JP2009000428A - 遊技機の外枠構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】右側の側枠部3(R)における本体部35の前方側端部301には、前方側端部301の左右方向Wの外側に形成した外側前面部31と、外側前面部31の左右方向Wの内側に形成した内側前面部32と、本体部35とによって、本体枠6の裏面部61から突出する突出部712を収容する凹部33が形成してある。内側前面部32の左右方向Wの外側面には、突出部712の後方側D2に位置する不正防止リブ34が突出形成してある。突出部712を凹部33内に収容して本体枠6を外枠2に閉じた状態において、不正防止リブ34の左右方向Wの外側端341が、突出部712の後方端部715の後方側D2に位置している。
【選択図】図1
Description
外枠は、製造、運搬の利便性より木製であることが多い一方、例えば、特許文献1、2においては、外枠をアルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム合金等の金属から成形することが開示されている。これにより、遊技機の防犯性を高めるだけでなく、遊技盤の保持空間を広くして遊技盤内の遊技領域をさらに拡大することを目的として、外枠の左右方向の厚みを薄くして、遊技機に必要な強度を確保することができる。
また、特許文献2においては、中枠(第1の機枠)を外枠(第2の機枠)の開口前面側に開閉自在に収容してなる遊技機において、中枠を外枠に収容したときには、施錠機構の周囲を右収容枠部によって囲むことにより、施錠機構の配設された空間への不正な侵入を防止することが開示されている。
また、特許文献2においても、中枠と外枠との間に形成された隙間から、可撓性を有する不正用部材の侵入を防止するためには十分ではない。
上記外枠の側枠部の少なくとも一方は、押出成形により形成してあり、当該側枠部における本体部の前方側端部には、該前方側端部の左右方向の外側に形成した外側前面部と、該外側前面部の左右方向の内側に形成した内側前面部と、上記本体部とによって凹部が形成してあり、
上記内側前面部の左右方向の外側面には、上記本体枠の裏面部から突出する突出部の後方側に位置する不正防止リブが突出形成してあり、
上記突出部を上記外側前面部の左右方向の内側に対向させて上記本体枠を上記外枠に閉じた状態において、上記不正防止リブの左右方向の外側端を、上記突出部の後方端部の左右方向の外側端よりも内側に位置させたことを特徴とする遊技機の外枠構造にある(請求項1)。
具体的には、外枠における不正防止リブは、内側前面部の左右方向の外側面から突出形成してあり、本体枠を外枠に閉じた状態において、不正防止リブの左右方向の外側端は、本体枠における突出部の後方端部の左右方向の外側端よりも内側に位置する。
また、本発明においては、少なくとも外枠において不正防止リブを設けた側の側枠部は、押出成形によって形成してあり、外枠の側枠部のほぼ全長に渡って、外側前面部、内側前面部及び不正防止リブを容易に形成することができる。つまり、射出成形によってはスライド構造を用いた特殊な金型を用いないと成形できない上記構造の側枠部であっても、押出成形によれば容易に成形することができる。
本発明において、上記不正防止リブの左右方向の外側端を、上記突出部の後方端部の左右方向の外側端よりも内側に位置させた状態は、特に、不正用部材の侵入をより確実に防止するためには、不正防止リブの左右方向の外側端を、突出部の後方端部における外側端と内側端との間の厚み部分の後方側に位置させることが好ましい。
なお、突出部は、外枠に対向する本体枠の部分の上下方向のほぼ全長に渡って形成することもできる。
また、上記外枠の側枠部は、押出成形による押出方向(上下方向)に向けて貫通する中空部を設けた形状に形成することもできる。この場合には、軽量化を図って、剛性の高い側枠部を容易に形成することができる。
また、上記発泡樹脂成形品から形成した上枠部は、その下部に、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属から形成した金属製補強材を配設することによって補強することができる。
本例の遊技機1の外枠構造は、図2、図3に示すごとく、パチンコ遊技機において、四角枠形状を有する外枠2の前面側D1に、本体枠6を開閉可能に配設してなる。
外枠2における左右一対の側枠部3は、押出成形により形成してある。また、本例では、図1に示すごとく、右側(遊技機1の前面側D1から見た右側、以下同様。)の側枠部3(R)における本体部35の前方側端部301には、前方側端部301の左右方向Wの外側に形成した外側前面部31と、この外側前面部31の左右方向Wの内側に形成した内側前面部32と、本体部35とによって、本体枠6の裏面部61から突出する突出部712を収容する凹部33が形成してある。
本例において、前方側(前面側)D1とは、遊技機1を正面から見たときの遊技機1の手前側をいい、後方側D2とは、遊技機の奥側をいう。また、矢印Hは、上下方向(鉛直方向)を示し、矢印Wは、左右方向(水平方向)を示す。
図2、図3に示すごとく、本例の本体枠6は、遊技領域を形成する遊技盤を取り付けるよう構成してあり、全周において外枠2の前面側D1に対面して、外枠2との間の隙間を閉じるよう構成されている。また、図示は省略するが、本体枠6の前面側D1には、ガラス板を設けて遊技盤の遊技領域が透視できるようにしたガラス扉が開閉可能に配設してある。
本例の本体枠6の裏面部61に設けた突出部712は、施錠装置7のベース部材71に形成してある。
なお、突出部712は、被係合片37及びフック部材72の形成箇所に対応して、右側の側枠部3(R)の上下にのみ設けることもできる。
図5、図6に示すごとく、本例の外枠2における左右の側枠部3(R)、3(L)は、軽量化を図って剛性を高めるために、アルミニウム材料を押出成形してなる。各側枠部3の本体部35は、押出成形による押出方向(上下方向H)に向けて貫通する中空部351を設けた形状に形成してある。
図5に示すごとく、本例の右側の側枠部3(R)の本体部35は、前後に中空部351を有し、中空部351同士を連結板部352によって連結して形成してある。また、連結板部352からは、施錠装置7におけるフック部材72を係合させる被係合片37が、フック部材72の配設位置に対応して、左右方向Wの内側に向けて上下2箇所に設けてある(図7参照)。
図6に示すごとく、本例の左側の側枠部3(L)の本体部は、仕切り板部353によって仕切って、前後に中空部351を形成してなる。左側の側枠部3(L)の本体部35には、外側前面部31が形成されているものの、内側前面部32は形成されていない。
また、各側枠部3と上枠部4とは、左右の上側角部に設ける上側金具43によって固定される。上側金具43は、上枠部4の上部に配置する上板部分431と、側枠部3の外側面に配置する側板部分432とを90°に屈曲させて形成してある。外枠2における各側枠部3の外側面には、側板部分432を前後において挟持して保持するための断面略C形状の保持部36が形成してある。
また、上側金具43の角部430と上側の発泡樹脂成形品41とには、互いに対向する位置に陥没凹部433と陥没凹部411とが形成してある。そして、上側金具43の陥没凹部433の裏面における凸部434と、上側の発泡樹脂成形品41の陥没凹部411とが係合することによって、上側の発泡樹脂成形品41に対する上側金具43の取付強度を向上させることができる。
なお、左側の上側金具43には、本体枠6の上側を軸支する軸支部435が形成してある(図6参照)。
図7、図4に示すごとく、下側金具53における上板部分531と下板部分533との間に、幕板部材54の左右の端部541を挟持することにより、この幕板部材54を下側の発泡樹脂成形品51の上面に配置し、かつ、上板部分531を貫通する木ねじ591を幕板部材54に螺合すると共に、幕板部材54の裏面に設けられた取付部(図示略)を貫通する木ねじ592を下側の発泡樹脂成形品51に螺合することによって、幕板部材54を外枠2に取り付ける。図4は、幕板部材54を外枠2に取り付ける前の状態を示す。
なお、左側の下側金具53には、本体枠6の下側を軸支する軸支部535が形成してある。
また、上枠部4及び下枠部5を、発泡樹脂成形品41、51を用いて形成したことにより、車両等によって外枠2又は遊技機1を運搬する際、又は遊技機1をホールにおける島設備へ設置する際等に、上枠部4又は下枠部5へ釘等を貫通させて当該外枠2又は遊技機1を固定することができる。そのため、遊技機1の運搬、設置等を容易にすることができる。
具体的には、図1に示すごとく、外枠2における不正防止リブ34は、内側前面部32の左右方向Wの外側面から突出形成してあり、本体枠6を外枠2に閉じた状態において、不正防止リブ34の左右方向Wの外側端341は、本体枠6に設けた施錠装置7のベース部材71における突出部712の後方端部715における外側端716と内側端717との間の厚み部分の後方側D2に位置している。
なお、図1、図8において、左右方向Wの外側をW1によって示す。
また、不正防止リブ34の左右方向Wの外側端341(図8中、破線で示す。)が、突出部712の後方端部715の内側端717よりも左右方向Wの内側に位置する場合にも、遊技機1内への不正用部材8の侵入を防止することが可能である。ただし、この場合、不正防止リブ34の左右方向Wの外側端341と、突出部712の後方端部715における内側端717との間に隙間が発生し、不正用部材8の侵入が可能になることもあり得る。そのため、図1に示したように、不正防止リブ34の左右方向Wの外側端341は、突出部712の後方端部715における外側端716と内側端717との間の厚み部分の後方側D2に位置させることが好ましい。
この場合においても、上記遊技機1の外枠構造と同様の作用効果を得ることができる。
また、遊技機1の外枠構造は、外枠2の枠部のすべて(一対の側枠部3、上枠部4、下枠部5)に採用することもできる。また、施錠装置7が取り付けられる右側の側枠部3(R)のみに採用することもできる。
なお、突出部712は、施錠装置7のベース部材71に一体的に形成するだけでなく、本体枠6の裏面部61から一体的に、又は本体枠6の裏面部61に施錠装置7とは異なる別部材を別途取り付けることにより形成することもできる。
また、上記上側の発泡樹脂成形品41及び下側の発泡樹脂成形品51は、ポリ乳酸等の樹脂と植物繊維とをコンパウンドしたプラスチックにより成形することもできる。
2 外枠
3 側枠部
3(R) 右側の側枠部
3(L) 左側の側枠部
301 前方側端部
31 外側前面部
32 内側前面部
33 凹部
331 底部
34 不正防止リブ
341 外側端
37 被係合片
4 上枠部
41 上側の発泡樹脂成形品
42 金属製補強材
43 上側金具
5 下枠部
51 下側の発泡樹脂成形品
53 下側金具
54 幕板部材
6 本体枠
61 裏面部
7 施錠装置
71 ベース部(ベース部材)
712 突出部
715 後方端部
72 フック部材
8 不正用部材
D1 前方側(前面側)
D2 後方側
W 左右方向
H 上下方向
Claims (2)
- 前面側に本体枠を開閉可能に配設してなる遊技機の外枠構造において、
上記外枠の側枠部の少なくとも一方は、押出成形により形成してあり、当該側枠部における本体部の前方側端部には、該前方側端部の左右方向の外側に形成した外側前面部と、該外側前面部の左右方向の内側に形成した内側前面部と、上記本体部とによって凹部が形成してあり、
上記内側前面部の左右方向の外側面には、上記本体枠の裏面部から突出する突出部の後方側に位置する不正防止リブが突出形成してあり、
上記突出部を上記外側前面部の左右方向の内側に対向させて上記本体枠を上記外枠に閉じた状態において、上記不正防止リブの左右方向の外側端を、上記突出部の後方端部の左右方向の外側端よりも内側に位置させたことを特徴とする遊技機の外枠構造。 - 請求項1において、上記突出部は、上記外枠に対して上記本体枠を閉じた状態で施錠することができる施錠装置のベース部材に設けてあり、該ベース部材には、上記外枠において上記凹部を形成した側の側枠部の左右方向の内側面の上下2箇所に設けた被係合片に係合するフック部材が可動可能な状態で設けてあり、
上記突出部は、上記被係合片及び上記フック部材の形成箇所に対応して、少なくとも上記側枠部の上下に設けてあることを特徴とする遊技機の外枠構造。
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