JP2009001879A - 銅用防錆防食剤 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、従来のトリアゾール系化合物であっても、銅や銅合金に対する防錆性及び防食性は不十分であり、更に防錆防食効果の改善された銅用の防錆防食剤が望まれていた。
R5における炭素数1〜18の2価の炭化水素基としては前記R3の例として挙げた炭素数2〜4のアルキレン基の他に、メチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、オクタメチレン基、デカメチレン基、ウンデカメチレン基、ドデカメチレン基、テトラデカメチレン基、ペンタデカメチレン基及びオクタデカメチレン基等の直鎖状アルキレン基;プロペニレン基、ブテニレン基、ヘキセニレン基、オクテニレン基、及びオクタデセニレン基等の直鎖状アルケニレン基;2−エチルへキシレン基、2,4,6−トリメチルヘプチレン基、及び2,4,6,8−テトラメチルノニレン基等の分岐状アルキレン基;2−メチルプロペニレン基、2,2−ジメチルブテニレン基、及び2−メチルオクテニレン基等の分岐状アルケニレン基;1,4−シクロヘキシレン基、1,4−シクロヘプチレン基、及び1,4−シクロヘキシルジメチレン基等の脂環式2価炭化水素基;フェニレン基、キシリレン基、及びナフチレン基等の芳香族2価炭化水素基等が挙げられる。
ペンタデセニルコハク酸ジエタノールアミドのN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−N−シクロヘキシルアミン塩、ドデセニルコハク酸ジエタノールアミドのN,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシエチル)−1,6−ヘキサメチレンジアミン塩、及びドデセニルコハク酸ジエチルアミドのジエタノールアミン塩等が挙げられる。
その他の成分としては、一般式(3)で表される化合物(B)、水、親水性有機溶剤、及びpH調整剤等が挙げられる。
以下の実施例により本発明を更に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。以下において、部は重量部を表す。
<実施例1>
ガラス製のコルベンにクロロホルム400部、ジエタノールアミン126部(1.2モル部)を仕込み、滴下ロートに仕込んだドデセニル無水コハク酸266部(1モル部)(三洋化成工業(株)製「DSA」)を、コルベン内が0〜5℃を保つように攪拌しながら制御して3時間かけて滴下した。その後、0〜5℃で10時間さらに撹拌下に反応させた。次に、水を400部投入し、30℃で10分間攪拌して水洗し、分離した水相を除去し、クロロホルムを減圧下で除去することにより、ドデセニルコハク酸ジエタノールアミド350部を得た。さらに撹拌下で水449部とジエタノールアミン99部を添加し、ドデセニルコハク酸ジエタノールアミドのジエタノールアミン塩の50%水溶液からなる防錆防食剤898部(A1)を得た。
実施例1と同様にして得られたドデセニルコハク酸ジエタノールアミド350部に撹拌しながら水酸化ナトリウム37部及び水355部を添加することにより、ドデセニルコハク酸ジエタノールアミドのナトリウム塩の50%水溶液からなる防錆防食剤742部(A2)を得た。
ガラス製のコルベンに水300部、ジエタノールアミン126部(1.2モル部)を仕込み、滴下ロートに仕込んだドデセニル無水コハク酸266部(1モル部)(三洋化成工業(株)製「DSA」)を、コルベン内が50℃〜70℃を保つように攪拌しながら制御して3時間かけて滴下した。その後、60〜70℃で5時間さらに撹拌下に反応させた。さらに48%の水酸化ナトリウム水溶液を333部(4モル部)添加後、60〜70℃で2時間撹拌し、副生するエステル化合物を加水分解した。次に、室温まで冷却後、撹拌しながら0.5Nの塩酸を系内がpH=3になるまで添加し、系内の内容物を分液ロートに移した後、分液した水相を除去した。分液ロート内に残った油相を水洗することにより、ドデセニルコハク酸ジエタノールアミドとドデセニルコハク酸の混合物290部(重量比36/64、重量比は下記LC/MS条件で測定した)を得た。さらに撹拌下で水447部とジエタノールアミン167部を添加し、ドデセニルコハク酸ジエタノールアミドのジエタノールアミン塩とドデセニルコハク酸のジエタノールアミン塩の混合物(重量比29/71)の50%水溶液からなる防錆防食剤914部(A3)を得た。
LC条件
装置:Agilent社製 Agilent1100
カラム:YMC−Pack ODS−AQ,AQ−312 150×6.0mm i.d.
移動相:水/アセトニトリル=10/90
流量:1.0mL/min
注入量:1μL
オーブン温度:40℃
検出器:UV210nm
MS条件
装置:HP社製 LC/MSD 1100
イオンソース:ESI
Mode:Negative
測定質量数:m/z 100−1000
Fragment Voltage :75V
Drying gas:窒素、350℃、10L/min
Neblizer Pressure:45psi
Capillary Voltage:3000V
実施例3と同様にして得られたドデセニルコハク酸ジエタノールアミドとドデセニルコハク酸の混合物290部(重量比36/64)に、撹拌しながら水587部とN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−N−シクロヘキシルアミン297部を添加し、ドデセニルコハク酸ジエタノールアミドのN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−N−シクロヘキシルアミン塩とドデセニルコハク酸のN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−N−シクロヘキシルアミン塩の混合物(重量比27/73)の50%水溶液からなる防錆防食剤1174部(A4)を得た。
ガラス製のコルベンにクロロホルム400部、ジエタノールアミン126部(1.2モル部)を仕込み、滴下ロートに仕込んだオクテニル無水コハク酸210部(1モル部)(三洋化成工業(株)製「N−OSA」)を、コルベン内が0〜5℃を保つように攪拌しながら制御して3時間かけて滴下した。その後、0〜5℃で10時間さらに撹拌下に反応させた。次に、水を400部投入し、30℃で10分間攪拌して水洗し、分離した水相を除去し、クロロホルムを減圧下で除去することにより、オクテニルコハク酸ジエタノールアミド300部を得た。さらに撹拌下で水478部とN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−N−シクロヘキシルアミン178部を添加し、オクテニルコハク酸ジエタノールアミドのN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−N−シクロヘキシルアミン塩の50%水溶液からなる防錆防食剤956部(A5)を得た。
ガラス製のコルベンにクロロホルム400部、ジエタノールアミン126部(1.2モル部)を仕込み、滴下ロートに仕込んだペンタデセニル無水コハク酸308部(1モル部)(三洋化成工業(株)製「PDSA−DA」)を、コルベン内が0〜5℃を保つように攪拌しながら制御して3時間かけて滴下した。その後、0〜5℃で10時間さらに撹拌下に反応させた。次に、水を400部投入し、30℃で10分間攪拌して水洗し、分離した水相を除去し、クロロホルムを減圧下で除去することにより、ペンタデセニルコハク酸ジエタノールアミド400部を得た。さらに撹拌下で水581部とN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−N−シクロヘキシルアミン181部を添加し、ペンタデセニルコハク酸ジエタノールアミドのN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−N−シクロヘキシルアミン塩の50%水溶液からなる防錆防食剤1,162部(A6)を得た。
ガラス製のコルベンにドデセニル無水コハク酸266部(1モル部)(三洋化成工業(株)製「DSA」)及び水20部(1.1モル部)を仕込み、80〜90℃で撹拌下10時間反応させ、ドデセニルコハク酸とした。次にジエタノールアミン210部(2モル部)及び水492部を撹拌しながら添加し、ドデセニルコハク酸のジエタノールアミン塩の50%水溶液からなる防錆防食剤988部(X1)を得た。
比較例1と同様にして得られたドデセニルコハク酸286部(1モル部)にN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−N−シクロヘキシルアミン374部(2モル部)及び水656部を撹拌しながら添加し、ドデセニルコハク酸のN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−N−シクロヘキシルアミン塩の50%水溶液からなる防錆防食剤1,316部(X2)を得た。
試験片の外観を、以下の基準によって評価した。
○:試験前に比べて若干変化が見られるがほぼ同じ色調である。
△:試験前に比べて変色が見られるが、全面錆又は腐食、孔食は見られない。
×:変色の有無に関わらず全面錆又は腐食、孔食等がある。
<試験片>
(銅)材質:JIS H−3100(銅板)のC1100P;寸法:2×50×25mm
(黄銅)材質:JIS H−3100(銅及び銅合金の板及び条)のC2801P;寸法:2×50×25mm
(鋼)材質:JIS G−3141(冷間圧延鋼板及び鋼帯)のSPCC−SB;寸法:2×50×25mm
(鋳鉄)材質:JIS G−5501(ねずみ鋳鉄品)のFC−200;寸法:2×50×25mm
(アルミニウム)材質:JIS H−4000(アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条)のA2024P;寸法:2×50×25mm
(亜鉛)材質:JIS H−2201(ダイカスト用亜鉛合金塊)の1種;寸法:2×50×25mm
Claims (5)
- 一般式(1)におけるR1及びR2のうち、いずれか一方が水素原子で、他方が炭素数8〜18のアルケニル基である請求項1記載の銅用防錆防食剤。
- 一般式(1)におけるR3及びR4が、炭素数2〜4のヒドロキシアルキル基である請求項1又は2記載の銅用防錆防食剤。
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CN107354464A (zh) * | 2017-07-04 | 2017-11-17 | 吴晓光 | 食品级铸铁锅表面防锈处理方法 |
Citations (3)
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JPS60116791A (ja) * | 1983-11-12 | 1985-06-24 | ヘンケル・コマンデイツトゲゼルシヤフト・アウフ・アクチエン | 水溶性腐食防止剤 |
JP2004043794A (ja) * | 2002-05-23 | 2004-02-12 | Sanyo Chem Ind Ltd | 金属加工用潤滑剤 |
JP2004307697A (ja) * | 2003-04-09 | 2004-11-04 | Sanyo Chem Ind Ltd | 水溶性金属加工油剤 |
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