JP2005021849A - 遠心分離機 - Google Patents
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Abstract
【課題】ケーキ吸引管を用いて、バスケット内のケーキを効率よく回収できる横型の遠心分離機を提供する。
【解決手段】電動機により回転駆動される吸い込み具駆動軸21の一端に吸い込み具22を接続し、この吸い込み具がバスケット10内で退避位置と最終前進位置との間を旋回するようにしておく。吸い込み具22の先端にスリット状の吸い込み口22aと掻取刃22bとを設け、バスケット10を回転させながら吸い込み具22を最終前進位置に向けて旋回させていく過程で、バスケット内のケーキを掻取刃22bにより掻き取り、掻き取ったケーキをそのまま吸引口22aから吸い込んで吸い込み具駆動軸を通して外部に排出する。
【選択図】 図3
【解決手段】電動機により回転駆動される吸い込み具駆動軸21の一端に吸い込み具22を接続し、この吸い込み具がバスケット10内で退避位置と最終前進位置との間を旋回するようにしておく。吸い込み具22の先端にスリット状の吸い込み口22aと掻取刃22bとを設け、バスケット10を回転させながら吸い込み具22を最終前進位置に向けて旋回させていく過程で、バスケット内のケーキを掻取刃22bにより掻き取り、掻き取ったケーキをそのまま吸引口22aから吸い込んで吸い込み具駆動軸を通して外部に排出する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、バスケットの軸線を水平方向に向けて配置する横型の遠心分離機に関するものである。
横型の遠心分離機は、多数の透過孔が形成された円筒状の周壁部と該周壁部の軸線方向の一端を閉じる底壁部と該周壁部の軸線方向の他端の内周から径方向の内側に突出した環状の端部壁とを有して軸線を水平方向に向けた状態で回転自在に支持されたかご形のバスケットと、該バスケットの周壁部の内周に配置されたフィルタと、バスケットを回転駆動する回転駆動装置とを備えていて、バスケット内に供給された原液を、バスケットの回転に伴って生じる遠心力により液分とケーキとに分離する。
横型の遠心分離機では、バスケットがその軸線を水平方向に向けた状態で配置されるため、バスケット内に形成されるケーキの厚みを均一にすることができ、バスケットの振動を少なくすることができる。
また横型の遠心分離機は、バスケットをケーシング内に配置する場合に、該ケーシングの前面のカバーを水平方向に開閉する構造にすることができるため、カバーを開閉するための駆動源を特に必要とせず、構造が簡単になるという特徴がある。更にバスケットが水平方向に開口しているため、バスケット内の観察や、バスケット内の洗浄作業を容易に行うことができるという利点もある。
ところで、遠心分離機は、かご形のバスケット内にケーキを形成するため、得られたケーキを回収することが容易でないという問題を有している。特に不純物の混入を防止するためにバスケットを密閉構造のケーシング内に配置して固液分離処理を行わせる場合には、ケーキの回収に特別の工夫が必要である。
本出願人は、特許文献1に示されているように、ケーキを回収する際にバスケットの中心軸線を水平方向に対して一定の角度傾斜させて、該バスケットの底壁部を斜め下方に向けておくことにより、ケーキの回収率を向上させた遠心分離機を提案した。
この遠心分離機では、バスケット内でケーキを乾燥させた後、バスケット内の上部に配置した掻取刃によりバスケットの内周のケーキを掻き落としてバスケットの下部に集める。そして、ケーキ吸引管の先端をバスケットの下部のケーキ中に進入させてケーキを吸引し、最終的には吸引管の先端を、傾斜したバスケットの周壁部の最下部とバスケットの底壁部との間の隅部に近接した位置に設定した最終吸引位置まで変位させて、最終吸引位置に集ったケーキを吸引して効率よく回収する。
また例えば特許文献2や特許文献3に示されているように、バスケットの内周に形成されたケーキを掻き取るケーキ掻取装置をバスケット内の上部に配置するとともに、バスケットの開口部からバスケット内にシュートを挿入して、ケーキ掻取装置により掻き取られたケーキをシュートを通して外部に排出するようにした遠心分離機が知られている。
特開平9−253532号公報
特開平5−200327号公報
特開2002−143722号公報
特許文献1に示されたように、バスケット内のケーキを乾燥させた後、バスケット内の上部で掻き落としたケーキをバスケット内の下部でケーキ吸引管により吸引排出するようにした場合には、掻き落とされたケーキの微粉末がバスケット内で飛散して、その一部がバスケットの外部に漏れ出るという問題が生じることが明らかになった。ケーキの微粉末がバスケットの外部に漏れ出ると、該微粉末がバスケットを収容しているケーシング内を汚損したり、分離された液分に微粉末が混入したり、せっかく形成したケーキの一部が無駄になったりするため好ましくない。
ケーキを乾燥させることなく掻き落としてケーキ吸引管により吸引排出することも考えられるが、このようにした場合には、ケーキの含水率が高い場合や、ケーキの比重が大きい場合に、吸い込み口全体がケーキで詰まって閉塞状態になり、ケーキの吸引が困難になることが明らかになった。
また特許文献1に示された遠心分離機では、バスケットの軸線が水平方向に対して傾斜させられているため、バスケットを収容するケーシングのカバーを水平方向に開閉する構造にすることができず、その開閉のために油圧シリンダなどの駆動源が必要になるという問題があった。
特許文献2や特許文献3に示されたように、バスケット内にシュートを挿入して、ケーキ掻取装置により掻き取ったケーキをシュートを通してバスケット外に排出するようにすれば、ケーキに含まれる水分が多い場合や、ケーキの比重が大きい場合であっても、問題なくケーキをバスケット外に排出することができるが、従来のこの種の遠心分離機では、バスケット内に、給液パイプなどとともに、ケーキ掻取装置と、シュートとを挿入する必要があるため、遠心分離機の構造が複雑になるのを避けられなかった。また大形のシュートがバスケットの開口部の正面に配置されることになるため、固液分離処理を行う過程でバスケット内を観察し難くなるという問題があった。
本発明の目的は、バスケットの軸線を水平方向に向けた状態で、ケーキを飛散させることなく、かつシュートを用いることなく、容易に吸引排出して回収することができるようにした横型の遠心分離機を提供することにある。
本発明は、多数の透過孔が形成された円筒状の周壁部と該周壁部の軸線方向の一端を閉じる底壁部と該周壁部の軸線方向の他端の内周から径方向の内側に突出した環状の端部壁とを有して中心軸線をほぼ水平方向に向けた状態で回転自在に支持されたバスケットと、バスケットの周壁部の内周に配置されたフィルタと、バスケットを回転駆動する回転駆動装置とを備えた遠心分離機に係わるものである。
本発明においては、軸線を該バスケットの中心軸線と平行させ、一端をバスケット内に向けた状態でバスケットの中心軸線に対して偏心した位置に回転自在に支持された吸い込み具駆動軸と、バスケット内で端部壁の近傍から底壁部の近傍まで伸びるスリット状の吸い込み口と該吸い込み口の長手方向の全長に沿って延びる掻取刃とを先端に有し、後端部が吸い込み具駆動軸の一端に接続されて、吸い込み具駆動軸の回転に伴ってバスケット内で最終前進位置と退避位置との間を旋回させられる中空の吸い込み具と、吸い込み具を退避位置と最終前進位置との間で往復旋回させるように吸い込み具駆動軸を回転駆動する吸い込み具駆動装置と、吸い込み具内を吸引する真空吸引装置とが設けられる。
上記吸い込み具は、退避位置にあるときにバスケットの端部壁の内周部よりも径方向の内側に退避した状態になり、最終前進位置に達したときに吸い込み口及び掻取刃がフィルタの内周面に近接した状態になるように設けられていて、内部にケーキが形成されたバスケットを回転させながら吸い込み具を最終前進位置に向けて旋回させたときに掻取刃により掻き取られたケーキが吸い込み口から吸引排出されるように構成されている。
上記のように、吸い込み口に隣接させて掻取刃を設けて、掻取刃により掻き取ったケーキをそのまま吸い込み口から吸い込むように構成すると、掻取刃により掻き取るケーキの量が過剰にならないように、掻取刃のケーキ内への進入速度(吸い込み具の旋回速度)を設定しておくことにより、吸い込み口がケーキにより詰まるのを防ぎつつ、ケーキの吸引排出を進めることができる。
また吸い込み具の吸い込み口を細長いスリット状に形成しておくと、ケーキの含水率が高い場合でも、吸い込み口全体がケーキにより詰まることはなく、必ず吸い込み口の一部はエアーが流通する状態にあるので、吸い込み口が閉塞された状態になるのを防いで、ケーキの排出を円滑に行わせることができる。
また上記のように、掻取刃を吸い込み具の先端に吸い込み口とともに設けて、掻取刃により掻き取ったケーキをそのまま隣接する吸い込み口から吸い込むようにしておくと、ケーキが乾燥している場合でも、ケーキを飛散させることなく、吸い込み具駆動軸を通して外部に排出することができる。
更に上記のように、吸い込み具の吸い込み口をバスケットの端部壁の近傍から底壁部の近傍に至るように設けるとともに、該吸い込み口の長さ方向の全長に亘るように掻取刃を設けると、該吸い込み口及び掻取刃により、バスケット内の軸線方向のほぼ全体をカバーすることができるため、バスケットを傾斜させなくても、バスケット内のケーキのほぼ全体を回収することができる。従って、バスケットを収容するケーシングのカバーを水平方向に開閉する構造にすることができる等の横型の遠心分離機の特長を活かすことができる。
またバスケット内にシュートを挿入する必要がないため、横型遠心分離機の構成の簡素化を図ることができる。
本発明の好ましい態様では、上記吸い込み具駆動軸が中空に形成されて、吸い込み具が該駆動軸の中空部内を通して真空吸引装置により吸引されるように構成される。
このように構成すると、吸い込み具内を真空吸引装置に接続する配管として吸い込み具駆動軸を兼用することができるため、遠心分離機の構造が複雑になるのを防ぐことができる。
以上のように、本発明によれば、バスケット内を退避位置からバスケットの周壁側の最終前進位置まで旋回するように設けた吸い込み具の先端に吸い込み口と掻取刃とを設けて、掻取刃により掻き取ったケーキをそのまま吸い込み具の吸い込み口から吸い込んで排出するように構成したので、掻取刃により掻き取るケーキの量が過剰にならないように、吸い込み具の旋回速度を設定しておくことにより、吸い込み口がケーキにより詰まるのを防ぎつつ、ケーキの吸引排出を円滑に進めることができる利点がある。
また本発明によれば、吸い込み具の吸い込み口を細長いスリット状に形成したので、ケーキの含水率が高い場合に吸い込み口全体がケーキにより詰まって閉塞状態になるのを防いで、ケーキの排出を円滑に行わせることができる。
更に本発明においては、掻取刃を吸い込み具の先端に吸い込み口とともに設けて、掻取刃により掻き取ったケーキをそのまま隣接する吸い込み口から吸い込むようにしたので、ケーキが乾燥している場合に、ケーキを飛散させることなく、外部に排出することができる。
また本発明においては、吸い込み具の吸い込み口をバスケットの端部壁の近傍から底壁部の近傍に至るように設けるとともに、該吸い込み口の長さ方向の全長に亘るように掻取刃を設けたことにより、一つの吸い込み具の吸い込み口及び掻取刃でバスケット内の軸線方向のほぼ全体をカバーすることができるため、バスケットを傾斜させなくても、バスケット内のケーキのほぼ全体を回収することができる。従って、バスケットを収容するケーシングを設ける場合に、そのカバーを水平方向に開閉する構造にすることができる、バスケット内の洗浄作業が簡単になる等の横型の遠心分離機の特長を活かすことができる。
また本発明によれば、バスケット内にシュートを挿入する必要がないため、横型遠心分離機の構成の簡素化を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明を適用した遠心分離機の一実施形態を側面から見て垂直面に沿って断面して示した側面断面図、図2は図1の遠心分離機で用いる吸い込み具を一部断面して示した上面図、図3は、同吸い込み具の一部を断面して示した正面図である。
図1において、1は設置ベース、2は設置ベース1の上に配置されて該設置ベースにボルトなどにより固定されたベースフレームである。ベースフレーム2の上には、ベース板3が固定され、ベース板3の一端に、該ベース板3と板面が直交するように配置されたフレーム板4の下端が固定されている。フレーム板4には軸受装置5が支持され、この軸受装置5により、回転軸6がその中心軸線を水平方向に向けた状態で回転自在に支持されている。
フレーム板4には、軸線を水平方向に向けた円筒状のケーシング基部7aの一端が固定され、このケーシング基部7aの他端に、カップ状を呈するケーシングカバー7bが開閉自在に取り付けられている。
図示のケーシングカバー7bは、外形が円錐台状を呈するカバー本体7b1と、カバー本体7b1の小径側の端部を閉鎖する端板7b2とからなっていて、カバー本体7b1の大径側の端部が、回動中心軸線を垂直方向に向けた図示しないヒンジを介してケーシング基部7aの他端に取り付けられている。従って、ケーシングカバー7bは、図示のようにケーシング基部7aの開口部を覆う状態になる閉鎖位置と、該ケーシング基部の開口部を開放した状態にする開放位置との間を水平方向に回動することができる。ケーシング基部7aの下部には、後記するバスケットから排出された液分を排出するための排液孔7cが形成されている。この例では、ケーシング基部7aと、ケーシングカバー7bとによりバスケットを収容するケーシング7が構成されている。
なお7dは、閉鎖位置にあるケーシングカバー7bをケーシング基部7aに固定するための固定具である。
軸受装置5により支持された回転軸6の一端は、フレーム板4に取り付けられたシール部材を通してケーシング7内に導入され、ケーシング7内に導入された回転軸の一端にバスケット10が取り付けられている。また回転軸6の他端は軸受装置5の端部から外部に導出され、外部に導出された回転軸の他端にプーリ11が取り付けられている。
バスケット10は、周壁部10aと、該周壁部10aの軸線方向の一端を閉じるように設けられた底壁部10bと、周壁部10aの軸線方向の他端の内周から径方向の内側に突出するように設けられた環状の端部壁10cとを有するかご形のもので、このバスケット10は、その底壁部10bの中央部に設けられたボス10dを回転軸6に結合することにより、中心軸線を水平方向に向けた状態でケーシング内に回転自在に支持されている。
バスケットの周壁部10aには多数の透過孔(図示せず。)が、該周壁部全体に均一に分散させた状態で形成され、周壁部10aの内周には、多孔板と金網との積層体などにより構成されたフィルタ12が取り付けられている。
ベース板3の上にはバスケット10の回転駆動源である電動機15が取り付けられ、電動機15の回転軸に取り付けられたプーリ16と、回転軸6に取り付けられたプーリ11とにベルト17が巻掛けされている。
電動機15とプーリ11及び16とベルト17とにより、バスケット10を回転駆動する回転駆動装置18が構成されている。
ベース板3にはまた、軸受装置5と回転駆動装置18とを覆うカバー19が取り付けられている。
バスケット10の端部壁10cに対向するケーシングカバーの端板7b2の下部には、本発明に係わる遠心分離機の特徴部分であるケーキ排出装置20が取り付けられている。
このケーキ排出装置20は、軸線をバスケット10の中心軸線と平行させ、一端をバスケット10内に向けた状態でバスケット10の中心軸線に対して偏心した位置に回転自在に支持された吸い込み具駆動軸21と、後端部が吸い込み具駆動軸21の一端に接続されて、吸い込み具駆動軸21の回転に伴ってバスケット10内で最終前進位置と退避位置との間を旋回させられる吸い込み具22と、吸い込み具22を退避位置と最終前進位置との間で往復旋回させるように吸い込み具駆動軸21を回転駆動する吸い込み具駆動装置23と、吸い込み具駆動軸21を通して吸い込み具22内を吸引する真空吸引装置25とからなっている。吸い込み具22の先端には、バスケット10内で、端部壁10cの近傍から底壁部10bの近傍まで伸びるスリット状の吸い込み口22a(図3参照)と、吸い込み口22aの長手方向に沿って、該吸い込み口に隣接する位置を該吸い込み口の長手方向の全長に亘って延びる掻取刃22bとが設けられている。
更に詳細に説明すると、図示の吸い込み具駆動軸21は、軸線をバスケットの中心軸線と平行させた状態で、バスケットの中心に対して偏心した位置に配置されていて、その軸心部には中空部21aが形成されている。吸い込み具駆動軸21は、ケーシングカバーの端板7b2に取り付けられた軸受け装置24により回転自在に支持されている。
吸い込み具22は、バスケットの端部壁10cの近傍から底壁部10bの近傍まで伸びるスリット状の吸い込み口22aと、吸い込み口22aの長手方向の全長に亘って伸びる掻取刃22bとを先端に有する先端部材22Aと、この先端部材22Aの後端部を吸い込み具駆動軸21の一端に接続する湾曲した接続管22Bとからなっている。
図示の先端部材22Aは、後端部から前端部側に向かって末広がり状に形成された中空のホーン状本体部22A1と、本体部22A1の先端部からバスケットの回転方向の後方側に鈎形に湾曲させられた端末部22A2とを一体に有していて、端末部22A2の先端側の開口部が、吸い込み口22aとなっている。
また吸い込み口22aの幅方向の両側の端縁部のうち、バスケットの回転方向(図3の矢印CW方向)の前方側に位置する一方の端縁部が他方の端縁部よりもバスケットの周壁部側に突出させられて、該一方の端縁部により、吸い込み口22aの長手方向に伸びる掻取刃22bが形成されている。
先端部材22Aの後端部を吸い込み具駆動軸21の一端に接続する接続管22Bは、先端部材22Aの後端部に一端が溶接されて該先端部材内に連通させられた湾曲管からなっている。接続管22Bの他端にはフランジ22B1が形成され、このフランジ22B1が吸い込み具駆動軸21の一端に形成されたフランジ21aにボルト30により締結されて、接続管22B内と吸い込み具駆動軸21内とが連通させられている。
本発明においては、吸い込み具駆動軸21を回転させた際に、吸い込み具22が図3に鎖線で示した退避位置と、同図に実線で示した最終前進位置との間を旋回するように、吸い込み具22の各部の寸法及び形状が定められていて、吸い込み具22が退避位置にあるときに、図3に鎖線で示したように吸い込み具22がバスケットの端部壁10cの内周に相応する位置よりも径方向の内側に退避した状態になり、吸い込み具22が最終前進位置に達したときに吸い込み口22a及び掻取刃22bがバスケットの周壁部の内周のフィルタ12に近接した状態(僅かな隙間を介して対向した状態)になるようになっている。
本実施形態では、図3に実線で示したように、吸い込み具22が最終前進位置にあるときに、掻取刃22bと、該掻取刃22bに相対する吸い込み口22aの端縁部22cとがバスケットの中心軸線を含む垂直面O−Oの両側に配置されて、端縁部22cとバスケットの内周のフィルタ12との間に、掻取刃22bとフィルタ12との間の隙間よりも大きな隙間gが形成されるように、先端部材22Aが形成されている。
吸い込み具駆動装置23は、電動機31と、軸受け装置24の端部に支持されたギアボックス32内に収容された減速機33とからなっていて、電動機31の回転を減速機33により減速して吸い込み具駆動軸21に伝達することにより、該吸い込み具駆動軸21を往復回転させるようになっている。
吸い込み具駆動軸21の他端は、該駆動軸21の回転を許容する継手(図示せず。)を介して配管34の一端に接続され、配管34の他端が真空吸引装置25の吸い込み口に接続されている。
またケーシングの端板7b2には、バスケット内に原液を供給する給液パイプ35や、洗浄液を供給する洗浄液供給パイプ、バスケット内に原液を供給した際にバスケット内に形成される液面を検出する液面検出器(いずれも図示せず。)などが取り付けられている。
図1に示した遠心分離機を用いて原液を液分とケーキとに分離する処理を行う際には、バスケット10を所定の回転速度で回転させながら、給液パイプ35を通してバスケット10内に原液を供給する。給液の過程で図示しない液面検出器により原液の液面が限界位置に達したことが検出されたときにバスケット内への原液の供給を中断する。バスケットの回転に伴って生じる遠心力により原液中の液分がフィルタ12を通してバスケット外に排出され、原液に含まれるケーキがバスケット10の周壁部10aの内周に配置されたフィルタ12の内周に堆積していく。バスケット外に排出された液分はケーシング7内を流下して排液孔7cから外部に排出される。
脱液が進み、液面が所定レベルまで低下したことが検出されたときに原液の供給を再開し、液面が限界レベルに達したことが検出されたときに再び原液の供給を中断する。
上記の動作を繰り返えすと、バスケットの内周に形成されるケーキ層の厚みが厚くなっていき、ケーキ層の厚みの増大に伴って脱液にかかる時間が長くなっていく。ケーキ層の厚みが充分に厚くなって、液面レベルの低下が一定の時間以内に検出されない状態が生じたときにバスケット内への原液の供給を停止し、給液工程を終了する。給液工程が終了した後、バスケット10を脱液時の回転速度まで増速し、予め実験的に求めた一定の脱液時間の間その回転速度を保って脱液を行わせる。
脱液時間が経過した後バスケット内のケーキを洗浄する洗浄工程を行う。この洗浄工程では、洗浄時に適した回転速度でバスケットを回転させながら洗浄液供給パイプを通してバスケット内に洗浄液を供給し、この洗浄液によりバスケット内のケーキを洗浄する。一定の洗浄時間が経過した後、バスケットを脱液回転速度まで増速してケーキ中に含まれる洗浄液をケーキから離脱させる。
洗浄工程が終了し、脱液を行わせた後、バスケット10を一方向(本実施形態では、ケーキ掻取時の回転方向、この例では図3に示す矢印CW方向)に低速で回転させながら吸い込み具22をバスケットの周壁部側に旋回させて、その先端の掻取刃22b,22cをバスケット10内に形成されたケーキ中に進入させる。
バスケット10を回転させながら吸い込み具22をバスケットの周壁部側に旋回させると、バスケットの回転方向の後方側に位置する掻取刃22cがケーキに接触して該ケーキを掻き取る。掻き取られたケーキはそのまま吸い込み口22aから吸い込まれて吸い込み具駆動軸21内の中空部と配管34とを通して回収される。
吸い込み口22aは、バスケットの軸線方向のほぼ全体をカバーするように設けられているため、吸い込み具22を最終前進位置に向けて旋回させていく単純な動作でバスケット内のほとんどすべてのケーキを回収することができる。
吸い込み具22を最終前進位置に向けて旋回させていく際の旋回速度は、掻き取るケーキの量を、吸い込み口を詰まらせることがない程度の量に抑えるように、バスケットの回転速度との関係で適当な大きさに設定する。
上記の説明では、吸い込み具の吸い込み口22a及び掻取刃22bを、バスケットの軸線方向に細長く伸びるように形成したが、吸い込み口22a及び掻取刃22bは、バスケットの端部壁の近傍から底壁部の近傍に至るように(バスケット内の軸線方向のほぼ全体をカバーするように)設けられていればよく、バスケットの軸線方向に対して多少傾斜した方向に設けられていてもよい。
上記の一連の動作は、バスケットを駆動する電動機15、給液パイプへの原液の供給を制御するバルブ、吸い込み具駆動軸21を回転駆動する電動機31などを所定のシーケンスで動作させるように制御することにより、自動的に行わせることができる。
上記のように、吸い込み口22aに隣接させて掻取刃22bを設けて、掻取刃22bにより掻き取ったケーキをそのまま吸い込み口22aから吸い込むように構成すると、掻取刃22bにより掻き取るケーキの量が過剰にならないように掻取刃のケーキ内への進入速度(吸い込み具22の最終前進位置側への旋回速度)を設定しておくことにより、吸い込み口がケーキにより詰まるのを防ぎつつ、ケーキの吸引排出を進めることができる。
また上記のように、吸い込み具22の吸い込み口22aを細長いスリット状に形成しておくと、ケーキの含水率が高い場合でも、吸い込み口全体がケーキにより詰まることはなく、必ず吸い込み口の一部はエアーが流通する状態にあるので、吸い込み口が閉塞された状態になるのを防いで、ケーキの排出を円滑に行わせることができる。
更に上記のように、吸い込み具の吸い込み口をバスケットの端部壁の近傍から底壁部の近傍に至るように設けるとともに、該吸い込み口の長さ方向の全長に亘るように掻取刃を設けると、該吸い込み口及び掻取刃により、バスケット内の軸線方向のほぼ全体をカバーすることができるため、バスケットを傾斜させなくても、バスケット内のケーキのほぼ全体を回収することができる。
上記の説明では、ケーキを洗浄した後、乾燥する工程を行うことなく吸い込み具22によりケーキを掻き取って吸引排出するようにしたが、ケーキを乾燥させた後に吸い込み具を最終前進位置側に旋回させてケーキの掻取と吸引排出とを行うようにすることもできる。本発明では、吸い込み具の先端に吸い込み口とともに掻取刃を設けて、この掻取刃により掻き取ったケーキをそのまま隣接する吸い込み口から吸い込むように構成されているため、ケーキが乾燥している場合でも、ケーキを飛散させることなく、外部に排出することができる。
上記の実施形態では、吸い込み具駆動軸21を中空に形成して、吸い込み具の接続管22Bを駆動軸21の中空部内を通して真空吸引装置に接続するようにしているが、吸い込み具駆動軸21は中実に形成してもよい。吸い込み駆動軸を中実に形成する場合には、吸い込み具22の旋回を妨げないように可撓性を持たせた配管の一端を吸い込み具22に接続し、該配管をケーシングの端部壁7b2を貫通させて外部に導出して、真空吸引装置に接続するようにすればよい。
上記の実施形態では、バスケットをケーシング内に収容しているが、バスケットをケーシング内に収容しない形式の遠心分離機にも本発明を適用することができるのはもちろんである。
2 ベースフレーム
5 軸受装置
6 回転軸
7 ケーシング
10 バスケット
10a 周壁部
10b 底壁部
10c 端部壁
12 フィルタ
20 ケーキ排出装置
21 吸い込み具駆動軸
22 吸い込み具
22a 吸い込み口
22b 掻取刃
23 吸い込み具駆動装置
25 真空吸引装置
5 軸受装置
6 回転軸
7 ケーシング
10 バスケット
10a 周壁部
10b 底壁部
10c 端部壁
12 フィルタ
20 ケーキ排出装置
21 吸い込み具駆動軸
22 吸い込み具
22a 吸い込み口
22b 掻取刃
23 吸い込み具駆動装置
25 真空吸引装置
Claims (2)
- 多数の透過孔が形成された円筒状の周壁部と該周壁部の軸線方向の一端を閉じる底壁部と該周壁部の軸線方向の他端の内周から径方向の内側に突出した環状の端部壁とを有して中心軸線をほぼ水平方向に向けた状態で回転自在に支持されたバスケットと、前記バスケットの周壁部の内周に配置されたフィルタと、前記バスケットを回転駆動する回転駆動装置とを備えた遠心分離機において、
軸線を該バスケットの中心軸線と平行させ、一端を前記バスケット内に向けた状態で前記バスケットの中心軸線に対して偏心した位置に回転自在に支持された吸い込み具駆動軸と、
前記バスケット内で前記端部壁の近傍から底壁部の近傍まで伸びるスリット状の吸い込み口と該吸い込み口の長手方向の全長に沿って延びる掻取刃とを先端に有し、後端部が前記吸い込み具駆動軸の一端に接続されて、前記吸い込み具駆動軸の回転に伴って前記バスケット内で最終前進位置と退避位置との間を旋回させられる中空の吸い込み具と、
前記吸い込み具を前記退避位置と最終前進位置との間で往復旋回させるように前記吸い込み具駆動軸を回転駆動する吸い込み具駆動装置と、
前記吸い込み具内を吸引する真空吸引装置とを具備し、
前記吸い込み具は、前記退避位置にあるときに前記バスケットの端部壁の内周部よりも径方向の内側に退避した状態になり、前記最終前進位置に達したときに前記吸い込み口及び掻取刃が前記フィルタの内周面に近接した状態になるように設けられ、
内部にケーキが形成された前記バスケットを回転させながら前記吸い込み具を前記最終前進位置に向けて旋回させたときに前記掻取刃により掻き取られたケーキが前記吸い込み口から吸引排出されるように構成されていること、
を特徴とする遠心分離機。 - 前記吸い込み具駆動軸は中空に構成されていて、前記吸い込み具の中空部内が前記吸い込み具駆動軸内に連通させられ、
前記真空吸引装置は、前記吸い込み具駆動軸内を通して前記吸い込み具内を吸引するように構成されている請求項1に記載の遠心分離機。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008546516A (ja) * | 2005-06-15 | 2008-12-25 | フィマ マシーネンバウ ゲーエムベーハー | 改善されたプロセス分析技術を備える遠心分離装置 |
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WO2023141763A1 (zh) * | 2022-01-25 | 2023-08-03 | 浙江大学 | 臂式离心机高离心力环境高压液体输送系统 |
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2003
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