JP2008186000A - 焦点調整アクチュエータ、撮像モジュール、および撮像機器 - Google Patents

焦点調整アクチュエータ、撮像モジュール、および撮像機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2008186000A
JP2008186000A JP2007022025A JP2007022025A JP2008186000A JP 2008186000 A JP2008186000 A JP 2008186000A JP 2007022025 A JP2007022025 A JP 2007022025A JP 2007022025 A JP2007022025 A JP 2007022025A JP 2008186000 A JP2008186000 A JP 2008186000A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holder
focus adjustment
adjustment actuator
optical axis
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007022025A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomonori Kamo
友規 加茂
Kyoji Kasuga
恭二 春日
Seiichi Nagatome
誠一 永留
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2007022025A priority Critical patent/JP2008186000A/ja
Publication of JP2008186000A publication Critical patent/JP2008186000A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】耐衝撃性を向上させ、小型化および薄型化を可能とする焦点調整アクチュエータ、この焦点調整アクチュエータを備える撮像モジュール、この撮像モジュールを搭載した撮像機器を提供する。
【解決手段】焦点調整アクチュエータ1は、被写体からの入射光を撮像素子2に結像する光学部材11を保持するホルダ12と、ホルダ12の外周に固定して設けられたコイル13と、コイル13の外周に空間を介して配置された磁界発生機構部14と、磁界発生機構部14を固定し撮像素子2に連結される枠体15とを備える。ホルダ12は、枠体15と対向する外周面に、枠体15に当接する外向突起部12p、12qを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学部材を保持するホルダを電磁誘導による電磁力により移動させて焦点を調整する焦点調整アクチュエータ、このような焦点調整アクチュエータを備える撮像モジュール、およびこのような撮像モジュールを搭載した撮像機器に関する。
近年、携帯電子機器に内蔵されるカメラは高画質化が図られており、撮像素子の高画素化が進んでいる。また、撮像機器の画質を向上させるために必要なオートフォーカス機能を搭載する傾向が強くなっている。
オートフォーカスを行なうためには、一般的には内部の光学系を移動させる必要がある。したがって、光学系を駆動するための焦点調整アクチュエータとして、永久磁石、ヨークおよびコイルを用いた磁気回路を利用して電磁誘導現象を発生させ、コイル若しくは永久磁石を駆動するボイスコイル方式が広く採用されている。
また、光学系を保持するホルダを支持して、移動させる方法としては、ホルダに光軸方向で離して対称的に配置した2枚の板バネを取付けることにより平行板バネを形成し、コイルに電流を供給したときの電磁誘導現象により発生した電磁力(推力)によって平行板バネを変形させ、ホルダを光軸方向で変位させることが一般的に用いられている。
平行板バネを用いたオートフォーカス機構の部品配置について開示したものとして、例えば特許文献1が知られている。特許文献1では、光軸方向Laxに撮像レンズを移動可能に支持しているオートフォーカスアクチュエータが提案されている。
図6は、従来の焦点調整アクチュエータを説明する要部断面図である。
従来の焦点調整アクチュエータ101は、ボイスコイル型として構成してあり、携帯電子機器(撮像機器)などに搭載した撮像モジュールにオートフォーカス機能を持たせるために適用されている。
焦点調整アクチュエータ101は、磁界発生機構部114(円筒型のヨーク114yと、ヨーク114yの内部に配置された同じく円筒型の永久磁石114m)と、永久磁石114mに対応させて配置されたコイル113とを備え磁気回路を構成してある。また、レンズで構成される光学部材111を保持するホルダ112とコイル113は、相互に固定してある。
ホルダ112は、光軸方向Laxで離間して平行に配置された2枚の板バネ116(116b、116f)に固定してあり、板バネ116によって支持されている。コイル113に電流を供給することにより、永久磁石114mとコイル113との間に電磁誘導現象が発生し、ホルダ112に電磁力が及ぶことから、ホルダ112は、光軸方向Laxで移動することが可能となる。つまり、ホルダ112は、板バネ116を変形させることによって光軸方向Laxで移動することができるようにしてある。
最近の携帯電子機器に搭載される撮像モジュールは、携帯電子機器の小型化、薄型化の進展にともない、焦点調整アクチュエータ101自体の小型化、薄型化が要求されており、磁気回路部分の体積を小さくせざるを得ない状況となっている。このような要求に対応して、磁界発生機構部114とコイル113からなる磁気回路を用いて板バネ116により保持されたホルダ112の位置を制御する焦点調整アクチュエータ101について投影面積を縮小し、また、光軸方向Laxでの厚さを低減すると磁気回路の効率が低下するという問題が生じる。
磁気回路の効率が低下することによりコイル113に供給する電流あたりの電磁力(推力)が低下することから、電磁力の低下に対応させてホルダ112を支持している板バネ116のバネ定数を小さくする必要がある。
板バネ116のバネ定数を小さくする手法として、一般的に、バネ部分の長さを長くすること、バネ幅を細くすること、板厚を薄くすることが考えられる。
しかしながら、バネ部分の長さを長くすることは、焦点調整アクチュエータ101の投影面積が大きくなり小型化に反するという問題があり、アクチュエータサイズの制約から採用は難しい。また、バネ幅を細くすること、あるいは板厚を薄くすることは、板バネ116の強度低下につながり、結果として携帯電子機器(撮像機器)が落下などしたときに加わる外部からの衝撃でホルダ112が光軸方向Lax以外の方向(例えば光軸方向Laxと交差する方向)に振動したときに、ホルダ112に取付けられた板バネ116が塑性変形する恐れがある。
板バネ116の塑性変形は、焦点調整アクチュエータ101の動作異常や、撮像素子に対する光学系(光学部材111)のチルトの増大などをもたらすことから、撮影画像の劣化につながる。
特開2006−50693号公報
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、被写体からの入射光を撮像素子に結像する光学部材を保持するホルダと、ホルダの外周に固定して設けられたコイルと、コイルの外周に空間を介して配置された磁界発生機構部と、撮像素子に連結され磁界発生機構部を固定する枠体とを備える焦点調整アクチュエータであって、光軸方向で移動するホルダが枠体に当接する外向突起部を備えることにより、耐衝撃性を向上させ、小型化および薄型化を可能とする焦点調整アクチュエータを提供することを目的とする。
また、本発明は、被写体からの入射光を撮像素子に結像する光学部材を保持するホルダと、ホルダの外周に固定して設けられたコイルと、コイルの外周に空間を介して配置された磁界発生機構部と、撮像素子に連結され磁界発生機構部を固定する枠体とを備える焦点調整アクチュエータであって、光軸方向で移動するホルダに当接する内向突起部を枠体が備えることにより、耐衝撃性を向上させ、小型化および薄型化を可能とする焦点調整アクチュエータを提供することを他の目的とする。
また、本発明は、入射光を光電変換して撮像信号を発生する撮像素子と、被写体からの入射光を撮像素子に結像する光学部材を有する焦点調整アクチュエータとを備える撮像モジュールであって、焦点調整アクチュエータを本発明に係る焦点調整アクチュエータで構成することにより、耐衝撃性が高く、小型化、薄型化が可能な撮像モジュールを提供することを他の目的とする。
また、本発明は、撮像モジュールを搭載した撮像機器であって、撮像モジュールを本発明に係る撮像モジュールで構成することにより、耐衝撃性が高く、小型化、薄型化が可能な撮像機器を提供することを他の目的とする。
本発明に係る焦点調整アクチュエータは、被写体からの入射光を撮像素子に結像する光学部材を保持するホルダと、該ホルダの外周に固定して設けられたコイルと、該コイルの外周に空間を介して配置された磁界発生機構部と、前記撮像素子に連結され前記磁界発生機構部を固定する枠体とを備える焦点調整アクチュエータであって、前記ホルダは、光軸方向で移動する構成としてあり、前記枠体に当接する外向突起部を備えることを特徴とする。
この構成により、ホルダと枠体との間での隙間を極小化して、光軸方向でのホルダの移動に伴うチルトの発生を防止し、また、光軸方向と交差する方向での外部からの衝撃によるホルダの可動範囲を限定することにより、焦点調整での精度と耐衝撃性を向上させることが可能となり、小型化および薄型化を図ることができる。
また、本発明に係る焦点調整アクチュエータでは、前記外向突起部は、光軸と交差する方向で作用する弾性を有することを特徴とする。
この構成により、光軸と交差する方向での外部衝撃に対する耐衝撃性を向上させることが可能となる。
また、本発明に係る焦点調整アクチュエータでは、前記外向突起部は、光軸方向で前記コイルの両側に前記コイルから分離させて配置してあることを特徴とする。
この構成により、高精度で光軸方向への移動が可能となることから、光学部材の光軸方向での移動による画質の劣化を防止することができる。
本発明に係る焦点調整アクチュエータは、被写体からの入射光を撮像素子に結像する光学部材を保持するホルダと、該ホルダの外周に固定して設けられたコイルと、該コイルの外周に空間を介して配置された磁界発生機構部と、該磁界発生機構部を固定し前記撮像素子に連結される枠体とを備える焦点調整アクチュエータであって、前記ホルダは、前記光軸方向で移動する構成としてあり、前記枠体は、前記ホルダに当接する内向突起部を備えることを特徴とする。
この構成により、ホルダと枠体との間での隙間を極小化して、外部衝撃によるホルダの可動範囲を限定することにより、耐衝撃性を向上させることが可能となり、小型化および薄型化を図ることができる。
また、本発明に係る焦点調整アクチュエータでは、前記内向突起部は、光軸と交差する方向で作用する弾性を有することを特徴とする。
この構成により、光軸と交差する方向での外部衝撃に対する耐衝撃性を向上させることが可能となる。
また、本発明に係る焦点調整アクチュエータでは、前記内向突起部は、光軸方向で前記コイルの両側に前記コイルから分離させて配置してあることを特徴とする。
この構成により、高精度で光軸方向への移動が可能となることから、光学部材の光軸方向での移動による画質の劣化を防止することができる。
また、本発明に係る焦点調整アクチュエータでは、前記ホルダの光軸方向での移動量に応じた押圧力を発生する弾性押圧部材が前記ホルダの被写体側の面に当接させて配置してあることを特徴とする。
この構成により、磁界発生機構部によって光軸方向へ移動されるホルダを一方向から押圧することによりホルダの光軸方向での移動量を高精度に制御できることから、弾性押圧部材の構造を簡略化して耐衝撃性を向上させることが可能となる。
また、本発明に係る焦点調整アクチュエータでは、前記弾性押圧部材と前記ホルダとが当接する面は、相互に滑る滑り面としてあることを特徴とする。
この構成により、外部からの衝撃を受けたときの弾性押圧部材の変形を防止することが可能となり、また、ホルダの移動を円滑に制御することが可能となる。
また、本発明に係る撮像モジュールは、入射光を光電変換して撮像信号を発生する撮像素子と、被写体からの入射光を前記撮像素子に結像する光学部材を有する焦点調整アクチュエータとを備える撮像モジュールであって、前記焦点調整アクチュエータは、本発明に係る焦点調整アクチュエータであることを特徴とする。
この構成により、耐衝撃性が高く、小型化、薄型化が可能な撮像モジュールとすることができる。
また、本発明に係る撮像機器は、撮像モジュールを搭載した撮像機器であって、前記撮像モジュールは、本発明に係る撮像モジュールであることを特徴とする。
この構成により、耐衝撃性が高く、小型化、薄型化が可能な撮像機器とすることができる。
本発明に係る焦点調整アクチュエータによれば、被写体からの入射光を撮像素子に結像する光学部材を保持するホルダと、ホルダの外周に固定して設けられたコイルと、コイルの外周に空間を介して配置された磁界発生機構部と、撮像素子に連結され磁界発生機構部を固定する枠体とを備える焦点調整アクチュエータであって、光軸方向で移動するホルダが枠体に当接する外向突起部を備えることから、耐衝撃性を向上させ、小型化および薄型化が可能な焦点調整アクチュエータとすることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る焦点調整アクチュエータによれば、ホルダの光軸方向の移動量に応じた押圧力を発生する弾性押圧部材がホルダの被写体側の面に当接してあることから、2枚の弾性部材(板バネ)をホルダの被写体側および撮像素子側にそれぞれ配置する場合と比較して、耐衝撃性を向上させ、小型化および薄型化が可能な焦点調整アクチュエータとすることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る撮像モジュールによれば、入射光を光電変換して撮像信号を発生する撮像素子と、被写体からの入射光を撮像素子に結像する光学部材を有する焦点調整アクチュエータとを備える撮像モジュールであって、焦点調整アクチュエータを本発明に係る焦点調整アクチュエータで構成することから、耐衝撃性が高く、小型化、薄型化が可能な撮像モジュールを提供することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る撮像機器によれば、撮像モジュールを搭載した撮像機器であって、撮像モジュールを本発明に係る撮像モジュールで構成することから、耐衝撃性が高く、小型化、薄型化が可能な撮像機器を提供することができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
図1ないし図3に基づいて、実施の形態1に係る焦点調整アクチュエータについて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る焦点調整アクチュエータの要部構成を分解して示す分解斜視図である。
図2は、図1に示した焦点調整アクチュエータの外観形状を概略的に示す斜視図である。
図3は、図1に示した焦点調整アクチュエータでの2つの支柱部の中間位置と光軸とを通る平面での概略断面を表す断面図である。なお、図面の見易さを考慮して一部ハッチングを省略してある。
本実施の形態に係る焦点調整アクチュエータ1は、被写体(不図示)からの入射光を撮像素子2に結像する光学部材11を保持するホルダ12と、ホルダ12の外周に固定して設けられたコイル13と、コイル13の外周に空間を介して配置された磁界発生機構部14と、磁界発生機構部14を固定し撮像素子2に連結される枠体15とを備える。
光学部材11は、被写体からの入射光を撮像素子2に短焦点で結像するように構成されたレンズ(複数のレンズ)で構成してある。光学部材11は、ホルダ12に例えば嵌合により固定されている。ホルダ12には、コイル13が例えば接着して固定してあり、コイル13を移動させることによってホルダ12を移動させる構成としてある。
コイル13(ホルダ12)の周囲(光軸Laxからの半径方向での外周)には、コイル13(ホルダ12)が光軸Laxと同方向(光軸Laxの方向。光軸方向Laxともいう。)で移動するような電磁力を電磁誘導によって発生させるために、磁気回路を構成する磁界発生機構部14が配置してある。磁界発生機構部14は、コイル13に作用する磁界を発生させるための永久磁石14mおよびヨーク14yを備える。
ヨーク14yは、磁性体を円筒型にして形成してあり、内周側に接着剤で永久磁石14mが固定してある。永久磁石14mは、コイル13に対して電磁力を作用させる程度の隙間を介してコイル13に対向させてある。
枠体15は、矩形状の撮像素子2に連結される基礎枠体15bと、基礎枠体15bに結合されて磁界発生機構部14を構成するヨーク14yおよび永久磁石14mに基礎枠体15bの反対側で連結される蓋枠体15fを備える。以下、基礎枠体15bと蓋枠体15fを区別する必要が無い場合は、単に枠体15と記載する。
基礎枠体15bは、矩形状の撮像素子2に結合される結合面を額縁状としてある。また、額縁状の4隅には磁界発生機構部14を支える支柱部15bcが設けてあり、支柱部15bcにヨーク14yおよび永久磁石14mを嵌合させて固定してある。また、支柱部15bcの先端位置に蓋枠体15fを結合して、ヨーク14yおよび永久磁石14mを固定する構成としてある。
したがって、枠体15(基礎枠体15bおよび蓋枠体15f)は、光軸方向Laxで中間にヨーク14yおよびk14mを配置して一体とされ、内周側にコイル13、ホルダ12を移動可能な状態で収容(配置)する空間を構成する。
磁界発生機構部14と蓋枠体15fとの間に、ホルダ12を押圧する弾性押圧部材16が配置してある。弾性押圧部材16は、磁界発生機構部14もしくは蓋枠体15fに接着などの手段により固定される(あるいは、磁界発生機構部14および蓋枠体15f蓋枠体15fによって挟持され固定される)固定端部16s、ホルダ12の被写体側の面に当接してホルダ12を押圧する可動端部16m、固定端部16sおよび可動端部16mを連結してホルダ12の光軸方向Laxでの移動量(撮像素子2側から弾性押圧部材16側へ向かう方向での移動量、つまり変位。)に応じた(例えば比例させた)押圧力を発生する圧力調整部16cを備える。
つまり、弾性押圧部材16は、ホルダ12の被写体側の面に当接させて配置され、ホルダ12の光軸方向Laxでの移動量に応じた押圧力を圧力調整部16cにより発生する構成としてある。この構成により、磁界発生機構部14によって光軸方向Laxへ移動されるホルダ12を一方向から押圧することにより光軸方向Laxでのホルダ12の移動量を高精度に制御できることから、弾性押圧部材の部品点数を削減して構造を簡略化し、耐衝撃性を向上させることが可能となる。
弾性押圧部材16は、ホルダ12に対して、光軸Lax方向での変位に応じた押圧力を与えれば良いことから、ホルダ12と弾性押圧部材16とを相互に固定する必要が無い。したがって、弾性押圧部材16とホルダ12とが当接する面は、相互に滑る滑り面としてある。この構成により、外部からの衝撃を受けたときの弾性押圧部材16の変形を防止することが可能となる。また、ホルダ12の移動を円滑に制御することが可能となる。
なお、弾性押圧部材16は、板バネ構造で構成してあることから、容易に固定端部16s、可動端部16m、圧力調整部16cを有する構成とすることが可能となる。
本実施の形態では、光軸方向Laxでホルダ12を支持する手段として、従来技術のような平行に配置された2枚の板バネ(平行板バネ)を用いず、1枚の板バネ(弾性押圧部材16)を用いることから、板バネ相互間での位置ずれなどが生じないので耐衝撃性を向上させることが可能となる。また、同じバネ定数とした場合でも、1枚あたりのバネの強度を高めることが可能となることから、衝撃に対するバネの耐性を強化することができ耐衝撃性を向上させることが可能となる。
焦点調整アクチュエータ1の磁気回路は磁界発生機構部14(ヨーク14yおよび永久磁石14m)とコイル13によって構成されている。コイル13に電流を供給することにより、磁界発生機構部14の磁界とコイル13の電流との間での電磁誘導作用により電磁力がコイル13に作用する。
したがって、コイル13と一体に構成されたホルダ12に対しても同様な電磁力が作用し、ホルダ12は電流の大小に比例した移動力(光軸方向Laxでの推力。つまり、撮像素子2から弾性押圧部材16へ向かう方向での推力)を受ける構成としてある。
他方、ホルダ12は、上述したとおり、弾性押圧部材16により押圧されている。したがって、ホルダ12は、電磁力によって与えられた移動力(推力)と弾性押圧部材16によって与えられる押圧力とが釣り合う位置に位置決めされ焦点を調整することとなる。
つまり、ホルダ12は、光軸方向Laxでの移動量の調整(光学部材11の位置の調整)が可能な構成としてあり、移動量の調整により焦点を調整して、被写体からの入射光を撮像素子2に結像させる構成としてある。
ホルダ12の光軸方向Laxでの移動可能量(移動範囲量−移動量)に応じた押圧力を弾性押圧部材16により発生させていることから、コイル13に供給する電流量に応じた変位量を確保することができる。つまり、ホルダ12は、電流の大きさに比例した位置に変位することから、位置センサを設けて変位位置を検出する必要が無く、電磁力と押圧力の均衡によって容易かつ高精度に変位位置を調整することが可能となる。
したがって、焦点調整アクチュエータ1の小型化、部品点数の削減による低コスト化が可能となり、焦点調整アクチュエータ1を適用した撮像モジュールの小型化、低コスト化が可能となる。また、コイル13に対して供給する電流は、従来と同様の電流供給回路を適用して制御することが可能であることから、実質的に部品点数(板バネ)を削減することが可能となる。
なお、結像面となる撮像素子2は、例えばCCD(電荷結合素子)などにより構成された固体撮像素子であり、焦点調整アクチュエータ1と相互に位置合わせして連結できるように、外装形状を予め設定してある。撮像素子2は、光学部材11により結像された入射光(画像)を光電変換して、映像信号を発生させる。したがって、入射光を電気信号に変換することから、画像を電気信号として処理することが可能となる。
ホルダ12は、枠体15と対向する外周面に、枠体15に当接する外向突起部12p、12qを備える。この構成により、ホルダ12と枠体15との間での隙間を極小化して、光軸方向Laxでのホルダ12の移動に伴うチルトの発生を防止し、また、光軸方向Laxと交差する方向での外部からの衝撃によるホルダ12の移動範囲を限定することにより、焦点調整での精度と耐衝撃性を向上させることが可能となり、小型化および薄型化を図ることができる。
つまり、外向突起部12p、外向突起部12qは、ホルダ12が光軸方向Laxで移動するときのガイド構造として作用し、また、外部衝撃を抑制することが可能となる。
また、外向突起部12pと外向突起部12qは、光軸方向Laxでコイル13の両側(被写体側および撮像素子2側)に、コイル13から分離させて相互に干渉を生じない位置に配置してある。コイル13を挟んで離れた位置に形成されていることから、成型公差が大きく枠体15に対して完全に当接できない場合であっても、光軸方向Laxでのホルダ12の移動に伴うチルトの発生を軽減させることが可能である。
つまり、ホルダ12は、高精度で光軸方向Laxへの移動が可能となることから、光学部材11の光軸方向Laxでの移動による画質の劣化を防止することができる。
なお、外向突起部12p、外向突起部12qは、光軸方向Laxと交差する平面上の光軸Laxを中心とする円に対応させてそれぞれ3等配としてある。つまり、光軸Laxに対してそれぞれ120度の間隔を有する3箇所に配置してある。少なくとも3箇所に均等に配置してあることから、高精度にホルダ12の移動を制御することが可能となる。
また、外向突起部12p、外向突起部12qは、ほぼ半球状として枠体15に対する摩擦を極力低減する構成としてある。外向突起部12p、外向突起部12qは、ホルダ12と一体として成型することが望ましいが、別途成型した後に適宜組み合わせて形成することも可能である。
ホルダ12、外向突起部12p、外向突起部12q、枠体15(基礎枠体15b、蓋枠体15f)は、磁界発生機構部14(磁気回路)による電磁力(推力)によってホルダ12を効率良く光軸方向Laxで移動させるために、ナイロン樹脂、ポリアセタール(POM)樹脂、液晶ポリマー(LPC)樹脂、ポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂など、摩擦抵抗の低い合成樹脂製とすることが望ましい。
<実施の形態2>
図4に基づいて、実施の形態2に係る焦点調整アクチュエータについて説明する。基本的な構成は実施の形態1と同様であるので、主に異なる点について説明する。
図4は、本発明の実施の形態2に係る焦点調整アクチュエータのホルダ構成を示す斜視図である。
本実施の形態に係る焦点調整アクチュエータ1は、実施の形態1で示した外向突起部12p、外向突起部12qに代えて、ホルダ12に外向突起部12r、外向突起部12sを備える。外向突起部12r、外向突起部12sは、光軸Laxと交差する方向で作用する弾性を有する構成としてある。この構成により、光軸Laxと交差する方向での外部衝撃に対する耐衝撃性を向上させることが可能となる。外向突起部12r、外向突起部12sの弾性は、先端を舌片状として適宜の板バネ形状とすることにより発生させている。
外向突起部12r、外向突起部12sは、先端を延ばした板バネ形状としてあることから、ホルダ12(外向突起部12r、外向突起部12s)を枠体15に確実に当接させて移動させることが可能となる。したがって、光軸方向Laxでのホルダ12の移動に伴うチルトの発生を確実に軽減させることが可能である。
また、光軸方向Laxと交差する方向での外部からの衝撃を板バネ形状の変形により吸収することが可能となることから、ホルダ12の移動範囲を限定して、焦点調整での精度と耐衝撃性を向上させることが可能となり、小型化および薄型化を図ることができる。
外向突起部12r、外向突起部12sは、外向突起部12p、外向突起部12qと同様にナイロン樹脂その他の摩擦抵抗の低い合成樹脂を適用して形成することが可能である。
その他の構成は、実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。
<実施の形態3>
図5に基づいて、実施の形態3に係る焦点調整アクチュエータについて説明する。基本的な構成は実施の形態1、実施の形態2と同様であるので、主に異なる点について説明する。
図5は、本発明の実施の形態3に係る焦点調整アクチュエータの外観形状を概略的に示す斜視図である。
本実施の形態に係る焦点調整アクチュエータ1は、実施の形態1で示した外向突起部12p、外向突起部12qに代えて、枠体15(蓋枠体15fおよび基礎枠体15bそれぞれ)に内向突起部15pを備える(基礎枠体15bに対する内向突起部15pは不図示としてある。)。つまり、枠体15は、ホルダ12に当接する内向突起部15pを備える構成としてある。内向突起部15pを介してホルダ12と枠体15は当接することから、内向突起部15pは、ホルダ12が光軸方向Laxで移動するときのガイド構造として作用し、また、外部衝撃を抑制することが可能となる。したがって、本実施の形態によっても、実施の形態1と同様の作用を生じる。
また、内向突起部15pは、実施の形態2で示した外向突起部12r、外向突起部12sと同様に、光軸Laxと交差する方向で作用する弾性を有する構成としてある。つまり、光軸Laxと交差する方向で変形可能な板バネ形状としてあることから、ホルダ12を内向突起部15p(枠体15)に確実に当接させて移動させることが可能となる。なお、内向突起部15pの弾性は、先端を舌片状として適宜の板バネ形状とすることにより発生させている。
したがって、光軸方向Laxでのホルダ12の移動に伴うチルトの発生を確実に軽減させることが可能である。また、光軸方向Laxと交差する方向での外部からの衝撃を板バネ形状の変形により吸収することが可能となることから、ホルダ12の移動範囲を限定して、焦点調整での精度と耐衝撃性を向上させることが可能となり、小型化および薄型化を図ることができる。したがって、実施の形態2と同様の作用を生じる。
内向突起部15pは、外向突起部12p、12q、12r、12sと同様に3等配としてあり、また、ナイロン樹脂その他の摩擦抵抗の低い合成樹脂を適用して形成することが可能である。
その他の構成は、実施の形態1、実施の形態2と同様であるので、説明は省略する。
<実施の形態4>
本実施の形態に係る撮像モジュール(不図示)は、入射光を光電変換して撮像信号を発生する撮像素子と、被写体からの入射光を撮像素子に結像する光学部材を有する焦点調整アクチュエータとを備える撮像モジュールであって、焦点調整アクチュエータを実施の形態1ないし実施の形態3のいずれかに記載した焦点調整アクチュエータ1で構成してある。
この構成とすることにより、耐衝撃性が高く、小型化、薄型化が可能な撮像モジュールを提供することが可能となる。
<実施の形態5>
本実施の形態に係る撮像機器(不図示)は、撮像モジュールを搭載した撮像機器であって、撮像モジュールを実施の形態4に記載した撮像モジュールで構成してある。
この構成とすることにより、耐衝撃性が高く、小型化、薄型化が可能な撮像機器を提供することが可能となる。なお、撮像機器とは、カメラなどの撮像専用機の他にカメラ付き携帯電話機などカメラ機能を備える電子機器を含むものである。
本発明の実施の形態1に係る焦点調整アクチュエータの要部構成を分解して示す分解斜視図である。 図1に示した焦点調整アクチュエータの外観形状を概略的に示す斜視図である。 図1に示した焦点調整アクチュエータでの2つの支柱部の中間位置と光軸とを通る平面での概略断面を表す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る焦点調整アクチュエータのホルダ構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る焦点調整アクチュエータの外観形状を概略的に示す斜視図である。 従来の焦点調整アクチュエータを説明する要部断面図である。
符号の説明
1 焦点調整アクチュエータ
2 撮像素子
11 光学部材
12 ホルダ
12p 外向突起部
12q 外向突起部
12r 外向突起部
12s 外向突起部
13 コイル
14 磁界発生機構部
14m 永久磁石
14y ヨーク
15 枠体
15b 基礎枠体(枠体)
15bc 支柱部
15f 蓋枠体(枠体)
15p 内向突起部
16 弾性押圧部材
16c 圧力調整部
16m 可動端部
16s 固定端部
Lax 光軸、光軸方向

Claims (10)

  1. 被写体からの入射光を撮像素子に結像する光学部材を保持するホルダと、該ホルダの外周に固定して設けられたコイルと、該コイルの外周に空間を介して配置された磁界発生機構部と、前記撮像素子に連結され前記磁界発生機構部を固定する枠体とを備える焦点調整アクチュエータであって、
    前記ホルダは、光軸方向で移動する構成としてあり、前記枠体に当接する外向突起部を備えることを特徴とする焦点調整アクチュエータ。
  2. 前記外向突起部は、光軸と交差する方向で作用する弾性を有することを特徴とする請求項1に記載の焦点調整アクチュエータ。
  3. 前記外向突起部は、光軸方向で前記コイルの両側に前記コイルから分離させて配置してあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の焦点調整アクチュエータ。
  4. 被写体からの入射光を撮像素子に結像する光学部材を保持するホルダと、該ホルダの外周に固定して設けられたコイルと、該コイルの外周に空間を介して配置された磁界発生機構部と、該磁界発生機構部を固定し前記撮像素子に連結される枠体とを備える焦点調整アクチュエータであって、
    前記ホルダは、前記光軸方向で移動する構成としてあり、前記枠体は、前記ホルダに当接する内向突起部を備えることを特徴とする焦点調整アクチュエータ。
  5. 前記内向突起部は、光軸と交差する方向で作用する弾性を有することを特徴とする請求項4に記載の焦点調整アクチュエータ。
  6. 前記内向突起部は、光軸方向で前記コイルの両側に前記コイルから分離させて配置してあることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の焦点調整アクチュエータ。
  7. 前記ホルダの光軸方向での移動量に応じた押圧力を発生する弾性押圧部材が前記ホルダの被写体側の面に当接させて配置してあることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一つに記載の焦点調整アクチュエータ。
  8. 前記弾性押圧部材と前記ホルダとが当接する面は、相互に滑る滑り面としてあることを特徴とする請求項7に記載の焦点調整アクチュエータ。
  9. 入射光を光電変換して撮像信号を発生する撮像素子と、被写体からの入射光を前記撮像素子に結像する光学部材を有する焦点調整アクチュエータとを備える撮像モジュールであって、
    前記焦点調整アクチュエータは、請求項1ないし請求項8のいずれか一つに記載の焦点調整アクチュエータであることを特徴とする撮像モジュール。
  10. 撮像モジュールを搭載した撮像機器であって、
    前記撮像モジュールは、請求項9に記載の撮像モジュールであることを特徴とする撮像機器。
JP2007022025A 2007-01-31 2007-01-31 焦点調整アクチュエータ、撮像モジュール、および撮像機器 Pending JP2008186000A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007022025A JP2008186000A (ja) 2007-01-31 2007-01-31 焦点調整アクチュエータ、撮像モジュール、および撮像機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007022025A JP2008186000A (ja) 2007-01-31 2007-01-31 焦点調整アクチュエータ、撮像モジュール、および撮像機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008186000A true JP2008186000A (ja) 2008-08-14

Family

ID=39729058

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007022025A Pending JP2008186000A (ja) 2007-01-31 2007-01-31 焦点調整アクチュエータ、撮像モジュール、および撮像機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008186000A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010064586A1 (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 セイコーインスツル株式会社 駆動モジュールおよび電子機器
JP2011095499A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Canon Inc レンズ駆動装置
JP2012521569A (ja) * 2009-03-25 2012-09-13 ホンコン アプライド サイエンス アンド テクノロジー リサーチ インスティチュート カンパニー リミテッド マイクロ撮像装置
JPWO2021019820A1 (ja) * 2019-07-26 2021-02-04

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010064586A1 (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 セイコーインスツル株式会社 駆動モジュールおよび電子機器
JP2010128443A (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 Seiko Instruments Inc 駆動モジュールおよび電子機器
CN102227664A (zh) * 2008-12-01 2011-10-26 精工电子有限公司 驱动模块和电子设备
JP2012521569A (ja) * 2009-03-25 2012-09-13 ホンコン アプライド サイエンス アンド テクノロジー リサーチ インスティチュート カンパニー リミテッド マイクロ撮像装置
JP2011095499A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Canon Inc レンズ駆動装置
JPWO2021019820A1 (ja) * 2019-07-26 2021-02-04
WO2021019820A1 (ja) * 2019-07-26 2021-02-04 アルプスアルパイン株式会社 レンズ駆動装置及びカメラモジュール
CN114174917A (zh) * 2019-07-26 2022-03-11 阿尔卑斯阿尔派株式会社 透镜驱动装置及相机模块
JP7323622B2 (ja) 2019-07-26 2023-08-08 アルプスアルパイン株式会社 レンズ駆動装置及びカメラモジュール

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11317010B2 (en) Optical device, particularly camera, particularly comprising autofocus, image stabilization and super resolution
US7944629B2 (en) Camera lens assembly
US8982274B2 (en) Camera module including handshaking correcting device
US7702227B2 (en) Optical device having blur correction function
KR101041473B1 (ko) 카메라 렌즈 어셈블리
US20210173175A1 (en) Lens driving device, camera module, and camera-mounted device
KR101141722B1 (ko) 보이스 코일 모듈
US20080292296A1 (en) Vibration compensation for image capturing device
US20080212959A1 (en) Image Photographing Device Including Diaphragm
JP2014219654A (ja) カメラモジュール
KR20160012455A (ko) 카메라 모듈
JP2008089803A (ja) 撮像装置
KR101621283B1 (ko) 카메라 렌즈 어셈블리
JP2008089804A (ja) 撮像装置
US8824071B2 (en) Lens barrel and camera
JP7096484B2 (ja) レンズ駆動装置、カメラモジュール、及びカメラ搭載装置
JP2010097016A (ja) レンズ駆動装置および弾性部材の付勢力調整方法
JP2008186000A (ja) 焦点調整アクチュエータ、撮像モジュール、および撮像機器
KR20210041947A (ko) 카메라 액추에이터 및 이를 포함하는 카메라 장치
JP2007181261A (ja) 駆動ユニット及びカメラモジュール
KR101613078B1 (ko) 카메라 렌즈 어셈블리
KR20100068701A (ko) 렌즈 액츄에이터용 탄성 부재 및 이를 포함하는 렌즈 액츄에이터
JP2014089265A (ja) カメラモジュールの組み立て方法およびカメラモジュール
JP2007047684A (ja) レンズ駆動装置及びカメラ付き携帯電話端末
JP2009118722A (ja) アクチュエータ、撮像機器、及び電子機器