JP5233560B2 - 遠心機 - Google Patents

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Description

本発明は、被分離粒子が混入している液体試料中の微小粒子を遠心分離する遠心機に関するものである。
ゾーナル遠心法による分離は、生物学、医学、農学等の分野で細胞内物質やウイルス等の微小粒子の分離に使用されており、実験室的にはスイングロータ(或いは、Swinging Bucket Rotor)と呼ばれる、試料を注入したプラスチック製試験管をロータのバケットに挿入して回転するものが使用されている。
更に、より高性能、大容量形としてゾーナルロータ(Zonal Rotor)と呼ばれる製品が、販売、使用されている。製品としては、日立工機株式会社製のP35ZT形ゾーナルロータが市販されている。これらのゾーナルロータは、スイングロータに比べ、“WALL EFFECT”がないため試料の乱れが少ないこと、容量が大きいこと、試料の注入、回収、分析操作が回転中に連続的に行える等の特長を有しており、主にワクチン製造などの大容量、高精度が要求される分離に使用されている。ゾーナルロータを有する従来の遠心機の構成について、以下に説明する。
図5はゾーナルロータ(以下、ロータと記載)10を有する従来のゾーナル遠心分離機(以下、遠心機と記載)51aの全体構成図であり、(a)は試料注入/回収時の状態、(b)は遠心分離時の状態を示すものである。図5に示されるように、遠心機51aは、板金部品から成る筐体52内に配置された駆動部53、ロータ10、ロータ回転室55、運転状態を表示するコントロールパネル57、並びに簡略して図示する電気制御部60、真空排気装置62、ロータ室内冷却装置64等から構成される。
ロータ10は、分離を目的とする図6に示す試料184を収容し、駆動部53によって回転駆動されることによって試料184を径方向に層を成すように分離する。図6は従来技術に係る遠心機51aの要部を拡大した正面縦断面図である。図5及び6に示すように、椀形のロータボディ12と、ロータボディ12内に配設され、試料室18を上方からみて扇形に分割する隔壁(以下、セプタと記載)16aと、ロータボディ12の上部外面に設けられた雄ねじに締結される雌ねじを有し、蓋の役目を成し、中心部にシャフト70aに貫通される穴が形成されたカバー14aと、から主に構成される。
シャフト70aは、図6に示すように、円柱状に形成され、下端はロータボディ12の内底面に固定され、上端には、試料184を出し入れするために用いられる回転シール(第1のシール部材)72が取り付けられている。また、シャフト70aは、シャフト70aの上端に設けられた穴から側面に設けられ、ロータ10の内部に位置する穴に通じる試料通路300、シャフト70aの上端から、セプタ16aをロータ10の径方向に貫通し、ロータ10とセプタ16aとの間隙に通じている押出液通路320が備えられている。
遠心分離する際は、図5に示す駆動部53の上方に備えた回転軸54に図6に示す回転軸穴120が接続されるようにロータ10を載置した後、図7に示す工程、順序に従って運転され、目的物を遠心分離して、回収する。図7を参照して、ロータ10の運転工程について以下に説明する。
工程「試料注入」の際は、ロータ10が大気中で、約3,000rpmで回転している状態で、シール部76を取り付けて、ロータ10の回転シール72と接触、摺動させてメカニカルシールを構成する。次に、送液ポンプ(図示しない)を使用して分離する試料184と試料分離に必要な密度勾配液を注入する。シール部76は、ロータ回転室55内に取り付けられたシール支持板58にロータ10の回転軸心と一致するように調整されて取り付けられている。この後、図6に示す試料通路300から試料184をロータ10の中心部に注入して遠心分離の準備が終了する。この作業は、遠心機51aのドア56aは開放状態にされて行なわれる。
次に、図7に示される工程「遠心分離」の際は、シール部76を取りはずし、図6に示すシャフト70aの先端にロータ10内を密封する目的でキャップ74を取り付ける。キャップ74は、シャフト70aの上端部にOリング等によってシールされた状態で取り付けられる。試料184を遠心分離するために高速回転する際に、ドア56aを閉じ、ロータ回転室55を図5(a)に示す真空排気装置62によって真空引き(減圧)して、大気とロータ10との摩擦による発熱を抑えるようにしている。しかし減圧して遠心機51aを運転すると、ロータ10内の試料184が蒸発しやすい。この蒸発を防止するためにキャップ74が用いられる。次に、ロータ回転室55を真空引き後、ロータ10を所定の回転速度まで上昇させ、試料184の分離に適した時間の遠心分離を行う。
遠心分離後、図7に示される工程「試料の回収」では、ロータ10を再び3,000rpmまで減速させ、ロータ回転室55を大気圧に戻しドア56aを開け、キャップ74を取り外し、再びシール部76を取り付け、ロータ10内の分離された液体を回収する。例えば、3,000rpmにおける試料回収の場合は、密度の大きい液体(以下、押出液と記載)を図6に示すシャフト70aの押出液通路320を介してロータ10内の外壁側から送り込み、試料184をシャフト70aの試料通路300を介し、外へ排出させて回収を行う。沈降した粒子を含んだ密度勾配液は、吸光度を分光光度計等によって連続的に測定しながらフラクションコレクタで分割回収することができる。この際、シール部76とロータ10側の回転シール72は接触し、液体が漏れないようにシールされている。
このような、遠心機の用途は、先にも述べたとおり、ワクチン製造のためのウイルス精製や、発熱物質の除去を目的として使用されている。試料184の具体的例としては、例えば、インフルエンザウイルス、日本脳炎ウイルス、百日咳ウイルス、エイズウイルス、肝炎ウイルス等であり、それらの出発原料は培養液や動物から採取された細胞や体液等の液体に浮遊させたものである。
特許文献1には、高速で回転するロータの中に連続的に試料を流し入れて遠心分離する連続遠心分離ロータの従来例が開示されている。特許文献1には、ロータ本体部はロータ回転室に配設され、メカニカルシール部が遠心機のドアの外方に配設されている。ロータから上方に延出された試料流路を複数有するチューブ部外周部にジャーナル軸受を設けられている。チューブ外周と軸受間は潤滑油によって油潤滑される。更にこの潤滑油は、ロータ回転室内と、ロータ回転室外とを分断し、ロータ回転室内の真空環境を保つように機能する。一方のメカニカルシール部では、回転シールと固定シールとが常に接触するシール構造が提供されている。この従来例は、先に説明した従来例とは使用法が異なり、ロータが高速回転状態で、試料を所定の流量で連続的に注入、回収するもので、連続ロータ或いは、Continuous Flow Rotorとよばれている。市販されている製品としては、日立工機株式会社製のP32CT形連続ロータがある。
米国特許第4,011,972号明細書
現在のゾーナル遠心機においては、ロータに連動して回転中のシャフトへのキャップ及びシール部の取り付け、並びに回転中のシャフトに取り付けられたキャップ及びシール部の取り外しについては、ロータを低速回転で作動させたとしても、熟達しなければ作業を効率良く成すことができない。
また、従来の遠心機51aは、密度勾配液及び押出液を注入、並びに試料184を注入又は回収する際、ロータ回転室55を大気圧に開放(ドア56aを開放)した状態で行っていた。このため、ロータ回転室55内に大気が入り込み、ロータ回転室55内が結露したり、温度制御が不完全であった。
また、特許文献1に記載の連続ロータは、シール部が常に接触しているため、シール部が摩耗し、使用寿命が短い。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、作業性及び機能性に優れたゾーナル遠心機を提供することを目的とする。
本発明に係る遠心機は、
試料の収容部を備えるロータと、
前記ロータが設けられるロータ回転室と、
前記ロータを回転する駆動部と、
前記収容部に一端が接続され、密度勾配液と前記試料とを前記収容部に注入又は前記収容部内の前記試料を回収するための第1の通路と、並びに前記収容部内の前記試料を前記第1の通路に押し出すための液体を注入するための第2の通路と、を有する第1のチューブと、
前記第1のチューブの他端に接続され、前記第1の通路及び前記第2の通路に連通する第1の孔と第2の孔が形成された第1のシール部材と、
前記第1のシール部材に対向して配置され、前記第1のシール部材の前記第1の孔と前記第2の孔のそれぞれに対向する第3の孔と第4の孔を有する第2のシール部材と、
一端が前記第2のシール部材に接続され、前記第3の孔に連通する第3の通路と、
前記第4の孔に連通する第4の通路とを備える第2のチューブとを有し、
操作部材を有し、当該操作部材による前記第2のシール部材のその軸線方向の移動に伴い、前記第1のシール部材と前記第2のシール部材と接合及び離間する離合部を備えることを特徴とする。
そうすると、前記第1のシール部材と前記第2のシール部材とを前記離合部により接合することにより、前記第1の通路及び前記第1の孔と、前記第3の孔及び前記第3の通路とが連通し、前記第2の通路及び前記第2の孔、前記第4の孔及び前記第4の通路が連通し、前記第3の通路と前記第4の通路とから前記ロータの前記収容部にアクセスが可能となり、
前記第1のシール部材と前記第2のシール部材とを前記離合部により離間させることにより、前記第1の通路及び前記第1の孔と、前記第3の孔及び前記第3の通路が分離され、前記第2の通路及び前記第2の孔と、前記第4の孔及び前記第4の通路とが分離されるようにすることができる。
例えば、前記離合部は、
前記ロータ上に配置され、前記第1のチューブを、その軸線を中心として回転可能に支持する第1の支持部と、
前記第2のチューブを、その軸線方向に移動可能に支持する第2の支持部と、
前記操作部材と、
から構成され、
前記操作部材前記第2のチューブの軸線方向に動かされることによ、前記第2のシール部材が移動して、前記ロータの回転に伴って回転している前記第1のシール部材に当接及び摺動するようにできる。
なお、前記第1の支持部は、
前記ロータ上に配置され、前記第1のチューブを回転可能に支持する軸受と、
円筒状に形成され、内面で前記軸受を支持する軸受支持部材と、から構成され、
前記第2の支持部は、
前記軸受支持部材に一端が接続され、他端にねじ面が形成されている円筒状のスリーブと、
円筒状に形成され、内面で前記第2のチューブを固定し、一端が前記スリーブの内面に摺動自在に嵌合され、他端に大径部を備えるチューブ固定部材と、
前記スリーブと、前記チューブ固定部材の大径部との間に配置され、前記チューブ固定部材を前記第1のチューブから離れる方向に付勢する弾性部材と、から構成され、
前記操作部材は、
円筒状に形成され、一端に前記スリーブの前記ねじ面に対応するねじ面を有し、他端に前記チューブ固定部材の他端に当接する当接部を有するようにしてもよい。
そうすると、前記離合部は、
前記操作部材を前記スリーブに締め込むことにより、前記操作部材の前記当接部が前記チューブ固定部材の他端に当接し、該チューブ固定部材を押圧し、該チューブ固定部材が前記第2のチューブと該第2のチューブに接続された前記第2のシール部材を前記第1のチューブに向かう方向へ移動させ、前記ロータの回転に伴って回転している前記第1のシール部材に当接及び摺動させ、
前記操作部材を前記スリーブから緩めることにより、前記チューブ固定部材は、前記第1のチューブの軸と逆方向の前記弾性部材に付勢され、該チューブ固定部材、前記第2のチューブと該第2のチューブに接続された前記第2のシール部材を前記第1のチューブから離れる方向に移動させ、前記ロータの回転に伴って回転している前記第1のシール部材に離間させることができる。
また、前記第1のチューブと前記軸受との間に満たされた潤滑剤が、大気と、前記ロータ回転室とを分断することで、前記ロータ回転室内を真空引きしたときに真空環境が維持されるようにしてもよい。
また、前記第1のシール部材は、密閉空間内に設けられているようにしてもよい。
また、前記密閉空間は、
前記第1のチューブと、前記軸受と、前記軸受支持部材と、前記第2のシール部材と、から構成されるようにしてもよい。
また、前記軸受支持部材に、前記密閉空間に通ずる孔が2箇所設けられ、
一方はフィルタを通過した空気を流入させ、他方は前記空気を吸引し、吸引後の空気の排気が他のフィルタを通して行なわれることが望ましい。
また、前記密閉空間に接する部材は、121℃に耐えうる、金属やプラスチックで構成されることが望ましい。
更には、前記軸受支持部材は、潤滑剤が供給又は回収される前記軸受に通ずる穴を備えることが望ましい。
更には、前記軸受支持部材は、冷却液が供給される前記軸受に通ずる穴を備えることが望ましい。
本発明に係る遠心機は、
試料の収容部を備えるロータと、
前記ロータが設けられるロータ回転室と、
前記ロータを回転する駆動部と、
前記収容部に一端が接続され、他端に第1のシール部材が配置された第1のチューブと、
該第1のチューブと対向するように配置された第2のチューブと、
該第2のチューブの一端に配置された第2のシール部材とを備えた遠心機において、
前記ロータ回転室が減圧されたまま、前記第1のシール部材と前記第2のシール部材とが接合及び離間することを特徴とする。
本発明によれば、作業性及び機能性に優れた遠心機を提供することができる。
以下、本発明の実施形態に係る遠心機について図面を参照して説明する。また、本発明の実施の形態に係る説明の明確化のため、本実施形態では、チューブと、ロータとの配置関係において、チューブ側を上方向、ロータ側を下方向と呼ぶ。
図1は本発明の実施形態に係る遠心機51bの全体構成図である。
図1に示すように、遠心機51bは、板金部品から成る筐体52と、筐体52内に配置された駆動部53、ロータ10、ロータ回転室55、運転状態を表示するコントロールパネル57、並びに簡略して図示する電気制御部60、真空排気装置62及びロータ室内冷却装置64等から構成される。
ロータ10は、分離を目的とする図2に示す試料184を収容し、駆動部53によって回転駆動されることによって試料184を径方向に層を成すように分離する。ロータ10は、図2に模式的に示すように、椀形のロータボディ12と、図2(a)に示すように試料184が収められるロータボディ12内の試料室(収容部)18を上方から見て扇形に4分割する板状のセプタ16bと、ロータボディ12の図示方向で上部に位置し、蓋の役目を成すカバー14bと、から構成される。以下にこれらの部品を詳細に説明する。
ロータボディ12は、椀形の外周の上端部に雄ねじが形成され、底面には回転軸54に螺合される回転軸穴120が形成されている。
セプタ16bは、略円柱形のセプタ軸160と、セプタ軸160に放射状に接続された4枚の板161とが一体的な形状に形成されている。ロータボディ12の内に位置して試料室18を図2(a)に示す上面視で扇形に分割する。また、セプタ16bには、セプタ軸160の上面中心から下方に延び、セプタ軸160の側面に向かってL字状に屈折した孔が設けられている。この孔は後述する試料184及び密度勾配液を注入、回収するための後述する試料通路(第1の通路)300の一部となる。また、セプタ軸160の上面の一部から下方に延び、ロータボディ12に対向する板161の側面に向かってL字状に屈折した孔が設けられている。この孔は後述する押出液を注入するための押出液通路(第2の通路)320の一部となる。
カバー14bは、ロータボディ12の雄ねじに締結する雌ねじを有し、椀形のロータボディ12の開放部を塞ぐことによって、試料184を収容し、カバー14bとロータボディ12とによって、試料室18が形成される。更に、中心部に後述する下部チューブ70bが取り付けられる穴が形成されている。この穴によって、下部チューブ70bの下端をロータ10内に案内する。
図3は本発明の実施形態に係る遠心機51bの要部を拡大した正面縦断面図であり、試料注入/回収状態を示している。図3に示すように、下部チューブ70bは、内管である円柱状のインナーチューブ700と、外管であり、一部に大径部702を有する略円柱状のアウターチューブ701と、からなる二重管から構成されている。アウターチューブ701の大径部702は、後述する油軸受80に好適に嵌合されるように大径に形成されている。下部チューブ70bは、カバー14bの中心部に設けられた穴を挿通し、セプタ軸160の上部に設けられた穴にインナーチューブ700の下端が嵌合し、カバー14bにチューブ固定ナット78で固定されている。下部チューブ70bの上端には後述するメカニカルシール部21に設けられた固定シール(第2のシール部材)25と離合可能な回転シール72が取り付けられている。回転シール72は、略円柱状に形成され、インナーチューブ700内、及びインナーチューブ700とアウターチューブ701との間隙に通じる孔がそれぞれ設けられている。
以上のような構成の回転シール72、下部チューブ70b及びセプタ16bによって、回転シール72の上面から、インナーチューブ700を介し、セプタ軸160の上面中心から下方に延び、セプタ軸160の側面に向かってL字状に屈折した孔に通じ、試料室18の中央に至る試料通路300が形成されている。更に、回転シール72の上面から、インナーチューブ700の外面とアウターチューブ701の内面の間隙を通り、セプタ軸160の上面の一部から下方に延び、ロータボディ12に対向する板161の側面に向かってL字状に屈折した孔に通じ、試料室18のロータボディ12の内側面近傍に至る押出液通路320が形成される。
次に、真空状態に成されるロータ回転室55と大気とを隔てる油軸受80、及び発熱部を冷却する液体を導入する部位等を備えるベアリングハウジング(軸受支持部材)82について説明する。
遠心機51bのドア56bには、ベアリングハウジング82が設置される部品であるバケツ状のドアアダプタ560が取り付けられている。ドアアダプタ560の取り付けられ方は、ドアアダプタ560の突き出し部がねじでドア56bに固定され、ドア56bの下方にドアアダプタ560が突出するようにされている。ドアアダプタ560の内底面に、略円筒状のベアリングハウジング82が取り付けられている。ベアリングハウジング82は、底面部に外方に突出した下突出部822と、上面部にも外方に突出した上突出部824を備える。ベアリングハウジング82は、下突出部822の上面に当接するハウジング押板84がアダプタ560の内底面にネジで締め込まれることによって、ハウジング押板84に挟持されている。また、上突出部824は側面に雄ねじが形成され、後述するメカニカルシール部21の下部カラー23に締結される。
また、ベアリングハウジング82の内面に油軸受80が固定されている。下部チューブ70bのアウターチューブ701の大径部702は、油軸受80の内面に付着した潤滑油(潤滑剤)によって、油軸受80に回転自在に支持されている。更に、ベアリングハウジング82の外面には、冷却水入口コネクタ40、潤滑油入口コネクタ42、潤滑油出口コネクタ420、吸気コネクタ44及び空気流入口コネクタ440が取り付けられている。それぞれのコネクタが取り付けられた部位には、ベアリングハウジング82の内面に向かって孔が延出している。
まず、油軸受80及び潤滑油入口コネクタ42の機能について説明する。下部チューブ70bと油軸受80との間は、潤滑油入口コネクタ42から供給され、潤滑油出口コネクタ420から油軸受80に戻る潤滑油に満たされている。更に、この潤滑油は、潤滑剤として機能するとともに、ロータ回転室55と大気とを分断するように機能する。つまり、潤滑油が油軸受80と下部チューブ70bとの間を常に密閉していることにより、ロータ回転室55がロータ10の高速回転時に真空引き(減圧)されたときであっても、油軸受80の上方から気体の流入を防ぎ、ロータ回転室55の真空度を保つ。下部チューブ70bの周速度は、ロータ10の最高回転速度が35,000rpmとすれば約20m/秒と高速であり、これによって下部チューブ70bと油軸受80との摺動部の温度が上昇してしまう。この摺動部を冷却する冷却水を油軸受80に導入する冷却水入口コネクタ40について以下に説明する。
冷却水入口コネクタ40は、前述のようにベアリングハウジング82の外面に取り付けられ、本実施形態では、潤滑油入口コネクタ42の取り付け位置よりも下方に取り付けられている。前述のように冷却水入口コネクタ40からベアリングハウジング82の内面に向かって孔が延出しており、この孔は、油軸受80に通じている。ここで、油軸受80は、冷却水入口コネクタ40から供給された冷却水に接触する部位で、外径が他の外径よりも小径となっている凹部800を備える。凹部800は、油軸受80と冷却水との接触面積を広くし、更に、発熱する油軸受80と下部チューブ70bとの摺動部に近い部位に冷却水が接触し、油軸受80が効率良く冷却するために形成されている。更に、ベアリングハウジング82には、冷却水入口コネクタ40を入口とし、後述するメカニカルシール部21内に開放された冷却水出口401を出口とする冷却水孔400を備える。冷却水孔400は、油軸受80の凹部800から、ベアリングハウジング82の径方向に延び、L字状に上方に向けて屈折し、ベアリングハウジング82の上面に形成された冷却水出口401に至る形状を成す。
次に、回転シール72と後述する固定シール25との着脱部の液漏れを感知するために用いられる吸気コネクタ44及び空気流入口コネクタ440の構造について説明する。ベアリングハウジング82に吸気コネクタ44が取り付けられている。吸気コネクタ44は潤滑油入口コネクタ42の上方に配設されている。吸気コネクタ44に繋がる孔は、油軸受80の上方であり、後述するメカニカルシール部21の固定シール25とベアリングハウジング82とで仕切られたハウジング空間(密閉空間)820に繋げられている。空気流入口コネクタ440は、チューブ70bに対して吸気コネクタ44と対称になる位置に取り付けられている。空気流入口コネクタ440に繋がる孔も吸気コネクタ44に繋がる孔と同様に、ハウジング空間820に繋げられている。
次に、本実施形態に係るメカニカルシール部21について説明する。メカニカルシール部21は、主に図3に示す試料184等を注入/回収する状態と、図4に示す遠心分離する状態とで、後述する固定シール25と回転シール72とを離合させ、試料通路300と後述する試料通路(第3の通路)30、及び押出液通路320と後述する押出液通路(第4の通路)32をそれぞれ接続/分断する機能を有する。メカニカルシール部21は、図3及び4に示すように、後述するスリーブ22と、スリーブ22とベアリングハウジング82とを締結する下部カラー23と、スリーブ22内を摺動する押圧部(チューブ固定部材)29と、押圧部29とスリーブ22を締結する上部カラー(操作部)24と、押圧部29の中央に嵌合する上部チューブ90と、押圧部29の移動に従動する従動部242と、から主に構成される。以下に各部品について詳細に説明する。
スリーブ22は、略円筒状に形成され、下端に大径部220を備え、上側面には雄ねじが形成されている。後述する押圧部29を摺動自在に支持する。
下部カラー23は、スリーブ22とベアリングハウジング82を接続する機能を有する。下部カラー23は中心に貫通孔を有するように略円筒状に形成され、上部に貫通孔よりも内側に突出した当接部230を有し、下部の内側面には雌ねじが形成されている。当接部230が、ベアリングハウジング82の上突出部824に当接し、下部カラー23の雌ねじをベアリングハウジング82の雄ねじに締結することで、スリーブ22の大径部220を挟みこむようにして、スリーブ22とベアリングハウジング82を接続する
押圧部29は、略円筒状に形成され、中央の貫通孔に後述する上部チューブ90が嵌合し、側面の一部に大径部291を備える。押圧部29の大径部291と、スリーブ22の上面との間にコイルスプリングである上部スプリング(弾性部材)28が設けられ、後述する上部カラー24に当接するように押圧部29を上方向に付勢している。ここで上部スプリング28は、後述する上部カラー24を締め込むと、回転シール72及び後述する固定シール25の双方のシール面が接触し、上部カラー24を緩めると双方のシール面が離れるように適切な寸法及び弾性力のものが選定されている。また、押圧部29の一部に下方から上方へと貫通する冷却水孔402が形成されている。冷却水孔402は、後述する固定シール25を冷却した冷却水を外部へ排出するために設けられ、遠心機51bの外部へと開放された冷却水出口コネクタ404に繋がっている。
上部カラー24は、押圧部29を上下方向に移動させる機能を有する。上部カラー24は中心に貫通孔を有するように略円筒状に形成され、上部に押圧部29の大径部291と当接する当接部240を有し、下部の内側面にはスリーブ22の雄ねじに対応する雌ねじが形成されている。当接部240を、押圧部29の大径部291に当接させ、上部カラー24の雌ねじをスリーブ22の雄ねじに締めこむことで、上部カラー24が押圧部29の突出部を下方に押圧し、上部スプリング28の付勢に反して、押圧部29を下方に移動させる。対して、上部カラー24の雌ねじをスリーブ22の雄ねじから緩めることで、上部スプリング28が押圧部29の突出部を上方に押圧し、押圧部29を上方に移動させる。
上部チューブ90は、注入される密度勾配液、試料184及び押出液を下部チューブ70bに導く機能、及び回収される試料184を下部チューブ70bから導く機能を有する。上部チューブ90は、内管である円柱状のインナーチューブ900と、外管であり、一部に大径部902を有する略円柱状のアウターチューブ901と、からなる二重管に構成されている。アウターチューブ901の大径部902は、前述の押圧部29に好適に嵌合されるように大径に形成されている。上部チューブ90の下端には前述の下部チューブ70bの上端に設けられた回転シール72と離合可能な固定シール25が取り付けられている。固定シール25は、略円柱状に形成され、インナーチューブ900内、及びインナーチューブ900とアウターチューブ901との間隙に通じる孔がそれぞれ設けられている。
上部チューブ90の上端に、試料入口/出口コネクタ460及び押出液入口コネクタ461を備える注入/回収アダプタ46が嵌合している。試料入口/出口コネクタ460は、インナーチューブ900に繋がる孔を有し、押出液入口コネクタ461は、インナーチューブ900とアウターチューブ901との間隙に繋がる孔を有する。以上のような構成の注入/回収アダプタ46、上部チューブ90、固定シール25によって、試料入口/出口コネクタ460から、インナーチューブ900を介し、固定シール25に至る試料通路30が形成されている。更に、押出液入口コネクタ461から、インナーチューブ900の外面とアウターチューブ901の内面の間隙を通り、固定シール25に至る押出液通路32が形成される。
従動部242は、固定シール25を中央下面、固定シール25を支持する固定シールボディ26を備え、上方にある押圧部29との間には、コイルスプリングである下部スプリング27が配設されている。従動部242は、押圧部29の位置に従って下部スプリング27が伸縮することにより付勢され、ベアリングハウジング82の内面を摺動する。ここで、下部スプリング27は、上部カラー24を締め込むと回転シール72及び固定シール25の双方のシール面が接触し、上部カラー24を緩めると双方のシール面が離れるように適切な寸法及び弾性力のものが選定されている。従動部242の位置によって、固定シール25が回転シール72から離合する。更に、下部スプリング27は撓み量に関係なく、固定シール25が回転シール72に概ね一定の押圧力で押付けられるように設定されているので、必要以上に押付けられることがなく、面圧が概ね一定に保たれるようになっている。固定シール25は、試料184の注入/回収時の際に、回転する回転シール72と密着させられるため、回転シール72との摺動面において発熱する。このため、冷却水と固定シール72とを接触させて冷却させるためのシール冷却空間210が設けられている。シール冷却空間210は、固定シールボディ26、ベアリングハウジング82、スリーブ22、押圧部29によって境界付けられている。また、固定シール25と回転シール72の接触圧力は、下部スプリング27の弾性力と冷却水が流れたときの水圧の和で与えられる。
次に、本実施形態に係る遠心機の動作について説明する。
まず、試料注入する工程について説明する、コントロールパネル57を操作し、ロータ回転室55を真空引き(減圧)すると共に、図1に示す駆動部53によりロータ10を約3,000rpmで回転させる。次に、図3に示す上部カラー24をスリーブ22にねじ込むことで、押圧部29を下方へ移動させる。押圧部29が下方へ移動するとともに、押圧部29に嵌合する上部チューブ90が下方へ移動する。そうすると、上部チューブ90の下端に取り付けられた固定シール25が下部チューブ70bの上端に取り付けられた回転シール72に接続される。このようにして、試料通路30と試料通路300とが接続される。次に、送液ポンプ(図示しない)を使用して試料分離に必要な密度勾配液と分離する試料184を試料入口/出口コネクタ460から注入する。図2(b)は密度勾配液の注入状態におけるロータ10内を示す概略図である。図中では3ステップの密度勾配液(比重が高い順に181、182、183)が注入された状態を示しており、この後、試料通路300を介してロータ10の中心部に繋がる図3に示す試料入口/出口コネクタ460から分離する試料184を注入して、更に試料184より比重の軽い液体185を入れて、分離する試料184を図2(b)に示されるように垂直に立てて遠心分離の準備が終了する。
次に、遠心分離する工程について説明する。図3に示す試料注入状態から、上部カラー24をスリーブ22との締結を緩める方向に回転させることで、上方に移動させる。これに伴い上部スプリング28に上部カラー24に向けて付勢されている押圧部29も、上部カラー24に当接しながら上方に移動する。更に、押圧部29に嵌合する上部チューブ90も上方へ移動し、上部チューブ90の下端に取り付けられた固定シール25も上方へ移動する。これによって、図4に示すように、上部チューブ90の固定シール25は、下部チューブ70bの回転シール72から離れ、ロータ10の高速回転時において、両シールの接続による多大な摺動摩擦が発生するのを防止する。次に、ロータ回転室55を真空引き後、ロータ10を所定の回転速度まで上昇させ、試料184の分離に適した時間の遠心分離を行う。
次に、試料184を回収する工程について説明する。ロータ10を再び3,000rpmまで減速させる。次に、上部カラー24をスリーブ22にねじ込むことで、押圧部29を下方へ移動させる。押圧部29が下方へ移動するとともに、押圧部29に嵌合する上部チューブ90が下方へ移動する。そうすると、上部チューブ90の下端に取り付けられた固定シール25が下部チューブ70bの上端に取り付けられた回転シール72に接続される。このようにして、試料通路30と試料通路300、及び押出液通路32と押出液通路320のそれぞれが接続される。次に、押出液を押出液入口コネクタ461から注入する。注入された押出液は、押出液通路32、押出液通路320を介して試料室18の外側(ロータボディ12の内側面側)に流入する。流入した押出液は、試料室18の外側から内側に試料184を押圧する。押圧された試料184は、試料通路300及び試料通路30を介して試料入口/出口コネクタ460に押し出され、回収される。沈降した粒子を含んだ密度勾配液は、吸光度を分光光度計等によって連続的に測定しながらフラクションコレクタで分割回収することができる。以上の一連の工程において、ロータ回転室55と大気とは、油軸受80とベアリングハウジング82との間隙に満たされた潤滑油によって、シールされている。
他に、試料184の液漏れを監視する工程について説明する。図3及び4に示す空気流入口コネクタ440の前段にエアフィルタ(図示なし)を接続し、空気流入口コネクタ440から清浄な空気を供給可能にする。次に、吸気コネクタ44からハウジング空間820を介してサクションポンプで吸引し、吸気ラインに送る。この吸気ラインの状態を目視観察することで、回転シール72と固定シール25との接触不具合によって生じる液漏れを監視できる。また、サクションポンプで吸気された空気はエアフィルタを通して清浄に排気される。更に、空気流入口コネクタ440から不活性ガス(例えば窒素ガス)等を供給するようにしても良い。
他に、発熱する油軸受80及び固定シール25の冷却について説明する。冷却水入口コネクタ40から供給される冷却水は、油軸受80の外面を冷却後、ベアリングハウジング82に設けられた冷却水孔400を経て、ベアリングハウジング82の上端の冷却水出口401より、メカニカルシール部21のシール冷却空間210に浸入する。シール冷却空間210に浸入した冷却水は、固定シール25の回転シール72に対向する側の逆側を冷却した後、押圧部29に設けられた冷却水孔402及び冷却水出口コネクタ404を経て、遠心機51bの外に排出される。
上記実施形態に係る遠心機51bは、メカニカルシール部21によって、図1及び図4に示すロータ10の高速回転時(遠心分離時)の場合は、ロータ10側の回転シール72とメカニカルシール部21の固定シール25とを接触させずに運転することができる。これによって、摺動摩擦によって縮まる回転シール72及び固定シール25の使用寿命を長くすることができる。
また、油軸受80とベアリングハウジング82との隙間が潤滑油で満たされていることにより、ロータ回転室55と大気とを常に分断することができる。このようにすることで、ロータ回転室55がロータ10の高速回転時に真空引きされたときであっても、油軸受80の上方から気体の流入を防ぎ、ロータ回転室55の真空度を保つことができる。
回転シール72と固定シール25との離合の調整は、直接試料184に接する空間に触れることなしに、大気中にある上部カラー24で行うことができる。尚、ベアリングハウジング82とメカニカルシール部21が組合せされることによって、図3に示すように、シール面の周囲は密閉空間とすることができる。この回転シール72と固定シール25の離合の調整は、本実施形態において上部カラー24とスリーブ22とのねじ接続を利用しているが、他の手段であっても本目的を達成できれば効果は同様である。例えば、上部カラー24の周囲に密閉空間を形成し、この密閉空間に供給する空気圧によって上部カラー24の位置を調整するようにしても良い。このようにすれば、遠隔操作で空気圧の設定し、離合の調整ができる。
また、本実施形態において、固定シール25が回転シール72に離合する構成で説明したが、固定シール25と回転シール72とが離合できれば、その機能分担は自由であり、回転シール72が固定シール25に離合する構成にしてもよい。
吸気コネクタ44、空気流入口コネクタ440は、装備されなくても問題ないが、設けることによって、回転シール72と固定シール25との接触不具合によって生じる液漏れを監視でき、メンテナンス性が良好である。また、エアフィルタを通過した空気を空気流入口コネクタ440から流入させ、吸気コネクタ44からフィルタを通して流出するようにした。このため、メカニカルシール部21の取り付け不良やシール関連部品の磨耗や損傷が生じたとしても、大気から試料通路へ大気中の汚染物質が流入して試料184を汚染する心配を払拭することができる。
更に、冷却水入口コネクタ40、冷却水孔400,401、冷却水出口401、及び冷却水出口コネクタ404を備えるようにすることで、冷却水を油軸受80及び固定シール25に導入し、効率的に冷却することができる。
尚、回転シール72と固定シール25及びこの構造を構成している部材を、少なくとも121℃に耐えうる金属やプラスチックで形成している。このため、当該部の故障で試料184の漏れが発生して、試料184によってその周囲が汚染されたような場合であっても、空気流入口コネクタ440より蒸気を導入し、吸気コネクタ44の側で温度と圧力を制御して121℃で20分間の蒸気滅菌を行うことにより、シール面部の周囲を容易に滅菌することが可能であり、分解、清掃時に、使用者が効率的に作業を行うことができる。
下部カラー23とベアリングハウジング82との締結を緩め、取り外すことで、メカニカルシール部21をベアリングハウジング82から取り外すことができ、メンテナンス性、収納性を良好にすることができる。
また、本発明に係る遠心機51bは、油軸受80とベアリングハウジング82との隙間に潤滑油が満たされ、この潤滑油によって、ロータ回転室55内と、ハウジング空間820とが分断されている。更に、そのハウジング空間820内で、固定シール25と回転シール72を離合でき、ロータ回転室55を開放することが無い。このため、ロータ回転室55内が結露することなく、運転開始(コントロールパネル57のスタートスイッチオン)した直後からロータ回転室55の減圧をすることができ、運転時間の短縮に繋がる(ロータ10を3,000rpmで回転させ、密度勾配液及び試料184を注入する間に、ロータ回転室55の減圧をすることができる)。更に、大気の影響を受けずに、ロータ回転室55内を精確に温度制御できる。
また、本実施形態において、セプタ16に設けられた試料通路300,押出液通路320を1本のみとして説明したが、複数本設けるようにしても良い。
本発明の実施形態に係る遠心機の全体構成図である。 (a)は、密度勾配液の注入状態におけるロータ内を示す模式的な横断面図である。(b)は、(a)のA−A断面視の密度勾配液の注入状態におけるロータを示す模式的な縦断面図である。 試料注入/回収状態における、本発明の実施形態に係る遠心機の要部を拡大した正面縦断面図である。 遠心分離時の状態における、本発明の実施形態に係る遠心機の要部を拡大した正面縦断面図である。 (a)は、試料注入/試料回収状態における、従来技術に係る遠心機の正面縦断面図である。(b)は、遠心分離状態における、従来技術に係る遠心機の正面縦断面図である。 従来技術に係る遠心機の要部を拡大した正面縦断面図である。 従来技術に係る遠心機の使用手順を説明する模式図である。
符号の説明
10:ゾーナルロータ(ロータ)
12:ロータボディ
14b:カバー
16b:セプタ(隔壁)
18:試料室(収容部)
184:試料
21:メカニカルシール部
210:シール冷却空間
22:スリーブ(第2の支持部)
23:下部カラー
24:上部カラー(操作部)
242:従動部
25:固定シール(第2のシール部材)
27:下部スプリング
28:上部スプリング(弾性部材)(第2の支持部)
29:押圧部(チューブ固定部材)(第2の支持部)
30:試料通路(第3の通路)
300:試料通路(第1の通路)
32:押出液通路(第4の通路)
320:押出液通路(第2の通路)
40:冷却水入口コネクタ
404:冷却水出口コネクタ
42:潤滑油入口コネクタ
420:潤滑油出口コネクタ
44:吸気コネクタ
440:空気流入口コネクタ
46:注入/回収アダプタ
460:試料入口/出口コネクタ
461:押出液入口コネクタ
51b:遠心分離機(遠心機)
52:筐体
55:ロータ回転室
56b:ドア
70b:下部チューブ(第1のチューブ)
72:回転シール(第1のシール部材)
80:油軸受(第1の支持部)
82:ベアリングハウジング(軸受支持部材)(第1の支持部)
820:ハウジング空間(密閉空間)
90:上部チューブ(第2のチューブ)

Claims (12)

  1. 試料の収容部を備えるロータと、
    前記ロータが設けられるロータ回転室と、
    前記ロータを回転する駆動部と、
    前記収容部に一端が接続され、密度勾配液と前記試料とを前記収容部に注入又は前記収容部内の前記試料を回収するための第1の通路と、並びに前記収容部内の前記試料を前記第1の通路に押し出すための液体を注入するための第2の通路と、を有する第1のチューブと、
    前記第1のチューブの他端に接続され、前記第1の通路及び前記第2の通路に連通する第1の孔と第2の孔が形成された第1のシール部材と、
    前記第1のシール部材に対向して配置され、前記第1のシール部材の前記第1の孔と前記第2の孔のそれぞれに対向する第3の孔と第4の孔を有する第2のシール部材と、
    一端が前記第2のシール部材に接続され、前記第3の孔に連通する第3の通路と、
    前記第4の孔に連通する第4の通路とを備える第2のチューブとを有し、
    操作部材を有し、当該操作部材による前記第2のシール部材のその軸線方向の移動に伴い、前記第1のシール部材と前記第2のシール部材と接合及び離間する離合部を備えることを特徴とする遠心機。
  2. 前記第1のシール部材と前記第2のシール部材とを前記離合部により接合することにより、前記第1の通路及び前記第1の孔と、前記第3の孔及び前記第3の通路とが連通し、前記第2の通路及び前記第2の孔、前記第4の孔及び前記第4の通路が連通し、前記第3の通路と前記第4の通路とから前記ロータの前記収容部にアクセスが可能となり、
    前記第1のシール部材と前記第2のシール部材とを前記離合部により離間させることにより、前記第1の通路及び前記第1の孔と、前記第3の孔及び前記第3の通路が分離され、前記第2の通路及び前記第2の孔と、前記第4の孔及び前記第4の通路とが分離される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の遠心機。
  3. 前記離合部は、
    前記ロータ上に配置され、前記第1のチューブを、その軸線を中心として回転可能に支持する第1の支持部と、
    前記第2のチューブを、その軸線方向に移動可能に支持する第2の支持部と、
    前記操作部材と、
    から構成され、
    前記操作部材前記第2のチューブの軸線方向に動かされることによ、前記第2のシール部材が移動して、前記ロータの回転に伴って回転している前記第1のシール部材に当接及び摺動する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遠心機。
  4. 前記第1の支持部は、
    前記ロータ上に配置され、前記第1のチューブを回転可能に支持する軸受と、
    円筒状に形成され、内面で前記軸受を支持する軸受支持部材と、から構成され、
    前記第2の支持部は、
    前記軸受支持部材に一端が接続され、他端にねじ面が形成されている円筒状のスリーブと、
    円筒状に形成され、内面で前記第2のチューブを固定し、一端が前記スリーブの内面に摺動自在に嵌合され、他端に大径部を備えるチューブ固定部材と、
    前記スリーブと、前記チューブ固定部材の大径部との間に配置され、前記チューブ固定部材を前記第1のチューブから離れる方向に付勢する弾性部材と、から構成され、
    前記操作部材は、
    円筒状に形成され、一端に前記スリーブの前記ねじ面に対応するねじ面を有し、他端に前記チューブ固定部材の他端に当接する当接部を有する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の遠心機。
  5. 前記離合部は、
    前記操作部材を前記スリーブに締め込むことにより、前記操作部材の前記当接部が前記チューブ固定部材の他端に当接し、該チューブ固定部材を押圧し、該チューブ固定部材が前記第2のチューブと該第2のチューブに接続された前記第2のシール部材を前記第1のチューブに向かう方向へ移動させ、前記ロータの回転に伴って回転している前記第1のシール部材に当接及び摺動させ、
    前記操作部材を前記スリーブから緩めることにより、前記チューブ固定部材は、前記第1のチューブの軸と逆方向の前記弾性部材に付勢され、該チューブ固定部材、前記第2のチューブと該第2のチューブに接続された前記第2のシール部材を前記第1のチューブから離れる方向に移動させ、前記ロータの回転に伴って回転している前記第1のシール部材に離間させる、
    ことを特徴とする請求項4に記載の遠心機。
  6. 前記第1のチューブと前記軸受との間に満たされた潤滑剤が、大気と、前記ロータ回転室とを分断することで、前記ロータ回転室内を真空引きしたときに真空環境が維持される、
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の遠心機。
  7. 前記第1のシール部材は、密閉空間内に設けられている、
    ことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の遠心機。
  8. 前記密閉空間は、
    前記第1のチューブと、前記軸受と、前記軸受支持部材と、前記第2のシール部材と、から構成される、
    ことを特徴とする請求項7に記載の遠心機。
  9. 前記軸受支持部材に、前記密閉空間に通ずる孔が2箇所設けられ、
    一方はフィルタを通過した空気を流入させ、他方は前記空気を吸引し、吸引後の空気の排気が他のフィルタを通して行なわれる、
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載の遠心機。
  10. 前記密閉空間に接する部材は、121℃に耐えうる、金属やプラスチックで構成される、
    ことを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の遠心機。
  11. 前記軸受支持部材は、潤滑剤が供給又は回収される前記軸受に通ずる穴を備える、
    ことを特徴とする請求項4乃至10のいずれか1項に記載の遠心機。
  12. 前記軸受支持部材は、冷却液が供給される前記軸受に通ずる穴を備える、
    ことを特徴とする請求項4乃至11のいずれか1項に記載の遠心機。
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