JP2008507617A - 耐衝撃性に優れたアクリル系粘着剤組成物、これを用いた光学フィルム、および前記光学フィルムを含む液晶表示装置 - Google Patents

耐衝撃性に優れたアクリル系粘着剤組成物、これを用いた光学フィルム、および前記光学フィルムを含む液晶表示装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、液晶表示装置などの画像表示装置に広視野角確保、輝度向上などの機能を付与する光学フィルムの外部衝撃に対する耐衝撃性を改善し、熱および湿熱条件下で耐久性に優れた光学フィルムを提供できる、耐衝撃性に優れたアクリル系粘着剤組成物、これを用いた光学フィルム、および前記光学フィルムを含む液晶表示装置を提供し、本発明に係る耐衝撃性に優れたアクリル系粘着剤組成物は、(a)アクリル系共重合体100重量部、(b)架橋剤0.01〜10重量部、および(c)アミノ基を有する重合体0.5〜20重量部を含み、前記アクリル系共重合体が(1)カルボキシル基を有しないビニル系単量体0.5〜10重量%、(2)カルボキシル基を有するビニル系単量体0.5〜20重量%、および(3)残量として炭素数1〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル系単量体を共重合して得られる。

Description

本発明は、耐衝撃性に優れたアクリル系粘着剤組成物、これを用いた光学フィルム、および前記光学フィルムを含む液晶表示装置に関するものである。特に、液晶表示装置などの画像表示装置に広視野角確保、輝度向上などの機能を付与する光学フィルムの外部衝撃に対する耐衝撃性を改善し、熱および湿熱条件下で耐久性に優れた光学フィルムを提供できる、耐衝撃性に優れたアクリル系粘着剤組成物、これを用いた光学フィルムおよび前記光学フィルムを含む液晶表示装置に関するものである。本出願は2005年4月13日に韓国特許庁に提出された韓国特許出願第10−2005−0030789号の出願日の利益を主張し、その内容の全部を本明細書に援用する。
一般的に液晶表示装置は、液晶高分子層を含む液晶高分子フィルムとその上下面のうちのいずれか一面または両面に積層した偏光板を有する光学フィルムを含み、この光学フィルムは広視野角の確保、輝度向上などの多様な機能を付加するために用いられる。
前記液晶高分子フィルムは、液晶モノマー配向物または液晶ポリマー配向物からなる重合層またはこの2種類すべてを含む複合層によって形成される。このように形成された液晶高分子フィルムの種類は、液晶分子が結晶相において特定の位置を占めるように拘束されている「位置秩序」と特定の位置にある液晶分子が互いに整列する方向に拘束される「方向秩序」に応じて決定される。
前記位置秩序と方向秩序によって液晶高分子フィルムは、光学的に3次元屈折率nx、ny、nzのうち、最小限2つ以上が互いに異なる異方性複屈折の特性を有するようになる。このような複屈折物質に直線偏光した光が入射され、その入射方向において直線偏光した光の位相差発生のない方向を光軸として定義する。
このような光学的特性を有する液晶相の配向状態は液晶分子の位置と整列方向にともなう光軸の配向により、下記のように大きく5種類に分けることができる。
1.平面配向;光軸がフィルム平面に平行する配向。
2.垂直配向;光軸がフィルム平面に対して垂直である配向、すなわちフィルム法線に平行する配向。
3.傾斜配向;光軸がフィルム平面に対して0〜90°間の特定の角度に傾斜する配向。
4.拡散配向;傾斜角が0°から90°に、または0〜90°の範囲内の最小値から最大値に光軸が連続的に変化する配向。
5.コレステリック配向;光軸がフィルム平面に対して平行なものは平面配向と類似するが、厚さ方向に進むほど平面に対して垂直方向から観察する時、光軸が時計方向または反時計方向に一定の角度だけ回転する配向。
一般的に配向した液晶モノマーまたは配向した液晶ポリマーで形成される重合体層またはこの2種類とも含む複合層によって形成された液晶高分子フィルムは、延伸されたポリカーボネートフィルムのような固体ポリマーを一方向に延伸させて光学的に異方性の複屈折特性を有するようにした固体延伸高分子フィルムより、外部衝撃に対する耐衝撃性が非常に弱い。
特に、液晶高分子フィルム内でも液晶相の配向状態に応じて耐衝撃性の強さは変わるが、これは上記した液晶分子の位置と整列方向に起因する。
一般的に、コレステリック配向の液晶の耐衝撃性が液晶相の中で最も良好であり、垂直配向の液晶の耐衝撃性が液晶相の中で最も脆弱である。
前記液晶モノマー配向物または液晶ポリマー配向物からなる重合層またはこの2種類からなる複合層によって形成された液晶高分子フィルム、または延伸されたポリカーボネート高分子フィルムのように固体ポリマーを一方向に延伸させて光学的に異方性の複屈折特性を有するようにした固体延伸高分子フィルムなどのうち、1つ以上を他の機能性層に積層させた構造において、各フィルムは互いに異なる分子構造および組成を有する材料で作られるため、互いに相違した物理的特性を有する。特に、熱または湿熱条件下では一方性分子配列を有する材料の収縮または膨張による寸法安定性が不足して耐久性問題を誘発し得る。また、外部衝撃による局部的な衝撃は分子配向の部分的転位現象を引き起こし、均等な分子配列を有する材料の整列が部分的に崩れることにより液晶の欠陥を起こし得る。
上記のような光学フィルムは、液晶高分子フィルムまたは固体延伸高分子フィルムなどを偏光板に1つ以上積層させて形成される。前記積層において、各々の層を接合させるための手段として適切な接合層または接着層が用いられ、一般的にこのような層を構成する物質を粘着剤という。前記粘着剤の種類としては、ゴム系、アクリル系、シリコーン系、ウレタン系、ポリエステル系、エポキシ系などを挙げることができ、この中で超高透明性、製造方法の容易性、コーティング性、相溶性などの理由によってアクリル系粘着剤が、光学フィルムの積層に用いられる高機能粘着剤組成物の製造に最も広く用いられている。
粘着剤の物理的な特性は、主に高分子鎖の分子量および分子量分布、そして分子構造の存在量に依存するようになるが、この内でも主に分子量および分子量分布が重要であることが知られている。
日本国公開特許公報第2003−227933号および日本国公開特許公報第2003−227936号には、保護フィルム、第1粘着剤層、コレステリック液晶層、第2粘着剤層、1/4波長板が順に積層されている輝度向上フィルムにおいて、第1粘着剤層と第2粘着剤層を互いに25℃での動的保存せん断弾性率(dynamic storage modulus)の差が0.2MPA以上になるように形成したり、コレステリック液晶層に隣接した第1粘着剤層を25℃での動的保存せん断弾性率が0.1〜15MPAである粘着剤を用いて形成することによって、耐衝撃性が良好な輝度向上フィルムを作る方法が記載されている。
しかし、上記特許文献に記載された発明では、液晶のうち耐衝撃性が最も良好なコレステリック配向の液晶で耐衝撃性を向上させるのに留まった。最近、TNモード(Twisted Nematic mode)、STNモード(Super Twisted Nematic mode)、IPSモード(In Plane Switch mode)、VAモード(Vertical Alignment mode)、OCBモード(Optically Compensated Bend mode)などの液晶ディスプレイ装置において、位相差フィルム、視野角補償フィルムなどの光学フィルムに用いられる垂直配向フィルムでの耐衝撃性を向上させる方法については全く言及されたことがなかった。
また、前記特許文献の発明は、粘着剤の動的保存せん断弾性率の制約があって、既存工程で用いた粘着剤を使用できず、少なくとも2つ以上の新しい粘着剤を工程に適用させた場合にのみ耐衝撃性が向上した光学フィルムを得ることができるため、工程上変化を加えなければならないという短所がある。これは新工程の導入による追加損失をもたらしうる問題を有するのである。
特開2003−227933号公報 特開2003−227936号公報
前述した従来技術の問題を解決するために、本発明の目的は液晶表示装置に広視野角確保、輝度向上などの機能を付与する光学フィルムの外部衝撃に対する耐衝撃性を改善し、熱および湿熱条件下で耐久性に優れた光学フィルムを提供できる、耐衝撃性に優れたアクリル系粘着剤組成物、これを用いた光学フィルム、および前記光学フィルムを含む液晶表示装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、(a)アクリル系共重合体100重量部、(b)架橋剤0.01〜10重量部、および(c)アミノ基を有する重合体0.5〜20重量部を含み、前記アクリル系共重合体が(1)カルボキシル基を有しないビニル系単量体0.5〜10重量%、(2)カルボキシル基を有するビニル系単量体0.5〜20重量%、および(3)残量として炭素数1〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル系単量体を共重合して得られることを特徴とするアクリル系粘着剤組成物を提供する。
また、本発明は、液晶高分子フィルム層、および前記液晶高分子フィルム層の上下面のうちのいずれか一面または両面に積層した偏光板層を含む光学フィルムであって、前記光学フィルムを構成する層のうち、1つ以上の層の上下面のうちのいずれか一面または両面に(a)アクリル系共重合体100重量部、(b)架橋剤0.01〜10重量部、および(c)アミノ基を有する重合体0.5〜20重量部を含み、前記アクリル系共重合体が(1)カルボキシル基を有しないビニル系単量体0.5〜10重量%、(2)カルボキシル基を有するビニル系単量体0.5〜20重量%、および(3)残量として炭素数1〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル系単量体を共重合してなされるアクリル系粘着剤組成物を塗布して形成された粘着剤層が形成されていることを特徴とする光学フィルムを提供する。
また、本発明は、液晶高分子フィルム層、および前記液晶高分子フィルム層の上下面のうちのいずれか一面または両面に積層した偏光板層を含む光学フィルムであって、前記光学フィルムを構成する層のうち、1つ以上の層の上下面のうちのいずれか一面または両面に(a)アクリル系共重合体100重量部、(b)架橋剤0.01〜10重量部、および(c)アミノ基を有する重合体0.5〜20重量部を含み、前記アクリル系共重合体が(1)カルボキシル基を有しないビニル系単量体0.5〜10重量%、(2)カルボキシル基を有するビニル系単量体0.5〜20重量%、および(3)残量として炭素数1〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル系単量体を共重合してなされるアクリル系粘着剤組成物を塗布して形成された粘着剤層が形成されている光学フィルムを含むことを特徴とする液晶表示装置を提供する。
以下、本発明をより詳しく説明すれば、次の通りである。
本発明に係る耐衝撃性に優れたアクリル系粘着剤組成物は、(a)アクリル系共重合体100重量部、(b)架橋剤0.01〜10重量部、および(c)アミノ基を有する重合体0.5〜20重量部を含み、前記アクリル系共重合体が(1)カルボキシル基を有しないビニル系単量体0.5〜10重量%、(2)カルボキシル基を有するビニル系単量体0.5〜20重量%、および(3)残量として炭素数1〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル系単量体を共重合して得られることを特徴とする。
まず、本発明に係る粘着剤のガラス転移温度(Tg)を調節する目的で、アクリル系共重合体の製造において、カルボキシル基を有しないビニル系単量体を用いることができる。前記カルボキシル基を有しないビニル系単量体では、例えばアクリロニトリル、グリシジル(メタ)アクリレート、ビニルアセテート、スチレン(styrene)などからなる群より選択されるビニル系単量体を使用でき、これらは1種単独でまたは2種以上の混合物として用いることができる。しかし、本発明は、前記例に制限されるのではなく、他の類似した種類のビニル系単量体またはアクリル系単量体を用いることができる。
前記カルボキシル基を有しないビニル系単量体は、前記アクリル系共重合体の総重量を基準として0.5〜20重量%の量で用いることができる。前記カルボキシル基を有しないビニル系単量体が0.5重量%未満で用いられる場合、耐衝撃性の改善が微小な問題があり得、20重量%を超過する場合、過度な凝集力のために粘着物性の変化による耐久性の問題があり得る。
上記のような構成によって、本発明によれば、−50〜−10℃の範囲内のガラス転移温度を有するアクリル系共重合体を得ることができる。実験結果からみた時、アクリル系共重合体のガラス転移温度が−50℃より低い場合、耐衝撃性の改善が、望まれる程には得られない問題があり得、逆に−10℃を超過する場合、粘着剤コーティング性および耐久性が低下する問題があり得る。
本発明に係る粘着剤の架橋度を調節する目的で、アクリル系共重合体の製造において、アクリル系共重合体の総重量を基準としてカルボキシル基を有するビニル系単量体0.5〜20重量%、および、残量として炭素数1〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル系単量体を用いることができる。
前記カルボキシル基を有するビニル系単量体としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸二量体、イタコン酸、マレイン酸、マレイン酸無水物、クロトン酸、β−カルボキシエチルアクリレートなどからなる群より選択されるカルボキシル基を有するビニル系単量体を使用でき、これらは1種単独でまたは2種以上の混合物として用いることができる。しかし、本発明がこれらに制限されることはない。
前記カルボキシル基を有するビニル系単量体は、前記アクリル系共重合体の総重量を基準として0.5〜20重量%の量で用いることができる。前記カルボキシル基を有するビニル系単量体が0.5重量%未満で用いられる場合、低い架橋度により耐久性が低下する問題があり得、20重量%を超過する場合、凝集力上昇による流動特性の低下によって接着力が低下する問題があり得る。
アルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル系単量体のうち、アルキル基が長鎖の形態であれば、得られる粘着剤の凝集力が低くなるため、高温下で凝集力を維持しにくくなる問題があり得る。したがって、本発明では、アクリル系共重合体の製造の際、アルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル系単量体として、炭素数1〜12のアルキル基、好ましくは炭素数2〜8のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル系単量体を用いることができる。前記炭素数1〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル系単量体では、例えば、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルアクリレート、n−プロピルメタクリレート、イソプロピルアクリレート、イソプロピルメタクリレート、t−ブチルアクリレート、t−ブチルメタクリレート、ペンチルアクリレート、ペンチルメタクリレート、n−オクチルアクリレート、n−オクチルメタクリレート、イソノニルアクリレート、イソノニルメタクリレートなどからなる群より選択される単量体を使用でき、これらは1種単独でまたは2種以上の混合物で用いることができる。しかし、本発明はこれらに制限されるものではない。
上記のような構成によって、本発明によれば、50〜90%の範囲内の架橋度を有するアクリル系共重合体を得ることができる。実験結果からみた時、架橋度が50%未満の場合、耐久性に問題があり得、逆に90%を超過する場合、粘着剤コーティング性が下がる問題があり得る。
上記のような単量体の共重合によって形成されるアクリル系共重合体は、好ましくは200,000〜2,000,000の平均分子量を有することができる。前記アクリル系共重合体は、溶液重合法、光重合法、バルク重合法、サスペンション重合法、またはエマルジョン重合法など公知の重合法によって製造することができ、好ましくは溶液重合法によって製造することができる。前記溶液重合法の場合、重合温度は50〜140℃の範囲内になることができ、単量体が均一に混合された状態で重合開始剤(initiator)を添加することが好ましい。重合開始剤として、ベンゾイルパーオキサイド、ラウリルパーオキサイドなどの有機過酸化物、またはアゾビスイソブチロニトリルのようなアゾ系重合開始剤を用いたラジカル重合を行うこともできる。
本発明において、前述したカルボキシル基を有するビニル系単量体0.5〜20重量%および残量として炭素数1〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル系単量体を用いてカルボキシル基含有樹脂組成物を先ず製造することができるが、その製造方法としてはベンゾイルパーオキサイド(benzoyl peroxide)、ラウリルパーオキサイドなどの有機過酸化物、またはアゾビスイソブチロニトリルのようなアゾ系重合開始剤を用いたラジカル重合によって製造することが好ましく、特に溶液重合法によって製造することが好ましい。
前記アクリル系共重合体の共重合には、アクリル系共重合体の総重量を基準として、水酸基を有する官能性単量体が0.01〜5重量%の量でさらに含まれることができる。前記水酸基を有する官能性単量体は、単独でまたは架橋剤と反応して昇温の際、粘着剤の凝集破壊が生じないように化学結合による凝集力を付与する目的で用いることができる。前記水酸基を有する官能性単量体が0.01重量%以上で用いられることによって、昇温時に発生し得る粘着剤の凝集破壊を防止でき、逆に5重量%以下で添加されることによって、昇温時に流動特性の低下を防止することができる。前記水酸基を有する官能性単量体は、例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシエチレングリコールアクリレート、2−ヒドロキシエチレングリコールメタクリレート、2−ヒドロキシプロピレングリコールアクリレート、2−ヒドロキシプロピレングリコールメタクリレートなどから選択されるものを使用でき、これらは単独でまたは2種以上の混合物として用いることができる。しかし、本発明は、前記例に制限されるのではなく、水酸基を含む単量体、好ましくは水酸基を含むビニル系単量体を一般的に用いることができる。
本発明に係るアクリル系粘着剤組成物は、架橋剤を含む。前記アクリル系共重合体と共に本発明に係るアクリル系粘着剤組成物を構成する前記架橋剤は、前記カルボキシル基を有するビニル系単量体のカルボキシル基と反応して粘着剤の凝集力を高める役割を行い、粘着剤組成物の粘着性を向上させる機能をする。その例として、多官能性イソシアネート系架橋剤は、架橋構造の形成を介して昇温時に粘着剤の凝集力を維持させて付着信頼性を向上させる役割をする。前記架橋剤としては、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、アミン樹脂系架橋剤、アジリジン系架橋剤、金属キレート系架橋剤など、当技術分野で知られているか、国内外製造業者などによって市販されている通常の架橋剤を用いることができる。架橋剤の具体的な例としては、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの多官能イソシアネート化合物;エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、テトラグリシジルキシレンジアミンなどの多官能エポキシ化合物;メラミン化合物などがあって、これらは単独でまたは2種以上の混合物として用いることができる。しかし、本発明がこれらに制限されることはない。
本発明に係るアクリル系粘着剤組成物は、アミノ基を有する重合体を前記アクリル系共重合体100重量部を基準として0.5〜20重量部の量でさらに含まれる。前記アミノ基を有する重合体は、アミノ基を有する重合体の総重量を基準として(1)アミノ基を有するビニル系単量体0.5〜10重量%および(2)残量として炭素数1〜20の(メタ)アクリル酸アルキルエステル、炭素数1〜20の(メタ)アクリル酸シクロアルキルエステル、(メタ)アクリル酸ベンジル、および(メタ)アクリル酸スチレンより選択される1種以上の単量体を共重合させて得ることができる。本発明で用いられるアミノ基を有する重合体は、平均分子量が1000〜100,000の範囲であることが好ましい。
前記アミノ基を有する重合体では、例えば、アミノエチルアクリレート、アミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノプロピルアクリレート、ジメチルアミノプロピルメタクリレート、ビニルピリジンなどより選択される1種または2種以上の混合物であることができるが、本発明の範囲がこれらに制限されることはない。
前記アミノ基を有する重合体は、カルボキシル基を含有する粘着剤が長時間の使用時に発生し得る応力によって気泡が発生するなどの耐久性に影響を与え得る問題点を解決するために導入されたものと理解できる。前記アミノ基を有する重合体を本発明に係るアクリル系粘着剤組成物に含めることによって、カルボキシル基とアミノ基の相互作用によって気泡発生の抑制および耐久性の向上という効果を得ることができる。
前記アミノ基を有する重合体は、ベンゾイルパーオキサイド(benzoyl peroxide)、ラウリルパーオキサイドなどの有機過酸化物、またはアゾビスイソブチロニトリルのようなアゾ系重合開始剤を用いたラジカル重合によって製造することが好ましく、特に溶液重合法によって製造することが好ましい。
前記アミノ基を有する重合体が前記アクリル系共重合体100重量部を基準として0.5重量部未満で含まれる場合、反応程度の不足による耐衝撃性に問題があり得、逆に20重量部を超過して含まれる場合、粘着物性の変化による耐久性に問題があり得る。
本発明に係るアクリル系粘着剤組成物には、粘着性付与樹脂が、前記アクリル系共重合体100重量部を基準として1〜100重量部の量でさらに含まれることができる。前記粘着性付与樹脂は、本発明に係るアクリル系粘着剤組成物に粘着性をさらに付与するために用いられる。その例としては、ハイドロカーボン系樹脂、水添ハイドロカーボン系樹脂、ロジン樹脂、水添ロジン樹脂、ロジンエステル樹脂、水添ロジンエステル樹脂、テルペン樹脂、水添テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、水添テルペンフェノール樹脂、重合ロジン樹脂、重合ロジンエステル樹脂より選択される1種または2種以上の混合物を用いることができる。
また、本発明に係るアクリル系粘着剤組成物には、通常の紫外線安定剤、酸化防止剤、補強剤、充填剤などの添加剤を一般的な目的に応じてさらに含むことができ、これらはすべて国内外製造業者などによって市販されているものを購入し、適切な量を選択して用いることができる。
上記のような本発明に係るアクリル系粘着剤組成物は、コレステリック配向の液晶層を含む光学フィルムに適用される場合だけでなく、如何なる配向状態を有する液晶層を含む光学フィルムに適用される場合にも、光学フィルムに耐衝撃性および熱または湿熱条件での耐久性をもたらすことができる。特に、本発明に係るアクリル系接着剤組成物は、IPSモード(In Plane Switching mode)の視野角補償フィルムに用いられる垂直配向の光学フィルムの耐衝撃性を向上させることができる。
本発明に係る光学フィルムは、液晶高分子フィルム層、および前記液晶高分子フィルム層の上下面のうちのいずれか一面または両面に積層した偏光板層を含むものであって、前記光学フィルムを構成する層のうち、1つ以上の層の上下面のうちのいずれか一面または両面に(a)アクリル系共重合体100重量部、(b)架橋剤0.01〜10重量部、および(c)アミノ基を有する重合体0.5〜20重量部を含み、前記アクリル系共重合体が(1)カルボキシル基を有しないビニル系単量体0.5〜10重量%、(2)カルボキシル基を有するビニル系単量体0.5〜20重量%、および(3)残量として炭素数1〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル系単量体を共重合してなされるアクリル系粘着剤組成物を塗布して形成された粘着剤層が形成されていることを特徴とする。本発明では、光学フィルムに上記のような本発明に係るアクリル系粘着剤組成物を用いて形成された耐衝撃性に優れた粘着剤層を含めることによって、光学フィルム、特に光学フィルムの液晶高分子層を外部の衝撃から保護して熱および湿熱条件下での光学フィルムの耐久性を向上させることができる。前記粘着剤層の厚さは、好ましくは5〜30μmの範囲内になることができる。前記粘着剤層の厚さが5μm未満の場合、実際工程での実現性が低くて生産性が低下する問題があり得、逆に30μmを超過する場合、前記のようにガラス転移温度や架橋度を調節しても耐衝撃性が改善される効果が微小であるという問題があり得る。
本発明に係る液晶表示装置は、液晶高分子フィルム層、および前記液晶高分子フィルム層の上下面のうちのいずれか一面または両面に積層した偏光板層を含む光学フィルムであって、前記光学フィルムを構成する層のうち、1つ以上の層の上下面のうちのいずれか一面または両面に(a)アクリル系共重合体100重量部、(b)架橋剤0.01〜10重量部、および(c)アミノ基を有する重合体0.5〜20重量部を含み、前記アクリル系共重合体が(1)カルボキシル基を有しないビニル系単量体0.5〜10重量%、(2)カルボキシル基を有するビニル系単量体0.5〜20重量%、および(3)残量として炭素数1〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル系単量体を共重合してなされるアクリル系粘着剤組成物を塗布して形成された粘着剤層が形成されている光学フィルムを含むことを特徴とする。本発明に係る液晶表示装置は、上記のような本発明に係るアクリル系粘着剤組成物を用いて形成された、耐衝撃性に優れた粘着剤層を含む光学フィルムを用いることによって、液晶表示装置自体の耐久性が向上できる。
以下本発明の好ましい実施例を記載する。しかし、下記実施例は本発明を例示するためのものであって、本発明が下記実施例に限定されるものではない。
[評価方法]
〔架橋度〕
架橋度は、アクリル系粘着剤の一般的に知られたゲル含量測定法によって、溶媒に溶解しない架橋構造を形成した部分の量を重量%で得て数値にした。
〔耐久性〕
粘着剤がコーティングされた液晶高分子フィルムの上側には、偏光板(90mm×170mm)を付着させ、下の方にはガラス基板(110mm×190mm×0.7mm)を付着させ、前記ガラス基板の下面には前記の上側の偏光板と光学吸収軸がクロスした状態になるように偏光板を配置するようにした。この時、加えられた圧力は約5kg/cmであり、気泡や異物を避けるためにクリーンルーム内で作業を行って試験片を得た。この試験片の耐湿熱特性を把握するために、60℃、90%の相対湿度条件下で1、000時間の間放置した後、気泡や剥離が発生したかを肉眼で観察した。また、耐熱特性は、80℃、1、000時間の間の放置後、気泡や剥離の有無を観察した。試験片の状態を評価する直前に常温で24時間放置した。
〔耐衝撃性〕
粘着剤がコーティングされた液晶高分子フィルムの上側に偏光板(60mm×60mm)を付け、下の方にガラス基板(110mm×190mm×0.7mm)を付けて試料を作った。10gの重量を有する、先端の尖った錘を用い、試料の偏光板側に落下させた。落下後、試料を偏光顕微鏡を用いて液晶の破壊程度を肉眼で1次観察し、再び光学顕微鏡を用いて200倍の倍率まで観察した。この時、落下高さを調節して落下エネルギーの大きさを調節しながら、破壊程度を調べることができる。本実験では、75gの錘を用いて、高さ20cm付近から落下させ、150mJ程度の落下エネルギーを有する場合に、液晶表示装置などの普遍的な画像表示装置に加えられる外部衝撃の程度と類似した液晶破壊が生じることを確認することができた。したがって、耐衝撃性の改善の目標を150mJ程度の落下エネルギー条件で液晶破壊が生じないものと基準を設定し、これを基準として良、不良を判定した。
[合成実施例1〜9]
1)反応器にトルエン(Toluene)100重量部を入れて、窒素還流状態で90℃で維持する。ここにメタクリル酸メチル(methyl methacrylate)97重量部、メタクリル酸ジメチルアミノエチル(dimethyl amino ethyl methacrylate)3重量部を入れ、そこにアゾビスイソブチロニトリル(azobis isobutyronitrile)1重量部を追加して、5時間重合した。反応終了後、トルエン(Toluene)で希釈して固形分含量を45%に調整してTgが91℃、重量平均分子量が20、000であるアミノ基を有する重合体を作った。
2)窒素ガスが還流されて温度調節が容易なように冷却装置を設置した1000mLの反応器に、n−ブチルアクリレート(BA)80重量部、アクリル酸(AA)10重量部、スチレン10重量部で構成される単量体の混合物を投入した。そして、溶剤としてエチルアセテート(Eac)100重量部を投入した。混合物の温度を60℃で維持した後、均一に混合して反応開始剤のアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.03重量部を50%濃度でエチルアセテートに希釈して投入し、10時間の間反応させ、最終アクリル系ポリマーP−1を得た。前記のポリマーP−1のガラス転移温度(Tg)は−15℃で、架橋後の架橋度は55%と測定された。ここに合成実施例1で合成したアミノ基を有する重合体10重量部を入れて、イソシアネート系架橋剤のトリメチロールプロパンのトリレンジイソシアネート付加物(TDI−1)0.5重量部を投入した後、コーティング性を考慮して、13重量%の濃度に希釈して均一に混合した後、これを離型紙にコーティングした。
3)窒素ガスが還流されて温度調節が容易なように冷却装置を備えた1000mLの反応器に、n−ブチルアクリレート(BA)82重量部、アクリル酸(AA)10重量部、スチレン8重量部で構成される単量体の混合物を投入した。そして、溶剤としてエチルアセテート(Eac)100重量部を投入した。混合物の温度を60℃に維持した後、均一に混合し、反応開始剤のアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.03重量部を50%濃度でエチルアセテートに希釈して投入し、10時間の間反応させた後、最終アクリル系ポリマーP−2を得た。前記ポリマーP−2のガラス転移温度(Tg)は−20℃で、架橋後の架橋度は75%と測定された。ここに合成実施例1で合成したアミノ基を有する重合体を5重量部入れて、イソシアネート系架橋剤のトリメチロールプロパンのトリレンジイソシアネート付加物(TDI−1)1.3重量部を投入した後、コーティング性を考慮して、13重量%の濃度に希釈して均一に混合した後、これを離型紙にコーティングした。
4)窒素ガスが還流されて温度調節が容易なように冷却装置を備えた1000mLの反応器に、n−ブチルアクリレート(BA)84重量部、アクリル酸(AA)9重量部、スチレン7重量部で構成される単量体の混合物を投入した。そして、溶剤としてエチルアセテート(Eac)100重量部を投入した。温度は、60℃で維持した後、均一に混合し、反応開始剤のアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.03重量部を50%濃度でエチルアセテートに希釈して投入し、10時間の間反応させた後、最終アクリル系ポリマーP−3を得た。前記のポリマーP−3のガラス転移温度(Tg)は−25℃で、架橋後の架橋度は60%と測定された。ここに合成実施例1で合成したアミノ基を有する重合体を14重量部入れて、イソシアネート系架橋剤のトリメチロールプロパンのトリレンジイソシアネート付加物(TDI−1)1.3重量部を投入した後、コーティング性を考慮して、13重量%の濃度に希釈して均一に混合した後、これを離型紙にコーティングした。
5)窒素ガスが還流されて温度調節が容易なように冷却装置を備えた1000mLの反応器に、n−ブチルアクリレート(BA)83重量部、アクリル酸(AA)11重量部、スチレン6重量部で構成される単量体の混合物を投入した。そして、溶剤としてエチルアセテート(Eac)100重量部を投入した。混合物の温度を60℃に維持した後、均一に混合して反応開始剤のアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.04重量部を50%濃度でエチルアセテートに 希釈して投入し、10時間の間反応させた後、最終アクリル系ポリマーP−4を得た。前記のポリマーP−4のガラス転移温度(Tg)は−25℃で、架橋後の架橋度は75%と測定された。ここに合成実施例1で合成したアミノ基を有する重合体を10重量部を入れて、イソシアネート系架橋剤のトリメチロールプロパンのトリレンジイソシアネート付加物(TDI−1)1.5重量部を投入した後、コーティング性を考慮して、13重量%の濃度に希釈して均一に混合した後、これを離型紙にコーティングした。
6)窒素ガスが還流されて温度調節が容易なように冷却装置を備えた1000mLの反応器に、n−ブチルアクリレート(BA)91重量部、アクリル酸(AA)4重量部、スチレン5重量部で構成される単量体の混合物を投入した。そして、溶剤としてエチルアセテート(Eac)100重量部を投入した。混合物の温度を60℃に維持した後、均一に混合し、反応開始剤のアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.025重量部を50%濃度でエチルアセテートに希釈して投入し、10時間の間反応させた後、最終アクリル系ポリマーP−5を得た。前記のポリマーP−5のガラス転移温度(Tg)は−30℃で、架橋後の架橋度は60%と測定された。ここに合成実施例1で合成したアミノ基を有する重合体を17重量部を入れて、イソシアネート系架橋剤のトリメチロールプロパンのトリレンジイソシアネート付加物(TDI−1)1重量部を投入した後、コーティング性を考慮して、13重量%の濃度に希釈して均一に混合した後、離型紙にコーティングした。
7)窒素ガスが還流されて温度調節が容易なように冷却装置を備えた1000mLの反応器に、n−ブチルアクリレート(BA)90重量部、アクリル酸(AA)5重量部、スチレン5重量部で構成される単量体の混合物を投入した。そして、溶剤としてエチルアセテート(Eac)100重量部を投入した。混合物の温度を60℃に維持した後、均一に混合し、反応開始剤のアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.03重量部を50%濃度でエチルアセテートに希釈して投入し、10時間の間反応させた後、最終アクリル系ポリマーP−6を得た。前記のポリマーP−6のガラス転移温度(Tg)は−30℃で、架橋後の架橋度は70%と測定された。ここに合成実施例1で合成したアミノ基を有する重合体3重量部を入れて、イソシアネート系架橋剤のトリメチロールプロパンのトリレンジイソシアネート付加物(TDI−1)1重量部を投入した後、コーティング性を考慮して、13重量%の濃度に希釈して均一に混合した後、離型紙にコーティングした。
8)窒素ガスが還流されて温度調節が容易なように冷却装置を備えた1000mLの反応器に、n−ブチルアクリレート(BA)93重量部、アクリル酸(AA)3重量部、スチレン4重量部で構成される単量体の混合物を投入した。そして、溶剤としてエチルアセテート(Eac)100重量部を投入した。混合物の温度を60℃に維持した後、均一に混合し、反応開始剤のアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.03重量部を50%濃度でエチルアセテートに希釈して投入し、10時間の間反応させた後、最終アクリル系ポリマーP−7を得た。前記のポリマーP−7のガラス転移温度(Tg)は−35℃で、架橋後の架橋度は70%と測定された。ここに合成実施例1で合成したアミノ基を有する重合体を10重量部入れて、イソシアネート系架橋剤のトリメチロールプロパンのトリレンジイソシアネート付加物(TDI−1)1.2重量部を投入し、コーティング性を考慮して、13重量%の濃度に希釈して均一に混合した後、これを離型紙にコーティングした。
9)窒素ガスが還流されて温度調節が容易なように冷却装置を備えた1000mLの反応器に、n−ブチルアクリレート(BA)96重量部、アクリル酸(AA)2重量部、スチレン2重量部で構成される単量体の混合物を投入した。そして、溶剤としてエチルアセテート(Eac)100重量部を投入した。混合物の温度を60℃に維持した後、均一に混合し、反応開始剤のアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.03重量部を50%濃度でエチルアセテートに希釈して投入し、10時間の間反応させた後、最終アクリル系ポリマーP−8を得た。前記のポリマーP−8のガラス転移温度(Tg)は−45℃で、架橋後の架橋度は85%と測定された。ここに合成実施例1で合成したアミノ基を有する重合体8重量部を入れて、イソシアネート系架橋剤のトリメチロールプロパンのトリレンジイソシアネート付加物(TDI−1)1重量部を投入し、コーティング性を考慮して、13重量%の濃度で希釈して均一に混合した後、離型紙にコーティングした。
前記合成実施例から得られる本発明に係るアクリル系粘着剤組成物は、−10〜−50℃の範囲のガラス転移温度と50〜90%の架橋度とを有することを確認することができた。
[製造実施例1〜7]
液晶高分子フィルム(液晶層)の上下いずれか一面または両面に前記合成実施例で得られた本発明に係る粘着剤組成物を用いて粘着層を形成させ、その粘着層上に、厚さ185ミクロンのヨード系偏光板を付着させて積層することによって、下記表1に示すように光学フィルムを製造した。得られた光学フィルムの物性を試験して、その結果を下記表1に示した。この時、本発明に係る粘着剤組成物が前記液晶高分子フィルムのある一面にだけ適用される場合、他の面には後述する合成比較例1の粘着剤を用いて粘着層を形成させた。
Figure 2008507617
[合成比較例1〜7]
1)窒素ガスが還流されて温度調節が容易なように冷却装置を備えた1000mLの反応器に、n−ブチルアクリレート(BA)98重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)2重量部で構成される単量体の混合物を投入した。そして、溶剤としてエチルアセテート(Eac)100重量部を投入した。温度を90℃に維持した後、均一に混合し、反応開始剤のアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.03重量部を50%濃度でエチルアセテートに希釈して投入し、10時間の間反応させた後、最終アクリル系ポリマーR−1を得た。前記のポリマーR−1のガラス転移温度(Tg)は−60℃で、架橋後の架橋度は60%と測定された。ここにイソシアネート系架橋剤のトリメチロールプロパンのトリレンジイソシアネート付加物(TDI−1)1.3重量部を投入し、コーティング性を考慮して、13重量%の濃度に希釈して均一に混合した後、離型紙にコーティングした。
2)窒素ガスが還流されて温度調節が容易なように冷却装置を備えた1000mLの反応器に、n−ブチルアクリレート(BA)85重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)15重量部で構成される単量体の混合物を投入した。そして、溶剤としてエチルアセテート(Eac)100重量部を投入した。温度を90℃で維持した後、均一に混合して反応開始剤のアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.03重量部を50%濃度でエチルアセテートに希釈して投入し、10時間の間反応させた後、最終アクリル系ポリマーR−2を得た。前記のポリマーR−2のガラス転移温度(Tg)は−30℃で、架橋後の架橋度は30%と測定された。ここにイソシアネート系架橋剤のトリメチロールプロパンのトリレンジイソシアネート付加物(TDI−1)0.3重量部を投入し、コーティング性を考慮して、13重量%の濃度に希釈して均一に混合した後、離型紙にコーティングした。
3)窒素ガスが還流されて温度調節が容易なように冷却装置を備えた1000mLの反応器に、n−ブチルアクリレート(BA)99重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)1重量部で構成される単量体の混合物を投入した。そして、溶剤としてエチルアセテート(Eac)100重量部を投入した。温度を90℃に維持した後、均一に混合し、反応開始剤のアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.03重量部を50%濃度でエチルアセテートに希釈して投入し、10時間の間反応させた後、最終アクリル系ポリマーR−3を得た。前記のポリマーR−3のガラス転移温度(Tg)は−70℃で、架橋後の架橋度は50%と測定された。ここにイソシアネート系架橋剤のトリメチロールプロパンのトリレンジイソシアネート付加物(TDI−1)1重量部を投入し、コーティング性を考慮して、13重量%の濃度に希釈して均一に混合した後、離型紙にコーティングした。
4)窒素ガスが還流されて温度調節が容易なように冷却装置を備えた1000mLの反応器に、n−ブチルアクリレート(BA)98重量部、ヒドロキシプロピルメタクリレート(HPMA)2重量部で構成される単量体の混合物を投入した。そして、溶剤としてエチルアセテート(Eac)100重量部を投入した。温度を90℃に維持した後、均一に混合し、反応開始剤のアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.03重量部を50%濃度でエチルアセテートに希釈して投入し、10時間の間反応させた後、最終アクリル系ポリマーR−4を得た。前記ポリマーR−4のガラス転移温度(Tg)は−60℃で、架橋後の架橋度は70%と測定された。ここにイソシアネート系架橋剤のトリメチロールプロパンのトリレンジイソシアネート付加物(TDI−1)1.3重量部を投入し、コーティング性を考慮して、13重量%の濃度で希釈して均一に混合した後、離型紙にコーティングした。
5)窒素ガスが還流されて温度調節が容易なように冷却装置を備えた1000mLの反応器に、n−ブチルアクリレート(BA)90重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)10重量部で構成される単量体の混合物を投入した。そして、溶剤としてエチルアセテート(Eac)100重量部を投入した。温度を90℃に維持した後、均一に混合し、反応開始剤のアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.03重量部を50%濃度でエチルアセテートに希釈して投入し、10時間の間反応させた後、最終アクリル系ポリマーR−5を得た。前記ポリマーR−5のガラス転移温度(Tg)は−40℃で、架橋後の架橋度は60%と測定された。ここにイソシアネート系架橋剤のトリメチロールプロパンのトリレンジイソシアネート付加物(TDI−1)0.3重量部を投入し、コーティング性を考慮して、13重量%の濃度に希釈して均一に混合した後、離型紙にコーティングした。
6)窒素ガスが還流されて温度調節が容易なように冷却装置を備えた1000mLの反応器に、n−ブチルアクリレート(BA)85重量部、ヒドロキシプロピルメタクリレート(HPMA)15重量部で構成される単量体の混合物を投入した。そして、溶剤としてエチルアセテート(Eac)100重量部を投入した。温度を90℃に維持した後、均一に混合し、反応開始剤のアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.03重量部を50%濃度でエチルアセテートに希釈して投入し、10時間の間反応させた後、最終アクリル系ポリマーR−6を得た。前記ポリマーR−6のガラス転移温度(Tg)は−30℃で、架橋後の架橋度は40%と測定された。ここにイソシアネート系架橋剤のトリメチロールプロパンのトリレンジイソシアネート付加物(TDI−1)1重量部を投入し、コーティング性を考慮して、13重量%の濃度で希釈して均一に混合した後、離型紙にコーティングした。
7)窒素ガスが還流されて温度調節が容易なように冷却装置を設置した1000mLの反応器に、n−ブチルアクリレート(BA)95重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)5重量部で構成される単量体の混合物を投入した。そして、溶剤としてエチルアセテート(Eac)100重量部を投入した。温度を90℃に維持した後、均一に混合し、反応開始剤のアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.03重量部を50%濃度でエチルアセテートに希釈して投入し、10時間の間反応させた後、最終アクリル系ポリマーR−7を得た。前記のポリマーR−7のガラス転移温度(Tg)は−55℃で、架橋後の架橋度は50%として測定された。ここにイソシアネート系架橋剤のトリメチロールプロパンのトリレンジイソシアネート付加物(TDI−1)1.3重量部を投入し、コーティング性を考慮して、13重量%の濃度に希釈して均一に混合した後、離型紙にコーティングした。
[製造比較例1〜6]
下記表2に記載した通り互いに異なるガラス転移温度および架橋度を有する比較合成例の粘着剤組成物を用いたことを除いては、前記製造実施例と同様にして、下記表2に示すように光学フィルムを製造した。
Figure 2008507617
前記表1および表2に示すように、本発明に係るアクリル系粘着剤組成物を用いた場合には、光学フィルムの耐衝撃性および耐久性が比較例として表示された従来の粘着剤組成物を用いる場合に比較して、顕著に改善されることを確認することができた。
本発明は、液晶表示装置などの画像表示装置に広視野角確保、輝度向上などの機能を付与する光学フィルムの外部衝撃に対する耐衝撃性を改善し、熱および湿熱条件下で耐久性に優れた光学フィルムを提供できる、耐衝撃性に優れたアクリル系粘着剤組成物と、これを用いた光学フィルムおよび前記光学フィルムを含む液晶表示装置を提供できる。
以上、本発明は記載した具体例についてのみ詳細に説明したが、本発明の技術思想の範囲内で多様な変形および修正が可能なことは当業者にとって明白なことであり、このような変形および修正が添付する特許請求の範囲に属することは当然のことである。

Claims (20)

  1. (a)アクリル系共重合体100重量部、(b)架橋剤0.01〜10重量部、および(c)アミノ基を有する重合体0.5〜20重量部を含み、前記アクリル系共重合体が(1)カルボキシル基を有しないビニル系単量体0.5〜10重量%、(2)カルボキシル基を有するビニル系単量体0.5〜20重量%、および(3)残量として炭素数1〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル系単量体を共重合して得られるアクリル系粘着剤組成物。
  2. 前記(1)カルボキシル基を有しないビニル系単量体が、アクリロニトリル、グリシジル(メタ)アクリレート、ビニルアセテート、およびスチレンからなる群より選択される1種または2種以上の単量体を含む請求項1に記載のアクリル系粘着剤組成物。
  3. 前記(2)カルボキシル基を有するビニル系単量体が、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸二量体、イタコン酸、マレイン酸、マレイン酸無水物、クロトン酸、およびβ−カルボキシエチルアクリレートからなる群より選択される1種または2種以上の単量体を含む請求項1に記載のアクリル系粘着剤組成物。
  4. 前記(3)炭素数1〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル系単量体が、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルアクリレート、n−プロピルメタクリレート、イソプロピルアクリレート、イソプロピルメタクリレート、t−ブチルアクリレート、t−ブチルメタクリレート、ペンチルアクリレート、ペンチルメタクリレート、n−オクチルアクリレート、n−オクチルメタクリレート、イソノニルアクリレート、およびイソノニルメタクリレートからなる群より選択される1種または2種以上の混合物を含む請求項1に記載のアクリル系粘着剤組成物。
  5. 前記(3)炭素数1〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル系単量体が炭素数2〜8のアルキル基を有する請求項1に記載のアクリル系粘着剤組成物。
  6. 前記(a)アクリル系共重合体が、0.01〜5重量%の量の、水酸基を有する官能性単量体をさらに用いて共重合される請求項1に記載のアクリル系粘着剤組成物。
  7. 前記水酸基を有する官能性単量体が、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシエチレングリコールアクリレート、2−ヒドロキシエチレングリコールメタクリレート、2−ヒドロキシプロピレングリコールアクリレート、および2−ヒドロキシプロピレングリコールメタクリレートからなる群より選択される1種または2種以上を含む請求項6に記載のアクリル系粘着剤組成物。
  8. 前記(a)アクリル系共重合体が200,000〜2,000,000の平均分子量を有する請求項1に記載のアクリル系粘着剤組成物。
  9. 前記(a)アクリル系共重合体が−50〜−10℃の範囲内のガラス転移温度を有するとともに、50〜90%の範囲内の架橋度を有する請求項1に記載のアクリル系粘着剤組成物。
  10. 前記(b)架橋剤がイソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、アミン樹脂系架橋剤、アジリジン系架橋剤、および金属キレート系架橋剤からなる群より選択される請求項1に記載のアクリル系粘着剤組成物。
  11. 前記(b)架橋剤がトリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、テトラグリシジルキシレンジアミン、およびメラミン化合物からなる群より選択される1種または2種以上を含む請求項1に記載のアクリル系粘着剤組成物。
  12. 前記(c)アミノ基を有する重合体が、1000〜100,000の範囲の平均分子量を有する請求項1に記載のアクリル系粘着剤組成物。
  13. 前記(c)アミノ基を有する重合体は、(1)アミノ基を有するビニル系単量体0.5〜10重量%、および(2)残量として炭素数1〜20の(メタ)アクリル酸アルキルエステル、炭素数1〜20の(メタ)アクリル酸シクロアルキルエステル、(メタ)アクリル酸ベンジル、および(メタ)アクリル酸スチレンからなる群より選択される1種以上の単量体を共重合させて得られる請求項1に記載のアクリル系粘着剤組成物。
  14. 前記(c)アミノ基を有する重合体が、アミノエチルアクリレート、アミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノプロピルアクリレート、ジメチルアミノプロピルメタクリレート、およびビニルピリジンからなる群より選択される1種または2種以上を含む請求項1に記載のアクリル系粘着剤組成物。
  15. 前記アクリル系共重合体100重量部を基準として1〜100重量部の量の粘着性付与樹脂をさらに含む請求項1に記載のアクリル系粘着剤組成物。
  16. 前記粘着性付与樹脂が、ハイドロカーボン系樹脂、水添ハイドロカーボン系樹脂、ロジン樹脂、水添ロジン樹脂、ロジンエステル樹脂、水添ロジンエステル樹脂、テルペン樹脂、水添テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、水添テルペンフェノール樹脂、重合ロジン樹脂、および重合ロジンエステル樹脂からなる群より選択される1種または2種以上を含む請求項15に記載のアクリル系粘着剤組成物。
  17. 液晶高分子フィルム層、および前記液晶高分子フィルム層の上下面のうちのいずれか一面または両面に積層した偏光板層を含む光学フィルムであって、前記光学フィルムを構成する層のうち、1つ以上の層の上下面のうちのいずれか一面または両面に(a)アクリル系共重合体100重量部、(b)架橋剤0.01〜10重量部、および(c)アミノ基を有する重合体0.5〜20重量部を含み、前記アクリル系共重合体が(1)カルボキシル基を有しないビニル系単量体0.5〜10重量%、(2)カルボキシル基を有するビニル系単量体0.5〜20重量%、および(3)残量として炭素数1〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル系単量体を共重合して得られる請求項1〜請求項16のうちいずれか1項のアクリル系粘着剤組成物を塗布して形成された粘着剤層が形成されていることを特徴とする光学フィルム。
  18. 前記粘着剤層の厚さが5〜30μmの範囲内であることを特徴とする請求項17に記載の光学フィルム。
  19. 液晶高分子フィルム層、および前記液晶高分子フィルム層の上下面のうちのいずれか一面または両面に積層した偏光板層を含む光学フィルムであって、前記光学フィルムを構成する層のうち、1つ以上の層の上下面のうちのいずれか一面または両面に(a)アクリル系共重合体100重量部、(b)架橋剤0.01〜10重量部、および(c)アミノ基を有する重合体0.5〜20重量部を含み、前記アクリル系共重合体が(1)カルボキシル基を有しないビニル系単量体0.5〜10重量%、(2)カルボキシル基を有するビニル系単量体0.5〜20重量%、および(3)残量として炭素数1〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル系単量体を共重合して得られる請求項1〜請求項16のうちいずれか1項のアクリル系粘着剤組成物を塗布して形成された粘着剤層が形成されている光学フィルムを含むことを特徴とする液晶表示装置。
  20. 前記粘着剤層の厚さが5〜30μmの範囲内であることを特徴とする請求項19に記載の液晶表示装置。
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