JP2009003109A - 定着ユニットに用いられるスペーサ、その取り外し忘れの防止のための制御方法および装置、並びに画像形成装置 - Google Patents

定着ユニットに用いられるスペーサ、その取り外し忘れの防止のための制御方法および装置、並びに画像形成装置 Download PDF

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【課題】定着スペーサの取り外し忘れを防止し、定着ユニットがダメージを受ける可能性を低減すること。
【解決手段】互いに圧接する加圧手段と用紙加熱手段とをレバー部44bを離間位置に操作することにより離間させるように構成される定着ユニット15においてそれらを離間状態に保つために用いる定着スペーサ50であって、レバー部44bとフレーム30aとの間に挿入されてレバー部44bを離間位置に保持するスペーサ本体50aと、スペーサ本体50aに一体的に設けられ、定着ユニット内におけるジャムの検出または用紙の検出のために用いられる検出装置SSを検出状態に維持するためのドグ部50bとを有する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、定着ユニットにおける加圧手段と用紙加熱手段とを離間状態に保つために用いるスペーサ、その取り外し忘れの防止のための制御方法および装置、並びにそのようなスペーサが取り付けられて出荷される画像形成装置に関する。
一般に、電子写真方式の画像形成装置には、用紙上に形成されたトナー像を用紙に溶着させるための定着ユニットが搭載される。定着ユニットは、定着ユニット内の用紙を搬送するためのローラの内部に、ヒーターランプなどの加熱手段が設けられている。また、ローラの回転力および熱を加熱ベルトによって用紙に伝達するように構成される場合もある。そして、このような加熱ベルトなどに対して通紙経路を挟んで対面する位置に、当該加熱ベルトに対して用紙を押し当てる加圧ローラが設けられる。
表面にトナー像が形成された用紙は、加熱ベルトと加圧ローラとが接触した状態で回転することによって搬送される。このとき、加熱ベルトは内蔵したヒーターランプにより加熱され、その熱でトナー像を用紙に溶着させるが、用紙に対して熱を十分に加えるためには加熱ベルトと加圧ローラとの接触面積、つまり所謂ニップ幅をある程度広く取る必要がある。このため、加熱ベルトと加圧ローラとは常にある程度強い圧力で接触した状態となっている。
また、定着ユニットにおいてジャムとなった用紙を取り除いたりするために、加圧ローラを加熱ベルトから離間させるためのレバーが設けられている。レバーはユーザが手で操作することが可能である。
また、特許文献1には、定着ユニットにおいてジャムとなった用紙を確実に取り除くようユーザに促す用紙ジャム検知機構が開示されている。つまり、定着部にフォトセンサが設置され、定着部を覆うカバーにはフォトセンサをオンさせる遮蔽部材が取り付けられており、カバーが開けられると遮蔽部材も移動してカバー開が検知される。また、遮蔽部材を移動させる検知部材が通紙経路付近に設置されており、定着部からの排紙も検知される。
さて、このような定着ユニットにおいて、加熱ベルトと加圧ローラとがその接触面を変えずに長時間強い圧力で接触状態に置かれると、接触部分が変形してしまい、用紙の搬送品質などに悪影響を与える。そのため、定着ユニットの製品としての使用中においては、所定条件で加熱ベルトと加圧ローラとを駆動し、接触面を変えるなどの処置が行われている。
他方、定着ユニットの製品として使用前の梱包状態では、加熱ベルトと加圧ローラとを接触させることなく離間状態に保つために、レバーとフレームとの間にスペーサ(定着スペーサ)を装着した状態で出荷される。
この定着スペーサは、定着ユニットの使用時には取り外しておく必要があるが、もし装着状態のまま定着ユニットを動作させた場合には、定着ユニットが正常に動作できない上、定着ユニットがダメージを受ける可能性がある。したがって、ユーザは、定着ユニットまたは画像形成装置のセットアップ時や定着ユニットの交換時には、この定着スペーサを必ず取り外す必要がある。そして、ユーザが定着スペーサを取り外すのを忘れないよう、使用前に定着スペーサを取り外すようにユーザへの指示がセットアップマニュアルに記載され、定着スペーサ自体にも取り外し忘れのないよう注意を促すカードが目立つよう取り付けられている。
特開平6−171794
しかし、上に述べたように、セットアップマニュアルやカードなどでユーザに注意を呼びかけた場合であっても、使用前に定着スペーサを取り外す作業をユーザが忘れずに必ず実行するとは限らない。
ユーザが定着スペーサを取り忘れたときにそれを自動でチェックする手段が無ければ、また、定着スペーサの取り忘れをユーザに警告する手段が無ければ、定着ユニットに定着スペーサを付けたままの状態で動作させてしまう可能性が高い。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、定着スペーサの取り外し忘れを防止し、定着ユニットがダメージを受ける可能性を低減することを目的とする。
本発明に係るスペーサは、互いに圧接する加圧手段と用紙加熱手段とをレバーを離間位置に操作することにより離間させるように構成される定着ユニットの前記加圧手段と前記用紙加熱手段とを離間状態に保つために用いるスペーサであって、前記レバーと前記定着ユニットのフレームとの間に挿入されて前記レバーを離間位置に保持するスペーサ本体と、前記スペーサ本体に一体的に設けられ、前記定着ユニット内におけるジャムの検出または用紙の検出のために用いられる検出装置を検出状態に維持するためのドグ部とを有する。
好ましくは、前記検出装置は、センサと、前記定着ユニットの内部に用紙があるときに作動して前記センサを検出状態とするアクチュエータと、を有し、前記ドグ部は、前記スペーサ本体が前記レバーと前記フレームとの間に挿入されたときに前記アクチュエータを作動させるように構成される。
本発明に係る制御方法は、定着ユニットの最初の使用のために電源をオンしたときに、前記検出装置が検出状態であれば、前記スペーサが取り外し忘れである旨の警報を出力する。
好ましくは、前記定着ユニットの未使用時においてスペーサが取り付けられていることを示すフラグを当該定着ユニットに設けられたメモリに記憶しておき、前記定着ユニットの電源をオンしたときに、前記フラグが記憶されておりかつ前記検出装置が検出状態である場合に、前記スペーサが取り外し忘れである旨の警報を出力し、前記フラグが記憶されておりかつ前記検出装置が検出状態でない場合に、前記スペーサが取り外し忘れである旨の警報を出力することなく、前記フラグを無効にする。
本発明によると、定着スペーサの取り外し忘れを防止し、定着ユニットがダメージを受ける可能性を低減することができる。
図1は本発明に係る実施形態のレーザプリンタ1の概略の構造を示す図、図2は定着ユニット部15の構造を示す断面図、図3は定着ユニット部15の加圧ローラと定着ベルトとの圧接離間機構を示す断面図、図4は定着ユニット部15を通過する用紙の検出機構を示す図、図5は定着スペーサの取り付け状態を示す図、図6は定着スペーサの斜視図、図7は2つの定着スペーサをカードに接続した状態を示す図、図8は定着スペーサの他の例を示す図である。
図1において、レーザプリンタ1は、電子写真方式のタンデム形式のプロセスユニットを備え、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナーを順次重ね合わせることによってカラー画像を印刷するものである。レーザプリンタ1は、定着ユニット部15以外の構成については公知であるので、それらについては簡単に説明するに止める。
レーザプリンタ1は、プリントヘッド(書き込み部)11、プロセスユニット部12、転写ベルトユニット部13、給紙部14、および定着ユニット部15などからなる。
プリントヘッド11は、レーザダイオード、ポリゴンモータ、SOSセンサ、ミラー、レンズ類などからなり、プロセスユニット部12の感光体の表面にレーザ光を照射して静電潜像を形成する。
プロセスユニット部12は、Y、M、C、Kの各色用の4つの感光体ユニットで構成される。各色毎に感光体の表面に帯電電位を形成した後、プリントヘッド11のレーザ光により静電潜像を形成し、トナーカートリッジ部16Y,16M,16C,16Kから各色毎に供給されたトナーを感光体に付着させて可視のトナー像を形成する。
トナーカートリッジ部16Y,16M,16C,16Kは、Y、M、C、Kの各色用の4つのトナーカートリッジで構成され、プロセスユニット部12の各色毎にトナーを供給する。
転写ベルトユニット部13は、転写ベルト、転写ローラ、駆動ローラ、クリーニング機構、およびセンサ類で構成され、感光体に形成されたY,M,C,Kの各色のトナー像を転写ベルトに転写し、フルカラーのトナー像を形成する。
そして、図示しない二次転写部によって、転写ベルトに形成されたフルカラーのトナー像を、給紙部14または手差し給紙部14aから給紙搬送される用紙に転写する。
定着ユニット部15は、加熱ローラ、加圧ベルト、ヒーターランプ、サーミスタなどから構成され、二次転写部において用紙に転写されたトナー像を熱により用紙に固着させた後、排紙トレー17上に排出する。
図2および図3において、定着ユニット部15は、ハウジング30、加熱ヒータ32、加熱ローラサーミスタ33、加熱ローラ34、定着ベルト35、定着パッド36、定着パッド保持部材37、加圧ローラ40、加圧ヒータ41、排紙センサ42、加圧ローラ圧接力切替ダイアル43、加圧ローラ保持部材45、アクチュエータ47、および排紙ローラ48などからなる。
加熱ローラ34は、図示しない定着モータにより回転駆動されるとともに、加熱ヒータ32によって加熱される。加熱ローラ34の温度は加熱ローラサーミスタ33によって検出される。加熱された加熱ローラ34は、定着ベルト35を加熱するとともに回転駆動する。
加圧ローラ40は、加圧ヒータ41によって加熱され、かつ板状の加圧ローラ保持部材45によって回転可能に支持されており、図示しない定着モータによって回転駆動される。加圧ローラ保持部材45は、ハウジング30に対し、軸46によってM3方向に回動可能に取り付けられている。加圧ローラ保持部材45の回動によって、加圧ローラ40は、定着ベルト35および定着パッド36に対して圧接位置と離間位置との間で切り換えられる。
加圧ローラ保持部材45には、その一部が折り曲げられることにより押当部45aが形成されている。押当部45aの一方の面には、加圧ローラ圧接力切替ダイアル43によって押圧される圧縮コイルバネ43aが当接しており、加圧ローラ圧接力切替ダイアル43を回転させることによって圧縮コイルバネ43aのバネ力が調整され、これによって加圧ローラ40の定着ベルト35に対する圧接力が調整される。
加圧ローラ40が定着ベルト35に圧接すると、加圧ローラ40はその表面が撓んで接触面積(ニップ幅)が増大した状態となる。したがって、定着ベルト35は、定着パッド36により支持されかつ加圧ローラ40に押し当てられた状態で走行し、下方から送られてきた用紙を加熱してトナー像を定着するとともに、上方へ搬送する。定着された用紙は、搬送経路を通り、排紙ローラ48によって排紙トレー17上に排出される。
加圧ローラ保持部材45を回動して加圧ローラ40を圧接位置と離間位置とに切り換えるために、切り換え機構KKが設けられている。切り換え機構KKは、ハウジング30に対して回動可能に設けられた軸部材44a、軸部材44aを回動させるレバー部44b、および、軸部材44aと一体的に回動するカム部44cなどからなる。したがって、レバー部44bを矢印M2方向に回動させると、カム部44cはそれに従動して回動する。
カム部44cは、加圧ローラ保持部材45の押当部45aと当接しており、レバー部44bの操作によってカム部44cが回動することにより、加圧ローラ保持部材45を回動させ、これによって加圧ローラ40を圧接位置と離間位置とに切り換える。定着ベルト35と加圧ローラ40とが圧接状態となるときのレバー部44bの位置を圧接位置、離間状態となるときのレバー部44bの位置を離間位置という。
なお、加圧ローラ保持部材45は、押当部45aが圧縮コイルバネ43aによって図3の左方向に押されているので、レバー部44bを離間位置に固定しない場合には、圧接状態を維持するようになっている。図3には圧接状態が示されている。
なお、レバー部44bは、加圧ローラ40の両端部に対応した位置に、つまり軸部材44aの両端部の近辺にそれぞれ設けられている。
そして、図5に示されるように、レーザプリンタ1の出荷時において、つまり使用開始前の状態において、レバー部44bには、ハウジング30に対して固定的に設けられたフレーム30aとの間に、定着スペーサ50が挿入されている。定着スペーサ50を挿入する空間は、レバー部44bを圧接位置と離間位置とに移動させる間において形成される。定着スペーサ50は、レバー部44bとフレーム30aとの間に挿入されることによって、レバー部44bを離間位置に保持しまたは固定する。
図5および図6に示されるように、定着スペーサ50は、合成樹脂などによって一体に形成されており、レバー部44bとフレーム30aとの間に挿入されるスペーサ本体50a、および定着ユニット部15内におけるジャムの検出または用紙の検出のために用いられる検出装置を検出状態に維持するためのドグ部50bを有する。定着スペーサ50は、全体としてある程度の強度があればよく、また、弾力性があってもなくてもよい。
定着スペーサ50を装着することにより、梱包状態のレーザプリンタ1または定着ユニット部15を、加圧ローラ40と定着ベルト35または定着パッド36とを離間状態として保管することができる。したがって、圧接状態で保管されることによる加圧ローラ40の変形などの不具合が回避される。この定着スペーサ50は、レーザプリンタ1または定着ユニット部15を使用する際に、ユーザによって取り外される。
特に図6によく示されるように、ドグ部50bは、その端部が平面状に折れ曲がった押当部50cとなっており、また、紐52によって繋いでおくための穴50dが設けられている。
図2に戻って、定着ユニット部15における用紙の搬送経路には、用紙の検出のための検出装置SSが設けられている。
図4によく示されるように、検出装置SSは、排紙センサ42およびアクチュエータ47によって構成される。排紙センサ42は、インタラプタ型のフォトセンサである。アクチュエータ47は、回動可能に設けられた丸棒であり、その中央部に突起部47aが設けられ、端部に遮光部47bが設けられている。
アクチュエータ47は、常時には、突起部47aの自重によって図4(A)に示す待機状態となっている。待機状態では、遮光部47bは排紙センサ42から離れており、したがって排紙センサ42は検出信号S1を出力しない。しかし、下方から用紙PPが搬送されてくると、その用紙PPの先端部が突起部47aに当接して上方へ移動させ、これによりアクチュエータ47が回動して図4(B)に示す検出状態となる。検出状態では、遮光部47bが排紙センサ42に挿入されて光を遮光し、これによって排紙センサ42は検出信号S1を出力する。このようにして、定着ユニット部15の内部の用紙PPが検出される。
排紙センサ42の検出信号に基づいて、定着ユニット部15内のジャム、ジャム処理後の残留紙の検出が行われる。
さて、上に述べた定着スペーサ50は、スペーサ本体50aが図5に示されるようにレバー部44bとフレーム30aとの間に挿入されたときに、ドグ部50bは、遮光部47bの端部に設けられた押当部47cに押当し、これによって遮光部47bをアクチュエータ47とともに回動させて作動させ、排紙センサ42を検出状態として検出信号S1を出力させる。
図7に示すように、上に述べた定着スペーサ50と、ドグ部がなくスペーサ本体のみの定着スペーサ51とが、紐52によって注意カード53に繋がれている。つまり、一方の定着スペーサ50は、上に述べた2つのレバー部44bのうちの遮光部47bが設けられた側のレバー部44bに対して装着され、他方の定着スペーサ51は、遮光部47bが設けられていない側のレバー部44bに対して装着される。
これら2つの定着スペーサ50,51が紐52によって注意カード53に繋がれることによって、その存在にユーザが容易に気が付くようにし、両方の定着スペーサ50,51の取り忘れを防止している。なお、注意カード53には、レーザプリンタ1または定着ユニット部15を使用する前にこれらを取り外す旨の注意が記載されている。
次に、他の実施形態の定着スペーサ60について、図8を用いて説明する。なお、図8において、上に説明した部材と同様の機能を有する部材には同じ符号を付して説明を省略する。
図8に示すように、定着ユニット部15のハウジング30には、それに対してフレーム30bが固定的に設けられており、フレーム30bには定着スペーサ60,61を挿入するための挿入穴が設けられている。
定着スペーサ60は、フレーム30bの挿入穴に挿入されることによって、レバー部44bとフレーム30bとの間に挿入され、これによって、レバー部44bを離間位置に保持する。これと同時に、ドグ部60bが、遮光部47bの押当部47cに押当し、これによって遮光部47bを回動させて排紙センサ42を検出状態とし、検出信号を出力させる。
他方の定着スペーサ61は、フレーム30bの挿入穴に挿入されることによって、他方のレバー部44bとフレーム30bとの間に挿入され、これによってレバー部44bを離間位置に保持する。
定着スペーサ60,61をフレーム30bの挿入穴から抜き出すと、ユーザはレバー部44bを離間位置と圧接位置との間に自由に切り換えることができる。
これら2つの定着スペーサ60,61は紐52によって注意カード53に繋がれており、定着スペーサ60,61の取り外し忘れの防止が図られている。したがって、定着スペーサ60,61の一方だけが取り外し忘れるということがない。
さて、次に、定着スペーサ50の取り外し忘れを防止するための制御について説明する。定着スペーサ60についても同様である。
定着ユニット部15には、その未使用時において定着スペーサ50が取り付けられていることを示すスペーサフラグを当該定着ユニット部15に設けられたメモリに記憶しておく。そして、定着ユニット部15の電源がオンされたときに、スペーサフラグが記憶されておりかつ検出装置SSが検出状態である場合に、定着スペーサ50が取り外し忘れである旨の警報を出力する。また、スペーサフラグが記憶されておりかつ検出装置SSが検出状態でない場合に、定着スペーサ50が取り外し忘れである旨の警報を出力することなく、スペーサフラグを消去し、書き換え、または無視するなどににより、スペーサフラグを無効にする。
また、定着ユニットの電源がオンされたときに、スペーサフラグが無効にされておりかつ検出装置SSが検出状態である場合に、残留紙がある旨の警報を出力する。そして、スペーサフラグが無効にされておりかつ検出装置SSが検出状態でない場合に、定着ユニット部15の動作が正常であると判断する。
以下においてさらに詳しく説明する。
図9はレーザプリンタ1の制御装置100を示す図である。
図9において、制御装置100は、電源部101、制御部102、操作部103、表示部104、およびインタフェース部105などを有する。また、定着ユニット部15には、定着ユニット制御部106およびメモリ107などが設けられており、制御部102はインタフェース部105を介して定着ユニット制御部106と信号の送受を行って定着ユニット部15を制御する。
電源スイッチ110をオンすることにより、AC電源が電源部101に供給され、電源部101は各部に必要な電圧を供給する。制御部102は、定着ユニット部15の他、プリントヘッド11、プロセスユニット部12、転写ベルトユニット部13、および給紙部14などを制御し、必要な画像処理などを実行するなど、レーザプリンタ1の全体を制御する。
操作部103は、ユーザの操作によって制御部102に指令や信号を与える。表示部104は、定着スペーサ50が取り外し忘れである旨の警報または警告を表示し、その他の警報表示を行い、また、レーザプリンタ1の種々の設定または状態を表示する。
インタフェース部105は、定着ユニット制御部106がレーザプリンタ1に装着されて最初に電源が供給されたときに、その定着ユニット制御部106との間で通信を行って種々の初期設定やチェックなどを行う。
定着ユニット部15のメモリ107には、工場からの出荷時において、当該定着ユニット部15が未使用でありかつ定着スペーサ50が取り付けられていることを示すスペーサフラグが記憶され、管理されている。スペーサフラグは、それが記憶された状態つまり「1」または「オン」の状態では、定着スペーサ50が装着されていることを示しており、「定着スペーサ有り」を意味する。「定着スペーサ有り」が定着ユニット部15におけるスペーサフラグについての初期値と考えることも可能である。なお、スペーサフラグは、定着スペーサの有りまたは無しを示すものであれば何でもよい。
なお、初期値とは、レーザプリンタ1の制御部102でフラグを管理している場合にはレーザプリンタ1の梱包状態での値であり、定着ユニット制御部106でフラグを管理している場合には定着ユニット部15の梱包状態での値である。
定着ユニット制御部106は、定着ユニット部15の最初の使用のために電源がオンされたとき、また通常の使用のために電源がオンされたときなどに、定着スペーサの取り外し忘れチェックや残留紙の有無のチェックなどを実行する。以下、定着ユニット制御部106の処理内容について、フローチャートを参照して説明する。
図10は初期チェック処理を示すフローチャート、図11は残留紙検出制御を示すフローチャート、図12は定着スペーサ検出制御を示すフローチャートである。
図10に示す初期チェックは、レーザプリンタ1に最初に電源が供給されたときに実行される。つまり、電源が投入され、または電源が投入された状態で定着ユニット部15のアクセス用カバーが閉じられたことが検出されると、メモリ107のスペーサフラグが読み出され、スペーサフラグがオンであるかどうか、つまり定着スペーサ有りかどうかが判断される(#11)。
定着スペーサ有りであれば、定着スペーサ検出制御を行い(#12)、定着スペーサ無しであれば、残留紙検出制御を行う(#13)。
ここで、残留紙が有りかつ定着スペーサ有りと検出された場合は、エラーとして処理を行い、表示部104にエラー内容を表示させる。
また、スペーサフラグをレーザプリンタ1の制御部102で管理する場合には、定着ユニット部15に新品を検出する機構を設け、制御部102が定着ユニット部15の新品を検出した時点で、スペーサフラグを「定着スペーサ有り」に再設定することにより、定着ユニット部15の交換時の定着スペーサ50の取り外し忘れに対応することも可能である。
図11において、排紙センサ42が検出状態であるか否かを確認し(#21)、検出状態でない場合つまり用紙PPが無いことを検出している場合には、「正常(残留紙無し) 」と判断し(#22)、公知のウォームアップ制御へ移行する。
検出状態である場合つまり用紙PPが有ることを検出している場合には、用紙JAMの処理が不完全(残留紙有)と判断し(#23)、「定着JAMエラー」をエラーとして発行する(#24)。
図12において、排紙センサ42が検出状態であるか否かを確認し(#31)、検出状態でない場合つまり用紙PPが無いことを検出している場合には、定着スペーサ50が外されていると判断し(#32)、スペーサフラグをオフにしつまり「定着スペーサ無し」に設定し(#33)、ウォームアップ制御へ移行する。
検出状態である場合つまり用紙PPが有ることを検出している場合には、定着スペーサ50が外されていないと判断し(#34)、「スペーサ取り忘れ」をエラーとして発行する(#35)。
なお、レーザプリンタ1の電源投入時、定着ユニット部15のアクセス用カバーが閉じられたときには、定着ウォームアッブ制御を開始する前に、残留紙検出制御および定着スペーサ検出制御が行われる。
上に述べた実施形態によると、定着スペーサ50,60の取り外し忘れを防止し、定着ユニット15がダメージを受ける可能性を低減することができる。
また、定着スペーサ50の有無の検出には既存の排紙センサ42を利用しているので、定着スペーサ50,60の形状を変更するだけでよく、新たな検出装置などが不要であり、コストの増大を防げるとともに、メンテナンスも容易である。
上に述べた実施形態において、ドグ部50bの形状または寸法は、検出装置SSの構造または方式などによって種々のものとすることができる。上の例では2つの定着スペーサ50,51を用いたが、軸方向に長い1つの定着スペーサ50を用いてもよい。その他、定着スペーサ50,60の形状、寸法、構造、材質などは、上に述べた以外に種々変更することができる。排紙センサ42として、フォトセンサ以外の種々の方式または形状のセンサを用いることができる。
また、定着ユニット部15における定着のための構造、検出装置SS、切り換え機構KKなどの構造、その他の定着ユニット部15の構造などは、上に述べた以外に種々変更することができる。その他、定着ユニット部15、レーザプリンタ1、または制御装置100の全体または各部の構造、構成、形状、寸法、個数、材質、処理の内容、順序またはタイミングなどは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
本発明に係る実施形態のレーザプリンタの概略の構造を示す図である。 定着ユニット部の構造を示す断面図である。 定着ユニット部の圧接離間機構を示す断面図である。 定着ユニット部を通過する用紙の検出機構を示す図である。 定着スペーサの取り付け状態を示す図である。 定着スペーサの斜視図である。 2つの定着スペーサをカードに接続した状態を示す図である。 定着スペーサの他の例を示す図である。 レーザプリンタの制御装置を示す図である。 初期チェック処理を示すフローチャートである。 残留紙検出制御を示すフローチャートである。 定着スペーサ検出制御を示すフローチャートである。
符号の説明
1 レーザプリンタ(画像形成装置)
15 定着ユニット部
35 定着ベルト(用紙加熱手段)
40 加圧ローラ(加圧手段)
44b レバー部(レバー)
50,60 定着スペーサ(スペーサ)
50a,60a スペーサ本体
50b,60b ドグ部
100 制御装置
107 メモリ
SS 検出装置
KK 切り換え機構

Claims (7)

  1. 互いに圧接する加圧手段と用紙加熱手段とをレバーを離間位置に操作することにより離間させるように構成される定着ユニットの前記加圧手段と前記用紙加熱手段とを離間状態に保つために用いるスペーサであって、
    前記レバーと前記定着ユニットのフレームとの間に挿入されて前記レバーを離間位置に保持するスペーサ本体と、
    前記スペーサ本体に一体的に設けられ、前記定着ユニット内におけるジャムの検出または用紙の検出のために用いられる検出装置を検出状態に維持するためのドグ部と、
    を有することを特徴とする定着ユニットにおける加圧手段と用紙加熱手段とを離間状態に保つために用いるスペーサ。
  2. 前記検出装置は、センサと、前記定着ユニットの内部に用紙があるときに作動して前記センサを検出状態とするアクチュエータと、を有し、
    前記ドグ部は、前記スペーサ本体が前記レバーと前記フレームとの間に挿入されたときに前記アクチュエータを作動させるように構成されている、
    請求項1記載の定着ユニットにおける加圧手段と用紙加熱手段とを離間状態に保つために用いるスペーサ。
  3. 互いに圧接する加圧手段と用紙加熱手段とをレバーを離間位置に操作することにより離間させるように構成される定着ユニットの前記加圧手段と前記用紙加熱手段とを離間状態に保つために用いるスペーサの取り外し忘れを防止するための制御方法であって、
    前記スペーサを、
    前記レバーと前記定着ユニットのフレームとの間に挿入されて前記レバーを離間位置に保持するスペーサ本体と、
    前記スペーサ本体に一体的に設けられ、前記定着ユニット内におけるジャムの検出または用紙の検出のために用いられる検出装置を検出状態に維持するためのドグ部と、を有する構造としておき、
    前記定着ユニットの最初の使用のために電源をオンしたときに、前記検出装置が検出状態であれば、前記スペーサが取り外し忘れである旨の警報を出力する、
    ことを特徴とするスペーサの取り外し忘れを防止するための制御方法。
  4. 前記定着ユニットの未使用時においてスペーサが取り付けられていることを示すフラグを当該定着ユニットに設けられたメモリに記憶しておき、
    前記定着ユニットの電源をオンしたときに、
    前記フラグが記憶されておりかつ前記検出装置が検出状態である場合に、前記スペーサが取り外し忘れである旨の警報を出力し、
    前記フラグが記憶されておりかつ前記検出装置が検出状態でない場合に、前記スペーサが取り外し忘れである旨の警報を出力することなく、前記フラグを無効にする、
    請求項3記載のスペーサの取り外し忘れを防止するための制御方法。
  5. 前記定着ユニットの電源をオンしたときに、
    前記フラグが無効にされておりかつ前記検出装置が検出状態である場合に、残留紙がある旨の警報を出力し、
    前記フラグが無効にされておりかつ前記検出装置が検出状態でない場合に、前記定着ユニットの動作が正常であると判断する、
    請求項4記載のスペーサの取り外し忘れを防止するための制御方法。
  6. 請求項1または2記載のスペーサの取り外し忘れを防止するための制御装置であって、 前記定着ユニットの未使用時においてスペーサが取り付けられていることを示すフラグを記憶するメモリと、
    前記定着ユニットの電源をオンしたときに、前記メモリに前記フラグが記憶されておりかつ前記検出装置が検出状態である場合に、前記スペーサが取り外し忘れである旨の警報を出力する手段と、
    前記定着ユニットの電源をオンしたときに、前記メモリに前記フラグが記憶されておりかつ前記検出装置が検出状態でない場合に、前記スペーサが取り外し忘れである旨の警報を出力することなく、前記フラグを無効にする手段と、
    を有することを特徴とするスペーサの取り外し忘れを防止するための制御装置。
  7. 互いに圧接する加圧手段と用紙加熱手段とをレバーを離間位置に操作することにより離間させるように構成される定着ユニットが用いられた画像形成装置であって、
    前記加圧手段と前記用紙加熱手段とを離間状態に保つために用いるスペーサの少なくとも1つは、
    前記レバーと前記定着ユニットのフレームとの間に挿入されて前記レバーを離間位置に保持するスペーサ本体と、
    前記スペーサ本体に一体的に設けられ、前記定着ユニット内におけるジャムの検出または用紙の検出のために用いられる検出装置を検出状態に維持するためのドグ部と、
    を有しており、
    前記定着ユニットには、当該定着ユニットの未使用時においてスペーサが取り付けられていることを示すフラグを記憶するメモリが設けられており、
    前記定着ユニットの電源をオンしたときに、前記メモリに前記フラグが記憶されておりかつ前記検出装置が検出状態である場合に、前記スペーサが取り外し忘れである旨の警報を出力する手段と、
    前記定着ユニットの電源をオンしたときに、前記メモリに前記フラグが記憶されておりかつ前記検出装置が検出状態でない場合に、前記スペーサが取り外し忘れである旨の警報を出力することなく、前記フラグを無効にする手段と、が設けられている、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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