JP2008524287A - イソプレゴールの調製方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は式(I)のイソプレゴールの製造方法に関するもので、該方法はトリス(アリールオキシ)アルミニウム触媒の存在下に式(II)のシトロネラールを環化することを含んでなり、該環化をI.少なくとも1種の酸、および/またはII.カルボン酸無水物、アルデヒド、ケトンおよびビニルエーテルの群から選択される少なくとも1種の化合物の存在下に行うことを特徴とする。
【選択図】 なし

Description

本発明は、トリス(アリールオキシ)−アルミニウム触媒の存在下にシトロネラールを環化させることによりイソプレゴールまたはイソプレゴール異性体混合物を調製するための方法に関する。本発明は特に、光学活性シトロネラールを環化させることにより光学活性イソプレゴールまたはその異性体混合物を調製するための方法に関する。
メントールは、量的には世界で最も重要な香料である。メントールの需要は今でもなお、大部分、自然源からの分離により賄われているが、メントールの合成ルートも存在する(一部のケースではラセミ体の形態で、他のケースでは天然エナンチオマーL−メントールの形態で)。
光学活性メントールを調製するための重要な中間体がイソプレゴールであり、これは通常ルイス酸触媒の存在下でのシトロネラールの環化オキソ−エン反応によって調製され、通常4つのジアステレオマーすなわちイソプレゴール、イソ−イソプレゴール、ネオ−イソプレゴールおよびネオ−イソ−イソプレゴールの混合物の形態で得られる。
特許文献1には、特定のトリス(2,6−ジアリールアリールオキシ)アルミニウム触媒、特にトリス(2,6−ジフェニルフェノール)アルミニウム錯体の存在下でのシトロネラールの選択的環化によるイソプレゴールの調製方法が記載されている。この文献で特に注目すべきは、所望ジアステレオマー(イソプレゴール)の生成に関してのその触媒の高い選択率である。
特許文献1に記載されている触媒の存在下に環化反応を行うと、該反応には、望まれていない且つ厄介な二次反応、すなわち式(XII):
Figure 2008524287
で表されるシトロネリルシトロネレートや他の高沸不純物の生成が伴うことがこの度観察された。これは、上記した反応が満たさなければならない高い収率と選択率を考えると、許容されるものではない。
欧州特許出願公開第1225163号明細書
本発明の課題は、トリス(2,6−ジアリールアリールオキシ)アルミニウム触媒の存在下でのシトロネラールのイソプレゴールへの環化を、より高い沸点の反応生成物の生成が実質的に抑えられるように行うことを可能にする方法を提供することである。
この課題は、本発明により、式(I):
Figure 2008524287
で表されるイソプレゴールの調製方法であって、式(II):
Figure 2008524287
で表されるシトロネラールの環化を、式(III):
Figure 2008524287
[式中、
Alは、アルミニウムであり、
、R、Rは、互いに独立してそれぞれ水素、ハロゲン原子、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ基、置換もしくは無置換アリール基、ジアルキルアミノ基(ここでの各アルキル基は1〜4個の炭素原子を有していてもよい)、またはニトロ基であってよく、
、Rは、互いに独立してそれぞれハロゲン原子、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ基、ジアルキルアミノ基(ここでの各アルキル基は1〜4個の炭素原子を有していてもよい)、ニトロ基、または置換もしくは無置換アリールもしくはヘテロアリール基であってよい]
で表されるトリス(アリールオキシ)アルミニウム触媒の存在下に行うことを含んでなる調製方法において、該環化を
I. 少なくとも1種の酸、および/または
II. カルボン酸無水物、アルデヒド、ケトンおよびビニルエーテルを含む群から選択される少なくとも1種の化合物、
の存在下に行うことを特徴とする方法、
を提供することによって達成される。
本発明による方法は、式(III)で表されるトリス(アリールオキシ)アルミニウム錯体によって触媒されるシトロネラールのイソプレゴールへの環化が少なくとも1種の酸の存在下、および/またはカルボン酸無水物、アルデヒド、ケトンおよびビニルエーテルを含む群から選択される少なくとも1種の化合物の存在下に行われるという事実によって特徴づけられる。環化は、好ましくは、カルボン酸無水物、アルデヒド、ケトンおよびビニルエーテルを含む群から選択される好ましくはカルボン酸無水物、アルデヒドおよびケトンを含む群から選択される少なくとも1種の化合物の存在下に行う。
本発明による方法は、光学活性シトロネラールを環化することで光学活性形態のイソプレゴールを調製するのにも適している。ここでの考えられる選択肢は、シトロネラールの両方のエナンチオマーを本発明のように用いることである。約90〜約100%ee好ましくは約95〜約99%eeのエナンチオマー過剰率を有しているシトロネラールを用いるのが好ましい。特に好ましくは、本発明による方法を実施するのに用いられる出発原料を式(XI):
Figure 2008524287
で表されるD−シトロネラールとして、式(X):
Figure 2008524287
で表されるL−イソプレゴールを得ることである。
用いるシトロネラールの純度やエナンチオマーの形態に関係なく、通常、イソプレゴールは、4つのジアステレオマーすなわちイソプレゴール、イソ−イソプレゴール、ネオ−イソプレゴールおよびネオ−イソ−イソプレゴールの、混合物の形態で得られる。
イソプレゴールを調製するための本発明による環化方法は、1種の酸または種々の酸の存在下、好ましくは1〜20個の炭素原子を有するカルボン酸の存在下に行うことができるのである。適切なカルボン酸の好ましい例は、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、酒石酸、マロン酸、コハク酸およびシトロネル酸であり、特には酢酸である。本発明による方法の枠組み内では、前記1〜20個の炭素原子を有するカルボン酸は、互いの混合物の形態で用いることもできる。
別の実施形態では、本発明による環化方法は、無機酸の存在下でも有利に行うことができる。適切な無機酸の例は、有機溶媒中の溶液としてのまたは気体の形態でのHCl(塩酸)[これは水溶液としても用いることができる]、硫酸、硝酸、リン酸またはこれら酸の混合物である。
これら酸は、通常、本発明により転換されるべきシトロネラールに対して約0.01〜約5重量%好ましくは約0.1〜約2.5重量%の量で加えられる。
本発明によるひとつの好ましい実施形態では、シトロネラールの環化によってイソプレゴールを調製するための本発明による方法は、カルボン酸無水物、アルデヒド、ケトンおよびビニルエーテルを含む群から選択される少なくとも1種の化合物の存在下に行うこともできる。
上記物質の部類に属している化合物は、個々に、あるいは互いの混合物の形態で用いることができる。後者のケースでは、物質のひとつの組に属している化合物から構成される混合物を用いるのが好ましい。個々の化合物を用いるのが特に好ましい。
本発明による環化は、好ましくは、式(VI):
Figure 2008524287
[式中基RおよびR’は同じかまたは異なっていてもよく好ましくは同じであってもよくて分枝もしくは非分枝C〜C12アルキル基もしくはC〜C12アラルキル基、またはC〜C10アリール基であり、該基はそれぞれOR、SR、NR10およびハロゲンを含む群から選択される1個以上の、通常は1〜約3個の同じまたは異なる置換基を有していてもよく、また式中RとR’は一緒になって5〜8員環(この環は1個以上好ましくは1個または2個のエチレン二重結合ならびにO、SおよびNR11を含む群から選択される1個以上好ましくは1個または2個の同じまたは異なるヘテロ原子を有していてもよい)を形成していてもよく、R、R、R、R10およびR11は互いに独立してC〜Cアルキル、C〜C12アラルキル、および/または置換もしくは無置換C〜C10アリールであってよい]
で表されるカルボン酸無水物の存在下に行われる。
上記基R〜R11は、一例として、以下のとおり定めることができる:C−Cアルキル例えばメチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、ヘキシル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、1−メチルペンチル、2 メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピルおよび1−エチル−2−メチルプロピル;C〜C12アラルキル、例えばベンジル、1−フェニルエチルおよび2−フェニルエチル;およびC〜C10アリール例えばフェニルまたはナフチル。
同様に、本発明による方法を式(VII):
Figure 2008524287
[式中基R12は分枝もしくは非分枝C〜C12アルキル基もしくはC〜C12アラルキル基、またはC〜C10アリール基であり、該基はそれぞれOR、SR、NR10およびハロゲンを含む群から選択される1個以上好ましくは1〜3個の同じまたは異なる置換基を有していてもよく、基R〜R10は上記で定義したとおりであってよい]
で表されるアルデヒドの存在下に行うのも好ましい。
同様に、本発明による方法を式(VIII):
Figure 2008524287
[式中基R13およびR14はそれぞれ同じであるかまたは異なっていてもよくて分枝もしくは非分枝C〜C12アルキル基もしくはC〜C12アラルキル基、またはC〜C10アリール基であり、該基はそれぞれOR、SR、NR10およびハロゲンを含む群から選択される1個以上好ましくは1〜3個の同じまたは異なる置換基を有していてもよく、また式中R13とR14は一緒になって5〜8員環(この環は1個以上好ましくは1個または2個のエチレン二重結合ならびにO、SおよびNR11を含む群から選択される1個以上好ましくは1個または2個の同じまたは異なるヘテロ原子を有している)を形成していてもよく、基R〜R11は上記で定義したとおりであってよい]
で表されるケトンの存在下に行うのも好ましい。
本発明による方法の枠組み内では、上記カルボニル化合物に代わるものとして一般式(IX):
Figure 2008524287
[式中基R15、R16、R17およびR18は互いに独立してそれぞれ同じであるかまたは異なっていてもよくて分枝もしくは非分枝C〜C12アルキル基もしくはC〜C12アラルキル基、またはC〜C10アリール基であり、該基はそれぞれオキソ、OR、SR、NR10およびハロゲンを含む群から選択される1個以上好ましくは1〜3固の同じまたは異なる置換基を有していてもよく、また式中R16とR17は一緒になって5〜8員環(この環は1個以上好ましくは1個または2個のエチレン二重結合ならびにO、SおよびNR11を含む群から選択される1個以上通常は1個または2個の同じまたは異なるヘテロ原子を有していてもよい)を形成していてもよく、基R〜R11は上記で定義したとおりであってよい]
で表されるビニルエーテルまたはビニルエステルを用いることもできる。
〜C12アルキルは、上述したC〜Cアルキルに加えて例えばヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシルまたはドデシルである。2つのアルキル基が一緒になって環を形成している場合は、アルキル基はまたアルケニル基も意味すると理解すべきである。C〜C12アラルキル基およびC〜C10アリール基は、例えば、上記で定義したとおりであってよい。
ひとつの好ましい実施形態の枠組み内では、本発明による方法は、式(VI)のカルボン酸無水物の存在下に行われる[式中基RとR’は同じであって分枝もしくは非分枝C〜C12アルキル基もしくはC〜C12アラルキル基、またはC〜C10アリール基であり、また式中RとR’は一緒になって5〜8員環(この環は1個以上好ましくは1個または2個のエチレン二重結合ならびにO、SおよびNR11を含む群から選択される1個以上好ましくは1個または2個の同じまたは異なるヘテロ原子を有していてもよい)を形成していてもよく、基R〜R11は上記で定義したとおりであってよい]。
基RとR’が同じであって分枝もしくは非分枝C〜C12アルキル基、またはC〜C10アリール基であるカルボン酸無水物を用いるのが特に好ましい。本発明に従って用いられるべき特に好ましいカルボン酸無水物の例としては、以下を言及しておくことができる:無水酢酸、無水プロピオン酸、無水ピバリン酸および無水安息香酸。
本発明に従って同様に好ましく用いることができる式(VII)のアルデヒドの例としては、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒドおよびクロラールを言及しておくことができる。
別の好ましい実施形態の枠組み内では、本発明による環化方法が式(VIII)のケトンの存在下に行われる場合、活性化されたすなわち電子不足のカルボニル基を有しているものを用いるのが有利である。本発明による方法の枠組み内で用いるのに特に適しているケトンの例としては以下を言及しておくことができる:1,1,1−トリフルオロアセトン、1,1,1−トリフルオロアセトフェノンおよびヘキサフルオロアセトン。
本発明に従って同様に好ましく用いることができる式(IX)のビニルエーテルの例としては以下を言及しておくことができる:メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、3,4−ジヒドロ−2H−ピランおよび2−メトキシプロペン。対応するビニルエステルも、本発明による方法の枠組み内で用いるのに適している。
本発明による方法のこの実施形態の枠組み内では、上記組の化合物を用いることで等しくうまく成功することができる。実際的なこと例えばより速い反応速度については、式(VII)のアルデヒドおよび/または式(VIII)の電子不足ケトンを用いるのが有利であることが分かった。
本発明に従ってこの実施形態の枠組み内で用いられるべきカルボン酸無水物、アルデヒド、ケトン、および/またはビニルエーテルの量は広い範囲内で変わり得、用いる物質のタイプおよび純度のレベルまたは今なお漠然と認識されている不純物の存在によって決まるものである。該化合物またはその混合物は、通常、用いるシトロネラールの量を基準にして約0.01モル%〜約5モル%好ましくは約0.1モル%〜約2モル%の量で用いられる。
反応方法の内容、例えば反応器のデザインや個々の反応物質の添加の順序は、酸素と水が実質的に排除されている限り、特別な要求事項の対象にならない。
本発明による方法をこの実施形態の枠組み内で行うひとつの有利な方法は、本発明に従って用いられるべき式(III)または式(IV)のトリス(アリールオキシ)アルミニウム触媒の、後に記載する適切な溶媒中の溶液を先ず調製することである。本発明によれば、好ましくは、この溶液に、環化されるべきラセミ体もしくは非ラセミ体シトロネラールと、前記選択されたカルボン酸無水物、アルデヒド、活性化ケトン、および/またはビニルエーテルの混合物をこのあと加える。別の方法として、例えば、先ず前記選択されたカルボン酸無水物、アルデヒド、ケトン、および/またはビニルエーテルを本発明に従って用いられるべき式(III)もしくは(IV)のトリス(アリールオキシ)アルミニウム触媒の溶液に加え、そのあと環化されるべきシトロネラールに加えることもできる。
シトロネラールまたはシトロネラールの混合物および上記選択された化合物を触媒溶液または反応混合物に約30分〜約6時間好ましくは約2時間〜約3時間の時間をかけて計量投入するのが有利であることが分かった。シトロネラールは、そのまま、または溶液の形態有利には上記した適切な溶媒のひとつの溶液の形態で加えることができる。本発明による方法のひとつの好ましい実施形態の枠組み内では、選択された触媒に対応するアリールオキシリガンドの例えばトルエンなどの適切な溶媒中溶液を先ず調製し、適切なアルミニウム化合物例えばトリメチルアルミニウムまたはトリエチルアルミニウムのトルエン溶液をこのあと適宜に撹拌しながら加える。
環化されるべきシトロネラール、またはシトロネラールと上記選択されたカルボン酸無水物、アルデヒド、活性化ケトン、および/またはビニルエーテルの混合物の添加は、有利には、約−40℃〜約40℃好ましくは約−20℃〜約20℃の温度で行われる。これを行うには、本発明に従って用いられるべき触媒の調製溶液または懸濁液は、有利には、この範囲内の温度例えば−10℃〜10℃の温度に冷却され、他の反応物質は加えられる前に冷却される。
シトロネラールと上記選択されたさらなる化合物の混合物の添加は、その全量が上記調製触媒溶液に一度に、または分割して、または連続的に加えられるように行うことができる。適切な溶媒はここでも上記したもの特にトルエンである。好ましくは、環化されるべきシトロネラールは、溶媒をさらに加えることなく上記選択されたカルボン酸無水物、アルデヒド、活性化ケトン、および/またはビニルエーテルとの混合物の形態で用いられる。溶媒が用いられる場合は、溶媒の全体量は、有利には、転換されるべきシトロネラール/溶媒の体積比が約1:1〜約1:20好ましくは約1:1〜約1:10であるように選択される。
本発明の方法は、式(III):
Figure 2008524287
[式中、
Alは、アルミニウムであり、
、R、Rは、互いに独立してそれぞれ水素、ハロゲン原子、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ基、置換もしくは無置換アリール基、ジアルキルアミノ基(ここでの各アルキル基は1〜4個の炭素原子を有していてもよい)、またはニトロ基であってよく、
、Rは、互いに独立してそれぞれハロゲン原子、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ基、ジアルキルアミノ基(ここでの各アルキル基は1〜4個の炭素原子を有していてもよい)、ニトロ基、または置換もしくは無置換アリールもしくはヘテロアリール基であってよい]
で表されるトリス(アリールオキシ)アルミニウム触媒の存在下に行われる。
基R、RおよびRの意味としては、例として以下を言及しておくことができる:水素;ハロゲン原子例えばフッ素、塩素、臭素またはヨウ素;1〜8個の炭素原子を有するアルキル基例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチルまたはオクチル;1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ基例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、ペントキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシまたはオクチルオキシ;炭素原子1〜4個を有しているアルキル基(例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル)、炭素原子1〜4個を有しているアルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ)、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素またはヨウ素)などの置換基1〜5個をもっていてもよいフェニル基;1〜4個の炭素原子を有しているアルキル基(例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル)、1〜4個の炭素原子を有しているアルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ)、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素またはヨウ素)などの置換基1〜7個をもっていてもよいナフチル基;ジアルキルアミノ基[それぞれのアルキル基は1〜4個の炭素原子を有していてもよい]例えばジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジイソプロピルアミノまたはジブチルアミノ;およびニトロ。
基RおよびRの言及しておいてもよい例はR、RおよびRに対して上記に掲載した水素以外の基ならびにヘテロアリール基すなわちフリル、チエニル、ピラニル、ベンゾフリル、イソベンゾフリル、ベンゾチエニル、インドリル、イソインドリル、カルバゾリル、ピリジル、キノリル、イソキノリルまたはピラジル[これらのそれぞれは上記した置換基の1個以上をもっていてもよい]である。
ひとつの好ましい実施形態では、本発明による方法は、式(IV):
Figure 2008524287
[式中、
Alは、アルミニウムであり、
Ar、Arは、互いに独立して置換もしくは無置換アリールもしくはヘテロアリール基であり、
’、R’、R’は、互いに独立してそれぞれ水素、ハロゲン原子、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ基、置換もしくは無置換アリール基、ジアルキルアミノ基(ここでの各アルキル基は1〜4個の炭素原子を有していてもよい)、またはニトロ基であってよい]
で表されるトリス(2,6−ジアリールアリールオキシ)アルミニウム触媒の存在下に行われる。
そのような触媒およびその調製は、例えば、欧州特許出願公開第1225163号明細書に記載されている[参照により本明細書に組み込む]。通常、そのような触媒は、適当な2,6−二置換フェノールリガンドと適切なアルミニウム化合物例えば水素化トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウムもしくはトリイソブチルアルミニウムを反応させることで得られる。
好ましい触媒はトリス(2,6−ジフェニルフェノール)アルミニウム(R’、R’およびR’がそれぞれHであり、ArおよびArがそれぞれフェニルである式(IV))である。これは、例えば2,6−ジフェニルフェノールとトリエチルアルミニウムを反応させることにより得ることができる。他の触媒は、当業者に知られている方法により、同様にして得ることができる。
本発明による方法は、通常、転換されるべきシトロネラールの量を基準にして0.1〜5モル%好ましくは1〜3モル%の上記触媒の内のひとつを用いて行われる。
普通、上述したシトロネラールの予備処理のあと、またはシトロネラール酸化生成物の添加のあと、あるいは選ばれた酸もしくはカルボン酸無水物、アルデヒド、ケトンおよびビニルエーテルを含む群から選択される化合物の添加のあと、触媒はこの析出物または該析出物の溶液と接触させられる。言及しておいてもよい適切な溶媒はトルエン、エチルアセテート、ジエチルエーテル、メチル t−ブチルエーテル、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、クロロベンゼン、イソプロピルアセテート、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、THFおよびアセトンである。溶媒なしの状態で作業を行うことも可能である。
本発明による環化は、有利には、約−20〜40℃の温度、好ましくは約0〜約10℃で行われ、普通約1〜約10時間多くの場合約1〜約5時間で完了する。得られる反応混合物の後処理は決定的に重要でなく、当業者が適切であると思う何れの方法によっても実施することができる。
本発明による環化方法は、イソプレゴールを通常4つのジアステレオマーすなわちイソプレゴール、イソ−イソプレゴール、ネオ−イソプレゴールおよびネオ−イソ−イソプレゴールの、混合物の形態で生成するもので、所望イソプレゴールジアステレオマーがその混合物の大部分すなわち普通混合物の80%を優に超える部分多くの場合90%を優に超える部分を構成している。
本発明によって得られる生成物または生成物混合物は、前述した式(XII):
Figure 2008524287
で表されるシトロネリルシトロネレートなどの、望まれていないより高沸の副生成物の含量が低いことまたはそれが実質的に完全にないことを特徴としている。上記酸化生成物を生成させるための予備処理条件にもよるが、あるいは酸化生成物または用いるカルボン酸のタイプや量にもよるが、式(XII)のシトロネリルシトロネレートの生成は、多くの場合、イソプレゴールを含有している生成物混合物の全体量を基準にして約0〜約5重量%の割合まで、まさしく実質的に抑えることができる。
トリス(2,6−ジアリールアリールオキシ)アルミニウム触媒と、シトロネラール酸化生成物または有機酸または言及した他の化合物の存在下でのシトロネラールの環化によるイソプレゴールのこの記載された調製方法は、このように、工業規模で調製されたシトロネラールから出発するイソプレゴールへの経済的に特に有利なルートを提供するものである。例えば出発原料を特別な条件下で蒸留する必要がないなどの、実施するのが容易な手段によって、この方法は、分離除去するのが難しい望まれていない副生成物の生成を実質的に抑えることを可能にするものである。
本発明による方法によって調製することができるラセミ体または非ラセミ体イソプレゴールは、世界で最も重要な芳香物質のひとつであるラセミ体または非ラセミ体メントールを調製するための貴重な中間体を成すものである。メントールは、イソプレゴールから、当業者にはそれ自体知られている水素化方法によって、特に、例えばPickard et al., J. Chem. Soc. 1920, 1253; Ohloff et al., Chem. Ber. 1962, 95, 1400; Pavia et al., Bull. Soc. Chim. Fr. 1981, 24, Otsuka et al., Synthesis 1991, 665あるいは欧州特許出願公開第1053974号明細書に記載されている適切な遷移金属触媒上での触媒的水素化によって得ることができる。反応条件を適切に選ぶことによって、用いたイソプレゴールの相対的または絶対的な立体配置は実質的にまたは多くのケースでは完全に維持される。
したがって本発明はまたラセミ体または非ラセミ体メントールの調製方法にも関するもので、該方法は、式(II)または(XI)のラセミ体または非ラセミ体イソプレゴールの上述した方法による環化により式(I)または(X)のイソプレゴールを調製することおよびこのようにして調製されたイソプレゴールのエチレン二重結合をこのあと水素化好ましくは触媒的に水素化することを含んでなる。特に、本発明は、上述した方法を用いてD−(+)−シトロネラールを本発明に従って環化することにより調製されるL−(−)−イソプレゴールからのL−(−)−メントールの調製方法に関するものである。
以下の実施例は本発明を説明するためのものであって、決して限定を加えるものではない。
(実施例1)
実験の概要の説明
トリエチルアルミニウムの0.66モル溶液350μL(0.66ミリモル)を室温にて2,6−ジフェニルフェノール504mg(2.05ミリモル)および無水トルエン10mLに加えた。この溶液を1時間25℃で撹拌し、そのあと−15℃に予備冷却されたシトロネラール10.15g(65.8ミリモル)を滴下で加えた。この反応混合物を3時間0℃で撹拌し、8%水酸化ナトリウム溶液8mLをそのあと加えた。得られた二相混合物の有機相からサンプルを採取し、以下に記載してあるとおり、ガスクロマトグラフィにより分析した。以下にある全ての実験値は、GC面積%でのものである。
この方法により、シトロネラール4.65%、ネオ−イソプレゴール0.06%、イソプレゴール31.74%、ネオ−イソ−イソプレゴール0.12%、イソ−イソプレゴール0.04%およびシトロネリルシトロネレート37.32%の混合物を得た。
GC分析方法
静止相:30m DB−WAX;内径:0.32mm;炎イオン化検出器、温度:80℃〜230℃;加熱速度:3℃/分;保持時間Rf(シトロネラール):10.5;Rf(ネオ−イソプレゴール):13.24;Rf(イソプレゴール):13.58;Rf(ネオ−イソ−イソプレゴール):14.64;Rf(イソ−イソプレゴール):15.28;Rf(シトロネリルシトロネレート):39.80。
(実施例2〜4)
シトロネル酸が表1の2列目に表示されている量で加えられているシトロネラールを、実施例1に従って転換した。結果を、表1中に、順に並べた。
Figure 2008524287
(実施例5〜8)
酢酸が表2の2列目に表示されている量で加えられているシトロネラールを、実施例1に従って転換した。結果を、表2中に、順に並べた。
Figure 2008524287
(実施例9)
無水酢酸1.0重量%が加えられているシトロネラールを、実施例1に従って転換した。全反応時間は24時間であった。結果を、表3中に、順に並べた。
Figure 2008524287

Claims (13)

  1. 式(I):
    Figure 2008524287
    で表されるイソプレゴールの調製方法であって、式(II):
    Figure 2008524287
    で表されるシトロネラールの環化を、式(III):
    Figure 2008524287
    [式中、
    Alは、アルミニウムであり、
    、R、Rは、互いに独立してそれぞれ水素、ハロゲン原子、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ基、置換もしくは無置換アリール基、ジアルキルアミノ基(ここでの各アルキル基は1〜4個の炭素原子を有していてもよい)、またはニトロ基であってよく、
    、Rは、互いに独立してそれぞれハロゲン原子、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ基、ジアルキルアミノ基(ここでの各アルキル基は1〜4個の炭素原子を有していてもよい)、ニトロ基、または置換もしくは無置換アリールもしくはヘテロアリール基であってよい]
    で表されるトリス(アリールオキシ)アルミニウム触媒の存在下に行うことを含んでなる調製方法において、該環化を
    I. 少なくとも1種の酸、および/または
    II. カルボン酸無水物、アルデヒド、ケトンおよびビニルエーテルを含む群から選択される少なくとも1種の化合物、
    の存在下に行うことを特徴とする方法。
  2. 前記用いるトリス(アリールオキシ)アルミニウム触媒が、式(IV):
    Figure 2008524287
    [式中、
    Alは、アルミニウムであり、
    Ar、Arは、互いに独立して置換もしくは無置換アリールもしくはヘテロアリール基であり、
    ’、R’、R’は、互いに独立してそれぞれ水素、ハロゲン原子、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ基、置換もしくは無置換アリール基、ジアルキルアミノ基(ここでの各アルキル基は1〜4個の炭素原子を有していてもよい)、またはニトロ基であってよい]
    で表されるトリス(2,6−ジアリールアリールオキシ)アルミニウム触媒である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記環化が有機酸の存在下に行われる請求項1もしくは2に記載の方法。
  4. 前記環化が、1〜20個の炭素原子を有するカルボン酸の存在下に行われる請求項1もしくは2に記載の方法。
  5. 前記環化が、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、酒石酸、マロン酸、コハク酸、および/または式(V):
    Figure 2008524287
    で表されるシトロネル酸の存在下に行われる請求項4に記載の方法。
  6. 前記環化が無機酸の存在下に行われる請求項1もしくは2に記載の方法。
  7. 前記用いる無機酸がHCl、硫酸、硝酸、および/またはリン酸である請求項6に記載の方法。
  8. 前記環化が、式(VI):
    Figure 2008524287
    [式中R、R’は同じであるかまたは異なっていて分枝もしくは非分枝C〜C12アルキル基もしくはC〜C12アラルキル基、またはC〜C10アリール基であり、該基はそれぞれOR、SR、NR10およびハロゲンを含む群から選択される1個以上の同じまたは異なる置換基を有していてもよく、また式中RとR’は一緒になって5〜8員環(この環は1個以上のエチレン二重結合ならびにO、SおよびNR11を含む群から選択される1個以上の同じまたは異なるヘテロ原子を有していてもよい)を形成していてもよく、R、R、R、R10およびR11は互いに独立してC〜Cアルキル、C〜C12アラルキル、および/または置換もしくは無置換C〜C10アリールであってよい]
    で表されるカルボン酸無水物の存在下、または式(VII):
    Figure 2008524287
    [式中R12は分枝もしくは非分枝C〜C12アルキル基もしくはC〜C12アラルキル基、またはC〜C10アリール基であり、該基はそれぞれOR、SR、NR10およびハロゲンを含む群から選択される1個以上の同じまたは異なる置換基を有していてもよく、R、R、RおよびR10は互いに独立して上記で定義したとおりであってよい]
    で表されるアルデヒドの存在下、または式(VIII):
    Figure 2008524287
    [式中R13、R14は同じであるかまたは異なっていてそれぞれ分枝もしくは非分枝C〜C12アルキル基もしくはC〜C12アラルキル基、またはC〜C10アリール基であり、該基はそれぞれOR、SR、NR10およびハロゲンを含む群から選択される1個以上の同じまたは異なる置換基を有していてもよく、また式中R13とR14は一緒になって5〜8員環(この環は1個以上のエチレン二重結合ならびにO、SおよびNR11を含む群から選択される1個以上の同じまたは異なるヘテロ原子を有している)を形成していてもよく、R、R、R、R10およびR11は互いに独立して上記で定義したとおりであってよい]
    で表されるケトンの存在下、または一般式(IX):
    Figure 2008524287
    [式中R15、R16、R17、R18は同じであるかまたは異なっていて互いに独立してそれぞれ分枝もしくは非分枝C〜C12アルキル基もしくはC〜C12アラルキル基、またはC〜C10アリール基であり、該基はそれぞれオキソ、OR、SR、NR10およびハロゲンを含む群から選択される1個以上の同じまたは異なる置換基を有していてもよく、また式中R16とR17は一緒になって5〜8員環(この環は1個以上のエチレン二重結合ならびにO、SおよびNR11を含む群から選択される1個以上の同じまたは異なるヘテロ原子を有していてもよい)を形成していてもよく、R、R、R、R10およびR11は互いに独立して上記で定義したとおりであってよい]
    で表されるビニルエーテルの存在下、
    に行われる請求項1もしくは2に記載の方法。
  9. 前記環化が、無水酢酸、無水プロピオン酸、無水ピバリン酸、および/または無水安息香酸の存在下に行われる請求項1、2および8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記環化が、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、クロラール、1,1,1−トリフルオロアセトン、1,1,1−トリフルオロアセトフェノンまたはヘキサフルオロアセトンの存在下に行われる請求項1、2および8のいずれか一項に記載の方法。
  11. 光学活性シトロネラールを環化することを含んでなる、光学活性イソプレゴールを調製するための請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 式(X):
    Figure 2008524287
    で表されるL−イソプレゴールを調製するための請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法であって、式(XI):
    Figure 2008524287
    で表されるD−シトロネラールを環化することを含んでなる方法。
  13. ラセミ体または光学活性メントールの調製方法であって、請求項1〜12のいずれか一項に従ってラセミ体または光学活性イソプレゴールを調製することおよびそのようにして調製されたイソプレゴールのエチレン二重結合を水素化することを含んでなる方法。
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