のタイミングチャートである。
【図5】親局と子局のデータパケットの送受信に際し、
親局から再送されたデータパケットが子局に受信される
場合のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…親局 2、3…子局

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親局と一又は複数の子局が無線接続さ
    れ、該親局と該子局はそれぞれデータをパケット化して
    半二重方式によるデータ送受信を行う無線通信システム
    における無線通信方法であって、 前記親局及び前記子局は、送信したデータパケットに対
    する応答パケットが受信されない場合は、該データパケ
    ットの送信後、所定の再送待機時間が経過した時点で、
    該データパケットを再送すると共に、 前記親局と前記子局の一方の前記再送待機時間Tb1
    は、他方の前記再送待機時間Tb2、送信された前記デ
    ータパケットが受信されるまでの遅延時間Td、及び該
    データパケットの時間幅Tpに対し、Tb1>Tb2+
    2Td+Tpの関係を満たすよう設定されることを特徴
    とする無線通信方法。
  2. 【請求項2】 前記親局の再送待機時間はTb1、前記
    子局の再送待機時間はTb2にそれぞれ設定されること
    を特徴とする請求項1に記載の無線通信方法。
  3. 【請求項3】 前記親局の再送待機時間はTb2、前記
    子局の再送待機時間はTb1にそれぞれ設定されること
    を特徴とする請求項1に記載の無線通信方法。
  4. 【請求項4】 前記親局及び前記子局は、データ送受信
    に際し該親局と該子局の何れを優先させるかを指示する
    優先コマンドを送受信すると共に、該優先コマンドによ
    り前記子局の優先が指示される場合は、前記親局の再送
    待機時間はTb1、前記子局の再送待機時間はTb2に
    それぞれ設定され、該優先コマンドにより前記親局の優
    先が指示される場合は、前記親局の再送待機時間はTb
    2、前記子局の再送待機時間はTb1にそれぞれ設定さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の無線通信方法。
  5. 【請求項5】 親局と一又は複数の子局が無線接続さ
    れ、該親局と該子局はそれぞれデータをパケット化して
    半二重方式によるデータ送受信を行う無線通信システム
    であって、 前記親局及び前記子局は、送信したデータパケットに対
    する応答パケットが受信されない場合は、該データパケ
    ットの送信後、所定の再送待機時間が経過した時点で、
    該データパケットを再送する手段を備え、 前記親局と前記子局の一方の前記再送待機時間Tb1
    は、他方の前記再送待機時間Tb2、送信された前記デ
    ータパケットが受信されるまでの遅延時間Td、及び該
    データパケットの時間幅Tpに対し、Tb1>Tb2+
    2Td+Tpの関係を満たすよう設定されることを特徴
    とする無線通信システム。
  6. 【請求項6】 前記親局の再送待機時間はTb1、前記
    子局の再送待機時間はTb2にそれぞれ設定されること
    を特徴とする請求項5に記載の無線通信システム。
  7. 【請求項7】 前記親局の再送待機時間はTb2、前記
    子局の再送待機時間はTb1にそれぞれ設定されること
    を特徴とする請求項5に記載の無線通信システム。
  8. 【請求項8】 前記親局及び前記子局は、データ送受信
    に際し該親局と該子局の何れを優先させるかを指示する
    優先コマンドを送受信する手段を備え、 該優先コマンドにより前記子局の優先が指示される場合
    は、前記親局の再送待機時間はTb1、前記子局の再送
    待機時間はTb2にそれぞれ設定され、該優先コマンド
    により前記親局の優先が指示される場合は、前記親局の
    再送待機時間はTb2、前記子局の再送待機時間はTb
    1にそれぞれ設定されることを特徴とする請求項5に記
    載の無線通信システム。
  9. 【請求項9】 前記無線通信システムは、電話回線に接
    続されたコードレス電話システムであることを特徴とす
    る請求項5から請求項8の何れかに記載の無線通信シス
    テム。
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