JP2008534446A - 置換スルホキシド化合物、その調製方法、およびその使用方法 - Google Patents

置換スルホキシド化合物、その調製方法、およびその使用方法 Download PDF

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Abstract

式(I)を有する光学的に純粋な化合物、その薬学的に許容される塩、およびその薬学的に許容される溶媒和物、ならびに医薬品および医薬組成物の製造におけるそれらの使用が開示される。ここに定められる化合物を調製するための方法も提供される。式(I)。

Description

本出願は、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれている、2005年3月25日に出願された同じ題名の中国特許出願第200510058962.3号の利益を主張するものである。
発明の背景
1.発明の技術分野
本発明は、置換スルホキシド化合物、特に「プラゾール」化合物の光学異性体に関する。本発明は、また、「プラゾール」化合物の光学異性体を調製するための方法、および医薬品の製造におけるその使用に向けられる。
2.先行技術の記載
概して、その90%が胃潰瘍または十二指腸潰瘍である消化性潰瘍は、胃酸、ヘリコバクターピロリ(Hp)、ペプシンおよび非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)等の胃粘膜傷害因子の増強、ならびに/または体内における胃粘膜障壁、粘膜血流、プロスタグランジン、再上皮化、および重炭酸塩の分泌等の胃粘膜防護因子の低下によって引き起こされる。
一般に、潰瘍の直接的な原因としては、異常な食習慣、過度の飲酒、精神的負担および様々なストレス、Hp感染、ならびにNSAIDの投与が挙げられる。通常、Hp感染は、潰瘍の発症、重症度、進行、難治性および早期再発に寄与し、胃酸は、胃粘膜の傷害および潰瘍の悪化において重要な役割を果たす。したがって、「胃酸の抑制」および(Hp陽性患者の)「Hp除菌」は、消化性潰瘍の現行の臨床治療の2つの重要な側面になった。
オメプラゾールなどのベンゾイミダゾール構造を有する多くの化合物は、胃壁細胞からのあらゆる刺激酸分泌を抑制、すなわち胃壁細胞から胃腔への胃酸の送達の最終段階を抑制することができるため、潰瘍を治療するのに非常に効果的である。最終段階は、H、K輸送ATPアーゼと呼ばれる酵素によって誘発されるHおよびKの交換および輸送を含むため、H、K/ATPアーゼの活性を抑制することができるこのクラスの化合物は、プロトンポンプ阻害剤(PPI)として知られている。このような化合物は、オメプラゾールの他に、ランソプラゾール、パントプラゾール、ラベプラゾールおよびエソメプラゾール(2001年に市場導入された光学的に純粋なオメプラゾール)の一般名で現在市販されている。
「プラゾール」(すなわちPPI)を単独で使用して、ガストリンによって引き起こされる多発性潰瘍、NSAIDによって引き起こされる薬物誘発潰瘍、および(シメチジンおよびラニチジンなどの)H受容体アンタゴニスト耐性難治性潰瘍を含む様々な消化性潰瘍を治療することができる。「プラゾール」で治療した潰瘍の回復率は、2週間で80%まで、4週間で100%までであり、その再発率は、有意に低下している。Hp陽性患者については、「プラゾール」を2つの抗菌剤と併用することができ、その場合、PPIが抗菌剤の活性を高めることができ、結果としてHpの90%以上のクリアランスを2週間で達成し得る。現在、PPIおよび2つの抗菌剤の三剤療法が、Hp陽性消化性潰瘍の主たる治療になった。PPIを使用して、消化性潰瘍の他に、胃食道逆流症(GORD)、ゾリンジャー−エリソン症候群(ZES)、および胃酸過多に伴う他の疾患を治療することもできる。
Il−Yang Pharm.Co.,Ltd.(韓国)は、GORD、胃潰瘍および十二指腸潰瘍(KR179,401およびUS5,703,097)の治療においてオメプラゾールと比較して優れた抗潰瘍効果を示す新規のPPI、すなわちラセミ体5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[[(3−メチル−4−メトキシ−2−ピリジル)−メチル]スルフィニル]−ベンゾイミダゾールを開発した。
抗潰瘍薬としての上記のベンゾイミダゾールは、硫黄原子に立体中心を有する置換スルホキシドであるため、2つの光学異性体、すなわち鏡像異性体として存在する。分子中に他の立体中心がある場合は、これらの化合物は、鏡像異性体の対として存在することができる。立体中心を既に含むこのような化合物の対応するスルフィドは、プロキラル化合物ではなく、キラル化合物である。しかし、これらの化合物における硫黄原子は、対称性を有していないため、本発明に関してはプロキラルスルフィドと称する。(その全体が参照により本明細書に組み込まれている)SE9,500,818、DE4,035,455、WO94/27988およびZL98124029.1などの、オメプラゾール、ランソプラゾール、パントプラゾールおよびラベプラゾールのようなこのようなベンゾイミダゾールの単一鏡像異性体を調製するための方法を開示した特許および特許出願を含む多くの刊行物がある。光学的に純粋なレボ−オメプラゾール(すなわちエソメプラゾール)は、オメプラゾールのラセミ体と比較して、高い生理活性および薬物動態、ならびにより低い毒性を示すことが実証されている(Lindberg,P.;Weidolf,L.米国特許第5,877,192号、1999年)。
5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[[(3−メチル−4−メトキシ−2−ピリジル)−メチル]スルフィニル−ベンゾイミダゾールに関する我々の研究により、そのレボ−鏡像異性体およびデキストロ−鏡像異性体の双方は、そのラセミ体より強力な胃酸抑制剤であることが実証された。しかし、このようなレボ−鏡像異性体およびデキストロ−鏡像異性体の合成は、当該技術分野で報告されたことがない。よって、我々は、5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[[(3−メチル−4−メトキシ−2−ピリジル)−メチル]スルフィニル]−ベンゾイミダゾールの単一鏡像異性体を合成するための方法、ならびに消化性潰瘍および胃酸過多に伴う他の疾患の治療のための医薬品におけるそれらの使用に関する研究に多大な労力を費やしてきた。
その全体が参照により本明細書に組み込まれている中国特許第CN1070489C号には、オメプラゾールをエナンチオ選択的に合成するための方法であって、有機塩基、ヒドロペルオキシド、ならびにチタン化合物およびキラルアルコールから調製することができるキラルチタン錯体の存在下で、有機溶媒(好ましくはトルエンおよび酢酸エチル)中にて対応するプロキラルスルフィドを非対称的に酸化することを含む方法が開示されている。しかし、この方法は、エナンチオ選択性がより低く、収率が不十分であるために、鏡像異性的に濃縮された形態の5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[[(3−メチル−4−メトキシ−2−ピリジル)−メチル]スルフィニル]−ベンゾイミダゾールの合成に適していない。
本発明の第1の態様において、式Iの光学的に純粋な化合物(IUPAC名:5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチル]スルフィニル]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール)、その薬学的に許容される塩、およびその薬学的に許容される溶媒和物が提供される。
Figure 2008534446
第2の態様において、本発明は、医薬品または医薬組成物の製造における式Iの光学的に純粋な化合物、その薬学的に許容される塩、その薬学的に許容される溶媒和物、またはそれらの混合物の使用に関する。
本発明の好ましい実施形態によれば、医薬品および医薬組成物は、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、GORDおよびゾリンジャー−エリソン症候群などの胃酸過多を伴う疾患の治療に使用される。
第3の態様において、本発明は、治療有効量の式Iの光学的に純粋な化合物、その薬学的に許容される塩、その薬学的に許容される溶媒和物、またはそれらの混合物、および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物に関する。
第4の態様において、本発明は、被験体における胃潰瘍、十二指腸潰瘍、GORDおよびゾリンジャー−エリソン症候群などの胃酸過多を伴う疾患を治療するための方法であって、治療有効量の式Iの光学的に純粋な化合物、その薬学的に許容される塩、その薬学的に許容される溶媒和物、またはそれらの混合物を被験体に投与することを含む方法に関する。
第5の態様において、本発明は、式Iの光学的に純粋な化合物を調製するための方法であって、(反応1に示されるように)酸化剤の存在下でクロロホルム中にて式IIのプロキラルスルフィドを酸化することを含む方法を提供する。
[反応1]
Figure 2008534446
本発明の方法は、プロキラルスルフィドを非対称的に酸化して、対応するスルホキシドの単一鏡像異性体または鏡像異性的に濃縮された形態にすることを特徴とする。この方法は、他の溶媒を使用する方法と比較して、クロロホルム中でよりエナンチオ選択的である。
本発明の特定の実施形態によれば、方法は、ヒドロペルオキシドを酸化剤として使用して、塩基およびキラルチタン錯体の存在下で実施される。
本発明の好ましい実施形態によれば、4Åモレキュラーシーブを反応系に添加することによって、式Iの光学的に純粋な化合物の収率を高める。好ましくは、4Åモレキュラーシーブの粒度は、約4〜8メッシュである。
本発明のさらなる好ましい実施形態によれば、方法は、室温から約110℃、好ましくは約30℃から約80℃の範囲、より好ましくは約31℃の温度で実施される。
第6の態様において、本発明は、式IIIを有する中間体化合物(IUPAC名:5−アミノ−2−[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチルチオ]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール)に関する。
Figure 2008534446
本発明の好ましい実施形態によれば、(反応2に示されるように)酸の存在下で式IIIの化合物を式IVの化合物と反応させることによって、式IIのプロキラルスルフィド(IUPAC名:5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチルチオ]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール)を調製することができる。
[反応2]
Figure 2008534446
第7の態様において、本発明は、式IIIの中間体を調製するための方法であって、(反応3に示されるように)式Vの化合物を式VIの化合物と反応させることを含む方法に関する。
[反応3]
Figure 2008534446
動物を使用して実施された試験により、本発明の光学的に純粋な化合物はいずれも、胃酸過多に伴う疾患の治療においてそれらのラセミ体より効果的であることが実証された。
本発明の一態様は、式Iの光学的に純粋な化合物、その薬学的に許容される塩、およびその薬学的に許容される溶媒和物、ならびに医薬品および医薬組成物の製造におけるそれらの使用に関する。
Figure 2008534446
特に指定がなければ、本明細書に用いられている「式Iの光学的に純粋な化合物」または「有効成分」という表現は、(−)−5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチル]スルフィニル]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾールまたは(+)−5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチル]スルフィニル]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾールを指す。
本明細書に用いられている「薬学的に許容される塩」という用語は、本発明による化合物の、所望の薬理活性を有する任意の薬学的に許容される塩を意味する。このような塩としては、(1)無機酸の例としては、ハロゲン化水素酸(塩酸、臭化水素酸、フッ化水素酸およびヨウ化水素酸等)、硫酸、硝酸、リン酸、過塩素酸およびホウ酸等が挙げられるが、それらに限定されず、有機酸の例としては、酒石酸、マンデル酸、フマル酸、コハク酸、リンゴ酸、サリチル酸、マレイン酸、クエン酸、パルミチン酸、桂皮酸、乳酸、アスコルビン酸、ヒドロキシナフトエ酸、グルコン酸、グルタミン酸、酢酸、プロピオン酸、プロパン二酸、ブタン二酸、グリコール酸、ケト酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、2−ナフタレンスルホン酸、カンファースルホン酸、ラウリルスルホン酸、安息香酸、グリセロリン酸、ケトグルタル酸、ステアリン酸、および当該技術分野でよく知られている他の有機酸が挙げられるが、それらに限定されない無機酸および有機酸などの好適な酸で処理することによって調製される該当する限りの酸付加塩、あるいは(2)化合物のベンゾイミダゾール部分上の酸性プロトンを金属原子(Li、NaおよびKのようなアルカリ金属、MgおよびCaのようなアルカリ土類金属、ZnまたはAl等)で置換する、またはエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンおよびN−メチルグルカミンなどの有機塩基と反応させることによって調製される該当する限りの塩を挙げることができるが、それらに限定されない。
本明細書に用いられている「薬学的に許容される溶媒和物」という用語は、アルコールなどの他の結晶化溶媒を含む1つまたは複数の化合物の水和物を意味する。
本発明の他の態様は、治療有効量の式Iの光学的に純粋な化合物、その薬学的に許容される塩、もしくはその薬学的に許容される溶媒和物、またはそれらの混合物、および薬学的に許容される担体を含有する医薬組成物に向けられる。
本発明において、式Iの光学的に純粋な化合物および/またはその薬学的に許容される塩および/またはその薬学的に許容される溶媒和物の混合物を意味する場合は、式Iの化合物のラセミ体、その薬学的に許容される塩、その薬学的に許容される溶媒和物、またはそれらの混合物は除外される。
本発明に好適に使用される担体としては、有効成分に悪影響を及ぼさない、非経口および腸(経口)投与に好適な薬学的に許容される有機または無機担体が挙げられる。好適な担体としては、水、生理食塩水溶液、アルコール、アカシア、植物油、ベンズアルコール、ポリエチレングリコール、ゼラチン、糖(ラクトース等)、アミロースまたはデンプン、ステアリン酸マグネシウム、タルク、珪酸、粘性パラフィン、揮発油、脂肪酸モノグリセリドおよびジグリセリド、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、酢酸フタル酸セルロース、ポリオキシレート、フタル酸ヒプロメロースならびに類縁化合物が挙げられるが、それらに限定されない。
本発明による組成物における活性化合物の濃度は、インビボでのその吸収、分布、代謝および排泄速度、ならびに当該技術分野でよく知られている他の要因に応じて異なり得る。組成物の用量は、治療すべき状態の重症度に応じて異なっていてもよく、投与スキームは、具体的な被験体に対する専門家の判断に応じて時間の経過とともに変更できることが理解されるであろう。
本発明の組成物は、好適な薬学的に許容される担体を使用できる様々な薬学的に許容される投与形態に処方できる。このような投与形態としては、カプセル(徐放性または遅延性投与形態を含む)、錠剤、散剤、液剤、懸濁液、シロップ剤、丸剤、顆粒剤、エリキシル剤、チンキ剤、植込錠(坐薬を含む)、エマルジョンおよび注射薬、好ましくは胃抵抗性カプセルまたは錠剤が挙げられるが、それらに限定されない。
非経口投与では、好適な投与形態としては、注射可能無菌溶液、凍結乾燥製剤、懸濁液およびエマルジョン等が挙げられる。
腸投与では、好適な投与形態としては、錠剤、糖衣丸(dragee)、水剤、ドロップ剤、カプセル剤、シロップ剤およびチンキ剤等が挙げられる。
本発明の製剤を単独、または抗菌剤などの他の活性剤と組み合わせて投与することができる。
本発明の他の態様は、被験体における胃潰瘍、十二指腸潰瘍、GORDおよびゾリンジャー−エリソン症候群などの胃酸過多を伴う疾患を治療するための方法であって、治療有効量の式Iの光学的に純粋な化合物、その薬学的に許容される塩、その薬学的に許容される溶媒和物、またはそれらの混合物を被験体に投与することを含む方法に関する。
本明細書に用いられている「被験体」という用語は、治療、観察または実験の目的である動物、好ましくは哺乳類、最も好ましくはヒトを指す。
上記の任意の疾患を治療するために、式Iの光学的に純粋な化合物を、例えば、(様々な従来の薬学的に許容される担体を必要に応じて含む)好適な製剤で有効量経口または非経口的に投与することができる。また、式Iの光学的に純粋な化合物を単独、または抗菌剤などの他の活性剤と組み合わせて単一用量または多用量で投与することができる。
経口投与のための固体投与形態としては、錠剤、丸剤、顆粒剤およびカプセル剤等が挙げられる。固体投与形態は、微結晶セルロース、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、リン酸二カリウムおよびグリシンなどの賦形剤;デンプン、より好ましくはトウモロコシ、ジャガイモまたはタピオカデンプン、アルギン酸、炭酸ナトリウムおよび特定の複合珪酸塩などの崩壊剤;ポリビニルピロリドン、スクロース、ゼラチンおよびアカシアのような結合剤;例えばグリセロールなどの湿潤剤;例えばパラフィンなどの溶解抑制剤;例えば四級アンモニウム化合物などの吸収促進剤;セチルアルコールおよびモノステアリン酸グリセロールのような湿潤剤;カオリンおよびベントナイト粘土のような吸収剤;ペパーミント、サリチル酸メチルおよびオレンジフレーバリングなどのフレーバリングの成分のいずれか、または同様の特性を有する任意の化合物を含むことができる。また、錠剤化の目的で、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、タルク、ステアリン酸カルシウム、固体ポリエチレングリコール、およびそれらの混合物が、潤滑剤としてしばしば添加される。上記成分の他に脂肪酸などの液体担体をカプセルに使用することもできる。固体投与形態である、錠剤、糖衣丸、カプセル剤、丸剤および顆粒剤を、腸溶コーティング、徐放コーティング、および製剤技術の分野でよく知られている他のコーティングなどのコーティングおよびシェルを用いて調製することができる。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合は、投与形態は、緩衝剤を含むこともできる。それらを、腸管の特定の部分のみで、またはその部分で優先的に有効成分を場合によって遅延放出するように処方することもできる。活性化合物を、上記の賦形剤の1種または複数種を使用したマイクロカプセル形態とすることもできる。
経口投与のための液体投与形態としては、薬学的に許容されるエマルジョン、マイクロエマルジョン、液剤、懸濁液、シロップ剤およびエリキシル剤が挙げられる。希釈剤は水、エタノール、プロピレングリコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油、例えば綿実油、落花生油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ひまし油およびゴマ油等、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール、およびソルビタンのような脂肪酸のエステル、ならびにそれらの様々な組合せから選択することができる。このような経口摂取では、要望に応じて、有効成分を様々な甘味剤もしくはフレーバリング剤、着色物または染料と組み合わせることが望ましい。
液剤および懸濁液などの非経口投与のための投与形態は、注射用水、生理食塩水、不揮発性油、ポリエチレングリコール、グリセロール、プロパンジオールおよび他の合成溶媒などの希釈剤;ベンズアルコールおよびp−ヒドロキシ安息香酸メチルなどの抗菌剤;アスコルビン酸および亜硫酸水素ナトリウムなどの酸化防止剤;EDTAなどの錯化剤;酢酸塩、クエン酸塩およびリン酸塩などの緩衝剤、ならびに塩化ナトリウムおよびグルコースなどの張力調節剤のいずれかの成分を含有することができる。静脈内投与では、好ましい担体としては、生理食塩水、PBS、ならびにこれらに限定されないがミョウバン、リン酸アルミニウム、および他の油または水エマルジョン助剤を含む助剤が挙げられる。
ヒトに対する本発明による化合物の好適な用量は、このような治療を必要とする被験体の体重および性別、治療すべき疾患およびその状態、ならびに投与経路に応じて異なっていてもよい。典型的には、成人患者における胃潰瘍および十二指腸潰瘍の予防または治療のための好ましい用量は、約1〜1000mg/日、より好ましくは3〜1000mg/日である。
本発明の他の態様は、式Iの光学的に純粋な化合物を調製するための方法であって、酸化剤の存在下でクロロホルム中にて式IIのプロキラルスルフィド、すなわち5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチルチオ]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾールを非対称的に酸化することを含む方法に関する。
[反応1]
Figure 2008534446
CN1070489Cに記載されているように、式IIのスルフィドの非対称的酸化に使用される好適な溶媒を、トルエン、p−キシレン、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、炭酸ジエチル、tert−ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフランおよび塩化メチレン等からなる群から選択することができる。しかし、意外にも、クロロホルムを溶媒として使用すると、上記の他の溶媒と比較して、非対称的酸化のエナンチオ選択性が大いに向上したことが見出されている。
本発明の好ましい実施形態において、4Åモレキュラーシーブを反応系に添加し、その結果、鏡像異性的に濃縮された生成物の収率を向上させることができる。好ましくは、添加するモレキュラーシーブの量は、基質の重量の約10倍以下、より好ましくは約1〜5倍である。モレキュラーシーブの好ましい粒度は、約4〜8メッシュである。
本発明の特定の実施形態において、本発明の方法は、塩基およびキラルチタン錯体の存在下で実施される。
本発明による方法に好適に使用される塩基は、アルカリ金属の水酸化物および重炭酸塩を含む(ただし、それらに限定されない)無機塩基、またはグアニジンおよびアミジンをも含むアミドまたはアミンを含む(ただし、それらに限定されない)有機塩基であってもよい。好ましくは、使用する塩基は、有機塩基、より好ましくはアミン、最も好ましくはトリエチルアミンまたはN,N−ジイソプロピルエチルアミンである。添加する塩基の量は、反応混合物の状態に応じて異なっていてもよく、好ましくは約0.1〜1.0当量である。
本発明の方法を触媒するのに好適なチタン錯体をキラル剤およびチタン化合物から必要に応じて水の存在下で調製することができる。好ましいチタン化合物は、チタンイソ−プロポキシドまたは−プロポキシドなどのチタンアルコキシドであり、より好ましくはチタンテトライソプロポキシドである。
チタン錯体の調製に使用されるキラル剤は、好ましくは、キラルジオールなどのキラルアルコールである。ジオールは、分枝もしくは直鎖状アルキルジオール、または芳香族ジオールであってもよい。好ましいキラルジオールは、酒石酸のエステルであり、酒石酸(+)−ジエチルまたは酒石酸(−)−ジエチルがより好ましい。
キラルチタン錯体の量は、重要ではない。通常使用する量は、1当量以下であり、好ましい量は、約0.05から約1当量であり、より好ましい量は、約0.5から1当量である。
好ましい実施形態において、キラルチタン錯体を式IIのプロキラルスルフィドの存在下で活性化することができる。すなわち、プロキラルスルフィドは、キラルチタン錯体の添加前に反応容器に添加される。活性化のための好適な温度は、室温から約115℃の範囲であり、好適な活性化時間は、約1〜10時間である。
本発明による他の好ましい実施形態において、キラルチタン錯体の調製および活性化は、式IIのプロキラルスルフィドの存在下で同時に実施され、プロキラルスルフィドは、キラルチタン錯体を調製するのに必要な化合物の添加前に反応容器に添加する。調製および活性化のための好適な温度は、室温から約115℃の範囲であり、好適な時間は、約1〜10時間である。
非対称的酸化に好適な酸化剤は、tert−ブチルヒドロペルオキシドまたはクメンヒドロペルオキシドなどのヒドロペルオキシドであってもよく、好ましくはクメンヒドロペルオキシドである。好適な酸化剤の添加量は、約1〜1.2当量である。
典型的には、酸化は、約−40℃から約115℃、好ましくは室温から約115℃、より好ましくは30℃から約80℃の範囲、最も好ましくは約31℃の温度で実施される。
本発明の好ましい実施形態において、酸化の後に、得られた反応混合物を抽出し、乾燥させ、蒸発させて、未精製生成物を得、次いでそれを、酢酸エチルを溶出液として使用したシリカゲル上のクロマトグラフィーによって精製して、鏡像異性体過剰率(ee)が76〜98%の生成物を生成させる。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、76〜98%eeの生成物を、酢酸エチル、アセトン、ブタノン、エチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、塩化メチレン、クロロホルム、およびそれらの混合物からなる群から選択される有機溶媒でさらに再結晶して、99%(ee)までのより高い鏡像異性体過剰率を有する生成物を生成させる。
本発明のさらに他の態様によれば、(反応2に示されるように)酸の存在下で式IVの化合物、すなわち2,5−ジメトキシ−テトラヒドロフランと反応して、式IIのスルフィドを生成することができる式IIIの新規の化合物、すなわち5−アミノ−2−[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチルチオ]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾールが提供される。
[反応2]
Figure 2008534446
反応2に好適に使用される好ましい酸は、有機酸、より好ましくは氷酢酸である。そして、反応は、好ましくは、約80〜150℃の温度、または使用する溶媒の還流温度で実施される。式IIIの化合物の式IVの化合物に対するモル比は、好ましくは約1:1である。
好ましい実施形態において、反応から得られた混合物を抽出し、乾燥させ、蒸発させて、未精製生成物を生成させ、次いでそれをエチルエーテルまたはメタノールで再結晶させて、式IIの化合物を得る。
さらに他の態様において、本発明は、式IIIの化合物を調製するための方法であって、(反応3に示されるように)溶媒および塩基の存在下で式Vの化合物を式VIの化合物と反応させることを含む方法に関する。
[反応3]
Figure 2008534446
反応3に好適に使用される好ましい溶媒は、極性溶媒であり、より好ましくは、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、クロロホルム、および水とそれらの混合溶媒からなる群から選択される極性溶媒である。反応に好適に使用される塩基は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、ナトリウムメチラート、重炭酸ナトリウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ピリジン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン等、およびそれらの混合物などの有機塩基または無機塩基であってもよい。添加する塩基の好ましい量は、約1〜2当量であり、反応の好ましい温度は、約0℃から約200℃である。好ましくは、式Vの化合物の式VIの化合物に対するモル比は、約1:1である。
好ましい実施形態において、反応から得られた混合物を濾過して、固体沈殿物を除去し、濾液を真空下で蒸発させて、式IIIの未精製生成物を生成させ、それを精製することなく式IIの化合物の調製にそのまま使用することができる。
本発明の特定の実施形態において、(反応4に示されるように)従来の方法を用い、当該技術分野でよく知られている条件下で、式VIIの化合物、すなわち5−ニトロ−2−メルカプト−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾールを還元することによって、式Vの化合物、すなわち5−アミノ−2−メルカプト−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾールを調製することができる。
[反応4]
Figure 2008534446
本発明の好ましい実施形態において、式VIIの化合物をメタノール、エタノール、塩化メチレン、クロロホルムまたはテトラヒドロフランに溶解させ、次いで5〜20当量の亜鉛粉末を少しずつ添加する。混合物に対して、混合物が無色になるまで濃クロルヒドリン酸(chlorhydric acid)を徐々に添加する。反応が完了した後に、不溶沈殿物を濾別し、炭酸カリウムの飽和溶液を添加することによって濾液をpH9〜10に調節する。混合物を活性炭で脱色し、加熱して、0.5〜2時間還流させ、珪質土で濾過し、乾燥させて、式Vの化合物を得る。
以降、本発明の様々な態様および利点をより深く理解するために、以下の実施例によって本発明をより詳細に説明する。しかし、以下の実施例は、非限定的であり、本発明の実施例のいくつかを例示しているにすぎないことを理解すべきである。
[実施例]
調製
5−アミノ−2−メルカプト−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール(V)の合成
方法1:
0.5g(2.57mmol)の5−ニトロ−2−メルカプト−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール(VII)を50mLのメタノールに溶解させた撹拌溶液に3g(45.8mmol)の亜鉛粉末を少しずつ添加した。次いで、混合物に対して、それが脱色されるまで5mLの濃塩酸を滴下し、室温で0.5時間攪拌した。反応が完了した後に、不溶物質を濾別し、50mLのメタノールを濾液に添加し、炭酸カリウムの飽和溶液を添加することによって、それをpH9〜10に調節した。次いで、反応混合物を加熱して、0.5時間還流させ、濾過し、蒸発乾固させて、0.27gの表題化合物を黄色の固体として得た(収率65.0%)。
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6): δ (ppm): 4.96 (s, 2H)、6.37 (s, 1H)、6.39 (d, J=9Hz, 1H)、6.81 (d, J=9Hz, 1H)。
方法2:
5g(25.7mmol)の5−ニトロ−2−メルカプト−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール(VII)を300mLの無水アルコールに溶解させた撹拌溶液に16.8g(257mmol)の亜鉛粉末を少しずつ添加した。次いで、混合物に対して、それが脱色されるまで30mLの濃塩酸を滴下し、室温で1時間攪拌した。反応が完了した後に、不溶物質を濾別し、100mLのエタノールを濾液に添加し、炭酸カリウムの飽和溶液を添加することによって、それをpH9〜10に調節した。次いで、反応混合物を加熱して、1時間還流させ、濾過し、蒸発させて、2.5gの表題化合物を黄色の固体として得た(収率60.2%)。
方法3:
50g(257mmol)の5−ニトロ−2−メルカプト−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール(VII)を2000mLのメタノールに溶解させた撹拌溶液に168g(2.57mol)の亜鉛粉末を少しずつ添加した。次いで、混合物に対して、それが脱色されるまで320mLの濃塩酸を滴下し、室温で2時間攪拌した。反応が完了した後に、不溶物質を濾別し、炭酸カリウムの飽和溶液を添加することによって濾液をpH9〜10に調節した。次いで、反応混合物を加熱して、1時間還流させ、濾過し、蒸発乾固して、28gの表題化合物を黄色の固体として得た(収率67.4%)。
5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチルチオ]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール(II)の合成
方法1:
4.95g(0.030mol)の5−アミノ−2−メルカプト−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール(V)および2.88g(0.072mol)水酸化ナトリウムを室温で30mLの水に溶解し、次いで、8.09g(0.039mol)の塩酸2−クロロメチル−3−メチル−4−メトキシ−ピリジンを150mLのメタノールに含めたものを滴下した。3時間後、反応混合物を濾過し、真空下で蒸発させて、未精製生成物(III)を得た。
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6): δ (ppm): 2.16 (s, 3H)、3.84 (s, 3H)、4.58 (s, 2H)、6.43 (d, J=7.8Hz, 1H)、6.54 (s, 1H)、6.93 (d, J=5.7Hz, 1H)、7.15 (d, J=7.8Hz, 1H)、8.23 (d, J=5.7Hz, 1H)。
未精製生成物を60mLの酢酸に溶解し、次いで4.65mL(0.036mol)の2,5−ジメトキシ−テトラヒドロフラン(IV)を攪拌しながら添加し、得られた混合物を加熱して、120℃で5分間還流させた。反応が完了した後に、反応混合物を200mLの水に注ぎ、塩化メチレン(100mL×3)で抽出した。一緒にした有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて、溶媒を除去した。残渣をエチルエーテルまたはメタノールで再結晶させて、3.45gの表題化合物を得た(収率38.1%)。融点:194.8〜196.0℃
1H-NMR (300MHz, CDCl3): δ (ppm): 2.27 (s, 3H)、3.91 (s, 3H)、4.38 (s, 2H)、6.34 (t, J=2.1Hz, 2H)、6.78 (d, J=6.0Hz, 1H)、7.09 (t, J=2.1Hz, 2H)、7.23〜7.27 (m, 1H)、7.53〜7.56 (m, 2H)、8.37 (d, J=6.0Hz, 1H)。
方法2:
29.7g(0.18mol)の5−アミノ−2−メルカプト−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール(V)および14.4g(0.36mol)水酸化ナトリウムを200mLの水と250mLのアルコールとの混合物に室温で溶解し、次いで37.34g(0.18mol)の塩酸2−クロロメチル−3−メチル−4−メトキシ−ピリジンを200mLのエタノールに含めたものを滴下した。3時間後に、反応混合物を濾過し、真空下で蒸発させて、未精製生成物(III)を得た。未精製生成物を300mLの酢酸に溶解し、27.9mL(0.216mol)の2,5−ジメトキシ−テトラヒドロフラン(IV)を攪拌しながら添加した。得られた混合物を加熱して、120℃で5分間還流させた。反応が完了した後に、反応混合物を1000mLの水に注ぎ、塩化メチレン(500mL×3)で抽出した。一緒にした有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて、溶媒を除去した。残渣を30mLのメタノールで再結晶して、15.75gの表題化合物を得た(収率29%)。
非対称的合成
(−)−5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチル]スルフィニル]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール
49μL(0.286mmol)の酒石酸(−)−ジエチルおよび43μL(0.143mmol)のチタンテトライソプロポキシドを、50mg(0.143mmol)の5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチルチオ]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール(II)を1mLのクロロホルムに含めたものに添加し、5分間攪拌した。その溶液に対して2.6μL(0.143mmol)の水を添加した。室温で1時間攪拌した後に、25μL(0.143mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび31μL(0.172mmol)のクメンヒドロペルオキシド(80%)を連続的に添加した。室温にて18時間後に反応を終了させた。その後、反応混合物を抽出し、乾燥させ、蒸発させて、未精製生成物を得、次いでそれを、酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、(HPLCで同定された)鏡像異性体過剰率が76.4%の表題化合物を得た(収率37.7%)。
1H-NMR (300MHz, CDCl3)、δ (ppm): 2.21 (s, 3H)、3.85 (s, 3H)、4.72〜4.91 (AB-系, J=13.5Hz, 2H)、6.37 (t, J=2.1Hz, 2H)、6.72 (d, J=5.7Hz, 1H)、7.10 (t, J=2.1Hz, 2H)、7.38 (d, J=8.7, 1H)、7.56 (s, 1H)、7.66 (d, J=8.7Hz, 1H)、8.29 (d, J=5.7Hz, 1H)。
鏡像異性体過剰率を測定するためのHPLC条件:Chiralpak OJ−Hカラム、溶出液として35%イソプロパノール/n−ヘキサン、流量1ml/分、波長254nm、RT(+)=9.588分、RT(−)=18.614分
49μL(0.286mmol)の酒石酸(−)−ジエチルおよび43μL(0.143mmol)のチタンテトライソプロポキシドを、50mg(0.143mmol)の5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチルチオ]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール(II)を1mLのクロロホルムに含めたものに31℃で添加した。室温で1時間攪拌した後、25μL(0.143mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび31μL(0.172mmol)のクメンヒドロペルオキシド(80%)を連続的に添加した。31℃にて18時間後に反応を終了させた。その後、反応混合物を抽出し、乾燥させ、蒸発させて、未精製生成物を得、次いでそれを、酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、鏡像異性体過剰率が88.0%の表題化合物を得た(収率49.7%)。
49μL(0.286mmol)の酒石酸(−)−ジエチルおよび43μL(0.143mmol)のチタンテトライソプロポキシドを、50mg(0.143mmol)の5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチルチオ]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール(II)を1mLのクロロホルムに含めたものに31℃で添加し、5分間攪拌した。その溶液に対して2.6μL(0.143mmol)の水を添加した。1時間攪拌した後、25μL(0.143mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび31μL(0.172mmol)のクメンヒドロペルオキシド(80%)を連続的に添加した。31℃にて18時間後に反応を終了させた。次いで反応混合物を抽出し、乾燥させ、蒸発させて、未精製生成物を得、次いでそれを、酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、鏡像異性体過剰率が92.1%の表題化合物を得た(収率32.5%)。
49μL(0.286mmol)の酒石酸(−)−ジエチルおよび43μL(0.143mmol)のチタンテトライソプロポキシドを、50mg(0.143mmol)の5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチルチオ]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール(II)を1mLのクロロホルムに含めたものに80℃で添加し、5分間攪拌した。その溶液に対して2.6μL(0.143mmol)の水を添加した。1時間攪拌した後、25μL(0.143mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび31μL(0.172mmol)のクメンヒドロペルオキシド(80%)を連続的に添加した。80℃にて18時間後に反応を終了させた。次いで反応混合物を抽出し、乾燥させ、蒸発させて、未精製生成物を得、次いでそれを、酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、鏡像異性体過剰率が93.7%の表題化合物を得た(収率24.7%)。
49μL(0.286mmol)の酒石酸(−)−ジエチルおよび43μL(0.143mmol)のチタンテトライソプロポキシドを、50mg(0.143mmol)の5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチルチオ]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール(II)を1mLのクロロホルムに含めたものに添加し、5分間攪拌した。その溶液に対して2.6μL(0.143mmol)の水を添加した。室温で1時間攪拌した後、25μL(0.143mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび31μL(0.172mmol)のクメンヒドロペルオキシド(80%)を連続的に添加した。30℃にて1時間後に反応を終了させた。次いで反応混合物を抽出し、乾燥させ、蒸発させて、未精製生成物を得、次いでそれを、酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、鏡像異性体過剰率が64.1%の表題化合物を得た(収率32.7%)。
100mgの4Åモレキュラーシーブ(4〜8メッシュ)、49μL(0.286mmol)の酒石酸(−)−ジエチルおよび43μL(0.143mmol)のチタンテトライソプロポキシドを、50mg(0.143mmol)の5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチルチオ]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール(II)を1mLのクロロホルムに含めたものに室温で添加し、5分間攪拌した。その溶液に対して2.6μL(0.143mmol)の水を添加した。1時間攪拌した後、25μL(0.143mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび31μL(0.172mmol)のクメンヒドロペルオキシド(80%)を連続的に添加した。室温にて16時間後に反応を終了させた。次いで反応混合物を抽出し、乾燥させ、蒸発させて、未精製生成物を得、次いでそれを、酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、鏡像異性体過剰率が89.4%の表題化合物を得た(収率39.9%)。
100mgの4Åモレキュラーシーブ(4〜8メッシュ)、49μL(0.286mmol)の酒石酸(−)−ジエチルおよび43μL(0.143mmol)のチタンテトライソプロポキシドを、50mg(0.143mmol)の5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチルチオ]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール(II)を1mLのクロロホルムに含めたものに31℃で添加し、5分間攪拌した。その溶液に対して2.6μL(0.143mmol)の水を添加した。1時間攪拌した後、25μL(0.143mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび31μL(0.172mmol)のクメンヒドロペルオキシド(80%)を連続的に添加した。31℃にて18時間後に反応を終了させた。次いで反応混合物を抽出し、乾燥させ、蒸発させて、未精製生成物を得、次いでそれを、酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、鏡像異性体過剰率が92.8%の表題化合物を得た(収率76.5%)。
200mgの4Åモレキュラーシーブ(4〜8メッシュ)、49μL(0.286mmol)の酒石酸(−)−ジエチルおよび43μL(0.143mmol)のチタンテトライソプロポキシドを、50mg(0.143mmol)の5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチルチオ]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール(II)を1mLのクロロホルムに含めたものに80℃で添加し、5分間攪拌した。その溶液に対して2.6μL(0.143mmol)の水を添加した。1時間攪拌した後、25μL(0.143mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび31μL(0.172mmol)のクメンヒドロペルオキシド(80%)を連続的に添加した。80℃にて18時間後に反応を終了させた。次いで反応混合物を抽出し、乾燥させ、蒸発させて、未精製生成物を得、次いでそれを、酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、鏡像異性体過剰率が96.2%の表題化合物を得た(収率35.5%)。
比較例
以下の比較例において、中国特許第CN1070489C号に開示されている方法に従って、鏡像異性的に濃縮された形態の(−)−5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチル]スルフィニル]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾールを調製した。
比較例1
19.6μL(0.114mmol)の酒石酸(−)−ジエチルおよび17.2μL(0.057mmol)のチタンテトライソプロポキシドを、20mg(0.057mmol)の5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチルチオ]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール(II)を1mLの塩化メチレンに含めたものに添加し、5分間攪拌した。その溶液に対して1.0μL(0.057mmol)の水を添加した。室温で1時間攪拌した後、10.0μL(0.057mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび12.4μL(0.069mmol)のクメンヒドロペルオキシド(80%)を連続的に添加した。室温にて22時間後に反応を終了させた。次いで反応混合物を抽出し、乾燥させ、蒸発させて、未精製生成物を得、それを酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、鏡像異性体過剰率が11.1%の表題化合物を得た(収率37.7%)。
比較例2
19.6μL(0.114mmol)の酒石酸(−)−ジエチルおよび17.2μL(0.057mmol)のチタンテトライソプロポキシドを、20mg(0.057mmol)の5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチルチオ]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール(II)を1mLのトルエンに含めたものに添加し、5分間攪拌した。その溶液に対して1.0μL(0.057mmol)の水を添加した。室温で1時間攪拌した後、10.0μL(0.057mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび12.4μL(0.069mmol)のクメンヒドロペルオキシド(80%)を連続的に添加した。室温にて16時間後に反応を終了させた。次いで反応混合物を抽出し、乾燥させ、蒸発させて、未精製生成物を得、それを酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、鏡像異性体過剰率が23.3%の表題化合物を得た(収率5.2%)。
比較例3
19.6μL(0.114mmol)の酒石酸(−)−ジエチルおよび17.2μL(0.057mmol)のチタンテトライソプロポキシドを、20mg(0.057mmol)の5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチルチオ]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール(II)を1mLのトルエンに含めたものに54℃で添加し、5分間攪拌した。その溶液に対して1.0μL(0.057mmol)の水を添加した。54℃で1時間攪拌した後、10.0μL(0.057mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび12.4μL(0.069mmol)のクメンヒドロペルオキシド(80%)を連続的に添加した。54℃にて1時間後に反応を終了させた。次いで反応混合物を抽出し、乾燥させ、蒸発させて、未精製生成物を得、それを酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、鏡像異性体過剰率が36.5%の表題化合物を得た(収率33.3%)。
比較例4
19.6μL(0.114mmol)の酒石酸(−)−ジエチルおよび17.2μL(0.057mmol)のチタンテトライソプロポキシドを、20mg(0.057mmol)の5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチルチオ]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール(II)を1mLのトルエンに含めたものに110℃で添加し、5分間攪拌した。その溶液に対して1.0μL(0.057mmol)の水を添加した。110℃で1時間攪拌した後、10.0μL(0.057mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび12.4μL(0.069mmol)のクメンヒドロペルオキシド(80%)を連続的に添加した。110℃にて1時間後に反応を終了させた。次いで反応混合物を抽出し、乾燥させ、蒸発させて、未精製生成物を得、それを酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、鏡像異性体過剰率が53.1%の表題化合物を得た(収率35.4%)。
比較例5
19.6μL(0.114mmol)の酒石酸(−)−ジエチルおよび17.2μL(0.057mmol)のチタンテトライソプロポキシドを、20mg(0.057mmol)の5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチルチオ]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール(II)を1mLのトルエンに含めたものに110℃で添加し、5分間攪拌した。その溶液に対して1.0μL(0.057mmol)の水を添加した。110℃で1時間攪拌した後、10.0μL(0.057mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび12.4μL(0.069mmol)のクメンヒドロペルオキシド(80%)を連続的に添加した。110℃にて16時間後に反応を終了させた。次いで反応混合物を抽出し、乾燥させ、蒸発させて、未精製生成物を得、それを酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、鏡像異性体過剰率が29.2%の表題化合物を得た(収率21.4%)。
考察
表1に示されるように、実施例と比較例の条件、収率および鏡像異性体過剰率を互いに比較する。
Figure 2008534446
表1から、以下のことを見出すことができる。
1.4Åモレキュラーシーブを添加しなかった場合は、塩化メチレンまたはトルエンを溶媒として使用した方法では、より低い鏡像異性体過剰率(典型的には<55%ee)しか達成されなかったのに対して、クロロホルムを溶媒として使用した方法では、実質的により高い鏡像異性体過剰率(典型的には>75%ee)が達成された。
2.4Åモレキュラーシーブを添加しなかった場合と比較して、4Åモレキュラーシーブを使用した方法では、それらの鏡像異性体過剰率を維持または向上させながら、より高い収率が達成された。
(+)−5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチル]スルフィニル]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール
49μL(0.286mmol)の酒石酸(+)−ジエチルおよび43μL(0.143mmol)のチタンテトライソプロポキシドを、50mg(0.143mmol)の5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチルチオ]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール(II)を1mLのクロロホルムに含めたものに31℃で添加し、5分間攪拌した。その溶液に対して2.6μL(0.143mmol)の水を添加した。31℃で1時間攪拌した後に、25μL(0.143mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび31μL(0.172mmol)のクメンヒドロペルオキシド(80%)を連続的に添加した。31℃にて18時間後に反応を終了させた。次いで、反応混合物を抽出し、乾燥させ、蒸発させて、未精製生成物を得、それを酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、(HPLCで測定された)鏡像異性体過剰率が94.9%の表題化合物を得た(収率34.4%)。
1H-NMR (300MHz, CDCl3): δ (ppm): 2.21 (s, 3H)、3.85 (s, 3H)、4.72〜4.91 (AB-系, J=13.5Hz, 2H)、6.37 (t, J=2.1Hz, 2H)、6.72 (d, J=5.7Hz, 1H)、7.10 (t, J=2.1Hz, 2H)、7.38 (d, J=8.7, 1H)、7.56 (s, 1H)、7.66 (d, J=8.7Hz, 1H)、8.29 (d, J=5.7Hz, 1H)。
鏡像異性体過剰率を同定するためのHPLC条件:Chiralpak OJ−Hカラム、溶出液として35%イソプロパノール/n−ヘキサン、流量1ml/分、波長254nm、RT(+)=9.588分、RT(−)=18.614分
100mgの4Åモレキュラーシーブ(4〜8メッシュ)、49μL(0.286mmol)の酒石酸(+)−ジエチルおよび43μL(0.143mmol)のチタンテトライソプロポキシドを、50mg(0.143mmol)の5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチルチオ]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール(II)を1mLのクロロホルムに含めたものに31℃で添加した。1時間攪拌した後、25μL(0.143mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび31μL(0.172mmol)のクメンヒドロペルオキシド(80%)を連続的に添加した。31℃にて18時間後に反応を終了させた。次いで反応混合物を抽出し、乾燥させ、蒸発させて、未精製生成物を得、次いでそれを、酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、鏡像異性体過剰率が92.6%の表題化合物を得た(収率40.2%)。
非対称的合成物の精製
(−)−5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチル]スルフィニル]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾールの精製
方法1:
100mgの(−)−5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチル]スルフィニル]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール(90.2%ee)を室温で攪拌しながら0.5mLの塩化メチレンに溶解し、活性炭で脱色した。濾過後、1.5mLのエチルエーテルを濾液に添加した。混合物を室温で半時間攪拌し、冷蔵庫に一晩保持し、次いで濾過して、鏡像異性体過剰率が93.2%の白色固体としての42mgの表題化合物を得た(収率42%)。
方法2:
100mgの(−)−5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチル]スルフィニル]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール(90.2%ee)を、少量の固体を未溶解のまま残して、10mLのアセトンに溶解させた。濾過後、濾液を室温にて活性炭で脱色し、濾過し、次いで蒸発させた。残渣を2mLのアセトンに溶解し、溶液を室温で半時間攪拌し、冷蔵庫に一晩保持し、次いで濾過して、鏡像異性体過剰率が93.7%の白色固体としての36mgの表題化合物を得た(収率36%)。
方法3:
100mgの(−)−5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチル]スルフィニル]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール(87.3%ee)を、多量の固体を未溶解のまま残して、10mLのアセトンに溶解させた。濾過後、濾液を室温にて活性炭で脱色し、濾過し、次いで蒸発させた。残渣を2mLのアセトンと4mLの酢酸エチルとの混合物に溶解し、溶液を室温で1日間攪拌し、冷蔵庫に一晩保持し、次いで濾過して、鏡像異性体過剰率が96.2%の淡黄色固体としての32mgの表題化合物を得た(収率32%)。
方法4:
20mgの(−)−5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチル]スルフィニル]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール(96.2%ee)を室温で攪拌しながら0.2mLの塩化メチレンに溶解して、透明な溶液を形成した。溶液を活性炭で脱色し、濾過した。1.0mLのエチルエーテルを濾液に添加し、溶液を室温で半時間攪拌し、冷蔵庫に一晩保持し、次いで濾過して、鏡像異性体過剰率が99%超の白色固体としての12mgの表題化合物を得た(収率60%)。
[α] 23=−207.8(c=1、ピリジン)
(+)−5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチル]スルフィニル]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾールの精製
方法1:
100mgの(+)−5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチル]スルフィニル]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール(87.3%ee)を10mLの塩化メチレンに溶解して、透明な溶液を形成した。溶液を室温にて活性炭で脱色し、濾過し、次いで蒸発させた。残渣を2mLの塩化メチレンと4mLのブタノンとの混合物に溶解し、溶液を室温で2日間攪拌し、冷蔵庫に一晩保持し、次いで濾過して、鏡像異性体過剰率が96.8%の白色固体としての35mgの表題化合物を得た(収率35%)。融点:167.1〜167.3℃
方法2:
100mgの(+)−5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチル]スルフィニル]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール(87.3%ee)を、多量の固体を未溶解のまま残して、10mLのアセトンに溶解させた。溶液は、2mLのメチルアミン水溶液を添加すると透明になった。溶液を室温にて活性炭で脱色し、濾過し、次いで蒸発させた。残渣を2mLのアセトンと4mLのブタノンとの混合物に溶解し、溶液を1日間室温で攪拌し、冷蔵庫に一晩保持し、次いで濾過して、鏡像異性体過剰率が97.7%の白色固体としての43mgの表題化合物を得た(収率43%)。
[α] 23=+207.6(c=1、ピリジン)
方法3:
100mgの(+)−5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチル]スルフィニル]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾール(98.3%ee)を、多量の固体を未溶解のまま残して、10mLのアセトンに溶解させた。溶液は、2mLのメチルアミン水溶液を添加すると透明になった。溶液を室温にて活性炭で脱色し、濾過し、次いで蒸発させた。残渣を2mLのアセトンと4mLのブタノンとの混合物に溶解し、溶液を1日間室温で攪拌し、冷蔵庫に一晩保持し、次いで濾過して、鏡像異性体過剰率が99%超の白色固体としての51mgの表題化合物を得た(収率51%)。
薬理学的試験
ラットの急性胃潰瘍に対する効果(幽門結紮法)
手法
幽門結紮法(Shay法)を用いて、ラットの急性胃潰瘍に対する光学的に純粋な(+)/(−)−5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチル]スルフィニル]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾールの効果を調べ、その結果を正常の対照群およびラセミ体群と比較した。具体的な試験方法は、以下の通りであった。
26匹の健康な雌のSD成体ラットを無作為に4群に分け、水分を除いて、24時間にわたって絶食させた。次いで、各ラットに30mg/kgのペントバルビタールナトリウムで麻酔をかけ、幽門結紮を施した。その後直ちに、3群のラット(処理群)にそれぞれ3mg/kgの用量で5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチル]スルフィニル]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾールのラセミ体、レボ−鏡像異性体およびデキストロ−鏡像異性体を、十二指腸(dodecadactylon)を介して投与し、他の群(対照群)には同体積の溶媒を投与した。
次いで、すべてのラットを、水を含めて6時間にわたって絶食させた後に、殺した。噴門(cardiac orifice)結紮後に胃をラットから除去し、胃液を回収した。10%ホルマリン溶液で固定した後に、胃大彎に沿って切開し、胃壁を開き、胃粘膜の潰瘍の程度および数を目視観察した。各潰瘍の長径の合計を潰瘍の指数と規定した。試験中は、すべてのラットを代謝ケージに収容した。
結果
結果を表2に示す。
Figure 2008534446
注:
1.「*」対照群と比較して、t−検定を用いてP<0.05
2.「**」この群では最初は6匹のラットを試験したが、試験中に1匹のラットが死亡し、1匹のラットは、統計的に除外される異常なデータを示した。
3.胃液抑制率(%)={(対照群の胃液の平均体積−処理群の胃液の平均体積)/対照群の胃液の平均体積}×100%
4.潰瘍の指数の抑制率(%)={(対照群の潰瘍の平均指数−処理群の潰瘍の平均指数)/対照群の潰瘍の平均指数}×100%
表2から、(1)幽門結紮後に、対照群のラットは、胃液分泌の増加および胃粘膜の潰瘍の出現などの急性胃潰瘍の明確な証拠を示したこと;(2)すべての処理群において、対照群と比較して、胃液の体積が減少し、胃粘膜の潰瘍が緩和されたこと、および(3)5−(1H−ピロール−1−イル)−2−[[(4−メトキシ−3−メチル−2−ピリジル)−メチル]スルフィニル]−1−ヒドロ−ベンゾイミダゾールのレボ−鏡像異性体およびデキストロ−鏡像異性体の双方が、それらのラセミ体と比較して胃液分泌および潰瘍の抑制により効果的であったことがこのパイロット試験によって示唆された。
本発明を好ましい実施形態および随意の特徴によって具体的に開示したが、本明細書に開示されている概念の修正および変更を当業者が行使できること、ならびに当該修正および変更は、本発明の範囲に含まれるものと考えられることを理解すべきである。

Claims (15)

  1. 式Iの光学的に純粋な化合物、その薬学的に許容される塩、およびその薬学的に許容される溶媒和物。
    Figure 2008534446
  2. 医薬品または医薬組成物の製造における式Iの光学的に純粋な化合物、その薬学的に許容される塩、またはその薬学的に許容される溶媒和物の使用。
    Figure 2008534446
  3. 前記医薬品または医薬組成物は、胃酸過多を伴う疾患の治療に有効である請求項2に記載の使用。
  4. 前記疾患は、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃食道逆流症またはゾリンジャー−エリソン症候群を含む請求項3に記載の使用。
  5. 治療有効量の式Iの光学的に純粋な化合物、その薬学的に許容される塩、その薬学的に許容される溶媒和物、またはそれらの混合物、および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
    Figure 2008534446
  6. カプセル、錠剤、粉末、溶液、懸濁液、シロップ、丸剤、顆粒、エリキシル、チンキ剤、植込錠(implant)、エマルジョンまたは注射薬の形態で処方された請求項5に記載の医薬組成物。
  7. 式IIIを有する化合物。
    Figure 2008534446
  8. 式IIIを有する化合物を調製するための方法であって、式Vの化合物を式VIの化合物と反応させることを含む方法。
    Figure 2008534446
  9. 式Iの光学的に純粋な化合物を調製するための方法であって、酸化剤の存在下でクロロホルム中にて式IIのプロキラル硫化物を酸化することを含む方法。
    Figure 2008534446
  10. 4Åモレキュラーシーブを添加することをさらに含む請求項9に記載の方法。
  11. 前記4Åモレキュラーシーブは、4〜8メッシュの粒度を有する請求項10に記載の方法。
  12. 前記方法を、室温から約110℃の温度で実施する請求項9から11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記方法を、約30℃から約80℃の温度で実施する請求項12に記載の方法。
  14. 前記方法を、約31℃の温度で実施する請求項13に記載の方法。
  15. 前記酸化剤は、ヒドロペルオキシドであり、前記方法を、塩基およびキラルチタン錯体の存在下で実施する請求項9から14のいずれか一項に記載の方法。
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