JP2002035644A - 試験用遠心分離機 - Google Patents

試験用遠心分離機

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JP2002035644A JP2000225619A JP2000225619A JP2002035644A JP 2002035644 A JP2002035644 A JP 2002035644A JP 2000225619 A JP2000225619 A JP 2000225619A JP 2000225619 A JP2000225619 A JP 2000225619A JP 2002035644 A JP2002035644 A JP 2002035644A
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Matsumoto Kikai Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】少量の試料を用いて厚いケーキ層を形成できる
試験用遠心分離機を提供する。 【解決手段】狭い間隙Gを介して対向配置された第1及
び第2の端板201A及び201Bと両端板間の間隙G
の外周側を塞ぐ環状の周壁部材200とを備えた回転体
2を回転軸5に支持し、回転体2の中心部から間隙G内
に原液を供給するように構成した。端板201A及び2
01Bをガラス板により形成し、端板201Bを通して
間隙G内に形成されるケーキ層を観察し得るようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学製品の研究や
製品の開発段階で使用するのに適した試験用遠心分離機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、薬剤等の化学製品の研究や製品の
開発段階で使用されている試験用遠心分離機は、製品を
製造する際に使用される実機をそのまま縮小した構造を
有していて、バスケットの容量(一度に供給し得る原液
の最大量)は数リットル程度である。実例を挙げると、
バスケットの内径(フィルタの内径)は例えば30c
m、深さは16cm程度であり、バスケットの容量は
4.5リットル程度である。
【0003】このバスケットの内周に2cmの厚さのケ
ーキ層を形成するものとすると、形成されるケーキの体
積は2.8リットルとなる。この場合、原液の結晶濃度
を20%とすると、必要な原液の量は14リットルとな
る。
【0004】なお本明細書においては、バスケットの径
方向に計ったケーキ層の寸法をケーキ層の厚さまたは厚
さ寸法と呼び、バスケットの軸線方向に計ったケーキ層
の寸法をケーキ層の軸線方向寸法と呼ぶ。
【0005】開発された薬剤等を製造する際には、試験
用遠心分離機を用いて行った遠心ろ過の実験結果を実機
にスケールアップして、実機でのろ過時間(ろ過速度)
や、ケーキ中の最終的な残留液分を推測し、その推測値
に基づいて決定した運転条件(脱液時間、洗浄時間、バ
スケットの回転速度等)で実機の試験運転を行って、そ
の結果から最終的な運転条件を決定するようにしてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
試験用遠心分離機は、バスケットの深さが内径の1/2
以上もあってふところが深いため、バスケットの内周に
2cm程度の厚さのケーキ層を形成する場合でも相当に
多くの原液を必要とし、1回の実験を行うために用意す
る必要がある原液の量が多くなるという問題があった。
特に、最近開発される薬剤は高価なものが多いため、で
きるだけ少ない量の試料で遠心ろ過の実験を行うことが
できる試験用遠心分離機の開発が望まれている。
【0007】また実機でバスケケットの内周に形成する
ケーキ層の厚さは、通常10〜20cm程度であるが、
従来の試験用遠心分離機で形成するケーキ層の厚さは通
常2cm程度であって、実機で形成されるケーキ層の厚
さに比べて極めて薄いため、試験結果をスケールアップ
して求めたろ過速度やケーキ中の残留液分の推測値と実
機での値との誤差が大きくなるという問題があった。そ
のため、従来は、実機での運転条件を最終的に決定する
前に、試験用遠心分離機と実機との中間の大きさの遠心
分離機を用いて試験を行うことが必要になることがあ
り、運転条件の決定に手間取るという問題があった。
【0008】従って、試験用遠心分離機で形成するケー
キ層の厚さを厚くすることが望ましいが、従来の試験用
遠心分離機でケーキ層の厚さを厚くすると、必要な原液
の量が多くなる上に、試験用遠心分離機として大形のも
のを用意することが必要になるため、試験に要するコス
トが高くなるのを避けられなかった。
【0009】また従来の試験用遠心分離機では、バスケ
ット全体が金属で形成されていて、その内部の状況を見
ることができなかったため、試験段階で、給液時のケー
キ形成過程、ケーキ洗浄時の母液と洗浄液との置換状
況、あるいはケーキの脱液状況等の時々刻々の変化を観
察することができなかった。そのため、実験を繰り返し
行って、そのデータの分析結果から実機の運転条件を推
測しているが、バスケット内で起っている現象を観察で
きなかったため、情報が不足して、実機の運転条件の推
測を的確に行うことが難しいという問題があった。
【0010】本発明の一つの目的は、少量の原液を用い
て、形成されるケーキ層の厚さを厚くすることができる
ようにして、実機でのろ過速度や残留液分の推測を的確
に行うことができるようにした試験用遠心分離機を提供
することにある。
【0011】本発明の他の目的は、給液から洗浄、脱液
までの各工程でのバスケット内の現象を観察することが
できるようにして、実機へのスケールアップを行った
り、遠心ろ過の試験研究を行ったりするために必要なデ
ータを豊富に得ることができるようにした試験用遠心分
離機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】遠心分離機において、バ
スケットの深さ(軸線方向寸法)が関係するのは、主と
してバスケットの容量を計算する際のみであり、ろ過速
度を求める際には、バスケットの深さを無視してよい。
そのため、試験用の遠心分離機において、バスケットの
深さは、実験データとして重要ではなく、それよりはむ
しろ、バスケット内に実機にできるだけ近い厚さのケー
キ層を形成することが重要である。
【0013】そこで、本発明においては、従来用いてい
たバスケットに代えて、内径に比べて軸線方向寸法が極
端に小さい間隙を内部に有する中空の回転体を用い、該
回転体の軸心部からその内部に原液を供給して遠心ろ過
を行わせるようにした。
【0014】また回転体の端板の少なくとも一部を透明
にすることにより、遠心ろ過の過程で起る現象を観察す
ることができるようした。
【0015】即ち、本発明に係わる試験用遠心分離機
は、中心軸線を一致させた状態で設けられて間隙を介し
て対向配置された円板状の第1及び第2の端板と、該第
1及び第2の端板の外周側に両端板間の間隙を塞ぐよう
設けられて両端板の外周部に接続された環状の周壁部材
とを有して、第1及び第2の端板間の間隙が周壁部材に
形成された多数の透過孔を通して外部に連通させられる
回転体と、第1及び第2の端板の中心軸線を中心にして
回転体を回転駆動する回転駆動装置と、第1及び第2の
端板の中心軸線に沿って回転体内の間隙内に原液を供給
する給液装置とを備えた構成とし、第1及び第2の端板
の少なくとも一方は、その少なくとも一部を透明に形成
する。
【0016】ここで、第1及び第2の端板間の間隔(間
隙の深さ)は、周壁部材の内径の如何に係わりなく、
0.5〜3[cm]程度、好ましくは0.5〜2[cm]程
度の十分に小さい値に設定する。実機へのスケールアッ
プの際の換算を容易にするためには、間隙の深さを1
[cm]とするのがよい。
【0017】上記のように、内部空間の軸線方向寸法を
内径寸法に比べて極端に小さくした回転体を用いて遠心
ろ過を行わせると、回転体内に供給する原液(試料)の
量を少なくして、しかもその内部に形成されるケーキ層
の厚さを厚くすることができるため、ろ過速度や残留液
分の検証を実機に近い形で行わせて、実機にスケールア
ップする際の誤差を少なくすることができ、運転条件の
推定を的確に行わせることができる。
【0018】また上記のように、回転体の端板の少なく
とも一部を透明にしておくと、回転体の回転に同期させ
てストロボライトを発光させる等の方法により回転体の
像を静止させる観察手法を用いることによって、回転体
の端板の透明部分を通してその内部を観察することがで
きるため、給液から洗浄、脱液までの各工程においてバ
スケット内で起る現象を観察することができる。従っ
て、遠心ろ過の研究に用いるデータを収集したり、実機
にスケールアップする際の運転条件を的確に推測したり
することができる。
【0019】ストロボライトによる観察を容易に行うこ
とができるようにするため、回転体に向けて発光するス
トロボライトを予め設けておくのが好ましい。
【0020】このストロボライトは、回転体の観察者側
の面と反対側から回転体に光を照射するように設けるの
が好ましい。例えば、第2の端板側から回転体の内部を
観察するように回転体を設ける場合には、観察者と反対
側の第1の端板側から回転体に光を照射するように、ス
トロボライトを配置する。このようにストロボライトを
配置すると、ストロボライトの光がケーキ層を透過し
て、ケーキ層の断面を明るく浮かび上がらせるため、ケ
ーキ層の断面の観察を明瞭に行わせることができる。
【0021】本発明においてはまた、所定の厚さのケー
キ層を形成するために回転体の内部に供給する原液の量
を少なくすることができるため、高価な薬剤の試験、研
究、開発に要するコストの低減を図ることができる。
【0022】上記給液装置は、例えば、回転体の端板の
中心部に形成した孔に挿入された給液パイプと、該給液
パイプを通して原液を供給する原液供給源とにより構成
することができるが、この給液装置は、原液を外気に触
れることなく回転体の内部に供給し得るように構成する
のが好ましい。
【0023】そのため、本発明に係わる遠心分離機は、
第1及び第2の端板と軸線を共有するように設けられて
第1及び第2の端板の一方の側で回転体に接続された第
1の回転軸と、該第1の回転軸を回転駆動する回転駆動
装置と、第1及び第2の端板と軸線を共有した状態で第
1及び第2の端板の他方の側で回転体に接続されて中空
部内が間隙内に連通させられた中空の第2の回転軸と、
流体供給用のフィードパイプと、第2の回転軸の回転を
妨げない状態で第2の回転軸とフィードパイプとを気密
及び液密に連結する継手とを備えた構成とするのが好ま
しい。
【0024】上記のように、回転体に中空の第2の回転
軸を取り付けて、該第2の回転軸を継手を介してフィー
ドパイプに連結する構造にすると、フィードパイプと第
2の回転軸の中空部内を通して外気に触れることなく、
原液を回転体内に供給することができるので、ケーキが
汚染されるのを防ぐことができる。
【0025】本発明の好ましい実施態様では、中心軸線
を一致させた状態で設けられて間隙を介して対向配置さ
れた円板状の第1及び第2の端板と、該第1及び第2の
端板の外周側に両端板間の間隙を塞ぐよう設けられて両
端板の外周部に接続された環状の周壁部材と、第1及び
第2の端板を間にして対向配置されて外周寄りの部分が
周壁部材に締結された円板状の第1及び第2のカバー板
とを有して、第1及び第2の端板間の間隙が周壁部材に
形成された多数の透過孔を通して外部に連通させられて
いる回転体と、第1及び第2の端板の中心軸線を中心に
して回転体を回転駆動する回転駆動装置と、第1の端板
及び第2の端板の中心軸線に沿って第1及び第2の端板
間の間隙内に原液を供給する給液装置とが設けられる。
この場合、第1及び第2の端板はガラス板等の透明な材
料により形成する。また、第1及び第2のカバー板の少
なくとも一方には、少なくとも1つの窓を形成してお
く。
【0026】上記のように、第1及び第2のカバー板の
間に第1及び第2の端板と周壁部材とを挟み込む構造に
すると、第1及び第2のカバー板により機械的な強度を
確保することができるため、第1及び第2の端板として
ガラス板などの透明板を用いることができ、回転体の内
部を目視し得るようにするための構造を簡単に実現する
ことができる。
【0027】上記のように第1及び第2のカバー板を設
ける場合には、周壁部材の軸線方向の中間部に、内径側
に突出した突条部(突起)を周設して、該周壁部材の軸
線方向の一端側及び他端側の内周部にそれぞれ第1の端
板及び第2の端板を嵌合させ、両端板を周壁部材の突条
部に当接させることにより、軸線方向に位置決めするよ
うにするのが好ましい。この場合、第1及び第2のカバ
ー板は、周壁部材と第1及び第2の端板とを間にして対
向配置して、それぞれの外周寄りの部分を周壁部材に締
結する。
【0028】上記のように第1及び第2のカバー板を設
ける場合、第1のカバー板に第1の回転軸を接続し、第
2のカバー板の中心部に中空の第2の回転軸を接続し
て、該第2の回転軸内の中空部を回転体内に連通させる
ようにするのが好ましい。この場合、第2の回転軸の回
転を妨げない状態で第2の回転軸とフィードパイプとを
気密かつ液密に連結する継手を設けて、該継手を通して
回転体内に原液を供給するようにするのが好ましい。
【0029】このように構成すると、原液を外気に触れ
させることなく、回転体内に供給することができる。ま
たフィードパイプを通して圧縮されたガスを回転体内に
供給することもできるので、回転体内の圧力を上昇させ
た状態で遠心ろ過を行った際の効果を確認するための試
験をも行うことができる。
【0030】本発明の好ましい実施態様では、上記回転
体を収容するケーシングが設けられて、第1のカバー板
に取り付けられた第1の回転軸が、第1の軸受装置を介
してケーシングに支持される。また第2の回転軸とフィ
ードパイプとを連結する継手もケーシングに支持され
る。
【0031】このように構成すると、回転体がその両側
で回転軸により支持されることになるので、回転体を安
定に支持することができる。
【0032】本発明に係わる遠心分離機においては、フ
ィードパイプを原液供給源と圧縮ガス供給源とに選択的
に接続する切換バルブを設けて、該バルブによりフィー
ドパイプを原液供給源または圧縮ガス供給源に切換接続
することができるようにしておくのが好ましい。
【0033】なお、原液のろ過を行うためには、周壁部
材に形成する透過孔を微細にしておいてもよいが、周壁
部材の加工を容易にし、脱液を円滑に行わせ、かつ回転
体のクリーニングを容易にするためには、周壁部材に形
成する透過孔の径を比較的大きくして、周壁部材の内周
面の前記間隙内に臨む部分に添わせてフィルタを配置す
るのが好ましい。
【0034】このフィルタとしては、微細な孔を無数に
有する円弧状の多孔板と、金網との積層体を用いるのが
好ましい。
【0035】多孔板としては、薄い金属板にレーザ加工
により無数の孔を形成したものを用いることができる。
【0036】上記のようなフィルタを用いた場合、原液
中の結晶(ケーキ)は多孔板の孔を通過できないため、
該多孔板の内周側に層をなして堆積する。液分は、多孔
板の孔を通して金網内に流入した後、周壁部材の透過孔
から外部に排出される。
【0037】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係わる試験用遠
心分離機の構成例を示したもので、同図において1はケ
ーシング、2はケーシング1内に収容された回転体であ
る。
【0038】ケーシング1は底板100と、下端が底板
100に接続された円筒状のケーシング本体101と、
ケーシング本体101の上端の開口部を閉じるように、
該本体101の上端に着脱可能に取り付けられた蓋板1
02とを備えている。
【0039】蓋板102は、半円形状に形成された第1
の半部102Aと第2の半部102Bとに分割されてい
て、第1の半部102Aはヒンジ106により本体10
1に回動自在に支持されている。また第2の半部102
Bは、ボルト107により本体101に着脱可能に取り
付けられている。図示の例では、第2の半部102B
の、第1の半部102A寄りの端部が、第1の半部10
2Aの上にオーバラップするように形成されていて、第
2の半部102Bを取り外した状態で、第1の半部10
2Aをヒンジ106を中心に回動させて開くことができ
るようになっている。
【0040】蓋板102の第1の半部102Aにはガラ
ス板3が取り付けられた窓部102aが少なくとも1つ
形成されていて、該窓部102aのガラス板を通してケ
ーシング1内を観察することができるようになってい
る。
【0041】ケーシング1の内側には、該ケーシング内
を上下に仕切る仕切壁103が形成され、該仕切壁10
3の中央部には、ケーシング本体101と軸線を共有す
る軸受保持用のボス部104が形成されている。仕切壁
103は一方向に傾斜した状態で設けられ、ケーシング
本体101には、仕切壁103の最も低い部分に臨む排
液口105が形成されている。
【0042】ボス部104の内側には液密保持構造の軸
受装置4が保持され、該軸受装置4によりケーシング本
体101と軸線を共有する第1の回転軸5が回転自在に
支持されている。
【0043】ケーシング1の底板100の上にはインバ
ータにより駆動されるモータ6が、その出力軸を上方に
向けて支持され、該モータ6の出力軸に第1の回転軸5
の下端が連結されている。
【0044】第1の回転軸5の上端寄りの部分にはテー
パ部5aが形成され、開口部を上方に向けた状態で設け
られたカップ状のアダプタ7に形成されたテーパ孔7a
にテーパ部5aが嵌合されている。第1の回転軸5の上
端にはネジ部が形成されていて、アブプタ7内に挿入さ
れた第1の回転軸の上端のネジ部にナット8が螺合さ
れ、該ナット8によりアダプタ7が回転軸5に締結され
ている。
【0045】アダプタ7の開口部を塞ぐように円板状の
回転体支持板9がボルト10により取り付けられてい
る。
【0046】回転体2は、周壁部材200と、第1の端
板201A及び201Bと、第1及び第2のカバー板2
02A及び202Bと、フィルタ205とを備えてい
る。
【0047】周壁部材200は、図2及び図5(A),
(B)に示すように環状に形成されていて、その軸線方
向の中間部には、内径側に突出した突条部(突起)20
0aが周設されている。周壁部材の突条部200aが設
けられた部分を径方向に貫通させて、多数の透過孔20
0b,200b,…が放射状に形成されるとともに、後
記するフィルタを取り付けるためのボルトを挿通する4
個のボルト挿通孔200cが90度間隔で形成されてい
る。周壁部材200にはまた、透過孔が形成された部分
を避けて、軸線方向の一端側に開口したネジ孔200d
と、軸線方向の他端側に開口したネジ孔200eとが形
成されている。周壁部材200の一端側の内周部200
fの内径と他端側の内周部200gの内径は等しく設定
されている。
【0048】第1及び第2の端板201A及び201B
は、円板状のガラス板からなっていて、それぞれの中央
部には、アダプタ7の開口部の内径よりも小さい内径を
有する孔201A1及び201B1が、それぞれの中心をそ
れぞれの端板201A及び201Bの中心に一致させた
状態で形成されている。端板201A及び201Bの外
径は、周壁部材200の軸線方向の一端側及び他端側の
内周部200f及び200gにほぼ隙間なく嵌合し得る
大きさに設定され、それぞれの厚さは、周壁部材200
の軸線方向の一端側及び他端側の内周部201A1及び2
00B1の軸線方向寸法よりも僅かに小さく設定されてい
る。
【0049】第1及び第2の端板201A及び201B
はそれぞれの中心軸線を一致させた状態で配置されて、
周壁部材200の軸線方向の一端側及び他端側の内周に
嵌合され、両端板間に隙間Gが形成されている。隙間G
の軸線方向寸法(端板201A,201Bの間の間隔)
は、その内径(突条部200aの内径)に比べて極端に
小さく設定されている。
【0050】第1及び第2のカバー板202A及び20
2Bはガラス板からなる端板201A及び201Bの固
定と保護とを図るために設けられたものである。第1の
カバー板202Aは、図6(A)及び(B)に示すよう
に、円板状の金属板からなっていて、その外径は周壁部
材200の外径に等しく設定されている。カバー板20
2Aの外周寄りの部分は厚さが薄く形成されたフランジ
部202A1となっていて、フランジ部202A1と該フラ
ンジ部よりも内径側の部分との間に、周壁部材200の
軸線方向の一端側の周壁部200fの開口端側の内周に
嵌合する段部202A2が形成されている。フランジ部2
02A1には、該フランジ部を厚み方向に貫通した多数の
取付孔202A3,202A3,…が周壁部材200のネジ
孔200d,200d,…と整合し得る状態で設けられ
ている。
【0051】第1のカバー板202Aの中央部にはネジ
孔202A4が形成され、このネジ孔を囲むように4つの
取付孔202A5が形成されている。また4つの取付孔2
02A5を囲むように、Oリング嵌合溝202A6が形成さ
れている。
【0052】第1のカバー板202AのOリング嵌合溝
202A6とフランジ部202A1との間の部分には、4つ
の円形の窓部202A7が90度間隔で形成されている。
【0053】この第1のカバー板202Aは、Oリング
嵌合溝202A6にOリングを嵌合させた後、その段部2
02A2を第1の端板201Aが嵌合された周壁部材20
0の軸線方向の一端側の内周に嵌合させた状態で配置さ
れ、各取付孔202A3を通して周壁部材200の各ネジ
孔200dにねじ込まれたボルト203により周壁部材
200に締結される。
【0054】第2のカバー板202Bは、図7(A)及
び(B)に示すように、円板状の金属板からなってい
て、その外径は周壁部材200の外径に等しく設定され
ている。第1のカバー板202Aと同様に、第2のカバ
ー板202Bの外周寄りの部分は厚みが薄く形成された
フランジ部202B1となっていて、フランジ部202B1
と該フランジ部よりも内径側の部分との間に、周壁部材
200の軸線方向の他端側の内周部200gの開口端側
の内周に嵌合する段部202B2が形成されている。フラ
ンジ部202B1には、該フランジ部を厚み方向に貫通し
た多数の取付孔202B3,202B3,…が周壁部材20
0のネジ孔200e,200e,…と整合し得る状態で
設けられている。
【0055】第2のカバー板202Bの中央部には第2
の端板201Bの中央の孔201B1と整合する孔202
B4が形成され、この孔202B4を囲むように4つのネジ
孔202B5が形成されている。また4つのネジ孔202
B5を囲むように、Oリング嵌合溝202B6が形成され、
Oリング嵌合溝202B6とフランジ部202B1との間の
部分に、4つの円形の窓部202B7が90度間隔で形成
されている。
【0056】第2のカバー板202Bは、Oリング嵌合
溝202B6にOリングを嵌合させた後、その段部202
B2を第2の端板201Bが嵌合された周壁部材200の
軸線方向の他端側の内周に嵌合させた状態で、かつ4つ
の窓部202B7をそれぞれ第1のカバー板202Aの4
つの窓部202A7に整合された状態で配置され、取付孔
202B3,202B3を通して周壁部材200のネジ孔2
00eにねじ込まれたボルト204により周壁部材20
0に締結される。
【0057】周壁部材200の内周にはフィルタ205
が取り付けられている。図2に示したように、フィルタ
205は、周壁部材200の内周面の間隙G内に臨む部
分(突条部200aの内周面)に添うように円弧状に形
成された4つのフィルタ構成部材205A〜205Dか
らなっている。図3及び図4は各フィルタ構成部材の構
成例を示したもので、図3は正面図、図4は拡大断面図
である。図示のフィルタ構成部材は、極弧角が90度よ
りも僅かに小さく設定された円弧状の多孔板205a
と、該多孔板205aの外周に貼り付けられた細密な金
網205bとの積層体からなっている。フィルタ構成部
材205A〜205Dのそれぞれの極弧角は90度より
も僅かに小さく設定され、それぞれの幅寸法は、周壁部
材200の突条部200aの幅寸法にほぼ等しく設定さ
れている。多孔板205aは、薄い金属板にレーザ加工
により微細な孔を無数に形成したものからなっている。
【0058】フィルタ構成部材205A〜205Dは、
それぞれの金網205bを周壁部材200の突条部20
0aの内周面に添わせた状態で、かつそれぞれの両端を
周壁部材200の隣り合うボルト挿通孔200c,20
0cの近傍に位置させた状態で、周壁部材の突条部20
0aの内周に並べて配置されて、図8(A)及び(B)
に示したような締結具206と、ナット207(図2参
照)とにより、周壁部材200に固定されている。
【0059】図示の締結具206は、ボルト206aと
該ボルト206aの一端に固定された鍔板206bとか
らなっていて、そのボルト206aが周壁部材200に
設けられたボルト挿通孔200cに挿入されるととも
に、鍔板206bが隣り合うフィルタ構成部材の端部に
当接された状態で配置される。そして、周壁部材200
の外周側から各締結具のボルト206aにナット207
が螺合され、該ナット207の締め付けにより、フィル
タ構成部材205A〜205Dが周壁部材200に固定
される。
【0060】上記の回転体2においては、その内部に形
成された間隙Gの深さ(回転体の軸線方向に計った寸
法)を該間隙Gの内径に比べて極端に小さくしてある。
そのため、従来の遠心分離機で用いられていたバスケッ
トが円筒形であったのに対し、本発明で用いる回転体
は、その全体が偏平でほぼ円盤状を呈している。
【0061】上記回転体2は、その中心軸線を第1の回
転軸5の中心軸線に一致させた状態で配置され、第1の
カバー板202Aの取付孔202A5を通して回転体支持
板9のネジ孔に螺合されたボルト12により回転体支持
板9に締結される。そして、第1の端板201Aの中央
の孔201A1に円板状の蓋板206が嵌合され、該蓋板
205の中央部に設けられた孔を貫通したボルト207
がネジ孔202A4に螺合されて、蓋板205が第1のカ
バー板202Aに締結される。
【0062】回転体2の第2のカバー板202Bの中央
の孔202B4には、大径部15Aと小径部15Bとを有
する環状のアダプタ15の小径部15Bが嵌合され、該
アダプタ15の大径部15Aに、中空の第2の回転軸1
6の一端に形成されたフランジ16aが当接されてい
る。そして、第2のカバー板202Bの各ネジ孔202
B5に螺合されたスタッドボルト17がアダプタ15の大
径部15Aとフランジ16aとに設けられた孔に挿入さ
れ、フランジ16aから突出したスタッドボルト17の
端部に螺合されたナット18により、第2の回転軸16
が回転体2に締結されている。第2の回転軸16の中空
部はアダプタ15の中空部を通して回転体2内の間隙G
内に連通させられている。
【0063】中空の第2の回転軸16はケーシング1の
蓋板102の第2の半部102Bに取り付けられたブラ
ケット108にボルト止めされた継手20を介してフィ
ードパイプ21の一端に連結されている。継手20は、
第2の回転軸16とフィードパイプ21とを、第2の回
転軸16の回転を妨げることなく気密かつ液密に連結す
るもので、この継手20としては、ロータリジョイント
として市販されているものを用いることができる。
【0064】フィードパイプ21は、回転体2内の間隙
Gに原液や圧縮ガスを供給するために設けられたもの
で、その他端は、3方切換えバルブ22を介して原液供
給源23につながる原液供給管24と、図示しない圧縮
ガス供給源に繋がるホース25とに接続されている。図
示の原液供給源23は、ホッパからなっていて、該ホッ
パとフィードパイプ21とを連通させ、フィードパイプ
21とホース25との連通を絶つようにバルブ22を切
り換えた状態で、該ホッパ内に原液を流入させることに
より、原液供給管24とバルブ22とフィードパイプ2
1と第2の回転軸16内とを通して回転体2内の間隙G
内に原液を供給するようになっている。
【0065】またフィードパイプ21とホッパとの連通
を絶ち、フィードパイプ21とホース25とを連通させ
るようにバルブ22を切り換えた状態で、コンプレッサ
やガスボンベ等の図示しない圧縮ガス供給源からホース
25とバルブ22とフィードパイプ21と第2の回転軸
16内とを通して回転体2内の間隙G内に圧縮ガスを供
給することができるようになっている。また必要な場合
には、ホース25に真空ポンプを接続することにより、
回転体2内を減圧することもできる。
【0066】上記の例では、アダプタ15と、中空の第
2の回転軸16と、継手20と、フィードパイプ21
と、バルブ22と、ホッパ23と、原液供給管24とに
より、第1及び第2の端板201A及び201Bの中心
軸線に沿って間隙内に原液を供給する給液装置が構成さ
れている。
【0067】図示の例では、ケーシング1の仕切壁10
3に液分に対してシールされた構造のストロボライト3
0が取り付けられていて、回転体2の回転に同期してス
トロボライト30が発する光を回転体2の第1の端板2
01Aに向けて照射することができるようになってい
る。
【0068】図示の例ではまた、ケーシング1の蓋板1
02の第1の半部102Aの下面にも防液構造のストロ
ボライト31が取り付けられていて、回転体2の回転に
同期してストロボライト31が発する光を回転体2の第
2の端板201Bに照射することができるようになって
いる。
【0069】上記の遠心分離機において、インバータモ
ータ6を駆動して回転体2を高速回転させた状態で回転
体2内の間隙Gに原液を供給すると、原液は遠心沈降作
用により液分と固形分とに分離され、回転体2内のフィ
ルタ205の上にケーキ層(固形分の層)が形成され
る。液分は、遠心力によりケーキ層内とフィルタ205
と回転体の周壁部材の透過孔200b,200b,…と
を通してケーシング1内に排出され、ケーシング内に排
出された液分は、排液口105から外部に排出されて、
図示しない受液容器内に収容される。
【0070】上記の遠心分離機では、第1の端板201
A及び201Bが透明なガラス板からなっていて、第1
及び第2のカバー板202A及び202Bに窓部が形成
されているため、回転体2の回転に同期させて発光させ
たストロボライト30の光を回転体2に照射しながら該
回転体2を軸線方向からビデオカメラ等のムービィカメ
ラで撮影するか、または目視観察を行うことにより、回
転体2内で生じている現象をリアルタイムで観察するこ
とができる。そのため、遠心ろ過の過程で原液が固形分
と液分とに分離される様子や、ケーキを洗浄する際の母
液と洗浄液との置換状況、ケーキの脱液状況などを直接
観察することができ、回転体2の回転速度を変えながら
これらを観察することにより、給液、脱液、洗浄をそれ
ぞれ行う際に最適な遠心分離機の回転速度を容易に求め
ることができる。
【0071】上記の例では、第1のカバー板202Aに
設けた窓部202A7と第2のカバー板202Bに設けた
窓部202B7とが整合するように配置されているため、
ストロボライト30から放射された光の一部が薄いケー
キ層を透過して観察者の目に到達する。そのため、観察
者は、ケーキ層の内部の様子を明瞭に観察することがで
きる。
【0072】なお、ケーキの性質により、下方のストロ
ボライト30から照射された光がケーキ層を透過するこ
とができないために、ケーキ層の観察を適確に行うこと
ができない場合には、蓋板の第1の半部102Aに取り
付けられたストロボライト31により回転体2の第2端
板201Bに向けて光を照射することにより、回転体2
内のケーキ層の状態を観察することができる。
【0073】また上記の遠心分離機においては、ケーキ
層の洗浄を行った後、ケーシングの蓋板102を開い
て、回転体2の第2のカバー板202Bと第2の端板2
01Bとを外すことにより、リング状に形成されたケー
キ層を採取することができるため、ケーキ層の各部の粒
度分布、残留水分、分級の状態等を分析することができ
る。
【0074】上記の例において、回転体を分解する際に
は、先ず継手20とブラケット108とを連結している
ボルトを外し、蓋板の第2の半部102Bをケーシング
の本体101に締結しているボルト107を外して蓋板
の第2の半部102Bを取り外す。その後、蓋板102
の第1の半部102Aを開いてケーシングの上端を開口
させ、第2の回転軸16を回転体2に締結しているナッ
ト18を外して、第2の回転軸16を継手20とともに
取り外す。次いで第2のカバー板202Bを取り外し、
第2の端板201Bを取り外す。
【0075】本発明に係わる遠心分離機においては、回
転体2の中心部からその内部に原液を供給するため、ケ
ーキ層を回転体2の中心部付近まで形成することができ
る。また回転体2内の間隙Gの軸線方向寸法(深さ)を
充分に小さく設定してあるため、従来よりも少ない試料
(原液)で、従来より厚いケーキ層を形成することがで
きる。
【0076】試験用遠心分離機において求めたろ過速度
や、ケーキ洗浄後の残留液分を実機にスケールアップし
て、実機の運転条件を推定するためには、試験用の遠心
分離機において形成するケーキ層の厚さをできるだけ実
機で形成するケーキ層の厚さに近付けることが望まし
い。この場合、試験用遠心分離機で形成するケーキ層の
軸線方向寸法は余り問題にならないので、試験用遠心分
離機で形成するケーキ層の軸線方向寸法は小さくても何
等差し支えない。
【0077】本発明に係わる遠心分離機において、でき
るだけ少ない試料で厚いケーキ層を形成するためには、
回転体2内に形成する間隙Gの深さ(軸線方向寸法)
を、遠心ろ過作用の検証に支障を来さない範囲で、可能
な限り浅く設定することが好ましい。また間隙Gの深さ
を浅くして、該間隙内に形成されるケーキ層の軸線方向
寸法を小さくしておくと、ストロボライト30の光の一
部がケーキ層を透過するようになるので、観察者と反対
側(上記の例では第1の端板201A側)から回転体2
にストロボライト30の光を当てた状態で、ケーシング
の窓部102aを通して回転体2の窓部202B7を観察
することにより、回転体2内のケーキ層の状態を明瞭に
観察することができる。
【0078】特にケーキ層を洗浄する際に、洗浄液に着
色をしておくと、母液が洗浄液により置換される様子を
明瞭に観察することができる。
【0079】上記のように、回転体2内に形成する間隙
Gの深さ寸法はできるだけ小さく設定するのが好ましい
が、間隙Gを余り浅くすると、回転体内において、原液
と端板201A,201Bとの間に生じる摩擦抵抗がろ
過速度に与える影響を無視できなくなるおそれがある。
間隙Gの深さ寸法は、その内径寸法(フィルタの内径)
の如何に係わりなく、0.5〜3[cm]、好ましくは
0.5〜2[cm]程度の範囲に設定するのが好ましい。
【0080】試作機では、実機へのスケールアップの際
の計算を容易にするために、間隙Gの深さ寸法を1[c
m]に設定した。また試作機で用いた回転体の間隙Gの
内径は、従来の試験用遠心分離機で用いられていたバス
ケット(内径30[cm],深さ16[cm])の内径と同
様に30[cm]とした。この場合、回転体2の間隙G内
に形成するケーキ層の径方向寸法を5[cm]とすると、
形成されるケーキの量は、ほぼ0.4リットルとなり、
原液の結晶濃度を20[%]とすると、必要な試料の量
はほぼ2リットルとなる。上記試作機の回転体と同径の
バスケットを用いた従来の試験用遠心分離機では、同じ
結晶濃度の原液を用いて厚さが2[cm]のケーキ層を形
成するのに14リットルもの試料を必要としたのに対
し、上記試作機によれば、従来のほぼ14%の量の試料
を用いるだけで従来の2.5倍の厚さのケーキ層を形成
することができる。
【0081】上記の例では、回転体2を周壁部材200
と、第1及び第2の端板201A及び201Bと、第1
及び第2のカバー板202A及び202Bと、フィルタ
205とにより構成したが,第1及び第2の端板201
A及び201Bが充分な機械的強度を有している場合に
は、カバー板202A及び202Bを省略することがで
きる。
【0082】また第1及び第2の端板201A及び20
1Bは少なくとも一方が、その一部に透明な部分を有し
ていて、該透明な部分を通して間隙G内を観察し得るよ
うになっていればよい。
【0083】例えば、上記の例において、第1の端板2
01Aを不透明な金属板により形成して第1のカバー板
202Aを省略し、第2の端板201Bのみをガラス板
により形成して、該第2の端板を覆うように第2のカバ
ー板202Bを取り付ける構造にすることができる。
【0084】また第1の端板201A及び201Bの双
方を、ガラス板を取り付けた窓部を有する金属板により
構成して、カバー板202A及び202Bを省略するよ
うにしてもよい。
【0085】例えば、図6に示した第1のカバー板の窓
部202A7を塞ぐようにガラス板を取り付けたものを第
1の端板として用い、図7に示した第2のカバー板の窓
部202B7を塞ぐようにガラス板を取り付けたものを第
2の端板として用いるようにすることができる。
【0086】回転体内のケーキ層の観察を容易にするた
めには、ストロボライトの光の一部がケーキ層を透過し
て観察者の目に到達するように構成しておくのが好まし
い。したがって、第1の端板及び第2の端板をガラスな
どの透明板により構成し、これらの端板を保護する第1
及び第2のカバー板を設ける場合には、上記の実施形態
のように、第1及び第2のカバー板のそれぞれに窓部を
設けて、両カバー板の窓部を整合させた状態で配置する
のが好ましい。
【0087】またカバー板を設けることなく、ガラス板
を取り付けた窓部を備えた金属板により、第1の端板2
01A及び201Bを構成する場合には、両端板の窓部
を互いに整合させた状態で配置するのが好ましい。
【0088】上記の例のように、回転体2に中空の第2
の回転軸を取り付けて、該第2の回転軸とフィードパイ
プ21とを継手を介して連結するようにすると、フィー
ドパイプ21を通して回転体2内に圧縮された空気や不
活性ガスを供給することができるため、回転体内の圧力
を上昇させた状態での遠心ろ過作用の検証を行うことが
できる。
【0089】しかしながら、本発明は上記のように構成
する場合に限定されるものではなく、例えば、回転体内
に圧縮されたガスを供給する必要がない場合には、第2
の端板201Bの中心部に設けた孔内に軸線方向からフ
ィードパイプを挿入して、該フィードパイプを通して回
転体内に原液を供給するようにしてもよい。
【0090】上記の例では、第1のカバー板202A及
び第2のカバー板202Bに設ける窓部を円形とした
が、窓部の形状は上記の例に限定されるものではなく、
例えば、観察範囲を拡大するために、カバー板の中心部
側から外周側に向って末広がり状に広がる扇形の形状の
窓部を各カバー板に設けることもできる。
【0091】図1の例では、フィードパイプ21の長さ
を長くしてホッパ23をケーシング1から外れた位置に
配置しているが、フィードパイプ21を短くして、ホッ
パ23をケーシング1の上方に配置するようにしてもよ
い。
【0092】また回転体2内に圧縮ガスを供給する必要
がない場合には、バルブ22を省略するか、または該バ
ルブとしてストップバルブを用いて、フィードパイプを
直接またはストップバルブを介してホッパや貯液タンク
などの原液供給源に接続するようにしてもよい。
【0093】
【発明の効果】本発明によれば、軸線方向寸法が径方向
寸法に比べて十部に小さい間隙を内部に有する回転体を
用いて遠心ろ過を行わせるようにしたので、回転体内に
供給する原液の量を少なくして、しかもその内部に形成
されるケーキ層の厚さを厚くすることができる。したが
って、本発明に係わる遠心分離機を用いて試験を行え
ば、ケーキ層の厚さを実機で形成されるケーキ層の厚さ
に近付けて、ろ過速度や残留液分の検証を実機に近い形
で行わせることができ、実機にスケールアップする際の
誤差を少なくして、実機の運転条件の推定を的確に行わ
せることができる。
【0094】また本発明においては、回転体の端板の少
なくとも一部を透明に形成したので、回転体の回転に同
期させてストロボを発光させる等の方法により回転体の
像を静止させる観察手法を用いることにより、回転体の
端板の透明部分を通してその内部を観察することができ
る。そのため、給液から洗浄、脱液までの各工程でのバ
スケット内の現象を観察することができ、遠心ろ過の研
究に用いるデータを収集したり、実機にスケールアップ
する際の運転条件を的確に推測したりすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる試験用遠心分離機の構成例を示
した断面図である。
【図2】図1の遠心分離機で用いる回転体の横断面図で
ある。
【図3】図1の遠心分離機で用いるフィルタの正面図で
ある。
【図4】図1の遠心分離機で用いるフィルタの拡大断面
図である。
【図5】(A)は図1の遠心分離機で用いる周壁部材の
縦断面図、(B)は同周壁部材の上面図である。
【図6】(A)は図1の遠心分離機で用いる第1のカバ
ー板の上面図、(B)は同カバー板の縦断面図である。
【図7】(A)は図1の遠心分離機で用いる第2のカバ
ー板の縦断面図、(B)は同カバー板の上面図である。
【図8】(A)及び(B)はそれぞれ図1の遠心分離機
においてフィルタを固定するために用いる締結具の上面
図及び正面図である。
【符号の説明】
1…ケーシング、2…回転体、200…周壁部材、20
1A…第1の端板、201B…第2の端板、202A…
第1のカバー板、202B…第2のカバー板、5…第1
の回転軸、6…モータ、16…第2の回転軸、20…継
手、21…フィードパイプ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸線を一致させた状態で設けられて
    間隙を介して対向配置された円板状の第1及び第2の端
    板と、前記第1及び第2の端板の外周側に両端板間の間
    隙を塞ぐよう設けられて両端板の外周部に接続された環
    状の周壁部材とを有して、前記第1及び第2の端板間の
    間隙が前記周壁部材に形成された多数の透過孔を通して
    外部に連通させられている回転体と、 前記第1及び第2の端板の中心軸線を中心にして前記回
    転体を回転駆動する回転駆動装置と、 前記第1及び第2の端板の中心軸線に沿って前記間隙内
    に原液を供給する給液装置と、 を具備し、 前記第1及び第2の端板の少なくとも一方は、少なくと
    も一部が透明に形成されている、 試験用遠心分離機。
  2. 【請求項2】 中心軸線を一致させた状態で設けられて
    間隙を介して対向配置された円板状の第1及び第2の端
    板と、前記第1及び第2の端板の外周側に両端板間の間
    隙を塞ぐよう設けられて該第1及び第2の端板の外周部
    に接続された環状の周壁部材とを有して、前記第1及び
    第2の端板間の間隙が前記周壁部材に形成された多数の
    透過孔を通して外部に連通させられている回転体と、 前記第1及び第2の端板と軸線を共有するように設けら
    れて前記第1及び第2の端板の一方の側で前記回転体に
    接続された第1の回転軸と、 前記第1の回転軸を回転駆動する回転駆動装置と、 前記第1及び第2の端板と軸線を共有した状態で前記第
    1及び第2の端板の他方の側で前記回転体に接続されて
    中空部内が前記間隙内に連通させられた中空の第2の回
    転軸と、 流体供給用のフィードパイプと、 前記第2の回転軸の回転を妨げない状態で前記第2の回
    転軸と前記フィードパイプとを気密及び液密に連結する
    継手と、 を具備し、 前記第1及び第2の端板の少なくとも一方は、少なくと
    も一部が透明に形成されている、試験用遠心分離機。
  3. 【請求項3】 中心軸線を一致させた状態で設けられて
    間隙を介して対向配置された円板状の第1及び第2の端
    板と、前記第1及び第2の端板の外周側に両端板間の間
    隙を塞ぐよう設けられて両端板の外周部に接続された環
    状の周壁部材と、前記第1及び第2の端板を間にして対
    向配置されて外周寄りの部分が前記周壁部材に締結され
    た円板状の第1及び第2のカバー板とを有して、前記第
    1及び第2の端板間の間隙が前記周壁部材に形成された
    多数の透過孔を通して外部に連通させられている回転体
    と、 前記第1及び第2の端板の中心軸線を中心にして前記回
    転体を回転駆動する回転駆動装置と、 前記第1の端板及び第2の端板の中心軸線に沿って前記
    第1及び第2の端板間の間隙内に原液を供給する給液装
    置と、 を具備し、 前記第1及び第2の端板は透明な材料からなり、 前記第1及び第2のカバー板の少なくとも一方には、少
    なくとも1つの窓が形成されている、 試験用遠心分離機。
  4. 【請求項4】 中心軸線を一致させた状態で設けられて
    間隙を介して対向配置された円板状の第1及び第2の端
    板と、前記第1及び第2の端板の外周側に両端板間の間
    隙を塞ぐよう設けられて両端板の外周部に接続された環
    状の周壁部材と、前記第1及び第2の端板を間にして対
    向配置されて外周寄りの部分が前記周壁部材に締結され
    た円板状の第1及び第2のカバー板とを有して、前記第
    1及び第2の端板間の間隙が前記周壁部材に形成された
    多数の透過孔を通して外部に連通させられている回転体
    と、 前記第1及び第2の端板と軸線を共有するように設けら
    れて前記第1のカバー板に接続された第1の回転軸と、 前記第1及び第2の端板と軸線を共有した状態で前記第
    2のカバー板の中心部に接続されて中空部内が前記第1
    及び第2の端板の間の間隙内に連通させられた中空の第
    2の回転軸と、 流体供給用のフィードパイプと、 前記第2の回転軸の回転を妨げない状態で前記第2の回
    転軸と前記フィードパイプとを気密かつ液密に連結する
    継手と、 を具備し、 前記第1及び第2の端板は透明な材料からなり、 前記第1及び第2のカバー板の少なくとも一方には、少
    なくとも1つの窓が形成されている、 試験用遠心分離機。
  5. 【請求項5】 環状に形成されて軸線方向の中間部に内
    径側に突出した突条部が周設された環状の周壁部材と、
    前記周壁部材の軸線方向の一端側の内周及び他端側の内
    周にそれぞれ嵌合されて前記突条部に当接されて間隙を
    介して対向するように軸線方向に位置決めされた円板状
    の第1及び第2の端板と、前記周壁部材と第1及び第2
    の端板とを間にして対向配置されて外周寄りの部分が前
    記周壁部材に締結された円板状の第1及び第2のカバー
    板とを有して、前記第1及び第2の端板間の間隙が前記
    周壁部材に形成された多数の透過孔を通して外部に連通
    させられている回転体と、 前記回転体を収容するケーシングと、 中心軸線を前記回転体の中心軸線に一致させた状態で前
    記第1の端板に取り付けられて前記ケーシングに第1の
    軸受装置を介して回転自在に支持された第1の回転軸
    と、 中心軸線を前記回転体の中心軸線に一致させた状態で前
    記第2の端板に取り付けられて中空部内が前記第1及び
    第2の端板の間の間隙に連通させられた中空の第2の回
    転軸と、 前記第1の回転駆動軸を回転駆動する回転駆動装置と、 流体供給用のフィードパイプと、 前記第2の回転軸の回転を妨げることなく前記第2の回
    転軸と前記フィードパイプとを気密かつ液密に連結する
    継手と、 を具備し、 前記第1及び第2の端板は透明な材料からなり、 前記第1及び第2のカバー板に互いに整合する窓が少な
    くとも1つずつ形成され、 前記継手は前記ケーシングに支持されている、 試験用遠心分離機。
  6. 【請求項6】 前記フィードパイプを原液供給源と圧縮
    ガス供給源とに選択的に接続する切換バルブを更に備え
    ている請求項2,4または5のいずれかに記載の試験用
    遠心分離機。
  7. 【請求項7】 前記周壁部材の内周面の前記間隙内に臨
    む部分に添わせてフィルタが配置されている請求項1な
    いし6のいずれか1つに記載の試験用遠心分離機。
  8. 【請求項8】 前記フィルタは、微細な孔を無数に有す
    る円弧状の多孔板と、金網との積層体からなっていて、
    前記金網を前記周壁部材側に向けて配置されている請求
    項7に記載の試験用遠心分離機。
  9. 【請求項9】 前記第1及び第2の端板間の間隔が前記
    周壁部材の内径に比べて十分に小さく設定されている請
    求項1ないし8のいずれか1つに記載の試験用遠心分離
    機。
  10. 【請求項10】 前記回転体に向けて発光するストロボ
    ライトを備えている請求項1ないし9のいずれか1つに
    記載の試験用遠心分離機。
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