JP2008546516A - 改善されたプロセス分析技術を備える遠心分離装置 - Google Patents

改善されたプロセス分析技術を備える遠心分離装置 Download PDF

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Abstract

駆動軸と、駆動軸へと取り付けられたドラムと、ドラムの内側に配置されて作業空間を囲んでいるフィルタと、作業空間の一端面を形成しており、キャッチ・ディスク軸に取り付けられており、ドラムに対して可動であるキャッチ・ディスクと、を有する遠心分離装置であって、
懸濁液を作業空間へと導入するための注入部材を備え、ドラムおよびフィルタを囲む遠心分離ハウジングを備える遠心分離装置である。

Description

本発明は、改善されたプロセス分析技術(process analysis technology:PAT)を備える遠心分離装置、遠心分離ドラム内の懸濁液(suspension)の含水量の測定方法、および遠心分離装置からサンプルを取り出す方法に関する。本発明に関連して、用語「遠心分離装置」は、遠心分離装置の任意の実施形態を指す。本明細書の開示の範囲においては、とくに乾燥機の機能が統合されてなる遠心分離装置、いわゆる遠心分離乾燥機について述べる。しかしながら、本発明および本明細書に開示される技術的特徴は、乾燥機が統合されていない遠心分離装置および他のすべての種類の遠心分離器にも適用可能である。すなわち、遠心分離装置という用語は、特定の種類の遠心分離器に限定されるものと解釈してはならない。
遠心分離装置は、産業用の分野のさまざまな用途において公知である。特には、製薬産業において、薬剤の製造において主要な部分を担っている。公知の遠心分離装置は、内部に収容された懸濁液、すなわち固体成分を備える流体において、固相を液相から分離しなければならないという共通の特徴を共有する。乾燥機を備える遠心分離装置においては、固相が、分離の後にさらに乾燥させられて、粉末が生成される。
固相および液相の分離は、懸濁液を注入手段を通じてドラムへと導入し、次いでこのドラムを高速で回転させることによって行われる。回転プロセスの開始時に懸濁液を導入することによって引き起こされるアンバランスを避けるために、最初にドラムを回転させ、次いで回転の最中に流体を加えることも公知である。回転の際、強力な遠心力が懸濁液に作用して、懸濁液をドラムの外表面に対して押し付け、円周の周りに一様に分布させる。
ドラムの外表面に、フィルタが設けられている。これは、例えば反転式遠心分離器におけるようなフィルタ布であってよく、あるいは金属製のフィルタ素子であってよい。フィルタ素子の使用は、遠心分離の際に懸濁液の液相がフィルタを通過する一方で、固相がドラムの内側に残ることを意味する。
ドラムは、伝統的には、外表面と、外表面と一体に形成されてドラムの端面を形成するドラム・ベースとで構成されている。ドラム・ベースが、モータによって駆動される駆動軸に取り付けられる。ドラムの第2の端面は、ドラムを封止するキャッチ・ディスク(catchment disk)によって形成される。ドラム、すなわちドラム胴およびドラム・ベースと、キャッチ・ディスクとは、最終製品をドラムの内部から取り出すことができるよう、お互いに対して軸方向に可動である。キャッチ・ディスクは、キャッチ・ディスク軸に取り付けられる。一般に、軸の一方(すなわち、キャッチ・ディスク軸または駆動軸)が、ドラムがすでに回転している場合であっても懸濁液を通過させてドラムの内部へと導入できるチャネルを形成するために、中空の構造である。
多くの場合、フィルタは円錐形の構成であり、その場合には、遠心分離の際に懸濁液にさらに軸方向の力も作用し、遠心分離された製品をドラムの一方の端面へと集める。この端面は、通常は、この端面が製品を取り出すために開放されるため、キャッチ・ディスクによって形成されている端面である。さらに、乾燥および製品の取り出しの際に、製品をより容易にキャッチ・ディスクの端面に向かって移動させることができる。なぜならば、この移動が円錐形状によって促進されるためである。
遠心分離の後、懸濁液の湿った固相が、特定の層厚さにてドラム胴の内側に付着する。この付着した懸濁液は、ケーキと称される。このケーキをドラムから取り除くために、さまざまな方法が知られている。それらを大まかに、空気式の除去方法および機械式の除去方法に分けることができる。
機械式の除去方法は、一方では、反転式遠心分離器において使用される弾性フィルタ材料で構成されるフィルタ布の方法を含む。このフィルタ布は、円筒形の胴の形状を有しており、一方の縁においてドラム胴へと接続され、他方の縁において第2のドラム・ベースへと接続されるが、この第2のドラム・ベースは、ドラムが閉じられたときに第1のドラム・ベースの内側に直接当接して配置される。さらに、第2のドラム・ベースは、キャッチ・ディスクと一緒に移動するよう、キャッチ・ディスクへと接続されている。次いで、キャッチ・ディスクおよび第2のドラム・ベースがドラムに対して軸方向に動かされると、フィルタ布が、いわば「裏返し」にされる。フィルタ布の全体が反転させられるまでに、キャッチ・ディスクおよび第2のドラム・ベースを、ドラムの長さの2倍にわたって移動させなければならない。この反転によってケーキがフィルタ布から外れ、遠心分離後の製品を取り出すことができる。この設計の欠点は、キャッチ・ディスクをドラムの長さの2倍にわたって移動させなければならず、従って遠心分離装置が全体としてかなりの寸法をとる点にある。
別の公知の機械式のケーキ除去方法においては、やはりキャッチ・ディスクへと接続された第2のドラム・ベースが使用される。しかしながら、フィルタ布の代わりに、金属製のフィルタがドラム胴の内側に配置されて使用される。この第2のドラム・ベースは、金属製のフィルタの直径よりもごくわずかに小さい直径を有する。次いで、除去のために、キャッチ・ディスクおよび第2のドラム・ベースが、金属製のフィルタを備えるドラムに対して軸方向に動かされ、第2のドラム・ベースがケーキをドラムの外へと押し出す。この構成の利点は、キャッチ・ディスクおよび第2のドラム・ベースがドラム1つ分の長さの距離だけ移動すればよいため、遠心分離装置の全体としての軸方向の長さがより短い点にある。欠点は、第2のドラム・ベースと金属製のフィルタとの間のすき間が、製造の不正確さまたは摩耗の結果として、ドラム内の製品残留物がフィルタへと付着してそのまま残るほどに大きくなる可能性がある点にある。その結果、たとえ第2のドラム・ベースを繰り返し移動させても、これらの製品残留物が取り除かれる可能性がなく、フィルタがこれらの残留物によって詰まったままになる。
空気式の除去方法においては、流体(通常は、ガス状の流体)が、高圧のもとで、環状空間として公知の金属製のフィルタとドラム胴との間の中間空間へと注入され、このようにしてケーキが壊れてフィルタから外れ、ドラムの下部に位置するに至る。この方法においては、フィルタがキャッチ・ディスクに向かって広がる円錐を有するという事実ゆえ、ガス状流体の繰り返しの波動によって、ドラムの底部に位置する製品が順次にキャッチ・ディスクに向かって運ばれ、ドラムから運び出されると考えられる。
さらに、上述した種類の遠心分離装置のそれぞれに、遠心分離の後に懸濁液の湿った固相の乾燥を可能にする乾燥機の機能を具備することができる。これは、例えば、空気の出口を備える遠心分離装置においては、ドラム内に含まれる製品を徐々に乾燥させるべく、流動ガスをドラムの内部へと噴霧することによって行われる。このようにして、キャッチ・ディスクを移動させることによってドラムが開かれた後で、乾燥済みの製品を粉末の形態で取り出すことができ、速やかにさらなる処理を行うことができる。
従来は、遠心分離および乾燥によって得られる製品の最終的な品質は、全プロセスの終了後、すなわち遠心分離および乾燥の終了後にしかチェックされていない。いくつかの場合には、品質の調査が処理作業の前または最中にも実行されるが、これには多少の時間を要するため、品質チェックの結果が否定的である場合には、この製造プロセスにおいて得られる製品全体が、もはや使用不可能である。例えば、取り出された製品が未だ完全に乾いていない場合が生じうる。しかしながら、或る場合には、湿った製品をさらに処理することが不可能であり、それらを廃棄しなければならない。これは、廃物および大きな経済的損失をもたらす。
遠心分離の最中または乾燥の最中に製品の品質および懸濁液の状態をチェックするための装置は、従来の遠心分離装置においては、不適切にしか実現されておらず、通常はまったく実現されていない。製品に特有のパラメータをオンラインで、すなわち注入、遠心分離、乾燥、清浄化、などのプロセスの最中に測定することができれば、所望の製品品質の確保および個々のプロセス工程の最適レベルへの調節の機会がもたらされると考えられる。
例えば、遠心分離の後で、懸濁液が洗浄用流体で洗浄されることが多い。この洗浄の最良の時期は、懸濁液に依然としていくらかの流体相が残っているときである。これまでの遠心分離装置においては、この時点を検出することが事実上不可能であり、作業者は、単純に内部からもはや液相が流れ出てこなくなるまで待たなければならなかった。しかしながら、液相の流出が完了してしまうと、ケーキにおいて気泡が形成され、洗浄用流体によってすべてのケーキを洗浄することができなくなるという問題が生じる。一方、遠心分離の際に懸濁液の状態を監視するための装置を備えれば、洗浄のプロセスを、ケーキ内に依然として多少の液相が存在している最適な時点で、開始させることが可能になる。
従って、遠心分離および乾燥の最中に製品の品質および懸濁液の状態を監視して、必要に応じて製造プロセスを調整できるようにするプロセス分析技術について、ニーズが存在している。この可能性により、製品特有のパラメータをオンラインで制御または調節できるようになるため、得られる製品が常に使用可能であって、廃棄しなければならない製品が存在しないように保証される。
遠心分離装置におけるプロセス分析技術の改善について本明細書の以下で挙げられる技術的特徴は、特には金属製のフィルタおよび空気出口を備えて動作する遠心分離装置に向けられているが、遠心分離装置の考えられる他の任意の実施形態に組み合わせて使用することも可能である。
この目的のため、駆動軸と、駆動軸へと取り付けられたドラムと、ドラムの内側に配置されて作業空間を囲んでいるフィルタと、作業空間の一端面を形成しており、キャッチ・ディスク軸に取り付けられており、ドラムに対して可動であるキャッチ・ディスクと、を有する遠心分離装置であって、懸濁液を作業空間へと導入するための注入部材を備え、ドラムおよびフィルタを囲む遠心分離ハウジングを備える遠心分離装置が提案される。
本発明の好ましい実施形態においては、前記駆動軸が中空の構造であって、内部を延びる駆動軸チャネルを有しており、この駆動軸チャネルに、懸濁液の導入のための注入部材として使用される駆動軸注入チューブが収容されている。本発明の他の好ましい実施形態においては、じょうご状の部材が、作業空間において前記駆動軸注入チューブの端部に取り付けられている。本発明の一実施形態においては、このじょうご状の部材が、駆動軸注入チューブと一体に形成されている。
本発明の一実施形態においては、前記キャッチ・ディスク軸が中空の構造であって、内部を延びるキャッチ・ディスク軸チャネルを備え、このキャッチ・ディスク軸チャネルに、懸濁液の導入のための注入部材として使用されるキャッチ・ディスク注入チューブが収容されている。
本発明の一実施形態においては、じょうご状の部材が、作業空間側の端部において前記駆動軸注入チューブの端部に取り付けられている。
本発明の他の実施形態においては、このじょうご状の部材が、前記キャッチ・ディスク軸注入チューブと一体に形成されている。すなわち、キャッチ・ディスク軸または駆動軸のどちらかが中空の構造であって、そこに収容されたチューブが、懸濁液の導入のための注入部材として使用される。
本発明の好ましい実施形態においては、遠心分離および乾燥の対象である懸濁液が、ポンプ装置によって運ばれ、このポンプ装置によって懸濁液へと加えられる圧力が可変である。じょうご状の部材が、懸濁液が中空軸の縁から下方へと垂れることがなく、あるいはドラム・ベースの内側をドラム・ベースの方向にしたたり落ちることがないという利点をもたらす。ポンプの圧力を変えること、およびじょうご状の部材を使用することによって、懸濁液を、ドラム・ベースからの離間を変化させつつフィルタへと流すことができる。圧力を変えることによって、導入時の懸濁液のフィルタへの衝突の点を変化させることが可能であり、従って導入のプロセスの際に、懸濁液をドラム内に一様に分布させることができる。このようにして、じょうご状の部材がないならば連続使用の期間において生じうるドラム・ベースへの堆積物が防止され、このようにして精製される製品の品質が改善される。
本発明の好ましい実施形態においては、前記駆動軸が、電動非同期モータによって駆動される。好ましくは、前記電動非同期モータが、送信器ユニットによってこの電動非同期モータの現在位置の送信を受ける運動制御ユニットによって制御され、前記駆動軸が、前記電動非同期モータによって回転の両方向に回転可能である。好ましくは、前記送信器ユニットが、サイン/コサイン送信器である。
好ましくは、前記電動非同期モータが、自身を貫いて延びる二次軸を有しており、この二次軸が、前記駆動軸および前記送信器ユニットの両者へと、いずれの場合も力伝達用のエンドレス部材によって接続されている。上述の非同期モータの構成ゆえに、非同期モータを駆動軸から離して設置することができ、非同期モータへのアクセスが改善されて、非同期モータの保守および修理がより簡単になる。本明細書において後述される他のプロセス分析技術は、ドラムについて高い位置決めの精度を要求する。上述の特徴の組み合わせは、このドラムの高度な位置の精度を保証する。
本発明の好ましい実施形態においては、遠心分離装置は、前記キャッチ・ディスクを軸方向に動かすために、前記キャッチ・ディスクに偏心して取り付けられた往復ピストンを備える。当然ながら、例えば空気圧による装置など、キャッチ・ディスクを軸方向に移動させるための他の任意の適切な機構または他の任意の適切な装置も、使用可能である。
好ましくは、キャッチ・ディスク軸が中空の構造であって、内側にPAT(プロセス分析技術)チャネルを備え、このPATチャネルの一端が作業空間へと開いている。
本発明の他の実施形態においては、駆動軸が中空の構造であって、内側にPATチャネルを備え、このPATチャネルの一端が作業空間へと開いている。駆動軸が懸濁液の導入のための注入部材として使用される本発明の好ましい実施形態においては、結果として、キャッチ・ディスク軸が中空の構造であって、内側にPATチャネルを備える。
すでに述べたように、キャッチ・ディスク軸のチャネルを懸濁液を導入するために使用し、中空の駆動軸に形成されたチャネルをPATチャネルとして使用することも、当然ながら可能である。キャッチ・ディスク上の往復ピストンの偏心配置は、キャッチ・ディスクを動かさなければならない場合に常に必要である。考えられる一実施形態においては、キャッチ・ディスクが静止しており、ドラムがフィルタと一緒に軸方向に動かされるが、そのような実施形態においては、ドラムおよびフィルタを軸方向に移動させるための装置が、やはり偏心して取り付けられなければならない。
好ましい実施形態における往復ピストンのキャッチ・ディスクへの偏心取り付けは、キャッチ・ディスク軸を中空に構成することを可能にし、得られるチャネルをさらなる使用に利用可能である。本発明の技術的範囲においては、このさらなる使用は、主としてプロセス分析技術である。
本発明の好ましい実施形態においては、少なくとも1つのチューブが、PATチャネルを通過して作業空間へと突き出している。本発明の好ましい実施形態においては、前記少なくとも1つのチューブが、ケーシング筒によって囲まれている。複数のチューブを設けようとする場合には、それらがまとめてケーシング筒内に配置され、ケーシング筒がPATチャネルに通される。ケーシング筒を使用することで、設けられる前記少なくとも1つのチューブおよび任意のいくつかのチューブをケーシング筒にあらかじめ組み付けることができるため、チューブのPATチャネルへの配置をより容易にすることができる。さらに、ケーシング筒を使用することで、取り扱いの容易な表面が形成されるため、PATチャネルの封止がより容易になる。ケーシング筒内の前記少なくとも1つのチューブの封止も、この組み立てを遠心分離装置内で実行する必要がないため、より容易になる。
本発明の一実施形態においては、前記少なくとも1つのチューブが、前記キャッチ・ディスクおよびキャッチ・ディスク軸のいかなる回転からも分離されるように取り付けられる。これは、前記少なくとも1つのチューブがケーシング筒によって囲まれていない場合に当てはまる。好ましい実施形態においては、ケーシング筒が、ケーシング筒をキャッチ・ディスクおよびキャッチ・ディスク軸の運動から分離できるように取り付けられる。従って、ケーシング筒に取り付けられている前記少なくとも1つのチューブが、キャッチ・ディスクまたはキャッチ・ディスク軸の回転から切り離される。上述の取り付けによれば、結果として、PATチャネルに通されたチューブがディスクと一緒に回転することがない。これは、後述されるいくつかのプロセス分析技術を作業空間へと導入して、有効に使用できるようにするための重要な前提条件である。これは、特には光学式の器具の場合に当てはまる。理論的には、ドラム内の同じ点からの写真を取得する必要がある光学式の装置が使用される場合など、チューブがドラムと一緒に回転することも可能である。
本発明の一実施形態においては、前記少なくとも1つのチューブに、近赤外(NIR)分光法を実行するための装置が設けられる。そのような装置は、懸濁液の水分含有量を測定するために使用される。
本発明の他の実施形態においては、前記少なくとも1つのチューブの作業空間側の端部において温度を測定するための装置が、このチューブに設けられる。
本発明の一実施形態においては、作業空間を監視するための光学式の監視ユニットが、前記少なくとも1つのチューブの作業空間側の端部に設けられる。この光学式の監視ユニットは、例えばカメラであってよい。
本発明の他の実施形態においては、作業空間を照明するための光源が、前記少なくとも1つのチューブの作業空間側の端部に設けられる。
本発明の他の実施形態においては、内視鏡が、前記少なくとも1つのチューブを通って作業空間へと通される。内視鏡は、好ましくは、光源とカメラとの組み合わせを備える。
本発明の他の実施形態においては、前記少なくとも1つのチューブが、懸濁液のサンプルを取り出すための取り出しチューブとして構成される。この場合、好ましくは、懸濁液のサンプルを採取するための部材が前記少なくとも1つのチューブの作業空間側の端部に取り付けられる。この懸濁液のサンプルを採取するための部材は、好ましくはじょうごである。さらに、自身の生み出す真空によって懸濁液のサンプルを前記少なくとも1つのチューブを通って吸い出すことができるポンプ装置が、好ましくは設けられる。さらに、好ましくは、前記少なくとも1つのチューブを通ってサンプル空間から吸い出された懸濁液のサンプルが通過して出る流出口が、遠心分離装置に設けられる。上述の構成を使用して、じょうごへと進入した懸濁液のサンプルを、チューブを通って吸い出し、流出口を通って取り出すことができる。結果として、遠心分離の作業を中断することなく、あるいは作業空間を開放することなく、いつでも懸濁液を調査することが可能である。
好ましくは、さらに前記ポンプ装置が、流体に圧力を加えて前記少なくとも1つのチューブを通して送ることができる。このようにして、流体を使用してチューブを清掃することが可能である。
好ましくは、封止されたハウジング部材が、前記流出口の周囲に配置される。これは、例えばいわゆるグローブ・ボックスであってよい。これは、透明な材料からなる箱であって、壁面のちの1つに2つのグローブ部材が取り入れられており、作業者が、このグローブ部材によって、グローブ・ボックス内に収容された品物について品物に直接触れることなく作業することができる。このようにして、有毒な懸濁液のサンプルを、遠心分離装置が位置している部屋の全体を封じることなく、かつ作業者に防護服を着用させる必要なく採取することができる。
本発明の他の実施形態においては、超音波清浄化装置が、前記少なくとも1つのチューブの作業空間側の端部に配置される。
好ましい実施形態においては、前記PATチャネルが、シール部材によって外側の環境から封止される。これは、特には有毒な懸濁液または製品について作業を行う場合に必要である。しかしながら、理論的には、PATチャネルを、チャネルの汚染を防止するため、および作業空間から外部の大気への有毒な物質の漏れの防止に対する保護を向上させるために、環境に触れている外側の端部および作業空間側の端部の両方において封じることが可能である。好ましくは、前記シール部材が、防腐の二重リップシールである。
本発明の好ましい実施形態においては、前記少なくとも1つのチューブを回転させるための回転装置が設けられる。前記少なくとも1つのチューブを前記ケーシング筒の中で回転させること、およびチューブがケーシング筒と一緒に回転するよう、チューブをケーシング筒に対して固定して、ケーシング筒のための回転装置によって回転させること、のどちらも可能である。2つ以上のチューブが設けられる場合には、チューブをケーシング筒に固定し、ケーシング筒を内部に入れられたチューブと一緒に、回転装置によって回転させることが好ましい。
好ましくは、前記回転装置が、前記少なくとも1つのチューブを少なくとも1つの位置に固定できるように構成される。これは、チューブまたはチューブが固定に取り付けられてなるケーシング筒が、所定の位置から不都合にも動き出してしまうことを防止する。
好ましくは、前記少なくとも1つのチューブが、第1の位置、前記第1の位置から90°回転させられた第2の位置、および前記第2の位置から90°かつ前記第1の位置から180°回転させられた第3の位置に、前記回転装置によって固定されるようになっている。
好ましくは、前記回転装置の回転の範囲が、2つのストッパによって180°に制限される。
好ましくは、前記回転装置が、手動で操作されるべき回転装置である。他の実施形態においては、遠心分離装置が、前記回転装置を回転させるためのモータを備える。一実施形態においては、前記モータが、制御ユニットによって自動的に制御される。このようにして、前記少なくとも1つのチューブの回転を自動的に調節でき、処理の作業およびその制御の全体へと結び付けることができる。
好ましい実施形態においては、3つのチューブが設けられる。好ましくは、光学式の監視ユニットと光源とを備える内視鏡が、第1のチューブに通される。第2のチューブは、懸濁液のサンプルを採取するように設計されて、作業空間側の端部にじょうご状の部材を備える。第3のチューブには、この第3のチューブの作業空間側の端部において温度を測定するための装置が設けられる。
好ましくは、前記3つのチューブが、前記ケーシング筒の断面において、チューブの断面の中心が三角形を形成するように配置される。
好ましくは、前記第1のチューブが、作業空間へと真っ直ぐに、すなわち対向する前記駆動軸の方向に延びており、前記第2のチューブは、作業空間において実質的に直角に曲げられ、作業空間側の端部に前記じょうご状の部材が、前記3つのチューブが前記回転装置の結果として前記第1の位置から前記第3の位置への回転のプロセスにあるときに、じょうご状の部材が作業空間の下半分において半円形の運動を実行するように配置されており、前記第3のチューブは、前記第1の位置において実質的に垂直下方を向いている。このようにして、じょうごを、懸濁液のサンプルがじょうごへ進入するよう、手動または自動で、回転装置による単純な180°の回転によって、底部に位置する懸濁液を通って半円形に動かすことができる。
本発明の好ましい実施形態においては、透明な材料からなる少なくとも1つの窓が、前記キャッチ・ディスクに設けられる。これにより、光学式の器具を使用して外側から作業空間を眺め、監視を実行することが可能になる。好ましくは、遠心分離装置に少なくとも1つの窓チャネルが設けられ、窓チャネルの一端が、前記少なくとも1つの窓の前面を終端としている。窓チャネルを通って光学式の器具を外側から導入し、キャッチ・ディスクに設けられた窓まで移動させることができる。
好ましくは、近赤外(NIR)分光法を実行するための装置が、前記少なくとも1つの窓チャネルに設けられる。
本発明の一実施形態においては、光学式の監視装置が、前記少なくとも1つの窓チャネルに設けられる。これは、例えばカメラであってよい。
本発明の一実施形態においては、光源が、前記少なくとも1つの窓チャネルに設けられる。これは、光学式の監視装置によって監視される窓の前面の作業空間またはケーキを照らすように機能する。しかしながら、光源がキャッチ・ディスクに設けられた窓にて反射し、光学的な監視の質が低下するという不都合が生じる可能性がある。このため、このような不都合を有さないPATチャネルを通って作業空間へと導入される光源によって、作業空間を照明することが好ましい。これにより、窓チャネルに位置する光学式の監視装置との組み合わせにおいて、とくに有効なケーキの監視がもたらされる。
本発明の好ましい実施形態においては、3つの窓が、前記キャッチ・ディスクの円周の周りに120°の間隔で配置されて設けられる。キャッチ・ディスクが窓と一緒に回転するため、光学式の監視装置またはNIR分光法用の装置、あるいは窓チャネルに位置する他の何らかの装置は、作業空間を連続的に監視するものではない。むしろ、キャッチ・ディスクの窓が該当の窓チャネルを通過して移動するときに取得されるいくつかの個々の画像で構成される像が得られる。取得される像または記録される測定値の質は、画像の頻度、すなわち1秒当たりの画像の数に依存する。ここで、1秒当たりの画像の数は、回転速度および円周の周りに分布した窓の数の関数である。従って、3つの窓が設けられる場合、1回転において3つの像が取得され、従って像の頻度が3倍に大きくなる。これが、像の質の大きな改善をもたらす。
本発明の一実施形態においては、3つの窓チャネルが、前記キャッチ・ディスクの円周の周りに120°の間隔で配置されて設けられる。特定の状況のもとでは、NIR分光装置または光学式の監視装置が、窓チャネルのすべての空間を占める可能性があり、従ってすべての所望の装置を収容するために複数の窓チャネルが必要になる。他方では、120°ずつずらされた3つのカメラによって、キャッチ・ディスクを通して作業空間の全体を監視することが可能である。
遠心分離ドラム内の懸濁液の水分含有量を測定するための本発明による方法は、本発明の主請求項に記載の遠心分離装置であって、キャッチ・ディスクを軸方向に動かすためにキャッチ・ディスクに偏心して取り付けられた往復ピストンをさらに備えており、キャッチ・ディスク軸が中空の構造であって内側にPATチャネルを備えていて、PATチャネルの一端が作業空間へと開いており、さらに少なくとも1つのチューブがPATチャネルを通過して作業空間へと突き出していて、その端部に作業空間側の端部における温度を測定するための装置が設けられており、作業空間に最も近い端部において実質的に直角に曲げられた前記少なくとも1つのチューブを回転させるために、回転装置をさらに備える遠心分離装置を用意するステップを備える。提供される遠心分離装置について、他の適切な特徴の組み合わせも可能であり、例えばチューブを駆動軸を通って作業空間へと導入し、キャッチ・ディスク軸を注入部材として使用でき、あるいはチューブをケーシング筒を通って案内し、次いでケーシング筒をPATチャネルに配置することができる。さらに、この方法は、前記少なくとも1つのチューブを、作業空間に最も近い端部が懸濁液の中へと突き出すように回転させるステップ、温度T1を測定するステップ、前記少なくとも1つのチューブを、作業空間に最も近い端部が懸濁液の中へと突き出さないように回転させるステップ、温度T2を測定するステップ、ならびに温度T1およびT2から懸濁液の水分含有量を割り出すステップを備える。
上述のプロセスは、懸濁液が充分に乾燥しているか否かを判断するために好ましく機能する。このようにして、乾燥プロセスの完了の時点を判断することができるようになる。懸濁液の中で測定された温度T1が、懸濁液の外で測定された温度T2よりも低い場合、この温度の相違が、懸濁液内で生じている凝縮の結果であると推定できる。従って、適切な式または経験式を生み出すために集められる実験値を使用して、懸濁液に残っている水分の測定値を求めることが可能である。温度T1が温度T2に近づく場合、あるいは温度がすでに同一である場合、懸濁液においてもはや凝縮プロセスが生じておらず、製品が乾燥していると推定できる。これにより、さらなる処理が不可能であると考えられる湿った製品を取り出してしまうことが防止される。
遠心分離装置からサンプルを採取するための本発明によるプロセスは、本発明の主請求項に記載の遠心分離装置であって、内部にPATチャネルが形成されている中空のキャッチ・ディスク軸をさらに備えており、PATチャネルの一端が作業空間へと開いており、少なくとも1つのチューブが、PATチャンネルを通って収容されて作業空間へと突き出しており、この少なくとも1つのチューブが、作業空間側の端部において実質的に直角に曲げられ、懸濁液のサンプルを取り出すための取り出しチューブとして設計され、懸濁液のサンプルを受け入れるために取り付けられたじょうごを備える遠心分離装置であり、さらに自身の生み出す真空によって前記少なくとも1つのチューブを通って懸濁液のサンプルを吸い出すことができる乾燥装置を備えており、かつ前記少なくとも1つのチューブを介してサンプル空間から吸い出された懸濁液のサンプルが通過して出る流出口が設けられている遠心分離装置を用意するステップを含む。さらに、このプロセスは、前記少なくとも1つのチューブを前記第1の位置へと回転させるステップ、前記じょうご状の部材へと懸濁液が進入するように、前記少なくとも1つのチューブを前記第3の位置へと回転させるステップ、前記少なくとも1つのチューブを前記第3の位置に固定するステップ、前記ポンプ装置を作動させ、前記じょうご状の部材に収容されている懸濁液を前記第2のチューブを通って吸い出すステップ、および最後に前記流出口において懸濁液のサンプルを取り出すステップを含む。
このようにして、装置を動作させたままで、作業空間を開放することなく、懸濁液のサンプルを作業空間から取り出して、遠心分離装置の外部で調査を加えることが可能である。このようにして、懸濁液の状態を、作業のすべての段階において監視することができ、動作のパラメータを最適に調節することが可能である。
上述の本発明の技術的特徴の結果として、遠心分離装置の動作ならびに遠心分離および乾燥の個々の工程の最適化を可能にするさまざまなプロセス分析技術を使用することができる。さらに、測定装置によって作業の最中の懸濁液の状態を監視でき、作業時間の全体にわたって最適なプロセス・パラメータが維持されるように作業を調節することができる。本発明によれば、製品特有のパラメータをオンラインで監視して、必要であればそれらを修正できるということが可能になるため、製品の品質が大幅に改善されるとともに、使用に適さない製品の量を大いに減らすことができる。
本発明のさらなる特徴および実施形態が、説明および添付の図面から明らかになる。
本明細書で上述した特徴および以下で説明される特徴が、具体的に記載される組み合わせでのみ使用されるのではなく、他の組み合わせでの使用または単独での使用も、本発明の技術的範囲から離れることなく可能であることを理解すべきである。
本発明を、典型的な実施形態によって図面に示し、以下でそれら図面を参照しつつさらに詳しく説明する。
図1は、作業空間40を、周囲を囲むフィルタ14とともに示している。フィルタ14は、剛質な材料で作られた金属製のフィルタであって、円錐の形状を有する。フィルタの周囲には、ドラム・ベースに開口12を有するドラム10が取り付けられている。フィルタ14とドラム10との間が、環状空間13である。作業空間40の一方の端面は、駆動軸16へと取り付けられたドラム10のベースによって形成されている。駆動軸16は中空の構造であって、懸濁液の導入のための注入チャネルとして使用される駆動軸チャネル18を内側に有する。じょうご状の部材20が、駆動軸チャネル18に隣接している。駆動軸16の反対側には、キャッチ・ディスク22が取り付けられたキャッチ・ディスク軸24が位置している。キャッチ・ディスク軸24は中空の構造であって、PATチャネル26を内側に有する。3つのチューブ30、31、32が配置されたケーシング筒28が、PATチャネル26内を案内されている。3つのチューブ30、31、32のうち、図1においては2つのチューブ30、31が見えるようになっている。
懸濁液は、駆動軸チャネル18を通って導入されるとき、じょうご状の部材20を通って流れ、作業空間40に進入する。じょうご状の部材20は、懸濁液が駆動軸チャネル18から垂れてドラムのベース11に沿ってフィルタ14に向かって流れることがないようにしている。注入圧力を変えることによって、懸濁液を適切な弧にて作業空間40へと導入することができる。
遠心分離の際、懸濁液の液相は、環状空間13へとフィルタ14を通過し、流出口134を通って環状空間13から流れ出る。懸濁液の固相は、作業空間40に残り、フィルタの全周にわたって均一に分布し、ケーキと称される層を形成する。遠心分離の後に、このケーキが、フィルタ14から取り壊される。これは、ノズル50、52からドラムのベースの開口12を通って環状空間13へと流体の高圧パルスを吹き込むことによって行われる。次いで、取り壊された懸濁液が、流体を環状チャンバ13へと繰り返し吹き込むことによって徐々に乾燥させられ、キャッチ・ディスク22に向かって運ばれる。キャッチ・ディスク22は、図1においては、ドラムに取り付けられたフォロワ・ピン60に係合する閉鎖状態にある。キャッチ・ディスクは、この閉鎖位置から、第2のピン62に係合する開放位置へと軸方向に可動である。キャッチ・ディスク22を、閉鎖状態から開放状態へと移動させることができ、従って乾燥後の懸濁液(製品とも称される)を、環状空間13への流体パルスの放射を続けることによって、環状チャネル70へと運ぶことができ、環状チャネル70から取り出し開口136を通って取り出すことができる。開放状態のキャッチ・ディスクおよび隣接する構成部品は、図3にも示されている。
図2は、ドラムから遠い位置の駆動軸16の断面を示しており、この位置において駆動軸16が非同期モータ80によって駆動される。非同期モータ80が、二次軸90を駆動する。二次軸90が、力伝達用のエンドレス部材86(好ましくは、歯付きベルト)を介して駆動軸16へと接続され、駆動軸16を駆動する。歯付きベルト86は、歯車92および94によって軸90および16へと接続されている。さらに、二次軸90は、もう1つの歯付きベルト88によってサイン/コサイン送信器82へと接続されている。サイン/コサイン送信器82が、軸90、16の現在の位置を、駆動軸16の回転を調節する運動制御ユニット(図示せず)へと知らせる。上述した具体的な構成要素の構成は、駆動軸16について高い位置精度を保証する。さらに、この構成は、駆動軸16が回転の両方向に運動できるような構成である。
さらに、駆動軸16のゼロ位置を確立できるゼロ位置表示器84が設けられており、これが歯車94に設けられたカウンタ部材(図示せず)による駆動軸16の調節の基準となる。従って、駆動軸16がまず最初に、ゼロ位置表示器84とカウンタ部材(図示せず)とが互いに対向するゼロ位置へと自動的に動かされるならば、調節を、遠心分離装置がオンされたときの駆動軸の各位置から実行することができる。従って、エンジンの調節は、この位置から開始される。
図3は、開放位置にあるキャッチ・ディスク22を示している。この位置において、製品を作業空間40から環状の空間70へと通すことができる。キャッチ・ディスク22の軸方向の移動は、偏心して取り付けられた往復ピストン(図示せず)によってもたらされる。当然ながら、油圧式装置または空気圧の装置など、キャッチ・ディスク22を移動させるための他の任意の適切な装置も可能である。キャッチ・ディスク22は、中空の構造であるキャッチ・ディスク軸24に取り付けられている。このようにして、キャッチ・ディスク軸24は、自身の内側にPATチャネル26を形成している。ケーシング筒28が、PATチャネル26を通って案内されるとともに、キャッチ・ディスク軸24の回転から切り離されるように取り付けられている。これは、例えばボールベアリングによって行うことができる。3つのチューブ30、31、32が、ケーシング筒28に案内されている。図3は、チューブ32を示している。好ましい実施形態においては、内視鏡、すなわちカメラおよび光源が、チューブ30を通って案内されている。チューブ30は、作業空間40へと突き出している。チューブ31の作業空間側の端部の温度を測定するための装置が、チューブ31に通されている。チューブ32は、図3には示されていないが、観察面へと突き出している。このチューブは、懸濁液のサンプルを採取するように設計されている。その端部には、この図に示したチューブの位置において下向きに(すなわち、チューブ31の方向に)円錐状に広がるじょうごが設けられている。
当然ながら、大体3つのチューブをケーシング筒28に設けることができ、あるいはただ1つのチューブを、ケーシング筒28を用いずにPATチャネル26に直接取り付け設けてもよい。同様に、上述した装置以外の装置を、チューブに通してもよい。例えば、近赤外(NIR)分光法を実行するための装置を、該当のチューブの作業空間側の端部の水分の測定に使用するために設けることができる。当然ながら、光源を、カメラとは別個に作業空間へと導入することも可能であり、すなわち光源およびカメラのために別個のチューブを設けることが可能である。これにより、光源をカメラとは別個独立に整列させることができる。チューブの作業空間側の端部の所望の状態を測定するための任意の種類の測定装置が、理論的には可能である。例えば赤外線カメラなどといった特殊なカメラなど、他の種類の光学的な監視装置も、そのような装置を使用することに価値があるのであれば可能である。
ケーシング筒において作業空間から遠い方の端部には、回転装置(図示せず)が取り付けられる。これを、ケーシング筒をキャッチ・ディスク軸とは別個独立に回転させるために使用することができる。ケーシング筒に取り付けられたチューブは、ケーシング筒と一緒に回転する。回転装置を使用することで、例えば図3に示した位置において観察面へと突き出しているチューブ32を、観察面の向こうへと突き出す位置へと180°にわたって回転させることが可能である。これにより、じょうごが、作業空間40のベースに含まれている懸濁液を通過して動かされ、懸濁液のサンプルを採取する。次いで、これを、チューブ32の作業空間から遠い方の端部に位置するポンプ装置(図示せず)によって吸い取り、懸濁液または製品の検査を実行するために使用することができる。同様に、回転装置は、チューブ31をチューブ31上に取り付けられた温度測定用の装置と一緒に動かすために使用することができる。チューブの回転に関する手順を、以下でさらに詳しく説明する。
図4は、キャッチ・ディスク22の拡大図である。ケーシング筒28の断面も示されている。ケーシング筒28における3つのチューブの配置が示されている。好ましくは、チューブが、中心が三角形を形成するように配置されている。しかしながら、理論的には、チューブを任意の適切な態様に配置することができる。大体3つのチューブが設けられる場合には、必然的に別の配置が生み出されるであろう。
PATチャネル26は、シール部材90によって作業空間から封止されている。PATチャネル26の作業空間から遠い方の端部にも、シールが設けられている。有毒な懸濁液または製品においても機能できるようにするために、シール部材は、防腐の二重リップシールである。
さらに図3および4は、透明な材料で作られてキャッチ・ディスク22に設けられた窓102を示している。好ましい実施形態においては、円周の周りに120°の間隔で配置された3つの窓がキャッチ・ディスク22に設けられ、その2つを図3の断面において見ることができる。さらに、好ましい実施形態においては、3つの窓チャネル100が設けられるが、やはりそのうちの2つが図3の断面図に示されている。窓チャネル100も、互いに120°の間隔で配置されている。光学式の監視装置104または近赤外(NIR)分光法を実行するための装置104が、窓チャネルに設けられている。作業空間内に含まれているケーキを、遠心分離および乾燥の最中に、光学式の監視装置によって観察することができる。NIR分光法を実行するための手段104を使用して、ケーキの水分含有量を測定することができる。さらに、光源104を、窓チャネルに設けることも可能である。しかしながら、光源104が窓チャネルに配置される場合には、窓102の透明な材料において有害な反射が形成される。従って、作業空間を照らすために、光源をチューブ30、31、32のうちの1つに通すことが好ましい。これにより、窓102における反射が回避され、光学式の監視装置から高品質の画像が得られる。
理論的には、窓102を通して作業空間の所望の状態を測定するためのすべての適切な装置を、窓チャネル100に設けることができる。基本的には、遠心分離の際に窓102を備えるキャッチ・ディスクが回転する一方で、窓チャネル100は回転しないように保証されるよう、注意を払わなければならない。すなわち、作業空間40の画像は、窓102が窓チャネル100の前面に位置するときにのみ得られる。しかしながら、遠心分離の際のキャッチ・ディスクの高速ゆえ、毎秒当たりにきわめて多数の像を得られる。一方で、3つの窓102を有する構成においては、当然ながら、窓102を1つしか持たないキャッチ・ディスクの場合に比べて毎秒当たりの画像の数が3倍になるため、像の品質は、窓の数が増すにつれて向上する。
3つの窓102および3つの窓チャネル100を120°の間隔で配置することで、乾燥および清浄化の両者の際に、作業空間の全体を調査する機会がもたらされる。清浄化のプロセスは、或る製品の製造に続いて別の製品を製造すべきである場合に、常に必要とされる。特には有毒な製品が使用される場合に、遠心分離装置の全体を完全に清掃することが不可欠である。遠心分離装置の清浄化の際に、キャッチ・ディスク22も、開放位置にある。次いで、好ましい実施形態においては、キャッチ・ディスク22が、窓102が窓チャネル100の前面に位置するように回転させられる。従って、3つの窓チャネル100のすべての光学式の監視ユニットによって、作業空間の全体を監視することができる。特には、フィルタ14上の残留物を検出することが可能である。
図5は、本発明の代替の実施形態を示している。ここでは、ケーシング筒28に弧状の部材120が形成されている。この種の弧状の部材は、作業空間へと案内されるすべてのチューブが直角に曲げられるべき場合に、使用することができる。従って、弧状の部材120は、特に、チューブを可能な限り作業空間40に存在する懸濁液による汚染から保護するために使用される。弧状の部材120とは別に、図示の実施形態は、好ましい実施形態に相当する。従って、図5において、ドラム10と遠心分離ハウジング130との間に、遠心分離の際に懸濁液の液相がドラム10を通って逃げ出す中間空間132を見て取ることができる。次いで、液相は、中間空間132を出て流出口134へと移動する。さらに、作業空間40から環状のチャネル70へと運ばれた遠心分離および乾燥後の製品を取り出すための取り出し開口136も示されている。取り出し開口136、流出口134、遠心分離ハウジング130、および中間空間132は、前記好ましい実施形態の各構成要素に相当する。
遠心分離ドラム内の懸濁液の水分含有量を測定するための本発明によるプロセスは、以下のとおり実行される。懸濁液が遠心分離され、ケーキがフィルタ14から取り壊された後で、ケーキはフィルタ・ドラム10の下部に位置する。このとき、チューブ31の作業空間側の端部の温度を測定するための装置を収容しているチューブ31が、図1に示した位置へと回転させられ、すなわちチューブの作業空間に最も近い端部がフィルタ・ドラムの下部へと下方を向くように回転させられる。その結果、チューブの先端が、遠心分離後の湿った懸濁液のスラッジ内に位置する。ここで、温度T1が測定される。次いで、チューブ31が、チューブを回転させるための回転装置(図示せず)によって180°にわたって回転させられ、図1に示した方向と反対の方向を向く。ここで、温度T2が測定される。温度T2は、作業空間40内の温度に相当する。完全に乾燥した製品においては、温度T1が温度T2に一致する。製品が依然として湿っている場合、すなわち湿った懸濁液のスラッジが依然として存在している場合には、温度T1が温度T2よりも低くなる。乾燥の際に生じる懸濁液の湿り相の凝縮ゆえに、懸濁液の温度T1が低くなる。すなわち、温度T1およびT2の差が、懸濁液の水分含有量を示している。従って、温度T1が温度T2に実質的に一致するまで、乾燥プロセスを続けなければならない。
遠心分離装置からサンプルを採取する方法は、次のとおりに実行される。チューブ30、31、32が、図1に示した位置へと回転させられる。このとき、チューブ32(図示せず)は、図1に示した断面の平面へと突き出している。チューブ32に形成されたじょうごが、下向きに開いている。回転装置(図示せず)によって、チューブが180°にわたって手作業で回転させられる。2つのストッパ(図示せず)が、ユーザが誤った方向にチューブを回転させることができないよう、チューブの回転の範囲を画定している。好ましい実施形態においては、チューブを、望まないチューブの回転を防止するために、図示の位置に固定することができる。さらに、チューブを、90°だけ回転させられた位置および180°だけ回転させられた位置に固定することができる。次いで、チューブが180°にわたって回転させられるとき、じょうごがフィルタ・ドラム14の下部に収容されている懸濁液を通過し、懸濁液の一部を採取する。チューブは、180°にわたる回転の後に、この位置に固定される。ここで、チューブ32(図示せず)が、図1に示した断面の平面の外へと突き出している。ここで、ポンプ装置(図示せず)によって、じょうごに収容されている懸濁液サンプルをチューブ32を通って吸い込み、チューブ32の作業空間から遠い方の端部に設けられた流出口を通って取り出すことができる。
好ましい実施形態においては、この流出口の周囲に、じょうごが設けられたいわゆるグローブ・ボックスが設けられており、懸濁液のサンプルがじょうごへと落下する。ここで懸濁液のサンプルを、グローブ・ボックスにて分析することができる。また、グローブ・ボックスを使用することで、有毒なサンプルの分析も可能になる。あるいは、サンプルをロックを通じてグローブ・ボックスから取り出し、分析のために研究所へと運ぶことも可能である。このようにして、遠心分離装置に収容されている懸濁液、または遠心分離および乾燥の後の最終製品を、取り出して調査することができる。これは、作業空間を開放することなく実行することが可能であり、従って懸濁液のサンプルについてのチェックの結果が否定的であっても、さらなる使用に関して懸濁液の全量を使用不可能かつ不的確としなくても済む。
当然ながら、上述した方法を、自動的に実行することも可能である。すなわち、回転装置を、制御ユニットによって制御される電気モータによって自動的に回転させることが可能である。これにより、サンプルの採取を自動的に実行できるとともに、全体としての遠心分離装置の制御に結び付けることができる。あるいは、ボタンを押すことによってサンプルの採取を開始させることが可能である。
上述のプロセス分析技術の装置を使用することで、製造プロセスの常時の監視の結果として、遠心分離装置において得られる製品の品質を大きく向上させることができ、かつ形成される不良品の量を大幅に減らすことができる。これにより、遠心分離装置を、経済的に好都合な態様で動作させることが可能になる。
本発明の好ましい実施形態について、周囲を囲むフィルタを備える作業領域、ドラム、閉じた位置にあって作業空間を密に封止しているキャッチ・ディスク、および付近の構成部品の断面図を示している。 本発明の好ましい実施形態について、駆動軸を駆動する電気モータの配置構成を示す説明図である。 本発明の好ましい実施形態について、開放状態にあるキャッチ・ディスクおよび付近の構成部品の拡大断面図を示している。 本発明の好ましい実施形態について、作業空間側の端部におけるPATチャネルの端部の拡大断面図を示しており、チューブがPATチャネル内に配置されており、窓がキャッチ・ディスクに設けられている。 本発明の一実施形態における作業空間および付近の構成部品を示す説明図であり、キャッチ・ディスクは閉鎖位置にある。
符号の説明
10 ドラム
11 ベース
12 開口
13 環状空間
14 フィルタ
16 駆動軸
18 駆動軸チャネル
22 キャッチ・ディスク
24 キャッチ・ディスク軸
26 PATチャネル
28 ケーシング筒
30、31、32 チューブ
40 作業空間
50、52 ノズル
60 フォロワ・ピン
62 第2のピン
70 環状チャネル
80 非同期モータ
84 ゼロ位置表示器
86 エンドレス部材
90 二次軸
92、94 歯車
100 窓チャネル
102 窓
104 光源
120 弧状の部材
130 遠心分離ハウジング
132 中間空間
134 流出口
136 取り出し開口

Claims (54)

  1. 駆動軸と、駆動軸へと取り付けられたドラムと、ドラムの内側に配置されて作業空間を囲んでいるフィルタと、作業空間の一端面を形成しており、キャッチ・ディスク軸に取り付けられており、ドラムに対して可動であるキャッチ・ディスクと、を有する遠心分離装置であって、
    懸濁液を作業空間へと導入するための注入部材を備え、ドラムおよびフィルタを囲む遠心分離ハウジングを備える遠心分離装置。
  2. 前記駆動軸が中空の構造であって、内部を延びる駆動軸チャネルを有しており、前記駆動軸チャネルに、懸濁液の導入のための注入部材として使用される駆動軸注入チューブが収容されている、請求項1に記載の遠心分離装置。
  3. 前記キャッチ・ディスク軸が中空の構造であって、内部を延びるキャッチ・ディスク軸チャネルを有しており、前記キャッチ・ディスク軸チャネルに、懸濁液の導入のための注入部材として使用されるキャッチ・ディスク注入チューブが収容されている、請求項1に記載の遠心分離装置。
  4. じょうご状の部材が、作業空間側の端部において前記駆動軸注入チューブの端部に取り付けられている、請求項2に記載の遠心分離装置。
  5. 前記じょうご状の部材が、前記駆動軸注入チューブと一体に形成されている、請求項4に記載の遠心分離装置。
  6. じょうご状の部材が、作業空間側の端部において前記キャッチ・ディスク注入チューブの端部に取り付けられている、請求項3に記載の遠心分離装置。
  7. 前記じょうご状の部材が、前記キャッチ・ディスク注入チューブと一体に形成されている、請求項6に記載の遠心分離装置。
  8. 遠心分離の対象となる懸濁液が、ポンプ装置によって運ばれ、
    前記ポンプ装置によって前記懸濁液へと加えられる圧力が可変である、請求項2〜7のいずれか一項に記載の遠心分離装置。
  9. 前記駆動軸が、電動非同期モータによって駆動される、請求項1に記載の遠心分離装置。
  10. 前記電動非同期モータが、送信器ユニットによる前記電動非同期モータの現在位置の送信を受ける運動制御ユニットによって制御され、
    前記駆動軸が、前記電動非同期モータによって回転の両方向に回転可能である、請求項9に記載の遠心分離装置。
  11. 前記送信器ユニットが、サイン/コサイン送信器である、請求項10に記載の遠心分離装置。
  12. 前記電動非同期モータが、自身を貫いて延びる二次軸を有しており、
    前記二次軸が、前記駆動軸および前記送信器ユニットの両者へと、いずれの場合も力伝達用のエンドレス部材によって接続されている、請求項10または11に記載の遠心分離装置。
  13. 前記キャッチ・ディスクを軸方向に動かすために、前記キャッチ・ディスクへと偏心して取り付けられた往復ピストンを有する、請求項1に記載の遠心分離装置。
  14. キャッチ・ディスク軸が中空の構造であって、内側にPATチャネルを備え、前記PATチャネルの一端が作業空間へと開いている、請求項1または13に記載の遠心分離装置。
  15. 駆動軸が中空の構造であって、内側にPATチャネルを備え、前記PATチャネルの一端が作業空間へと開いている、請求項1または13に記載の遠心分離装置。
  16. 少なくとも1つのチューブが、前記PATチャネルを通過して、前記作業空間へと突き出している、請求項14または15に記載の遠心分離装置。
  17. 前記少なくとも1つのチューブが、ケーシング筒によって囲まれている、請求項16に記載の遠心分離装置。
  18. 前記少なくとも1つのチューブが、前記キャッチ・ディスクおよびキャッチ・ディスク軸のいかなる回転からも切り離されるように取り付けられている、請求項16に記載の遠心分離装置。
  19. 前記ケーシング筒が、前記キャッチ・ディスクおよびキャッチ・ディスク軸のいかなる回転からも切り離されるように取り付けられている、請求項17に記載の遠心分離装置。
  20. 前記少なくとも1つのチューブに、近赤外(NIR)分光法を実行するための装置が設けられている、請求項14〜19のいずれか一項に記載の遠心分離装置。
  21. 前記少なくとも1つのチューブの作業空間側の端部の温度を測定するための装置が、前記少なくとも1つのチューブに設けられている、請求項16〜19のいずれか一項に記載の遠心分離装置。
  22. 作業空間を監視するための光学式の監視ユニットが、前記少なくとも1つのチューブの作業空間側の端部に設けられている、請求項16〜19のいずれか一項に記載の遠心分離装置。
  23. 作業空間を照明するための光源が、前記少なくとも1つのチューブの作業空間側の端部に設けられている、請求項16〜19のいずれか一項に記載の遠心分離装置。
  24. 内視鏡が、前記少なくとも1つのチューブを通って作業空間へと通されている、請求項16〜19のいずれか一項に記載の遠心分離装置。
  25. 前記少なくとも1つのチューブが、懸濁液のサンプルを取り出すための取り出しチューブとして構成されている、請求項16〜19のいずれか一項に記載の遠心分離装置。
  26. 懸濁液のサンプルを採取するための部材が、前記少なくとも1つのチューブの作業空間側の端部に取り付けられている、請求項25に記載の遠心分離装置。
  27. 前記懸濁液のサンプルを採取するための部材が、好ましくはじょうごである、請求項26に記載の遠心分離装置。
  28. 自身の生み出す真空によって前記懸濁液のサンプルを前記少なくとも1つのチューブを通って吸い出すことができるポンプ装置が設けられている、請求項26または27に記載の遠心分離装置。
  29. 前記少なくとも1つのチューブを通ってサンプル空間から吸い出された懸濁液のサンプルが通過して出る流出口が設けられている、請求項28に記載の遠心分離装置。
  30. さらに前記ポンプ装置が、流体に圧力を加えて前記少なくとも1つのチューブを通って送ることができる、請求項28または29に記載の遠心分離装置。
  31. 封止されたハウジング部材が、前記流出口の周囲に配置されている、請求項29に記載の遠心分離装置。
  32. 超音波清浄化装置が、前記少なくとも1つのチューブの作業空間側の端部に配置されている、請求項16〜19のいずれか一項に記載の遠心分離装置。
  33. 前記PATチャネルが、シール部材によって外側の環境から封止されている、請求項14〜30のいずれか一項に記載の遠心分離装置。
  34. 前記シール部材が、防腐の二重リップシールである、請求項33に記載の遠心分離装置。
  35. 前記少なくとも1つのチューブを回転させるための回転装置が設けられている、請求項18〜32のいずれか一項に記載の遠心分離装置。
  36. 前記回転装置が、前記少なくとも1つのチューブを少なくとも1つの位置に固定できるように構成されている、請求項35に記載の遠心分離装置。
  37. 前記少なくとも1つのチューブが、第1の位置、前記第1の位置から90°回転させられた第2の位置、および前記第2の位置から90°かつ前記第1の位置から180°回転させられた第3の位置に、前記回転装置によって固定されるようになっている、請求項36に記載の遠心分離装置。
  38. 前記回転装置の回転の範囲が、2つのストッパによって180°に制限されている、請求項37に記載の遠心分離装置。
  39. 前記回転装置が、手動で操作されるべき回転装置である、請求項35〜38のいずれか一項に記載の遠心分離装置。
  40. 前記回転装置を回転させるためのモータを有する、請求項35〜38のいずれか一項に記載の遠心分離装置。
  41. 前記モータが、制御ユニットによって自動的に制御される、請求項40に記載の遠心分離装置。
  42. 3つのチューブが設けられている、請求項16〜39のいずれか一項に記載の遠心分離装置。
  43. 光学式の監視ユニットと光源とを備える内視鏡が、第1のチューブに通され、第2のチューブが、懸濁液のサンプルを採取するように設計されて、作業空間側の端部にじょうご状の部材を備え、第3のチューブに、前記第3のチューブの作業空間側の端部の温度を測定するための装置が設けられている、請求項42に記載の遠心分離装置。
  44. 前記3つのチューブが、前記ケーシング筒の断面において、チューブの断面の中心が三角形を形成するように配置されている、請求項43に記載の遠心分離装置。
  45. 前記第1のチューブが、作業空間へと真っ直ぐに、すなわち対向する前記駆動軸の方向に延びており、
    前記第2のチューブが、作業空間において実質的に直角に曲げられ、作業空間側の端部に前記じょうご状の部材が、前記3つのチューブが前記回転装置の結果として前記第1の位置から前記第3の位置への回転のプロセスにあるときに前記じょうご状の部材が作業空間の下半分において半円形の運動を実行するように、配置されており、
    前記第3のチューブが、前記第1の位置において実質的に垂直下方を向いている、請求項43または44に記載の遠心分離装置。
  46. 透明な材料からなる少なくとも1つの窓が、前記キャッチ・ディスクに設けられている、請求項1に記載の遠心分離装置。
  47. 少なくとも1つの窓チャネルが設けられ、前記窓チャネルの一端が、前記少なくとも1つの窓の前面を終端としている、請求項46に記載の遠心分離装置。
  48. 近赤外(NIR)分光法を実行するための装置が、前記少なくとも1つの窓チャネルに設けられている、請求項47に記載の遠心分離装置。
  49. 光学式の監視装置が、前記少なくとも1つの窓チャネルに設けられている、請求項46または47に記載の遠心分離装置。
  50. 光源が、前記少なくとも1つの窓チャネルに設けられている、請求項47〜50のいずれか一項に記載の遠心分離装置。
  51. 3つの窓が、前記キャッチ・ディスクの円周の周りに120°の間隔で配置されて設けられている、請求項46〜50のいずれか一項に記載の遠心分離装置。
  52. 3つの窓チャネルが、前記キャッチ・ディスクの円周の周りに120°の間隔で配置されて設けられている、請求項51に記載の遠心分離装置。
  53. 遠心分離ドラム内の懸濁液の水分含有量を測定する方法であって、
    ・請求項21の特徴を有する遠心分離装置と、作業空間側の端部において実質的に直角に曲げられている前記少なくとも1つのチューブを回転させるための回転装置とを用意するステップ、
    ・前記少なくとも1つのチューブを、その作業空間側の端部が懸濁液の中へと突き出すように回転させるステップ、
    ・温度T1を測定するステップ、
    ・前記少なくとも1つのチューブを、その作業空間側の端部が懸濁液の中へと突き出さないように回転させるステップ、
    ・温度T2を測定するステップ、および
    ・温度T1およびT2から懸濁液の水分含有量を割り出すステップ
    を含む方法。
  54. 遠心分離装置からサンプルを採取する方法であって、
    ・請求項29の特徴を有する遠心分離装置と、作業空間側の端部において実質的に直角に曲げられているチューブを回転させるための回転装置とを用意するステップ、
    ・前記少なくとも1つのチューブを前記第1の位置へと回転させるステップ、
    ・前記じょうご状の部材へと懸濁液が進入するように、前記少なくとも1つのチューブを前記第3の位置へと回転させるステップ、
    ・前記少なくとも1つのチューブを前記第3の位置に固定するステップ、
    ・前記ポンプ装置を作動させ、前記じょうご状の部材に収容されている懸濁液を前記第2のチューブを通って吸い出すステップ、および
    ・前記流出口において懸濁液のサンプルを取り出すステップ
    を含む方法。
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