JP2008312438A - 圧電アクチュエータ、圧電アクチュエータ装置、レンズ鏡筒および光学機器 - Google Patents

圧電アクチュエータ、圧電アクチュエータ装置、レンズ鏡筒および光学機器 Download PDF

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Abstract

【課題】構造が簡単で小型化できる圧電アクチュエータを提供する。
【解決手段】
第1の方向に分極され、前記第1の方向と略直交する方向に変位可能な第1圧電素子32と、前記第1の方向と略平行な方向に分極され、前記第1の方向と略平行な方向に変位可能な第2圧電素子34と、前記第1圧電素子32の変位によってクランプされ、前記第2圧電素子34の変位によって相対移動する相対移動部材22とを備えた圧電アクチュエータ。
【選択図】図2

Description

本発明は、圧電素子の変位によって機械的変位を得ることができる圧電アクチュエータに関する。
現在、圧電アクチュエータとしては、進行性振動波を利用するタイプに代表される回転型と、クランプ機構を有するタイプに代表される直進型が知られている。回転型と直進型は、駆動対象となる部材の運動軌道、大きさおよび要求精度等に応じて使い分けられている。直進型の圧電アクチュエータは、特に直線的な運動を行うあらゆる部材の駆動源として利用可能であり、例えばオートフォーカスのために鏡筒内を直線移動するレンズを収納したレンズ鏡筒などに好適である。
従来技術に係る直進型圧電アクチュエータとしては、例えば特許文献1に記載されるものが知られている。このような従来技術に関する直進型アクチュエータは、一対のT字型断面形状の保持部材によって、第1から第3の積層型圧電素子をH型に保持する構造を有している。前記直進型アクチュエータは、第1の積層型圧電素子が移動方向に積層され、当該移動方向に伸縮することができるのに対し、第2の積層型圧電素子および第3の積層型圧電素子は前記移動方向と直交する方向に積層され、当該直交する方向に伸縮することができる。前記直進型アクチュエータは、第2または第3積層型圧電素子によってガイドレールとクランプしながら、第1の積層型圧電素子を伸縮させることによって尺取り虫運動を行い、ガイドレールを往復移動できる。
しかし上記の従来技術に係る圧電アクチュエータは、形状および機構が複雑になるため、小型化が困難であるという問題があった。また、それぞれの圧電素子の積層方向が互いに直交する構成であるために配線が複雑になり、この点でも小型化が困難であった。
特開昭55−100059号公報
本発明の目的は、このような問題点を解決し、構造が簡単で小型化ができる圧電アクチュエータを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る圧電アクチュエータ(10)は、
第1の方向に分極され、前記第1の方向と略直交する方向に変位可能な第1圧電素子(32)と、
前記第1の方向と略平行な方向に分極され、前記第1の方向と略平行な方向に変位可能な第2圧電素子(34)と、
前記第1圧電素子(32)の変位によってクランプされ、前記第2圧電素子(34)の変位によって相対移動する相対移動部材(22)と
を備えたことを特徴とする。
また、例えば、前記第1圧電素子と前記第2圧電素子は、電極(50)を介して前記第1の方向に一体的に積層されていることを特徴とするものであっても良い。
また、例えば、前記相対移動部材は、前記第1の方向と略平行な方向に相対移動することを特徴とするものであっても良い。
また、例えば、前記第1圧電素子と前記第2圧電素子が円環形状であり、前記円環形状の中空部に前記相対移動部材が設けられ、前記第1の方向は前記円環形状の径方向と直交する方向であることを特徴とするものであっても良い。
また、例えば、本発明に係る圧電アクチュエータは、前記第1圧電素子と前記第2圧電素子に駆動信号を出力する駆動信号制御部(60)を有し、
前記駆動信号制御部は、前記第1圧電素子を変位させて前記相対移動部材をクランプしている状態で、前記第2圧電素子を変位させて前記相対移動部材を移動させる制御を行う前記駆動信号(64)を出力することを特徴とするものであっても良い。
また、例えば、本発明に係る圧電アクチュエータは、前記第1圧電素子と前記第2圧電素子に駆動信号を出力する駆動信号制御部(60)を有し、
前記駆動信号制御部は、前記第1圧電素子を変位させて前記相対移動部材をクランプするための第1の駆動信号(62)と、前記第2圧電素子を変位させて前記相対移動部材を移動させるための第2の駆動信号(64)を出力し、前記第1の駆動信号と前記第2の駆動信号とは位相が異なることを特徴とするものであっても良い。
また、例えば、本発明に係る圧電アクチュエータは、前記第1の駆動信号と前記第2の駆動信号とは、周波数が等しいことを特徴とするものであっても良い。
また、例えば、前記第1圧電素子と前記第2圧電素子とは前記第1の方向に並んで配置されることを特徴とするものであっても良い。
また、例えば、本発明に係る圧電アクチュエータは、前記第2圧電素子を支持する支持部(26)を有し、前記相対移動部材は、前記第2圧電素子の変位により、前記支持部に対して相対移動することを特徴とするものであっても良い。
また、例えば、本発明に係る圧電アクチュエータ(10’)は、前記第2圧電素子(35)に対して前記第1圧電素子(33)と反対側の前記第1の方向に並んで設けられ、前記第1の方向に分極され、前記第1の方向と略直交する方向に変位可能な第3圧電素子(37)を備えたことを特徴とするものであっても良い。
また、例えば、本発明に係る圧電アクチュエータは、前記第1圧電素子と前記第2圧電素子と前記第3圧電素子に駆動信号を出力する駆動信号制御部を有し、
前記駆動信号制御部は、前記第1圧電素子を変位させて前記相対移動部材をクランプしている状態で、前記第2圧電素子を変位させて前記相対移動部材を移動させる制御と、前記第3圧電素子を変位させて前記相対移動部材をクランプしている状態で、前記第2圧電素子を変位させる制御とを連続して行うことを特徴とするものであっても良い。
また、例えば、本発明に係る圧電アクチュエータは、前記第1圧電素子、前記第2圧電素子および前記第3圧電素子に駆動信号を出力する駆動信号制御部を有し、
前記駆動信号制御部は、前記第1圧電素子を変位させて前記相対移動部材をクランプするための第1の駆動信号と、前記第2圧電素子を変位させて前記相対移動部材を移動させるための第2の駆動信号と、前記第3圧電素子を変位させて前記相対移動部材をクランプするための第3の駆動信号を出力し、前記第1の駆動信号と前記第2の駆動信号と前記第3の駆動信号とはそれぞれ位相が異なることを特徴とするものであってもよい。
また、例えば、本発明に係る圧電アクチュエータは、前記第1の駆動信号と前記第2の駆動信号と前記第3の駆動信号とは、周波数が等しいことを特徴とするものであってもよい。
また、例えば、本発明に係る圧電アクチュエータは、前記第3圧電素子を支持する支持部を有し、前記相対移動部材は、前記第2圧電素子の変位により、前記支持部に対して相対移動することを特徴とするものであっても良い。
また、例えば、本発明に係る圧電アクチュエータは、前記第1圧電素子は、前記第1の方向よりも前記第1の方向と略直交する方向への変位量が大きく、
前記第2圧電素子は、前記第1の方向と略直交する方向よりも前記第1の方向への変位量が大きいことを特徴とするものであっても良い。
また、例えば、本発明に係る圧電アクチュエータは、前記第1圧電素子と前記第3圧電素子は、前記第1の方向よりも前記第1の方向と略直交する方向への変位量が大きく
前記第2圧電素子は、前記第1の方向と略直交する方向よりも前記第1の方向への変位量が大きいことを特徴とするものであっても良い。
本発明に係る圧電アクチュエータ装置は、上記いずれかの圧電アクチュエータを複数有し、
複数の前記圧電アクチュエータのうちの第1圧電アクチュエータに第1駆動信号を出力する第1駆動信号生成部と、
複数の前記圧電アクチュエータのうちの第2圧電アクチュエータに第2駆動信号を出力する第2駆動信号生成部とを備える。
また、例えば、前記第1駆動信号と前記第2駆動信号とは周波数が等しく、前記第1駆動信号と前記第2駆動信号との電圧レベルを異ならせることができることを特徴とするものであっても良い。
本発明に係るレンズ鏡筒(4)は、上記いずれかの圧電アクチュエータと、前記相対移動部材の相対移動に応じて移動するレンズとを備える。
また、例えば、前記レンズは、前記相対移動部材の移動と同一方向に移動することを特徴とするものであっても良い。
本発明に係る光学機器は、上記いずれかの圧電アクチュエータと、前記相対移動部材の相対移動に応じて移動する光学部材とを備える。
また、例えば、前記光学部材は、前記相対移動部材の移動と同一方向に移動することを特徴とするものであっても良い。
なお上述の説明では、本発明をわかりやすく説明するために実施形態を示す図面の符号に対応づけて説明したが、本発明は、これに限定されるものでない。後述の実施形態の構成を適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替させてもよい。さらに、その配置について特に限定のない構成要件は、実施形態で開示した配置に限らず、その機能を達成できる位置に配置することができる。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る圧電アクチュエータを有するレンズ鏡筒の要部断面図、
図2は、本発明の第1実施形態に係る圧電アクチュエータの断面図および要部平面図、
図3は、本発明の第1実施形態に係る圧電アクチュエータの分極方向と変位方向との関係を説明した模式図、
図4は、本発明の第1実施形態に係る圧電アクチュエータの駆動信号による制御の一例を表した模式図、
図5は、本発明の第2実施形態に係る圧電アクチュエータの要部平面図、
図6は、本発明の第2実施形態に係る圧電アクチュエータの駆動信号による制御の一例を表した模式図である。
図7は、本発明の第3実施形態に係る圧電アクチュエータを有するレンズ鏡筒の要部断面図である。
図8は、本発明の第3実施形態に係るレンズ鏡筒における、圧電アクチュエータの駆動装置の構成を示すブロック図である。
第1実施形態
以下、本発明にかかる圧電アクチュエータの実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る圧電アクチュエータ10を説明する図であり、圧電アクチュエータ10を組み込んだレンズ鏡筒4の光軸α方向に沿った断面図である。レンズ鏡筒4の中心部付近には、レンズ群6とAF(オートフォーカス)調整レンズ8が配置されている。レンズ群6はレンズ保持枠12に固定され、保持枠12は、固定筒16に対してレンズ群6の光軸α方向に移動自在に配置してある。AF調整用レンズ8は、AF環14に固定されている。AF環14は、固定筒16に対して光軸α方向に移動可能に設置されている。圧電アクチュエータ10は、AF環14の外周側であり、かつ、固定筒16の内周側の位置に取り付けられている。
圧電アクチュエータ10の支持部26は、固定筒16の設置部16aにボルト18aによって固定されている。圧電アクチュエータ10の出力棒22は、その軸芯β方向が光軸αと略平行となるように、AF調整用レンズ8が搭載されたAF環14の光軸α方向の端部である接続部14aにボルト18bにより固定されている。支持部26に対して、出力棒22が軸芯β方向に駆動されると、それにしたがってAF環14が光軸α方向に移動される。
図2(A)は、第1実施形態の圧電アクチュエータ10の拡大断面図である。本実施形態に係る圧電アクチュエータ10は、支持部26、駆動部24、ブッシュ28および出力棒22を有しており、これらの各部材は、光軸αと略平行な軸芯βを中心として配置されている。圧電アクチュエータ10を固定筒16に固定するための支持部26には、軸芯βに沿って隣接して駆動部24が取り付けられている。支持部26および駆動部24は円環形状であり、中空部を出力棒22が貫通している。出力棒22は、ブッシュ28の内径と略同一の直径を有する円柱形状であり、軸芯β方向に移動可能に設置されている。
支持部26は、駆動部24および出力棒22を含む圧電アクチュエータ10全体を支持しており、圧電アクチュエータ10を固定筒16に固定するためのネジ固定用の穴30が2〜4箇所設けられている。支持部26と出力棒22との間に設けられたブッシュ28は、出力棒22を径方向に位置決めしつつ、軸芯β方向に低摩擦で移動させるための軸受けとして機能する。
出力棒22は、駆動部24によるクランプ動作と伸縮動作の繰り返しにより、軸芯β方向に直進駆動される。出力棒22とクランプ用圧電素子36,38は、出力棒22の外周面22aと、クランプ用圧電素子36の内周面36a,38aとが、圧電アクチュエータ10への電圧制御により接触・離間するように位置決めされている。それに対して、出力棒22と駆動用圧電素子40,42とは、圧電アクチュエータ10への電圧制御にかかわらず、接触しないように設計されている。
圧電アクチュエータ10の駆動部24は、6枚の電極および4枚の圧電素子が、軸芯β方向に交互に積層された構成になっている。図2(B)に示すように、4枚の圧電素子36〜42は、円環形状であり、表裏とも表面に銀電極が形成されている。
図2(A)に示すように、駆動部24は、出力棒22をクランプしたり、クランプから開放状態にしたりするクランプ用圧電素子部32と、出力棒22を軸方向に相対移動させる駆動用圧電素子部34とから構成されており、それぞれ2枚の圧電素子を有する積層構造となっている。支持部26に対して出力棒22の軸芯βに沿って先端方向β1に向けて駆動用圧電素子部34と、クランプ用圧電素子部32が、この順序で配置してある。
クランプ用圧電素子部32は、図2(A)の矢印で示されるように、軸芯β方向両側に配された電極46,50から中央に配置された電極48に向かう方向に分極処理が施されている圧電素子48および圧電素子50を有する。すなわち本実施形態において、クランプ用圧電素子部32は、光軸αと略平行な軸芯βに沿って両方向(軸芯βの先端方向β1および基端方向β2)に分極されている。クランプ用圧電素子部32の各圧電素子36,38は、電極46,48,50と交互に接合され、分極方向が互いに向き合うように配列されている。
クランプ用圧電素子部32の軸芯β方向中央部に配置された電極48は、駆動装置56の駆動信号生成部60のA相駆動信号出力部と接続されており、A相駆動信号が入力される。また、軸芯β方向両側に配された電極46,50は接地されている。
駆動用圧電素子部34は、図2(A)の矢印で示されるように、軸芯β方向中央部の電極52から、両側に配置された電極50,54に向かう方向に分極処理が施されている。駆動用圧電素子部34は、クランプ用圧電素子部32の分極方向と略平行な方向に、すなわち光軸αと略平行な軸芯βに沿って両方向(軸芯βの先端方向β1および基端方向β2)に分極されている。駆動用圧電素子部34の各圧電素子40,42は電極50,52,54と交互に接合され、分極方向が互いに背中合わせによるように配置されている。
駆動用圧電素子部34の軸芯β方向中央部に配置された電極52は、駆動装置56の駆動信号生成部60のB相駆動信号出力部と接続されており、B相駆動信号が入力される。また、軸芯β方向両側に配された電極50,54は接地されている。本実施形態では、クランプ用圧電素子部32と駆動用圧電素子部34との接合部の電極は、一枚の共通電極50で構成されている。
駆動装置56は、圧電アクチュエータ10を駆動するための駆動信号を生成して、圧電アクチュエータ10の電極48、52へ出力する。駆動装置56は、制御部57、発振部58、位置検出部59、駆動信号生成部60とから構成されている。
制御部57は、発振部58と駆動信号生成部60を制御する。発振部58は、制御部57からの指令により、所定の一定周波数の駆動信号を発生する。駆動信号生成部60は、発振部58からの駆動信号を入力し、位相の異なる2つの駆動信号を生成して出力する。これらの2つの駆動信号は、位相は異なるが周波数は同一である。これらの2つの駆動信号を、本実施形態ではA相駆動信号、B相駆動信号と呼ぶ。A相駆動信号は、圧電アクチュエータの電極48に出力され、クランプ用圧電素子部32を駆動するための駆動信号として用いられる。また、B相駆動信号は、圧電アクチュエータの電極52に出力され、駆動用圧電素子部34を駆動するための駆動信号として用いられる。
位置検出部59は、リニア型エンコーダ(光学式エンコーダや磁気エンコーダ)等から構成され、出力棒22の光軸α方向(あるいは軸芯β方向の位置)の位置や速度を検出する。検出信号は、制御部57へ出力される。制御部57は、その検出信号から、出力棒22の位置情報と速度情報を得て、出力棒22が目標位置に位置決めされるように駆動信号の出力を制御する。
図3(A)は、クランプ用圧電素子部32の一部を拡大したものであり、軸芯βを含む断面による断面図である。図3(A)の矢印は、圧電素子36の分極方向P1を表している。図3(B)に示すように、クランプ用圧電素子部32の圧電素子36に対して分極方向P1と対向する方向に電圧を印加すると、軸芯βを中心として分極方向P1と直交する方向である径方向外側(矢印r1方向)に伸張する変位を発生する。すなわち、本実施形態におけるクランプ用圧電素子部32は、主としてd31の圧電効果を利用しており、クランプ用圧電素子部32は、分極方向P1と平行な方向よりも分極方向P1と直交する方向に伸び縮みしやすい(すなわち、大きく変位する)性質を有している。
クランプ用圧電素子部32の中空部の直径は、前記圧電効果によって、出力棒22の直径と同等もしくは未満の直径d1から、出力棒22の直径を上回る直径d2まで変化するように設計されている。
図3(C)は、駆動用圧電素子部34の一部を拡大したものであり、軸芯βを含む断面による断面図である。図3(C)の矢印は、図3(A)と同様に、圧電素子40の分極方向P2を表している。図3(D)に示すように、駆動用圧電素子部34に対して分極方向P2と一致する方向に電圧を印加すると、軸芯β方向に伸張する変位を発生する。すなわち、本実施形態における駆動用圧電素子部34は、主としてd33の圧電効果を利用しており、駆動用圧電素子部34は、分極方向P2と直交する方向よりも分極方向P2と平行な方向に伸び縮みしやすい(すなわち、大きく変位する)性質を有している。
図4は、第1実施形態に係る圧電アクチュエータ10の駆動原理を説明する図である。圧電アクチュエータ10は、駆動装置56からの位相の異なる2つの駆動信号であるA相駆動信号、B相駆動信号によって、以下のように駆動される。各圧電素子部に入力される駆動信号および、出力棒22の動きを各ステップ(A)〜(E)にて説明する。各ステップ(A)〜(E)は、図4(A)〜図4(E)に対応する。
ステップ(A):
図4(A)に示すように、A相駆動信号62は低レベルの電圧値L(0V)の状態、B相駆動信号64は低レベルの電圧値L(0V)の状態であり、ともに初期状態である。A相駆動信号62が印加されるクランプ用圧電素子部32は、径方向内側(矢印r2方向)に変位し、出力棒22をクランプした状態となっている。B相駆動信号64が加わる駆動用圧電素子部34は、変位が発生していない状態となっている。従って、出力棒22の先端は、クランプ用圧電素子部によって固定された状態で、駆動されておらず、初期位置X0に留まっている。時刻T0から時刻T1までの間、図4(A)に示す状態が続く。
ステップ(B):
図4(A)の状態の後、図4(B)に示すように、A相駆動信号62は低レベルの電圧値L(0V)の状態であるが、B相駆動信号64は高レベルの電圧値H(正の所定電圧値)の状態となる。A相駆動信号62が加わるクランプ用圧電素子部32は、径方向内側(矢印r2方向)に変位した状態であり、出力棒22をクランプした状態となっている。B相駆動信号64が加わる駆動用圧電素子部34は、支持部26に対して伸び方向(軸芯βの先端方向である矢印β1方向)に変位が発生した状態となる。従って、出力棒22の先端は、駆動用圧電素子部34が伸びた変位分だけ直進方向(矢印β1方向)に動き、位置X1まで移動する。時刻T1から時刻T2までの間、図4(B)に示す状態が続く。
ステップ(C):
図4(B)の状態の後、図4(C)に示すように、A相駆動信号62は高レベルの電圧値H(正の所定電圧値)の状態、B相駆動信号64は高レベルの電圧値H(正の所定電圧値)の状態となる。A相駆動信号62が加わるクランプ用圧電素子部32は、径方向外側r1(矢印r2方向)に変位するため、出力棒22をクランプしない状態となる。B相駆動信号64が加わる駆動用圧電素子34は、前記伸び方向(矢印β1方向)に変位が発生したままの状態となる。 従って、出力棒22の先端は、ステップ(B)の位置X1のままとなる。時刻T2から時刻T3までの間、図4(C)に示す状態が続く。
ステップ(D):
図4(C)の状態の後、図4(D)に示すように、A相駆動信号62は高レベルの電圧値H(正の所定電圧値)の状態となり、B相駆動信号64は低レベルの電圧値L(0V)の状態となる。A相駆動信号62が加わるクランプ用圧電素子部32は、径方向外側(矢印r1方向)に変位した状態であるため、出力棒22をクランプしない状態のままである。B相駆動信号64が加わる駆動用圧電素子部34は、縮んで、伸び方向の変位が発生していない状態に戻り、B軸芯方向長さが初期状態となる。出力棒22の先端は、ステップ(B)および(C)と同様に、位置X1のままである。時刻T3から時刻T4までの間、図4(D)に示す状態が続く。
ステップ(E):
図4(D)の状態の後、図4(E)に示すように、A相駆動信号62は低レベルの電圧値L(0V)、B相駆動信号64は低レベルの電圧値L(0V)の状態となる。A相駆動信号62が加わるクランプ用圧電素子部32は、径方向内側(矢印r2方向)に変位し、出力棒22をクランプした状態となる。B相駆動信号64が加わる駆動用圧電素子部34は、伸び方向の変位が発生していない状態のままである。したがって、出力棒22の先端は、ステップ(B),(C)および(D)における位置X1のままである。時刻T4から時刻T5までの間、図4(E)に示す状態が続く。時刻T5になると、再び図4(A)に示すステップ(A)の状態となり、以上のステップ(A)から(E)の動作が繰り返される。以上のように、ステップ(A)〜(E)の繰り返しにより、出力棒22は直進方向(矢印β1方向)に順次駆動される。
なお、本実施形態では、クランプ用圧電素子32は非駆動時において、常に出力棒22を保持している状態となる。レンズ鏡筒4の分解・組み立て時等には、クランプ用圧電素子部32に正電圧を印加して、内周を広げた状態とし、出力棒22を駆動部24に対して脱着すれば良い。また、駆動信号62,64の低レベル電圧値Lとしては0Vに限られず、高レベル電圧値Hより低い所定の電圧値に設定しても良い。
圧電アクチュエータ10の逆方向(軸芯βの基端方向β2)への駆動は、前記直進方向(矢印β1方向)への移動の際のステップ(A)→(B)→(C)→(D)→(E)と逆順のステップ(E)→(D)→(C)→(B)→(A)とすればよい。以上のステップ(E)〜(A)の繰り返しにより、出力棒22は逆方向(矢印β2方向)に順次駆動される。
駆動ステップの時間間隔は、圧電アクチュエータ10が適用される装置によって調整すれば良く、特に限定されない。しかし、ステップ(A)〜(E)を1周期とする時間T0〜T5の区間を、20kHz以上の超音波領域の周波数で駆動することによって、各圧電素子の動きによる可聴音が抑制され、極めて静かな駆動が可能となる。
また、出力棒22を重力方向等へ駆動させる場合にも、ステップ(A)〜(E)を、20kHz以上の超音波領域の周波数で駆動することが好ましい。前記周波数で駆動することによって、出力棒22の重力に対する応答よりも、圧電アクチュエータ10の駆動部24への応答が極めて大きくなる。したがって、例えばステップ(C),(D)時のように出力棒22がクランプされていない状態においても、重力による駆動への影響をほぼなくすことができる。
本実施形態では、クランプ用圧電素子36,38および駆動用圧電素子40,42とも円環型形状で、それぞれを積層させて一体化させた形状にしたため、従来よりも構造が簡単で、小型化することができる。また、各圧電素子の各電極が平行に配置されるために、配線が単純で小型化が容易である。さらに、前記一体化させた形状により、支持部26と圧電素子との接合点が少なく、極めて精度良く組み立てることができる上、高精度の位置制御を実現することができる。
本実施形態では、説明を簡単にするため、クランプ用圧電素子部32および駆動用圧電素子部34を、圧電素子が2層の積層としたが、3層、4層、5層・・・と多層にすることも可能である。各圧電素子部を多層にした方が、駆動の際に必要な電圧を下げることができる。
本実施形態に用いる圧電素子としては、特に限定されないが、圧電定数d31、d33が大きいPZTなどの圧電素子が好適である。
本実施形態では、円環型圧電素子の内周部32aを用いて、出力棒22を外周面22aと面接触することによってクランプするため、クランプ力が安定し、これにより、駆動方向に大きな力を与えても、クランプ部が出力棒22の外周面22aに対して滑ることがなくなり、大きな駆動力を与えることができる。
また本実施形態の圧電アクチュエータ10を有するレンズ鏡筒4は、圧電アクチュエータ10からAFレンズ環14へダイレクトで駆動力を伝達して直進運動させるために、ヘリコイド機構により振動モータの回転運動を直進運動へ変換する従来のレンズ鏡筒に比べて、駆動力の変換による損失が少なくなり、システムとしての効率が向上する。
なお、本実施形態では、圧電アクチュエータ10をレンズ鏡筒4に適用したが、圧電アクチュエータ10の適用対象はこれに限られず、圧電アクチュエータを他の光学機器またはその部品に適用してもよい。
第2実施形態
図5は、第2実施形態に係る圧電アクチュエータ10'の拡大断面図である。駆動部24'は、6枚の圧電素子が軸芯β方向に積層された構成になっている。駆動部24'は、出力棒22をクランプしたり、クランプから開放状態にしたりする第1クランプ用圧電素子部31および第2クランプ用圧電素子部35と、軸芯β方向に伸縮して出力棒22を移動させる駆動用圧電素子部33とから構成されていて、それぞれ圧電素子が2枚からなる積層構造となっている。後に詳述するが、第2実施形態では、クランプ用圧電素子部を2種類具備することによって、常に出力棒22をクランプした状態で駆動することができる。駆動部24'およびこれに関連する駆動装置56'、駆動信号生成部60’および駆動信号以外のその他の構成は、第1実施形態に係る圧電アクチュエータ10と同様である。
駆動部24'の6枚の圧電素子70〜80は、円環形状であり、表裏とも表面に銀電極が形成されている。また、各圧電素子70〜80は、図5の矢印で示す方向に分極処理が施されている。
すなわち第1クランプ用圧電素子部31の各圧電素子70,72は、軸芯β方向両側の電極84, 88から中央に配置された電極86に向かう方向に分極処理が施されている。また、第2クランプ用圧電素子部35の各圧電素子78,80についても、第1クランプ用圧電素子部31と同様に、軸芯β方向両側の電極92, 96から中央に配置された電極94に向かう方向に分極処理が施されている。それに対して、駆動用圧電素子部33の各圧電素子74,76は、軸芯β方向中央に配置された電極90から、両側に配置された電極88,92に向かう方向に分極処理が施されている。
駆動装置56'は、制御部57、発振部58、位置検出部59、駆動信号生成部60’から構成されており、制御部57、発振部58、位置検出部59は、第1の実施形態と同様のものである。駆動信号生成部60’は、発振部58からの所定の一定周波数の駆動信号を入力し、位相の異なる3つの駆動信号を生成して出力する。これらの3つの駆動信号は、位相は異なるが周波数は同一である。これらの3つの駆動信号を、本実施形態ではA相駆動信号、B相駆動信号、C相駆動信号と呼ぶ。
また、第1クランプ用圧電素子部31の軸芯β方向中央部に配置された電極86には、駆動信号生成部60’からのA相駆動信号が入力されている。駆動用圧電素子部33の軸芯β方向中央部に配置された電極90には駆動信号生成部60’からのB相駆動信号が入力されている。第2クランプ用圧電素子部35の軸芯β方向中央部に配置された電極94には駆動信号生成部60’からのC相駆動信号が入力されている。また、各圧電素子部31,33,35の軸芯β方向両側に配された電極84,88,92,96は接地されている。
図6は、第2実施形態に係る圧電アクチュエータ10’の駆動原理を説明する図である。各圧電素子部に印加される駆動信号および、出力棒22の動きを各ステップ(A)〜(E)にて説明する。各ステップ(A)〜(E)は、図6(A)〜図6(E)に対応する。
ステップ(A):
図6(A)に示すように、A相駆動信号61は低レベル電圧値L(0V)の状態、B相駆動信号63は低レベル電圧値L(0V)の状態、C相駆動信号65は高レベル電圧値H(正の所定電圧値)の状態である。A相駆動信号61が加わる第1クランプ用圧電素子部31は、径方向内側(矢印r2方向)に変位し、出力棒22をクランプした状態となっている。B相駆動信号63が加わる駆動用圧電素子部33は、変位が発生していない状態となっている。C相駆動信号65が加わる第2クランプ用圧電素子35は、径方向外側(矢印r1方向)に変位するため、出力棒22をクランプしない状態となる。出力棒22は、第1クランプ用圧電素子部33に固定された状態で、駆動されておらず、初期位置X0に留まっている。時刻T0から時刻T1までの間、図6(A)に示す状態が続く。
ステップ(B):
図6(A)の状態の後、図6(B)に示すように、A相駆動信号61は低レベル電圧値L(0V) の状態、B相駆動信号63は高レベル電圧値H(正の所定電圧値)の状態、C相駆動信号65は高レベル電圧値H(正の所定電圧値) の状態となる。A相駆動信号61が加わる第1クランプ用圧電素子部31は、径方向内側(矢印r2方向)に変位した状態となっており、出力棒22をクランプした状態となっている。B相駆動信号63が加わる駆動用圧電素子部33は、支持部26に対して伸び方向(矢印β1方向)に変位が発生した状態となる。C相駆動信号65が加わる第2クランプ用圧電素子部35は、径方向外側(矢印r1方向)に変位したままであるため、出力棒22をクランプしない状態である。従って、出力棒22は、駆動用圧電素子部33が伸びた変位分だけ直進方向(矢印β1方向)に動き、位置X1まで移動する。時刻T1から時刻T2までの間、図6(B)に示す状態が続く。
ステップ(C):
図6(B)の状態の後、図6(C)に示すように、A相駆動信号61は高レベル電圧値H(正の所定電圧値) の状態、B相駆動信号63は高レベル電圧値H(正の所定電圧値)の状態となり、C相駆動信号65は低レベル電圧値L(0V)の状態となる。A相駆動信号61が加わる第1クランプ用圧電素子部31は、径方向外側(矢印r1方向)に変位するため、出力棒22をクランプしない状態となる。B相駆動信号63が加わる駆動用圧電素子部33は、前記伸び方向(矢印β1方向)に変位が発生したままの状態である。C相駆動信号65が加わる第2クランプ用圧電素子部35は、径方向内側(矢印r2方向)に変位し、出力棒22をクランプした状態となる。従って、出力棒22は、ステップ(B)の位置X1のままとなる。時刻T2から時刻T3までの間、図6(C)に示す状態が続く。
ステップ(D):
図6(C)の状態の後、図6(D)に示すように、A相駆動信号61は高レベル電圧値H(正の所定電圧値) の状態となり、B相駆動信号63は低レベル電圧値L(0V)の状態、C相駆動信号65は低レベル電圧値L(0V)の状態となる。A相駆動信号61が加わるクランプ用圧電素子部31は、径方向外側(矢印r1方向)に変位した状態であるため、出力棒22をクランプしない状態である。B相駆動信号63が加わる駆動用圧電素子部33は、縮んで、伸び方向の変位が発生していない状態に戻り、軸芯β方向の長さが初期の状態となる。C相駆動信号65が加わる第2クランプ用圧電素子部35は、径方向内側(矢印r2方向)に変位した状態であり、出力棒22をクランプした状態となっている。出力棒22は、ステップ(B)および(C)と同様に、位置X1のままである。時刻T3から時刻T4までの間、図6(D)に示す状態が続く。
ステップ(E):
図6(D)の状態の後、図6(E)に示すように、A相駆動信号61は低レベル電圧値L(0V) の状態、B相駆動信号63は低レベル電圧値L(0V)の状態となり、C相駆動信号65は高レベル電圧値H(正の所定電圧値) の状態となる。A相駆動信号61が加わる第1クランプ用圧電素子部31は、径方向内側(矢印r2方向)に変位し、出力棒22をクランプした状態となる。B相駆動信号63が加わる駆動用圧電素子部33は、伸び方向の変位が発生していない状態となる。C相駆動信号65が加わる第2クランプ用圧電素子部35は、径方向外側(矢印r1方向)に変位するため、出力棒22をクランプしない状態となる。出力棒22は、ステップ(B),(C)および(D)における位置X1のままである。時刻T4から時刻T5までの間、図6(E)に示す状態が続く。時刻T5になると、再び図6(A)に示すステップ(A)の状態となり、以上のステップ(A)から(E)の動作が繰り返される。以上のようなステップ(A)〜(E)の繰り返しにより、出力棒22は直進方向(矢印β1方向)に順次駆動される。
また、逆方向(軸芯βの基端方向β2)への駆動は、第1実施形態の場合と同様に、直進方向への移動の際のステップ(A)→(B)→(C)→(D)→(E)と逆順のステップ(E)→(D)→(C)→(B)→(A)とすればよい。
第2実施形態では、出力棒22が、常に第1クランプ用圧電素子部33もしくは第2クランプ用圧電素子部37によって固定されているために、駆動のステップ(A)〜(E)の周期が長くても、すなわちステップの切り替えの周波数が低くても重力等の外力の影響を除外することができる。したがって、第2実施形態に係る圧電アクチュエータ10’は、重力等の外力の影響が大きい場合にも、出力棒22を精度よく位置制御することが可能である。
第3実施形態
上記の2つの実施形態では、1つの圧電アクチュエータを用いて1群のAFレンズを駆動する構成について説明した。しかしながら、バリフォーカルレンズのような焦点距離が可変できる光学系を有するレンズ鏡筒においては、焦点距離を変えたときに、焦点位置が変化してしまうものがある。このようなバリフォーカルレンズでは、2群以上のAFレンズを駆動する構成とするのが好ましい。1群のAFレンズのみを駆動する構成とすると、光学系が複雑になり、レンズ鏡筒の長さが長くなるからである。
図7は、本発明の第3の実施形態に係る圧電アクチュエータを有するレンズ鏡筒の要部断面図である。本実施形態のレンズ鏡筒104には、3個の圧電アクチュエータ10a〜10cが設けられている。
レンズ鏡筒104には、レンズ群106、第1AF(オートフォーカス)調整レンズ8a、第2AF調整レンズ8b、焦点距離可変用レンズ102が配置されている。レンズ群106はレンズ保持枠112に固定され、保持枠12は、固定筒116に対してレンズ群106の光軸α方向に移動自在に配置されている。AF調整用レンズ8a、8bは、それぞれAF環114a、114bに固定されている。AF環114a、114bは、それぞれ固定筒116に対して光軸α方向に移動可能に設置されている。焦点距離可変用レンズ102は、焦点距離可変環101に固定されており、焦点距離可変環101は、固定筒116に対して光軸α方向に移動可能に設置されている。圧電アクチュエータ10a、10b、10cはそれぞれ、第1実施形態の圧電アクチュエータ10と同様のものであり、それぞれAF環114a、114b、焦点距離可変環101の外周側であり、かつ、固定筒116の内周側の位置に取り付けられている。
第1圧電アクチュエータ10aは、レンズ鏡筒104の固定筒116にネジにより固定されている。第1圧電アクチュエータ10aの出力棒22aは、第1AF調整用レンズ8aが搭載されたAF環114aの一部にネジで固定されており、出力棒22aが光軸α方向に駆動されると、第1AF調整用レンズ8aが光軸α方向に駆動される。
同様に、第2圧電アクチュエータ10bも、レンズ鏡筒104の固定筒116にネジにより固定されている。第2圧電アクチュエータ10bの出力棒22bは、第2AF調整用レンズ8bが搭載されたAF環114bの一部にネジで固定されており、出力棒22bが光軸α方向に駆動されると、第2AF調整用レンズ8bが光軸α方向に駆動される。
同様に、第3圧電アクチュエータ10cも、レンズ鏡筒104の固定筒116にネジにより固定されている。第3圧電アクチュエータ10cの出力棒22cは、焦点距離可変環101の一部にネジで固定されており、出力棒22cが光軸α方向に駆動されると、焦点距離可変レンズ群8cが光軸α方向に駆動される。
図8は、第3の実施形態のレンズ鏡筒における、レンズ鏡筒内に設けられる圧電アクチュエータの駆動装置の構成を示すブロック図である。
駆動装置は、圧電アクチュエータ10a、10b、10cを駆動するための駆動信号を生成して、圧電アクチュエータ10a、10b、10cに出力する。発振部158は、制御部157の指令により、所定の一定周波数の駆動信号を発生する。
第1駆動信号生成部60aは、発振部157からの駆動信号を位相の異なる2つの駆動信号に分けて出力する。第1増幅部105aは、第1駆動信号生成部60aから出力される2つの駆動信号をそれぞれ増幅して出力する。すなわち、2つの駆動信号の電圧値が所望の電圧値となるように、2つの駆動信号を昇圧する。
第1実施形態で説明したように、このようにして生成された2つの駆動信号(A相駆動信号、B相駆動信号)はそれぞれ、第1圧電アクチュエータ10aのクランプ用圧電素子(図2のクランプ用圧電素子部32に対応)、駆動用圧電素子(図2の駆動用圧電素子部34に対応)を駆動するための駆動信号として用いられる。そして、制御部157からの駆動指令を基にして第1圧電アクチュエータ10aの駆動が制御される。
第1位置検出部59aは、リニア型エンコーダ(光学式エンコーダや磁気エンコーダ)等から構成され、出力棒22aの光軸α方向の位置や速度を検出する。検出信号は、制御部157、第1駆動信号生成部60aへ出力される。第1駆動信号生成部60aは、その検出信号から、出力棒22aの位置情報と速度情報を得て、出力棒22aが目標位置に位置決めされるように駆動信号の出力を制御する。
同様にして、第2駆動信号生成部60bも、発振部158からの駆動信号を、位相の異なる2つの駆動信号に分け、それぞれの駆動信号を第2圧電アクチュエータ10bのクランプ用圧電素子と駆動用圧電素子へ出力し、第2圧電アクチュエータ10bの駆動を制御する。第2増幅部105b、第2位置検出部59bは、第1増幅部105a、第1位置検出部59aと同様のものである。第2増幅部105bは、第2駆動信号生成部60bからの2つの駆動信号を増幅して出力し、第2位置検出部59bは、圧電アクチュエータ10bの出力棒22bの光軸α方向の位置や速度を検出し、検出信号を制御部157、第2駆動信号生成部60bへ出力する。第2駆動信号生成部60bは、その検出信号から、出力棒22bの位置情報と速度情報を得て、出力棒22bが目標位置に位置決めされるように駆動信号の出力を制御する。
同様にして、第3駆動信号生成部60cも、発振部158からの駆動信号を、位相の異なる2つの駆動信号に分け、それぞれの駆動信号を第3圧電アクチュエータ10cのクランプ用圧電素子と駆動用圧電素子へ出力し、第2圧電アクチュエータ10cの駆動を制御する。第3増幅部105c、第3位置検出部59cは、第1増幅部105a、第1検出部59aと同様のものである。第3増幅部105cは、第3駆動信号生成部60cからの2つの駆動信号を増幅して出力し、第3位置検出部59cは、圧電アクチュエータ10cの出力棒22cの光軸α方向の位置や速度を検出し、検出信号を制御部157、第3駆動信号生成部60cへ出力する。第3駆動信号生成部60cは、その検出信号から、出力棒22cの位置情報と速度情報を得て、出力棒22cが目標位置に位置決めされるように駆動信号の出力を制御する。
以下、本実施形態の圧電アクチュエータの動作の説明をする。
まず、カメラボディ側から制御部157に駆動指令が伝達され、第1駆動信号生成部60a、第2駆動信号生成部60b、第3駆動信号生成部60cにそれぞれの圧電アクチュエータ10a、10b、10cの目標駆動量が指示される。具体的には、制御部157に伝達される焦点距離可変用レンズ102の駆動量(すなわち第3圧電アクチュエータ10cの駆動量)を基にして、制御部157は、第1AFレンズ8aの駆動量(すなわち、第1圧電アクチュエータ10aの駆動量)と第2AFレンズ8bの駆動量(すなわち、第2圧電アクチュエータ10bの駆動量)を求める。そして、制御部157は、求めた各圧電アクチュエータの駆動量を、対応する駆動信号生成部60a〜60cに伝達する。
発振部158から駆動信号の原信号が出力され、その駆動信号は第1駆動信号生成部60a、第2駆動信号生成部60b、第3駆動信号生成部60cにそれぞれ入力される。そして、第1駆動信号生成部60a、第2駆動信号生成部60b、第3駆動信号生成部60cのそれぞれは、入力した駆動信号から位相の異なる2つの駆動信号を生成して、第1増幅部105a、第2増幅部105b、第3増幅部105cに出力する。それぞれの2つの駆動信号は、第1増幅部105a、第2増幅部105b、第3増幅部105cによって所定の電圧値となるように増幅され、対応する各圧電アクチュエータ(10a〜10c)に出力される。そして、圧電アクチュエータ10a〜10cが駆動される。
圧電アクチュエータ10a〜10cのそれぞれの出力棒22a〜22cが駆動されると、第1位置検出部59a、第2位置検出部59b、第3位置検出部59cからの出力信号が、それぞれ第1駆動信号生成部60a、第2駆動信号生成部60b、第3駆動信号生成部60cに入力される。第1駆動信号生成部60a、第2駆動信号生成部60b、第3駆動信号生成部60cは、それぞれ入力された検出信号を基にして出力棒22a〜22cの現在の位置情報と現在の速度情報を得る。そして、それらの位置情報、速度情報と目標位置情報とから、それぞれ第1圧電アクチュエータ10a、第2圧電アクチュエータ10b、第3圧電アクチュエータ10cの駆動量を制御する。そして、出力棒22a〜22cが目標位置に到達したと判断されたら駆動信号の出力を止める。駆動信号の停止のタイミングは、それぞれの圧電アクチュエータ10a〜10cの駆動量により異なり、それぞれ第1駆動信号生成部60a、第2駆動信号生成部60b、第3駆動信号生成部60cによって決定される。
第1駆動信号生成部60a、第2駆動信号生成部60b、第3駆動信号生成部60cは、それぞれ、対応する圧電アクチュエータの駆動を停止したら、駆動制御が終了したことを示す情報を制御部157に伝達する。制御部157は、第1駆動信号生成部60a、第2駆動信号生成部60b、第3駆動信号生成部60cのすべてから、駆動制御が終了したことを示す情報を受けとると、すべての圧電アクチュエータの出力棒が目標位置に到達したと判断し、発振部158に対して、駆動信号の発生を停止する指令を出力する。
本実施形態では、第1駆動信号生成部60a、第2駆動信号生成部60b、第3駆動信号生成部60cから出力される駆動信号の周波数は同一でよい。各出力棒の駆動速度を変える場合は、駆動信号の周波数を変化させなくとも、駆動信号の電圧値を変えることで対応できるからである。駆動信号の電圧値を高くすれば、1周期内での圧電素子の変位量が大きくなり、1周期内出力棒の変位を大きくすることができる。したがって、所定時間内での変位を大きくでき、駆動速度を大きくすることができる。駆動信号の電圧値を高くするには、第1増幅部105a、第2増幅部105b、第3増幅部105cでの増幅率を高くすればよい。
第1増幅部105a、第2増幅部105b、第3増幅部105cは、それぞれ独立して増幅率を設定することができる。たとえば、第1圧電アクチュエータ10aよりも第2圧電アクチュエータ10bの駆動量が大きい場合、同じ時間内で駆動を終了させるためには、第2圧電アクチュエータ10bの駆動信号の電圧値を大きくすればよい。すなわち、第2増幅部105bの増幅率を、第1増幅部105aより高くすればよい。このような増幅率の設定の変更は、それぞれの増幅部105a〜105cに対応する各駆動信号生成部60a〜60cにより行われる。また、駆動信号の電圧値の変更は、各駆動信号生成部60a〜60cが、出力する電圧値を変更することでも行うことができる。
以上のような本実施形態の圧電アクチュエータは小型であるため、複数の圧電アクチュエータを搭載する必要があるバリフォーカルレンズのレンズ鏡筒にも搭載することが容易である。そして、複数の圧電アクチュエータを制御することにより、焦点距離可変用レンズの駆動とAF調整用レンズの駆動とを同時に行うことができる。また、本実施形態の圧電アクチュエータは、従来の振動アクチュエータよりも個体差を小さくすることができるため、本実施形態のように、各圧電アクチュエータの駆動信号を共通化することができる。
本実施形態の圧電アクチュエータは、直流モータと比べて、起動時の駆動電流が小さい。したがって、直流モータを複数用いた場合、起動時の電流が大きいことへの対策として、電力容量を増やしたり、同時起動を避ける等が必要となるが、本実施形態では、そのような対策は不要である。
また、本実施形態の圧電アクチュエータは、ステッピングモータと比べて制御が容易である。ステッピングモータの場合、高速で駆動する場合には、慣性を考慮した特殊な制御が必要となり、制御が複雑となる。また、速度制御も難しい。本実施形態の圧電アクチュエータは、簡単な制御で高精度な駆動が可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係る圧電アクチュエータを有するレンズ鏡筒の要部断面図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る圧電アクチュエータの断面図および要部平面図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る圧電アクチュエータの分極方向と変位方向との関係を説明した模式図である。 図4は、本発明の第1実施形態に係る圧電アクチュエータの駆動信号による制御の一例を表した模式図である。 図5は、本発明の第2実施形態に係る圧電アクチュエータの要部平面図である。 図6は、本発明の第2実施形態に係る圧電アクチュエータの駆動信号による制御の一例を表した模式図である。 図7は、本発明の第3実施形態に係る圧電アクチュエータを有するレンズ鏡筒の要部断面図である。 図8は、本発明の第3実施形態に係るレンズ鏡筒における、圧電アクチュエータの駆動装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
10、10’、10a、10b、10c… 圧電アクチュエータ
22、22a、22b、22c… 出力棒
26… 支持部
32、35… クランプ用圧電素子部
33、34… 駆動用圧電素子部

Claims (22)

  1. 第1の方向に分極され、前記第1の方向と略直交する方向に変位可能な第1圧電素子と、
    前記第1の方向と略平行な方向に分極され、前記第1の方向と略平行な方向に変位可能な第2圧電素子と、
    前記第1圧電素子の変位によってクランプされ、前記第2圧電素子の変位によって相対移動する相対移動部材と
    を備えたことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  2. 前記第1圧電素子と前記第2圧電素子は、電極を介して前記第1の方向に一体的に積層されていることを特徴とする請求項1に記載の圧電アクチュエータ。
  3. 前記相対移動部材は、前記第1の方向と略平行な方向に相対移動することを特徴とする請求項1または2に記載の圧電アクチュエータ。
  4. 前記第1圧電素子と前記第2圧電素子が円環形状であり、前記円環形状の中空部に前記相対移動部材が設けられ、前記第1の方向は前記円環形状の径方向と直交する方向であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の圧電アクチュエータ。
  5. 前記第1圧電素子と前記第2圧電素子に駆動信号を出力する駆動信号制御部を有し、
    前記駆動信号制御部は、前記第1圧電素子を変位させて前記相対移動部材をクランプしている状態で、前記第2圧電素子を変位させて前記相対移動部材を移動させる制御を行う前記駆動信号を出力することを特徴とする請求項1〜4に記載の圧電アクチュエータ。
  6. 前記第1圧電素子と前記第2圧電素子に駆動信号を出力する駆動信号制御部を有し、
    前記駆動信号制御部は、前記第1圧電素子を変位させて前記相対移動部材をクランプするための第1の駆動信号と、前記第2圧電素子を変位させて前記相対移動部材を移動させるための第2の駆動信号を出力し、前記第1の駆動信号と前記第2の駆動信号とは位相が異なることを特徴とする請求項1〜5に記載の圧電アクチュエータ。
  7. 前記第1の駆動信号と前記第2の駆動信号とは、周波数が等しいことを特徴とする請求項6に記載の圧電アクチュエータ。
  8. 前記第1圧電素子と前記第2圧電素子とは前記第1の方向に並んで配置されることを特徴とする請求項1〜7に記載の圧電アクチュエータ。
  9. 前記第2圧電素子を支持する支持部を有し、前記相対移動部材は、前記第2圧電素子の変位により、前記支持部に対して相対移動することを特徴とする請求項3または4に記載の圧電アクチュエータ。
  10. 前記第2圧電素子に対して前記第1圧電素子と反対側の前記第1の方向に並んで設けられ、前記第1の方向に分極され、前記第1の方向と略直交する方向に変位可能な第3圧電素子を備えたことを特徴とする請求項8に記載の圧電アクチュエータ。
  11. 前記第1圧電素子と前記第2圧電素子と前記第3圧電素子に駆動信号を出力する駆動信号制御部を有し、
    前記駆動信号制御部は、前記第1圧電素子を変位させて前記相対移動部材をクランプしている状態で、前記第2圧電素子を変位させて前記相対移動部材を移動させる制御と、前記第3圧電素子を変位させて前記相対移動部材をクランプしている状態で、前記第2圧電素子を変位させる制御とを連続して行うことを特徴とする請求項10に記載の圧電アクチュエータ。
  12. 前記第1圧電素子、前記第2圧電素子および前記第3圧電素子に駆動信号を出力する駆動信号制御部を有し、
    前記駆動信号制御部は、前記第1圧電素子を変位させて前記相対移動部材をクランプするための第1の駆動信号と、前記第2圧電素子を変位させて前記相対移動部材を移動させるための第2の駆動信号と、前記第3圧電素子を変位させて前記相対移動部材をクランプするための第3の駆動信号を出力し、前記第1の駆動信号と前記第2の駆動信号と前記第3の駆動信号とはそれぞれ位相が異なることを特徴とする請求項10に記載の圧電アクチュエータ。
  13. 前記第1の駆動信号と前記第2の駆動信号と前記第3の駆動信号とは、周波数が等しいことを特徴とする請求項12に記載の圧電アクチュエータ。
  14. 前記第3圧電素子を支持する支持部を有し、前記相対移動部材は、前記第2圧電素子の変位により、前記支持部に対して相対移動することを特徴とする請求項10または11に記載の圧電アクチュエータ。
  15. 前記第1圧電素子は、前記第1の方向よりも前記第1の方向と略直交する方向への変位量が大きく、
    前記第2圧電素子は、前記第1の方向と略直交する方向よりも前記第1の方向への変位量が大きいことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の圧電アクチュエータ。
  16. 前記第1圧電素子と前記第3圧電素子は、前記第1の方向よりも前記第1の方向と略直交する方向への変位量が大きく、
    前記第2圧電素子は、前記第1の方向と略直交する方向よりも前記第1の方向への変位量が大きいことを特徴とする請求項10〜13のいずれかに記載の圧電アクチュエータ。
  17. 請求項1〜9のいずれかに記載の圧電アクチュエータを複数有し、
    複数の前記圧電アクチュエータのうちの第1圧電アクチュエータに第1駆動信号を出力する第1駆動信号生成部と、
    複数の前記圧電アクチュエータのうちの第2圧電アクチュエータに第2駆動信号を出力する第2駆動信号生成部とを備えたことを特徴とする圧電アクチュエータ装置。
  18. 前記第1駆動信号と前記第2駆動信号とは周波数が等しく、前記第1駆動信号と前記第2駆動信号との電圧レベルを異ならせることができることを特徴とする請求項17に記載の圧電アクチュエータ装置。
  19. 請求項1〜16のいずれかに記載の圧電アクチュエータと、
    前記相対移動部材の相対移動に応じて移動するレンズと
    を備えたことを特徴とするレンズ鏡筒。
  20. 前記レンズは、前記相対移動部材の移動と同一方向に移動することを特徴とする請19に記載のレンズ鏡筒。
  21. 請求項1〜16のいずれかに記載の圧電アクチュエータと、
    前記相対移動部材の相対移動に応じて移動する光学部材と
    を備えたことを特徴とする光学機器。
  22. 前記光学部材は、前記相対移動部材の移動方向と同一方向に移動することを特徴とする請求項21に記載の光学機器。
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