JP4659073B2 - ハンドル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、配電盤や制御盤などの機器格納用キャビネットなどに使用されるハンドル装置に関し、特に、扉パネルに固着されるケースに対してハンドルが起伏回動可能に装着され、ハンドルの所定の起立位置への突出回動により、又は突出回動後のハンドルの回転操作により、ケースの背面側に配置されハンドルに作動連結された止め金がボックス本体などの固定枠体側の受け金から離脱される形式のハンドル装置に関する。
従来、この種のハンドル装置を扉パネルに取り付ける場合、扉パネルにハンドル装置のケースの取付用開口を形成するとともに、その両端部の近接した部位にねじ孔や透孔を穿設し、当該取付用開口にケースを埋め込んだ後、扉パネルの正面側から、ビスをケ−スの透孔より扉パネルのねじ孔にねじ込むか、扉パネルの背面側から、ビスを扉パネルの透孔より本体ケ−スのねじ孔にねじ込むことによって、扉パネルに取り付けている。また、このようなハンドル装置の取り付けでは、扉パネルにケ−スの取付用開口と、この開口の両端部に近接してねじ孔や透孔を設ける必要があり、このため孔開け加工をしなければならい上、ビス止めの際に扉パネルの正面側からハンドル装置を取付位置に押えていなければならないなど、取付作業の能率が悪いことから、ケースの正面端部に外周縁が扉パネルの正面に当接する正面板を設け、この正面板の背面側に固定用のブロックをねじにより取り付けて、ハンドル装置を、ケースの正面板と固定用のブロックとの間に扉パネルの取付用開口の縁部を挟み込んでねじの締め込みにより固定するようにしたものも一般に使用されている。このようにハンドル装置の扉パネルへの取り付けでは、ねじを用いた取り付け方式が主流になっている。なお、この種のハンドル装置及びその取付構造については、特許文献1などに記載されている。
特開平9−53346号公報
しかしながら、従来のハンドル装置では、上述のとおり、ケースを扉パネルに取り付ける場合に、ねじを使用するため、ねじをねじ孔に差し込み、締め込む作業が必要で、作業が煩雑にならざるを得ない、という問題がある。
本発明は、このような従来の問題を解決するもので、この種のハンドル装置において、ケースを扉パネルにねじを使用することなしに、ワンタッチ装着することができ、取付作業の大幅な向上を図ること、を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のハンドル装置は、正面に開口を有し、正面の外周にフランジを有するケースと、前記ケース内に前記ケースに対して起伏回動可能に装着されるハンドルと、前記ケースの背面側に回転可能に軸支されるとともに前記ハンドルに作動連結されて、前記ハンドルの操作により、ボックス本体などの固定枠体側の受け金に対して係脱可能な止め金とを備え、扉パネルに取付用開口を形成し、当該取付用開口に前記ケースを前記ケースの背面側から挿入するとともに、前記ケースのフランジを前記扉パネルの正面側で前記取付用開口の縁部周囲に当接させて取り付け固定するハンドル装置において、
前記ケースは、
(1)所定の剛性及び弾性を有するエンジニアリングプラスチックにより成形されて、
(2)前記ケースの周面をなす相互に対向する面にそれぞれ、前記ケースの背面側から前記取付用開口内の所定の位置に立ち上がり、さらに当該位置から前記フランジ側で前記取付用開口外の所定の位置に向けて延び、先端に前記取付用開口の縁部に係止可能な断面略L字形の係合部を有するケースロック部材が形成され、
(3)前記ケースを前記取付用開口に挿入し、前記ケースのフランジを前記取付用開口の縁部周囲に当接させることにより、前記ケースロック部材が前記取付用開口の縁部により加圧変形されるとともに、前記取付用開口の縁部が前記ケースロック部材の先端で前記略L字形の係合部と前記フランジとの間に挟持され、この状態が、前記ケースロック部材の前記取付用開口に対する、前記ケースロック部材の加圧変形によって生じる反力により固定される、
ことを要旨とする。
そして、この場合、次の各部に次のような構成が選択的に採用される。
(4)ケースロック部材の先端に、複数の断面略L字形の係合部が略階段状に連続して形成され、ケースが取付用開口に固定されるときの前記各係合部の立ち上がり部とフランジとの間に、扉パネルの異なる複数の厚さに対応する寸法が設定される。
(5)ハンドルは、ケースに前記ケースから所定の起立位置まで突出回動可能に取り付けられ、前記ケースに前記ハンドルの回動端が係脱可能に設けられた押しボタン式のストッパーにより、前記ケース内の所定の倒伏位置に保持される。
本発明のハンドル装置では、この装置を扉パネルに取り付ける場合、扉パネルに形成した取付用開口にケースをケースの背面側から挿入するとともに、ケースのフランジを扉パネルの正面側で取付用開口の縁部周囲に当接させることにより、ケースロック部材を取付用開口の縁部により加圧変形するとともに、取付用開口の縁部をケースロック部材の先端で略L字形の係合部とフランジとの間に挟持し、この状態を、ケースロック部材の取付用開口に対する反力により固定するので、扉パネルの取付用開口にケースを挿入し、ケースのフランジを扉パネルの正面に当接させるだけで、この装置を扉パネルの取付用開口に確実に取り付け固定することができる。したがって、このハンドル装置を、扉パネルに、ねじを使用することなしに、ワンタッチ装着することができ、取付作業の大幅な向上を図ることができる。
次に、本発明の一実施の形態について図を用いて説明する。図1乃至図6にハンドル装置及びその取付構造を示している。図1及び図2に示すように、ハンドル装置1は、正面21に開口210、正面21の外周にフランジ211を有し、扉パネルに固着されるケース2と、このケース2内にケース2に対して起伏回動可能に装着されるハンドル3と、ケース2の背面22側に回転可能に軸支されるとともにハンドル3に作動連結されて、ハンドル3の操作により、ボックス本体などの固定枠体側の受け金に対して係脱可能な止め金5とを備え、このハンドル装置1の場合、ケース2に設けられた押しボタン式のストッパー4の操作により、ケース2からハンドル3が所定の起立位置へ突出回動され、このハンドル3の動きに連動してケース2の背面22側の止め金5が固定枠体側の受け金から離脱される形式が採用される。そして、このハンドル装置1を扉パネルに取り付ける場合、扉パネルに取付用開口を形成し、当該取付用開口にケース2をケース2の背面22側から挿入するとともに、ケース2のフランジ211を扉パネルの正面側で取付用開口の縁部周囲に当接させて取り付け固定するようになっている。以下、このハンドル1装置の各部、及び扉パネルに対する取付構造について詳述する。
図1に示すように、ケース2は、所定の剛性及び弾性を有するエンジニアリングプラスチックにより、この場合、ポリアミド系樹脂、特にPA6により一体成形され、正面21、背面22、上面23、下面24、及び両側面25、25の6面を有する縦長の略箱形に形成され、正面21、背面22、及び周面(この場合、左右両側面25、25の上下部)に次のような構成を併せて備える。図1及び図4に示すように、正面21に開口210が形成され、正面21の外周にフランジ211が形成される。図3及び図4に示すように、背面22の上部中央に後述する操作突子32を挿通するための略T字形の挿通部220が形成され、その両側に近接して対称的に止め金5を枢支するための円形のボス部221、221が背面22の外側面から後方に向けて突出形成される。これらのボス部221、221にはねじ穴が切られる。背面22の内側面の上下方向中間部で後述するハンドル3の背面の回動端側端部に対向する位置に、錠前収容部222が略筒状に形成される。この錠前収納部222に錠前ユニット26が埋設固定される。背面22の下部中央に開口223が略矩形状に形成される。図1及び図4に示すように、ケース2の周面で相互に対向する2面、この場合、上面23及び下面24の左右両側で、左右両側面25、25の上下部にそれぞれ、ケースロック部材27、27、27、27が形成される。これらのケースロック部材27、27、27、27はそれぞれ、ケース2の左右両側面25、25の上下部で、背面22側の縁部から扉パネルに形成される取付用開口の開口内となる所定の位置(高さ)に立ち上がり、この位置からさらにフランジ211側で当該取付用開口の開口外となる所定の位置(高さ)に向けて延びる略J字形形状又は略L字形形状に形成され、先端に当該取付用開口の縁部に係止可能な断面略L字形の係合部28を有する。この場合、ケースロック部材27の先端には、図5に示すように、複数の係合部28、28が略階段状に連続して形成され、ケース2が取付用開口に固定されるときの各係合部28の立ち上がり部281とフランジ211との間に、扉パネルの異なる複数の厚さに対応する寸法が設定され、また、各係合部28(の断面略L字形)に取付用開口の縁部に係止可能に適宜の向き、角度が付けられる。このようにして、図1に示すように、ケース2の正面開口210から、ケース2内部の上部側にハンドル3が装着され、ケース2内部の下部に押しボタン式のストッパー4が取り付けられる。そして、このケース2は扉パネルに形成した取付用開口に挿入され、ケース2のフランジ211が当該取付用開口の縁部周囲に当接されて取り付けられる。なお、後述するとおり、このケース2は各ケースロック部材27の反力により固定されるため、各ケースロック部材27の上記各所定の位置(高さ)は、各ケースロック部材27にケース2を取付用開口に固定するのに十分な反力が得られるように設定されることになる。
図1及び図4に示すように、ハンドル3は、亜鉛合金又はステンレスにより、ケース2の正面開口210の上部側に一体的に嵌合可能に縦長の板状に形成され、その背面で枢支側の端部、この場合、背面上部の幅方向中央に、先端に軸挿通穴30を有する軸挿通部31が背面と直角に突状に形成され、さらにこの軸挿通部31の縁部にハンドル3に対して所定の角度で延びる操作突子32が形成される。また、ハンドル3の回動端側の端部、この場合、ハンドル3下部の幅方向中央に、ケース2内の錠前収納部222に対向して錠前ユニット26の鍵穴を臨む貫通穴33が穿たれるとともに、ハンドル2の背面側でこの貫通穴33の周囲に錠前収納部222に嵌合可能な筒形形状部34が形成される。さらに、ハンドル3の下端には、ストッパー4に係合可能に係止段部35が形成されるとともに、この係止段部35の内側にストッパー4を上から押圧して下方向に回動変位させるための斜めのガイド面36が形成される。このハンドル3は、ケース2の正面開口210からケース2内部の上部側に嵌め込まれて、操作突子32がケース背面22の挿通部220に通される。そして、ケース2の上部側で一方の側面25から他方の側面25に枢軸37が挿着されてハンドル3の軸挿通穴30に通されるとともに、この枢軸371上にコイルスプリング38が巻き付けられて、一端をケース2の背面22に係止され、他端をハンドル3の背面に係止される。このようにしてハンドル3はケース2内にケース2の開口210から所定の起立位置まで回動付勢されて取り付けられる。
図1及び図4に示すように、押しボタン式のストッパー4は、亜鉛合金又はステンレスにより、ケース2の正面開口210の下部に一体的に嵌合可能な略矩形の板状に、かつ一端(この場合、下端)がケース2の内部に少し入り込む突状に形成され、また、背面に一対のアーム41、41が突出されて、その突出端に軸挿通穴42、42が穿たれる。このストッパー4は、一対のアーム41、41をケース2内部に差し込んで、ケース2の正面開口210の下部に嵌め込まれる。そして、ケース2の下部で一方の側面25から他方の側面25に枢軸43が挿着されてストッパー4の各アーム41、41の軸挿通穴42、42に通されるとともに、この枢軸43上にコイルスプリング44が巻き付けられて、一端をケース2の背面22(この場合、下部開口223の上縁部)に係止され、他端をストッパー4の背面の下部に係止される。なお、この場合、ストッパー4側のコイルスプリング44はハンドル3側のコイルスプリング38よりもばね力の強いものが使用される。このようにして押しボタン式のストッパー4はケース2の下部開口210に下部方向に、ケース2の内部に少し入り込むように、回動可能に枢支されるとともに、ストッパー4の下端部がケ−ス2の開口210内面に当接されることによりストッパー4の開口210からの飛び出しを阻止されて、ハンドル3の回動端が係脱可能に取り付けられる。これにより、ハンドル3をケース2の開口210に対して所定の起立位置からケース2の開口210に向けて押し戻すことにより、ハンドル3の回動端、すなわちハンドル3下端のガイド面36がストッパー4の上端部に当たりストッパー4を下方に回動変位させていき、ハンドル3下端がストッパー4の上端部を乗り越えると、ストッパー4が元の位置に弾性復帰すると同時にハンドル3下端の係止段部35とストッパー4の上端部が係合し、ストッパー4側のコイルスプリング44がハンドル3側のコイルスプリング38よりもばね力が強いため、ハンドル3がケース2内(の所定の倒伏位置)に保持される。そして、この状態から、ストッパー4の正面下部を押すと、ストッパー4が下方に回動変位して、ハンドル3下端の係止段部35とストッパー4の上端部との係合が解除され、ハンドル3はケース2内から所定の起立位置まで突出回動される。
図2に示すように、止め金5は、鉄又はステンレスからプレス加工(打ち抜き加工)により一体に成形され、略台形の上部51と、横方向に長い略長方形の下部52とを有し、その略中央に受動穴53が概ね横向きのだるま形に形成され、その一側方に近接してケースの2(一方の)ボス部221に対応する円形の軸穴56が形成される。なお、受動穴53は、軸穴56側の一方の穴54がハンドル3がケース2内に保持されるときに操作突子32が上方向の回動により当接し係合する上縁係合部541、及びハンドル3がケース2から突出回動するときに操作突子32が下方向の回動により当接する下縁係合部542を有する略円弧状に形成され、他方の穴55がケース2の(他方の)ボス部221を通し、このボス部221に係合して止め金5の回転を案内する円弧状に形成される。この止め金5は軸穴56にケース2の背面22の一方のボス部221が通され、受動穴53の一方の穴54に操作突子32が通され、他方の穴55に他方のボス部221が通され、各ボス部221、221に座金57、57を介してねじ58、58が締め込まれて、ケース2の背面22に取り付けられる。なお、一方のボス部221とねじ58とにより第1の軸591をなし、他方のボス部221とねじ58とにより第2の軸592をなす。このようにしてハンドル3がケース2内(の所定の倒伏位置)に保持されていると、操作突子32は止め金5の受動穴53の上縁係合部541に係合して上方の回動位置に停止され、止め金5を第1の軸591を回転中心として水平に向けて固定する。この状態から、ハンドル3をケース2内から所定の起立位置に突出回動すると、操作突子32は止め金5の受動穴53の下縁係合部542を下方に押し、止め金5を第1の軸591を回転中心として、また第2の軸592と受動穴53の他方の穴55との係合案内により下方へ回転する。なお、このとき、第1、第2の各軸591、592の座金57、57は止め金5の浮き上がりを阻止する手段となる。そして、この状態から、ハンドル2をケース2内に押し戻すと、操作突子32は受動穴53の上縁係合部541に係合し、この上縁係合部541を上方に押して、止め金5が第1の軸591を回転中心として上方へ回転し、水平に向けて固定される。なお、この止め金5は左右兼用型なので、左右の使い勝手の異なる扉パネルにも直ちに対応することができる。
このようにしてハンドル装置1が構成され、このハンドル装置1は扉パネルに次のようにして取り付けられる。図6に示すように、まず、扉パネル6にハンドル装置1の取付用開口60を形成する。なお、このハンドル装置1の場合、扉パネル6にねじ穴や透孔は不要である。扉パネル6にハンドル装置1の取付用開口60を形成したら、この取付用開口60にハンドル装置1をケース2の背面22側から挿入するとともに、ケース2のフランジ211を扉パネル6の正面側で取付用開口60の縁部61周囲に当接させる。これにより、ケースロック部材27は取付用開口60の縁部61により加圧変形されるとともに、取付用開口60の縁部61をケースロック部材27の先端で略L字形の係合部28とフランジ211との間に挟持して、この状態が、ケースロック部材27の取付用開口60に対する反力により固定される。そして、このとき、ケースロック部材27の先端に、複数の略L字形の係合部28、28が略階段状に連続して形成され、ケース2が取付用開口60に固定されるときの各係合部28、28の立ち上がり部281、281とフランジ211との間に、扉パネル6の異なる複数の厚さ(板厚)t1、t2、t3に対応する寸法が設定され、また、各係合部28に取付用開口60の縁部61に係止可能に適宜の向き、角度が付けられているので、取付用開口60の縁部61が当該縁部61の厚さt1、t2、t3に対応する係合部28とフランジ211との間に確実に挟持され、各ケースロック部材27の適宜の反力により、ケース2は確実に固定される。これにより、ハンドル装置1は扉パネル6の取付用開口60にがたつくことなく確実に取り付けられる。
そして、このハンドル装置1では、次のようなハンドル操作により、扉(扉パネル6)側の止め金5をボックス本体などの固定枠体側に取り付けられた受け金(図示省略)に対して係合又は係合を解除して、扉を固定枠体に施錠又は解錠する。図4(a)に示すように、通常、ハンドル3はケース2内(の所定の倒伏位置)に押し込まれ、ハンドル3下端の係止段部35が押しボタン式のストッパー4の上端に係止されて、ケース2内に保持される。このとき、ケース2内で背面22の錠前収納部222がハンドル2の背面の筒形形状部34に嵌合された状態となり、また図2に示すように、ケース2の背面22の外側で操作突子32が止め金5の受動穴53の上縁係合部541に係合し、止め金5が第1の軸591を回転中心として水平に向けて固定され、これが固定枠体側の受け金に係合して、扉パネル6を閉鎖状態に施錠する。扉パネル6を固定枠体から開く場合は、押しボタン式のストッパー4の正面下部を押す。これにより、図4(b)に示すように、ストッパー4はケース2の開口210上で下方に回動変位し、ハンドル3下端の係止段部35とストッパー4の上端部との係合が解除されて、ハンドル3がケース2内から所定の起立位置まで突出回動する。このハンドル3の回動により、操作突子32は止め金5の受動穴53の下縁係合部542を下方に押し、図2に示すように、止め金5が第1の軸591を回転中心として下方へ回転され、固定枠体側の受け金との係合を解除して、扉パネル6を解錠する。そして、この状態から扉パネル6を閉める場合は、ハンドル3をケース2内に押し戻す。これにより、図4(a)に示すように、ハンドル3の回動端、すなわちハンドル3下端のガイド面36がストッパー4の上端部に当たりストッパー4を下方に回動変位させながら、ハンドル3下端がストッパー4の上端部を乗り越えると、ストッパー4が元の位置に弾性復帰すると同時にハンドル3下端の係止段部35とストッパー4の上端部が係合し、ハンドル3が、ハンドル3の背面の筒形形状部34にケース2内の錠前収納部223が嵌合されて、ケース2内に保持されるとともに、このハンドル3の動作に連動して、操作突子32がケース2の背面22の止め金5の受動穴53の上縁係合部541に係合し、図2に示すように、止め金5が第1の軸591を回転中心として水平に向けて固定され、これが固定枠体側の受け金に係合して、扉パネル6を再び閉鎖状態に施錠する。
以上説明したように、このハンドル装置1によれば、ケース2を、所定の剛性及び弾性を有するエンジニアリングプラスチック(この場合、ポリアミド系樹脂、特にPA6)により成形して、ケース2の左右両側面25、25の上下部にそれぞれ、ケース2の背面22側から取付用開口60内となる所定の位置に立ち上がり、さらにこの位置からフランジ211側で取付用開口60外となる所定の位置に向けて延び、先端に取付用開口60の縁部61に係止可能な断面略L字形の係合部28を有するケースロック部材27を形成し、ケース2を取付用開口60に挿入し、ケース2のフランジ211を取付用開口60の縁部61周囲に当接させることにより、ケースロック部材27を取付用開口60の縁部61により加圧変形させるとともに、取付用開口60の縁部61をケースロック部材27の先端で略L字形の係合部28とフランジ211との間に挟持して、この状態を、ケースロック部材27の取付用開口60に対する反力により固定するので、扉パネル6の取付用開口60にケース2を挿入し、ケース2のフランジ211を扉パネル6の正面に当接させるだけで、この装置1を扉パネル6の取付用開口60に確実に取り付け固定することができる。したがって、このハンドル装置1を、扉パネル6に、ねじを使用することなしに、ワンタッチ装着することができ、取付作業の大幅な向上を図ることができる。
また、このハンドル装置1では、ケースロック部材27の先端に、複数の断面略L字形の係合部28、28を略階段状に連続して形成し、ケース2を取付用開口60に固定するときの各係合部28、28の立ち上がり部281、281とフランジ211との間に、扉パネル6の異なる複数の厚さに対応する寸法を設定し、また、各係合部28に取付用開口の縁部を係止可能に適宜の向き、角度を付け、取付用開口60の縁部61をその板厚に対応する係合部28とフランジ211との間に確実に挟持して、各ケースロック部材28の適宜の反力により固定するので、このハンドル装置1を板厚の異なる各種の扉パネル6に確実に取り付けることができる。
なお、この実施の形態では、ケース2の左右両側面25、25の上下部にそれぞれケースロック部材27を設けたが、ケース2の上下各面23、24にケースロック部材27を1つだけ又は2つ以上設けてもよく、また、上下一方の面23又は24にケースロック部材27を1つ、他方の面24又は23にケースロック部材27を2つ以上設けてもよく、さらに、ケース2の上下各面23、24に代えて左右各面25、25、又は上下左右各面23、24、25、25に設けてもよく、ケースロック部材27の設置数及び設置箇所は適宜変更し得る。
また、この実施の形態では、ケースロック部材27の先端に複数の係合部28、28を設けたが、一定の板厚の扉パネル専用に係合部28を1つだけ設けても勿論かまわない。
さらに、この実施の形態では、押しボタン式のストッパー4の操作により、ハンドル3を所定の起立位置へ突出回動させて、止め金を回転させる形式のハンドル装置1を、扉パネル6の取付用開口60に取り付け固定する場合について例示したが、ハンドルを所定の起立位置へ突出回動させた後、ハンドルの回転操作により、止め金を回転させる形式のハンドル装置でも、ケースに同様にしてケースロック部材を備えることにより、扉パネルに対して、上記と同様の取付構造により取り付けることができ、同様の作用効果を奏することができる。
(a)本発明の一実施の形態におけるハンドル装置の平面図(b)同ハンドル装置の正面図(c)同ハンドル装置の側面図 同ハンドル装置の、背面に止め金が取り付けられている状態の背面図 同ハンドル装置の、背面に止め金が取り付けられていない状態の背面図 (a)同ハンドル装置の、ハンドルがケースに押し込まれて保持された状態を示す側面断面図(b)同ハンドル装置の、ハンドルがケースから突出回動された状態を示す側面断面図 同ハンドル装置の、特にケースロック部材の構成を示す部分拡大側面図 同ハンドル装置の、特にケースロック部材の作用を示す部分拡大側面図
符号の説明
1 ハンドル装置
2 ケース
21 正面
210 開口
211 フランジ
22 背面
220 挿通部
221 ボス部
222 錠前収容部
223 開口
23 上面
24 下面
25 側面
26 錠前ユニット
27 ケースロック部材
28 係合部
281 立ち上がり部
3 ハンドル
30 軸挿通穴
31 軸挿通部
32 操作突子
33 貫通穴
34 筒形形状部
35 係止段部
36 ガイド面
37 枢軸
38 コイルスプリング
4 押しボタン式のストッパー
41 アーム
42 軸挿通穴
43 枢軸
44 コイルスプリング
5 止め金
51 上部
52 下部
53 受動穴
54 一方の穴
541 上縁係合部
542 下縁係合部
55 他方の穴
56 軸穴
57 座金
58 ねじ
591 第1の軸
592 第2の軸
6 扉パネル
60 取付用開口
61 縁部

Claims (3)

  1. 正面に開口を有し、正面の外周にフランジを有するケースと、前記ケース内に前記ケースに対して起伏回動可能に装着されるハンドルと、前記ケースの背面側に回転可能に軸支されるとともに前記ハンドルに作動連結されて、前記ハンドルの操作により、ボックス本体などの固定枠体側の受け金に対して係脱可能な止め金とを備え、扉パネルに取付用開口を形成し、当該取付用開口に前記ケースを前記ケースの背面側から挿入するとともに、前記ケースのフランジを前記扉パネルの正面側で前記取付用開口の縁部周囲に当接させて取り付け固定するハンドル装置において、
    前記ケースは、所定の剛性及び弾性を有するエンジニアリングプラスチックにより成形されて、
    前記ケースの周面をなす相互に対向する面にそれぞれ、
    前記ケースの背面側から前記取付用開口内の所定の位置に立ち上がり、さらに当該位置から前記フランジ側で前記取付用開口外の所定の位置に向けて延び、先端に前記取付用開口の縁部に係止可能な断面略L字形の係合部を有するケースロック部材が形成され、
    前記ケースを前記取付用開口に挿入し、前記ケースのフランジを前記取付用開口の縁部周囲に当接させることにより、前記ケースロック部材が前記取付用開口の縁部により加圧変形されるとともに、前記取付用開口の縁部が前記ケースロック部材の先端で前記略L字形の係合部と前記フランジとの間に挟持され、この状態が、前記ケースロック部材の前記取付用開口に対する、前記ケースロック部材の加圧変形によって生じる反力により固定される、
    ことを特徴とするハンドル装置。
  2. ケースロック部材の先端に、複数の断面略L字形の係合部が略階段状に連続して形成され、ケースが取付用開口に固定されるときの前記各係合部の立ち上がり部とフランジとの間に、扉パネルの異なる複数の厚さに対応する寸法が設定される請求項1に記載のハンドル装置。
  3. ハンドルは、ケースに前記ケースから所定の起立位置まで突出回動可能に取り付けられ、前記ケースに前記ハンドルの回動端が係脱可能に設けられた押しボタン式のストッパーにより、前記ケース内の所定の倒伏位置に保持される請求項1又は2に記載のハンドル装置。
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