JP2009003283A - 濃度検知装置の調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】濃度検知装置を目標とする検知特性に容易に調整できるようにして、調整工程の効率を向上できるようにする。
【解決手段】オフセット電圧が零であって増幅度が1である状態で、光量調整用の基準反射板に光LA1を照射してセンサ検知電圧VSを測定し、当該検知電圧が目標とする電圧になるように光LA1の光量を調整する工程と、所定の反射率を有する第1の反射板に調整後の光LA1を照射してセンサ検知電圧VSを測定し、第1の検知電圧とする工程と、第1の反射板と異なる反射率を有する第2の反射板に調整後の光LA1を照射してセンサ検知電圧VSを測定し、第2の検知電圧とする工程と、第1及び第2の検知電圧に基づいて、オフセット電圧及び増幅度の目標値を算出する工程と、オフセット電圧及び増幅度を目標値に調整する工程とを有するものである。
【選択図】 図2

Description

この発明は、カラープリンタやカラー複写機及びこれらのカラー複合機等のカラー濃度センサに適用可能な濃度検知装置の調整方法に関するものである。
近年、タンデム型のカラープリンタやカラー複写機及びこれらのカラー複合機などが多く使用されている。これらの画像形成装置では、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)色用のトナー剤を用いて画像が形成される。これらの画像形成装置は、各々の色用のレーザ書込みユニット、現像ユニット及び感光体ドラムを備えるとともに、各々の色を重ね合わせて用紙に出力するための中間転写ベルト、定着装置、カラー濃度センサ及び制御装置等を備えている。
例えば、Y色用のレーザ書込みユニットは、まず画情報に基づいてY色用の感光体ドラムに静電潜像を描く。次に、レーザ書込みユニット及び現像ユニットは、感光体ドラムに描かれた静電潜像にY色用のトナー剤を付着してトナー像を形成する。更に、感光体ドラムはY色用のトナー像を中間転写ベルトに転写する。他のM、C、K色についても同様の処理がなされ、中間転写ベルトへの転写がなされる。これら各色のトナー像は出力用紙に転写された後に定着装置によって定着される。
この種の画像形成装置では、最適なカラー画像形成品質を維持するために、例えば、定着装置の前段にカラー濃度センサを配している場合が多い。カラー濃度センサは、例えば発光素子及び受光素子を有する反射型の光学センサで構成され、中間転写ベルト上に形成されるトナー像のカラー濃度を検出する。画像形成装置は、カラー濃度センサの検出結果に基づいて、カラー濃度を最適化するように動作する。
こうしたカラー濃度センサを有する画像形成装置に関して、特許文献1にカラー画像形成装置が開示されている。このカラー画像形成装置によれば、発光素子、受光素子及び増幅器を有する濃度検出装置(カラー濃度センサ)と、メモリに接続された制御手段とを備え、例えば、カラー画像形成装置が一定時間以上停止していた場合に、現像条件制御モードを実行してカラー濃度を補正するようになされる。
その際、濃度検出装置は、中間転写ベルトのトナー濃度を検出して、トナー濃度に応じたセンサ検出電圧を出力する。制御手段は、予めメモリに記憶された基準検出電圧と、センサ検出電圧との整合判断を実行して、基準検出電圧とセンサ検出電圧とが一致するように発光素子の発光光量を調整する。このようにカラー画像形成装置を構成することにより、複雑な検出制御によることなく、カラートナー濃度を精度よく検出できるようになるというものである。
特開2005−326806号広報(第6、8及び10頁 図4)
ところで、特許文献1にみられるような従来例に係るカラー画像形成装置では、その製造工程においてカラー濃度センサを単体で調整し、発光素子の光軸や受光素子の感度のような部品バラツキや取付誤差等に起因する特性バラツキを補正する場合がある。
その際には、例えば調整用の色タイルに光を照射したときのカラー濃度センサの出力電圧(検知電圧)を測定して、当該検知電圧が目標とする電圧と一致するように、増幅器のオフセット電圧及び増幅度を経験に基づいて個別に調整するようになされる。従って、調整工程に多くの工数がかかるという問題がある。
そこで、この発明は上述した課題を解決したものであって、濃度検知装置を目標とする検知特性に容易に調整できるようにして、調整工程の効率を向上できるようにした濃度検知装置の調整方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、請求項1記載の濃度検知装置の調整方法は、所定の反射板に光を照射して反射光を受光し、反射光に応じた電圧を、所定のオフセット電圧及び所定の増幅度に基づいて、検知電圧として出力する濃度検知装置の調整方法であって、オフセット電圧が零であって増幅度が1である状態で、光量調整用の基準反射板に光を照射して検知電圧を測定し、当該検知電圧が目標とする電圧になるように光の光量を調整する工程と、所定の反射率を有する第1の反射板に調整後の光を照射して検知電圧を測定し、第1の検知電圧とする工程と、第1の反射板と異なる反射率を有する第2の反射板に調整後の光を照射して検知電圧を測定し、第2の検知電圧とする工程と、第1及び第2の検知電圧に基づいて、オフセット電圧及び増幅度の目標値を算出する工程と、オフセット電圧及び増幅度を、目標値に調整する工程とを有することを特徴とするものである。
請求項1に係る濃度検知装置の調整方法によれば、オフセット電圧が零であって増幅度が1である状態で、基準反射板に光を照射して光量を調整し、第1及び第2の反射板に調整後の光を照射して第1及び第2の検知電圧を測定し、第1及び第2の検知電圧に基づいてオフセット電圧及び増幅度の目標値を算出し、オフセット電圧及び増幅度を目標値に調整するようになされる。従って、オフセット電圧及び増幅度のバラツキに影響されない調整条件の下で、2点の異なる反射率に対する検知電圧を、調整しようとするオフセット電圧及び増幅度を含めて、目標とする検知電圧に合わせ込むことができる。
請求項2記載の濃度検知装置の調整方法は請求項1において、基準反射板、第1の反射板及び第2の反射板に、拡散反射による反射率と、拡散反射及び正反射による反射率との差が5%以下のものを使用することを特徴とするものである。
請求項3記載の濃度検知装置の調整方法は請求項1において、基準反射板に、第1又は第2の反射板のいずれかを兼用することを特徴とするものである。
請求項1に係る濃度検知装置の調整方法によれば、オフセット電圧及び増幅度のバラツキに影響されない調整条件の下で、2点の異なる反射率に対する検知電圧を、調整しようとするオフセット電圧及び増幅度を含めて、目標とする検知電圧に合わせ込むことができる。従って、容易に濃度検知装置を目標とする検知特性に調整して、感度又は光軸等の部品バラツキや、取付誤差等に起因する特性バラツキを補正できる。これにより、調整工程の効率を向上できる。
請求項2に係る濃度検知装置の調整方法によれば、正反射による影響を小さくできるので、反射板の検知結果と中間転写ベルト6上のトナー像の検知結果との整合性を維持できる。
請求項3に係る濃度検知装置の調整方法によれば、基準反射板に係るコスト及び調整工程にかかる工数を削減できる。
以下、図面を参照しながら、この発明に係る濃度検知装置の調整方法について説明をする。
図1は、本発明の実施の形態としてのセンサ駆動制御系103の構成例を示す図である。図1に示すセンサ駆動制御系103は、例えばカラープリンタのようなカラー画像形成装置に備えられ、用紙上にプリントされるカラー画像を所定の濃度に維持するものである。
センサ駆動制御系103は、カラー濃度センサ11、制御装置15、メモリ51から構成され、例えばカラー画像合成(形成)用の中間転写ベルト6上のトナー像を検知し、それらの検知結果に基づいて所定の制御処理を実行する。
カラー濃度センサ11は、濃度検知装置の一例を構成し、中間転写ベルト6上に形成されたトナー像Pc、Pk等の濃度を検知する。カラー濃度センサ11には、発光部61、受光部62、増幅部65による反射型の光学式センサが用いられる。
発光部61には、図示しない窓部を有した拡散板63が取り付けられる。受光部62にも図示しない窓部を有した拡散板64が取り付けられる。受光部62から得られる電圧は、増幅部65により加算及び増幅されて、センサ検知電圧VSとして出力される。センサ検知電圧VSは制御装置15に入力される。
制御装置15は、所定の制御命令Dinに応じてメモリ51から基準検知電圧DSを読み出し、センサ検知電圧VSと基準検知電圧DSとが一致するか否かの整合判断を実行する。制御装置15は、例えば、センサ検知電圧VSと基準検知電圧DSとが一致しない場合には、センサ検知電圧VSが基準検知電圧DSとなるように、発光部61の駆動電圧VDを調整して、当該発光部61により照射される光の光量を調整する。以上のようにして、センサ駆動制御系103が構成される。
このセンサ駆動制御系103のうち濃度センサ11は、カラー画像形成装置に組み込まれる前に、単体で調整される場合がある。濃度センサ11は、この調整工程によって、検知精度を向上されるとともにバラツキを補正される。以下で、調整工程におけるカラー濃度センサ11の構成例について詳しく説明をする。
図2は、カラー濃度センサ11の構成例を示す回路図である。図2に示すカラー濃度センサ11は、上述の調整工程で、例えば色タイルのような反射板に光を照射して反射光を受光し、反射光に応じた電圧を所定のオフセット電圧及び所定の増幅度に基づいて、センサ検知電圧VSとして出力する。
反射板に光を照射する発光部61は、発光ダイオードD1、抵抗R1、可変抵抗R2を有している。発光部61には、制御装置15から駆動電圧VDが供給される。発光ダイオードD1は、駆動電圧VD、抵抗R1及び可変抵抗R2の大きさに応じた光量の光LA1を照射する。光LA1は反射板に向けて照射され、その反射光LA1’が受光部62により受光される。
受光部62は、受光ダイオードD2、トランジスタTr1、抵抗R3を有している。受光部62には、電源電圧として、ここでは12[V]が供給される。受光部62の抵抗R3には、受光した光LA1’の光量に応じた電流が流れ、受光部62は、当該電流に応じた電圧V1を出力する。電圧V1は増幅部65に入力される。
増幅部65は、1段目のオフセット調整部67と、2段目の増幅度調整部68とにより構成されている。オフセット調整部67は、オペアンプA1、抵抗R4、R5、可変抵抗R6からなり、入力された電圧V1に、所定のオフセット電圧VOSを加算して、電圧V3を出力する。この電圧V3は、以下の式1で算出される。
V3={(R4+R5)/R4}×V1−(R5/R4)×V2・・・式1
ここで、例えばR4=100×R5とすると、
V3≒V1−(1/100)×V2・・・式2
と近似できる。ここで更に、
VOS=−(1/100)×V2・・・式3
とすると、式2は、
V3≒V1+VOS・・・式4
となる。ここで、可変抵抗R6の両端部は、それぞれ−12[V]と12[V]に接続されている。従って、電圧V2は、−12[V]から12[V]の間で調整されるので、オフセット電圧VOSは、−0.12[V]から0.12Vの間で調整できる。
一方、増幅度調整部68は、オペアンプA2、抵抗R7、可変抵抗R8で構成され、オフセット調整部67からの電圧V3を増幅して、センサ検知電圧VSを出力する。ここで増幅度調整部68の増幅度をG2とすると、
G2=(R7+R8)/R7・・・式5
となる。増幅度G2は、可変抵抗R8により調整される。
以上より、増幅部65から出力されるセンサ検知電圧VSは、
VS=G2×(V1+VOS)・・・式6
から算出される。このようにして、カラー濃度センサ11が構成される。以下で、カラー濃度センサ11の調整方法について説明する。
図3は、反射板(黒タイルTK、青タイルTB、白タイルTW)の分光反射率例を示す表図である。図3に示す3つの反射板は、波長952[nm]の光に対して、互いに異なる分光反射率を有している。なお、この反射板のうち白タイルTWは、光量調整用の基準反射板として使用されるものである。
またこれらの反射板には、拡散反射による反射率と、拡散反射及び正反射を含む反射率との差が5%以下のものを使用するようにする。これは、反射板の正反射による影響が大きい場合、反射板の検知結果と、中間転写ベルト6上のトナー像の検知結果との整合性がとれなくなるためである。
なお、実使用時にカラー濃度センサ11がトナー像を検知する中間転写ベルトの波長952[nm]の光に対する分光反射率は9.66%程度であり、黒タイルTKと青タイルTBの略中間に位置する。従って、特に黒タイルTKと青タイルTBを用いて調整工程を実行し、黒タイルTKと青タイルTBの分光反射率に対するセンサ検知電圧VSを、目標とする電圧に調整することが好ましい。
カラー濃度センサ11の調整工程を実行するには、まず、駆動電圧VDを基準電圧、例えば約6Vにした状態で発光部61による光LA1の光量を充分な大きさに調整する。光LA1の光量を調整するには、はじめに増幅部65の増幅度G1及びG2を1[倍]にするとともに、オフセット電圧VOSを0[V]に設定する。ここでは、図2に示した電圧V2を0[V]にするとともに、可変抵抗R8を充分に小さくする。これにより、増幅度G1及びG2は略1[倍]になる。
次に、基準となる白タイルTWに光LA1を照射して、センサ検知電圧VSを測定し、このセンサ検知電圧VSが、充分な大きさ、ここでは1.2[V]程度になるように光LA1の大きさを調整する。調整は可変抵抗R2により行う(図2参照)。
このように、調整工程の前段で光LA1を充分な大きさに調整することにより、以後の調整工程での精度を向上できる。例えば、光LA1の光量が不十分な状態で、以後の補正工程を実行した場合、結果として増幅度調整部68の増幅度(ゲイン)が大きくなり、後述のセンサ検知電圧VSの分光反射率特性が、図9のように非線形となる傾向がある。その為、特に中間転写ベルトの分光反射率である9.66%における検知結果のバラツキが大きくなり、正確な調整がなされなくなる場合がある。
次に、調整後の光LA1で、黒タイルTK、青タイルTB、白タイルTWのセンサ検知電圧VSを測定する。図4及び図5は、G1=G2=1[倍]、VOS=0[V]でのセンサ検知電圧VSの分光反射率特性例(その1及び2)を示す図である。図4の表図に示すセンサA〜Cのセンサ検知電圧VSは、調整後の光LA1による測定結果を示している。従って、白タイルTWのセンサ検知電圧VSは、センサA〜C共に1.2[V]程度になっている。図5の特性図は、横軸を分光反射率、縦軸をセンサ検知電圧VSとしている。図5に示すように、センサ検知電圧VSの分光反射率特性の特性図は略線形特性となる。
次に、図4及び図5に示した黒タイルTK、青タイルTBのセンサ検知電圧VSの測定値を利用して、増幅部65を目標とする検知特性に調整する。ここで、目標とする検知特性は、黒タイルTKに対するセンサ検知電圧VSをVK、青タイルTBに対するセンサ検知電圧VSをVBとすると、VK=2.3[V]、VB=8.8[V]となる線形特性であるとする。
増幅部65を調整するには、まず、上述の式6を用いて、センサA〜C毎に、増幅度の目標値G2’、オフセット電圧の目標値VOS’を算出する。式6に、それぞれの理想とするセンサ検知電圧(VK=2.3[V]、VB=8.8[V])を代入すると、以下の式7、式8の連立方程式を立てることができる。
8.8=G2’×(VB+VOS’)・・・式7
2.3=G2’×(VK+VOS’)・・・式8
式7及び式8から、目標値G2’及びVOS’は、
G2’=6.5/(VB−VK)・・・式9
VOS’=2.3/G2’−VK=8.8/G2’−VB・・・式10
となる。
図6は、目標値G2’及びVOS’の算出例を示す表図である。図6に示す目標値G2’及びVOS’は、それぞれ式9及び式10から算出される。
次に、この算出結果に基づいて、増幅部65を補正する。ここではまず、目標値VOS’になるように、可変抵抗R6によりオフセット電圧VOSを調整し、次に目標値G2’になるように可変抵抗R8により増幅度G2を調整する。このようにしてカラー濃度センサ11の調整工程が実行される。
図7は、カラー濃度センサ11の補正工程の手順例を示すフローチャートである。この補正工程では、まず、発光部61の光LA1の光量を充分な大きさに調整してから、増幅度が1、オフセット電圧が0の状態でセンサ検知電圧VSを測定し、その測定結果に基づいて、目標値G2’及びVOS’を算出して増幅部65の増幅度G2及びオフセット電圧VOSを調整するようになされる。
これらを処理条件として、図7に示すフローチャートのステップS1で、増幅部65のオフセット電圧VOS=0[V]、増幅度G1=G2=1[倍]にする。ここでは、可変抵抗R6で電圧V2を0[V]にしてオフセット電圧VOSを0[V]にするとともに増幅度G1を略1[倍]にし、可変抵抗R8を略0[Ω]にして増幅度G2を略1[倍]にする。このとき、受光部62から出力される電圧V1と、増幅部65から出力されるセンサ検知電圧VSとは略一致する。
次に、ステップS2で、白タイルTWのセンサ検知電圧VS=1.2[V]になるように光LA1を調整する。ここでは、増幅度G1=G2=1[倍]、オフセット電圧VOS=0[V]の状態において、白タイルTWに光LA1を照射してセンサ検知電圧VSを測定し、センサ検知電圧VSが目標となる電圧、ここでは1.2[V]程度になるように、光LA1の光量を調整する。この調整は可変抵抗R2により行う。
更にステップS3で、調整後の光LA1で、黒タイルTKのセンサ検知電圧VKを測定する。ここでは、発光部61から調整後の光LA1を黒タイルTKに照射してセンサ検知電圧VSを測定し、センサ検知電圧VKとする。このとき、増幅部65は、増幅度G1=G2=1[倍]、オフセット電圧VOS=0[V]の状態のままである。
同様に、ステップS4で、調整後の光LA1で、青タイルTBのセンサ検知電圧VBを測定する。ここでは、調整後の光LA1を青タイルに照射して検知電圧VSを測定し、黒検知電圧VBとする。このときも、増幅部65は、増幅度G1=G2=1[倍]、オフセット電圧VOS=0[V]の状態のままである。
次にステップS5で、上述のステップS3及びS4で測定されたセンサ検知電圧VK及びVBに基づいて、目標値G2’及びVOS’を算出する。このとき、上述の式9及び10から目標値G2’及びVOS’を算出する。
ステップS6で、オフセット電圧VOSを目標値VOS’に調整する。ここでは、式3から電圧V2の目標値を算出して可変抵抗R6を調整する。又は、黒タイルTKのセンサ検知電圧VSが、(Vk+VOS)になるように調整する。
ステップS7で、増幅度G2を目標値G2’調整する。ここでは、式5から、可変抵抗R8の値を算出して調整する。又は、青タイルTBのセンサ検知電圧VSをモニタしながら、当該センサ検知電圧VSが目標とするセンサ検知電圧VB=8.8Vになるように、可変抵抗R8を調整する。以上のようにして、カラー濃度センサ11の調整工程を実行することができる。
図8は、調整工程後のセンサ検知電圧VSの測定例を示す表図である。図8に示すように、調整工程後のセンサA〜Cのセンサ検知電圧VSの測定結果は、理想とする検知電圧(VK=2.3[V]、VB=8.8[V])と略一致するようになる。
なおここで、上述の補正工程でステップS1を実行しなかった場合について、補足説明をする。図9は、光LA1の光量を調整しない場合のG1=G2=1[倍]、VOS=0[V]でのセンサ検知電圧VSの分光反射率特性例を示す表図及び特性図である。図9は、横軸に分光反射率、縦軸にセンサ検知電圧VSを示している。
この図9と上述の図5とを比較すると、図9に示すセンサA〜Cのセンサ検知電圧VS特性は、図5に示すものに比べて線形特性に対するずれが大きい。また、同じセンサA〜Cを用いているにもかかわらず、図9に示すものの方が、センサ検知電圧VSの特性バラツキが大きい。これらは、反射光LA1’が小さくなり、受光器62の検知精度が低下すること等によると考えられる。つまり、ステップS1において、光LA1の光量を所定の大きさにすることにより、以後の算出工程で使用するセンサ検知電圧VK及びVBの測定精度を向上できる。
このように、この発明に係る濃度検知装置の調整方法によれば、オフセット電圧VOSが0[V]、増幅度G1及びG2が1[倍]の状態で、白タイルTWに光を照射して光LA1の光量を調整し、黒タイルTK及び青タイルTBに、調整後の光LA1を照射してセンサ検知電圧TK及びTBを測定し、センサ検知電圧TK及びTBに基づいて、オフセット電圧VOS及び増幅度G2の目標値VOS’、G2’を算出し、オフセット電圧VOS及び増幅度G2を目標値VOS’、G2’に調整するようになされる。
従って、オフセット電圧VOS及び増幅度G1及びG2のバラツキに影響されない調整条件の下で、2点の異なる反射率に対するセンサ検知電圧VSを、調整しようとするオフセット電圧VOS及び増幅度G2を含めて、目標とするセンサ検知電圧VSに合わせ込むことができる。従って、カラー濃度センサ11を容易に目標とする検知特性に調整して、感度又は光軸等の部品バラツキや、取付誤差等に起因する特性バラツキを補正できる。これにより調整工程の効率を向上できる。
また、光LA1の光量を所定の大きさにしてから、測定工程を実行することにより、以後の調整工程の精度を向上できる。
更に、黒タイルTK及び青タイルTBのような、黒トナーやカラートナーに近い分光反射率を有する反射板を用いて調整することにより、カラー濃度センサ11が、実使用時に正確な検知処理を実行できるようになる。
またこの例では、白タイルTWを光量調整用の基準反射板として使用するようにしたが、これに限られることはなく、黒タイルTK又は青タイルTBいずれかを基準反射板として兼用することもできる。このようにすることにより、基準反射板に係るコスト及び、調整工程にかかる工数を削減できる。またもちろん、反射板はこれらの色に限らず、他の色の色タイルを使用してもよい。更に、色タイルではなく他の素材による部材を反射板として使用することもできる。
この発明は、カラープリンタやカラー複写機及びこれらのカラー複合機等のカラー濃度センサに適用して極めて好適である。
実施の形態としてのセンサ駆動制御系103の構成例を示す図である。 カラー濃度センサ11の構成例を示す回路図である。 反射板の分光反射率例を示す表図である。 G1=G2=1[倍]、VOS=0[V]でのセンサ検知電圧VSの分光反射率特性例(その1)を示す表図である。 G1=G2=1[倍]、VOS=0[V]でのセンサ検知電圧VSの分光反射率特性例(その2)を示す特性図である。 目標値G2’及びVOS’の算出例を示す表図である。 カラー濃度センサ11の補正工程の手順例を示すフローチャートである。 調整工程後のセンサ検知電圧VSの測定例を示す表図である。 光LA1の光量を調整しない場合の、G1=G2=1[倍]、VOS=0[V]でのセンサ検知電圧VSの分光反射率特性例を示す特性図である。
符号の説明
6・・・中間転写ベルト、11・・・カラー像度センサ、15・・・制御装置、51・・・メモリ、61・・・発光部、62・・・受光部、65・・・増幅部、67・・・オフセット調整部、68・・・増幅度調整部、103・・・センサ駆動制御系

Claims (3)

  1. 所定の反射板に光を照射して反射光を受光し、前記反射光に応じた電圧を、所定のオフセット電圧及び所定の増幅度に基づいて、検知電圧として出力する濃度検知装置の調整方法であって、
    前記オフセット電圧が零であって前記増幅度が1である状態で、光量調整用の基準反射板に光を照射して前記検知電圧を測定し、当該検知電圧が目標とする電圧になるように前記光の光量を調整する工程と、
    所定の反射率を有する第1の反射板に前記調整後の光を照射して前記検知電圧を測定し、第1の検知電圧とする工程と、
    前記第1の反射板と異なる反射率を有する第2の反射板に前記調整後の光を照射して前記検知電圧を測定し、第2の検知電圧とする工程と、
    前記第1及び第2の検知電圧に基づいて、前記オフセット電圧及び増幅度の目標値を算出する工程と、
    前記オフセット電圧及び増幅度を、前記目標値に調整する工程とを有することを特徴とする濃度検知装置の調整方法。
  2. 前記基準反射板、第1の反射板及び第2の反射板には、
    拡散反射による反射率と、拡散反射及び正反射による反射率との差が5%以下のものを使用することを特徴とする請求項1に記載の濃度検知装置の調整方法。
  3. 前記基準反射板には、
    前記第1又は第2の反射板のいずれかを兼用することを特徴とする請求項1に記載の濃度検知装置の調整方法。
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