JP2008534286A - インベストメント鋳造用の鋳型と製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明はインベストメント鋳造用シェル鋳型およびその製法に関する。当該製法は、繊維と耐火性充填剤とを混合してドライブレンドを形成し、該ドライブレンドとバインダーゾルとを混合して耐火性スラリーを形成し、該耐火性スラリーを用いてインベストメント鋳造用シェル鋳型を生成することを含む。

Description

本発明は、改良されたインベストメント鋳造法と、それに用いられる混合物に関する。
ロストワックス法を用いたインベストメント鋳造法は、古代エジプトと中国にその起源を発する。しかし、今日実施されているような方法は、1930年代に始まった比較的新しい技術であり、急速に成長するビジネスの世界と科学技術を象徴している。インベストメント鋳造法によると、所望形状の金属部材と同一形状の除去可能なろう模型の周りに形成された使い捨てのセラミック製シェル鋳型に溶融金属を鋳込むことができるために複雑な形状の金属部材の製作が簡素化される。「精密インベストメント鋳造法」、つまりPICは、当業界においてはこの技術を指す用語である。
従来技術によるPIC法は、主要な六つの工程を有する。
(1)模型の形成
所望形状の金属鋳物用の除去可能な雄型模型は、完全に溶解、気化または燃焼して、脱ろう後のセラミック製シェル鋳型に汚染物質を残留させないよう、ろうのような熱可塑性材料を用いて形成される。雄型模型は、金属鋳物に求められる形状、寸法および鋳肌の型を製作できるよう設計された、雌型で分割された金属製ダイ、つまり「ツール」の中に熱可塑性材料を射出することによって形成される。単一のまたは複数の模型は、溶融金属をシェル鋳型に注湯するための、除去可能なろうで形成された「湯口システム」に融着させることによって組み立てることができる。
(2)シェル鋳型は、下記の工程を経て製作される。
(a)アルカリ性でコロイダルシリカ結合剤によって安定化された水溶液中に耐火性微粒子を含む耐火性スラリーに組立模型を浸漬して、模型表面に耐火材のコーティングを施す段階。
(b)施された耐火性コーティングを、大きい粒度の乾燥耐火性粒子、つまり「スタッコ」に接触させてスタッコのコーティングを施す段階。
(c)空気乾燥させ、空気乾燥のグリーン・コーティングを不溶性の結合コーティングに変化させる段階。これらの段階を繰り返して次のコーティングを積層することによって、所望の厚さの空気乾燥「グリーン」シェル鋳型を製作することができる。
(3)脱ろう−除去可能なろう模型は、グリーン・シェル鋳型を1000〜1900°Fに加熱されたフラッシュ脱ろう炉に投入してスチーム・オートクレーブ処理することによって、または、圧力の過度な増大によってシェル鋳型にひびが入らないよう、ろうを急速に加熱液化させるその他の方法を用いて空気乾燥「グリーン」シェル鋳型から取り除かれる。
(4)加熱−脱ろうを終えたシェル鋳型は、1600〜2000°Fに加熱することによって揮発性残留物が除去されるとともに、安定したセラミック結合が形成される。
(5)鋳込み−加熱処理されたシェル鋳型は、加熱炉から取り出されて溶融金属を鋳込むことができるように配置される。金属は、ガス、間接アークまたは誘導による加熱によって溶解される。溶融金属は、空気中でまたは真空室内において鋳込まれる。さらに、溶融金属は、静的にまたは遠心力を作用させて鋳込み、また、取瓶からまたは湯だまりから直接鋳込んでよい。溶融金属は、冷却後に凝縮することによって鋳型の内部に金属鋳物を形成する。
(6)鋳物の取出し−凝固した金属鋳物を内部に収容したシェル鋳型をばらばらに壊すことによって、金属鋳物は、セラミック製シェル鋳型から取り外される。鋳物は、のこで挽くまたは研磨円板で切断して湯口システムから分離される。また、鋳物は、タンブリング、ショットブラストまたはグリットブラストによって綺麗にされる。
インベストメント鋳造用のシェル鋳型は、脆弱で、また壊れやすい物である。インベストメント鋳造用シェル鋳型の強度向上を目的として、少量の、切断した耐火性繊維および/または切断した耐火性繊維と切断した有機繊維の混合体を水様耐火性スラリーに添加する方法が取られてきた。耐火性スラリーに少量の切断した耐火性繊維を添加することによって、模型に厚いコーティングを行うことが可能になる。しかし、十分なグリーン強度とスラリーの流動性を得るためには、かなりな量のポリマーをスラリーに添加する必要がある。
従って、十分な強度を有するとともに、従来技術の不都合な点を回避できるように改良されたインベストメント鋳造用シェル鋳型を製作するための材料と方法を提供する必要がある。
本発明は、除去可能な模型の上にセラミック製シェル鋳型を速やかに形成する方法と、そのようにして製作されたセラミック製シェル鋳型に関する。全体として、本発明は、インベストメント鋳造用のシェル鋳型を製作するために用いられる混合物に関し、混合物は、繊維と耐火性繊維を含む耐火性乾燥混合物を好適なゾル状結合剤に添加することによって耐火性コーティング用スラリーに調合されている。
従って、本発明は、繊維を耐火性繊維と混合して乾燥混合物を調製し、次に乾燥混合物をコロイダルシリカまたは他の好適なゾルと混合することによって本発明の鋳造用スラリーを調製するための技術を教示するものである。スラリーは、インベストメント鋳造用のシェル鋳型を製作するときに用いられる。当業界においては周知の通り、シェル鋳型に対しては、「脱ろう」、焼成および注湯が行われる。繊維は、無機繊維または有機繊維であってよく、また切断されたまたは粉砕された繊維であってもよい。耐火性充填剤には、溶融シリカ、ジルコン、アルミナ、アルミナシリカなどを用いることができる。耐火性充填剤は、種々の粒径を有していてよく、粒径は、超微細粒子の数ミクロンから、微細粒子の120〜325メッシュ、さらには粗アグリゲートの10〜40メッシュであってよい。繊維と耐火性充填剤を含む乾燥混合物は、使用が簡便であり、またスラリーを均一にするためにも役立つ。ここに説明する方法にしたがって製作されたシェル鋳型は、上述の乾燥混合物が無添加のスラリーを用いて製作されたシェル鋳型より大きい利点を有することが明らかになった。
ここに説明する種々の方法の最も広い概念によると、製作方法は、第一と第二の耐火性コーティング用スラリーを準備する段階を含み、少なくとも一方のスラリーは、繊維と耐火性充填剤を含む乾燥混合物を用いて調製され、スラリーを調製するとき、乾燥混合物は、コロイド状の水様ゾルと調合される。製作方法は、さらに第一と第二の耐火性コーティング用スラリーの一方を除去可能な型の上に塗布することによってコーティングされた型を形成する段階と、コーティングされた型に耐火性材料を用いて随意にスタッコイングする段階と、コーティングと随意のスタッコイングが施された型を十分に乾燥させて第一と第二の耐火性コーティング用スラリーの他方を型に塗布する段階と、型に乾燥混合物を用いて調製した耐火性コーティング用スラリーの層が少なくとも一層形成されている場合、耐火性スラリーの塗布と随意のスタッコイングを必要回数繰り返して、所望の厚さを有する型を形成する段階と、複数層を有する型を乾燥させて、インベストメント鋳造用のグリーン・シェル鋳型を形成する段階と、インベストメント鋳造用の焼成シェル鋳型を製作するのに十分な温度までグリーン・シェル鋳型を加熱する段階とを含む。
充填剤は、約20〜600メッシュ、好ましくは約120〜325メッシュの粒径を有する。充填剤は、か焼コークスとの混合物であってもよい。
第一のスラリーは、第一の乾燥混合物と第一のコロイド状ゾルとから調製される。第一のスラリーと同一または異なっている第二のスラリーは、第二の乾燥混合物と、第一のコロイド状ゾルと同一または異なっている第二のコロイド状ゾルとから調製される。限定するものではないが、有用なコロイド状ゾルには、コロイダルシリカ・ゾル、ラテックス変性のコロイダルシリカ・ゾル、エチルシリケート、イオン珪酸塩、またはそれらの混合物が含まれるが、コロイダルシリカが好ましい。
第一のスラリーをプラスチックやろうで形成された除去可能な模型にコーティングして、型が形成される。型は、次に、耐火性材料を用いてスタッコイングした後に乾燥させられる。次に、第二のスラリーが、スタッコイングされた型に塗布される。型は、耐火性材料を用いてスタッコイングを第二の層に施すことによって厚さを増大させた後に乾燥させられる。除去可能な模型を取り除くことによって、グリーン・シェル鋳型が形成される。それを焼成することによって、セラミック製シェル鋳型が製作される。
本発明のさらに別の態様によると、第一のスラリーを除去可能な模型に塗布し、スタッコイングした後に乾燥させられる。次に、第一のスラリーを用いて少なくとも一層を重ねて塗布し、スタッコイングした後に乾燥させることによって、第一のスラリーを用いた多数層の型が形成される。次に、第二のスラリーの塗布、スタッコイングおよび乾燥が実施される。第二のスラリーも、また、複数の層を形成するよう塗布される。除去可能な模型の除去後に形成されたグリーン・シェル鋳型は、焼成の工程を経てセラミック製シェル鋳型になる。第一の下塗り用スラリーは、一種類以上のセラミック充填剤とコロイド状ゾルとから調製される。また、一種類以上のセラミック充填剤とセラミック繊維またはナイロンやポリプロピレンのような有機繊維との乾燥混合物と、コロイド状ゾルとから第一のスラリーを調製してもよい。両方のスラリーに用いられるコロイド状ゾルは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。限定するものではないが、有用なコロイド状ゾルには、コロイダルシリカ・ゾル、ラテックス変性のコロイダルシリカ・ゾル、エチル珪酸塩、イオン珪酸塩、またはそれらの混合物が含まれるが、コロイダルシリカとラテックス変性のコロイダルシリカ・ゾルが好ましい。
本発明のさらに別の態様によると、一種類以上のセラミック充填剤をコロイド状ゾルと混合することによって、繊維が実質上含有されない第一のスラリーが形成される。第二のスラリーは、繊維と、コロイド状ゾルに混合されたセラミック充填剤とから調製される。第二のスラリーに用いられる繊維は、限定するものではないが、セラミック繊維、ガラス繊維および有機繊維を含む。限定するものではないが、有用な有機繊維にはナイロンとポリプロピレンが含まれる。第二のスラリーに用いられるセラミック充填剤は、第一のスラリーに用いられるセラミック充填剤のいずれかと同一の種類または異なる種類のものであってよい。また、第一と第二のスラリーに用いられるコロイド状ゾルは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。限定するものではないが、第一と第二のスラリーに用いられるコロイド状ゾルには、コロイダルシリカ・ゾル、ラテックス変性のコロイダルシリカ・ゾル、エチル珪酸塩、イオン珪酸塩、またはそれらの混合物が含まれるが、コロイダルシリカ・ゾルとラテックス変性のコロイダルシリカ・ゾルが好ましい。
本発明のこの態様において、除去可能な模型に第一のスラリーを塗布し、スタッコイングした後に乾燥させることによってスタッコイングされた型が形成される。次に、第二のスラリーを塗布して、スタッコイングした後に乾燥させることによって型の厚さが増大する。第二のスラリーを用いて、複数の層が形成される。除去可能な模型を取り除くことによって、グリーン・シェル鋳型が形成される。それを焼成することによって、セラミック製シェル鋳型が製作される。
本発明は、セラミック製シェル鋳型を製作するとき、従来技術より優れた複数の利点を有する。たとえば、繊維とセラミック充填剤の混合物を調製しておくことによって、繊維とセラミック充填剤のコロイド状のゾル結合剤に混入させることが容易になるとともに、撹拌を継続することまたは使用前にコロイド状ゾルと繊維の混合物を再度撹拌することが必要ではなくなる。別の利点は、繊維を液状結合剤に予め分散させる、またはセラミック充填剤の添加前にポリマー状添加物と混合させておく必要がないことである。さらに別の利点は、ポリマー状結合剤の使用により、グリーン強度を向上させるための添加物が必要ないことである。本発明は、強い剪断力で撹拌するとき繊維が凝集するという従来技術の問題点を回避できるという利点も有する。さらに別の利点は、繊維を含有する乾燥混合物をスラリーに用いるために、厚いコーティングを形成できるということである。また、繊維を含有する乾燥混合物をスラリーに用いているために、繊維を含有しないスラリーを用いて形成されたシェル鋳型と比較した場合、大きい厚さを有しながらも、より均一なシェル鋳型を形成することが可能になる。
乾燥混合物
本発明の種々の態様において用いられる乾燥混合物は、一種類以上のセラミック充填剤と、限定するものではなく単に例示すると、セラミック繊維や有機繊維のような繊維を含有した一種類以上のセラミック充填剤を含む。限定するものではないが、使用されるセラミック充填剤は、溶融シリカ、アルミナ、ムライトやカイアメイトやモロカイトのようなアルミノ珪酸塩、ジルコン、亜クロム酸塩、籾殻灰、か焼コークスおよびそれらの混合物を含む。セラミック充填剤の粒径は、一般に約20〜600メッシュであり、好ましくは約120〜325メッシュである。
使用されるセラミック繊維は、限定するものではないが、一般には縦横比であるアスペクト比が約20:1である。限定するものではないが、有用なセラミック繊維の例はとしては、カナダのケベック州のオルレアンズ・リソース・グループ(Orleans Resource Group)製で珪灰石のOrleans One繊維、ニューヨーク州ウィルズボロのNYCOミネラルズ社(NYCO Minerals Co.)製で珪灰石のNIAD G繊維、金属繊維、アラミド繊維、炭素繊維、および切断または粉砕したセラミック繊維、たとえば、ムライトのようなアルミノ珪酸塩、アルミナやジルコニアのような酸化物、窒化珪素のような窒化物、炭素、炭化珪素のような炭化物、およびそれらの混合物が含まれる。切断して粉砕されたセラミック繊維は、サーマル・セラミックス社(Thermal Ceramics Corp.)のような多くの供給者によって市販されている。
限定するものではないが、乾燥混合物に使用されるガラス繊維は、切断して粉砕したガラス繊維が含まれる。限定するものではないが、使用される切断ガス繊維は、Eガラス繊維、Sガラス繊維およびそれらの混合物を含む。限定するものではないが、使用されるEガラス繊維の例としては、ノースカロライナ州シェルビーのPPGインダストリーズ社(PPG Industries)が商品名Chop Vantage 8610として販売している、長さが約3〜6mm、径が約10μmの繊維が含まれる。限定するものではないが、使用される切断Sガラス繊維は、サウスカロライナ州アイケンのAGY社製のように、長さが約3〜6mm、径が約10μmの繊維が含まれる。限定するものではないが、有用な粉砕Eガラス繊維の例には、オーエンス・コーニング社製のように長さが約0.125インチ、平均径が15.8μm、嵩密度が0.17g/cm3の731ED 3mm綿状繊維が含まれる。
限定するものではないが、乾燥混合物に用いられる有機繊維は、オレフィン、アミド、アラミド、ポリエステルおよびセルロース系繊維を含む。限定するものではないが、使用されるオレフィンの例には、ミニファイバーズ社(Minifibers, Inc.)製のポリエチレンとポリプロピレンが含まれる。限定するものではないが、アミド系繊維にはウェックス・ケミカル社(Wex Chemical Co.)製のナイロン繊維が含まれる。限定するものではないが、使用されるアラミド繊維の例には、デュポン社製のケブラー(登録商標)とアクゾー・ノーベル社(Akzo Nobel)製のTwaronが含まれる。使用されるポリステル繊維の例は、ウェックス・ケミカル社製のものなどが含まれる。セルロース系繊維の例には、インターファイブ社(Interfibe Corp.)製のものが含まれる。
乾燥混合物中の繊維の量は、大きく変えることができる。乾燥混合物がセラミック繊維、ガラス繊維およびセラミック充填剤を含有している場合、セラミック繊維は、乾燥混合物の約1〜10重量%であってよく、ガラス繊維は、乾燥混合物の約0.5〜10重量%であってよく、セラミック充填剤は、乾燥混合物の約80〜98.5重量%であってよい。
乾燥混合物がセラミック繊維、ガラス繊維、セラミック充填剤および有機繊維を含有している場合、セラミック繊維は、乾燥混合物の約1〜10重量%であってよく、ガラス繊維は、乾燥混合物の約0.5〜10重量%であってよく、セラミック充填剤は、乾燥混合物の約76〜98重量%であってよく、有機繊維は、乾燥混合物の約0.3〜4重量%であってよい。
乾燥混合物がセラミック繊維、セラミック充填剤および有機繊維を含有している場合、セラミック繊維は、乾燥混合物の約0.5〜10重量%であってよく、セラミック充填剤は、乾燥混合物の約86〜98.2重量%であってよく、有機繊維は、乾燥混合物の約0.3〜4重量%であってよい。
乾燥混合物がセラミック繊維とセラミック充填剤を含有している場合、セラミック繊維は、乾燥混合物の約1〜10重量%であってよく、セラミック充填剤は、乾燥混合物の約90〜99重量%であってよい。
乾燥混合物が有機繊維とセラミック充填剤を含有している場合、有機繊維は、乾燥混合物の約0.3〜5重量%であってよく、セラミック充填剤は、乾燥混合物の約95〜99.7重量%であってよい。
耐火性スラリーの調製
下塗り用スラリーまたは上塗り用スラリーとして用いられる耐火性スラリーは、乾燥混合物とコロイド状ゾルから調製される。ゾルとしては、デラウェア州ウィルミントンのウェスボンド社(Wesbond, Inc.)製のMegasol(登録商標)として市販されているコロイド状の水様シリカ・ゾルを用いることが好ましい。水様シリカ・ゾルのMegasol(登録商標)は、異なるpH値、滴定可能な酸化ナトリウムNa2Oの異なる含有量および固形物の異なる含有量のものが入手可能である。水様シリカ・ゾルのMegasol(登録商標)は、約40nmの平均粒径、約6〜190nmの粒径分布および約20nmの粒径の標準偏差を有する。水様シリカ・ゾルのMegasol(登録商標)のpHは、約8.0〜10.0、好ましくは約9.0〜9.5の範囲にあってよく、その滴定可能な酸化ナトリウムNa2Oの含有量は、約0.02〜0.5%、好ましくは約0.1〜0.25%、最も好ましくは約0.20〜0.22%の範囲にあってよく、その固形物含有量は、約30〜50%、好ましくは約40〜47%、より好ましくは約45%である。またバージニア州ウィリアムズバーグのブントロック・インダストリーズ社(Buntrock Industries, Inc.)製のMegaPrime、EKAケミカル社(EKA Chemical Co.)製のNyacol 830、ナルコ・ケミカル社(Nalco Chemical Co.)製のNalcoag1130とNalcoag1030、およびW.R.グレース社(W.R. Grace & Co.)製のLudox SM−30とLudox HS−30のような他の水様シリカ・ゾルを用いてもよい。
一般に、スラリーは、好ましくはコロイダルシリカ・ゾル、より好ましくはMegasol(登録商標)のようなコロイド状ゾルを水洗いによりきれいにされた混合槽に投入し、撹拌中に乾燥混合物を添加して調製される。混合槽としては、当業界において周知の種々の混合装置を用いることができる。これらの装置には、たとえば、プロペラ式ミキサー、ボールミル、高速分散混練機および回転台固定刃式ミキサーが含まれる。乾燥混合物は撹拌中に添加され、添加は、スラリーが適切な粘度になるまで継続される。
第一のスラリーはしばしば下塗りとして用いられるが、その適切な粘度は、一般には#5ザーンカップで約18〜30秒、好ましくは#5ザーンカップで約20〜30秒、最も好ましくは#5ザーンカップで約24〜30秒である。第二のスラリーはしばしば上塗りとして用いられるが、その適切な粘度は、一般には#5ザーンカップで約10〜18秒、好ましくは#5ザーンカップで約10〜16秒、最も好ましくは#5ザーンカップで約12〜15秒である。全てのスラリーについて封じ込められたエアの抜取りと平衡状態の達成のために、別工程としての撹拌を実施することもできる。最終的な粘度調節は、コロイダルシリカ・ゾル結合剤であるMegasol(登録商標)または耐火性材料、および非イオン界面活性剤とアニオン界面活性剤を追加することによって行われる。
第一と第二の耐火性スラリーの組成は、種々変化させてもよい。特定のスラリー組成は、所望の寸法と鋳肌の金属鋳物を製作するためにセラミック製シェル鋳型が備えるべき特性によって決まる。たとえば、第一のスラリーには、とりわけそれが下塗りとして用いられる場合には、一般に約200〜325メッシュの耐火性微細粒子を用いるのが効果的である。有用な下塗り用スラリーの例には、200メッシュの溶融シリカおよび325メッシュのジルコン耐火性粒子と混合使用されるMegasol(登録商標)が含まれる。ジルコン耐火性粒子は、溶融金属に対する高い耐性をシェル鋳型に与える。また、ジルコンの微細粒子を用いることによって、滑らかで細かい鋳肌の鋳物を製作することが可能になる。溶融シリカとジルコンを含有したセラミック充填剤をこれらの種類の下塗り用スラリーに用いる場合、溶融シリカの粒径は、好ましくは約100メッシュ、約120メッシュ、約140メッシュ、約170メッシュ、約270メッシュまたは約325メッシュ、最も好ましくは約120〜200メッシュである。ジルコンは、約200メッシュ、約325メッシュまたは約400メッシュ、好ましくは約200メッシュ、最も好ましくは約325メッシュのような粒径を有する方が効果的である。
また、第一のスラリーは、一種類以上の非イオン界面活性剤を含有していてよい。とりわけ有用な非イオン界面活性剤は、バージニア州ウィリアムズバーグのブントロック・インダストリーズ社が市販しているPS9400である。界面活性剤を添加することによって、ろう模型に湿りを与えるというスラリーの特性が向上し、ろう模型の容易な流出が可能になる。スラリー中の界面活性剤の含有量は、組成によって変わってもよい。たとえば、スラリーがMegasol(登録商標)および溶融シリカとジルコンの乾燥混合物を含有している場合、界面活性剤の含有量は、Megasol(登録商標)の重量に対して約0.2%以下である。
とりわけ上塗り用スラリーとして用いられる場合、第二スラリーには、第一のスラリーに用いられるより大きい粒径の耐火性粒子が一般には用いられる。たとえば、溶融シリカがセラミック充填剤として用いられている上塗り用スラリーの場合、溶融シリカは、一般に、約80〜270メッシュ、好ましくは約100〜200メッシュ、最も好ましくは約100〜120メッシュの粒径を有する。上塗り用スラリーの調製に用いられる乾燥混合物とコロイド状の水様シリカ・ゾルの含有量は、大きく変化していてもよい。一般に、乾燥混合物の含有量は、スラリーの合計重量に対して約54〜70重量%であり、残りの部分は、水様シリカ・ゾルである。
以下、本発明を例示するために、次に示す実施例を参照しつつ耐火性スラリーの調製について説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
実施例1
この実施例では、セラミック充填剤、耐火性繊維およびガラス繊維を含む乾燥混合物を準備し、この乾燥混合物とコロイド状の水様シリカ・ゾルから調製した耐火性スラリーについて説明する。
珪灰石の耐火性繊維Orleans One 100g、粉砕Eガラス繊維731ED1/8インチ20g、および溶融シリカ120(テネシー州グリーンビレのC−Eミネラルズ社(C-E Minerals Co.)製の120メッシュ溶融シリカ)715gと溶融シリカ200(C−Eミネラルズ社製の200メッシュ溶融シリカ)715gを含むセラミック充填剤を乾式混合して乾燥混合物を調製した。この乾燥混合物を、固形物含有量45%、pH9.5、および滴定可能酸化ナトリウムNa2O含有量0.2%のMegasol(登録商標)1000gと混合して耐火性スラリーを調製した。
実施例2
この実施例では、セラミック充填剤、耐火性繊維、ガラス繊維および有機ポリマー繊維を含む乾燥混合物を準備し、この乾燥混合物をコロイド状の水様シリカ・ゾルに混ぜて調製した耐火性スラリーについて説明する。
珪灰石製の耐火性繊維Orleans One 100g、粉砕Eガラス繊維731ED1/8インチ20g、および溶融シリカ120を715gと溶融シリカ200を715g含むセラミック充填剤を、長さ1mm、径25μmのポリエチレン繊維20gと乾式混合して乾燥混合物を調製した。
この乾燥混合物を、実施例1で使用したMegasol(登録商標)1000gと混合して耐火性スラリーを調製した。
実施例3
この実施例では、セラミック充填剤、耐火性繊維および有機ポリマー繊維を含む乾燥混合物を準備し、この乾燥混合物をコロイド状の水様シリカ・ゾルに混ぜて調製した耐火性スラリーについて説明する。
長さ1mm、径20μmのポリエチレン繊維を用いて乾燥混合物を調製した。
この乾燥混合物を、実施例1で使用したMegasol(登録商標)1000gと混合して耐火性スラリーを調製した。
実施例4
この実施例では、セラミック充填剤、ガラス繊維および有機ポリマー繊維を含む乾燥混合物を準備し、この乾燥混合物をコロイド状の水様シリカ・ゾルに混ぜて調製した耐火性スラリーについて説明する。
粉砕Eガラス繊維731ED1/8インチ100g、長さ1mm、径25μmのポリエチレン繊維20g、および溶融シリカ120を715gと溶融シリカ200を715g含むセラミック充填剤を乾式混合して乾燥混合物を調製した。
この乾燥混合物を、実施例1で使用したMegasol(登録商標)1000gと混合して耐火性スラリーを調製した。
実施例5
この実施例では、耐火性繊維とガラス繊維を含む乾燥混合物を準備し、この乾燥混合物と、コロイド状の水様シリカ・ゾルとセラミック充填剤の混合物を用いて調製した耐火性スラリーについて説明する。
珪灰石の耐火性繊維Orleans One 100gと粉砕Eガラス繊維731ED1/8インチ20gを乾式混合して乾燥混合物を調製した。
この乾燥混合物を、実施例1で使用したMegasol(登録商標)1000gと、溶融シリカ120を715gと溶融シリカ200を715g含むセラミック充填剤の混合物とに混ぜて耐火性スラリーを調製した。
実施例6
この実施例では、耐火性繊維、ガラス繊維および有機ポリマー繊維を含む乾燥混合物を準備し、この乾燥混合物を、コロイド状の水様シリカ・ゾルとセラミック充填剤の混合物に混ぜて調製した耐火性スラリーについて説明する。
珪灰石の耐火性繊維Orleans One 100g、長さ1mm、径25μmのポリエチレン繊維20g、および粉砕Eガラス繊維731ED1/8インチ100gを乾式混合して乾燥混合物を調製した。
この乾燥混合物を、実施例1で使用したMegasol(登録商標)1000gと、溶融シリカ120を715gと溶融シリカ200を715g含むセラミック充填剤との混合物に混ぜて耐火性スラリーを調製した。
実施例7
この実施例では、セラミック充填剤とガラス繊維を含む乾燥混合物を準備し、この乾燥混合物を、コロイド状の水様シリカ・ゾルに混ぜて調製した耐火性スラリーについて説明する。
粉砕Eガラス繊維731ED1/8インチ100gと、溶融シリカ120を715gと溶融シリカ200を715g含むセラミック充填剤を乾式混合して乾燥混合物を調製した。
この乾燥混合物を、実施例1で使用したMegasol(登録商標)1000gと混合して耐火性スラリーを調製した。
実施例8
この実施例では、セラミック充填剤と耐火性繊維を含む乾燥混合物を、コロイド状の水様シリカ・ゾルに混ぜて調製した耐火性スラリーについて説明する。
珪灰石の耐火性繊維Orleans One 100gと、溶融シリカ120を715gと溶融シリカ200を715g含むセラミック充填剤を乾式混合して乾燥混合物を調製した。
この乾燥混合物を、実施例1で使用したMegasol(登録商標)1000gと混合して耐火性スラリーを調製した。
実施例8A
この実施例では、セラミック充填剤とガラス繊維を含む乾燥混合物を、コロイド状の水様シリカ・ゾルに混ぜて調製した耐火性スラリーについて説明する。
粉砕Eガラス繊維731ED1/8インチ20gと、溶融シリカ120を715gと溶融シリカ200を715g含むセラミック充填剤を乾式混合して乾燥混合物を調製した。
この乾燥混合物を、実施例1で使用したMegasol(登録商標)1000gと混合して耐火性スラリーを調製した。
セラミック製シェル鋳型
セラミック製シェル鋳型を製作する場合、除去可能な模型、好ましくは中実または中空の、パラフィン系インベストメント鋳造用ろうまたはマイクロクリスタル・ワックスを用いて形成したろう模型、を第一のスラリーに浸漬して、模型の表面に連続したコーティングを施す。一般に、1層から3層のコーティングが施される。コーティングの厚さは、約0.02〜0.2インチ、好ましくは約0.04〜0.2インチ、最も好ましくは0.04〜0.1インチである。余剰のスラリーをコーティングされた模型から完全に流出させ、次に、耐火性の微粉末スタッコを用いてコーティング上にスタッコイングすることによって、スタッコイングされた型が形成される。型は、第一のスラリーまたは第二のスラリーを用いて別のコーティングを行う前に乾燥処理される。型は、少なくとも一つの第一のスラリー層と少なくとも一つの第二のスラリー層を含む複数の層を有することが好ましい。一般に了解されている通り、スタッコイングとそれに続くある程度までの乾燥は、第一のスラリーまたは第二のスラリーを用いて型にコーティングを施す毎に行われる。
連続してスラリーを塗布する場合、各々の塗布間の乾燥時間は、除去可能な模型形状の複雑さによる。除去可能な模型が、空気の流入が殆どないような深い凹みを有する場合には、それぞれのコーティングのあいだに長い乾燥時間を要する。乾燥温度は、約60〜90°F、好ましくは約70〜75°Fである。乾燥は、低湿度、高温および高速空気流の加速条件の下で行われる。セラミック製シェル鋳型の厚さは、殆どの鋳物について約0.2〜0.5インチあれば十分である。従って、第一のスラリーによる二回のコーティングと、第二のスラリーによる五回のコーティングおよびそれぞれのコーティングの上に施されるスタッコイングを行うことによって、脱ろうと焼成処理に十分耐える強度を備えた厚さ0.25インチのセラミック製シェル鋳型を製作することができる。
幅広い種類の耐火性粒子を、スラリーによるコーティングの上に振り掛けるスタッコとして用いることができる。限定するものではないが、有用な耐火性粒子の例としては、ムライト、か焼陶土とその他のアルミノ珪酸塩、ガラス質と結晶性のシリカ、アルミナ、ジルコンおよび亜クロム酸塩が含まれる。耐火性粒子は、耐火性粒子の安定性を損なうとともに、注湯中に熱による相変化を引き起こす程の量の不純物としてのイオンを含まないことが好ましい。当業界においては周知の通り、安定性を損なうほどの量の不純物を含まない耐火性粒子は、か焼によるまたはか焼を行わない浄化処理によって製作することができる。
限定するものではないが、下塗りに用いられた第一のスラリーに対してスタッコとして使用される耐火性粒子は、約70〜200メッシュ、好ましくは約70〜140メッシュのジルコン砂を含む。上塗りに用いられた第二のスラリーによるコーティングにスタッコとして使用される耐火性粒子の粒径は、約10〜200メッシュ、好ましくは約20〜50メッシュと異なる。耐火性粒子は、約30〜50メッシュの粒径を有することが最も好ましい。
代替の実施形態においては、繋ぎのスタッコとしての耐火性粒子を用いて、好ましくは微細スタッコと粗スタッコとの中間サイズである約50〜100メッシュの粒径を有するジルコンまたはアルミノ珪酸塩の耐火性粒子を用いて、第一のスラリーのコーティングの上に第二のスラリーのコーティングを施した後にスタッコイングされる。繋ぎのスタッコは、強度を増進させるとともに、異なる組成のスラリーによるコーティング層が剥離する可能性を最小にするために用いられる。
脱ろう
セラミック製シェル鋳型を製作するための型には、当業界では周知の通り、沸騰水への浸漬、スチームによるオートクレーブ処理およびフラッシュ脱ろうのような方法を用いて脱ろうが行われる。スチームによるオートクレーブ処理は、下記の方法で実施される。
(1)可能な限り高いスチーム圧、好ましくは約60PSI以上、より好ましくは約80〜90PSIを使用する。
(2)オートクレーブを可及的速やかに、好ましくは約15〜20秒より短い時間内に閉じて加圧する。
(3)空気乾燥のグリーン・シェル鋳型をスチームに約10〜15秒間曝す。
(4)約30〜60秒かけてオートクレーブをゆっくりと減圧する。
フラッシュ脱ろうは、空気乾燥したグリーン・シェル鋳型を約1000〜1900°Fに加熱された加熱炉に投入して行われる。このような温度の場合、セラミック製シェル鋳型の壁に接触しているろうが急速に融解するために、ろうの膨張に伴う圧力によってセラミック製シェル鋳型にひびが入ることはない。次に、セラミック製シェル鋳型は、約200〜600°Fの低温区画に移されて、ろうの完全流出が行われる。融解したろうは、融解室底の開口を介して水槽つまり回収槽の中へと流出する。
焼成
焼成は、脱ろうを終えたセラミック製シェル鋳型を約1600〜2000°Fに加熱することによって、揮発性残留物を除去し、高強度のセラミック製シェル鋳型を製作するために実施される。熱平衡になるまで加熱炉内に留め置かれたセラミック製の脱ろうシェル鋳型は、加熱炉から取り出され、所望の溶融金属の鋳込みに使用される。
以下、限定するものではないが、セラミック製シェル鋳型の製作工程について実施例を参照しつつ説明する。
実施例9
図1に示すように縦8インチ、横7/8インチ、厚さ3/8インチの棒状ろう模型1を実施例1の耐火性スラリーに浸漬した。この実施例においては、便宜上第一と第二のコーティングに同一の耐火性スラリーを用いた。
ろう模型1を耐火性スラリーに8秒間浸漬した後に取り出し、10秒間スラリー切りをして第一のコーティングを形成した。デュポン社製の粒径が70〜140メッシュの範囲にあるジルコン砂を用いて、第一のコーティングにスタッコイングした。コーティングとスタッコイングが施されたろう模型を75°Fで30分間乾燥させた後に、再度耐火性スラリーに8秒間浸漬して第二のコーティングを形成し、その後70〜140メッシュのジルコン砂を用いてスタッコイングした。
二層のコーティングが施されたろう模型1を耐火性スラリーに8秒間浸漬した後、10秒間スラリー切りをした。コーティングした型に、C−Eミネラルズ社製の50〜100メッシュの溶融シリカであるTecosilを用いてスタッコイングして、中間のスタッコイング層を形成した。次に、中間のスタッコイング層を有する型を、75°Fで30分間乾燥させた。中間のスタッコイング層を有する型を耐火性スラリーを浸漬した後に、30〜50メッシュの溶融シリカであるTecosilを用いてスタッコイングした。下塗りとスタッコイングが施された型を、75°Fで乾燥させた。上述の浸漬、スラリー切り、スタッコイングおよび乾燥のサイクルを、合計五層のコーティングが形成されるまで繰返した。
各コーティングつまり層の形成後、ろう模型1の垂直面5の一部と水平面1Bを切削してコーティングとスタッコイングを除去することによって、図2に示すようなセラミック製シェル鋳型10を製作した。セラミック製シェル鋳型10を再度耐火性スラリーに浸漬して、型の上にシールのためのコーティングを形成した。シールのためのコーティングが施されたセラミック製シェル鋳型10を、75°Fで一晩かけて乾燥させた。乾燥後のセラミック製シェル鋳型10を沸騰水に浸漬して、ろう模型1を除去した。図3に示した脱ろう乾燥後のセラミック製グリーン・シェル鋳型20を長さ方向で切断し、75°Fで4時間乾燥させた。
破壊係数(MOR)を求めるために、セラミック製シェル鋳型の長さ6インチ、幅1インチ、厚さ0.3インチを有する部分を、スパン2インチの支点によって支承して、曲げによる破壊強度を調べた。セラミック製シェル鋳型の破壊係数を、下記式によって算出した。
R=(3WI)/(2bd2
ここに、Rは破壊係数(lb/平方インチ)、Wは試験片が破損した荷重、Iは下部支承縁の中心線間の距離(スパン、インチ)、bは試験片の幅(インチ)、dは試験片の厚さ(インチ)である。
グリーン・シェル鋳型の破壊係数は、1018PSIであった。グリーン・シェル鋳型を1850°Fで1時間焼成した。その結果、焼成シェル鋳型の破壊係数は、1044PSIになった。
実施例10
実施例8のスラリーを使用したことを除き、実施例9と同様の工程を実施した。グリーン・シェル鋳型の破壊係数は、688PSIであった。グリーン・シェル鋳型を1850°Fで1時間焼成した。その結果、焼成シェル鋳型の破壊係数は、941PSIになった。
実施例11
実施例8Aのスラリーを使用したことを除き、実施例9と同様の工程を実施した。グリーン・シェル鋳型の破壊係数は、645PSIであった。グリーン・シェル鋳型を1850°Fで1時間焼成した。その結果、焼成シェル鋳型の破壊係数は、694PSIになった。
本発明の別の態様による実施例においては、籾殻灰を含む耐火性スラリーを用いた。籾殻灰は、約95%が非晶質シリカで、残余が炭素であることが好ましい。この種の籾殻灰は、テキサス州ヒューストンのアグリレクトリック・パワー社(Agrilectric Power, Inc.)が市販している。ブントロック・インダストリーズ社製のシリカ・ゾル結合剤MegaPrimeを用いてもよい。限定するものではないが、籾殻灰を耐火性の乾燥混合物とともに用いたケースについては、下記の実施例で説明する。
実施例12
pH10.5、固形物含有量40%、滴定可能Na2O含有量0.33%、平均粒径約40nm、粒径分布約6〜190nm、および粒径の標準偏差約20nmのシリカ・ゾル結合剤MegaPrime 1000gと、溶融シリカ充填剤Silica200から成る乾燥混合物1430gとから調製した耐火性スラリーを用いたことを除き、実施例9と同様の工程を実施した。グリーン・シェル鋳型のMORは、621PSIであった。
実施例13
実施例12で用いたシリカ・ゾル結合剤MegaPrime 1000gと、溶融シリカ充填剤Silica200を1430gと籾殻灰を200g含む乾燥混合物とから調製した耐火性スラリーを用いたことを除き、実施例9と同様の工程を実施した。グリーン・シェル鋳型のMORは、804PSIであった。
実施例14
実施例12で用いたシリカ・ゾル結合剤MegaPrime 1000gと、溶融シリカ充填剤Silica200を1430g、籾殻灰を200g、粉砕Eガラス繊維731ED1/8インチを16g含む乾燥混合物とから調製した耐火性スラリーを用いたことを除き、実施例9と同様の工程を実施した。グリーン・シェル鋳型のMORは、833PSIであった。
実施例15
実施例12で用いたシリカ・ゾル結合剤MegaPrime 1000gと、溶融シリカ充填剤Silica200を1430g、籾殻灰を100g、粉砕Eガラス繊維731ED1/8インチを16g、切断した1/8インチEガラス繊維Chop Vantage 8610を4g含む乾燥混合物とから調製した耐火性スラリーを用いたことを除き、実施例9と同様の工程を実施した。グリーン・シェル鋳型のMORは、1161PSIであった。
実施例16
pH9.5、固形物含有量45%および滴定可能Na2O含有量0.2%のシリカ・ゾル結合剤Megasol(登録商標)1000gと、溶融シリカ充填剤Silica200を1300gと籾殻灰を100g含む乾燥混合物1430gとから調製した耐火性スラリーを用いたことを除き、実施例9と同様の工程を実施した。グリーン・シェル鋳型のMORは、831PSIであった。
実施例17
実施例12で用いたシリカ・ゾル結合剤MegaPrime 875gと、溶融シリカ充填剤Silica120を1485g、籾殻灰を100g、長さ1mmで1.8デニールのポリエチレン繊維を100g含む乾燥混合物とから調製した耐火性スラリーを用いたことを除き、実施例9と同様の工程を実施した。
実施例18
ph10.5、固形物含有量40%、滴定可能Na2O含有量0.33%、平均粒径約40nm、粒径分布約6〜190nm、および粒径の標準偏差約20nmのシリカ・ゾル結合剤MegaPrime 1000gと、溶融シリカ充填剤Silica200を1430gと籾殻灰を100g含む乾燥混合物とから調製した耐火性スラリーを用いたことを除き、実施例9と同様の工程を実施した。
実施例19
pH10.5、固形物含有量40%、滴定可能Na2O含有量0.33%、平均粒径約40nm、粒径分布約6〜190nm、および粒径の標準偏差約20nmのシリカ・ゾル結合剤MegaPrime1000gと、325メッシュ溶融シリカを50%、120メッシュ溶融シリカを25%、50メッシュ溶融シリカを25%含むセラミック充填剤である乾燥混合物1430gとから調製した耐火性スラリーを用いたことを除き、実施例9と同様の工程を実施した。
実施例20
籾殻灰100gをさらに含む乾燥混合物を耐火性スラリーに用いたことを除き、実施例19と同様の工程を実施した。
実施例21
固形物含有量45%、pH9.5、滴定可能Na2O含有量0.2%、平均粒径約40nm、粒径分布約6〜190nm、および粒径の標準偏差約20nmのシリカ・ゾル結合剤Megasol(登録商標)1000gと、セラミック繊維を100gとセラミック充填剤を1500g含む乾燥混合物とから調製した耐火性スラリーを用いたことを除き、実施例9と同様の工程を実施した。セラミック繊維は、ウォラストナイト(Wollastonite One)繊維であった。セラミック充填剤は、溶融シリカ120を700g、溶融シリカ200を700g、および100メッシュMulliteを100g含んでいた。MORは、910PSIであった。
実施例22
籾殻灰100gをさらに含む乾燥混合物を耐火性スラリーに用いたことを除き、実施例21と同様の工程を実施した。
実施例23
この実施例では、スタッコを用いることなく、セラミック製シェル鋳型を製作する方法を説明する。
図1に示した縦8インチ、横7/8インチ、厚さ3/8インチの棒状ろう模型1を、実施例1で使用したMegasol(登録商標)1000gと、セラミック充填剤を2135gと珪灰石の耐火性繊維を213g含む乾燥混合物とから調製した耐火性スラリーに浸漬した。セラミック充填剤は、200メッシュ溶融シリカ1485g、35メッシュのムライト250gおよび48メッシュのムライト400gを含む。この実施例においては、第一と第二のコーティングに同一の耐火性スラリーを用いた。
ろう模型1を耐火性スラリーに8秒間浸漬した後に取り出し、10秒間スラリー切りをして第一のコーティングを形成した。コーティングが施されたろう模型を75°Fで30分間乾燥させた後に、再度耐火性スラリーに8秒間浸漬して第二のコーティングを形成した。
次に、二層のコーティングが施されたろう模型1を耐火性スラリーに8秒間浸漬した後、10秒間スラリー切りをした。コーティングされた型を、75°Fで30分間乾燥させた。上述の浸漬、スラリー切りおよび乾燥のサイクルを合計五層のコーティングを形成するまで繰返した。
各コーティングつまり層の形成後、ろう模型1の垂直面5の一部と水平面1Bを切削してコーティングを除去することによって、図2に示すようなセラミック製シェル鋳型10を製作した。セラミック製シェル鋳型10を再度耐火性スラリーに浸漬して、型の上にシールのためのコーティングを形成した。シールのためのコーティングが施されたセラミック製シェル鋳型10を、75°Fで一晩かけて乾燥させた。乾燥後のセラミック製シェル鋳型10を沸騰水に浸漬し、ろう模型1を除去することによって、脱ろう乾燥後のセラミック製グリーン・シェル鋳型を製作した。次に、グリーン・シェル鋳型を、1850°Fで焼成して、セラミック製の焼成シェル鋳型を製作した。
実施例24
Eガラス繊維213gを含む乾燥混合物を用いたことを除き、実施例23と同様の工程を実施した。
籾殻灰100gを含む乾燥混合物を用いたことを除き、実施例23と同様の工程を実施した。
実施例26
籾殻灰100gを含む乾燥混合物を用いたことを除き、実施例24と同様の工程を実施した。
実施例27〜32においては、繊維を含有しない第一のスラリーを用いて除去可能なろう模型の上にコーティングすることによって、セラミック製シェル鋳型を形成した。次に、セラミック製シェル鋳型を製作するために、繊維と充填剤を含む乾燥混合物をコロイド状ゾルとの調合剤を用いて、その後のコーティングを型の上に形成した。
使用したろう模型は、各辺の長さ1.25インチ、高さ8インチの正三角錐で、各角には曲率半径0.070インチの面取りが施されている。三角形のろう模型は、ブントロック・インダストリーズ社が市販している。ろう模型は、使用前に通常は、トリクロロエタンとアルコールのほぼ50対50混合液、フレオン、アセトン、メチル・エチル・ケトン、水溶性界面活性剤またはd−リモネン含有ウォーターエマルジョン(water emulsion)のような溶剤によって洗浄される。ろう模型の前処理にとりわけ好適な方法は、ブントロック・インダストリーズ社のパターンウェッティングソリューション(Pattern Wetting Solution)に示されているようにコロイド状アルミナ懸濁液を用いて処理することである。
シェル鋳型は、前処理した三角形のろう模型を第一のスラリーに浸漬後にスタッコイングと乾燥を行い、さらに第二のスラリーに浸漬後にスタッコイングと乾燥を行って形成される。第二のスラリーを用いての浸漬、スタッコイング、乾燥のサイクルは、シェル鋳型が所望の厚さになるまで繰返される。その後、ろう模型を溶融除去することによって、セラミック製グリーン・シェル鋳型が形成される。シェル鋳型の中央部と角の厚さを測定して、均一度を比較評価した。測定の結果、繊維を含む乾燥混合物をスラリーに用いることによってシェル鋳型の各々の角の厚さが増大するとともに、均一度も大幅に向上することが認められた。また、そのようなスラリーを用いることによって、材料の使用効率が向上するとともに、シェル鋳型の角のように高い応力が加わる箇所における亀裂発生を最小限に抑えることが可能であることが明らかになった。
実施例27
この実施例では、セラミック充填剤の混合体とコロイダルシリカ・ゾルとから調製した第一のスラリーと、セラミック充填剤とナイロン繊維の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した第二のスラリーを用いた製作方法について説明する。
二種類のセラミック繊維を含む乾燥混合物75部と、シリカ濃度が25%になるよう水で希釈したNyacol 830(エカ・ケミカル社(Eka Chemical)製)を25部とを混合することによって第一のスラリーを調製した。Nyacol 830は、平均粒径10nmのシリカ粒子を30重量%含有する。スラリーは、pHが10.5で、25℃における粘度が8cPであった。シリカ・ゾルは、密度1.2g/cm3(10 lb/gal)、Na2O含有量0.55重量%であった。乾燥混合物は、溶融シリカ200fを20部と、325メッシュのジルコンを80部含んでいた。第一のスラリーの粘度は、水を添加することによって#5ザーンカップで20秒になるよう調節した。
第二のスラリーは、BI−2010を825部とTMM−30を550部混合して調製した。ブントロック・インダストリーズ社製のBI−2010は、溶融シリカ、籾殻灰およびナイロン繊維を含む乾燥混合物である。TMM−30は、ブントロック・インダストリーズ社が市販しているコロイド状の30%シリカ・ゾルである。上塗り用スラリーは、粘度が#5ザーンカップで17秒になるよう水で希釈した。
上述のように前処理された三角形のろう模型を、第一のスラリーに浸漬し、115AFSジルコン砂を用いてスタッコイングを行い、室温で2時間空気乾燥させることによって型を形成した。次に、型を第二のスラリーに浸漬し、C−Eミネラルズ社製の30〜50メッシュの溶融シリカを用いてスタッコイングを行った後に、室温で4時間空気乾燥させた。上述の工程を二回繰返すことによって、第二のスラリーを用いて計三層のスタッコイングとコーティングを施した。次に、第二のスラリーに一回浸漬することによってシールのためのコーティングを形成し、室温で8時間空気乾燥させた。
型を200°Fに加熱して、ろう模型を除去してグリーン・シェル鋳型を形成した。シェル鋳型の厚さと均一度を調べた結果、グリーン・シェル鋳型の厚さは、中央部で0.368インチ、角で0.316インチであり、均一度は85.9%となった。
実施例27A
この実施例では、セラミック充填剤とコロイダルシリカ・ゾルとから調製した第一のスラリーと、セラミック充填剤とナイロン繊維の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した第二のスラリーを用いた方法について説明する。
セラミック充填剤の乾燥混合物75部を溶融シリカ65部によって代替し、25部のNyacol 830と混合することによって第一のスラリーを調製したことを除き、実施例27と同様の方法を用いた。
実施例28
この実施例では、セラミック充填剤の混合体とコロイダルシリカ・ゾルとから調製した第一のスラリーと、セラミック充填剤とナイロン繊維の混合体をコロイド状のラテックス変性シリカ・ゾルに混入させて調製した第二のスラリーを用いた方法について説明する。
第二のスラリーで五層のコーティングを施したことを除き、実施例27と同様の方法を用いた。各々のコーティングに用いた第二のスラリーは、実施例27で用いた乾燥混合物BI−2010を15部と、シリカ・ゾルTMM−30の重量に対して6重量%のラテックス・ポリマーQDAによって変性したシリカ・ゾルTMM−30を10部含有していた。ラテックス・ポリマーQDAは、ブントロック・インダストリーズが市販している。第二のスラリーの粘度は、#5ザーンカップで15〜16秒であった。
形成した型を200°Fに加熱してろう模型を除去し、グリーン・シェル鋳型を製作した。シェル鋳型の厚さと均一度を測定した結果、シェル鋳型は、中央部の平均厚さ0.404インチ、角の平均厚さ0.311インチ、均一度77.0%であった。
実施例29
この実施例では、セラミック充填剤の混合体とコロイダルシリカ・ゾルとから調製した第一のスラリーと、セラミック充填剤とナイロン繊維の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した第二のスラリーを用いた方法について説明する。
乾燥混合物のBI−2010をオンデオ・ナルコ社(Ondeo Nalco)製のGray Matterによって代替したことを除き、実施例27と同様の方法を用いた。Gray Matterは、溶融シリカ、燻蒸シリカ、および平均長さ3.2mmのポリプロピレン繊維の乾燥混合物である。第二のスラリーの粘度は、#5ザーンカップで15〜16秒であった。コーティングを施した型を200°Fに加熱してろう模型を除去し、グリーン・シェル鋳型を製作した。シェル鋳型は、中央部の平均厚さ0.374インチ、角の平均厚さ0.286インチ、均一度76.5%であった。
実施例30
この実施例では、セラミック充填剤の混合体とコロイダルシリカ・ゾルとから調製した第一のスラリーと、複数種類のセラミック充填剤と一種類のポリプロピレン繊維の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した第二のスラリーを用いた方法について説明する。
セラミック充填剤の第一の乾燥混合物を35部と、エコ・ケミカル社製のコロイダルシリカ・ゾルNyacol 430を10部とを混合することによって第一のスラリーを調製した。セラミック充填剤の第一の乾燥混合物は、325メッシュのジルコンを75部と、溶融シリカ200fを25部含んでいた。第一のスラリーの粘度は、水を添加することによって#5ザーンカップで24秒になるよう調節した。
第二のスラリーは、第二の乾燥混合物を24部と、コロイダルシリカ・ゾルBI−2010を10部とを混合して調製した。第二の乾燥混合物は、合計重量に対して、長さ3.3mmのポリプロピレン繊維を1重量%、溶融シリカ120fを60重量%、溶融シリカ200fを35重量%、およびC−Eミネラルズ社製の燻蒸シリカを4重量%含んでいた。第二のスラリーは、シリカ濃度が25%、粘度が#5ザーンカップで16秒になるよう水で希釈した。シェル鋳型は、実施例27と同様の方法で製作した。
実施例31
この実施例では、一種類のセラミック充填剤とコロイダルシリカ・ゾルから調製した第一のスラリーと、セラミック充填剤とポリプロピレン繊維の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した第二のスラリーを用いた方法について説明する。
第一のスラリーは、200メッシュのコンチネンタル・ミネラルズ社(Continental Minerals)製ジルコン粉末を80重量%と、Nyacol 830を20重量%とから調製した。実施例27で用いたのと同様のろう模型を第一のスラリーに浸漬し、コンチネンタル・ミネラルズ社製のジルコン砂115AFSを用いてスタッコイングした後に空気乾燥させた。第二のスラリーは、TMM−30を10部と乾燥混合物BI−2010を15部とから調製した。コーティングされた型を第二のスラリーに浸漬し、ブントロック・インダストリーズ社製の溶融シリカSS−30を用いてスタッコイングした後に空気乾燥させて型を形成した。この工程を四回追加実施することによって、第二のスラリーのコーティングを五層有する型を製作した。
このスタッコイングした型を第二のスラリーに一回浸漬して、シールのためのコーティングを形成した。スタッコイングされた型を200°Fに加熱してろう模型を除去し、グリーン・シェル鋳型を製作した。シェル鋳型は、中央部の平均厚さが0.528インチ、角の平均厚さが0.482インチ、均一度91.3%であった。
実施例31A
この実施例では、一種類のセラミック充填剤とコロイダルシリカ・ゾルから調製した第一のスラリーと、セラミック充填剤とナイロン繊維の混合体をコロイド状のラテックス変性シリカ・ゾルに混入させて調製した第二のスラリーを用いた方法について説明する。
シリカ・ゾルTMM−30を、ラテックス・ポリマーQDAを6重量%添加して変性させたシリカ・ゾルTMM−30によって代替したことを除き、実施例27と同様の方法を用いた。
実施例32
この実施例では、一種類のセラミック充填剤とコロイダルシリカ・ゾルから調製した第一のスラリーと、セラミック充填剤とナイロン繊維の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した第二のスラリーを用いた方法について説明する。
第一のスラリーは、コンチネンタル・ミネラルズ社製の325メッシュのジルコン粉末を78部と、シリカ・ゾルTMM−30を20部とから調製し、その粘度は、#5ザーンカップで22秒であった。第二のスラリーは、BI−2010を150部と、TMM−30を100部とから調製したが、その粘度は、#5ザーンカップで15秒であった。
実施例27に用いたのと同様の三角形ろう模型を第一のスラリーに浸漬し、110〜125メッシュのジルコン砂AFSを用いてスタッコイングした後に、空気乾燥させてスタッコイングされた型を形成した。スタッコイングされた型を第一のスラリーに再度浸漬し、C−Eミネラルズ社製の50〜100メッシュ溶融シリカを用いてスタッコイングした後に空気乾燥させた。次に、スタッコイングされた型を第二のスラリーに浸漬し、ブントロック・インダストリーズ社製の溶融シリカSS−30を用いてスタッコイングした後に空気乾燥させた。この工程を二回追加実施することによって、第二のスラリーによりスタッコイングされたコーティングを計三層有する型を製作した。スタッコイングされた型を200°Fに加熱してろう模型を除去し、グリーン・シェル鋳型を製作した。シェル鋳型は、中央部の平均厚さが0.372インチ、角の平均厚さが0.307インチ、均一度82.5%であった。
実施例33と34は比較例であって、セラミック充填剤は含むが繊維は含まない第一のスラリーと第二のスラリーを用いた方法について説明する。
実施例33
この実施例では、一種類のセラミック充填剤とコロイダルシリカ・ゾルから調製した第一のスラリーと、複数の種類のセラミック充填剤の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した第二のスラリーを用いた方法について説明する。
第二のスラリーを、C−Eミネラルズ社製の溶融シリカ120fを490部と溶融シリカ200fを1122部含む乾燥混合物と、Nyacol 830を790部と、水98部とから調製し、また、第二のスラリーによるコーティングに対するスタッコイングは、C−Eミネラルズ社製の30〜50メッシュ溶融シリカを用いて行ったことを除き、実施例31と同様の方法で試験用シェル鋳型を製作した。スタッコイングされた型を200°Fに加熱してろう模型を除去し、グリーン・シェル鋳型を製作した。シェル鋳型は、中央部の平均厚さが0.418インチ、角の平均厚さが0.327インチ、均一度78.2%であった。
実施例34
この実施例では、一種類のセラミック充填剤とコロイダルシリカ・ゾルから調製した第一のスラリーと、一種類のセラミック充填剤をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した第二のスラリーを用いた方法について説明する。
第二のスラリーを、C−Eミネラルズ社製の溶融シリカ200fを70部とNyacol 830を30部とから調製し、また、第二のスラリーによるコーティングの各々には、C−Eミネラルズ社製の30〜50メッシュ溶融シリカを用いてスタッコイングしたことを除き、実施例31と同様の方法で試験用シェル鋳型を製作した。型には、第二のスラリーによる計四層のコーティング、スタッコイング、およびシールのためのコーティングが施された。シールのためのコーティングには、第二のスラリーを用いた。形成された型を200°Fに加熱してろう模型を除去し、グリーン・シェル鋳型を製作した。シェル鋳型は、中央部の平均厚さが0.285インチ、角の平均厚さが0.229インチ、均一度80.5%であった。
実施例35〜41では、シェル鋳型製作のために繊維の乾燥混合物を用いて調製したスラリーの多用途性について説明する。実施例35〜37には、乾燥混合物1〜4とスラリーAA〜DDを用いた。スラリーAA〜DDの符号は、乾燥混合物とコロイド状ゾルとの組合せを変更することによって多数のスラリーを調製することが可能であることを示すために用いた。また、種々の種類のスラリーは、以下の実施例から明らかになるように、下塗りまたは上塗りのいずれの用途にも使用可能である。
乾燥混合物No.1は、平均長さ0.5mmのWexナイロン繊維を0.5重量%、C−Eミネラルズ社製の溶融シリカ200fを50重量%、およびコンチネンタル・ミネラルズ社製の325メッシュ・ジルコンを49.5重量%配合して調製した。全ての重量は、乾燥混合物の重量に対する割合である。スラリーAAは、乾燥混合物No.1を75部と、シリカ濃度が25%になるよう水で希釈したNyacol 830を30部とから調製した。スラリーAAの粘度は、#5ザーンカップで22秒になるよう水で調節した。
乾燥混合物No.2は、C−Eミネラルズ社製の溶融シリカ200fを50重量%と、コンチネンタル・ミネラルズ社製の325メッシュ・ジルコンを50重量%とを用いて調製した。全ての重量は、乾燥混合物の重量に対する割合である。スラリーBBは、乾燥混合物No.1を乾燥混合物No.2によって代替したことを除き、スラリーAAについて上述した方法と同様の方法で調製した。スラリーBBの粘度は、#5ザーンカップで22秒になるよう水を添加して調節した。
乾燥混合物No.3は、ブントロック・インダストリーズ社製のBI−2010である。スラリーCCは、BI−2010を15部と、コロイダルシリカ結合剤TMM030を10部とから調製した。スラリーCCの粘度は、#5ザーンカップで16秒になるよう水を添加して調節した。
乾燥混合物No.4は、長さ1.6mmのWexナイロン繊維を1重量%と、C−Eミネラルズ社製のMulgrain M60 200ICCを99重量%とを用いて調製した。全ての重量は、乾燥混合物の重量に対する割合である。スラリーDDは、ブントロック・インダストリーズ社製のMegasol(登録商標)を40部と、乾燥混合物No.4を60部とから調製した。スラリーDDの粘度は、#5ザーンカップで14秒になるよう水を添加して調節した。
実施例35
この実施例では、セラミック充填剤とナイロン繊維の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した下塗り用スラリーと、セラミック充填剤とナイロン繊維の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した上塗り用スラリーを用いた方法について説明する。
実施例31で用いたのと同様の三角形ろう模型を、コロイド状アルミナと界面活性剤を含有するブントロック・インダストリーズ社製のパターンウェッティングソリューションに浸漬した。前処理したろう模型をスラリーAAに一度浸漬し、ジルコン砂でスタッコイングした後に空気乾燥させて、下塗りとスタッコイングが施された型を形成した。下塗りされた型をスラリーAAに再度浸漬し、次に、溶融シリカSS−30を用いてスタッコイングして、上塗りとスタッコイングが施された型を形成し、空気乾燥させた。この工程を三回繰返して、上塗りとスタッコイングを計四層有する型を形成した。スタッコイングされた型を200°Fに加熱してろう模型を除去し、グリーン・シェル鋳型を製作した。
実施例36
この実施例では、セラミック充填剤の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した第一の下塗り用スラリー、セラミック充填剤とナイロン繊維の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した第二の下塗り用スラリー、および単一のセラミック充填剤とナイロン繊維の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した上塗り用スラリーを用いた方法について説明する。
実施例35のように前処理したろう模型にパターンウェッティングソリューションを用いてコーティングを行った後、空気乾燥させた。ろう模型をスラリーBBに浸漬し、ジルコン砂を用いてスタッコイングした後に空気乾燥させて、第一の下塗りとスタッコイングが施された型を形成した。次に、下塗りとスタッコイングが施された型をスラリーCCに浸漬し、50〜100メッシュの溶融シリカを用いてスタッコイングした後に空気乾燥させて、二層の下塗りとスタッコイングが施された型を形成した。二層の下塗りとスタッコイングが施された型をスラリーDDに浸漬し、C−Eミネラルズ社製のMulgraインチ M47 22Sを用いてスタッコイングした後に空気乾燥させて、上塗りとスタッコイングが施された型を形成した。この工程を二回繰返して、計三層の上塗りとスタッコイングが施された型を形成した。形成された型を200°Fに加熱してろう模型を除去し、グリーン・シェル鋳型を製作した。
実施例36A
この実施例では、セラミック充填剤の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した第一の下塗り用スラリー、セラミック充填剤とセラミック繊維の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した第二の下塗り用スラリー、およびセラミック充填剤とセラミック繊維の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した上塗り用スラリーを用いた方法について説明する。
第二の下塗りとして塗布したスラリーCCと上塗りとして塗布したスラリーDDに用いた乾燥混合物No.3とNo.4各々のナイロン繊維を珪灰石のセラミック繊維によって代替したことを除き、実施例36と同様の方法を用いた。
実施例37
この実施例では、セラミック充填剤の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した下塗り用スラリーと、セラミック充填剤とナイロン繊維の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した上塗り用スラリーを用いた方法について説明する。
実施例35のように前処理したろう模型にパターンウェッティングソリューションを用いてコーティングを行った後、空気乾燥させた。ろう模型をスラリーBBに浸漬し、C−Eミネラルズ社製のMulgrain M47 105AFSを用いてスタッコイングした後に空気乾燥させて、下塗りとスタッコイングが施された型を形成した。次に、下塗りとスタッコイングが施された型をスラリーCCに浸漬し、Mulgrain M47 22Sを用いてスタッコイングした後に空気乾燥させて、上塗りとスタッコイングが施された型を形成した。この工程を三回繰返して、計四層の上塗りとスタッコイングが施された型を形成した。形成された型を200°Fに加熱してろう模型を除去し、グリーン・シェル鋳型を製作した。
実施例38
この実施例では、セラミック充填剤の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した第一の下塗り用スラリー、セラミック充填剤の混合体をラテックス変性剤を含むコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した第二の下塗り用スラリー、およびセラミック充填剤の混合体をラテックス変性剤を含むコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した上塗り用スラリーを用いた方法について説明する。この実施例は、シェル鋳型の製作方法の違いと、繊維を含有しないスラリーを用いたときの破壊加重の変化を示す。
長さ8インチ、幅1.25インチ、厚さ0.25インチの棒状のろう模型を、ブントロック・インダストリーズ社製のパターンウェッティングソリューションに浸漬した。この前処理したろう模型を空気乾燥させ、コロイド状の乾燥アルミナの親水性膜で覆われた被覆棒を形成した。次に、この棒を、ジルコン200を75重量%と溶融シリカ120fを25重量%含む混合物2000gと、Nyacol 830を625gとから調製した第一の下塗り用スラリーに浸漬した。第一の下塗り用スラリーの粘度は、#4ザーンカップで20秒であった。次に、第一の下塗り用スラリーが塗布された棒を空気乾燥させた。
第二の下塗り用スラリーを塗布する前に、水で15%濃度になるよう希釈したシリカ・ゾルTMM−30により空気乾燥させた棒を湿らせた。加湿した棒が乾燥する前に、溶融シリカ120fと溶融シリカ200fの50対50の混合体と、シリカ・ゾルTMM−30の重量に対して10重量%のラテックス・ポリマーを混入させることによって変性したシリカ・ゾルTMM−30とから調製した第二の下塗り用スラリーに浸漬した。第二の下塗り用スラリーの粘度は、BI#5カップで15秒であった。BI#5カップは、ブントロック・インダストリーズ社から市販されている。
第二の下塗りコーティングにはジルコン砂を用いてスタッコイングして、下塗りとスタッコイングが施された棒を形成し、空気乾燥させた。乾燥した下塗りとスタッコイングが施された棒を再度第二のスラリーに浸漬し、C−Eミネラルズ社製の30〜50メッシュの溶融シリカを用いてスタッコイングした後に空気乾燥させて、上塗りとスタッコイングが施された棒を形成した。この工程を三回繰返して、四層の上塗りとスタッコイングが施された棒を形成した。形成した棒を第二のスラリーに浸漬してシールのためのコーティングを形成した後に空気乾燥させたが、スタッコイングは施さなかった。
この方法にしたがって、二つのスタッコイングされた棒を形成した。空気乾燥後、各々の棒を200°Fに加熱してろうを溶融除去し、セラミック製のグリーン・シェル鋳型を製作した。第一の棒のシェル厚は0.229インチであり、第二の棒のシェル厚は0.244インチであった。各々のシェルは、長さが6.5インチ、幅が1.25インチであった。第一のシェルについて、乾燥時のグリーン・シェル破壊荷重と上述したMORを測定した結果、破壊荷重は16.23 lb、MORは733PSIであった。
第二のシェルは、沸騰水中に2分間浸した後に取り出した。高温で湿気を帯びているあいだに、上述の方法に従い第二のシェルの破壊荷重とMORを測定した。高温で湿気を帯びた第二のシェルは、破壊荷重4.74lb、MOR 189PSIを記録した。
実施例39
この実施例では、セラミック充填剤の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した第一の下塗り用スラリー、セラミック充填剤とポリプロピレン繊維の混合体をラテックス変性剤を含むコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した第二の下塗り用スラリー、およびセラミック充填剤とポリプロピレン繊維の混合体をラテックス変性剤を含むコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した上塗り用スラリーを用いた方法について説明する。
第二のスラリーの調製に用いた溶融シリカ120fと溶融シリカ200fの50対50の混合体を、オンデオ・ナルコ社製のGray Matterで代替したことを除き、実施例38と同様の方法を用いた。第二のスラリーの粘度は、BI#5カップで15秒であった。乾燥混合体のGray Matterは、溶融シリカ、燻蒸シリカおよびポリプロピレン繊維を含む。厚さ0.253インチの第一のシェルと、厚さ0.260インチの第二のシェルを製作した。乾燥時、第一のグリーン・シェルの破壊荷重は13.6 lb、MORは478PSIであった。第二のシェルについては、沸騰水中に2分間浸した後に取り出して、上述のように破壊荷重とMORを測定した。高温で湿気を帯びた状態の第二のシェルは、破壊荷重6.64lb、MOR 239PSIを記録した。
実施例40
この実施例では、セラミック充填剤の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した第一の下塗り用スラリー、セラミック充填剤とナイロン繊維の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した第二の下塗り用スラリー、およびセラミック充填剤とナイロン繊維の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した上塗り用スラリーを用いた方法について説明する。
第二のスラリーの調製に用いた溶融シリカ120fと溶融シリカ200fの50対50の混合体をブントロック・インダストリーズ社製のBI−2010で代替し、かつ、ラテックス変性したシリカ・ゾルTMM−30をシリカ・ゾルTMM−30で代替したことを除き、実施例38と同様の方法を用いた。第二のスラリーの粘度は、BI#5カップで15秒であった。厚さ0.332インチの第一のシェルと、厚さ0.370インチの第二のシェルを製作した。乾燥時、第一のグリーン・シェルの破壊荷重は20.61 lb、MORは443PSIであった。沸騰水中に2分間浸漬して取り出したために高温で湿気を帯びた状態の第二のシェルは、破壊荷重13.24 lb、MOR 230PSIを記録した。
実施例41
この実施例では、セラミック充填剤の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した第一の下塗り用スラリー、セラミック充填剤とナイロン繊維の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した第二の下塗り用スラリー、およびセラミック充填剤とポリプロピレン繊維の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した上塗り用スラリーを用いた方法について説明する。
実施例38と同様の方法に従い、ろう製の棒に第一の下塗り用スラリーでコーティングして空気乾燥させ、次に、希釈したシリカ・ゾルTMM−30により湿らせた。乾燥する前に、棒を実施例40で用いた第二のスラリーに浸してコーティングした後、空気乾燥させた。次に、下塗り用スラリーでコーティングされた棒を、乾燥混合体Gray Matterとコロイド状のシリカ・ゾルTMM−30とから調製した上塗り用スラリーに浸漬した。上塗り用スラリーの粘度は、BI#5カップで15秒であった。上塗りされた棒に、C−Eミネラルズ社製の30〜50メッシュ溶融シリカを用いてスタッコイングして空気乾燥させ、上塗りとスタッコイングが施された棒を形成した。この工程を三回繰返して、上塗りとスタッコイングを四層有する棒を形成した。シールのための仕上げコーティングは、棒を上塗り用スラリーに浸した後に空気乾燥させて行った。スタッコイングは行わなかった。
この方法で、スタッコイングされた棒を二本形成した。各々の棒について、空気乾燥後に実施例38と同様の方法で脱ろうした。棒状の第一のシェルの厚さは0.287インチ、第二のシェルの厚さも0.288インチであった。乾燥時、第一のグリーン・シェルの破壊荷重は18.68 lb、MORは547PSIであった。沸騰水中に2分間浸漬して取り出したために高温で湿気を帯びた状態の第二のシェルは、破壊荷重8.91 lb、MOR 261PSIを記録した。
実施例42
この実施例では、セラミック充填剤とセラミック繊維の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した下塗り用スラリーと、セラミック充填剤とセラミック繊維の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した上塗り用スラリーを用いた方法について説明する。
実施例35に用いたのと同様の三角形ろう模型を、溶融シリカのセラミック充填剤が98%、珪灰石のセラミック繊維が2%の混合体を20部と、シリカ・ゾルTMM−30を12部とから調製したスラリーに一回浸漬した。次に、コーティングされた型にジルコン砂を用いてスタッコイングして空気乾燥させ、下塗りとスタッコイングが施された型を形成した。上塗りとスタッコイングが施された型を形成するために、下塗りされた型を再度スラリーに浸漬し、溶融シリカSS−30を用いてスタッコイングした後に空気乾燥させた。この工程を三回繰返して、計四層の上塗りとスタッコイングが施された型を形成した。スタッコイングされた型を200°Fに加熱してろう模型を除去し、グリーン・シェル鋳型を製作した。
実施例43
この実施例では、セラミック充填剤とセラミック繊維の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した下塗り用スラリーと、セラミック充填剤と複数種類のセラミック繊維の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した上塗り用スラリーを用いた方法について説明する。
実施例35に用いたのと同様の三角形ろう模型を、溶融シリカのセラミック充填剤97部に、セラミック繊維Kaowool 50部とセラミック繊維Saffil 50部の配合3部を調合した混合体を24部と、シリカ・ゾルNyacol 830を10部とから調製したスラリーに一回浸漬した。次に、コーティングされた型にジルコン砂を用いてスタッコイングして空気乾燥させ、下塗りとスタッコイングが施された型を形成した。上塗りとスタッコイングが施された型を形成するために、下塗りされた型を再度スラリーに浸漬し、溶融シリカSS−30を用いてスタッコイングした後に空気乾燥させた。この工程を三回繰返して、計四層の上塗りとスタッコイングが施された型を形成した。スタッコイングされた型を200°Fに加熱してろう模型を除去し、グリーン・シェル鋳型を製作した。
実施例44
この実施例では、セラミック充填剤とポリプロピレン繊維の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した下塗り用スラリーと、セラミック充填剤とポリプロプレン繊維の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した上塗り用スラリーを用いた方法について説明する。
実施例35に用いたのと同様の三角形ろう模型を、ジルコン・セラミック充填剤50部と、溶融シリカ96部とポリプロピレン繊維4部を含む配合50部を調合した混合体を28部と、シリカ・ゾルNalcoag 1130を10部とから調製したスラリーに一回浸漬した。次に、コーティングされた型にジルコン砂を用いてスタッコイングして空気乾燥させ、下塗りとスタッコイングが施された型を形成した。上塗りとスタッコイングが施された型を形成するために、下塗りとスタッコイングが施された型を再度スラリーに浸漬し、溶融シリカSS−30を用いてスタッコイングした後に空気乾燥させた。この工程を三回繰返して、計四層の上塗りとスタッコイングが施された型を形成した。スタッコイングされた型を200°Fに加熱してろう模型を除去し、グリーン・シェル鋳型を製作した。
実施例45
この実施例では、セラミック充填剤、セラミック繊維およびナイロン繊維の混合体をシリカ・ゾルに混入させて調製した下塗り用スラリーと、セラミック充填剤、セラミック繊維およびナイロン繊維の混合体をシリカ・ゾルに混入させて調製した上塗り用スラリーを用いた方法について説明する。
実施例35に用いたのと同様の三角形ろう模型を、溶融シリカのセラミック充填剤98部と、珪灰石のセラミック充填剤4部とナイロン繊維1部を含む配合2部とを調合した混合体を25部と、シリカ・ゾルTMM−30を10部とから調製したスラリーに一回浸漬した。次に、コーティングされた型にジルコン砂を用いてスタッコイングして空気乾燥させ、下塗りとスタッコイングが施された型を形成した。上塗りとスタッコイングが施された型を形成するために、下塗りされた型を再度スラリーに浸漬し、溶融シリカSS−30を用いてスタッコイングした後に空気乾燥させた。この工程を三回繰返して、計四層の上塗りとスタッコイングが施された型を形成した。スタッコイングされた型を200°Fに加熱してろう模型を除去し、グリーン・シェル鋳型を製作した。
実施例46
この実施例では、セラミック充填剤とセラミック繊維の混合体から調製した下塗り用スラリーと、セラミック充填剤とセラミック繊維の混合体から調製した上塗り用スラリーを用いた方法について説明する。
実施例35に用いたのと同様の三角形ろう模型を、ジルコン・セラミック充填剤50部、溶融シリカのセラミック充填剤45部、および珪灰石のセラミック繊維5部を含む混合体30部と、Megasol(登録商標)10部とから調製したスラリーに一回浸漬した。次に、コーティングされた型にジルコン砂を用いてスタッコイングして空気乾燥させ、下塗りとスタッコイングが施された型を形成した。上塗りとスタッコイングが施された型を形成するために、下塗りされた型を再度スラリーに浸漬し、溶融シリカSS−30を用いてスタッコイングした後に空気乾燥させた。この工程を三回繰返して、計四層の上塗りとスタッコイングが施された型を形成した。スタッコイングされた型を200°Fに加熱してろう模型を除去し、グリーン・シェル鋳型を製作した。
実施例47
この実施例では、セラミック充填剤とセラミック繊維の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した下塗り用スラリーと、セラミック充填剤とセラミック繊維の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した上塗り用スラリーを用いた方法について説明する。
実施例35に用いたのと同様の三角形ろう模型を、溶融シリカのセラミック充填剤48部、セラミック充填剤Mulgraインチ 48部、および珪灰石のセラミック繊維30部とミネラルウールのセラミック繊維70部を含む配合4部を調合した混合体を29部と、シリカ・ゾルTMM−30を10部とから調製したスラリーに一回浸漬した。次に、コーティングされた型にジルコン砂を用いてスタッコイングして空気乾燥させ、下塗りとスタッコイングが施された型を形成した。上塗りとスタッコイングが施された型を形成するために、下塗りされた型を再度スラリーに浸漬し、溶融シリカSS−30を用いてスタッコイングした後に空気乾燥させた。この工程を三回繰返して、計四層の上塗りとスタッコイングが施された型を形成した。スタッコイングされた型を200°Fに加熱してろう模型を除去し、グリーン・シェル鋳型を製作した。
実施例48
この実施例では、セラミック充填剤とポリプロピレン繊維の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した下塗り用スラリーと、セラミック充填剤とポリプロピレン繊維の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した上塗り用スラリーを用いた方法について説明する。
実施例35に用いたのと同様の三角形ろう模型を、溶融シリカのセラミック充填剤33部、セラミック充填剤Mulgraインチ 33部、およびセラミック繊維Kyanite 90部とポリプロピレン繊維10部を含む配合34部を調合した混合体を32部と、Megasol(登録商標)を10部とから調製したスラリーに一回浸漬した。次に、コーティングされた型にジルコン砂を用いてスタッコイングして空気乾燥させ、下塗りとスタッコイングが施された型を形成した。上塗りとスタッコイングが施された型を形成するために、下塗りされた型を再度スラリーに浸漬し、溶融シリカSS−30を用いてスタッコイングした後に空気乾燥させた。この工程を三回繰返して、計四層の上塗りとスタッコイングが施された型を形成した。スタッコイングされた型を200°Fに加熱してろう模型を除去し、グリーン・シェル鋳型を製作した。
実施例49
この実施例では、セラミック充填剤とナイロン繊維の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した下塗り用スラリーと、セラミック充填剤とナイロン繊維の混合体をコロイダルシリカ・ゾルに混入させて調製した上塗り用スラリーを用いた方法について説明する。
実施例35に用いたのと同様の三角形ろう模型を、ジルコン・セラミック充填剤75部、筒状アルミナのセラミック充填剤20部、およびセラミック充填剤Saffilを2部とナイロン繊維を2部を含む配合5部を調合した混合体を35部と、シリカ・ゾルTMM−30を10部とから調製したスラリーに一回浸漬した。次に、コーティングされた型にジルコン砂を用いてスタッコイングして空気乾燥させ、下塗りとスタッコイングが施された型を形成した。上塗りとスタッコイングが施された型を形成するために、下塗りされた型を再度スラリーに浸漬し、溶融シリカSS−30を用いてスタッコイングした後に空気乾燥させた。この工程を三回繰返して、計四層の上塗りとスタッコイングが施された型を形成した。スタッコイングされた型を200°Fに加熱してろう模型を除去し、グリーン・シェル鋳型を製作した。
以上、本発明の種々の実施例について単に例示として説明したが、本発明の本質に包含される種々の変更例は、本発明の範囲に含まれるものとする。そのような変更例は、本発明の精神と範囲から逸脱するものではないものとする。
所望の金属鋳物と同形状の雄型除去可能ろう模型1を示す。 ろう模型1を除去前のグリーン・シェル10の等角図である。 脱ろう・乾燥させたセラミック製グリーン・シェル20の等角図である。

Claims (20)

  1. 繊維と耐火性充填剤を含む乾燥混合物と、
    耐火性コーティング用スラリーを調製するために前記乾燥混合物に配合される好適なゾル状の結合剤とを含むことを特徴とするインベストメント鋳造用シェル鋳型に用いる混合物。
  2. 前記繊維は、耐火性繊維、ガラス繊維、セラミック繊維、有機繊維および炭素繊維からなる群から選ばれた少なくとも一種類の繊維を含むことを特徴とする請求項1記載のインベストメント鋳造用シェル鋳型に用いる混合物。
  3. 前記繊維は、有機繊維を含み、かつ、前記耐火性充填剤は、粒径が約20メッシュから約600メッシュの範囲のセラミック粒子を含むことを特徴とする請求項2記載のインベストメント鋳造用シェル鋳型に用いる混合物。
  4. 前記繊維は、約0.2mmから約12mmの範囲の平均長さを有し、前記乾燥混合物の約0.1%から約12%の範囲の重量を占めることを特徴とする請求項1記載のインベストメント鋳造用シェル鋳型に用いる混合物。
  5. 前記繊維は、約1mmから約4mmの範囲の平均長さを有し、前記乾燥混合物の約0.2%から約2.5%の範囲の重量を占めることを特徴とする請求項4記載のインベストメント鋳造用シェル鋳型に用いる混合物。
  6. 前記乾燥混合物は無機繊維をさらに含むことを特徴とする請求項3記載のインベストメント鋳造用シェル鋳型に用いる混合物。
  7. 前記無機繊維は、Eガラス繊維、Sガラス繊維、セラミック・アルミナ・シリカ繊維、ミネラルウール、およびそれらの組合せからなる群から選ばれ、また、前記有機繊維は、オレフィン、ナイロン系繊維、アラミド繊維、およびそれらの組合せからなる群から選ばれることを特徴とする請求項6記載のインベストメント鋳造用シェル鋳型に用いる混合物。
  8. 前記耐火性充填剤は籾殻灰をさらに含むことを特徴とする請求項1記載のインベストメント鋳造用シェル鋳型に用いる混合物。
  9. 前記ゾル状の結合剤は、コロイダルシリカ、エチルシリケート、イオン珪酸塩、およびそれらの組合せからなる群から選ばれることを特徴とする請求項1記載のインベストメント鋳造用シェル鋳型に用いる混合物。
  10. 第一と第二の耐火性コーティング用スラリーを準備することと、
    前記第一と前記第二の耐火性コーティング用スラリーの一方を除去可能なろう模型の上に塗布して、コーティングした型を形成することと、
    前記コーティングした型の上に耐火性材料を用いて、随意にスタッコイングすることと、
    コーティングと随意のスタッコイングが施された型を十分に乾燥させて、前記型に前記第一の耐火性コーティング用スラリーと前記第二の耐火性コーティング用スラリーの他方を塗布することと、
    前記型に前記乾燥混合物を用いて調製した前記耐火性コーティング用スラリーの層が少なくとも一層形成されている場合、前記耐火性スラリーの塗布と随意のスタッコイングを必要回数繰返して、所望の厚さを有する型を形成することと、
    前記所望の厚さを有する複数層の型を乾燥させて、インベストメント鋳造用のグリーン・シェル鋳型を製作することと、
    インベストメント鋳造用の焼成シェル鋳型を製作するために必要な温度まで、前記グリーン・シェル鋳型を加熱することとを含み、
    前記スラリーの少なくとも一方は、繊維と耐火性充填剤を含む乾燥混合物を用いて調製され、前記スラリーを調製するとき、前記乾燥混合物は、ゾル状結合剤と調合されることを特徴とするインベストメント鋳造用シェル鋳型を製作する方法。
  11. 前記インベストメント鋳造用シェル鋳型は、前記乾燥混合物を用いて調製したスラリーの複数層を有することを特徴とする請求項10記載の方法。
  12. 前記インベストメント鋳造用シェル鋳型は、前記乾燥混合物が混入されていない耐火性スラリーの層を少なくとも一層有することを特徴とする請求項10記載の方法。
  13. 前記繊維は、耐火性繊維、ガラス繊維、セラミック繊維、有機繊維および炭素繊維からなる群から選ばれた少なくとも一種類の繊維を含むことを特徴とする請求項10記載の方法。
  14. 前記繊維は有機繊維を含み、また、前記充填剤は、粒径が約20メッシュから約600メッシュの範囲のセラミック粒子を含むことを特徴とする請求項13記載の方法。
  15. 前記繊維は、約0.2mmから約12mmの範囲の平均長さを有し、前記乾燥混合物の約0.1%から約12%の範囲の重量を占めることを特徴とする請求項14記載の方法。
  16. 前記繊維は、約1mmから約4mmの範囲の平均長さを有し、前記乾燥混合物の約0.2%から約2.5%の範囲の重量を占めることを特徴とする請求項15記載の方法。
  17. 前記乾燥混合物は無機繊維をさらに含むことを特徴とする請求項16記載の方法。
  18. 前記無機繊維は、Eガラス繊維、Sガラス繊維、セラミック・アルミナ・シリカ繊維、ミネラルウール、およびそれらの組合せからなる群から選ばれ、また、前記有機繊維は、オレフィン、ナイロン系繊維、アラミド繊維、およびそれらの組合せからなる群から選ばれることを特徴とする請求項17記載の方法。
  19. 前記耐火性充填剤は籾殻灰をさらに含むことを特徴とする請求項11記載の方法。
  20. 前記ゾル状結合剤は、コロイダルシリカ、エチルシリケート、イオン珪酸塩、およびそれらの組合せからなる群から選ばれることを特徴とする請求項11記載の方法。
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