JP2008517513A - アナログ−デジタル変換方法および装置 - Google Patents

アナログ−デジタル変換方法および装置 Download PDF

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Abstract

アナログ−デジタル変換ユニット(208、210)は、異なるダイナミックレンジを有する3つのアナログ−デジタル変換器(ADC)(300、301、302)を備える。最も低いダイナミックレンジADC(300)および中間ダイナミックレンジADC(301)は、入力アナログ信号の振幅が、それらのそれぞれのダイナミックレンジに到達するとともにそれらが飽和すると、信号を出力する飽和検出器SATを有する。中間ダイナミックレンジADC(301)および最も高いダイナミックレンジADCは、それら自体をオンに切り換えるイネーブル入力ENを有する。最も低いダイナミックレンジADC(300)の飽和検出器SATの出力は、中間ダイナミックレンジADC(301)のイネーブル入力ENに接続されている。中間ダイナミックレンジADC(301)の飽和検出器SATの出力は、最も高いダイナミックレンジADC(302)のイネーブル入力ENに接続されている。このように中間および最も高いダイナミックレンジADC(301、302)は、通常オフに切られているが、最も低いダイナミックレンジADCが飽和すると、中間ダイナミックレンジADC(301)がオンに切り換えられ、さらに中間ダイナミックレンジADC(301)が飽和すると、最も高いダイナミックレンジADC(302)がオンに切り換えられる。入力アナログ信号は、したがって最も低い十分なダイナミックレンジを有するADC(300、301、302)を用いて、デジタル出力に変換されるとともに、最も高いダイナミックレンジADC(301、302)のスイッチは、必要がなければ、オフに切り換えられる。

Description

詳細な説明
本発明は、アナログ−デジタル変換方法および装置に関する。本発明の特定であるが排他的ではない用途は、デジタル無線受信器内の無線信号のアナログ−デジタル変換である。
アナログ−デジタル変換は、基本的に、振幅の連続的なレンジ上を時間と共に変化することのある入力アナログ信号を、一連の離散的な値として表現することを含んでおり、一連の離散的な値は、出力コードと称することができ、通常は二進形式で表現される。アナログ−デジタル変換を行う種々のアナログ−デジタル変換ユニット(ADC)は、種々の特性を有する。例えばADCが用いるビット数は、ADCが出力できる異なる出力コードの数を規定しており、ADCの分解能として知られている。Nビットの分解能を有するADCは、2の異なる出力コードを出力することができる。同様に、ADCの最下位ビット(LSB)により表わされる入力アナログ信号の電圧は、ADCにより表すことができる入力アナログ振幅の最小差である。ADCの分解能およびそのLSBの値は、ADCが表わすことができる入力アナログ振幅のレンジを規定する。このレンジは、ADCのダイナミックレンジとして知られているとともに、通常dBの単位で表わされる。
特定の用途のADCの選択は、これらの種々の特性の慎重な選択を必要とする。特にADCが、入力アナログ信号が有するであろうと予想される振幅の最大レンジに対処するように、十分に大きいダイナミックレンジを有することが必要である。図1を参照すると、無線通信システム内の受信器のADCへのアナログ信号入力は、一般的に、所要信号100と予想妨害信号101とを備えている。所要信号100は、おおよそ一定の最大振幅を有する傾向がある。しかし時には、予想妨害信号は、図1に示すように所要信号より振幅がかなり大きい場合があるとともに、他の時には妨害信号は、所要信号の振幅と比べて小さいあるいは微々たるものである場合がある。所要信号が、アナログ−デジタル変換の後に常に抽出できるようにするために、ADCのダイナミックレンジは、妨害信号が大きい場合でも、期待される信号全体、例えば所要信号および予想妨害信号の両方を常に変換できるように、十分に大きくなければならない。したがって所要信号の通常の最大振幅と比べて、かなり大きいダイナミックレンジが、必要とされる傾向がある。しかしほとんどの時間、例えば予想妨害信号が小さい時、この大きいダイナミックレンジは、用いられないか、または必要ない。
ADCの他の特徴は、その消費電力が、ダイナミックレンジに伴って大きく増加するということである。実際、消費電力は、ダイナミックレンジに伴ってほぼ直線的に増加し、例えば、0〜80dBのダイナミックレンジを有するADCが、0〜60dBのダイナミックレンジを有するADCよりも、約100倍大きい消費電力を有するということを意味する。一般的に、ADCの消費電力は、そのサンプルアンドホールド増幅器(SHA)の消費電力により決定され、サンプルアンドホールド増幅器は、通常、サンプルアンドホールド増幅器が生成する最大電流と同等の零入力電流を有するA級増幅器である。これはADCへのアナログ信号入力が、任意の特定の時点で、小さい振幅またはADCのダイナミックに近い振幅を有するか否かに関係なく、ADCが、ほぼ一定の消費電力を有するということを意味する。換言すれば、入力アナログ信号が、大部分の時間、より小さい振幅を有するであろうことが期待される場合でも、ADCの消費電力は、入力アナログ信号の最大期待振幅により決定される。この超過消費電力は、一般的に望ましくなく、実際にADCが、電池式の装置に内蔵されている場合、深刻な欠点となり得る。
本発明は、この問題を克服しようとするものである。
本発明の第1の態様によれば、入力アナログ信号をデジタル出力に変換する装置であって、
異なるダイナミックレンジを有する2つ以上のアナログ−デジタル変換器と、
入力アナログ信号が、閾値レベルを超える振幅を有する場合に、アナログ−デジタル変換器のうちの第2のアナログ−デジタル変換器より高いダイナミックレンジを有する、アナログ−デジタル変換器のうちの第1のアナログ−デジタル変換器を起動する起動回路と、
を備える装置が提供される。
また本発明の第2の態様によれば、異なるダイナミックレンジを有する2つ以上のアナログ−デジタル変換器を用いて、入力アナログ信号をデジタル出力に変換する方法であって、
入力アナログ信号が、閾値レベルを超える振幅を有する場合に、アナログ−デジタル変換器のうちの第2のアナログ−デジタル変換器より高いダイナミックレンジを有する、アナログ−デジタル変換器のうちの第1のアナログ−デジタル変換器を起動するステップを備える方法が提供される。
入力アナログ信号の振幅が閾値レベル未満である間は、第2のアナログ−デジタル変換器は、信号をデジタル出力に変換できるとともに、第1のアナログ−デジタル変換器は、停止状態を維持できる。しかし入力アナログ信号が、閾値レベルより大きい振幅を有する場合、第1のアナログ−デジタル変換器は、起動されることができる。第2のアナログ−デジタル変換器は、一般的に、第1のアナログ−デジタル変換器より小さい消費電力を有するが、それは第2のアナログ−デジタル変換器が、第1のアナログ−デジタル変換器より低いダイナミックレンジを有するためである。これは本発明の装置および方法が、入力アナログ信号の振幅が閾値レベルより低ければいつでも、アナログ−デジタル変換の消費電力を低減できるということを意味する。
好都合なことに、閾値レベルは、実質的に、第2のアナログ−デジタル変換器が、入力アナログ信号により飽和する振幅にできる。したがって、第2のアナログ−デジタル変器は、信号の振幅がそのダイナミックレンジ内にとどまっている間は、入力アナログ信号を変換することができるとともに、信号の振幅が第2のアナログ−デジタル変換器のダイナミックレンジを超えると、第1のアナログ−デジタル変換器が、起動されて信号を変換することができる。したがって、第1のアナログ−デジタル変換器は、必要な時にのみ起動することができる。
第1のADCの起動に、短い時間かかるかもしれない。したがって、他の例では、閾値レベルは、第2のアナログ−デジタル変換器が、入力アナログ信号により飽和する振幅をごく少量下回ってもよい。これにより、信号の振幅が急に上昇しても、信号の振幅が、第2のADCのダイナミックレンジに到達する若干前に、第1のADCが起動されて信号を変換することができる。その結果、飽和していないデジタル出力が、連続して利用可能になるであろう。典型的には、ごく少量は、約20%以下、例えば約0〜43dBまたは0〜63dBのダイナミックレンジにおける約6dBである。
有用なことに、起動回路は、入力アナログ信号が、閾値レベルを超える振幅を有することを検出するとともに、そのような検出を示す信号を生成する検出器を備えることができる。同様に、方法は、入力アナログ信号が、閾値レベルを超える振幅を有することを検出するとともに、そのような検出を示す信号を生成するステップを備えることができる。第1のアナログ−デジタル変換器は、変換器を起動する信号を受信するイネーブル入力を有してもよい。変換器は、変換器が、イネーブル入力で信号を受信している間のみ起動されるようにしてもよい。特に起動回路は、検出器により生成された信号が、変換器を起動できるように、検出器からイネーブル入力へ直接接続を備えてもよい。同様に方法は、信号が変換器を起動できるように、検出を示す信号をイネーブル入力へ直接出力するステップを備えてもよい。これは、わずかな処理または回路を実施することしか必要としないため、特に簡単且つ好都合である。
或いは、起動回路は、イネーブル信号を第1のアナログ−デジタル変換器のイネーブル入力に出力するコントローラを備えてもよい。コントローラは、検出器により生成された信号を受信するように接続することができるとともに、検出器により生成された信号が、入力アナログ信号が閾値レベルを超える振幅を有することを示す場合はいつでも、入力アナログ信号の振幅が、飽和していない第2のアナログ−デジタル変換器によるデジタル出力に変換するのに十分に小さいと判断するまで、イネーブル信号を出力することができる。同様に方法は、生成された信号が、入力アナログ信号が閾値レベルを超える振幅を有することを示す場合はいつでも、入力アナログ信号の振幅が、飽和していない第2のアナログ−デジタル変換器によるデジタル出力に変換するのに十分に小さいと判断するまで、イネーブル信号を第1のアナログ−デジタル変換器のイネーブル入力に出力するステップを備えてもよい。これは有用であり、なぜなら、第1のアナログ−デジタル変換器の停止を、例えば、ある期間にわたる、またはもう1つの閾値レベルを参照した、入力アナログ信号の振幅の判断に基づかせることができるためである。
実際に他の例では、コントローラは、検出器により生成された信号が、入力アナログ信号が閾値レベルを超える振幅を有することを示す場合はいつでも、および検出器により生成された信号が、入力アナログ信号が閾値レベルを超える振幅を有することを示すのを終えた後ある期間、イネーブル信号を第1のアナログ−デジタル変換器のイネーブル入力に出力してもよい。同様に方法は、生成された信号が、入力アナログ信号が閾値レベルを超える振幅を有することを示す場合はいつでも、および生成された信号が、入力アナログ信号が閾値レベルを超える振幅を有することを示すのを終えた後ある期間、イネーブル信号を第1のアナログ−デジタル変換器のイネーブル入力に出力するステップを備えてもよい。これは入力アナログ信号の振幅が、その期間より短い時間だけ閾値未満になる場合に、第1のアナログ−デジタル変換器は、起動状態を維持することを意味する。このため、入力アナログ信号の振幅の短時間の下落は、第1のアナログ−デジタル変換器が停止された後、直ちにまた再起動されることにはならない。
本発明は、多様なアーキテクチャを有するアナログ−デジタル変換ユニットに適用可能である。しかし好適な実施例において、第1のアナログ−デジタル変換器は、第2のアナログ−デジタル変換器より高い分解能を有する。装置は通例、最も高いダイナミックレンジを有する、アナログ−デジタル変換器のうちの起動された1つの出力を、装置のデジタル出力として選択するセレクタを有する。同様に方法は、最も高いダイナミックレンジを有する、アナログ−デジタル変換器のうちの起動された1つの出力を、装置のデジタル出力として選択するステップを備えてもよい。このため、装置のデジタル出力は、単にアナログ−デジタル変換器のうちの選択された1つのデジタル出力を備えることができる。
他の実施例において、装置は多段パイプライン型アナログ−デジタル変換ユニットであってもよい。例えばデジタル−アナログ変換器の両方/すべてが、実質的に同一分解能を有してもよい。同様に装置は、起動されたアナログ−デジタル変換器の複数の出力を、装置のデジタル出力として合成する合成回路を備えてもよい。同様に方法は、起動されたアナログ−デジタル変換器の複数の出力を、デジタル出力として合成するステップを備えてもよい。
本発明の好適な特徴を、第1および第2の、すなわち2つのアナログ−デジタル変換器のみと関連して説明した。しかし本発明の原理を、任意の数のアナログ−デジタル変換器に広げることができる。特に装置は、第2のアナログ−デジタル変換器より低いダイナミックレンジを有する第3のアナログ−デジタル変換器を備えてもよく、この場合、入力アナログ信号が、もう1つの閾値レベルを超える振幅を有する場合に、起動回路が、第2のアナログ−デジタル変換器を起動するように構成される。同様に方法は、第2のアナログ−デジタル変換器より低いダイナミックレンジを有する第3のアナログ−デジタル変換器を用いるとともに、入力アナログ信号が、もう1つの閾値レベルを超える振幅を有する場合に、第2のアナログ−デジタル変換器を起動するステップを備えてもよい。もう1つの閾値レベルは、通常、前述した閾値レベルより低いであろうが、第2のアナログ−デジタル変換器を、第1のアナログ−デジタル変換器とは違うアナログ的な方法で起動することができる。
本発明をコンピュータソフトウェアにより実施可能であることは理解できよう。したがって本発明の第3の態様によれば、コンピュータ処理手段により処理される場合に前述の方法を実行するように構成されたコンピュータソフトウェアまたはコンピュータプログラムコードが提供される。コンピュータソフトウェアまたはコンピュータプログラムコードは、コンピュータ読み取り可能な媒体により持ち運び可能になる。媒体は、読み出し専用メモリ(ROM)チップなどの物理的記憶媒体であってもよい。或いは、それは、デジタルビデオディスク(DVD−ROM)またはコンパクトディスク(CD−ROM)などのディスクであってもよい。またそれはワイヤを介する電子信号、光信号または例えば衛星等への無線信号などの信号にもできる。また本発明は、ソフトウェアまたはコードを走らせるコンピュータ、例えば上記の方法を実行するように構成されたコンピュータにまで及ぶ。
本発明の第4の態様によれば、本発明の第1の態様による装置を備える無線受信器が提供される。
本発明の好適な実施形態は、添付の図面を参照してここで単に例証として説明される。
図2を参照すると、無線受信器200は、直交位相偏移(QPSK:Quadrature Phase−Shift Keying)変調方式を用いて変調された無線信号を受信するアンテナ201を有する。アンテナ201の出力は、信号をフィルタリングする第1のフィルタ202に接続されており、第1のフィルタ202の出力は、信号を増幅する低ノイズ増幅器(LNA)203に接続されており、さらにLNA203の出力は、信号を再びフィルタリングする第2のフィルタ204に接続されている。このようにアンテナ201によって受信された信号は、フィルタリング、増幅、および再度フィルタリングされて、フィルタリングされた増幅された信号を生成することができる。
第2のフィルタ204の出力は、フィルタリングされた増幅された信号をIおよびQベースバンド信号にダウンミクスするIおよびQミキサ205、206に接続されている。より具体的にはIミキサ205は、信号を、I情報を表すベースバンド信号にダウンミクスすることができるとともに、Qミキサ206は、信号を、Q情報を表すベースバンド信号にダウンミクスすることができる。Iミキサ205の出力は、第3のフィルタ207に接続されており、第3のフィルタ207は次に、アナログ信号であるフィルタリングされたI信号をデジタル出力に変換するアナログ−デジタル変換ユニット(ADCユニット)208に接続されている。同様にQミキサ206の出力は、第4のフィルタ209に接続されており、第4のミキサ209は次に、アナログ信号であるフィルタリングされたQ信号をデジタル出力に変換する他のADCユニット210に接続されている。第3および第4のフィルタ207、209ならびに2つのADCユニット208、210は本発明のこの実施形態においては同一である。
図3を参照すると、第1の実施形態において、ADCユニット208、210は各々、それぞれのフィルタ207、209からADCユニット208、210へのアナログ信号入力を受信するように接続された3つのアナログ−デジタル変換器(ADC)300、301、302を備えている。最も低いダイナミックレンジADC300は、約0〜40dBの入力ダイナミックレンジと7ビットの分解能とを有し、中間ダイナミックレンジADC301は、約0〜60dBの入力ダイナミックレンジと10ビットの分解能とを有し、さらに最も高いダイナミックレンジADC302は、約0〜80dBの入力ダイナミックレンジと14ビットの分解能とを有する。ADCユニット208、210は、ADC300、301、302のデジタル出力を受信するとともにADC300、301、302の出力のうちの1つをADCユニット208、210の出力として選択するデジタル再合成デバイス303も有する。
最も低いダイナミックレンジADC300および中間ダイナミックレンジADC301は各々、入力アナログ信号の振幅が、それぞれのADC300、301のダイナミックレンジに到達する時を検出する飽和検出器SATを有する。これは飽和検出器SATが、ADC300、301により出力されたビットがすべて1またはすべてゼロ、例えばADC300、301が入力アナログ信号により飽和状態になることを示す、1111111または0000000である時を検出可能であることにより達成される。より具体的には、最も低いダイナミックレンジADC300の飽和検出器SATは、入力アナログ信号が40dBに到達する時を検出するとともに、中間ダイナミックレンジADC301の飽和検出器SATは、入力アナログ信号が60dBに到達する時を検出する。これらそれぞれの検出をすると、飽和検出器SATの各々は、飽和信号を出力するように構成されている。
中間ダイナミックレンジADC301および最も高いダイナミックレンジADC302は各々、ADC201、202をオンに切り換えるイネーブル入力ENを有する。最も低いダイナミックレンジADC300の飽和検出器SATは、中間ダイナミックレンジADC301のイネーブル入力ENに接続されている。これは飽和信号が、最も低いダイナミックレンジADC300の飽和検出器SATにより出力されると、信号は中間ダイナミックレンジADC301のイネーブル入力ENによって受信されるということを意味する。これが中間ダイナミックレンジADC301をオンに切り換える。また逆に飽和信号が、最も低いダイナミックレンジADC300の飽和検出器SATから受信されない(されなくなった)時、中間ダイナミックレンジADC301は、オフにされる。
同様に、中間ダイナミックレンジADC301の飽和検出器SATは、最も高いダイナミックレンジADC302のイネーブル入力ENに接続されている。これは飽和信号が、中間ダイナミックレンジADC301の飽和検出器SATにより出力されると、信号は最も高いダイナミックレンジADC302のイネーブル入力ENによって受信されるということを意味する。これが最も高いダイナミックレンジADC302をオンに切り換える。また逆に飽和信号が、中間ダイナミックレンジADC301の飽和検出器SATから受信されない(されなくなった)時、最も高いダイナミックレンジADC302は、オフにされる。
最も低いダイナミックレンジADC300および中間ダイナミックレンジADC301の飽和検出器の出力は、デジタル再合成デバイス303にも接続されている。このように飽和検出器SATによって出力された飽和信号は、再合成デバイス303によって受信されて、再合成デバイス303に、中間ダイナミックレンジADC301および最も高いダイナミックレンジADC302がオンに切り換えられる時を知らせる。
使用中、電力がADCユニット208、210に供給されればいつでも、最も低いダイナミックレンジADC300はオンに切り換えられるが、中間ダイナミックレンジADC301および最も高いダイナミックレンジADC302は、当初はオフに切られている。最も低いダイナミックレンジADC300は、したがって入力アナログ信号をデジタル出力に変換し、デジタル出力は、デジタル再合成デバイス303に伝えられる。最も低いダイナミックレンジADC300の飽和検出器SATは、ADC300のデジタル出力を監視するとともに、ADC300の出力が、入力アナログ信号の振幅が40dBに達することを示す時を検出する。この検出をすると、飽和検出器SATは、飽和信号を中間ダイナミックレンジADC301のイネーブル入力ENに出力する。飽和信号はしたがって中間ダイナミックレンジADC301をオンに切り換えて、入力アナログ信号をデジタル出力に変換し、デジタル出力はデジタル再合成デバイス303に伝えられる。入力アナログ信号の振幅が、その後40dB未満に低下すると、中間ダイナミックレンジADC301のイネーブル入力ENへの飽和信号は、停止するとともに、中間ダイナミックレンジADC301は、オフにされる。
同様に、中間ダイナミックレンジADCが動作している時、中間ダイナミックレンジADC301の飽和検出器SATは、ADC301の出力が、入力アナログ信号の振幅が60dBに達することを示す時を検出する。この検出をすると、飽和検出器SATは、飽和信号を最も高いダイナミックレンジADC302のイネーブル入力ENに出力する。飽和信号は、したがって最も高いダイナミックレンジADC302をオンに切り換えて、入力アナログ信号をデジタル出力に変換し、デジタル出力はデジタル再合成デバイス303に伝えられる。入力アナログ信号の振幅が、その後60dB未満に低下すると、最も高いダイナミックレンジADC302のイネーブル入力ENへの飽和信号は、停止するとともに、最も高いダイナミックレンジADC302は、オフにされる。
デジタル再合成デバイス303は、すべてのADC300、301、302のデジタル出力、ならびに最も低いダイナミックレンジADC300および中間ダイナミックレンジADC301の飽和検出器SATの飽和信号SARを受信する。デジタル再合成デバイス303が、飽和信号を受信しない場合、デジタル再合成デバイス303は、最も低いダイナミックレンジADC300のデジタル出力を、ADCユニット208、210の出力として選択し、デジタル再合成デバイス303が、飽和信号を最も低いダイナミックレンジADC300から受信するが、中間ダイナミックレンジADC301からは受信しない場合、デジタル再合成デバイス303は、中間ダイナミックレンジADC301のデジタル出力を、ADCユニット208、210の出力として選択し、さらにデジタル再合成デバイス303が、飽和信号を最も低いダイナミックレンジADC300からおよび中間ダイナミックレンジADC301から受信する場合、デジタル再合成デバイス303は、最も高いダイナミックレンジADC302のデジタル出力を、ADCユニット208、210の出力として選択する。このようにいつでも、ADCユニット208、210の出力は、入力アナログ信号をデジタル出力に変換するのに必要なダイナミックレンジが可能な限り小さいADC300、301、302のデジタル出力である。最も高いダイナミックレンジADC302および中間ダイナミックレンジADC301は、それらが必要ではない時はオフに切り換えられる。ADC300、301、302の消費電力は、ダイナミックレンジとともに増加するため、これはADCユニット208、210の消費電力が、常に最小限に維持される、ということを意味する。
図4を参照すると、第2の実施形態において、ADCユニット208、210が、第1の実施形態のものと基本的に同じ構成を有する。しかしより低いダイナミックレンジADC400は、0〜40dBではなく約0〜43dBの入力ダイナミックレンジを有するとともに、中間ダイナミックレンジADC401は、0〜60dBではなく約0〜63dBの入力ダイナミックレンジを有する。また最も低いダイナミックレンジADC400および中間ダイナミックレンジADC401の飽和検出器SATは、入力アナログ信号の振幅が、ADC400、401のダイナミックレンジに到達しつつある時を検出することができる。これは飽和検出器SATが、ADC400、401により出力された、いくつかのより上位ビットがすべて1またはすべてゼロ、例えば1111111または0000000である時を検出可能であることにより達成される。これはADC400、401が、入力アナログ信号により飽和されつつあることを示す。より具体的には、最も低いダイナミックレンジADC400の飽和検出器SATは、入力アナログ信号が37dBに到達する時を検出するとともに、中間ダイナミックレンジADC401の飽和検出器SATは、入力アナログ信号が57dBに到達する時を検出する。これらそれぞれの検出をすると、飽和検出器SATは各々、飽和信号を出力するように構成されている。
中間ダイナミックレンジADC401および最も高いダイナミックレンジ402のイネーブル入力ENに直接接続されているのではなく、最も低いダイナミックレンジADC400および中間ダイナミックレンジADC401の飽和検出器SATの出力は、デジタル再合成デバイス403にのみ接続されている。より具体的には、出力は、デジタル再合成デバイス403のADCコントローラ(図示せず)に接続されている。このように飽和検出器SATにより出力された飽和信号は、ADCコントローラによって受信され、ADCコントローラに、最も低いダイナミックレンジADC400および中間ダイナミックレンジADC401が飽和に接近する時を知らせる。
最も低いダイナミックレンジADC400の飽和検出器SATから飽和信号を受信すると、ADCコントローラは、イネーブル信号を、中間ダイナミックレンジADC401のイネーブル入力ENへ出力するように構成されている。これは入力アナログ信号の振幅が37dBに達すると、イネーブル信号が、中間ダイナミックレンジADC401のイネーブル入力ENにより受信され、中間ダイナミックレンジADC401をオンに切り換えることを意味する。同様に、中間ダイナミックレンジADC401の飽和検出器SATから飽和信号を受信すると、ADCコントローラは、イネーブル信号を最も高いダイナミックレンジADC402のイネーブル入力ENへ出力するように構成されている。これは入力アナログ信号の振幅が57dBに達すると、イネーブル信号が、中間ダイナミックレンジADC202のイネーブル入力ENにより受信され、最も高いダイナミックレンジADC202をオンに切り換えることを意味する。
ADCコントローラは、飽和信号の受信によって、イネーブル信号を中間ダイナミックレンジADC401または最も高いダイナミックレンジADC402へ出力するように促されるが、ADCコントローラが飽和信号を受信し続けるか否かに関係なく、ADCコントローラは、イネーブル信号を出力し続ける。ADCコントローラは、必要に応じて、中間ダイナミックレンジADC401または最も高いダイナミックレンジ402の出力を監視することにより、イネーブル信号の出力を停止すべき時を決定する。より具体的には、中間ダイナミックレンジADC401がオフにされるが、最も高いダイナミックレンジADC402はオフにされない場合、ADCコントローラは、中間ダイナミックレンジADC401の出力を監視するとともに、中間ダイナミックレンジADC401の出力が、所与の期間、例えば数ミリ秒を超えて37dB未満の振幅を有する入力アナログ信号を示し続ける場合には、中間ダイナミックレンジADC401へのイネーブル信号の出力を停止する。同様に最も高いダイナミックレンジADC402がオンに切り換えられると、ADCコントローラは、最も高いダイナミックレンジADC402の出力を監視するとともに、最も高いダイナミックレンジADC402の出力が、所与の期間を超えて57dB未満の振幅を有する入力アナログ信号を示し続ける場合には、最も高いダイナミックレンジADC402へのイネーブル信号の出力を停止する。このように最も高いダイナミックレンジADC402および中間ダイナミックレンジADC401は、必要ない時にオフに切り換えられるが、それらは信号が、所与の期間それぞれ57dBまたは37dB未満であった時に、オフに切り換えられるだけである。これは、入力アナログ信号の振幅が、57dBまたは37dB未満に瞬間的に降下した後再び上昇する時に、ADC401、402を迅速にオフにするとともに再度オンに戻す必要性を低減する。
デジタル再合成デバイス403は、第1の実施形態と同様の方法で、ADC400、401、402のデジタル出力のうちの1つを、ADCユニット208、210の出力として選択する。しかし入力アナログ信号の振幅が37dBに到達すると、中間ダイナミックレンジADC401がオンに切り換えられるが、最も低いダイナミックレンジADC400は、信号の振幅が43dBに達するまでは不飽和のままであることは理解されよう。デジタル再合成デバイス403はしたがって、入力アナログ信号の振幅が、37dBと43dBとの間である場合、最も低いダイナミックレンジADC400および中間ダイナミックレンジ401の両方から不飽和デジタル出力を受信することができるとともに、これら2つのデジタル出力のうちの最適な方を、ADCユニット208、210の出力として選択することができる。同様に入力アナログ信号の振幅が57dBに到達すると、最も高いダイナミックレンジADC402がオンに切り換えられるが、中間ダイナミックレンジADC401は、信号の振幅が63dBに達するまでは不飽和のままである。デジタル再合成デバイス403はしたがって、入力アナログ信号の振幅が、57dBと63dBとの間である場合、中間ダイナミックレンジ401および最も高いダイナミックレンジADC402の両方から不飽和デジタル出力を受信することができるとともに、これら2つのデジタル出力のうちの最適な方を、ADCユニット208、210の出力として選択することができる。
例えば入力アナログ信号の振幅が、急速に増加する場合には、最も低いダイナミックレンジADC400が飽和に近いことを検出する最も低いダイナミックレンジADC400の飽和検出器SATと、中間ダイナミックレンジADC401からデジタル出力を受信開始するデジタル再合成デバイス403との間の任意の僅かな遅れは、デジタル出力が中間ダイナミックレンジADC401から受信されるまで、最も低いダイナミックレンジADC400の(不飽和)出力をADCユニット208、210の出力として短期間選択し続けることにより容認可能である。同様に、中間ダイナミックレンジADC401が飽和に近いことを検出する中間ダイナミックレンジADC401の飽和検出器SATと、最も高いダイナミックレンジADC402からデジタル出力を受信開始するデジタル再合成デバイス403との間の任意の僅かな遅れは、デジタル出力が最も高いダイナミックレンジADC402から受信されるまで、中間ダイナミックレンジADC401の(不飽和)出力をADCユニット208、210の出力として短期間選択し続けることにより容認可能である。したがってADCユニット208、210の出力が飽和信号である可能性はあまりない。
第3の実施形態において、ADCユニット208、210は各々、多段パイプライン型ADCユニットを備える。より具体的には、図5を参照すると、ADCユニット208、210は各々、3つのADC段500、510、520を有する。第1のADC段500は、サンプルアンドホールド増幅器SHA501と、約0〜80dBの入力ダイナミックレンジと4ビットの分解能とを有するADC502と、約0〜80dBのダイナミックレンジと12ビットの分解能とを有するデジタル−アナログ変換器(DAC)503と、減算器504とを備える。第2のADC段510は、SHA511と、約0〜60dBの入力ダイナミックレンジと4ビットの分解能とを有するADC512と、約0〜60dBのダイナミックレンジと8ビットの分解能とを有するDAC513と、減算器514とを備える。第3のADC段520は、SHA521と、約0〜40dBの入力ダイナミックレンジと4ビットの分解能とを有するADC522とを備える。各段500、510、520のSHA501、511、521は通常、最も従来型のADCの標準構成要素であるように、それぞれの段500、510、520のADC502、512、522内に組み込まれている。しかしそれらは明瞭化のため図5内に別々に示されている。
各SHA501、511、512の出力は、それぞれのADC段500、510、520のADC502、512、522の入力に接続され、第1および第2のADC段500、510のADC502、512の出力は、それぞれの第1および第2のADC段500、510のDAC503、513の入力に接続され、さらに第1および第2のADC段500、510の減算器504、514の入力は、それぞれの第1および第2のADC段500、510のSHA501、511およびDAC503、513の両方の出力に接続されている。
ADC段500、510、520は、互いに直列に接続されている。このように第1の段500のSHA501は、入力アナログ信号を受信するように接続され、第1のADC段500の減算器504の出力は、第2のADC段510のSHA511の入力に接続され、さらに第2のADC段510の減算器514の出力は、第3のADC520のSHA521の入力に接続されている。さらにADC502、512、522の各々の出力は、制御論理デバイス530に接続されている。
この実施形態において、ADCユニット208、210は、2つのバイパスライン531、532を有し、各バイパスライン531、532は、制御論理デバイス530により制御されるスイッチ533、534を有する。第1のバイパスライン531は、ADCユニット208、210の入力から第2のADC段510のSHA511の入力へ延びて、第1のADC段500を迂回する。第2のバイパスラインは、ADCユニット208、210の入力から第3のADC段520のSHA521の入力へ延びて、第1のADC段500および第2のADC段510の両方を一緒に迂回する。制御論理デバイス530は、スイッチ533、534を開閉して、必要に応じて、第1のADC段500を選択的に迂回するか、または第1のADC段500および第2のADC段510の両方を一緒に迂回するように動作可能である。
第1および第2の実施形態のように、第2および第3のADC段510、520(3つのADC502、512、522の最も低いおよび中間ダイナミックレンジを有する)のADC512、522は各々、ADC512、522が飽和する時を検出する飽和検出器SATを有する。第1の実施形態と同様に、これは飽和検出器SATが、ADC512、522により出力されたビットがすべて1またはすべてゼロ、例えばADC512、522が飽和状態に達することを示す、1111111または0000000である時を検出可能であることにより達成される。このような検出をすると、飽和検出器SATは、飽和信号を制御論理デバイス530に出力する。
第1のADC段500および第2のADC段510の両方は、段500、510をオンに切り換えるイネーブル信号を受信するイネーブル入力ENを有する。制御論理デバイス530は、第1のADC段500および第2のADC段510のイネーブル入力ENに接続されているため、制御論理デバイス530は、イネーブル信号を段500、510の各々に出力してそれらをオンに切り換えることができる。制御論理デバイス530は、バイパスライン531、532のスイッチ533、534にも接続されているため、制御論理デバイス530が、イネーブル信号を第1のADC段500のイネーブル入力ENに出力すると、信号は第1のバイパスライン531のスイッチ533により受信されて、スイッチ533を開くとともに第1のバイパスライン531を無効にし、さらに制御論理デバイス530が、イネーブル信号を第2のADC段510のイネーブル入力ENに出力すると、信号は第2のバイパスライン532のスイッチ534により受信されて、スイッチ534を開くとともに第2のバイパスライン532を無効にする。
使用中、電力がADCユニット208、210に供給されればいつでも、第3のADC段520のSHA521およびADC522は、動作可能である。入力アナログ信号の振幅が、40dB未満であれば、バイパスライン531、532のスイッチ533、534は、閉じられ、その結果ADCユニット208、210へのアナログ入力は、第3のADC段520のSHA521およびADC522へ(第2のバイパスライン532を介して)直接伝わる。SHA521およびADC522は、入力アナログ信号をアナログからデジタルへ変換するとともに、変換した信号Nを制御論理デバイス530へ出力する。しかし入力アナログ信号の振幅が、40dBに達する場合には、第3のADC段520のADC522の飽和検出器SATは、ADC522が飽和されるとともに飽和信号を制御論理デバイス530へ出力することを検出する。
制御論理デバイス530が、飽和信号を第3のADC段520のADC522の飽和検出器SATから受信すると、制御論理デバイス530は、イネーブル信号を第2のADC段510のイネーブル入力ENと第2のバイパスライン532のスイッチ534とに出力する。イネーブル信号は、第2のADC段510をオンに切り換えるとともに、第2のバイパスライン532のスイッチ534を開き、第2のバイパスライン532を無効にするとともに、入力アナログ信号の振幅が、60dB未満であるため第1のバイパスライン531のスイッチ534が閉じたままであれば、入力アナログ信号は、第3のADC段520のSHA521の入力へ直接伝わることをやめて、その代わりに第1のバイパスライン532を介して第2のADC段510のSHA511の入力へ直接伝わる。第2のADC段510のSHA511およびADC512が、入力アナログ信号をアンログからデジタルに変換するとともに、変換した信号Nを制御論理デバイス530とDAC513とに出力する。DAC513は、ADC512の出力を変換してアナログ信号に戻すとともに、再変換したアナログ信号を減算器514に出力する。そして減算器514は、再変換されたアナログ信号を、SHA511から減算器514に伝わった入力アナログ信号から減算する。減算により生じる信号は、第3のADC段520の入力に伝えられ、第3のADC段520は、信号のアナログ−デジタル変換を行うとともに、変換した信号Nを制御論理デバイス530へ出力する。しかし入力アナログ信号の振幅が、60dBに達する場合には、第2のADC段510のADC512の飽和検出器SATは、ADC512が飽和されるとともに飽和信号を制御論理デバイス530へ出力することを検出する。
制御論理デバイス530が、飽和信号を第2のADC段510のADC512の飽和検出器SATから受信すると、制御論理デバイス530は、イネーブル信号を第1のADC段500のイネーブル入力ENと第1のバイパスライン531のスイッチ533とに出力する。イネーブル信号は、第1のADC段500をオンに切り換えるとともに、第1のバイパスライン531のスイッチ533を開き、第1のバイパスライン531を無効にすると、その結果入力アナログ信号は、第2のADC段510のSHA511の入力へ直接伝わることをやめて、その代わりに第1のADC段500のSHA501の入力へ直接伝わる。第1のADC段500のSHA501およびADC502は、入力アナログ信号をアンログからデジタルに変換するとともに、変換した信号Nを制御論理デバイス530とDAC503とに出力する。DAC503は、ADC502の出力を変換してアナログ信号に戻すとともに、再変換したアナログ信号を減算器504に出力する。そして減算器504は、再変換されたアナログ信号を、SHA501から減算器504に伝わった入力アナログ信号から減算する。減算により生じる信号は、第2のADC段510の入力に伝えられ、第2のADC段510は、信号のアナログ−デジタル変換を行うとともに、変換した信号Nを制御論理デバイス530へ出力するとともに、その減算器514により出力された信号を第3のADC段520に出力し、第3のADC段520は、信号のアナログ−デジタル変換を行うとともに、変換した信号Nを制御論理デバイス530へ出力する。
制御論理デバイス530は、各ADC段500、510、520のADC502、512、522の出力N、N、Nを受信する。制御論理デバイス530が、イネーブル信号を第1のADC段500または第2のADC段に出力していない時、ADCユニット208、210の出力は、第3のADC段520の出力Nだけであり、制御論理デバイスが、イネーブル信号を第2のADC段510に出力するが、第1のADC段500には出力していない時、ADCユニット208、210の出力は、第2および第3のADC段510、520の合成された出力N、Nであり、さらに制御論理デバイスが、イネーブル信号を第1のADC段500および第2のADC段510の両方に出力している時、ADCユニット208、210の出力は、第1、第2および第3のADC段500、510、520の合成された出力N、N、Nである。出力N、N、Nが合成されている場合、第3のADC段510の出力Nは、合成された信号の、最下位ビットを形成し、第2のADC段510の出力Nは、最下位に次ぐビットを形成し、さらに第1のADC段500の出力Nは、最上位ビットを形成する。
入力アナログ信号の振幅が、増加して、それぞれ第2および第3のADC段510、520のダイナミックレンジ、すなわち60dBおよび40dBの頂点に到達すると、第2および第3のADC段510、520は、瞬間的に飽和されるが、必要に応じて、第1または第2のADC段500、510がオンに切り換えられるやいなや、第2または第3のADC段510、520の飽和が終わることは理解されよう。このようにADCユニット208、210の第2の実施形態のように、制御論理デバイス530が、飽和信号を第2および第3のADC段510、520のADC512、522から受信すると、制御論理デバイス530は、イネーブル信号を第1および第2のADC段500、510に出力するように促されるが、制御論理デバイス530が、飽和信号を受信し続けるか否かに関係なく、制御論理デバイス530は、イネーブル信号を出力し続ける。制御論理デバイス530は、必要に応じて、第1のADC段500のADC502または第2のADC段510のADC512の出力を監視することにより、イネーブル信号の出力を停止すべき時を決定する。より具体的には、第2のADC段510はオンにされるが、第1のADC段500はオフにされない場合、制御論理デバイス530は、第2のADC段510および第3のADC段520の合成された出力を監視するとともに、合成された出力が、所与の期間、例えば数ミリ秒を超えて40dB未満の振幅を有する入力アナログ信号を示し続ける場合には、第2のADC510へのイネーブル信号の出力を停止する。同様に第1および第2のADC段500、510の両方がオンに切り換えられると、制御論理デバイス530は、第1、第2および第3のADC段500、510、520の合成された出力を監視するとともに、合成された出力が、所与の期間を超えて60dB未満の振幅を有する入力アナログ信号を示し続ける場合には、第1のADC段500へのイネーブル信号の出力を停止する。これは、信号が所与の期間それぞれ60dBまたは40dB未満であった場合、第1のADC段500および第2のADC510が、オフに切り換えられることを意味する。
本明細書および特許請求の範囲において、要素の前の単語「1つの(a)」または「1つの(an)」は、複数のそのような要素の存在を除外するものではない。さらに単語「備える(comprising)」は、列挙した以外の要素またはステップの存在を除外するものではない。
特許請求の範囲でかっこ内の符号の包含は、理解を助けることを意図するものであるとともに、限定しようとするものではない。
本発明の説明した実施形態は、本発明を実施する方法の単なる例示である。適当な技術と知識とを有する当業者は、説明した実施形態の修正、変更、および変形を思いつくであろう。特許請求の範囲とその同等物に規定された本発明の要旨と範囲とから逸脱することなく、これらの修正、変更、および変形をなし得る。
図1は、無線受信器により受信された無線信号の図示である。 図2は、無線受信器の概略図である。 図3は、図2に図示された無線受信器のアナログ−デジタル変換ユニットの第1の実施形態の概略図である。 図4は、図2に図示された無線受信器のアナログ−デジタル変換ユニットの第2の実施形態の概略図である。 図5は、図2に図示された無線受信器のアナログ−デジタル変換ユニットの第3の実施形態の概略図である。

Claims (30)

  1. 入力アナログ信号をデジタル出力に変換する装置であって、
    異なるダイナミックレンジを有する2つ以上のアナログ−デジタル変換器と、
    前記入力アナログ信号が、閾値レベルを超える振幅を有する場合に、前記アナログ−デジタル変換器のうちの第2のアナログ−デジタル変換器より高いダイナミックレンジを有する、前記アナログ−デジタル変換器のうちの第1のアナログ−デジタル変換器を起動する起動回路と、
    を備えることを特徴とする装置。
  2. 前記閾値レベルが、実質的に、前記第2のアナログ−デジタル変換器が、前記入力アナログ信号により飽和する振幅である、ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記閾値レベルが、前記第2のアナログ−デジタル変換器が、前記入力アナログ信号により飽和する振幅をごく少量下回る、ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  4. 前記ごく少量が、約20%以下である、ことを特徴とする請求項3に記載の装置。
  5. 前記起動回路が、前記入力アナログ信号が、前記閾値レベルを超える振幅を有することを検出するとともに、そのような検出を示す信号を生成する検出器を備える、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 前記第1のアナログ−デジタル変換器が、前記変換器を起動する信号を受信するイネーブル入力を有するとともに、前記検出器により生成された前記信号が、前記変換器を起動できるように、前記起動回路が前記検出器から前記イネーブル入力への直接接続を備える、ことを特徴とする請求項5に記載の装置。
  7. 前記起動回路が、イネーブル信号を前記第1のアナログ−デジタル変換器のイネーブル入力に出力して、前記第1のアナログ−デジタル変換器を起動するコントローラを備えるとともに、前記コントローラが、前記検出器により生成された前記信号を受信するように接続されており、
    前記コントローラは、前記検出器により生成された前記信号が、前記入力アナログ信号が前記閾値レベルを超える振幅を有することを示す場合はいつでも、前記入力アナログ信号の振幅が飽和していない前記第2のアナログ−デジタル変換器によるデジタル出力に変換するのに十分に小さいと、前記コントローラが判断するまで、前記イネーブル信号を出力する、ことを特徴とする請求項5に記載の装置。
  8. 前記起動回路が、イネーブル信号を前記第1のアナログ−デジタル変換器のイネーブル入力に出力して、前記第1のアナログ−デジタル変換器を起動するコントローラを備えるとともに、前記コントローラが、前記検出器により生成された前記信号を受信するように接続されており、
    前記コントローラは、前記検出器により生成された前記信号が、前記入力アナログ信号が前記閾値レベルを超える振幅を有することを示す時はいつでも、および前記検出器により生成された前記信号が、前記入力アナログ信号が前記閾値レベルを超える振幅を有することを示すのを終えた後ある期間、前記イネーブル信号を出力する、ことを特徴とする請求項5に記載の装置。
  9. 前記第1のアナログ−デジタル変換器が、前記第2のアナログ−デジタル変換器より高い分解能を有する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の装置。
  10. 最も高いダイナミックレンジを有する前記起動されたアナログ−デジタル変換器の出力を、前記装置の前記デジタル出力として選択するセレクタを備える、ことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の装置。
  11. 前記デジタル−アナログ変換器の両方/すべてが、実質的に同一の分解能を有する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の装置。
  12. 前記起動されたアナログ−デジタル変換器の複数の出力を、前記装置の前記デジタル出力として合成する合成回路を備える、ことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一項または請求項11に記載の装置。
  13. 請求項1乃至請求項8のいずれか一項、請求項11または請求項12に記載の装置を備える、ことを特徴とする多段パイプライン型アナログ−デジタル変換ユニット。
  14. 前記第2のアナログ−デジタル変換器より低いダイナミックレンジを有する第3のアナログ−デジタル変換器を備え、前記入力アナログ信号が、もう1つの閾値レベルを超える振幅を有する場合に、前記起動回路が、前記第2のアナログ−デジタル変換器を起動するように構成されている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか一項に記載の装置。
  15. 異なるダイナミックレンジを有する2つ以上のアナログ−デジタル変換器を用いて、入力アナログ信号をデジタル出力に変換する方法であって、
    前記入力アナログ信号が、閾値レベルを超える振幅を有する場合に、前記アナログ−デジタル変換器のうちの第2のアナログ−デジタル変換器より高いダイナミックレンジを有する、前記アナログ−デジタル変換器のうちの第1のアナログ−デジタル変換器を起動するステップ、
    を備える、ことを特徴とする方法。
  16. 前記閾値レベルが、実質的に、前記第2のアナログ−デジタル変換器が、前記入力アナログ信号により飽和する前記振幅である、ことを特徴とする請求項15に記載の方法。
  17. 前記閾値レベルが、前記第2のアナログ−デジタル変換器が、前記入力アナログ信号により飽和する前記振幅をごく少量下回る、ことを特徴とする請求項15に記載の方法。
  18. 前記ごく少量が、約20%以下である、ことを特徴とする請求項17に記載の方法。
  19. 前記入力アナログ信号が、前記閾値レベルを超える振幅を有することを検出するステップと、そのような検出を示す信号を生成するステップとを備える、ことを特徴とする請求項15乃至請求項18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記第1のアナログ−デジタル変換器が、前記変換器を起動する信号を受信するイネーブル入力を有するとともに、前記方法は、前記信号が前記変換器を起動できるように、前記検出を示す前記信号を前記イネーブル入力へ直接出力するステップを備える、ことを特徴とする請求項19に記載の方法。
  21. 前記入力アナログ信号が前記閾値レベルを超える振幅を有することを、前記生成された信号が示す場合はいつでも、前記入力アナログ信号の前記振幅が、飽和していない前記第2のアナログ−デジタル変換器によるデジタル出力に変換するのに十分に小さいと判断するまで、イネーブル信号を前記第1のアナログ−デジタル変換器のイネーブル入力に出力して、前記第1のアナログ−デジタル変換器を起動するステップを備える、ことを特徴とする請求項19に記載の方法。
  22. 前記入力アナログ信号が前記閾値レベルを超える振幅を有することを、前記生成された信号が示す場合はいつでも、および、前記入力アナログ信号が前記閾値レベルを超える振幅を有することを、前記生成された信号が示すのを終えた後ある期間、イネーブル信号を前記第1のアナログ−デジタル変換器のイネーブル入力に出力して、前記第1のアナログ−デジタル変換器を起動するステップを備える、ことを特徴とする請求項19に記載の方法。
  23. 前記第1のアナログ−デジタル変換器が、前記第2のアナログ−デジタル変換器より高い分解能を有する、ことを特徴とする請求項15乃至請求項22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 最も高いダイナミックレンジを有する前記起動されたアナログ−デジタル変換器の出力を、前記デジタル出力として選択するステップを備える、ことを特徴とする請求項15乃至請求項23のいずれか一項に記載の方法。
  25. 前記デジタル−アナログ変換器の両方/すべてが、実質的に同一分解能を有する、ことを特徴とする請求項15乃至請求項22のいずれか一項に記載の方法。
  26. 前記オンに切り換えられたアナログ−デジタル変換器の複数の出力を、前記デジタル出力として合成するステップを備える、ことを特徴とする請求項15乃至請求項22または25のいずれか一項に記載の方法。
  27. 前記第2のアナログ−デジタル変換器より低いダイナミックレンジを有する第3のアナログ−デジタル変換器を用いるとともに、前記入力アナログ信号が、もう1つの閾値レベルを超える振幅を有する場合に、前記第2のアナログ−デジタル変換器を起動するステップを備える、ことを特徴とする請求項15乃至請求項26のいずれか一項に記載の方法。
  28. コンピュータ処理手段により処理される場合に請求項15乃至請求項27のいずれか一項に記載の方法を実行するためのコンピュータプログラムコード。
  29. 請求項1乃至請求項12または14のいずれか一項に記載の装置を備えることを特徴とする無線受信器。
  30. 請求項13に記載の多段パイプライン型アナログ−デジタル変換ユニットを備えることを特徴とする無線受信器。
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