JP2008517705A - 刺繍機の運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】断糸による針作業部への上糸の再供給作業時間を短縮して生産性を向上させ、無人運転も可能な刺繍機の運転方法を提供する
【解決手段】糸供給部と、糸供給部から提供された上糸が通される針を有して裁縫動作を行う針作業部と、糸供給部から針作業部に所定の糸移動経路を形成して上糸を供給する上糸供給部と、針に上糸を通す糸通し部とを有する上糸供給装置と、糸移動経路に沿って移動する上糸の断糸を感知する断糸感知装置と、移動経路上の上糸をカッティングするカッティング装置とを備えた刺繍機の運転方法に関し、断糸感知装置によって上糸の断糸を感知する段階と、針作業部の駆動を停止する段階と、断糸した上糸を針作業部から撤回する段階と、上糸供給装置を駆動して新しい上糸を針作業部に供給して針に上糸を通す段階とを含むことを特徴とする。これによって、断糸による針作業部への上糸の再供給作業時間を短縮して生産性を向上させ、無人運転も可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、刺繍機の運転方法に関し、より詳しくは、刺繍機の運転中の断糸を感知して刺繍機の運転を止め、自動で針に新しい上糸を通す刺繍機の運転方法に関する。
一般に、自動刺繍機は、固定フレームの前方に備えられたヘッドステムと、ヘッドステムに装着されて複数の糸巻きからいろいろな相異なる色相の上糸を刺繍作業が行われる方向に供給する上糸供給装置と、このように供給された上糸を針に通して刺繍作業を行う針作業部とを含む。
そして、自動刺繍機は、上糸供給装置及び針作業部に装着された針の数によってシングルニードル(single needle)用とマルチニードル(multi needle)用に分類される。
シングルニードル用自動刺繍機は、複数の糸巻きからいろいろな相異なる色相の上糸のうち、選択的にいずれか一つを単一の針作業部に供給して刺繍作業を行う。
マルチニードル用自動刺繍機は、複数の糸巻きからいろいろな相異なる色相の上糸を多数の針作業部に供給して刺繍作業を行う。
以下の明細書においては、シングルニードル用自動刺繍機について説明する。
従来のシングルニードル用自動刺繍機においては、複数の糸巻きからいろいろな相異なる色相の上糸のうちから選択されたいずれか一つの上糸が、糸供給部を経て糸張力調節部を通過しながら抵抗を受けて張力が調節され、張力が調節された上糸は針のステッチングの際に緊張及び弛緩するように所定の区間を揺動する天秤に引っ掛かった後に針に向かい、針の針穴を通過するフックを有する糸通し部によって針穴に通される。
一方、正常な刺繍作業の途中に上糸が断糸する場合、所定の断糸感知装置によって上糸の断糸を感知して刺繍機の運転を停止するが、この時、使用者が断糸した上糸を手作業で針に再び通したり、使用者が断糸した上糸を針に再移送するために手作業で糸供給部の待機位置に再供給した後、刺繍機を再稼動して刺繍作業をしてきた。
ところが、このような従来の自動刺繍機においては、正常な刺繍作業の途中に上糸が断糸した場合、断糸した上糸を針に再供給するために使用者が手作業でいちいち上糸を通して再び刺繍機を再稼動しなければならないので、新しい上糸を針に通して刺繍機を再運転する際に、つまり、上糸の入れ替え作業時間が長時間かかって生産性が低下するだけでなく、無人運転が困るという問題点がある。
そこで、本発明の目的は、断糸による針作業部への上糸の再供給作業時間を短縮して生産性を向上させ、無人運転も可能な刺繍機の運転方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、糸供給部と、前記糸供給部から提供された上糸が通される針を有して裁縫動作を行う針作業部と、前記糸供給部から前記針作業部に所定の糸移動経路を形成して上糸を供給する上糸供給部と、針に上糸を通す糸通し部とを有する上糸供給装置と、前記糸移動経路に沿って移動する上糸の断糸を感知する断糸感知装置と、前記糸移動経路上の上糸をカッティングするカッティング装置とを備えた刺繍機の運転方法において、前記断糸感知装置によって上糸の断糸を感知する段階と、前記針作業部の駆動を停止する段階と、前記断糸した上糸を前記針作業部から撤回する段階と、前記上糸供給装置を駆動して新しい上糸を前記針作業部に供給して前記針に上糸を通す段階とを含むことを特徴とする刺繍機の運転方法を提供する。
ここで、前記針作業部の駆動を停止する段階の後に、前記カッティング装置の駆動によって断糸した上糸をカッティングする段階をさらに含むことによって、断糸した上糸の末端部は針作業部の針に糸通しが容易であるようにきれいにカッティングされ、作業能率を向上させることができる。
前記針に新しい上糸を通す段階の後に、前記針が裁縫動作を行うように前記針作業部を駆動する段階をさらに含むことによって、刺繍機の無人運転をさらに実現することができる。
本発明によれば、断糸による針作業部への上糸の再供給作業時間を短縮して生産性を向上させ、無人運転も可能な刺繍機の運転方法が提供される。
発明の実施のための最良の形態
以下、添付図面を参照しながら本発明について詳細に説明する。
図1乃至図3に示すように、本発明による刺繍機1は、固定フレーム5と、固定フレーム5の前方に備えられるヘッドステム7と、ヘッドステム7に装着され、相異なる色相を有する複数の糸巻き(図示せず)から移送された複数の上糸のうちから選択されたいずれか一つを針21に供給する糸供給部10と、糸供給部10から提供された上糸3が通される針21を有して針21の裁縫動作を行う針作業部20と、糸供給部10から針作業部20に上糸3を供給して針21に上糸3を通す上糸供給装置と、糸移動経路に沿って移動する上糸3の断糸を感知する断糸感知装置240と、糸移動経路上の上糸3をカッティングするカッティング装置270とを有する。
固定フレーム5は、地面のような水平面に載置するか、壁面や他の機械装置などに結合されてヘッドステム7などを支持する役割を果たす。
ヘッドステム7は、その前面に糸供給部10と上糸供給装置などを支持するように略四角板状を有することが好ましいが、多様な形状で備えられることもできる。
糸供給部10は、複数の糸巻きから移送された各上糸3の端部を収容して待機させる複数の糸待機管11aを有する糸供給ブロック11と、糸供給ブロック11の下側に糸待機管11aとそれぞれ連通するように備えられた複数の連結管13と、複数の連結管13を支持して複数の連結管13と連通した単一の糸供給路15aが形成された糸支持ブロック15と、糸供給路15aと連通する糸案内路17aを形成して糸支持ブロック15の下側に備えられた糸ガイドブロック17と、糸供給ブロック11に備えられた複数の糸待機管11aとそれぞれ連通するように設置され、選択的に高圧の空気を噴射することによって複数の糸待機管11aに収容された複数の上糸のうちのいずれか一つを選択的に針作業部20に向かって供給する空気供給部(図示せず)とを含む。
そして、糸供給部10は、糸支持ブロック15に結合され、複数の連結管13のうちのいずれか一つを通じて移送された上糸3を糸支持ブロック15を経て糸ガイドブロック17を通じ針作業部20にさらに容易に供給するために、空気を噴射する補助空気供給部(図示せず)をさらに含むことが好ましい。
針作業部20は、ヘッドステム7の下端に上下往復移動可能に備えられ、上糸3が通されて刺繍作業を実行する単一の針21と、針21の裁縫作業の実行時に針21の進行方向に沿って刺繍する布を押さえる押さえ部(図示せず)とを有する。針21はニードルバー25に装着されており、ニードルバー25はニードルバー駆動部27によって所定の裁縫作業区間を往復運動する。ニードルバー25とニードルバー駆動部27はクラッチ(図示せず)によって連結及び連結解除され、これによってクラッチがニードルバー25とニードルバー駆動部27とを相互連結すれば、ニードルバー駆動部27の往復運動がクラッチを通じてニードルバー25に伝達され、針21は所定の裁縫作業区間を往復運動して裁縫作業を行うようになる。
上糸供給装置は、糸供給部10から針作業部20に所定の糸移動経路を形成して上糸3を供給する上糸供給部と、針21に上糸3を通す糸通し部140とを有する。
上糸供給部は、糸移動経路上に備えられて針21に移動する上糸3の張力を調節する糸張力調節部31と、上糸3を引っ張って上糸3を緊張及び弛緩させる天秤60と、糸移動経路上の上糸3を引き出して天秤60に引っ掛ける糸引出部80とを有する。
糸張力調節部31は、糸支持ブロック15と糸ガイドブロック17との間に備えられ、図5乃至図9に示すように、上糸3が部分的に巻かれながら接触して上糸3の張力を調節する糸張力調節体32と、上糸3を把持しながら回転して糸張力調節体32に上糸3に巻くことできる糸巻取部材35とを有する。
糸張力調節体32は円盤形状を有し、外周に沿って陷沒形成されて上糸3が部分的に巻かれながら接触する糸接触部33を有する。糸張力調節体32は、後述する糸巻取部材35の収容溝39に収容可能に設置されている。糸接触部33には上糸3が接触して通過しながら抵抗が発生し、上糸3の張力を調節することができる。一方、糸張力調節体32は、後述する第2回転軸123に自転可能に結合されている。
糸巻取部材35は糸支持ブロック15の下端部に配置され、第2回転軸123に一体で回転可能に結合されており、第2回転軸123の軸線と上糸3の移動経路とは所定の間隔を有して離隔している。また、糸巻取部材35には、上糸3を把持する把持部37として上糸3の通過する糸通過孔が貫通形成されている。
また、糸巻取部材35には糸張力調節体32を収容する収容溝39が形成されており、糸巻取部材35は、後述するメイン駆動部100の駆動によって回転し、糸張力調節体32の糸接触部33に上糸3を部分的に巻き取らせる。
糸巻取部材35は、後述する回転運動変換部に連結され、上糸3が糸張力調節体32に巻き取られるように糸張力調節体32に対して相対回転するようになる。
図10乃至図14に示すように、天秤60は上死点及び下死点の間を揺動するアーム61と、開放部65を形成してアーム61の一領域に備えられ上糸3が引っ掛かる糸掛け部63と、アーム61を揺動駆動するアーム駆動部75とを含む。
アーム61は、アーム駆動部75の駆動によって糸移動経路の前方に形成された上死点及び下死点の間を揺動する。アーム駆動部75としては、流体圧シリンダ、モータ、カム装置、ソレノイドなどが適用できる。
糸掛け部63はアーム61の自由端部に備えられ、アーム61と共に上死点及び下死点の間を揺動する。糸掛け部63は上糸3が引っ掛かるように、一側が開口された開放部65を形成する。
また、糸掛け部63は、開放部65に収容された上糸3の離脱を防止するフラップ67をさらに有し、フラップ67は糸掛け部63の開口と隣接した領域に回転可能に結合され、開放部65を開放及び遮断する。フラップ67の一側は、フラップ用弾性部材69によって糸掛け部63に弾性支持されている。フラップ用弾性部材69は、フラップ67が開放部65を遮断するように弾性力を提供し、本実施形態においては、フラップ用弾性部材69としてコイルスプリングが開示されているが、コイルスプリング以外に板バネ、スパイラルスプリングなどの適用も可能である。また、フラップ67はフラップ用弾性部材69によって回転し、開放部65の遮断の際にフラップ67の自由端部が糸掛け部63の開口領域に備えられたフラップストッパ71に係止維持され、これ以上回転しないようになる。
これによって、フラップ67は、後述する糸引出レバー81の加圧によって開放部65を開放し、フラップ用弾性部材69によって開放部65を遮断し、開放部65に受領された上糸3の離脱を防止する。
糸引出部80は、上糸3が糸移動経路から引き出される引出位置と、糸掛け部63に引っ掛かる糸掛け位置との間を往復移動する糸引出レバー81と、糸引出レバー81を回転可能に支持する引出レバーブラケット91とを有する。
糸引出レバー81は、糸ガイドブロック17の一領域に上糸3の移動経路と所定の角度をなして切り取られた領域に沿って直線移動可能に設置されている。糸引出レバー81の一端部には、所定の間隔を有して対向配置される一対の把持端83a、83bが備えられている。
以下においては、説明の便宜上、上側に位置する把持端を上側把持端83a、下側に位置する把持端を下側把持端83bと称する。上側把持端83a及び下側把持端83bは、後述する引出レバーブラケット91と共にフラップ67が収容されるフラップ収容部87を形成する。上側把持端83a及び下側把持端83bには、上糸3を把持する把持部として上糸3が通過する糸通過孔85a、85bがそれぞれ貫通形成されている。
これによって、糸引出レバー81は糸移動経路と所定の角度をなす平面内で、下死点領域に位置した糸掛け部63に向かって直線移動し、上糸3を把持して糸掛け部63に引っ掛ける。
引出レバーブラケット91は板状を有し、糸引出レバー81と共にフラップ67を加圧して天秤60の開放部65を開放させ、開放部65内に上糸3を受領させる。糸引出レバー81の一対の把持端83a、83b領域に位置する引出レバーブラケット91の板面には、所定の形状を有するプロファイル部93が備えられており、このプロファイル部93にはフラップ67がスライド接触する。
プロファイル部93は、把持端83a、83bの直線移動方向と平行をなすように形成され、フラップ収容部87に収容されたフラップ67を直線移動させる直線移動部93aと、直線移動部93aの一側から把持端83a、83bの直線移動方向に対し所定の傾斜をなして横手方向に形成された横移動部93bとを有する。
また、引出レバーブラケット91の一側は、図示していない引出レバー弾性部材によって弾性支持されており、引出レバー弾性部材は、引出レバーブラケット91がフラップ収容部87内に収容されたフラップ67を加圧するように弾性付勢する。
これによって、糸引出レバー81と引出レバーブラケット91は後述する直線運動変換部に連結され、上糸3の引出位置と糸掛け位置との間を往復移動するようになる。
一方、本発明による刺繍機1は、糸巻取部材35を回転させて糸引出レバー81を往復移動させるメイン駆動部100と、メイン駆動部100に連結されてメイン駆動部100の駆動によって昇降する昇降リンク105と、メイン駆動部100の駆動運動を回転運動に変換し、上糸3が糸張力調節体32に巻き取られるように糸巻取部材35を糸張力調節体32に対して相対回転させる回転運動変換部と、メイン駆動部100の駆動運動を直線運動に変換し、上糸3が糸掛け部63に引っ掛かるように糸引出レバー81を移動させる直線運動変換部とを有する。
本実施形態においては、メイン駆動部100として流体圧シリンダが備えられている。
流体圧シリンダは、シリンダ本体101と、シリンダ本体101の作動によって長さが伸長及び縮小して往復運動するシリンダロッド103とを有する。シリンダ本体101はヘッドステム7に支持され、シリンダロッド103は昇降リンク105と所定の間隔を有して平行をなすように配置される。ここで、本実施形態においては、メイン駆動部100として流体圧シリンダが開始されているが、流体圧シリンダ以外にモータなどの適用も可能である。
昇降リンク105は、シリンダ本体101と所定の間隔を有して平行をなすように起立して配置され、シリンダロッド103と昇降リンク105とを相互連結する連結リンク107をさらに有する。連結リンク107はシリンダロッド103の自由端部と昇降リンク105の一側に支持されている。
回転運動変換部は、昇降リンク105の一側から突出した駆動ピン111と、駆動ピン111が移動可能に結合される所定のカムプロファイル115が形成され、第1回転軸117に回転可能に結合される駆動カム113と、駆動カム113の回転運動を糸巻取部材35に伝達する動力伝達部材とを有する。
駆動カム113は第1回転軸117に結合されており、第1回転軸117はヘッドステム7に支持される支持フレーム8に回転可能に設置される。駆動カム113のカムプロファイル115は、駆動カム113が一方向にのみ回転するように、昇降リンク105の上昇に対応して駆動ピン111が駆動カム113に沿って上昇する上昇プロファイル区間と、昇降リンク105の下降に対応して駆動ピン111が駆動カム113に沿って下降する下降プロファイル区間とを有する。ここで、駆動カム113は一回転だけすることが好ましい。
動力伝達部材は、第1回転軸117と所定の軸間距離を有して離隔配置され、糸巻取部材35が結合される第2回転軸123と、各回転軸117、123に結合される一対のプーリー125と、各プーリー125を連結して第1回転軸117の回転力を第2回転軸123に伝達する、つまり、駆動カム113の回転力を糸巻取部材35に伝達するベルト127とを有する。また、第2回転軸123には、後述するブシュ245が結合され、第2回転軸123は支持フレーム8に回転可能に設置される。
直線運動変換部は、昇降リンク105に備えられて昇降リンク105の昇降方向に対し所定の角度をなす長孔131aが形成されたブラケット131と、糸引出部80に備えられて長孔131aに移動可能に結合され直線運動する移動ピン135とを有する。ここで、図示されていないが他の実施形態として、ブラケット131を糸引出部80に備え、移動ピン135を昇降リンク105に備えることも可能である。
一方、図15乃至図24に示すように、糸通し部140は、ニードルバー25に装着された針21が裁縫作業区間を外れて針21の針穴21aに上糸3を通すための糸通し作業区間に上昇するように、ニードルバー25が昇降可能に結合されるニードルバー昇降部材143を有する。
ニードルバー昇降部材143は、ヘッドステム7に昇降可能に設置され、ニードルバー25を部分的に収容してニードルバー25の昇降を案内する一対のガイド部143a、143bを有する。
以下においては、説明の便宜上、ニードルバー昇降部材143の上側に位置するガイド部を上側ガイド部143a、下側に位置するガイド部を下側ガイド部143bと称する。一対のガイド部143a、143bは同軸をなして離隔配置されている。
ニードルバー昇降部材143の上側ガイド部143aは連結リンク107に結合されており、上側ガイド部143aにはニードルバー弾性部材147が部分的に収容される弾性部材収容溝145が形成されている。
ニードルバー弾性部材147はニードルバー25の一側外周に沿って設置され、上側ガイド部143aの弾性部材収容溝145に収容されてニードルバー25とニードルバー昇降部材143とを弾性的に連結する。また、ニードルバー弾性部材147は針21の裁縫作業の際にニードルバー25を緩衝する役割も果たす。
また、糸通し部140は、上糸3が引っ掛かるフック153と、フック153を支持するフック本体155を有し、上糸3を針穴21aに通す糸キャッチャ151と、糸キャッチャ151を往復移動する糸キャッチャ駆動部161と、フック153に引っ掛かった上糸3を引っ張ってフック本体155に移動させる糸移動部181とを有する。
糸キャッチャ151は、上糸3が引っ掛かるフック153と、フック153を支持するフック本体155とを有する。
フック153は鉤状を有し、フック153の一端部は相対的に断面積の大きい長い棒状のフック本体155に支持されている。
糸キャッチャ駆動部161は、本体163と、糸キャッチャ151を支持する糸キャッチャ支持部165と、糸キャッチャ支持部165を本体163に往復移動可能に支持する一対の支持軸171と、糸キャッチャ支持部165を往復移動させる糸キャッチャ駆動リンク177とを有する。
本体163は、一側が開口されたブロック形状を有し、固定フレーム5に結合される。本体163の上部面には、後述する回動ピン207の往復移動の際に干渉を防止するためのスロット163aが形成されている。
糸キャッチャ支持部165はブロック形状を有し、本体163に往復移動可能に備えられ、一端部が本体163から突出している。本体163から突出した糸キャッチャ支持部165の一端部には、フック153が針21の針穴21aに向かうように糸キャッチャ151が支持されている。
また、フック153の両側には、フック153が針21の針穴21aに円滑に通過するようにフック153の移動を案内する一対のフックガイド167が備えられており、このフックガイド167は糸キャッチャ支持部165に支持されている。そして、糸キャッチャ支持部165には、後述する糸キャッチャ駆動リンク177の一端部が収容されるリンク収容溝169が形成されている。
糸キャッチャ支持部165は、本体163に備えられた一対の支持軸171に往復移動可能に支持されている。本体163の内側壁と糸キャッチャ支持部165との間には支持軸用弾性部材173が備えられており、この支持軸用弾性部材173は支持軸171の外周に設置されている。支持軸用弾性部材173は、針21の針穴21aを通過したフック153が上糸3の引っ掛かった状態で針穴21aから抜け出て元の位置に復帰するようにする役割を果たす。
糸キャッチャ駆動リンク177は、糸キャッチャ支持部165に接近及び離隔するようにヘッドステム7に回動可能に設置されている。糸キャッチャ駆動リンク177の上端部には、ニードルバー昇降部材143及び昇降リンク105が糸通し作業区間内で上昇することによって駆動ピン111と接触するピン用傾斜部179が備えられており、ピン用傾斜部179は針21の昇降方向に対して横手方向に所定の角度をなして形成されている。
したがって、ニードルバー昇降部材143及び昇降リンク105がメイン駆動部100の駆動によって糸通し作業区間内で上昇すれば、駆動ピン111が糸キャッチャ駆動リンク177の上端部に備えられたピン用傾斜部179に沿って接触しながら上昇移動するようになり、糸キャッチャ駆動リンク177の下端部が糸キャッチャ支持部165に向かって回転して糸キャッチャ支持部165を加圧するようになり、糸キャッチャ支持部165は本体163の後方から前方に支持軸171に沿って進み、フック153は針穴21aを通過するようになる。
フック153に引っ掛かった上糸3を引っ張ってフック本体155に移動させる糸移動部181は、針穴21aを通過してフック153に引っ掛かった状態の上糸3を引っ張ってフック本体155に移動させる糸移動ブラケット183と、糸移動ブラケット183を駆動する糸移動駆動部191とを有する。
糸移動ブラケット183は、針穴21aとフック153とがなす平面に対して平行をなし、本体163に回転可能に設置されている。糸移動ブラケット183の一領域には、針穴21aを通過してフック153に引っ掛かった上糸3を引っ張る天秤部185が備えられている。
糸移動ブラケット183は、本体163の内側に結合される補助支持部187に回動可能に結合される。また、糸移動ブラケット183は、糸移動ブラケット用弾性部材189によって補助支持部187に弾性支持されている。
糸移動駆動部191は、糸移動ブラケット183の一側に形成されたニードルバー用傾斜部193と、ニードルバー25の下降によってニードルバー用傾斜部193に沿って接触移動し、糸移動ブラケット183を回転させる糸解きブラケット195と有する。
ニードルバー用傾斜部193は、糸移動ブラケット183の一側面に、後述する糸解きブラケット195の先端部が接触して昇降できるように、糸移動ブラケット183の長手方向に対して横手方向に所定の幅だけ切り取られている。
糸解きブラケット195は、ニードルバー昇降部材143の下端部に結合されており、ニードルバー用傾斜部193と接触する先端部が三角断面状を有する。糸解きブラケット195は、ニードルバー25及びニードルバー昇降部材143の昇降によって、糸移動ブラケット183に形成されたニードルバー用傾斜部193と離隔及び接触する。
したがって、針21が糸通し作業区間から裁縫作業区間に下降することによって、ニードルバー25及びニードルバー昇降部材143が共に下降し、糸解きブラケット195も糸移動ブラケット183に形成されたニードルバー用傾斜部193に沿って接触しながら下降し、糸移動ブラケット183は本体163の後方に向かって回転しながら、針穴21aを通過してフック153に引っ掛かった状態の上糸3を引っ張ってフック本体155に移動させるようになる。
一方、糸通し部140は、糸供給部10から提供される上糸3を針21の針穴21aとフック153とがなす平面に案内し、フック153に引っ掛ける糸案内部111をさらに有する。
糸案内部111は、一側に所定の糸案内用傾斜部205が形成された回動ブラケット203と、回動ブラケット203の糸案内用傾斜部205に沿って接触移動する回動ピン207と、糸供給部10から提供される上糸3を引っ張って針穴21aとフック153とがなす平面上に案内する糸案内ブラケット209と、回動ブラケット203と糸案内ブラケット209とを相互連結して回動ブラケット203の回転を糸案内ブラケット209に伝達する補助リンク215とを有する。
回動ブラケット203は本体163の上部面に回動可能に結合されている。回動ブラケット203の一側には、回動ブラケット203の長手方向に対して横手方向に所定の角度をなす糸案内用傾斜部205が形成されている。
回動ピン207は、糸キャッチャ支持部165の上部面から上方に突出し、糸キャッチャ支持部165の往復移動によって回動ブラケット203の糸案内用傾斜部205に沿って接触移動し、回動ブラケット203を回動させる。また、回動ピン207は、本体163のスロット163aに沿って往復移動し、これによって本体163との干渉は発生しないようになる。
糸案内ブラケット209は、所定の間隔を有して一端部から突出した一対の糸ガイド211を有する。各糸ガイド211には、糸供給部10から提供される上糸3を引っ張るように上糸3が通過する糸通過孔211aが形成されている。また、糸案内ブラケット209の他端部は補助リンク215に連結されている。
補助リンク215は回動ブラケット203と糸案内ブラケット209とを相互連結し、回動ブラケット203の回転を糸案内ブラケット209に伝達して回転させる役割を果たす。補助リンク215は、糸案内ブラケット209の糸通過孔211aを通過して引っ張られた上糸3が、針穴21aとフック153とがなす平面に位置するように、回動ブラケット203の回転を糸案内ブラケット209に伝達して回転させる。
一方、回動ブラケット203には、糸案内用傾斜部205の末端部から延長形成された係止部221が備えられている。係止部221には、昇降ブラケット223の下部側に形成されたストッパ225が接触し、上糸3が針穴21aとフック153とがなす平面に位置するように回転した回動ブラケット203が元の位置に復帰することを制限する。
昇降ブラケット223は回動ブラケット203の上部に配置され、ストッパ225が本体163の上部を加圧するように所定の弾性力を提供するストッパ用弾性部材227によって弾性支持されている。ストッパ用弾性部材227の一端は昇降ブラケット223に支持され、他端は本体163に支持されている。
昇降ブラケット223のストッパ225と対向する上部の一側には昇降ロッド231が起立して配置されており、昇降ロッド231は、昇降リンク105の昇降によって昇降ブラケット223の上部に接触及び離隔し、これによって昇降ブラケット223の下部側に備えられたストッパ225は係止部221と離隔及び接触する。
昇降ロッド231は棒状を有し、ブラケット131から延長された延長部133に昇降可能に結合されている。昇降ロッド231の下端部は昇降ブラケット223の上部側に接触及び離隔し、昇降ロッド231の上端部には、昇降リンク105が糸通し作業区間内で下降する時、昇降ブラケット223の他端部を加圧するように弾性付勢する昇降ロッド用弾性部材235が装着されている。
昇降ロッド231は、ニードルバー昇降部材143が糸通し作業区間内で所定の上死点位置に上昇する場合、ニードルバー昇降部材143と共に上昇し、この時、昇降ロッド231の下端部は昇降ブラケット223の上部側から離隔して昇降ブラケット223は加圧解除される。同時に、昇降ブラケット223に備えられたストッパ225は、ストッパ用弾性部材227の弾性力によって回動ブラケット203の上部面を加圧するようになる。
続いて、糸案内ブラケット209に引っ張られた上糸3が針穴21aとフック153とがなす平面に位置するように回動すれば、つまり、回動ブラケット203が所定の角度だけ回動すれば、ストッパ225が回動ブラケット203の上部面から離脱し、ストッパ用弾性部材227の弾性力によって本体163の上部面に接触して回動ブラケット203の係止部221に密着し、回動ブラケット203は元の位置に復帰しないようになる。
そして、針21が糸通し作業区間から裁縫作業区間に下降すれば、ニードルバー昇降部材143と共に昇降ロッド231は下降するようになり、昇降ロッド231の下端部が昇降ブラケット223の上部側を加圧すれば、ストッパ225が本体163の上部から離隔して係止部221と離隔し、回動ブラケット203は元の位置に復帰するようになる。
一方、本発明による刺繍機1は、上糸3の断糸を感知する断糸感知装置240として、上糸3が引っ掛かって針21のステッチングによって上糸3が緊張及び弛緩する所定の区間で揺動可能に支持フレーム8に支持される揺動部材241と、揺動部材241と磁気的に作用して接近信号を発生する磁気センサ261とを有する。
揺動部材241は糸巻取部材35の下側に配置され、第2回転軸123の外周に回転可能に結合されたブシュ245に結合されている。揺動部材241は、針21に向かう上糸3の移動方向を転換する方向転換部241aと、方向転換部241aと所定の間隔を有して配置され、ブシュ245が貫通結合されて磁気センサ261に接近及び離隔するブシュ結合部241bと、方向転換部241aとブシュ結合部241bの一側端を相互連結し、方向転換部241aとブシュ結合部241bの間隔を維持する連結部241cとを有する。揺動部材241の方向転換部241aには、方向転換部241aによって方向が転換された上糸3を折曲させて掛ける糸掛け孔243が備えられている。
揺動部材241は、揺動部材駆動部247の駆動によって糸掛け孔243に上糸3が掛かるように、糸掛け孔243を上糸3の移動経路上に移動させる。揺動部材駆動部247は、側面に所定のカムプロファイル249aが形成され、ブシュ245の外周に回転可能に結合された揺動部材駆動カム249と、揺動部材駆動カム249のカムプロファイル249aに沿って移動するカムピン251と、カムピン251を揺動部材駆動カム249のカムプロファイル249aに沿って移動させて揺動部材駆動カム249を回転させるカム駆動部253と、揺動部材駆動カム249とヘッドステム7とを相互連結し、揺動部材駆動カム249が元の位置に復帰するように揺動部材駆動カム249を所定の弾性力で回転させるカム用弾性部材255とを有する。
一方、揺動部材241は、所定の弾性力を提供する揺動部材用弾性部材257により、上糸3を緊張させる位置から上糸3を弛緩する位置に移動する。
揺動部材用弾性部材257は、揺動部材241と揺動部材駆動部247との間に備えられる。揺動部材用弾性部材257は、一端部が揺動部材駆動カム249に支持され、他端部が揺動部材241に支持されている。
磁気センサ261は、支持フレーム8と揺動部材241との間に備えられ、支持フレーム8の上部面に起立して配置されたセンサ支持ブラケット263に支持されている。磁気センサ261の上部面は揺動部材241の下部面、つまり、揺動部材241のブシュ結合部241bと所定の間隔を有して離隔している。磁気センサ261は、後述する制御部350が上糸3の断糸を判断するように、揺動部材241と磁気的に作用して発生した信号を制御部350に送る。
ここで、磁気センサ261は、揺動部材241の往復運動区間の上糸緊張位置と上糸弛緩位置のうちの少なくともいずれか一つの位置に備えられることができ、本実施形態においては、上糸弛緩位置に磁気センサ261が配置されている。
ここで、図示されていないが、断糸感知装置の他の実施形態として、糸移動経路上に回転ローラーを設置して正常な状況では回転ローラーが回転し、断糸した状況では回転ローラーが回転しないので、断糸を感知することもできる。
また、断糸感知装置として糸移動経路上に圧力センサを設置し、正常な上糸供給時の糸張力と、断糸時の糸張力との差を感知することで断糸を感知することもできる。
そして、断糸感知装置として、刺繍作業中に糸のテンションスプリングの回転を電気的な接触信号に変換して感知する装置を備え、つまり、正常な刺繍作業中には接点スィッチが開放され、断糸の際には回転接点が短絡して断糸を感知することもできる。
また、カッティング装置270は、図1及び図25乃至図27に示すように、糸供給部10から針作業部20への糸移動経路に沿って移動する上糸3をカッティングするカッティング部271と、カッター273が糸移動経路上の上糸3をカッティングするようにカッティング部271を駆動するカッティング駆動部281と、糸巻きに向かうカッティングされた上糸3を針作業部20に再移送可能に糸供給部10に回収する糸待機量調節部311とを有する。
カッティング部271は、糸供給部10の前方に配置され、糸供給部10の糸支持ブロック15に接近及び離隔し、上糸3をカッティングするカッター273と、カッター273を支持するカッター支持部275とを有する。
カッター273は四角断面状を有し、刃部分が糸支持ブロック15に向かうようにカッター支持部275に支持されている。
カッティング駆動部281は、カッター支持部275を支持する支持軸283と、支持軸283に連結され、カッター273が糸移動経路に沿って移動する上糸3をカッティングするように、カッター273を上糸3に向かって接触及び離隔させる補助駆動部285とを有する。
補助駆動部285は、流体圧が作動するシリンダ本体287と、シリンダ本体287の流体圧作動によって長さが伸長及び縮小して往復運動するシリンダロッド289とを有する。
一方、シリンダロッド289は、カッターリンク291によって支持軸283と連結されている。カッターリンク291はシリンダロッド289の往復運動を支持軸283に伝達し、支持軸283の一端部に結合されたカッター支持部275を糸移動経路上の上糸3に向かって接触及び離隔させる。
また、カッティング駆動部281は、支持軸283に移動可能に結合され、糸移動経路上の上糸3を所定のカッティング位置に案内するガイド293と、カッター支持部275とガイド293が所定の間隔を維持するように所定の弾性力を提供する弾性部材301とをさらに含む。
ガイド293は、カッター支持部275と所定の間隔を有して支持軸283に移動可能に結合されている。ガイド293にはカッター273が上糸3のカッティング作業の際に通過するカッター通過孔295が形成されている。
また、ガイド293には、糸供給部10の糸支持ブロック15と磁力によって密着可能に磁石297が内蔵されており、これによって、糸移動経路上の上糸3を糸支持ブロック15のカッター収容溝15bの周縁に堅固に密着させると同時に、上糸3のカッティングの際に上糸3に張力を提供し、容易に上糸3をカッティングできるようになる。
そして、ガイド293は、シリンダロッド289の直線往復運動を所定の位置で回転運動に転換する回動アーム299に連結されている。回動アーム299は、その一端部がガイド293に結合され、その他端部がヘッドステム7に回動可能に結合されている。
弾性部材301は、カッター支持部275とガイド293との間の支持軸283の外周に沿って設置されている。本実施形態においては、弾性部材301としてコイルスプリングが開示されているが、コイルスプリング以外に板バネ、スパイラルスプリングなどの適用も可能である。
これによって、補助駆動部285は、ガイド293が糸移動経路上の上糸3を糸支持ブロック15のカッター収容溝15bの周縁に案内するように駆動するだけでなく、カッター273の端部がカッター収容溝15bを横切る上糸3に接触しながらカッター収容溝15bに収容されて上糸3をカッティングするようにカッター273を駆動する。
一方、糸待機量調節部311は、糸巻きと糸供給部10との間に備えられた複数の上糸3が、所定の長さで待機状態で収容可能に収容空間が形成された糸待機量調節本体313と、複数の上糸3を収容空間に移動させる糸待機量調節バー321とを有する。
そして、糸待機量調節部311は、糸巻きと糸待機量調節本体313との間に備えられ、糸待機量調節本体313に移送される複数の上糸3を遮断することができる糸移送遮断部331をさらに有する。
糸待機量調節本体313は、糸巻きから移送された複数の上糸3をそれぞれ糸供給部10の方向に案内するように備えられた複数の糸案内部315と、各糸案内部315から連通して複数の上糸3をそれぞれ待機状態で収容するように収容空間を形成する複数の糸収容部317とを有する。
そして、糸待機量調節本体313は、糸移送方向の横手方向に糸収容部317に沿って連通したガイドスリット319をさらに有することが好ましい。そして、糸待機量調節本体313は略四角ブロック状で備えられることが好ましい。
糸案内部315は、糸待機量調節本体313の上部面に複数の上糸3をそれぞれ分離して収容するように、上糸3の移送方向に所定の深さで陷沒形成されることが好ましく、このような糸案内部315の所定の深さは、上糸3が移送される時、離脱されないほどであることが好ましい。また、糸案内部315は、糸巻きに巻き取られたカッティングされた上糸3を、糸巻きから糸供給部10の方向に案内する役割も果たす。
糸収容部317は、各糸案内部315の下部面から下側に所定の深さで陷沒形成され、糸移送方向に所定の幅を有することが好ましい。そして、糸収容部317は糸移送方向に複数で備えられることが好ましく、本発明の一実施形態においては、糸収容部317が糸移送方向に3つ備えられる。
そして、糸収容部317の深みは上糸3の待機量によって決定され、このような上糸3の待機量は、糸供給ブロック11の糸待機管11aに収容された上糸3の端部が針作業部20に向かって供給され、針穴21aに結束できるほどであることが好ましい。
また、糸収容部317が複数で備えられれば、各上糸3の待機量を各糸収容部317に分散して収容できるので、各糸収容部317の深さを減らすことができる。
ガイドスリット319は、糸収容部317と連通するように備えられ、糸待機量調節バー321を収容可能に案内する。
糸待機量調節バー321はガイドスリット319に移動可能に収容され、複数の上糸3を糸案内部315に位置して針作業部20に供給される作業状態から糸収容部317に収容された待機状態に移動させる。
また、糸待機量調節バー321は糸巻きに向かうカッティングされた上糸3を、糸案内部315に位置した作業状態から待機状態に移動させ、カッティングされた上糸3の端部を糸供給部10に回収する役割も果たす。
糸待機量調節バー321は複数の上糸3の上側に備えられることが好ましく、糸移送方向に備えられたガイドスリット319の数に対応して複数で備えられることが好ましい。
本発明においては、ガイドスリット319が糸移送方向に2つ備えられているので、糸待機量調節バー321も2つ備えられている。そして、糸待機量調節バー321の一側には、複数の糸待機量調節バー321と一体で形成または結合された調節バー支持部323が備えられることが好ましい。
調節バー支持部323は、糸待機量調節バー321をガイドスリット319に沿って移動させる調節バー駆動部325と結合されている。
調節バー駆動部325は、一側が調節バー支持部323に結合され、調節バー支持部323を上下方向に往復移動可能にするシリンダ装置であることが好ましいが、調節バー支持部323と連結され、調節バー支持部323を上下方向に往復移動可能にするベルト及び駆動モータであっても良いことは勿論である。
また、糸待機量調節部311は、糸巻きと糸待機量調節本体313との間に備えられ、糸巻きから糸待機量調節本体313にそれぞれ移送される上糸3を遮断する糸移送遮断部331をさらに有する。
糸移送遮断部331は糸待機量調節本体313の後方に配置される。糸移送遮断部331は、糸待機量調節本体313に支持される支持ブラケット333を有し、支持ブラケット333には糸巻きから移送される複数の上糸3がそれぞれ貫通する貫通孔333aが形成されている。
支持ブラケット333の上側には、貫通孔333aを通じて糸案内部315に移送される複数の上糸3に接触及び離隔し、糸案内部315に移送される複数の上糸3を遮断する遮断部335が備えられている。
遮断部335は支持ブラケット333に昇降可能に結合されており、遮断部335は一対のロッド337と連結バー339によって遮断駆動部341と連結されている。
遮断駆動部341は、一側が連結バー339と結合されて遮断部335を支持ブラケット333の上部面に向かって昇降させて、つまり、支持ブラケット333の上部面に沿って糸案内部315に移送される複数の上糸3に向かって接触させるかまたは離隔させ、複数の上糸3が糸案内部315に移送することを遮断または許容するシリンダ装置であることが好ましい。
一方、本発明による刺繍機1は、固定フレーム5の一側に備えられて使用者が機器の作動を操作することができる操作部355と、通常、マイコンで作られて操作部355から入力された信号と磁気センサ261からの信号により上糸3の断糸を判断して各駆動部を制御する制御部350とを有する。
制御部350は、針21の裁縫動作を駆動するニードルバー駆動部27と、天秤60のアーム61を揺動駆動するアーム駆動部75と、糸巻取部材35を回転させ、糸引出レバー81を往復移動させるメイン駆動部100と、揺動部材駆動カム249を回転させるカム駆動部253と、カッター273が糸移動経路上の上糸3をカッティングするようにカッティング部271を駆動するカッティング駆動部281と、カッティングされた上糸3の端部を糸供給部10に回収するように調節バー支持部323を駆動する調節バー駆動部325と、複数の上糸3が糸案内部315に移送することを遮断または許容するように遮断部335を駆動する遮断駆動部341とを制御する。また、制御部350には、刺繍する布に所定の刺繍作業を行うための刺繍プログラムが入力される。
このような構成により、図4を参照して本発明による刺繍機1の運転方法について説明する。
針21に上糸3が正常に通された状態で、使用者は針21が正常な裁縫作業を行うように操作部355を操作し、刺繍機1を運転させる。
この時、糸供給部10から針作業部20に上糸3が断糸されずに正常に移動する場合、揺動部材241のブシュ結合部241bが磁気センサ261に周期的に接近及び離隔し、揺動部材241のブシュ結合部241bが磁気センサ261に接近することにより、磁気センサ261は揺動部材241と磁気的に作用して周期的に接近信号を発生し、この発生した信号は制御部350に伝送される。
一方、上糸3が断糸した場合、揺動部材241に作用する上糸3の張力が除去され、揺動部材241は針21のステッチングに関わらず揺動しないようになり、つまり、揺動部材241のブシュ結合部241bが周期的に磁気センサ261に接近及び離隔せず、磁気センサ261の上側に持続的に接近して、磁気センサ261は持続的な接近信号を発生し、この発生した信号は制御部350に転送される。
一方、制御部350は、磁気センサ261の信号に基づいて断糸有無を判断する(S10)。つまり、制御部350は磁気センサ261から周期的な信号を得れば、糸供給部10から針作業部20に上糸3が断糸せずに正常に移動することと判断し、磁気センサ261から持続的な信号を得れば、上糸3が断糸したことと判断する。
制御部350が上糸3の断糸を判断すれば、制御部350はニードルバー駆動部27に信号を転送して針作業部20の駆動を停止する(S20)。つまり、刺繍機1の運転を停止させる。
次いで、針作業部20の駆動が停止された後、制御部350は断糸した上糸3をカッティングするようにカッティング装置270を駆動させる(S30)。
以下、カッティング装置270を利用して断糸した上糸をカッティングする過程について簡略に説明する。
図25に示すように、カッティング部271のカッター273が糸支持ブロック15から離隔した状態で、カッティング駆動部281の補助駆動部285のシリンダロッド289の長さを縮小し、図26に示すように、カッティング部271のカッター273を糸支持ブロック15のカッティング収容溝15bに移動させる。
補助駆動部285のシリンダロッド289の長さを縮小することによって、カッターリンク291は補助駆動部285に向かって移動し、支持軸283は回動アーム299によって回動しながらシリンダロッド289と同一の平面上に位置するようになる。
この時、ガイド293は、支持軸283が回動することによって糸支持ブロック15に向かって回動しながら、天秤60に引っ掛けられた上糸3を糸支持ブロック15の全面に密着させる。
続いて、シリンダロッド289の長さを縮小すれば、ガイド293が糸支持ブロック15の前面に密着された状態で、カッター支持部275がガイド293に向かって進み、カッター273の端部はガイド293のカッター通過孔295を通過してカッター収容溝15bを横切る上糸3に接触しながら上糸3をカッティングすると同時に、カッター支持部275とガイド293との間に介在した弾性部材301は圧縮される。この時、カッティングされた上糸3の末端部は、針作業部20の針21に糸通しが容易であるほどきれいにカッティングされた状態を有する。
次に、断糸した上糸3をカッティングした後、断糸した上糸3を針作業部20の針21から撤回させる(S40)。
つまり、上糸3がカッティングされた後、図27に示すように、ガイド293が糸支持ブロック15の前面に密着された状態で、糸待機量調節バー321が糸待機量調節本体313のガイドスリット319に沿って下降するように制御部350は調節バー駆動部325を駆動させ、カッティングされた上糸3が巻き取られている糸巻きから所定の長さだけの上糸3を糸収容部317に収容させる。この時、糸移送遮断部331は上糸3の移送を許容する状態を維持する。
カッティングされた上糸3が糸巻きから糸収容部317に所定の長さだけ供給されれば、制御部350は糸巻きから糸待機量調節本体313に上糸3が移送されないように、遮断駆動部341を駆動する。
そして、糸巻きから糸待機量調節本体313に上糸3が移送されない状態で、補助駆動部285のシリンダロッド289の長さを伸長してガイド293を糸支持ブロック15から離隔させる。この時、天秤60に引っ掛けられた上糸3及び天秤60から針作業部20に向かう上糸3は、刺繍機1から外れるようになる。
次いで、カッター収容溝15bから糸巻きに延長されたカッティングされた上糸3が、針作業部20に再移送可能に糸待機量調節バー321を糸待機量調節本体313のガイドスリット319に沿ってさらに下降させ、カッティングされた上糸3の末端部が糸供給部10の待機位置に、つまり、糸供給部10の連結管13内に位置するように上糸3を回収する。
これにより、刺繍作業の途中に断糸した上糸3の末端部は、針作業部20の針21に糸通しが容易であるようにきれいにカッティングされ、上糸3の末端部は糸供給部10の実待機状態で位置し、針作業部20に上糸3を再供給するための準備が完了される。
続いて、断糸した上糸3を針21から撤回させた後、制御部350は上糸供給装置を駆動させて新しい上糸3を針作業部20に供給して針21に通す(S50)。
以下、新しい上糸3を針21に通す過程について簡略に説明する。
先に、糸巻取部材35の把持部37を糸支持ブロック15と糸ガイドブロック17との間の糸移動経路上に位置させると同時に、糸引出レバー81の各把持端83a、83bの糸通過孔85a、85bと糸ガイドブロック17の糸案内路17aとを連通させる。
また、相互偏位している揺動部材241の糸掛け孔243と糸巻取部材35の把持部37とが同軸をなすように、制御部350はカム駆動部253を駆動し、カムピン251を揺動部材駆動カム249のカムプロファイル249aに沿って移動させる。
カムピン251が揺動部材駆動カム249のカムプロファイル249aを上昇移動することによって揺動部材駆動カム249が回転しながら揺動部材241が回転し、図8a及び図8bに示すように、揺動部材241の糸掛け孔243は糸巻取部材35の把持部37と同軸をなして連通するようになる。
次いで、糸供給ブロック11に待機中の相異なる色相の複数の上糸のうちから選択されたいずれか一つの上糸3は、圧縮空気によって糸支持ブロック15の糸供給路15aを経て糸ガイドブロック17の糸案内路17aを経て針21に向かうようになる。
この時、糸供給路15aを出た上糸3は、糸巻取部材35の把持部37と揺動部材241の糸掛け孔243を通過して糸案内路17aを経て、糸引出レバー81の各把持端83a、83bの糸通過孔85a、85bを貫通し、裁縫作業区間の下死点に位置した針21に案内される。
次に、制御部350は、針21が裁縫作業区間の上死点に位置するようにメイン駆動部100を駆動し、昇降リンク105を上昇させる。
この時、昇降リンク105が上昇することにより、糸巻取部材35は駆動カム113の駆動によって一方向に回転し、糸巻取部材35の把持部37に把持された上糸3は糸移動経路から引き出されて糸張力調節体32の糸接触部33に沿って巻かれるようになり、糸張力調節体32の糸接触部33に巻かれた上糸3は、糸張力調節体32の糸接触部33を通過しながら抵抗が発生し、糸接触部33に沿って移動する上糸3に張力が発生するようになる。
つまり、昇降リンク105が上昇することにより、駆動ピン111が駆動カム113の上昇プロファイル区間に沿って移動し、駆動カム113を一方向に回転させる。駆動カム113が回転することによって第1回転軸117が回転し、第1回転軸117の回転力はベルト127によって連結された各プーリー125を経て第2回転軸123に伝達され、糸巻取部材35は一方向に回転するようになる。
一方、糸張力調節体32を通過して糸ガイドブロック17に移動する上糸3は、揺動部材241の糸掛け孔243に上糸3が引っ掛かった後、カム用弾性部材255の弾性力によって揺動部材241は元の位置に復帰するようになり、復帰した揺動部材241は揺動部材用弾性部材257の弾性力によって揺動するようになる。
これによって、揺動部材241を通過する上糸3は、糸張力調節体32によって加えられた上糸3自体の張力だけでなく、揺動部材241の揺動によって緊張及び弛緩する。
同時に、昇降リンク105が上昇することにより、図12aに示すように、各把持端83a、83bの糸通過孔85a、85bを通過して上糸3を把持している糸引出レバー81は、引出レバーブラケット91と共に下死点に位置している天秤60の糸掛け部63に接近し、天秤60のフラップ67を加圧して、図12bに示すように、糸掛け部63の開放部65を遮断していたフラップ67を開放部65の内側に回動させて開放部65を開放させた後、糸引出レバー81の糸通過孔85a、85bに把持された上糸3が開放部65内の所定の位置に到逹するようになれば、フラップ67はフラップ用弾性部材69の弾性力によって元の位置、つまり開放部65を遮断する位置に復帰する。
そして、フラップ67は、糸引出レバー81と引出レバーブラケット91とがなすフラップ収容部87に収容され、フラップ67は、また、引出レバーブラケット91のプロファイル部93に接触する。
次に、制御部350は、針21が裁縫作業区間の上死点を外れて針21の糸通し作業位置に移動するように、メイン駆動部100を駆動して昇降リンク105を上昇させる。
この時、昇降リンク105を上昇させることにより、連結リンク107が上昇すると同時に、ニードルバー昇降部材143も上昇する。
ニードルバー昇降部材143が上昇することにより、ニードルバー25はニードルバー弾性部材147の弾性力によって上昇する。この時、ニードルバー25の上昇によるニードルバー駆動部27とのトラブルが発生しないように、クラッチでニードルバー25とニードルバー駆動部27との連結を解除する。
また、ニードルバー25が上昇することにより、針21が裁縫作業区間の上死点から外れて所定の高さだけ上昇し、針21の針穴21aが糸キャッチャ151のフック153と同一の平面上に位置、つまり、図17に示すように針穴21aとフック153が整列する糸通し整列位置に位置するようになる。
一方、糸案内ブラケット209の糸通過孔211aに上糸3を貫通結合した後、ニードルバー昇降部材143を糸通し作業位置に上昇させれば、針21及びニードルバー25は糸通し整列位置を維持した状態でニードルバー昇降部材143だけが糸通し作業位置に上昇する。
ニードルバー昇降部材143が糸通し作業位置に上昇することにより、図18に示すように、昇降リンク105の一側に突出した駆動ピン111が糸キャッチャ駆動リンク177に備えられたピン用傾斜部179に沿って接触しながら上昇移動し、これによって、糸キャッチャ駆動リンク177の下端部は本体163の後方から前方に向かって回転しながらリンク収容溝169に収容され、糸キャッチャ支持部165を加圧するようになる。同時に、昇降ブラケット223を加圧していた昇降ロッド231も上昇し、昇降ブラケット223は昇降ロッド231によって加圧解除される。
そして、糸キャッチャ支持部165が加圧されることにより、糸キャッチャ支持部165は本体163の後方から前方に向かって進むようになり、これによって針21の針穴21aと同一の平面上に位置した糸キャッチャ151のフック153は、針穴21aに向かって進んで針穴21aを通過するようになる。
一方、糸キャッチャ支持部165が本体163の後方から前方に向かって進むことにより、糸キャッチャ支持部165の上部側に備えられた回動ピン207が本体163のスロットに沿って進み、回動ブラケット203に形成された糸案内用傾斜部205に沿って接触移動して回動ブラケット203を回動させ、昇降ブラケット223に備えられたストッパ225が回動ブラケット203に形成された係止部221に密着し、回動ブラケット203はこれ以上回動しないようになる。
また、回動ブラケット203が回動することによって補助リンク215が回転し、糸案内ブラケット209は略90度の角度で回転しながら、図19に示すように、糸案内ブラケット209の糸通過孔211aを通過する上糸3を針21の針穴21aとフック153とがなす平面上に案内すると同時に、糸キャッチャ151に上糸3を引っ掛ける。この時、糸案内ブラケット209の一対の糸ガイド211の間には糸キャッチャ151とフックガイド167が位置するようになる。
次に、糸通し作業位置に上昇したニードルバー昇降部材143が、図20に示すように、糸通し整列位置に移動するようにメイン駆動部100を駆動して昇降リンク105を下降させる。
この時、ニードルバー昇降部材143が下降することにより、昇降ブラケット223から離隔した昇降ロッド231も下降し始める。また、ニードルバー昇降部材143が下降することにより、昇降リンク105の一側に突出した駆動ピン111が糸キャッチャ駆動リンク177に備えられたピン用傾斜部179に沿って接触しながら下降移動し、糸キャッチャ駆動リンク177の下端部は本体163の後方に向かって回転しながら糸キャッチャ支持部165を加圧解除する。
糸キャッチャ支持部165が糸キャッチャ駆動リンク177によって加圧解除されることにより、支持軸用弾性部材173の弾性力によって糸キャッチャ支持部165は本体163の後方に移動するようになり、これによって糸キャッチャ支持部165に支持された糸キャッチャ151も本体163の後方に移動し、糸キャッチャ151のフック153は上糸3の引っ掛かった状態で針21の針穴21aから抜け出て針21と所定の間隔を有して離隔配置される。この時、上糸3は、針21の針穴21aを通過して糸キャッチャ151のフック153に引っ掛かった状態を維持する。
次に、針21が糸通し作業区間から裁縫作業区間に移動するようにメイン駆動部100を駆動してニードルバー昇降部材143を下降させれば、ニードルバー昇降部材143の下降と同時に、針21及びニードルバー25は下降する。
同時に、昇降ロッド231も下降して昇降ブラケット223の一側を加圧することによって、昇降ブラケット223のストッパ225は本体163の上部面から離隔しながら回動ブラケット203の係止部221を密着解除し、回動ブラケット203は他方向に回動しながら元の位置に復帰する。
そして、回動ブラケット203が元の位置に復帰するように回動することにより、補助リンク215が他方向に回転して糸案内ブラケット209も元の位置に復帰するようになる。
そして、図22に示すように、ニードルバー昇降部材143に備えられて糸移動ブラケット183と所定の距離を離隔している糸解きブラケット195は、ニードルバー25及びニードルバー昇降部材143の下降により、図23に示すように、糸移動ブラケット183に形成されたニードルバー用傾斜部193に沿って接触しながら下降し、糸移動ブラケット183を一方向に回転させる。
この時、糸移動ブラケット183の天秤部185は、針21の針穴21aを通過してフック本体155に掛けられた上糸3を引っ張って、フック本体155に移動させるようになる。
次に、針21が糸通し作業区間から裁縫作業区間の下死点に位置するようにメイン駆動部100を駆動し、昇降リンク105を下降させる。
この時、昇降リンク105下降することにより、駆動ピン111が駆動カム113の下降プロファイル区間に沿って移動し、図9a及び図9bに示すように、糸巻取部材35は糸張力調節体32に上糸3を巻き取らせて一方向に回転するようになり、これによって糸巻取部材35の把持部37は糸支持ブロック15の糸供給路15aと連通する最初の位置に復帰する。
同時に、昇降リンク105が下降することにより、糸引出レバー81は上糸3の糸掛け位置から上糸3の引出位置に後進し、糸掛け部63のフラップ67は開放部65を遮断した状態で引出レバーブラケット91のプロファイル部93の直線移動部93aに沿って直線スライド移動した後、プロファイル部93の横移動部93bに到逹し、続いて横移動部93bに沿ってスライド移動し、引出レバーブラケット91の自由端部が糸引出レバー81から次第に離隔回動しながらフラップ収容部87が開放され、フラップ67は糸引出部80のフラップ収容部87から外れるようになる。
フラップ67が糸引出部80のフラップ収容部87から外れた後すぐに、引出レバーブラケット91は引出レバー弾性部材の弾性力によって糸引出レバー81の側面に回動して元の位置に復帰する。
そして、糸ガイドブロック17の糸案内路17aと各把持端83a、83bの糸通過孔85a、85bとが連通するように、図13に示すように、糸引出レバー81は元の位置に復帰する。
この時、図12c及び図13に示すように、上糸3は、上側の糸ガイドブロック17の糸案内路17aを通過して上側把持端83aの糸通過孔85aを経てフラップ67に引っ掛けて方向を切り替えた後、下側把持端83bの糸通過孔85bを経て下側の糸ガイドブロック17の糸案内路17aを通じ針21に向かうようになる。
次いで、図14に示すように、アーム駆動部75の駆動によって天秤60の糸掛け部63が上死点に位置すれば、糸掛け部63に引っ掛かった上糸3は緊張し、したがってアーム駆動部75の揺動駆動によって糸掛け部63に引っ掛かった上糸3は、下死点と上死点の間を揺動して緊張及び弛緩する。
また、昇降リンク105が下降することにより、ニードルバー25及びニードルバー昇降部材143が糸通し作業区間から裁縫作業区間に下降し、糸キャッチャ151のフック本体155に掛けられた上糸3はフック本体155から自然に解けながら針穴21aに通され、図21及び図24に示すように、糸通し作業が完了する。
次いで、新しい上糸3が針21に通された後、制御部350は所定の刺繍プログラムによって残りの刺繍作業を行うようにニードルバー駆動部27を再駆動させる(S60)。
そして、制御部350は、刺繍プログラムが完了したか否かを判断し(S70)、刺繍プログラムが完了すれば、制御部350はニードルバー駆動部27の駆動を停止させて刺繍作業を完了する。
このように、正常な刺繍作業の途中に上糸の断糸が感知されれば、針作業部の駆動を停止し、新しい上糸を針作業部に供給して針に上糸を通す一連の作業を自動に運転することにより、断糸による針作業部への上糸の再供給作業時間を短縮して生産性を向上させ、無人運転も可能になる。
一方、前述した実施形態においては、針作業部の駆動を停止した後、カッティング装置の駆動によって断糸した上糸をカッティングすることと説明しているが、断糸した上糸のカッティング作業は選択的に遂行することができる。
また、前述した実施形態においては、カッターを有するカッティング装置によって断糸した上糸をカッティングすることと説明しているが、カッターの代りにレーザービーム、熱線などを利用して断糸した上糸をカッティングすることもできる。
本発明の思想は、シングルニードル(single needle)自動刺繍機及びマルチニードル(multi needle)自動刺繍機、ミシンなどの多様な裁縫機械に適用可能であることは、この技術分野における通常の知識を有する者にとって自明であると言える。
本発明の一実施形態による刺繍機の斜視図である。 図1の主要駆動関連部分の概略的な斜視図である。 図1の刺繍機の制御ブロック図である。 図1の刺繍機の制御フローチャートである。 本発明の一実施形態による刺繍機の糸張力調節部の要部側面図である。 図5の糸張力調節部の要部拡大斜視図である。 図6の分解斜視図である。 張力調節部に上糸が巻かれる過程を段階的に示す部分拡大斜視図である。 糸張力調節部に上糸が巻かれる過程を段階的に示す側断面図である。 張力調節部に上糸が巻かれる過程を段階的に示す部分拡大斜視図である。 糸張力調節部に上糸が巻かれる過程を段階的に示す側断面図である。 本発明の一実施形態による刺繍機の糸引出部の要部拡大斜視図である。 図10の要部側面図である。 天秤と糸引出レバーの作動過程を示す平面図である。 天秤と糸引出レバーの作動過程を示す平面図である。 天秤と糸引出レバーの作動過程を示す平面図である。 天秤が下死点に位置した時の天秤に糸が引っ掛かった状態を示す部分拡大斜視図である。 天秤が上死点に位置した時の天秤に糸が引っ掛かった状態を示す要部拡大斜視図である。 本発明の一実施形態による刺繍機の糸通し部の分解斜視図である。 図15の要部拡大分解斜視図である。 図15の糸通し部の糸通し作動過程を順次に示す斜視図である。 図15の糸通し部の糸通し作動過程を順次に示す斜視図である。 図15の糸通し部の糸通し作動過程を順次に示す斜視図である。 図15の糸通し部の糸通し作動過程を順次に示す斜視図である。 図15の糸通し部の糸通し作動過程が完了した状態の要部拡大斜視図である。 糸通し部の糸移動部の作動過程を示す要部斜視図である。 糸通し部の糸移動部の作動過程を示す要部斜視図である。 糸通し部の糸移動部の作動が完了した状態の要部斜視図である。 本発明の一実施形態による刺繍機のカッティング装置の上糸カッティング過程を順次に示す要部側断面図である。 本発明の一実施形態による刺繍機のカッティング装置の上糸カッティング過程を順次に示す要部側断面図である。 本発明の一実施形態による刺繍機のカッティング装置の上糸カッティング過程を順次に示す要部側断面図である。

Claims (3)

  1. 糸供給部と、前記糸供給部から提供された上糸が通される針を有して裁縫動作を行う針作業部と、前記糸供給部から前記針作業部に所定の糸移動経路を形成して上糸を供給する上糸供給部と、針に上糸を通す糸通し部とを有する上糸供給装置と、前記糸移動経路に沿って移動する上糸の断糸を感知する断糸感知装置と、前記糸移動経路上の上糸をカッティングするカッティング装置とを備える刺繍機の運転方法において、
    前記断糸感知装置によって上糸の断糸を感知する段階と、
    前記針作業部の駆動を停止する段階と、
    前記断糸した上糸を前記針作業部から撤回する段階と、
    前記上糸供給装置を駆動して新しい上糸を前記針作業部に供給して前記針に上糸を通す段階とを含むことを特徴とする刺繍機の運転方法。
  2. 前記針作業部の駆動を停止する段階の後に、前記カッティング装置の駆動によって断糸した上糸をカッティングする段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の刺繍機の運転方法。
  3. 前記針に新しい上糸を通す段階の後に、前記針が裁縫動作を行うように前記針作業部を駆動する段階をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の刺繍機の運転方法。
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