JP2008516182A - 粒状物質の熱処理装置 - Google Patents

粒状物質の熱処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008516182A
JP2008516182A JP2007535854A JP2007535854A JP2008516182A JP 2008516182 A JP2008516182 A JP 2008516182A JP 2007535854 A JP2007535854 A JP 2007535854A JP 2007535854 A JP2007535854 A JP 2007535854A JP 2008516182 A JP2008516182 A JP 2008516182A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coal
heat
dryer
heat treatment
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007535854A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008516182A5 (ja
Inventor
ブリンガー,チャールズ,ダブリュ.
ネス,マーク,エー.
サルナック,ネナード
レビー,エドワード,ケー.
アーマー,アンソニー,アール.
ホイールドン,ジョン,エム.
コフリン,マシュー,ピー.
Original Assignee
グレイト リバー エナジー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US11/107,153 external-priority patent/US7275644B2/en
Priority claimed from US11/107,152 external-priority patent/US8579999B2/en
Priority claimed from US11/199,743 external-priority patent/US7540384B2/en
Application filed by グレイト リバー エナジー filed Critical グレイト リバー エナジー
Publication of JP2008516182A publication Critical patent/JP2008516182A/ja
Publication of JP2008516182A5 publication Critical patent/JP2008516182A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23KFEEDING FUEL TO COMBUSTION APPARATUS
    • F23K1/00Preparation of lump or pulverulent fuel in readiness for delivery to combustion apparatus
    • F23K1/04Heating fuel prior to delivery to combustion apparatus
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10LFUELS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NATURAL GAS; SYNTHETIC NATURAL GAS OBTAINED BY PROCESSES NOT COVERED BY SUBCLASSES C10G, C10K; LIQUEFIED PETROLEUM GAS; ADDING MATERIALS TO FUELS OR FIRES TO REDUCE SMOKE OR UNDESIRABLE DEPOSITS OR TO FACILITATE SOOT REMOVAL; FIRELIGHTERS
    • C10L9/00Treating solid fuels to improve their combustion
    • C10L9/08Treating solid fuels to improve their combustion by heat treatments, e.g. calcining
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F26DRYING
    • F26BDRYING SOLID MATERIALS OR OBJECTS BY REMOVING LIQUID THEREFROM
    • F26B3/00Drying solid materials or objects by processes involving the application of heat
    • F26B3/02Drying solid materials or objects by processes involving the application of heat by convection, i.e. heat being conveyed from a heat source to the materials or objects to be dried by a gas or vapour, e.g. air
    • F26B3/06Drying solid materials or objects by processes involving the application of heat by convection, i.e. heat being conveyed from a heat source to the materials or objects to be dried by a gas or vapour, e.g. air the gas or vapour flowing through the materials or objects to be dried
    • F26B3/08Drying solid materials or objects by processes involving the application of heat by convection, i.e. heat being conveyed from a heat source to the materials or objects to be dried by a gas or vapour, e.g. air the gas or vapour flowing through the materials or objects to be dried so as to loosen them, e.g. to form a fluidised bed
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F26DRYING
    • F26BDRYING SOLID MATERIALS OR OBJECTS BY REMOVING LIQUID THEREFROM
    • F26B3/00Drying solid materials or objects by processes involving the application of heat
    • F26B3/02Drying solid materials or objects by processes involving the application of heat by convection, i.e. heat being conveyed from a heat source to the materials or objects to be dried by a gas or vapour, e.g. air
    • F26B3/06Drying solid materials or objects by processes involving the application of heat by convection, i.e. heat being conveyed from a heat source to the materials or objects to be dried by a gas or vapour, e.g. air the gas or vapour flowing through the materials or objects to be dried
    • F26B3/08Drying solid materials or objects by processes involving the application of heat by convection, i.e. heat being conveyed from a heat source to the materials or objects to be dried by a gas or vapour, e.g. air the gas or vapour flowing through the materials or objects to be dried so as to loosen them, e.g. to form a fluidised bed
    • F26B3/082Drying solid materials or objects by processes involving the application of heat by convection, i.e. heat being conveyed from a heat source to the materials or objects to be dried by a gas or vapour, e.g. air the gas or vapour flowing through the materials or objects to be dried so as to loosen them, e.g. to form a fluidised bed arrangements of devices for distributing fluidising gas, e.g. grids, nozzles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Crucibles And Fluidized-Bed Furnaces (AREA)
  • Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
  • Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)

Abstract

【課題】 粒状物質を低温、屋外プロセスで熱処理するための流動床ドライヤーのような熱処理装置を提供する。
【解決手段】 好ましくは、周囲の工業用プラント操業内の入手可能な廃熱源を使用して前記ドライヤーに熱を提供するようにする。更に、コンベヤー手段が前記ドライヤー内に設けられ、それにより大きく、高密度の粒子を除去するようにする。このような粒子は、さもなくば、ドライヤーを通る粒状物質の連続的流れを妨害したり、流動化ドライヤーの目詰まりを生じさせるものである。本発明は特に、電力プラントのための石炭の乾燥に有用である。
【選択図】 図15

Description

本発明は粒状物質を商業的に実行可能な様式で熱処理するための装置に関する。特に、本発明は流動床乾燥装置などの連続処理乾燥装置を利用して粒状物質を低温で(常温)、屋外プロセスで乾燥し、その熱量又は加工性を改善し、工場放出物を減少させるものであり、その後、この粒状物質を工業的処理プラントで処理又は燃焼させるようにする。この装置は多くの様々な工業で効率的、経済的な様式で利用することができるが、特に、発電プラントで使用し、燃焼させる前に石炭中の水分を減少させるのに適している。
電力は周知のように人の生活にとって必要である。電力は工場で機械を操作すること、農場で水を汲み上げること、オフィスでコンピュータを駆動させること、殆どの家庭で光、加熱、冷却のためのエネルギーを提供することなど、あらゆることを行っている。
この電力を提供する大きな電力プラントは、スチーム又は流水のエネルギーを利用してタービンのシャフトを回転させ、それにより発電機を駆動させるようにしている。幾つかの電力プラントは水力電気又は核エネルギー源により操業しているが、世界の電力の約63%、米国で生産されている電力の70%は、石炭、石油、天然ガスなどの化石燃料の燃焼から供給されている。このような燃料は、電力プラントの燃焼チャンバーで燃焼させて熱を発生させ、ボイラー内の水をスチームに変換させる。このスチームはついで過熱され、巨大なスチームタービンへ導入され、そこでタービンの扇風機形羽根を押し、タービンのシャフトを回転させる。この回転シャフトがついで、発電機のロータを回転させ、電気を生じさせる。
スチームがタービンを通過すると、凝縮器に導入され、そこで冷却水を伴ったパイプの周囲を通過させることによりこのスチームから熱が吸収される。スチームが冷却されると、水に凝縮し、その水はついで、ポンプによりボイラーに戻され、それを加熱して再びスチームとなるプロセスが繰り返される。多くの電力プラントにおいて、スチームから熱を吸収した凝縮用パイプ内の水は噴霧池又は冷却塔へ移送され、冷却される。この冷却された水はついで、凝縮器を介してリサイクルされるか、若しくは、湖、河川、その他の水路へと排水される。
米国で採掘された石炭の89%は電力プラントのための熱源として使用されている。石油、天然ガスと異なり、地球から経済的に抽出することができる石炭の利用可能な供給量は膨大である。
石炭には、4つの主たるタイプがある。すなわち、無煙炭、瀝青炭、亜瀝青炭および亜炭である。これらの石炭の4つのタイプの全ては、主として、炭素、水素、窒素、酸素、硫黄および水分を含むものであるが、石炭に含まれるこれらの元素(solid elements)および水分の具体的量は大きく異なる。例えば、最も高くランクされている無煙炭は、炭素を約98重量%含み、他方、最も低くランクされている亜炭(褐炭とも呼ばれる)では炭素を僅か約30重量%含むに過ぎない。同時に、水分量は、無煙炭および瀝青炭の場合は1%未満であり、Powder River Basin(PRB)などの亜瀝青炭の場合は25〜30%であり、North American亜炭の場合は35〜40%である。オーストラリアおよびロシアでは、亜炭の水分レベルはそれぞれ50%および60%と高くなる。これらの高水分量の亜瀝青炭および亜炭は、瀝青炭および無煙炭と比較して発熱量が小さい。なぜなら、これらを燃焼させたとき、より小さな熱量を生成するに過ぎないからである。更に、高い燃料水分は、性能および放出物を含む電力ユニット操業の全ての面で悪影響を及ぼす。高い燃料水分は、より高いランクの石炭と比較して、可なり低いボイラー効率をもたらすと共に、より高い単位加熱速度を生じさせる。高い水分量は更に、燃料の取扱い、燃料粉砕、ファン能力、高い燃料ガス流量などの面で問題を生じさせる。
従って、瀝青炭はその豊富な量や比較的高い発熱量のために、電力生産について最も広く使用されるランクの石炭である。しかし、これは中ないし高レベルの硫黄を含有する。米国におけるクリーン・エア条例のような次第に厳しくなる環境規制の結果、電力プラントではこれらの石炭の燃焼からもたらされる二酸化硫黄(SO)、亜酸化窒素(NO)、水銀化合物およびフライアッシュにより空気が汚染されるのを防止するため、これらのプラントの煙突の上流に高価なスクラバー装置を設置しなければならなかった。
亜瀝青炭および亜炭のような低ランクの石炭は、その低い硫黄含量のため、電力プラントの熱源として次第に注目されるようになっている。これらの低ランク石炭を燃料源として燃焼させることにより電力プラントを連邦又は州の汚染基準に適応させることがより容易となる。更に重要な関連事項は、米国の西部における入手可能な石炭埋蔵量の多くがこれら亜瀝青炭および亜炭からなるという事実である。しかし、このようなタイプの低ランク石炭の高水分量は燃焼熱源としての発熱量を減少させるものである。更に、このようなより高い水分レベルは、その発熱量と対比させたとき、石炭の輸送費がより高価なものとなってしまう。更に、これら石炭が水分を失ったときに破壊し、埃りぽくなり、取り扱い並びに輸送が困難になるという理由から、産業界にとって問題となる。
汚染に対する関心から、家庭用加熱燃料として、石炭は天然ガスおよび燃料オイルに殆ど全て置き換えられているが、オイルおよび天然ガスの上昇コストのため、幾つかの工場および商業施設では石炭を熱源として見直すことがなされている。より高い発熱量のため、瀝青炭および無煙炭は加熱に使用する場合に一般的に好ましい。
石炭は更に、コークス生産のための主成分であり、これは鉄、スチールの製造に使用される。瀝青炭は気密性炉内で約2000°F(1100℃)に加熱されるが、この場合、酸欠状態にして石炭が燃焼するのを防止している。この高い熱レベルにより固体の或るものはガスに変換され、残留するほぼ純粋な炭素からなる固くて気泡状の物質がコークスである。殆どのコークスプラントは精鋼所の一部であり、ここで、鉄鉱石がコークスと共に焼かれ、鉄鉱石が銑鉄となり、その後、スチールへと処理される。
コークス製造プロセスでの乾留の間に生成したガスの或るものは冷却されて液体アンモニアおよびコールタールに変換される。更なる処理を介して、これらの残留ガスは軽油へと変換される。このようなアンモニア、コールタールおよび軽油は、製造業者により、薬品、染料、肥料などの製造のために使用される。コールタールは、それ自体、屋根材並びに路面への適用のために使用することができる。
コークス製造プロセスでの乾留の間に生成したガスの或るものは液体とはならない。この“石炭ガス”は天然ガスのように燃焼し、コークス製造およびスチール製造プロセスのための熱として提供することができる。別の燃料工業では、乾留を介さずに石炭を直接ガス化するためのプロセスも開発されている。このガス化プロセスによれば、ガソリンおよび燃料オイルの代替となる高エネルギーガスおよび高エネルギー液体燃料が得られる。このように、石炭は、その固有発熱量の他に、多くの貴重な用途が存在する。
以前から産業界では、石炭を加熱することにより水分が減少し、従って、石炭を乾燥することにより石炭のランク並びにBTU生産を向上させると認識されていた。ホット・ウォータ・ボイラー内で燃焼させる前に、石炭を乾燥させることによりボイラーの効率を向上させることができるというものである。
石炭を乾燥させるため、様々な乾燥装置が使用されてきた。例えば、米国特許第5,103,743号(Berg)(特許文献1)にはロータリーキルンが開示されており、この場合、ロータリーキルンの外殻表面と、この外殻表面を囲むジャケットとにより画成された乾燥用空間内でウェット石炭が乾燥されるようになっている。このロータリーキルン内で生成した燃料ガスは、ウェット石炭と共にこの乾燥用空間を通過し、それにより外殻表面からの輻射熱と、この高温燃料ガスの熱とにより、ウェット石炭が同時に乾燥されるようになっている。他方、米国特許第4,470,878号(Petrovicら)(特許文献2)には、コークス化プロセスに供された石炭を予熱するためのカスケード形旋回床ドライヤーが開示されている。この場合、石炭は、石炭−スチーム混合物内で旋回しながら間接的熱伝達に曝される。コークス炉からの高温コークスを冷却するのに使用される冷却ガスは旋回床ドライヤーの連続的カスケードへと再循環され、石炭を予熱するようになっている。
長尺スロットドライヤーが米国特許第4,617,744号(Siddowayら)(特許文献3)に開示されており、これは石炭のようなウェット粒状固体物質を乾燥させるためのものである。石炭はスロットドライヤーの溝部の頂部を介して導入され、底孔を通って排出され、その間、向流的に乾燥用流体と接触するようになっている。この乾燥用流体は上記溝内を下向き方向に流され、ついで静かに上向きに反転され、降下する湿潤粒子と向流的に接触するようになっている。スロットドライヤーの底に沿ってコンベヤーシステムが配置され、乾燥した石炭粒子を搬送するようになっている。
米国特許第5,033,208号(Ohnoら)(特許文献4)には、ホッパー・ドライヤーが開示されている。この装置は二重シリンダー構成からなりその間に環状領域が形成されている。石炭粒子はこの環状領域内に導入され、高温ガスを内側シリンダー内の孔(複数)を通過させ、石炭粒子と接触させたのち、外側シリンダー内の孔(複数)から排出させるようにしている。
米国特許第4,606,793号(Petrovicら)(特許文献5)には、コークス炉に供給された石炭を予熱するための走行床ドライヤーが開示されている。コークスの乾燥冷却から排出された高温ガス又は廃熱蒸気中の熱が、走行床ドライヤー内に配置されている熱交換管へと再循環されるようになっている。
米国特許第4,444,129号(Ladt)(特許文献6)には、振動流動床ドライヤーが開示されている。これは28メッシュより小さいサイズの石炭粒子を乾燥するのに使用される。石炭だきバーナーが高温乾燥用ガスをドライヤーに供給するようになっている。このバーナーと、振動流動床ドライヤーとの間に配置された再生セパレータが石炭粒子からの灰分を除去するようにしている。高温排ガスからも石炭粒子が除去され、この石炭粒子はついで、石炭だきバーナーのために再使用される。
これらの様々なドライヤー装置は全て、石炭のような粒状物質から水分を除去するのに使用することができるが、これらは構造が比較的に複雑であり、熱伝達において比較的非効率であり、或る場合においては、連続的操業よりもバッチ操業に好適なものとなっている。従って、流動床ドライヤー又は反応器が石炭を乾燥させるためのものとして産業界では周知となっている。このようなドライヤーにおいては、流動化媒体が流動床の底の複数の孔を介して導入され、石炭粒子を分離、浮揚させ、乾燥性能を改善するようになっている。この流動化媒体は、直接加熱媒体として兼用させてもよいし、さもなくば、別の間接的熱源を流動床反応器内に配置させてもよい。石炭粒子は、この反応器の一端に導入され、石炭粒子を流動化状態で流動床の長手方向に沿って搬送させる推進手段を提供するものとなる。すなわち、流動床反応器は連続乾燥プロセスに好適なものであり、各流動化粒子と、乾燥媒体との間に大きな表面接触を生じさせるものである。例えば、米国特許第5,537,941号(Goldich)(特許文献7)、米国特許第5,546,875号(Selleら)(特許文献8)、米国特許第5,832,848号(Reynoldsonら)(特許文献9)、米国特許第5,830,246号(Dunlop)(特許文献10)、米国特許第5,830,247号(Dunlop)(特許文献11)、米国特許第5,858,035号(Dunlop)(特許文献12)、米国特許第5,637,336号(Kannenbergら)(特許文献13)、米国特許第5,471,955号(Dietz)(特許文献14)、米国特許第4,300,291号(Heardら)(特許文献15)、米国特許第3,687,431号(Parks)(特許文献16)を参照のこと。
しかしながら、これらの従来の多くの乾燥プロセスは非常に高い温度と、圧力を使用している。例えば、ビューロウ・オブ・マインズ(Bureau of Mines)プロセスでは1500psigの圧力で行われ、米国特許第4,052,168号(Koppelman)(特許文献17)では1000〜3000psiの圧力を必要としている。同様に、米国特許第2,671,968号(Criner)(特許文献18)では、1000°Fでの上昇気流の使用を開示している。同じく、米国特許第5,145,489号(Dunlop)(特許文献19)には石炭およびオイルの燃料特性を同時に改善する方法が開示されていて、その場合、温度850〜1050°Fに維持させた反応器が使用されている。その他、米国特許第3,434,932号(Mansfield)(1400〜1600°F)(特許文献20)および同第4,571,174号(Shelton)(≦1000°F)(特許文献21)を参照されたい。
石炭を乾燥ないしその他処理するためにこのような非常に高い温度を使用する場合は、膨大なエネルギー消費並びにその他、資本および操業コストを必要とし、より低いランクの石炭の使用をたちまちの内に経済的に成り立たないものとするであろう。更に、乾燥プロセスのためのより高い温度は他の放出物の流れを生じさせ、その管理が必要となる。この経済方程式を更に複雑にするものは、従来の石炭乾燥プロセスは、乾燥される石炭の発熱量を改善するためのまさしく熱源を提供するために石炭、オイル又は天然ガスなどの化石燃料の燃焼にしばしば依存するという事実である。これについては、例えば、米国特許第4,533,438号(Michaelら)(特許文献22)、上記特許文献19、米国特許第4,324,544号(Blake)(特許文献23)、米国特許第4,192,650号(Seitzer)(特許文献24)、米国特許第4,444,129号(Ladt)(特許文献25)、上記特許文献1を参照されたい。或る場合には、この燃焼させた燃料源が、石炭乾燥プロセス内にて分離され循環された石炭微粉を構成するものとなる。これについては、例えば、米国特許第5,322,530号(Merriamら)(特許文献26)、米国特許第4,280,418号(Erhard)(特許文献27)、米国特許第4,240,877号(Stahlhermら)(特許文献28)を参照されたい。
従って、必要とする温度がより低くて済む石炭乾燥プロセスの開発のための努力が従来からなされている。例えば、米国特許第3,985,516号(Johnson)(特許文献29)には、乾燥媒体として400〜500°Fの範囲の流動床内で加温不活性ガスを使用する低ランク石炭のための乾燥プロセスが教示されている。米国特許第4,810,258号(Greene)(特許文献30)には、過熱ガス状乾燥媒体を使用して、石炭を300〜450°Fに加熱すること(但し、好ましい温度および圧力は、それぞれ850°F、0.541psiである)が開示されている。これについては、更に、米国特許第4,436,589号および第4,431,585号(いずれも、Petrovicら)(特許文献31,32)(392°F)、米国特許第4,338,160号(Dellessardら)(特許文献33) (482〜1202°F)、米国特許第4,495,710号(Ottoson)(特許文献34) (400〜900°F)、米国特許第5,527,365号(Colemanら)(特許文献35) (302〜572°F)、米国特許第5,547,549号(Fracas)(特許文献36) (500〜600°F)、上記特許文献12、米国特許第5,904,741号および第6,162,265号(いずれもDunlopら)(特許文献37,38) (480〜600°F)、を参照されたい。
従来の石炭乾燥プロセスの幾つかのものは、更に低い温度を使用している。しかし、それは石炭を限られた程度まで乾燥させるに過ぎない。例えば、上記特許文献11には、流動床密度が20〜40lbs/ftの第1の流動床反応器を使用する不可逆的乾燥石炭を製造するための方法が開示されており、この場合、水分15〜30重量%、酸素含量10〜20%、0〜2インチ粒径の石炭を150〜200°Fで1〜5分間曝し、石炭を粉砕すると同時に脱水させるようにしている。この石炭はついで、第2の流動床反応器に供給され、ここで鉱油が塗布された後、更に480〜600°Fで1〜5分間曝し、石炭を更に粉砕すると同時に脱水させるようにしている。このように、この方法は比較的低い水分(すなわち、15〜30重量%)の石炭に適用されるだけでなく、石炭粒子は150〜200°Fで操作される第1の流動床反応器内で僅か部分的に脱水され、実際の乾燥は、より高い480〜600°Fの床温度で操作される第2の流動床反応器内で行われるようになっている。
同じく、米国特許第6,447,559号(Hunt)(特許文献39)には、不活性雰囲気内で石炭を処理し、最初に200〜250°Fで加熱し、その表面水分を除去し、ついで連続的漸進的加熱を、400〜750°F、900〜1100°F、1300〜1550°F、2000〜2400°Fで行い、炭素粒子の孔内の水分を除去し、水分量が2重量%未満、揮発分が15重量%未満の石炭を製造するプロセスが教示されている。この場合も、明らかに、最初の200〜250°Fでの加熱工程は石炭粒子に対し制限された程度の乾燥がなされるに過ぎない。
石炭を乾燥するため流動床反応器を使用する場合に遭遇する1つの問題は、流動化媒体内に大量の微粉が捕捉されてしまうことである。特に、より高温での流動床操業条件では、これらの微粉が自然に燃焼し、爆発を生じさせる。従って、従来の石炭乾燥プロセスの多くは、燃焼を防止するため空気非含有流動床環境内で不活性の流動化ガスを使用することに依存している。この不活性ガスの例としては、窒素、二酸化炭素およびスチームが含まれる。これについては、例えば、米国特許第3,090,131号(Waterman,Jr)(特許文献40)、米国特許第4,431,485号(Petrovicdら)(特許文献41)、上記特許文献15、米国特許第4,236,318号(Heardら)(特許文献42) 、米国特許第4,292,742号(Ekberg)(特許文献43)、米国特許第4,176,011号(Knappstein)(特許文献44)、上記特許文献12、米国特許第5,087,269号(Chaら)(特許文献45) 、米国特許第4,468,288号(Galowら)(特許文献46)、米国特許第5,327,717号(Hauk)(特許文献47)、上記特許文献39、上記特許文献37を参照されたい。上記特許文献35には、石炭のような低品質炭素質燃料を“緩やかな還元環境”内で乾燥するためのプロセスが開示されている。この場合、この緩やかな還元環境はプロパン又はメタンのような低級アルカン不活性ガスの使用を介して達成されている。更に他の従来のプロセスでは、石炭が流動床反応器の長手方向に沿って移動するとき、石炭を漸進的に減少する温度に維持させる多数の加熱流動化流を使用し、石炭の適当な冷却を確保し、爆発を防止するようにしているものがある。これについては、例えば、上記特許文献21、米国特許第4,493,157号(Wicker)(特許文献48)を参照されたい。
石炭を乾燥させるとき、産業界で以前から遭遇している他の問題は、乾燥プロセスが完了した後、時間が経つにつれて大気中の水分を再度自然に吸収する傾向を示すことである。そのため、乾燥した石炭粒子の表面を鉱油又は他の炭化水素製品で塗布し、石炭粒子の孔での湿気の吸着を防止するバリヤを形成する努力がなされてきた。これについては、例えば、上記特許文献10、上記特許文献12、上記特許文献29、米国特許第4,705,533号および第4,800,015号(いずれもSimmons)(特許文献49,50)を参照されたい。
低ランク石炭を乾燥させるプロセスの経済性を高めるため、一次燃焼燃料熱源に対する補助熱源として廃熱流を使用することが知られている(上記特許文献26参照)。高温コークスにより加熱された冷却用ガスを熱交換器内の乾燥用ガスを加熱する目的で再循環させるコークス用炭製造においては、このことは全くその通りである。これについては、例えば、米国特許第4,053,364号(Poersch)(特許文献51)、米国特許第4,308,102号(Wagenerら)(特許文献52)、上記特許文献33、米国特許第4,354,903号(Weberら)(特許文献53)、米国特許第3,800,427号(Kemmetmueller)(特許文献54)、上記特許文献22、上記特許文献5、上記特許文献41を参照されたい。同様に、流動床燃焼炉からの煙道ガスが、石炭を乾燥させるための流動床反応器内に収容された熱交換器のための補助熱源として使用されてきた。これについては、例えば、上記特許文献7、上記特許文献47を参照されたい。上記特許文献1には、ロータリーキルン内でウェット石炭のような固体を乾燥させるための方法が開示されており、この場合、乾燥された物質をガス化してホットガスを生成させ、これをキルン内の物質を乾燥するのに使用する輻射ヒータのための燃焼熱源として使用している。米国特許第4,284,476(Wagenerら)(特許文献55)には、関連する冶金施設からのスタックガス(煙道ガス)をコークス製造プロセス内の高温コークス中に通過させてコークスを冷却させ、それによりスタックガスを加熱し、ついで、このスタックガスを、コークスに変換される前の湿潤石炭原料を予熱するのに使用することが開示されている。
しかしながら、これらの従来のプロセスは全て、石炭乾燥操作において、廃熱流を石炭乾燥のための唯一の熱源として使用しようとするものではないと思われる。むしろ、これらの従来のプロセスでは、石炭、オイル又は天然ガスなどの化石燃料の燃焼を継続させる一次熱源の単なる補助として廃熱流が用いられている。これは一部、従来のドライヤー並びに関連プロセスで使用される乾燥温度が比較的高いためと思われる。このように、低ランク石炭を含めて、石炭製品の乾燥のためのプロセスの経済性は、プロセスプラント(例えば、電力プラント)内でボイラーを焚くための発熱量を改善するため、化石燃料を燃焼させて化石燃料(すなわち、石炭)を乾燥させる必要性により依然として制限されたものとなる。
更に、従来の多くの流動床ドライヤーは、その底部に沈着する比較的大きく、密度が高い石炭粒子による目詰まりが生じ、残りの粒子の流動化をより困難にするという問題を伴う。このドライヤーの上方領域内での縮合も流動化粒子を凝縮させ、ドライヤーの床底に落下させ、この目詰まりの問題を悪化させることになる。この理由からして、従来の流動床ドライヤーの設計の多くは、垂直に配向させ、あるいは多重カスケード形ドライヤーの様相を持たせ、流動化媒体としての流入ジェット流を、ドライヤー内に収容されている石炭粒子のための改善した流動化パターンを形成するよう配向させている。
米国特許第5,103,743号明細書 米国特許第4,470,878号明細書 米国特許第4,617,744号明細書 米国特許第4,470,878号明細書 米国特許第4,606,793号明細書 米国特許第4,444,129号明細書 米国特許第5,537,941号明細書 米国特許第5,546,875号明細書 米国特許第5,832,848号明細書 米国特許第5,830,246号明細書 米国特許第5,830,247号明細書 米国特許第5,858,035号明細書 米国特許第5,637,336号明細書 米国特許第5,471,955号明細書 米国特許第4,300,291号明細書 米国特許第3,687,431号明細書 米国特許第4,052,168号明細書 米国特許第2,671,968号明細書 米国特許第5,145,489号明細書 米国特許第3,434,932号明細書 米国特許第4,571,174号明細書 米国特許第4,533,438号明細書 米国特許第4,324,544号明細書 米国特許第4,192,650号明細書 米国特許第4,444,129号明細書 米国特許第5,322,530号明細書 米国特許第4,280,418号明細書 米国特許第4,240,877号明細書 米国特許第3,985,516号明細書 米国特許第4,810,258号明細書 米国特許第4,436,589号明細書 米国特許第4,431,585号明細書 米国特許第4,338,160号明細書 米国特許第4,495,710号明細書 米国特許第5,527,365号明細書 米国特許第5,547,549号明細書 米国特許第5,904,741号明細書 米国特許第6,162,265号明細書 米国特許第6,447,559号明細書 米国特許第3,090,131号明細書 米国特許第4,431,485号明細書 米国特許第4,236,318号明細書 米国特許第4,292,742号明細書 米国特許第4,176,011号明細書 米国特許第5,087,269号明細書 米国特許第4,468,288号明細書 米国特許第5,327,717号明細書 米国特許第4,493,157号明細書 米国特許第4,705,533号明細書 米国特許第4,800,015号明細書 米国特許第4,053,364号明細書 米国特許第4,308,102号明細書 米国特許第4,354,903号明細書 米国特許第3,800,427号明細書 米国特許第4,284,476号明細書
流動床ドライヤーのようなドライヤーユニットの操作を300°F未満の低温で行うことは望ましいことであり、ドライヤー内での石炭粒子の自然発火を抑制する必要性を解消することができるであろう。より大きく、密度の高い粒子をドライヤーの床領域から物理的に分離、除去し流動化粒子の周りでの縮合を排除するための機械的手段を流動床ドライヤー内に組み込むことは、ドライヤーの非効率化をもたらす潜在的な目詰まりの問題を解消させるものとなるであろう。ボイラー炉への導入の前に石炭を乾燥させることは、亜瀝青炭および亜炭のような低ランク石炭を使用するプロセス経済性を改善させるものとなるであろう。このような低ランク石炭源は、伝統的に使用されてきた瀝青炭および無煙炭と比較して、急速に電力プラントのための実行可能な燃料源になり得る。汚染を生じさせる石炭内に見られる好ましくない元素の除去に加えて、低硫黄亜瀝青炭および亜炭の経済的使用は環境にとって非常に有益なものとなるであろう。
工業用プラントの操業において必須成分として使用される粒状物質の品質特性を熱処理ないし向上させるための装置が本願発明により提供される。このような粒状物質には、工業用プラントの操業において燃焼される燃料源若しくは、このプラントの操業から生じる完成品を作るために使用される原材料が含まれる。必須のものではないが、このような熱処理装置は、工業用プラントの操業において入手可能な1又はそれ以上の廃熱源により加熱されることが好ましい。このような廃熱源には、限定的ではないが、炉からの高温煙道ガス又はスタックガス、高温凝縮器冷却水、タービンからのプロセス流、高温発熱量を有する他のプロセス流が含まれる。従って、本発明は、粒状物質の熱処理をより経済的なベースで行うことを可能にし、工業用プラントの操業において実行可能でなかったかも知れない低ランク(例えば、水分含有のより高いもの)材料の使用を可能にするものである。
本発明は多くの様々な工業分野で適用可能であるが、説明の便宜上、ここでは、典型的な石炭燃焼発電プラントとの関連で本発明を説明する。この場合、石炭の発熱量を改善させ、それによりプラントのボイラー効率を向上させるため、ドライヤーにおいて石炭から幾らかの水分を除去することが望ましい。このようにして石炭を乾燥させることにより、亜瀝青炭および亜炭のような低ランク石炭の品質を向上させ、その使用をも可能にするものである。石炭の水分量を減少させることにより、石炭が低ランク又は高ランクである無しに関係なく、他の操業効率の向上が同じく実現可能となる。
このような石炭燃料原料は、経済的に実現可能なベースで電力プラントのボイラーを焚くために絶対ゼロ水分レベルまで乾燥させる必要はない。むしろ、入手可能な廃熱源を使用して石炭を十分なレベルまで乾燥させることにより、ボイラーの効率を著しく向上させ、同時に、経済的に実現可能なレベルでの処理コストの維持を図ることができる。これはプラントのオペレータにとって、真の経済的利益を与えるものとなる。亜炭の水分量を典型的な39〜60%のレベルから10%以下のレベルまで減少させることができるが、27〜32%のレベルが好ましいものといえる。この好ましいレベルは、熱伝達に対するボイラーの能力により決定される。
本発明の熱処理装置は、スチームタービンからの使用済みスチームのような入手可能な廃熱源、プラントから排出される煙道ガス内の熱エネルギー、又は凝縮器から排出される高温凝縮器冷却水を使用することに焦点を向け、水分減少又は他の処理工程を行うものであるが、燃焼熱などの一次熱源を、廃熱源を利用するシステムに加えて経済ベースで望ましい結果を達成するようにしてもよいことを理解されたい。典型的には、この一次熱源は、使用される廃熱源との関連で少量のものとなろう。
本発明は固定床ドライヤーおよび流動床ドライヤーを利用するものであり、この双方とも単一段又は多段のものであってもよく、物質を予め乾燥し、更に清浄化し、その後、工業用プラントの操業において消費されるようになっている。しかし、他のタイプの産業上公知のドライヤーを使用してもよい。更に、この乾燥プロセスは低温屋外システムで行われ、それにより工業用プラントのための操業コストを更に減少するようにしている。この場合、乾燥温度は好ましくは300°F以下、より好ましくは200〜300°Fの範囲に保つようにする。本発明において、凝縮器から排出される高温凝縮器冷却水の一部を分岐させ、APHに向けられた流入空気を予熱するのに使用し、“熱増幅”効果を生じさせるようにしてもよい。
本発明の熱処理装置は更に、ドライヤーユニット内に配置されたねじ錐などのコンベヤー手段を提供するものであり、これはドライヤーを通過する粒状物質の連続的流れを妨害したり、ドライヤーの目詰まりを生じさせるところの粒状(アンダーカット)物質のより大きく、高密度の粒子を前記ユニットの脇に移動させるか、又はこのユニット外に除去させるものである。このようなアンダーカットの粒子の除去はドライヤーの効率を増大させることができ、これは多段ドライヤーの第1の段階で容易に達成することができる。
本発明は更に、フライアッシュ、硫黄、水銀担持物質並びに他の有害な汚染物質を石炭から除去するためのシステムを提供するものである。この場合、流動床の物質隔離、分類機能が利用され、これは従来のシステム、すなわち、石炭を燃焼させた後、汚染物質並びに他の異物を除去しようとするものとは対照的なものである。石炭を燃焼させる前に汚染物質並びに他の異物を除去することにより、プラントのプロセスにおける汚染物質により環境にもたらされる潜在的な公害を排除することができ、これにより放出物の減少、石炭入力レベルの低減、プラント操業に要する補助電力の低減、プラントの水使用の低減、金属腐食および他の要因によるメンテナンスコストの低減、煙道ガスからこれらの汚染物質の抽出に要する装置設置からもたらされる資本コストの低減などの利益が予測される。
本発明は、目詰まりを防止しつつ、比較的低温で粒状物質を熱処理するための装置を提供するものである。本発明によれば、より経済的なベースで物質の乾燥を行うことが可能となり、それにより工業プラント操業では実行可能と思われないような低ランク(例えば、水分がより高い)物質の使用が可能となる。更に、この熱処理装置の使用により、物質内に含まれる汚染物質並びに好ましくない元素を、工業プラント操業で処理される前に減少させることができる。
本発明は多くの様々な産業に適用可能であるが、説明の便宜上、ここでは、典型的な石炭燃焼発電プラントとの関連で本発明を説明する。この場合、石炭の発熱量を改善させ、それによりプラントのボイラー効率を向上させるため、ドライヤーにおいて石炭から幾らかの水分を除去することが望ましい。このようにして石炭を乾燥させることにより、亜瀝青炭および亜炭のような低ランク石炭の品質を向上させ、その使用をも可能にするものである。石炭の水分量を減少させることにより、石炭が低ランク又は高ランクである無しに関係なく、他の操業効率の向上が同じく実現可能となる。例えば、より乾燥させた石炭は、発電プラントにおける石炭取扱いシステム、コンベヤーおよび石炭クラッシャーに対する負担を軽減させることになる。より乾燥させた石炭は搬送が容易となるから、メンテナンスコストを軽減させ、石炭取扱いシステムの利用可能性を増大させる。より乾燥させた石炭は更に、粉砕が容易となり、従って同じ粉砕サイズ(石炭粒度)を達成するのに必要な“粉砕”電力が少なくて済む。燃料の水分が少ないことにより、微粉機から放出される水分量が減少することになる。これにより、石炭粉砕の結果も改善される。更に、石炭を搬送し、流動化させ、加熱するのに使用される一次空気も少なくて済む。一次空気のこのような低いレベルは空気の速度を減少させることになり、このより低い空気の速度により、石炭用ミル、石炭搬送パイプ、石炭バーナー、関連する装置における腐食を有意に減少させることができる。これは石炭移送パイプおよびミルメンテナンスコストを軽減させる効果をもたらし、これは亜炭駆動プラントにとって非常に大きなものである。排気塔放出物の減少も実現され、それにより下流側環境保護装置の収集効率が改善されることになる。
このような石炭燃料原料は、経済的に実現可能なベースで電力プラントのボイラーを焚くために絶対ゼロ水分レベルまで乾燥させる必要はない。むしろ、入手可能な廃熱源を使用して石炭を十分なレベルまで乾燥させることにより、ボイラーの効率を著しく向上させ、同時に、経済的に実現可能なレベルでの処理コストの維持を図ることができる。これはプラントのオペレータにとって、真の経済的利益を与えるものとなる。亜炭の水分量を典型的な39〜60%のレベルから10%以下のレベルまで減少させることができるが、27〜32%のレベルが好ましいものといえる。この好ましいレベルは、熱伝達に対するボイラーの能力により決定される。
本発明は好ましくは、多数のプラント廃熱源を種々の組合せで利用するものであり、それによりプラント操業に悪影響をもたらすことなく物質の乾燥を行うことができる。典型的な電力プラントにおいて、プロセス廃熱は更なる利用のため多くの熱源から入手可能である。1つの可能な熱源はスチームタービンである。スチームは石炭の乾燥のため、スチームタービンサイクルから抽出することができる。多くの現存するタービンにおいて、これは電力出力を減少させ、この抽出点から下流側のタービン部位での性能に好ましくないインパクトを与えることになり、この熱源が熱抽出のために好ましくないものとさせる。しかし、新しく建設された電力プラントにおいては、工程効率に悪影響を生じさせることなくスチームの抽出が可能なようにスチームタービンが設計されている。それにより、このようなスチーム抽出が新規なプラントにおいて石炭乾燥のために使用される廃熱源の一部として利用され得る。
石炭を乾燥させるための廃熱の他の可能な熱源は、プラントから放出される煙道ガスに含まれる熱エネルギーである。煙道ガスに含まれる廃熱を使用して石炭の水分を除去することは排気塔温度を減少させ、それにより排気塔内の浮力を減少させ、排気塔壁面の水蒸気および硫酸の凝縮を生じさせるものとなる。これは石炭乾燥のための煙道ガスから取得可能な熱量を制限するものとなり、これは特にウェット・スクラバーを備えたユニットに当てはまり、それにより本発明における多くの最終用途において、高温煙道ガスが唯一の廃熱源として使用されないものとする。
ランキン動力サイクルでは、スチーム凝縮器及び/又は冷却塔内において、熱がこのサイクルから排出される。ユーティリティ・プラントで一般に使用されているスチーム凝縮器内で排出される熱は、廃熱の大きな熱源を提供するものであり、それを二次的目的で使用することはプラント操業に対するインパクトも少ない。この凝縮器から放出されるこの高熱凝縮器冷却水の一部を分岐させ、石炭乾燥のために使用することができる。工業的分析によれば、全ユニット負荷において、凝縮器内に排出される熱の僅か2%で石炭の水分量を4%減少させることができる。この熱源を単独で、又は、他の入手可能なプラント廃熱源との組合せで利用することにより、プラント操業に悪影響を及ぼすことなく、プラント廃熱源の最適な使用を提供するものとなる。
本発明は、入手可能な廃熱源を使用することに焦点を向け、水分減少又は他の処理工程を行うものであるが、燃焼熱などの一次熱源を、廃熱源を利用するシステムに加えて経済ベースで望ましい結果を達成するようにしてもよいことを理解されたい。典型的には、この一次熱源は、使用される廃熱源との関連で少量のものとなろう。
本発明は固定床ドライヤーおよび流動床ドライヤーを利用するものであり、この双方とも単一段又は多段のものであってもよく、物質を予め乾燥し、更に清浄化し、その後、工業用プラントの操業において消費されるようになっている。しかし、他のタイプの産業上公知のドライヤーを使用してもよい。更に、この乾燥プロセスは常温屋外システムで行われ、それにより工業用プラントのための操業コストを更に減少するようにしている。この場合、乾燥温度は好ましくは300°F以下、より好ましくは200〜300°Fの範囲に保つようにする。
本発明の熱処理装置は更に、フライアッシュ、硫黄、水銀担持物質並びに他の有害な汚染物質を石炭から除去するためのシステムを提供するものである。この場合、流動床の物質隔離、分類機能が利用され、これは従来のシステム、すなわち、石炭を燃焼させた後、汚染物質並びに他の異物を除去しようとするものとは対照的なものである。石炭を燃焼させる前に汚染物質並びに他の異物を除去することにより、プラントのプロセスにおける汚染物質により環境にもたらされる潜在的な公害を排除することができ、これにより放出物の減少、石炭入力レベルの低減、プラント操業に要する補助電力の低減、プラントの水使用の低減、金属腐食および他の要因によるメンテナンスコストの低減、煙道ガスからこれらの汚染物質の抽出に要する装置設置からもたらされる資本コストの低減などの利益が予測される。
本願発明の目的において、“粒状物質”とは任意の粒状又は粉状化合物、物質、元素又は成分など、工業用プラント操業に対して不可欠な投入物、例えば、限定されるものではないが、石炭、バイオマス、樹皮、ピート、森林廃棄物質のような燃焼用燃料;ボーキサイト並びに他の鉱石;工業プラントの操業にて変化又は変形されるべき基材、例えば穀粒、穀物、モルト、ココアなどが含まれる。
本発明の文脈において、“工業用プラント操業”とは、物質の任意の燃焼、消費、変形、変化、改善により有益な結果又は最終製品を提供することを意味する。このような操業には、限定的ではないが、電力プラント、コークス化操業、鉄、スチール又はアルミニウム製造施設、セメント製造操業、ガラス製造プラント、エタノール製造プラント、穀粒、その他の農業産物のための乾燥操作、食品処理施設、工場およびビルのための暖房操作などが含まれる。工業用プラント操業には、製品又はシステムの熱処理を組み込んだ他の製造操業をも包含するものであり、例えば制限するものではないが、温室、地区暖房、二酸化炭素又は有機酸隔離に使用されるアミン又は他の抽出剤のための再生プロセスなどが含まれる。
本明細書で使用されている“石炭”とは、無煙炭、瀝青炭、亜瀝青炭および亜炭(又は褐炭)、更にピートを意味する。特に、Powder River Basinも含まれる。
本願発明で“品質特性”とは、工業用プラント操業において、粒状物質がその燃焼、消費、変形、変化又は改善に影響する粒状物質の特徴的属性を意味するものであり、例えば制限するものではないが、水分量、炭素量、硫黄分、水銀量、フライアッシュ量、SOの生成、並びに燃焼させたときの灰分、二酸化炭素、水銀酸化物などが含まれる。
本明細書で使用されている“熱処理装置”とは、製品に対し熱を適用するのに使用される任意の装置を意味し、例えば制限するものではないが、ドライヤー、釜、オーブン、定温器、生育チャンバー、ヒータなどが含まれる。
本発明の文脈において、“ドライヤー”とは、直接的又は間接的な熱の適用により粒状物質の水分量を減少させるのに有用な任意の装置を意味し、例えば制限するものではないが、流動床ドライヤー、振動流動床ドライヤー、固定床ドライヤー、走行床ドライヤー、カスケード形旋回床ドライヤー、長尺スロットドライヤー、ホッパードライヤー、キルンなどが含まれる。これらドライヤーは、単一又は多重容器からなるもの、単一又は多重段階からなるもの、積重ねたもの若しくは積重ねられていないもの、内部又は外部熱交換器を有するものなどが含まれる。
本発明の目的において、“一次熱源”とは、或る装置内で行われる主作業目的のために、直接的に生成される熱量を意味するものであり、この場合の装置には、ボイラー、オーブン、炉、ドライヤー、熱交換器、反応器、蒸留塔などが含まれる。このような一次熱源の例としては、例えば制限するものではないが、燃焼熱、ボイラーから直接排出されるプロセス流などが含まれる。
本明細書で使用されている“廃熱源”とは、工業用プラント操業において装置内で一次熱源により既に行われた作業からもたらされる高温熱量を有する任意の残留ガス状又は液状副産物流を意味するものであり、廃棄される代わりに、装置内において二次的目的で作業を行うのに使用されるものを意味する。このような廃熱源の例としては、例えば制限するものではないが、冷却水流、高温凝縮器冷却水、高温煙道又は排気塔ガス、タービンなどからの使用済みプロセス流、あるいはコンプレッサー、反応器又は蒸留塔の操業からもたらされる廃熱などが含まれる。
電力プラントのボイラー炉内で燃やされる石炭は、本発明の目的において、工業用プラント操業での粒状物質の例として使用できるが、工業用プラント操業で有用のもの、必要なもの、又は有益なものとして投入し得る他の任意の物質も本発明において同じく包含されると理解されることが重要である。
図1は、発電のための石炭駆動電力プラント10の操業を簡略して示している。原料石炭12は、必要とされるまで、石炭バンカー(燃料庫)14内に蓄積される。ついで、フィーダー16により石炭ミル18へ供給され、そこで当業界で公知のように、一次空気流20の助けを借りて適当なサイズに粉砕される。
この粉砕された石炭粒子はついで、炉25へ供給され、そこで二次空気流30との関連で燃焼され、熱が生成される。この燃焼反応により煙道ガス27も生成することになり、排気中に排出される。
この熱源をついで使用して、ボイラー32内の水31をスチーム33に変換させる。このスチーム33はついで、スチームタービン34へ送られる。スチームタービン34は、少なくとも、高圧スチームタービン36、中間圧スチームタービン38および低圧スチームタービン40からなり、これらは操作上一連のものとして接続されている。このスチーム33は、シャフト上に装着された各タービンユニット内の一連のホイールに接続された扇風機状羽根を押圧することにより作業を行うようになっている。スチームがこのように羽根を押圧すると、ホイール並びにタービンシャフトの双方が回転することになる。この回転するシャフトにより発電機43のロータが回転し、電気45が生成される。
低圧スチームタービン40から排出されたスチーム47は凝縮器50へ送られ、そこで冷却水52により冷却され、スチームが水に変換される。スチーム凝縮器の殆どは水冷され、ここで、開放又は閉塞冷却回路が使用される。図1に示す閉ループ構成において、スチーム47内に含まれる潜熱により、冷たい冷却水52の温度が上昇し、高温冷却水54としてスチーム凝縮器50から排出される。この高温冷却水54はその後、冷却塔56内で冷却され、冷たい冷却水52として閉ループ構成内にて循環される。他方、開放冷却回路において、冷却水により運ばれた熱は水の冷却体(例えば、河川又は湖)中に放出される。これとは対照的に、閉ループ構成においては、冷却水により運ばれた熱は冷却塔内に放出される。
図1の電力プラント10の操業効率は、図2に示すように、電力プラントの廃熱および副産物流の幾らかを抽出し、利用することにより高めることができる。化石燃料だきプラントボイラーは一般にエア予熱器(APH)を備えている。これは石炭粉砕並びに燃焼プロセスで使用される一次空気流および二次空気流を加熱するのに利用される。燃焼させた石炭はボイラーシステム(炉、バーナーおよびボイラー機構)において水をスチームに変換させるのに使用される。この変換されたスチームはついで、発電機に作動的に接続されたスチームタービンを駆動するのに使用される。熱交換器(しばしば、スチーム・ツー・エア・プレヒータ“SAH”とも呼ばれる)はスチームタービンから抽出されたスチームを使用してエア予熱器の上流側の一次空気流および二次空気流を予熱するようになっている。タービンからのスチーム抽出により、タービン(並びにプラント)の出力が減少し、サイクルおよび単位加熱速度が減少することになる。
典型的なAPHは復熱式(Ljungstrom又はRothemule)若しくはチューブ構造のものであってもよい。SAHsは、APH入口での空気の高い温度を維持し、APHの低温(常温)端部がAPH熱伝達表面に堆積された硫酸により腐食されるのを防止すると共に、目詰まりの発生を防止するのに使用される。なお、この目詰まりは流れ抵抗を増大させると共に、必要とする送風機出力の増大を招くものとなる。APH入口の空気温度を高くすることにより、APHガス出口温度がより高くなり、APHの低温端部におけるAPH熱伝達表面(復熱式APHにおける熱伝達通路又はチューブ状APHにおけるチューブ)の温度がより高くなる。このより高い温度により、APHにおける酸堆積領域が減少し、酸堆積速度も減少する。
すなわち、変形システム65において、SAH70は中間圧力スチームタービン38から抽出される使用済みプロセススチームの一部71を使用して一次空気流20および二次空気流30を予熱するものであり、それをこれら空気流がそれぞれ石炭ミル18および炉25へ送られる前に行うものである。SAH70により達成することができる一次空気流20および二次空気流30の最大温度は、スチームタービン38から排出される抽出スチーム71の温度と、SAH70の熱抵抗とにより制限される。更に、一次空気流20および二次空気流30はそれぞれPAファン72およびFDファン74によりトリセクターAPH76ヘと供給され、そこでこれら空気流は煙道ガス流27により更に加熱された後、大気中に排出される。このようにして、一次空気流20および二次空気流30は高温に加熱されることにより、石炭ミル18の操作効率および炉25内のプロセス熱の生成を高めるものとなる。更に、凝縮器50により排出された水流78はボイラー32へと再循環させ、再びプロセススチームへと変換させることができる。スチームタービン38から排出される煙道ガス27およびプロセススチーム71並びに凝縮器から排出され、廃棄されたかも知れなかった水78が成功裏に使用され、それにより電力発生プラント65の全体的効率を向上させることができる。
上述のように、石炭12の水分レベルを炉25への供給前に減少させることができれば、発電プラントの操業効率にとって更に有益なものとなる。このような予備的乾燥プロセスは更に、亜瀝青炭および亜炭のような低ランク石炭を経済的ベースで使用することを可能にするものである。
図3は、石炭12の水分量を減少させる目的で使用される流動床ドライヤー100を示している。但し、その他のタイプのドライヤーも本発明の範疇において使用可能であることを理解されるべきである。更に、石炭乾燥システム全体が、多数の石炭ドライヤーを直列で、又は並列で接続させたものからなり、それにより石炭から水分を除去するようにしてもよい。同一の石炭乾燥ユニットを多数設けるようにした多重ドライヤー方式を採用することにより、操作およびメンテナンスの柔軟性が図られ、その全体的により小さなサイズで済むことから、これら石炭ドライヤーを現存の電力プラント装置内に設置、合体させることができ、一度に段階的に配置させることができる。これにより正常なプラント操業との干渉を少なくすることができる。
流動床は比較的低温領域で屋外で操作することができる。イン・ベッド(in−bed)熱交換器を静止流動床又は固定流動床との関連で使用して石炭乾燥のための熱を追加的に提供し、それにより必要な装置のサイズを小さくするようにしてもよい。流動床ドライヤーにおいて十分なイン・ベッド熱伝達表面を設けることにより、流動化/乾燥用空気流を最小流動化速度に相当する値まで減少させることができる。これによりドライヤーに対する腐食損傷および水ひ速度が減少することになる。
イン・ベッド熱交換器のための熱は直接的に、又は間接的に供給することができる。直接的熱供給は、高温流動化空気流、高温凝縮器冷却水、プロセス流、高温煙道ガス又は他の廃熱源の一部を分岐させ、それをイン・ベッド熱交換器に通過させることにより行われる。間接的熱供給は、高温一次空気流、高温凝縮器冷却水、スチームタービンサイクルから抽出されたスチーム、高温煙道ガス又は他の廃熱源により加熱された水又は他の熱伝達液を外部熱交換器にて使用し、その後、それをイン・ベッド熱交換器に通過させることにより行われる。
流動床容積は単一のもの(図3参照)、又は幾つかのセクションに分割されたもの、ここでは“段階(複数)”と呼ぶもの(図15,16参照)でもよい。流動床ドライヤーは、石炭が燃焼される場所と同じ場所で所定サイズのウェット石炭を乾燥させるのに良好なものとして選択される。多段階のものを単一容器又は多重容器に収容することができる。多段階構造のものは、流動床混合、隔離および乾燥特性の最大限の利用を可能とする。石炭ドライヤーは石炭を乾燥するため、直接的熱源又は間接的熱源を含むものであってもよい。
図3は、工業用プラントの場所における流動床ドライヤー100並びに関連装置の形態の石炭ドライヤーを示している。ウェット石炭12はバンカー(燃料庫)14内に貯蔵され、ついで供給ゲート15を介して振動フィーダー16へと搬送され、更に振動フィーダー16により石炭ミル18へ供給され、そこで石炭粒子に粉砕される。この粉砕された石炭粒子はついで篩102を通過させ、1/4インチ未満の径の粒子に正しく大きさが揃えられる。この所定サイズに粉砕された石炭粒子はコンベヤー104により流動床ドライヤー100の上部領域まで搬送され、そこで高温空気106により流動化され、乾燥される。ついで、この乾燥された石炭粒子は下方乾燥石炭コンベヤー108、バケット・エレベータ110および上方乾燥石炭コンベヤー112を介して乾燥石炭バンカー114および116の上部まで搬送され、そこで、ボイラー炉25により必要とされるまでこの乾燥石炭粒子は貯蔵される。
流動床ドライヤー100内の湿った空気および水ひされた微粉はダスト・コレクター122(バッグハウスとも呼ばれている)へと運ばれ、そこで水ひされた微粉が湿った空気から分離される。ダスト・コレクター122はこの湿った空気および水ひされた微粉をダスト・コレクター内に引き入れる力を提供するものである。最後に、水ひされた微粉が除去された空気は排気塔126を通過し、この空気流に含まれる硫黄、灰分、水銀などの他の汚染物質のためのスクラバーユニット(図示しない)内での後の処理に供せられる。
図4は本発明の石炭乾燥用ベッドの1例を示している。これは直接的熱供給を備えた単段、単一容器流動床ドライヤー150である。この流動床ドライヤー150について、多くの様々な構成が可能であるが、共通の機能部材として、流動化および搬送のための石炭支持用容器152が含まれる。この容器152は、トラフ、密閉容器、又は他の適当な構造のものであってもよい。この容器152は、その底に向って床面を形成し、容器を流動床領域156と、充気領域158とに分割するディストリビュータ・プレート154を有している。図5に示すように、ディストリビュータ・プレート154は孔開きのもの、あるいは適当な弁手段を有するものであって、流動化空気160が容器152の充気領域158に侵入することができるようになっている。流動化空気160は充気領域158全体に分配され、ディストリビュータ・プレート154の開口部155又は弁を介して高圧で上方に向けて付勢され、流動床領域156内に横たわる石炭12を流動化するようになっている。
容器152の上部はフリーボード領域162を画成している。所定サイズのウェット石炭12は図4に示すように、入口点164を介して流動床ドライヤー150の流動床領域156内に導入される。この所定サイズのウェット石炭12が流動化空気160により流動化されると、石炭の水分および水ひされた微粉が、容器152のフリーボード領域162を介して推進され、図示のように典型的には流動床ドライヤー150の頂部の通気出口点166から容器外に排出される。他方、乾燥された石炭168は排出シュート170を介して容器152からコンベヤー172へ送られ、それにより貯蔵ビン又は炉ボイラーへ搬送される。流動化石炭粒子が図4に示すようにディストリビュータ・プレート154上を“A”方向に流動床領域156を横切って移動するとき、流動床ドライヤーの幅を横断する壁面を構成するせき174に向って蓄積することになる。このせき174の高さはドライヤー内の石炭粒子の流動床の最大厚みを規定することになる。なぜならば、蓄積された石炭粒子がこのせきの高さを越えて上昇すると、これら石炭粒子は必ずせきの頂部を越え、排出シュート170に隣接する流動床ドライヤー150の領域内に落下することになるからである。石炭入口164、出口点169、水ひされた微粉出口166並びにディストリビュータ・プレート154の構造および位置および容器152の形状については、最良の結果をもたらすべく所望に応じて変更してもよい。
流動床ドライヤー150は好ましくはウェットベッド・ロータリー・エアロック176を備え、これはウェット石炭12の流動床156への導入を可能にしつつ、石炭供給部と、ドライヤーとの間の圧力シールを維持するためのウェット石炭入口164に操作自在に接続されている。ロータリー・エアロック176は炭化ニッケル被覆孔を有する鋳鉄のハウジングを有するものとする。このエアロックの末端プレートは炭化ニッケル被覆面を有する鋳鉄構造のものとする。エアロック・ローターは、閉塞端部、水平にしたチップおよび溶接されたサテライト(satellite)を備えた鋳鉄構造のものとする。本発明の1実施例において、エアロック176は供給ウェット石炭をほぼ115トン/時間、取扱うことができる大きさとし、この寸法規制基準に合致するよう、60%充填量でほぼ13rpmで回転するものとする。エアロックは3hpインバータ負荷ギアモータおよびエアパージキットを用いて供給されるようにする。エアロック176は上記モータに直接接続されているが、流動床ドライヤーに対する付加的ウェット石炭入口に設けた付加的エアロックをチェーンで駆動するようにしてもよい。なお、炭化ニッケルのような適当な被覆材料が、研磨性石炭粒子の通過から経時的に損傷されると思われるエアロックの鋳鉄表面に使用されている。この被覆材料は更に“非粘着面”を提供するものとなる。
ロータリー・エアロック178は好ましくは、流動床ドライヤー出口点169と操作自在に接続され状態で空気が供給され、乾燥された石炭168をドライヤーから排出される際に取扱うようにしている。本発明の1実施例において、エアロック178は炭化ニッケル被覆孔を有する鋳鉄のハウジングを有するものとする。このエアロックの末端プレートは炭化ニッケル被覆面を有する鋳鉄構造のものとする。エアロック・ローターは、閉塞端部、水平にしたチップおよび溶接されたサテライトを備えた鋳鉄構造のものとする。好ましくは、このエアロックはこの寸法規制基準に合致するよう、60%充填量でほぼ19rpmで回転するものとする。このエアロックは2hpインバータ負荷ギアモータ、チェーン駆動およびエアパージキットを用いて供給されるようにする。
ディストリビュータ・プレート154は高温空気導入充気領域158を流動床乾燥チャンバー156および162から分離するものである。このディストリビュータ・プレートは好ましくは、図5に示すように、厚み3/8インチの水噴射孔付き50,000psi降伏炭素鋼から作られる。このディストリビュータ・プレート154は平らなものでよく、流動床ドライヤー150との関連で水平面に配置される。開口部155は直径がほぼ1/8インチで、ディストリビュータ・プレートの供給端から排出端に向う中心間距離が1インチ、横断方向の中心間距離が1/2インチで、ディストリビュータ・プレートに対し垂直に配向されている。より好ましくは、この開口部155はディストリビュータ・プレートに対し、ほぼ65°の角度で配向させ、それによりディストリビュータ・プレート内の開口部155を強制的に通過する流動化空気160が流動床領域156内の流動化石炭粒子をドライヤーユニットの中央部に向け、かつ、その側壁から離れた部位に吹き上げさせるようにする。このようにして流動化された石炭粒子は図5の“B”方向に移送される。
ディストリビュータ・プレート180の他の具体例が図6、7に示されている。平坦な平板の代わりに、このディストリビュータ・プレート180は2つの穿孔プレート182,184からなっており、これらは夫々、平坦部182aおよび184aと、湾曲部182bおよび184bと、垂直部182cおよび184cとを有している。2つの垂直部182cおよび184cは、ディストリビュータ・プレート180を形成するためにボルト186,188によりボルト締めされている。このディストリビュータ・プレート180の平坦部182aおよび184aは実際には、ドライヤーユニットの中間部に向けて5°の角度で傾斜させており、石炭粒子がディストリビュータ・プレートの中央部に向って流れるようにしている。他方、ディストリビュータ・プレートユニットの湾曲部182bおよび184bは一緒になって、図8に明示するようにねじ錐194を収容させるため、約1フィートの半円形領域190を画成している。ディストリビュータ・プレートユニット182,184内の穿孔開口部183,185は夫々、同じく、供給端から排出端に向う中心間距離が1インチ、横断方向の中心間距離が1/2インチで、ドライヤーユニットの水平面に対しほぼ65°の角度で傾斜している。ディストリビュータ・プレートユニット182,184の平坦部182aおよび184aおよび垂直部182cおよび184cは厚み3/8インチの水噴射孔付き50,000psi降伏炭素鋼から作られるが、湾曲部182bおよび184bはスクリュートラフ190の周りの強度を強化させるため、1/2インチ厚の炭素鋼から形成するのが好ましい。このようにして流動化された石炭粒子は図6の“C”方向に移送される。
石炭粒子がドライヤーユニットの流動床領域156内で流動化され、流動床に沿って“D”方向に移送されるとき、より大きく、より密度の大きい粒子は大きい比重のため、当然、流動床の底部に向って沈下する。同時に、より軽い石炭粒子および水ひされた微粉は、小さい比重のため、流動床の頂部に向って移動する。通常は、これらの密度が大きい“オーバーサイズ”の石炭粒子はディストリビュータ・プレート180を覆い、ディストリビュータ・プレートの穿孔開口部183,185に目詰まりを生じさせ、それにより加圧高温空気の石炭粒子流動化用ドライヤーへの流入を妨害することになる。更に、流動化石炭粒子がドライヤーユニットの長手方向を横切って不均一に蓄積し、それによりドライヤーの供給端から排出端への流動化粒子の必要な流れを妨害することになる。従って、流動床ドライヤー150を定期的に操業停止にし、流動床領域156からオーバーサイズの石炭粒子を除去し、高温空気160が再び石炭粒子を流動化するようにし、石炭粒子がドライヤーの長手方向に沿って均一に流れるようにする必要がある。このようなドライヤーのメンテナンスはドライヤーの連続的操業を可なり妨げることになる。
従って、図8に示すようにねじ錐194がディストリビュータ・プレートのトラフ領域190内に配置されている。このねじ錐は直径が12インチのものであり、ドライヤーベッド内のオーバーサイズの石炭粒子を時間当たり11.5トン除去し得るようなサイズとなっていて、石炭粒子の4フィート厚の深さのベッドのもとで始動し得る十分なトルクを有する。駆動は10:1ターンダウン比(turndown)を有する3−hpインバータ使用モータによるものでよい。ねじ錐194は耐久性から炭素鋼構造のものとすべきである。
ディストリビュータ・プレート180のトラフ190およびねじ錐194は、ドライヤーの長手方向に対し垂直とすべきである。これにより、操業の間、ねじ錐のフィン196が流動化石炭ベッドの底部に沿ってオーバーサイズの石炭粒子と係合することが可能になり、これら石炭粒子をドライヤーユニットの一方の側に引き入れ、それによりディストリビュータ・プレートの孔がオーバーサイズの石炭粒子により目詰まりを起こすのを防止することができ、且つ、ドライヤーベッドの長手方向に沿う流動化石炭粒子の流れが妨害されるのを防止することができる。
図9は、図4の流動床ドライヤー150を模式的に示したものであり、ここでは理解を容易にするため、対応するドライヤー部材については同一の符号が付されている。周囲空気160はファン200により燃焼源204により加熱されたヒータ202を介して引き入れられるようになっている。ヒータ202を通る循環により加熱された流動化空気206の一部は所定サイズのウェット石炭12の流動化のため流動床領域156へと向けられる。石炭、オイル又は天然ガスなど任意の適当な燃焼源をヒータ202のために使用することができる。
このような加熱流動化空気206を、流動床領域156内にて流動化された石炭粒子12を加熱し、この加熱流動化空気との接続的熱伝達により粒子表面の水分を除去するために使用することができるが、好ましくはイン・ベッド熱交換器208をドライヤーベッド内に配置し、石炭粒子への熱伝達を図り、この加熱および乾燥プロセスを更に促進させるようにする。直接的熱供給は流動化空気206(ヒータ202により加熱された)の残りをこのイン・ベッド熱交換器208を介して分岐させることにより得ることができる。このイン・ベッド熱交換器208は流動床領域156全体に延出し、流動化石炭を加熱し、水分を取り出すものである。このイン・ベッド熱交換器208から出た流動化空気206はファン200へ再循環され、再びヒータ202を通り、それにより加熱されるようになっている。流動化空気206の幾らかの損失が、この流動化空気206が充気領域158を通って流動床領域156へと直接導入されるときに生じる。この損失した空気は、更なる周囲空気160を循環サイクル内に引き入れることにより置き換えられる。
図10は、図4に示す単段、単一容器流動床ドライヤー150の他の具体例であるが、ここではヒータ202の代りに外部熱交換器210が使用され、周囲の工業プロセスプラントからのプロセス廃熱212を用いてこの外部熱交換器を加熱するようになっている。発電プラントのような工業プロセスプラントは一般に、さもなければ廃棄される入手可能なプロセス廃熱源を有するから、本発明のこの構造のものは、流動床ドライヤー150においてウェット石炭12を加熱、乾燥させるため、このプロセス廃熱を生産的に利用することを可能にするものであり、このような乾燥石炭の燃焼によってボイラー効率を、より経済的実行可能なベースで向上させるものである。図9に示すような、石炭、オイル又は天然ガスなどの一次熱源の使用は、石炭粒子を乾燥させる場合に、よりコストのかかる選択と言える。
図11は、図10に示すものと同様の単段、単一容器流動床ドライヤー220の他の具体例であるが、ここではプロセス廃熱212は外部熱交換器210およびイン・ベッド熱交換器208の双方の加熱のために使用されてはいない。その代わりに、発電プラント操業において他からの高温凝縮器冷却水222の一部がイン・ベッド熱交換器208へと分岐して用いられ、必要な熱源を提供するようになっている。すなわち、図11に示す流動床ドライヤー220においては、石炭乾燥プロセスの操業効率を向上させるために、2つの廃熱源(すなわち、プロセス廃熱および高温凝縮器冷却水)が使用されている。
図12は、図11に示すものと同様の単段、単一容器流動床ドライヤー230の更に他の具体例であるが、ここでは電力プラントのスチームタービンから抽出された高温プロセス流232が高温凝縮器冷却水222の代わりにイン・ベッド熱交換器208のための熱源として用いられている。同じく、流動床ドライヤー230は、石炭乾燥プロセスの操業効率を向上させるために、2つの異なる廃熱源(すなわち、プロセス廃熱212および高温プロセス流232)が使用されている。
流動床ドライヤーの他の具体例が図13、14に示されており、ここでは間接的熱供給を備えた単段、単一容器流動床ドライヤー240が用いられている。イン・ベッド熱交換器208に対する間接的熱供給が、流動化空気206により加熱された水又は他の熱伝達液242、高温凝縮器冷却水222、スチームタービンサイクルから抽出されたスチーム232、又は外部熱交換器210内の炉排気塔からの高温煙道ガス248の使用により提供される。ついで、図13に説明するようにこの間接的な熱はポンプ246によりイン・ベッド熱交換器208を通過、循環される。これらの熱源(並びに他の熱源)の任意の組合せも利用することができる。
本発明の屋外低温流動床ドライヤー構造の更に他の具体例が図15、16に示されている。これは多段、単一容器流動床ドライヤー250であり、イン・ベッド熱交換器208への直接的熱供給(電力プラントの冷却塔からの高温凝縮器冷却水252)を備えている。容器152は2段階、すなわち、第1段階254および第2段階256に分割されている。図15、16では、2段階ドライヤーとして説明されているが、更なる段階を追加し、更なる処理を達成するようにしてもよい。典型的には、所定サイズのウェット石炭12がフリーボード領域162を介して入口点164で流動床ドライヤー250の第1段階254に導入される。この所定サイズのウェット石炭12は高温凝縮器冷却水252により予熱され、部分的に乾燥される(すなわち、表面水分の一部が除去される)。なお、この高温凝縮器冷却水252は第1段階254(直接的加熱)内に収容されているイン・ベッド熱交換器258の加熱コイルを介して導入され、循環され、かつ排出されるようになっている。この所定サイズのウェット石炭12は更に、高温流動化空気206により加熱、流動化されるようになっている。流動化空気206は、外部熱交換器210内でプロセス廃熱212により加熱された後、ファン200により流動床ドライヤー250の第1段階254のディストリビュータ・プレート154を強制的に通るようになっている。
第1段階254において、高温流動化空気206は、ディストリビュータ・プレート154上に支持されている所定サイズのウェット石炭12を強制的に通過し、石炭を乾燥させ、石炭内に含まれる流動化粒子と非流動化粒子とを分離させる。より重く又はより密度が大きい非流動化粒子は流動床内で分離され、ディストリビュータ・プレート154の底部に集められる。これらの非流動化粒子(アンダーカット)はついで、ストリーム1(流れ1)(260)として第1段階254から排出される。これについては本願と発明者並びに出願人が共通し、本願と同一日に米国に出願されている米国一部継続出願、U.S.S.N.11/107,153(2005年4月15日出願)(参照としてここに組み込まれるものとする)により詳細に説明されている。流動床ドライヤーは一般に、流動床の底部に4インチの厚みまで集められた非流動化物質を取扱うように設計されている。非流動化物質は石炭供給流の25%までも占めるといえる。このアンダーカット流260は他の選鉱プロセスに向けられるか、若しくは単に排除することができる。ディストリビュータ・プレート154に沿って、アンダーカット流260のための排出点へ至る分離された物質の動きは、図16に示すように傾斜させた水平方向指向ディストリビュータ・プレート154により達成される。従って、第1段階254は流動化粒子と非流動化粒子とを分離し、所定サイズのウェット石炭12を予備乾燥させ、予熱し、所定サイズのウェット石炭12の均一な流れを流動床ドライヤー250内に収容された第2段階256へと提供するものである。第1段階254から、流動化された石炭12が第1のせき262を越えて流動床ドライヤー250の第2段階256へと空輸される。流動床ドライヤー250のこの第2段階256において、流動化された石炭12は更に、直接的熱並びに第2段階256に収容され、内部の顕熱を発散させる流動床イン・ベッド熱交換器264の加熱コイルを介して導入され、循環され、かつ排出される高温凝縮器冷却水252により所望の出口水分レベルまで加熱され、乾燥される。この石炭12は更に、高温流動化空気206により加熱、流動化されるようになっている。この流動化空気206は、外部熱交換器210内でプロセス廃熱212により加熱された後、ファン200によりディストリビュータ・プレート154を強制的に通って流動床ドライヤー250の第2段階256へ送られるものである。
乾燥された石炭流は、流動床ドライヤー250の排出端169で第2のせき266を越えて空輸、排出され、水ひされた微粉166および湿った空気はドライヤーユニットの頂部を介して排出される。この第2段階256も石炭12からのフライアッシュおよび他の不純物を更に分離するのに使用することができる。分離された物質は、図16に示すようにストリーム2(流れ2)(268)およびストリーム3(流れ3)(270)として、流動床250の底部に位置する多重抽出点268,270(その他の適当な部位でもよい)を介して第2段階256から除去されるようになっている。抽出点の必要数は、所定サイズのウェット石炭12のサイズおよび他の特性、例えば、限定的なものではないが、好ましくない不純物の性質、流動化パラメータなど、更に流動床の構造に応じて適当に変えることができる。分離された物質の排出点260,268,270への移動は図16に示す傾斜ディストリビュータ・プレート154により、又は現存する市販の水平方向ディストリビュータ・プレートにより行うことができる。ストリーム1,2および3はプロセスから除去され埋め立てられるか、あるいは更に処理して好ましくない不純物を除去するようにしてもよい。
流動化空気流206は、石炭ベッド250および流動床領域156の第1段階254および第2段階256の双方に収容された所定サイズのウェット石炭12を通過して流されたとき、冷却され、増湿される。ドライヤーベッド内の石炭12から除去し得る水分量は流動化空気流206の乾燥能力により制限される。従って、イン・ベッド熱交換器258および264の加熱コイルにより流動床156に入力される熱は流動化空気流206の乾燥能力を増加させ、所望の石炭乾燥度を達成するのに要する乾燥用空気の量を減少させることになる。十分なベッド内熱伝達表面を備えさせることにより、乾燥用空気流206を、石炭粒子の浮遊を維持するのに要する最小流動化速度に相当する値まで減少させることができる。これは典型的には、0.8m/秒程度であるが、この速度をより高い値、例えば1.4m/秒まで増大させて操作し、プロセスがこの最小要求速度より低く降下せずに確実に進行するようにしてもよい。
最大乾燥効率を達成するため、乾燥用空気流206が飽和状態(すなわち、100%相対湿度)で流動床156から離れるようにする。流動床ドライヤー250およびそれより下流のフリーボード領域162における湿気の凝縮を防止するため、石炭ドライヤー250は出口相対湿度が100%未満となるよう設計される。更に、高温流動化空気流206の一部を流動床156の周りにバイパスさせ、フリーボード領域162内の飽和空気と混合させ(例えば、噴霧させること)、その相対湿度を低下させるようにしてもよい。これについては以下に更に詳述する。その他、再加熱表面を流動床ドライヤー250のフリーボード領域162内に追加したり、容器外皮の加熱又は他の技法を利用して、流動床ドライヤー250から離れる流動化空気206の温度を増大させたり、その相対湿度を低下させ、下流での凝縮を防止するようにしてもよい。このドライヤーで除去された湿気は、流動化空気に含まれる熱入力およびイン・ベッド熱交換器により放出される熱に正比例する。より高い熱入力はより高いベッド温度およびより高い出口温度をもたらし、空気の水分輸送能力を増大させ、所望の乾燥度を達成するのに要する空気対石炭比を低下させるものとなる。乾燥のための所要動力は、空気流およびファン差圧に依存する。ドライヤーベッドにおいて熱を付加する能力は、ベッドと加熱水との間の温度差、熱伝達係数、熱交換器の表面積に依存する。より低い温度の廃熱を利用するためには、従って、より大きい熱伝達面積が熱をプロセスに導入するために必要となる。これは典型的には、イン・ベッド熱交換器の加熱コイルについて必要な容積を提供するため、より深いベッドを意味するものである。従って、意図する目標は、本発明の流動床ドライヤーの正確な寸法および構造により規定される。
このドライヤーを出入する石炭流としては、所定サイズのウェット石炭12、加工石炭流、水ひされた微粉166、アンダーカット流260,268および270が含まれる。非流動化石炭を取扱うため、流動床ドライヤー250にはねじ錐194が備えられ、これは本明細書に詳述するように、アンダーカット石炭粒子を収集するための収集ホッパーおよびスクラバーユニットと関連して第1段階ディストリビュータ・プレート180のトラフ領域190内に収容されている。このねじ錐およびスクラバーユニットについては本願と発明者並びに出願人が共通し、本願と同一日に米国に出願されている米国一部継続出願、U.S.S.N.11/107,153(2005年4月15日出願)(参照としてここに組み込まれるものとする)により詳細に説明されている。
ドライヤーの典型的関連部材としては、とりわけ、石炭搬送装置、石炭貯蔵バンカー、流動床ドライヤー、空気搬送加熱システム、流動床イン・ベッド熱交換器、環境制御装置(ダスト・コレクター)、計器、制御およびデータ取得システムが含まれる。1実施例において、ねじ錐は湿潤石炭をドライヤーに供給し、乾燥した石炭製品をドライヤーから取り出すのに使用される。羽根フィーダーを、供給速度を制御し、ドライヤーを出入する石炭流に対しエアロックを提供するのに使用することができる。石炭バンカー上のロードセルは石炭粒子の流量、ドライヤーへの総石炭入力を規制するものである。計器としては、熱電対、圧力計、エア湿度計、流量計、歪みゲージなどが含まれるが、これらに限定されるものではない。
流動床ドライヤーに関して、第1段階では非流動化石炭の予熱および分離が行われる。これは石炭を分離させるため、高速、かつ、小さなチャンバーとして設計することができる。第2段階では水蒸気と石炭との間の分圧の差により石炭水分の蒸発により石炭が乾燥する。好ましい実施例において、水分の殆どがこの第2段階で除去される。
流動床ドライヤー250のイン・ベッド熱交換器258,264に収容されている複数の加熱コイル280が図17、18により明瞭に示されている。各加熱コイルは、ツーパス(two−pass)U字管コイル接続部282からなる炭素鋼構造のものであり、これにカバー、入口フランジ286、出口フランジ288およびリフト用ラグ290を有する一体的ウォーターボックス(水ボックス)284が接続されている。これらの加熱コイル束は150psig(300°F)用に設計され、水入口286および水出口288のための150#ANSIフランジを有する。これら加熱コイル280は、ドライヤーユニットの第1段階254および第2段階256の幅を横切るよう配向されている。リフト用ラグを有する支持プレート292は加熱コイル束の長手方向に沿って間をあけて設けられ、横方向支持を提供している。
第1段熱交換器258の1実施例では、50本の加熱コイルパイプ(280)を備え、夫々が1.5インチの直径のSch40SA−214炭素鋼ひれ付きパイプからなり、1/2インチフィン高さ、1/2インチフィンピッチx16ゲージ中実らせん状溶接炭素鋼フィンで1インチの水平クリアランスと、1.5インチの対角線クリアランスを有するものである。他方、第2段熱交換器264はチューブ束の1つの長尺セットのもの、又はチューブ束を直列に接続した多重セットからなるものでもよく、これはドライヤーの第2段の長さに依存して決定されるものである。第2段熱交換器264のチューブは、1〜1.5インチODチューブx10BWG−wall−SA−214炭素鋼ひれ付きパイプからなり、1/4〜1/2フィン高さ、1/2〜3/4インチフィンピッチx16ゲージ中実らせん状溶接炭素鋼フィンで1インチの水平クリアランスと、1.5インチの対角線クリアランスを有するものである。本発明の1実施例において、この第2段階の加熱コイルパイプは110〜140本のチューブを有する。第1段熱交換器258および第2段熱交換器264の双方のチューブ束の組合わせた表面積はほぼ8.483ftである。
第1段堰262が図19により明瞭に示されている。これは第1段階254と、第2段階256との間の流動床ドライヤー250の幅を横切るようにして延出している。ドライヤーの14フィート幅のため、この堰262は2つの堰ゲートパネル300と302とからなっている。これら堰ゲートパネルは夫々、ドライヤーの底部および側壁の所定位置に溶接された下方部位301,303と、ドライヤーの側壁に沿ってトラック内を垂直に摺動可能にされていると共に、ドライヤーユニットの全幅に亘って架設された5インチx5インチ角パイプ支持体310に接続された連結チェーン308により吊り下げられた調整自在な上方部位304,305とからなっている。このような連結チェーンにより、堰ゲートの上方部位304,305が垂直に移動し堰ゲートの高さを調整することが可能になっている。堰ゲート内の孔314は堰ゲートを横切って流動化された石炭粒子が均等に分布するようにするものであり、それにより石炭粒子が流動床を横切って均一の深さを維持するようにしている。ドライヤー250の目的に応じて、各堰ゲートには3つの孔315が設けられていて、その各々は一辺が12インチのダイヤモンド形をなしている。しかし、この孔について他の形状、サイズおよび数を、流動床ドライヤー250内の流動化条件に応じて選択することができる。このゲートの上方部が下方部との関連で摺動するようになっているから、これらの孔のサイズが大きくなったり、小さくなったりして堰ゲートの高さについて或る程度の調整を可能にしている。
第2のドライヤー段階256の排出端における堰ゲート266が図20により明瞭に示されている。第1の堰ゲート262と同様に、この第2の堰ゲート266は2つの小さな堰ゲートパネル320および322とからなっていて、その下方部位321,323は夫々、ドライヤーユニットの底部および側壁に溶接されている。調整自在な上方部位324,325がドライヤーの側壁に沿ってトラック内を垂直に摺動可能にされていると共に、その上縁に沿って5インチx5インチ角パイプ支持体330に連結チェーン332を介して固定されている。この場合も、好ましくは一辺が12インチのダイヤモンド形孔334が石炭粒子を堰ゲートを横切って均一に分布するのを助けている。
堰ゲートパネルの夫々の下部にはフロップゲート336および338が配置されている。これらのフロップゲートはヒンジを介して堰ゲートに接続され、関連するリンク仕掛けを備えた空気作動シリンダー340および342により駆動され、各堰ゲートパネル内の8インチx3フィート開口部344を開閉するようになっている。フロップゲートが開放されると、ドライヤーの第2段階256内の流動化石炭粒子が排出ホッパー346内に落下し、この排出ホッパー346から乾燥された石炭製品が後に排出され、従ってドライヤーから排出される。これら堰ゲート262、266は1/2インチ炭素鋼から作られている。
ドライヤー250のフリーボード領域162に位置する散布用パイプ350は流動床上のドライヤー内の空気を露点以上に保つのを助けている。このことは重要である。なぜならば、ドライヤーベッド内の流動化石炭粒子から蒸発した水分がフリーボード領域に上昇し、この区域を湿潤化させるからである。このドライヤー内の温度条件がこの湿気を帯びた空気を凝縮させるものであると、水滴が流動床内へと落下し、石炭粒子を凝集させ、ドライヤーベッド並びにディストリビュータ・プレートを目詰まりさせるからである。
散布用パイプ350は図21に示されているように、端部358,360を有し、相互に接続された一連のパイプ部分352,354,356からなっている。一端358は図15に明示すようにドライヤー内に延出している。散布用パイプ350の他端360はダクトパイプ362に接続されている。このダクトパイプ362は高温流動化空気を移送するパイプから前記の2つのドライヤー段階へと延出している。このようにして、高温流動化空気206の一部が散布用パイプ350によりドライヤーのフリーボード領域へ移送されるようになっている。この散布用パイプ350は好ましくは直径が20インチで、3列の1インチ孔364が穿設されていて、この流動化空気を流動床ドライヤー250の幅に沿って移送させるものとする。この散布用パイプ350は好ましくは前記第1の段階の終端に近いドライヤーのフリーボード領域に位置させる。なぜならば、ドライヤー内に蓄積された大量の湿気がそこに存在することがあるからである。更に、この散布用パイプの孔の或るものは傾斜させてもよく、それにより流動化空気を、ドライヤー壁面に石炭粒子の凝結が生じるのを減少させるべく指向させる。
図22は供給端部から見た流動床ドライヤー250を示している。特に注目すべきは消火器アッセンブリー370である。ドライヤーベッド内の乾燥した石炭粒子および微粉の自然発火の可能性は、ドライヤーベッドが300°F以下、好ましくは200〜300°Fの範囲で加熱されるという事実により減少するが、爆発の可能性は依然として存在する。従って、消火器アッセンブリー370は水氾濫システムを備え、これにより操業の間の緊急時に水をドライヤーへ散布するようにしている。これはスプレーノズルを有する鍔付きパイプ接続部からなっている。24時間規格の待機用バッテリーバックアップを備えた単一ゾーン・マイクロプロセッサー装着制御ユニットが上記システムを監視するようになっている。流動床ドライヤー内から発生する初期の爆発が検出されたとき、アラームを遠隔発信させるためのドライ接点が設けられている。この爆発を抑制し、化学的分離バリヤを形成するため高速吐出(HRD)消火器が使用される。このHRDは乾燥窒素を用いて500psigに加圧され、加工グレードの重炭酸ナトリウムからなる抑制剤が充填されている。初期爆発が感知されたとき、検出器が制御ユニットを介して電気インパルスを、HRDの首部に配置させた爆発アクチュエータに送信する。それによりこのアクチュエータが迅速に、サプレッサーの底部に配置されている破裂ディスクを開口させ、それにより抑制剤が放出されるようになっている。ここに使用されている爆発検出器は低慣性ステンレス鋼薄膜からなる一対の圧力検出器である。不快なアラームを少なくするため、圧力検出器の装着にはスタンド-オフ・キットが使用される。6個の30リットル・5インチHRD消火器(ドライヤーの各側面に3個づつ配置される)が入れ子式フラッシュ・スプレッダーノズルを介して放出を行うようになっている。
本発明の目的のための石炭ベッドドライヤーの他のタイプのものは、直接的又は間接的熱源を備えた単一容器、単段、固定床ドライヤーである。直接的熱源を備えたこのドライヤーの1例が図23に示されている。但し、その他の様々な構成も可能である。固定床ドライヤーは、他の電力プラント又は他の工業用プラントへ販売される石炭を乾燥させる場合に好ましい選択となる。これは、必要量の石炭を所望の水分減少まで乾燥させる場合に、流動床ドライヤーと比較して、低い乾燥速度並びにより長い滞留時間が固定床ドライヤーにとって必要であるからである。更に、採鉱現場などのプラントの存在しない状況において、流動床ドライヤーを使用するには実際上の制約が通常存在する。このような状況下で希少廃熱源、例えば高温凝縮器冷却水又はコンプレッサー熱などをこの乾燥操作のために入手することは不可能であろう。更に、流動床に必要な流動化空気の必要量を安価に得ることはより困難であろう。
図23に示す構成において、固定床ドライヤー400は2つの同心壁部を有する。すなわち、略円筒状の外側壁部402と、略円筒状の内側壁部404とであり、これらの間に空気流のための環状空間406が画成されている。基底の直径が内側壁部404のものより小さい円錐構造408が固定床ドライヤー400の底部に配置されており、これは内側壁部404と同軸的に整合されていて、乾燥された石炭412の排出のための円環状床面排出ポート410がそれらの間に形成されている。
石炭(排他的ではないが、一般に所定サイズのウェット石炭12)は開放頂部414から固定床ドライヤー400内に導入される。所定サイズのウェット石炭12が重力により固定床ドライヤー400の底部に引き込まれる。流動化空気流416がファン418により発生し、常温乾燥用空気420を空気対水熱交換器422に通過させる。この流動化空気420は、図23に示すように、スチーム凝縮器(図示しない)からの高温凝縮器冷却水424のような廃熱により加熱される。本出願で記載されている全ての実施例と同様に、その他の廃熱源も本発明の実施のために使用することが可能である。
流動化空気420は、円錐構造408並びに内側壁部404と外側壁部402との間に形成された環状空間406の双方を介して固定床ドライヤー400の底部に導入される。円錐構造408および内側壁部404には、双方とも孔が形成されているか、あるいは適当なものが備えられていて、図23に示すように、流動化空気416が、固定床ドライヤー400の内側壁部404内方に収容されている所定サイズのウェット石炭12を通って流れるようになっている。この流動化空気416は固定床ドライヤー400の開放頂部414を介して大気中に飛散される。
この固定床ドライヤー400は内蔵ヒートコイル426を備えている。この内蔵熱伝達コイル426のための熱は、廃熱(この場合、高温凝縮器冷却水424)により提供される。他の熱源からの廃熱又はスチームタービンサイクルから抽出されたスチーム、又はそれらの組合せも、単独で、又は凝縮器冷却水424との組合せで使用することもできる。所定サイズのウェット石炭12が固定床ドライヤー400内で加熱され、空気に曝される間において、乾燥された石炭412が重力により、又は他の市販の機械的手段によりドライヤーの底部へと引き込まれ、固定床ドライヤー400の底部に形成された排出リング410を介して排出される。
本発明のドライヤーベッドの設計は、石炭を300°Fを超える温度、好ましくは200〜300°Fの範囲を超える温度に曝すことなく、種々の電力プラントのプロセスから入手可能な廃熱流を最大限に利用するよう注文設計されることを意図したものである。達成しようとする意図する目標、燃料又は供給原料の特性および所望の結果に関係する他の因子に応じて、他の供給原料又は燃料温度勾配および流体の流れを変更することができる。温度が300°Fを超えた場合、特に400°Fに近い場合は、酸化が生じ、揮発分が石炭から除去され、管理を必要とする好ましくない成分を含む他の流れが生じたり、プラント操業についての他の潜在的問題を生じさせることになる。
ドライヤーへの空気入力を300°F未満に和らげ、その熱をベッド内の熱交換器コイルに入力することにより、ドライヤーは高温廃熱源をうまく取扱うことができる。流動床ドライヤーの多段階構造は、加熱媒体の向流を介してより効率的な熱伝達を達成するのに利用できる温度ゾーンを生じさせるものとなる。本発明のドライヤーベッドからの石炭出口温度は比較的低く(典型的には140°F未満)、貯蔵および取扱いが比較的容易な製品を生産させる。もし、特定の粒状物質がより低い又はより高い生産温度を必要とする場合は、低下させた又は上昇させた温度を提供するようドライヤーを設計することができる。
ドライヤーの設計、ドライヤー温度、およびベッド内に収容されている石炭の滞留時間を適当に選択することにより、水分量を所望のレベルまで減少させることができる。電力プラントでの使用のための低ランク石炭について述べると、北米亜炭についての水分減少は、ほぼ35〜40重量%から10〜35重量%、より好ましくは27〜32重量%にすることを必要とする。他の地理的マーケット、例えば50〜60重量%もの高い水分レベルの亜炭から出発するオーストラリア、ロシアの場合は、石炭ユーザーは乾燥を介して水分レベルを27%未満に減少させることを選択するであろう。亜瀝青炭の場合、この水分減少は、略25〜30重量%から略10〜30重量%、より好ましくは20〜25重量%になるようにする。本発明の正しく設計されたドライヤープロセスによれば、発電プラント操業の場合に低温(常温)の熱を利用して粒状物質の水分レベルを0%に減少させることができるが、それは不必要であり、処理コストを増大させることになる。注文設計により、高湿度石炭を特定の発電プラントに最も適したレベルまで乾燥させるようドライヤーベッドを構築することができる。
発電プラント500内に一体化された2段、単一容器流動床ドライヤー502の実施例が図24に示されている。これは高温凝縮器冷却水504および高温煙道ガス506を唯一の熱源として屋外乾燥プロセスで使用するものである。水分レベルが35〜40重量%の原料亜炭12が篩510に供給され、このプロセスでの取扱いに適したサイズの石炭粒子に篩別される。2インチ未満、より好ましくは0.25インチ以下の適当なサイズの石炭12が標準的手段により再処理石炭貯蔵ビン512へ直接搬送される。0.25インチより大きいオーバーサイズの石炭は、再処理石炭貯蔵ビン512へ搬送される前に、最初にクラッシャー514で処理される。
この貯蔵ビンから、所定サイズのウェット石炭12が、当業者に公知の搬送システムにより流動床ドライヤー502へ搬送される。ここで、石炭粒子の表面上および孔内の総水分が所定のレベルまで減少され、略28〜30重量%の平均水分レベルを有する“乾燥された”石炭516が生産される。この得られた乾燥石炭516はコンベヤー518を介してバケットエレベータ520へ送られ、そこから乾燥石炭貯蔵ホッパー522へ運ばれ、ここでボイラー炉にとって必要とされるまで保存される。
貯蔵サイロ522内に集められた乾燥石炭516は常套手段により石炭ミル524へと移送され、ここで粉砕されて乾燥粉砕石炭526にされ、その後、炉530への導入のための風箱(ウインドボックス)528ヘ移送される。本発明の目的のため、4百万ポンド/時間ボイラー能力についてのノース・ダコタにおける典型的な“ウインターコンデション”のプロセスパラメータが図24に示す石炭乾燥プロセスについて提供されている。炉530での石炭526の燃焼により、60億BTU/時間域の発熱量がボイラー534内に収容されている水532に伝達される。平均温度1000°F、圧力2,520psigでスチーム536が、電力生産のための少なくとも1つの発電機(図示しない)を駆動させるのに使用される一連の高圧、中間圧および低圧スチームタービン(図示しない)の最初のものに移送される。使用済のスチームは一般に、高圧タービンを600°F、圧力650psigで離れ、下流の中間圧タービンを約550−600°F、圧力70psigで離れる。
約125〜130°F、圧力1.5psigで低圧タービンから出た使用済スチーム538は、その後、凝縮器540へ送られ、そこで水に変換される。約85°Fの低温冷却水542は凝縮器540を介して循環され、使用済スチーム538から潜熱エネルギーを引出す。このプロセスにおいて、冷却水542は加温され、ほぼ120°Fの高温冷却水544として凝縮器から出る。この高温冷却水544はついで、冷却塔546へ送られ、そこでその温度が再び減少して約85°Fの低温凝縮器冷却水となり、再循環のため凝縮器540へ送られる。凝縮器からの凝縮したスチームはその後、再循環され、ボイラー534を通り、再加熱されてスチーム536となり、スチームタービンを駆動させるのに再度使用される。
流動床ドライヤー502は、乾燥されるべき石炭12を受理するための70ftの分配面積を有する第1の段階550と、分配面積が245ftの大きい第2の段階552とからなっている。流動床ドライヤー502のこれらの段階にはイン・ベッド熱交換器554,556が夫々備えられている。これについては、以降、詳述する。
高温凝縮器冷却水の一部504は分岐され、熱交換器554を循環してドライヤーの第1段階550への直接的熱源を供給する。この高温凝縮器冷却水504は典型的には平均温度が120°Fであり、それにより第1段階のイン・ベッド熱交換器が2.5百万BTU/時間の熱量を放出させるものとなる。使用済の高温凝縮器冷却水558は約100°Fで熱交換器を出て、冷却塔へ戻され、そこで使用済の高温凝縮器冷却水558の冷却が援助され、再び高温凝縮器冷却水504となる。
高温凝縮器冷却水の一部504aは外部熱交換器560を通って循環される。この熱交換器560は、予備ファンルームコイル564を加熱するのに使用されたグリコール系循環液562を加熱するのに使用される。この予備ファンルームコイル564は一次空気流566および二次空気流568の温度を周囲温度(年間を通して、ほぼ25〜30°F(冬季)変化する)から上昇させるものである。グリコールは低温でも凍らないから、一次および二次空気流も同じく25°Fの最低温度より下に下がることはない。
予備ファンルームコイル564を離れた一次空気流566および二次空気流568はついで、空気−水熱交換器ユニットを構成する主ファンルームコイル570へ送られる。高温凝縮器冷却水504の一部504bは主ファンルームコイル570を通って循環され、必要な熱源を提供する。一次空気流566および二次空気流568は主ファンルームコイルを約80〜100°Fで離れ、ついで、PAファン572およびFDファン574により、夫々140°Fおよび112°Fで外部エアヒータ576に向けて移送される。なお、この外部エアヒータ576は3セクター回転再生エア・プレヒータを構成するものである。
エアプレヒータ576並びに高温および低温一次空気流580,566aへの夫々の流入空気を予熱するためにファンルームコイル564,570を使用することにより、外側熱交換器586および熱伝達液体流588に導入される熱の温度が120°F域から200°Fプラス域へと上昇することになる。これは流動化/乾燥用空気552の流量並びにイン・ベッド熱交換器556の必要な表面積に対し、プラスの作用を奏するものである。この双方は、乾燥用並びに加熱用ストリームの温度が増加すると減少する。
一次空気流566の一部566aは外部空気プレヒータ576の前に分岐して約145°Fで混合ボックス578へ送られる。一次空気のより熱い流れ(ストリーム)380a(約583°F)と混合した後、約187°Fの流動化空気582を形成する。この流動化空気582は流動床ドライヤー502の第1段階550および第2段階552の双方のための流動化媒体として使用される。この187°Fの流動化空気温度を達成するため、混合ボックス578に入る空気の約54%が高温PA空気580aにより提供され、残りの46%が低温PA空気566aにより提供される。流動化空気582は、約3.5フィート/秒の速度で第1段階550に導入され、石炭粒子の約40インチ厚のベッドを流動化させる。石炭粒子12はほぼ132,000ポンド/時間で第1の段階550を横切って移動し、その間、イン・ベッド熱交換器554および流動化空気により略92°Fに加熱され、僅かな水分減少が行われる。第1段階550の終端に到達したとき、堰の頂部を越えて第2の段階552内にこぼれることになる。
煙道ガス506は略825°Fでボイラー炉530を出る。この廃熱源は外部エアヒータ576を通過し加熱媒体を提供する。この煙道ガスはこの外部エアヒータをほぼ343°Fで出て、集塵器およびスクラバーを介して排気塔へ吐出される。しかし、このプロセスにおいて、この煙道ガスは一次空気流566および二次空気流568を夫々、略757°Fおよび740°Fに加熱し、高温一次空気580および加熱された二次空気582を形成する。加熱された二次空気582は、燃焼プロセスを補助し、ボイラー効率を向上させるのに要するものの略117%を以って炉530へ送られる。
略757°Fの高温一次空気580は石炭ミル524へ送られ、そこで粉砕された石炭粒子をウインドボックス528および炉530へ押し込む陽圧源が形成される。再度、このように粉砕石炭粒子526を予熱することによりボイラー効率が向上し、より小さいボイラーおよび関連装置の使用が可能となる。
より乾燥した石炭により、水分蒸発損失が少なくなるため、炎温度がより高くなり、炉530内の熱伝達プロセスが改良される。炎温度がより高いことにより、炉530の壁面への輻射熱束がより大きくなる。排出する煙道ガス506の水分量が減少しているため、炎の輻射特性が変化し、これは更に、炉530の壁面に対する輻射束に影響を与える。炎温度がより高いことにより、炉530を出る石炭灰粒子の温度が高くなり、それにより炉の汚れおよびスラグ形成が増大することになる。炉壁へのスラグの堆積は熱伝達を減少させ、炉出口での煙道ガス温度(FEGT)の上昇を生じさせる。燃料の水分が減少することによる石炭流量の減少のため、ボイラーに入る灰分の量も減少する。これによりボイラー534における固体粒子侵食が減少し、ボイラー534のメンテナンスを減少させる(例えば、ボイラーの内面上に溜まるすすの必要な除去)。
高温一次空気580の一部が熱交換器586に分岐され、これが液状媒体588を略201°Fに加熱し、この液状媒体588が流動床ドライヤー502の第2段階552に収容されているイン・ベッド熱交換器556のための熱源として使用される。この液状媒体はこの熱交換器から略160°Fで排出され、そこで熱交換器586に戻され、再加熱される。前述のように、略283°Fで熱交換器586を離れる一次空気流580aは混合ボックス578内の低温一次空気566aと一緒にされ、流動床ドライヤー502に向けられる流動化空気流582を形成する。この混合ボックスは流動化空気の温度を所望のレベルに調整させるものである。
略92°Fで、水分が若干減少されて第1の段階550から流動床ドライヤーの第2段階552へ吐出された流動化石炭粒子は、ほぼ38〜42インチの深さのベッドを形成し、これは空気流582により流動化され、イン・ベッド熱交換器556により更に加熱される。これらの石炭粒子は流動床の第2段階552の長さを走行するのにほぼ12分を要し、ついで、略118°F、水分29.5重量%の乾燥石炭516として排出される。より重要なことは、略6200BTU/lbでドライヤー502の第1段階に導入された石炭12の熱量が略7045BTU/lbに増加したことである。
工業界において、“X比”は、煙道ガス506から一次空気566および二次空気568へのエアヒータ576を横切る熱の伝達の相対的効率を表すものとして計算される。これは以下の式により表される。
PA+FD・cpPA+FD・(Tout−TinPA+FD=mflue・cpflue・(Tin−Toutflue
ここで、各燃焼用空気(すなわち、一次空気および二次空気)および煙道ガス流のそれぞれについて、mは質量流れ;cpは比熱;Tinは入口温度;Toutは出口温度である。各燃焼用空気流について(m・cp)の積は、通常、煙道ガス流についての対応する値の僅か80%であるから、これは、電力プラントについて通常の状況下では空気熱交換器を横切る煙道ガスにおける温度降下は燃焼用空気流における温度利得の僅か80%に等しいことを意味する。しかしながら、石炭の水分量を減少させることにより、従って、本発明により炉内でこの石炭製品の燃焼から生成する煙道ガスを減少させることにより、煙道ガス流506についての質量流量および比熱は減少することになり、他方、ファンルームコイル564および570を介しての一次空気流566および二次空気流568の予熱は燃焼用空気流についての質量流量を増加させることになる。これはX比を100%に向けて増加させ、それにより電力プラント操業のボイラー効率が著しく向上する。更に、本発明の原理に従ってドライヤーシステムを注意深く設計することにより、X比の値を更に、略112%に向上させることができ、それにより、ボイラー操業が電力生産効率を更に向上させるものとなる。更に、空気熱交換器およびボイラー効率についてのこの著しく向上したX比は電力プラント操業内での入手可能な廃熱源の使用を介して達成されたものであり、それにより電力プラントの操業の経済的改善が相乗効果を以って可能となる。本発明のドライヤー装置を使用する他の低温、屋外乾燥プロセスの履行については、本願と発明者並びに出願人が共通し、米国に出願されているU.S.S.N.11/107,152(2005年4月15日出願)(参照としてここに組み込まれるものとする)に開示がなされている。
本発明を使用することにより多くの利点が得られる。このプロセスによれば、多くの熱源から廃熱を得ることができる。例えば、高温凝縮器冷却水、高温煙道ガス、プロセス抽出スチームおよび乾燥プロセスで使用するため許容される広範な温度範囲で入手可能な他の熱源から廃熱を得ることができる。このプロセスは更に、ファンルーム(APH)を僅かなコストで50〜100°F加熱することにより高温凝縮器循環水廃熱を利用することができ、それにより感知可能な熱損失を少なくし、空気予熱器を出る一次並びに二次空気流580,582からの熱を抽出することができる。この熱は空気予熱交換機を使用することにより煙道ガスからも直接抽出することができる。これにより、ドライヤー空気流/石炭流比の可なりの減少、並びに必要とするドライヤーのサイズの可なりの減少をもたらすことができる。
ドライヤーは、ベッド差動およびダストコレクターファン能力を調整することにより、流動床に必要な空気供給のための現存するファンの利用が可能になるよう設計することができる。このベッドは種々の構造のダストコレクター(その幾つかがここに記載されている)を利用することができる。ここに記載した実施例では一次空気流の節減が得られる。なぜならば、より乾燥した石炭の1つの効果は、ボイラーを加熱するために要する石炭の量が少なくて済むからであり、従って、石炭を粉砕するのに要するミルの数が少なくて済み、ドライヤーに空気を供給するためミルに対し必要とする空気流も少なくて済む。
ドライヤーをバンカーの直ぐ上流で石炭処理システムに一体化させることにより、ボイラーシステムには、ミルに導入される石炭供給温度の増加による利益がもたらされる。なぜならば、石炭が高温でドライヤーを出ることになるからである。煙道ガス量の減少、ベッドドライヤーにおける滞留時間の減少、煙道ガス水分量の減少、より高い洗気(スクラビング)速度は、プラントからの水銀放出に可なりの影響をもたらすものと予想される。
APHに対する流入空気を予熱することによる利点は、APHの低温末端での熱伝達表面の温度の増加である。より高い表面温度は酸堆積速度を低下させ、その結果、目詰まりおよび腐食速度を低減させることができる。これは、ファン動力、ユニット容量およびユニット性能にプラス効果を与える。スチームタービンから抽出されたスチームの代わりに、凝縮器からの廃熱を使用しAPHに対する流入空気を予熱することは、タービンおよびユニット出力の増大並びにサイクルおよびユニット性能の改善をもたらすものとなる。APH入口での空気の温度を増加させることにより、APH空気漏れ速度の減少をもたらすものとなる。これは空気の密度が減少するからである。APH空気漏れ速度の減少は、強制通風および誘導通風ファンパワーにプラス効果を与えるものであり、これにより、ステーション・サービス使用量の減少、ネットユニット出力の増大、ユニット性能の改善をもたらされる。冷却塔を備えた電力プラントにおいて、APHに対する流入空気を予熱するのに廃熱を利用することにより、冷却塔熱能力を低減させ、冷却塔水使用量を減少させることができる。
ここに開示したプロセスを使用して石炭を乾燥させることにより、ボイラーシステムでの水損失を低減させ、より高いボイラー効率がもたらされる。ボイラーシステムにおいて感知可能なガスの損失を低減することにより、より高いボイラー効率がもたらされる。更に、煙道ガス量を減少することにより、二酸化炭素、硫黄酸化物、水銀、粒状物質および窒素酸化物の放出をパーメガワット(MW)ベースで低減させることができる。更に、石炭導管の侵食(例えば、石炭、粒状物および空気による導管の侵食)の低減、微粉砕メンテナンスの低減、装置を操作するのに要する補助動力の低減によるユニット容量の増大、灰分およびスクラバー・スラッジ量の低減、プラントによる水使用量(スチームタービンサイクルから先に捕捉された水は影響されない)の低減、空気予熱器低温端部の汚れおよび腐食の低減、煙道ガスダクトの侵食の低減、洗気された煙道ガスの%の増加がもたらされる。このベッドドライヤーには、スクラバー(より大きい密度の粒子を分離させる装置)を装着させ、それにより汚染物を除去し、石炭の燃焼前処理を行うようにすることもできる。温度レベルおよび構造設計について多種多様な構成を、本発明との関連で利用し、他の供給原料および燃料を同じく処理することができる。
ApH−高温凝縮器冷却水の組合せ構造は、石炭乾燥のため、より小さく、より効率的なベッドを可能にする。スチームタービンサイクルからのプロセス熱を利用する現行のシステムは、より大きいベッドを必要とする。本発明では物質の分離が行われる。それにより乾燥効率の増大が可能となる。本発明の構成は、静的(流動化)ベッドドライヤー又は固定ベッドドライヤーとの関連で使用することができる。2段階ドライヤーにおいて、第1段階と、第2段階との間の相対的速度差を調整することができる。種々の温度勾配、種々の段階での熱範囲の柔軟性を適当に選択して、所望の結果を最大にすることができる。多段流動床構造において、非流動化物質の分離、再燃焼、酸素制御が行われる。第1段階において(1実施例において、ドライヤー分配表面積の20%を占める)、より多くの空気流、水銀および硫黄濃度が引出される。2段階ベッドドライヤーは、より小さいシステムとすることができるから、必要とするファンパワーも小さく、電力消費を著しく節減することができる。石炭乾燥において、ファン馬力について可なり経済的ファクターが要求されるに過ぎない。本発明を洗気ボックスと組合せることができる。このシステムは更に、NO制御のための水ひ、又は水銀制御のための炭素注入を提供する。
システムの観点から見て、石炭取扱いコンベヤーおよびクラッシャーの疲労、裂けおよびメンテナンスが少なくなり、灰分の量が減少し、侵食も低減することになる。石炭の粉砕が容易になり、従って、ミルでより完全な乾燥が可能で、ラインの目詰まりも少なく、必要とする一次空気も少なくて済み、一次空気の速度を遅くすることができる。必要とするステーション・サービス動力(すなわち、補助動力)も軽減され、プラント能力も増大することができ、スクラビングおよびエミッション(emissions)も改善される。
乾燥粉砕石炭526を燃焼させる炉530から離れる煙道ガス506の流量は湿潤粉砕石炭と比較して小さい。更に、煙道ガス506の比熱は乾燥粉砕石炭526中のより低い水分量のため、比較的小さい。その結果、煙道ガス506の熱エネルギーは減少し、必要とする環境処理装置は小さくて済む。煙道ガス506に比較的小さい流量は更に、対流熱伝達の速度の低減をもたらす。従って、より乾燥した燃料でのFEGTの増大にも拘わらず、より小さい熱がボイラー534内で加工流体(水又はスチーム、図示しない)に伝達される。固定熱伝達構造を有するボイラーの場合、高温再加熱スチーム(循環リサイクルプロセススチーム)の温度は、より湿潤な燃料を用いた操業と比較して低くてよい。高温再加熱スチームの温度の或る程度の低下は、再加熱器(図示しない)の表面積を増大させたり、あるいは、バーナーの傾き(ボイラーに適用される熱の角度)を上げたりするなどボイラー操作条件を変更させたり、あるいはより高いレベルの過剰空気で操作するなどして修正することができる。新規なボイラーとして、煙道ガス506が減少した流量で伝達路(炉を通る煙道ガスの排出路)を通過するよう設計し、正常な操作条件で所望のスチーム温度を達成できるようにすることができる。これにより、更にサイズを減少させ、建設コストを節減することができる。
より乾燥した石炭を燃焼させることにより、強制通風(FD)、誘導通風(ID)および一次空気(PA)ファンパワーの夫々の減少並びにミル動力の減少のため、ステーション・サービス・パワーは減少することになる。より低い石炭流量、より低い空気流要求量およびより乾燥した石炭を燃焼させることにより生じるより低い煙道ガス流量の組合せによりボイラーシステムの効率並びにユニット加熱速度の改善がもたらされるであろう。これは主として、排気塔損失の低減並びにミルおよびファン動力の低減に起因するものである。この性能の改善により、既存の装置でプラント能力を増大させることが可能となる。石炭燃焼エネルギー使用プラントで一般に使用されている最終過程環境制御システム(スクラバー、電気集塵器および水銀捕捉装置)の性能は、より乾燥した石炭を使用することにより改善されるであろう。なぜならば、煙道ガス流量が減少し、滞留時間が増加するからである。
より乾燥した石炭を使用することにより、更に、好ましくない放出を減少させるプラス効果がある。必要とする石炭流量の低減は、灰分、CO,SOおよび粒状物質の大量放出の減少に直接つながるものである。一次空気はNOに影響を与える。より乾燥した石炭を使用することにより、一次空気の流量が湿潤石炭の場合と比較して低くなる。これにより、NO放出の減少が達成される。なぜならば、ドライヤーの前部での燃焼用空気の設定について柔軟性が得られるからである。
ウェット・スクラバーを備えた電力ユニットにおいて、より乾燥した石炭を燃焼することからもたらされる水銀放出を、空気予熱器ガス排出温度の低減により減少させることができる。これは、元素状水銀生成に代って、HgOおよびHgClの形成が優先されるからである。これら水銀酸化物の形は水溶性であり、従って、スクラバーにより除去することができる。更に、煙道ガスの水分は、水溶性形への水銀酸化を抑制する。燃料の水分を減少することにより、煙道ガスの水分量を低減することができ、それにより水溶性形への水銀酸化が促進される。従って、より乾燥した石炭を用いることにより、水銀の放出が、より湿った石炭を使用する場合と比較して、低減されることになる。本願と発明者並びに出願人が共通し、本願と同一日に米国に出願されている米国一部継続出願、U.S.S.N.11/107,153(2005年4月15日出願) (参照としてここに組み込まれるものとする)に、石炭からの硫黄、灰分、水銀および他の好ましくない成分を除去するためのドライヤーの使用について、より詳細な説明がなされている。
石炭がこのシステムの限られた部分に搬送される際において、石炭の水分量の低いことによりもたらされる利点は次の通りである。すなわち、より乾燥した石炭は粉砕し易く、同じ粉砕サイズ(石炭粉末度)を達成するのに要するミル動力が小さくて済むこと;ミル出口温度が高くなること(ミル出口での石炭/一次空気混合物の温度);および石炭を炉530へ搬送する石炭パイプ中での石炭の良好な搬送性(目詰まりが少ない)が得られることである。更に、石炭の乾燥および搬送に要する一次空気流580は少なくて済む。一次空気流の速度が低いことは、石炭ミル524、石炭パイプ、バーナーおよび関連する装置での侵食に対し、有意なプラス効果がある。これにより、石炭パイプおよびミルのメンテナンスコスト(これは亜炭燃焼プラントについては非常に高い)を低減することが可能となる。
より乾燥した石炭を用いた場合、炉530内の炎温度が、低い水分蒸発損失のため、より高くなり、熱伝達プロセスが改善される。このより高い炎温度により、炉530の壁面への輻射熱束がより大きくなる。排出する煙道ガス506の水分量が減少しているため、炎の輻射特性が変化し、これは更に、炉530の壁面に対する輻射束に影響を与える。炎温度がより高いことにより、炉530を出る石炭灰粒子の温度が高くなり、それにより炉の汚れおよびスラグ形成が増大することになる。炉壁へのスラグの堆積は熱伝達を減少させ、炉出口での煙道ガス温度の上昇を生じさせる。燃料の水分が減少することによる石炭流量の減少のため、ボイラーに入る灰分の量も減少する。これによりボイラー534における固体粒子侵食が減少し、ボイラー534のメンテナンスを減少させる(例えば、ボイラーの内面上に溜まるすすの除去)。
乾燥粉砕石炭526を燃焼させる炉530から離れる煙道ガス506の流量は湿潤粉砕石炭と比較して小さい。より低い煙道ガス流量は環境制御装置のサイズを小さくすることを可能にする。更に、煙道ガス506の比熱は乾燥粉砕石炭526中のより低い水分量のため、比較的小さい。その結果、煙道ガス506の熱エネルギーは減少する。煙道ガス506の比較的小さい流量は更に、対流熱伝達の速度の低減をもたらす。従って、より乾燥した燃料でのFEGTの増大にも拘わらず、より小さい熱がボイラーシステムの伝達路内で加工流体(水又はスチーム)に伝達される。
経済的理由により、石炭の完全な乾燥は必要とせず、且つ、推奨されない。なぜならば、総燃料水分量の一部の除去で十分であるからである。除去される水分の最適分量は、現場特異的条件(例えば、石炭のタイプ、その特性)、ボイラーの設計、商業的取合せ(例えば、他の動力ステーションへの乾燥燃料の販売)に依存して決定される。重要なことは、石炭に十分な水分を残し、それにより主スチームへの熱伝達のための必要な質量流を提供すること、又は発電プラント内のスチーム流を再加熱することである。さもなければ、タービンの駆動のためボイラーにより生産されるスチーム量が不十分となるであろう。プロセス廃熱は好ましくは、排他的ではないが、イン・ベッド熱交換器での使用のため、加熱及び/又は流動化(乾燥、流動化用空気582)のために使用される。図示のように、この熱は、1又はそれ以上の段階で直接的又は間接的に供給することができる。
前述のように、第1の流動化ドライヤーベッド段階254のディストリビュータ・プレート180のトラフ190内に収容されているねじ錐194(図7−8および15参照)は一般にベッドの底部に横たわっている高密度、非流動化アンダーカット石炭粒子を、ドライヤーベッドの一側に向けて水平方向に移送するようにしている。このようなアンダーカット物質は、ドライヤーを定期的に停止させアンダーカット物質を除去することが必要となるまで、ドライヤーの一側に単に蓄積させたままとしてもよい。但し、流動化石炭粒子をドライヤーベッドの排出端へ向けて総体的搬送流を生じさせることは、このようなねじ錐を有しないドライヤーと比較して改善をもたらすものである。流動床ドライヤーの好ましい実施例ではしかしながら、ドライヤーの操業の間において流動化ドライヤーベッド領域からアンダーカット粒子のこの蓄積を自動的に除去するためのスクラバーアッセンブリーが組み込まれており、それによりドライヤーの連続的操業を妨害するこのようなドライヤーベッド清浄化メンテナンスの必要性を少なくしている。このような非流動化アンダーカット粒子を自動的に除去することにより、これらアンダーカット粒子を、その組成および工業用電力プラントでの必要性に応じて別の石炭プロセス流として取扱うことができる。例えば、これら粒子を燃焼のためボイラー炉へ移送すること;これら粒子を処理して、アンダーカット粒子内に捕捉されている付加的微粒を除去すること;アンダーカット粒子を処理して、硫黄元素、灰分又は水銀などの好ましくない成分を除去すること;又はアンダーカット粒子を適当な埋立て内に処分することなどである。
本発明のスクラバーアッセンブリー600の1実施例が図25aおよび図25bに切欠図として示されている。このスクラバーアッセンブリー600は、側壁602と、端部壁面604と、底部606と、上面608(図示しない)とを有するボックス状外囲器からなっている。このスクラバーアッセンブリー600はドライヤー250の側壁に、アンダーカット排出ポート610を囲むようにして取着され、このアンダーカット排出ポート610を介してねじ錐194の一部が延出している。なお、アンダーカット石炭粒子を水平方向に移送し得る他の適当な装置をこのねじ錐に代えることもできることに留意すべきである。その例としては、ベルト、ラム、ドラッグチェーンなどが含まれる。
ねじ錐194は、流動床の底部近傍に横たわるアンダーカット粒子を、流動床を横切り、アンダーカット排出ポート610を通って、スクラバーアッセンブリー600内に移動させ、そこに流動床から別に離して蓄積させることができる。これはアンダーカット粒子を除去するためにドライヤーの操作を停止させる必要性をなくさせるものとなる。このスクラバーアッセンブリー内に収容されたアンダーカット粒子が十分に蓄積されたとき、若しくは、その他の目的のため必要となったとき、端部壁面604のゲート612が開放され、この蓄積されたアンダーカット粒子は端部壁面内の出口を介して排出される。この場合、これらのアンダーカット粒子はねじ錐194により加えられるアンダーカット粒子に対する陽圧により、若しくは、他の適当な機械的搬送手段により押出される。ゲート612もタイマー回路により操作させ、定期的スケジュールで開口させ、蓄積したアンダーカット粒子を排出させることも可能である。
スクラバーボックス600の好ましい例が図26に示されている。この場合、ディストリビュータ・プレート620が、図25の実施例の中実床パネル606に置換されている。この場合、高温流動化空気206の下方流がディストリビュータ・プレート620内の複数の孔622を通って上に向けて通過しスクラバーアッセンブリー内に収容されているアンダーカット流を流動化するようになっている。もちろん、アンダーカット粒子はその大きい比重のため流動床の底部近傍に滞留するが、アンダーカット粒子内に捕捉された水ひされた微粉は流動床の頂部に向って上昇し、入口624を介して流動化ドライヤーベッド内に吸い込まれる(熱交換器コイル280が図26に示すこの孔を介して示されている)。このようにして、アンダーカット粒子流は更に図26のスクラバーアッセンブリー600内にて処理され、水ひされた微粉が除去され、更なる処理のため、生産的使用のため、又は処分のために純粋なアンダーカット粒子流として残される。
スクラバーアッセンブリーの更に他の例630が図27〜29に示されている。これは流動床ドライヤー250により生じたアンダーカット粒子を大量に取扱うため、2つのスクラバーサブアッセンブリー632および634から構成されている。図28により明瞭に示すように、ねじ錐194は出入り場636を介して延出している。アンダーカット石炭粒子はねじ錐194を介してこの出入り場636へ搬送され、ついで、収集チャンバー638および640内に導入される。なお、これら収集チャンバー638および640はそれぞれゲート642および644で、若しくは他の適当なタイプのフロー制御手段により終わっている。いったん、アンダーカット粒子の所定量が収集チャンバー638および640内に蓄積されると、若しくは、所定時間が経過すると、ゲート642および644が開放され、アンダーカット粒子はそれぞれシュート646および648内に排出される。アンダーカット粒子はシュート646および648の底部の出口650および652を介して重力により他の貯蔵容器又は搬送手段に落下し、更なる使用、更なる処理又は処分に供される。
上述のように、ディストリビュータ・プレート654および656を収集チャンバー638および640内に収納し(図30参照)、これらディストリビュータ・プレート内の孔658および660を通過する流動用空気流によりアンダーカット粒子を流動化させ、密度のより大きいアンダーカット粒子内に捕捉されている水ひ微粒を分離させる。ゲート642および644がいったん開放されると、水ひされた微粉は孔660および662を介してシュート646および648の頂部に上昇し、適当な機械的手段により流動床ドライヤー250へと搬送され、戻される。アンダーカット粒子は前述のように、シュート646および648の底部を介して落下する。
ゲート642および644は収集チャンバー638および640に枢着させることができる。但しこれらゲートはスライド式に配置させてもよいし、あるいは上方向に枢動するようにしたり、下方向に枢動するようにしたり、横方向に枢動するようにしたり、その他、適当に配置させることができる。更に、多重ゲートを収集チャンバーと操作自在に関連させアンダーカット石炭粒子のそこからの排出速度を増大させてもよい。
スクラバーアッセンブリー600によりドライヤー250から分離されたアンダーカット粒子の使用は、その組成に依存する。もし、これらのアンダーカット粒子が許容レベルの硫黄元素、灰分又は水銀などの好ましくない成分を含むものであれば、これらのアンダーカット粒子は燃焼のため炉ボイラーへ搬送することができる。なぜならば、これらのアンダーカット粒子は望ましい熱量を有するからである。もし、これらアンダーカット粒子に好ましくない成分が許容範囲を超えて多く含まれている場合は、これらアンダーカット粒子を更に処理し好ましくない成分の一部又は全部を除去するようにする。これについては、本願と発明者並びに出願人が共通し、本願と同一日に米国に出願されている米国一部継続出願、U.S.S.N.11/107,152;11/107,153(双方とも、2005年4月15日出願)(ここに組み込まれるものとする)に詳細に記述されている。もし、これらアンダーカット粒子に含まれている好ましくない成分のレベルが高過ぎて更なる処理でも実行可能に減少できない場合に限って、そのアンダーカット粒子を埋立てで処分する。なぜならば、これはアンダーカット粒子に含まれている望ましい熱量を無駄にすることになるからである。このように、本発明のスクラバーアッセンブリー600は、アンダーカット粒子流を自動的に流動床から除去しドライヤーの効率的および連続的操業を向上させるだけでなく、更に、これらアンダーカット粒子を更に処理し、発電プラント又は他の工業用プラントの操業に生産的に活用することを可能にする。
以下の実施例は本発明の一部である低温石炭ドライヤーを説明するものである。
実施例1−亜炭の熱量の改良に対する水分減少の作用
石炭テスト燃焼を、Great River Energy‘s Coal Creek Unit 2(ノース・ダコタ)で行い、ユニット操作に対する作用を判定した。屋外備蓄石炭乾燥システムを用いて亜炭をこのテストのために乾燥させた。その結果を図30に示す。
ここに明示されているように、平均して、石炭水分が37.5%から31.4%に6.1%減少された。これらの結果は図30に示すように、理論予想値によく合致していた。更に重要なことは、亜炭の水分量の6%の減少は、燃焼させたとき、石炭の正味ユニット加熱速度においてほぼ2.8%の改善につながったことであり、他方、亜炭について、水分量の8%の減少は、正味ユニット加熱速度においてほぼ3.6%の改善につながったことである。これは、石炭の乾燥が実際にその熱量を増加させることを実証するものである。
実施例2−石炭組成に対する水分減少の作用
PRB石炭および亜炭サンプルを化学分析および水分分析し、その元素および水分組成を判定した。その結果を下記表1に示す。ここに見られるように、亜炭サンプルは平均で、34.03wt%の炭素、10.97wt%の酸素、12.30wt%のフライアッシュ、0.51wt%の硫黄、38.50wt%の水分を示した。他方、PRB亜瀝青炭サンプルは平均で、49.22wt%の炭素、10.91wt%の酸素、5.28wt%のフライアッシュ、0.35wt%の硫黄、30.00wt%の水分を示した。
これらの亜炭およびPRB石炭についての“受入れられたまま”の値を用いて“極限分析”を行い、0%水分および0%灰分(水分および灰分無し)、20%水分レベルと仮定して、これら元素組成値についての修正値を計算した。これらについても表1に示す。表1に示すように、石炭サンプルの化学組成および水分レベルは可なり変化した。より具体的には、20%水分の場合は、亜炭およびPRB石炭サンプルは炭素量が夫々、44.27wt%および56.25wt%と大きく増加した。それと共に、酸素量も14.27wt%および12.47wt%と若干増加した。硫黄およびフライアッシュ成分も若干増加下(絶対ベースに基づいていないが?)。同じく重要なことは、亜炭の熱量(HHV)は6,406BTU/lbから8,333BTU/lbに増加した。他方、PRB石炭についてのHHV値は8,348BTU/lbから9,541BTU/lbに増加した。
Figure 2008516182
実施例3−石炭熱量に対する水分レベルの作用
表1に示す組成値を用い、570MW電力プラントが825°Fの煙道ガスを放出するものと仮定して、極限分析計算を行い、5%ないし40%の異なる水分レベルでのこれらの石炭サンプルについてHHV熱量を予測した。その結果を図31に示す。ここに明示されているように、HHV値と水分レベルとの間に直線関係があり、HHV値が高いほど、水分レベルが低くなる。より具体的には、PRB石炭サンプルは5%水分量で11,300BTU/lbのHHV値を示し、20%水分量では9,541BTU/lbであり、30%水分量では僅か8,400BTU/lbであった。他方、亜炭サンプルは10%水分量で9,400BTU/lbのHHV値を示し、20%水分量では8,333BTU/lbであり、40%水分量では僅か6,200BTU/lbであった。このことは、ボイラー炉で燃焼させる前に、石炭を乾燥することによりボイラー効率が向上することを示唆するものである。更に、ボイラー内で同じ量の熱を生成させるのに要する石炭の量を少なくすることができる。
実施例4−パイロットドライヤーによる石炭乾燥結果
グレート・リバー・エナジー社(Underwood, North Dakota)により建設されたパイロット流動床石炭ドライヤーで、2003年の秋、2004年の夏の間において、200トンを超える亜炭が乾燥された。このドライヤーの能力は2トン/時間であり、低温廃熱を使用してノース・ダコタ亜炭を乾燥する経済性を判定したり、あるいは流動床の比重分離機能を使用して水銀、灰分および硫黄などの不純物の濃縮を図る有効性を判定したりすることができるよう設計されていた。
ドライヤーを出入りする石炭流としては、原料石炭供給物、処理された石炭流、水ひ微粉およびアンダーカットが含まれていた。テストの間、石炭サンプルがこれらの流れから採取され、水分、熱量、硫黄、灰分および水銀についての分析が行われた。サンプルの或るものについてはサイズ測定が行われ、種々のサイズ分について更なる分析が行われた。
パイロット石炭ドライヤーは、種々の操業条件下で乾燥速度の実験的判定が可能なように機器を備えさせた。データ収集システムにより1分ベースでドライヤー機器の記録を可能にさせた。設置した機器は、このシステムについて質量およびエネルギーバランス計算を可能にするのに十分なものであった。
このパイロットドライヤーの主な構成部材は、石炭用篩、石炭搬送装置、貯蔵バンカー、流動床ドライヤー、空気吐出・加熱システム、イン・ベッド熱交換器、環境制御装置(ダストコレクター)、計器、および制御/データ取得システムであった(図32参照)。ねじ錐は石炭をドライヤーに供給したり、製品をドライヤーから取り出すのに使用した。羽根フィーダーは供給速度を制御したり、ドライヤーを出入りする石炭流にエア・ロックを提供するのに使用した。石炭バーナー上のロードセルは流量およびドライヤーへの総石炭投入量を提供させるのに使用した。アンダーカットおよびダスト(collector elutriation)は運搬箱(複数)に集められ、これら運搬箱はテストの前および後に計量した。産出製品流を、スケールを備えたグラビティー・トレーラに集めた。この石炭供給システムは、1/4インチマイナスの石炭を8000lbs/hrでドライヤーに供給するよう設計されていた。空気供給システムは6000SCFMを40インチの水で供給するよう設計されていた。空気加熱コイルは438,000BTU/hrを入力し、ベッドコイルは約250,000BTU/hrを入力するものであった。これは毎時約655ポンドの水を除去するのに十分な熱量および空気流であった。
典型的なテストにおいて、石炭バンカーに18,000ポンドの1/4インチ以下のサイズの石炭を充填した。運搬箱を空にし、グラビティー・トレーラのスケールの読みを記録した。原料の石炭サンプルをバンカーへの充填の間、又はテストの間に、ダストコレクター、アンダーカットおよびグラビティー・トレーラと同じ時間間隔(通常、定常状態に達した後、30分毎)で集めた。ついで、このダストコレクターおよび全てのねじ錐並びにエアロックをスタートさせた。供給エアファンをスタートさせ、5000scfmに設定した。ついで、ドライヤーへの石炭供給をスタートさせ、ドライヤーを満たすため高速で操作させた。ドライヤーにおいて、いったん、ベッドが確立したとき、空気温度を上昇させ、加熱をベッドコイルに割り当て、空気流を所望の値に調整した。ついで、これらテストを2〜3時間継続させた。1つのテストは8時間継続させた。テストの後、運搬箱を計量し、グラビティー・トレーラのスケールの読みを記録した。このテストからの計器の読みをエクセル・スプレッド(excel spread)・シートに移し、石炭サンプルを分析のため実験室へ運んだ。ついで、運搬箱およびグラビティー・トレーラを空にし、次のテストのための準備を行った。
2003年の秋、150トンの亜炭を、39の異なるテストにおいて、23.5ft2の分配面積を有する単一段パイロットドライヤーに通過させた。石炭は流動床内に3000〜5000ポンド/時間の流量で供給した。空気流は、4400scfm(3.1ft/sec)から5400scfm(3.8ft/sec)に変化させた。石炭中の水分減少は、ドライヤーへの供給速度および熱入力の関数である。第1パイロットモジュールは、200°Fの設計水温で毎時間、約655ポンドの水を除去する能力を有していた。石炭を83.3lbs/minで供給した場合、水除去速度は0.13lbs / lb石炭となることが期待される。
2004年の夏、ドライヤーを2段階のものに変更し、より大きいベッドコイルを設置した。ドライヤーモジュールを変更した後、そのドライヤーの能力は、約750,000BTU/hrに増加し、水の除去速度は1100lbs/hrとなった。この新たなモジュールでは更なる50トンの石炭が乾燥された。この変更モジュールでは更に、第1段階からのアンダーカット流の収集が可能であった。このアンダーカットは非流動化物質であり、第1段階の底部から除去された。これは主として、オーバーサイズで、高密度の物質からなり、これらは第1段階で比重分離された。異なる入口流および出口流についての物質、温度および熱バランスを表2〜4に記載する。総ディストリビュータ・プレートの面積は22.5ft2であった。
Figure 2008516182
Figure 2008516182
ここに示すように、水分量は、供給石炭の31.5%から石炭製品(GT)流の24.5%に減少した。このように、このパイロットドライヤーはノース・ダコタ亜炭を電力プラントからの低温廃熱を使用して確実、且つ、経済的に乾燥することができることが実証された。
表4はこのドライヤーでの、供給流、水ひ流、アンダーカット流および製品流の石炭の品質を示している。このデータは、水ひ流は水銀および灰分が多く、アンダーカット流は水銀および硫黄が多く、製品流では、熱量、水銀、灰分およびSO/mbtusについての可なりの改善がなされたことを示している。この水ひ流は主に、40メッシュ未満のものからなり、アンダーカット流は8メッシュ以上のものからなっていた。
Figure 2008516182
従って、テスト44では、製品流において、水銀および硫黄を夫々、40%および15%減少させた。
ベッド温度の時間的変化をベッドの6箇所で測定したもの、および出口空気温度が図34に示されている。この温度情報は石炭の水分量についての情報(石炭サンプルから得られたもの)と共に、ドライヤーについての質量およびエネルギーバランスを閉じ、石炭から除去された水分の量を判定するのに使用される。
石炭サンプルから判定され、乾燥石炭の1ポンドあたりの石炭水分量(ポンド)として表された供給流および製品流中の水分量が図35に示されている。この結果は、入口石炭水分は0.40ないし0.60lbHO/lb乾燥石炭の範囲で変っていたこと(ウェット石炭ベースで28.5ないし37.5%)を示し、製品流では水分が0.20ないし0.40lbHO/lb乾燥石炭の範囲で変ったこと(ウェット石炭ベースで16.5ないし28.5%)を示している。言い換えれば、低温、流動床プロセスは、略30分の滞留時間で略10%の水分を除去するのに有効であった。高温流動化空気又はより大きい内蔵熱交換器熱入力は水分除去速度の増大をもたらした。供給流および製品流について得た無水分熱量の値は、評価し得るほどの炭素酸化および揮発分除去が乾燥プロセスの間において生じなかったことを示すものである。
この乾燥プロセスの間において石炭から除去された水分量は4つの方法で判定した。すなわち、ドライヤーについての総質量バランス、空気水分バランス、石炭水分バランスおよびドライヤーについての総エネルギーバランスである。総エネルギーバランス法は、ドライヤーを出入りする熱流の均衡、例えば、イン・ベッド熱交換器による熱入力およびドライヤーを横切る空気および石炭の感知し得る熱の変化の均衡、並びに温度差が石炭内の水分を蒸発させるのに要した熱量を表すものとする仮定に基づくものである。環境への損失は推量されない。空気水分バランス法は空気流量および入口および出口空気の湿度の測定に基づくものである。蒸発した石炭水分の量は、入口および出口空気流の比湿度の差、並びに空気流量から計算される。同様に、石炭水分バランス法は、供給石炭流および製品石炭流に測定された水分およびこれらの流れの流量に基づくものである。総質量バランスのアプローチは、入力原料石炭流と、出力製品流との間の質量の差に基づくものであり、この場合、ベッド内に残された物質、石炭サンプルおよび1%洩れ率について修正がなされる。結果としての差は石炭から除去された水であると推定された。
図36に示した計算の結果は、4つの異なる方法により計算された石炭水分除去について近似する一致が得られたことを示している。
図37は、改良されたパイロットドライヤーを使用した7つのテストについてのアンダーカット製品の構成を示している。テスト41では、48%の硫黄および水銀、僅か23%のbtu、25%のウエイト(weight)を含むものを用いたもので最良の結果が得られた。モジュール4でのエア・ジグ(air jig)テストからの結果を適用することにより、水銀の48%の内から37%、硫黄の48%の内から18%、27%、BTU(損失1.6%)の23%から13%および7.1%を除去できると予想された。
上記した明細書および図面は、本発明の熱処理装置の構造および操作について完全な記述を提供するものである。しかし、本発明は他の種々の組合せ、変更、実施例、環境での使用が、本発明の趣旨、範囲を逸脱することなく可能である。例えば、直接的又は間接的熱源、流動化床又は非流動化床、単段又は多段などの任意の組合せで本発明を利用することができる。更に、本発明で記載した乾燥アプローチは、ユーテリティー用又は工業用ボイラーで燃焼される石炭の品質の向上に限定されるものではなく、ガラス、アルミニウム、パルプ、紙、その他の工業で使用される粒状物質の乾燥にも適用することができる。例えば、ガラス工業で原料として使用される砂を、ガラス炉へ供給される前に、炉の排気塔から出る煙道ガスから得られる廃熱を使用する流動床ドライヤーにより乾燥させたり、予熱したりすることができる。これはガラス製造プロセスの熱効率を改良させるものとなるであろう。更に、本発明はアミンのスクラバー再生にも使用することができる。
他の実施例として、流動床ドライヤーをアルミニウム製造での焼炉として使用することもできる。原料ボーキサイト鉱からアルミニウムを精製するため、鉱石を破砕し、必要に応じて篩にかけ、石などの大きい不純物を除去する。この粉砕したボーキサイトはついで、蒸解がま内にて加熱苛性ソーダ溶液と混合させる。これにより鉱石からアルミナ水和物が溶解することになる。更に、デカンテーションおよびろ過によりレッドマッド残渣を除去したのち、苛性アルカリ溶液がパイプで巨大なタンク(集塵器と呼ばれる)へ送られ、ここでアルミナ水和物が結晶化される。この水和物はついで、ろ過され、焼炉へ送られ、乾燥され、更に、非常に高い温度下で、アルミナとして知られる微細白色粉に変形される。本発明は、このようなプロセスでの焼炉として使用することができる。
説明のため、更に他の実施例として、廃熱源をトマト又は他の作物の生育に使用される温室に適用することができる。従って、ここに開示した特定の形態に本発明が制限されることを意図したものではない。
発電のための石炭駆動電力プラントの操業を簡略して示す模式図。 煙道ガスおよびスチームタービンの廃熱流を利用してボイラー効率を高めるようにした改善された石炭駆動電力プラントを示す模式図。 本発明の流動床ドライヤー並びにそれに関連する石炭および高温流動化空気を搬送するための機器を示す側面図。 本発明の単一段流動床ドライヤーを示す模式図。 本発明の流動床ドライヤーのためのディストリビューター・プレートを示す平面図。 流動床ドライヤーのためのディストリビューター・プレートの他の例を示す平面図。 図6の7-7線に沿うディストリビューター・プレートの断面図。 ねじ錐を備えた図6のディストリビューター・プレートの平面図。 石炭を乾燥並びに流動化するのに使用される流動化空気を間接的に加熱する一次熱源を利用する本発明の単一段流動床ドライヤーを示す模式図。 石炭を乾燥並びに流動化するのに使用される流動化空気を間接的に加熱するプロセス廃熱を利用する本発明の単一段流動床ドライヤーを示す模式図。 石炭を流動化するのに使用される流動化空気を加熱するプロセス廃熱(間接加熱)と、石炭を乾燥するための流動床ドライヤー内に収容されたイン・ベッド熱交換器を通って循環される高温凝縮器冷却水(直接加熱)との組合せを利用する本発明の単一段流動床ドライヤーを示す模式図。 石炭を流動化するのに使用される流動化空気を加熱するプロセス廃熱(間接加熱)と、スチームタービン・サイクルから抽出されると共に石炭を乾燥するための流動床ドライヤー内に収容されたイン・ベッド熱交換器を通って循環される高温スチーム(直接加熱)との組合せを利用する本発明の単一段流動床ドライヤーを示す模式図。 石炭を流動化するのに使用される流動化空気を加熱すると共に、石炭を乾燥するための流動床ドライヤー内に収容されたイン・ベッド熱交換器を通って循環されるトランスファー液を加熱する(間接加熱)プロセス廃熱を利用する本発明の単一段流動床ドライヤーを示す模式図。 石炭を流動化するのに使用される流動化空気を加熱すると共に、石炭を乾燥するための流動床ドライヤー内に収容されたイン・ベッド熱交換器を通って循環されるトランスファー液を加熱する(間接加熱)プラント炉排気塔からの高温煙道ガスを利用する本発明の単一段流動床ドライヤーを示す模式図。 本発明の2段流動床ドライヤーを示す模式図。 流動床ドライヤーの双方のチャンバー内の石炭を流動化するのに使用される流動化空気を加熱するためプラント操業からのプロセス廃熱(間接加熱)と、石炭を乾燥するための流動床ドライヤーの双方のチャンバー内に収容されたイン・ベッド熱交換器を通って循環される高温凝縮器冷却水とを利用する本発明の2段流動床ドライヤーを示す模式図。 ドライヤーベッド内で使用される加熱コイルの側面図。 図17の18-18線に沿う加熱コイルの断面図。 本発明の流動床ドライヤーの1段堰ゲートの側面図。 本発明の流動床ドライヤーの2段堰ゲートの側面図。 本発明の流動床ドライヤー内で使用される多孔分散管の側面図。 本発明の流動床ドライヤーの終端部を示す図。 固定床ドライヤーの1例を示す模式図。 電力プラントに組み込まれた本発明の2段流動床ドライヤーであって、高温凝縮器冷却水を使用して第1のドライヤー段階に収容された石炭を加熱すると共に、双方のドライヤー段階内で石炭を流動化するのに使用される流動化空気を加熱するようにしたものの模式図。この場合、この高温凝縮器冷却水は高温煙道ガスとの組合せで第2のドライヤー段階内の石炭を乾燥するようになっている。 流動床ドライヤーからアンダーカット粒子を除去するのに使用されるスクラバーアッセンブリーの一部切欠斜視図。 流動床ドライヤーからアンダーカット粒子を除去するのに使用されるスクラバーアッセンブリーの一部切欠斜視図。 スクラバーアッセンブリー内で粒状物質を流動化するためのディストリビューター・プレートを収容したスクラバーアッセンブリーの一部切欠斜視図。 本発明のスクラバーアッセンブリーの他の例を示す斜視図。 図27のスクラバーアッセンブリーの平面図。 図27のスクラバーアッセンブリーの一部の拡大斜視図。 減少した水分の異なるレベルにおける正味単位加熱速度の改善を示すグラフ図。 異なる水分量における亜炭およびPRBについてのHHV測定を示すグラフ図。 本発明の2段流動床パイロットドライヤーの模式図。 図32の流動床ドライヤーの異なる操業特性を示すグラフ図。 図32の流動床ドライヤーの異なる操業特性を示すグラフ図。 図32の流動床ドライヤーの異なる操業特性を示すグラフ図。 図32の流動床ドライヤーの異なる操業特性を示すグラフ図。 図32の流動床ドライヤーの異なる操業特性を示すグラフ図。
符号の説明
10 石炭駆動電力プラント
12 原料石炭
14 石炭バンカー
16 フィーダー
18 石炭ミル
20 一次空気流
25 炉
27 煙道ガス
30 二次空気流
31 水
32 ボイラー
33 スチーム
34 スチームタービン
40 低圧スチームタービン
43 発電機
45 電気
47 スチーム
50 凝縮器
52 冷却水
54 高温冷却水
56 冷却塔
60 廃水
65 変形システム
70 SAH
71 抽出スチーム
72 PAファン
74 FDファン
76 トリセクターAPH
100 流動床ドライヤー
104 コンベヤー
108 下方乾燥石炭コンベヤー
110 バケット・エレベータ
112 上方乾燥石炭コンベヤー
114 乾燥石炭バンカー
116 乾燥石炭バンカー
122 ダスト・コレクター
126 排気塔
150 流動床ドライヤー
152 容器
154 ディストリビュータ・プレート
156 流動床領域
158 充気領域
160 流動化空気
162 フリーボード領域
164 石炭入口
166 通気出口点
168 石炭
170 排出シュート
172 コンベヤー
174 せき
180 ディストリビュータ・プレート
182 穿孔プレート
184 穿孔プレート
190 スクリュートラフ
194 ねじ錐
200 ファン
202 ヒータ
204 燃焼源
206 流動化空気
208 イン・ベッド熱交換器
210 外部熱交換器
212 プロセス廃熱
222 高温凝縮器冷却水
230 流動床ドライヤー
232 高温プロセス流
240 単一容器流動床ドライヤー
242 熱伝達液
246 ポンプ
250 単一容器流動床ドライヤー
252 高温凝縮器冷却水
254 第1段階
256 第2段階
266 せき
280 加熱コイル
282 U字管コイル接続部
284 ウォーターボックス
286 入口フランジ
288 出口フランジ
290 リフト用ラグ
292 支持プレート
300 堰ゲートパネル
302 堰ゲートパネル
308 連結チェーン
310 パイプ支持体
320 堰ゲートパネル
322 堰ゲートパネル
334 ダイヤモンド形孔
336 フロップゲート
338 フロップゲート
340 空気作動シリンダー
342 空気作動シリンダー
346 排出ホッパー
350 散布用パイプ
362 ダクトパイプ
370 消火器アッセンブリー
400 固定床ドライヤー
402 外側壁部
404 内側壁部
408 円錐構造
412 石炭
414 開放頂部
416 流動化空気
420 常温乾燥用空気
422 空気対水熱交換器
426 内蔵ヒートコイル
442 高温凝縮器冷却水
500 発電プラント
502 単一容器流動床ドライヤー
504 高温凝縮器冷却水
506 高温煙道ガス
510 篩
512 再処理石炭貯蔵ビン
514 クラッシャー
516 石炭
518 コンベヤー
522 乾燥石炭貯蔵ホッパー
524 石炭ミル
526 乾燥粉砕石炭
528 ウインドボックス
530 炉
534 ボイラー
536 スチーム
538 使用済スチーム
540 凝縮器
542 低温冷却水
544 高温冷却水
546 冷却塔
550 第1の段階
552 第2の段階
554 熱交換器
558 高温凝縮器冷却水
560 外部熱交換器
562 グリコール系循環液
564 予備ファンルームコイル
566 一次空気流
568 二次空気流
570 主ファンルームコイル
572 PAファン
574 FDファン
576 外部エアヒータ
600 スクラバーアッセンブリー
602 側壁
604 端部壁面
606 底部
608 上面
610 アンダーカット排出ポート
620 ディストリビュータ・プレート
622 孔
624 入口
630 スクラバーアッセンブリー
632 スクラバーサブアッセンブリー
634 スクラバーサブアッセンブリー
636 出入り場
638 収集チャンバー
640 収集チャンバー
642 ゲート
644 ゲート
646 シュート
648 シュート
654 ディストリビュータ・プレート
656 ディストリビュータ・プレート

Claims (17)

  1. 製造操業での製品の熱処理装置であって、製品およびこの製品に適用される熱の源を受理するための容器と、該容器に操作自在に接続された熱交換器と、該熱交換器に対し設けられた熱源であって、それに含まれる熱量を前記容器に対し300°Fを超えない温度で放出させるものとを具備してなり;前記熱源に曝された容器内にて、前記製品を、所望の熱処理を達成するのに十分な温度および時間、維持するようにした熱処理装置。
  2. 前記熱源が一次熱源である請求項1記載の熱処理装置。
  3. 前記熱源が廃熱源である請求項1記載の熱処理装置。
  4. 前記廃熱源が、高温凝縮器冷却水、高温スタックガス、高温煙道ガス、使用済みプロセス流、および操作機器からの廃熱からなる群から選択されるものである請求項3記載の熱処理装置。
  5. 前記容器が流動床ドライヤーである請求項1記載の熱処理装置。
  6. 前記容器が固定床ドライヤーである請求項1記載の熱処理装置。
  7. 前記製品が石炭である請求項1記載の熱処理装置。
  8. 前記製造操業が電力プラントである請求項1記載の熱処理装置。
  9. 前記熱源により前記容器に放出される温度が200〜300°Fの範囲である請求項1記載の熱処理装置。
  10. 関連する熱交換器により前記容器に放出される少なくとも1つの付加的熱源を更に具備してなり、この関連する熱交換器に対し別のタイプの廃熱又は一次熱が提供されるようになっている請求項1記載の熱処理装置。
  11. 熱処理の間に前記容器に流動化ガス流を吐出させるため、操作自在に前記容器に接続された散布用パイプを更に具備してなり、該容器内での凝縮を抑制するようにした請求項1記載の熱処理装置。
  12. 熱処理の間により大きい比重を有する製品の一部を前記容器の離れた領域に搬送するため該容器内に収容されたコンベヤー手段を更に具備してなり、該容器内に残留する製品の熱処理を向上させるようにした請求項1記載の熱処理装置。
  13. 前記コンベヤー手段がねじ錐である請求項12記載の熱処理装置。
  14. 前記容器と操作自在に関連させたスクラバーアッセンブリーを更に具備してなり、それにより熱処理の間に前記製品の比重が大きい部分を前記コンベヤー手段が該容器の完全に外側へ移送させると同時に前記スクラバーアッセンブリー内に導入させ、この部分の製品の更なる処理、使用又は処分に供するようにした請求項12記載の熱処理装置。
  15. 前記製品の比重が大きい部分の更なる処理が、この比重が大きい部分の製品内に捕捉されている比重がより小さい残留製品部分を除去することである請求項14記載の熱処理装置。
  16. 前記製品の比重が大きい部分の更なる処理が、該製品中に含まれる少なくとも1種の好ましくない成分を処理することである請求項14記載の熱処理装置。
  17. 前記の好ましくない成分が、硫黄、灰分および水銀からなる群から選択されるものである請求項16記載の熱処理装置。
JP2007535854A 2004-10-12 2005-10-11 粒状物質の熱処理装置 Pending JP2008516182A (ja)

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US61837904P 2004-10-12 2004-10-12
US11/107,153 US7275644B2 (en) 2004-10-12 2005-04-15 Apparatus and method of separating and concentrating organic and/or non-organic material
US11/107,152 US8579999B2 (en) 2004-10-12 2005-04-15 Method of enhancing the quality of high-moisture materials using system heat sources
US11/199,743 US7540384B2 (en) 2004-10-12 2005-08-08 Apparatus and method of separating and concentrating organic and/or non-organic material
US11/199,838 US8523963B2 (en) 2004-10-12 2005-08-08 Apparatus for heat treatment of particulate materials
PCT/US2005/036233 WO2006044264A2 (en) 2004-10-12 2005-10-11 Apparatus for heat treatment of particulate materials

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008516182A true JP2008516182A (ja) 2008-05-15
JP2008516182A5 JP2008516182A5 (ja) 2011-05-19

Family

ID=36203418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007535854A Pending JP2008516182A (ja) 2004-10-12 2005-10-11 粒状物質の熱処理装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8523963B2 (ja)
EP (1) EP1814967A4 (ja)
JP (1) JP2008516182A (ja)
AU (1) AU2005296029B2 (ja)
CA (1) CA2583547A1 (ja)
WO (1) WO2006044264A2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008304171A (ja) * 2007-06-11 2008-12-18 Shokuhin Kikai Kaihatsu:Kk 乾燥装置
JP2010185141A (ja) * 2009-02-11 2010-08-26 Boeing Co:The 伝動装置に使用する硬化チタン構造物
JP2012097741A (ja) * 2010-10-26 2012-05-24 Siemens Ag 発電所のキャリヤ流体を冷却する方法、発電所、及び冷却システム
JP2014514523A (ja) * 2011-03-15 2014-06-19 ティッセンクルップ・ウーデ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 湿潤ポリマー粉体を乾燥させるための方法及び当該方法に適した装置

Families Citing this family (43)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7024800B2 (en) * 2004-07-19 2006-04-11 Earthrenew, Inc. Process and system for drying and heat treating materials
US8062410B2 (en) * 2004-10-12 2011-11-22 Great River Energy Apparatus and method of enhancing the quality of high-moisture materials and separating and concentrating organic and/or non-organic material contained therein
US8579999B2 (en) * 2004-10-12 2013-11-12 Great River Energy Method of enhancing the quality of high-moisture materials using system heat sources
US7987613B2 (en) * 2004-10-12 2011-08-02 Great River Energy Control system for particulate material drying apparatus and process
US8021445B2 (en) 2008-07-09 2011-09-20 Skye Energy Holdings, Inc. Upgrading carbonaceous materials
AU2009282426B2 (en) * 2008-08-12 2015-05-07 Schwing Bioset Closed loop drying system and method
WO2010062359A1 (en) * 2008-10-31 2010-06-03 Shivvers Steve D High efficiency drier
US8617271B2 (en) 2008-12-11 2013-12-31 General Electric Company Method of retrofitting a coal gasifier
US8574329B2 (en) * 2008-12-11 2013-11-05 General Electric Company Method of operating a gasifier
JP5461100B2 (ja) * 2009-02-27 2014-04-02 三菱重工業株式会社 低品位炭を燃料とする火力発電プラント
WO2010135744A1 (en) 2009-05-22 2010-11-25 The University Of Wyoming Research Corporation Efficient low rank coal gasification, combustion, and processing systems and methods
BRPI0904780B1 (pt) * 2009-09-17 2017-05-30 Petrocoque S/A Indústria e Comércio aperfeiçoamentos nos meios de alimentação de um forno rotativo utilizado para calcinação de coque verde de petróleo
GB201020001D0 (en) * 2010-11-25 2011-01-12 Doosan Power Systems Ltd Low rank coal processing apparatus and method
DE102011001031A1 (de) * 2011-03-02 2012-09-06 Babcock Borsig Steinmüller Gmbh Wirbelschicht-Trockneranordnung
US8621779B1 (en) 2011-03-07 2014-01-07 Barry Howard Greenhouse utilizing waste heat source
JP5848014B2 (ja) * 2011-03-22 2016-01-27 三菱重工業株式会社 流動層乾燥装置
JP5822504B2 (ja) * 2011-03-31 2015-11-24 三菱重工業株式会社 流動層乾燥設備
JP5738037B2 (ja) * 2011-03-29 2015-06-17 三菱重工業株式会社 流動層乾燥装置
JP5693326B2 (ja) * 2011-03-29 2015-04-01 三菱重工業株式会社 流動層乾燥装置
AU2012233947B2 (en) * 2011-03-29 2015-06-18 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Fluid bed drying apparatus and fluid bed drying facility
US9127227B2 (en) 2011-09-16 2015-09-08 Astec, Inc. Method and apparatus for processing biomass material
DE102012204210A1 (de) * 2012-03-16 2013-09-19 Siemens Aktiengesellschaft Dampfkraftwerkintegrierte Hochtemperatur-Batterie
US9562204B2 (en) 2012-09-14 2017-02-07 Astec, Inc. Method and apparatus for pelletizing blends of biomass materials for use as fuel
DK2912150T3 (da) * 2012-10-25 2017-11-06 Astec Inc Fremgangsmåde og indretning til pelletering af blandinger af biomassematerialer til anvendelse som brændstof
CA2894864A1 (en) * 2012-12-17 2014-06-26 Conocophillips Company Heating for indirect boiling
RU2534763C1 (ru) * 2013-04-16 2014-12-10 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Тамбовский государственный технический университет" ФГБОУ ВПО ТГТУ Сушилка периодического действия для гранулированных полимерных материалов с адаптивным объемом сушильной камеры
US9874346B2 (en) * 2013-10-03 2018-01-23 The Babcock & Wilcox Company Advanced ultra supercritical steam generator
US10094615B2 (en) 2014-05-28 2018-10-09 Gregory Howard O'Gary Bin system and method of regulating particulate flow from bins
US10730012B2 (en) 2014-07-25 2020-08-04 Chemical and Metal Technologies LLC Extraction of target materials using CZTS sorbent
US10500539B2 (en) 2014-07-25 2019-12-10 Chemical and Metal Technologies LLC Emissions control system with CZTS sorbents, CZTS-based alloy sorbents, and/or carbon-based sorbents and method of use
WO2016014981A1 (en) 2014-07-25 2016-01-28 Chemical and Metal Technologies LLC Emissions contaminant capture and collection device and method of use
US10888836B2 (en) 2014-07-25 2021-01-12 Chemical and Metal Technologies LLC Extraction of target materials using CZTS sorbent
US10500569B2 (en) 2014-07-25 2019-12-10 Chemical and Metal Technologies LLC Emissions control system including capability to clean and/or rejuvenate CZTS sorbents, CZTS-alloy sorbents, and/or CZTS-mixture sorbents, and method of use
US10500563B2 (en) 2014-07-25 2019-12-10 Chemical and Metal Technologies LLC Emissions control system including capability to clean and/or rejuvenate carbon-based sorbents and method of use
EP3098509A1 (en) * 2015-05-26 2016-11-30 Alstom Technology Ltd Lignite drying in a lignite fired power plant with a heat pump
CN104990396B (zh) * 2015-08-05 2017-05-31 华北理工大学 利用电厂余热进行褐煤干燥和水回收的系统
US11215360B2 (en) * 2015-08-18 2022-01-04 Glock Ökoenergie Gmbh Method and device for drying wood chips
CN105509418A (zh) * 2016-01-26 2016-04-20 阜阳市格林机械有限责任公司 一种移动式粮食烘干机
KR101970763B1 (ko) * 2016-06-10 2019-05-03 주식회사 경동나비엔 공기조화기의 동파방지장치 및 제어방법
EP3564609A1 (en) * 2018-05-02 2019-11-06 Spx Flow Technology Danmark A/S Apparatus and method for producing finely divided product particles
CN112171950B (zh) * 2020-09-30 2022-04-01 重庆塑龙塑胶科技发展有限公司 一种再生塑料颗粒注塑前预热处理系统及方法
IT202100014939A1 (it) * 2021-06-08 2022-12-08 Pal S R L Macchina di vagliatura per vagliare materiali solidi
US20230151964A1 (en) * 2021-11-12 2023-05-18 Orlando Utilities Commission Coal-fired power generation system and air heat with recirculation path and related method

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5471461A (en) * 1977-11-17 1979-06-08 Fuji Electric Co Ltd Low temperature drier
JPS5782683A (en) * 1980-11-13 1982-05-24 Tsukishima Kikai Co Drying of water containing organic matter
JPH10281443A (ja) * 1997-03-31 1998-10-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 石炭の乾燥方法及び乾燥設備
JPH1182991A (ja) * 1997-09-03 1999-03-26 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 発電用石炭の乾燥・パージ方法及びその装置

Family Cites Families (243)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2101295A (en) 1933-09-08 1937-12-07 Edwin M Rusk Apparatus for air floatation separation
US2303367A (en) 1939-10-23 1942-12-01 Adamson Stephens Mfg Co Coal cleaner
US2600425A (en) * 1945-04-20 1952-06-17 Silver Eng Works Furnace reactor
US2512422A (en) 1946-11-21 1950-06-20 James H Fletcher Pneumatic coal cleaner
US2586818A (en) 1947-08-21 1952-02-26 Harms Viggo Progressive classifying or treating solids in a fluidized bed thereof
US2671968A (en) 1950-03-23 1954-03-16 Heyl & Patterson Drier system
US2932395A (en) 1953-11-21 1960-04-12 Stamicarbon Process of separating mixtures of particles
US3007577A (en) 1958-09-19 1961-11-07 William T Putman Concentrator
US3140862A (en) 1958-10-06 1964-07-14 Metallbau Semler G M B H Apparatus for the physical and/or chemical treatment of granular solids or fine dusts
US3090131A (en) 1959-10-28 1963-05-21 Gladys Elizabeth Dunkle Apparatus for drying combustible solid
US3238634A (en) 1962-04-09 1966-03-08 Phillips Petroleum Co Process and apparatus for drying wet particulate solids
US3246750A (en) 1962-11-13 1966-04-19 United States Steel Corp Method and apparatus for controlling specific gravity in a heavy medium process
US3331754A (en) 1963-06-07 1967-07-18 Mansfield Vaughn Coke quenching system and method
US3409131A (en) 1964-11-24 1968-11-05 Universal Oil Prod Co Inertial type pneumatic separator
US3262214A (en) 1965-07-26 1966-07-26 Wells A Webb Countercurrent drying process and apparatus
GB1152611A (en) 1966-09-13 1969-05-21 Head Wrightson & Co Ltd Improvements in or relating to Fluidised-Bed Apparatus
US3434932A (en) 1967-03-30 1969-03-25 Peabody Coal Co Coke and heat producing method
US3539001A (en) 1968-08-30 1970-11-10 William B Binnix Time-metered movable throat drawoff
US3852168A (en) 1969-02-21 1974-12-03 Oetiker Hans Stratifier with a pneumatic product recirculation
DE2024197A1 (de) 1970-05-19 1971-12-02 G Siempelkamp & Co , 4150Krefeld Verfahren zur Trocknung von pflanzli chem Span oder Fasergut
US3687743A (en) 1970-07-13 1972-08-29 Philips Corp Method of manufacturing a semiconductor device consisting of a ternary compound of znsias on a gaas substrate
US3856441A (en) 1970-10-30 1974-12-24 Ube Industries Apparatus for pelletizing powdered solid substance in a fluidized bed
US3774759A (en) 1970-12-16 1973-11-27 Interior Separation of particulate solids of varying densities in a fluidized bed
US3687431A (en) 1970-12-18 1972-08-29 Aluminum Co Of America Preheating of dry aggregate for carbon electrodes
US3654705A (en) 1971-01-11 1972-04-11 Combustion Power Fluidized bed vapor compression drying apparatus and method
US3968052A (en) 1971-02-11 1976-07-06 Cogas Development Company Synthesis gas manufacture
US3744145A (en) 1971-03-29 1973-07-10 Goldman S J Egg City Organic waste dryer apparatus
US3803846A (en) * 1971-06-14 1974-04-16 S Letvin Waste heat recovery process
US3734289A (en) 1971-08-24 1973-05-22 L Pearman Apparatus for separating products
BE795029A (fr) 1972-02-07 1973-05-29 Waagner Biro Ag Installation de cokerie et procede pour son exploitation
DE2250000A1 (de) 1972-10-12 1974-04-18 Alpine Ag Setzmaschine
US3800427A (en) 1973-01-18 1974-04-02 Waagner Biro American Method for drying coal
US3842461A (en) 1973-05-15 1974-10-22 Walkee Vacuum Services Ltd Industrial vacuum apparatus
US4265737A (en) 1974-01-14 1981-05-05 Otisca Industries, Ltd. Methods and apparatus for transporting and processing solids
US3960513A (en) 1974-03-29 1976-06-01 Kennecott Copper Corporation Method for removal of sulfur from coal
DE2415758A1 (de) 1974-04-01 1976-02-26 Buettner Schilde Haas Ag Anlage zur kohletrocknung und vorerhitzung
US4201541A (en) 1974-06-03 1980-05-06 Fritz Schoppe Process and installation for the production of calcined material
US4100033A (en) 1974-08-21 1978-07-11 Hoelter H Extraction of charge gases from coke ovens
SU562707A1 (ru) 1974-09-09 1977-06-25 Днепропетровский Ордена Трулдового Красного Знамени Горный Институт Им.Артема Способ тепловой обработки брикетной шихты перед прессованием
US3959084A (en) 1974-09-25 1976-05-25 Dravo Corporation Process for cooling of coke
US4245395A (en) 1974-10-02 1981-01-20 Monash University Fluidized bed drying
US3985516A (en) 1975-08-20 1976-10-12 Hydrocarbon Research, Inc. Coal drying and passivation process
CA1079528A (en) 1975-09-08 1980-06-17 Broken Hill Associated Smelters Proprietary Limited (The) Continuous sulphur drossing process
US4052168A (en) 1976-01-12 1977-10-04 Edward Koppelman Process for upgrading lignitic-type coal as a fuel
US4028228A (en) 1976-02-02 1977-06-07 Heyl & Patterson, Inc. Process and apparatus for cleaning very fine ore
US4030895A (en) 1976-03-17 1977-06-21 Caughey Robert A Apparatus for producing combustible gases from carbonaceous materials
GB1587201A (en) 1976-07-16 1981-04-01 Exxon Research Engineering Co Utilisation of solid material containing combustible matter
DE2640508C2 (de) 1976-09-09 1985-11-28 Bergwerksverband Gmbh Verfahren zum Beheizen von zweistufigen Kohle-Flugstromtrocknern
DE2647079C2 (de) 1976-10-19 1983-12-08 Carl Still Gmbh & Co Kg, 4350 Recklinghausen Verfahren zum Betrieb von batterieweise angeordneten Verkokungsofenkammern in Verbindung mit einer Vortrocknungsanlage für die zu verkokende Kohle sowie Vorrichtung zu seiner Durchführung
AT349432B (de) 1976-12-30 1979-04-10 Waagner Biro Ag Gasverteiler in schuettgutbehandlungs- einrichtungen
US4145489A (en) 1977-07-22 1979-03-20 Borg-Warner Corporation High nitrile polymer compositions containing glutaraldehyde
DE2738442B2 (de) 1977-08-26 1979-10-18 Didier Engineering Gmbh, 4300 Essen Verfahren bzw. Anlage zur Nutzung der fühlbaren Kokswärme in einer Verkokungsanlage
US4126519A (en) 1977-09-12 1978-11-21 Edward Koppelman Apparatus and method for thermal treatment of organic carbonaceous material
AU4296978A (en) * 1978-02-10 1979-08-16 Monash University Drying particulate materials
DE2819232C2 (de) 1978-05-02 1985-01-17 Carl Still Gmbh & Co Kg, 4350 Recklinghausen Verfahren zum Vorerhitzen und unmittelbar anschließenden Verkoken von Kohle
SE427578B (sv) 1978-06-21 1983-04-18 Stal Laval Turbin Ab Anleggning for torkning av brensle
US4192650A (en) 1978-07-17 1980-03-11 Sunoco Energy Development Co. Process for drying and stabilizing coal
US4196676A (en) 1978-07-21 1980-04-08 Combustion Power Company, Inc. Fluid bed combustion method and apparatus
US4284476A (en) 1978-07-24 1981-08-18 Didier Engineering Gmbh Process and apparatus for utilization of the sensible heat of hot coke for drying and preheating coking coal
US4253821A (en) 1978-12-21 1981-03-03 Schweitzer Industrial Corporation Method and ducting system for hot gas heat recovery
US4276120A (en) 1978-09-25 1981-06-30 Davy Inc. Purification of coke
US4230559A (en) 1978-11-22 1980-10-28 Rader Companies, Inc. Apparatus for pneumatically separating fractions of a particulate material
IT1108191B (it) 1978-12-12 1985-12-02 Fasano Pietro Essicatoio a portata d'aria con temperatura variabile e suo ricupero specialmente per cereali
US4300291A (en) 1979-03-13 1981-11-17 Salem Corporation Methods and apparatus for heating particulate material
US4236318A (en) 1979-03-13 1980-12-02 Salem Corporation Methods and apparatus for heating particulate material
US4266539A (en) 1979-05-15 1981-05-12 Rexnord Inc. Carbon dioxide scrubber and gas regenerator unit for a closed circuit rebreathing apparatus
US4280418A (en) 1979-07-11 1981-07-28 Heidelberger Zement Aktiengesellschaft Method of combining in-the-mill drying and firing of coal with enhanced heat recovery
DE2928368A1 (de) 1979-07-13 1981-02-05 Metallgesellschaft Ag Verfahren zur herstellung von fluorwasserstoff
FR2462467A1 (fr) 1979-07-30 1981-02-13 Charbonnages De France Procede et installation de sechage et/ou prechauffage de charbon a cokefier
US4284416A (en) 1979-12-14 1981-08-18 Exxon Research & Engineering Co. Integrated coal drying and steam gasification process
US4282088A (en) 1980-03-03 1981-08-04 Linatex Corporation Of America Process for cleaning fine coal
DE3013325C2 (de) 1980-04-05 1985-07-18 Carl Still Gmbh & Co Kg, 4350 Recklinghausen Verfahren zur Trocknung und Vorerhitzung von Kohle unter Ausnutzung der fühlbaren Kokswärme bei der trockenen Kokskühlung bzw. -löschung
SU909499A1 (ru) 1980-05-27 1982-02-28 Приморское Ордена "Знак Почета" Производственное Объединение "Бор" Им.50-Летия Ссср Сушильна установка
US4324544A (en) 1980-06-12 1982-04-13 Fmc Corporation Process and system for drying coal in a fluidized bed by partial combustion
EP0088174B1 (en) 1980-08-06 1987-06-16 William Bradshaw An improved drying method and apparatus
US4299694A (en) 1980-08-25 1981-11-10 The Direct Reduction Corporation Method and apparatus for char separation from the discharge materials of an iron oxide reducing kiln
US4330946A (en) 1980-09-23 1982-05-25 Ralph S. Tillitt High efficiency material drying
US4294807A (en) 1980-11-10 1981-10-13 Electric Power Research Institute, Inc. System for removing solids from a used lime or limestone slurry scrubbing liquor in flue gas desulfurization
DK145807C (da) 1980-11-20 1983-08-29 Niro Atomizer As Fremgangsmaade og apparat til toerring af et partikelformet produkt
US4455135A (en) 1980-12-23 1984-06-19 Bitterly Jack G Vacuum chamber and method of creating a vacuum
US4389794A (en) 1980-12-23 1983-06-28 Bitterly Jack G Vacuum chamber and method of creating a vacuum
US4383379A (en) 1981-02-06 1983-05-17 Avril Arthur C Machine for drying and mixing granular materials
DE3110662C2 (de) 1981-03-19 1983-06-16 Didier Engineering Gmbh, 4300 Essen Verfahren zum Erzeugen getrockneter und vorerhitzter Kohle und Einfüllen in einen Verkokungsofen sowie Vorrichtung zur Durchführung eines solchen Verfahrens
US4349367A (en) 1981-03-31 1982-09-14 Ppg Industries, Inc. Method of recovering waste heat from furnace flue gases using a granular heat exchange means
US4331445A (en) 1981-04-03 1982-05-25 Internorth Reduction of spontaneous combustion of coal
DE3117967A1 (de) 1981-05-07 1982-11-25 Krupp-Koppers Gmbh, 4300 Essen Einrichtung zum trocknen und vorerhitzen von kokskohle
DE3118931A1 (de) 1981-05-13 1982-12-02 Krupp-Koppers Gmbh, 4300 Essen Verfahren und vorrichtung zum betrieb einer kokereianlage
DE3121285A1 (de) 1981-05-29 1982-12-23 Krupp-Koppers Gmbh, 4300 Essen Verfahren zum betrieb einer kokereianlage
DE3123141A1 (de) 1981-06-11 1982-12-30 Krupp-Koppers Gmbh, 4300 Essen Verfahren und vorrichtung zum betrieb einer kokereianlage
DE3125629A1 (de) 1981-06-30 1983-02-24 Rudolf Dr. 6800 Mannheim Wieser "dampfkessel mit diversitaeren verbrennungsluftvorwaermern"
FR2510736B1 (fr) 1981-07-28 1986-07-18 Beghin Say Sa Procede de sechage par recompression de vapeur
US4440625A (en) 1981-09-24 1984-04-03 Atlantic Richfield Co. Method for minimizing fouling of heat exchanges
DE3138124A1 (de) * 1981-09-25 1983-04-14 Metallgesellschaft Ag, 6000 Frankfurt Verfahren zum vergasen fester brennstoffe
US4409101A (en) 1981-11-16 1983-10-11 Moskousky Institut Stali I Splavov Fluidized bed apparatus
DE3202573A1 (de) 1982-01-27 1983-08-04 Krupp-Koppers Gmbh, 4300 Essen Anordnung von kuehlschacht, abscheider und abhitzekessel einer kokstrockenkuehlanlage
US4530700A (en) 1982-05-28 1985-07-23 Sawyer Willard C Method and apparatus for use in preparing biomass particles for fuel and for use as chemical feed stock
SE8205276L (sv) 1982-09-15 1984-03-16 Erik Gustav Kroneld Sett att genom indirekt uppvermning torka material
US4908124A (en) 1982-09-20 1990-03-13 Combustion Power Company Method and apparatus for removing foreign objects from fluid bed systems
US4444129A (en) 1982-11-05 1984-04-24 Lecorp Method of drying fine coal particles
US4449483A (en) 1983-01-07 1984-05-22 Electrodyne Research Corporation Unfired drying and sorting apparatus for preparation of solid fuel as a feedstock for a combustor
US4506608A (en) 1983-01-07 1985-03-26 Electrodyne Research Corp. Unfired drying and sorting apparatus for preparation of solid fuel and other solid material
DD227594A3 (de) 1983-03-23 1985-09-18 Schwermasch Liebknecht Veb K Schnellpyrolyse von braunkohlen und anordnung zur durchfuehrung des verfahrens
US4627173A (en) 1983-04-11 1986-12-09 The Garrett Corporation Fluid bed hog fuel dryer
US4583468A (en) 1983-07-28 1986-04-22 Pedco, Inc. Method and apparatus for combustion of diverse materials and heat utilization
US4495710A (en) 1983-08-01 1985-01-29 Atlantic Richfield Company Method for stabilizing particulate low rank coal in a fluidized bed
US4493157A (en) 1983-08-15 1985-01-15 Amax Inc. Method of autogenously drying coal
US4619732A (en) 1983-12-02 1986-10-28 The Institute Of Paper Chemistry Method for drying pulping liquor to a burnable solid
US4589981A (en) 1983-12-12 1986-05-20 Joy Manufacturing Company Fluidized bed classifier
DE3346618A1 (de) 1983-12-23 1985-07-11 Carl Still Gmbh & Co Kg, 4350 Recklinghausen Verfahren zur erzeugung eines ueberhitzten hochdruckdampfes bei der kokstrockenkuehlung und geeignete vorrichtungen dazu
US4583301A (en) 1984-01-26 1986-04-22 U-Op Management & Consultants Ltd. Variable volume vacuum drying chamber
US4571174A (en) 1984-03-29 1986-02-18 Atlantic Richfield Company Method for drying particulate law rank coal in a fluidized bed
US4635380A (en) 1984-05-29 1987-01-13 Crown Iron Works Company Method and apparatus for heat treating flowable materials
US4575418A (en) 1984-10-03 1986-03-11 The Dow Chemical Company Coal cleaning and the removal of ash from coal
SE8405982L (sv) 1984-11-27 1986-05-28 Hans Theliander Sett att torka partikelformigt material
US4725337A (en) 1984-12-03 1988-02-16 Western Energy Company Method for drying low rank coals
JPH06101348B2 (ja) 1985-03-19 1994-12-12 三洋電機株式会社 燃料電池の温度制御装置
US4567674A (en) 1985-05-30 1986-02-04 Electrodyne Research Corp. Unfired drying and sorting apparatus for preparation of solid fuel and other solid material
US4668255A (en) 1985-10-30 1987-05-26 University Of Cincinnati Adsorption of gases by amine complexed Mn (II)
US4810258A (en) 1985-11-12 1989-03-07 Western Energy Company Low rank coal or peat having impurities removed by a drying process
US4655436A (en) 1985-12-10 1987-04-07 Williams Thomas W Method and apparatus for recovering and reusing energy from a melting furnace
FR2591722B1 (fr) 1985-12-18 1988-02-19 Charbonnages De France Generateur thermique a lit fluidise a moyens ameliores d'evacuation des cendres et de recuperation de chaleur
US4617744A (en) 1985-12-24 1986-10-21 Shell Oil Company Elongated slot dryer for wet particulate material
US4705533A (en) 1986-04-04 1987-11-10 Simmons John J Utilization of low rank coal and peat
US4800015A (en) 1986-04-04 1989-01-24 Simmons John J Utilization of low rank coal and peat
US4852384A (en) 1986-04-21 1989-08-01 The Babcock & Wilcox Company Automatic calibration and control system for a combined oxygen and combustibles analyzer
US4795037A (en) 1986-05-07 1989-01-03 Rich Jr John W Process for separating high ash coal from refuse
EP0316326A4 (en) 1986-08-01 1990-06-27 Robert George Stafford SEPARATION OF MIXTURES IN A WIND TUNNEL.
US4809537A (en) 1987-01-20 1989-03-07 Electric Power Research Institute, Inc. System and method for monitoring wet bulb temperature in a flue gas stream
US4790748A (en) 1987-04-14 1988-12-13 Gwyer Grimminger Grain drying method and apparatus utilizing fluidized bed
US5192398A (en) 1987-04-22 1993-03-09 Kress Corporation Coke box with indirectly cooled receiving chamber and exhaust gas burner
US4822383A (en) 1987-04-30 1989-04-18 United Technologies Corporation Method and apparatus for removing carbon dioxide from air
US4754869A (en) 1987-05-22 1988-07-05 Hutchison Donald S Down flow distributor
US5132007A (en) 1987-06-08 1992-07-21 Carbon Fuels Corporation Co-generation system for co-producing clean, coal-based fuels and electricity
US4882274A (en) 1987-07-06 1989-11-21 Electric Power Research Institute, Inc. Method for solubilization of low-rank coal using a cell-free enzymatic system
FI85424C (fi) 1987-09-21 1992-04-10 Ahlstroem Oy Foerfarande foer torkning av fast material.
US5795484A (en) 1987-10-22 1998-08-18 Greenwald, Sr.; Edward H. Method and apparatus for dewatering
US4888885A (en) 1987-11-18 1989-12-26 New Hampshire Flakeboard, Inc. Dryer for combustible chip-like material
US4848249A (en) 1987-11-30 1989-07-18 Texas A&M University System and process for conversion of biomass into usable energy
JP2996963B1 (ja) 1998-10-27 2000-01-11 川崎重工業株式会社 流動層乾燥・分級装置
US5024770A (en) 1988-07-15 1991-06-18 American Materials Recycling Inc. Waste separating, processing and recycling system
US4945656A (en) 1988-08-12 1990-08-07 National Energy Council Circulating fluidised bed apparatus
DE58901896D1 (de) 1988-10-18 1992-08-27 Saarberg Interplan Gmbh Verfahren zur erzeugung elektrischer energie und/oder heiz- und prozesswaerme.
US4975257A (en) 1988-10-24 1990-12-04 Lin Ping Wha Lin's flue gas desulfurization process according to reaction mechanism
DD279937B5 (de) 1989-02-06 1993-08-19 Ver Energiewerke Ag Vorrichtung zur trocknung, mahlung und verbrennung ballastreicher brennstoffe
US5035721A (en) 1989-03-30 1991-07-30 Electric Power Research Institute, Inc. Method for beneficiation of low-rank coal
US5087269A (en) 1989-04-03 1992-02-11 Western Research Institute Inclined fluidized bed system for drying fine coal
US5171406A (en) 1989-04-26 1992-12-15 Western Research Institute Fluidized bed selective pyrolysis of coal
US5244099A (en) 1989-06-28 1993-09-14 Camas International, Inc. Apparatus and method for improving density uniformity of a fluidized bed medium, and/or for improved material fluidized bed sorting
US5046265A (en) 1989-12-04 1991-09-10 Kalb G William Method and system for reducing the moisture content of sub-bituminous coals and the like
US5033208A (en) 1989-12-13 1991-07-23 Kabushiki Kaisha Matsui Seisakusho Hopper dryer
US5158580A (en) 1989-12-15 1992-10-27 Electric Power Research Institute Compact hybrid particulate collector (COHPAC)
US5024681A (en) 1989-12-15 1991-06-18 Electric Power Research Institute Compact hybrid particulate collector
FR2658096B1 (fr) 1990-02-13 1992-06-05 Fives Cail Babcock Selecteur a air a action centrifuge.
US4957049A (en) 1990-02-22 1990-09-18 Electrodyne Research Corp. Organic waste fuel combustion system integrated with a gas turbine combined cycle
US5137545A (en) 1990-04-19 1992-08-11 Combustion Design Corporation Vapor clarification system and method
US5080581A (en) 1991-04-10 1992-01-14 Combustion Design Corporation Method and apparatus for drying waste materials
DE4015031A1 (de) 1990-05-10 1991-11-14 Kgt Giessereitechnik Gmbh Verfahren zum thermischen regenerieren von in giessereien anfallenden altsanden, sowie zur behandlung der im sandkreislauf anfallenden staeube
US5137539A (en) 1990-06-21 1992-08-11 Atlantic Richfield Company Method for producing dried particulate coal fuel and electricity from a low rank particulate coal
US5087351A (en) 1990-08-02 1992-02-11 Golden Peanut Company, A Georgia General Partnership Fluidized bed peanut sorter
DE4029525A1 (de) 1990-09-18 1992-03-19 Umwelt & Energietech Verfahren und vorrichtung zum trocknen von feststoffmaterialien in einem indirekt beheizten wirbelschichtbett
US5145489A (en) 1990-11-28 1992-09-08 Fuels Management Inc. Method for coprocessing coal and oil
FR2671061A1 (fr) 1990-12-26 1992-07-03 Pechiney Aluminium Dispositif de separation d'une matiere en lit fluidise et de detection de colmatage.
DE4103362C1 (ja) 1991-02-05 1992-04-23 Voest Alpine Ind Anlagen
US5248387A (en) 1991-02-15 1993-09-28 Niro A/S Process for producing concentrated aqueous slurries and spray dried particulate products
US5223088A (en) 1991-02-15 1993-06-29 Niro A/S Apparatus for producing concentrated aqueous slurries and spray dried particulate products
DE4105128A1 (de) 1991-02-15 1992-08-20 Ver Energiewerke Ag Verfahren zur braunkohlenaufbereitung fuer gas-dampf-kombiprozesse
US5197398A (en) 1991-04-16 1993-03-30 Electric Power Research Institute Separation of pyrite from coal in a fluidized bed
EP0589960B1 (en) 1991-06-17 1997-01-02 Electric Power Research Institute, Inc Power plant utilizing compressed air energy storage
JP3160651B2 (ja) 1991-10-14 2001-04-25 月島機械株式会社 含水汚泥の乾燥方法及び装置
JP3209775B2 (ja) 1992-01-10 2001-09-17 株式会社日立製作所 複合発電設備およびその運転方法
DE4203713C2 (de) 1992-02-08 1996-01-18 Rwe Energie Ag Verfahren zum Betrieb eines mit einem trocknungsbedürftigen Brennstoff befeuerten Kraftwerkes
US5291668A (en) 1992-04-03 1994-03-08 Tecogen, Inc. Steam atmosphere drying exhaust steam recompression system
US5372791A (en) 1992-04-20 1994-12-13 Foster Wheeler Energy Corporation Fluidized bed system and a fluidization and cooling nozzle for use therein
US5322530A (en) 1992-10-20 1994-06-21 Western Research Institute Process for clean-burning fuel from low-rank coal
US5361513A (en) 1992-11-25 1994-11-08 Amax Coal Industries, Inc. Method and apparatus for drying and briquetting coal
CN2165939Y (zh) 1993-02-15 1994-05-25 中国矿业大学 振动流化床细粒煤干式分选装置
US5430270A (en) 1993-02-17 1995-07-04 Electric Power Research Institute, Inc. Method and apparatus for repairing damaged tubes
US5496465A (en) 1993-04-22 1996-03-05 Fraas; Arthur P. Vibrating bed coal pyrolysis system
US5403365A (en) 1993-04-30 1995-04-04 Western Research Institute Process for low mercury coal
US5534137A (en) 1993-05-28 1996-07-09 Reilly Industries, Inc. Process for de-ashing coal tar
US5501162A (en) 1993-07-19 1996-03-26 Kravets; Alexander Method of fuel combustion
US5546875A (en) 1993-08-27 1996-08-20 Energy And Environmental Research Center Foundation Controlled spontaneous reactor system
US5472094A (en) 1993-10-04 1995-12-05 Electric Power Research Institute Flotation machine and process for removing impurities from coals
GB9324328D0 (en) 1993-11-26 1994-01-12 Ca Nat Research Council Drying fuel
US5735061A (en) 1993-11-26 1998-04-07 Electrical Control Systems Pty. Ltd. Autoclaving process and apparatus
US6355094B1 (en) 1994-01-06 2002-03-12 Akzo Nobel N.V. Material for the removal of gaseous impurities from a gas mixture
US5399194A (en) 1994-02-23 1995-03-21 Electric Power Research Institute Method of fly ash beneficiation and apparatus for same
US5537941A (en) 1994-04-28 1996-07-23 Foster Wheeler Energy Corporation Pressurized fluidized bed combustion system and method with integral recycle heat exchanger
US5637336A (en) 1994-04-29 1997-06-10 Kannenberg; James R. Process for drying malt
US5471955A (en) 1994-05-02 1995-12-05 Foster Wheeler Energy Corporation Fluidized bed combustion system having a heat exchanger in the upper furnace
US5503646A (en) 1994-06-30 1996-04-02 Fording Coal Limited Process for coal - heavy oil upgrading
AUPM852894A0 (en) 1994-10-03 1994-10-27 Quality Heat Treatment Pty Ltd Fluidized bed heat treatment furnace
JP3581729B2 (ja) 1994-11-21 2004-10-27 株式会社パウダリングジャパン 流動乾燥又は流動冷却装置及び流動乾燥又は流動冷却方法
US5591253A (en) 1995-03-07 1997-01-07 Electric Power Research Institute, Inc. Electrostatically enhanced separator (EES)
DE19510006A1 (de) 1995-03-23 1996-09-26 Fraunhofer Ges Forschung Vorrichtung zur Dampferzeugung, insbesondere für Hybrid-Energiekraftwerke zur Nutzung fossiler und solarer Energiequellen
DE19518644C2 (de) 1995-05-20 1998-04-16 Rheinische Braunkohlenw Ag Verfahren und Einrichtung zum Erzeugen von Dampf durch Verbrennen eines festen getrockneten Brennstoffes
US5869810A (en) 1995-05-23 1999-02-09 Victor Reynolds Impedance-heated furnace
EP0873286A1 (de) 1996-01-11 1998-10-28 Interlicense Den Haag B.V. Vorrichtung und verfahren zur aeroben behandlung organischer materie
US5996808A (en) 1996-03-05 1999-12-07 Levy; Edward Kenneth Fly ash processing using inclined fluidized bed and sound wave agitation
US6422392B1 (en) 1996-03-05 2002-07-23 Edward Kenneth Levy Ammonia removal from fly ash in an acoustically enhanced fluidized bed
US5728271A (en) 1996-05-20 1998-03-17 Rti Resource Transforms International Ltd. Energy efficient liquefaction of biomaterials by thermolysis
US5904741A (en) 1997-03-03 1999-05-18 Fuels Management, Inc. Process for processing coal
US6162265A (en) 1997-03-03 2000-12-19 Fuels Management, Inc. Process for processing coal
US5830247A (en) 1997-03-03 1998-11-03 Fuels Management, Inc. Process for processing coal
US5858035A (en) 1997-03-03 1999-01-12 Fuels Management, Inc. Process for processing coal
US5830246A (en) 1997-03-03 1998-11-03 Fuels Management, Inc. Process for processing coal
US5961693A (en) 1997-04-10 1999-10-05 Electric Power Research Institute, Incorporated Electrostatic separator for separating solid particles from a gas stream
US5827352A (en) 1997-04-16 1998-10-27 Electric Power Research Institute, Inc. Method for removing mercury from a gas stream and apparatus for same
GB2327442B (en) 1997-07-17 2000-12-13 Jeffrey Reddoch Cuttings injection system
AUPO910097A0 (en) 1997-09-10 1997-10-02 Generation Technology Research Pty Ltd Power generation process and apparatus
US5948143A (en) 1998-01-20 1999-09-07 Electric Power Research Institute, Inc. Apparatus and method for the removal of contaminants in gases
US6302945B1 (en) 1999-06-11 2001-10-16 Electric Power Research Institute, Incorporated Electrostatic precipitator for removing SO2
DE19931346C1 (de) 1999-07-07 2000-12-21 Steinmueller Gmbh L & C Verfahren zur Trocknung von in einem Dampfturbinenkraftwerk zu verbrennender Rohbraunkohle
US6085912A (en) 1999-07-13 2000-07-11 Hacking, Jr.; Earl L. Apparatus for sorting and recombining minerals background of the invention
US6151799A (en) 1999-07-27 2000-11-28 Jones; Robert Allen Citrus peel processing system
JP3825587B2 (ja) 1999-08-18 2006-09-27 新日本製鐵株式会社 石炭の乾燥方法及び乾燥装置
PT1240280E (pt) 1999-11-05 2014-01-03 Clean Coal Technologies Inc Processo de tratamento de carvão
US6249988B1 (en) 2000-02-24 2001-06-26 Wyoming Sawmills, Inc. Particulate drying system
US6584782B2 (en) 2000-02-25 2003-07-01 Glatt Gmbh Method for producing particulate goods
US6488740B1 (en) * 2000-03-01 2002-12-03 Electric Power Research Institute, Inc. Apparatus and method for decreasing contaminants present in a flue gas stream
US6789488B2 (en) 2000-04-24 2004-09-14 Edward Kenneth Levy Adjustable flow control elements for balancing pulverized coal flow at coal pipe splitter junctions
US6907996B1 (en) 2000-07-20 2005-06-21 Arthur P. Fraas Application of complex-mode vibration-fluidized beds to the separation of granular materials of different density
US6610263B2 (en) 2000-08-01 2003-08-26 Enviroscrub Technologies Corporation System and process for removal of pollutants from a gas stream
US6755892B2 (en) 2000-08-17 2004-06-29 Hamilton Sundstrand Carbon dioxide scrubber for fuel and gas emissions
US6395145B1 (en) 2000-08-31 2002-05-28 Electric Power Research Institute, Inc. Fly ash treatment by in situ ozone generation
US6500241B2 (en) 2000-12-19 2002-12-31 Fluor Corporation Hydrogen and carbon dioxide coproduction
CA2367818C (en) 2001-01-18 2010-05-11 Electric Power Research Institute, Inc. Method and apparatus for renewable mercury sorption
US6912889B2 (en) 2001-02-19 2005-07-05 Rosemount Analytical Inc. Generator monitoring, control and efficiency
US6584699B2 (en) 2001-05-15 2003-07-01 Ronning Engineering, Co., Inc. Three stage single pass high density drying apparatus for particulate materials
CA2451618A1 (en) 2001-06-25 2003-01-03 Jott Australia Pty Ltd Fluid/solid interaction apparatus
US7237679B1 (en) 2001-09-04 2007-07-03 Aveka, Inc. Process for sizing particles and producing particles separated into size distributions
US6536133B1 (en) 2001-09-07 2003-03-25 Alvin A. Snaper Method and apparatus for drying harvested crops prior to storage
US6547854B1 (en) 2001-09-25 2003-04-15 The United States Of America As Represented By The United States Department Of Energy Amine enriched solid sorbents for carbon dioxide capture
US6889842B2 (en) 2002-03-26 2005-05-10 Lewis M. Carter Manufacturing Co. Apparatus and method for dry beneficiation of coal
US6799097B2 (en) 2002-06-24 2004-09-28 Modular Mining Systems, Inc. Integrated railroad system
US7987613B2 (en) 2004-10-12 2011-08-02 Great River Energy Control system for particulate material drying apparatus and process
US8579999B2 (en) 2004-10-12 2013-11-12 Great River Energy Method of enhancing the quality of high-moisture materials using system heat sources
US8062410B2 (en) 2004-10-12 2011-11-22 Great River Energy Apparatus and method of enhancing the quality of high-moisture materials and separating and concentrating organic and/or non-organic material contained therein
US20070251120A1 (en) 2006-04-20 2007-11-01 Connell Larry V Method of drying and pulverizing organic materials
US8578624B2 (en) 2006-05-05 2013-11-12 Solex Thermal Science Inc. Indirect-heat thermal processing of particulate material
US20080028634A1 (en) 2006-08-07 2008-02-07 Syntroleum Corporation Method for using heat from combustion turbine exhaust to dry fuel feedstocks
US20080028631A1 (en) 2006-08-07 2008-02-07 Syntroleum Corporation System for drying fuel feedstocks
US9638414B2 (en) 2008-04-07 2017-05-02 Wastedry Llc Systems and methods for processing municipal wastewater treatment sewage sludge

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5471461A (en) * 1977-11-17 1979-06-08 Fuji Electric Co Ltd Low temperature drier
JPS5782683A (en) * 1980-11-13 1982-05-24 Tsukishima Kikai Co Drying of water containing organic matter
JPH10281443A (ja) * 1997-03-31 1998-10-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 石炭の乾燥方法及び乾燥設備
JPH1182991A (ja) * 1997-09-03 1999-03-26 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 発電用石炭の乾燥・パージ方法及びその装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008304171A (ja) * 2007-06-11 2008-12-18 Shokuhin Kikai Kaihatsu:Kk 乾燥装置
JP2010185141A (ja) * 2009-02-11 2010-08-26 Boeing Co:The 伝動装置に使用する硬化チタン構造物
JP2012097741A (ja) * 2010-10-26 2012-05-24 Siemens Ag 発電所のキャリヤ流体を冷却する方法、発電所、及び冷却システム
JP2014514523A (ja) * 2011-03-15 2014-06-19 ティッセンクルップ・ウーデ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 湿潤ポリマー粉体を乾燥させるための方法及び当該方法に適した装置
US9803919B2 (en) 2011-03-15 2017-10-31 Thyssenkrupp Uhde Gmbh Method for drying a humid polymer powder and device suitable for said method

Also Published As

Publication number Publication date
AU2005296029B2 (en) 2010-01-28
EP1814967A4 (en) 2010-04-14
AU2005296029A1 (en) 2006-04-27
CA2583547A1 (en) 2006-04-27
WO2006044264A3 (en) 2007-01-04
EP1814967A2 (en) 2007-08-08
US20060107587A1 (en) 2006-05-25
WO2006044264A2 (en) 2006-04-27
US8523963B2 (en) 2013-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008516182A (ja) 粒状物質の熱処理装置
AU2005295110C1 (en) Method of enhancing the quality of high-moisture materials using system heat sources
US8372185B2 (en) Apparatus and method of enhancing the quality of high-moisture materials and separating and concentrating organic and/or non-organic material contained therein
RU2388555C2 (ru) Установка и способ разделения зернистых материалов
AU2005295990B2 (en) Apparatus and method of separating and concentrating organic and/or non-organic material
US8117764B2 (en) Control system for particulate material drying apparatus and process
JPH0456202B2 (ja)
CN104819470B (zh) 一种生物质类固废及危废处理系统
Zhu Update on lignite firing
JP5851884B2 (ja) 流動層乾燥装置、ガス化複合発電設備および乾燥方法
RU2427417C2 (ru) Установка для тепловой обработки зернистых материалов

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081009

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110426

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111108