JPH1182991A - 発電用石炭の乾燥・パージ方法及びその装置 - Google Patents
発電用石炭の乾燥・パージ方法及びその装置Info
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Abstract
発電用燃料を製造して高効率の発電を行う場合に、燃料
製造工程で得られる高温度の燃焼排ガスや残分の持つ熱
を利用して、石炭を発火の危険を回避しながら乾燥して
水分を減少させることにより、石炭の乾留時の発火の危
険や燃料の不要な酸化を防ぎつつ、燃料使用量を逓減
し、燃焼排ガスを減らして、環境への影響が少なく、設
備費の安い発電を行うことであり、石炭の乾燥・パージ
方法、装置を提供すること。 【解決手段】 (1)乾燥・パージ用ガスを用いて石炭
を乾燥・パージし、(2)乾燥・パージ後の石炭を乾留
工程において乾留処理して留出分並びに残分に分離し、
(3)該留出分をガスタービン燃料としてガスタービン
に供給して発電し、(4)該残分をボイラ燃料としてボ
イラに供給して発生したスチームにより発電し、ボイラ
燃焼排ガスを乾燥・パージ用ガスとして循環使用する。
Description
スを用いて石炭を乾燥・パージし、乾燥石炭を乾留工程
において乾留処理し、留出分並びに残分に分離し、該留
出分及び又は該残分を発電用燃料として発電し、ボイラ
燃焼排ガスを乾燥・パージ用ガスとして循環使用する発
電用石炭の乾燥・パージ方法及びその装置に関する。
動機を通じて電気エネルギーに変換する方法には、スチ
ームタービンによる発電方法、ガスタービンによる発電
方法及びこれらを組み合わせたコンバインド・サイクル
発電方法がある。スチームタービンは、燃料に重油、原
油又は石炭等を使用し、ボイラで発生した高温、高圧の
スチームによりタービンを駆動し発電するが、熱効率が
38〜40%(送電端)/HHV基準(HHV:高位発
熱量、以下特に断らない限り発電の熱効率はHHV基準
で示す)と比較的低い。また、ガスタービンは、燃料に
液化天然ガス(LNG)、軽油等を使用して、燃料を圧
縮空気で、さらには、圧縮空気を燃焼熱で予熱して燃焼
させ、発生した高温、高圧のガスによりタービンを駆動
して発電する。発電効率は20〜35%であるが、ガス
タービンの排ガスは、例えば、450〜700℃と高温
であるのでこの熱を利用することができる。
クル発電では、燃料にLNGを使用し、圧縮空気で燃料
を燃焼させ、その高温高圧ガスでガスタービンを回転さ
せて発電し、さらにその排ガスを廃熱回収ボイラに供給
してスチームを発生させて、スチームタービンを駆動さ
せることにより発電する方法が実施されており、熱効率
が46〜47%(送電端)と高いことが特徴である。し
たがって発電設備の老朽化により設備を更新する際に
は、燃料使用量を増加することなく今後の電力需要増に
対処するために、熱効率の高いコンバインド・サイクル
発電への転換が進められている。しかしながら、前記L
NGによるコンバインド・サイクル発電では、燃料のL
NGは貯蔵にコストがかかり、供給に問題を生じるおそ
れがある。
渣油をガスタービンの燃料に使用している実績がある
が、それらに含まれる不純物のためトラブルが多く発生
し、軽油やLNGを使用する場合に比べ保守費用がかさ
む問題点が指摘されている。ガスタービンに使用する燃
料は、不純物含有量として、ナトリウム及びカリウム分
の合計で0.5重量ppm以下、バナジウム分を0.5
ppm重量以下に制限することが望ましいとされてい
る。特にこれらはガスタービンのブレード金属の溶融点
を低下させたり、灰分のブレードへの付着の原因とな
る。なお、金属製ガスタービンとは、タービンノズル、
ロータ、ブレード、熱交換器、高温ガス流路等の高温に
接触する部分が金属材料で構成されているものであり、
セラミック製ガスタービンとは上記高温に接触する部分
の一部又は全部がセラミック材料で構成されているもの
である。
天然に多量に埋蔵されている石炭を燃料として使用する
ことができる。しかしながら、石炭をコンバインド・サ
イクル発電に利用するには、石炭を一度ガスに変換する
必要があり、ガスへの変換効率が問題である。このた
め、ガス化炉に噴流床方式を使用し、送電端効率約43
%の石炭ガス化複合発電(IGCC)が検討されてい
る。
て、CO2による温室効果が指摘され、地球環境を守る
上で国際的にもその対策が急務となってきた。CO2の
発生源としては、化石燃料を燃焼させるあらゆる人間の
活動分野に及び、その排出抑制への要求が一層強まる傾
向にある。また化石燃料はその種類により程度の差はあ
るものの、燃焼によりNOX(窒素酸化物)やSOX(硫
黄酸化物)などの汚染物質を発生させる。これらは大気
汚染や酸性雨の原因とされ、その排出基準が強化される
傾向にある。これに伴い大量の化石燃料を使用する火力
発電所などの動力発生設備を対象に、熱効率を高めて化
石燃料の使用量を逓減させる方法とともに、ボイラの燃
焼排ガスを処理して燃焼排ガス中のCO2を除去、回収
する方法、及び回収されたCO2を大気へ放出すること
なく貯蔵する方法が精力的に研究され、また、ボイラの
燃焼排ガスを脱硝工程や脱硫工程で処理する対策が採ら
れている。
燃料として豊富に存在し、価格の安い石炭を利用して、
発電用燃料を製造し、得られた燃料を使用して高効率の
発電を行い、中間産物や燃焼排ガスの廃熱回収を行い、
燃料のエネルギーを有効に利用し、エネルギー効率を高
め、燃料使用量を逓減し、燃焼排ガスを減らして、環境
への影響が少なく、設備費の安い方法、装置を提供する
こと、特に、上記における燃料製造工程で得られる高温
度の燃焼排ガスや残分の持つ熱を利用して、石炭を発火
の危険を回避しながら乾燥して水分を減少させることに
より、石炭の乾留時の発火の危険や燃料の不要な酸化を
防ぐことである。
用した発電について鋭意検討した結果、石炭を乾留処理
によりガス分と液体分と固体分に適切に分離することに
より、ガス分と液体分の性質、品質、発生量及び熱量が
ガスタービンの燃料用に適するものであり、固体分の性
質、発生量及び熱量がスチームタービンの燃料用に適す
るものであることを見い出した。また、本発明者らは、
ボイラ燃焼排ガスの持つ廃熱及び低酸素濃度を利用し
て、乾留処理前の石炭を予め発火を防ぎながら乾燥して
水分を減らすことができること、その結果留出分中の燃
料有効成分が増加すること、得られた乾燥石炭の乾留が
安全に行われることを見出し本発明を完成するに至っ
た。
ージ用ガスを用いて石炭を乾燥・パージし、(2)乾燥
・パージ後の石炭を乾留工程において乾留処理して留出
分並びに残分に分離し、(3)該留出分をガスタービン
燃料としてガスタービンに供給して発電し、(4)該残
分をボイラ燃料としてボイラに供給して発生したスチー
ムにより発電し、ボイラ燃焼排ガスを乾燥・パージ用ガ
スとして循環使用することを特徴とする発電用石炭の乾
燥・パージ方法に関するものである。これにより、安価
で豊富に存在する石炭を使用して、技術的に容易で設備
費の安い乾留処理方法により、必要な全ての基準を満た
すガスタービン用燃料及びボイラ用燃料を得ることが可
能であり、さらに、廃熱の利用により余分の乾燥用燃料
を使用することなく且つ発火を防いで乾燥・パージを行
うことが可能であり、高発熱量の留出分を得ることがで
きる。本発明の第2は、第1の発明において、ボイラ燃
焼排ガスを残分と熱交換して加熱し、乾燥・パージ用ガ
スとして使用する発電用石炭の乾燥・パージ方法に関す
るものである。これにより、ボイラ燃焼排ガスの温度を
高くして石炭の乾燥を十分に行うことができる。本発明
の第3は、第2の発明において、残分が乾留用ガスと熱
交換された後の残分を使用することによる発電用石炭の
乾燥・パージ方法に関するものである。これにより、乾
留用ガスの温度を高めると共にその余熱を利用して乾燥
・パージを行うことができるのでさらに熱が有効利用さ
れる。本発明の第4は、第1〜3の発明において、乾燥
・パージ用ガスとして使用するボイラ燃焼排ガスがボイ
ラのエコノマイザ通過後又は脱硝処理後、脱硫処理前の
ものである発電用石炭の乾燥・パージ方法に関するもの
である。これにより、石炭乾燥に適した温度の燃焼排ガ
スが利用できる。本発明の第5は、第1〜4の発明にお
いて、ガスタービン燃焼排ガスをボイラに供給して残分
を燃焼させる発電用石炭の乾燥・パージ方法に関するも
のである。これにより、排気再燃が行われコンバインド
サイクル発電の効率が約46%に向上する。本発明の第
6は、乾燥・パージ用ガスを用いて石炭を乾燥・パージ
する乾燥装置、乾燥された石炭を乾留処理して留出分並
びに残分に分離する乾留装置、該留出分をガスタービン
燃料として使用するガスタービン、ガスタービンにより
駆動されるガスタービン発電機、該残分をボイラ燃料と
して使用するボイラ、ボイラから得られたスチームによ
り発電するスチームタービン、スチームタービンにより
駆動されるスチームタービン発電機からなり、ボイラ燃
焼排ガスを乾燥・パージ用ガスとして循環使用すること
を特徴とする発電用石炭の乾燥・パージ装置に関するも
のである。本発明の第7は、第6の発明において、さら
に、石炭乾燥・パージ用ガスとして循環させる燃焼排ガ
スと残分とを熱交換させる熱交換器からなる発電用石炭
の乾燥・パージ装置に関するものである。本発明の第8
は、第6〜7の発明において、さらに、ボイラ燃焼排ガ
スを処理する脱硝装置及び脱硫装置からなり、石炭乾燥
・パージ用ガスとして循環させるボイラ燃焼排ガスがボ
イラのエコノマイザ通過後又は脱硝処理後、脱硫処理前
のものである発電用石炭の乾燥・パージ装置に関するも
のである。
は、乾燥・パージ用ガスを用いて石炭を乾燥・パージ
し、乾燥・パージされた石炭を乾留工程において乾留処
理し、留出分並びに残分に分離して得られ、該留出分を
ガスタービン燃料に、該残分をボイラ燃料に用いる。該
留出分は気液分離してガス成分と液成分に分離し、ある
いは、分離される液成分の一部を、そのまま、又は冷却
して、洗浄液として該留出分を洗浄し、ガスタービン燃
料に用いてもよい。発電用燃料としては、揮発分を20
重量%以上含む石炭を用いて乾留して得られたもの、ま
た、乾留を500℃以下の熱分解炭化により行って製造
したもの、乾留を低温乾留により行って製造したもの、
乾留を高温乾留により行って製造したものなどが好まし
い。
電用燃料に適しており、特にガス成分及び/又は液成分
が、ナトリウムとカリウム分の合計含有量0.5重量p
pm以下、バナジウム分含有量0.5ppm以下である
場合は、ガスタービン用燃料として好適である。
及び又は残分を発電用燃料として発電するが、該留出分
をガスタービン発電用燃料としてガスタービンに供給、
燃焼し、燃焼により発生した駆動用燃焼ガスによりガス
タービンを駆動させ発電し、該残分をスチームタービン
発電用燃料としてボイラに供給、燃焼し、発生したスチ
ームによりスチームタービンを駆動させ発電するコンバ
インド・サイクル発電方法が好ましい。さらに、本発明
における発電方法としては、ガスタービン排ガスを廃熱
ボイラに供給して熱回収しスチームを発生させ、発生し
たスチームによりスチームタービンを駆動して発電する
前記発電方法、ガスタービン排ガスをボイラに供給して
再燃する前記発電方法、ガスタービン排ガスをボイラに
供給して、残分を空気を供給して燃焼させる前記発電方
法、ボイラの燃焼をガスタービン排ガスのみで行う前記
発電方法、廃熱ボイラ排出ガスをボイラに供給する前記
発電方法などが挙げられる。特に、ガスタービン排ガス
をボイラに供給して再燃する(即ち排気再燃)方法が好
ましい。
は、石炭が揮発分を20重量%以上含むものである前記
発電方法、また、乾留が500℃以下の熱分解炭化によ
り行われる前記発電方法、乾留が低温乾留により行われ
る前記発電方法、乾留が高温乾留により行われる前記発
電方法などが挙げられ、熱バランスの関係から乾留が低
温乾留により行われる前記発電方法が好ましく、特に乾
留が500℃以下の熱分解炭化により行われる前記発電
方法がさらに好ましい。
は、褐炭、黒褐炭、低度瀝青炭、高度瀝青炭、半瀝青
炭、半無煙炭、無煙炭等が挙げられる。好ましくは揮発
分含有量が20重量%以上のものである。
の低減された状態、好ましくは、空気を断って、蒸し焼
きにし、留出分を水冷等により冷却して、凝縮しないガ
ス成分と、凝縮する液化成分と、デカンテーションによ
り分離される液体成分と固体成分とに化学的に転換する
操作である。乾留方法は、レトルトを使用する方法であ
っても、いわゆるコークス炉を使用する方法であっても
よい。また、回分法、半回分法、連続法のいずれの操作
方法によっても可能である。本発明で用いられる石炭の
乾留方法としては、原料である石炭を少なくともガスタ
ービン用燃料に使用できる成分を含む留出分とボイラ用
燃料に使用できる残分に分離できる方法であれば、上記
のいかなる方法も使用できる。
ら、乾留処理して生じた成分を気体又は液体で分離する
ことをいう。したがって、留出分はガス成分と液成分で
あり、液成分には一度気化して凝縮して液化したもの
も、液体状態で発生したものも含まれる。本発明におい
て、残分とは固体の石炭から、上記留出分が発生した後
の残りのものをいい、常温で固体である。
めるために、乾留を行う前に、原料の石炭は予め乾燥・
パージさせるが、乾燥・パージと乾留を別装置で行って
もよいし、乾留装置内で乾留処理の前に乾燥・パージ処
理を行ってもよい。乾燥・パージ用ガスとしては、ボイ
ラの燃焼排ガス、好ましくはボイラのエコノマイザを通
過させた後の燃焼排ガスの一部を用いて、その廃熱及び
酸素濃度が低いことを利用する。燃焼排ガスとしては脱
硝前のものでも、脱硝後のものでも、それらの混合した
ものでもよいが、好ましくは、脱硝後のものである。通
常脱硝は燃焼排ガス温度200〜400℃でアンモニア
により接触還元して行われる。したがって、脱硝後のガ
スの温度は乾燥・パージに適する温度になる。脱硝後の
ガスは、脱塵前のものでも脱塵後のものでもよい。しか
しながら、脱硫処理後燃焼排ガスを単独で使用する場合
には、酸素分は低いが、燃焼排ガスの温度が低下しすぎ
るので脱硫処理前の方が好ましい。上記燃焼排ガスをさ
らに乾留装置から排出される残分と熱交換加熱して用い
ること、又は後述するように乾留用ガスとして用いるた
めの生成ガスの一部と乾留直後の残分を熱交換した後の
ある程度冷却された残分と燃焼排ガスを熱交換により加
熱して用いることができる。燃焼排ガスと残分との熱交
換及び生成ガスの一部と残分との熱交換の順序は乾留条
件、ガスタービン発電条件等により熱交換できる相手の
温度に応じて適宜変えてもよい。
に必要な石炭の加熱温度は150℃以下、好ましくは8
0〜105℃である。このため、乾燥・パージ用ガスの
温度は100℃〜300℃、酸素濃度12容量%以下、
好ましく4容量%以下である。したがって乾燥・パージ
するガスとしては脱硝、脱塵後の燃焼排ガスを使用する
ことができる。あるいは脱硝、脱塵後、さらにエアーヒ
ーターにより熱交換してボイラ燃焼用空気を加熱後の燃
焼排ガスを使用することができる。乾燥・パージ用ガス
の圧力は特に制限はない。
が、例えば流動層乾燥器を使用する場合には、粒径0.
1〜2インチに粉砕しておくことが好ましい。流動層乾
燥器におけるガス空塔速度は4〜10m/secが適当
であり、滞留時間は2〜10分である。
乾燥器であり、回分式、連続式の何れの形式のものでも
使用できる。例えば、並行流箱型、通気箱型、回転式、
通気回転式、気流式、流動層式、通気竪型式、トンネル
式(並行流)、並行流バンド式、通気バンド式、溝型撹
拌式、加熱管付き回転式等の乾燥機が挙げられる。乾燥
・パージ用ガスと残分とを接触熱交換させる熱交換器と
しては、気−固接触型の乾燥器に用いられるものなら、
回分式、連続式を問わず何れの形式のものでも熱交換器
として本発明において使用でき、例えば、前記例示のも
のが挙げられる。
炉を外部から加熱し、あるいは、所定温度の、例えば燃
料を燃焼して得られた400〜1300℃の加熱用ガス
を供給して加熱し、加熱用ガスに同伴して揮発分を留出
させる。また、これらの加熱用ガスの一部又は全部とし
て、生成ガス成分の一部を留出分、コークスなどの生成
固体残分、ガスタービン排ガスと熱交換し、これらの持
つ顕熱を有効利用して加熱し、循環使用することにより
熱回収がより促進される。
温乾留と、それ以上で通常1000℃付近で行われる高
温乾留とがあり、本発明では両方法が使用できるが、好
ましくは、低温乾留である。低温乾留では液成分や燃料
に使用されるチャーが多く得られ、高温乾留ではコーク
ス炉ガスや高炉又は鋳物用に使用されるコークスが多く
得られる。また、本発明で行う乾留は、500℃以下の
熱分解炭化過程のみでシンタリング過程を含まないでも
よい。この場合には、残分は、炭種によっては粉末のま
まで得られたり、軟化溶融して塊となるが、ボイラの形
式により使い分けることができる。本発明において乾留
とは、上記低温乾留、高温乾留、熱分解炭化又はこれら
の組み合わされたものをいう。
れた400〜1300℃の加熱用ガスを乾留工程に送入
して石炭を加熱し、加熱用ガスに同伴して揮発分を留出
させる。留出分は、ガス成分及び/又は液成分である。
留出分は、一度気体又は液体となるので、固体分の混入
は少ないが、必要によりサイクロン、フィルター、スト
レーナー等により除去することができる。
して使用してもよい。また、留出分は、そのまま気液分
離器でガス成分と液成分とに分離し、該ガス成分と該液
成分をガスタービン用燃料として使用してもよい。ま
た、留出分は、そのまま気液分離器でガス成分と液成分
とに分離し、該ガス成分の一部はガスタービン排ガスと
熱交換することにより加熱し、加熱用ガスの全部又は一
部として乾留工程に循環使用し、該ガス成分の残部並び
に該液成分をガスタービン用燃料として使用してもよ
い。また、留出分は、非凝縮性のガス成分と凝縮した液
成分に分離し、凝縮した液成分の一部を、そのまま、又
は冷却して、洗浄液として循環し該留出分(該非凝縮性
のガス成分)を洗浄し、ガス成分と液成分に分離し、該
ガス成分と該液成分をガスタービン用燃料として使用し
てもよい。また、該留出分をガス成分の一部と熱交換す
ることにより冷却し非凝縮性のガス成分と凝縮した液成
分に分離し、凝縮した液成分の一部を、そのまま、又は
冷却して、洗浄液として循環し該留出分(該非凝縮性の
ガス成分)を洗浄し、ガス成分と液成分に分離し、洗浄
分離されたガス成分の一部は該留出分と熱交換し、さら
にガスタービン排ガスと熱交換することにより加熱し、
加熱用ガスの全部又は一部として乾留工程に循環使用
し、該ガス成分の残部並びに該液成分をガスタービン用
燃料として使用してもよい。あるいは、洗浄分離された
ガス成分の一部は該留出分と熱交換し、次いで乾留工程
から排出される固体の残分と接触熱交換し、さらにガス
タービン排ガスと熱交換することにより加熱した後、加
熱用ガスの全部又は一部として乾留工程に循環使用し、
該ガス成分の残部並びに該液成分はガスタービン用燃料
として使用してもよい。洗浄分離されたガス成分の一部
と残分との接触熱交換及びガスタービン排ガスと熱交換
の順序は乾留条件、ガスタービン発電条件等により適宜
変えてもよい。また、新規追加加熱用ガスと循環ガス成
分の割合は乾留条件、ガスタービン発電条件等により適
宜選定する。
例を挙げると(特に断らない限りガス成分では以下容量
%で示す)、水素50%、メタン30%、一酸化炭素8
%、エチレン、ベンゼン等の炭化水素3%等が有効成分
であり、水分、窒素、二酸化炭素、NH3、微量成分と
して一酸化窒素、青酸、ピリジン、硫化水素、二硫化炭
素、硫化カルボニル、タール等を含んでいる。ガス成分
は、後述する液成分又は油分により洗浄して精製しても
よい。
又は熱分解炭化による場合には100〜200Nm3/
t石炭であり、高温乾留による場合には300〜400
Nm3/t石炭であり、それらのガスの発熱量は、低温
乾留又は熱分解炭化によるガスでは6200〜8000
kcal/Nm3であり、高温乾留によるガスでは47
00〜5400kcal/Nm3である。
分を分離して油分のみをガスタービン燃料として利用す
ることができる。水分にはナトリウム、カリウム、カル
シウムなどの塩分、バナジウム分等の無機物が濃縮され
るので、ガスタービンを使用する場合には油分のみを利
用することが好ましい。分離された水分は、後述するア
ルコールやカルボン酸、タール等を含むのでボイラの燃
料に混入することができる。また、液成分、水分もしく
は油分はストレーナー、フィルター等により固形分を除
去して使用することができる。
コール分である。アルコールの発生量は、50〜150
リットル/t石炭である。ナフサ及びタールの発生量
は、低温乾留又は熱分解炭化による場合には90〜18
0リットル/t石炭であり、高温乾留による場合には4
0〜80リットル/t石炭である。
使用してもよい。蒸留残渣にはナトリウム、カリウム、
カルシウム等の塩分、鉛、バナジウム分等の無機物が濃
縮されるので、蒸留精製すればさらに好ましいガスター
ビン用燃料が得られる。この場合、残渣はボイラの燃料
に混入することができる。
ば、ナトリウムとカリウム分の合計含有量0.5重量p
pm以下及びバナジウム分含有量0.5重量ppm以下
であり、カルシウム分も硬い析出物を生じるので0.5
重量ppm以下が好ましく、鉛分は腐食を生じさらに腐
食防止のためのマグネシウム添加物の効果を低下させる
ために0.5重量ppm以下であることが好ましい。本
発明の方法によりこのような好ましいガスタービン用燃
料が容易に得られる。
あり、高温乾留による場合にはコークスであり、熱分解
炭化による場合にはシンターリングが起こっていないの
でほぼ石炭の形状を保ったものであり、本発明では熱分
解炭化残分という。炭種による影響が大きいが、低温乾
留によるチャーの発生量は、高温乾留によるコークスの
発生量よりも多く、熱分解炭化の場合には残分の発生量
はさらに多く800kg/t石炭程度に達することがあ
る。残分には灰分が濃縮され、灰分には上記塩分、バナ
ジウム分等のタービンブレード腐食成分が濃縮される。
残分はボイラ用燃料として利用できる。本発明の特徴
は、残分をボイラで燃焼できるので、灰分の処理が容易
なことである。これに対して石炭を全量ガス化する場合
には、灰分の処理、生成したガスの精製が難しく、設備
費も過大になる。なお、本発明で単にボイラというとき
はボイラ・スチームタービンシステムのボイラをいう。
他のボイラが使用されるときには名前を付して区別す
る。
ス成分と液成分をガスタービンに供給して燃焼し、発生
した駆動用燃焼ガスによりガスタービンを駆動して発電
し、ガスタービン排ガスを廃熱ボイラに供給して熱回収
しスチームを発生させ、発生したスチームによりスチー
ムタービンを駆動して発電し、該残分をスチームタービ
ンのボイラに供給して燃焼し、発生したスチームにより
スチームタービンを駆動して発電する方法も好ましい。
方法にガスタービン排ガスをボイラに供給して再燃する
発電方法、ガスタービン排ガスをボイラに供給して、残
分を空気を供給して燃焼させる発電方法、ボイラの燃焼
をガスタービン排ガスのみで行う発電方法、廃熱ボイラ
排出ガスをスチームボイラに供給する発電方法等も組み
合わせて用いることができる。特に、ガスタービン燃料
とボイラ燃料のバランスを考慮した排気再燃による方法
が好ましい。
ンド・サイクル発電において、ガスタービン用熱量対ス
チームタービン用熱量の比率は、フル稼働時では、20
〜60%対80〜40%、好ましくは30〜45%対7
0〜55%、特に好ましくは35〜40%対65〜60
%である。したがって、留出分対残分は上記熱量の比率
で得られることが好ましい。
明する。図では発電装置部分の主要部のみを示し、ポン
プ、熱交換器、サイクロン、ストレーナー、フィルタ
ー、貯槽、固体搬送手段、加熱用ガス発生設備等の付属
装置や排煙脱硝、脱硫等の付帯設備は一部省略した。図
1はボイラ燃焼排ガスを用いて原料石炭を乾燥・パージ
する場合のプロセスフロー図である。図1において、石
炭1は乾燥器2に供給され、脱硝装置26、集塵装置2
7で脱硝、脱塵された燃焼排ガスの一部を乾燥・パージ
用ガス28として用いて乾燥・パージされた後、乾留装
置3に供給され、加熱用ガス31により所定の温度に加
熱され乾留される。乾留装置3の上部から加熱用ガス3
1に同伴して留出分4が得られ、乾留装置3の底部から
残分5が排出される。
除去され、ガスタービン(ガスタービンの本体、空気圧
縮機、燃焼室、ガスタービン用発電機からなる)18の
燃焼室に供給され、圧縮空気(酸素富化空気でもよい)
と混合し、燃焼されて、高温高圧の駆動用燃焼ガスを発
生し、駆動用燃焼ガスによりガスタービンを駆動し、ガ
スタービンの軸に取り付けられたガスタービン用発電機
により発電する。ガスタービン18から排出されたガス
タービン排ガス19は、他の廃熱回収ボイラ(図示せ
ず)に供給してスチーム発生等により熱回収してもよい
が、好ましくは、ボイラ23に供給され、発生したスチ
ームによりスチームタービン(スチームタービン、スチ
ームタービン用発電機からなる)24により発電する。
なお、本発明では、金属製ガスタービンも、セラミック
製ガスタービンも使用できる。
ガスタービン排ガス温度が450〜700℃の熱と、1
0〜15容量%の残存酸素によりにより燃焼(即ち排気
再燃)され、スチームを発生する。必要により、ガスタ
ービン排ガスの他に、空気22を供給して燃焼させるこ
ともできる。ボイラの燃焼ガスの出口には、エコノマイ
ザが設けられており、ボイラへの給水と熱交換して、ボ
イラ給水が加熱されることにより熱回収される。なお、
廃熱ボイラに供給した場合にも、廃熱ボイラ排出ガスを
スチームボイラに供給して、排出ガスの残余の熱と、残
存酸素により、残分5をボイラ23で燃焼させることが
好ましい。ボイラで発生したスチームはスチームタービ
ン24に供給され、スチームタービンの軸に取り付けら
れたスチームタービン用発電機により発電する。スチー
ムタービン24には復水器25が設けられ、スチームタ
ービン排気を復水させて、メイクアップ水と共にボイラ
給水としてボイラ23へリサイクルする。
残分と熱交換して原料石炭を乾燥・パージする場合のプ
ロセスフロー図である。図2に示すごとく、乾燥・パー
ジ用ガス28を乾留装置3より排出された残分5と熱交
換器6で熱交換して加熱したものを使用することができ
る。
とボイラ燃焼排ガスを熱交換した後、原料石炭を乾燥・
パージする場合のプロセスフロー図である。図3に示す
ように、留出分4はサイクロン(図示せず)で固形分を
除去され、さらに熱交換器9でガス成分11の一部によ
り冷却されて、ガス洗浄塔10の下部に導入され、ガス
洗浄塔10において洗浄液により洗浄されて、ガス成分
11と液成分12に分離することができる。ガス洗浄塔
10の洗浄液には液成分12の一部を冷却器14により
冷却して使用し、ガス洗浄塔10の頂部に供給して気液
接触させることができる。ガス成分11の一部は熱交換
器9により留出分4と熱交換され、次いで熱交換器7に
より残分5と接触熱交換され、さらに熱交換器20によ
りガスタービン排ガス19と熱交換することにより加熱
され、加熱用ガス21として乾留装置3に循環される。
ガス成分11の残部は,燃料ガスコンプレッサー16に
よりガスタービン(ガスタービンの本体、空気圧縮機、
燃焼室、ガスタービン用発電機からなる)18の燃焼室
に供給される。液成分12はそのままガスタービン用燃
料にしてもよいが、要すればストレーナーにより固形分
を除去し、分液槽により水層を分離して油分のみをガス
タービン用燃料にしてもよい。水層はボイラ23の燃料
として加えることができる。このように処理することに
より、ナトリウムとカリウム分、バナジウム分による腐
食が防止され、ガスタービンの寿命を長くすることがで
きる。また、ガスタービンは、ガス成分と液成分を混合
して燃焼させても、ガス成分専焼ガスタービン、液成分
専焼ガスタービンを別々に設けて、別々に燃焼させても
よい。
熱交換されたガス成分11の一部と熱交換器7で熱交換
し、さらに乾燥・パージ用ガス28と熱交換器6で熱交
換し、冷却されてボイラ23に供給され、燃焼されてス
チームを発生する。スチームはスチームタービン24に
供給され、スチームタービンの軸に取り付けられたスチ
ームタービン用発電機により発電する。熱交換器7によ
るガス成分11の一部と残分5との接触熱交換と熱交換
器20によるガス成分11の一部とガスタービン排ガス
19との熱交換の順序及び熱交換器7によるガス成分1
1の一部と残分5との接触熱交換と熱交換器6による乾
燥・パージ用ガス28と残分5との熱交換の順序は、乾
留条件、ガスタービン発電条件等により適宜変更するこ
とができる。乾燥・パージ工程に循環する乾燥・パージ
用ガス28の量は、原料石炭の含有水分量、熱交換器6
等の条件により適宜選定することができる。
・サイクル発電で使用されて最大の効果があるものであ
るから、本発明による石炭を乾留処理して、留出分並び
に残分に分離する乾留装置は発電設備に併設して設けら
れることが好ましい。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
スの性状等は下記に示す通りである。図1のプロセスで
乾燥装置に流動層乾燥機を使用して、石炭ボイラのエコ
ノマイザ通過後の150℃の燃焼排ガスを分岐して乾燥
・パージ用ガスとして使用し、粒径1インチ以下に粉砕
した原料炭を、原料炭の供給速度1283kg/hr、
乾燥・パージ用ガス供給速度15000m3/hr、滞
留時間3分で加熱乾燥する。 原料低質炭 温度:17℃ 総水分:29.6wt% 平衡(内部)水分:23.5wt% 灰分:6.8wt% 揮発分:35.3wt% 固定炭素:34.4wt% 発熱量(平衡水分基準):4800kcal/kg 乾燥・パージ用ガス 温度:150℃ 酸素:2.0vol% 水分:10.4vol% 得られた石炭の性状等は下記に示す通りである。 温度:93℃ 総水分:9.7wt% 発熱量(平衡水分基準):5500kcal/kg このように、ボイラの比較的低温の廃熱を利用して、乾
留用の石炭を安全に得ることができる。乾燥・パージし
て得られた乾燥石炭1000kg/hrを約1000℃
で高温乾留し、留出分とコークスを得る。留出分は、ガ
スタービン用燃料とし、コークスはボイラ用燃料とす
る。ガスタービン排ガスは、570℃であり、酸素を1
3容量%含んでいる。ガスタービン排ガスはボイラに供
給する。このガスによりコークスを燃焼し、スチームを
発生させて発電する。燃焼排ガスを脱硝した150℃の
乾燥・パージ用排ガスを石炭の乾燥・パージ工程に循環
する。
燥された石炭を450℃で熱分解炭化して留出分と残分
を得る。留出分は、ガスタービン用燃料とし、残分はボ
イラ用燃料とする。ボイラ燃焼排ガスをエコノマイザ通
過後の150℃の排ガスを熱分解炭化後の残分と熱交換
して300℃の乾燥・パージ用排ガスを得て、石炭の乾
燥・パージ工程に循環する。この結果、乾燥・パージ用
排ガス供給流量を15,000m3/hrから7,50
0m3/hrに減少することができる。
コノマイザ通過後のボイラ燃焼排ガス(150℃)の一
部を乾燥・パージ用ガスとして、乾留のための加熱用ガ
スと熱交換して冷却された残分と乾燥・パージ用ガスを
熱交換して180℃に加熱し、乾燥・パージ工程に循環
する。なお、石炭は実施例1で使用した石炭と同じもの
である。 乾燥・パージ用ガス 温度:180℃ 酸素:2.0vol% 水分:10.4vol% 得られた石炭の性状等は下記に示す通りである。 温度:94℃ 総水分:8.3wt% 発熱量(平衡水分基準):5600kcal/kg 乾留するための加熱用ガスとして、ガス成分の一部を留
出分、残分、ガスタービン排ガスと熱交換して加熱した
ものを使用して、前記乾燥・パージ後の石炭1000k
g/hrを、約600℃で低温乾留し、留出分とチャー
を得る。留出分は、ガス成分と熱交換し、液成分により
冷却洗浄し、ガス成分と液成分を得る。液成分より分液
槽により水層を分離して、油分を得る。ガス成分と油分
は、ガスタービン用燃料とし、チャーは留出分と熱交換
されたガス成分と熱交換される。熱交換されたチャー
は、エコノマイザ通過後のボイラ燃焼排ガス(150
℃)の一部である乾燥・パージ用ガスと熱交換された
後、留出分中の分離した水層とともにボイラ用燃料とす
る。ガス成分と油分をガスタービンに供給、燃焼し、発
電した。ガスタービン排ガスは、約600℃であり、酸
素を15容量%含んでおり、乾留のための加熱用ガスと
熱交換された後、ボイラに供給し、チャーと水層を燃焼
する。この結果、コンバインド・サイクル発電の熱効率
は約45%(送電端)に達し、また石炭を総水分8.3
wt%まで乾燥することとが可能であり、得られた石炭
は貯蔵時に自然発火することはない。
たすガスタービン用燃料及びボイラ用燃料を得、これら
の燃料を使用して熱効率約45%(送電端)で発電する
ことができ、この熱効率は、全量をボイラで焚いてスチ
ームタービンで発電する場合の熱効率より著しく優れ、
石炭ガス化発電と同程度以上の効率であって、しかもガ
スタービンに使用しても腐食が起こらず、かつ、廃熱の
回収により、石炭乾燥・パージ用の燃料及び乾留用の加
熱ガスの製造用燃料を節約でき、設備費が安く、原料の
豊富さ、経済性、既存設備の利用、熱効率が高いため排
ガス量が少なく地球環境への影響の点で産業上極めて有
益である。かつ、中間産出物、燃焼排ガス等の廃熱を回
収利用でき、石炭乾燥・パージ用の燃料及び乾留用の加
熱ガスの製造用燃料を節約できる。
を乾燥・パージする場合のプロセスフロー図である。
交換して原料石炭を乾燥・パージする場合のプロセスフ
ロー図である。
ボイラ燃焼排ガスを熱交換した後、原料石炭を乾燥・パ
ージする場合のプロセスフロー図である。
機、燃焼室、ガスタービン用発電機からなる) 19 ガスタービン排ガス 20 熱交換器 21 加熱用ガス 22 空気 23 ボイラ 24 スチームタービン(スチームタービン、スチーム
タービン用発電機からなる) 25 復水器 26 脱硝装置 27 集塵装置 28 乾燥・パージ用ガス 29 脱硫装置 30 煙突 31 追加加熱用ガス 32 排気
Claims (8)
- 【請求項1】 (1)乾燥・パージ用ガスを用いて石炭
を乾燥・パージし、(2)乾燥・パージ後の石炭を乾留
工程において乾留処理して留出分並びに残分に分離し、
(3)該留出分をガスタービン燃料としてガスタービン
に供給して発電し、(4)該残分をボイラ燃料としてボ
イラに供給して発生したスチームにより発電し、ボイラ
燃焼排ガスを乾燥・パージ用ガスとして循環使用するこ
とを特徴とする発電用石炭の乾燥・パージ方法。 - 【請求項2】 ボイラ燃焼排ガスを残分と熱交換して加
熱し、乾燥・パージ用ガスとして使用する請求項1に記
載の発電用石炭の乾燥・パージ方法。 - 【請求項3】 残分が乾留用ガスと熱交換された後のも
のである請求項2に記載の発電用石炭の乾燥・パージ方
法。 - 【請求項4】 乾燥・パージ用ガスとして使用するボイ
ラ燃焼排ガスがボイラのエコノマイザ通過後又は脱硝処
理後、脱硫処理前のものである請求項1〜3のいずれか
に記載の発電用石炭の乾燥・パージ方法。 - 【請求項5】 ガスタービン燃焼排ガスをボイラに供給
して残分を燃焼させる請求項1〜4のいずれかに記載の
発電用石炭の乾燥・パージ方法。 - 【請求項6】 乾燥・パージ用ガスを用いて石炭を乾燥
・パージする乾燥装置、乾燥された石炭を乾留処理して
留出分並びに残分に分離する乾留装置、該留出分をガス
タービン燃料として使用するガスタービン、ガスタービ
ンにより駆動されるガスタービン発電機、該残分をボイ
ラ燃料として使用するボイラ、該ボイラから得られたス
チームにより発電するスチームタービン、スチームター
ビンにより駆動されるスチームタービン発電機からな
り、ボイラ燃焼排ガスを乾燥・パージ用ガスとして循環
使用することを特徴とする発電用石炭の乾燥・パージ装
置。 - 【請求項7】 さらに、石炭乾燥・パージ用ガスとして
循環させる燃焼排ガスと残分とを熱交換させる熱交換器
からなる請求項6に記載の発電用石炭の乾燥・パージ装
置。 - 【請求項8】 さらに、ボイラ燃焼排ガスを処理する脱
硝装置及び脱硫装置からなり、石炭乾燥・パージ用ガス
として循環させるボイラ燃焼排ガスがボイラのエコノマ
イザ通過後又は脱硝処理後、脱硫処理前のものである請
求項6〜7のいずれかに記載の発電用石炭の乾燥・パー
ジ装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP25428197A JP3722960B2 (ja) | 1997-09-03 | 1997-09-03 | 発電用石炭の乾燥・パージ方法及びその装置 |
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JP25428197A JP3722960B2 (ja) | 1997-09-03 | 1997-09-03 | 発電用石炭の乾燥・パージ方法及びその装置 |
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JPH1182991A true JPH1182991A (ja) | 1999-03-26 |
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JP25428197A Expired - Lifetime JP3722960B2 (ja) | 1997-09-03 | 1997-09-03 | 発電用石炭の乾燥・パージ方法及びその装置 |
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- 1997-09-03 JP JP25428197A patent/JP3722960B2/ja not_active Expired - Lifetime
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