JP2012063543A - レンズ鏡筒およびカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】摺動抵抗を低減し、システム効率の良いリニア型振動アクチュエータを搭載したレンズ鏡筒及びカメラを提供する。
【解決手段】本発明のレンズ鏡筒30は、電気機械変換素子50の励振により光軸OAに沿った方向の駆動力を駆動面35cに発生する振動子35と、駆動面35cに加圧接触し、駆動力により振動子35に対して光軸OAに沿って直進相対運動する相対運動部材36と、振動子35の駆動面35cと相対運動部材36との間に、加圧力を発生させる加圧機構34,234と、を備えるリニア型の振動アクチュエータ10、および、撮影用レンズL3を保持し、相対運動部材36とともに、該相対運動部材36によって光軸OAに沿って直進運動するレンズL3環、を具備し、振動アクチュエータ10は、相対運動部材36への加圧力を受ける第一リニアガイド40を備え、レンズL3環は、該レンズL3環の直進移動をガイドする第二リニアガイド41,42を備えたことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、振動アクチュエータを備えるレンズ鏡筒およびカメラに関するものである。
振動アクチュエータは、特許文献1に記載の様に、圧電体の伸縮を利用して弾性体の駆動面に進行性振動波(以下、進行波と略する)を発生させるものである。この進行波によって、駆動面には楕円運動が生じ、楕円運動の波頭に加圧接触した移動子は駆動される。この様な振動アクチュエータは、低回転でも高トルクを有するという特徴がある。このため、駆動装置に搭載した場合に、駆動装置のギアを省略することができ、ギア騒音をなくすことで静寂化を達成したり、位置決め精度が向上したりできるといった利点がある。
振動アクチュエータには、回転型と特許文献2に記載のリニア型がある。回転型の振動アクチュエータは、リニア型の振動アクチュエータよりも駆動効率が高いが、オートフォーカスレンズ(以下、AFレンズという)を直進駆動させるために、回転運動をヘリコイドまたはキー、カム機構で直進運動に変換する必要があり、そこで大きな駆動効率のロスが発生する。それに対して、リニア型の振動アクチュエータは駆動効率が低いが、AFレンズをダイレクトに直進駆動させるために、駆動効率のロスは発生しない。
特公平1−17354号公報 特開2006−187114号公報
しかし、特許文献2に開示されたリニア型の振動アクチュエータは、振動子の加圧をAFレンズの側面で受けているため、AFレンズの直進運動時に摺動抵抗(ロス)が発生し、リニア型振動アクチュエータによるAFレンズ駆動の利点を十分発揮されていない。
このため、リニア型振動アクチュエータによるAFレンズ駆動の利点を十分発揮するためには、AFレンズの直進運動の摺動抵抗(ロス)を出来る限り小さくすることが重要である。特に、振動アクチュエータは、交換レンズの様な重いレンズを静寂に駆動させる場合が多い。このため、AFレンズの直進運動の摺動抵抗(ロス)を出来る限り小さくすることがさらに重要となる。
本発明では、このような課題点を解決し、摺動抵抗を低減し、システム効率の良いリニア型振動アクチュエータを搭載したレンズ鏡筒及びカメラを提供することを目的とする。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、電気機械変換素子(50)の励振により光軸(OA)に沿った方向の駆動力を駆動面(35c)に発生する振動子(35,235)と、前記駆動面(35c)に加圧接触し、前記駆動力により前記振動子(35,235)に対して前記光軸(OA)に沿って直進相対運動する相対運動部材(36,236)と、前記振動子(35,235)の前記駆動面(35c)と前記相対運動部材(36,236)との間に、加圧力を発生させる加圧機構(34,234)と、を備えるリニア型の振動アクチュエータ(10,210)、および、撮影用レンズ(L3)を保持し、前記相対運動部材(36,236)とともに、該相対運動部材(36,236)によって前記光軸(OA)に沿って直進運動するレンズ環(38,238)、を具備し、前記振動アクチュエータ(10.210)は、前記相対運動部材(36,236)への加圧力を受ける第一リニアガイド(40,240)を備え、前記レンズ環(38,238)は、該レンズ環(38,238)の直進移動をガイドする第二リニアガイド(41,42,241,242)を備えたことを特徴とするレンズ鏡筒(30)である。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のレンズ鏡筒(30)において、前記レンズ鏡筒(30)の径方向線上に対して、前記相対運動部材(236)の中心軸と、前記第二リニアガイド(241,242)の中心軸とを一致させたことを特徴とするレンズ鏡筒(30)である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のレンズ鏡筒(30)において、前記第二リニアガイド(241,242)は、互いに前記レンズ環(238)に対して円対称位置に配置された2つのリニアガイドを備え、該2つのリニアガイドのうちの一方は、前記光軸(OA)を中心とした径方向に移動可能に保持されていること、を特徴とするレンズ鏡筒(30)である。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒(30)を備えるカメラ(1)である。
なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
本発明によれば、摺動抵抗を低減し、システム効率の良いリニア型振動アクチュエータを搭載したレンズ鏡筒及びカメラを提供することができる。
レンズ鏡筒が取り付けられたカメラを説明する図である。 第一実施形態の振動アクチュエータが組み込まれた状態のレンズ鏡筒の部分断面図である。 図2に示すA方向から見た部分拡大図である。 図2に示すB−B方向から見た図である。 第一実施形態の振動子を詳細に説明する図である。 振動子の発生を説明する図である。 第一実施形態の振動アクチュエータの駆動装置を説明するブロック図である。 本発明の第二実施形態のレンズ鏡筒を説明する図である。 光軸OAに対するAF環のチルトを説明する図である。 (a)は本発明の第三実施形態を説明する図であり、(b)は第三実施形態の変形形態を示したものである。
以下、本発明にかかる振動アクチュエータを備えるレンズ鏡筒、およびカメラの実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、レンズ鏡筒30が取り付けられた電子カメラ1を説明する図である。本実施形態の電子カメラ1は、撮像素子3と、AFE(Analog front end)回路4と、画像処理部5と、を備える。
さらに、電子カメラ1は、音声検出部6と、バッファメモリ7と、記録インターフェイス8と、モニタ9と、操作部材13と、メモリ11と、CPU12とから構成され、外部機器のPC13との接続が可能となっている。
撮像素子3は、受光面に受光素子が二次元的に配列されたCMOSイメージセンサなどによって構成される。撮像素子3は、レンズ鏡筒30の撮影光学系Lを通過した光束による被写体増を光電変換してアナログ画像信号を生成する。アナログ画像信号は、AFE回路4に入力される。
そして、操作部材13または画像の状況により撮像素子3への露光時間(シャッタースピード)が決定される。
AFE回路4は、アナログ画像信号に対するゲイン調整(ISO感度に応じて信号増幅)行う。具体的には、CPU12からの感度設定指示に応じて、撮像感度を所定範囲内で変更する。AFE回路4は、さらに、内蔵するA/D変換回路によってアナログ処理後の画像信号をデジタルデータに変換する。そのデジタルデータは、画像処理部5に入力される。
画像処理部5は、デジタル画像データに対して、各種の画像処理を行う。
バッファメモリ7は、画像処理部5による画像処理の前工程や後工程での画像データを一時的に記録する。
音声検出部6は、マイクと信号増幅部とから構成され、主に動画撮影時に被写体方向からの音声を検出して取り込み、そのデータをCPU12へ伝達する。音声検出部6は電子カメラ1の内臓マイクの場合と、外部マイクを電子カメラ1の接点に取り付ける場合とがあり、外部マイクを取り付けた場合には、それを検知されるようになっている。
記録インターフェイス8は、不図示のコネクタを有し、該コネクタに記録媒体が接続され、接続された記録媒体に対して、データの書き込みや、記録媒体からのデータの読み込みを行う。
モニタ9は、液晶パネルによって構成され、CPU12からの指示に応じて画像や操作メニューなどを表示する。
操作部材13は、モードダイヤル、十字キー、決定ボタンやレリーズボタンを示し、各操作に応じた操作信号をCPU12へ送出する。静止画撮影や動画撮影の設定は、該操作部材13により設定される。
CPU12は、不図示のROMに格納されたプログラムを実行することによって電子カメラ1が行う動作を統括的に制御する。例えば、AF(オートフォーカス)動作制御、AE(自動露出)動作制御、オートホワイトバランス制御などを行う。
メモリ11は、画像処理した一連の画像データを記録する。
この様な構成の電子カメラ1において、動画に対応した画像がカメラ1に取り込まれる。
電子カメラ1に取り付けられたレンズ鏡筒30は、撮影光学系Lを備え、撮影光学系Lは、複数の光学レンズにより構成され、被写体像を撮像素子3の受光面に結像させる。図1では、光学レンズ系を簡略化して、単レンズとして図示している。また、光学レンズ群の内、AF用の光学レンズL3(図2に図示)は、振動アクチュエータ10の駆動により駆動される。
(第一実施形態)
図2は、振動アクチュエータ10が組み込まれた状態のレンズ鏡筒30の部分断面図であり、図3は、図2に示すA方向から見た部分拡大図であり、図4は、図2に示すB−B方向から見た図である。
なお、説明と理解を容易にするために、図中、必要に応じてXYZ直交座標系を設けた。この座標系では、撮影者が光軸OAを水平として横長の画像を撮影する場合のカメラ1の位置(以下、正位置という)において撮影者から見て左側に向かう方向をXプラス方向とする。また、正位置において上側に向かう方向をYプラス方向とする。さらに、正位置において被写体に向かう方向をZプラス方向とする。
レンズ鏡筒30は、電子カメラ1に対して固定される外側固定筒31と、被写体側より順に並ぶ光学レンズL1,L2,L3,L4を含む、上述の撮影光学系Lとを備える。
撮影光学系Lのうちの光学レンズL3は、AF用の光学レンズであり、振動アクチュエータ10により駆動される。それ以外の光学レンズのうち、光学レンズL3よりも被写体側にある光学L1,L2は、外側固定筒31よりも内側における被写体側に配置された内側第一固定筒32Aに固定され、光学レンズL3よりも結像側にある光学L4は、外側固定筒31よりも内側における、像側に配置された内側第二固定筒32Bに固定されている。
本実施形態で振動アクチュエータ10は、内側第一固定筒32Aの外周面に配置されている。
振動アクチュエータ10は、内側第一固定筒32Aの外周面に固定された支持部材33と、支持部材33に取り付けられた加圧バネ34と、加圧バネ34によって加圧される振動子35と、振動子35によって駆動される移動子36と、移動子36における振動子35と逆側の面と接し、内側第一固定筒32Aに外面に固定されたリニアガイド40とを備える。
支持部材33は、図4に示すように、内側第一固定筒32Aの外周面のYプラス側における、中央よりもややXプラス側に固定されている。そして、支持部材33は、その固定されている部分から光軸OAに沿ってZマイナス側に延びる延在部33aを有する。延在部33aは、光軸OAに対して垂直な面で切断した断面が矩形となっている。
加圧バネ34は、一端が延在部33aにおけるXマイナス側を向く側面33bに取り付けられた板状部材である。
振動子35は、延在部33aの側面33bと対向する側面35aを有する略直方体の部材である。振動子35の側面35aの略中央部には、光軸OAと垂直な方向に延びる溝35bが設けられている。
そして、支持部材33の側面33bに一端が取り付けられた加圧バネ34の他端は、所定の角度で短手方向に沿って折れ曲がり、その折れ曲がった角部が、側面35aの溝35bに嵌り、振動子35をXマイナス方向に加圧している。
また、移動子36は、振動子35における側面35aと反対側(Xマイナス側)の駆動面35cに隣接して配置されている。移動子36は、アルミニウムといった軽金属からなり、駆動面35cと対向する摺動面36aの表面には耐摩耗性向上のための摺動メッキが設けられている。
リニアガイド40は、第一内側固定筒32に固定されたガイド固定部40Aに固定されている。リニアガイド40は、移動子36の摺動面36aと反対側(Yマイナス側)の面36bと接し、加圧バネ34は、振動子35及び移動子36を加圧し、移動子36と接するリニアガイド40がその加圧力を受けている。これによって、移動子36は、振動子35とリニアガイド40との間に一定の挟持力で保持される。
移動子36における、摺動面36aには、突起部37が設けられている。
また、光学レンズL3を保持するAF環38が、内側第一固定筒32Aの内周側に配置されている。
AF環38は、光軸OAと垂直な断面が円環状であって、光軸OAを中心とした対称位置(Y軸に沿った直径の両端)に、外形側に突出し、それぞれ嵌合穴43a,44aが設けられたガイド部43,44をそれぞれ2つずつ備える。
一方、内側第一固定筒32Aと内側第二固定筒32Bとの間に渡って、第一直進レール41および第二直進レール42が設けられている。そして、ガイド部43の嵌合穴43aには第一直進レール41が挿通され、ガイド部44の嵌合穴44aには第二直進レール42が挿通されている。
AF環38のZマイナス側には、Yプラス方向に延び、移動子36と連結するための連結部39が設けられている。
連結部39は、AF環38に固定されるとともに、第一直進レール41が貫通する穴が設けられたベース部39aと、ベース部39aのXマイナス側からYプラス方向(略径方向)に延びるフォーク部39bを有する。フォーク部39bの先端には溝39cが形成されている。そして、溝39cは、移動子36の摺動面36aに設けられた突起部37に嵌合している。そして、移動子36の光軸OAに沿った方向の駆動力は連結部39によりAF環38に伝達され、AF環38が駆動される。
図5は、振動子35を詳細に説明する図である。
振動子35は、電気エネルギーを機械エネルギーに変換する圧電素子や電歪素子等を例とした電気−機械変換素子(以下、圧電体と称する)50と、電気―機械変換素子50の駆動面35c側に設置された摺動部材51,52から構成されている。振動子35には縦1次モード振動の定在波と、曲げ2次モード振動の定在波が発生される。
圧電体50の表面には4分割された電極55(55a,55b,55c,55d)が設けられており、裏面は分割のないGND電極が設けられている。4電極とも分極方向は同じである。駆動信号A相は電極55aおよび55dに印加し、駆動信号B相は、電極55bおよび55cに印加する。
振動子35の中央部には、上述したように溝35bが設けられており、加圧バネ34がこの溝35bに嵌ることで、加圧位置のずれ防止とともに、長手方向への支持も出来る様にされている。
摺動部材51,52は、耐摩耗性の良いエンジニアプラスチック材料から構成され、縦1次モード振動の定在波の振幅が最大になり、且つ曲げ2次モード振動の定在波の振幅が最大になる位置である図の場所に設けられている。
次に、振動子35の振動の発生について、時系列的に説明する。図6(a)〜(e)は振動子の発生を説明する図である。
(a)t=1:A相の電圧が−でB相の電圧が+の場合
圧電体50の電極55aが設けられた部分P1は長手方向に縮み、電極55bが設けられた部分P2は長手方向に伸び、電極55cが設けられた部分P3は長手方向に伸び、電極55dが設けられた部分P4は長手方向に縮むため、図6(a)中央右側の様な曲げ変位が発生する。
また、部分P1は長手方向に縮み、部分P2は長手方向に伸び、部分P3は長手方向に伸び、部分P4は長手方向に縮み、長さ方向の変位は相殺されるため、図6(a)中央左側の様に縦方法変位は発生しない。
(b)t=2:A相の電圧が+、B相の電圧が+の場合
部分P1は長手方向に伸び、部分P2は長手方向に伸び、部分P3は長手方向に伸び、部分P4は長手方向に伸びる。このため、図6(b)中央右側の様に曲げ変位は発生しない。
部分P1は長手方向に伸び、部分P2は長手方向に伸び、部分P3は長手方向に伸び、部分P4は長手方向に伸びるため、図6(b)中央左側の様な長さ方向の変位が発生する。
(c)t=3:A相の電圧が+、B相の電圧が−の場合
部分P1は長手方向に伸び、部分P2は長手方向に縮み、部分P3は長手方向に縮み、部分P4は長手方向に伸びるため、図6(c)中央右側の様な曲げ変位が発生する。
部分P1は長手方向に伸び、部分P2は長手方向に縮み、部分P3は長手方向に縮み、部分P4は長手方向に伸びるため、長さ方向の変位は相殺されるため、図6(c)中央左側の様に縦方法変位は発生しない。
(d)t=4:A相の電圧が−、B相の電圧が+の場合
部分P1は長手方向に縮み、部分P2は長手方向に縮み、部分P3は長手方向に縮み、部分P4は長手方向に縮むため、図6(d)中央右側の様に曲げ変位は発生しない。
部分P1が長手方向に縮み、部分P2が長手方向に縮み、部分P3が長手方向に縮み、部分P4が長手方向に縮むため、図6(d)中央左側の様な長さ方向の変位が発生する。
(e)t;5:t=1の場合、上記(a)に戻る
この様に振動を発生させた場合、摺動部材51,52が貼られたC点、D点は図6の最も右側に示す図の様に楕円運動が発生する。この摺動部材51,52に移動子36を加圧接触させると、移動子36は楕円運動により摩擦力を受け、駆動される。
図7は、第一実施形態の振動アクチュエータ10の駆動装置100を説明するブロック図である。振動アクチュエータ10の駆動/制御について説明する。
発振部101は、制御部102の指令により所望の周波数の駆動信号を発生する。
移相部103は、該発振部101で発生した駆動信号を位相が90℃ずらした2つの駆動信号に分ける。
増幅部104,105は、移相部103によって分けられた2つの駆動信号をそれぞれ所望の電圧に昇圧する。
増幅部104,105からの駆動信号は、振動アクチュエータ10に伝達され、この駆動信号の印加により振動子に定在波が発生し、移動子36が光軸OAに沿った方向に駆動される。
検出部106は、光学式エンコーダや磁気エンコーダ等により構成され、移動子36の駆動によって駆動された駆動物の位置や速度を検出し、検出値を電気信号として制御部102に伝達する。
制御部102は、レンズ鏡筒30内またはカメラ1のCPU12からの駆動指令を基に振動アクチュエータ10の駆動を制御する。制御部102は、検出部106からの検出信号を受け、その値を基に、位置情報と速度情報を得て、目標位置に位置決めされるように発振器の周波数や増幅部104,105の電圧を制御する。また、制御部102は、レンズ鏡筒30やカメラ1より撮影情報(静止画モード/動画モード等)が伝達されるようになっている。このレンズ鏡筒30やカメラ1より伝達された撮影情報を基に、駆動信号の周波数をきめ細かに制御する。
以上、本実施形態によれば、振動アクチュエータ10において加圧バネ34によって生じる加圧力を、リニアガイド40が受けている。そして、移動子36に設けられた突起部37とAF環38から延びるフォーク部39bとを接合することで、振動アクチュエータ10の移動子36の駆動をAF環38に伝達し、AF環38を直進駆動させる。したがって、AF環38の直進を案内している第一直進レール41と第二直進レール42には、直進駆動力以外の力がかからない。
このため、光学レンズL3の直進運動時の摺動抵抗(ロス)を大幅に低減することができ、効率の良い光学レンズL3の駆動が可能となる。
また、振動子35への加圧の方向を、レンズ鏡筒30の周方向の接線方向にして、加圧バネ34をレンズ鏡筒30の径方向に突出させない様にしたため、レンズ鏡筒30の径方向への大型化を防止でき、リニア型振動アクチュエータ10のコンパクトな搭載が可能となる。
(第二実施形態)
図8は、本発明の第二実施形態のレンズ鏡筒の振動アクチュエータ210を説明する図であり、第一実施形態の図3に対応する図である。第二実施形態においては、移動子236の突起部237が、移動子236の摺動面236aとリニアガイド240側の側面236bの双方に設けられている。AF環238に固定されている連結部239にも、ベース部239aの両端から2つのフォーク部239bが延び、これらフォーク部239bに形成されたそれぞれの溝239cが、2箇所の突起部237にそれぞれ嵌合されている。それ以外の部分については第一実施形態と同様であるので説明は省略する。
また、移動子236の中心軸と、AF環238を案内する第一直進レール241の中心軸とが、AF環238における同一の径方向に配置されている。そして、上述のように、連結部239の2つのフォーク部239bは、その径を中心とした対称の位置において突起部237と嵌合している。
これにより、移動子236の駆動力は、連結部239、AF環238に均等に加わる。そして、AF環238を直進駆動させる時の、直進方向以外のカ(特にローリング方向の力)が、AF環238に加わらないようになる。
また、AF環238のガイド部243に設けられた嵌合穴243aは円形の穴であるが、本実施形態においてガイド部244に設けられた嵌合穴244aはU字穴(U字溝)である。
嵌合穴244aはU字穴とすることにより、以下の効果を有する。
図9に示すように、連結部239の位置はAFレンズL3の中心Oを通る光軸OAと垂直な断面から、光軸OAに沿ってZマイナス方向にずれた位置に配置されている。このため、AF環238は、重心位置との関係で、光軸OAに対してチルトする方向に力が加わる。
移動子236およびAF環238が、光軸OA方向に移動する際、この力により、わずかにチルトが生じる場合もある。図9は、光軸OAに対するチルトの状態を説明する図であり、AF環238の軸線が光軸OAに対してα傾いている(実際にはこのように大きな角度とはならないが、誇張して図示している)。ガイド部244の穴が円形の穴の場合、連結部239に直進力が加えられた場合、この傾きによって第二直進レール242とガイド部244の穴との間に摺動負荷が生じる可能性がある。
しかし、本実施形態によると、AF環238が若干傾いても、ガイド部244の穴がU字溝であって一方が開放しているので、径方向に逃げられるようになっている。
また、AF環238の径方向に対して、移動子236の中心軸と、AF環238を案内する第一直進レール241の中心軸位置および第二直進レール242の中心軸位置が一直線となっている。これにより、チルト運動が発生した時の摺動負荷がさらに軽減される。
この様に、第二実施形態では、第一実施形態よりも、さらにAFレンズの直進運動時の摺動抵抗(ロス)を低減することができる。
(第三実施形態)
図10は、本発明の第三実施形態を説明する図である。
第三実施形態は、第一実施形態に対して、移動子に設けられた突起部337とAF環に接続されたフォーク部339aの溝339cとの嵌合方法が異なる。その他の部分は同様であるので説明は省略する。
突起部337と溝339cとの隙間があると、起動および停止時に、突起部337と溝339cの側面が衝突し、衝撃力が発生し、AF環に伝達される。それを繰り返していくと、直進レールと溝との摺動部が傷み、これにより摺動抵抗が生じる。
図10(a)に示す実施形態では、突起部337を円柱状の樹脂とし、その径は溝339cの幅よりもやや大きくなっている。そして、溝339cに突起部337を嵌め込む様にして、突起部337と連結部339(フォーク部339a)と嵌合させる。このようにすることで、溝339cと突起部337とが光軸OA方向に隙間なく嵌め合わされ、がたが生じず、起動および停止時に、突起部337と溝339cの側面が衝突して衝撃力が発生することがない。したがって、直進レールとガイド部との摺動部が傷むことなく、摺動抵抗が低減される。
また、図10(b)は、第三実施形態の変形形態を示したもので、連結部339’のフォーク部339a’を2部材にし、ネジ340で止めることにより突起部337’を挟み込んでいる。この変形形態においても、溝339c’と突起部337’とが光軸OA方向に隙間なく嵌め合わされるため、がたが生じず、起動および停止時に、突起部337’と溝339c’の側面が衝突して衝撃力が発生することがない。したがって、直進レールとガイド部との摺動部が傷むことなく、摺動抵抗が低減される。
上述の実施形態では、縦1次振動モードと曲げ2次振動モードとを組み合わせた振動子を用いたが、他の振動モードの組み合わせ、例えば、縦1次振動モードと曲げ4次振動モードの組み合わせの振動アクチュエータでも良く、リニア型振動アクチュエータなら、同様な効果が得られる。
1:カメラ、10,210,310:振動アクチュエータ、30:レンズ鏡筒、34,234,434:加圧バネ、35,235,435:振動子、35c:駆動面、36,236,436:移動子、38,238,438:AF環

Claims (4)

  1. 電気機械変換素子の励振により光軸に沿った方向の駆動力を駆動面に発生する振動子と、
    前記駆動面に加圧接触し、前記駆動力により前記振動子に対して前記光軸に沿って直進相対運動する相対運動部材と、
    前記振動子の前記駆動面と前記相対運動部材との間に、加圧力を発生させる加圧機構と、を備えるリニア型の振動アクチュエータ、および、
    撮影用レンズを保持し、前記相対運動部材とともに、該相対運動部材によって前記光軸に沿って直進運動するレンズ環、を具備し、
    前記振動アクチュエータは、前記相対運動部材への加圧力を受ける第一リニアガイドを備え、
    前記レンズ環は、該レンズ環の直進移動をガイドする第二リニアガイドを備えたことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 請求項1記載のレンズ鏡筒において、
    前記レンズ鏡筒の径方向線上に対して、前記相対運動部材の中心軸と、前記第二リニアガイドの中心軸とを一致させたことを特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 請求項1または2に記載のレンズ鏡筒において、
    前記第二リニアガイドは、互いに前記レンズ環に対して円対称位置に配置された2つのリニアガイドを備え、該2つのリニアガイドのうちの一方は、前記光軸を中心とした径方向に移動可能に保持されていること、を特徴とするレンズ鏡筒。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒を備えるカメラ。
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